【文献】
3D格闘ツクール公式ガイドブック ザ・モーションマスターズ,株式会社アスキー,1998年7月30日,第1版,p.8−11,75−78
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第1決定ユニットは、前記第1模擬オブジェクトと前記第2模擬オブジェクトとの間の距離を決定し、前記距離に従い、前記第2模擬オブジェクトに作用する前記オブジェクト命令の前記作用効果の種類及び大きさのうちの少なくとも1つを決定するよう更に構成される、請求項6に記載のユーザ機器。
【発明を実施するための形態】
【0022】
本発明の一実施形態は、被作用模擬オブジェクトの現在位置する環境に従い動き軌跡が決定できるように、動き軌跡を決定する方法を提供する。被作用模擬オブジェクトの動き軌跡の実際のシミュレーションは、少ない計算量を用いて実施できる。本発明の実施形態は、対応するユーザ機器及びシステムを更に提供する。詳細な説明は、以下にそれぞれ提供される。
【0023】
以下に、本発明の実施形態の添付の図面を参照して、本発明の実施形態における技術的解決策を明確且つ十分に説明する。明らかに、記載される実施形態は、本発明の実施形態の一部であり、全てではない。本発明の実施形態に基づき創造的労力を有しないで当業者により得られる全ての他の実施形態は、本開示の保護範囲に包含される。
【0024】
インターネットの普及に伴い、相応してゲーム産業が急速に発展している。ゲームの中には、2人のプレイヤ間の戦闘、複数のプレイヤ間の戦闘、単独の戦闘、又はオンライン戦闘を含む、比較的多数の戦闘ゲームがある。特に、現在の大量マルチプレイヤオンライン(massively multiplayer online:MMO)ゲームは非常に人気があり、MMOゲームは大量複数プレイヤ・オンライン・ロールプレイングゲーム(massively multiple−player online role−playing game:MMORPG)である。この種のゲームには多数の戦闘シーンがある。通常、数百人のプレイヤが戦闘に同時に関与する。戦闘過程では、通常、キャラクタが攻撃される。もちろん、MMOゲームは単に本願明細書で説明のための一例として用いられ、キャラクタ又はモンスターが攻撃される場合が通常多くのゲーム場面で存在する。キャラクタ及びモンスターは、両者とも、模擬オブジェクトとして参照される。攻撃は、足を用いて蹴飛ばす、拳を用いて殴り飛ばす、武器を用いて殴打する、等を含んで良い。
【0025】
戦闘中、攻撃飛行過程及び攻撃された側の地面への落下過程のシミュレーションの性能は、戦闘の爽快感に対する重要な役割を果たす。したがって、攻撃場面での攻撃された模擬オブジェクトの動き軌跡は、非常に重要である。したがって、本発明の実施形態では、被攻撃模擬オブジェクトの動き軌跡を決定する方法が次に記載される。
【0026】
本願では、被攻撃模擬オブジェクトの動き軌跡の曲線は、3つの放物線:1つの主曲線及び2つの副曲線セグメントに分割されて良い。主曲線は、動的調整セグメントとして理解でき、2つの副曲線セグメントは補助性能セグメントである。動的調整セグメントは、模擬オブジェクトの
いる環境の地形に基づき異なる性能曲線を有する。
模擬オブジェクトが高い障害物に衝突するとき、模擬オブジェクトは、障害物に沿って滑り落ち、低い障害物を飛び越え、水に落ちた
場合水に
浮いたり沈
んだりする。攻撃過程では、アニメーション、音、及び特殊効果の対応する性能項目も、相応して変化する。補助性能セグメントは、2つの小さな放物線セグメントであり、1つの曲線セグメントにより着地の剛体性能を緩和できる。
【0027】
開発者は、攻撃ソリューションの幾つかの基本テンプレートセットを設定して良い。たと、激しい攻撃の基本テンプレートの5個のセット、及び軽い攻撃の基本テンプレートの5個のセットが設定されて良い。次に、テンプレートを追加しようとするとき、開発者は、新しい攻撃テンプレートを得るために、1つの基本テンプレートのみを選択し、攻撃距離、高さ、浮かぶ時間、及び地面への落下時間のようなパラメータを該基本テンプレート上で構成するだけで良い。この方法では、新しい攻撃テンプレートの構成パラメータは、基本テンプレートの識別子(ID)、攻撃距離、高さ、浮かぶ時間、及び地面への落下時間のようなパラメータを含むだけでよい。それにより、開発者による攻撃テンプレートを構成する負荷を大幅に削減する。
【0028】
基本テンプレートが構成された後に、プレイヤによりゲームを行う過程で、ユーザ機器は、ゲーム内の模擬オブジェクトの戦闘状況に従い、被攻撃模擬オブジェクトの動き軌跡を決定して良い。
【0029】
図1は、本発明の一実施形態による動き軌跡を決定する方法の一実施形態の概略図である。
【0030】
図1を参照すると、本発明の本実施形態による動き軌跡を決定する方法の一実施形態は、以下を含む。
【0031】
101。ユーザ機器は、第2模擬オブジェクトに作用する第1模擬オブジェクトのオブジェクト命令の作用効果を決定する。
【0032】
第1模擬オブジェクト及び第2模擬オブジェクトは、ゲーム内のキャラクタA及びキャラクタB、キャラクタA及びモンスターB、又はモンスターA及びモンスターBであって良い。オブジェクト命令は、模擬オブジェクトのパンチ又はキックのような、ゲーム内の模擬オブジェクトの戦闘技能であって良い。パンチ又はキックは、例えば、激しいパンチ、軽いパンチ、激しいキック、又は軽いキックであって良い。作用効果は、第1模擬オブジェクトが第2模擬オブジェクトを攻撃するか否かである。例えば、第1模擬オブジェクトが第2模擬オブジェクトを激しいキックにより攻撃する場合、作用効果は、レベル1激しい攻撃として理解されて良い。第1模擬オブジェクトが第2模擬オブジェクトを激しいパンチにより攻撃する場合、作用効果は、レベル2激しい攻撃として理解されて良い。第1模擬オブジェクトが第2模擬オブジェクトを軽いキックにより攻撃する場合、作用効果は、レベル1軽い攻撃として理解されて良い。第1模擬オブジェクトが第2模擬オブジェクトを軽いパンチにより攻撃する場合、作用効果は、レベル2軽い攻撃として理解されて良い。もちろん、幾つかの例は、単に理解のためにここに列挙された。実際のゲーム場面では、多くの戦闘技能があり、作用効果も多くの場合に分けられる。
【0033】
ユーザ機器は、プリセット軌跡テンプレートセットから、作用効果に対応する軌跡テンプレートを取得し、第2模擬オブジェクトの位置するステージング環境に関する情報を取得する。
【0034】
種々の作用効果と軌跡テンプレートとの間の対応は、表形式で示すことができ、又は別の形式で表現されて良い。本願では、対応は、例えば表形式で記載され、種々の作用効果と軌跡テンプレートとの間の対応は表1に示される。
[表1]
【0035】
表1は、説明のための単なる一例である。実際には、作用効果と軌跡テンプレートとの間の複数の対応が存在して良い。
【0036】
もちろん、軌跡テンプレートのIDは対応する軌跡テンプレートに対応し、軌跡テンプレートの理解については
図2を参照して良い。異なる軌跡テンプレートでは、異なる攻撃効果について、放物線の高さ及び幅が異なる。
【0037】
図2に示すように、動き軌跡は、1つの主曲線セグメント及び2つの副曲線セグメントを含む。副曲線セグメントは、着地後の被攻撃模擬オブジェクトの2度の跳ね返りの感触をシミュレートするために使用される。
【0038】
例えば、レベル1激しい攻撃の放物線の高さ及び幅は、レベル2激しい攻撃の放物線のものより大きい。このような類推により、レベル2軽い攻撃の放物線の高さ及び幅は表1の中で最も小さい。
【0039】
第2模擬オブジェクトの位置するステージング環境に関する情報は、第2模擬オブジェクトの周囲の地形的環境、例えば水たまりがあるか否か、障害物があるか否か、又は地形が高いか低いかに関する。
【0040】
103。ユーザ機器は、ステージング環境に関する情報及び軌跡テンプレートに従い、第2模擬オブジェクトの動き軌跡を決定する。
【0041】
第2模擬オブジェクトが攻撃された後に、飛行過程で、第2模擬オブジェクトは、障害物に衝突し又は水中に落ちる場合があり、又は他の状況に遭遇する場合があり、軌跡テンプレート内で示される曲線に従い完全に動くことができない場合がある。したがって、現実のテンプレートは、テンプレートがステージング環境に関する情報に従い設定されるときのみ、最も正確である。
【0042】
動き軌跡を手動で予め作成することの複雑性が高く且つ現在のシナリオに従うことのできない動き軌跡が機械計算により通常得られる既存技術と比べて、本発明の実施形態で提供される動き軌跡を決定する方法によれば、ユーザ機器は、第2模擬オブジェクトに作用する第1模擬オブジェクトのオブジェクト命令の作用効果を決定し、作用効果に対応する軌跡テンプレートを取得し、第2模擬オブジェクトの位置するステージング環境に関する情報を取得し、ステージング環境に関する情報及び軌跡テンプレートに従い、第2模擬オブジェクトの動き軌跡を決定するので、動き軌跡は、被作用模擬オブジェクトの現在位置する環境に従い決定され得る。被作用模擬オブジェクトの動き軌跡の実際のシミュレーションは、少ない計算量を用いて実施できる。
【0043】
本発明の一実施形態では、サーバは、第2模擬オブジェクトの着地位置を決定し、第2模擬オブジェクトの着地位置情報を生成し、ユーザ機器へ着地位置情報を送信する。ユーザ機器は、第2模擬オブジェクトの着地位置情報を受信し、着地位置情報に基づき、ステージング環境に関する情報及び軌跡テンプレートに従い第2模擬オブジェクトの動き軌跡を決定する。
【0044】
本発明の一実施形態では、軌跡テンプレートはオブジェクトの予測動き軌跡を含み、予測動き軌跡は主動き軌跡を含み、
ユーザ機器により、ステージング環境に関する情報及び軌跡テンプレートに従い、第2模擬オブジェクトの動き軌跡を決定するステップは、
ユーザ機器により、ステージング環境に関する情報に従い、予測動き軌跡の主動き軌跡を決定するステップを含む。
【0045】
さらに、予測動き軌跡は補助動き軌跡を更に含み、補助動き軌跡は少なくとも2つの曲線セグメントを含む。
【0046】
本発明の一実施形態では、ユーザ機器により、第2模擬オブジェクトの位置するステージング環境に関する情報を取得するステップの前に、方法は、
ユーザ機器により、動作命令が第2模擬オブジェクトに作用する方向に従い、第2模擬オブジェクトの動き方向を決定するステップと、
ユーザ機器により、作用効果に従い、第2模擬オブジェクトの動き距離を決定するステップと、
ユーザ機器により、第2模擬オブジェクトの位置するステージング環境に関する情報を取得するステップと、
ユーザ機器により、動き方向の且つ動き距離の範囲内のステージング環境に関する情報を取得するステップと、を更に含む。
【0047】
具体的に、決定された実際の軌跡は、以下の添付の図面を参照して理解され得る。
【0048】
第2模擬オブジェクトの位置するステージング環境に関する情報が、障害物のない平坦な地面に関する場合、実際の飛行は、
図2に示すように、軌跡テンプレートの中で示される曲線として推定される。
【0049】
図3は、攻撃過程における別の攻撃により攻撃された被攻撃模擬オブジェクトの動き軌跡の概略図である。
【0050】
この場合、初めに計算された動き軌跡は、
図2に示された軌跡テンプレートである。しかしながら、被攻撃模擬オブジェクトは、飛行過程中に別の攻撃により攻撃され、次に新しい動き軌跡が再計算される。つまり、被攻撃模擬オブジェクトが、1つの攻撃セグメントが完了しないときに別の攻撃により攻撃されると、現在セグメントの性能項目は取り消され、現在の攻撃点を開始点として用いて新しい攻撃曲線が生成される。
【0051】
図4は、攻撃過程の中で低い障害物を飛び越える被攻撃模擬オブジェクトの動き軌跡の概略図である。
【0052】
ユーザ機器が軌跡テンプレートを決定した後に、ユーザ機器が、第2模擬オブジェクトの飛行過程中の障害物が飛行点より低いことを決定した場合、ユーザ機器は、第2模擬オブジェクトが該障害物を飛び越えることを決定し、軌跡テンプレートの中で示される元の曲線を保ち、攻撃過程全体を完了できる。
【0053】
図5は、攻撃過程の中で高い障害物に衝突する被攻撃模擬オブジェクトの動き軌跡の概略図である。
【0054】
ユーザ機器が軌跡テンプレートを決定した後に、ユーザ機器が、第2模擬オブジェクトの飛行過程中の障害物が飛行点より高いことを決定した場合、ユーザ機器は、第2模擬オブジェクトが該障害物を飛び越えることができず、第2模擬オブジェクトが着地する点が計算されるまで該障害物に沿ってズルズル滑り落ちることを決定できる。このように、実際の動き軌跡は、
図5に示される動き軌跡になり、第2模擬オブジェクトが主曲線セグメントを完了せず、障害物に衝突すると着地するまで障害物に沿ってズルズルと滑り落ちることを示す。
【0055】
図6は、攻撃経路が上り坂である動き軌跡の概略図である。
【0056】
図6に示すように、攻撃経路が上り坂である場合、着地点は変化し、実際の動き軌跡は
図6に示す曲線になる。
【0057】
図7は、攻撃経路が下り坂である動き軌跡の概略図である。
【0058】
図7に示すように、攻撃経路が下り坂である場合、着地点は変化し、実際の動き軌跡は
図7に示す曲線になる。
【0059】
第2模擬オブジェクトが攻撃された後に水中に落ちる場合、第2模擬オブジェクトは水中で上下する。この場合、サーバにより計算された着地位置は、単に第2模擬オブジェクトが水中に落ちた位置であり、サーバは、位置情報を生成し、位置情報をユーザ機器へ送信する。位置情報を受信した後に、ユーザ機器は、動き軌跡を決定する。追加で、ユーザ機器は、浮力計算式に従い、水中の第2模擬オブジェクトの上下動を決定する。具体的に、第2模擬オブジェクトが水中に落ちた後に、下向きの重力、上向きの浮力、及び上向きの粘性抵抗が第2模擬オブジェクトに作用する。重力は変化せず、浮力及び粘性抵抗の両者は水中での第2模擬オブジェクトの深さと共に変化する。したがって、第2模擬オブジェクトは水中で上下動を示す。
【0060】
追加で、本発明の一実施形態では、軌跡テンプレートは音情報を更に含み、
ユーザ機器により、ステージング環境に関する情報及び軌跡テンプレートに従い、第2模擬オブジェクトの動き軌跡を決定するステップは、
ユーザ機器により、ステージング環境に関する情報に従い、音情報を決定するステップを含む。
【0061】
前述の実施形態では、動き軌跡の説明が強調された。実際には、アニメーション、音響効果、特殊効果、等が軌跡テンプレート上に更に構成される。
【0062】
図8を参照すると、本発明の一実施形態による動き軌跡を検証するシステムの一実施形態は、第1ユーザ機器と、複数の第2ユーザ機器と(図中、2個のユーザ機器が存在する一例が単に説明のために使用されるが、実際には、1つのユーザ機器又は多数のユーザ機器が含まれて良い)、サーバと、を含む。
【0063】
ユーザ機器は、第2模擬オブジェクトに作用する第1模擬オブジェクトのオブジェクト命令の作用効果を決定し、プリセット軌跡テンプレートセットから、作用効果に対応する軌跡テンプレートを取得し、第2模擬オブジェクトの位置するステージング環境に関する情報を取得し、ステージング環境に関する情報及び軌跡テンプレートに従い、第2模擬オブジェクトの動き軌跡を決定し、第2模擬オブジェクトの決定した動き軌跡をサーバへ送信する。
【0064】
サーバは、
動き軌跡を検証し、動き軌跡が適切なとき、第1ユーザ機器へ応答メッセージを送信し、応答メッセージは、動き軌跡に従い動くよう第2模擬オブジェクトを制御するよう第1ユーザ機器に指示するために使用され、
動き軌跡が不適切なとき、新しい動き軌跡を生成し、新しい動き軌跡を第1ユーザ機器へ送信し、第1ユーザ機器が、新しい動き軌跡に従い動くよう第2模擬オブジェクトを制御できるようにする、よう構成される。
【0065】
任意で、サーバは、
動き軌跡が適切なとき、動き軌跡及び第2模擬オブジェクトの識別子を各第2ユーザ機器へ送信して、各第2ユーザ機器が、動き軌跡に従い動くよう第2模擬オブジェクトを制御できるようにし、並びに、
動き軌跡が不適切なとき、新しい動き軌跡及び第2模擬オブジェクトの識別子を各第2ユーザ機器へ送信して、各第2ユーザ機器が、新しい動き軌跡に従い動くよう第2模擬オブジェクトを制御できるようにする、よう更に構成される。
【0066】
本発明の本実施形態による動き軌跡を検証するシステムは、構成パラメータが悪意をもって変更されないことを保証し、動き軌跡が全て適切であることを保証できる。追加で、サーバは、ユーザ機器上の画像を全て同期するよう更に制御できる。
【0067】
図9を参照すると、本発明の一実施形態による動き軌跡を検証するシステムの別の実施形態は、以下を含む。
【0068】
201。ユーザ機器は、第2模擬オブジェクトに作用する第1模擬オブジェクトのオブジェクト命令の作用効果を決定する。
【0069】
202。第1ユーザ機器は、作用効果に対応する軌跡テンプレートを取得し、第2模擬オブジェクトの位置するステージング環境に関する情報を取得する。
【0070】
203。第1ユーザ機器は、ステージング環境に関する情報及び軌跡テンプレートに従い、第2模擬オブジェクトの動き軌跡を決定する。
【0071】
204。第1ユーザ機器は、第2模擬オブジェクトの決定した動き軌跡をサーバへ送信する。
【0072】
205。サーバは、第2模擬オブジェクトの動き軌跡を検証し、検証結果が動き軌跡は適切であることであるとき、ステップ206〜209を実行し、検証結果が動き軌跡は不適切であることであるとき、ステップ210〜214を実行する。
【0073】
206。サーバは、第1ユーザ機器へ応答メッセージを送信する。
【0074】
207。サーバは、第2模擬オブジェクトの動き軌跡及び第2模擬オブジェクトの識別子を第2ユーザ機器へ送信する。
【0075】
208。サーバは、応答メッセージに従い、動き軌跡に従い動くよう第2模擬オブジェクトを制御する。
【0076】
209。第2ユーザ機器は、動き軌跡に従い動くよう第2模擬オブジェクトを制御する。
【0077】
複数の第2ユーザ機器が存在して良く、
図9には例示的説明のために1つの第2ユーザ機器のみが描かれる。
【0078】
210。検証結果が、動き軌跡は不適切であることであるとき、サーバは、新しい動き軌跡を生成する。
【0079】
211。サーバは、第1ユーザ機器へ新しい動き軌跡を送信する。
【0080】
212。サーバは、新しい動き軌跡及び第2模擬オブジェクトの識別子を第1ユーザ機器へ送信する。
【0081】
213。第1ユーザ機器は、新しい動き軌跡に従い動くよう第2模擬オブジェクトを制御する。
【0082】
214。第2ユーザ機器は、新しい動き軌跡に従い動くよう第2模擬オブジェクトを制御する。
【0083】
本発明の本実施形態による動き軌跡を検証するシステムは、構成パラメータが悪意をもって変更されないことを保証し、動き軌跡が全て適切であることを保証できる。追加で、サーバは、ユーザ機器上の画像を全て同期するよう更に制御できる。
【0084】
図10を参照すると、本発明の一実施形態によるユーザ機器の一実施形態は、
第2模擬オブジェクトに作用する第1模擬オブジェクトのオブジェクト命令の作用効果を決定するよう構成される第1決定ユニット301と、
プリセット軌跡テンプレートセットから、第1決定ユニット301により決定された作用効果に対応する軌跡テンプレートを取得し、第2模擬オブジェクトの位置するステージング環境に関する情報を取得するよう構成される取得ユニット302と、
取得ユニットにより取得されたステージング環境に関する情報及び軌跡テンプレートに従い、第2模擬オブジェクトの動き軌跡を決定するよう構成される第2決定ユニット303と、を含む。
【0085】
本発明の本実施形態によるユーザ機器は、被作用模擬オブジェクトの現在位置する環境に従い、動き軌跡を決定できる。被作用模擬オブジェクトの動き軌跡の実際のシミュレーションは、少ない計算量を用いて実施できる。
【0086】
任意で、
図10に対応する前述の実施形態に基づき、本発明の本実施形態によるユーザ機器の任意的実施形態では、第1決定ユニット301は、第1模擬オブジェクトと第2模擬オブジェクトとの間の距離を決定し、該距離に従い、第2模擬オブジェクトに作用するオブジェクト命令の作用効果を決定するよう構成される。
【0087】
本発明の本実施形態では、オブジェクト命令の作用効果は、2つの模擬オブジェクト間の距離を用いて決定される。したがって、作用効果を決定する効率が向上され得る。
【0088】
任意で、
図10に対応する前述の実施形態に基づき、本発明の別の実施形態では、ユーザ機器は、サーバにより送信された、第2模擬オブジェクトの着地位置情報を受信するよう構成される受信ユニットを更に含む。着地位置情報は、第2模擬オブジェクトの着地位置を示すために使用される。
【0089】
本発明の一実施形態では、第2決定ユニットは、受信した着地位置情報に基づき、ステージング環境に関する情報及び軌跡テンプレートに従い、第2模擬オブジェクトの動き軌跡を決定するよう更に構成される。
【0090】
本発明の一実施形態では、軌跡テンプレートは、オブジェクトの予測動き軌跡を含み、予測動き軌跡は主動き軌跡を含み、
第2決定ユニットは、ステージング環境に関する情報に従い、予測動き軌跡の主動き軌跡を決定するよう更に構成される。
【0091】
本発明の一実施形態では、軌跡テンプレートは音情報を含み、
第2決定ユニットは、ステージング環境に関する情報に従い、音情報を決定するよう更に構成される。
【0092】
本発明の一実施形態では、予測動き軌跡は補助動き軌跡を更に含み、補助動き軌跡は少なくとも2つの曲線セグメントを含む。
【0093】
本発明の一実施形態では、取得ユニット302は、種々の作用効果と軌跡テンプレートとの間の所定の対応に従い、作用効果に対応する軌跡テンプレートを決定するよう構成される。
【0094】
任意で、本発明の本実施形態によるユーザ機器では、第1決定ユニット301は、動作命令が第2模擬オブジェクトに作用する方向に従い第2模擬オブジェクトの動き方向を決定し、作用効果に従い第2模擬オブジェクトの動き距離を決定するよう更に構成される。
【0095】
取得ユニット302は、動き方向の且つ動き距離の範囲内のステージング環境に関する情報を取得するよう構成され、動き方向及び動き距離は第1決定ユニット301により決定される。
【0096】
本発明の本実施形態では、ステージング環境に関する情報が取得される範囲は、作用方向及び動き距離を決定することにより狭められる。したがって、取得効率が向上する。
【0097】
任意で、ユーザ機器の前述の任意的実施形態に基づき、本発明の本実施形態によるユーザ機器では、第2決定ユニット303は、動き方向の且つ動き距離の範囲内のステージング環境に関する情報に従い、軌跡テンプレートを調整し、情報は取得ユニット302により取得され、第2模擬オブジェクトの動き軌跡を決定するよう構成される。
【0098】
本発明の本実施形態によると、軌跡テンプレートは、動き方向の及び動き距離の範囲内のステージング環境に関する情報に従い調整される。したがって、取得された動き軌跡は、一層正確であることが保証できる。
【0099】
図11は、本発明の一実施形態によるユーザ機器30の概略構造図である。ユーザ機器30は、動き軌跡を検証するシステムに適用される。動き軌跡を検証するシステムは、ユーザ機器及びサーバを含む。ユーザ機器30は、プロセッサ310、メモリ350、及び入力/出力(I/O)装置330を含む。メモリ350は、読み出し専用メモリ(ROM)及びランダムアクセスメモリ(RAM)を含んで良く、プロセッサ310に命令及びデータを提供する。メモリ350の一部は、不揮発性ランダムアクセスメモリ(NVRAM)を更に含んで良い。
【0100】
幾つかの実施形態では、メモリ350は、以下の要素:実行可能モジュール、又はデータ構造、又はそれらのサブセット、又はそれらの拡張セットを格納し、本発明の一実施形態では、メモリ350に格納された演算命令を呼び出すことにより(演算命令はオペレーティングシステムに格納されて良い)、第2模擬オブジェクトに作用する第1模擬オブジェクトのオブジェクト命令の作用効果が決定され、作用効果に対応する軌跡テンプレートがプリセット軌跡テンプレートセットから取得され、第2模擬オブジェクトの位置するステージング環境に関する情報が取得され、第2模擬オブジェクトの動き軌跡はステージング環境に関する情報及び軌跡テンプレートに従い決定される。
【0101】
動き軌跡を手動で予め作成する複雑性が高く且つ現在のシナリオに従うことのできない動き軌跡が機械計算により通常得られる既存技術と比べて、本発明の本実施形態によるユーザ機器は、被作用模擬オブジェクトの現在位置する環境に従い動き軌跡を決定できる。被作用模擬オブジェクトの動き軌跡の実際のシミュレーションは、少ない計算量を用いて実施できる。
【0102】
プロセッサ310は、ユーザ機器30の動作を制御する。プロセッサ310は、中央処理ユニット(Central Processing Unit:CPU)として参照されても良い。メモリ350は、ROM及びRAMを含んで良く、プロセッサ310に命令及びデータを提供する。メモリ350の一部はNVRAMを更に含んで良い。特定の適用では、ユーザ機器30のコンポーネントは、バスシステム320を用いて一緒に結合される。バスシステム320は、データバスに加えて、電力バス、制御バス、状態信号バス、等を更に有して良い。しかしながら、説明の明確さのために、バスは、全て図中でバスシステム320として記される。
【0103】
本発明の実施形態で開示された前述の方法は、プロセッサ310に適用され又はプロセッサ310により実施されて良い。プロセッサ310は、集積回路チップであって良く、信号処理能力を有する。実装過程で、前述の方法のステップは、プロセッサ310の中のハードウェアの集積論理回路、又はソフトウェアの形式の命令を用いて達成されて良い。前述のプロセッサ310は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)又は別のプログラマブル論理素子、個別ゲート又はトランジスタ論理装置、又は個別ハードウェアコンポーネントであって良い。プロセッサ310は、本発明の実施形態において開示された方法、ステップ、及び論理ブロック図を実装し又は実行し得る。汎用プロセッサはマイクロプロセッサ、任意の従来のプロセッサ、等であって良い。本発明の実施形態を参照して開示された方法のステップは、ハードウェア復号化プロセッサにより、又は復号化プロセッサ内のハードウェア及びソフトウェアモジュールの組合せにより、実行される又は達成されるように直接反映されて良い。ソフトウェアモジュールは、RAM、フラッシュメモリ、ROM、プログラマブルROM、電気的消去可能プログラマブルメモリ、又はレジスタのような、当分野で成熟した記憶媒体の中に配置されて良い。記憶媒体は、メモリ350の中に配置されて良い。プロセッサ310は、メモリ350から情報を読み出す。前述の方法のステップは、ハードウェアとの組合せで達成される。
【0104】
任意で、プロセッサ310は、第1模擬オブジェクトと第2模擬オブジェクトとの間の距離を決定し、該距離に従い、第2模擬オブジェクトに作用するオブジェクト命令の作用効果を決定するよう更に構成される。
【0105】
任意で、プロセッサ310は、種々の作用効果と軌跡テンプレートとの間の所定の対応に従い、作用効果に対応する軌跡テンプレートを決定するよう構成される。
【0106】
任意で、プロセッサ310は、動作命令が第2模擬オブジェクトに作用する方向に従い第2模擬オブジェクトの動き方向を決定し、作用効果に従い第2模擬オブジェクトの動き距離を決定し、動き方向の且つ動き距離の範囲内のステージング環境に関する情報を取得するよう構成される。
【0107】
任意で、プロセッサ310は、動き方向の且つ動き距離の範囲内のステージング環境に関する情報に従い軌跡テンプレートを調整し、第2模擬オブジェクトの動き軌跡を決定するよう構成される。
【0108】
任意で、I/O装置330は、第2模擬オブジェクトの決定された動き軌跡をサーバへ送信して、サーバが動き軌跡を検証できるようにする。
【0109】
前述のユーザ機器30の理解については、
図1〜
図10の記載のうちの一部を参照して良い。詳細事項は、ここで再び記載されない。
【0110】
当業者は、前述の実施形態における方法のステップの全部又は一部が関連するハードウェアに指示するプログラムにより達成されて良いことを理解する。プログラムは、コンピュータ可読記憶媒体に格納されて良い。記憶媒体は、ROM、RAM、磁気ディスク、光ディスク、等を含んで良い。
【0111】
本発明の実施形態による動き軌跡を決定する方法、ユーザ機器、及びシステムが以上に詳細に記載された。本開示の原理及び実装は本願明細書の中で特定の例を用いて記載されたが、前述の実施形態の説明は、単に、本開示の方法及びその核となる概念を理解することを助けることを目的とする。一方、当業者は、本開示の概念に従い特定の実装及び適用範囲の両者に変更を行うことができる。したがって、本願明細書の内容は、本開示に対する限定として考えられるべきではない。