(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
請求項4に記載の化合物であって、A1及びA2は、独立に不在であるか、または、メチレン、エチレン、プロピレン、ブチレン、ペンチレン、ヘキシレン、ヘプチレン、オクチレン及びノニレンから選択され、Gは、フェニレンであり、R1はフェニルであって、随意に、ハロゲン、(C1−C8)アルキル及び(C1−C10)アルコキシから独立に選択される1つ以上の基で、置換される、請求項4に記載の化合物。
コルチコステロイド、P38 MAPキナーゼ阻害薬、IKK2阻害薬、HNE阻害薬、PDE4阻害薬、ロイコトリエンモジュレーター、NSAID、および、粘液調節因子からなる種類から選択される1つ以上の有効成分と、請求項1〜10のいずれかに定義される式Iの化合物とを組み合わせた医薬品組成物。
【発明を実施するための形態】
【0069】
好ましい実施形態では、本発明は、式(I)’の化合物を対象とするが、これは上記に定義される式(I)の化合物であり、ここで炭素(1)の絶対配置は、以下に示される
【0070】
【化10】
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【0071】
キラル炭素の絶対配置は、X線により決定され、基の順位に基づくカーン・インゴルド・プレローグ順位則に基づいて割り当てられる。
【0072】
好ましい実施形態では、式(I)の化合物につき、炭素(1)の絶対配置は(R)である。
【0073】
すでに述べたように、式(I)の化合物は、下記に示される少なくとも4つのジアステレオ異性体(Ia)(Ib)、(Ic)および(Id)として存在してもよく、そしてこれらは本発明の範囲内に備えられ;各ジアステレオ異性体(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)は、第3の立体中心が分子に存在する場合に、類似のエピマーの混合物により構成されてもよい。
【0074】
【化11】
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【0075】
【化12】
[この文献は図面を表示できません]
【0076】
さらに好ましい実施形態は、それぞれが上で定義した式(I)の化合物である式(Ia)または(Ib)の化合物を対象とし、ここで炭素(1)の絶対配置は(R)であり、炭素(2)のそれは(R)である;または、ここで炭素(1)の絶対配置は(R)であり、炭素(2)のそれは(S)である。
【0077】
式(I)の化合物に対して下記および上記に記載の全ての好ましい基または実施形態は、互いの間で組み合わせられてもよく、そして、式(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)および(I)’の化合物になお必要な変更を加えて適用してもよいことが、理解されるべきである。
【0078】
第1の好ましく実施形態は、一般式Iの化合物の基を対象とし、R
2は、式J3の基である:
【0079】
【化13】
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【0080】
R
5は、式Kの基であり、ここで、pは0または1であり、Pは不在であるかまたはCOであり、qは不在であるかまたは1であり、WはHであるかまたは(C
1−C
6)アルキルおよびアリールから選択され、そして他の全ての変数は上記に定義される。
【0081】
より好ましい実施形態では、R
2は式J3の基であり、R
5はメチルまたはベンジルであり、そして他の全ての変数は上記に定義される。
【0082】
他の好ましい実施形態では、Gはアリーレンであり、R
1はアリールであり、随意に、ハロゲン、(C
1−C
8)アルキルおよび(C
1−C
10)アルコキシから独立に選択される1つ以上の基に置換される。
【0083】
更に好ましい実施形態では、A1およびA2は独立に不在であるかまたはメチレン、エチレン、プロピレン、ブチレン、ペンチレン、ヘキシレン、ヘプチレン、オクチレンおよびノニレンから選択され、Gはフェニレンであり、R
1はフェニルであり、随意に、ハロゲン、(C
1−C
8)アルキルおよび(C
1−C
10)アルコキシから独立に選択される1つ以上の基に置換され、そして他の全ての変数は上記に定義される。
【0084】
この第1の好ましい実施形態では、R
1が、ハロゲン、(C
1−C
8)アルキルおよび(C
1−C
10)アルコキシから独立に選択される1つ以上の基で置換されるフェニル基である場合は;R
1がパラ位および/またはメタ位で置換されることが好ましい。
【0085】
他の好ましい実施形態では、Eは、−O−、または、−C(O)−(CH
2)n−O−、または、−NR
7−C(O)−(CH
2)n−O−であり;Gは、フェニレンであり、ここでEはメタ位でフェニル環Gに結合され、R
1は、フェニルであり、随意に、ハロゲン、(C
1−C
8)アルキルまたは(C
1−C
10)アルコキシ基から選択される1つ以上の基に置換される。
【0086】
また、この他の好ましい実施形態において、R
1がハロゲン、(C
1−C
8)アルキルまたは(C
1−C
10)アルコキシ基から選択される1つ以上の基で置換されるフェニルである場合は、R
1が、パラおよび/またはメタ位で置換されることが好ましい。
【0087】
この他の好ましい実施形態における最も好ましい化合物は、式(I)のこれらの化合物であり、YはY2であり;
A2は不在であり、A1は(C
1−C
12)アルキレンから独立に選択され、この(C
1−C
12)アルキレンは、メチレン、エチレン、n−プロピレン、ブチレン、ペンチレン、ヘキシレン、ヘプチレン、オクチレンであり;
Bは、不在であるか、または、ピペリジニレンである(C
3−C
8)ヘテロシクロアルキレン、フェニレンであるアリーレン、および、ピリジン−ジイルであるヘテロアリーレンから選択され;Bは、随意に、−OH、フッ素、塩素、臭素であるハロゲン、メトキシ、エトキシ、イソプロポキシである(C
1−C
6)アルコキシ、トリフロロメチルである(C
1−C
6)ハロアルキル、および、トリフルオロメトキシである(C
1−C
6)ハロアルコキシから独立に選択される1つ以上の基に置換され;
Cは、不在であるか、または、−C(O)−から選択され、または、以下の基C1、C2、C7、C8、C9、C10、C12、C13、C14、C15、C16、C17,C18、C19、C20、C21、C23の1つであり;R
7は、Hであり;
Dは不在であるか、または、パラフェニレンまたはメタ−フェニレンであるアリーレン、シクロヘキサンジイルである(C
3−C
8)シクロアルキレン、ピペリジンジイル、ピロリジンジイル、アゼチジンジイルである(C
3−C
8)ヘテロシクロアルキレンから選択され;
nは、独立に出現ごとに0であるか、または、1,2または3からの整数であり;
mは、独立に出現ごとに1,2または3からの整数であり;
Eは、不在であるか、または、−O−、−C(O)−CH
2−O−である−C(O)−(CH
2)n−O−、−NHC(O)−CH
2−O−である−NR
7−C(O)−(CH
2)n−O−から選択され;
Gは、メタ−フェニレンであるアリーレンであり;
R
1は、チオフェニル、シクロヘキシルまたはフェニルから選択され、随意に、フッ素、メチル、エチルから独立に選択される1つ以上の基により、パラおよび/またはメタ位で置換され;
sは、1であり;
R
2は、J3であり、R
5は、ベンジルであり、
ならびに、薬学的に許容される塩またはその溶媒和である。
【0088】
化合物の第2の好ましい基は、一般式Iのそれであり、ここで、R
2は、J1、J2またはJ5、
【0089】
【化14】
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ならびに、上記に定義される全ての他の変数から選択される窒素含有基である。
【0090】
式(I)の特に好ましい化合物は、それらであり、
ここで、
Yは、式の二価基であり、
【0091】
【化15】
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【0092】
A2は、不在であり、A1は、メチレン、エチレン、n−プロピレン、イソプロピレン、ブチレン、ペンチレン、ヘキシレン、ヘプチレン、オクチレンである(C
1−C
12)アルキレンから独立に選択され;
【0093】
Bは、不在であるか、または、ピペリジニレンである(C
3−C
8)ヘテロシクロアルキレン、フェニレンであるアリーレン、もしくは、ピリジン−ジイル、ピラゾール−ジイルであるヘテロアリーレンから選択され;Bは、随意に、−OH、フッ素、塩素、臭素であるハロゲン、−CN、メチルである(C
1−C
6)アルキル、メトキシ、エトキシ、イソプロポキシである(C
1−C
6)アルコキシ、トリフロロメチルである(C
1−C
6)ハロアルキル、および、トリフルオロメトキシである(C
1−C
6)ハロアルコキシから選択される1つ以上の基で置換され;
【0094】
Cは、不在であるか、または、−O−(−C(O))−から選択され、または、C1、C2、C4、C7、C8、C9、C10、C12、C13、C14、C15、C16、C17,C18、C19、C20、C21、C22、C23の基の1つであり;
【0095】
ここで、R
7は、各出現ごとに、独立にHであるか、または、メチル、エチルである(C
1−C
8)アルキル、および、ベンジルであるアリール(C
1−C
6)アルキルから選択され;
【0096】
Dは、不在であるか、または、パラフェニレンまたはメタフェニレンであるアリーレン、シクロヘキサンジイルである(C
3−C
8)シクロアルキレン、ピペリジンジイル、ピロリジンジイル、アゼチジンジイルである(C
3−C
8)ヘテロシクロアルキレンから選択され;
【0097】
nは、独立に出現ごとに、0であるか、または、1〜3の整数であり;
mは、独立に出現ごとに、1〜3の整数であり;
【0098】
Eは、不在であるか、または、−O−、−NH−である−NR
7−、−NH−C(O)−である−NR
7−C(O)−、−C(O)−NH−である−C(O)−NR
7−、−C(O)−CH
2−O−である−C(O)−(CH
2)n−O−;−NH−C(O)−CH
2−O−である−NR
7−C(O)−(CH
2)n−O−から選択され;
Gは、メタフェニレンまたはパラフェニレンであるアリーレンであり;
R
1は、チオフェニル、シクロヘキシル、シクロペンチルおよびフェニルから選択され、随意に、フッ素、メチル、エチルおよびメトキシから独立に選択される1つ以上の基で置換され;
sは0、1または2であり、
【0099】
R
2は、窒素含有基であり、この窒素含有基は、以下:
−R
3およびR
4がメチルである場合の−NR
3R
4である基(a);および
−R
5は、メチルまたはベンジルである場合の、式J1、J2、J3、J4またはJ5の基(b)
から選択され:
ならびに、薬学的に許容される塩またはその溶媒和である。
【0100】
また、本発明は、一般式Iの化合物の生成方法を対象とする。
【0101】
また、本発明は、式Iの化合物の医薬品組成物を、単独で、または、1つ以上の薬学的に許容されるキャリアおよび/または賦形剤との併用もしくは混合で、提供する。
【0102】
また、本発明は、薬剤の調製のための、式Iの化合物の使用を提供する。
【0103】
さらなる態様では、本発明は、気管支閉塞性疾患または炎症性疾患のいずれか、好ましくはぜんそくまたは慢性気管支炎または慢性閉塞性肺疾患(COPD)の、予防および/または治療のための、式Iの化合物の使用を提供する。
【0104】
さらなる態様では、本発明は、気管支閉塞性疾患または炎症性疾患のいずれか、好ましくはぜんそくまたは慢性気管支炎または慢性閉塞性肺疾患(COPD)の、予防および/または治療のための、薬剤の製造のための式Iの化合物の使用を提供する。
【0105】
本発明は、任意の気管支閉塞性または炎症性疾患、好ましくはぜんそくもしくは慢性気管支炎または慢性閉塞性肺疾患(COPD)の、予防および/または治療のために方法を、さらに提供するものであり、それを必要とする被験者に、一般式Iの化合物の治療有効量を投与することを備えている。
【0106】
また、本発明は、吸入による投与に適切な医薬品組成物を提供する。
【0107】
吸入可能な調剤薬は、吸入可能粉体、推進剤を含む定量エアロゾルまたは推進剤フリーな吸入可能製剤を含んでいる。
【0108】
また、本発明は、装置を対象としており、この装置は、単数投与または複数投与の乾燥粉末吸入器、定量投与吸入器、および、式Iの化合物を備える軟霧噴霧器であってもよい。
【0109】
また、本発明は、式Iの化合物の医薬品組成物を、単独で、または、1つ以上の薬学的に許容されるキャリアおよび/または賦形剤との併用もしくは混合で備える、キットと、単数投与または複数投与の乾燥粉末吸入器、定量投与吸入器、および、前記配合または混合を備える軟霧噴霧器である装置と、を対象とする。
【0110】
特定の実施形態に従い、本発明は、下記に報告される化合物を提供する:
【0111】
【表1】
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【0112】
【表2】
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【0113】
【表3】
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【0114】
【表4】
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【0115】
【表5】
[この文献は図面を表示できません]
【0116】
【表6】
[この文献は図面を表示できません]
【0117】
【表7】
[この文献は図面を表示できません]
【0118】
【表8】
[この文献は図面を表示できません]
【0119】
【表9】
[この文献は図面を表示できません]
【0120】
【表10】
[この文献は図面を表示できません]
【0121】
【表11】
[この文献は図面を表示できません]
【0122】
【表12】
[この文献は図面を表示できません]
【0123】
【表13】
[この文献は図面を表示できません]
【0124】
【表14】
[この文献は図面を表示できません]
【0125】
【表15】
[この文献は図面を表示できません]
【0126】
本発明の化合物は、以下の一般的な方法および手順を用いて、または、当該技術分野の通常の知識を有する者には容易に利用可能である他の情報を用いることにより、容易に利用可能な出発原料から調製されることが可能である。本発明の特定の実施形態を、ここに示しまたは記載することがあるが、当業者には明らかなように、ここに記載される方法を用いて、または、他の既知の方法、試薬および出発原料を用いることにより、本発明の全ての実施形態または態様を整えることが可能である。典型的な、または好ましいプロセス条件(すなわち、反応温度、時間、反応物のモル比、溶媒、圧力など)が与えられる際に、特に明記しない限り、他のプロセス条件が用いられることも可能である。用いられる特定の反応物または溶媒に従い、最適の反応条件が変化することがある一方、このような条件は、ルーチンの最適化手順により当業者により容易に決定されることが可能である。
【0127】
一般式Iの化合物は、以下の合成スキームによって調製されてもよい。
スキーム
【0128】
【化16】
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【0129】
【化17】
[この文献は図面を表示できません]
【0130】
式Iの化合物の生成に対する一般的な手順
式Iの化合物は、Yが式Y1またはY2の二価基である化合物である。基Y1およびY2は異なっているものの、YがY1またはY2である式Iの化合物を合成するために考慮されるアプローチは類似であり、リンカーYに存在する官能基に主に左右される。
Y2に対して記載される以下の合成は、Y1に対する小さな改質で拡張することが可能である。
【0131】
化合物XIIは、A1が、オキソで置換されるアルキレンである化合物を表し、環状アセタールとして保護されるアルデヒドまたはケトンに至る。環状アセタール保護基(PG)は、除去することが可能であり、式XIIIの化合物に至る。
【0132】
式Iの化合物の合成は、すでに記載したそれらの方法に加えて、潜在的な反応機能の保護を必要としてもよい。互換性がある保護基(PG)の例およびそれらの特有の保護および脱保護の方法は、T.W.グリーンおよびP.ウッツによる「有機合成における保護基」(ワイリー・インターサイエンス出版社、1999)中に記載される。例えば、化合物Iは、一般式
XIIIの化合物と式XIVの化合物との反応により調製することが可能である。この還元アミノ化反応は、文献で記載されるいくつかの異なる手順に従って実行することが可能である。例えば、NaBH4、NaCNBFまたはNab(AcO)3H等の還元剤を用いて、メタノール、エタノール、テトラヒドロフラン(THF)またはジクロロメタン(DCM)等の溶媒で実行することが可能である。還元剤を加える前に、イミンを予め形成することが、有用だろう。1〜12時間の間、室温(RT)で反応が順調に進展する。
【0133】
中間体XIIは、化合物XIの式HO−(CH
2)s−R
2の化合物との反応により、エステルの生成に対する既知の縮合条件下で、容易に調製することが可能である。反応は、EDC、DCC、HATU等の縮合剤の存在下、室温またはより高温のもと、DCM、THFまたはDMF等の非プロトン極性溶媒内で、順調に生じる。代替的に、酸性XIを、類似の塩化物(例えばDMC内のCOCl
2)またはイミダゾリド(DCMまたはDMF内のCDI)に変換することが可能であり、その後、HO−(CH
2)s−R
2で処理される。
【0134】
中間体XIは、適切な比で水と混合されるMeOH、EtOHおよびTHF等の極性溶媒のアルカリ性水酸化物を用いて、エステルVIIIの鹸化により、容易に得ることが可能である。反応は、RTで生じるが、より高度な温度で反応の速度を上げることができ、それは、30分から終夜にわたる時間内に完了することが可能である。
【0135】
式VIIIの化合物の合成は、多くの異なる手段で実現されることが可能であり、その全てが、G内に存在する官能基に左右されている。例えば、化合物VIIの化合物IIIとの反応により得られることができる。その場合は、nはゼロによりも大きく、Eは−O−であり、反応は、フェノールのよく知られたアルキル化である。脱離基LGは、極性溶媒内で2つの化合物、例えば非限定的に、ACNまたはDMFが、室温またはより高温で1時間以上反応を起こさせることにより、容易に置換することができる。
【0136】
式IIIの化合物を用いて、化合物IIをIVへ変換するために、同じ反応条件を用いることができる。
【0137】
式VIIの化合物は、グリニャール試薬(または他の金属誘導体)の付加を用いて、VIまたはIIのようなケト含有化合物を得ることが可能である。2つの可能な反応のうちの1つの選択は、適切なグリニャール試薬またはその発生のための前駆体の、有効性に左右される。VIのVIIへの変換は、0℃以下の温度で、Et2OまたはTHFなどの溶媒で実行することが可能である。
反応は、通常スムーズであり、室温のある時点から終夜までにわたる期間に、完了する。同じ反応条件を、IVのVとの反応に用いて、VIIIを与えることができる。
【0138】
本発明の他の実施形態では、異なるアプローチを使用するIの生成に、中間体VIIIを用いることが可能である。
【0139】
最初に、VIIIを脱保護して、上記に記載のXIIIのIへの変換のための還元アミノ化条件下で、式XIVの化合物と容易に反応できるアルデヒドを与える。
得られた式IXのエステルは、XIの生成のために記載されるような酸性のまたは塩基性の含水条件の下で、その後加水分解され、エステル形成条件下で、式HO−(CH
2)s−R
2の化合物と反応を起こすことが可能なXを与える。
【0140】
たとえば式Xの化合物内における、OHおよびNH部分の存在は、エステルIの形成に影響を及ぼすことが可能であり、なぜなら、これらの官能基が、HO−(CH
2)s−R
2内のOHと競合することができるからである。この理由のため、この記載された反応を、OHおよびNHが適切な保護基で保護されている中間体を用いて、XのIへの変換のために実行することを、考慮する価値がある。この目的のため、OHのためのシリルエーテルおよびNHのためのカルバメートは、よく知られた保護基であり、この選択がこれらに限定されているべきでなく、なぜなら、Yにおける分子の複雑さおよび他の官能基の存在にしばしば依存するからであり、これは、保護基の導入または除去のために必要な反応条件と親和できるものではない。
【0141】
同様の考察は、フェノールOHを含む部分Qに適用される。さらに、この場合、この反応性は、副生成物の競合反応および形成を防止するための、その保護を示唆することが可能である。ベンジルは、適切な保護基である。Iの生成のための反応の特定の配列は、様々に異なると考えられ、当業者は、リンカーYの構造を考慮して評価すべき適切な配列を容易に認識するだろう。
【0142】
本発明の他の実施形態では、リンカーYでエステル部分を支持する化合物Iは、化合物XXVIIIを化合物XXIXで処理することにより、調製することが可能であり、A2は、エステルの生成に対する縮合反応条件下で、OHと官能化される。CがC1に等しい式Iの化合物は、化合物XXVIIIを化合物XXIXと反応させることにより、製造が可能であり、ここで、A2は、カルボン酸およびアミンから開始するアミド生成のために既知の反応条件下で、−NR
7に置換される。同様のアプローチを用いて、式Iの化合物を合成することは可能であり、ここで、Cは、適切な官能基を特徴とする中間体を用いて引用される他の意味の1つを有し、この官能基は、互いに反応してCの意味の1つを生成する。
【0143】
化合物XXVIIIは、化合物XXVの適切な中間体との反応により得ることが可能であり、この中間体の式は、リンカーYの構造に依存する。式Iの化合物の生成を、例としており、ここで、Eは−O−であり、化合物XXVを化合物XXVIIと処理することで、容易に得ることができ、ここで、LGは、塩素、臭素またはスルホン酸塩などの脱離基である。アルキル化反応は、室温またはより高温のもと、反応に触媒作用を及ぼしうる塩基の存在下、DCM、ACNまたはDMFなどの極性溶媒で実行することが可能である。
【0144】
化合物XXVは、XIのXIIへの変換としてすでに記載されたエステル形成の反応を通じて、XXXから得ることができる。化合物XXXは、エステルの加水分解用の標準反応により、化合物VIIから容易に得られる。
【0145】
化合物VII、XXXおよびXXVは、式Iの化合物の単一立体異性体の生成のための、全ての適切な中間体である。例えば、これらの3つの中間体異性体の混合物は、キラルクロマトグラフ分離により、分離することが可能である。その場合、例えば、R
2が鏡像異性体的に純粋なJ1、J2またはJ5である場合は、化合物XXVは、通常のクロマトグラフ分離により分離可能であるジアステレオ異性体の混合物である。
【0146】
VIIに存在する立体中心の絶対配置は、VIIを最終的な化合物Iに変換するために加えられる合成経路内で、非改良の状態で保存される。
【0147】
別の実施形態では、化合物Iは、異なる合成アプローチの後の調製が可能であり、そこでは、遷移金属触媒作用の相互結合反応条件下で、化合物XXが化合物XXIIと反応し、その後、二重結合−(CH)
2−が還元され、n=2である式Iの化合物に至る。代替的に、化合物IIの化合物IIIとの反応に対する上記記載の条件下で、化合物XVIIの化合物XXIIIとの反応により、調製が可能である。
【0148】
中間体XXおよびXVIIは、それぞれ化合物XIXおよびXVIIIから開始する、化合物XIIIのXIVとの反応のための上記記載の還元アミノ化条件下で、化合物XIVの反応で調製することが可能である。代替的に、化合物XXおよびXVIIは、化合物VIIの化合物IIIとの反応による化合物VIIIの生成のための上記記載の、アルキル化条件下で、化合物XIVのそれぞれ化合物XXIおよびXXとのアルキル化により、調製することが可能である。
【0149】
化合物XIVは、アジドXVの単純還元により得ることができる。この反応は、パラジウム触媒の存在下での触媒水素化により達成することが可能である。この反応は、水素の供与源としてたとえば1,4−シクロヘキサジエンまたは1−メチル1,4−シクロヘキサジエンを用いて、水素雰囲気下でまたは水素転移条件下で、メタノールまたはエタノールなどの極性溶媒内で行われる。この反応は、室温で進展する。その場合、これは水素転移条件下で実行され、高温が必要とされうる。代替的に、シュタウディンガー反応条件下で、転換を達成することが可能である。
【0150】
アジドXVは、臭化アルキルをアジド化アルカリとの周知の求核置換を行うことにより、XXIVから容易に調製することができる。この反応は、50〜80℃の温度で、例えばNMPのDMFなどの極性溶媒内で、進展し、ヨウ化アルカリの存在により速めることが可能である。
【0151】
別の実施形態では、化合物XVIIは、中間体XXIVをアミンXXVと反応させることにより、調製することが可能である。この反応は、アミンの一般的なアルキル化であり、ここでは、脱離基LG(通常、塩素、臭素または硫酸化)が、アミンXXVのような求核基によりこのように置換されるか、または、アミン部分で保護される。極性溶媒内で室温より高い温度で通常生じる反応を行ういくつかの方法が、文献に記載される。
【0152】
sが0でR
2がJ1、J2またはJ5の式Iの化合物は、下記(例えばJ=J2)に記号
*で表示されるように、3つの立体中心を含有する。従って、式Iの構造は、異なる立体異性体によって特徴づけられる。
【0153】
【化18】
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【0154】
各ジアステレオ異性体は、必要な中間体の反応ラセミ混合物により得られる混合物のクロマトグラフ分離により、理論的に得ることが可能となる。このアプローチが重宝でないこと、および、用いることができるのはジアステレオ異性体をほとんど含まない混合物の分離にのみであることが、明白である。
【0155】
より重宝なアプローチにおいて、各単一の立体異性体の合成を、上記記載の反応内で、鏡像異性体的に純粋な中間体のみを用いて、達成することが可能である。
【0156】
鏡像異性体的に純粋なアルコールは、化合物Iの生成に必要とされ、ここで、R
2はJ1であり、J2またはJ5は商業的に利用可能である。
【0157】
LGが臭素である単一鏡像異性体的に純粋な化合物XXIVの生成は、WO2005/092861(WO2007/107228により引用される)に記載される。
【0158】
また、本発明は、1つ以上の薬学的に許容されるキャリアとの混合により、化合物Iの医薬品組成物を提供するものであり、例えば、米国ニューヨークのマック出版者(Mack Pub.Co.,NY,USA)によるXVII版のレミントンの薬学ハンドブック(Remington’s Pharmaceutical Sciences Handbook)に記載される。
【0159】
患者のニーズに従い、例えば、経口に、経鼻に、非経口的(皮下に、静注に、筋内に、胸骨内に、および点滴に)に、吸入により、直腸に、経膣的に、局所的に、局部的に、経皮的に、そして、目の投与により、本発明の化合物の投与を、達成してもよい。
【0160】
錠剤、ジェルキャップ、カプセル、カプレット、顆粒、錠剤および混合散剤として、このような固体形態を含む本発明の化合物を投与するため、様々な固体の経口の投薬形態を用いることが可能である。本発明の化合物は、単独で、または、様々な薬学的に許容されるキャリア、希釈液(ショ糖、マンニトール、ラクトース、澱粉など)、ならびに、懸濁化剤、可溶化剤、バッファ剤、バインダー、崩壊剤、防腐剤、着色剤、フレーバー剤、潤滑油などを含む既知の賦形剤と組み合わせて、投与することが可能である。また、タイムリリースカプセル、錠剤およびゲルは、本発明の化合物を投与する際に、有利である。
【0161】
様々な液体経口の投薬形態を、水性および非水性溶液、エマルジョン、懸濁液、シロップおよび万能薬を含む本発明の化合物を投与するために、用いられることも可能である。このような投薬形態は、例えば水、および、防腐剤、湿潤剤、甘味料、フレーバー剤などの適切な既知の賦形剤、ならびに、本発明の化合物を乳化および/または懸濁するための薬剤のような、適切な既知の不活性希釈液を含有することも可能である。本発明の化合物は、等張無菌液の形態で、例えば、静脈内に、注射されてもよい。他の調製も、可能である。
【0162】
本発明の化合物の直腸投与のための坐薬は、化合物を、カカオ脂、サリチル酸塩およびポリエチレングリコールのような適切な賦形剤と混合することにより、製造することが可能である。
【0163】
また、活性成分に加えて、適切なキャリアなどを含む、クリーム、ゲル、ペースト、フォームまたはスプレー式の形態であること可能な、膣の投与のための製剤も、知られてもいる。
【0164】
局所的な投与のため、医薬品組成物は、クリーム、軟膏、塗布剤、ローション、エマルジョン、懸濁液、ゲル、溶液、ペースト、粉体、スプレー、および、皮膚、目、耳または鼻への投与に適切な点滴薬の形態とすることができる。局所的な投与は、経皮パッチのような手段による経皮投与を含んでいてもよい。
【0165】
気道疾患の治療のため、本発明の化合物は、吸入により投与されることが好ましい。
【0166】
吸入可能調剤薬は、吸入可能粉体、推進剤を含む定量エアロゾル、または、推進剤フリーな吸入可能製剤を含んでいる。
【0167】
乾燥粉末としての投与に対して、既知の単数投与または複数の投与吸入器が利用されてもよい。その場合、粉体は、ゼラチン、プラスチックもしくは他のカプセル、カートリッジまたはブリスターパック内に、または、貯槽内に、充填されてもよい。
【0168】
一般に無毒性で本発明の化合物に化学的に不活性な希釈剤またはキャリア、例えばラクトース、または、呼吸比率を改良するために適切な他のいずれの添加剤を、本発明の粉末状の化合物に追加してもよい。
【0169】
ヒドロフルオロアルカンのような、推進剤ガスを含んだ吸入エアロゾルが、溶液内に、または分散された形態で、本発明の化合物を含有してもよい。推進剤駆動製剤は、共存溶媒、スタビライザーおよび随意他の賦形剤のような、他の成分を含有していてもよい。
【0170】
本発明の化合物を備える推進剤フリーな吸入可能製剤は、水性、アルコールまたはヒドロアルコール媒体内での溶液または懸濁液の形態であってもよく、また、先行技術からわかるジェットまたは超音波噴霧器により、または、レスピマット(Respimat)(商標)などの軟霧噴霧器により、供給されてもよい。
【0171】
本発明の化合物は、単一活性薬剤として、または、呼吸疾患の治療に現在用いられるものを含む他の医薬品有効成分との併用で、投与されてもよく、この他の医薬品有効成分とは、例えば、コルチコステロイド、P38 MAPキナーゼ阻害薬、IKK2、HNE阻害薬、PDE4阻害薬、ロイコトリエンモジュレーター、NSAIDおよび粘液調節因子のことである。
【0172】
本発明の化合物の投薬量は、処理すべき親和性疾患、徴候の重症度、投与の投与経路、投与間隔の度数、利用される親和性化合物、化合物の有効性、毒物学特徴および薬物動態学的特徴を含む、様々な因子に依存する。
【0173】
有利なことに、例えば、式Iの化合物は、0.001〜1000mg/日、好ましくは0.1〜500mg/日を備える投薬量で、投与することが可能である。
【0174】
式Iの化合物が吸入投与経路により投与されるときは、0.001〜500mg/日、好ましくは0.1〜200mg/日を備える投薬量で、与えられることが好ましい。
【0175】
式Iの化合物は、気管支閉塞性疾患または炎症性疾患の予防および/または治療に投与してもよく、この気管支閉塞性疾患または炎症性疾患は、ぜんそく、慢性気管支炎、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、気管支過敏症、咳、気腫または鼻炎;尿失禁、頻尿症、膀胱痙攣、慢性膀胱炎および過活動膀胱(OAB)のような泌尿器系障害;腸症候群、痙攣性大腸炎、憩室炎、消化性潰瘍、胃腸運動または胃酸分泌のような胃腸障害;口渇;散瞳、頻脈;迷走神経誘発洞徐脈のような眼科介入循環器疾患などである。
【0176】
本発明はここでは、以下の例によりさらに記載される。
【0177】
一般式(I)の最終的な化合物の合成のための中間体化合物が、下記記載の調製から得られた。
【0178】
中間体および用例の調製
全ての最終的な化合物名に対しての、ケンブリッジソフト(Cambridge Soft)社のStructure To Name Enterprise 10.0、または、中間体名のためのChemDraw Professional 15により、化合物の化学名を生み出した。
【0179】
略記号
Et2O=ジエチルエーテル;Et3N=トリエチルアミン;DCE=1,2‐ジクロロエタン;TEA=トリエチルアミン;DCC=N,N’−ジシクロヘキシルカルボジイミド;HOBt=ヒドロキシベンゾトリアゾール;HATU=(ジメチルアミノ)−N,N−ジメチル(3H[1,2,3]トリアゾロ[4,5−b]ピリジン−3−イルオキシ)メタンイミニウムヘキサフルオロホスフェイト;EDC=1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミドヒドロクロリド;DMAP=4−ジメチルアミノピリジン;DMF=ジメチルホルムアミド;EtOAc=酢酸エチル;RT=室温;THF=テトラヒドロフラン;DCM=ジクロロメタン;MeOH=メチルアルコール;EtOH=エチルアルコール;LHMDS=リチウムビス(トリメチルシリル)アミド;m−CPBA=メタ−クロルペルオキシ安息香酸;TFA=トリフルオロ酢酸;LC−MS=液体クロマトグラフィ/質量分析;HPLC=高速液体クロマトグラフィ;MPLC=中圧液体クロマトグラフィ;SFC=超臨界流体クロマトグラフィ。
【0180】
一般的実験詳細
NMR特性評価:
1H−NMRスペクトルは、400MHz(陽子周波数)で動作するバリアン(Varian)MR−400分光器に対して行われ、以下を備えている:逆検出のための、セルフシールドz−勾配コイル5mm 1HN/nX広帯域プローブヘッド、ジウテリウムデジタルロックチャネルユニット、送信器オフセット周波数変位を有する直交デジタル検出ユニット。
【0181】
代替的に、特に明記しない限り室温程度の一定の溶媒を用いて、400MHzで動作する、ブルカー器具を用いた(ブルカーアバンス400MHzまたはブルカーアバンスIII400MHz)。
【0182】
全てのケースで、NMRデータは、提案された構造で一貫していた。化学シフトは、内部標準として、トリメチルシラン(TMS)に関するppmのδ値として報告される。結合定数(J値)は、ヘルツ(Hz)で与えられ、以下の略記号(s=一重項、d=二重項、t=三重項、q=四重項、m=多重項、br=ブロード、nd=決定されない)を用いて、多重度が報告される。
【0183】
LC/UV/MS分析法
LC/MS保持時間は、+/−0.5分の実験誤差により影響を受けると推定される。
【0184】
方法1−2−3−4:
UV(PDA検出部)および質量分光器(アクイティQDa検出部)を備えるLC−UVM機器(ウォーターズアクイティ(Waters Acquity)UPLCシステム)。UV取得範囲 210〜400nm。MS取得範囲 110〜1200原子質量単位(amu)。
【0185】
LC−UV
溶出剤A:水/ACN 95/5(0.05% HCOOH)、溶出剤B:ACN/水 95/5(0.05% HCOOH)。
流量1mL/分
コラム温度:40℃
勾配1
【0186】
【表16】
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勾配2
【0187】
【表17】
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方法
【0188】
【表18】
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【0189】
MS機器:ウォーターズ(Waters)ZQ(または同等)
極性Es
キャピラリー(kV) 3.20
コーン(V) 25.00
抽出器(V) 3.00
RFレンズ(V) 0.1
極性ES−キャピラリー(kV) 3.40
円錐体(V) 24.00
抽出器(V) 2.00
RFレンズ(V) 0.2
原料温度(℃) 130
脱溶媒和温度(℃) 400
コーンガス流量(L/Hr) 80
脱溶媒和ガス流量(L/Hr) 800
質量範囲:60〜1200
走査時間(秒):0.4
【0190】
方法5
UV(PDA検出部)および質量分光器(ウォーターズTQ検出部)を備えるLC−UVM機器(ウォーターズアクイティUPLCシステム)。UV取得範囲 210〜400nm。MS取得範囲 100〜1000原子質量単位(amu)ESI+およびESI−
【0191】
溶媒:
A% HCOONH
4バッファ 0025M pH3
B% ACN +0.1% HCOOH
流量(ml/分)0.5mL/分
停止時間(分)10分
コラム温度 55℃
UV取得範囲(nm):254
投入容積(μl):2コラム:キネテクス1.7μ C8 100A 100×2.1mm
勾配
【0192】
【表19】
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【0193】
方法6
10cm_ギ酸_ACE3C18AR_HPLC_CH3CN
HPLCセットアップ
溶媒:0.1%(V/V)のギ酸を有するアセトニトリル(遠紫外段階)
ギ酸0.1%を有する水(ピュアラブウルトラユニットを介した高純度)
コラム:−ハイクロム(Hichrom)ACE3C18−Ar混合モードコラム100x4.6mm
流量:−1ml/分
勾配:
【0194】
【表20】
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投入 0.2−1μl
最大圧力設定 400バール
機器:アジレント(Agilent)1100、バイナリポンプ、アジレントサンプラー、および、アジレントDAD検出部
ダイオードアレイ検出:(300nm、バンド幅200nm;Ref.450nm、バンド幅100nm)
【0195】
方法7
15cm_ギ酸_アセンティック(Ascentic)_HPLC_CH3CN
HPLCセットアップ
溶媒:−0.1%(V/V)を有するアセトニトリル(遠紫外段階)
ギ酸0.1%を有する水(ピュアラブウルトラユニットを介した高純度)
コラム:−スペルコ(Supelco)、アセンティス(Ascentis)(商標)エクスプレス C18
ハイクロムハロ(Hichrom Halo)C18 2.7μm C18、150×4.6mm
流量:−1ml/分
勾配
【0196】
【表21】
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投入 0.2〜10μl
最大圧力設定 400バール
機器:アジレント1100、バイナリポンプ、アジレントサンプラーおよびアジレントDAD検出部
ダイオードアレイ検出:(300nm、バンド幅200nm;Ref.450nm、バンド幅100nm)
【0197】
方法8
10cm_ESCI_ギ酸_MeCN
HPLCセットアップ
溶媒:−ギ酸0.1%(V/V)を有するアセトニトリル(遠紫外段階)
ギ酸0.1%を有する水(ピュアラブオプションユニットを介した高純度)
コラム:−フェノメネックス ルナ 5μ C18(2)、100×4.6mm(プラスガードカートリッジ)
流量:−2ml/分
勾配
【0198】
【表22】
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投入2−7μl(濃度〜 0.2〜1mg/ml)
HPまたはウォーターズDADを介したUV検出
開始範囲(nm) 210 終結範囲(nm) 400 範囲間隔(nm) 4.0
他の波長痕跡は、DADデータから抽出される。
ポリマーラブ(Polymer Labs)ELS−1000を用いた任意のELS検出。
MS検出:マイクロマスZQ、単一四極子LCMまたは、クアトロマイクロ(Quattro Micro)LC−MS−MS。
流量スプリッターは、質量スペックに約300μl/minを与える
MSデータ(m/z)のための走査範囲
開始(m/z)100
終結(m/z)650または必要な場合1500
+ve/−veスイッチング作用付き
イオン化は、通常ESCIであり、オプションは、単一実行からESIおよびAPCIデータを伝える。
典型的なESI電圧および温度は、以下の通り:
原料 120〜150℃ 3.5kV キャピラリー 25V コーン
典型的なAPCI電圧および温度は、以下の通り:
原料 140−160℃ 17μA コロナ 25V コーン
【0199】
方法9HPLC−AB
−UV−VisまたはDAD検出部によるHPLC
−コラム:ウォーターズシンメトリーC18、3.9x150mm、5.0μm
溶出剤:
−(A)0.1%ギ酸−水溶液
−(B)0.1%ギ酸−ACN溶液
−投入容積:3μL
−流量:1.0ml/分
勾配
【0200】
【表23】
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コラムコンパートメント:
−コラム温度:25℃
−解析時間:30分
検出部:−波長:220nm
【0201】
方法10 キラルHPLC
装置:
−UV−VisまたはDAD検出部によるHPLC
−コラム:キラルpak IC、4,6mmx250mmx5μm
溶出剤:
−(A)IPA +0.1% TFA
−(B)ヘキサン +0.1% TFA
オートサンプラー:
−投入容積:3μl
ポンプ:
−流量:1.0ml/分
−90% B
コラム区画:
−コラムオーブン温度:25℃
−解析時間:30分
検出部:
−波長:220nm
【0202】
方法11
10cm ギ酸AQ
UPLCセットアップ
溶媒:−B 0.1%(V/V)のギ酸を有するアセトニトリル(遠紫外段階)
A 0.1%のギ酸を有する水(ピュアラブオプションユニットを介した高純度)
コラム:−アクイティUPLC HSS C18 1.8μm 100×2.1mm(プラスガードカートリッジ)
量:−0.5ml/分
勾配
【0203】
【表24】
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投入 0.5−2μl
ウォーターズDADを介したUV検出
開始範囲(nm) 210 終結範囲(nm) 400 解像度(nm)1.2
MS検出:ウォーターズSQD2、単一四極子UPLC−MS
MSデータ(m/z)のための走査範囲
開始(m/z)100
終結(m/z)700または必要な場合1500
+ve/−veスイッチング作用付き
イオン化は、ESIである。
ESI電圧および温度は、以下の通り:
原料150℃ 3.5kV キャピラリー 25V コーン
【0204】
方法12
10cm 重炭酸塩AQ
UPLCセットアップ
溶媒:−アセトニトリル(遠紫外段階)
10mM重炭酸アンモニウム(炭酸水素アンモニウム)を有する水(ピュアラブオプションユニットを介した高純度)
コラム:−アクイティ UPLC BEH シールド RP18 1.7 μm 100×2.1mm(プラスガードカートリッジ)
流量:−0.5ml/分
典型的投入 0.5〜2 μl(濃度〜 0.2〜1mg/ml)
【0205】
【表25】
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ウォーターズDADを介したUV検出
開始範囲(nm)210 終結範囲(nm)400 解像度(nm)1.2
他の波長痕跡は、DADデータから抽出される。
MS検出:ウォーターズSQD2、単一四極子UPLC−MS
流量スプリッターは、質量スペックに対して約300μl/minを与える。
MSデータ(m/z)のための走査範囲
開始(m/z) 100
終結(m/z)700または必要な場合1500
+ve/−veスイッチング作用付き
【0206】
調製逆相HPLC条件
調製HPLC
ウォーターズマイクロマスZQ/サンプルマネージャ2767
フォトダイオード配列検出部2996;
コラム:エクステラプレップ(XTerra Prep)MS C18コラム(5μm、19×150mm、ウォーターズ)
流量:MS検出により20ml/分
UV波長:254nm
移動層:溶媒A(ウォーター:MeCN:HCOOH 95:5:0.05);溶媒(ウォーター:MeCN:HCOOH 5:95:0.05)
勾配
【0207】
【表26】
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【0208】
出発原料の調製が記載されない点につき、これらは商業上利用可能であり、文献で知られており、または、標準手順を用いて当業者により容易に入手できる。
【0209】
フラッシュクロマトグラフィは、包装済シリカゲルまたは逆相カートリッジ(バイオタージにより供給)を用いて、アイソレラ(Isolera)MPLCシステム(バイオタージ(Biotage)により製造)を用いて遂行される。
【0210】
以下の実施例において記載される化合物の多くは、立体化学的に純粋な出発原料、たとえば95%ee、から製造されていた。
【0211】
実施例において表示されている化合物の立体化学は、出発原料の分割立体中心の絶対配置が後続反応条件の間に維持されるとの仮定のもとで、設定された。
【0212】
後に続く手順では、各出発原料の後、化合物の数との比較がときおり提供される。これは、熟練した化学者に対する助力が純粋に提供される。出発原料が、いわれるバッチから調製されてもよかったわけでは、必ずしもない。
【0213】
「同様の」または「類似した」手順の使用、について参照すれば、当業者により認識されるように、この手順は、たとえば反応温度、試薬/溶媒量、反応時間、精密検査条件またはクロマトグラフィの精製条件といった、小さい変形物を含んでいてもよい。
【0214】
(R)−5−2−(アミノ−1−ヒドロキシエチル)−8−ヒドロキシキノリン−2(1H)−オンヒドロクロリドの調製
【0215】
【化19】
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ステップ1;8−(ベンジルオキシ)−5−(2−ブロモアセチル)キノリン−2(1H)−オン
【0216】
【化20】
[この文献は図面を表示できません]
【0217】
無水THF(240mL)および無水メタノール(165mL)内の5−アセチル−8−(ベンジルオキシ)キノリン−2(1H)−オン(19.4g、66.4mモル)の懸濁液に、無水THF(130mL)内のテトラ−n−ブチルアンモニウム三臭化物(54.5g、113.0mモル)溶液を、1.5時間にわたって滴下状に添加した。得られた溶液を、加熱せず減圧下で濃縮する前に、室温で終夜、撹拌が行った。残留物を、メタノール(200mL)で再融解した。飽和塩化アンモニウム水溶液(390mL)を、氷で冷却した。得られた懸濁液を濾過して、水で固体洗浄し、真空下で空気乾燥した。この固体を、DCMおよびメタノール(1:1v/v、100mL)で90分間懸濁した。固体を、濾過により採取し、DCMで洗浄し、空気乾燥して、標記化合物(18.0g、73%)を提供した。
【0218】
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6);δ11.07(s、1H)、8.51(d、J=10.0Hz、1H)、7.94ー7.83(m、1H)、7.60(d、J=7.5Hz、2H)、7.44−7.27(m、4H)、6.79−6.65(m、1H)、5.53−5.39(s、2H)、
4.93(s、2H)。
【0219】
ステップ(2);(R)−8−(ベンジルオキシ)−5−(2−ブロモ−1−ヒドロキシエチル)キノリン−2(1H)−オン
【0220】
【化21】
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【0221】
8−(ベンジルオキシ)−5−(2−ブロモアセチル)キノリン−2(1H)−オン(26.0g、69.9mモル)、および、(R)−3、3−ジフェニル−1−メチルテトラヒドロ−3H−ピロロ[1,2−c][1,3,2]オキサザボロール(21.3g、76.8mモル)を、トルエン(x3)で共沸化し、その後、窒素雰囲気下で、無水THF(400mL)で懸濁した。懸濁液を、−20℃(外部温度)に冷却し、ボラン硫化ジメチル錯体溶液(45.4mL、90.8mモル、THF内2.0M溶液)を、シリンジポンプにより3時間加えた。付加完了後、反応混合物をメタノール(25mL)でクエンチング前に1時間撹拌した。この反応物を、室温に20分間温めた。混合物を、減圧下で濃縮し、残留物を、塩酸水溶液(500mL、1M溶液)で懸濁し、室温で18時間撹拌した。この後、濾過により固体を採取し、水(3×100mL)で洗浄した。固体を、酢酸エチルで部分的に溶解し、還流で2時間加熱した。固体残留物が、熱時濾過により除去され、濾過液を蒸発して、表題化合物を提供した。高温酢酸エチルから採取された固体を、再度酢酸エチルで部分的溶解した後、還流で2時間加熱し、その後濾過して、純粋製品を含んだ濾過液を与えた。このプロセスを、さらに4回以上繰り返した。複合固体を、酢酸エチルおよび石油エーテルから再結晶して、表題化合物(20.0g、76%)を提供した。
【0222】
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6):δ10.68(s、1H)、8.19(d、J=9.9Hz、1H)、7.58(d、J=7.5Hz、2H)、7.41−7.36(m、2H)、7.34−7.29(m、1H)、7.23−7.19(m、2H)、6.57(d、J=9.8Hz、1H)、5.94(d、J=4.7Hz、1H)、5.31(s、2H);5.25−5.19(m、1H)、3.71−3.58(m、2H)。
【0223】
ステップ3;(R)8−(ベンジルオキシ)−5−(2−ブロモ−1−((第三級ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)キノリン−2(1H)−オン
【0224】
【化22】
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【0225】
2、6−ルチジン(6.9mL、59.5mモル)を、DCM(100mL)内の、(R)−8−(ベンジルオキシ)−5−(2−ブロモ−1−ヒドロキシエチル)キノリン−2(1H)−オン(10.1g、27.0mモル)の溶液に、0℃で加えた。反応混合物を、5分間撹拌し、その後、第三級ブチルジメチルシリルトリフルオロメタンスルフォネート(13.0mL、56.8mモル)を、15分間滴下状に加えた。混合物を、0℃で30分間撹拌し、その後、終夜室温にした。この後、飽和含水重炭酸ナトリウム溶液で反応物を急冷し、DCM(x3)で抽出した。複合有機抽出物を、乾燥(硫酸マグネシウム)し、濾過し、減圧下で濃縮した。イソヘキサン(500mL)を、天然物質および濾過で採取した派生固体に、追加した。酢酸エチルおよび石油エーテル(40:60)から、固体を再結晶して、表題化合物(11.3g、85%)を提供した。
【0226】
1H NMR(400MHz、CDCl
3):δ9.19(s、1H)、8.23(dd、J=9.9、4.4Hz、1H)、7.43(d、J=4.6Hz、5H)、7.17(dd、J=8.3、4.5Hz、1H)、7.03(dd、J=8.2、4.4Hz、1H)、6.71(dd、J=9.9、3.7Hz、1H)、5.18(d、J=4.5Hz、3H)、3.63−3.56(m、1H)、3.49(dd、J=10.4、4.8Hz、1H)、0.88(t、J=4.4Hz、9H)、0.14(d、J=4.4Hz、3H)、−0.11(d、J=4.4Hz、3H)。
【0227】
ステップ4;(R)−5−(2−アジド−1−((第三級ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)−8−(ベンジルオキシ)キノリン−2(1H)−オン
【0228】
【化23】
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【0229】
(R)−8−(ベンジルオキシ)−5−(2−ブロモ−1−((第三級ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)−キノリン−2(1H)−オン(10.0g、20.5mモル)を、DMF(180mL)および水(20mL)中に溶解した。ヨウ化ナトリウム(3.39g、22.6mモル)およびアジ化ナトリウム(1.47g、22.6mモル)を、順次加えた。溶液内に全ての固体が現れるまで、反応混合物を室温で撹拌した。溶液を80℃に40時間加熱し、その後、室温に冷却し、酢酸エチル(300mL)で希釈した。混合物を、水で洗浄し、食塩水(x2)および有機抽出物を乾燥し(硫酸マグネシウム)、減圧下で濾過および濃縮した。天然残留物を、イソヘキサンで粉砕し、所望の化合物(8.16g、88%)を提供した。次のステップでは、更に精製なしに使用した。
【0230】
1H NMR(400MHz、CDCl
3):δ9.19(s、1H)、8.18(d、J=9.9Hz、1H)、7.45−7.36(m、5H)、7.20(d、J=8.3Hz、1H)、7.04(d、J=8.3Hz、1H)、6.70(dd、J=9.9、2.2Hz、1H)、5.19−5.13(m、3H)、3.48(dd、J=12.7、8.1Hz、1H)、3.26(dd、J=12.7、3.8Hz、1H)、0.89(s、9H)、0.14(s、3H)−0.11(s、3H)。
【0231】
ステップ5;(R)−5−(2−アミノ−1−ヒドロキシエチル)−8−ヒドロキシキノリン−2(1H)−オンヒドロクロリド
【0232】
【化24】
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【0233】
(R)−5−(2−アジド−1−((第三級ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)−8−(ベンジルオキシ)キノリン−2(1H)−オンのエタノール(50mL)中の溶液(4.50g、10.0mモル)に、チャコール(4.50g)上の10%パラジウムを添加した後、1−メチル−1,4−シクロヘキサジエン(11.0mL、97.9mモル)を添加した。反応物を、60℃に加熱した後、60℃で2時間撹拌した。反応混合物を、冷却し、セライトのパッドを介して濾過した。濾過ケークを、更にエタノールで洗浄し、濾過液を減圧下で蒸発させた。残留物を、イソプロパノール(x2)から蒸発し、イソプロパノール(30mL)で溶解した。HClジオキサン(4M、50mL、200mモル)を加え、反応混合物を室温で18時間撹拌した。派生懸濁液を濾過し、濾過ケークをエーテルで洗浄し、固体をP2O5の存在下、真空下で乾燥して、表題化合物(1.65g、62%)を提供した。
【0234】
1H NMR(400MHz、MeOD):δ7.71(d、J=9.8Hz、1H)、6.57(d、J=8.2Hz、1H)、6.31(d、J=8.2Hz、1H)、6.02(dd、J=9.8、6.5Hz、1H)、4.58(dd、J=9.6、3.5Hz、1H)、2.47−2.31(m、2H)。
【0235】
実施例1の化合物の調製のための一般スキーム−スキーム1
【0236】
【化25】
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【0237】
実施例1
1−ベンジルピペリジン−4−イル)メチル2−ヒドロキシ−2−(3−((5−(((R)−ヒドロキシ−2−(8−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)エチル)アミノ)ペンチル)オキシ)フェニル)−2−フェニルアセテート(化合物1)
【0238】
【化26】
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【0239】
ステップ1;エチル2−(3−(ベンジルオキシ)フェニル)−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセテート
【0240】
【化27】
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【0241】
−78℃のTHF(30mL)中のベンゾイル蟻酸エチル撹拌溶液(1.78g、10.0mモル)に、3−ベンジルオキシフェニルマグネシウムブロミドの溶液(THFの1.0M溶液、11.0mL、11.0mモル)を、滴下状に20分添加した。反応混合物を、室温にゆっくり暖めることができるようにし、室温で18時間撹拌した。この反応混合物を、10%の含水HClで急冷し、その後、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル抽出物を、食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウム上で乾燥し、濾過液を減圧下で蒸発した。残留物を、フラッシュカラムクロマトグラフィ(溶離剤−イソヘキサン100%からイソヘキサン/酢酸エチル12:1まで)により精製し、表題化合物(2.23g、62%)を提供した。
【0242】
1H NMR(400MHz、CDCl
3);δ7.44−7.23(m、11H)、7.13−7.09(m、1H)、7.05−7.04(m、1H)、6.95−6.92(m、1H)、5.04(s、2H)、4.34−4.32(m、2H)、4.23(s、1H)、1.28−1.25(m、3H)。
【0243】
ステップ2;エチル2−ヒドロキシ−2−(3−ヒドロキシフェニル)−2−フェニルアセテート
【0244】
【化28】
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【0245】
10%Pd−C(2.0g)を、エタノール(20mL)内のエチル2−(3−(ベンジルオキシ)フェニル)−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセテート溶液(2.22g、6.13mモル)に加えた。5分後、1−メチル−1,4−シクロヘキサジエン(3.5mL、31.1mモル)を加え、反応混合物を70℃に慎重に加熱した[配慮−ガスの活発な進化]。反応混合物をこの温度に30分間加熱し、反応混合物を冷却できるようにした。懸濁液を濾過し、更にエタノールで濾塊を洗浄した。濾過液を、減圧下で蒸発した。残留物を、フラッシュカラムクロマトグラフィ(溶離剤−イソヘキサン100%からイソヘキサン/酢酸エチル4:1まで)により精製して、表題化合物(1.20g、72%)を提供した。
【0246】
1H NMR(400MHz、CDCl
3);δ7.44−7.42(m、2H)、7.36−7.29(m、3H)、7.22−7.19(m、1H)、7.02−6.99(m、1H)、6.93−6.92(m、1H)、6.80−6.78(m、1H)、4.81(s、1H)、4.35−4.27(m、2H)、4.23(s、1H)、1.30−1.26(m、3H)。
【0247】
ステップ3;エチル2−(3−(4−(1,3−ジオキソラン−2−イル)ブトキシ)フェニル)−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセテート
【0248】
【化29】
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【0249】
DMF(15mL)中のエチル2−ヒドロキシ−2−(3−ヒドロキシフェニル)−2−フェニルアセテートの撹拌溶液(1.19g、4.38mモル)に、炭酸カリウム(0.907g、6.57mモル)を添加した。反応混合物を、室温で10分間撹拌し、その後、2−(4−クロロブチル)−1,3−ジオキソラン(0.78mL、5.25mモル)を加えた。反応混合物を、42時間80℃に加熱した。10%含水硫酸水素カリウムを、反応混合物に加えた後、酢酸エチルで抽出した。有機相を、食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、そして、濾過液を、減圧下で蒸発した。残留物を、フラッシュカラムクロマトグラフィ(溶離剤−イソヘキサン100%からイソヘキサン/酢酸エチル4:1まで)により精製して、表題化合物(1.07g、61%)を提供した。
【0250】
1H NMR(400MHz、CDCl
3);δ7.44−7.42(m、2H)、7.34−7.31(m、3H)、7.25−7.21(m、1H)、7.02−6.98(m、2H)、6.85−6.82(m、1H)、4.88−4.86(m、1H)、4.35−4.30(m、2H)、4.22(s、1H)、3.97−3.83(m、6H)、1.83−1.71(m、4H)、1.61−1.59(m、2H)、1.28−1.22(m、3H)。
【0251】
ステップ4;2−(3−(4−(1,3−ジオキソラン−2−イル)ブトキシ)フェニル)−2−ヒドロキシ−2−フェニル酢酸
【0252】
【化30】
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【0253】
エタノール(10mL)中のエチル2−(3−(4−(1,3−ジオキソラン−2−イル)ブトキシ)フェニル)−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセテートの撹拌溶液(1.06g、2.65mモル)に、2M含水水酸化ナトリウム(10mL)を添加した。反応混合物を、室温で72時間撹拌した。反応混合物を、10%含水硫酸水素カリウムで処理し、DCM(x2)および酢酸エチルで抽出した。複合有機相を、無水硫酸マグネシウム上で乾燥し、濾過液を減圧下で蒸発して、表題化合物を提供した(1.09g、>100%)。
【0254】
1H NMR(400MHz、CDCl
3);δ7.44−7.42(m、2H)、7.34−7.31(m、3H)、7.25−7.21(m、1H)、7.02−6.98(m、2H)、6.85−6.82(m、1H)、4.88−4.86(m、1H)、4.10−3.83(m、6H)、1.83−1.71(m、4H)、1.61−1.55(m、2H)。
【0255】
ステップ5;第三級ブチル4−(トシロキシメチル)ピペリジン−1−カルボキシレート
【0256】
【化31】
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【0257】
窒素下0℃の無水ピリジン(18.5mL)中の第三級ブチル4−(ヒドロキシメチル)ピペリジン−1−カルボキシレート(5.0g、23.2mモル)に、p−トルエンスルホニルクロリド(4.87g、25.55mモル)を一部添加した。この反応物を、室温に暖まる前に、100分間0℃で撹拌した。18時間後、反応混合物を水に注入し、酢酸エチル(x3)で抽出した。複合有機抽出物を、含水1M塩酸(x2)、食塩水で洗浄し、乾燥(硫酸マグネシウム)し、減圧下で濾過および蒸発して、黄色の固体として表題化合物を産出した(7.87g、91%)。
【0258】
1H NMR(400MHz、CDCl
3):δ7.78(d、J=8.4Hz、2H)、7.35(d、J=8.0Hz、2H)、4.15−4.07(m、2H)、3.85(d、J=6.5Hz、2H)、2.68−2.60(m、2H)、2.46(s、3H)、1.88−1.78(m、1H)、1.66−1.59(m、2H)、1.44(s、9H)、1.16−1.04(m、2H)。
【0259】
ステップ6;第三級ブチル4−((2−(3−(4−(1,3−ジオキソラン−2−イル)ブトキシ)フェニル)−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトキシ)メチル)ピペリジン−1−カルボキシレート
【0260】
【化32】
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【0261】
DMF(10mL)中の2−(3−(4−(1,3−ジオキソラン−2−イル)ブトキシ)フェニル)−2−ヒドロキシ−2−フェニル酢酸の撹拌溶液(1.0g、2.69mモル)に、炭酸カリウム(0.558g、4.04mモル)を添加した。10分後、第三級ブチル4−(トシロキシメチル)ピペリジン−1−カルボキシレート(1.29g、3.50mモル)を加え、派生混合物を80℃で18時間加熱した。反応混合物を、酢酸エチルで希釈し、水および食塩水で洗浄した(2回)。有機相を、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下、濾過液を蒸発した。残留物を、フラッシュカラムクロマトグラフィ(溶離剤−イソヘキサン100%からイソヘキサン/酢酸エチル4:1まで)により精製し、表題化合物を提供した(1.42g、93%)。
【0262】
1H NMR(400MHz、CDCl
3);δ7.44−7.42(m、2H)、7.34−7.31(m、3H)、7.25−7.21(m、1H)、7.02−6.98(m、2H)、6.85−6.82(m、1H)、4.88−4.86(m、1H)、4.19−3.83(m、11H)、2.60(m、2H)、1.88−1.71(m、4H)、1.61−1.58(m、3H)、1.54−1.46(m、11H)、1.26−1.24(m、2H)。
【0263】
ステップ7;ピペリジン−4−イルメチル2−(3−(4−(1,3−ジオキソラン−2−イル)ブトキシ)フェニル)−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセテートヒドロクロリド
【0264】
【化33】
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【0265】
ジオキサン(4M、10mL)中のHCl溶液に、第三級ブチル4−((2−(3−(4−(1,3−ジオキソラン−2−イル)ブトキシ)フェニル)−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトキシ)メチル)ピペリジン−1−カルボキシレート(1.40g、2.46mモル)を添加し、この混合物を、室温で2時間撹拌した。溶媒を、減圧下で蒸発し、残留物が、次のステップでは、精製なしに直接用いられた。
【0266】
ステップ8;(1−ベンジルピペリジン−4−イル)メチル2−(3−(4−(1,3−ジオキソラン−2−イル)ブトキシ)フェニル)−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセテート
【0267】
【化34】
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【0268】
ピペリジン−4−イルメチル2−(3−(4−(1,3−ジオキソラン−2−イル)ブトキシ)フェニル)−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセテートヒドロクロリドのアセトニトリル(15mL)内の撹拌溶液に、トリエチルアミン(0.683mL、4.91mモル)を添加した。反応混合物を、室温で20分間撹拌した。ベンズアルデヒド(0.325mL、3.20mモル)を添加し、混合物を、更に30分間撹拌した。この混合物に、トリアセトキシホウ化水素ナトリウム(1.04g、4.91mモル)を添加した後、酢酸(0.562mL、9.82mモル)を添加した。派生混合物を、室温で72時間撹拌した。反応混合物を、酢酸エチルで希釈し、10%の含水炭酸カリウムおよび食塩水で洗浄した。有機相を乾燥し、濾過液を減圧下蒸発した。残留物を、フラッシュカラムクロマトグラフィ(溶離剤−DCMからDCM/メタノール25:1まで)により精製して、表題化合物(0.804g、58%)を提供した。
【0269】
1H NMR(400MHz、CDCl
3);δ7.42−7.38(m、2H)、7.35−7.19(m、9H)、7.00−6.94(m、2H)、6.83(ddd、J=8.2、2.5、0.9Hz、1H)、5.30(s、2H)、4.88−4.83(m、1H)、4.22(s、1H)、4.15−4.06(m、2H)、4.01−3.80(m、6H)、3.45(s、2H)、2.81(d、J=1 1.13Hz、2H)、1.92−1.66(m、6H)、1.70−1.46(m、3H)、1.28−1.13(m、2H)。
【0270】
ステップ9;(化合物1)
(1−ベンジルピペリジン−4−イル)メチル2−(3−(4−(1,3−ジオキソラン−2−イル)ブトキシ)フェニル)−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセテート(0.390g、0.70mモル)のTHF(4mL)内での撹拌溶液に、10%塩酸水溶液(8mL)を添加した。派生混合物を、室温で2時間撹拌した。混合物を、10%含水炭酸カリウムに加え、その後、酢酸エチルで抽出した(2回)。複合有機相を乾燥し、濾過液を減圧下蒸発した。残留物を、メタノール(3mL)に溶解して、(R)−5−(2−アミノ−1−ヒドロキシエチル)−8−ヒドロキシキノリン−2(1H)−オンヒドロクロリド(0.193g、0.60mモル、80%の純度)およびトリエチルアミン(0.167mL、1.20mモル)のメタノール(3mL)中予備撹拌(10分)混合物に、添加した。この混合物を、室温で1時間し、その後、トリアセトキシホウ化水素ナトリウム(0.254g、1.20mモル)と、次いで酢酸(0.137mL、2.39mモル)と、を加えた。反応混合物を、更に1時間撹拌した。反応混合物を、イソブタノールで希釈し、水で洗浄した。含水相を、イソブタノールで更に抽出した。複合イソブタノール抽出物を、減圧下で蒸発した。残留物を、逆相調製HPLCで精製して、表題化合物(1)を提供した。
【0271】
以下の化合物を、実施例1に記載のように調製し、ここで、対応する市販の置換ベンゾイル蟻酸エチルに対して、ステップ1でベンゾイル蟻酸エチルを置換した。必要とされる置換ベンゾイル蟻酸エチルが利用可能でない場合は、スキーム2および手順1に従い、適切なグリニャール試薬を用いて調製した。
【0272】
【表27】
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【0273】
【表28】
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【0274】
【表29】
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【0275】
【表30】
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【0277】
【化35】
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【0278】
手順1
エチル3−メチルベンゾイル蟻酸エステルの調製
【0279】
【化36】
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【0280】
THF(100mL)中のシュウ酸ジエチル(5g、32.2mモル)の撹拌溶液を、−78℃に冷却し、その後、3−メチルフェニルマグネシウムブロミド溶液(THF中0.5M、75mL、37.5mモル)を、滴化状に25分添加した。反応混合物を、−78℃に30分間保持し、その後、混合物を室温に暖めた。反応混合物を、室温で3時間撹拌し、その後、0℃に冷却した。10%含水塩酸を添加した後、酢酸エチルを添加した。混合物を、活発に30分間撹拌し、有機相を除去した。含水相を、更に酢酸エチルで抽出し、複合有機抽出物を食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させた。濾過液を、減圧下で蒸発し、残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィ(溶離剤−イソヘキサン100%からイソヘキサン/酢酸エチル5:1まで)により精製して、表題化合物を提供した(3.0g、49%)。
【0281】
1H NMR(400MHz、CDCl
3);δ7.81−7.79(m、2H)、7.48−7.46(m、1H)、7.45−7.37(m、1H)、4.44(m、2H)、2.42(s、3H)、1.42(m、3H)。
【0282】
実施例2
(R)−キヌクリジン−3−イル2−ヒドロキシ−2−(3−((5−オキシ(((R 2−ヒドロキシ−2−(8−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)エチル)アミノ)ペンチル))フェニル)−2−(4−メトキシフェニル)アセテート(化合物12)
【0283】
【化37】
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【0284】
ステップ1;2−(3−(4−(1,3−ジオキソラン−2−イル)ブトキシ)フェニル)−2−ヒドロキシ−2−(4−メトキシフェニル)酢酸
【0285】
【化38】
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【0286】
表題化合物を、実施例1のステップ1〜4に記載のとおり調製し、ステップ1で、エチル4−メトキシベンゾイル蟻酸エステルがベンゾイル蟻酸エチルに代わった。
【0287】
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6);δ7.34(d、J=8.9 Hz、2H)、7.16(dd、J=8.2、8.2Hz、1H)、6.98(d、J=7.2Hz、2H)、6.82(d、J=8.8 Hz、2H)、6.80−6.75(m、1H)、4.78(dd、J=4.7、4.7Hz、1H)、3.87−3.72(m、9H)、1.75−1.57(m、4H)、1.51−1.44(m、2H)。
【0288】
ステップ2;(R)キヌクリジン−3−イル2−(3−(4−(1,3−ジオキソラン−2−イル)ブトキシ)フェニル)−2−ヒドロキシ−2−(4−メトキシフェニル)アセテート
【0289】
【化39】
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【0290】
2−(3−(4−(1,3−ジオキソラン−2−イル)ブトキシ)フェニル)−2−ヒドロキシ−2−(4−メトキシフェニル)酢酸(0.200g、0.50mモル)のTHF(20mL)中の溶液に、カルボニルジイミダゾール(0.105g、0.65mモル)を添加し、反応混合物を、還流下で2時間加熱した。反応混合物を、室温に冷却して、(R)−キヌクリジノール(0.215g、1.69mモル)を加えることができた。反応混合物を、還流下72時間加熱した。反応混合物を、酢酸エチルで希釈し、10%含水炭酸ナトリウムおよび食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させた。濾過液を、減圧下で蒸発させ、天然物質を、精製なしで次のステップで用いた。
【0291】
ステップ3;化合物12
表題化合物(12)は、実施例1ステップ9に記載のように調製した。
【0292】
【表31】
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【0293】
実施例3
(Rキヌクリジン−3−イル2−シクロペンチル−2−ヒドロキシ−2−(3−((5−オキシ(((R−2−ヒドロキシ−2−(8−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)エチル)アミノ)ペンチル))−フェニル)アセテート(化合物12A)
【0294】
【化40】
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【0295】
ステップ1;エチル2−(3−(ベンジルオキシ)フェニル)−2−オキソアセテート
【0296】
【化41】
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【0297】
表題化合物を、手順1に記載の通り調製した。
【0298】
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6);δ7.57−7.52(m、3H)、7.49−7.39(m、5 H)、7.37−7.32(m、1H)、5.21(s、2H)、4.42(q、J=7.1Hz、2H)、1.33(dd、J=7.2、7.2Hz、3H)。
【0299】
ステップ2;2−(3−(4−(1,3−ジオキソラン−2−イル)ブトキシ)フェニル)−2−シクロペンチル−2−グリコール酸
【0300】
【化42】
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【0301】
表題化合物は、実施例1ステップ1〜4に記載のように調製され、それぞれステップ1で、エチル2−(3−(ベンジルオキシ)フェニル)−2−オキソアセテートおよびシクロペンチルマグネシウムブロミドが、ベンゾイル蟻酸エチルおよび3−ベンジルオキシフェニルマグネシウムブロミドに代わった。
【0302】
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6);δ7.34(d、J=8.9 Hz、2H)、7.16(dd、J=8.2、8.2Hz、1H)、6.98(d、J=7.2Hz、2H)、6.82(d、J=8.8Hz、2H)、6.80−6.75(m、1H)、4.78(dd、J=4.7、4.7Hz、1H)、3.87−3.72(m、9H)、1.75−1.57(m、4H)、1.51−1.44(m、2H)。
【0303】
ステップ3;(R)−キヌクリジン−3−イル 2−シクロペンチル−2−ヒドロキシ−2−(3−((5−(((R)−2−ヒドロキシ−2−(8−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)エチル)アミノ)ペンチル)オキシ)フェニル)アセテート(化合物12A)
【0304】
【化43】
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【0305】
表題化合物を、実施例2ステップ2および3に記載のように調製して、表題化合物(12A)を提供した。
【0306】
【表32】
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【0307】
高光学純度中間体1および2の調製のための一般スキーム−スキーム3
【0308】
【化44】
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【0309】
手順2
(S)ヒドロキシ−2−(3−ヒドロキシフェニル)−2−フェニル酢酸および(R)−2−ヒドロキシ−2−(3−ヒドロキシフェニル)−2−フェニル酢酸の調製
【0310】
【化45】
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【0311】
ステップ1;(3−ブロモフェノキシ)(第三級ブチル)ジメチルシラン
【0312】
【化46】
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【0313】
3−ブロモフェノール(100.00g、580mモル)およびイミダゾール(78.70g、1.16mモル)の、DCM(1.2L)中の溶液に、DCM(100mL)中の第三級ブチルジメチルシリルクロリドの冷却(氷/NaCl槽)溶液(95.83g、630mモル)を、滴状添加した。反応混合物を、室温で16時間撹拌した。反応混合物を、水、食塩水で洗浄し、有機相を減圧下で蒸発した。残留物を、フラッシュカラムクロマトグラフィ(溶離剤−イソヘキサン100%からイソヘキサン/酢酸エチル5:1まで)で精製して、表題製品(163.7g、99%)を提供した。
【0314】
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δ7.12−7.10(m、2H)、7.03(ddd、J=2.2、1.4、0.8Hz、1H)、6.81−6.76(m、1H)、1.00(s、9H)、0.22(s、6H)。
【0315】
ステップ2;(R)−キヌクリジン−3−イル2−オキソ−2−フェニルアセテート
【0316】
【化47】
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【0317】
ベンゾイルギ酸(50.00g、0.33モル)を、クロロホルム(400mL)で溶解し、塩化オキサリル(40.02mL、0.47モル)を、滴下状に室温で添加した。反応混合物を、1時間撹拌し、溶媒を、減圧下で蒸発した。残留物を、クロロホルム(305mL)に溶解し、0℃に冷却した。クロロホルム(200mL)中の3−(R)−キヌクリジノール(50.83g、0.40mモル)の溶液を、滴下状に添加した。反応混合物を、室温に温め、1時間撹拌することが可能であった。反応混合物を、0℃に冷却し、10%の含水炭酸カリウム溶液で急冷した。有機層を、水(2x)および食塩水(3x)で分離および洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させた。濾過液を、減圧下で蒸発して、表題化合物を提供した(77.2g、89%)。
【0318】
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6)δ8.01−7.95(m、2H)、7.84−7.77(m、1H)、7.68−7.61(m、2H)、5.15−5.05(m、1H)、3.26(dd、J=14.7、8.2Hz、1H)、2.79−2.58(m、5H)、2.13−2.04(m、1H)、1.72−1.53(m、3H)、1.42−1.33(m、1H)。
【0319】
ステップ3;(R)−キヌクリジン−3−イル2−(3−((第三級ブチルジメチルシリル)オキシ)フェニル)−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセテート
【0320】
【化48】
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【0321】
マグネシウム削り状(8.58g、0.36モル、1.5eq)およびヨウ素(触媒)を、アルゴン下、無水THF(460mL)内で懸濁させ、無水THF(175mL)中の(3−ブロモフェノキシ)(第三級ブチル)ジメチルシランの溶液(88.01g、0.306モル、1.2eq)を、滴下状に添加した。反応混合物を、還流で2時間撹拌した。反応混合物を、室温に冷却し、その後、シリンジポンプにより、無水THF(660mL)中の(R)−キヌクリジン−3−イル2−オキソ−2−フェニルアセテート(66.2g、0.26モル、1eq)の溶液に、−75℃で2時間滴下状に添加した。反応混合物を、室温に暖め、その後終夜撹拌することができた。反応混合物を、0℃に冷却し、飽和含水塩化アンモニウム(500mL)で急冷した。反応混合物を、酢酸エチルで抽出し、有機相を、食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過液を減圧下で蒸発させた。残留物を、フラッシュカラムクロマトグラフィ(溶離剤−DCM100%からDCM/メタノール20:1まで)で精製し、表題製品(66.2g、78.5%)を提供した。
【0322】
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6)δ7.37−7.28(m、5H)、7.25−7.20(m、1H)、7.01−6.95(m、1H)、6.83−6.76(m、2H)、6.60(s、1H)、4.84−4.78(m、1H)、3.12−3.06(m、1H)、2.65−2.56(m、3H)、2.48−2.37(m、2H)、1.90−1.80(m、1H)、1.59−1.42(m、2H)、1.36−1.30(m、1H)、1.21−1.12(m、1H)、0.92−0.89(m、9H)、0.12(d、J=1.0Hz、6H)。
【0323】
ステップ4;(R)−キヌクリジン−3−イル2−ヒドロキシ−2−(3−ヒドロキシフェニル)−2−フェニルアセテート
【0324】
【化49】
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【0325】
(R)−キヌクリジン−3−イル2−(3−((第三級ブチルジメチルシリル)オキシ)フェニル)−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセテート(93.72g、200mモル)を、THF(937mL)内に溶解し、TBAF
*3H2O(69.54g、11.5mモル)を添加し、反応混合物を、室温で1時間撹拌した。THFを蒸発させ、得られた粗製物を酢酸エチルに溶解し、塩酸0.5M(3×350mL)で洗浄した。複合含水層を、炭酸水素ナトリウムで(pH8に)中和した。得られた沈殿物を濾過して、HPLC100%(51.9:48.1)26.05gを与えた。含水層(濾過液)を、酢酸エチル(3×1L)で洗浄し、複合有機層を濃縮して、所望の製品(38.64g、収率55.6、比75:25)を与えた。
【0326】
方法10.キラルHPLC
第1のジアステレオ異性体rt 12.18分
第2のジアステレオ異性体rt 12.87分
【0327】
ステップ5;(S,R)−および(R,R)−キヌクリジン−3−イル2−ヒドロキシ−2−(3−ヒドロキシフェニル)−2−フェニルアセテート
【0328】
【化50】
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【0329】
(R)−キヌクリジン−3−イル2−(3−((第三級ブチルジメチルシリル)オキシ)フェニル)−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセテート(26g、比1:1)を、フラッシュカラムクロマトグラフィ(SiC25g/粗製1g、溶離剤:DCM;アセトン;TEA;7:2.5:0.5)を介して精製し、次に至る
i)(S)−(R)−キヌクリジン−3−イル2−ヒドロキシ−2−(3−ヒドロキシフェニル)−2−フェニルアセテート(7.00g、de=99.2%)。
方法9 HPLCAB:t
R 12.1分
ii)(R)−(R)−キヌクリジン−3−イル2−ヒドロキシ−2−(3−ヒドロキシフェニル)−2−フェニルアセテート(1.7g、de=95%)。
方法9 HPLCAB:t
R 12.5分
未知の立体中心の絶対配置を、単結晶X線回折により設定した。
【0330】
ステップ6;(S)−2−ヒドロキシ−2−(3−ヒドロキシフェニル)−2−フェニル酢酸
【0331】
【化51】
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【0332】
(R)−(R)−キヌクリジン−3−イル2−ヒドロキシ−2−(3−ヒドロキシフェニル)−2−フェニルアセテート(28.24g、79.91mモル)のメタノール(282.40mL、0℃で10vol)中の溶液を、滴下状に添加した。反応混合物を加熱して還流にし、30分間撹拌した。溶媒を蒸発させ、1Mの塩酸で反応混合物をpH−8に調整し、酢酸エチル(2×100mL)で洗浄した。含水層を、1M塩酸でpH4〜5に酸性化し、酢酸エチル(3×250mL)で抽出した。複合有機抽出物を乾燥し(硫酸マグネシウム)、濃縮し、その後、35℃で、3日間真空下で乾燥させて、表題化合物(17.58g、収率90%)を与えた。
【0333】
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6)δ13.12(bs、1H)、9.33(bs、1H)、7.41−7.25(m、5H)、7.14−7.07(m、1H)、6.84−6.78(m、2H)、6.69−6.64(m、1H)。
【0334】
方法10 キラルHPLC:t
R 12.95分。
【0335】
高光学純度中間体3および4の調製のための一般スキーム−スキーム4
【0336】
【化52】
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【0337】
手順3
(S)−第三級ブチル4−((2−(3−(ベンジルオキシ)フェニル)−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトキシ)メチル)ピペリジン−1−カルボキシレートおよび(R)−第三級ブチル4−((2−(3−(ベンジルオキシ)フェニル)−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトキシ)メチル)ピペリジン−1−カルボキシレートの調製
ステップ1;2−(3−(ベンジルオキシ)フェニル)−2−ヒドロキシ−2−フェニル酢酸
【0338】
【化53】
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【0339】
エチル2−(3−(ベンジルオキシ)フェニル)−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセテート(実施例1、ステップ1に記載)(20.3g、56.1mモル)のTHF(100mL)中での撹拌溶液に、含水2M水酸化ナトリウム(20mL)を添加した。反応混合物を、室温で2時間撹拌し、その後、減圧下で溶媒を除去した。pHを、含水1M塩酸に対して1に調整し、その後、酢酸エチル(x2)で抽出した。複合有機抽出物を、食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過液を減圧下で蒸発して、表題製品(18.4g、98%)を提供した。
【0340】
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6);δ7.45−7.23(m、11H)、7.02(dd、J=2.1,2.1Hz、1H)、6.98−6.93(m、2H)、5.05(s、2H)、3.34(s、1H)。
【0341】
ステップ2;第三級ブチル4−((2−(3−(ベンジルオキシ)フェニル)−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトキシ)メチル)ピペリジン−1−カルボキシレート
【0342】
【化54】
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【0343】
2−(3−(ベンジルオキシ)フェニル)−2−ヒドロキシ−2−フェニル酢酸(10.1g、30.2mモル)のDMF(100mL)中での撹拌溶液に、炭酸カリウム(5.0g、36.2mモル)を添加した。10分後、第三級ブチル4−(トシロキシメチル)ピペリジン−1−カルボキシレート(実施例1、ステップ5に記載)(11.1g、30.2mモル)を添加し、得られた混合物を、80℃で18時間加熱した。反応混合物を、酢酸エチルで希釈し、水および食塩水(x2)で洗浄した。有機相を、無水硫酸マグネシウム上に乾燥し、濾過液を、減圧下で蒸発した。残留物を、フラッシュカラムクロマトグラフィ(溶離剤−イソヘキサン100%からイソヘキサン/酢酸エチル4:1まで)で精製して、表題化合物(9.51g、59%)を提供した。
【0344】
1H NMR(400MHz、CDCl
3);δ7.42−7.24(m、11H)、7.08(dd、J=2.1,2.1Hz、1H)、6.99(d、J=7.8Hz、1H)、6.93(dd、J=2.4、8.4Hz、1H)、5.02(s、2H)、4.21(s、1H)、4.12−4.03(m、4H)、2.63−2.57(m、2H)、1.79−1.69(m、1H)、1.50−1.40(m、11H)、1.09−0.89(m、2H)。
【0345】
ステップ3;(S)−第三級ブチル4−((2−(3−(ベンジルオキシ)フェニル)−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトキシ)メチル)ピペリジン−1−カルボキシレートおよび(R)−第三級ブチル4−((2−(3−(ベンジルオキシ)フェニル)−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトキシ)メチル)ピペリジン−1−カルボキシレート
【0346】
【化55】
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【0347】
第三級ブチル4−((2−(3−(ベンジルオキシ)フェニル)−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトキシ)メチル)ピペリジン−1−カルボキシレートを、キラルSFCにより分離した。
【0348】
SFC方法:
機器:ウォーターズ社Prep100
コラム:YMCアミロース−C
溶離液:イソプロピルアルコール/CO
2が30/70、流量100ml/分、120バールおよび40℃。
【0349】
実施例4の高光学純度化合物の調製のための一般スキーム
スキーム5
【0350】
【化56】
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【0351】
実施例4
(S)−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)メチル2−ヒドロキシ−2−(3−((5−(((R)−2−ヒドロキシ−2−(8−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)エチル)アミノ)ペンチル)オキシ)フェニル)−2−フェニルアセテート(化合物13)
【0352】
【化57】
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【0353】
ステップ1;(S)−4−(1,3−ジオキソラン−2−イル)ブチル2−(3−(4−(1,3−ジオキソラン−2−イル)ブトキシ)フェニル)−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセテート
【0354】
【化58】
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【0355】
(S)−2−ヒドロキシ−2−(3−ヒドロキシフェニル)−2−フェニル酢酸(1.90g、7.78mモル)のDMF(30mL)中での撹拌溶液に、炭酸カリウム(3.22g、23.3mモル)を添加した。この混合物に、2−(4−クロロブチル)−1,3−ジオキソラン(2.89mL、19.45mモル)を添加し、反応混合物を85℃で72時間加熱した。反応混合物を、酢酸エチルで希釈し、水および食塩水(x2)で洗浄した。有機相を、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過液を減圧下で蒸発した。残留物を、フラッシュカラムクロマトグラフィ(溶離剤−イソヘキサン100%からイソヘキサン/酢酸エチル1:1まで)で精製して、表題化合物(2.8g、72%)を提供した。
【0356】
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6);δ7.33(d、J=4.1Hz、6H)、6.89−6.85(m、3H)、6.57(s、1H)、4.78(dd、J=4.8、4.8Hz、1H)、4.69(dd、J=4.8、4.8Hz、1H)、4.14(dd、J=6.4、6.4Hz、2H)、3.93−3.71(m、10H)、1.74−1.44(m、10H)、1.32−1.16(m、2H)。
【0357】
ステップ2;(S)−2−(3−(4−(1,3−ジオキソラン−2−イル)ブトキシ)フェニル)−2−ヒドロキシ−2−フェニル酢酸
【0358】
【化59】
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【0359】
(S)−4−(1,3−ジオキソラン−2−イル)ブチル2−(3−(4−(1,3−ジオキソラン−2−イル)ブトキシ)フェニル)−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセテート(2.8g、5.59mモル)のTHF(25mL)中での撹拌溶液に、2M水酸化ナトリウム(25mL)を有する含水物を添加した。反応混合物を、室温で1時間撹拌した。有機溶媒を、減圧下で蒸発させた。含水残留物を、エーテルで洗浄し、含水1M塩酸で含水相のpHを5に調整した。混合物を、酢酸エチルで抽出し、有機相を、水および食塩水(x2)で洗浄した。有機相を、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過液を、減圧下で蒸発した。残留物を、フラッシュカラムクロマトグラフィ(溶離剤−イソヘキサン100%からイソヘキサン/酢酸エチル1:1まで)で精製して、表題化合物(1.46g、70%)を提供した。
【0360】
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6);δ7.45−7.25(m、6H)、7.01−6.96(m、2H)、6.91−6.88(m、1H)、6.40(brs、1H)、4.83(dd、J=4.8、4.8Hz、1H)、3.98−3.78(m、6H)、1.81−1.62(m、4H)、1.57−1.49(m、2H)。
【0361】
ステップ3;(S)−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)メチル2−(3−(4−(1,3−ジオキソラン−2−イル)ブトキシ)フェニル)−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセテート
【0362】
【化60】
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【0363】
(S)−2−(3−(4−(1,3−ジオキソラン−2−イル)ブトキシ)フェニル)−2−ヒドロキシ−2−フェニル酢酸(0.119g、0.32mモル)のDMF(2mL)中での撹拌溶液に、カルボニルジイミダゾール(0.078g、0.48mモル)を添加し、混合物を、50℃で30分間加熱した。N−ベンジルピペリジン−4−メタノール(0.098g、0.32mモル)のDMF(0.5mL)での溶液を添加し、混合物を、50℃で18時間加熱した。反応混合物を、酢酸エチルで希釈し、水および食塩水(x2)で洗浄した。有機相を、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過液を、減圧下で蒸発した。残留物を、逆相カラムクロマトグラフィにより精製して、表題化合物(0.075g、38%)を提供した。
【0364】
1H NMR(400MHz、CDCl
3);δ7.42−7.38(m、2H)、7.35−7.19(m、9H)、7.00−6.94(m、2H)、6.83(ddd、J=8.2、2.5、0.9Hz、1H)、5.30(s、2H)、4.88−4.83(m、1H)、4.22(s、1H)、4.15−4.06(m、2H)、4.01−3.80(m、6H)、3.45(s、2H)、2.81(d、J=11.3Hz、2H)、1.92−1.66(m、6H)、1.70−1.46(m、3H)、1.28−1.13(m、2H)。
【0365】
ステップ4;(化合物13)
表題化合物(13)を、実施例1ステップ9に記載のように調製した。
【0366】
【表33】
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【0367】
以下の化合物を、ステップ1に用いた2−ヒドロキシ−2−(3−ヒドロキシフェニル)−2−フェニル酢酸の関連性のある(R)または(S)立体異性体とともに、実施例4に記載のように調製し、ステップ3で必須の市販のアミンが、N−ベンジルピペリジン−4−メタノールに代わった。
【0368】
【表34】
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【0369】
【表35】
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【0370】
【表36】
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【0371】
【表37】
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【0372】
【表38】
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【0373】
以下の化合物を、ステップ1で用いた2−ヒドロキシ−2−(3−ヒドロキシフェニル)−2−フェニル酢酸の関連性のある(R)または(S)立体異性体とともに、実施例4に記載のように調製し、ステップ1で、適切なアルキル化剤が2−(4−クロロブチル)−1,3−ジオキソランに代わった。
【0374】
【表39】
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【0375】
【表40】
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【0376】
【表41】
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【0378】
【化61】
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【0379】
(R)−4−(((第三級ブトキシカルボニル)(2−((第三級ブチルジメチルシリル)オキシ)−2−(8−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)エチル)アミノ)メチル)安息香酸の調製
【0380】
【化62】
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【0381】
ステップ1;(R)−5−(2−アミノ−1−((第三級ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)−8−(ベンジルオキシ)キノリン−2(1H)−オン
【0382】
【化63】
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【0383】
(R)−5−(2−アジド−1−((第三級ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)−8−(ベンジルオキシ)キノリン−2(1H)−オン(3.83g、8.5mモル)のTHF/水(30mL/1mL)中溶液に、ポリマー担持トリフェニルホスフィン(7.3g、充填1.4mモル/g、10.2mモル)を添加した。反応混合物を、18時間撹拌なしに還流で加熱した。懸濁液を濾過し、濾過ケークを酢酸エチルで洗浄し、濾過液を減圧下で蒸発して、表題化合物を提供した。物質を、精製なしに、次のステップで直接用いた。
【0384】
ステップ2;(R)−メチル4−(((2−(8−(ベンジルオキシ)一2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)−2−((第三級ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)アミノ)メチル)安息香酸エステル
【0385】
【化64】
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【0386】
DCM(30mL)中に(R)−5−(2−アミノ−1−((第三級ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)−8−(ベンジルオキシ)キノリン−2(1H)−オン(2.9g、6.83mモル)および4−ホルミル安息香酸メチル(1.23g、7.49mモル)を撹拌した混合物に、無水硫酸マグネシウムを添加し、混合物を、室温で18時間撹拌した。無水硫酸マグネシウムのプラグを通して、懸濁液を濾過し、濾過ケークを、DCMで更に洗浄し、濾過液を、減圧下で蒸発させた。残留物をメタノール(30mL)に溶解し、混合物を0℃に冷却した。
【0387】
水素化ホウ素ナトリウム(0.517g、13.7mモル)を、一部添加し、反応混合物を0℃で30分間撹拌した。冷却剤を除去し、混合物を室温で更に2時間撹拌した。混合物を、10%含水炭酸カリウムで急冷し、DCM(x2)で抽出した。複合DCM抽出物を、食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過液を減圧下蒸発させた。残留物を、フラッシュカラムクロマトグラフィ(溶離剤−DCM100%からDCM/メタノール25:1まで)で精製して、表題化合物(3.26g、83%)を提供した。
【0388】
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6)δ10.51(s、1H)、8.20(d、J=9.9Hz、1H)、7.81(d,J=8.3Hz、2H)、7.52(d、J=7.2Hz、2H)、7.36−7.31(m、4H)、7.29−7.25(m、1H)、7.15(d、J=8.3Hz、1H)、7.07(d、J=8.4Hz、1H)、6.46(d、J=9.9Hz、1H)、5.23(s、2H)、5.13(dd、J=4.7、7.2Hz、1H)、3.80−3.78(m、3H)、3.73(s、2H)、2.72(dd、J=7.8、12.0Hz、1H)、2.63−2.55(m、1H)、0.77(s、9H)、0.00(s、3H)−0.21(s、3H)。
【0389】
ステップ3;(R)−メチル4−(((2−(8−(ベンジルオキシ)−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)−2−((第三級ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)(第三級ブトキシカルボニル)アミノ)メチル)安息香酸エステル
【0390】
【化65】
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【0391】
(R)−メチル4−(((2−(8−(ベンジルオキシ)−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)−2−((第三級ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)アミノ)メチル)安息香酸エステル(3.25g、5.67mモル)のDCM(25mL)中の撹拌溶液に、ジ第三級ブチルジカーボネート(1.49g、6.83mモル)のDCM(5mL)中の溶液を添加した。反応混合物を、室温で18時間撹拌した。溶媒を、減圧下で蒸発させ、残留物を、フラッシュカラムクロマトグラフィ(溶離剤−イソヘキサン100%からイソヘキサン/酢酸エチル3:2へ)で精製させて、表題化合物(2.84g、75%)を提供した。
LCMS(方法11);Rt 4.33分;M+1 673.4。
【0392】
ステップ4;(R)−4−(((2−(8−(ベンジルオキシ)−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)−2−((第三級ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)(第三級ブトキシカルボニル)アミノ)メチル)安息香酸
【0393】
【化66】
[この文献は図面を表示できません]
【0394】
(R)−メチル4−(((2−(8−(ベンジルオキシ)−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)−2−((第三級ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)(第三級ブトキシカルボニル)−アミノ)メチル)安息香酸エステル(2.84g、4.22mモル)のメタノール(10mL)中の撹拌溶液に、含水2M水酸化ナトリウム(10mL)を添加した。反応混合物を、その後、室温で18時間撹拌した。溶媒を、減圧下で蒸発し、残留物を、DCMと10%含水硫酸水素カリウムの間に分割した。有機相を除去し、含水物をDCMで更に抽出した。複合DCM抽出物を、食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過液を減圧下で蒸発して、表題化合物(2.58g、93%)を提供した。
LCMS(方法11);Rt 4.05分;M+1 659。
【0395】
ステップ5;(R)−4−(((第三級ブトキシカルボニル)(2−((第三級ブチルジメチルシリル)オキシ)−2−(8−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)エチル)アミノ)メチル)安息香酸
【0396】
【化67】
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【0397】
10%パラジウム炭素(2g)を、(R)−4−(((2−(8−(ベンジルオキシ)−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)−2−((第三級ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)(第三級ブトキシカルボニル)アミノ)メチル)安息香酸(2.06g、3.12mモル)のエタノール(25mL)中の撹拌溶液に、不活性窒素雰囲気下で添加した。1−メチル−1,4−シクロヘキサジエン(1.75mL、15.6mモル)を添加し、反応混合物を、還流に慎重に加熱した[配慮−ガスの活発な放出]。反応混合物を、還流下で1時間加熱した。懸濁液を濾過し、濾過ケークをエタノールで更に洗浄し、濾過液を減圧下で蒸発して、表題化合物(1.66g、94%)を提供した。
LCMS(方法11);Rt 3.61分;M+1 569.5。
【0398】
また、同じような調製があったのは;
(R)−4−(((第三級ブトキシカルボニル)(2−((第三級ブチルジメチルシリル)オキシ)−2−(8−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)エチル)アミノ)メチル)−3−メトキシ安息香酸
【0399】
【化68】
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【0400】
4−ホルミル−3−メトキシ安息香酸メチルから開始した。
LCMS 方法11;Rt 3.75分;ES+599.4。
【0401】
(R)−4−(((第三級ブトキシカルボニル)(2−((第三級ブチルジメチルシリル)オキシ)−2−(8−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)エチル)アミノ)メチル)−2−メトキシ安息香酸
【0402】
【化69】
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【0403】
4−ホルミル−2メトキシ安息香酸メチルから開始した。
LCMS 方法11;Rt 3.61;ES+599.4。
【0404】
(R)−4−(((第三級ブトキシカルボニル)(2−((第三級ブチルジメチルシリル)オキシ)−2−(8−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)エチル)アミノ)メチル)−2−フルオロ安息香酸
【0405】
【化70】
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【0406】
2−フルオロ−4−ホルミル安息香酸メチルから開始した。
LCMS 方法11;Rt 3.64;ES+587.3
【0407】
(R)−4−(((第三級ブトキシカルボニル)(2−((第三級ブチルジメチルシリル)オキシ)−2−(8−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)エチル)アミノ)メチル)−3−フルオロ安息香酸
【0408】
【化71】
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【0409】
3−フルオロ−4−ホルミル安息香酸メチルから開始した。
LCMS 方法11;Rt 3.70;ES+587.4。
【0410】
(R)−4−(((第三級ブトキシカルボニル)(2−((第三級ブチルジメチルシリル)オキシ)−2−(8−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)エチル)アミノ)メチル)−3‐メチル安息香酸
【0411】
【化72】
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【0412】
4−ホルミル−3メチル安息香酸メチルから開始する
LCMS 方法11;Rt 3.70;ES+587.4
【0413】
(R)−2−(4−(((第三級ブトキシカルボニル)(2−((第三級ブチルジメチルシリル)オキシ)−2−(8−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)エチル)アミノ)メチル)フェニル)酢酸
【0414】
【化73】
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【0415】
2−(4−ホルミルフェニル)酢酸メチルから開始した。
LCMS 方法12;Rt 2.93;ES+583.4
【0416】
(R)−4−(((第三級ブトキシカルボニル)(2−((第三級ブチルジメチルシリル)オキシ)−2−(8−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)エチル)アミノ)メチル)−3−(トリフロロメチル)安息香酸
【0417】
【化74】
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【0418】
3−トリフロロメチル−4−ホルミル安息香酸メチルから開始した。
LCMS 方法11;Rt 3.79;ES+637.3。
【0419】
3−トリフロロメチル−4−ホルミル安息香酸メチルの合成
4−メチル−3トリフルオロメチル安息香酸(1.71g、8.37mモル)のDMF(20mL)中溶液に、炭酸カリウム(1.39g、10.1mモル)を添加し、反応混合物を、室温で5分間撹拌した。ヨードメタン(0.78mL、12.5mモル)を添加し、反応混合物を室温で18時間撹拌した。反応混合物を、酢酸エチルで希釈し、水および食塩水(x2)で洗浄した。有機相を、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、濾過液を減圧で蒸発して、4−メチル−3−トリフロロメチル安息香酸メチルを提供した。物質を、炭素テトラクロライド(10mL)中に溶解し、N‐ブロモスクシンイミド(2.74g、15.4mモル)およびベンゾイルペルオキシド(触媒)で連続して処理し、80℃に18時間加熱した。混合物を冷却できるようにし、水で希釈した。混合物を、疎水性フリットを介して注入し、溶媒を減圧蒸発させて、4−(ジブロモメチル)−3−トリフロロメチル安息香酸メチルを提供した。物質を、アセトン/水(25mL/5mL)中に溶解し、硝酸銀(2.38g、14.0mモル)を加えた。反応混合物を、室温で72時間撹拌した。セライトのパッドを介して、懸濁液を濾過し、濾過液を、酢酸エチルで希釈した。溶液を、水および食塩水で洗浄した。有機相を、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過および蒸発した。残留物を、アセトン/水(25mL/5mL)に溶解し、硝酸銀(2.38g、14.0mモル)を添加した。反応混合物を、室温で24時間撹拌した。セライトのパッドを介して懸濁液を濾過し、濾過液を酢酸エチルで希釈した。溶液を、水および食塩水で洗浄した。有機相を、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過および蒸発した。残留物を、フラッシュカラムクロマトグラフィ(溶離剤−i−ヘキサン100%からi−ヘキサン/酢酸エチル8:1まで)で精製して、表題化合物(0.537g、33%)を提供した。
【0420】
1H NMR(400MHz、CDCl
3);δ10.46−10.45(m、1H)、8.46(s、1H)、8.35(d、J=8.2Hz、1H)、8.20(d、J=8.2Hz、1H)、4.00(s、3H)。
【0421】
(R)−4−(((第三級ブトキシカルボニル)(2−((第三級ブチルジメチルシリル)オキシ)−2−(8−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)エチル)アミノ)メチル)−2、3−ジフルオロ安息香酸
【0422】
【化75】
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【0423】
2、3−ジフルオロ−4−ホルミル安息香酸メチル(3−トリフロロメチル−4−ホルミル安息香酸メチルにつき記載のように製造)から開始した。
LCMS(10cm_ギ酸_水);Rt 3.66;ES+605/607。
【0424】
(R)−4−(((第三級ブトキシカルボニル)、(2−((第三級ブチルジメチルシリル)オキシ)−2−(8−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)エトキシ安息香酸
【0425】
【化76】
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【0426】
3−エトキシ−4−ホルミル安息香酸エチルから開始した。
LCMS 方法11;Rt 3.76;ES+613.7。
【0427】
3−エトキシ−4−ホルミル安息香酸エチルの合成。
4−ホルミル−3−ヒドロキシ安息香酸(1.0g、6.02mモル)のDMF(20mL)中の溶液に、炭酸カリウム(2.49g、18.1mモル)および沃化エチル(2.82g、18.1mモル)を添加した。反応混合物を、室温で72時間撹拌した。反応混合物を、減圧で濃縮し、残留物を酢酸エチルと水の間に分割した。有機抽出物を、食塩水(x2)で洗浄し、疎水性フリットを介して注入し、溶媒を減圧で蒸発した。残留物を、フラッシュカラムクロマトグラフィ(溶離剤−i−ヘキサン100%からi−ヘキサン/酢酸エチル4:1まで)で精製して、表題化合物(1.41g、100%)を提供した。
【0428】
1H NMR(400MHz、CDCl
3);δ10.55(s、1H)、7.87(d、J=8.3Hz、1H)、7.66(d、J=8.3Hz、2H)、4.40(q、J=7.2Hz、2H)、4.23(q、J=7.0Hz、2H)、1.51(dd、J=6.9、6.9Hz、3H)、1.41(dd、J=7.1、7.1Hz、3H)。
【0429】
(R)−4−(((第三級ブトキシカルボニル)(2−((第三級ブチルジメチルシリル)オキシ)−2−(8−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)エチル)アミノ)メチル)−3−イソプロポキシ安息香酸
【0430】
【化77】
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【0431】
イソプロポキシ3−イソプロポキシ−4−ホルミル安息香酸(エチル3−エトキシ−4−ホルミル安息香酸として調製)から開始した。
LCMS 方法11;Rt 3.82;ES+627.6。
【0432】
(R)−6−(((第三級ブトキシカルボニル)(2−((第三級ブチルジメチルシリル)オキシ)−2−(8−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)エチル)アミノ)メチル)ニコチン酸
【0433】
【化78】
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【0434】
メチル6−ホルミルニコチネートから開始した。
LCMS 方法12;Rt 2.83;ES+570.4
【0435】
(R)−4−(((第三級ブトキシカルボニル)(2−((第三級ブチルジメチルシリル)オキシ)−2−(8−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)エチル)アミノ)メチル)−2−フルオロ−5−メトキシ安息香酸
【0436】
【化79】
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【0437】
2−フルオロ−4−ホルミル−5メトキシ安息香酸メチルから開始した。
LCMS 方法11;Rt 3.66;ES+617.6。
【0438】
2−フルオロ−4−ホルミル−5−メトキシ安息香酸メチルの合成。
2−フルオロ−5−メトキシ−4−メチル安息香酸メチル(0.576g、2.91mモル)の炭素テトラクロライド(20mL)中の溶液に、N‐ブロモスクシンイミド(0.57g、3.2mモル)およびベンゾイルペルオキシド(cat)を添加した。反応混合物を、70℃で6時間加熱し、その後、冷却することができた。懸濁液を濾過し、濾過液を減圧で蒸発した。残留物をDCMに溶解し、水、1Mの含水チオ硫酸ナトリウムで洗浄し、有機相を、疎水性フリットを通して通過させた。濾過液を減圧で濃縮し、残留物を、フラッシュカラムクロマトグラフィ(溶離剤−i−ヘキサン100%からi−ヘキサン/酢酸エチル4:1まで)で精製して、4−(ブロモメチル)−2−フルオロ−5−メトキシ安息香酸メチル(0.591g、2.13mモル)を提供した。この物質を、アセトニトリル(20mL)に溶解し、ピリジンN−オキシド(0.203g、2.13mモル)および銀(I)酸化物(0.247g、1.07mモル)で処理し、混合物を室温で18時間撹拌した。懸濁液を、セライトのパッドを通して濾過し、フィルタパッドを、アセトニトリルで更に洗浄した。濾過液を蒸発させ、残留物をDCM中に溶解させた。DCM溶液を水で洗浄し、その後、疎水性フリットの中を通過させ、溶媒を蒸発させた。残留物を、フラッシュカラムクロマトグラフィ(溶離剤−i−ヘキサン100%からi−ヘキサン/酢酸エチル4:1まで)で精製して、表題化合物(0.230g、37%)を提供した。
【0439】
1H NMR(400MHz、CDCl
3);δ10.45−10.44(m、1H)、7.39−7.52(m、2H)、3.98(s、3H)、3.97(s、3H)。
【0440】
第三級ブチル(R)−(4−アミノ−2−メトキシベンジル)(2−((第三級ブチルジメチルシリル)オキシン−2−(8−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)エチル)カルバメート
【0441】
【化80】
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【0442】
2−メトキシ−4−ニトロベンズアルデヒドから。
LCMS 方法11;Rt 3.57分;ES+570.4。
【0443】
第三級ブチル(R)−(4−アミノ−5−フルオロ−2−メトキシベンジル)(2−((第三級ブチルジメチルシリル)オキシ)−2−(8−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)エチル)カルバメート
【0444】
【化81】
[この文献は図面を表示できません]
【0445】
5−フルオロ−2−メトキシ−4−ニトロベンズアルデヒドから。
LCMS 方法12;Rt 3.60分;ES+588.5。
【0447】
【化82】
[この文献は図面を表示できません]
【0448】
(R)−5−(((第三級ブトキシカルボニル)(2−((第三級ブチルジメチルシリル)オキシ)−2−(8−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)エチル)アミノ)メチル)ピコリン酸
【0449】
【化83】
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【0450】
第三級ブチル(R)−(2−(8−(ベンジルオキシ)−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)−2−((第三級ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)((6−ブロモピリジン−3−イル)メチル)カルバメート(ステップ2で2−ブロモ−5−ホルミルピリジンを用いた手順4に記載のように調製)(1.47g、2.12mモル)の、トルエン(50mL)中の溶液に、蟻酸フェニル(1.03g、8.47mモル)および4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)−9、9−ジメチルキサンテン(0.294g、0.24mモル)を添加し、トリエチルアミン(0.59mL、4.24mモル)を添加し、混合物を、窒素で15分間脱ガスした。酢酸パラジウム(0.057g、0.25mモル)を添加し、混合物を、80℃で18時間加熱した。さらに、蟻酸フェニル(1.03g、8.47mモル)、4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)−9,9−ジメチルキサンテン(0.294g、0.24mモル)、トリエチルアミン(0.59mL、4.24mモル)および酢酸パラジウム(0.057g、0.25mモル)を添加し、反応物を80℃で24時間さらに加熱した。反応混合物を、最初の量の約1/3まで減圧で蒸発させ、その後、酢酸エチルで希釈した。有機相を、水、食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、濾過液を減圧で蒸発させた。残留物を、フラッシュカラムクロマトグラフィ(溶離剤−イソヘキサン100%から酢酸エチル100%まで)で精製し、重要な成分を提供した。この物質を、メタノール(20mL)に溶解し、添加の2M含水水酸化ナトリウム(2mL)を添加した。反応混合物を、室温で18時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、水を添加した。含水物をエーテルで洗浄し、その後含水物をpHを5に調整した。含水物を、DCM(x3)で抽出し、複合DCM抽出物を、疎水性フリットを通して通過させ、減圧で蒸発させた。残留物を、エタノール(30mL)に溶解し、10%Pd−C(0.064g)の添加に続いて、1−メチル−1,4−シクロヘキサジエン(0.282g、3.00mモル)を添加した。反応混合物を、還流に加熱し、還流で3時間加熱した。反応混合物を濾過し、濾過液を減圧で蒸発させて、表題化合物(0.314g、26%)を提供した。
LCMS 方法11;Rt 3.37分;ES+570.6
【0451】
この方法で調製されるものは;
(R)−4−(((第三級ブトキシカルボニル)(2−((第三級ブチルジメチルシリル)オキシ)−2−(8−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)エチル)アミノ)メチル)−3−(トリフルオロメトキシ)安息香酸
【0452】
【化84】
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【0453】
4−ブロモ−2−(トリフルオロメトキシ)ベンズアルデヒドから開始する。
LCMS 方法12;Rt 3.02分;ES+653.5。
【0454】
(R)−4−(((第三級ブトキシカルボニル)(2−((第三級ブチルジメチルシリル)オキシ)−2−(8−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)エチル)アミノ)メチル)−2−フルオロ−3−メトキシ安息香酸
【0455】
【化85】
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【0456】
4−ブロモ−3−フルオロ−2−メトキシベンズアルデヒドから開始する。
LCMS 方法12;Rt 3.02分;ES+653.5。
【0458】
【化86】
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【0459】
(R)−4−(((第三級ブトキシカルボニル)(2−((第三級ブチルジメチルシリル)オキシ)−2−(8−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)エチル)アミノ)メチル)−3−クロロ安息香酸
【0460】
【化87】
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【0461】
ステップ1;(R)−5−(2−アミノ−1−((第三級ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)−8−ヒドロキシキノリン−2(1H)−オン
【0462】
【化88】
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【0463】
(R)−5−(2−アジド−1−((第三級ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)−8−(ベンジルオキシ)キノリン−2(1H)−オンのエタノール(120mL)中の溶液に、チャコール上の10%パラジウム(8.5g)を添加した後、1−メチル−1,4−シクロヘキサジエン(21mL、186.9mモル)を添加し、反応混合物を、60℃で1時間加熱した。反応物を、室温に冷却できるようにし、懸濁液を濾過させた。濾過ケークを、エタノールでさらに洗浄し、濾過液を減圧で蒸発させた。残留物を、i−ヘキサンで粉末にし、濾過で固体を回収した後、真空下で乾燥させて、表題化合物(5.55g、88%)を提供した。
【0464】
1H NMR(400MHz、CDCl
3);δ8.22(d、J=9.8Hz、1H)、7.04(d、J=8.0Hz、1H)、6.91(d、J=7.9Hz、1H)、6.63(d、J=9.3Hz、1H)、5.03(dd、J=4.9、4.9Hz、1H)、3.04−2.93(m、2H)、0.92−0.85(m、9H)、0.20(s、3H)−0.18(s、3H)。
【0465】
ステップ2;(R)−4−(((第三級ブトキシカルボニル)(2−((第三級ブチルジメチルシリル)オキシ)−2−(8−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)エチル)アミノ)メチル)−3−クロロ安息香酸
【0466】
【化89】
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【0467】
表題化合物を、ステップ3および5を用いた調製4の場合のように調製した。
LCMS 方法11;Rt 3.76;ES+603.3/605.4。
【0468】
同じように調製されるものは;
(R)−4−(((第三級ブトキシカルボニル)(2−((第三級ブチルジメチルシリル)オキシ)−2−(8−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)エチル)アミノ)メチル)−2−クロロ安息香酸
【0469】
【化90】
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【0470】
2−クロロ−4−ホルミル安息香酸メチルから開始する。
LCMS 方法11;Rt 3.70;ES+603.3/605.4。
【0471】
(R)−4−(((第三級ブトキシカルボニル)(2−((第三級ブチルジメチルシリル)オキシ)−2−(8−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)エチル)アミノ)メチル)−2−クロロ−5−メトキシ安息香酸
【0472】
【化91】
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【0473】
2−クロロ−4−ホルミル−5−メトキシ安息香酸フェニルから開始する。
LCMS 方法11;Rt 3.88;ES+633.5/635.6
【0474】
2−クロロ−4−ホルミル−5−メトキシ安息香酸フェニルの合成。
4−ブロモ−2−メトキシベンズアルデヒド(1.0g、4.56g)のアセトニトリル(15mL)中の撹拌溶液に、N−クロロスクシンイミド(0.731g、5.48mモル)を添加し、反応混合物を、80℃で18時間加熱した。反応混合物を、酢酸エチルで希釈し、水および食塩水(x2)で洗浄した。有機相を、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を減圧で蒸発させた。残留物を、トルエン(20mL)に溶解し、蟻酸フェニル(2mL、18.3mモル)、4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)−9,9−ジメチルキサンテン(0.642g、1.11mモル)、トリエチルアミン(1.27mL、9.13mモル)を添加し、混合物を、窒素で15分間脱ガスした。酢酸パラジウム(0.122g、0.54mモル)を添加し、混合物を80℃で18時間加熱した。反応混合物を減圧で、最初の量の約1/3に蒸発させ、その後、酢酸エチルで希釈した。有機相を、水、食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濾過液を減圧で蒸発させた。残留物を、フラッシュカラムクロマトグラフィ(溶離剤−イソヘキサン100%から酢酸エチル100%まで)で精製して、表題化合物(0.554g、42%)を提供した。
【0475】
1H NMR(400MHz、CDCl
3);δ10.47(s、1H)、7.93(s、1H)、7.58(s、1H)、7.46−7.31(m、5H)、4.02(s、3H)。
【0476】
手順5
(R)−4−(2−((第三級ブトキシカルボニル)(2−((第三級ブチルジメチルシリル)オキシ)−2−(8−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)エチル)アミノ)エチル)安息香酸の調製
【0477】
【化92】
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【0478】
ステップ1;(R)−8−(ベンジルオキシ)−5−(1−((第三級ブチルジメチルシリル)オキシ)−2−((4−ヒドロキシフェネチル)アミノ)エチル)キノリン−2(1H)−オン
【0479】
【化93】
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【0480】
(R)−8−(ベンジルオキシ)−5−(2−ブロモ−1−((第三級ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)キノリン−2(1H)−オン(1.0g、2.05mモル)のNMP(2mL)中混合物に、チラミン(1.41g、10.2mモル)を添加した。混合物を、80℃で18時間加熱した。混合物を、酢酸エチルで希釈し、10%含水硫酸水素カリウムおよび食塩水(x2)で、連続して洗浄した。有機相を、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過液を減圧下で蒸発させて、表題化合物(2.58g、93%)を提供した。
【0481】
1H NMR(400MHz、CDCl
3);δ9.30−9.30(m、1H)、8.27(d、J=9.9Hz、1H)、7.46−7.38(m、6H)、7.08(d、J=8.3Hz、1H)、6.97(dd、J=4.8、8.4Hz、3H)、6.71(d、J=8.5Hz、2H)、6.65(d、J=9.9Hz、1H)、5.16(s、2H)、5.14−5.07(m、1H)、2.97−2.82(m、3H)、2.78−2.68(m、3H)、1.65(br s、1H)、0.82(s、9H)、0.00(s、3H)、−0.22(s、3H)。
【0482】
ステップ2;(R)−第三級ブチル(2−(8−(ベンジルオキシ)−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)−2−((第三級ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)(4−ヒドロキシフェネチル)カルバメート
【0483】
【化94】
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【0484】
(R)−8−(ベンジルオキシ)−5−(1−((第三級ブチルジメチルシリル)オキシ)−2−((4−ヒドロキシフェネチル)アミノ)エチル)キノリン−2(1H)−オン(6.0g、1 1.02mモル)のDCM(75mL)中の撹拌溶液に、ジ第三級ブチルジカーボネート(2.18g、16.5mモル)のDCM(15mL)中の溶液を添加した。反応混合物を、室温で2時間撹拌した。溶媒を減圧下で蒸発させ、残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィ(溶離剤−イソヘキサン100%からイソヘキサン/酢酸エチル3:2まで)で精製して、表題化合物(6.30g、89%)を提供した。
【0485】
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6、100℃);δ9.94−9.92(m、1H)、8.74(s、1H)、8.29(d、J=9.9Hz、1H)、7.56(d、J=7.2Hz、2H)、7.44−7.35(m、3H)、7.24(d、J=8.3Hz、1H)、7.14(d、J=8.4Hz、1H)、6.92(d、J=8.4Hz、2H)、6.70−6.67(m、2H)、6.56(d、J=9.9Hz、1H)、5.31(s、3H)、3.37−3.23(m、4H)、2.66−2.55(m、2H)、1.39(s、9H)、0.86(s、9H)、0.04(s、3H)−0.13(s、3H)。
【0486】
ステップ3;(R)−4−(2−((2−(8−(ベンジルオキシ)−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)−2−((第三級ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)(第三級ブトキシカルボニル)アミノ)エチル)フェニルトリフルオロメタンスルフォネート
【0487】
【化95】
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【0488】
(R)−第三級ブチル(2−(8−(ベンジルオキシ)−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)−2−((第三級ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)(4−ヒドロキシフェネチル)カルバメート(6.3g、9.78mモル)のDCM(100mL)中の0℃冷却溶液に、トリエチルアミン(2.72mL、19.56mモル)を添加した後、2−[N,N−ビス(トリフルオロメタンスルホニル)アミノ]−5−クロロピリジン(4.21g、10.76mモル)を添加し、混合物を、0℃で2時間撹拌した。冷却剤を除去し、2M含水水酸化ナトリウム(25mL)を反応混合物に添加し、混合物を15分間撹拌した。有機相を分離し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、濾過液を減圧下で蒸発させて、表題化合物(7.3g、96%)を提供した。
【0489】
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6、100℃);δ8.74(s、1H)、8.29(d、J=9.9Hz、1H)、7.56(d、J=7.2Hz、2H)、7.44−7.35(m、3H)、7.24(d、J=8.3Hz、1H)、7.14(d、J=8.4Hz、1H)、6.92(d、J=8.4Hz、2H)、6.70−6.67(m、2H)、6.56(d、J=9.9Hz、1H)、5.31(s、3H)、2.96(s、4H)、2.66−2.55(m、2H)、1.39(s、9H)、0.86(s、9H)、0.04(s、3H)−0.13(s、3H)。
【0490】
ステップ4;(R)−フェニル4−(2−((2−(8−(ベンジルオキシ)−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)−2−((第三級ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)(第三級ブトキシカルボニル)アミノ)エチル)安息香酸エステル
【0491】
【化96】
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【0492】
(R)−4−(2−((2−(8−(ベンジルオキシ)−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)−2−((第三級ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)(第三級ブトキシカルボニル)アミノ)エチル)フェニルトリフルオロメタンスルフォネート(7.29g、9.4mモル)のトルエン(75mL)中溶液に、蟻酸フェニル(4mL、37.57mモル)、4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)−9,9−ジメチルキサンテン(1.3g、2.25mモル)、トリエチルアミン(2.61mL、18.81mモル)を添加し、混合物を15分間窒素で脱ガスさせた。酢酸パラジウム(0.242g、1.12mモル)を添加し、混合物を80℃で6時間加熱した。反応混合物を、減圧下で最初の量の約1/3に蒸発させ、その後、酢酸エチルで希釈した。有機相を、水、食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濾過液を減圧下で蒸発させた。残留物を、フラッシュカラムクロマトグラフィ(溶離剤−イソヘキサン100%から酢酸エチルまで)で精製して、表題化合物(4.5g、64%)を提供した。
【0493】
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6、100℃);δ9.98−9.96(m、1H)、8.29(d、J=9.9Hz、1H)、8.05(d、J=8.3Hz、2H)、7.56(d、J=7.2Hz、2H)、7.51−7.46(m、2H)、7.43−7.27(m、8H)、7.24(s、1H)、7.17(d、J=8.3Hz、1H)、6.57(d、J=9.9Hz、1H)、5.35(d、J=1.9Hz、1H)、5.32(s、2H)、3.49−3.34(m、4H)、2.90−2.80(m、2H)、1.39(s、9H)、0.87(s、9H)、0.06(s、3H)、−0.12(s、3H)。
【0494】
ステップ5;(R)−4−(2−((2−(8−(ベンジルオキシ)−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)−2−((第三級ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)(第三級ブトキシカルボニル)アミノ)エチル)安息香酸
【0495】
【化97】
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【0496】
(R)−フェニル4−(2−((2−(8−(ベンジルオキシ)−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)−2−((第三級ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)(第三級ブトキシカルボニル)アミノ)エチル)安息香酸エステル(4.5g、6.0mモル)のTHF(30mL)中の溶液に、2M含水水酸化ナトリウム(30mL)を添加し、混合物を、室温で16時間撹拌した。溶媒を減圧下で、最初の量の半分に蒸発し、その後、水(25mL)で希釈した。得られた混合物を、2M塩酸水溶液を用いて酸性化してpH3とし、その後、酢酸エチル(x3)で抽出した。複合有機相を、水、食塩水(25ml)で連続して洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濾過液を減圧下で蒸発させて、表題化合物(4g、100%)を提供した。物質を、次のステップで直接用いた。
【0497】
ステップ6;(R)−4−(2−((第三級ブトキシカルボニル)(2−((第三級ブチルジメチルシリル)オキシ)−2−(8−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)エチル)アミノ)エチル)安息香酸
【0498】
【化98】
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【0499】
(R)−4−(2−((2−(8−(ベンジルオキシ)−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)−2−((第三級ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)(第三級ブトキシカルボニル)アミノ)エチル)安息香酸(4g、5.95mモル)のエタノール(100mL)中の溶液に、10%Pd−C(2g)および1−メチル−1,4−シクロヘキサジエン(3.29ml,29.76mモル)を添加し、混合物を、80℃で3.5時間加熱した。反応混合物は、セライトを通して濾過させ、セライトをエタノールでさらに洗浄した。濾過液を減圧下で蒸発させ、表題化合物(3.5g、100%)を提供した。
【0500】
手順6
(R)−第三級ブチル(2−((第三級ブチルジメチルシリル)オキシ)−2−(8−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)エチル)(ピペリジン−4−イルメチル)カルバメートの調製
【0501】
【化99】
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【0502】
ステップ1;(R)−8−(ベンジルオキシ)−5−(2−(((1−ベンジルピペリジン−4−イル)メチル)アミノ)−1−((第三級ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)キノリン−2(1H)−オン
【0503】
【化100】
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【0504】
(R)−8−(ベンジルオキシ)−5−(2−ブロモ−1−((第三級ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)キノリン−2(1H)−オン(2.39g、4.90mモル)のNMP(4mL)中の混合物に、(1−ベンジルピペリジン−4−イル)メタンアミン(5g、24.5mモル)を添加した。混合物を、80℃で18時間加熱した。混合物を、酢酸エチルで希釈し、水(x2)および食塩水(x2)で連続して洗浄した。有機相を、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過液を蒸発させた。残留物を、フラッシュカラムクロマトグラフィ(溶離剤−DCM100%からDCM/7M NH
3/MeOH40:1まで)で精製して、表題化合物(2.65g、88%)を提供した。
【0505】
1H NMR(400MHz、CDCl
3);δ9.19−9.15(m、1H)、8.30−8.28(s、1H)、7.43−7.41(m、5H)、7.31(d、J=4.4Hz、5H)、7.12(d、J=8.3Hz、1H)、7.00(d、J=8.3Hz、1H)、6.66(d、J=9.9Hz、1H);5.16(s、2H)(5.15−5.10(m、1H))3.49(s、2H)、2.95−2.84(m、3H)、2.71(dd、J=4.0、12.2Hz、1H)、2.56−2.43(m、2H)、1.94(dd、J=11.7、11.7Hz、2H)、1.51−1.39(m、2H)、1.30−1.22(m、3H)、0.87(s、9H)、0.06(s、3H)、−0.19(s、3H)。
【0506】
ステップ2;(R)−第三級ブチル(2−(8−(ベンジルオキシ)−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)−2−((第三級ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)((1−ベンジルピペリジン−4−イル)メチル)カルバメート
【0507】
【化101】
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【0508】
(R)−8−(ベンジルオキシ)−5−(2−(((1−ベンジルピペリジン−4−イル)メチル)アミノ)−1−((第三級ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)キノリン−2(1H)−オン(2.65g、4.33mモル)のDCM(25mL)中の撹拌溶液に、ジ第三級ブチルジカーボネート(1.13g、5.18mモル)のDCM(5mL)中の溶液を添加した。反応混合物を、室温で16時間撹拌した。溶媒を、減圧下で蒸発させ、残留物を、フラッシュカラムクロマトグラフィ(溶離剤−DCM100%からDCM/7M NH
3/MeOH30:1まで)で精製して、表題化合物(2.83g、92%)を提供した。
【0509】
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6、100℃);δ9.96(s、1H)、8.30(d、J=9.9Hz、1H)、7.55(d、J=7.3Hz、2H)、7.42−7.21(m、9H)、7.14(d、J=8.3Hz、1H)、6.55(d、J=9.9Hz、1H)、5.40−5.33(m、1H)、5.30(s、2H)、3.44(s、2H)、3.38(d、J=6.1Hz、2H)、3.12−2.97(m、2H)、2.95(s、2H)、2.78−2.73(m、2H)、2.00−1.88(m、2H)、1.40(s、10H)、1.22−1.09(m、2H)、0.87(s、9H)、0.06(s、3H)−0.13(s、3H)。
【0510】
ステップ3;(R)−第三級ブチル(2−((第三級ブチルジメチルシリル)オキシ)−2−(8−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)エチル)(ピペリジン−4−イルメチル)カルバメート
【0511】
【化102】
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【0512】
(R)−第三級ブチル(2−(8−(ベンジルオキシ)−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)−2−((第三級ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)((1−ベンジルピペリジン−4−イル)メチル)カルバメート(2.80g、4.33mモル)のエタノール(30mL)中の撹拌溶液に、10%Pd/C(2.8g)および1−メチル−1,4−シクロヘキサジエン(4.86mL、43.3mモル)を添加した。反応混合物を、還流で加熱し[配慮−ガスの活発な放出]、還流下で1時間加熱した。懸濁液を濾過し、濾過液を減圧下で蒸発して、表題化合物(2.26g、98%)を提供した。
【0513】
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6、100℃);δ8.26(d、J=9.9Hz、1H)、7.05(d、J=8.2Hz、1H)、7.01(d、J=8.0Hz、1H)、6.53−6.49(m、1H)、5.37−5.35(m、1H)、3.22(d、J=12.8Hz、2H)、3.08(ddd、J=7.0、14.3、17.8Hz、2H)、2.83−2.72(m、2H)、1.84−1.76(m、1H)、1.71−1.61(m、2H)、1.43−1.41(m、14H)、0.87−0.85(m、9H)、0.02(s、3H)、−0.14(d、J=2.1Hz、3H)。
【0514】
(R)−第三級ブチル(2−((第三級ブチルジメチルシリル)オキシ)−2−(8−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)エチル)(2−(ピペリジン−4−イル)エチル)カルバメートは、この方法によっても調製される。
【0515】
【化103】
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【0516】
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6、90℃);δ8.26(d、J=9.9Hz、1H)、7.05(d、J=8.2Hz、1H)、7.01(d、J=8.0Hz、1H)、6.53−6.49(m、1H)、5.37−5.35(m、1H)、3.40−3.30(m、2H)、3.25−3.10(m、2H)、3.00−2.90(m、2H)、2.50−2.40(m、2H)、1.60−1.55(m、2H)、1.45(s、9H)、1.40−1.30(m、2H)、1.20−0.95(m、3H)、0.87−0.85(m、9H)、0.02(s、3H)−0.14(d、J=2.1Hz、3H)。
【0517】
手順7
(S)−4−((3−(2−((1−ベンジルピペリジン−4−イル)メトキシ)−1−ヒドロキシ−2−オキソ−1−フェニルエチル)フェノキシ)メチル)安息香酸ヒドロクロリドの調製
【0518】
【化104】
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【0519】
ステップ1;(S)−第三級ブチル4−((2−ヒドロキシ−2−(3−ヒドロキシフェニル)−2−フェニルアセトキシ)メチル)ピペリジン−1−カルボキシレート
【0520】
【化105】
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【0521】
(S)−2−ヒドロキシ−2−(3−ヒドロキシフェニル)−2−フェニル酢酸(10.69g、43.77mモル)のDMF(30mL)中の撹拌溶液に、カリウム炭酸水素(8.76g、87.5mモル)を添加し、混合物を室温で10分間撹拌した。第三級ブチル4−(トシロキシメチル)ピペリジン−1−カルボキシレート(実施例1、ステップ5に記載)(16.17g、43.77mモル)のDMF(55mL)中の溶液を添加し、反応混合物を60℃で27時間加熱した。酢酸エチルで希釈し、含水炭酸水素ナトリウム(x2)、食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させた。濾過液を減圧下で蒸発させ、残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィ(溶離剤−イソヘキサン100%からイソヘキサン/酢酸エチル2:3まで)で精製して、表題化合物(13.42g、69%)を提供した。
【0522】
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6);δ9.35(s、1H)、7.33(d、J=4.4Hz、4H)、7.31−7.26(m、1H)、7.12(dd、J=7.8、7.8Hz、1H)、6.77−6.73(m、2H)、6.69−6.66(m、1H)、6.50(s、1H)、4.07−3.99(m、2H)、3.87(d、J=11.4Hz、2H)、2.68−2.63(m、2H)、1.76−1.67(m、1H)、1.48(d、J=12.0Hz、2H)、1.38(s、9H)、1.10−0.83(m、2H)。
【0523】
ステップ2;(S)−ピペリジン−4−イルメチル2−ヒドロキシ−2−(3−ヒドロキシフェニル)−2−フェニルアセテートヒドロクロリド
【0524】
【化106】
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【0525】
(S)−第三級ブチル4−((2−ヒドロキシ−2−(3−ヒドロキシフェニル)−2−フェニルアセトキシ)メチル)ピペリジン−1−カルボキシレート(7.07g、16.01mモル)の1,4−ジオキサン(20mL)中の溶液に、HClジオキサン(4M、80mL)の溶液を添加し、反応混合物を、室温で1時間30分間撹拌した。溶媒を、減圧下で蒸発させて、表題化合物(5.9g、97%)を提供した。
【0526】
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6);δ9.38(s、1H)、8.69−8.68(m、1H)、8.39(s、1H)、7.34(d、J=4.0Hz、4H)、7.32−7.27(m、1H)、7.13(dd、J=7.8、7.8Hz、1H)、6.78−6.74(m、2H)、6.70−6.67(m、1H)、6.52(s、1H)、4.02(d、J=6.5Hz、2H)、3.21(d、J=12.4Hz、2H)、2.86−2.77(m、2H)、1.92−1.84(m、1H)、1.68(d、J=13.9Hz、2H)、1.35−1.25(m、2H)。
【0527】
ステップ3;(S)−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)メチル2−ヒドロキシ−2−(3−ヒドロキシフェニル)−2−フェニルアセテート
【0528】
【化107】
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【0529】
(S)−ピペリジン−4−イルメチル2−ヒドロキシ−2−(3−ヒドロキシフェニル)−2−フェニルアセテートヒドロクロリド(5.9g、15.61mモル)のDCM(160mL)中の撹拌懸濁液に、ベンズアルデヒド(2.38mL、23.4mモル)を添加し、30℃で1時間撹拌した。トリアセトキシホウ化水素ナトリウム(6.62g、31.2mモル)を添加し、反応混合物を30℃で2時間撹拌した。トリアセトキシホウ化水素ナトリウム(1.65g、7.8mモル)をさらに添加し、混合物を30℃で18時間撹拌した。反応混合物を飽和含水炭酸水素ナトリウムで急冷し、有機相を除去した。含水相を、DCMでさらに抽出した。複合有機相を食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濾過液を減圧下で蒸発した。残留物を、フラッシュカラムクロマトグラフィ(溶離剤−DCM100%からDCM/メタノール9:1まで)で精製して、表題化合物(13.42g、69%)を提供した。
【0530】
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6);δ9.33(s、1H)、7.34−7.25(m、9H)、7.11(dd、J=7.8、7.8Hz、1H)、6.76−6.73(m、2H)、6.68−6.65(m、1H)、6.48(s、1H)、5.77(s、1H)、3.99(d、J=6.3Hz、2H)、3.40(s、2H)、2.72(d、J=11.4Hz、2H)、1.86−1.79(m、2H)、1.54−1.43(m、3H)、1.12(q、J=11.8Hz、2H)。
【0531】
ステップ4;(S)−第三級ブチル4−((3−(2−((1−ベンジルピペリジン−4−イル)メトキシ)−1−ヒドロキシ−2−オキソ−1−フェニルエチル)フェノキシ)メチル)安息香酸エステル
【0532】
【化108】
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【0533】
(S)−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)メチル2−ヒドロキシ−2−(3−ヒドロキシフェニル)−2−フェニルアセテート(1.23g、2.84mモル)のDMF(15mL)中の撹拌溶液に、炭酸カリウム(0.785g、5.69mモル)を添加し、混合物を室温で5分間撹拌した。第三級ブチル4−(ブロモメチル)安息香酸エステル(0.924g、6.83mモル)を添加し、反応混合物を、40℃で8時間加熱した。酢酸エチルで希釈し、含水炭酸水素ナトリウム(x2)、食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させた。濾過液を減圧下で蒸発させ、残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィ(溶離剤−DCM100%からDCM/メタノール7:3まで)で精製し、表題化合物(1.89g、100%)を提供した。
【0534】
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6);δ7.89(d、J=8.4Hz、2H)、7.50(d、J=8.4Hz、2H)、7.30−7.23(m、11H)、6.97−6.91(m、3H)、6.60(s、1H)、5.15(s、2H)、3.98(d、J=6.3Hz、2H)、3.39(s、2H)、2.74−2.68(m、2H)、1.85−1.77(m、2H)、1.55(s、9H)、1.53−1.43(m、3H)、1.18−1.06(m、2H)。
【0535】
ステップ5;(S)−4−((3−(2−((1−ベンジルピペリジン−4−イル)メトキシ)−1−ヒドロキシ−2−オキソ−1−フェニルエチル)フェノキシ)メチル)安息香酸ヒドロクロリド
【0536】
【化109】
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【0537】
(S)−第三級ブチル4−((3−(2−((1−ベンジルピペリジン−4−イル)メトキシ)−1−ヒドロキシ−2−オキソ−1−フェニルエチル)フェノキシ)メチル)安息香酸エステル(1.89g、3.04mモル)の1,4−ジオキサン(5mL)中の撹拌溶液に、HClジオキサン(4M、15mL)の溶液を添加し、反応混合物を室温で18時間撹拌した。溶媒を減圧下で蒸発させて、表題化合物(1.83g、100%)を提供した。
【0538】
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6);δ7.95(d、J=8.3Hz、2H)、7.52(d、J=8.3Hz、4H)、7.48−7.44(m、3H)、7.32(dd、J=3.4、3.4Hz、6H)、6.99−6.90(m、3H)、6.64(s、1H)、5.15(s、2H)、4.24−4.19(m、2H)、4.00(d、J=6.4Hz、2H)、3.28(s、1H)、3.06(s、1H)、2.90−2.88(m、2H)、1.82(s、1H)、1.71(d、J=13.2Hz、2H)、1.44(d、J=11.7Hz、2H)。
【0539】
手順8
(S)−3−((3−(2−((1−ベンジルピペリジン−4−イル)メトキシ)−1−ヒドロキシ−2−オキソ−1−フェニルエチル)フェノキシ)メチル)安息香酸ヒドロクロリドの調製
【0540】
【化110】
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【0541】
表題化合物を、手順7のとおりに調製し、ステップ4で第三級ブチル3−(ブロモメチル)安息香酸エステルが第三級ブチル4−(ブロモメチル)安息香酸エステルに代わった。
【0542】
手順9
(S)−2−(3−(2−((1−ベンジルピペリジン−4−イル)メトキシ)−1−ヒドロキシ−2−オキソ−1−フェニルエチル)フェノキシ)酢酸ヒドロクロリドの調製
【0543】
【化111】
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【0544】
表題化合物を、手順7のとおりに調製し、ステップ4で第三級ブチルブロモ酢酸が第三級ブチル4−(ブロモメチル)安息香酸エステルに代わった。
【0545】
手順10
(S)−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)メチル2−ヒドロキシ−2−フェニル−2−(3−(ピペリジン−4−イルメトキシ)フェニル)酢酸ヒドロクロリドの調製
【0546】
【化112】
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【0547】
表題化合物を、手順7のとおりに調製し、ステップ4で、(実施例1、ステップ5に記載の通り)第三級ブチル4−(トシロキシメチル)ピペリジン−1−カルボキシレートが、第三級ブチル4−(ブロモメチル)安息香酸エステルに代わった。
【0548】
手順11
(S)−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)メチル2−(3−(アゼチジン−3−イルメトキシ)フェニル)−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセテート2,2,2−トリフルオロ酢酸塩の調製
【0549】
【化113】
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【0550】
ステップ1;(S)−第三級ブチル3−((3−(2−((1−ベンジルピペリジン−4−イル)メトキシ)−1−ヒドロキシ−2−オキソ−1−フェニルエチル)フェノキシ)メチル)アゼチジン−1−カルボキシレート
【0551】
【化114】
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【0552】
表題化合物を、手順7のとおりに調製し、ステップ4で第三級ブチル3−(ブロモメチル)アゼチジン−1−カルボキシレートが第三級ブチル4−(ブロモメチル)安息香酸エステルに代わった。
【0553】
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6);δ7.35−7.21(6H)、6.89(dd、J=6.3、6.3Hz、3H)、6.60(s、1H)、4.06−3.89(m、6H)、3.82(d、J=6.8Hz、2H)、3.71(d、J=7.2Hz、2H)、3.65−3.54(m、4H)、3.40(s、2H)、2.95−2.86(m、1H)、2.71(d、J=11.8Hz、2H)、1.83(dd、J=11.4、11.4Hz、2H)、1.53−1.43(m、2H)、1.38(s、9H)、1.22−1.08(m、2H)。
【0554】
ステップ2;(S)−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)メチル2−(3−(アゼチジン−3−イルメトキシ)フェニル)−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセテート2,2,2トリフルオロ酢酸塩
【0555】
【化115】
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【0556】
(S)−第三級ブチル3−((3−(2−((1−ベンジルピペリジン−4−イル)メトキシ)−1−ヒドロキシ−2−オキソ−1−フェニルエチル)フェノキシ)メチル)アゼチジン−1−カルボキシレート(0.388g、0.65mモル)のDCM(2mL)中の溶液に、トリフルオロ酢酸(2mL)を添加した。反応混合物を、室温で1時間撹拌した。溶媒を、減圧下で蒸発させ、表題化合物を、以降のステップでさらに精製なしに用いた。
【0557】
手順12
(S)−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)メチル2−(3−(3−アミノプロポキシ)フェニル)−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセテートヒドロクロリドの調製
【0558】
【化116】
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【0559】
表題化合物を、手順7のとおりに調製し、ステップ4で第三級ブチル(3−ブロモプロピル)カルバメートが第三級ブチル4−(ブロモメチル)安息香酸エステルに代わった。
【0560】
手順13
(R)−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)メチル2−(3−(3−アミノエトキシ)フェニル)−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセテートヒドロクロリドの調製
【0561】
【化117】
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【0562】
表題化合物を、手順7にしたがって調製し、ステップ1で(R)−2−ヒドロキシ−2−(3−ヒドロキシフェニル)−2−フェニル酢酸が(S)−2−ヒドロキシ−2−(3−ヒドロキシフェニル)−2−フェニル酢酸に代わり、また、ステップ4で第三級ブチル(2−クロロエチル)カルバメートが第三級ブチル4−(ブロモメチル)安息香酸エステルに代わった。
【0563】
手順14
(1−ベンジルピペリジン−4−イル)メチル2−(3−(2−アミノエチル)フェニル)−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセテートの調製
【0564】
【化118】
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【0565】
ステップ1;第三級ブチル4−((2−ヒドロキシ−2−(3−ヒドロキシフェニル)−2−フェニルアセトキシ)メチル)ピペリジン−1−カルボキシレート
【0566】
【化119】
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【0567】
第三級ブチル4−((2−(3−(ベンジルオキシ)フェニル)−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトキシ)メチル)ピペリジン−1−カルボキシレート(18.4g、34.6mモル)のエタノール(300mL)中の撹拌溶液に、10%Pd/C(4.6g)および1−メチル−1,4−シクロヘキサジエン(19.6mL、173.2mモル)を添加した。反応混合物を、還流に2時間加熱した。セライトを通して懸濁液を濾過し、濾過液を減圧下で蒸発させて、表題製品(15.5g、100%)を提供した。
【0568】
1H NMR(400MHz、CDCl
3);δ7.41−7.30(m、6H)、7.20(dd、J=8.0、8.0Hz、1H)、7.00(s、1H)、6.87(s、1H)、6.80(dd、J=2.1、8.0Hz、1H)、4.22(s、1H)、4.10(d、J=5.9Hz、2H)、4.08−4.02(m、2H)、3.75−3.69(m、1H)、2.68−2.57(m、2H)、1.83−1.74(m、1H)、1.69−1.55(m、1H)、1.49(d、J=12.7Hz、1H)、1.40(s、9H)、1.21−1.04(m、1H)。
【0569】
ステップ2;第三級ブチル4−((2−ヒドロキシ−2−フェニル−2−(3−(((トリフロロメチル)スルホニル)オキシ)フェニル)アセトキシ)メチル)ピペリジン−1−カルボキシレート
【0570】
【化120】
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【0571】
表題化合物を、手順5ステップ3に記載のとおりに調製し、第三級ブチル4−((2−ヒドロキシ−2−(3−ヒドロキシフェニル)−2−フェニルアセトキシ)メチル)ピペリジン−1−カルボキシレートが、(R)−第三級−ブチル(2−(8−(ベンジルオキシ)−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)−2−((第三級ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)(4−ヒドロキシフェネチル)カルバメートに代わった。製品を、次のステップで直接用いた。
【0572】
ステップ3;ピペリジン−4−イルメチル2−ヒドロキシ−2−フェニル−2−(3−(((トリフロロメチル)スルホニル)オキシ)フェニル)酢酸塩ヒドロクロリド
【0573】
【化121】
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【0574】
表題化合物を、手順7ステップ2に記載のとおりに調製した。
【0575】
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6);δ7.57(dd、J=8.0、8.0Hz、1H)、7.49−7.46(m、2H)、7.41−7.31(m、6H)、7.05(s、1H)、4.06(d、J=6.7Hz、2H)、3.21(d、J=12.4Hz、2H)、2.85−2.75(m、2H)、1.93−1.85(m、1H)、1.69−1.60(m、2H)、1.36−1.25(m、2H)。
【0576】
ステップ4;(1−ベンジルピペリジン−4−イル)メチル2−ヒドロキシ−2−フェニル−2−(3−(((トリフロロメチル)スルホニル)オキシ)フェニル)酢酸塩
【0577】
【化122】
[この文献は図面を表示できません]
【0578】
表題化合物を、手順7ステップ3に記載のとおりに調製した。
【0579】
1H NMR(400MHz、CDCl
3);δ7.52(d、J=7.9Hz、1H)、7.44−7.39(m、2H)、7.37−7.21(m、11H)、4.33(s、1H)、4.12(d、J=6.8Hz、2H)、3.49(s、2H)、3.46(s、2H)、2.82(d、J=11.5Hz、2H)、1.92−1.84(m、2H)、1.52−1.44(m、1H)、1.27−1.15(m、2H)。
【0580】
ステップ5;(1−ベンジルピペリジン−4−イル)メチル2−(3−(2−((第三級ブトキシカルボニル)アミノ)エチル)フェニル)−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセテート
【0581】
【化123】
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【0582】
(1−ベンジルピペリジン−4−イル)メチル2−ヒドロキシ−2−フェニル−2−(3−(((トリフロロメチル)スルホニル)オキシ)フェニル)アセテート(1.56g、2.77mモル)、カリウム第三級ブチルN−[2−(トリフルオロボラヌイジル)エチル]カルバメート(0.7g、2.79mモル)、パラジウム(II)アセテート(0.09g、0.41mモル)、ルホス(RuPhos)(0.39g、0.83mモル)、および炭酸セシウム(2.92g、8.3mモル)の、トルエン/水(30mL、3対1)中の混合物を、窒素で完全に脱ガスし、その後、95℃で16時間加熱した。反応混合物を、DCMと食塩水の間に分割した。有機相を、疎水性フリットを通して通過させ、濾過液を、減圧下で蒸発した。残留物を、フラッシュカラムクロマトグラフィ(溶離剤−ヘキサン100%から酢酸エチル100%まで)で精製して、表題化合物(1.21g、78%)を提供した。
【0583】
ステップ6:塩酸(1−ベンジルピペリジン−4−イル)メチル2−(3−(2−アミノエチル)フェニル)−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセテート
【0584】
【化124】
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【0585】
手順7ステップ2のとおり、表題化合物を調製した。
【0586】
手順15
1−ベンジルピペリジン−4−イル(S)−2−(3−((4−(アミノメチル)ベンジル)オキシ)フェニル)−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセテートジヒドロクロリドの調製
【0587】
【化125】
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【0588】
表題化合物を、手順7のとおり調製し、ステップ4で第三級ブチル(4−(ブロモメチル)ベンジル)カルバメートが、第三級ブチル4−(ブロモメチル)安息香酸エステルに代わった。
【0589】
実施例5
(S)−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)メチル2−ヒドロキシ−2−(3−((1−(4−(2−(((R)−2−ヒドロキシ−2−(8−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)エチル)アミノ)エチル)ベンゾイル)ピペリジン−4−イル)メトキシ)フェニル)−2−フェニルアセテート(化合物31)
【0590】
【化126】
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【0591】
(R)−4−(2−((第三級ブトキシカルボニル)(2−((第三級ブチルジメチルシリル)オキシ)−2−(8−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)エチル)アミノ)エチル)安息香酸(0.13g、0.23mモル)、および、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.066mL、0.38mモル)の、DMF(2mL)中の撹拌溶液に、HATU(0.11g、0.29mモル)を添加し、混合物を、の室温で30分間撹拌した。(5)−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)メチル2−ヒドロキシ−2−フェニル−2−(3−(ピペリジン−4−イルメトキシ)フェニル)アセテートヒドロクロリド(0.11g、0.19mモル)のDMF(1mL)中の溶液を添加し、反応混合物を、室温で18時間撹拌した。反応混合物を、酢酸エチルで希釈し、水および食塩水(x2)で洗浄した。有機相を、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過液を、減圧下で蒸発した。残留物を、HCl−ジオキサン(4M、15mL)の溶液で処理し、反応混合物を、室温で18時間撹拌した。溶媒を減圧下で蒸発させ、残留物を逆相分取HPLCにより精製した。表題化合物(31)を提供する。
【0592】
以下の化合物を、実施例4に記載のように調製し、そこでは、関連酸を適切なアミンに結合した。
【0593】
【表42】
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【0594】
【表43】
[この文献は図面を表示できません]
【0595】
【表44】
[この文献は図面を表示できません]
【0596】
【表45】
[この文献は図面を表示できません]
【0597】
【表46】
[この文献は図面を表示できません]
【0598】
【表47】
[この文献は図面を表示できません]
【0599】
【表48】
[この文献は図面を表示できません]
【0600】
【表49】
[この文献は図面を表示できません]
【0601】
【表50】
[この文献は図面を表示できません]
【0602】
【表51】
[この文献は図面を表示できません]
【0603】
【表52】
[この文献は図面を表示できません]
【0604】
【表53】
[この文献は図面を表示できません]
【0605】
【表54】
[この文献は図面を表示できません]
【0606】
【表55】
[この文献は図面を表示できません]
【0607】
【表56】
[この文献は図面を表示できません]
【0608】
【表57】
[この文献は図面を表示できません]
【0609】
実施例6
(S)−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)メチル2−ヒドロキシ−2−(3−((4−((3−(((R)−2−ヒドロキシ−2−(8−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)エチル)アミノ)プロピル)カルバモイル)ベンジル)オキシ)フェニル)−2−フェニルアセテート(化合物43)
【0610】
【化127】
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【0611】
ステップ1;4−(クロロメチル)−N−(3、3−ジエトキシプロピル)ベンズアミド
【0612】
【化128】
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【0613】
4−(クロロメチル)−ベンゾイルクロリド(1.17g、6.21mモル)のDCM(10mL)中の溶液に、DCM(10mL)中の、3,3−ジエトキシプロパン−1−アミン(0.914g、6.21mモル)の溶液およびトリエチルアミン(1.04mL、7.77mモル)を、添加した。反応混合物を、室温で3時間撹拌した。溶媒を、減圧下で蒸発させ、残留物を酢酸エチルに溶解させた。有機相を、1M含水水酸化ナトリウム、食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過液を減圧下で蒸発させて、表題化合物(1.83g、99%)を提供した。
【0614】
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6);δ8.45(dd、J=5.5、5.5Hz、1H)、7.83(d、J=8.4Hz、2H)、7.52(d、J=8.3Hz、2H)、4.81(s、2H)、4.56(dd、J=5.5、5.5Hz、1H)、3.59(ddd、J=7.1、9.5、14.1Hz、2H)、3.45(ddd、J=7.1、9.5、14.1Hz、2H)、3.29(dd、J=6.0、7.4Hz、2H)、1.79(dd、J=6.4、13.6Hz、2H)、1.12(dd、J=7.0、7.0Hz、6H)。
【0615】
ステップ2;(2S)−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)メチル2−(3−((4−((3−エトキシ−3−プロポキシプロピル)カルバモイル)ベンジル)オキシ)フェニル)−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセテート
【0616】
【化129】
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【0617】
表題化合物を、手順7ステップ4に記載のように調製し、4−(クロロメチル)と(3,3−ジエトキシプロピル)ベンズアミドが、第三級ブチル4−(ブロモメチル)安息香酸エステルに代わった。
【0618】
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6);δ8.43(dd、J=5.5、5.5Hz、1H)、7.83(d、J=8.4Hz、2H)、7.47(d、J=8.4Hz、2H)、7.26−7.20(m、11H)、6.97−6.90(m、3H)、6.60(s、1H)、5.11(s、2H)、4.56(dd、J=5.5、5.5Hz、1H)、3.98(d、J=6.3Hz、2H)、3.58(ddd、J=7.1、9.5、14.1Hz、2H)、3.48−3.38(m、5H)、2.73−2.67(m、2H)、1.85−1.76(m、3H)、1.52−1.44(m、3H)、1.12(dd、J=7.0、7.0Hz、6H)。
【0619】
ステップ3;(化合物43)
表題化合物(43)を、実施例1ステップ9に記載のように、調製した。
【0620】
【表58】
[この文献は図面を表示できません]
【0621】
実施例7
(R)−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)メチル2−ヒドロキシ−2−(3−((4−((3−(((R)−2−ヒドロキシ−2−(8−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)エチル)アミノ)プロピル)カルバモイル)ベンジル)オキシ)フェニル)−2−フェニルアセテート(化合物44)
【0622】
【化130】
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【0623】
ステップ1;4−(クロロメチル)−N−(3,3−ジエトキシプロピル)ベンズアミド
【0624】
【化131】
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【0625】
4−(クロロメチル)−ベンゾイルクロリド(1.17g、6.21mモル)のDCM(10mL)中溶液に、DCM(10mL)中の、3,3−ジエトキシプロパン−1−アミン(0.914g、6.21mモル)およびトリエチルアミン(1.04mL、7.77mモル)の溶液を添加した。反応混合物を、室温で3時間撹拌した。溶媒を、減圧下で蒸発させ、残留物を酢酸エチルに溶解した。有機相を、1M含水水酸化ナトリウム、食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過液を減圧下で蒸発させて、表題化合物(1.83g、99%)を提供した。
【0626】
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6);δ8.45(dd、J=5.5、5.5Hz、1H)、7.83(d、J=8.4Hz、2H)、7.52(d、J=8.3Hz、2H)、4.81(s、2H)、4.56(dd、J=5.5、5.5Hz、1H)、3.59(ddd、J=7.1、9.5、14.1Hz、2H)、3.45(ddd、J=7.1、9.5、14.1Hz、2H)、3.29(dd、J=6.0、7.4Hz、2H)、1.79(dd、J=6.4、13.6Hz、2H)、1.12(dd、J=7.0、7.0Hz、6H)。
【0627】
ステップ2;(2R)−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)メチル2−(3−((4−((3−エトキシ−3−プロポキシプロピル)カルバモイル)ベンジル)オキシ)フェニル)−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセテート
【0628】
【化132】
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【0629】
表題化合物を、手順7に記載のように調製し、ステップ1では(R)−2−ヒドロキシ−2−(3−ヒドロキシフェニル)−2−フェニル酢酸が(S)−2−ヒドロキシ−2−(3−ヒドロキシフェニル)−2−フェニル酢酸に代わり、ステップ4では4−(クロロメチル)と(3,3−ジエトキシプロピル)ベンズアミドが第三級ブチル4−(ブロモメチル)安息香酸エステルに代わった。
【0630】
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6);δ8.43(dd、J=5.5、5.5Hz、1H)、7.83(d、J=8.4Hz、2H)、7.47(d、J=8.4Hz、2H)、7.26−7.20(m、11H)、6.97−6.90(m、3H)、6.60(s、1H)、5.11(s、2H)、4.56(dd、J=5.5、5.5Hz、1H)、3.98(d、J=6.3Hz、2H)、3.58(ddd、J=7.1、9.5、14.1Hz、2H)、3.48−3.38(m、5H)、2.73−2.67(m、2H)、1.85−1.76(m、3H)、1.52−1.44(m、3H)、1.12(dd、J=7.0、7.0Hz、6H)。
【0631】
ステップ3;(化合物44)
表題化合物44を、実施例1ステップ9に記載のように調製した。
【0632】
【表59】
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【0633】
実施例8
(S)−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)メチル2−(3−((3−(ベンジル(3−(((R)−2−ヒドロキシ−2−(8−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)エチル)アミノ)プロピル)カルバモイル)ベンジル)オキシ)フェニル)−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセテート(化合物45)
【0634】
【化133】
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【0635】
ステップ1;N−(2−(1,3−ジオキソラン−2−イル)エチル)−N−ベンジル−3−(クロロメチル)ベンズアミド
【0636】
【化134】
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【0637】
表題化合物を、実施例5ステップ1に記載のように調製し、N−ベンジル−2−(1,3−ジオキソラン−2−イル)エタンアミンが3,3−ジエトキシプロパン−1−アミンに代わり、3−(クロロメチル)ベンゾイルクロリドが4−(クロロメチル)ベンゾイルクロリドに代わった。
【0638】
ステップ2;(S)−3−((2−(1,3−ジオキソラン−2−イル)エチル)(ベンジル)カルバモイル)ベンジル2−(3−((3−((2−(1,3−ジオキソラン−2−イル)エチル)(ベンジル)カルバモイル)ベンジル)オキシ)フェニル)−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセテート
【0639】
【化135】
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【0640】
表題化合物を、実施例4ステップ1に記載のように調製し、N−(2−(1,3−ジオキソラン−2−イル)エチル)−N−ベンジル−3−(クロロメチル)ベンズアミドが2−(4−クロロブチル)−1,3−ジオキソランに代わった。
【0641】
ステップ3;(化合物45)
表題化合物(45)を、実施例4ステップ2〜ステップ4に記載のように調製した。
【0642】
【表60】
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【0643】
実施例9
(R)−キヌクリジン−3−イル2−ヒドロキシ−2−(3−(4−((5−(((R)−2−ヒドロキシ−2−(8−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)エチル)アミノ)ペンチル)オキシ)ベンズアミド)フェニル)−2−フェニルアセテートジホルメート(化合物46)
【0644】
【化136】
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【0645】
ステップ1;4−(4−(1,3−ジオキソラン−2−イル)ブトキシ)安息香酸メチル
【0646】
【化137】
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【0647】
DMF(0.509ml)中の、4−ヒドロキシ安息香酸メチル(1g、6.57mモル)、K2CO3(1.045g、7.56mモル)および2−(4−ブロモブチル)−1,3−ジオキソラン(1.649g、7.89mモル)の溶液を、添加した。混合物を、室温で終夜、最後まで撹拌した。混合物を、飽和NaCl水(25ml)に注入し、含水相を、DCM(10mlx3)で抽出した。複合有機層を、Na
2SO
4で乾燥し、真空で蒸発させて、フラッシュクロマトグラフィ(シリカゲル、溶離剤:n−Hex100%からAcOEt100%まで)で精製した原料を与えて、4−(4−(1,3−ジオキソラン−2−イル)ブトキシ)安息香酸メチル(1.6g、5.71mモル、収率87%)を提供した。
UPLC−MS:1.07分、249[(M+H)−MeOH]+、方法2。
【0648】
ステップ2;4−(4−(1,3−ジオキソラン−2−イル)ブトキシ)安息香酸
【0649】
【化138】
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【0650】
4−(4−(1,3−ジオキソラン−2−イル)ブトキシ)安息香酸メチル(1.13g、4.03mモル)のTHF(24ml、293mモル)中の溶液と、LiOH 1M(1.209ml、1.209mモル)とを、添加し、混合物を室温で終夜撹拌した。LiOH1M(1.5ml)を添加し、混合物を週末にかけて室温で最後まで撹拌した。pH=6〜7となるようNaHCO
3を添加し、含水相をAcOEt(10mlのx3)で抽出した。有機相を、Na
2SO
4で乾燥させ、真空で蒸発させて、さらに精製なしで次のステップに用いる原料を与えた。
UPLC−MS:0.86分、267[(M+H)]+、方法2。
【0651】
ステップ3;(R)−キヌクリジン−3−イル2−オキソ−2−フェニルアセテート
【0652】
【化139】
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【0653】
DCM(25ml、389mモル)、塩化オキサリル(0.816ml、9.33mモル)中の2−オキソ−2−フェニル酢酸(1g、6.66mモル)の溶液に、液滴を室温で添加し、混合物を20分間撹拌した。その後、(R)−キヌクリジン−3−オル(0.847g、6.66mモル)を添加し、混合物を室温で2時間撹拌した。DCM(50ml)を添加し、有機相を、NaHCO
3飽和溶液(30mlX3)で洗浄した。有機層を真空で蒸発させて、次のステップのために更に精製なしに用いられる油性原料として、(R)−キヌクリジン−3−イル2−オキソ−2−フェニルアセテート(870mg、3.36mモル、収率50.4%)が与えられた。
UPLC−MS:0.37分、260[M+H]+、方法2。
【0654】
ステップ4;(R)−キヌクリジン−3−イル2−(3−((第三級ブトキシカルボニル)アミノ)フェニル)−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセテート
【0655】
【化140】
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【0656】
(R)−キヌクリジン−3−イル2−オキソ−2−フェニルアセテート(960mg、3.70mモル)のTHF(20ml,244mモル)中の−15度の溶液に、THF(3.70ml、3.70mモル)中の(3−(ビス(トリメチルシリル)アミノ)フェニル)マグネシウムクロリド1Mを滴下状に添加し、混合物を0度で15分間撹拌した後、室温に暖めることができ、室温で3時間撹拌した。反応物を、MeCN(2ml)の付加により急冷し、AcOEt(200mL)と水(200mL)の間に分割した。有機層を、水で2回、飽和NaC1で1回、洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、減圧下で乾燥させて、不シリル化化合物を与えた。原料を、DCM(20ml)に溶解させ、ジ第三級ブチルジカーボネート(1.117ml、4.81mモル)、DMAP(90mg、0.740mモル)およびN−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(0.838ml、4.81mモル)を添加し、混合物を室温で終夜撹拌した。DCMを真空で蒸発させ、フラッシュクロマトグラフィ(シリカゲル、溶離剤:DCMからDCM/EtOH1/1へ)で精製した原料を与えて、(R)−キヌクリジン−3−イル2−(3−((第三級ブトキシカルボニル)アミノ)フェニル)−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセテート(580mg、1.282mモル、収率34.6%)を提供した。
UPLC−MS:0.64分、454[M+H]+、方法2。
【0657】
ステップ5;(R)−キヌクリジン−3−イル2−(3−アミノフェニル)−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセテートジヒドロクロリド
【0658】
【化141】
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【0659】
(R)−キヌクリジン−3−イル2−(3−((第三級ブトキシカルボニル)アミノ)フェニル)−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセテート(500mg、1.105mモル)のアセトニトリル(2ml)中溶液を、ジオキサン(1ml、32.9mモル)中のHCl4Mに添加し、混合物を室温で2時間撹拌させた。溶媒を、真空で蒸発して、次のステップのために更に精製なしに用いられる(R)−キヌクリジン−3−イルを与える2−(3−アミノフェニル)−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセテートジヒドロクロリド(493mg、1.160mモル、収率105%)を与えた。
UPLC−MS:0.50分、426[M+H]+、方法1。
【0660】
ステップ6;(R)−キヌクリジン−3−イル2−(3−(4−(4−(1,3−ジオキソラン−2−イル)ブトキシ)ベンズアミド)フェニル)−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセテート
【0661】
【化142】
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【0662】
DMF(5ml)、HATU(504mg、1.326mモル)およびDIPEA(212μl、1.215mモル)中の4−(4−(1,3−ジオキソラン−2−イル)ブトキシ)安息香酸(324mg、1.215mモル)の溶液を、添加した。混合物を、室温で30分間撹拌し、DMF(5ml)およびDIPEA(386μl、2.210mモル)中の(R)−キヌクリジン−3−イル2−(3−アミノフェニル)−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセテートジヒドロクロリド(470mg、1.105mモル)を、混合物に添加し、進行中室温で撹拌した。混合物を、逆相クロマトグラフィ(C−18シリカゲル、溶離剤:100%H
2O/アセトニトリル95/5+HCOOH 0.1%から100%H
2O/ACN5/95+HCOOH 0.1%まで)により精製して、(R)−キヌクリジン−3−イル2−(3−(4−(4−(1,3−ジオキソラン−2−イル)ブトキシ)ベンズアミド)フェニル)−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセテート(272mg、0.453mモル、収率41.0%)を提供した。
UPLC−MS:0.72分、601[M+H]+、方法2。
【0663】
ステップ7;(R)−キヌクリジン−3−イル2−ヒドロキシ−2−(3−(4−((5−オキソペンチル)オキシ)ベンズアミド)フェニル)−2−フェニルアセテート
【0664】
【化143】
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【0665】
(R)−キヌクリジン−3−イル2−(3−(4−(4−(1,3−ジオキソラン−2−イル)ブトキシ)ベンズアミド)フェニル)−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセテート(272mg、0.453mモル)の、アセトニトリル(5.723ml)、HCl 2M(5.6ml、11.32mモル)中の溶液を添加し、混合物を室温で2時間撹拌した。NaHCO
3飽和溶液を添加してpH=8とし、含水相をAcOEt(50mlX2)で抽出した。有機相をNa
2SO
4で乾燥させ、真空で蒸発して、次のステップのために更に精製なしに用いられる表題化合物(195mg、0.350mモル、収率77%)を与えた。
UPLC−MS:0.67分、557[M+H]+、方法2。
【0666】
ステップ8;(R)−キヌクリジン−3−イル2−(3−(4−((5−(((R)−2−(8−(ベンジルオキシ)−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)−2−((第三級ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)アミノ)ペンチル)オキシ)ベンズアミド)フェニル)−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセテート
【0667】
【化144】
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【0668】
1/1DCM/EtOH(4ml)溶液中の(R)−キヌクリジン−3−イル2−ヒドロキシ−2−(3−(4−((5−オキソペンチル)オキシ)ベンズアミド)フェニル)−2−フェニルアセテート(195mg、0.350mモル)の溶液、(R)−5−(2−アミノ−1−((第三級ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)−8−(ベンジルオキシ)キノリン−2(1H)−オン(223mg、0.525mモル)および酢酸(0.040ml、0.701mモル)を、添加した。その後、硫酸ナトリウムのスパーテルを加え、混合物を室温で15分間撹拌した。トリアセトキシホウ化水素ナトリウム(371mg、1.752mモル)を混合物に添加し、室温で2時間撹拌した。HCl 2M(2ml)を添加し、混合物を濾過して真空で蒸発させて、逆相クロマトグラフィ(C−18シリカゲル、溶離剤:100%H
2O/アセトニトリル95/5+HCOOH 0.1%から100%H
2O/ACN 5/95+HCOOH 0.1%まで)により精製された原料を与え、(R)−キヌクリジン−3−イル2−(3−(4−((5−(((R)−2−(8−(ベンジルオキシ)−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)−2−((第三級ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)アミノ)ペンチル)オキシ)ベンズアミド)フェニル)−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセテート(150mg、0.155mモル、収率44.4%)を提供した。
UPLC−MS:1.43分、966[M+H]+、方法2。
【0669】
ステップ9;(R)−キヌクリジン−3−イル2−(3−(4−((5−(((R)−2−((第三級ブチルジメチルシリル)オキシ)−2−(8−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)エチル)アミノ)ペンチル)オキシ)ベンズアミド)フェニル)−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセテート
【0670】
【化145】
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【0671】
(R)−キヌクリジン−3−イル2−(3−(4−((5−(((R)−2−(8−(ベンジルオキシ)−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)−2−((第三級ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)アミノ)ペンチル)オキシ)ベンズアミド)フェニル)−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセテート(150mg、0.155mモル)およびPd−C5%エンゲルハルト(50%水)を、MeOH(5ml)に溶解させ、H
2雰囲気下、室温で2時間撹拌した。反応物を、セライトの小パッドで濾過し、濾過液を減圧下で乾燥させて、表題化合物(70mg、0.080mモル、収率51.5%)を与えた。
UPLC−MS:1.17分、876[M+H]+、方法4。
【0672】
ステップ10(化合物46)
(R)−キヌクリジン−3−イル2−(3−(4−((5−(((R)−2−((第三級ブチルジメチルシリル)オキシ)−2−(8−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)エチル)アミノ)ペンチル)オキシ)ベンズアミド)フェニル)−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセテート(70mg、0.080mモル)のTHF(2ml)中の溶液、ジオキサン(800μl、3.20mモル)中のHCl 4Mを、添加し、混合物を室温で6時間撹拌し、終夜−4度に保持し、その後、再び室温で6時間撹拌した。Et2O(20ml)を添加し、真空下で2回除去し、その後残留溶媒を加温なしに減圧下で蒸発させて、逆相分取HPLCを介して精製された原料を与え、表題化合物(46)(12mg、0.014mモル、収率17.59%)を提供した。
【0673】
【表61】
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【0674】
実施例10
(1−ベンジルピペリジン−4−イル)メチル2−ヒドロキシ−2−(3−((4−(((R)−2−ヒドロキシ−2−(8−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)エチル)アミノ)ブチル)カルバモイル)フェニル)−2−フェニルアセテートジホルメート(化合物47)
【0675】
【化146】
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【0676】
ステップ1;メチル2−(3−ホルミルフェニル)−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセテート
【0677】
【化147】
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【0678】
ドライTHF133mL中のメチル2−オキソ−2−フェニルアセテート(4.9mL、34.7mモル)の溶液を、滴下状に−20℃で添加し、THF(40.0mモル)中の1M(3−(ジエトキシメチル)フェニル)のマグネシウムブロミド40mLを添加し、混合物を室温で終夜撹拌した。反応物を、飽和NH
4Cl水の付加により急冷し、酢酸エチルで抽出した。有機層を、含水飽和NaCl水で洗浄し、減圧下蒸発させ;残留物を、2MのHCl水20mLおよびMeCN20mLの混合物に溶解した。反応物を、室温で2時間撹拌し、AcOEtおよび1MのHCl水で希釈し、有機層を飽和NaCl水で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させた。蒸発の後、残留物を、フラッシュクロマトグラフィ(シリカゲル、溶離剤:ヘキサンからAcOEt/ヘキサン6/4まで)により精製して、表題化合物(6.8g、25.2mモル、収率75%)を提供した。
UPLC−MS:0.89分、253.1[(M+H)−H2O]+、方法1。a20140911_06。
【0679】
ステップ2;3−(1−ヒドロキシ2−メトキシ−2オキソ1−フェニルエチル)安息香酸
【0680】
【化148】
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【0681】
メチル2−(3−ホルミルフェニル)−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセテート(3.8g、14.06mモル)、K
2H
2PO
4(3.83g、28.1mモル)、2‐メチル‐2‐ブテン(14.89ml、141mモル)およびNaClO
2(2.54g、28.1mモル)を、36mLのt−BuOH/水1/1に、0℃から室温まで4時間反応させた。反応物を、1MのHCl水の付加により、pH6〜7になるまで急冷し、水で希釈し、AcOEtで抽出した。有機層を、Na
2SO
4で乾燥させ、蒸発乾燥させた。原料を、フラッシュクロマトグラフィ(シリカゲル、溶離剤:DCM100%±0.2%AcOHからDCM/EtOH 80/20+0.2%AcOHまで)に付託し、表題化合物(4.1g)を提供した。得られた製品を、さらに精製なしに、以下のステップで用いた。
UPLC−MS:0.79分、269.2[(M+H)−H2O]+、方法1。
【0682】
ステップ3;メチル2−ヒドロキシ−2−(3−((4−オキソブチル)カルバモイル)フェニル)−2−フェニルアセテート
【0683】
【化149】
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【0684】
3−(1−ヒドロキシ2−メトキシ−2オキソ1−フェニルエチル)安息香酸2(2.6g、9.08mモル)およびHATU(3.45g、9.08mモル)を、0℃で30分反応させ、その後、4,4−ジエトキシブタン−1−アミン(2.354ml、13.62mモル)およびDIEA(2.379ml、13.62mモル)を添加し、混合物を室温で2時間撹拌した。反応物を、1MのHCl水100mLの付加により急冷し、室温で1時間撹拌し、その後AcOEtで抽出し、有機層をNa
2SO
4で乾燥させて、蒸発乾燥させた。粗油を、フラッシュクロマトグラフィ(シリカゲル、溶離剤:ヘキサンからAcOEtまで)で精製して、表題化合物(2g、5.63mモル、収率62.0%)を与えた。得られた製品を、さらに精製なしに以下のステップで用いた。
UPLC−MS:0.73分、356.1[M+H]+、方法1。
【0685】
ステップ4;2−(3−((4−(((R)−2−(8−(ベンジルオキシ)−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)−2−((第三級ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)(第三級ブトキシカルボニル)アミノ)ブチル)カルバモイル)フェニル)−2−ヒドロキシ−2−フェニル酢酸メチル
【0686】
【化150】
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【0687】
1(R)−5−(2−アミノ−1−((第三級ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)−8−(ベンジルオキシ)キノリン−2(1H)−オン(2.390g、5.63mモル)、および、2−ヒドロキシ−2−(3−((4−オキソブチル)カルバモイル)フェニル)−2−フェニル酢酸メチル(2g、5.63mモル)を、30mLのDCM中で、Na
2SO
4のスパーテル先端で、室温で10分反応させ、0.3mLのAcOHおよびNaB(OAc)
3H(2.39g、11.30mm)を添加し、混合物を室温で2時間撹拌させた。反応物を濾過し、最初の量の半分に乾燥し、10mLのTHFおよび10mLの飽和NaHCO
3水で希釈し、Boc2O(2.46g、11.30mモル)を添加した。混合物を、室温で0.5時間、活発に撹拌し、AcOEtで希釈し、飽和NaHCO
3水、飽和NaCl水で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、蒸発乾燥した。原料を、フラッシュクロマトグラフィ(シリカゲル、DCMからAcOEtまで)で精製して、表題化合物(0.9g、1.042mモル、収率18.51%)を提供した。
UPLC−MS:1.56分、864.5[M+H]+、方法1。
【0688】
ステップ5;2−(3−((4−(((R)−2−(8−(ベンジルオキシ)−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)−2−((第三級ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)(第三級ブトキシカルボニル)アミノ)ブチル)カルバモイル)フェニル)−2−ヒドロキシ−2−フェニル酢酸
【0689】
【化151】
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【0690】
2−(3−((4−(((R)−2−(8−(ベンジルオキシ)−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)−2−((第三級ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)(第三級ブトキシカルボニル)アミノ)ブチル)カルバモイル)フェニル)−2−ヒドロキシ−2−フェニル酢酸メチル(0.9g、1.042mモル)およびLiOH(0.125g、5.21mモル)を、THF/水が1/1の7mL中で、室温で1時間反応させた。反応物を、0.1MのHCl水の付加により急冷し、AcOEtで抽出し、有機層を、0.1MのHCl水で2回、飽和NaCl水で1回、洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、蒸発乾燥して、表題化合物(869mg、1.022mモル、収率98%)を与えた。
UPLC−MS:1.50分、850.3[M+H]+、方法1。
【0691】
ステップ6;4−(ヒドロキシメチル)ピペリジン−1−カルボン酸ベンジル
【0692】
【化152】
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【0693】
ピペリジン−4−イルメタノール(5.2g、45.1mモル)を、THF60mLおよび飽和NaHCO
3水60mL中に溶解し、その後、(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)炭酸ベンジル(11.25g、45.1mモル)を部分的に添加した。混合物を、室温で1時間撹拌し、AcOEtと水の間に分割し、HCl水1Mで2回洗浄し、飽和NaCl水で洗浄した。有機層を、Na
2SO
4で乾燥し、減圧下で蒸発させて、表題化合物(10.77g、43.2mモル、収率96%)を提供した。得られた製品を、さらに精製なしに、以下のステップで用いた。
UPLC−MS:0.80分、250.2[M+H]+、方法1。
【0694】
ステップ7;4−((2−(3−((4−(((R)−2−(8−(ベンジルオキシ)−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)−2−((第三級ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)(第三級ブトキシカルボニル)アミノ)ブチル)カルバモイル)フェニル)−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトキシ)メチル)ピペリジン−1−カルボン酸ベンジル
【0695】
【化153】
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【0696】
2−(3−((4−(((R)−2−(8−(ベンジルオキシ)−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)−2−((第三級ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)(第三級ブトキシカルボニル)アミノ)ブチル)カルバモイル)フェニル)−2−ヒドロキシ−2−フェニル酢酸(400mg、0.471mモル)、および、CDI(229mg、1.412mモル)を、室温で30分反応させ、その後、4−(ヒドロキシメチル)ピペリジン−1−カルボン酸ベンジル(469mg、1.882mモル)を添加し、反応物を、60℃で2時間撹拌させ、終夜室温で撹拌させた。原料を、飽和NaHCO
3水とAcOEtの間に分割し、有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、蒸発乾燥させた。原料を、フラッシュクロマトグラフィ(シリカゲル、溶離剤:DCMからAcOEtまで)で精製して、表題化合物(110mg、0.102mモル、収率21.62%)を提供した。
UPLC−MS:1.68分、1082.6[M+H]+、方法1。
【0697】
ステップ8;4−イルメチル2−(3−((4−((第三級ブトキシカルボニル)((R)−2−((第三級ブチルジメチルシリル)オキシ)−2−(8−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)エチル)アミノ)ブチル)カルバモイル)フェニル)−2−ヒドロキシ−2−フェニル酢酸蟻酸ピペリジン
【0698】
【化154】
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【0699】
4−((2−(3−((4−(((R)−2−(8−(ベンジルオキシ)−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)−2−((第三級ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)(第三級ブトキシカルボニル)アミノ)ブチル)カルバモイル)フェニル)−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトキシ)メチル)ピペリジン−1−カルボン酸ベンジル(110mg、0.102mモル)を、MeOH 1mLに溶解し、HCOOH 7.80μl、Pd−C水分10%(10.83mg、5.09μモル)を添加し、室温で3時間、水素バルーン圧下で水素化した。反応混合物を濾過し、縮小して乾燥させて、表題化合物(120mg)を与えた。得られた製品を、さらに精製なしに、以下のステップに用いた。
UPLC−MS:0.94分、857.6[M+H]+、方法2。
【0700】
ステップ9;(1−ベンジルピペリジン−4−イル)メチル2−(3−((4−((第三級ブトキシカルボニル)((R)−2−((第三級ブチルジメチルシリル)オキシ)−2−(8−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)エチル)アミノ)ブチル)カルバモイル)フェニル)−2−ヒドロキシ−2−フェニル酢酸
【0701】
【化155】
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【0702】
ピペリジン−4−イルメチル2−(3−((4−((第三級ブトキシカルボニル)((R)−2−((第三級ブチルジメチルシリル)オキシ)−2−(8−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)エチル)アミノ)ブチル)カルバモイル)フェニル)−2−ヒドロキシ−2−フェニル酢酸蟻酸ピペリジン(92mg、0.102mモル)およびベンズアルデヒド(13.45μl、0.132mモル)を、DCM1 mL中に溶解して、室温で1時間撹拌し、その後AcOH7.58μlおよびNa(OAc)
3H(28.1mg、0.132mモル)を溶解し、混合物を室温で終夜撹拌した。さらに、アルデヒドの1モル当量およびNa(OAc)
3Hが、反応を完成に至らせることが必要であった。反応混合物を、AcOEtと飽和NaHCO
3水の間に分割し、飽和NaHCO
3水で2回洗浄し、飽和NaCl水で洗浄し、有機層をNa
2SO
4で乾燥し、蒸発乾燥させて、表題化合物(100mg)を与えた。得られた製品を、さらに精製なしに、以下のステップに用いた。
UPLC−MS:1.04分、946.6[M+H]+、方法2。
【0703】
ステップ10;(化合物47)
(1−ベンジルピペリジン−4−イル)メチル2−(3−((4−((第三級ブトキシカルボニル)((R)−2−((第三級ブチルジメチルシリル)オキシ)−2−(8−ヒドロキシ2−オキソ1,2ジヒドロキノリン−5−イル)エチル)アミノ)ブチル)カルバモイル)フェニル)−2−ヒドロキシ−2−フェニル酢酸(100mg、0.106mモル)を、MeCN0.5mL中に溶解し、5MのHCl水2mLを加えた。混合物を、室温で1時間撹拌し、その後、反転相フラッシュクロマトグラフィ(C18シリカゲル、溶離剤:A100%からB100%まで、A:水/MeCN 95/5+0.1%HCOOH、B:MeCN/水5/5+0.1%HCOOH)に付託して、表題化合物(47)(68mg、0.082mモル、収率78%)を提供した。
【0704】
【表62】
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【0705】
実施例11
(R)−キヌクリジン−3−イル2−ヒドロキシ−2−(3−((4−(((R)−2−ヒドロキシ−2−(8−ヒドロキシ−2−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)エチル)アミノ)ブチル)カルバモイル)フェニル)−2−フェニル酢酸ジホルメート(化合物48)
【0706】
【化156】
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【0707】
ステップ1;(R)−キヌクリジン−3−イル2−(3−((4−(((R)−2−(8−(ベンジルオキシ)−2−ジヒドロキノリン−5−イル)−2−((第三級ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)(第三級ブトキシカルボニル)アミノ)ブチル)カルバモイル)フェニル)−2−ヒドロキシ−2−フェニル酢酸
【0708】
【化157】
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【0709】
実施例10に記載されるような2−(3−((4−(((R)−2−(8−(ベンジルオキシ)−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)−2−((第三級ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)(第三級ブトキシカルボニル)アミノ)ブチル)カルバモイル)フェニル)−2−ヒドロキシ−2−フェニル酢酸、ステップ5(150mg、0.176mモル)、およびCDI(57.2mg、0.353mモル)を、室温で30分反応させ、その後、(R)−キヌクリジン−3−オル(67.3mg、0.529mモル)を添加し、反応物を終夜撹拌した。原料を、飽和NaHCO
3水とAcOEtの間に分割し、有機層を、水で2回洗浄し、飽和NaCl水で洗浄し、Na
2SO
4に乾燥させ、蒸発乾燥させた。得られた原料を、フラッシュクロマトグラフィ(シリカゲル、溶離剤:AcOEt100%からAcOEt100%/7N NH
3が9/1まで)に付託して、表題化合物(93mg、0.097mモル、収率54.9%)を提供した。
UPLC−MS:1.13分、959.7[M+H]+、方法2。
【0710】
ステップ2;(R)−キヌクリジン−3−イル2−(3−((4−((第三級ブトキシカルボニル)((R)−2−((第三級ブチルジメチルシリル)オキシ)−2−(8−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)エチル)アミノ)ブチル)カルバモイル)フェニル)−2−ヒドロキシ−2−フェニル酢酸蟻酸エステル
【0711】
【化158】
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【0712】
(R)−キヌクリジン−3−イル2−(3−((4−(((R)−2−(8−(ベンジルオキシ)−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)−2−((第三級ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)(第三級ブトキシカルボニル)アミノ)ブチル)カルバモイル)フェニル)−2−ヒドロキシ−2−フェニル酢酸(90mg、0.094mモル)、Pd/C(9.98mg、4.69μモル)、およびHCOOH(7.20μl、0.188mモル)を、MeOH0.94mLに溶解し、H
2のバルーン圧下で、完全な脱ベンジルまで、室温で2時間水素化した。反応混合物を、PTFE膜で濾過し、蒸発乾燥して、表題化合物(95mg)を与えた。得られた製品を、さらに精製なしに以下のステップに用いた。
UPLC−MS:0.95分、869.6[M+H]+、方法2。
【0713】
ステップ3;(化合物48)
表題実施例を、実施例10ステップ10の化合物と同様に作製(86mg、0.094mモル)して、表題化合物(48)(60mg、0.080mモル、収率85%)を与えた。
UPLC−MS:3.30分(43.2%)−3.32分(56.8%)、655.1[M+H]+、方法5
【0714】
【表63】
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【0715】
実施例12
(R)−1−メチルピロリジン−3−イル2−ヒドロキシ−2−(3−((4−(((R)−2−ヒドロキシ−2−(8−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)エチル)アミノ)ブチル)カルバモイル)フェニル)−2−フェニル酢酸ジホルメート(化合物49)
【0716】
【化159】
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【0717】
ステップ1;(R)−1−メチルピロリジン−3−イル2−(3−((4−(((R)−2−(8−(ベンジルオキシ)−2−ジヒドロキノリン−5−イル)−2−((第三級ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)(第三級ブトキシカルボニル)アミノ)ブチル)カルバモイル)フェニル)−2−ヒドロキシ−2−フェニル酢酸
【0718】
【化160】
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【0719】
表題化合物を、実施例11ステップ1と同様に、2−(3−((4−(((R)−2−(8−(ベンジルオキシ)−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)−2−((第三級ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)(第三級ブトキシカルボニル)アミノ)ブチル)カルバモイル)フェニル)−2−ヒドロキシ−2−フェニル酢酸(150mg、0.176mモル)から作製して、所望の製品(93mg、0.100mモル、収率56.5%)を与えた。
UPLC−MS:1.12分、933.0[M+H]+、方法2。
【0720】
ステップ2;(R)−1−メチルピロリジン−3−イル2−(3−((4−((第三級ブトキシカルボニル)((R)−2−((第三級ブチルジメチルシリル)オキシ)−2−(8−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)エチル)アミノ)ブチル)カルバモイル)フェニル)−2−ヒドロキシ−2−フェニル酢酸
【0721】
【化161】
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【0722】
表題化合物を、実施例11ステップ2と同様に、(R)−1−メチルピロリジン−3−イル2−(3−((4−(((R)−2−(8−(ベンジルオキシ)−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)−2−((第三級ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)(第三級ブトキシカルボニル)アミノ)ブチル)カルバモイル)フェニル)−2−ヒドロキシ−2−フェニル酢酸(90mg、0.092mモル)、Pd−C水分10%(9.78mg、4.60μモル)およびHCOOH(7.05μl、0.184mモル)から作製し、所望の製品(90mg)を与えた。得られた製品を、さらに精製なしに、以下のステップに用いた。
UPLC−MS:0.93分、843.7[M+H]+、方法2。
【0723】
ステップ3;(化合物49)
表題実施例を、実施例10ステップ10の化合物と同様に、(R)−1−メチルピロリジン−3−イル2−(3−((4−((第三級ブトキシカルボニル)((R)−2−((第三級ブチルジメチルシリル)オキシ)−2−(8−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)エチル)アミノ)ブチル)カルバモイル)フェニル)−2−ヒドロキシ−2−フェニル酢酸蟻酸エステル(90mg、0.101mモル)から作製して、所望の化合物(40mg、0.055mモル、収率54.8%)を与えた。
【0724】
【表64】
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【0725】
実施例13
(1−ベンジルピペリジン−4−イル)メチル2−ヒドロキシ−2−(3−((3−(4−((((R)−2−ヒドロキシ−2−(8−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)エチル)アミノ)メチル)ベンズアミド)プロピル)カルバモイル)フェニル)−2−フェニル酢酸ジホルメート(化合物50)
【0726】
【化162】
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【0727】
ステップ1;メチル2−(3−((3−第三級−ブトキシカルボニル)アミノ)プロピル)カルボニル)フェニル)−2−ヒドロキシ−2−フェニル酢酸
【0728】
【化163】
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【0729】
実施例10ステップ2で得られた3−(1−ヒドロキシ2−メトキシ−2オキソ1−フェニルエチル)安息香酸(500mg、1.747mモル)およびTBTU(561mg、1.747mモル)を、5mL DMF中に室温で5分反応させ、その後、DIEA(0.305ml、1.747mモル)および第三級ブチル(3−アミノプロピル)カルバメート(335mg、1.921mモル)を添加し、混合物を、室温で30分間撹拌させた。
反応物を、0.5MHCl水とAcOEtの間に分割し、有機相を、0.5MHCl水で3回、飽和NaHCO
3水で1回、飽和NaCl水で1回、洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させて、表題化合物(0.78g、1.763mモル、定量収率)を与えた。得られた製品を、さらに精製なしに、以下のステップに用いた。
UPLC−MS:0.99分、465[M+Na]+、方法1。
【0730】
ステップ2;2−(3−((3−((第三級ブトキシカルボニル)アミノ)プロピル)カルバモイル)フェニル)−2−ヒドロキシ−2−フェニル酢酸
【0731】
【化164】
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【0732】
2−(3−((3−((第三級ブトキシカルボニル)アミノ)プロピル)カルバモイル)フェニル)−2−ヒドロキシ−2−フェニル酢酸メチル(0.77g、1.740mモル)およびLiOH(0.208g、8.70mモル)を、11mLのTHF/水1/1に室温で1時間反応させ、反応物を、0.5MのHCl水の付加により急冷し、AcOEtで抽出した。有機相を、飽和NaCl水で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、蒸発乾燥させて、表題化合物(0.61g、1.424mモル、収率82%)を与えた。
UPLC−MS:0.86分、451.1[M+Na]+、方法1。
【0733】
ステップ3;(1−ベンジルピペリジン−4−イル)メチル2−(3−((3−((第三級ブトキシカルボニル)アミノ)プロピル)カルバモイル)フェニル)−2−ヒドロキシ−2−フェニル酢酸
【0734】
【化165】
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【0735】
2−(3−((3−((第三級ブトキシカルボニル)アミノ)プロピル)カルバモイル)フェニル)−2−ヒドロキシ−2−フェニル酢酸(300mg、0.700mモル)およびCDI(227mg、1.400mモル)を、DMF4.7mL内に室温で5分間反応させ、その後(1−ベンジルピペリジン−4−イル)メタノール(431mg、2.100mモル)を添加し、混合物を45℃で終夜撹拌した。反応物を、飽和NaHCO
3とAcOEtの間に分割し、蒸発後に有機相を、フラッシュクロマトグラフィ(シリカゲル、溶離剤:AcOEt100%からMeOH中のAcOEt/NH
3 7N 80/20まで)に付託して、表題化合物(310mg、0.503mモル、収率71.9%)を提供した。得られた製品を、さらに精製なしに以下のステップに用いた。
UPLC−MS:0.75分、616.2[M+H]+、方法2。
【0736】
ステップ4;(1−ベンジルピペリジン−4−イル)メチル2−(3−((3−アミノプロピル)カルバモイル)フェニル)−2−ヒドロキシ−2−フェニル酢酸
【0737】
【化166】
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【0738】
(1−ベンジルピペリジン−4−イル)メチル2−(3−((3−((第三級ブトキシカルボニル)アミノ)プロピル)カルバモイル)フェニル)−2−ヒドロキシ−2−フェニル酢酸(310mg、0.503mモル)を、2.5mLのジオキサンでさらに希釈した4M HClジオキサン(8.00mモル)中で、室温で1時間撹拌し、その後、減圧下で乾燥させ、残留物をEt2O中で粉末させて、表題化合物(0.22g、0.374mモル、収率74.2%)を与え、これは、さらに精製なしに次のステップに用いる。
UPLC−MS:0.38分、516.1[M+H]+、方法2。
【0739】
ステップ5;(1−ベンジルピペリジン−4−イル)メチル2−(3−((3−(4−(((第三級ブトキシカルボニル)((R)−2−((第三級ブチルジメチルシリル)オキシ)−2−(8−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)エチル)アミノ)メチル)ベンズアミド)プロピル)−カルバモイル)フェニル)−2−ヒドロキシ−2−フェニル酢酸
【0740】
【化167】
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【0741】
手順4ステップ1〜5で得られた(R)−4−(((第三級ブトキシカルボニル)(2−((第三級ブチルジメチルシリル)オキシ)−2−(8−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)エチル)アミノ)メチル)安息香酸(63mg、0.111mモル)およびTBTU(35.6mg、0.111mモル)を、1.1mL DMF中で5分間反応させ、(1−ベンジルピペリジン−4−イル)メチル2−(3−((3−アミノプロピル)カルバモイル)フェニル)−2−ヒドロキシ−2−フェニル酢酸ジホルメート(85mg、0.144mモル)およびDIEA(58.0μl、0.332mモル)を添加し、混合物を60℃で1時間撹拌させた。反応物を、AcOEtと飽和NaHCO3の間に分割し、水で2回洗浄し、飽和NaCl水で洗浄し、有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、蒸発乾燥させた。得られた原料(110mg、0.103mモル、収率93%)を、さらに精製なしに次のステップに用いた。
UPLC−MS:1.06分、1066.2[M+H]+、方法2。
【0742】
ステップ6;(化合物50)
表題実施例を、実施例10ステップ10の化合物と同様に、(1−ベンジルピペリジン−4−イル)メチル2−(3−((3−(4−(((第三級ブトキシカルボニル)((R)−2−((第三級ブチルジメチルシリル)オキシ)−2−(8−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)エチル)アミノ)メチル)ベンズアミド)プロピル)カルバモイル)フェニル)−2−ヒドロキシ−2−フェニル酢酸(108mg、0.101mモル)から作製して、表題化合物(50)(22mg、0.023mモル、収率23.01%)を与えた。
【0743】
【表65】
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【0744】
実施例14
(1−ベンジルピペリジン−4−イル)メチル2−ヒドロキシ−2−(4−((5−(((R)−2−ヒドロキシ−2−(8−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)エチル)アミノ)ペンチル)オキシ)フェニル)−2−フェニル酢酸ジホルメート(化合物51)
【0745】
【化168】
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【0746】
ステップ1;メチル2−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−2−ヒドロキシ−2−フェニル酢酸()
【0747】
【化169】
[この文献は図面を表示できません]
【0748】
350mLのTHFの中のメチル2−オキソ−2−フェニル酢酸(12.83ml、91mモル)溶液を、THF内の(4−(ベンジルオキシ)フェニル)のマグネシウムブロミド(100mモル)の1M溶液100mL中に、0℃30分間滴下状に添加し、室温で終夜撹拌した。反応物をAcOEtと飽和NaCl水の間に分割し、有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、蒸発乾燥させた。残留物を、Et
2O中で結晶化させて、表題化合物(15g、43.1mモル、収率47.4%)を提供した。
UPLC−MS:1.24分、331.2[(M+H)−H2O]+、方法1。
【0749】
ステップ2;メチル2−ヒドロキシ−2−(4−ヒドロキシフェニル)−2−フェニル酢酸
【0750】
【化170】
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【0751】
2−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−2−ヒドロキシ−2−フェニル酢酸メチル(5g、14.35mモル)を、混合物エタノール/AcOEt 6/4 100mL中に溶解し、Pd−C水分5%(3.05g、0.718mモル)に添加し、25psiの水素下で室温2時間撹拌した。反応混合物を、PTFE膜で濾過し、蒸発乾燥させて、iPr
2O中に再結晶した原料を与え、表題化合物を提供した(2.95g、11.43mモル、収率79.6%)。
UPLC−MS:0.76分、241.1[(M+H)−H2O]+、方法1。
【0752】
ステップ3;2−(4−(4−(1,3−ジオキソラン−2−イル)ブトキシ)フェニル)−2−ヒドロキシ−2−フェニル酢酸メチル(343−28−1)
【0753】
【化171】
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【0754】
2−ヒドロキシ−2−(4−ヒドロキシフェニル)−2−フェニル酢酸メチル(1g、3.87mモル)および2−(4−ブロモブチル)−1,3−ジオキソラン(0.616ml、4.07mモル)を、15.5mL中で、80℃で8時間及び室温終夜、反応させた。反応混合物を、水とAcOEtの間に分割し、水で2回、飽和NaCl水で1回、洗浄した。有機層を、Na
2SO
4で乾燥させて、蒸発乾燥し、表題化合物(1.54g、3.99mモル、収率103%)を与えた。得られた製品を、さらに精製なしに以下のステップに用いた。
UPLC−MS:1.12分、369.3[(M+H)−H2O]+、方法1。
【0755】
ステップ4;2−ヒドロキシ−2−(4−((5−オキソペンチル)オキシ)フェニル)−2−フェニル酢酸メチル
【0756】
【化172】
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【0757】
2−(4−(4−(1,3−ジオキソラン−2−イル)ブトキシ)フェニル)−2−ヒドロキシ−2−フェニル酢酸メチル(1.50g、3.88mモル)を、ACN/1M HCl水の混合物19.4mL中に溶解し、室温で6時間撹拌した。反応物を、AcOEt内で分割し、水で3回、飽和NaCl水で1回、洗浄した。有機層を、Na
2SO
4で乾燥し、蒸発乾燥させて、表題化合物(1.12g、3.27mモル、収率84%)を与えた。得られた製品を、さらに精製なしに以下のステップに用いた。
UPLC−MS:1.04分、325.2[(M+H)−H2O]+、方法1。
【0758】
ステップ5;2−(4−((5−(((R)−2−(8−(ベンジルオキシ)−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)−2−((第三級ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)(第三級ブトキシカルボニル)アミノ)ペンチル)オキシ)フェニル)−2−ヒドロキシ−2−フェニル酢酸メチル
【0759】
【化173】
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【0760】
(R)−5−(2−アミノ−1−((第三級ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)−8−(ベンジルオキシ)キノリン−2(1H)−オン(1.637g、3.86mモル)および2−ヒドロキシ−2−(4−((5−オキソペンチル)オキシ)フェニル)−2−フェニル酢酸メチル(1.10g、3.21mモル)を、Na
2SO
4のスパーテル先端とともに、DCM16mL中で室温1時間反応させ、その後、AcOH(0.184ml、3.21mモル)およびNa(OAc)3H(1.362g、6.43mモル)を順番に添加し、混合物を室温で3時間撹拌させた。反応物を、TEA(0.448ml、3.21mモル)およびジ第三級ブチルジカーボネート(0.746ml、3.21mモル)の付加の前に、0℃に冷却し、その後、反応物を室温でさらに2時間撹拌した。混合物を、AcOEtで分割し、HCl水0.2Mで3回、水で2回、飽和NaCl水で1回、洗浄した。有機層を、Na
2SO
4で乾燥し、蒸発乾燥させて、フラッシュクロマトグラフィ(シリカゲル−溶離剤:ヘキサンからヘキサン/THFまで)により精製後の原料を与え、表題化合物(1.33g、1.563mモル、収率48.6%)を提供した。
UPLC−MS:1.78分、873.7[M+Na]+、方法2。
【0761】
ステップ6;2−(4−((5−(((R)−2−(8−(ベンジルオキシ)−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)−2−((第三級ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)(第三級ブトキシカルボニル)アミノ)ペンチル)オキシ)フェニル)−2−ヒドロキシ−2−フェニル酢酸
【0762】
【化174】
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【0763】
表題化合物を、実施例10ステップ5と同様に、2−(4−((5−(((R)−2−(8−(ベンジルオキシ)−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)−2−((第三級ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)(第三級ブトキシカルボニル)アミノ)ペンチル)オキシ)フェニル)−2−ヒドロキシ−2−フェニル酢酸メチル(1.33g、1.563mモル)およびLiOH(0.187g、7.81mモル)から作製し、所望の製品(1.1g、1.314mモル、収率84%)を与えた。
UPLC−MS:1.68分、838.2[M+H]+、方法1。20141106 16
【0764】
ステップ7;4−((2−(4−((5−(((R)−2−(8−(ベンジルオキシ)−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)−2−((第三級ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)(第三級ブトキシカルボニル)アミノ)ペンチル)オキシ)フェニル)−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトキシ)メチル)ピペリジン−1−カルボン酸ベンジル
【0765】
【化175】
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【0766】
表題化合物を、実施例10ステップ7の化合物と同様に、2−(4−((5−(((R)−2−(8−(ベンジルオキシ)−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)−2−((第三級ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)(第三級ブトキシカルボニル)アミノ)ペンチル)オキシ)フェニル)−2−ヒドロキシ−2−フェニル酢酸(200mg、0.239mモル)から作製して、所望の製品(98mg、0.092mモル、収率38.4%)を与えた。
UPLC−MS:3.25分、1068.5[M+H]+、方法3。
【0767】
ステップ8;4−イルメチル2−(4−((5−((第三級ブトキシカルボニル)((R)−2−((第三級ブチルジメチルシリル)オキシ)−2−(8−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)エチル)アミノ)ペンチル)オキシ)フェニル)−2−ヒドロキシ−2−フェニル酢酸ピペリジン
【0768】
【化176】
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【0769】
表題化合物は、実施例10(ステップ8)と同様の手段で、4−((2−(4−((5−(((R)−2−(8−(ベンジルオキシ)−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)−2−((第三級ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)(第三級ブトキシカルボニル)アミノ)ペンチル)オキシ)フェニル)−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトキシ)メチル)ピペリジン−1−カルボン酸ベンジル(98mg、0.092mモル)、Pd−C水分10%(9.76mg、4.59μモル)、およびHCOOH(7.04μl、0.183mモル)から作製して、所望の製品(73mg、0.082mモル、収率89%)を与えた。得られた製品を、さらに精製なしに以下のステップに用いた。
UPLC−MS:1.08分、844.7[M+H]+、方法2。
【0770】
ステップ9;(1−ベンジルピペリジン−4−イル)メチル2−(4−((5−((第三級ブトキシカルボニル)((R)−2−((第三級ブチルジメチルシリル)オキシ)−2−(8−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)エチル)アミノ)ペンチル)オキシ)フェニル)−2−ヒドロキシ−2−フェニル酢酸
【0771】
【化177】
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【0772】
表題化合物を、実施例10ステップ9と同様の手段で、(1−ベンジルピペリジン−4−イル)メチル2−(4−((5−((第三級ブトキシカルボニル)((R)−2−((第三級ブチルジメチルシリル)オキシ)−2−(8−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)エチル)アミノ)ペンチル)オキシ)フェニル)−2−ヒドロキシ−2−フェニル酢酸(73mg、0.082mモル)、AcOH(9.39μl、0.164mモル)およびNa(OAc)3H(52.1mg、0.246mモル)から、作製した。得られた製品を、さらに精製なしに以下のステップに用いた。
UPLC−MS:1.17分、934.7[M+H]+、方法2。
【0773】
ステップ10;(化合物51)
表題実施例を、実施例10ステップ10と同様の手段で、(1−ベンジルピペリジン−4−イル)メチル2−(4−((5−((第三級ブトキシカルボニル)((R)−2−((第三級ブチルジメチルシリル)オキシ)−2−(8−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)エチル)アミノ)ペンチル)オキシ)フェニル)−2−ヒドロキシ−2−フェニル酢酸(77mg、0.082mモル)から作製して、表題製品(51)(28mg、0.037mモル、収率44.4%)を与えた。
【0774】
【表66】
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【0775】
実施例15
(R)−キヌクリジン−3−イル2−ヒドロキシ−2−(4−((5−(((R)−2−ヒドロキシ−2−(8−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)エチル)アミノ)ペンチル)オキシ)フェニル)−2−フェニル酢酸ジホルメート(化合物52)
【0776】
【化178】
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【0777】
ステップ1;(R)−キヌクリジン−3−イル2−(4−((5−(((R)−2−(8−(ベンジルオキシ)−2−ジヒドロキノリン−5−イル)−2−((第三級ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)(第三級ブトキシカルボニル)アミノ)ペンチル)オキシ)フェニル)−2−ヒドロキシ−2−フェニル酢酸
【0778】
【化179】
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【0779】
表題化合物を、実施例14ステップ7と同様に作製して、所望の製品(138mg、0.146mモル、収率81%)を与えた。
UPLC−MS:1.27分、946.7[M+H]+、方法2。
【0780】
ステップ2;(R)−キヌクリジン−3−イル2−(4−((5−((第三級ブトキシカルボニル)((R)−2−((第三級ブチルジメチルシリル)オキシ)−2−(8−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)エチル)アミノ)ペンチル)オキシ)フェニル)−2−ヒドロキシ−2−フェニル酢酸
【0781】
【化180】
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【0782】
表題化合物を、実施例14ステップ8と同様に、(R)−キヌクリジン−3−イル2−(4−((5−(((R)−2−(8−(ベンジルオキシ)−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)−2−((第三級ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)(第三級ブトキシカルボニル)アミノ)ペンチル)オキシ)フェニル)−2−ヒドロキシ−2−フェニル酢酸(138mg、0.146mモル)、Pd−C水分10%(15.52mg、7.29μモル)、およびHCOOH(11.19μl、0.292mモル)から作製して、所望の製品(150mg)を与えた。得られた製品を、さらに精製なしに以下のステップに用いた。
UPLC−MS:1.09分、856.7[M+H]+、方法2。
【0783】
ステップ3;(化合物52)
表題実施例を、実施例10ステップ10の化合物と同様に、(R)−キヌクリジン−3−イル2−(4−((5−((第三級ブトキシカルボニル)((R)−2−((第三級ブチルジメチルシリル)オキシ)−2−(8−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)エチル)アミノ)ペンチル)オキシ)フェニル)−2−ヒドロキシ−2−フェニル酢酸蟻酸エステル(132mg、0.146mモル)から作製して、表題製品(52)(68mg、0.099mモル、収率67.6%)を与えた。
【0784】
【表67】
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【0785】
実施例16
(1−ベンジルピペリジン−4−イル)メチル2−ヒドロキシ−2−(4−((4−((4−((((R)−2−ヒドロキシ−2−(8−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)エチル)アミノ)メチル)ベンズアミド)メチル)ベンジル)オキシ)フェニル)−2−フェニル酢酸ジホルメート(化合物53)
【0786】
【化181】
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【0787】
ステップ1;2−(4−((4−(((第三級ブトキシカルボニル)アミノ)メチル)ベンジル)オキシ)フェニル)−2−ヒドロキシ−2−フェニル酢酸メチル
【0788】
【化182】
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【0789】
実施例14ステップ2のように得られた2−ヒドロキシ−2−(4−ヒドロキシフェニル)−2−フェニル酢酸メチル(0.5g、1.936mモル)、第三級ブチル4−(ブロモメチル)ベンジルカルバメート(0.581g、1.936mモル)、およびK
2CO
3(0.268g、1.936mモル)を、DMF9.7mL中で、80℃で3時間反応させた。反応物を、水とAcOEtの間で分割し、水および飽和NaCl水で3回洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、蒸発乾燥させた。残留物を、フラッシュカラムクロマトグラフィ(シリカゲル;溶離剤:ヘキサンからヘキサン/AcOEt 50/50まで)で精製して、表題化合物(1.42g、93%)を提供した。
UPLC−MS:1.30分、460.0[(M+H)−H2O]+、方法2。
【0790】
ステップ2;2−(4−((4−(((第三級ブトキシカルボニル)アミノ)メチル)ベンジル)オキシ)フェニル)−2−ヒドロキシ−2−フェニル酢酸
【0791】
【化183】
[この文献は図面を表示できません]
【0792】
表題化合物を、実施例10ステップ5と同様に、2−(4−((4−(((第三級ブトキシカルボニル)アミノ)メチル)ベンジル)オキシ)フェニル)−2−ヒドロキシ−2−フェニル酢酸メチル(0.65g、1.361mモル)、およびLiOH(0.163g、6.81mモル)から作製して、所望の製品(673mg、1.452mモル、収率107%)を与えた。
UPLC−MS:2.28分、446.0[(M+H)−H2O]+、方法4。
【0793】
ステップ3;2−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)メチル2−(4−((4−(((第三級ブトキシカルボニル)アミノ)メチル)ベンジル)オキシ)フェニル)−2−ヒドロキシ−2−フェニル酢酸
【0794】
【化184】
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【0795】
表題中間体を、実施例10ステップ7の化合物と同様に、2−(4−((4−(((第三級ブトキシカルボニル)アミノ)メチル)ベンジル)オキシ)フェニル)−2−ヒドロキシ−2−フェニル酢酸(630mg、1.359mモル)、CDI(661mg、4.08mモル)、および(1−ベンジルピペリジン−4−イル)メタノール(1116mg、5.44mモル)から作製し、所望の製品(520mg、0.799mモル、収率58.8%)を与えた。
UPLC−MS:0.92分、651.1[M+H]+、方法2。
【0796】
ステップ4;(1−ベンジルピペリジン−4−イル)メチル2−(4−((4−(アミノメチル)ベンジル)オキシ)フェニル)−2−ヒドロキシ−2−フェニル酢酸ビスヒドロクロリド
【0797】
【化185】
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【0798】
表題化合物を、実施例10ステップ10と同様に、2(1−ベンジルピペリジン−4−イル)メチル2−(4−((4−(((第三級ブトキシカルボニル)アミノ)メチル)ベンジル)オキシ)フェニル)−2−ヒドロキシ−2−フェニル酢酸(520mg、0.799mモル)から作製して、表題化合物(357mg、0.572mモル、収率71.6%)を与えた。
UPLC−MS:0.49分、551.1[M+H]+、方法2。
【0799】
ステップ5;(1−ベンジルピペリジン−4−イル)メチル2−(4−((4−((4−(((第三級ブトキシカルボニル)((R)−2−((第三級ブチルジメチルシリル)オキシ)−2−(8−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)エチル)アミノ)メチル)ベンズアミド)メチル)ベンジル)オキシ)フェニル)−2−ヒドロキシ−2−フェニル酢酸
【0800】
【化186】
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【0801】
手順4ステップ1〜5に記載のように得られた(R)−4−(((第三級ブトキシカルボニル)(2−((第三級ブチルジメチルシリル)オキシ)−2−(8−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)エチル)アミノ)メチル)安息香酸(50mg、0.264mモル)、(1−ベンジルピペリジン−4−イル)メチル2−(4−((4−(アミノメチル)ベンジル)オキシ)フェニル)−2−ヒドロキシ−2−フェニル酢酸ビスヒドロクロリド(164mg、0.264mモル)、1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾル−1−オル(46.3mg、0.343mモル)、DMAP(4mg、0.033mモル)、および、DIEA(0.138ml、0.791mモル)を、DMF3mL中で5分間撹拌させた後、EDC(65.7mg、0.343mモル)を添加し、混合物を、室温で終夜撹拌した。反応混合物を、飽和NaHCO
3水とAcOEtの間に分割し、有機層を、水および飽和NaCl水で3回洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、蒸発乾燥させて、原料(292mg)を与えた。得られた原料を、さらに精製なしに以下のステップに用いた。
UPLC−MS:1.14分、1102.1[M+H]+、方法2。
【0802】
ステップ6;(化合物53)
表題実施例を、実施例10ステップ10と同様に、1−ベンジルピペリジン−4−イル)メチル2−(4−((4−((4−(((第三級ブトキシカルボニル)((R)−2−((第三級ブチルジメチルシリル)オキシ)−2−(8−ヒドロキシ−2−オキソ−1、2−ジヒドロキノリン−5−イル)エチル)アミノ)メチル)ベンズアミド)メチル)ベンジル)オキシ)フェニル)−2−ヒドロキシ−2−フェニル酢酸(290mg、0.263mモル)から作製して、表題製品(53)(62mg、0.063mモル、収率24.05%)を与えた。
【0803】
【表68】
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【0804】
実施例17
(1−ベンジルピペリジン−4−イル)メチル2−ヒドロキシ−2−(3−((((5−(((R)−2−ヒドロキシ−2−(8−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)エチル)アミノ)ペンチル)オキシ)カルボニル)アミノ)フェニル)−2−フェニル酢酸ビスヒドロクロリド(化合物54)
【0805】
【化187】
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【0806】
ステップ1;メチル2−(3−アミノフェニル)−2−ヒドロキシ−2−フェニル酢酸
【0807】
【化188】
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【0808】
メチル2−オキソ−2−フェニル酢酸(16.4mモル、4.22g)を、DMF(5ml、21.32mモル)に溶解し、溶液を−15℃に冷却した後、(3−(ビス(トリメチルシリル)アミノ)フェニル)マグネシウムクロリド(21.32ml、21.32mモル)を滴下状に添加し、混合物を残して室温に到達させた。メチル2−オキソ−2−フェニル酢酸(3.5g、21.32mモル)を、アルゴン下で乾燥DMF(10ml)中に溶解し、溶液を−20℃まで冷却した後、THF(21.32ml、21.32mモル)中の(3−(ビス(トリメチルシリル)アミノ)フェニル)マグネシウムクロリド1.0Mを、滴下状に添加し、混合物を室温に到達させ、さらに1.5時間撹拌した。アセトニトリル(20ml)の付加により、反応物を急冷し、AcOEt(80ml)と水(80ml)の間に分割した。有機層を、水で2回、飽和NaClで1回、洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、減圧下で乾燥させた。原料を、シリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィ(溶離剤−ヘキサン/AcOEt 95/5からAcOEt100%まで)で精製し、表題化合物(3.73g、14.50mモル、68%の収率)を提供した。
UPLC−MS:0.89分、258.1[(M+H)]+、方法4。
【0809】
ステップ2;(R)−第三級ブチル(2−(8−(ベンジルオキシ)−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)−2−((第三級ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)(5−ヒドロキシペンチル)カルバメート
【0810】
【化189】
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【0811】
(R)−8−(ベンジルオキシ)−5−(2−ブロモ−1−((第三級ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)キノリン−2(1H)−オン(500mg、1.024mモル)および5−アミノペンタン−1−オル(106mg、1.024mモル)を、NMP(3ml)に溶解し、溶液を、窒素下で85℃終夜撹拌した。反応混合物を、AcOEtと水の間に分割し、有機相を水で2回洗浄し、有機層を、Na
2SO
4で乾燥させ、減圧下で蒸発させて、1/1THFおよびNaHCO3飽和ゾル(6ml)に溶解された原料を与え、ジ第三級ブチルジカーボネート(67.1mg、0.308mモル)を添加し、混合物を室温で1時間加熱した。反応混合物を、AcOEt(20ml)と水の間に分割し、有機相を、水で2回、HCl0.5M(20ml)で1回、食塩水で1回、洗浄した。有機層を、Na
2SO
4で乾燥し、減圧下で乾燥させた。原料を、シリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィ(溶離剤−ヘキサン100%からヘキサン/酢酸エチル80%20%/80%まで)で精製して、表題化合物(76mg、0.124mモル、12.16%の収率)を与えた。
UPLC−MS:2.86分、611[(M+H)]+、方法4。
【0812】
ステップ3;メチル2−(3−(((R)−10−(8−(ベンジルオキシ)−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)−8−(第三級ブトキシカルボニル)−12,12,13,13−テトラメチル−2,11−ジオキサ−8−アザ−12−シラテトラデカン−1−オイル)アミノ)フェニル)−2−ヒドロキシ−2−フェニル酢酸
【0813】
【化190】
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【0814】
2−(3−アミノフェニル)−2−ヒドロキシ−2−フェニル酢酸メチル(1g、3.89mモル)を、アセトニトリル(12ml)に溶解し、トリクロロメチルカルボノクロリダート(1.922g、9.72mモル)を添加した。溶液を、7時間室温で撹拌した後、真空下で蒸発させ、DCM1mlを添加し、再び蒸発した。残留物を、DCM(5ml)に溶解し、(R)−第三級ブチル(2−(8−(ベンジルオキシ)−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)−2−((第三級ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)(5−ヒドロキシペンチル)カルバメート(2.374g、3.89mモル)を添加し、反応物は室温で6時間撹拌した。溶媒を蒸発させ、残留物を、シリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィ(溶離剤−ヘキサン/酢酸エチル0から90%まで)で精製して、表題化合物(344mg、9.9%)を提供した。
UPLC−MS:1.64分、895.4[(M+H)]+、方法2。
【0815】
ステップ4;2−(3−(((R)−10−(8−(ベンジルオキシ)−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)−8−(第三級ブトキシカルボニル)−12,12,13,13−テトラメチル−2,11−ジオキサ−8−アザ−12−シラテトラデカン−1−オイル)アミノ)フェニル)−2−ヒドロキシ−2−フェニル酢酸
【0816】
【化191】
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【0817】
2−(3−(((R)−10−(8−(ベンジルオキシ)−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)−8−(第三級ブトキシカルボニル)−12,12,13,13−テトラメチル−2,11−ジオキサ−8−アザ−12−シラテトラデカン−1−オイル)アミノ)フェニル)−2−ヒドロキシ−2−フェニル酢酸メチル(143mg、0.160mモル)を、DMF(0.7ml)に溶解し、LiOH 1N(0.320ml、0.320mモル)を投入し;混合物を、室温で2時間撹拌した。混合物のpHを、1NHCl水溶液でpH=5に調整した。反応混合物を、AcOEt(5ml)と水の間に分割し、有機相を、水で2回洗浄し、その後食塩水で洗浄した。そして、有機溶液を硫酸ナトリウムで乾燥し、真空下蒸発して、次のステップに用いる表題化合物(120mg、85%)を提供した。
UPLC−MS:1.59分、880.2[(M+H)]+、方法2。
【0818】
ステップ5;(1−ベンジルピペリジン−4−イル)メチル2−(3−(((R)−8−(第三級ブトキシカルボニル)−10−(8−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)−12,12,13,13−テトラメチル−2,11−ジオキサ−8−アザ−12−シラテトラデカン−1−オイル)アミノ)フェニル)−2−ヒドロキシ−2−フェニル酢酸
【0819】
【化192】
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【0820】
2−(3−(((R)−10−(8−(ベンジルオキシ)−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)−8−(第三級ブトキシカルボニル)−12,12,13,13−テトラメチル−2,11−ジオキサ−8−アザ−12−シラテトラデカン−1−オイル)アミノ)フェニル)−2−ヒドロキシ−2−フェニル酢酸(120mg、0.136mモル)を、DMF(1.5ml、0.136mモル)およびジ(1H−イミダゾール−1−イル)メタノンに溶解し、CDI(33.2mg、0.205mモル)を添加し、混合物を室温で1時間撹拌した。そして、(1−ベンジルピペリジン−4−イル)メタノール(33.6mg、0.164mモル)を添加し、反応物を、室温で3時間撹拌した。反応混合物を、AcOEt(20ml)と水の間に分割し;有機相を、水で2回洗浄し、HCl0.5M(20ml)で洗浄し、食塩水で洗浄した。そして、溶液を硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下蒸発させた。残留物は、シリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィ(溶離剤−AcOEt100%からAcOEt/MeOH中7NのNH
3が80/20まで)に付託して、表題化合物(75mg、0.070mモル、51.5%の収率)を、黄色泡として提供した。
UPLC−MS:2.51分、1066.6[(M+H)]+、方法4。
【0821】
ステップ6;(1−ベンジルピペリジン−4−イル)メチル2−(3−(((R)−8−(第三級ブトキシカルボニル)−10−(8−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)−12,12,13,13−テトラメチル−2,11−ジオキサ−8−アザ−12−シラテトラデカン−1−オイル)アミノ)フェニル)−2−ヒドロキシ−2−フェニル酢酸
【0822】
【化193】
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【0823】
(1−ベンジルピペリジン−4−イル)メチル2−(3−(((R)−10−(8−(ベンジルオキシ)−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)−8−(第三級ブトキシカルボニル)−12,12,13,13−テトラメチル−2,11−ジオキサ−8−アザ−12−シラテトラデカン−1−オイル)アミノ)フェニル)−2−ヒドロキシ−2−フェニル酢酸(150mg、0.281mモル)を、窒素下でメタノール(2ml、0.281mモル)に溶解した後、懸濁液に、Pd/BaSO
4(40mg、0.281mモル)を添加し、水素バルーン圧下、室温で2時間水素化した。反応混合物を、濾過および乾燥して、原料表題化合物(75mg、0.153mモル、54.6%の収率)を黄色油として与え、さらに精製なしに次のステップに用いた。
UPLC−MS:2.59分、977.53[(M+H)]+、方法4。
【0824】
ステップ7;(化合物54)
(1−ベンジルピペリジン−4−イル)メチル2−(3−(((R)−8−(第三級ブトキシカルボニル)−10−(8−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)−12,12,13,13−テトラメチル−2,11−ジオキサ−8−アザ−12−シラテトラデカン−1−オイル)アミノ)フェニル)−2−ヒドロキシ−2−フェニル酢酸(30mg、0.031mモル)を、HCl37%(0.5ml)に溶解し、溶液を室温で5分間撹拌し、UPLC中の開始物質を完全に消失させた。V10バイオタージを用いて、溶剤蒸発を行った。残留物を、アセトン中で粉末にし、カートリッジで濾過して、表題化合物(54)(11mg、47%)を提供した。
【0825】
【表69】
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【0826】
実施例18
(R)−キヌクリジン−3−イル2−ヒドロキシ−2−(3−(5−(((R)−2−ヒドロキシ−2−(8−ヒドロキシ−2−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)エチル)アミノ)ペンタンアミド)フェニル)−2−フェニル酢酸ヒドロクロリド(化合物55)
【0827】
【化194】
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【0829】
ステップ1;2−(3−(5−(((R)−2−(8−(ベンジルオキシ)−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)−2−((第三級ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)アミノ)ペンタンアミド)フェニル)−2−ヒドロキシ−2−フェニル酢酸メチル
【0830】
【化195】
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【0831】
実施例17ステップ1のように得られた2−(3−アミノフェニル)−2−ヒドロキシ−2−フェニル酢酸メチル(500mg、1.943mモル)を、DCM(2ml)に溶解し、5−ブロモペンタノイルクロリド(504mg、2.53mモル)を添加し、反応物を、室温で2時間撹拌した。混合物を、DCM(2ml)で希釈し、有機相を、NaHCO
3飽和溶液で洗浄し、その後HCl1Mで洗浄し、食塩水で2回洗浄した。溶液を、硫酸ナトリウムで乾燥し、真空下で蒸発させて、薄赤油として表題化合物を与えた(490mg、60%)。
UPLC−MS:1.82分、404.01[(M+H)−H2O]+、方法4。
【0832】
ステップ2;メチル2−(3−(5−(((R)−2−(8−(ベンジルオキシ)−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)−2−((第三級ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)アミノ)ペンタンアミド)フェニル)−2−ヒドロキシ−2−フェニル酢酸
【0833】
【化196】
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【0834】
(R)−5−(2−アミノ−1−((第三級ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)−8−(ベンジルオキシ)キノリン−2(1H)−オン(376mg、0.885mモル)を、乾燥DMF(2ml)に溶解した。4−アミノブタン−1−オル(0.082ml、0.884mモル)を添加し、溶液を窒素下で、95℃で4時間撹拌した。反応混合物をAcOEtと水の間で分割し、有機相を水で2回洗浄した。有機層をNa
2SO
4で乾燥し、減圧下で蒸発させて、薄黄色油を与えた。残留物を、反転相フラッシュカラムクロマトグラフィ(溶離剤−15CV中、100%Aから100%Bまで;A:水/MeCN95/5+0.01%HCOOH;B:水/MeCN 5/95+0.01%HCOOH)で精製して、表題化合物(464mg、0.607mモル、82%の収率)を提供した。
UPLC−MS:2.13分、764.01[(M+H)]+、方法4。
【0835】
ステップ3;2−(3−(5−(((R)−2−(8−(ベンジルオキシ)−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)−2−((第三級ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)(第三級ブトキシカルボニル)アミノ)ペンタンアミド)フェニル)−2−ヒドロキシ−2−フェニル酢酸メチル
【0836】
【化197】
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【0837】
2−(3−(5−(((R)−2−(8−(ベンジルオキシ)−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)−2−((第三級ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)アミノ)ペンタンアミド)フェニル)−2−ヒドロキシ−2−フェニル酢酸メチル(170mg、0.223mモル)を、THF(1ml)に溶解し、ジ第三級ブチルジカーボネート(72.8mg、0.334mモル)およびNaHCO
3飽和溶液(1ml、4.45mモル)を添加し、混合物を、室温で1時間撹拌した。反応混合物を、AcOEt(20ml)と水の間で分割し、有機相を、水、HCl 0.5M(20ml)および食塩水で2回洗浄した。そして、有機溶液を硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で蒸発させて、表題化合物を定量収率(192mg)で与えた。精製は、必要ではなかった。
UPLC−MS:1.57分、864.37[(M+H)]+、方法2。
【0838】
ステップ4;2−(3−(5−(((R)−2−(8−(ベンジルオキシ)−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)−2−((第三級ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)(第三級ブトキシカルボニル)アミノ)ペンタンアミド)フェニル)−2−ヒドロキシ−2−フェニル酢酸
【0839】
【化198】
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【0840】
2−(3−(5−(((R)−2−(8−(ベンジルオキシ)−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)−2−((第三級ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)(第三級ブトキシカルボニル)アミノ)ペンタンアミド)フェニル)−2−ヒドロキシ−2−フェニル酢酸メチル(170mg、0.197mモル)を、DMF(1ml)に溶解し、LiOHを、1N(0.393ml、0.393mモル)添加し、混合物を、室温で1時間撹拌した。1NHCl水溶液で、混合物のpHをpH=5に調整した。反応混合物を、AcOEt(5ml)と水の間で分割し、有機相を、食塩水で洗浄し、その後水で2回洗浄した。そして、有機溶液を硫酸ナトリウムで乾燥し、真空下で蒸発させて、表題化合物(170mg、90%)を提供した。精製は、必要ではなかった。
UPLC−MS:1.50分、850.01[(M+H)]+、方法2。
【0841】
ステップ5;(R)−キヌクリジン−3−イル2−(3−(5−(((R)−2−(8−(ベンジルオキシ)−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)−2−((第三級ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)(第三級ブトキシカルボニル)アミノ)ペンタンアミド)フェニル)−2−ヒドロキシ−2−フェニル酢酸
【0842】
【化199】
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【0843】
2−(3−(5−(((R)−2−(8−(ベンジルオキシ)−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)−2−((第三級ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)(第三級ブトキシカルボニル)アミノ)ペンタンアミド)フェニル)−2−ヒドロキシ−2−フェニル酢酸(170mg、0.20mモル)を、DMF(1.3ml)およびジ(1H−イミダゾール−1−イル)メタノンに溶解し、CDI(48.6mg、0.30mモル)を添加し、混合物を室温で1時間撹拌した。そして、(R)−キヌクリジン−3−オル(30.5mg、0.240mモル)を添加し、反応物を室温で3時間撹拌した。反応混合物を、AcOEt(20ml)と水の間で分割し;有機相を、水、HCl 0.5M(20ml)及び食塩水で2回洗浄した。そして、溶液を、硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下蒸発させた。残留物を、フラッシュカラムクロマトグラフィ(溶離剤−AcOEt100%からAcOEt/NH
3 MeOH中7N 80/20まで)で精製して、表題化合物(105mg、54.7%)を提供した。
UPLC−MS:1.30分、959.52[(M+H)]+、方法2。
【0844】
ステップ6;(R)−キヌクリジン−3−イル2−(3−(5−((第三級ブトキシカルボニル)((R)−2−((第三級ブチルジメチルシリル)オキシ)−2−(8−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)エチル)アミノ)ペンタンアミド)フェニル)−2−ヒドロキシ−2−フェニル酢酸
【0845】
【化200】
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【0846】
(1−ベンジルピペリジン−4−イル)メチル2−(3−(((R)−10−(8−(ベンジルオキシ)−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)−8−(第三級ブトキシカルボニル)−12,12,13,13−テトラメチル−2,11−ジオキサ−8−アザ−12−シラテトラデカン−1−オイル)アミノ)フェニル)−2−ヒドロキシ−2−フェニル酢酸(102mg、0.106mモル)を、窒素下でメタノール(1.5ml)に溶解し、その後、懸濁液を、Pd/BaSO4(40mg、0.281mモル)に添加し、水素バルーン圧下、室温で2時間水素化した。反応混合物を、濾過および乾燥して、(1−ベンジルピペリジン−4−イル)メチル2−(3−(((R)−8−(第三級ブトキシカルボニル)−10−(8−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)−12,12,13,13−テトラメチル−2,11−ジオキサ−8−アザ−12−シラテトラデカン−1−オイル)アミノ)フェニル)−2−ヒドロキシ−2−フェニル酢酸(75mg、0.086mモル、81.1%の収率)である、黄色がかった油としての原料を与え、これを、精製なしで次のステップに用いる。
UPLC−MS:2.29分、435.1[(M+H)、/2]+、方法4。
【0847】
ステップ7;(化合物55)
(R)−キヌクリジン−3−イル2−(3−(5−((第三級ブトキシカルボニル)((R)−2−((第三級ブチルジメチルシリル)オキシ)−2−(8−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)エチル)アミノ)ペンタンアミド)フェニル)−2−ヒドロキシ−2−フェニル酢酸(45mg、0.052mモル)を、HCl35%(0.7ml)中に溶解し、室温で5分間で撹拌し、UPLC内の出発原料が完全に消失した。V10バイオタージを用いて、溶剤蒸発を行った。アセトン中で残留物を粉末にし、カートリッジを濾過して、表題化合物(55)(34mg、88%)を提供した。
【0848】
【表70】
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【0849】
実施例19
(1−ベンジルピペリジン−4−イル)メチル2−ヒドロキシ−2−(3−(3−(3−(4−((((R)−2−ヒドロキシ−2−(8−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)エチル)アミノ)メチル)ベンズアミド)プロピル)ウレイド)フェニル)−2−フェニル酢酸ジホルメート(化合物56)
【0850】
【化201】
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【0851】
ステップ1;メチル2−(3−(3−(3−((第三級ブトキシカルボニル)アミノ)プロピル)ウレイド)フェニル)−2−ヒドロキシ−2−フェニル酢酸
【0852】
【化202】
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【0853】
実施例17ステップ1のように得られた2−(3−アミノフェニル)−2−ヒドロキシ−2−フェニル酢酸メチル(500mg、1.943mモル)を、アセトニトリル(1.5ml、1.943mモル)中に溶解し、トリクロロメチルカルボノクロリダート(961mg、4.86mモル)を添加した。溶液を、室温で7時間撹拌し、その後、真空下で蒸発させ、DCM1mlを添加し、再び蒸発した。残留物を、DCM(3ml)に溶解し、第三級ブチル(3−アミノプロピル)カルバメート(アルドリッチ、339mg、1.943mモル)を添加した。反応物を、室温で1時間撹拌し、その2〜3分後に多量の塩で沈降させた。溶媒を濾過し、濾過液を蒸発させて、表題化合物(800mg、1.749mモル、90%)の薄黄色油を与えた。さらに精製は必要ではなかった。
UPLC−MS:1.15分、457.1([M+H]+)、方法2。
【0854】
ステップ2;2−(3−(3−(3−((第三級ブトキシカルボニル)アミノ)プロピル)ウレイド)フェニル)−2−ヒドロキシ−2−フェニル酢酸
【0855】
【化203】
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【0856】
2−(3−(3−(3−((第三級ブトキシカルボニル)アミノ)プロピル)ウレイド)フェニル)−2−ヒドロキシ−2フェニル酢酸メチル(200mg、0.437mモル))およびLiOH(52.3mg、2.186mモル)を、テトラヒドロフラン(容積:1.5)/水(容積:1.5)に室温で2時間溶解し、その後混合物を、AcOEtとHCl0.2Mの間で分割した。有機層を、飽和NaCl水で洗浄し、乾燥Na
2SO
4で乾燥し、減圧下で蒸発して、白色泡として2−(3−(3−(3−((第三級ブトキシカルボニル)アミノ)プロピル)ウレイド)フェニル)−2−ヒドロキシ−2−フェニル酢酸(174mg、0.393mモル、収率90%)を与えた。さらに精製は必要でなかった。
UPLC−MS:0.93分、444.1[M+H]+、方法2。
【0857】
ステップ3;(1−ベンジルピペリジン−4−イル)メチル2−(3−(3−(3−アミノプロピル)ウレイド)フェニル)−2−ヒドロキシ−2−フェニル酢酸
【0858】
【化204】
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【0859】
2−(3−(3−(3−((第三級ブトキシカルボニル)アミノ)プロピル)ウレイド)フェニル)−2−ヒドロキシ−2−フェニル酢酸(200mg、0.451mモル)を、ジ(1H−イミダゾール−1−イル)メタノン(146mg、0.902mモル)と室温で30分間反応し、その後(1−ベンジルピペリジン−4−イル)メタノール(278mg、1.353mモル)を添加し、反応物を60℃で2時間撹拌し、終夜室温とした。原料を、飽和NaHCO
3とAcOEtの間に分割した。有機層を、Na
2SO
4で乾燥し、減圧下で乾燥させた。原料を、フラッシュクロマトグラフィ(シリカゲル、溶離剤:AcOEt100%からAcOEt/MeOH中 7N NH
3 80/20まで)によりシリカゲル上に精製して、表題化合物(138mg、0.219mモル、48.5%の収率)を提供した。
UPLC−MS:1.29分、630.55[M+H]+、方法4。
【0860】
ステップ4;(1−ベンジルピペリジン−4−イル)メチル2−(3−(3−(3−アミノプロピル)ウレイド)フェニル)−2−ヒドロキシ−2−フェニル酢酸ビスヒドロクロリド
【0861】
【化205】
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【0862】
(1−ベンジルピペリジン−4−イル)メチル2−(3−(3−(3−((第三級ブトキシカルボニル)アミノ)プロピル)ウレイド)フェニル)−2−ヒドロキシ−2−フェニル酢酸(138mg、0.219mモル)を、ジオキサン/HCl4N(1.5ml)中で、室温で1時間撹拌し、さらに1.5mLのジオキサンで希釈し;その後混合物を減圧下で乾燥し、残留物をEt2O中で粉末にして、(1−ベンジルピペリジン−4−イル)メチル2−(3−((3−アミノプロピル)カルバモイル)フェニル)−2−ヒドロキシ−2−フェニル酢酸、2HCl(0.22g、0.374mモル、収率74.2%)、および、(1−ベンジルピペリジン−4−イル)メチル2−(3−((3−アミノプロピル)カルバモイル)フェニル)−2−ヒドロキシ−2−フェニル酢酸(0.090g、0.170mモル、収率77.6%)を、ともに、さらに精製なしに次のステップに用いる白色の固体として、与える。
UPLC−MS:0.51分、530.86[M+H]+、方法4。
【0863】
ステップ5;(1−ベンジルピペリジン−4−イル)メチル2−(3−(3−(3−(4−(((第三級ブトキシカルボニル)((R)−2−((第三級ブチルジメチルシリル)オキシ)−2−(8−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)エチル)アミノ)メチル)ベンズアミド)プロピル)ウレイド)フェニル)−2−ヒドロキシ−2−フェニル酢酸
【0864】
【化206】
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【0865】
手順4ステップ1〜5に記載のように得られた(R)−4−(((第三級ブトキシカルボニル)(2−((第三級ブチルジメチルシリル)オキシ)−2−(8−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)エチル)アミノ)メチル)安息香酸(65.2mg、0.115mモル)、および、TBTU(36.6mg、0.115mモル)を、DMF1.1mL中で5分間反応させ、その後、(1−ベンジルピペリジン−4−イル)メチル2−(3−(3−(3−アミノプロピル)ウレイド)フェニル)−2−ヒドロキシ−2−フェニル酢酸(90mg、0.149mモル)およびDIEA(58.0μl、0.332mモル)を添加し、混合物を60℃で1時間撹拌した。反応物を、AcOEtと飽和NaHCO
3の間に分割し、有機層を、水、飽和NaCl水で2回洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、そして蒸発乾燥させた。橙色派生油(43.4mg、0.040mモル、収率35%)を、さらに精製なしに、次の反応で用いた。
UPLC−MS:1.14分、1081.24[M+H]+、方法2。
【0866】
ステップ6;(化合物56)
(1−ベンジルピペリジン−4−イル)メチル2−(3−(3−(3−(4−(((第三級ブトキシカルボニル)((R)−2−((第三級ブチルジメチルシリル)オキシ)−2−(8−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)エチル)アミノ)メチル)ベンズアミド)プロピル)ウレイド)フェニル)−2−ヒドロキシ−2−フェニル酢酸(50mg、0.046mモル)を、アセトニトリル(1ml)に溶解し、HCl5N(1ml)を添加した。混合物を、室温で1時間撹拌し、その後、逆相フラッシュクロマトグラフィ(C18シリカゲル、溶離剤:A100%からB100%まで、A:水/MeCN 95/5+0.1%HCOOH、B:MeCN/水95/5+0.1%のHCOOH)に付託して、表題化合物(56)(17mg、0.020mモル、収率43.5%)を提供した。
【0867】
【表71】
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【0869】
【化207】
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【0870】
(1−ベンジルピペリジン−4−イル)メチル(S)−2−ヒドロキシ−2−(3−(2−((2−(4−((((R)−2−ヒドロキシ−2−(8−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)エチル)アミノ)メチル)ベンズアミド)エチル)アミノ)−2−オキソエトキシ)フェニル)−2−フェニル酢酸(化合物57)
【化208】
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【0871】
ステップ1;(1−ベンジルピペリジン−4−イル)メチル(S)−2−(3−(2−((2−((第三級ブトキシカルボニル)アミノ)エチル)アミノ)−2−オキソエトキシ)フェニル)−2−ヒドロキシ−2−フェニル酢酸
【0872】
【化209】
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【0873】
(S)−2−(3−(2−((1−ベンジルピペリジン−4−イル)メトキシ)−1−ヒドロキシ−2−オキソ−1−フェニルエチル)フェノキシ)酢酸ヒドロクロリド(0.20g、0.38mモル)のDMF(1.9mL)中の撹拌溶液に、DIPEA(0.132mL、0.76mモル)およびHATU(0.173g、0.46mモル)を添加し、混合物を、室温で30分間撹拌した。この混合物に、DMF(1.9mL)中のN−(第三級ブトキシカルボニル)エチレンジアミンHCl(0.061g、0.38mモル)およびDIPEA(0.13mL、0.76mモル)の溶液を添加した。反応混合物を、酢酸エチルで希釈し、2Mの含水水酸化ナトリウムおよび食塩水で洗浄した。有機相を、硫酸マグネシウムで乾燥させて、濾過し、濾過液を減圧で蒸発させて、表題化合物(0.265g、>100%)を提供した。
【0874】
1H NMR(400MHz、CDCl
3);δ7.39(dd、J=1.9、7.7Hz、2H)、7.34−7.17(m、10H)、7.07−7.04(m、2H)、6.87(dd、J=2.0、7.9Hz、1H)、5.07(s、1H)、4.42(s、2H)、4.14−4.07(m、4H)、3.48(s、2H)、3.42−3.38(m、3H)、3.29−3.22(m、2H)、2.97(s、2H)、2.85−2.81(m、2H)、1.96−1.88(m、2H)、1.67−1.56(m、1H)、1.40(s、9H)。
【0875】
ステップ2;(1−ベンジルピペリジン−4−イル)メチル(S)−2−ヒドロキシ−2−(3−(2−((2−(4−((((R)−2−ヒドロキシ−2−(8−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)エチル)アミノ)メチル)ベンズアミド)エチル)アミノ)−2−オキソエトキシ)フェニル)−2−フェニル酢酸(化合物57)
【0876】
【化210】
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【0877】
(1−ベンジルピペリジン−4−イル)メチル(S)−2−(3−(2−((2−((第三級ブトキシカルボニル)アミノ)エチル)アミノ)−2−オキソエトキシ)フェニル)−2−ヒドロキシ−2−フェニル酢酸(0.265g、0.42mモル)の撹拌溶液に、ジオキサン(4M、15mL)中HCl溶液を添加し、混合物を、室温で1時間撹拌した。溶媒を、減圧下で蒸発した。残留物を、DMF(3ml)に溶解し、(R)−4−(((第三級ブトキシカルボニル)(2−((第三級ブチルジメチルシリル)オキシ)−2−(8−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)エチル)アミノ)メチル)安息香酸(0.20g、0.35mモル)、DIPEA(0.214mL、1.23mモル)およびHATU(0.16g、0.42mモル)の、DMF(2mL)中の予備撹拌(15分)混合物に、添加した。反応混合物を、室温で18時間撹拌した。反応混合物を、酢酸エチルに溶解し、飽和含水炭酸ナトリウムおよび食塩水で洗浄した。有機相を、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濾過液を、減圧で蒸発した。残留物を、ジオキサン(1mL)に溶解し、HCl−ジオキサン(2mL)の溶液を、添加した。反応混合物を、室温で1時間撹拌した。溶媒を、減圧下で蒸発させ、残留物を、逆分取HPLCにより精製した。
【0878】
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6);δ10.50(s、2H)、9.44(s、1H)、9.16(s、2H)、8.61(dd、J=5.3、5.3Hz、1H)、8.30(dd、J=5.4、5.4Hz、1H)、8.08(d、J=9.9Hz、1H)、7.88(d、J=8.3Hz、2H)、7.61(d、J=8.4Hz、2H)、7.47(s、5H)、7.33(d、J=4.5Hz、3H)、7.32−7.23(m、3H)、7.12(d、J=8.3Hz、1H)、7.00−6.93(m、2H)、6.89(dd、J=2.3、8.0Hz、2H)、6.67(s、1H)、6.57(d、J=9.9Hz、1H)、6.19(s、1H)、5.36−5.32(m、1H)、4.43(s、2H)、4.30−4.23(m、4H)、4.01(d、J=5.0Hz、2H)、3.36−3.28(m、5H)、3.09−3.08(m、2H)、3.04−2.94(m、1H)、2.93−2.88(m、2H)、1.78−1.66(m、3H)、1.40−1.31(m、2H)。
【0879】
以下の化合物は、適切なアミンを用いた同様の方法で調製された;
【0880】
【表72】
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【0881】
【表73】
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【0882】
【表74】
[この文献は図面を表示できません]
【0883】
【表75】
[この文献は図面を表示できません]
【0884】
【表76】
[この文献は図面を表示できません]
【0885】
【表77】
[この文献は図面を表示できません]
【0886】
【表78】
[この文献は図面を表示できません]
【0887】
【表79】
[この文献は図面を表示できません]
【0888】
【表80】
[この文献は図面を表示できません]
【0889】
【表81】
[この文献は図面を表示できません]
【0890】
【表82】
[この文献は図面を表示できません]
【0891】
適切なアミンを用いて、以下の化合物を調製し、最終的な結合ステップを保護した。
【0892】
【表83】
[この文献は図面を表示できません]
【0893】
【表84】
[この文献は図面を表示できません]
【0894】
【表85】
[この文献は図面を表示できません]
【0895】
【表86】
[この文献は図面を表示できません]
【0896】
以下の化合物を、実施例20に記載のように調製し、(R)−4−(2−((第三級ブトキシカルボニル)(2−((第三級ブチルジメチルシリル)オキシ)−2−(8−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)エチル)アミノ)エチル)安息香酸(手順5で調製)を、(R)−4−(((第三級ブトキシカルボニル)(2−((第三級ブチルジメチルシリル)オキシ)−2−(8−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)エチル)アミノ)メチル)安息香酸に代え、ステップ1で、適切なアミンの使用を、N−(第三級ブトキシカルボニル)エチレンジアミンHClに代えた。
【0897】
【表87】
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【0898】
【表88】
[この文献は図面を表示できません]
【0899】
【表89】
[この文献は図面を表示できません]
【0900】
【表90】
[この文献は図面を表示できません]
【0901】
【表91】
[この文献は図面を表示できません]
【0902】
【表92】
[この文献は図面を表示できません]
【0903】
【表93】
[この文献は図面を表示できません]
【0904】
【表94】
[この文献は図面を表示できません]
【0905】
【表95】
[この文献は図面を表示できません]
【0906】
【表96】
[この文献は図面を表示できません]
【0907】
【表97】
[この文献は図面を表示できません]
【0908】
【表98】
[この文献は図面を表示できません]
【0909】
【表99】
[この文献は図面を表示できません]
【0910】
【表100】
[この文献は図面を表示できません]
【0911】
【表101】
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【0912】
【表102】
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【0913】
【表103】
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【0914】
【表104】
[この文献は図面を表示できません]
【0915】
実施例21
(1−ベンジルピペリジン−4−イル)メチル(S)−2−ヒドロキシ−2−(3−((4−(((1R,3S)−3−(4−(2−(((R)−2−ヒドロキシ−2−(8−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)エチル)アミノ)エチル)ベンズアミド)シクロブチル)カルバモイル)ベンジル)オキシ)フェニル)−2−フェニル酢酸(化合物114)
【0916】
【化211】
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【0917】
ステップ1;(1−ベンジルピペリジン−4−イル)(S)−2−(3−((4−(((1R,3S)−3−((第三級ブトキシカルボニル)アミノ)シクロブチル)カルバモイル)ベンジル)オキシ)フェニル)−2−ヒドロキシ−2−フェニル酢酸メチル
【0918】
【化212】
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【0919】
(S)−4−((3−(2−((1−ベンジルピペリジン−4−イル)メトキシ)−1−ヒドロキシ−2−オキソ−1−フェニルエチル)フェノキシ)メチル)安息香酸ヒドロクロリド(0.20g、0.33mモル)のDMF(1.9mL)中の撹拌溶液を、DIPEA(0.132mL、0.76mモル)およびHATU(0.173g、0.46mモル)に添加し、混合物を、室温で30分間撹拌した。この混合物に、DMF(1.9mL)中の第三級ブチルカルバミン酸トランス(3−アミノシクロブチル)ヒドロクロリド(0.068g、0.38mモル)およびDIPEA(0.13mL、0.76mモル)の溶液を添加した。反応混合物を、酢酸エチルで希釈し、2M含水水酸化ナトリウムおよび食塩水で洗浄した。有機相を、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、濾過液を減圧で蒸発させて、表題化合物(0.247g、>100%)を提供した。
【0920】
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6);δ8.67(d、J=6.9Hz、1H)、7.86(d、J=8.3Hz、2H)、7.47(d、J=8.3Hz、2H)、7.33−7.24(m、12H)、6.96(d、J=5.9Hz、2H)、6.92(dd、J=8.1、8.1Hz、1H)、6.60(s、1H)、5.12(s、2H)、4.41−4.39(m、1H)、4.15−4.06(m、1H)、4.01−3.97(m、2H)、3.39(s、2H)、2.34−2.22(m、5H)、1.82(dd、J=11.0、11.0Hz、2H)、1.46(d、J=12.9Hz、3H)、1.39(s、9H)、1.37(s、1H)、1.17−1.05(m、2H)。
【0921】
ステップ2;(1−ベンジルピペリジン−4−イル)メチル(S)−2−ヒドロキシ−2−(3−((4−(((1R,3S)−3−(4−(2−(((R)−2−ヒドロキシ−2−(8−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)エチル)アミノ)エチル)ベンズアミド)シクロブチル)カルバモイル)ベンジル)オキシ)フェニル)−2−フェニル酢酸(化合物114)
【0922】
【化213】
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【0923】
(1−ベンジルピペリジン−4−イル)メチル(S)−2−(3−((4−(((1R,3S)−3−((第三級ブトキシカルボニル)アミノ)シクロブチル)カルバモイル)ベンジル)オキシ)フェニル)−2−ヒドロキシ−2−フェニル酢酸(0.247g、0.34mモル)の撹拌溶液に、ジオキサン(4M、15mL)中のHCl溶液を添加し、混合物を、室温で1時間撹拌した。溶媒を、減圧下で蒸発させた。残留物を、DMF(3ml)に溶解させ、(R)−4−(2−((第三級ブトキシカルボニル)(2−((第三級ブチルジメチルシリル)オキシ)−2−(8−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)エチル)アミノ)エチル)安息香酸(0.196g、0.35mモル)、DIPEA(0.214mL、1.23mモル)およびHATU(0.16g、0.42mモル)の、DMF(2mL)中の予備撹拌(15分)混合物に添加した。
【0924】
【表105】
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【0925】
【表106】
[この文献は図面を表示できません]
【0926】
反応混合物を、室温で18時間撹拌した。反応混合物を、酢酸エチルに溶解し、飽和含水炭酸ナトリウムおよび食塩水で洗浄した。有機相を、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、濾過液を減圧で蒸発させた。残留物を、ジオキサン(1mL)で溶解し、HCl−ジオキサン(2mL)溶液を添加した。反応混合物を、室温で1時間撹拌した。溶媒を、減圧下で蒸発させ、残留物を逆分取HPLCにより精製した。
【0927】
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6);δ8.81(d、J=7.1Hz、1H)、8.74(d、J=7.1Hz、1H)、8.28(s、1H)、8.22(d、J=9.5Hz、1H)、7.94(d、J=8.3Hz、2H)、7.87(d、J=8.3Hz、2H)、7.54(d、J=8.3Hz、2H)、7.37−7.28(m、13H)、7.13(d、J=8.1Hz、1H)、7.02−6.95(m、4H)、6.57(d、J=9.9Hz、1H)、5.18(s、2H)、5.14(dd、J=5.2、7.5Hz、1H)、4.66−4.57(m、2H)、4.04(d、J=6.3Hz、2H)、3.44(s、2H)、2.97−2.83(m、6H)、2.77(d、J=11.1Hz、2H)、2.49(t、J=7.1Hz、4H)、1.88(dd、J=9.9、11.6Hz、2H)、1.57−1.47(m、3H)、1.21−1.12(m、2H)。
【0928】
以下の化合物を、適切なアミンを用いて同様に調製した;
【0929】
【表107】
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【0930】
【表108】
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【0931】
【表109】
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【0932】
以下の化合物を、実施例20に記載のように調製し、ステップ1で、適切な酸を、(R)−4−(((第三級ブトキシカルボニル)(2−((第三級ブチルジメチルシリル)オキシ)−2−(8−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)エチル)アミノ)メチル)安息香酸に代え、適切なアミンの使用を、第三級ブチルカルバミン酸トランス(3−アミノシクロブチル)ヒドロクロリドに代えた。
【0933】
【表110】
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【0934】
【表111】
[この文献は図面を表示できません]
【0935】
【表112】
[この文献は図面を表示できません]
【0937】
【化214】
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【0938】
(1−ベンジルピペリジン−4−イル)メチル(S)−2−ヒドロキシ−2−(3−(2−(((1R,3S)−3−(3−ヒドロキシ−4−((((R)−2−ヒドロキシ−2−(8−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)エチル)アミノ)メチル)ベンズアミド)シクロブチル)アミノ)−2−オキソエトキシ)フェニル)−2−フェニル酢酸(化合物127)
【0939】
【化215】
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【0940】
ステップ1;(1−ベンジルピペリジン−4−イル)メチル(S)−2−(3−(2−(((1R,3S)−3−アミノシクロブチル)アミノ)−2−オキソエトキシ)フェニル)−2−ヒドロキシ−2−フェニル酢酸ジヒドロクロリド
【0941】
【化216】
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【0942】
表題化合物を、実施例20ステップ1および2に記載のように調製した。
【0943】
ステップ2;
(1−ベンジルピペリジン−4−イル)メチル(S)−2−ヒドロキシ−2−(3−(2−(((1R,3S)−3−(3−ヒドロキシ−4−((((R)−2−ヒドロキシ−2−(8−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)エチル)アミノ)メチル)ベンズアミド)シクロブチル)アミノ)−2−オキソエトキシ)フェニル)−2−フェニル酢酸(化合物127)
【0944】
【化217】
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【0945】
4−ホルミル−3−ヒドロキシベンズアルデヒド(0.103g、0.62mモル)およびDIPEA(0.24mL、1.4mモル)の、DMF(2mL)中の溶液を、HATU(0.255g、0.67mモル)に添加し、続いて、(1−ベンジルピペリジン−4−イル)メチル(S)−2−(3−(2−(((IR,3S)−3−アミノシクロブチル)アミノ)−2−オキソエトキシ)フェニル)−2−ヒドロキシ−2−フェニル酢酸ジヒドロクロリド(0.177g、0.28mモル)のDMF(3mL)中の溶液に添加し、反応物を、室温で18時間撹拌した。反応混合物を、酢酸エチルに溶解し、飽和含水炭酸水素ナトリウム(x2)および食塩水で洗浄した。有機相を、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、濾過液を減圧で蒸発させた。残留物を、メタノール(4mL)およびトリエチルアミン(0.056mL、0.4mモル)中に溶解し、(R)−5−(2−アミノ−1−ヒドロキシエチル)−8−ヒドロキシキノリン−2(1H)−オンヒドロクロリド(0.061g、0.19mモル)を添加した。反応混合物を、室温で1.5時間撹拌し、トリアセトキシホウ化水素ナトリウム(0.136g、0.64mモル)および酢酸(0.034mL)を添加した。反応混合物を、さらに2時間撹拌した。反応混合物を、イソブタノールで希釈し、水で洗浄した。含水相を、さらにイソブタノールで抽出した。複合イソブタノール抽出物を、減圧下で蒸発させた。残留物を、逆相分取HPLCで精製して、表題化合物を提供した。
【0946】
以下の化合物を、この方法により、または実施例20に記載された方法を用いて(最終的な結合ステップで必須の保護酸を用いて)、調製した。
【0947】
【表113】
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【0948】
【表114】
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【0949】
【表115】
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【0950】
【表116】
[この文献は図面を表示できません]
【0951】
【表117】
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【0952】
【表118】
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【0953】
【表119】
[この文献は図面を表示できません]
【0954】
【表120】
[この文献は図面を表示できません]
【0955】
【表121】
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【0956】
【化218】
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【0957】
(1−ベンジルピペリジン−4−イル)メチル(S)−2−ヒドロキシ−2−(3−(2−(3−(4−((((R)−2−ヒドロキシ−2−(8−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)エチル)アミノ)メチル)ピペリジン−1−カルボニル)アゼチジン−1−イル)−2−オキソエトキシ)フェニル)−2−フェニル酢酸(化合物147)。
【0958】
【化219】
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【0959】
ステップ1;(R)−3−(4−(((第三級ブトキシカルボニル)(2−((第三級ブチルジメチルシリル)オキシ)−2−(8−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)エチル)アミノ)メチル)ピペリジン−1−カルボニル)アゼチジン−1−カルボン酸ベンジル
【0960】
【化220】
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【0961】
1−((ベンジルオキシ)カルボニル)アゼチジン−3−カルボン酸(0.306g、1.3mモル)およびDIPEA(0.266mL、1.3mモル)のDMF(10mL)中の溶液に、HATU(0.494g、0.494g、1.3mモル)を添加し、反応混合物を、室温で30分間撹拌した。(R)−第三級ブチル(2−((第三級ブチルジメチルシリル)オキシ)−2−(8−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)エチル)(ピペリジン−4−イルメチル)カルバメート(0.531g、1.0mモル)を添加し、混合物を、さらに18時間撹拌した。混合物を、酢酸エチルで希釈し、水、10%含水炭酸カリウムおよび食塩水(x2)で洗浄した。有機相を、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、、濾過し、濾過液を減圧で蒸発して、表題化合物(0.759g、100%)を提供した。
LCMS 方法11;室温3.80分;ES+749.6。
【0962】
ステップ2;第三級ブチル(R)−((1−(アゼチジン−3−カルボニル)ピペリジン−4−イル)メチル)(2−((第三級ブチルジメチルシリル)オキシ)−2−(8−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)エチル)カルバメート
【0963】
【化221】
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【0964】
(R)−3−(4−(((第三級ブトキシカルボニル)(2−((第三級ブチルジメチルシリル)オキシ)−2−(8−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)エチル)アミノ)メチル)ピペリジン−1−カルボニル)アゼチジン−1−カルボン酸ベンジル(0.759g、1.0mモル)のエタノール(10mL)中の溶液に、10%パラジウム炭素(0.8g)および1−メチル−1,4−シクロヘキサジエン(0.562mL)を添加した。反応混合物を、還流に加熱し、還流で1時間加熱した。懸濁液を濾過し、濾過液を減圧で蒸発して、表題化合物(0.516g、84%)を提供した。
LCMS 方法11;室温3.02分;ES+615。
【0965】
ステップ3;(1−ベンジルピペリジン−4−イル)メチル(S)−2−ヒドロキシ−2−(3−(2−(3−(4−((((R)−2−ヒドロキシ−2−(8−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)エチル)アミノ)メチル)ピペリジン−1−カルボニル)アゼチジン−1−イル)−2−オキソエトキシ)フェニル)−2−フェニル酢酸(化合物147)。
【0966】
【化222】
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【0967】
DMF(3mL)中の、第三級ブチル(R)−((1−(アゼチジン−3−カルボニル)ピペリジン−4−イル)メチル)(2−((第三級ブチルジメチルシリル)オキシ)−2−(8−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)エチル)カルバメート(0.250g、0.41mモル)の撹拌溶液、および、(5)−2−(3−(2−((1−ベンジルピペリジン−4−イル)メトキシ)−1−ヒドロキシ−2−オキソ−1−フェニルエチル)フェノキシ)酢酸ヒドロクロリド(0.235g、0.45mモル)に、EDC(0.11g、0.57mモル)、HOBt(0.078g、0.58mモル)および4−DMAP(触媒)を添加した。反応混合物を、室温で72時間撹拌した。反応混合物を、酢酸エチルで希釈し、水、10%の含水炭酸カリウムおよび食塩水(x2)で洗浄した。有機相を、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、濾過液を減圧で蒸発した。残留物を、MeCN(2mL)に溶解し、HCl−ジオキサン(4mL)溶液を添加した。反応混合物を、室温で1時間撹拌した。溶媒を、減圧下で蒸発させ、残留物を逆分取HPLCで精製した。
以下の化合物を、この方法により調製した;
【0968】
【表122】
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【0969】
【表123】
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【0970】
【表124】
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【0972】
【化223】
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【0973】
(1−ベンジルピペリジン−4−イル)メチル(S)−2−ヒドロキシ−2−(3−((1−(1−(4−(2−(((R)−2−ヒドロキシ−2−(8−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)エチル)アミノ)エチル)ベンゾイル)ピペリジン−4−カルボニル)ピペリジン−4−イル)メトキシ)フェニル)−2−フェニル酢酸(化合物151)
【0974】
【化224】
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【0975】
表題化合物を、前述の化合物(手順セクションを参照)を用いた実施例22に記載と同様のルートを用いて、調製した。酸性の脱保護ステップ(実施例20ステップ2に記載)を、最終的な結合ステップの前に、利用した。
以下の化合物を、この方法で調製した;
【0976】
【表125】
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【0977】
【表126】
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【0978】
【表127】
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【0980】
【化225】
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【0981】
(1−ベンジルピペリジン−4−イル)メチル(S)−2−ヒドロキシ−2−(3−((1−(5−(4−((((R)−2−ヒドロキシ−2−(8−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)エチル)アミノ)メチル)ピペリジン−1−カルボニル)チオフェン−2−カルボニル)ピペリジン−4−イル)メトキシ)フェニル)−2−フェニル酢酸(化合物156)
【0982】
【化226】
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【0983】
表題化合物を、前述の化合物(手順セクションを参照)を用いて実施例23に記載されたと同様のルートを用いて、調製した。塩基促進脱保護ステップ(実施例1ステップ4に記載)を、最終的な結合ステップの前に、利用した。
以下の化合物を、この方法で調製した;
【0984】
【表128】
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【0985】
【表129】
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【0987】
【化227】
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【0988】
1−ベンジルピペリジン−4−イル(S)−2−ヒドロキシ−2−(3−(3−(4−((((R)−2−ヒドロキシ−2−(8−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)エチル)アミノ)メチル)ベンズアミド)プロポキシ)フェニル)−2−フェニル酢酸(化合物158)
【0989】
【化228】
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【0990】
ステップ1;メチル(S)−2−(3−(3−((第三級ブトキシカルボニル)アミノ)プロポキシ)フェニル)−2−ヒドロキシ−2−フェニル酢酸
【0991】
【化229】
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【0992】
メチル(S)−2−ヒドロキシ−2−(3−ヒドロキシフェニル)−2−フェニル酢酸(3.0g、11.62mモル)のDMF(11mL)中の撹拌溶液に、炭酸カリウム(3.21g、23.23mモル)を添加し、続いて、DMF(11mL)中の、第三級ブチル(3−ブロモプロピル)カルバメート(3.46g、14.52mモル)溶液を添加した。反応混合物を、60℃で18時間加熱した。反応混合物を、酢酸エチルに溶解し、含水1M水酸化ナトリウム(x2)、水および食塩水で洗浄した。有機相を、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濾過液を減圧で蒸発した。残留物を、フラッシュカラムクロマトグラフィ(溶離剤 i−ヘキサン100%から酢酸エチル/i−ヘキサン60%まで)で精製して、表題化合物(4.71g、98%)を提供した。
【0993】
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6);δ7.38−7.27(m、6H)、6.95−6.88(m、4H)、6.70(s、1H)、3.96(dd、J=6.3、6.3Hz、2H)、3.77(s、3H)、3.11(q、J=6.5Hz、2H)、1.90−1.81(m、2H)、1.42(s、9H)。
【0994】
ステップ2;(S)−2−(3−(3−((第三級ブトキシカルボニル)アミノ)プロポキシ)フェニル)−2−ヒドロキシ−2−フェニル酢酸
【0995】
【化230】
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【0996】
(S)−2−(3−(3−((第三級ブトキシカルボニル)アミノ)プロポキシ)フェニル)−2−ヒドロキシ−2−フェニル酢酸メチル(4.71g、11.34mモル)のTHF/メタノール(57mL/57mL)中の撹拌溶液に、含水2M水酸化ナトリウム(57mL)を添加した。反応混合物を、室温で18時間撹拌した。溶媒を、1/3の容積に減圧下で濃縮した。溶液を、エーテルで洗浄し、pHをpH2に調整し、溶液を酢酸エチルで抽出した。有機相を、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濾過液を減圧で蒸発させて、表題化合物(4.1g、90%)を提供した。
【0997】
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6);δ7.45−7.41(m、2H)、7.39−7.26(m、4H)、7.01−6.96(m、2H)、6.94−6.87(m、2H)、6.37(br s)、3.96(dd、J=6.3、6.3Hz、2H)、3.14−3.07(m、2H)、1.89−1.81(m、2H)、1.42(s、9H)。
【0998】
ステップ3;1−ベンジルピペリジン−4−イル(S)−2−(3−(3−アミノプロポキシ)フェニル)−2−ヒドロキシ−2−フェニル酢酸ジヒドロクロリド
【0999】
【化231】
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【1000】
カルボニルジイミダゾール(0.242g、1.50mモル)を、(5)−2−(3−(3−((第三級ブトキシカルボニル)アミノ)プロポキシ)フェニル)−2−ヒドロキシ−2−フェニル酢酸(0.20g、0.5mモル)のDMF(2mL)中の溶液に添加し、混合物を、室温で15分間撹拌した。DMF(0.5mL)中の1−ベンジルピペリジン−4−オル(0.381g、1.99mモル)を添加し、反応混合物を60℃で18時間加熱した。反応混合物を、酢酸エチルで希釈し、飽和含水炭酸ナトリウム(x2)および食塩水で洗浄した。有機相を、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濾過液を減圧で蒸発した。残留物を、フラッシュカラムクロマトグラフィ(溶離剤DCM100%からMeOH/DCM5%まで)で精製して、重要な製品を提供した。この物質を、ジオキサン(1mL)に溶解し、ジオキサン(2mL)中の4MHClの溶液を加えた。反応混合物を、室温で1.5時間撹拌した。溶媒を、減圧下で蒸発させて、表題化合物(0.157g、57%)を提供した。
LCMS 方法11;室温2.35;ES+475。
【1001】
ステップ4;1−ベンジルピペリジン−4−イル(S)−2−ヒドロキシ−2−(3−(3−(4−((((R)−2−ヒドロキシ−2−(8−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)エチル)アミノ)メチル)ベンズアミド)プロポキシ)フェニル)−2−フェニル酢酸(化合物158)
【1002】
【化232】
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【1003】
表題化合物を、実施例5に記載のように調製した。
以下の化合物を、実施例26に従って調製した;
【1004】
【表130】
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【1005】
【表131】
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【1006】
【表132】
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【1007】
【表133】
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【1008】
【表134】
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【1009】
実施例27
1−ベンジルピペリジン−4−イル(S)−2−ヒドロキシ−2−(3−((4−((3−(4−((((R)−2−ヒドロキシ−2−(8−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)エチル)アミノ)メチル)フェニル)ウレイド)メチル)ベンジル)オキシ)フェニル)−2−フェニル酢酸(化合物166)
【1010】
【化233】
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【1011】
(R)−4−(((第三級ブトキシカルボニル)(2−((第三級ブチルジメチルシリル)オキシ)−2−(8−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)エチル)アミノ)メチル)安息香酸(0.337g、0.59mモル)のトルエン(5mL)中の懸濁液に、トリエチルアミン(0.108mL、0.77mモル)およびジフェニルホスホリルアジド(0.153mL、0.71mモル)を添加した。反応混合物を、90℃で3.5時間加熱した。DMF(2mL)中の、1−ベンジルピペリジン−4−イル(S)−2−(3−((4−(アミノメチル)ベンジル)オキシ)フェニル)−2−ヒドロキシ−2−フェニル酢酸ジヒドロクロリド(0.37g、0.59mモル)およびトリエチルアミン(0.165mL、1.19mモル)の溶液を添加し、反応混合物を、90℃で18時間加熱した。反応混合物を、酢酸エチルで希釈し、飽和含水炭酸水素ナトリウムおよび食塩水で洗浄した。有機相を、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濾過液を減圧で蒸発した。残留物を、MeCN(1mL)に溶解し、HCl−ジオキサン(4mL)の溶液を添加した。反応混合物を、室温で1時間撹拌した。溶媒を、減圧下で蒸発し、残留物を逆分取HPLCで精製した。
以下の化合物を、この方法により調製した;
【1012】
【表135】
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【1013】
【表136】
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【1014】
【表137】
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【1015】
生体評価
実施例28
M3レセプタ放射性リガンド結合アッセイ
パーキンエルマー社からのヒトM3レセプタ膜(15ug/ウェル)を、0.52nMスコポラミン塩化メチル、試験化合物を有するまたは有しない[Nメチル−3H]、または、非特異結合の測定のためのアトロピン(5μM)の飽和濃度で、培養した。体積250μl中、96ウェルポリプロピレンプレートで、アッセイを行った。用いたアッセイバッファは、50mM Tris−HCl、154mM NaCl(pH7.4)であった。DMSOの最終アッセイ濃度は、0.5%(v/v)であった。プレートを、シールし、オービタルシェーカー(低速)上で、室温で2時間培養した。フィルタ多様体を用いて、0.5%ポリエチレンイミン(v/v)で前処理した96ウェルユニフィルタGF/C濾板上で、膜を採取し、アッセイバッファ200μlで4回洗浄した。マイクロシント−0の50μlの付加の前に、プレートを乾燥させ、シールし、その後、トリラックスマイクロベータシンチレーションカウンターを読み取った。非線形の曲線適合プログラムを用いて、IC50値を競合曲線から決定した。チェンおよびプルソフ方程式により、Ki値をIC50値から算出した。
【1016】
本発明に従った化合物のM3 Ki値は、50nM未満であり、そのほとんどが10nM未満であった。本発明に従った好ましい化合物は、エナンチオマ混合物に対して、および少なくとも立体中心(2)上でのエナンチオマー純粋形態(SまたはR)の一つに対して、4nM未満、または3nM未満の、Ki値を有している。
【1017】
実施例29
β2アドレナリン受容体放射性リガンド結合アッセイ
パーキンエルマー社からのヒトβ2アドレナリン受容体膜(7.5ug/ウェル)を、試験化合物を有する又は有しない0.3nM 125−Iシアノピンドロール、または非特異結合決定に対するs−プロプラノロール(2μM)の飽和濃度で、培養した。体積200μl中、96ウェルポリプロピレンプレートで、アッセイを行った。用いたアッセイバッファは、25mM HEPES、0.5%BSA(w/v)、1mM EDTA、0.02%アスコルビン酸(v/v)、(pH7.4)であった。DMSOの最終アッセイ濃度は、0.5%(v/v)であった。プレートを、シールし、オービタルシェーカー(低速)上で、室温で1時間培養した。フィルタ多様体を用いて、0.5%ポリエチレンイミン(v/v)で前処理した96ウェルユニフィルタGF/C濾板上で、膜を採取し、10mM HEPES及び500mM NaClを含むアッセイバッファ200μlで4回洗浄した。マイクロシント−0の50μlの付加の前に、プレートを乾燥させ、シールし、その後、トリラックスマイクロベータシンチレーションカウンターを読み取った。
非線形の曲線適合プログラムを用いて、IC50値を競合曲線から決定した。チェンおよびプルソフ方程式により、Ki値をIC50値から算出した。
【1018】
本発明に従った化合物のβ2 Ki値は、50nM未満であり、そのほとんどが10nM未満であった。
【1019】
以下の表では、検証された化合物を、以下の範囲に従った結合親和力に従って、分類した:
+++:IC50<0.3nM
++:0.3〜3nMの範囲のIC50
+:IC50>3nM
【1020】
【表138】
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