【課題を解決するための手段】
【0011】
第1のケイ素含有層及び第2のケイ素含有層の交互層上に堆積された誘電体反射防止コーティング(DARC)層と、DARC層上に形成されたパターン化されたフォトレジスト層と、DARC層と交互層との間に形成されたハードマスク層とを有する、基材上に堆積されたケイ素含有層の構造のエッチング方法であって、2,2,2−トリフルオロエタンアミン(C
2H
4F
3N)及び2,2,3,3,3−ペンタフルオロプロピルアミン(C
3H
4F
5N)からなる群から選択されるヒドロフルオロカーボンエッチング化合物を使用して、パターン化されたフォトレジスト層に対してDARC層を選択的にプラズマエッチングし、DARC層中にアパーチャーを形成するステップと、ハードマスク層をエッチングするために適切なエッチングガスによって、パターン化されたフォトレジスト層及びDARC層に対してDARC層中のアパーチャーによって曝露されたハードマスク層を選択的にプラズマエッチングし、ハードマスク層中にアパーチャーを延在させるステップと、ヒドロフルオロカーボンエッチング化合物を使用して、ハードマスク層に対してハードマスク層中のアパーチャーによって曝露された交互層を選択的にプラズマエッチングし、交互層中にアパーチャーを延在させるステップとを含んでなり、第1のケイ素含有層及び第2のケイ素含有層が非選択的にエッチングされる方法が開示される。
【0012】
酸化ケイ素及び窒化ケイ素の交互層上に堆積されたDARC層と、DARC層上に形成されたパターン化されたフォトレジスト層と、DARC層と交互層との間に形成されたハードマスク層とを有する、基材上に堆積されたケイ素含有層の構造のエッチング方法であって、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロイソプロピルアミン(C
3H
3F
6N)を使用して、パターン化されたフォトレジスト層に対してDARC層を選択的にプラズマエッチングし、DARC層中にアパーチャーを形成するステップと、ハードマスク層をエッチングするために適切なエッチングガスによって、パターン化されたフォトレジスト層及びDARC層に対してDARC層中のアパーチャーによって曝露されたハードマスク層を選択的にプラズマエッチングし、ハードマスク層中にアパーチャーを延在させるステップと、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロイソプロピルアミン(C
3H
3F
6N)を使用して、ハードマスク層に対してハードマスク層中のアパーチャーによって曝露された酸化ケイ素及び窒化ケイ素の交互層を選択的にプラズマエッチングし、酸化ケイ素及び窒化ケイ素の交互層中にアパーチャーを延在させるステップとを含んでなり、酸化ケイ素層及び窒化ケイ素層が非選択的にエッチングされる方法も開示される。
【0013】
開示された方法のいずれも次の態様の1つ又はそれ以上を含み得る:
・ヒドロフルオロカーボンエッチング化合物が、窒素含有ヒドロフルオロカーボン化合物である;
・ヒドロフルオロカーボンエッチング化合物が、窒素含有有機フッ素化合物である;
・ヒドロフルオロカーボンエッチング化合物が、末端炭素において−NH
2官能基を含有する;
・ヒドロフルオロカーボンエッチング化合物が、末端炭素以外において−NH
2官能基を含有する;
・ヒドロフルオロカーボンエッチング化合物が、1つの窒素を含有する;
・プラズマ活性化されたヒドロフルオロカーボンエッチング化合物が、ケイ素含有膜と反応して、揮発性副産物を形成する;
・揮発性副産物が、反応チャンバーから除去される;
・DARC層が、ケイ素含有膜である;
・ケイ素含有膜が、酸素、窒素、炭素、水素、炭素又はそれらの組合せを含んでなる;
・ケイ素含有膜が、SiO
xN
yH
zC
k(式中、xは0〜2の範囲であり、yは0〜1の範囲であり、zは0〜約1の範囲であり、且つkは0〜1の範囲である)である;
・ケイ素含有膜が、SiON層を含んでなる;
・ケイ素含有膜が、SiON層である;
・DARC層が、SiON層を含んでなる;
・DARC層が、SiON層である;
・DARC層が、無機誘電体キャップ層である;
・DARC層が、ポリマー層ではない;
・DARC層が、プラズマ損傷層ではない;
・SiON層が、パターン化されたフォトレジスト層から選択的にエッチングされる;
・パターン化されたフォトレジスト層からSiON層を選択的にエッチングする;
・DARC層上にBARC層を堆積する;
・BARC層が、ポリアミド及びポリスルホンを含んでなる;
・パターン化されたフォトレジスト層に対してBARC層を選択的にプラズマエッチングする;
・パターン化されたフォトレジスト層が、エステルのカルボキシル酸素に共有結合した第三非環式アルキル炭素又は第三脂環式炭素を含有するエステル基、アセタールフォト酸不安定性基、アミンベースの架橋成分、又は樹脂結合剤として使用するためのフェノール系樹脂を含むフォトレジスト樹脂から構成される;
・パターン化されたフォトレジスト層が、アミンベースの架橋剤、樹脂結合剤及び光活性成分を含む架橋成分から構成される;
・交互層が、酸化ケイ素、窒化ケイ素、ポリシリコン、結晶シリコン、SiOCH、SiON、Si
aO
bC
cN
dH
e(式中、a>0;b、c、d及びe≧0)の層又はそれらの組合せを含んでなる;
・交互層が、酸素原子、窒素原子、炭素原子、水素原子又はそれらの組合せを含んでなる;
・交互層が、ケイ素含有膜である;
・交互層が、酸化ケイ素の層及び窒化ケイ素の層を含んでなる;
・交互層が、酸化ケイ素及び窒化ケイ素の交互層を含んでなる;
・交互層が、酸化ケイ素及び窒化ケイ素の交互層である;
・交互層が、酸化ケイ素の層及びポリシリコンの層を含んでなる;
・交互層が、酸化ケイ素及びポリシリコンの交互層を含んでなる;
・交互層が、酸化ケイ素及びポリシリコンの交互層である;
・第1のケイ素含有層が、酸化ケイ素層を含んでなる;
・第1のケイ素含有層が、窒化ケイ素層を含んでなる;
・第1のケイ素含有層が、ポリシリコン層を含んでなる;
・第2のケイ素含有層が、酸化ケイ素層を含んでなる;
・第2のケイ素含有層が、窒化ケイ素層を含んでなる;
・第2のケイ素含有層が、ポリシリコン層を含んでなる;
・交互層上にハードマスク層を堆積する;
・ハードマスク層が、非晶質炭素(a−C)、ドープされたa−C、例えば、ホウ素、窒素、硫黄、塩素、フッ素若しくは金属(Al、Zr、Ti、W)がドープされた非晶質炭素の熱堆積プロセスCVD、プラズマ強化プロセスPECVD又はスプレーオン/スピンオン堆積層、ケイ素含有スピンオンマスク及び炭素含有スピンオンマスクからなる群から選択される;
・ハードマスク層が、a−C層である;
・ハードマスク層が、ドープされたa−C層である;
・ハードマスク層が、ケイ素含有スピンオンマスク層である;
・ハードマスク層が、炭素含有スピンオンマスク層である;
・ハードマスク層が、パターン化されたフォトレジスト層及びDARC層から選択的にエッチングされる;
・パターン化されたフォトレジスト層及びDARC層に対してハードマスク層を選択的にプラズマエッチングする;
・ハードマスク層が、cC
4F
8、C
4F
8、C
4F
6、C
5F
8、CF
4、CH
3F、CF
3H、CH
2F
2、COS、CS
2、CF
3I、C
2F
3I、C
2F
5I、CFN、FNO、SO
2及びそれらの組合せからなる群から選択されるエッチングガスによってエッチングされる;
・交互層が、ハードマスク層から選択的にエッチングされる;
・交互層が、a−C層から選択的にエッチングされる;
・交互層が、ドープされたa−C層から選択的にエッチングされる;
・交互層が、ケイ素含有スピンオンハードマスク層から選択的にエッチングされる;
・交互層が炭素含有スピンオンハードマスク層から選択的にエッチングされる;
・酸化ケイ素及び窒化ケイ素の交互層が、ハードマスク層から選択的にエッチングされる;
・酸化ケイ素及び窒化ケイ素の交互層が、a−C層から選択的にエッチングされる;
・酸化ケイ素及び窒化ケイ素の交互層が、ドープされたa−C層から選択的にエッチングされる;
・酸化ケイ素及び窒化ケイ素の交互層が、ケイ素含有スピンオンハードマスク層から選択的にエッチングされる;
・酸化ケイ素及び窒化ケイ素の交互層が、炭素含有スピンオンハードマスク層から選択的にエッチングされる;
・酸化ケイ素及びポリシリコンの交互層が、ハードマスク層から選択的にエッチングされる;
・酸化ケイ素及びポリシリコンの交互層が、a−C層から選択的にエッチングされる;
・酸化ケイ素及びポリシリコンの交互層が、ドープされたa−C層から選択的にエッチングされる;
・酸化ケイ素及びポリシリコンの交互層が、ケイ素含有スピンオンハードマスク層から選択的にエッチングされる;
・酸化ケイ素及びポリシリコンの交互層が、炭素含有スピンオンハードマスク層から選択的にエッチングされる;
・酸化ケイ素層が、ハードマスク層から選択的にエッチングされる;
・酸化ケイ素層が、a−C層から選択的にエッチングされる;
・酸化ケイ素層が、ドープされたa−C層から選択的にエッチングされる;
・酸化ケイ素層が、ケイ素含有スピンオンハードマスク層から選択的にエッチングされる;
・酸化ケイ素層が、炭素含有スピンオンハードマスク層から選択的にエッチングされる;
・窒化ケイ素層が、ハードマスク層から選択的にエッチングされる;
・窒化ケイ素層が、a−C層から選択的にエッチングされる;
・窒化ケイ素層が、ドープされたa−C層から選択的にエッチングされる;
・窒化ケイ素層が、ケイ素含有スピンオンハードマスク層から選択的にエッチングされる;
・窒化ケイ素層が、炭素含有スピンオンハードマスク層から選択的にエッチングされる;
・ポリシリコン層が、ハードマスク層から選択的にエッチングされる;
・ポリシリコン層が、a−C層から選択的にエッチングされる;
・ポリシリコン層が、ドープされたa−C層から選択的にエッチングされる;
・ポリシリコン層が、ケイ素含有スピンオンハードマスク層から選択的にエッチングされる;
・ポリシリコン層が、炭素含有スピンオンハードマスク層から選択的にエッチングされる;
・酸化ケイ素層が、窒化ケイ素層から選択的にエッチングされない;
・酸化ケイ素層が、ポリシリコン層から選択的にエッチングされない;
・窒化ケイ素層が、酸化ケイ素層から選択的にエッチングされない;
・ポリシリコン層が、酸化ケイ素層から選択的にエッチングされない;
・約10:1〜約200:1のアスペクト比を有するアパーチャーを製造する;
・約10:1〜約200:1のアスペクト比を有するケイ素含有膜中のアパーチャーを製造する;
・約10:1〜約200:1のアスペクト比を有するSiON層中のアパーチャーを製造する;
・約10:1〜約200:1のアスペクト比を有する交互層中のアパーチャーを製造する;
・約10:1〜約200:1のアスペクト比を有するSiO及びSiN層の交互層中のアパーチャーを製造する;
・約10:1〜約200:1のアスペクト比を有するSiO及びp−Si層の交互層中のアパーチャーを製造する;
・ポリマー層が、パターン化されたフォトレジスト層及びアパーチャーの側壁上に形成される;
・プラズマ活性化されたヒドロフルオロカーボンエッチング化合物が、x=0〜2である−NH
x含有イオンを含み、これがエッチングの間にパターン化されたフォトレジスト層及びアパーチャーの側壁上に堆積する;
・酸化剤を反応チャンバー中に導入する;
・酸化剤を反応チャンバー中に導入しない;
・酸化剤が、O
2、O
3、CO、CO
2、NO、NO
2、N
2O、SO
2、COS、H
2O及びそれらの組合せからなる群から選択される;
・酸化剤が、O
2である;
・反応チャンバー中に導入する前に、ヒドロフルオロカーボンエッチングガス及び酸化剤を混合する;
・酸化剤とは別にヒドロフルオロカーボンエッチングガスを反応チャンバー中に導入する;
・酸化剤を連続的に反応チャンバー中に導入し、そしてヒドロフルオロカーボンエッチングガスを断続的に反応チャンバー中に導入する;
・酸化剤が、反応チャンバー中に導入されるヒドロフルオロカーボンエッチングガス及び酸化剤の全体積の約0.01%v/v〜約99.9%v/vを構成する;
・酸化剤が、反応チャンバー中に導入されるヒドロフルオロカーボンエッチングガス及び酸化剤の全体積の約0.01%v/v〜約10%v/vを構成する;
・不活性ガスを反応チャンバー中に導入する;
・不活性ガスを反応チャンバー中に導入しない;
・不活性ガスが、He、Ar、Xe、Kr及びNeからなる群から選択される;
・不活性ガスが、Arである;
・反応チャンバー中に導入する前に、ヒドロフルオロカーボンエッチングガス及び不活性ガスを混合し、混合物を製造する;
・不活性ガスとは別にヒドロフルオロカーボンエッチングガスを反応チャンバー中に導入する;
・不活性ガス連続的に反応チャンバー中に導入し、そしてヒドロフルオロカーボンエッチングガスを断続的に反応チャンバー中に導入する;
・不活性ガスが、反応チャンバー中に導入されるヒドロフルオロカーボンエッチングガス及び不活性ガスの全体積の約0.01%v/v〜約99.9%v/vを構成する;
・不活性ガスが、反応チャンバー中に導入されるヒドロフルオロカーボンエッチングガス及び不活性ガスの全体積の約90%v/v〜約99%v/vを構成する;
・追加的なエッチングガスを反応チャンバー中に導入することによって、選択性が改善される;
・追加的なエッチングガスが、cC
4F
8、C
4F
8、C
4F
6、CF
4、CH
3F、CHF
3、CH
2F
2、COS、CF
3I、C
2F
3I、C
2F
5I、F−C≡N、CS
2、SO
2、trans−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテン(trans−C
4H
2F
6)、cis−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテン(cis−C
4H
2F
6)、ヘキサフルオロイソブテン(C
4H
2F
6)、trans−1,1,2,2,3,4−ヘキサフルオロシクロブタン(trans−C
4H
2F
6)、1,1,2,2,3−ペンタフルオロシクロブタン(C
4H
3F
5)、1,1,2,2−テトラフルオロシクロブタン(C
4H
4F
4)又はcis−1,1,2,2,3,4−ヘキサフルオロシクロブタン(cis−C
4H
2F
6)からなる群から選択される;
・追加的なエッチングガスが、CHF
3である;
・追加的なエッチングガスが、cC
5F
8である;
・追加的なエッチングガスが、cC
4F
8である;
・追加的なエッチングガスが、C
4F
6である;
・反応チャンバー中に導入する前に、ヒドロフルオロカーボンエッチングガス及び追加的なエッチングガスを混合する;
・追加的なエッチングガスとは別にヒドロフルオロカーボンエッチングガスを反応チャンバー中に導入する;
・反応チャンバー中に約0.01%v/v〜約99.99%v/vの追加的なエッチングガスを導入する;
・RF電力を適用することによってプラズマを活性化する;
・約25W〜約20,000Wの範囲のRF電力によってプラズマを活性化する;
・反応チャンバーは、約1mTorr〜約10Torrの範囲の圧力を有する;
・約0.1sccm〜約1slmの範囲のフロー速度でヒドロフルオロカーボンエッチングガスを反応チャンバー中に導入する;
・約−196℃〜約500℃の範囲の温度に基材を維持する;
・約−120℃〜約300℃の範囲の温度に基材を維持する;
・約−100℃〜約50℃の範囲の温度に基材を維持する;
・約−10℃〜約40℃の範囲の温度に基材を維持する;そして
・四重極質量分析装置、光学発光分光器、FTIR又は他のラジカル/イオン測定ツールによって、プラズマ活性化されたヒドロフルオロカーボンエッチング化合物を測定する。
【0014】
−NH
2官能基を有する窒素含有ヒドロフルオロカーボンエッチング化合物も開示される。開示された窒素含有ヒドロフルオロカーボンエッチング化合物は次の態様の1つ又はそれ以上を含む:
・ヒドロフルオロカーボンエッチング化合物が、窒素含有有機フッ素化合物である;
・ヒドロフルオロカーボンエッチング化合物が、末端−NH
2官能基を含有する;
・ヒドロフルオロカーボンエッチング化合物が、非末端−NH
2官能基を含有する;
・ヒドロフルオロカーボンエッチング化合物が、1つの窒素原子を含有する;
・ヒドロフルオロカーボンエッチング化合物が、2,2,2−トリフルオロエタンアミン(C
2H
4F
3N)である;
・ヒドロフルオロカーボンエッチング化合物が、1,1,2−トリフルオロエタン−1−アミン(Iso−C
2H
4F
3N)である;
・ヒドロフルオロカーボンエッチング化合物が、2,2,3,3,3−ペンタフルオロプロピルアミン(C
3H
4F
5N)である;
・ヒドロフルオロカーボンエッチング化合物が、1,1,1,3,3−ペンタフルオロ−2−プロパンアミン(Iso−C
3H
4F
5N)である;
・ヒドロフルオロカーボンエッチング化合物が、1,1,1,3,3−ペンタフルオロ−(2R)−2−プロパンアミン(Iso−2R−C
3H
4F
5N)である;
・ヒドロフルオロカーボンエッチング化合物が、1,1,1,3,3−ペンタフルオロ−(2S)−2−プロパンアミン(Iso−2S−C
3H
4F
5N)である;
・ヒドロフルオロカーボンエッチング化合物が、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロイソプロピルアミン(C
3H
3F
6N)である;
・ヒドロフルオロカーボンエッチング化合物が、1,1,2,3,3,3−ヘキサフルオロ−1−プロパンアミン(Iso−C
3H
3F
6N)である;
・約95体積%〜約99.999体積%の範囲の純度を有する;
・約10pptv(parts per trillion by volume)〜約5体積%の微量ガス不純物を含む;
・微量ガス不純物は、水を含む;
・微量ガス不純物は、CO
2を含む;
・微量ガス不純物は、N
2を含む;並びに
・窒素含有ヒドロフルオロカーボンエッチング化合物は、20ppmw未満の含水量を有する。
【0015】
表示法及び命名法
以下の詳細な説明及び請求の範囲では、一般に、当該技術分野において周知である多数の略語、記号及び用語が利用されており、且つそれらには以下が含まれる。
【0016】
本明細書で使用される場合、不定冠詞「a」又は「an」は、1又は1より多いことを意味する。
【0017】
本明細書で使用される場合、本文又は請求項中の「約」又は「近似」又は「およそ」は、明記された値の±10%を意味する。
【0018】
本明細書で使用される場合、「エッチ」又は「エッチング」という用語は、基材に対して直角にマスク面の特徴の端部に沿って垂直側壁が形成されるように、イオン衝撃が垂直方向での化学反応を促進するプラズマエッチングプロセス(すなわち、ドライエッチングプロセス)を意味する(Manos及びFlamm,Plasma Etching an Introduction,Academic Press,Inc.1989 pp.12−13)。エッチングプロセスによって、基材中に、アパーチャー、トレンチ、チャネルホール、ゲートトレンチ、階段状コンタクト、コンデンサーホール、コンタクトホール、階段状エッチ、スリットエッチ、埋込コンタクトエッチ、コンデンサーコンタクトエッチ、シャロートレンチアイソレーションエッチなどのアパーチャーが作成される。
【0019】
「パターンエッチング」又は「パターン化されたエッチング」という用語は、ケイ素含有膜のスタック上のパターン化されたハードマスク層などの非平面構造をエッチングすることを意味する。
【0020】
「パターンウエハ」又は「ウエハ」という用語は、パターンエッチングのために形成された、基材上にケイ素含有膜のスタック及びケイ素含有膜のスタック上にパターン化されたハードマスク層を有するウエハを意味する。
【0021】
「マスク」という用語は、エッチングに抵抗する層を示す。ハードマスク層は、エッチングされる層の上に位置し得る。
【0022】
「エッチング停止」という用語は、エッチングに抵抗する下の層を保護する、エッチングされる層の下の層を意味する。
【0023】
「デバイスチャネル」という用語は、実際のデバイスの一部である層を意味し、そしてそれに対するいずれのダメージもデバイス性能に影響するであろう。
【0024】
「アスペクト比」という用語は、トレンチの幅(又はアパーチャーの直径)に対するトレンチ(又はアパーチャー)の高さの比率を意味する。
【0025】
「選択性」という用語は、別の材料のエッチング速度に対する1つの材料のエッチング速度の比率を意味する。「選択性エッチング」又は「選択的エッチング」という用語は、別の材料よりも1つの材料をエッチングすることを意味するか、或いは換言すれば、2つの材料間のエッチング選択性が1:1より高いか、又はそれ未満であることを意味する。
【0026】
「独立して」という用語は、R基の記載に関して使用される場合、対象のR基が、同一又は異なる下付き文字又は上付き文字を有する他のR基に対して独立して選択されるのみならず、同一R基のいずれかの追加の種に対しても独立して選択されることも意味するものとして理解されるべきである。例えば、Mが原子であり、xが2又は3である式MR
1x(NR
2R
3)
(4−x)において、2個又は3個のR
1基は、互いに、又はR
2若しくはR
3と同一であってもよいが、同一である必要はない。さらに、他に特記されない限り、R基の値は、異なる式で使用される場合、互いに独立していることは理解されるべきである。
【0027】
本明細書中、「膜」及び「層」という用語は、互換的に使用され得ることに留意されたい。膜は層に相当し得るか、又は層に関連し得ること、及び層が膜と呼ばれてもよいことが理解される。さらに、当業者は、「膜」又は「層」という用語が、本明細書で使用される場合、表面上に適用されたか、又は延展されたいくつかの材料の厚さを意味し、且つ表面が、ウエハ全体と同程度の大きいものからトレンチ又はライン程度の小さいものまでの範囲であり得ることを認識するであろう。
【0028】
本明細書中、「エッチング化合物」及び「エッチングガス」という用語は、エッチング化合物が室温及び室圧において気体状態である場合、互換的に使用されてもよいことに留意されたい。エッチング化合物がエッチングガスに相当するか、又は関連し得ること、及びエッチングガスがエッチング化合物を意味し得ることは理解される。
【0029】
「ビア」、「アパーチャー」及び「正孔」という用語は、互換的に使用されることもあり、且つ一般に、直接的な電気的接続のための物理的経路を提供する中間層絶縁体中の開口部を意味する。
【0030】
「トレンチ」という用語は、一般に半導体基材中にエッチングされた幾何学的特徴を意味する。
【0031】
本明細書で使用される場合、「NAND」という略語は、「否定AND(Negated AND)」又は「ノットAND(Not AND)」ゲートを意味し;「2D」という略語は、平面基材上の2次元ゲート構造を意味し;「3D」という略語は、ゲート構造が垂直方向に積み重ねられる、3次元又は垂直ゲート構造を意味する。
【0032】
本明細書中、元素周期表からの元素の標準的な略語が使用される。元素がこれらの略語によって示され得ることは理解されるべきである(例えば、Siはケイ素を意味し、Nは窒素を意味し、Oは酸素を意味し、Cは炭素を意味し、Hは水素を意味し、Fはフッ素を意味する、など)。
【0033】
Chemical Abstract Serviceによって割り当てられたユニークなCAS登録番号(すなわち、「CAS」)は、特に開示された分子をよりよく識別するために提供される。
【0034】
SiN及びSiOなどのケイ素含有膜が、それらの適切な化学量論を示さずに明細書及び請求の範囲全体に列挙されることに留意されたい。ケイ素含有膜には、結晶質Si、ポリケイ素(p−Si若しくは多結晶質Si)又は非晶質ケイ素などの純粋なケイ素(Si)層;窒化ケイ素(Si
kN
l)層;酸化ケイ素(Si
nO
m)層;又はその混合物が含まれてよく、ここで、k、l、m及びnは、全てを含めて0.1〜6の範囲である。好ましくは、窒化ケイ素は、k及びIがそれぞれ0.5〜1.5の範囲であるSi
kN
lである。より好ましくは、窒化ケイ素はSi
3N
4である。本明細書中、以下の記載においてSiNは、Si
kN
l含有層を表すために使用されてもよい。好ましくは、酸化ケイ素は、nが0.5〜1.5の範囲であり、且つmが1.5〜3.5の範囲であるSi
nO
mである。より好ましくは、酸化ケイ素はSiO
2である。本明細書中、以下の明細書中のSiOは、Si
nO
m含有層を表すのに使用され得る。ケイ素含有膜は、SiOCHを有する、Applied Materials,Inc.によるBlack Diamond II又はIII材料などの、有機ベース又は酸化ケイ素ベースの低誘電率誘電体材料などの酸化ケイ素ベースの誘電体材料であることも可能である。ケイ素含有膜は、a、b、cが0.1〜6の範囲であるSi
aO
bN
cを含み得る。ケイ素含有膜は、B、C、P、As及び/又はGeなどのドーパントも含み得る。
【0035】
本発明の特性及び目的のさらなる理解のために、以下の詳細な説明は、添付の図面と関連して参照されるべきである。図面中、同様の要素は、同一又は類似の参照番号が与えられる。