特許第6904828号(P6904828)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6904828情報記載用積層体及び情報記載用積層体を用いた情報表示具
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6904828
(24)【登録日】2021年6月28日
(45)【発行日】2021年7月21日
(54)【発明の名称】情報記載用積層体及び情報記載用積層体を用いた情報表示具
(51)【国際特許分類】
   G09F 3/00 20060101AFI20210708BHJP
   G09F 3/03 20060101ALI20210708BHJP
   G09F 3/16 20060101ALI20210708BHJP
【FI】
   G09F3/00 D
   G09F3/03 D
   G09F3/16
【請求項の数】3
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2017-139454(P2017-139454)
(22)【出願日】2017年7月18日
(65)【公開番号】特開2019-20605(P2019-20605A)
(43)【公開日】2019年2月7日
【審査請求日】2020年7月17日
(73)【特許権者】
【識別番号】000205306
【氏名又は名称】大阪シーリング印刷株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100082072
【弁理士】
【氏名又は名称】清原 義博
(72)【発明者】
【氏名】山田 あゆみ
(72)【発明者】
【氏名】岡田 智子
(72)【発明者】
【氏名】勝山 優行
(72)【発明者】
【氏名】杉原 啓二
【審査官】 中澤 俊彦
(56)【参考文献】
【文献】 特開2014−32272(JP,A)
【文献】 特開2006−162935(JP,A)
【文献】 特開平4−256995(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2013/0167416(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G09F 3/00
G09F 3/03
G09F 3/16
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
シート状の基材、粘着剤層、及び剥離紙層とからなり、
前記基材の裏面と前記剥離紙層の裏面とが前記粘着剤層を介して接合されてなる情報記載用積層体であって、
基材は真二つに折返したときに、一端または両端が重ならず露出し、
前記剥離紙層の表面には情報を記載するための情報記載領域部が設けられ、
前記剥離紙層には、前記情報記載領域部を取り囲む線に沿うように切込み部が設けられ、
前記基材には、開口部領域が設けられ、
前記基材の表面には、開口部領域を被覆するカバー領域部が着脱可能に設けられ、
前記基材の表面には、さらにカバー領域部を取り囲む脆弱部が設けられ、
前記情報記載領域部は、剥離紙層を真二つに折り返したときに前記開口領域部内に位置するように設けられる
ことを特徴とする情報記載用積層体。
【請求項2】
前記情報記載領域部の面積は前記カバー領域部の面積と同じまたは小さいことを特徴とする請求項1に記載の情報記載用積層体。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の情報記載用積層体を用いた情報表示具であって、
前記情報記載用積層体の前記剥離紙層は前記情報記載領域部だけを残して剥がされ、
前記粘着剤層は真二つに折り返され、
前記情報記載領域部は前記カバー領域部によって被覆され、
前記粘着剤層の一端または両端の露出した粘着剤層を介して基材が接合される、
ことを特徴とする情報表示具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は通常時は情報を書き込んだ箇所をシールで隠しておき、緊急時に周囲の人間がそのシールを剥離し情報を読むことで、情報に基づいて適正な処置を行うことを可能とする情報記載用積層体及び情報記載用積層体を用いた情報表示具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来病院などでは患者の氏名や病名を記入したリストバンドを患者に取付けることで適切な処置がとれるようにしていた。
あるいは遊園地などの施設では、迷子を防止するため子供の名前、親の名前及び住所等を記入した迷子札があった。
【0003】
例えば特許文献1の発明は、合成樹脂からなるリストバンドの表面に情報を記入し装着することができるリストバンドが記載されている。
しかしこのリストバンドは個人情報が記入されている部分が常に表側に晒されているため、個人情報が常に他人に知られるおそれがあり装着をためらうことがあった。
【0004】
特許文献2に記載の隠蔽用積層体は、情報が記入できるカード体とその情報を隠蔽できる隠蔽用シートからなる隠蔽用積層体が記載されている。
しかしこの隠蔽用積層体は体に装着することができず緊急時にカードを探す必要があり、またカードを所有しているかはわからないため適切な処置がとれないおそれがあった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特許第4889394号公報
【特許文献2】特許第5734678号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、上記した課題を解決するため情報を記入でき、通常時は情報を書き込んだ箇所をシールで隠しておき、緊急時に周囲の人間がそのシールを剥離し情報を読むことで、情報に基づいて適正な処置を行うことを可能とする情報記載用積層体及び装着可能な情報記載用積層体を用いた情報表示具とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1に記載の発明は、シート状の基材、粘着剤層、及び剥離紙層とからなり、前記基材の裏面と前記剥離紙層の裏面とが前記粘着剤層を介して接合されてなる情報記載用積層体であって、基材は真二つに折返したときに、一端または両端が重ならず露出し、前記剥離紙層の表面には情報を記載するための情報記載領域部が設けられ、前記剥離紙層には、前記情報記載領域部を取り囲む線に沿うように切込み部が設けられ、前記基材には、開口部領域が設けられ、前記基材の表面には、開口部領域を被覆するカバー領域部が着脱可能に設けられ、前記基材の表面には、さらにカバー領域部を取り囲む脆弱部が設けられ、前記情報記載領域部は、剥離紙層を真二つに折り返したときに前記開口領域部内に位置するように設けられることを特徴とする情報記載用積層体とする。
【0008】
請求項2に係る発明は、前記情報記載領域部の面積は前記カバー領域部の面積と同じまたは小さいことを特徴とする請求項1に記載の情報記載用積層体とする。
【0009】
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の情報記載用積層体を用いた情報表示具であって、前記情報記載用積層体の前記剥離紙層は前記情報記載領域部だけを残して剥がされ、前記粘着剤層は真二つに折り返され、前記情報記載領域部は前記カバー領域部によって被覆され、前記粘着剤層の一端または両端の露出した粘着剤層を介して基材が接合される、ことを特徴とする情報表示具とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明に係る情報記載用積層体は情報記載領域部を備えているため必要な情報を記入することができ、緊急時に他人に必要な情報を知らせることが可能である。
また情報記載領域部は剥離紙層を真二つに折り返した場合に開口領域部内に位置するように設けられることで、折り返した時に情報記載領域部が開口領域部を被覆するカバー領域部によってカバーされる。
また開口領域部の面積が情報記載領域の面積と同じあるいは大きいことでカバー領域部によって完全に情報記載領域を覆うことができる。
【0011】
本発明に係る情報表示具は、情報記載用積層体を粘着剤層で折り返すことで情報記載領域部に記載された情報がカバー領域部で隠されるため通常時は情報を隠すことができ他人に知られることは無い。
緊急時はカバー領域部を剥離することで必要な情報を得られる。
一度剥離したカバー領域部は粘着剤層によってカバー領域部に再接着されてもよく、再接着することで情報を再び隠すことができてもよい。
加えて情報記載用積層体を真二つに折り返すことで基材が2層になり、引張強度や破断強度が高くなる。
さらに基材の一端あるいは両端は粘着剤層が露出した箇所ができるため、露出した粘着剤層を接合することで基材を環状にでき、腕などに装着できる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明の情報記載用積層体を基材から見た斜視図である。
図2】本発明の情報記載用積層体を剥離紙層から見た斜視図である。
図3】本発明の情報記載用積層体から情報記載領域部を残して剥離紙層を剥がす途中の様子を示す図である。
図4】本発明の情報記載用積層体から情報記載領域部を残して剥離紙層を剥がした様子を示す図である。
図5】本発明の情報記載用積層体を中心線に沿って折り返している様子を示す図である。
図6】本発明の情報記載用積層体を中心線に沿って折り返している様子を示す図である。
図7】本発明の情報記載用積層体を中心線に沿って折り返して情報表示具にした様子を示す図である。
図8】本発明の情報表示具を環状にした様子を示す概略図である。
図9】本発明の情報表示具を腕に装着した様子を示す概略図である。
図10】本発明の情報記載用積層体または情報表示具の情報記載領域部に記載する内容の一例を示す図である。
図11】本発明の情報記載用積層体の他の実施形態を示す図である。
図12】本発明の情報記載用積層体の他の実施形態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明に係る情報記載用積層体及び情報表示具の好適な実施形態について図面を基に説明する。
【0014】
本発明に係る情報記載用積層体は図1に示す通り、シート状の基材1、粘着剤層4、及び剥離紙層2と、がこの順番で積層された情報記載用積層体であり、剥離紙層2の裏面と基材1の裏面とが粘着剤層4を介して接合されている。
【0015】
シート状の基材1は紙系基材やフィルム系(合成樹脂系)基材等の、シール、テープ、ラベル、又はタグ等に通常用いられ、当業者に自明のものであれば、いかなるものを用いても良い。
紙系基材は、例えば、上質紙、アート紙、マットコート紙、キャストコート紙、ホイル紙、感熱紙、和紙、蛍光紙、耐水紙、グラシン紙、クラフト紙等が挙げられるが、これらに限定されない。
フィルム系(合成樹脂系)基材は、例えば、ポリエステル(PET)フィルム、ポリプロピレン(PP)フィルム、塩化ビニルフィルム、合成紙(ユポ紙)、アセテートサテン、金属箔、オレフィン系等が挙げられるが、これらに限定されない。
【0016】
シート状の基材1の形状は剥離紙層2を真二つに折り返した場合に、一端または両端が重ならず粘着剤層4が露出するような形状であればよく(図7参照)、例えば図1のような平行四辺形、図11の(A)乃至(E)といった点対称の形状、あるいは図12のような台形のように点対称ではない形状であってもよい。
剥離紙層2を真二つに折り返すとは、長手方向に平行な中心線(C)で剥離紙層2同士が重なるように折ることをいう。
例えば図1で示す形状のような場合は真二つに折り返すと、両端が重ならず粘着剤層4が露出する。
例えば図12で示す台形のような場合は真二つに折り返すと、一端が重ならず粘着剤層4が露出する。
基材1の大きさは、使用対象に合わせて適宜変更する。
例えば大人が使用する場合と子供が使用する場合では、子供の腕は大人の腕より細いため基材1の横方向の長さを短くしてもよい。
【0017】
基材1には開口部領域および開口部領域を被覆するカバー領域部3が設けられている。
加えてカバー領域部3を取り囲むように脆弱部6が設けられることでカバー領域部3を剥離し易くなる。
脆弱部6は略長方形状の切断線あるいはミシン目線としてもよい。
【0018】
剥離紙層2の表面には情報記載領域部5が設けられ、情報記載領域部5を取り囲む線に沿うように切込み部7が設けられる。
切込み部7は略長方形状の切断線あるいはミシン目線としてもよい。
情報記載領域部5には図10に示す通り例えば個人名、住所、病歴など緊急時に他人に知らせる必要がある情報を記入する。
剥離紙層2の形状は基材1と同一でも良く、異なっていてもよい。
剥離紙層2は情報記載領域部5の面積を広くとるために横方向及び縦方向の長さを長くしてもよい。
【0019】
インクは、情報記載領域部5に情報を記入するために通常用いられ、当業者に自明のものであれば、いかなるものも使用できる。
インクは、例えば、顔料インク、染料インク、印刷インク等が挙げられるが、これらに限定されない。
インクには、バインダー、ポリマー、及び色素が含まれるが、これら以外の成分が含まれていても良い。
バインダー、ポリマー、及び色素は、印刷用のインクに通常用いられ、当業者に自明のものであれば、いかなるものも使用できる。
バインダーは、例えば、炭酸ソーダ・アンチモン塩類等が挙げられるが、これらに限定されない。
色素(顔料・染料)は、例えば、無機顔料、有機顔料、レーキ顔料、蛍光顔料、天然染料、合成染料、蛍光染料等が挙げられるが、これらに限定されない。
【0020】
シート状の基材1の裏面には粘着剤層4を設けるが、粘着剤層4に用いる粘着剤としてはアクリル系粘着剤などの剥離性粘着剤を用いることが好ましい。
剥離性粘着剤を用いることで、剥離紙層2やカバー領域部3を剥離後に再び貼付することができる。
【0021】
図1に示す通り基材1にはカバー領域部3及びカバー領域部3に被覆された開口領域部が設けられる。
前記情報記載領域部5は剥離紙層2を真二つに折り返した時前記開口領域部内に位置するように設けることで、開口領域部を被覆するカバー領域部3によってカバーされる。
前記基材1には、前記カバー領域部3を取り囲むように脆弱部6が設けられる。
カバー領域部3には表記部を設けてもよく、例えば「緊急時に剥がしてください」等の情報を記入してもよい。
カバー領域部3は脆弱部6によって基材1から容易に剥離でき、カバー領域部3を剥離することで開口部が現れる。
【0022】
情報記載用積層体を用いた情報表示具について図を基に説明をする。
前記情報記載用積層体から剥離紙2を剥がすことで、粘着剤層4が現れる。
このとき図3に示す通り、情報記載領域部5は切込み部7によって剥がれず残り、図4に示す通り情報記載領域部5は粘着剤層4上に残る。
【0023】
図5から図7に示す通り剥離紙2を剥がしたのち粘着剤層4を折り返すことで情報記載領域部5とカバー領域部3が重なり、情報記載領域部5に記載した情報がカバー領域部3によって隠されるため通常時に情報が他人の目に触れることはない。
粘着剤層4を折り返すとは、長手方向に平行な中心線(C)で粘着剤層4同士が重なるように折ることをいう。
カバー領域部3は脆弱部6によって基材1から剥離することが容易にでき、緊急時にはカバー領域部3を剥離することで情報記載領域部5に記載された情報を確認できる。
情報記載領域部の面積は開口領域部の面積と同じまたは小さくすることで、折り畳んだ場合に開口領域部およびカバー領域部3が情報記載領域部5を完全に覆うことができる。
カバー領域部3の面積と開口領域部3の面積は同じであってもよいが、カバー領域部3の面積を開口領域部の面積より大きくしてもよい。
カバー領域部3の面積が開口領域部の面積より大きい場合は脆弱部6を設ける必要はない。
【0024】
図7に示す通りシート状の基材1を折り畳んだ際に基材1の一端あるいは両端は重ならず、粘着剤層4が露出した部分ができ、露出した粘着剤層4を介して基材1を接合し環状にすることで情報表示具とすることができる。
【0025】
図8に示す通り環状にした情報表示具は図9に示す通り人の場合は腕や脚などに取付け、ペットの場合は首輪として取り付けてもよい。
図8は概略を示しているが、情報記載用積層体を折り畳んでいるため基材1が2層となり、さらに2層の基材1の間に挟まれた2層の粘着剤層4の計4層から情報表示具は構成され、引張強度や破断強度が高くなる。
【実施例】
【0026】
以下に本発明の実施形態を記載するがこれに限定されない。
【実施例1】
【0027】
持病のある人が装着する場合について記載する。
情報表示具には例えばその人の名前、住所、家族の名前、電話番号、持病、発作が起きた場合にはどのように対応すべきか、例えばその人が普段所持している薬を飲ませる、かかりつけの病院に連れて行く等の情報を記入しておく。
その結果、その人が急に倒れた場合に、その人が話すことができなくとも周囲の人間はカバー領域部3を剥がし、倒れている人物がどこに住んでいる誰かがわかり家族に連絡をすることができる。
あるいはどういった持病を有しているか、どういった対応をすべきがわかるため、例えば服用させるべき薬を飲ませる、かかりつけの病院に連れて行くといった適切な対処を迅速に行える。
加えて病院内においても医師や看護師は情報表示具に記載された病気や普段服用している薬の情報を基に薬剤投与を含めてどのように対応すべきか、あるいは服用している薬について記載していない場合でも家族と連絡を取ることでその人の服用している薬がわかりより迅速かつ適切な対応が可能である。
【実施例2】
【0028】
アレルギーのある人が装着する場合について記載する。
情報表示具には例えばその人の名前、住所、家族の名前、電話番号、アレルギー、かかりつけの病院等の情報を記入しておく。
その結果、その人が急に倒れた場合に、その人が話せなくとも周囲の人間はカバー領域部3を剥がし、倒れている人物がどこに住んでいる誰かがわかり家族に連絡をすることができる。
あるいはどういったアレルギーを有しているか、どういった対応をすべきがわかるため、例えばかかりつけの病院に連れて行くといった適切な対処を迅速に行える。
加えて病院内においても医師や看護師は情報表示具に記載されたアレルギーの情報を基に薬剤投与を含めてどのように対応すべきか、あるいはアレルギーについて詳細に記載されていなくとも家族と連絡を取ることでその人がどんなアレルギーを有しているかがわかりより迅速かつ適切な対応が可能である。
【実施例3】
【0029】
子供に装着させる場合について記載する。
情報表示具には、親の住所、氏名、携帯番号、子供の名前についての情報を記入しておく。
その結果、施設内や町等で迷子を保護した場合に、子供から明確な情報を得られなくとも保護した人物はカバー領域部3をめくることで親の住所や氏名、携帯番号を基に素早く保護者に連絡でき、無事に子供を親元に帰すことができる。
【実施例4】
【0030】
痴呆症を発症している人に装着させる場合について記載する。
情報表示具には、その人の名前、住所、家族の名前、電話番号について記入しておく。
その結果、その人が町等を徘徊していることを発見し保護された場合に、保護した人物はカバー領域部3をめくり記載された情報を基にして家族に連絡することができ、無事にその人を帰宅させることができる。
【実施例5】
【0031】
本発明の情報表示具を装着させるのは人でなくても良い。
例えば情報表示具に飼い主の名前や住所、電話番号を記載し、犬や猫といったペットの首輪として装着させる。
迷い猫や迷い犬を保護した人物は情報表示具に記載した飼い主に連絡を取ることができ、ペットを飼い主のもとに帰すことができる。
【産業上の利用可能性】
【0032】
本発明は、持病を有する人が装着することで迅速に応急処置ができ、また子供や痴呆症を有する人に装着することで無事に家に帰すことができるため人命救助や行方不明者数の減少に役立つ。
【符号の説明】
【0033】
1 基材
2 剥離紙層
3 カバー領域部
4 粘着剤層
5 情報記載領域部
6 脆弱部
7 切込み部
C 中心線
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12