特許第6905052号(P6905052)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6905052
(24)【登録日】2021年6月28日
(45)【発行日】2021年7月21日
(54)【発明の名称】ガスケット
(51)【国際特許分類】
   F16J 15/08 20060101AFI20210708BHJP
【FI】
   F16J15/08 L
【請求項の数】7
【全頁数】20
(21)【出願番号】特願2019-514039(P2019-514039)
(86)(22)【出願日】2017年9月7日
(65)【公表番号】特表2019-526765(P2019-526765A)
(43)【公表日】2019年9月19日
(86)【国際出願番号】KR2017009810
(87)【国際公開番号】WO2018048215
(87)【国際公開日】20180315
【審査請求日】2020年9月4日
(31)【優先権主張番号】10-2016-0116278
(32)【優先日】2016年9月9日
(33)【優先権主張国】KR
(31)【優先権主張番号】10-2016-0163449
(32)【優先日】2016年12月2日
(33)【優先権主張国】KR
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】519082119
【氏名又は名称】リー、ジョンチョル
【氏名又は名称原語表記】LEE, Jong Chul
(74)【代理人】
【識別番号】110001139
【氏名又は名称】SK特許業務法人
(74)【代理人】
【識別番号】100130328
【弁理士】
【氏名又は名称】奥野 彰彦
(74)【代理人】
【識別番号】100130672
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 寛之
(72)【発明者】
【氏名】リー、ジョンチョル
【審査官】 保田 亨介
(56)【参考文献】
【文献】 韓国登録特許第10−1527571(KR,B1)
【文献】 特開2007−032605(JP,A)
【文献】 特開2003−156147(JP,A)
【文献】 特開平06−147324(JP,A)
【文献】 特開2010−159852(JP,A)
【文献】 米国特許第05511797(US,A)
【文献】 特許第3913165(JP,B2)
【文献】 特開2005−315306(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16J15/00−15/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
管と管の間の連結部品であるフランジ(flange)の間に介在されるガスケット(gasket)であって、
前記ガスケットは、
上面および下面に歯が形成されたカンプロファイル(kammprofile)と、
前記カンプロファイルに一体化され、前記カンプロファイルの内側に形成され、セルフ作動(self energizing)の役割をするCリング(c ring)端部と、
前記カンプロファイルに一体化され、前記カンプロファイルの外側に形成されるアウターリング(outer ring)端部と、
前記Cリング端部の内部に収容され、前記セルフ作動を補助するコアスプリングとを含むことを特徴とする、ガスケット。
【請求項2】
管と管の間の連結部品であるフランジの間に介在されるガスケットであって、
前記ガスケットは、
上面および下面に歯が形成されたカンプロファイルと、
前記カンプロファイルに一体化され、前記カンプロファイルの内側に形成され、セルフ作動(self energizing)の役割をする第1Cリング端部と、
前記第1Cリング端部の内部に収容され、前記セルフ作動を補助する第1コアスプリングと、
前記カンプロファイルに一体化され、前記カンプロファイルの外側に形成され、セルフ作動(self energizing)の役割をする第2Cリング端部と、
前記第2Cリング端部の内部に収容され、前記セルフ作動を補助する第2コアスプリングとを含むことを特徴とする、ガスケット。
【請求項3】
前記歯は、セレーション(serration)加工を通じて形成されることを特徴とする、請求項1または2に記載のガスケット。
【請求項4】
前記ガスケットは、
前記Cリング端部を取り囲むアイレット(eyelet)をさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載のガスケット。
【請求項5】
前記ガスケットは、
前記第1Cリング端部を取り囲む第1アイレットと
前記第2Cリング端部を取り囲む第2アイレットとをさらに含むことを特徴とする、請求項2に記載のガスケット。
【請求項6】
前記ガスケットは、
前記第2Cリング端部の開口部の外側に装着されるアウターリング(outer ring)をさらに含むことを特徴とする、請求項2に記載のガスケット。
【請求項7】
前記コアスプリングは、コイル(coil)スプリングであることを特徴とする、請求項1または2に記載のガスケット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はガスケット(gasket)に関するものであって、より具体的にはカンプロファイル(kammprofile)の少なくとも一側にCリング(c ring)端部を含む形態のガスケットに関するものである。
【背景技術】
【0002】
ガスケットは、圧力容器、管フランジ(flange)、機械機構の接合面などの固定接合面にボルト(bolt)等で締結されて漏洩を防止する静的シール(seal)の総称であって、作動する流体の種類、圧力、温度などの使用状態により多様な種類の形状、材質などが使われる。
【0003】
ガスケットは、最初は紙、皮革などの材料を使って単純に使われてきたが、最近は使われる条件の複雑さ、苛酷化につれて多様な形態と材料が使われるようになってきた。
【0004】
すなわち、ガスケットは、連結される二つの管体の間に挟まれてその管体の間の隙間に流体が漏洩することを遮断するためのものであって、例えばバルブ(valve)またはパイプ(pipe)等の流体を移送させる管体の連結部位であるフランジの間に介在されて流体の漏洩を防止すると共に、外部の異物が管体の内部に流入することを防止するシーリング(sealing)機能を有する。すなわち、バルブまたはパイプなどのフランジの締結時に、軸方向に加えられる圧力によってガスケットの体積が圧縮されながら、連結部位であるフランジの間の継ぎ目を外部から遮断させるようになるのである。
【0005】
このようなプラン卜(plant)内に実際に装着されて使われるガスケットは、多様な環境と条件に反応してシーリング状態を維持しなければならない。
【0006】
例えば、ガスケットが装着されるフランジの大きさや位置、締結のためのボルティング(bolting)過程などを考慮しなければならず、特にプラン卜の運転条件が加熱と冷却の連続であるため、管体の内部に高温、高圧の流体が繰り返して流れることになると、管体1の連結部位であるフランジ2の扁平度を完璧に水平に維持させることが難しくなり、したがってフランジ2の間隔が図1に図示された通り、一方に偏って広がることになる(D2>D1)。
【0007】
すなわち、フランジに装着されたガスケットがこの偏差を克服してシーリング状態を維持しなければならず、このためにはガスケットのシーリング方向への降伏点が高くなければならず、復元力が大きくなければならない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
韓国登録特許第10−1656598号(登録日2016.09.05)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は前記のような問題点を解決するために案出されたもので、上下面に歯を具備したカンプロファイルの一側にCリング端部を形成することによって、構造が簡単でありながらも高い復元力を具備したガスケットを提供することをその目的とする。
【0010】
また、Cリング端部を取り囲むアイレット(eyelet)を具備して管を流れる流体によるタービュランス(turbulence)を減少させるガスケットを提供することをその目的とする。
【0011】
また、カンプロファイルの他側にアウターリング(outer ring)を具備することによって、フランジにより正確に装着できるガスケットを提供することをその目的とする。
【0012】
また、カンプロファイルの歯部材の少なくとも一部にストッパー(stopper)を具備することによって、最適なシーリング状態を維持させるガスケットを提供することをその目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
前記の目的を達成するために、本発明に係るガスケットは管と管の間の連結部品であるフランジ(flange)の間に介在されるガスケット(gasket)であって、前記ガスケットは、カンプロファイル(kammprofile);前記カンプロファイルの内側に形成されるCリング(c ring)端部;および前記カンプロファイルの外側に形成されるアウターリング(outer ring)端部を含むことを特徴とする。
【0014】
前記カンプロファイルの上面には歯が形成され、前記カンプロファイルの下面には歯が形成されたことを特徴とする。
【0015】
前記ガスケットは、前記Cリング端部の開口部を通じて前記Cリング端部の内部に収容されるコアスプリングをさらに含むものの、前記Cリング端部の開口部にウェルディング(welding)処理されていることを特徴とする。
【0016】
前記カンプロファイルの上、下面の少なくとも一部にストッパー(stopper)が形成されていることを特徴とする。
【0017】
前記ガスケットは、前記Cリング端部の開口部を通じて前記Cリング端部の内部に収容されるコアスプリングをさらに含むことを特徴とする。
【0018】
前記ガスケットは、前記Cリング端部を取り囲むアイレットをさらに含むことを特徴とする。
【0019】
前記ガスケットは、前記Cリング端部の開口部にウェルディング処理されていることを特徴とする。
【0020】
一方、前記カンプロファイルは、両端部よりも上、下側に、より突き出ている中央部を含むことを特徴とする。
【0021】
前記ガスケットは、前記Cリング端部の開口部を通じて前記Cリング端部の内部に収容されるコアスプリングをさらに含むことを特徴とする。
【0022】
前記ガスケットは、前記Cリング端部を取り囲むアイレットをさらに含むことを特徴とする。
【0023】
前記ガスケットは、前記Cリング端部の開口部にウェルディング処理されていることを特徴とする。
【0024】
一方、本発明に係るガスケットは管と管の間の連結部品であるフランジの間に介在されるガスケットであって、前記ガスケットは、両端部よりも上、下側に、より突き出ている中央部を含むカンプロファイル;および前記カンプロファイルの内側に形成されるCリング端部を含むことを特徴とする。
【0025】
前記ガスケットは、前記Cリング端部の開口部を通じて前記Cリング端部の内部に収容されるコアスプリングをさらに含むことを特徴とする。
【0026】
前記ガスケットは、前記Cリング端部を取り囲むアイレットをさらに含むことを特徴とする。
【0027】
さらに、本発明に係るガスケットは管と管の間の連結部品であるフランジの間に介在されるガスケットであって、前記ガスケットは、カンプロファイル;前記カンプロファイルの内側に形成される第1Cリング端部;前記カンプロファイルの外側に形成される第2Cリング端部を含むものの、前記カンプロファイルの上、下面には歯が形成されていることを特徴とする。
【0028】
前記ガスケットは、前記第1Cリング端部の内部に収容される第1コアスプリング;および前記第2Cリング端部の内部に収容される第2コアスプリングをさらに含むものの、前記第1、2Cリング端部のそれぞれの開口部にウェルディング処理されていることを特徴とする。
【0029】
前記ガスケットは、前記第1Cリング端部の内部に収容される第1コアスプリング;および前記第2Cリング端部の内部に収容される第2コアスプリングをさらに含み、前記カンプロファイルは両端部よりも上、下側に、より突き出ている中央部を有することを特徴とする。
【0030】
前記ガスケットは、前記第1Cリング端部を取り囲む第1アイレット;および前記第2Cリング端部を取り囲む第2アイレットをさらに含むことを特徴とする。
【0031】
前記ガスケットは、前記第2Cリング端部の開口部の外側に装着されるアウターリング(outer ring)をさらに含むことを特徴とする。
【0032】
前記ガスケットは、前記第1Cリング端部の内部に収容される第1コアスプリング;および前記第2Cリング端部の内部に収容される第2コアスプリングをさらに含み、前記カンプロファイルの上、下面の少なくとも一部にストッパーが形成されていることを特徴とする。
【0033】
前記ガスケットは、前記第1Cリング端部を取り囲む第1アイレット;および前記第2Cリング端部を取り囲む第2アイレットをさらに含むことを特徴とする。
【0034】
前記ガスケットは、前記第2Cリング端部の開口部の外側に装着されるアウターリング(outer ring)をさらに含むことを特徴とする。
【0035】
一方、本発明に係るガスケットは管と管の間の連結部品であるフランジ(flange)の間に介在されるガスケットであって、前記ガスケットは、上、下面が水平方向に扁平なメタル部材;および前記メタル部材の内側に形成されるCリング(c ring)端部を含むことを特徴とする。
【0036】
前記ガスケットは、前記Cリング端部の内部に収容されるコイルスプリングをさらに含むことを特徴とする。そして前記ガスケットは、前記Cリング端部の開口部にウェルディング処理されていることを特徴とする。
【0037】
また、本発明に係るガスケットは管と管の間の連結部品であるフランジの間に介在されるガスケットであって、前記ガスケットは、上、下面が水平方向に扁平なメタル部材;前記メタル部材の内側に形成される第1Cリング端部;前記メタル部材の外側に形成される第2Cリング端部を含むことを特徴とする。
【0038】
前記ガスケットは、前記第1Cリング端部の内部に収容される第1コアスプリング;および前記第2Cリング端部の内部に収容される第2コアスプリングをさらに含むことを特徴とする。そして前記ガスケットは、前記第1、2Cリング端部のそれぞれの開口部にウェルディング処理されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0039】
本発明の好ましい実施例のガスケットによると、次のような効果がある。
【0040】
第1に、同一サイズの他のガスケットに比べて高い締付力と復元力を確保できる効果がある。したがって、高温、高圧でもシーリング性が向上する効果がある。
【0041】
第2に、カンプロファイルの一側に形成されるCリング端部を通じて、外部ジャケットがなくてもコアスプリングを簡単に固定付着することができる。したがって、このような簡単な構造を通じて生産コストを節減できるガスケットを提供できる効果がある。また、ガスケットの復元力もともに向上させることができる効果がある。
【0042】
第3に、カンプロファイルの上面と下面に形成された歯部材を通じて、低締付圧下でも締結ボルトの荷重を歯部材の山部位に集中させることができる。したがって、隙間のない密封性を提供できる効果がある。
【0043】
第4に、カンプロファイルの両側にCリング端部が形成されてガスケットの復元力とシーリング性がさらに向上する効果がある。
【0044】
第5に、カンプロファイルのCリング端部を取り囲むアイレット(eyelet)を具備することによって、ガスケットの内部構成と管を流れる流体の直接的な接触を遮断することによって前記流体によるタービュランスを減少させる効果がある。
【0045】
第6に、板コイルスプリングをコアスプリングとして使うことによって、復元力を確保するとともに圧力を均一に分散させてガスケットの寿命を延長させることができる効果がある。
【0046】
第7に、カンプロファイルの両端部よりも上、下側に、より突き出ている中央部を含んだカンプロファイルルル具備することによって、ガスケット装着表面圧力が最も高い中央部にガスケットを覆うシーリング(sealing)層が、カンプロファイルの歯部材の歯と歯の間に、より堅固に食い込まれてシーリング効果を高めることができる。
【0047】
第8に、カンプロファイルの歯部材の少なくとも一部にストッパー(stopper)を具備することによって、ガスケットのシーリング層と歯部材が過度に圧縮されることを防止して最適なシーリング状態を維持させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0048】
図1】ガスケットが適用されたフランジが一方に偏って広がった姿を示した図面。
図2a】本発明の第1実施例に係るガスケットおよびその変形された形態を示した図面である。
図2b】本発明の第1実施例に係るガスケットおよびその変形された形態を示した図面である。
図2c】本発明の第1実施例に係るガスケットおよびその変形された形態を示した図面である。
図2d】本発明の第1実施例に係るガスケットおよびその変形された形態を示した図面である。
図2e】本発明の第1実施例に係るガスケットおよびその変形された形態を示した図面である。
図2f】本発明の第1実施例に係るガスケットおよびその変形された形態を示した図面である。
図2g】本発明の第1実施例に係るガスケットおよびその変形された形態を示した図面である。
図2h】本発明の第1実施例に係るガスケットおよびその変形された形態を示した図面である。
図3a】本発明の第2実施例に係るガスケットおよびその変形された形態を示した図面である。
図3b】本発明の第2実施例に係るガスケットおよびその変形された形態を示した図面である。
図3c】本発明の第2実施例に係るガスケットおよびその変形された形態を示した図面である。
図3d】本発明の第2実施例に係るガスケットおよびその変形された形態を示した図面である。
図4a】本発明の第3実施例に係るガスケットおよびその変形された形態を示した図面である。
図4b】本発明の第3実施例に係るガスケットおよびその変形された形態を示した図面である。
図4c】本発明の第3実施例に係るガスケットおよびその変形された形態を示した図面である。
図5a】本発明の第4実施例に係るガスケットおよびその変形された形態を示した図面である。
図5b】本発明の第4実施例に係るガスケットおよびその変形された形態を示した図面である。
図5c】本発明の第4実施例に係るガスケットおよびその変形された形態を示した図面である。
図5d】本発明の第4実施例に係るガスケットおよびその変形された形態を示した図面である。
図5e】本発明の第4実施例に係るガスケットおよびその変形された形態を示した図面である。
図5f】本発明の第4実施例に係るガスケットおよびその変形された形態を示した図面である。
図5g】本発明の第4実施例に係るガスケットおよびその変形された形態を示した図面である。
図5h】本発明の第4実施例に係るガスケットおよびその変形された形態を示した図面である。
図5i】本発明の第4実施例に係るガスケットおよびその変形された形態を示した図面である。
図5j】本発明の第4実施例に係るガスケットおよびその変形された形態を示した図面である。
図5k】本発明の第4実施例に係るガスケットおよびその変形された形態を示した図面である。
図6a】本発明の第2実施例に係るガスケットに形成されたストッパーの多様な形態を示した図面である。
図6b】本発明の第2実施例に係るガスケットに形成されたストッパーの多様な形態を示した図面である。
図7a】本発明の第5実施例に係るガスケットとその変形された形態を示した図面である。
図7b】本発明の第5実施例に係るガスケットとその変形された形態を示した図面である。
図7c】本発明の第5実施例に係るガスケットとその変形された形態を示した図面である。
図8a】本発明の第6実施例に係るガスケットとその変形された形態を示した図面である。
図8b】本発明の第6実施例に係るガスケットとその変形された形態を示した図面である。
図8c】本発明の第6実施例に係るガスケットとその変形された形態を示した図面である。
【発明を実施するための最善の形態】
【0049】
管と管の間の連結部品であるフランジ(flange)の間に介在されるガスケット(gasket)であって、前記ガスケットは、カンプロファイル(kammprofile);前記カンプロファイルの内側に形成されるCリング(c ring)端部;および前記カンプロファイルの外側に形成されるアウターリング(outer ring)端部を含むことを特徴とする、ガスケットである。
【発明を実施するための形態】
【0050】
以下の内容は単に発明の原理を例示する。したがって、通常の技術者はたとえ本明細書に明確に説明または図示されていなくても、発明の原理を具現し、発明の概念と範囲に含まれた多様な装置を発明できるのである。また、本明細書に列挙されたすべての条件付きの用語および実施例は、原則として、発明の概念を理解できるようにするための目的でのみ明白に意図され、このように特別に列挙された実施例および状態に制限されないものと理解されるべきである。
【0051】
前述した目的、特徴および長所は、添付された図面と関連した下記の詳細な説明を通じてより明確となるはずであり、それに伴い、発明が属する技術分野で通常の知識を有する者が発明の技術的思想を容易に実施することができるはずである。
【0052】
また、発明の説明において、発明と関連した公知の技術に関する具体的な説明が発明の要旨を不要に曖昧にさせる恐れがあると判断される場合には、その詳細な説明を省略する。
【0053】
本発明の実施例のガスケットは、フランジの形態により全体的にリング(ring)状の形状を有し得るが、これに限定されるものではなく、必要に応じて楕円形(oval)、四角形(oblong square)、菱形(diamond)等の多様な形状に形成され得る。
【0054】
まず、本発明の多様な実施例で使われるカンプロファイル10は、高温、高圧などの極限の条件においても優秀な圧縮力および復元力を維持できるように高温用金属素材で形成されたものであって、ステンレス(steinless)またはインコネル(inconel)で形成され得る。より具体的には、ステンレススチール(steel)347、インコネル825等が適用されて形成され得る。
【0055】
以下、各図面はガスケットの内部構成を効果的に説明するために、各ガスケットの切断面を示した図面である。
【0056】
図2図5は、本発明の多様な実施例に係るガスケットとその変形された形態の姿を示した図面である。
【0057】
図2a〜図2fは、本発明の第1実施例に係るガスケットとその変形された形態を示した図面である。
【0058】
図2aで図示した通り、本発明の第1実施例に係るガスケットは、カンプロファイル10、カンプロファイル10の内側に形成されるCリング(c ring)端部11およびカンプロファイル10の外側に形成されるアウターリング(12、outer ring)端部を含むことができる。
【0059】
そして、カンプロファイル10の上面と下面にはそれぞれ歯部材が形成されている。このような歯部材はセレーション(serration)加工を通じて形成され得、本発明の第1実施例に係るガスケットは、カンプロファイル10の上面と下面に形成された歯部材を通じて低締付圧下の締結ボルトの荷重を歯部材の山部位に集中させて、低締付圧下でも隙間のない密封性を維持させるようにする効果がある。
【0060】
前記カンプロファイル10の外側に形成されたアウターリング端部12は前記ガスケットをフランジに装着する場合、正確な位置にガスケットが装着されるようにガイドする役割を遂行する。
【0061】
より具体的には、ガスケットをフランジに装着する場合、フランジの間でガスケットが圧着されるが、アウターリング端部12がフランジ締結ボルト(図示されず)の内側と接触するようになっているため、アウターリング端部12はガスケットが横方向に変形されることを防止するとともに、より正確な位置にガスケットが装着されるようにガイドする。
【0062】
前記アウターリング端部12はカンプロファイル10と一体に形成されている。
【0063】
本発明の第1実施例に係るガスケットは図2bで図示した通り、変形して実施され得る。前記図2bのガスケットは、Cリング端部11の開口部14を通じて内部に収容されるコアスプリング13をさらに含むことができる。
【0064】
前記ガスケットはカンプロファイル10の内側にCリング端部11を形成することによって、外部ジャケット(jacket)がなくてもコアスプリング13を簡単にカンプロファイル10の一側に固定付着できる効果がある。そして、このようなコアスプリング13はガスケットに大きな降伏性を提供することによって、ガスケットの復元力を向上させることができる効果がある。
【0065】
すなわち、セルフ作動(self energizing)の役割をするCリング端部11と、前記Cリング端部11のセルフ作動を補助するコアスプリング13を具備したガスケットは、従来のカンプロファイルマンを具備したガスケットよりも復元力とシーリング性が向上し得る。
【0066】
本発明の第1実施例に係るガスケットは図2cで図示した通り、変形して実施され得る。前記図2cのガスケットはCリング端部11を取り囲むアイレット(15、eyelet)をさらに含むことができる。
【0067】
Cリング端部11の内部にはコアスプリング13が収容され、前記コアスプリング13はCリング端部11の開口部14を通じて外部に露出され得る。このように、コアスプリング13を含んでCリング端部11の少なくとも一部が外部に露出することを防止するために、前記アイレット15はCリング端部11の開口部14を遮断する方向にCリング端部11を取り囲んでいる。
【0068】
また、アイレット15はカンプロファイル10に形成されたCリング端部11全体の外側面を取り囲むように形成されて、コアスプリング13を含んでCリング端部11が外部から根本的に遮断されるように実施されてもよい。
【0069】
すなわち、このような構成を通じて管を流れる流体がガスケットの内部構成と直接的に接触することを遮断することによって、前記流体によるタービュランス(turbulence)を減少させる効果がある。
【0070】
一方、本発明の第1実施例に係るガスケットは図2dで図示した通り、変形して実施され得る。前記図2dのガスケットはCリング端部11の開口部14がウェルディング(welding)処理されてCリング端部11の内部が密閉され得る。
【0071】
前述したように、Cリング端部11の内部にはコアスプリング13が収容され、前記コアスプリング13はCリング端部11の開口部14を通じて外部に露出され得る。これに対して、金属を腐食させる恐れがある気体または流体から前記コアスプリング13を保護するために、Cリング端部11の開口部14をウェルディング処理することができる。
【0072】
一方、図2e〜図2hで図示した通り、本発明の第1実施例に係るガスケットはコンベックスタイプ(convex type)のカンプロファイル10を具備する形態で変形して実施され得る。
【0073】
コンベックスタイプのカンプロファイル10とは、カンプロファイル10において、中央部位が内外側の両端の部位よりも上、下側に、より突き出ている構造となっているカンプロファイルを意味する。
【0074】
ただし、カンプロファイル10の両端部に形成された歯部材と中央部に形成された歯部材のそれぞれの山の高さは同じであるものの、歯の大きさは両端部から中央部に行くほど小さくなる。
【0075】
このような構成を通じてガスケットを取り囲むシーリング層(図示されず)が、ガスケット装着表面圧力が最も高いカンプロファイルの中央部に形成された歯部材の歯と歯の間に、より堅固に食い込むことになるため、前記本発明の第1実施例に係るガスケットは従来のガスケットよりも高いシーリング効果がある。
【0076】
図3a〜図3dは、本発明の第2実施例に係るガスケットとその変形された形態を示した図面である。
【0077】
図3aで図示した通り、本発明の第2実施例に係るガスケットは、カンプロファイル10、カンプロファイル10の内側に形成されるCリング端部11、カンプロファイル10の外側に形成されるアウターリング(outer ring)端部12を含むことができる。
【0078】
カンプロファイル10の上面と下面にはそれぞれ歯部材が形成されている。
【0079】
そして、前記カンプロファイル10の上、下面の少なくとも一部にストッパー(16、stopper)が形成され得る。
【0080】
さらに、本発明の第2実施例に係るガスケットは図3bで図示した通り、変形して実施され得る。
【0081】
前記図3bのガスケットは前記Cリング端部11の開口部14を通じてCリング端部11の内部に収容されるコアスプリング13をさらに含むことができる。
【0082】
また、本発明の第2実施例に係るガスケットは図3cで図示した通り、変形して実施され得るが、前記図3cのガスケットはCリング端部11を取り囲むアイレット15をさらに含むことができる。
【0083】
一方、本発明の第2実施例に係るガスケットは図3dで図示した通り、変形して実施され得るが、前記図3dのガスケットはCリング端部11の開口部14がウェルディング処理されてCリング端部11の内部が密閉され得る。
【0084】
図3a〜図3dで図示した通り、カンプロファイル10の上面の少なくとも一部に歯部材の代わりに一つ以上のストッパー16が形成され得る。もちろん、カンプロファイル10の下面の少なくとも一部にも歯部材の代わりに一つ以上のストッパー16が形成され得る。
【0085】
ストッパー16はカンプロファイル10の上、下面の少なくとも一部に形成された扁平な面構造そのものを意味する。
【0086】
一例として、ストッパー16はカンプロファイル10の歯部材の山より低く、谷より高い地点から水平方向に伸びている扁平な面で形成され得る。
【0087】
また、他の例として、ストッパー16は歯部材の山と山の間で図6a〜図6bで図示したように形成され得る。
【0088】
このように本発明の第2実施例に係るガスケットおよびその変形された形態のガスケットは、前記ストッパー16を具備することによって、ガスケットに作用する圧力によってガスケットを取り囲んでいるシーリング層(図示されず)と歯部材の山が過度に圧縮されることを防止することができるため、ガスケットは最適なシーリング状態を維持することができる。
【0089】
図4a〜図4cは、本発明の第3実施例に係るガスケットとその変形された形態を示した図面である。
【0090】
図4aで図示した通り、本発明の第3実施例に係るガスケットはコンベックスタイプのカンプロファイル10および前記カンプロファイル10の内側に形成されるCリング端部11を含むことができる。
【0091】
前記の実施例と同様に、前記第3実施例に係るガスケットのカンプロファイル10の上面には歯が形成され、下面には歯が形成され得る。
【0092】
また、本発明の第3実施例に係るガスケットは図4bで図示した通り、変形して実施され得る。
【0093】
前記図4bのガスケットは前記Cリング端部11の内部に開口部14を通じて収容されるコアスプリング13をさらに含むことができる。
【0094】
さらに、本発明の第3実施例に係るガスケットは図4cで図示した通り、変形して実施され得るが、前記図4cのガスケットは前記Cリング端部11を取り囲むアイレット15をさらに含むこともできる。
【0095】
図5a〜図5iは、本発明の第4実施例に係るガスケットとその変形された形態を示した図面である。
【0096】
図5aで図示した通り、本発明の第4実施例に係るガスケットは、カンプロファイル10、カンプロファイル10の内側に形成される第1Cリング端部11a、第1Cリング端部11aの内部に収容される第1コアスプリング13a、カンプロファイル10の外側に形成される第2Cリング端部11bおよび第2Cリング端部11bの内部に収容される第2コアスプリング13bを含むことができる。
【0097】
前記第4実施例に係るガスケットはカンプロファイル10の両側に二つのCリング端部11a、11bを具備することによって、カンプロファイル10の内側に一つのCリング端部だけを形成している場合よりもガスケットの復元力とシーリング性がさらに向上する効果がある。
【0098】
また、本発明の第4実施例に係るガスケットは図5bで図示した通り、変形して実施され得る。
【0099】
前記図5bのガスケットは前記第1Cリング端部11aを取り囲む第1アイレット15aおよび前記第2Cリング端部11bを取り囲む第2アイレット15bをさらに含むことができる。
【0100】
第1、2Cリング端部11a、11bのそれぞれの内部には第1、2コアスプリング13a、13bがそれぞれ収容され、前記第1、2コアスプリング13a、13bのそれぞれは第1、2Cリング端部11a、11bに形成されたそれぞれの開口部14a、14bを通じて外部に露出する。このように、各コアスプリング13a、13bと各Cリング端部11a、11bの少なくとも一部が外部に露出することを防止するために、第1アイレット15aは第1Cリング端部11aの開口部14aを遮断する方向に取り囲んでおり、第2アイレット15bは第2Cリング端部11bの開口部14bを遮断する方向に取り囲んでいる。
【0101】
このようなアイレットを通じて、管を流れる流体がガスケットの内部構成と直接的に接触することをより効果的に遮断することによって、前記流体によるタービュランスをさらに減少させることができる。
【0102】
一方、本発明の第4実施例に係るガスケットは図5cで図示した通り、変形して実施されてもよい。
【0103】
前記図5cのガスケットは、カンプロファイル10、カンプロファイル10の内側に形成される第1Cリング端部11a、第1Cリング端部11aの内部に収容される第1コアスプリング13a、カンプロファイル10の外側に形成される第2Cリング端部11b、第2Cリング端部11bの内部に収容される第2コアスプリング13bおよび第2Cリング端部11bの開口部14bの外側に形成されるアウターリング17を含むことができる。
【0104】
前記アウターリング17は図2aのアウターリング端部12とは異なり、カンプロファイル10あるいは第2Cリング端部11bと分離されたまま形成され得る。
【0105】
しかし、図2aのアウターリング端部12のように、前記アウターリング17はガスケットをフランジに装着する場合、正確な位置にガスケットが装着されるようにガイドする役割を遂行する。さらに、前記アウターリング17は第2Cリング端部11bの開口部14bを密封させる役割を遂行することができる。これに伴い、第2Cリング端部11bの内部に収容される第2コアスプリング13bが外部に露出することを遮断することもできる。
【0106】
本発明の第4実施例に係るガスケットは図5jで図示した通り、変形して実施され得る。
【0107】
前記図5jのガスケットは、カンプロファイル10、カンプロファイル10の内側に形成される第1Cリング端部11a、第1Cリング端部11aの内部に収容される第1コアスプリング13a、カンプロファイル10の外側に形成される第2Cリング端部11bおよび第2Cリング端部11bの内部に収容される第2コアスプリング13bを含むものの、第1、2Cリング端部11a、11bのそれぞれの開口部14a、14bがウェルディング処理されてCリング端部11a、11bの内部が密閉され得る。
【0108】
一方、本発明の第4実施例に係るガスケットは図5d〜図5fで図示した通り、変形して実施され得る。
【0109】
前記図5dのガスケットは、両端部よりも上、下側に、より突き出ている中央部を含むカンプロファイル10、カンプロファイル10の内側に形成される第1Cリング端部11a、第1Cリング端部11aの内部に収容される第1コアスプリング13a、カンプロファイル10の外側に形成される第2Cリング端部11bおよび第2Cリング端部11bの内部に収容される第2コアスプリング13bを含むことができる。
【0110】
図5eのガスケットは、前記図5dのガスケットにおいて、第1Cリング端部11aを取り囲む第1アイレット15aおよび第2Cリング端部11bを取り囲む第2アイレット15bをさらに含むことができる。
【0111】
図5fのガスケットは、前記図5dのガスケットにおいて、第2Cリング端部11bの開口部14bの外側に形成されるアウターリング17をさらに含むことができる。
【0112】
また、本発明の第4実施例に係るガスケットは図5g〜図5iで図示した通り、変形して実施され得る。
【0113】
前記図5gのガスケットは、上、下面の少なくとも一部にストッパー(16、stopper)が形成されているカンプロファイル10、カンプロファイル10の内側に形成される第1Cリング端部11a、第1Cリング端部11aの内部に収容される第1コイルスプリング13a、カンプロファイル10の外側に形成される第2Cリング端部11bおよび第2Cリング端部11bの内部に収容される第2コイルスプリング13bを含むことができる。
【0114】
図5hのガスケットは、前記図5gのガスケットにおいて、第1Cリング端部11aを取り囲む第1アイレット15aおよび第2Cリング端部11bを取り囲む第2アイレット15bをさらに含むことができる。
【0115】
図5iのガスケットは、前記図5gのガスケットにおいて、第2Cリング端部11bの開口部14bの外側に形成されるアウターリング17をさらに含むことができる。
【0116】
図7a〜図7cは、本発明の第5実施例に係るガスケットとその変形された形態を示した図面である。
【0117】
図7aで図示した通り、本発明の第5実施例に係るガスケットは、上、下面が水平方向に扁平な金属材質のメタル部材20および前記メタル部材20の内側に形成されるCリング端部11を含むことができる。
【0118】
前記第5実施例に係るガスケットは、上、下面が水平方向に扁平なメタル部材20を通じてCリング端部11の過度な圧着を防止するとともに、ガスケットをフランジに装着する場合、正確な位置にガスケットが装着されるようにガイドする図2のアウターリング端部12の役割を代替することができる。
【0119】
本発明の第5実施例に係るガスケットは図7b〜図7cで図示した通り、変形して実施され得る。
【0120】
図7bのガスケットは、前記図7aのガスケットにおいて、前記Cリング端部11の内部に収容されるコイルスプリング13をさらに含むことができる。
【0121】
図7cのガスケットは、前記図7bのガスケットにおいて、前記Cリング端部11の開口部14にウェルディング処理され得る。
【0122】
図8a〜図8cは、本発明の第6実施例に係るガスケットとその変形された形態を示した図面である。
【0123】
図8aで図示した通り、本発明の第6実施例に係るガスケットは、上、下面が水平方向に扁平な金属材質のメタル部材20および前記メタル部材20の内側に形成される第1Cリング端部11aと前記メタル部材20の外側に形成される第2Cリング端部11bを含むことができる。
【0124】
本発明の第6実施例に係るガスケットは図8b〜図8cで図示した通り、変形して実施され得る。
【0125】
図8bのガスケットは、前記図8aのガスケットにおいて、前記第1Cリング端部11aの内部に収容される第1コアスプリング13aおよび前記第2Cリング端部11bの内部に収容される第2コアスプリング13bをさらに含むことができる。
【0126】
図8cのガスケットは、前記図8bのガスケットにおいて、前記第1、2Cリング端部11a、11bのそれぞれの開口部14a、14bにウェルディング処理され得る。
【0127】
一方、本発明の多様な実施例およびその変形された形態のガスケットにおいて、コアスプリング13、13a、13bは板コイルスプリングが採用され得る。このようなコアスプリング13、13a、13bはガスケットの復元力を確保するとともに、外部からガスケットに印加される圧力を適切に分散させるようにして特定部位に力が偏ることを防止することによって、その結果、ガスケットの耐久性を向上させる効果をもたらす。
【0128】
以上で説明した通り、本発明の多様な実施例によると、第1に、同一サイズの他のガスケットに比べて高い締付力と復元力を確保できる効果がある。したがって、高温、高圧でもシーリング性が向上する効果がある。
【0129】
第2に、カンプロファイルの一側に形成されるCリング端部を通じて、外部ジャケットがなくてもコアスプリングを簡単に固定付着することができる。したがって、このような簡単な構造を通じて生産コストを節減できるガスケットを提供できる効果がある。また、ガスケットの復元力もともに向上させることができる効果がある。
【0130】
第3に、カンプロファイルの上面と下面に形成された歯部材を通じて、低締付圧下でも締結ボルトの荷重を歯部材の山部位に集中させることができる。したがって、隙間のない密封性を提供できる効果がある。
【0131】
第4に、カンプロファイルの両側にCリング端部が形成されてガスケットの復元力とシーリング性がさらに向上する効果がある。
【0132】
第5に、カンプロファイルのCリング端部を取り囲むアイレットを具備することによって、ガスケットの内部構成と管を流れる流体の直接的な接触を遮断することによって前記流体によるタービュランスを減少させる効果がある。
【0133】
第6に、板コイルスプリングをコアスプリングとして使うことによって、復元力を確保するとともに圧力を均一に分散させてガスケットの寿命を延長させることができる効果がある。
【0134】
第7に、カンプロファイルの両端部よりも上、下側に、より突き出ている中央部を含んだカンプロファイルルル具備することによって、ガスケット装着表面圧力が最も高い中央部にガスケットを覆うシーリング(sealing)層がカンプロファイルの歯部材の山と山の間に、より堅固に食い込まれてシーリング効果を高めることができる。
【0135】
第8に、カンプロファイルの歯部材の少なくとも一部にストッパーを具備することによって、シーリング層が過度に圧縮されることを防止して最適なシーリング状態を維持させることができる。
【0136】
一方、以上の実施例は本発明の技術思想を例示的に説明したものに過ぎず、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者であれば、本発明の本質的な特性から逸脱しない範囲内で多様な修正、変更および置換が可能である。
【0137】
したがって、本発明に開示された実施例および添付された図面によって本発明の技術思想の範囲が限定されるものではない。本発明の保護範囲は特許請求の範囲によって解釈されるべきであり、それと同等な範囲内にあるすべての技術思想は本発明の権利範囲に含まれるものと解釈されるべきである。
【産業上の利用可能性】
【0138】
本発明の好ましい実施例のガスケットによると、次のような効果がある。
【0139】
第1に、同一サイズの他のガスケットに比べて高い締付力と復元力を確保できる効果がある。したがって、高温、高圧でもシーリング性が向上する効果がある。
【0140】
第2に、カンプロファイルの一側に形成されるCリング端部を通じて、外部ジャケットがなくてもコアスプリングを簡単に固定付着することができる。したがって、このような簡単な構造を通じて生産コストを節減できるガスケットを提供できる効果がある。また、ガスケットの復元力もともに向上させることができる効果がある。
【0141】
第3に、カンプロファイルの上面と下面に形成された歯部材を通じて、低締付圧下でも締結ボルトの荷重を歯部材の山部位に集中させることができる。したがって、隙間のない密封性を提供できる効果がある。
【0142】
第4に、カンプロファイルの両側にCリング端部が形成されてガスケットの復元力とシーリング性がさらに向上する効果がある。
【0143】
第5に、カンプロファイルのCリング端部を取り囲むアイレットを具備することによって、ガスケットの内部構成と管を流れる流体の直接的な接触を遮断することによって前記流体によるタービュランスを減少させる効果がある。
【0144】
第6に、板コイルスプリングをコアスプリングとして使うことによって、復元力を確保するとともに圧力を均一に分散させてガスケットの寿命を延長させることができる効果がある。
【0145】
第7に、カンプロファイルの両端部よりも上、下側に、より突き出ている中央部を含んだカンプロファイルルル具備することによって、ガスケット装着表面圧力が最も高い中央部にガスケットを覆うシーリング(sealing)層がカンプロファイルの歯部材の山と山の間に、より堅固に食い込まれてシーリング効果を高めることができる。
【0146】
第8に、カンプロファイルの歯部材の少なくとも一部にストッパーを具備することによって、シーリング層が過度に圧縮されることを防止して最適なシーリング状態を維持させることができる。
【符号の説明】
【0147】
10:カンプロファイル
11:Cリング端部
12:アウターリング端部
13:コアスプリング
14:開口部
15:アイレット
16:ストッパー
17:アウターリング
20:メタル部材
図1
図2a
図2b
図2c
図2d
図2e
図2f
図2g
図2h
図3a
図3b
図3c
図3d
図4a
図4b
図4c
図5a
図5b
図5c
図5d
図5e
図5f
図5g
図5h
図5i
図5j
図5k
図6a
図6b
図7a
図7b
図7c
図8a
図8b
図8c