(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記入口セクションおよび前記調整セクションが流れ制御チャンバに摩擦的に係合されるようにサイズ決定され、対して、前記エグジットセクションが、前記流れ制御チャンバ内にその出口に連通されるエグジットチャンバを作るために前記流れ制御チャンバから前記エグジットセクションが離間されるように、サイズ決定される、請求項1に記載の流量制御装置。
前記エグジットアパーチャが、4:1を超える長さ対幅の比を有する細長いスロットを備え、それにより前記入口チャンネルから離れる前記シャンクの必要な移動を予め設定される最小値にし、その後、前記エグジットチャンネルを通る前記エグジットアパーチャからの濃縮物流れが、所望の濃縮物流量となるようにそこを通る流量の正確で最終的な調整に十分な流量に達する、請求項1に記載の流量制御装置。
前記インサートおよび前記調整ねじの前記ヘッドが、2.54cm(1インチ)ごとに24個超のねじ山の、ねじ山数を有し、それにより前記入口チャンネルを基準として前記エグジットチャンネル内で前記シャンクを正確に漸進的に移動させるのを容易にし、その結果、前記流量制御装置を通る濃縮物の流量を正確に漸進的に調整することが達成される、請求項3に記載の流量制御装置。
前記ボディを成形するステップが、流れ制御チャンバに摩擦的に係合されるように前記入口セクションおよび前記調整セクションをサイズ決定し、および前記流れ制御チャンバ内にその出口に連通されるエグジットチャンバを作るために前記流れ制御チャンバから前記エグジットセクションが離間されるように前記エグジットセクションをサイズ決定するステップを含む、請求項7に記載の流量制御装置を作る方法。
前記ボディを成形するステップが、4:1を超える長さ対幅の比を有する細長いスロットとして前記エグジットアパーチャを形成するステップを含み、それにより前記入口チャンネルから離れる前記シャンクの必要な移動を予め設定される最小値にし、その後、前記エグジットチャンネルを通る前記エグジットアパーチャからの濃縮物流れが、所望の濃縮物流量となるようにそこを通る流量の正確で最終的な調整に十分な流量に達する、請求項7に記載の流量制御装置を作る方法。
2.54cm(1インチ)ごとに24個超のねじ山の、ねじ山数を有する前記インサートおよび前記調整ねじの前記ヘッドを機械加工するステップが、前記入口チャンネルを基準として前記エグジットチャンネル内で前記シャンクを正確に漸進的に移動させるのを容易にし、その結果、前記流量制御装置を通る濃縮物の流量を正確に漸進的に調整することが達成される、請求項9に記載の流量制御装置を作る方法。
前記ボディを成形するステップが、最大8.9:1の長さ対幅の比を有する前記エグジットアパーチャを形成するステップを含む、請求項7に記載の流量制御装置を作る方法。
前記インサートおよび前記調整ねじの前記ヘッドを機械加工するステップが、前記インサートおよび前記ヘッドが、2.54cm(1インチ)ごとに最大50個のねじ山の、ねじ山数を有すること、を含む、請求項7に記載の流量制御装置を作る方法。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明によると、高い希釈物対濃縮物の体積比率のポストミックス飲料を計量分配する能力を飲料計量分配システムに提供するための、高い希釈物対濃縮物の体積比率のポストミックス飲料計量分配機が、飲料計量分配システムに組み込まれる。高い希釈物対濃縮物の体積比率のポストミックス飲料計量分配機が、混合器と、混合器に結合されるノズルハウジングとを有する。混合器が、高い希釈物対濃縮物の体積比率のポストミックス飲料計量分配機を飲料計量分配システムに組み込むのを容易にし、ノズルハウジングに固定可能である設置部材を有する。混合器が、希釈物供給源から希釈物流れを受け取る混合経路と、濃縮物供給源から濃縮物流れを受け取る濃縮物経路とを画定する。濃縮物経路が、混合経路の中に濃縮物を供給するために混合経路に連通される。混合経路がその中で希釈物流れを操作して希釈物の圧力を低下させ、それにより濃縮物経路のところに低圧領域を作り、低圧領域が濃縮物を希釈物の中に導入するのを促進し、それにより希釈物と混合する。ノズルハウジングが混合経路から混合された希釈物および濃縮物を受け取り、混合された希釈物および濃縮物をそこから供給する。所望される場合、高い希釈物対濃縮物の体積比率のポストミックス飲料計量分配機が、混合器の下方でノズルハウジング内に配置されるディフューザを有することができる。ディフューザが、混合経路から外に出る混合された希釈物および濃縮物の速度を低下させ、その後、混合された希釈物および濃縮物をノズルハウジングの中に供給する。
【0007】
好適な実施形態の混合経路がベンチュリ形状の混合経路である。ベンチュリ形状の混合経路が濃縮物導入セグメントに連通される希釈物入口セグメントを有し、濃縮物導入セグメントがさらに混合出口セグメントに連通される。濃縮物経路が濃縮物導入セグメントに連通され、それにより濃縮物を濃縮物導入セグメントの中に供給する。希釈物入口セグメントが断面縮小エリア内でテーパ状になっており、その結果、希釈物入口セグメントが希釈物流れを制限し、それにより希釈物の速度を増加させ、希釈物の圧力を低下させる。濃縮物導入セグメントが希釈物入口セグメントより大きい断面エリアを有し、その結果、濃縮物導入セグメントが希釈物流れに対しての制限を軽減し、それにより希釈物の圧力を低下させ、濃縮物経路のところで濃縮物導入セグメント内に低圧領域を作り、低圧領域が濃縮物を希釈物の中に導入するのを促進して希釈物と混合する。混合出口セグメントが濃縮物導入セグメントから離れると断面増大エリアで拡大し、それにより混合された希釈物および濃縮物の速度を低下させ、その後、混合された希釈物および濃縮物が混合出口セグメントから外に出る。
【0008】
混合器が、ベンチュリ形状の混合経路の希釈物入口セグメントに連通される希釈物ポートを画定する。希釈物ポートが、希釈物ポートを希釈物供給源に結合するように適合されるコネクタをその中で受ける。混合器が、混合出口セグメントを囲むボスをさらに画定する。ボスが混合出口セグメントの周りに明瞭な縁部(distinct edge)を提供し、その結果、計量分配されていないすべての希釈物および濃縮物が表面張力により混合出口セグメント内に留まり、そこから漏出することがない。
【0009】
濃縮物経路が、ベンチュリ形状の混合経路の濃縮物導入セグメントに隣接する、その中に位置する逆止弁を有する。逆止弁が、濃縮物経路が濃縮物導入セグメントの中に濃縮物を供給する前に、濃縮物経路内の濃縮物に確実に最低圧力を受けさせるようにする。逆止弁がさらに、濃縮物の供給が停止された後で濃縮物導入セグメントの中に濃縮物が浸み込むのを防止する。
【0010】
第1の実施形態の濃縮物経路が、濃縮物出口と、濃縮物キャビティと、プラグとを有する。濃縮物出口が、ベンチュリ形状の混合経路の濃縮物導入セグメントに連通される。濃縮物キャビティが濃縮物出口に連通され、逆止弁が濃縮物出口に隣接するところで濃縮物キャビティの中に挿入される。プラグが濃縮物キャビティの中に挿入され、それにより濃縮物キャビティを密閉する。プラグが逆止弁から離間され、それにより逆止弁に隣接するところに濃縮物経路の1セグメントを形成する。混合器が濃縮物経路のセグメントに連通される濃縮物ポートを画定し、その結果、濃縮物ポートが、濃縮物ポートを濃縮物供給源に結合するように適合されるコネクタをその中で受ける。
【0011】
第1の実施形態の混合器が、代替の濃縮物供給源からの代替の濃縮物流れを受け取る代替の濃縮物経路をさらに画定することができる。代替の濃縮物経路が、ベンチュリ形状の混合経路の濃縮物導入セグメントに連通され、それにより代替の濃縮物を濃縮物導入セグメントの中に供給する。混合経路がその中で希釈物流れを操作して希釈物の圧力を低下させ、それにより代替の濃縮物経路のところに低圧領域を作り、低圧領域が代替の濃縮物を希釈物の中に導入するのを促進し、それにより希釈物と混合する。ノズルハウジングが混合経路から混合された希釈物および代替の濃縮物を受け取り、混合された希釈物および代替の濃縮物をそこから供給する。
【0012】
代替の濃縮物経路が、ベンチュリ形状の混合経路の濃縮物導入セグメントに隣接する、その中に位置する逆止弁を有する。逆止弁が、代替の濃縮物経路が濃縮物導入セグメントの中に代替の濃縮物を供給する前に、代替の濃縮物経路内の代替の濃縮物に確実に最低圧力を受けさせるようにする。逆止弁がさらに、代替の濃縮物の供給が停止された後で濃縮物導入セグメントの中に代替の濃縮物が浸み込むのを防止する。
【0013】
代替の濃縮物経路が、濃縮物出口と、濃縮物キャビティと、プラグとを有する。濃縮物出口が、ベンチュリ形状の混合経路の濃縮物導入セグメントに連通される。濃縮物キャビティが濃縮物出口に連通され、逆止弁が濃縮物出口に隣接するところで濃縮物キャビティの中に挿入される。プラグが濃縮物キャビティの中に挿入され、それにより濃縮物キャビティを密閉する。プラグが逆止弁から離間され、それにより逆止弁に隣接するところに代替の濃縮物経路の1セグメントを形成する。混合器が代替の濃縮物経路のセグメントに連通される代替の濃縮物ポートを画定し、その結果、代替の濃縮物ポートが、代替の濃縮物ポートを代替の濃縮物供給源に結合するように適合されるコネクタをその中で受ける。
【0014】
混合器が、添加物供給源から添加物流れを受け取る添加物経路を画定することができる。混合器が付随する外部に添加物を供給し、その結果、添加物が、混合経路から出る混合された希釈物および濃縮物と混合する。
【0015】
製品供給システムが濃縮物供給源を支持し、濃縮物供給源から濃縮物経路に濃縮物を供給するのを促進する。製品供給システムが開いている実質的に箱状の構造物を画定し、箱状の構造物が濃縮物を濃縮物供給源のエグジットポートまで送り込むのを容易にするために下方に角度を付ける。製品供給システムが、濃縮物を濃縮物供給源から濃縮物経路まで圧送するための、濃縮物供給源および濃縮物経路に結合されるポンプを有する。ポンプに印加される電圧が、濃縮物供給源から濃縮物経路までの濃縮物の圧送を制御する。ポンプに印加される電圧が増大すると濃縮物経路への濃縮物の流量が増加し、ポンプに印加される電圧が低下すると濃縮物経路への濃縮物の流量が減少する。別法として、ポンプに適用されるデューティサイクルが、濃縮物供給源から濃縮物経路までの濃縮物の圧送を制御する。デューティサイクルの継続時間が増大すると濃縮物経路までの濃縮物の流量が増加し、デューティサイクルの継続時間が減少すると、濃縮物経路までの濃縮物の流量が減少する。
【0016】
第2の実施形態による高い希釈物対濃縮物の体積比率のポストミックス飲料計量分配機が、混合器を支持する弁ボディと、ノズルハウジングの周りに配置されて弁ボディに固定可能であるノズルカバーとを有する。弁ボディが、濃縮物経路に濃縮物を供給するための混合器の濃縮物経路に連通される濃縮物供給通路と、混合経路に希釈物を供給するための混合器の混合経路に連通される希釈物供給通路と、を画定する。
【0017】
第2の実施形態による高い希釈物対濃縮物の体積比率のポストミックス飲料計量分配機が、流量制御装置と、濃縮物供給通路の中に配置される弁シールとを有する。流量制御装置が混合器の濃縮物経路までの濃縮物流量を管理し、対して、弁シールが、混合器の濃縮物経路までの濃縮物流量を開始および停止するようにユーザによって作動される。濃縮物供給通路内に配置される流量制御装置が、細長いサイドポートを備える手動で調整可能なプラグ弁を備えることができ、ここでは、細長いサイドポートからの開口部のサイズの調整が、混合器の濃縮物経路までの濃縮物流量を管理する。別法として、濃縮物供給通路の中に配置される流量制御装置が、プラスチック材料から成形されるボディと、金属から機械加工されるインサートと、プラスチック材料から機械加工される調整ねじとを備えることができる。
【0018】
ボディが、入口セクションの内部にある入口チャンネルを画定する入口セクションと、入口セクションに隣接するエグジットセクションと、エグジットセクションに隣接する調整セクションとを有する。エグジットセクションがエグジットセクションの内部にあるエグジットチャンネルを画定し、エグジットチャンネルが入口チャンネルに連通され、4:1を超える長さ対幅の比、また好適には8.9:1の最大の長さ対幅の比を有する細長いエグジットアパーチャのところで終端する。調整セクションが内部にある調整キャビティを画定し、調整キャビティが調整チャンネルに連通され、調整チャンネルがエグジットチャンネルに連通される。入口セクションおよび調整セクションが、濃縮物供給通路の流れ制御チャンバに摩擦的に係合されるようにサイズ決定され、対して、エグジットセクションが、流れ制御チャンバ内にその出口に連通されるエグジットチャンバを作るようにエグジットセクションが流れ制御チャンバから離間されるように、サイズ決定される。
【0019】
インサートが調整セクションの中に嵌合される。インサートがそこを通る通路をさらに画定する。インサートが、2.54cm(1インチ)ごとに24個超のねじ山の、また好適には2.54cm(1インチ)ごとに最大50個のねじ山の、ねじ山数を有するねじ山を有する内部表面を備える。
【0020】
調整ねじが、インサート内に配置されるヘッドと、ヘッドに結合されるシャンクとを有する。ヘッドが、2.54cm(1インチ)ごとに24個超のねじ山の、また好適には2.54cm(1インチ)ごとに最大50個のねじ山の、ねじ山数を有するねじ山を有する外部表面を有し、ここでは、ヘッドのねじ山がインサートのねじ山に係合されるようにサイズ決定される。シャンクがエグジットチャンネルの中まで延在し、その結果、インサート内でヘッドが移動すると同時に、エグジットチャンネルの中でシャンクが、流れがエグジットチャンネルの中に入ったりエグジットアパーチャを通ったりするのを防止するために入口チャンネルを密閉する閉位置と、入口セクションからの部分的な流れがエグジットチャンネルに入ったりエグジットアパーチャを通ったりするのを可能にする中間位置と、入口セクションからの完全な流れがエグジットチャンネルに入ったりエグジットアパーチャを通ったりするのを可能にする完全な開位置と、の間で移動する。
【0021】
エグジットアパーチャが、4:1を超える長さ対幅の比、また好適には8.9:1の最大の長さ対幅の比を有する細長いスロットを備え、それにより入口チャンネルから離れるシャンクの必要な移動を予め設定される最小値にし、その後、エグジットチャンネルを通るエグジットアパーチャからの濃縮物流れが、所望の濃縮物流量となるようにそこを通る流量の正確で最終的な調整に十分な流量に達する。インサートおよび調整ねじのヘッドが、2.54cm(1インチ)ごとに24個超のねじ山の、また好適には2.54cm(1インチ)ごとに最大50個のねじ山の、ねじ山数を有し、それにより入口チャンネルを基準としてエグジットチャンネル内でシャンクを正確に漸進的に移動させるのを容易にし、その結果、流量制御装置を通る濃縮物の流量を正確に漸進的に調整することが達成される。
【0022】
第2の実施形態による高い希釈物対濃縮物の体積比率のポストミックス飲料計量分配機が、流量制御装置と、希釈物供給通路内に配置される弁シールとを有する。流量制御装置が混合器の混合経路への希釈物流量を管理し、対して、弁シールが混合器の混合経路への希釈物流量を開始および停止するためにユーザによって作動される。希釈物供給通路内に配置される流量制御装置が、ばね式セラミックピストンを有するソレノイド作動式流量制御弁を備える。
【0023】
第2の実施形態の濃縮物経路が、濃縮物出口と、濃縮物出口キャビティと、濃縮物弁キャビティと、第1および第2のプラグと、濃縮物入口導管とを有する。濃縮物出口がベンチュリ形状の混合経路の濃縮物導入セグメントに連通される。濃縮物出口キャビティが濃縮物出口に連通される。第1のプラグが濃縮物出口キャビティの中に挿入され、それにより濃縮物キャビティを密閉し、濃縮物出口に連通される濃縮物出口導管を作る。濃縮物弁キャビティが濃縮物出口導管に連通され、逆止弁が濃縮物弁キャビティの停止部に当接されるまで濃縮物弁キャビティの中に挿入され、その結果、逆止弁が、濃縮物出口導管に連通される濃縮物弁キャビティのセグメントの中に対して供給を行う。第2のプラグが濃縮物弁キャビティの中に挿入され、それにより濃縮物弁キャビティを密閉し、その結果、第2のプラグが逆止弁から離間され、それにより逆止弁に隣接するところに濃縮物経路の1セグメントが形成される。濃縮物入口導管が逆止弁に隣接するところで濃縮物経路のセグメントに連通される。混合器が濃縮物入口導管に連通される濃縮物ポートを画定し、ここでは、混合器が弁ボディに結合され、その結果、濃縮物供給通路が濃縮物ポートに連通される。
【0024】
飲料計量分配システムが、高い希釈物対濃縮物の体積比率のポストミックス飲料計量分配機をその中に組み込む。飲料計量分配システムが、ハウジングと、ハウジングの中に配置される制御システムとを有する。ハウジングに結合される希釈物供給源がハウジングに希釈物を供給する。製品供給システムが濃縮物供給源を支持し、製品供給システムのポンプが濃縮物を濃縮物供給源からハウジングに供給する。制御システムが、濃縮物供給源からハウジングへの濃縮物の圧送中にポンプを制御してそれにより濃縮物流量を管理することを目的として、ポンプに動作可能に接続される。高い希釈物対濃縮物の体積比率のポストミックス飲料計量分配機がハウジング上に配置され、その結果、ハウジングが、希釈物および濃縮物を、高い希釈物対濃縮物の体積比率のポストミックス飲料計量分配機に供給する。具体的には、製品供給システムのポンプが、濃縮物供給源から、ハウジングを通して、高い希釈物対濃縮物の体積比率のポストミックス飲料計量分配機の濃縮物経路まで、濃縮物を圧送する。希釈物供給源が、ハウジングを通して、高い希釈物対濃縮物の体積比率のポストミックス飲料計量分配機の混合経路まで、希釈物を供給する。濃縮物経路が混合経路に連通されて混合経路の中に濃縮物を供給し、その間、混合経路がその中の希釈物流れを操作して希釈物の圧力を低下させ、それにより濃縮物経路のところに低圧領域を作り、低圧領域が希釈物の中に濃縮物を導入するのを促進して希釈物と混合し、その後、混合された希釈物および濃縮物が、高い希釈物対濃縮物の体積比率のポストミックス飲料計量分配機から供給される。
【0025】
制御システムが、濃縮物供給源からハウジングへの濃縮物の圧送中に濃縮物流量を管理するためにポンプを制御する。制御システムがポンプに印加される電圧を変化させ、ここでは、電圧が増大すると濃縮物経路への濃縮物流量が増加し、電圧が低下すると濃縮物経路への濃縮物流量が減少する。別法として、制御システムが、濃縮物供給源からハウジングへの濃縮物の圧送中に濃縮物流量を管理するためにポンプを制御する。制御システムがポンプに適用されるデューティサイクルを変化させ、ここでは、デューティサイクルの継続時間が増大すると濃縮物経路までの濃縮物の流量が増加し、デューティサイクルの継続時間が減少すると、濃縮物経路までの濃縮物の流量が減少する。
【0026】
高い希釈物対濃縮物の体積比率のポストミックス飲料を計量分配するための方法が以下のステップを含む。希釈物供給源が、高い希釈物対濃縮物の体積比率のポストミックス飲料計量分配機の混合経路に希釈物を供給する。濃縮物供給源が、高い希釈物対濃縮物の体積比率のポストミックス飲料計量分配機の濃縮物経路に濃縮物を供給する。濃縮物経路が濃縮物を混合経路に送る。混合経路が希釈物の圧力を低下させるためにそこを通る希釈物流れを操作し、それにより濃縮物経路のところに低圧領域を作り、低圧領域が希釈物の中に濃縮物を導入するのを促進して希釈物と混合する。混合経路が、高い希釈物対濃縮物の体積比率のポストミックス飲料計量分配機から、混合された希釈物および濃縮物を供給する。高い希釈物対濃縮物の体積比率のポストミックス飲料を計量分配する方法が、混合経路から外に出る混合された希釈物および濃縮物の速度を低下させることをさらに含み、その後、高い希釈物対濃縮物の体積比率のポストミックス飲料計量分配機から、混合された希釈物および濃縮物が供給される。
【0027】
混合経路を通る希釈物流れを操作することが、希釈物入口セグメントと、濃縮物導入セグメントと、混合出口セグメントとを通して希釈物を流すことを含む。希釈物入口セグメントが断面縮小エリア内でテーパ状になっており、その結果、希釈物入口セグメントが希釈物流れを制限し、それにより希釈物の速度を増加させ、希釈物の圧力を低下させる。濃縮物導入セグメントが希釈物入口セグメントより大きい断面エリアを有し、その結果、濃縮物導入セグメントが希釈物流れに対しての制限を軽減し、それにより希釈物の圧力を低下させ、濃縮物経路のところで濃縮物導入セグメント内に低圧領域を作り、低圧領域が濃縮物を希釈物の中に導入するのを促進して希釈物と混合する。混合出口セグメントが濃縮物導入セグメントから離れると断面増大エリアで拡大し、それにより混合された希釈物および濃縮物の速度を低下させ、その後、混合された希釈物および濃縮物が混合出口セグメントから外に出る。
【0028】
濃縮物を供給することが、濃縮物が最低圧力に達した後でのみ混合経路まで濃縮物を流すことを含む。濃縮物を供給することが、濃縮物圧力が最低圧力未満まで低下する場合に混合経路までの濃縮物流れを停止することをさらに含む。
【0029】
希釈物を混合経路までおよび濃縮物を濃縮物経路まで供給することが、希釈物流量を測定することと、正確な高い希釈物対濃縮物の体積流量比率を達成する所望の希釈物流量および所望の濃縮物流量を決定することと、所望の希釈物流量まで希釈物流量を調整することと、所望の濃縮物流量まで濃縮物流量を調整することと、を含む。所望の濃縮物流量まで濃縮物流量を調整することが、濃縮物経路まで濃縮物を圧送するポンプに印加される電圧を調整することを含み、ここでは、電圧が増大すると濃縮物経路への濃縮物流量が増加し、電圧が低下すると濃縮物経路への濃縮物流量が減少する。別法として、所望の濃縮物流量まで濃縮物流量を調整することが、濃縮物経路まで濃縮物を圧送するポンプに適用されるデューティサイクルを調整することを含み、ここでは、デューティサイクルの継続時間が増大すると濃縮物経路までの濃縮物の流量が増加し、デューティサイクルの継続時間が減少すると、濃縮物経路までの濃縮物の流量が減少する。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【
図1】例示の飲料計量分配システムの中に組み込まれる、第1の実施形態による高い希釈物対濃縮物の体積比率のポストミックス飲料計量分配機を示す等角図である。
【
図2】第1の実施形態によるポストミックス飲料計量分配機を示す上面等角図である。
【
図3】第1の実施形態によるポストミックス飲料計量分配機を示す分解上面等角図である。
【
図4】第1の実施形態によるポストミックス飲料計量分配機を示す分解底面等角図である。
【
図5】第1の実施形態によるポストミックス飲料計量分配機を示す上面図である。
【
図6】第1の実施形態によるポストミックス飲料計量分配機を示す、
図5の線A−Aに沿う立面断面図である。
【
図7】第1の実施形態によるポストミックス飲料計量分配機を示す、
図5の線B−Bに沿う立面断面図である。
【
図8】第1の実施形態による濃縮物および希釈物をポストミックス飲料計量分配機に供給するためのデバイスを示す上面等角図である。
【
図9】第1の実施形態による濃縮物および希釈物をポストミックス飲料計量分配機に供給するためのデバイスを示す上面等角図である。
【
図10】例示の飲料計量分配システムの中に組み込まれる第2の実施形態による高い希釈物対濃縮物の体積比率のポストミックス飲料計量分配機を示す等角図である。
【
図11】第2の実施形態によるポストミックス飲料計量分配機を示す等角図である。
【
図12】第2の実施形態によるポストミックス飲料計量分配機を示す背面図である。
【
図13】第2の実施形態によるポストミックス飲料計量分配機を示す立面断面図である。
【
図14】第2の実施形態によるポストミックス飲料計量分配機を示す平面断面図である。
【
図15】第2の実施形態によるポストミックス飲料計量分配機の濃縮物流れ制御装置を示す立面断面図である。
【
図15A】第2の実施形態によるポストミックス飲料計量分配機の好適な濃縮物流れ制御装置を示す立面断面図である。
【
図15B】第2の実施形態によるポストミックス飲料計量分配機の好適な濃縮物流れ制御装置を示す等角図である。
【
図15C】第2の実施形態によるポストミックス飲料計量分配機の好適な濃縮物流れ制御装置を示す分解等角図である。
【
図16】第2の実施形態によるポストミックス飲料計量分配機の希釈物流れ制御装置を示す立面断面図である。
【
図17】第2の実施形態によるポストミックス飲料計量分配機の混合器を示す一部切欠き分解等角図である。
【
図18】第2の実施形態によるポストミックス飲料計量分配機の混合器を示す一部切欠き等角図である。
【
図19】第2の実施形態によるポストミックス飲料計量分配機の混合器を示す一部切欠き等角図である。
【
図20】第2の実施形態によるポストミックス飲料計量分配機の混合器を示す一部切欠き分解等角図である。
【
図21】第2の実施形態によるポストミックス飲料計量分配機の混合器を示す上面図である。
【
図22】第2の実施形態によるポストミックス飲料計量分配機の混合器を示す、
図21の線A−Aに沿う立面断面図である。
【
図23】第2の実施形態によるポストミックス飲料計量分配機の混合器を示す、
図21の線B−Bに沿う立面断面図である。
【
図24】第2の実施形態によるポストミックス飲料計量分配機の混合器を示す、
図21の線C−Cに沿う立面断面図である。
【
図25】第2の実施形態によるポストミックス飲料計量分配機の混合器を示す、
図22の線D−Dに沿う平面断面図である。
【
図26】第2の実施形態によるポストミックス飲料計量分配機の混合器を示す、
図22の線E−Eに沿う平面断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
必要に応じて本発明の詳細な実施形態が本明細書で開示されるが、開示される実施形態が本発明の単に例示であり、種々の形態で具体化され得ることが理解されよう。これらの図が必ずしも正確な縮尺ではなく、特定の構成要素またはステップの細部を示すためにいくつかの特徴が拡大されてよい。
【0032】
図1が、例示の飲料計量分配システム10の中に組み込まれる、本発明の第1の実施形態による高い希釈物対濃縮物の体積比率のポストミックス飲料計量分配機5を示す。飲料計量分配システム10の中に組み込まれると、ポストミックス飲料計量分配機5が、飲料計量分配システム10に、高い希釈物対濃縮物の体積比率のポストミックス飲料を計量分配する能力を提供する。第1の実施形態では、ポストミックス飲料計量分配機5が、ジュース(例えば、ココナッツ、アサイー、マンゴー、パパイヤ)、コーヒー、お茶、および甘味料(例えば、甘蔗糖)などの、粘性を有する4つの濃縮物のうちの1つまたは複数の濃縮物と混合するために、淡水または炭酸水などの希釈物を供給する。ポストミックス飲料計量分配機5が、希釈物および4つの濃縮物のうちの1つまたは複数の濃縮物と混合するための最大4つの香味用添加物をさらに供給する。ポストミックス飲料計量分配機5の第1の実施形態が4つの濃縮物および香味用添加物を計量分配するが、当業者であれば、香味用添加物が必要ないことおよび単一の濃縮物が必要であること、を認識するであろう。したがって、ポストミックス飲料計量分配機5が、飲料計量分配システム10の計量分配の必要事項に基づいて任意の数の濃縮物および香味用添加物を有することができる。さらに、多様な種類の複数の希釈物が、濃縮物と組み合わせるためにポストミックス飲料計量分配機5に供給され得る。
【0033】
図2〜7を参照すると、ポストミックス飲料計量分配機5が、混合器15と、ノズルハウジング16と、任意選択のディフューザ17とを有する。混合器15が、ポストミックス飲料計量分配機5を飲料計量分配システム10に設置することを目的として、ねじなどの任意適切な手段を使用して、ノズルハウジング16を混合器に固定しおよび混合器15を飲料計量分配システム10に固定する、混合器15と一体に形成される設置部材18を有する。設置部材18が混合器15と一体に形成されるが、当業者であれば、設置部材18が、ねじなどの任意適切な手段を使用して混合器15に固定される別個の部品であってもよいことを認識するであろう。
【0034】
混合器15が、第1の実施形態では、側部表面24の間に入口表面22および出口表面23を備える円筒形形状を有するボディ21を有する。混合器15がベンチュリ形状の混合経路30を画定する。ベンチュリ形状の混合経路30が、濃縮物導入セグメント32に連通される希釈物入口セグメント31を有し、濃縮物導入セグメント32が混合出口セグメント33に連通される。希釈物入口セグメント31が断面縮小エリア内でテーパ状になっており、それにより、ベンチュリ形状の混合経路30を通る希釈物の流れを制限し、それにより希釈物の速度を増加させ同時に希釈物の圧力を低下させる。希釈物入口セグメント31が希釈物を濃縮物導入セグメント32の中に供給し、したがって濃縮物導入セグメント32が希釈物入口セグメント31より大きい断面エリアを有する。希釈物入口セグメント31を基準として濃縮物導入セグメント32の断面エリアが大きいことで、急激な拡大部を通すことで、ベンチュリ形状の混合経路30内の希釈物の流れに対しての制限を軽減し、結果として希釈物の圧力がさらに低下する。圧力が低下することで、ベンチュリ形状の混合経路30に入る濃縮物供給のポイントのところで、濃縮物導入セグメント32内で低圧領域が作られ、低圧領域により希釈物の中への濃縮物の導入が促進されて希釈物と混合する。濃縮物導入セグメント32が混合された希釈物および濃縮物を混合出口セグメント33の中に供給し、混合出口セグメント33が濃縮物導入セグメント32から離れると断面増大エリアで拡大し、それにより混合された希釈物および濃縮物の速度を低下させ、その後、混合された希釈物および濃縮物がベンチュリ形状の混合経路30から外に出る。
【0035】
入口表面22のところの混合器15が、希釈物入口セグメント31のところでベンチュリ形状の混合経路30に連通される希釈物ポート25を画定するボス20を有する。希釈物ポート25が、希釈物供給源から希釈物を供給する製品ラインに対してポストミックス飲料計量分配機5を結合するコネクタ34をその中で受ける。コネクタ34が、ブラケットおよびねじなどの任意適切な手段を使用して混合器15に固定される。
【0036】
入口表面22のところの混合器15が、混合器15によって画定される濃縮物経路39に連通される濃縮物ポート26を有する。入口表面22のところの混合器15が、混合器15によって画定される濃縮物経路40に連通される濃縮物ポート28を有する。入口表面22のところの混合器15が、混合器15によって画定される別個の濃縮物経路に各々が連通される濃縮物ポート27および29を有する。濃縮物ポート26〜29の各々が、濃縮物供給源から濃縮物を供給するそれぞれの製品ラインに対してポストミックス飲料計量分配機5を結合するコネクタ35〜38のうちのそれぞれ1つのコネクタをその中で受ける。コネクタ35〜38の各々が、ブラケットおよびねじなどの任意適切な手段を使用して混合器15に固定される。
【0037】
混合器15によって画定される濃縮物経路の実施例を提供するための濃縮物経路39を本明細書で詳細に説明する。濃縮物経路39のみが説明されるが、残りの濃縮物経路が、デザイン、構成、および機能において等しいことと、同様の部品には同様の参照符号が付されていることと、を当業者であれば理解されたい。
【0038】
濃縮物経路39がベンチュリ形状の混合経路30の濃縮物導入セグメント32に連通され、それによりその中に濃縮物を供給する。濃縮物経路39が、濃縮物導入セグメント32に隣接する、その中に位置する逆止弁41を有する。逆止弁41が、濃縮物経路39が濃縮物導入セグメント32の中に濃縮物を供給する前に、濃縮物経路39内の粘性を有する濃縮物に確実に最低圧力を受けさせるようにする。逆止弁41により粘性を有する濃縮物が濃縮物経路39を通って流れるのを可能にする前の必要な最低圧力が、濃縮物導入セグメント32の中に粘性を有する濃縮物の一様で、安定して、粘稠度のある流れを作り出す。
【0039】
さらに、逆止弁41が、そのロケーションが濃縮物導入セグメント32の近くにあることを理由として、濃縮物の供給が停止された後でベンチュリ形状の混合経路30の中に粘性を有する濃縮物が浸み込むのを防止する。粘性を有する濃縮物は、その高い粘稠度を理由として、抑制されない場合には経路に沿って漏出する傾向を有する。濃縮物の供給が停止されると、濃縮物経路39内の濃縮物の圧力が逆止弁41の最低作動圧力未満まで迅速に低下し、それにより逆止弁41が迅速に閉じられる。逆止弁41の最低作動圧力が、止まっている粘性を有する濃縮物によって作用される任意の圧力を超えると、それにより濃縮物がベンチュリ形状の混合経路30の中に浸み込むことが防止される。逆止弁41を濃縮物導入セグメント32に隣接するところに配置することにより、逆止弁41の後の濃縮物経路39の任意の長さが最小化され、その結果、濃縮物流れが止まると、特には濃縮物の流れが停止された後でも一時的に希釈部の流れが継続する場合に、ベンチュリ形状の混合経路30を通って流れる希釈物が濃縮物に接触し、濃縮物導入セグメント32のところに位置する濃縮物経路39から濃縮物を取り除く。
【0040】
ベンチュリ形状の混合経路30は濃縮物経路39から濃縮物を取り除いて、混合された希釈物および濃縮物をその混合出口セグメント33から供給するように設計されるが、計量分配後も希釈物および濃縮物が留まる場合に備えて、混合器15が、出口表面23のところのボス85を画定し、それにより、計量分配されなかった希釈物および濃縮物を混合出口セグメント33から外へ移動させるのを防止する。ボス85がボディ21から突出して混合出口セグメント33を囲み、その周りに明瞭な縁部を提供し、その結果、計量分配されなかった希釈物および濃縮物のすべてが表面張力を理由として混合出口セグメント33に留まり、そこから漏出しない。
【0041】
混合器15が濃縮物出口43に連通される濃縮物キャビティ42を画定し、濃縮物出口43がベンチュリ形状の混合経路30の濃縮物導入セグメント32に連通される。逆止弁41が、濃縮物出口43の隣の濃縮物キャビティ42の端部45に当接されるまで、濃縮物キャビティ42のアパーチャ44のところで濃縮物キャビティ42の中に挿入される。プラグ46がアパーチャ44のところで濃縮物キャビティ42の中に挿入され、それにより濃縮物キャビティ42を密閉する。プラグ46が、濃縮物経路39のセグメント48を形成するのに十分なだけ逆止弁41から離間される状態を維持しながら濃縮物キャビティ42を流体的に密閉するようにサイズ決定され、濃縮物経路39の中に濃縮物ポート26が連通される。したがって、第1の実施形態では、濃縮物経路39が、セグメント48と、逆止弁41と、濃縮物出口43とを有し、製品ラインを介してコネクタ35に入る濃縮物がコネクタ35から、セグメント48と、逆止弁41と、濃縮物出口43とを通って流れ、その後、濃縮物導入セグメント32のところでベンチュリ形状の混合経路30に入る。逆止弁41は粘性を有する濃縮物と共に動作するのに適する任意の逆止弁であってよいが、第1の実施形態の逆止弁41は、The Lee Company、2 Pettipaug Road、Westbrook、CT 06498−0424、から入手可能である855 Series Press−In check valveであってよい。
【0042】
入口表面22のところの混合器15が、混合器15によって画定される添加物経路53に連通される添加物ポート49を有する。入口表面22のところの混合器15が、混合器15によって画定される添加物経路54に連通される添加物ポート51を有する。入口表面22のところの混合器15が、混合器15によって画定される別個の添加物経路に各々が連通される添加物ポート50および52を有する。添加物ポート49〜52の各々がコネクタ55〜58のうちのそれぞれ1つのコネクタをその中で受け、コネクタ55〜58がポストミックス飲料計量分配機5をそれぞれの製品ラインに結合し、製品ラインが香味用添加物を添加物供給源から供給する。コネクタ55〜58の各々が、ブラケットおよびねじなどの任意適切な手段を使用して混合器15に固定される。
【0043】
混合器15によって画定される濃縮物経路の実施例を提供するための添加物経路53を本明細書で詳細に説明する。添加物経路53のみが説明されるが、残りの濃縮物経路が、デザイン、構成、および機能において等しいことと、同様の部品には同様の参照符号が付されていることと、を当業者であれば理解されたい。添加物経路53が、出口表面23のところにある混合器15によって画定されるノズル61のところにあるノズル出口60に連通される導管59を有する。第1の実施形態が出口表面23のところで混合器15と一体に形成されるノズル61を開示するが、ノズル61が混合器15に接続される別個の部品として形成され得ることを当業者であれば認識するであろう。
【0044】
第1の実施形態のノズルハウジング16が、入口67を画定する入口表面63と、出口68を画定する出口表面64と、内側表面65と、外側表面66とを有するボディ62を有する。入口表面63の下方の外側表面64上のボディ62が、ノズルハウジング16を設置部材18に取り付けるのを容易にするタブ80を有する。第1の実施形態では、ボディ62に一体に形成されてボディ62の周りで等距離で離間される4つのタブ80が存在する。入口表面63が、設置部材18に対してノズルハウジング16を流体的に密閉するシール69を有する。ボディ62が、その上側セグメント70に沿って、その中で混合器15を受けるようにサイズ決定される直径を内側表面65のところに有する。ボディ62が、その下側セグメント71に沿って、出口68までの断面縮小エリア内で内側表面65に沿ってテーパ状になっている。ボディ62が下側セグメント71に沿って断面縮小エリアを有し、それにより、ボディ62がディフューザ17と当接係合され、それによりディフューザをノズルハウジング16内で混合器15の下方に配置するのを維持する。さらに、下側セグメント71に沿うボディ62の断面縮小エリアが出口68を画定し、その結果、出口68が混合された希釈物および濃縮物さらには選択される場合に香味用添加物を、ポストミックス飲料計量分配機5の下に配置される容器まで誘導する。
【0045】
ディフューザ17が、入口73と、出口74と、内側表面75と、外側表面76とを備える、第1の実施形態では円錐形状を有するボディ72を有する。ディフューザ17が、ボディ72内に配置される、隆起部分を有するプレート77をさらに有する。プレート77が、内側表面75とプレート77との間にチャンネル79を画定するアーム78により内側表面75に固定される。第1の実施形態では、ボディ72およびプレート77と一体に形成される4つのアーム78が存在し、その結果、出口74に連通される4つのチャンネル79が存在する。ボディ72が断面縮小エリア内でその外側表面76に沿ってテーパ状になっており、その結果、ボディ72が、ノズルハウジング16の内側表面65と当接関係となるように嵌合される。ボディ72が断面縮小エリア内でその内側表面75に沿ってテーパ状になっており、その結果、ディフューザ17のチャンネル79および出口74が、混合された希釈物および濃縮物ならびに必要である場合の添加物を、ノズルハウジング16の出口68まで誘導する。
【0046】
ポストミックス飲料計量分配機5が、ベンチュリ形状の混合経路30から外に出る混合された希釈物および濃縮物の速度を低下させるためのディフューザ17を有する。具体的には、ディフューザ17のプレート77が出てくる混合された希釈物および濃縮物をその上で受け取り、その表面に沿わせて、出てくる混合された希釈物および濃縮物を拡散する。混合された希釈物および濃縮物をプレート77に沿わせて拡散することで、流れる混合された希釈物および濃縮物の表面積が増大し、それにより対応してその速度が低下する。したがって、ディフューザ17が、ポストミックス飲料計量分配機5を通る、混合された希釈物および濃縮物の一様で、安定して、粘稠度のある流れを促進する。その理由は、ノズルハウジング16の出口68から出る前にその速度が低下するからである。ディフューザ17がポストミックス飲料計量分配機5からの希釈物および濃縮物の供給を強化するが、ディフューザ17が省略される場合でもポストミックス飲料計量分配機5が満足できる形で動作することを当業者であれば理解されたい。
【0047】
設置部材18が、ブラケット82および83と一体に形成されるプラットフォーム81を有する。ブラケット82および83が、ねじなどの任意適切な手段を使用してポストミックス飲料計量分配機5を飲料計量分配システム10に固定する。プラットフォーム81が、ノズルハウジング16のタブ80をその中で受けるためのスロットを画定する支持体84を有し、その結果、それぞれのタブ80がそれぞれの支持体84に係合され、それによりノズルハウジング16を混合器15に固定する。プラットフォーム81がブラケット82および83に一体に形成されるが、プラットフォーム81およびブラケット83および83がねじなどの任意適切な手段を使用して一体に固定される別個の部品であってもよいことを当業者であれば認識するであろう。
【0048】
図1に示されるように飲料計量分配システム10の中にポストミックス飲料計量分配機5を組み込むことで、ポストミックス飲料計量分配機5の組み立てが開始される。コネクタ34が混合器15の希釈物ポート25の中に挿入されて希釈物ポート25に固定される。コネクタ35〜38の各々が混合器15のそれぞれの濃縮物ポート26〜29の中に挿入されて濃縮物ポート26〜29に固定される。コネクタ55〜58の各々が混合器15の添加物ポート49〜52の中に挿入されて添加物ポート49〜52に固定される。ディフューザ17が、ノズルハウジング16の内側表面65に当接されてノズルハウジング16の出口68の上方に位置するようになるまで、ノズルハウジング16の入口67を通して挿入される。ノズルハウジング16のための入口表面63のシール69が設置部材18を密閉するまで、混合器15がノズルハウジング16の入口67を通して挿入され、それによりベンチュリ形状の混合経路30をディフューザ17のプレート77の上方に配置する。ノズルハウジング16のタブ80が設置部材18のプラットフォーム81のための支持体84に隣接して存在し、それにより、ノズルハウジング16が回転することでタブ80が支持体84のスロットの中に入り、それによりノズルハウジング16が設置部材18に結合される。ポストミックス飲料計量分配機5の組み立ての後、設置部材18が、設置部材18のブラケット82および83ならびにねじなどの任意適切な手段を使用して、ポストミックス飲料計量分配機5を飲料計量分配システム10に固定する。
【0049】
飲料計量分配システム10がハウジング11を有し、ハウジング11が、コールドプレートまたは冷蔵ユニットを有するカウンタートップまたは瓶などの適切な支持プラットフォームに対して固定可能であるタワーであってよい。ハウジング11が、希釈物、濃縮物、および香味用添加物を、ポストミックス飲料計量分配機5に供給する製品ライン12を有する。製品ライン12のうちの1つの製品ラインが、直接に、または希釈物を冷却することが所望される場合はコールドプレートなどの冷却システムを通して、加圧炭酸水システムまたは加圧淡水システムなどの希釈物供給源に接続される希釈物ラインである。第1の実施形態の4つの製品ライン12が、直接に、または濃縮物を冷却することが所望される場合は離れたところにあるチラーなどの冷却システムを通して、bag in a box(BIB)などの濃縮物供給源に各々が接続される濃縮物ラインである。第1の実施形態の4つの製品ライン12が、直接に、または添加物を冷却することが所望される場合は離れたところにあるチラーなどの冷却システムを通して、bag in a box(BIB)などの添加物供給源に各々が接続される添加物ラインである。
【0050】
第1の実施形態の飲料計量分配システム10が、入口のところで製品ライン12の希釈物ラインに接続されさらに出口のところで流量制御装置に接続されるバックブロックを有することができる。流量制御装置は、当業者にはよく知られているばね式セラミックピストンを有するソレノイド作動式流量制御弁などの任意適切な流量制御装置であってよい。流量制御装置が、所望の流量でポストミックス飲料計量分配機5に希釈物を供給することを目的として、可撓性のチューブ類などの任意適切な手段を使用してポストミックス飲料計量分配機5のコネクタ34に接続される。
【0051】
製品ライン12の各濃縮物ラインが、ポストミックス飲料計量分配機5に濃縮物を供給することを目的として、可撓性のチューブ類などの任意適切な手段を使用してポストミックス飲料計量分配機5のそれぞれのコネクタ35〜38に接続される。同様に、製品ライン12の各添加物ラインが、ポストミックス飲料計量分配機5に添加物を供給することを目的として、可撓性のチューブ類などの任意適切な手段を使用してポストミックス飲料計量分配機5のそれぞれのコネクタ55〜58に接続される。
【0052】
本発明の第1の実施形態では、ポストミックス飲料計量分配機5が、濃縮物ラインおよび添加物ラインを介して、BIBから濃縮物および添加物を受け取る。BIBの各々が製品供給システム100上で支持され、その実施例が
図8および9に示されている。製品供給システム100が、側部101および102と、端部103と、底部104と、停止部105と、ブレース106とを有する、開いている実質的に箱状の構造物を画定する。側部101および102、端部103、ならびに底部104が、製品供給システム100の開いている実質的に箱状の構造物を画定し、その中にBIBが嵌合される。底部104が端部103から停止部105まで下方に角度を付けており、それによりBIBのエグジットポートまで濃縮物/添加物を送り込むのを容易にする。停止部105が製品供給システム100内でBIBを維持する。ブレース106が側部101および102の間で固定され、それにより製品供給システム100を横方向において安定させる。第1の実施形態の製品供給システム100の側部101および102、端部103、底部104、停止部105、ならびにブレース106が、スポット溶接、ソニック溶接、または接着剤などのよく知られている手段を使用して一体に嵌合される金属またはプラスチックなどの任意適切な材料から構成される。第1の実施形態の各製品供給システム100が、別の製品供給システム100の上に積み重なるようにまたはその上に別の製品供給システム100を受けるように構成され、その結果、製品供給システム100によって必要とされるスペースが最小となる。
【0053】
第1の実施形態の製品供給システム100が、BIBからポストミックス飲料計量分配機5に濃縮物/添加物を供給するためのポンプ107を有する。ポンプ107が、BIBのエグジットポートに結合される入口108と、濃縮物/添加物をそこに供給するために、飲料計量分配システム10のための製品ライン12の濃縮物ラインまたは添加物ラインのうちの1つに結合される出口109とを有する。ポンプ107は粘性を有する濃縮物を圧送するのに適する任意の電気ポンプであってよいが、第1の実施形態のポンプ107は、Fluid−o−Tech、Via Leonardo da Vinci 40、20094 Corsico、Milan、Italyから入手可能である電気ギアポンプであってよい。第1の実施形態のポンプ107が、確実に適切な味の飲料にするために所望の流量で濃縮物/添加物を供給することを目的として、電気的に動力供給および制御される。適切な味の飲料は、濃縮物および必要である場合の添加物に対しての希釈物の正確な体積比率を必要とし、これが、希釈物と、濃縮物(例えば、24対1)および必要である場合の添加物との間の所望の流量比率を維持することを介して達成される。ポンプ107に印加される電圧または適用されるデューティサイクルがポストミックス飲料計量分配機5に対しての濃縮物/添加物の流量を決定し、電圧またはデューティサイクル継続時間が増大すると濃縮物/添加物の流量が増加し、電圧またはデューティサイクル継続時間が低下すると濃縮物/添加物の流量が減少する。第1の実施形態の飲料計量分配システム10がソレノイド作動式流量制御弁などの適切な流量制御装置を有するが、当業者であれば、ポンプ107が、ポストミックス飲料計量分配機5のコネクタ34に直接に接続される製品ライン12の希釈物ラインに希釈物を供給することができることを認識するであろう。
【0054】
第1の実施形態の飲料計量分配システム10が、第1の実施形態ではタッチスクリーンであるユーザ入力装置14を有する制御システム13を有し、それによりユーザの飲料選択肢の選択を受信し、また飲料計量分配システム10を技術者が構成するのを可能にする。制御システム13がポンプ107および希釈物流量制御装置に電気的に接続されてさらには連通され、それによりポストミックス飲料計量分配機5からの飲料の供給を制御する。制御システム13が、飲料計量分配システム10を制御するのに適する、任意の、マイクロコントローラ、CPU、およびマイクロプロセッサ、などであってよい。ユーザ入力装置14が、添加物選択肢を含めた飲料選択肢をユーザに対して提示する。ユーザがユーザ入力装置14の選択肢アイコンのところにタッチして濃縮物および任意の添加物を選択する。制御システム13がユーザ選択を受信し、希釈物流量制御装置と、選択された濃縮物に対応するポンプ107および選択された添加物に関連付けられる任意のポンプ107とを起動し、その結果、希釈物および濃縮物ならびに任意の添加物がポストミックス飲料計量分配機5から供給される。時間設定され得るかまたはユーザ入力装置14の接触がユーザにより中断されてもよい計量分配の終了時まで、制御システム13が希釈物流量制御装置およびポンプ107を起動状態で維持する。
【0055】
濃縮物経路39、添加物経路53、およびベンチュリ形状の混合経路30を参照してそれらの実施例を提供するために、飲料を供給するときのポストミックス飲料計量分配機5の動作を本明細書で説明する。濃縮物経路39および添加物経路53のみが説明されるが、残りの濃縮物経路および添加物経路が、デザイン、構成、および機能において等しいことを当業者であれば理解されたい。
【0056】
濃縮物を収容するBIBが製品供給システム100の中に嵌合され、そのポンプ107に接続される。ポンプ107が、コネクタ35に連通される製品ライン12の濃縮物ラインに接続され、コネクタ35が濃縮物経路39に連通される。同様に、添加物を収容するBIBが製品供給システム100の中に嵌合され、そのポンプ107に接続される。ポンプ107が、コネクタ55に連通される製品ライン12の添加物ラインに接続され、コネクタ55が添加物経路53に連通される。
【0057】
飲料を計量分配する前に、技術者が、適切な味の飲料のために必要な体積流量比率を達成する所望の流量に希釈物、濃縮物、および添加物の流量を設定することにより、飲料計量分配システム10を構成しなければならない。実例を挙げると、技術者が、少なくとも希釈物の流量を測定し、必要に応じて、濃縮物経路39につながる濃縮物および添加物経路53につながる添加物の流量を測定する。次いで、技術者が、正確な体積流量比率(例えば、24対1の希釈物対濃縮物)を達成するのに必要な調整値を決定する。ベンチュリ形状の混合経路30から出る希釈物の実際の流量が所望の希釈物流量に一致するまで、技術者が希釈物流量制御装置を調整する。技術者がユーザ入力装置14を介して制御システム13にアクセスし、濃縮物経路39に結合される濃縮物のためのポンプ107に印加される電圧または適用されるデューティサイクルの継続時間を調整する。具体的には、技術者がポンプ107に印加される電圧または適用されるデューティサイクルの継続時間を増大させてそれにより濃縮物の実際の流量を所望の濃縮物流量まで増加させるか、あるいはポンプ107に印加される電圧または適用されるデューティサイクルの継続時間を低下させてそれにより濃縮物の実際の流量を所望の濃縮物流量まで減少させる。別法として、制御システム13が、所望の濃縮物流量に対応する電圧またはデューティサイクル値の参照テーブルを有することができ、それにより技術者が希釈物のための種々の流量に関連付けられる電圧レベルを選択することが可能となる。次いで、技術者がユーザ入力装置14を介して制御システム13にアクセスし、正確な添加物ショットが供給されるようになるまで添加物経路53に結合される添加物のためのポンプ107に印加される電圧または適用されるデューティサイクルの継続時間を調整する。具体的には、技術者がポンプ107に印加される電圧または適用されるデューティサイクルの継続時間を増大させてそれにより添加物の実際の流量を所望の添加物ショット量まで増加させるか、あるいはポンプ107に印加される電圧または適用されるデューティサイクルの継続時間を低下させてそれにより添加物の実際の流量を所望の添加物ショット量まで減少させる。別法として、制御システム13が、所望の添加物ショット量に対応する電圧またはデューティサイクル値の参照テーブルを有することができる。
【0058】
ユーザ入力装置14による飲料および添加物の選択肢の表示に反応して、ユーザが飲料の選択時にユーザ入力装置14にタッチし、これが、この実施例では、濃縮物経路39につながる濃縮物に対応する。制御システム13が飲料選択を登録し、それに応答して、希釈物流量制御装置と、濃縮物経路39に結合されるポンプ107とを起動する。希釈物がコネクタ34を通ってベンチュリ形状の混合経路30の中まで流れる。同様に、濃縮物がコネクタ35を通って濃縮物経路39の中まで流れる。濃縮物が逆止弁41に入り、濃縮物の流れが逆止弁41のための最低作動圧力に達すると、逆止弁41が開いて、濃縮物経路39の濃縮物出口43の中へと濃縮物を供給する。
【0059】
ベンチュリ形状の混合経路30の希釈物入口セグメント31がその中で希釈物を受け取り、ここでは、希釈物入口セグメント31の断面縮小エリアが希釈物の流れを制限し、それによりその速度を増大させてその圧力を低下させる。希釈物入口セグメント31がベンチュリ形状の混合経路30の濃縮物導入セグメント32の中へ希釈物を供給し、ここでは、濃縮物導入セグメント32の断面増大エリアが希釈物の流れを拡大し、それによりその圧力をさらに低下させる。希釈物が濃縮物導入セグメント32を通って流れる間、濃縮物経路39の濃縮物出口43が濃縮物導入セグメント32の中へ濃縮物を供給する。濃縮物導入セグメント32を通って流れる希釈物の低下する圧力が、希釈物と混合するために濃縮物を希釈物流れの中に引き入れるのを補助する。ベンチュリ形状の混合経路30の混合出口セグメント33が混合された希釈物および濃縮物をその中で受け取り、ここでは、混合出口セグメント33の断面増大エリアが混合された希釈物および濃縮物の速度を低下させ、その後、混合された希釈物および濃縮物が混合出口セグメント33からディフューザ17の上に出る。混合された希釈物および濃縮物がディフューザ17に沿って拡散し、それによりその速度をさらに低下させる。混合された希釈物および濃縮物がディフューザ17からノズルハウジング16の中まで流れ、次いでノズルハウジング16の出口68からノズルハウジング16の下方の容器の中まで流れ、それによりユーザのための飲料が形成される。
【0060】
飲料選択には添加物を組み込むことが含まれてよく、ここでは、ユーザがユーザ入力装置14の添加物選択のところにタッチし、これが、この実施例では、添加物経路53に結合される濃縮物に対応する。制御システム13が添加物選択を登録し、それに応答して、添加物経路53に結合されるポンプ107を起動する。添加物がコネクタ55を通って流れて添加物経路53の中へ流れる。添加物が添加物経路53を通って流れて添加物経路53のノズル61まで流れ、ノズル出口60を介してディフューザ17の上に供給される。添加物がディフューザ17の中の混合された希釈物および濃縮物に接触し、それらと混合する。混合された希釈物、濃縮物、および添加物が、ディフューザ17からノズルハウジング16の中へ流れ、次いでノズルハウジング16の出口68からノズルハウジング16の下方の容器の中へ流れ、それによりユーザのための飲料が形成される。第1の実施形態のポストミックス飲料計量分配機5が添加物経路を通して添加物を供給するが、甘蔗糖などの粘性を有する添加物が濃縮物経路のうちの1つの濃縮物経路を通して供給されてもよいことを当業者であれば認識するであろう。
【0061】
ユーザによって開始される飲料計量分配中、制御システム13が、希釈物流量制御装置と、濃縮物経路39に結合されるポンプ107と、選択される場合の、添加物経路53に結合されるポンプ107とを、起動状態で維持する。ユーザによって開始される飲料計量分配は、飲料選択および所望される場合は添加物選択を行うためにユーザがユーザ入力装置14にタッチすることによって開始され、ユーザによるユーザ入力装置14の接触が中断されることによるかまたは飲料計量分配時間の終了時間後に、完了する。ユーザによって開始される飲料計量分配中、希釈物流量制御装置および濃縮物経路39に結合されるポンプ107が起動状態を維持し、対して、添加物経路53に結合されるポンプ107は、計量分配された飲料の中に添加物ショットを供給することが必要である時間のみ起動状態を維持する。ユーザによるユーザ入力装置14の接触が中断されるかまたは飲料計量分配時間の終了時間がくると、制御システム13が、希釈物流量制御装置と、濃縮物経路39に結合されるポンプ107と、添加物経路53に結合される起動されている場合のポンプ107と、を動作停止させる。制御システム13が濃縮物の流れを停止した後でも一時的に、制御システム13が希釈物の流れを継続することができ、それにより濃縮物経路39の濃縮物出口43から確実に濃縮物が取り除かれる。
【0062】
図10が、例示の飲料計量分配システム95の中に組み込まれる本発明の第2の実施形態による高い希釈物対濃縮物の体積比率のポストミックス飲料計量分配機110を示す。飲料計量分配システム95の中に組み込まれると、ポストミックス飲料計量分配機110が、飲料計量分配システム95に、高い希釈物対濃縮物の体積比率のポストミックス飲料を計量分配する能力を提供する。第2の実施形態では、ポストミックス飲料計量分配機110が、ジュース(例えば、ココナッツ、アサイー、マンゴー、パパイヤ)、コーヒー、お茶、および甘味料(例えば、蜂蜜)などの、粘性を有する濃縮物と混合するために、淡水または炭酸水などの希釈物を供給する。
【0063】
図10〜26を参照すると、ポストミックス飲料計量分配機110が、混合器115と、ノズルハウジング116と、任意選択のディフューザ117と、ノズルカバー118とを有する。ポストミックス飲料計量分配機110が、混合器115を支持して混合器115に希釈物および濃縮物を供給する弁ボディ111を有する。弁ボディ111が、弁ボディ111のためのベースを提供するプラットフォーム190と、飲料計量分配システム100のバックブロックに対しての弁ボディ111の接続を容易にする壁191とを有する。ポストミックス飲料計量分配機110が、カバー112と、弁ボディ111を保護するフェイスプレート113とを有する。ポストミックス飲料計量分配機110が、ユーザがポストミックス飲料計量分配機110を起動するのを容易にするレバー114を有する。
【0064】
弁ボディ111が、濃縮物を混合器115に供給する濃縮物供給通路192を画定する。濃縮物供給通路192が、混合器115まで供給される濃縮物の流量を制御するために調整可能である流量制御装置193を有する。弁ボディ111が以下のように濃縮物供給通路192を画定する。濃縮物入口導管194が流れ制御チャンバ195に連通される。流量制御装置193が流れ制御チャンバ195の中に挿入され、その結果、流量制御装置193の中へのエントランス196または296が濃縮物入口導管194に位置合わせされ、流量制御装置193からのエグジット197または297が流れ制御チャンバ195の出口198に位置合わせされる。流れ制御チャンバ195の出口198が、チャンネル202への入口201の上に配置される弁シール200を中に有する弁チャンバ199に連通される。チャンネル202が、中で混合器115の一部分を受けるキャビティ203に連通され、その結果、出口204のところでキャビティ203が濃縮物を混合器115の中に供給する。したがって、濃縮物供給通路192が、濃縮物入口導管194と、中に配置される流量制御装置193を備える流れ制御チャンバ195と、中に弁シール200を備える弁チャンバ199と、チャンネル202と、キャビティ203とを備える。
【0065】
弁ボディ111が、希釈物を混合器115に供給する希釈物供給通路205を画定する。希釈物供給通路205が、混合器115まで供給される希釈物の流量を制御するために調整可能である流量制御装置206を有する。弁ボディ111が以下のように希釈物供給通路205を画定する。希釈物入口導管207が流れ制御チャンバ208に連通される。流量制御装置206が流れ制御チャンバ208の中に挿入され、その結果、流量制御装置206のエントランス209が希釈物入口導管207に位置合わせされ、流量制御装置206のエグジット210が流れ制御チャンバ208の出口211に連通される。流れ制御チャンバ208の出口211が、チャンネル215への入口214の上に配置される弁シール213を中に有する弁チャンバ212に連通される。チャンネル215が、中で混合器115の一部分を受けるキャビティ216に連通され、その結果、出口217のところでチャンネル215が希釈物を混合器115の中に供給する。したがって、希釈物供給通路205が、希釈物入口導管207と、中に配置される流量制御装置206を備える流れ制御チャンバ208と、弁シール213を中に備える弁チャンバ212と、チャンネル215と、キャビティ216とを備える。希釈物供給通路205および濃縮物供給通路192を形成する第2の実施形態の弁ボディ111が、単一の部片として、または任意の必要なプラグおよびねじなどの適切な固定具を使用して組み立てられる複数の部片として、射出成形などの任意適切な方法を利用して製造され得る。
【0066】
第2の実施形態の流量制御装置193が
図15に示されるBrix screwなどの任意適切な流量制御装置であってよく、Brix screwは、円形状または台形形状を有するサイドポートを用いて手動で調整可能なプラグ弁である。技術者がサイドポートからの開口部のサイズおよびひいてはBrix screwからの濃縮物流れの流量を変化させるために、プラグ弁を調整する。標準的な流量制御装置である
図15に示されるBrix screwは濃縮物供給通路192を通る混合器115までの濃縮物の流れを管理するために十分に動作するが、ポストミックス飲料計量分配機110は、そこを通って流れる濃縮物の高い粘性を理由として、その高い粘性を有する濃縮物の供給に対して正確な制御を必要とする。これを鑑みて、第2の実施形態の流量制御装置193は、好適には、
図15A〜15Cに示される流量制御装置250である。ボディ251と、インサート252と、調整ねじ253とを有する第2の実施形態の流量制御装置250が、そこを通って流れる高い粘性を有する濃縮物の流量を正確に調整することを実現し、その結果、流量制御装置250が最適な量の濃縮物を混合器115に供給する。
【0067】
ボディ250が、入口セクション254と、エグジットセクション255と、調整セクション256とを有する。入口セクション254が、その内部にある入口チャンネル257と、中にoリングを受けるように適合される、その外部にある溝258とを画定する。入口セクション254が流れ制御チャンバ195に摩擦的に係合されるようにサイズ決定され、対して、溝258内のoリングが入口セクション254を流体的に密閉する。エグジットセクション255がその内部にあるエグジットチャンネル259を画定し、エグジットチャンネル259がエグジットアパーチャ260のところで終端する。エグジットセクション255が、流れ制御チャンバ195内に流れ制御チャンバ195の出口198に連通されるエグジットチャンバ299を作ることを目的としてエグジットセクション255を流れ制御チャンバ195から離間させるように、サイズ決定される。エグジットアパーチャ260のサイズおよび形状により、流量制御装置250を通って流れる高い粘性を有する濃縮物の流量の正確な調整を行うことが可能となる。さらに、エグジットアパーチャ260は、そのサイズおよび形状のおかげで、そこを通って流れる高い粘性を有する濃縮物の流れを一様で安定した流れにするのを促進し、それにより、高い粘性を有する濃縮物およびその中にしばしば含有される粒子状物質によりエグジットアパーチャ260が詰まるのを防止しながら、実質的に一定の所定の濃縮物流量を確立するのを可能にする。具体的には、エグジットアパーチャ260が細長く、4:1を超える長さ対幅の比、また好適には8.9:1の最大の長さ対幅の比を有する。調整セクション256が、エグジットチャンネル259に連通される調整チャンネル262に連通される、その内部にある調整キャビティ261と、中でoリングを受けるように適合されるその外部にある溝263とを画定する。調整セクション256が流れ制御チャンバ195に摩擦的に係合されるようにサイズ決定され、対して、溝263内のoリングが調整セクション256を流体的に密閉する。ボディ250が流れ制御チャンバ195内でボディ250を位置合わせするタブ264を有する。ボディ250は、好適には、アセタール、ポリプロピレン、またはTritanなどの、適切なプラスチック材料から成形される。
【0068】
インサート252が調整ねじ253と共に動作し、それにより、流量制御装置250を通って流れる高い粘性を有する濃縮物の流量を正確に調整するのを実現する。第1の端部278および第2の端部279を有する円筒形形状のインサート252がそこを通る通路265を画定し、調整キャビティ261の中に嵌合されるようにサイズ決定される。インサート252の内部表面266がねじ山267を有し、ねじ山267が、2.54cm(1インチ)ごとに24個超のねじ山の、また好適には2.54cm(1インチ)ごとに最大50個のねじ山の、ねじ山数を有する。インサート252の外部表面268が調整キャビティ261の中に嵌合されて摩擦的に係合されるようにサイズ決定される。外部表面268が、調整キャビティ261内でのインサート252の摩擦的な係合を強化する刻み部分269を有する。2.54cm(1インチ)ごとに24個超のねじ山のねじ山数を有するために、インサート252は、好適には、真鍮などの適切な金属から機械加工される。
【0069】
調整ねじ253がヘッド270およびシャンク271を有する。ヘッド270の外部表面272がねじ山273を有し、ねじ山273がインサート252のねじ山267に係合されるようにサイズ決定され、したがって、2.54cm(1インチ)ごとに24個超のねじ山の、また好適には2.54cm(1インチ)ごとに最大50個のねじ山の、ねじ山数を有する。ヘッド270の前面274がドライバーなどのツールに係合可能であるスロット275を有し、それによりインサート252内で調整ねじ253を動かすことが可能である。シャンク271が中でoリングを受けるように適合される溝276を有する。シャンク271が調整チャンネル262に摩擦的に係合されるようにサイズ決定され、対して、溝258内のoリングがシャンク271を流体的に密閉する。シャンク271がエグジットチャンネル259の中でシャンク271が延在するのを可能にする長さをさらに有し、その結果、インサート252内でヘッド270が動くことで、同時に、シャンク271がエグジットチャンネル259内で閉位置と完全な開位置との間で動く。閉位置では、
図15Aに示されるように、端部277が入口セクション254の入口チャンネル257を密閉し、それによりエグジットチャンネル259を通って濃縮物が流れるのを阻止する。シャンク271が、その閉位置から、エグジットチャンネル259を部分的に遮断する中間位置を通って、最終的に、
図15Bに示されるように、完全な開位置まで、動き、それにより、シャンク271の前面274がインサート252の第1の端部278に位置合わせされ、シャンク271の端部277が調整チャンネル262に隣接して存在するようになり、その結果、シャンク271がエグジットチャンネル259を部分的に遮断しなくなり、エグジットチャンネル259が完全に開けられる。調整ねじ253は、2.54cm(1インチ)ごとに24個超のねじ山のねじ山数を有するようにするために、好適には、アセタール、ポリプロピレン、またはTritanなどの、適切なプラスチック材料から機械加工される。
【0070】
流量制御装置250の組み立てには、インサート252の第2の端部279が調整チャンネル262に隣接する調整キャビティ261の端部に当接されてインサート252が調整キャビティ261の中に完全に存在するようになるまで、調整キャビティ261の中にインサート252を導入することが含まれる。流量制御装置250の組み立てにはさらに、調整ねじ253のねじ山273をインサート252のねじ山267に係合させて、調整ねじ253を、通常はその閉位置である初期位置にねじ込むことが含まれる。組み立てられると、タブ264が弁ボディ111内のそれぞれの受け切欠部に位置合わせされて流量制御装置250が流れ制御チャンバ195の中に完全に存在するようになるまで、流量制御装置250が流れ制御チャンバ195の中に挿入される。流量制御装置250が流れ制御チャンバ195の中に完全に挿入されると、エントランス296のところの入口チャンネル257が濃縮物入口導管194に位置合わせされ、エグジットチャンネル259がエグジットアパーチャ260を介してエグジットチャンバ299に連通され、エグジットチャンバ299が流れ制御チャンバ195の出口198に連通される。
【0071】
流量制御装置250の調整には、ヘッド270のスロット275をツールに係合させることおよびインサート252内でヘッド270を回転させることが伴われ、その結果、シャンク271が調整チャンネル262およびエグジットチャンネル259に沿って移動し、それによりエグジットチャンネル259の中へのエントランス280のサイズを拡大または縮小させる。シャンク271の端部279、ならびに入口セクション254およびその入口チャンネル257を基準としたその間隔が、エグジットチャンネル259の中へのエントランス280のサイズを画定する。具体的には、シャンク271の端部279が入口セクション254に当接されるときに
図15Aに示されるようにエントランス280が閉じられ、エグジットチャンネル259内に留まりながらシャンク271の端部279が入口セクション254および入口チャンネル257から離間されるときにエントランス280が部分的に開けられ、シャンク271の端部277が調整チャンネル262に隣接して存在するときにエントランス280が完全に開けられる。
【0072】
エントランス296を介して入口チャンネル257に入る濃縮物がエントランス280まで流れ、エントランス280のサイズが、入口セクション254およびひいては入口チャンネル257からシャンク271の端部277が存在するところまでの距離によって決定される。濃縮物がエントランス280を通ってエグジットチャンネル259の中まで流れ、それによりエグジットチャンネル259を濃縮物で充填する。充填されたエグジットチャンネル259の中からの濃縮物がエグジットアパーチャ260を介してそこから出てエグジットチャンバ299の中まで流れ、出口198まで供給される。
【0073】
エグジットアパーチャ260は細長いサイズおよび形状を有し、4:1を超える長さ対幅の比、また好適には8.9:1の最大の長さ対幅の比を有することから、濃縮物で充填されたエグジットチャンネル259およびエグジットアパーチャ260により所望の濃縮物流量で濃縮物をエグジットチャンバ299の中に供給するのを可能にするサイズにエントランス280が達するまでには、入口セクション254およびひいては入口チャンネル257から離れてシャンク271が長い距離移動することが必要となる。具体的には、エグジットアパーチャ260の長さ対幅の比により、エグジットアパーチャ260からエントランス280を通ってエグジットチャンネル259の中まで流れる濃縮物が所望の濃縮物流量となるように流量制御装置250により正確にかつ最終的に調整されるのに十分な流量に達するまでに、エントランス280のサイズが予め設定される最低値に達する必要があるような形状を呈する細長いスロットが得られる。エグジットアパーチャ260の細長いサイズおよび形状により必要となるエグジットチャンネル259内でのシャンク271の長い移動により、あまり細くない円形のまたは台形のアパーチャのためのエントランスの場合と比較してより大きいエントランス280が作られ、その結果、エントランス280、エグジットチャンネル259、およびエグジットアパーチャ260が、そこを通る高い粘性を有する濃縮物を、安定しており、一様であり、持続性のある流れとし、さらには、高い粘性を有する濃縮物が詰まることがないようにする。
【0074】
エントランス280がその予め設定される最低値に達するかまたはその最低値を超え(advance beyond)、高い粘性を有する濃縮物が所望の流量に近い流量に達すると、高い粘性を有する濃縮物の流量の正確な最終調整が実施されなければならない。流量制御装置250が、2.54cm(1インチ)ごとに24個超のねじ山の、また好適には2.54cm(1インチ)ごとに最大50個のねじ山の、ねじ山数を有するインサート252および調整ねじ253のヘッド270のおかげで、濃縮物流量の正確な最終調整が実現される。具体的には、インサート252に沿ってヘッド270が移動することが、入口セクション254およびひいては入口チャンネル257を基準としたエグジットチャンネル259内でのシャンク271の正確な漸進的な移動へと変換される。これは、ヘッド270およびインサート252のねじ山数が、2.54cm(1インチ)ごとに24個超のねじ山であり、また好適には2.54cm(1インチ)ごとに最大50個のねじ山数であることが理由である。このようにして、ヘッド270およびインサート252がエントランス280のサイズの正確で漸進的な調整を容易にし、その結果、流量制御装置250を通る高い粘性を有する濃縮物の実際の流量が、高い粘性を有する濃縮物のための所望の流量と実質的に完全に等しくなる。ねじ山数が2.54cm(1インチ)ごとに24個超のねじ山であり、好適には2.54cm(1インチ)ごとに最大50個のねじ山数であることを理由として、ヘッド270およびインサート252はより少ないねじ山数に優ることになる。その理由は、ヘッド270およびインサート252が濃縮物流量の非常に正確な調整を可能にするからである。
【0075】
第2の実施形態の流量制御装置206は、当業者にはよく知られている、ばね式セラミックピストンを有するソレノイド作動式流量制御弁などの、任意適切な流量制御装置であってよい。技術者が、そこからの出口のサイズおよびひいてはソレノイド作動式流量制御弁からの希釈物流れの流量を変化させるためにばね式セラミックピストンを調整する。
【0076】
第2の実施形態の弁シール200および213は、当業者にはよく知られている、パドルヘッドおよびパドルシャフトを有するパドルアームなどの、任意適切な弁シールであってよい。ポストミックス飲料計量分配機110のレバー114が弁ボディ111に枢動可能に接続され、それにより弁シール200および213をユーザが起動することが容易になる。実例を挙げると、弁シール200および213がソレノイド作動式であってよく、ここでは、ユーザによりレバー114が起動されることで、弁シール200および213に結合されるソレノイドに電力供給する回路を閉じること(例えば、直接的な接点を通して、または飲料計量分配システム95の制御システムを介して)が容易になり、その結果、弁シール200がチャンネル202の入口201から移動し、弁シール213がチャンネル215および213の入口214から移動し、それにより、濃縮物供給通路192および希釈物供給通路205をそれぞれ通して、濃縮物および希釈物を供給することが可能となる。別法として、レバー114が手動で弁シール200および213を移動させてもよく、それにより、濃縮物供給通路192および希釈物供給通路205をそれぞれ通して、濃縮物および希釈物を供給することが可能となる。
【0077】
混合器115が、第1の実施形態では、側部表面124の間に入口表面122および出口表面123を備える円筒形形状を有するボディ121を有する。混合器115がベンチュリ形状の混合経路130を画定する。ベンチュリ形状の混合経路130が、濃縮物導入セグメント132に連通される希釈物入口セグメント131を有し、濃縮物導入セグメント132が混合出口セグメント133に連通される。希釈物入口セグメント131が断面縮小エリア内でテーパ状になっており、それにより、ベンチュリ形状の混合経路130を通る希釈物の流れを制限し、それにより希釈物の速度を増加させ同時に希釈物の圧力を低下させる。希釈物入口セグメント131が希釈物を濃縮物導入セグメント132の中に供給し、したがって濃縮物導入セグメント132が希釈物入口セグメント131より大きい断面エリアを有する。希釈物入口セグメント131を基準として濃縮物導入セグメント132の断面エリアが大きいことで、急激な拡大部を通すことで、ベンチュリ形状の混合経路130内の希釈物の流れに対しての制限を軽減し、結果として希釈物の圧力がさらに低下する。圧力が低下することで、ベンチュリ形状の混合経路130に入る濃縮物供給のポイントのところで、濃縮物導入セグメント132内で低圧領域が作られ、低圧領域により希釈物の中への濃縮物の導入が促進されて希釈物と混合する。濃縮物導入セグメント132が混合された希釈物および濃縮物を混合出口セグメント133の中に供給し、混合出口セグメント133が濃縮物導入セグメント132から離れると断面増大エリアで拡大し、それにより混合された希釈物および濃縮物の速度を低下させ、その後、混合された希釈物および濃縮物がベンチュリ形状の混合経路130から外に出る。
【0078】
入口表面122のところの混合器115が、希釈物入口セグメント131のところでベンチュリ形状の混合経路130に連通される希釈物ポート125を画定するボス120を有する。その頂部部分のところのボス120がキャビティ216の上側部分を画定する弁ボディ111の1セクションに当接されるまで、ボス120が弁ボディ111のキャビティ216の中に挿入される。さらに、ボス120がキャビティ216を閉じ、その結果、希釈物ポート125が弁ボディ111内のチャンネル215の出口217に位置合わせされ、それによりその中で希釈物を受け取り、希釈物入口セグメント131の中に希釈物を供給する。ボス120がその周りにシール134を受け入れ、シール134がキャビティ216内でボス120を流体的に密閉する。
【0079】
入口表面122のところの混合器115が、混合器115によって画定される濃縮物経路139に連通される濃縮物ポート126を有する。キャビティ203の下側部分を画定する弁ボディ111の1セクションに対して入口表面122が当接されるまで、混合器115が弁ボディ111のキャビティ203の中に挿入される。さらに、混合器115の入口表面122がキャビティ203を閉じ、その結果、濃縮物ポート126が弁ボディ111内のチャンネル203の出口204に位置合わせされ、それによりその中で濃縮物を受け取り、濃縮物経路139の中に濃縮物を供給する。混合器115がその周りにシール135を受け入れ、シール135がキャビティ203内で混合器115を流体的に密閉する。
【0080】
濃縮物経路139がベンチュリ形状の混合経路130の濃縮物導入セグメント132に連通され、それによりその中に濃縮物を供給する。濃縮物経路139が逆止弁141を有する。逆止弁141が、濃縮物経路139が濃縮物導入セグメント132の中に濃縮物を供給する前に、濃縮物経路139内の粘性を有する濃縮物に確実に最低圧力を受けさせるようにする。逆止弁141により粘性を有する濃縮物が濃縮物経路139を通って流れるのを可能にする前の必要な最低圧力が、濃縮物導入セグメント132の中への、粘性を有する濃縮物の一様で、安定して、粘稠度のある流れを作り出す。
【0081】
さらに、逆止弁141が、濃縮物の供給が停止された後でベンチュリ形状の混合経路130の中に粘性を有する濃縮物が浸み込むのを防止する。粘性を有する濃縮物は、その高い粘稠度を理由として、抑制されない場合には経路に沿って漏出する傾向を有する。濃縮物の供給が停止されると、濃縮物経路139内の濃縮物の圧力が逆止弁141の最低作動圧力未満まで迅速に低下し、それにより逆止弁141が迅速に閉じられる。逆止弁141の最低作動圧力が、止まっている粘性を有する濃縮物によって作用される任意の圧力を超えると、それにより濃縮物がベンチュリ形状の混合経路130の中に浸み込むことが防止される。濃縮物経路139が濃縮物が漏出するのを防止するための逆止弁141を有するが、計量分配後にベンチュリ形状の混合経路130の混合出口セグメント133内に希釈物および濃縮物が留まる場合に備えて、混合器115が出口表面123のところにボス185を画定し、それにより、計量分配されない希釈物および濃縮物が混合出口セグメント133の外へ出るのを防止する。ボス185がボディ121から突出して混合出口セグメント133を囲み、その周りに明瞭な縁部を提供し、その結果、計量分配されなかった希釈物および濃縮物のすべてが表面張力を理由として混合出口セグメント133に留まり、そこから漏出しない。
【0082】
混合器115が、濃縮物ポート126を介して弁ボディ111のチャンネル203から濃縮物を受け取る濃縮物入口導管140を画定する。濃縮物入口導管140が濃縮物弁キャビティ142に連通される。さらに、濃縮物弁キャビティ142が、濃縮物出口149で終端する濃縮物出口キャビティ143に連通され、濃縮物出口149がベンチュリ形状の混合経路130の濃縮物導入セグメント132に連通される。濃縮物弁キャビティ142の停止部145に対して逆止弁141が当接されるまで、逆止弁141が濃縮物弁キャビティ142のアパーチャ144のところで濃縮物弁キャビティ142の中に挿入され、その結果、逆止弁141が、濃縮物出口キャビティ143に連通される濃縮物弁キャビティ142のセグメント150の中に対して供給を行う。プラグ146がアパーチャ144のところで濃縮物弁キャビティ142の中に挿入され、それにより濃縮物弁キャビティ142を密閉する。プラグ146が濃縮物経路139のセグメント148を形成するのに十分に逆止弁141から離間された状態を維持しながら濃縮物弁キャビティ142を流体的に密閉するようにサイズ決定され、濃縮物入口導管140がセグメント148に連通される。プラグ147がアパーチャ151のところで濃縮物出口キャビティ143の中に挿入され、それにより濃縮物出口キャビティ143を流体的に密閉し、濃縮物出口導管152を形成し、濃縮物出口導管152が濃縮物出口149に連通される。したがって、第2の実施形態では、濃縮物経路139が、濃縮物入口導管140と、セグメント148と、逆止弁141と、セグメント150と、濃縮物出口導管152と、濃縮物出口149とを有し、弁ボディ111のチャンネル203を介して濃縮物ポート126に入る濃縮物が、濃縮物入口導管140と、セグメント148と、逆止弁141と、セグメント150と、濃縮物出口導管152と、濃縮物出口149とを通って流れ、その後、濃縮物導入セグメント132のところでベンチュリ形状混合経路130に入る。逆止弁141は粘性を有する濃縮物と共に動作するのに適する任意の逆止弁であってよいが、第2の実施形態の逆止弁141は、NEOPERL,Inc.、171 Mattatuck Heights、Waterbury、CT 06705、から入手可能である8mm OD check valveであってよい。
【0083】
第2の実施形態のノズルハウジング116が、入口167を画定する入口表面163と、出口168を画定する出口表面164と、内側表面165と、外側表面166とを有するボディ162を有する。ボディ162が、その上側セグメント169に沿って、その中で混合器115を受けるようにサイズ決定される直径を有する。ボディ162が、下側セグメント171に沿って、上側セグメントの直径より小さい直径を有し、その結果、下側セグメント171がその上で混合器115を支持するシェルフ170を画定する。混合器115がその周りでシール161を受け入れ、シール161がノズルハウジング116内で混合器115を流体的に密閉する。下側セグメント171に沿うボディ162の小さい直径が出口168を画定し、その結果、出口168が、混合された希釈物および濃縮物を、ポストミックス飲料計量分配機110の下に配置される容器まで誘導する。
【0084】
第2の実施形態のディフューザ117がその下側セグメント171内でノズルハウジング116に一体に形成される。しかし、ディフューザ117はノズルハウジング116の中に挿入される別個の部片であってもよい。ディフューザ117が隆起部分を有するプレート177を有する。プレート177がアーム178によりノズルハウジング116の内側表面165に固定され、アーム178が内側表面165とプレート177との間にチャンネル179を画定する。第2の実施形態では、ノズルハウジング116およびプレート177の内側表面165と一体に形成される4つのアーム178が存在し、その結果、出口168に連通される4つのチャンネル179が存在する。
【0085】
ポストミックス飲料計量分配機110が、ベンチュリ形状混合経路130から外に出る混合された希釈物および濃縮物の速度を低下させるためのディフューザ117を有する。具体的には、ディフューザ117のプレート177が出てくる混合された希釈物および濃縮物をその上で受け取り、出てくる混合された希釈物および濃縮物をその表面に沿わせて拡散する。混合された希釈物および濃縮物がプレート177に沿って拡散することで、流れている混合された希釈物および濃縮物の表面積を拡大し、それにより対応してその速度を低下させる。したがって、ディフューザ117が、ポストミックス飲料計量分配機110を通る、混合された希釈物および濃縮物の一様で、安定して、粘稠度のある流れを促進する。その理由は、ノズルハウジング116の出口168から出る前にその速度が低下するからである。ディフューザ117がポストミックス飲料計量分配機110からの希釈物および濃縮物の供給を強化するが、ディフューザ117が省略される場合でもポストミックス飲料計量分配機110が満足できる形で動作することを当業者であれば理解されたい。
【0086】
ポストミックス飲料計量分配機110が、ノズルハウジング116を収容して保護するためのノズルカバー118を有する。第2の実施形態のノズルカバー118が、入口を画定する入口表面181と、出口を画定する出口表面182と、内側表面183と、外側表面184とを有するボディ180を有する。ボディ180が、入口表面181の下方の外側表面184上で、弁ボディ111によって画定されるリップ188を中で受けるスロット186を画定し、それによりノズルカバー118を弁ボディ111に固定する。入口表面181が、弁ボディ111に対してノズルカバー118を流体的に密閉するシール187を有する。ボディ180の内側表面183がノズルハウジング116のためのボディ162の外側表面166と相補的な形状を有し、ノズルカバー118が当接関係で中でノズルハウジング116を受けるようにサイズ決定され、それによりノズルカバー118の中でノズルハウジング116が保持される。
【0087】
図10に示されるように飲料計量分配システム95の中にポストミックス飲料計量分配機110を組み込むことで、ポストミックス飲料計量分配機110の組み立てが開始される。シェルフ170に対して混合器115が密閉するようになるまで、混合器115がノズルハウジング116の入口167を通して挿入され、それによりディフューザ117のプレート177の上方にベンチュリ形状の混合経路130が配置される。キャビティ216の上側部分を画定する弁ボディ111の1セクションに対してボス120がその頂部部分のところで当接され、さらに、キャビティ203の下側部分を画定する弁ボディ111の1セクションに対して入口表面122が当接されるまで、ノズルハウジング116を有する混合器115が弁ボディ111のキャビティ216の中に挿入される。弁ボディ111に対して混合器115を結合することでキャビティ216が閉じられ、その結果、希釈物ポート125が弁ボディ111内でチャンネル215の出口217に位置合わせされ、それにより中で希釈物を受け取り、希釈物を希釈物入口セグメント131の中に供給する。ボス120がその周りでシール134を受け入れ、シール134がキャビティ216内でボス120を流体的に密閉する。弁ボディ111に対して混合器115を結合することでさらにキャビティ203が閉じられ、その結果、濃縮物ポート126が弁ボディ111内でチャンネル203の出口204に位置合わせされ、それにより中で濃縮物を受け取り、濃縮物を濃縮物経路139の中に供給する。弁ボディ111のリップ188に対してスロット186が位置合わせされ、さらに弁ボディ111に対してシール187が当接されるまで、ノズルカバー118がノズルハウジング116の上を摺動する。ノズルカバー118を回転させることでリップ188がスロット186の中に挿入され、それによりノズルカバー118およびひいては混合器115が弁ボディ111に固定される。
【0088】
飲料計量分配システム95がハウジング211を有し、ハウジング211が、カウンタートップまたは製品冷却容器などの適切な支持プラットフォームに対して固定可能であるタワーであってよい。ハウジング211が、希釈物を冷却することが所望されるときに、直接に、またはコールドプレートなどの冷却システムを通して、加圧炭酸水システムまたは加圧淡水システムなどの希釈物供給源に接続される希釈物ラインを有する。ハウジング211が、濃縮物を冷却することが所望されるときに、直接に、またはコールドプレートなどの冷却システムを通して、bag in a box(BIB)などの濃縮物供給源に接続される濃縮物ラインを有する。濃縮物供給源が、飲料計量分配システム95およびポストミックス飲料計量分配機110を通して濃縮物を圧送するためのポンプを有する。濃縮物ポンプは粘性を有する濃縮物を圧送するのに適する任意のポンプであってよいが、第2の実施形態のポンプが、当業者によく知られている圧縮ガス作動式ピストンポンプである。
【0089】
第2の実施形態の飲料計量分配システム95が、希釈物入口のところで希釈物ラインに接続されさらに濃縮物入口のところで濃縮物ラインに接続されるバックブロックを有する。弁ボディ111の希釈物入口導管207が、付随のエントランスのところで、バックブロックの希釈物出口の上に嵌合され、それにより希釈物が希釈物供給通路205を通って流れるのを促進する。同様に、弁ボディ111の濃縮物入口導管194が、付随のエントランスのところで、バックブロックの濃縮物出口の上に嵌合され、それにより濃縮物が濃縮物供給通路192を通って流れるのを促進する。壁191が、バックブロックおよび壁191の中のアパーチャを通して挿入される棒などの任意適切な手段を使用して、弁ボディ111をバックブロックに結合する。弁ボディ111をバックブロックに固定した後、カバー112およびフェイスプレート113が弁ボディ111の上に嵌合され、それにより飲料計量分配システム95の中にポストミックス飲料計量分配機110を組み込むことが完了する。
【0090】
飲料を供給するときのポストミックス飲料計量分配機110の動作を本明細書で説明する。技術者が希釈物供給源を飲料計量分配システム95の希釈物ラインに接続し、それにより、希釈物供給源から、希釈物供給通路205を通して、混合器115の希釈物ポート125まで、希釈物を供給するのを可能にする。技術者が、濃縮物を収容するBIBおよびポンプを、飲料計量分配システム95の濃縮物ラインに接続し、それにより、濃縮物を収容するBIBから、濃縮物供給通路192を通して、混合器115の濃縮物ポート126まで、濃縮物を供給するのを可能にする。
【0091】
飲料を計量分配する前に、技術者が、適切な味の飲料のために必要な体積流量比率を達成する所望の流量に希釈物および濃縮物の流量を設定することにより、飲料計量分配システム95を構成しなければならない。実例を挙げると、技術者がBrixを測定し、測定したBrixと目標のBrixを比較する。技術者が、測定したBrixを目標のBrixに一致させるまで、流量制御装置206および好適には流量制御装置250である流量制御装置193を調整する。流量制御装置250に関しては、技術者が、測定したBrixを目標のBrixに実質的に完全に等しくするまで、エントランス280のサイズおよびひいてはそこを通る濃縮物の流量を変化させるために調整ねじ253を回転させる。別法として、技術者が、少なくとも希釈物の流量、および必要である場合には濃縮物の流量を測定する。次いで、技術者が、正確な体積流量比率(例えば、24対1の希釈物対濃縮物)を達成するのに必要な調整値を決定する。技術者が、ベンチュリ形状の混合経路130から出る希釈物の実際の流量を所望の希釈物流量に一致させるまで、流量制御装置206を調整する。技術者が、ベンチュリ形状の混合経路130から出る濃縮物の実際の流量を所望の濃縮物流量に一致させるまで、好適には流量制御装置250である流量制御装置193を調整する。
【0092】
ユーザが、通常はノズルカバー118の下方で容器を保持した状態で、レバー114を起動し、それにより、希釈物供給源から希釈物供給通路205を通って混合器115の希釈物ポート125まで希釈物が流れ、さらには濃縮物を収容するBIBから濃縮物供給通路192を通って混合器115の濃縮物ポート126まで濃縮物が流れる。具体的には、弁シール213がチャンネル215の入口214から移動し、その結果、希釈物が、希釈物入口導管207と、中に配置される流量制御装置206を備える流れ制御チャンバ208と、中に弁シール213を備える弁チャンバ212と、チャンネル215とを通って、混合器115の希釈物ポート125まで流れる。同様に、弁シール200がチャンネル202の入口201から移動し、その結果、濃縮物が、濃縮物入口導管194と、中に配置される流量制御装置193を備える流れ制御チャンバ195と、中に弁シール200を備える弁チャンバ199と、チャンネル202と、キャビティ203とを通って、混合器115の濃縮物ポート126まで流れる。
【0093】
希釈物が希釈物ポート125を通って混合器115のベンチュリ形状の混合経路130の中まで流れる。同様に、濃縮物が濃縮物ポート126を通って混合器115の濃縮物経路139の中まで流れる。濃縮物が逆止弁141に入り、濃縮物の流れが逆止弁141のための最低作動圧力に達すると、逆止弁141が開いて、濃縮物経路139の濃縮物出口149の中へと濃縮物を供給する。
【0094】
ベンチュリ形状の混合経路130の希釈物入口セグメント131がその中で希釈物を受け取り、ここでは、希釈物入口セグメント131の断面縮小エリアが希釈物の流れを制限し、それによりその速度を増大させてその圧力を低下させる。希釈物入口セグメント131がベンチュリ形状の混合経路130の濃縮物導入セグメント132の中へ希釈物を供給し、ここでは、濃縮物導入セグメント132の断面増大エリアが希釈物の流れを拡大し、それによりその圧力をさらに低下させる。希釈物が濃縮物導入セグメント132を通って流れる間、濃縮物経路139の濃縮物出口149が濃縮物導入セグメント132の中へ濃縮物を供給する。濃縮物導入セグメント132を通って流れる希釈物の低下する圧力が、希釈物と混合するために濃縮物を希釈物流れの中に引き入れるのを補助する。ベンチュリ形状の混合経路130の混合出口セグメント133が混合された希釈物および濃縮物をその中で受け取り、ここでは、混合出口セグメント133の断面増大エリアが混合された希釈物および濃縮物の速度を低下させ、その後、混合された希釈物および濃縮物が混合出口セグメント133からディフューザ117の上に出る。混合された希釈物および濃縮物がディフューザ117に沿って拡散し、それによりその速度をさらに低下させる。混合された希釈物および濃縮物がディフューザ117からノズルハウジング116の中まで流れ、次いでノズルハウジング116の出口168からノズルハウジング116の下方の容器の中まで流れ、それによりユーザのための飲料が形成される。
【0095】
レバー114が起動状態を維持する限りにおいて、ポストミックス飲料計量分配機110が飲料を供給する。レバー114が動作停止すると、弁シール213がチャンネル215の入口214の上に戻り、その結果、希釈物が希釈物供給通路205およびひいては混合器115のベンチュリ形状の混合経路130を通って流れるのを止める。同時に、弁シール200がチャンネル202の入口201の上に戻り、その結果、濃縮物が濃縮物供給通路192およびひいては混合器115の濃縮物経路139を通って流れるのを止める。弁シール200がチャンネル202の入口201の上に戻ると、濃縮物経路139内の濃縮物の圧力が逆止弁141の最低作動圧力未満まで迅速に低下し、それにより逆止弁141が迅速に閉じられ、ベンチュリ形状の混合経路130の中に濃縮物を漏出するのを防止する。
【0096】
飲料計量分配システム10の中に組み込まれる本発明の第1の実施形態による高い希釈物対濃縮物の体積比率のポストミックス飲料計量分配機5がポンプ107と共に動作する。その理由は、ポンプ107が、ポンプ107の電気的な制御が正確であることにより、確実に安定する高い希釈物対濃縮物の体積比率にする実質的に一定の圧力で、粘性を有する濃縮物を供給するからである。しかし、第1の実施形態の飲料計量分配システム10が、バックブロックと、濃縮物、添加物、および希釈物を供給するための、第2の実施形態で開示されるポンプに類似するポンプとの組み合わせで使用される第2の実施形態で開示される流量制御装置193に類似する流量制御装置とを有することができることを当業者であれば認識するであろう。別法として、飲料計量分配システム95の中に組み込まれる本発明の第2の実施形態による高い希釈物対濃縮物の体積比率のポストミックス飲料計量分配機110が第1の実施形態で開示されるポンプ107に類似するポンプと共に動作することができることを当業者であれば認識するであろう。上記は流量制御装置193を排除して流量制御装置193を導管と交換しても達成され、またはポンプを通して達成される濃縮物流量の制御により実質的な完全な開位置に流量制御装置193を少なくとも設定することによっても達成される。
【0097】
上記の好適な実施形態に関連させて本発明を説明してきたが、本記述が例示のみを目的としており、当業者には明らかであろうが、多くの代替形態、均等物、および多様な程度の変更形態が、本発明の範囲内にある。したがって、本範囲は上記の詳細な説明により一切限定されず、むしろ、本範囲は以下の特許請求の範囲のみによって定義される。