特許第6904879号(P6904879)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6904879
(24)【登録日】2021年6月28日
(45)【発行日】2021年7月21日
(54)【発明の名称】スクイズフォーマー容器
(51)【国際特許分類】
   B65D 47/06 20060101AFI20210708BHJP
   B65D 83/00 20060101ALI20210708BHJP
   B65D 47/20 20060101ALI20210708BHJP
【FI】
   B65D47/06 200
   B65D83/00 G
   B65D47/20 111
【請求項の数】5
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2017-206731(P2017-206731)
(22)【出願日】2017年10月26日
(65)【公開番号】特開2019-77479(P2019-77479A)
(43)【公開日】2019年5月23日
【審査請求日】2020年5月1日
(73)【特許権者】
【識別番号】000006909
【氏名又は名称】株式会社吉野工業所
(74)【代理人】
【識別番号】110001542
【氏名又は名称】特許業務法人銀座マロニエ特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】桑原 和仁
【審査官】 杉田 剛謙
(56)【参考文献】
【文献】 特表2003−515443(JP,A)
【文献】 特開平07−315400(JP,A)
【文献】 特開2016−124551(JP,A)
【文献】 特開2012−006601(JP,A)
【文献】 特開2016−188082(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2015/0224454(US,A1)
【文献】 特開2017−065776(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B05B 11/04
B65D 47/06
B65D 47/20
B65D 83/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
内容液の収容に適した弾性変形可能な胴部を有する容器本体と、
前記容器本体に形成された口頚部と、
前記容器本体の前記口頚部に着脱可能に装着されるとともに吐出口が形成されたキャップ部材と、
前記キャップ部材に装着されて、前記容器本体内から前記吐出口付近まで延在して前記吐出口に向いて開口する内容液流路と空気流路とを画成する混合部材と、
前記混合部材に支持されて前記空気流路を前記混合部材から前記容器本体の底部付近まで延長させるチューブと、
前記混合部材に配置され、前記吐出口と前記内容液流路および前記空気流路の各々の前記開口との間に位置する発泡部材と、
を具え、
前記空気流路の開口が、前記混合部材内で前記内容液流路の開口の外側に位置し、
前記吐出口に、前記容器本体の圧搾による前記内容液の圧力と前記圧搾後の解放による前記容器本体内の負圧とのそれぞれにより弾性的に変形してスリットを開くスリットバルブ配置し、
前記混合部材は、前記発泡部材を収容する筒状の基部材と、前記基部材内に開口端部を前記発泡部材に向けられて嵌着された有底筒状部を有する嵌挿部材とを有し、
前記基部材は、先端部が前記容器本体内の底部付近に開口する前記チューブの基端部を支持し、
前記基部材の内周面と前記嵌挿部材の外周面との間には、前記嵌挿部材の周方向に互いに間隔を空けて各々前記嵌挿部材の少なくとも軸線方向に延在する第1の隙間と第2の隙間とが形成され、
前記第1の隙間は、前記基部材に形成された通路と前記嵌挿部材の前記有底筒状部を半径方向に貫通する通路とを連通させてそれらの通路と共に前記内容液流路を画成し、
前記第2の隙間は、前記チューブ内の通路に連通してその通路と共に前記空気流路を画成することを特徴とするスクイズフォーマー容器。
【請求項2】
前記基部材に形成された前記通路は、前記基部材の軸線方向および半径方向に延在する、前記基部材と前記チューブとの間の隙間であることを特徴とする、請求項記載のスクイズフォーマー容器。
【請求項3】
前記基部材に形成された前記通路は、前記基部材を半径方向に貫通する貫通孔であることを特徴とする、請求項記載のスクイズフォーマー容器。
【請求項4】
前記スリットバルブは、前記発泡部材側に膨らんだ逆ドーム状の殻部を有し、
前記スリットは、前記殻部に形成されていることを特徴とする、請求項1からまでの何れか1項記載のスクイズフォーマー容器。
【請求項5】
前記キャップ部材は、前記吐出口を開閉可能な蓋部を有し、
前記蓋部は、前記吐出口を閉じた状態で前記逆ドーム状の殻部に沿う形状の内向きの突部を形成されていることを特徴とする、請求項記載のスクイズフォーマー容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、容器本体を圧搾(スクイズ)することにより、容器本体に収容された内容液を発泡させて吐出するスクイズフォーマー容器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来のスクイズフォーマー容器としては例えば、本願出願人が先に特許文献1にて開示したものが知られている。このスクイズフォーマー容器は、弾性変形可能な胴部を有する容器本体の口頚部に、吐出口を持つキャップ部材を装着し、そのキャップ部材内に吐出口側から順に、網状の発泡部材と、先端部が容器本体の底部付近で開口する筒状の空気流路の基端部とを設け、それら発泡部材と空気流路の基端部との間に、容器本体内に連通する内容液流路を開口させてなる。
【0003】
この従来のスクイズフォーマー容器では、容器本体を傾けて吐出口を下向きにした状態で容器本体を圧搾(スクイズ)すると、容器本体内で容器本体の上向きになった底部付近に移動した空気が加圧されて空気流路を通り、その空気流路の基端部から発泡部材に向かって流れるとともに、容器本体に収容された内容液も同じく加圧されて内容液供給路を通り、その内容液供給路の開口部から空気の流れで吸引されて空気と混合しながら発泡部材に向かって流れ、それらが一緒に網状の発泡部材を通過することで内容液が発泡し、その泡状の内容液が吐出口から吐出される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2016−069030号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら上記従来のスクイズフォーマー容器では、吐出口が常時開口しているため、容器本体の圧搾(スクイズ)前でも、容器本体を傾けて吐出口を下向きにすると内容液が吐出口から垂れ落ちる場合があり、また容器本体の圧搾後の吐出終了時に、内容液の液切れが良好でなく、改善の余地が残されていた。
【0006】
さらに上記従来のスクイズフォーマー容器では、空気流路の基端部から発泡部材に向かう空気と、その空気の流れで内容液供給路の開口部から吸引された内容液とが混合して一緒に網状の発泡部材を通過することで内容液が発泡するので、発泡部材の通過前に内容液を空気であらかじめ細分化して泡質を良好にすることが難しく、改善の余地が残されていた。
【0007】
それゆえ本発明の目的は、スクイズフォーマー容器における上述の如き課題を解決することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決する本発明のスクイズフォーマー容器は、
内容液の収容に適した弾性変形可能な胴部を有する容器本体と、
前記容器本体に形成された口頚部と、
前記容器本体の前記口頚部に着脱可能に装着されるとともに吐出口が形成されたキャップ部材と、
前記キャップ部材に装着されて、前記容器本体内から前記吐出口付近まで延在して前記吐出口に向いて開口する内容液流路と空気流路とを画成する混合部材と、
前記混合部材に支持されて前記空気流路を前記混合部材から前記容器本体の底部付近まで延長させるチューブと、
前記混合部材に配置され、前記吐出口と前記内容液流路および前記空気流路の各々の前記開口との間に位置する発泡部材と、
を具え、
前記空気流路の開口が、前記混合部材内で前記内容液流路の開口の外側に位置し、
前記吐出口に、前記容器本体の圧搾による前記内容液の圧力と前記圧搾後の解放による前記容器本体内の負圧とのそれぞれにより弾性的に変形してスリットを開くスリットバルブ配置し、
前記混合部材は、前記発泡部材を収容する筒状の基部材と、前記基部材内に開口端部を前記発泡部材に向けられて嵌着された有底筒状部を有する嵌挿部材とを有し、
前記基部材は、先端部が前記容器本体内の底部付近に開口する前記チューブの基端部を支持し、
前記基部材の内周面と前記嵌挿部材の外周面との間には、前記嵌挿部材の周方向に互いに間隔を空けて各々前記嵌挿部材の少なくとも軸線方向に延在する第1の隙間と第2の隙間とが形成され、
前記第1の隙間は、前記基部材に形成された通路と前記嵌挿部材の前記有底筒状部を半径方向に貫通する通路とを連通させてそれらの通路と共に前記内容液流路を画成し、
前記第2の隙間は、前記チューブ内の通路に連通してその通路と共に前記空気流路を画成することを特徴としている。
【発明の効果】
【0009】
本発明のスクイズフォーマー容器にあっては、容器本体を傾けて吐出口を下向きにした状態で容器本体の胴部を圧搾(スクイズ)すると、容器本体内に収容された内容液が加圧されて、容器本体内から混合部材の内容液流路を通り、その内容液流路の開口から吐出口に向かって流出する。また、容器本体を傾けて吐出口を下向きにすることで容器本体内の上向きになった底部付近に移動した空気も、上記容器本体の胴部の圧搾により加圧されて、混合部材から容器本体内の底部付近までチューブによって延長された空気流路を通り、内容液流路の開口の外側に位置するその空気流路の開口から吐出口に向かって噴出する。そしてこの空気が、内容液流路の開口から流出する内容液に当たって内容液と混合されるとともに内容液を細分化させ、その細分化した内容液と空気とが一緒に発泡部材に向かって流れて網(メッシュ)状やスポンジ(多孔質体)等の発泡部材を通過することで内容液が微細に発泡し、その微細な泡状の内容液が、吐出口に設けられたスリットバルブをその内容液の圧力で弾性的に変形させてスリットを開き、そのスリットを通って吐出口から吐出される。
【0010】
その後、容器本体の胴部を圧搾(スクイズ)状態から解放すると、容器本体の胴部が弾性力で膨らんで元の形状に復元されながら容器本体内に負圧を生じさせ、その負圧がスリットバルブを弾性的に変形させてスリットを開き、外気を容器本体内に取り込む。そして容器本体の胴部の圧搾前は、吐出口に設けられたスリットバルブが、容器本体内から内容液の圧力も負圧も加わらないのでスリットを閉じている。
【0011】
従って、本発明のスクイズフォーマー容器によれば、容器本体を圧搾(スクイズ)することにより、容器本体に収容された内容液を発泡させて吐出することができ、しかも、容器本体の胴部の圧搾前に容器本体を傾けて吐出口を下向きにしてもスリットバルブがスリットを閉じているので、内容液が吐出口から垂れ落ちるのを防止することができる。また、容器本体の胴部の圧搾後に容器本体の胴部を圧搾状態から解放するとスリットバルブが一旦スリットを閉じるので、内容液の吐出終了時の液切れを良好にすることができる。
【0012】
さらに、本発明のスクイズフォーマー容器によれば、容器本体の圧搾時に、混合部材内で吐出口に向かって噴出する空気により内容液をあらかじめ細分化させてからその内容液を空気と一緒に発泡部材に通過させるので、内容液を微細に発泡させて、吐出する内容液の泡質を良好にすることができる。
【0013】
なお、本発明のスクイズフォーマー容器においては、前記混合部材は、前記発泡部材を収容する筒状の基部材と、前記基部材内に開口端部を前記発泡部材に向けられて嵌着された有底筒状部を有する嵌挿部材とを有し、前記基部材は、先端部が前記容器本体内の底部付近に開口する前記チューブの基端部を支持し、前記基部材の内周面と前記嵌挿部材の外周面との間には、前記嵌挿部材の周方向に互いに間隔を空けて各々前記嵌挿部材の少なくとも軸線方向に延在する第1の隙間と第2の隙間とが形成され、前記第1の隙間は、前記基部材に形成された通路と前記嵌挿部材の前記有底筒状部を半径方向に貫通する通路とを連通させてそれらの通路と共に前記内容液流路を画成し、前記第2の隙間は、前記チューブ内の通路に連通してその通路と共に前記空気流路を画成してもよい。このようにすれば、混合部材に内容液流路と空気流路とを容易に画成することができる。
【0014】
ここで、前記基部材に形成された前記通路は、前記基部材の軸線方向および半径方向に延在する、前記基部材と前記チューブとの間の隙間であってもよい。このようにすれば、基部材がチューブの基端部を支持するとともにそのチューブの基端部との間に内容液流路を画成するので、基部材を短くし得てコンパクトに構成することができる。
【0015】
また、前記基部材に形成された前記通路は、前記基部材を半径方向に貫通する貫通孔であってもよい。このようにすれば、内容液流路を容器本体内で、より口頚部の近くに開口させることができるので、容器本体内に残留する内容液の量を少なくすることができる。
【0016】
さらに、本発明のスクイズフォーマー容器においては、前記スリットバルブは、前記発泡部材側に膨らんだ逆ドーム状の殻部を有し、前記スリットは、前記殻部に、例えばI字(一文字)形、X字(十字)形、V字形あるいは波形等の形状で形成されていてもよい。このように逆ドーム状の殻部にスリットを形成すれば、内容液の圧力に比べて容器本体内の負圧が低くても、内容液の高圧力でその殻部を外向きに膨らむように変形させてスリットを開くとともに、容器本体内の低負圧でその殻部を内向きに膨らむように変形させてもスリットを開くことができるので好ましい。
【0017】
さらに、本発明のスクイズフォーマー容器においては、前記キャップ部材は、前記吐出口を開閉可能な蓋部を有し、前記蓋部は、前記吐出口を閉じた状態で前記逆ドーム状の殻部に沿う形状の内向きの突部を形成されていてもよい。このようにすれば、内容液の圧力でスリットバルブが殻部を外向きに膨らむように変形させてスリットを開いた後に、その殻部が元の形状に戻りにくくなっていても、蓋部が吐出口を閉じることでその蓋部の、殻部に沿う形状の内向きの突部がその殻部を押し戻すので、殻部の元の形状への戻りを補助してスリットを確実に閉じることができる。また、容器本体内の内容液を吐出させない場合は蓋部が吐出口を閉じておくことができるので、吐出口の衛生性を確保することができるとともに、網(メッシュ)状等の発泡部材の乾燥による目詰まりを防止することができる。そして蓋部が閉じた状態では、容器本体の胴部が圧搾されて容器本体内の圧力でスリットバルブの殻部が上方に変形しようとしても、蓋部の内向きの突部がその殻部の変形を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】(a)は、本発明のスクイズフォーマー容器の一実施例を、容器本体を省略するとともにキャップ部材の蓋部を開いた状態で示す平面図であり、(b)は、上記実施例のスクイズフォーマー容器の、(a)中のA−A線に沿う位置での断面図および、その一部を拡大して示す断面図である。
図2】上記実施例のスクイズフォーマー容器の要部を拡大して示す分解斜視図である。
図3】上記実施例のスクイズフォーマー容器を、容器本体を傾けて吐出口を下向きにした使用状態で示す断面図および、その一部を拡大して示す断面図である。
図4】本発明のスクイズフォーマー容器の他の一実施例の要部の構成を、蓋部を閉じた状態で示す、図1(b)と同様の位置での断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の実施の形態を、図面に基づく実施例により詳細に説明する。ここに図1(a)は、本発明のスクイズフォーマー容器の一実施例を、容器本体を省略するとともに蓋部を開いた状態で示す平面図であり、図1(b)は、図1(a)中のA−A線に沿う位置での断面図および、その一部を拡大して示す断面図である。また、図2は、上記実施例のスクイズフォーマー容器の要部を拡大して示す分解斜視図である。この実施例のスクイズフォーマー容器1は、内容液Lを泡状にして吐出するもので、容器本体2と、キャップ部材3と、チューブ4と、発泡部材5と、スリットバルブ6と、混合部材7と、をそれぞれ具えている。
【0020】
容器本体2はその頂部に、容器本体2内の内容液Lの収容空間Sに連通する通路を形成する口頚部2aを有するとともに、口頚部2aの下端に肩部2bを有し、この肩部2bの外周端から下方に胴部2cが形成され、この胴部2cの下端に底部2dが形成されて有底の筒状をなしており、その口頚部2aの外周面には、おねじ部2eが形成されている。なお、胴部2cは可撓性を有し、外部からの押圧力により圧搾(スクイズ)すると弾性的に圧縮変形されて内容液Lの収容空間Sが縮小し、その押圧力による圧搾状態から解放すると弾性力で膨らんで元の形状に復元される。また、泡状にする内容液Lとしては、例えば、各種の食品調味料、化粧料、液状石鹸、薬剤等があるが、特にこれらに限定されるものではない。
【0021】
キャップ部材3は、容器本体2の口頚部2aに着脱可能に装着されるキャップベース3aと、キャップベース3aにヒンジ部3bを介して開閉可能に連結されるとともに閉状態(図4の他の実施例参照)でキャップベース3aに掛止される蓋部3cとを一体に有し、キャップベース3aは、中央部に略円筒状の吐出口3dが突出形成された天面部3eと、この天面部3eの外周端より垂下されて容器本体2の口頚部2aを囲繞する筒体3fと、筒体3fの内周面に形成され、容器本体2の口頚部2aの外周面のおねじ部2eに螺合されるめねじ部3gと、筒体3fの内側に隙間を開けて天面部3eより垂下されて口頚部2aの上端開口内に密に嵌合する環状壁3hと、を一体に有している。
【0022】
チューブ4は、容器本体2内に配置され、後述の如くして混合部材7の基部材8内の空気流路を容器本体2内の底部2d付近まで延長するものであり、チューブ4の先端部4aは容器本体2内の底部2d付近で開口している。
【0023】
発泡部材5は、円筒状の支持部5aと、その支持部5aの一端部、図1では上端部を覆うようにその支持部5aに張設された例えば目の細かい織布あるいは不織布からなる網(メッシュ)部5bとを有している。なお、発泡部材5の網部5bは、織布や不織布の代わりに例えば多数の貫通孔が形成された板材や樹脂製の網材等で形成されていてもよい。支持部5aと網部5bとは射出成形で一体成形やインサート成形することもできる。
【0024】
スリットバルブ6は、円環状の筒体6bと筒体6bの上端から内周側に形成されて発泡部材5側に膨らんだ逆ドーム状の殻部6cとを一体に有し、筒体6bの下端部には径方向外方に突出する円環状の基部6aが一体に設けられている。筒体6bの上端は、吐出口3dの上端以下の位置にあり、好ましくは、吐出口3dの上端より内方に位置する。筒体6bは、径方向内方に突出する縦リブを持ち、殻部6cは、筒体6bの上端に結合されて支持されるとともにその縦リブの上端にも結合されて補強されている。この殻部6cの中央部には、例えばX字(十字)形のスリット(切れ目)6dが形成されている。
【0025】
混合部材7は、図1では上下方向に延在する概略筒状の基部材8と、その基部材8内に配置された有底筒状の嵌挿部材9とを有し、基部材8は、筒状部8aと、その筒状部8aの上部の外周面から半径方向外方へ延在する略円盤状の外周フランジ部8bと、筒状部8aの中心部に上下方向(軸線方向)に延在する貫通孔8cの上下方向略中央部で筒状部8aの内周面から半径方向内方に突出する環状の段部8dとを一体に有している。
【0026】
嵌挿部材9は、有底筒状部9aと、有底筒状部9aよりも大径の環状の頭部9bとを一体に有し、その有底筒状部9aが基部材8の筒状部8aの段部8d内に上方から嵌挿されるとともにその頭部9bが段部8dに掛止されて基部材8内で位置決めされており、基部材8の筒状部8aの貫通孔8cの、段部8dよりも下側の部分と、そこに突出する嵌挿部材9の有底筒状部9aの部分との間には、筒状の隙間が形成され、チューブ4の基端部4bはその筒状の隙間に圧入されて、先端面が段部8dの下端面に当接した状態で筒状部8aに固定支持されている。
【0027】
嵌挿部材9には、有底筒状部9aの外周面上で周方向に互いに離間して、有底筒状部9aの下端部から頭部9bの下端部まで軸線方向に延在するとともに有底筒状部9aの下端部でチューブ4の基端部4b内に開口する複数の縦溝9cと、頭部9bの下端部でそれらの縦溝9cにそれぞれ連通するとともに頭部9bの外周面に開口する複数の半径方向溝9dとが形成されている。また、基部材8の筒状部8aの貫通孔8cの、段部8dよりも上側の部分には、筒状部8aの周方向に互いに離間して軸線方向に延在する複数の縦リブが形成され、それら複数の縦リブの内周面は、嵌挿部材9の頭部9bの外周面と嵌合し、それら複数の縦リブの間の複数の縦溝8eは、頭部9bの下端部の複数の半径方向溝9dにそれぞれ連通している。
【0028】
そして、筒状部8aの貫通孔8cの、段部8dよりも上側の部分には、筒状部8aの上記複数の縦リブの上端に当接するように発泡部材5の支持部5aが圧入や嵌合等の手段により固定されており、嵌挿部材9の頭部9bにはまた、その頭部9bの上端部で基部材8の筒状部8aの縦溝8eにそれぞれ連通する複数の半径方向溝9eが形成され、それら複数の半径方向溝9eはそれぞれ発泡部材5の支持部5a内および嵌挿部材9の有底筒状部9a内で軸線方向上方および半径方向内方へ向けて開口しており、これら有底筒状部9aの複数の縦溝9cと、筒状部8aの縦溝8eと、頭部9bの下端部および上端部の半径方向溝9d,9eとは、第2の隙間を構成している。
【0029】
これにより、チューブ4内の通路と、嵌挿部材9の有底筒状部9aの複数の縦溝9cと、基部材8の筒状部8aの縦溝8eと、嵌挿部材9の頭部9bの下端部および上端部の半径方向溝9d,9eとは互いに連通して、容器本体2内の底部2d付近から基部材8の筒状部8a内の嵌挿部材9の頭部9bの上端部まで延在するとともに有底筒状部9aの中心孔の開口端部の外側の位置でキャップ部材3の吐出口3dに向いて開口する空気流路10を形成している。すなわち、チューブ4は空気流路10を、基部材8の筒状部8a内から容器本体2内の底部2d付近まで延長している。
【0030】
さらに、筒状部8aの貫通孔8cの、段部8dよりも下側の部分には、段部8dの下端部から筒状部8aの下端部まで軸線方向に延在するとともに筒状部8aの下端部でチューブ4の外側の容器本体2内の口頚部2a付近に開口する縦溝8fが形成され、また、筒状部8aの段部8dの下端部には、筒状部8aの貫通孔8cの段部8dよりも下側の部分の縦溝8fと段部8dの内周面とを連通させる半径方向溝8gが形成されている。
【0031】
そして、嵌挿部材9には、有底筒状部9aを半径方向に貫通して有底筒状部9aの中心孔内に開口する貫通孔9fと、有底筒状部9aの外周面上で軸線方向に延在してその貫通孔9fと筒状部8aの段部8dの下端部の半径方向溝8gとを連通させる縦溝9gとが形成されており、この縦溝9gは、第1の隙間を構成している。
【0032】
これにより、筒状部8aの貫通孔8cの段部8dよりも下側の部分の縦溝8fと、段部8dの下端部の半径方向溝8gと、有底筒状部9aの外周面上の縦溝9gと、有底筒状部9aを半径方向に貫通する貫通孔9fとが互いに連通して、一端部が筒状部8aの下端部でチューブ4の外側の容器本体2内の口頚部2a付近に開口するとともに他端部が有底筒状部9aの中心孔の開口端部に開口する内容液流路11を形成している。
【0033】
キャップ部材3のキャップベース3aには、吐出口3dから天面部3eにかけて中央部の内部に各々円環状をなす二段の段部3i、3jが形成され、下側かつ外側の段部3iには基部材8の外周フランジ部8bが嵌着されており、上側かつ内側の段部3jにはスリットバルブ6の円環状の基部6aが配置され、その基部6aは、段部3jと基部材8の外周フランジ部8bとの間に挟持されて固定されている。
【0034】
キャップ部材3の蓋部3cの内面の中央部には、蓋部3cを閉状態(図4の他の実施例参照)にした時にキャップベース3aの吐出口3dの外周面と嵌合して吐出口3dを液密に封止する筒状部3kが突設されるとともに、その筒状部3kの半径方向内方に、蓋部3cを閉状態にした時にスリットバルブ6の殻部6cに沿うドーム状の形状(図4の他の実施例参照)の内向きの突部3lが突設されている。
【0035】
この実施例のスクイズフォーマー容器1の容器本体2内の内溶液Lを発泡させて吐出させる際には、図3に示すように、先ず、キャップ部材3の蓋部3cを開状態にし、次いで、容器本体2を傾けて吐出口3dを下向きにした状態で容器本体2の胴部2cを、手指等の押圧力により圧搾(スクイズ)する。この圧搾により、容器本体2内に収容された内容液Lが加圧されて、容器本体2内の口頚部2a付近に位置する混合部材7の筒状部8aの下端部から、互いに連通して内容液流路11を形成する、筒状部8aの貫通孔8cの段部8dよりも下側の部分の縦溝8fと、段部8dの下端部の半径方向溝8gと、有底筒状部9aの外周面上の縦溝9gと、有底筒状部9aを半径方向に貫通する貫通孔9fとを順次に通り、有底筒状部9aの中心孔内に流入してその中心孔の開口端部から頭部9bの中心孔を通り、吐出口3dに向かって流出する。
【0036】
また、容器本体2の胴部2cの上記圧搾により、容器本体2内で容器本体2の上向きになった底部2d付近に移動した空気ARも加圧されて、チューブ4の先端部4aから、互いに連通して空気流路10を形成する、チューブ4内の通路と、嵌挿部材9の有底筒状部9aの複数の縦溝9cと、嵌挿部材9の頭部9bの下端部の半径方向溝9dと、基部材8の筒状部8aの縦溝8eと、嵌挿部材9の頭部9bの上端部の半径方向溝9eとを順次に通り、有底筒状部9aの中心孔の開口端部に対し半径方向外側に位置するその半径方向溝9eの開口部から吐出口3dに向かって噴出するとともに内容液Lの流れに向かっても噴出し、空気ARが拡散して内容液Lに当たってその内容液Lを細分化させ、その細分化した内容液Lと空気ARとが混合された状態で一緒に発泡部材5に向かって流れる。
【0037】
そしてそれら細分化した内容液Lと空気ARとが一緒に発泡部材5の網部5bを通過することで内容液Lが微細に発泡し、その微細な泡状の内容液Fが、吐出口3dに設けられたスリットバルブ6の殻部6cをその泡状の内容液Fの圧力で外向きに弾性的に変形させてスリット6dを開き、そのスリット6dを通って吐出口3dから吐出される。
【0038】
その後、容器本体2の胴部2cを圧搾状態から解放すると、スリットバルブ6の殻部6cが、泡状の内容液Fの圧力を受けなくなるため弾性力で元の逆ドーム状に戻って、一旦スリット6dを閉じる。次いで、容器本体2の胴部2cが弾性力で膨らんで元の形状に復元されながら容器本体2内に負圧を生じさせ、その負圧がスリットバルブ6の殻部6cを内向きに弾性的に変形させてスリット6dを開き、外気を容器本体2内に取り込む。また、容器本体2の胴部2cの圧搾前は、吐出口3dに設けられたスリットバルブ6の殻部6cが、容器本体2内から泡状の内容液Fの圧力も負圧も加わらないのでスリット6dを閉じている。
【0039】
従って、この実施例のスクイズフォーマー容器1によれば、容器本体2の圧搾前に容器本体2を傾けて吐出口3dを下向きにしてもスリットバルブ6がスリット6dを閉じているので、内容液Lが吐出口3dから垂れ落ちるのを防止することができる。また、容器本体2の圧搾後に容器本体2を圧搾状態から解放するとスリットバルブ6が一旦スリット6dを閉じるので、泡状の内容液Fの吐出終了時の液切れを良好にすることができる。
【0040】
しかも、この実施例のスクイズフォーマー容器1によれば、内容液Lの流れに向かって噴出する空気ARで内容液Lをあらかじめ細分化させてからその内容液Lを空気ARと一緒に発泡部材5の網部5bに通過させるので、内容液Lを微細に発泡させて泡状の内容液Fの泡質を良好にすることができる。
【0041】
さらに、この実施例のスクイズフォーマー容器1によれば、混合部材7は、発泡部材5を収容する筒状の基部材8と、中心孔の開口端部を発泡部材5に向けられて基部材8内に嵌着された有底筒状部9aを持つ嵌挿部材9とを有し、基部材8は、先端部4aが容器本体2内の底部付近に開口するチューブ4の基端部4bを支持し、基部材8の内周面と嵌挿部材9の外周面との間には、嵌挿部材9の周方向に互いに間隔を空けて各々嵌挿部材9の少なくとも軸線方向に延在する、第1の隙間としての縦溝9gと、第2の隙間としての縦溝9c,半径方向溝9d,9eおよび縦溝8eと、が形成され、縦溝9gは、基部材8に形成された通路としての縦溝8fおよび半径方向溝8gと、嵌挿部材9の有底筒状部9aを半径方向に貫通する通路としての貫通孔9fとを連通させてそれらと共に内容液流路11を画成し、縦溝9c,半径方向溝9d,9eおよび縦溝8eは、チューブ4内の通路に連通してその通路と共に空気流路10を画成しているので、混合部材7に内容液流路11と空気流路10とを容易に画成することができる。
【0042】
基部材8に形成されて内容液流路11を画成する通路はさらに、基部材8の筒状部8aとチューブ4の基端部4bとの間の隙間としての縦溝8fおよび半径方向溝8gでも画成され、それら縦溝8fおよび半径方向溝8gは、基部材8の軸線方向および半径方向に延在して、第1の隙間としての縦溝9gを容器本体2内の口頚部2a付近に連通させることから、基部材8がチューブ4の基端部4bを支持するとともにそのチューブ4の基端部4bとの間に内容液流路11を画成するので、基部材8を短くし得てコンパクトに構成することができる。
【0043】
さらに、この実施例のスクイズフォーマー容器1によれば、スリットバルブ6が、発泡部材5側に膨らんだ逆ドーム状の殻部6cを有し、スリット6dがその殻部6cに形成されているので、泡状の内容液Fの圧力に比べて容器本体2内の負圧が低くても、泡状の内容液Fの高圧力でその殻部6cを外向きに膨らむように変形させてスリット6dを開くとともに、容器本体2内の低負圧でその殻部6cを内向きに膨らむように変形させてスリット6dを開くことができる。
【0044】
さらに、この実施例のスクイズフォーマー容器1によれば、キャップ部材3は、吐出口3dを開閉可能な蓋部3cを有し、蓋部3cは、吐出口3dを閉じた状態で殻部6cに沿う形状の内向きの突部3lが形成されていることから、泡状の内容液Fの圧力でスリットバルブ6が殻部6cを外向きに膨らむように変形させてスリット6dを開いた後に、その殻部6cが元の形状に戻りにくくなっていても、蓋部3cで吐出口3dを閉じることでその蓋部3cの、殻部6cに沿う形状の内向きの突部3lがその殻部6cを押し戻すので、殻部6cの元の形状への戻りを補助してスリット6dを確実に閉じることができる。また、容器本体2内の内容液Lを吐出させない場合は蓋部3cで吐出口3dを閉じておくことができるので、吐出口3dの衛生性を確保することができるとともに、発泡部材5の網部5bの乾燥による目詰まりを防止することができる。そして蓋部が閉じた状態では、容器本体の胴部が例えば不注意で圧搾されて、容器本体内の圧力でスリットバルブの殻部が上方に変形しようとしても、蓋部の内向きの突部がその殻部の変形を抑制することができる。
【0045】
図4は、本発明のスクイズフォーマー容器の他の一実施例の要部の構成を、蓋部を閉じた状態で示す、図1(b)と同様の位置での断面図であり、この実施例のスクイズフォーマー容器1は、混合部材7の構成のみが先の実施例と異なっているので、以下には、混合部材7の構成について主に説明する。なお、図中、先の実施例におけると同様の部分はそれと同一の符号にて示す。
【0046】
すなわち、この実施例のスクイズフォーマー容器1は、先の実施例と同様、内容液Lを泡状にして吐出するもので、容器本体2と、キャップ部材3と、チューブ4と、発泡部材5と、スリットバルブ6と、混合部材7とをそれぞれ具えている。
【0047】
そして、混合部材7は、先の実施例におけると同様、図4では上下方向に延在する概略筒状の基部材8と、その基部材8内に配置された有底筒状の嵌挿部材9とを有し、基部材8は、筒状部8aと、その筒状部8aの上部の外周面から半径方向外方へ延在する略円盤状の外周フランジ部8bと、筒状部8aの中心部に上下方向(軸線方向)に延在する貫通孔8cの上下方向略中央部で筒状部8aの内周面から半径方向内方に突出する環状の段部8dとを一体に有しているが、この実施例のスクイズフォーマー容器1では、段部8dは、先の実施例におけるよりも上下方向に長尺なものとされ、これにより筒状部8a全体も、先の実施例におけるよりも上下方向に長尺なものとされている。
【0048】
また、嵌挿部材9は、先の実施例におけると同様、有底筒状部9aと、有底筒状部9aよりも大径の頭部9bとを一体に有し、その有底筒状部9aが基部材8の筒状部8aの段部8d内に上方から嵌挿されるとともにその頭部9bが段部8dに掛止されて基部材8内で位置決めされているが、この実施例のスクイズフォーマー容器1では、嵌挿部材9の有底筒状部9aが基部材8の筒状部8aの貫通孔8cの段部8d内に収容されていて、筒状部8aの貫通孔8cの、段部8dよりも下側の部分に突出しておらず、チューブ4の基端部4bは、その嵌挿部材9の有底筒状部9aよりも下方で基部材8の筒状部8a内に圧入されて、先端面が段部8dの下端面に当接した状態で筒状部8aに固定支持されている。
【0049】
さらに、この実施例のスクイズフォーマー容器1では、先の実施例における、筒状部8aの貫通孔8cの段部8dよりも下側の部分の縦溝8fと段部8dの下端部の半径方向溝8gとに代えて、段部8dの位置で筒状部8aを貫通する貫通孔8hが形成されており、この貫通孔8hが、第1の隙間としての嵌挿部材9の有底筒状部9aの縦溝9gと、容器本体2内の口頚部2a付近とを連通させ、これにより、筒状部8aの段部8dの貫通孔8hと、嵌挿部材9の有底筒状部9aの縦溝9gおよび貫通孔9fと、有底筒状部9aの中心孔とが互いに連通して、一端部が筒状部8aの中間部でチューブ4の外側の容器本体2内の口頚部2a付近に開口するとともに他端部が有底筒状部9aの中心孔の開口端部に開口する内容液流路11を形成している。
【0050】
この実施例のスクイズフォーマー容器1によっても先の実施例と同様の作用効果を奏することができ、しかもこの実施例のスクイズフォーマー容器1によれば、混合部材7の基部材8に形成されて内容液流路11を画成する通路は、基部材8の筒状部8aを半径方向に貫通して第1の隙間としての縦溝9gと容器本体2内の口頚部2a付近とを連通させることから、内容液流路11を先の実施例におけるよりも吐出口3dの近くに開口させることができるので、容器本体2内に残留する内容液Lの量を少なくすることができる。
【0051】
以上、図示例に基づき説明したが、本発明のスクイズフォーマー容器は上述した実施例の構成のものに限定されず、特許請求の範囲の記載範囲内で適宜変更することができ、例えば、キャップベース3aは、容器本体2の口頚部2aに螺合の代わりに嵌着されるものでもよい。また、スリット6dはX字(十字)形の代わりに、I字(一文字)形、V字形あるいは波形等の形状で形成されていてもよく、その形状は限定されない。さらに、空気流路10を構成する嵌挿部材9の頭部9bの下端部の半径方向溝9dおよび上端部の半径方向溝9eは、基部材8の筒状部8aの縦溝8eに代えて、頭部9bの外周面に形成されて軸線方向へ延在する縦溝で互いに連通されていてもよい。さらに、混合部材7内の空気流路10の出口側開口は、内容液流路11の出口側開口の外側の位置で吐出口3dに向いていればよく、その構成は上記実施例のものには限定されない。
【産業上の利用可能性】
【0052】
かくして本発明のスクイズフォーマー容器によれば、容器本体の圧搾前に容器本体を傾けて吐出口を下向きにしてもスリットバルブがスリットを閉じているので、内容液が吐出口から垂れ落ちるのを防止することができる。また、容器本体の圧搾後に容器本体を圧搾状態から解放するとスリットバルブが一旦スリットを閉じるので、内容液の吐出終了時の液切れを良好にすることができる。しかも、混合部材内で吐出口に向かって噴出する空気により内容液をあらかじめ細分化させてからその内容液を空気と一緒に網状の発泡部材に通過させるので、内容液を微細に発泡させて泡質を良好にすることができる。
【符号の説明】
【0053】
1 スクイズフォーマー容器
2 容器本体
2a 口頚部
2b 肩部
2c 胴部
2d 底部
2e おねじ部
3 キャップ部材
3a キャップベース
3b ヒンジ部
3c 蓋部
3d 吐出口
3e 天面部
3f 筒体
3g めねじ部
3h 環状壁
3i,3j 段部
3k 筒状部
3l 突部
4 チューブ
4a 先端部
4b 基端部
5 発泡部材
5a 支持部
5b 網部
6 スリットバルブ
6a 基部
6b 筒体
6c 殻部
6d スリット
7 混合部材
8 基部材
8a 筒状部
8b 外周フランジ部
8c 貫通孔
8d 段部
8e 縦溝
8f 縦溝
8g 半径方向溝
8h 貫通孔
9 嵌挿部材
9a 有底筒状部
9b 頭部
9c 縦溝
9d 半径方向溝
9e 半径方向溝
9f 貫通孔
9g 縦溝
10 空気流路
11 内容液流路
AR 空気
L 内容液
F 泡状の内容液
図1
図2
図3
図4