特許第6906540号(P6906540)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6906540ウェブページデータ処理方法、装置及びシステム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6906540
(24)【登録日】2021年7月1日
(45)【発行日】2021年7月21日
(54)【発明の名称】ウェブページデータ処理方法、装置及びシステム
(51)【国際特許分類】
   G06F 16/178 20190101AFI20210708BHJP
   G06F 13/00 20060101ALI20210708BHJP
【FI】
   G06F16/178
   G06F13/00 540C
【請求項の数】7
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2018-544539(P2018-544539)
(86)(22)【出願日】2017年2月9日
(65)【公表番号】特表2019-512129(P2019-512129A)
(43)【公表日】2019年5月9日
(86)【国際出願番号】CN2017073136
(87)【国際公開番号】WO2017143909
(87)【国際公開日】20170831
【審査請求日】2020年1月8日
(31)【優先権主張番号】201610098831.6
(32)【優先日】2016年2月23日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】520015461
【氏名又は名称】アドバンスド ニュー テクノロジーズ カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100188558
【弁理士】
【氏名又は名称】飯田 雅人
(74)【代理人】
【識別番号】100205785
【弁理士】
【氏名又は名称】▲高▼橋 史生
(72)【発明者】
【氏名】ジュー,バオ
【審査官】 甲斐 哲雄
(56)【参考文献】
【文献】 特開2002−041353(JP,A)
【文献】 特開2015−052821(JP,A)
【文献】 特開2001−249874(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2012/0284611(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 16/00−16/958
G06F 13/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
トリガ信号に基づき所定のデータセット同期監視方法を実行し、実行されている前記データセット同期監視方法の返信結果に基づきデータセットの同期が必要か否かを特定するステップ(S10)と;
同期が必要なデータセットの標識情報を取得するステップ(S12)と;
所定の条件の下、前記標識情報に対応する前記データセットに対するデータ同期要求を送信するステップ(S14)と;
前記データ同期要求を受信し、前記データ同期要求に基づき対応する同期対象データを取得し、前記同期対象データをウェブページへ返信するステップ(S16)と;
前記同期対象データを用いて、対応する前記データセットをバックフィルするステップ(S18)と;を備え
前記所定の条件は、前記標識情報の数量が所定の数量に達していることを含む
コンピュータによって実施されるウェブページのデータを処理する方法。
【請求項2】
前記所定の条件は、さらに、最初の標識情報が取得されてから所定の期間が経過していることを含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記トリガ信号は、指定されたトリガ信号及び周期的なトリガ信号のうち少なくとも一方を含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記データ同期要求は、所定の処理サーバのアドレス情報を含み、前記アドレス情報は、前記データ同期要求を前記処理サーバに送信するために用いられ、
前記データ同期要求を受信すると、同期対象データセットの標識情報、前記データセットにおいて同期が必要なデータコンテンツ、及びウェブページにおける対応するアドレス情報を備える、対応する構文解析パラメータを取得するために、前記所定の処理サーバが前記データ同期要求を構文解析する、
請求項1に記載の方法。
【請求項5】
トリガ信号を受信するように構成される受信モジュール(11)と;
前記トリガ信号に基づき所定のデータセット同期監視方法を実行し、実行されている前記データセット同期監視方法の返信結果に基づき、データセットの同期が必要か否かを特定するように構成されるステータス監視モジュール(13)と;
同期が必要なデータセットの標識情報を取得するように構成される標識付与モジュール(15)と;
所定の条件の下、前記標識情報に対応する前記データセットに対するデータ同期要求を送信するように構成される要求送信モジュール(17)と;
前記データ同期要求を受信し、前記データ同期要求に基づき対応する同期対象データを取得し、前記同期対象データをウェブページへ返信するように構成される要求処理モジュール(19)と;
前記同期対象データを用いて、対応する前記データセットをバックフィルするように構成されるバックフィルモジュール(21)と;を備え
前記所定の条件は、前記標識情報の数量が所定の数量に達していることを含む
ウェブページのデータを処理する装置。
【請求項6】
前記所定の条件は、さらに、最初の標識情報が取得されてから所定の期間が経過していることを含む、
請求項5に記載の装置。
【請求項7】
前記トリガ信号は、指定されたトリガ信号及び周期的なトリガ信号のうちの一方を含む、
請求項5に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2016年2月23日に提出され「ウェブページデータ処理方法、装置及びシステム」と題された中国特許出願第201610098831.6号の優先権を主張し、上記中国特許出願は参照によってその全体が本願に組み込まれる。
【0002】
本願はウェブページデータ処理技術の分野に関し、特に、ウェブページデータ処理方法、装置及びシステムに関する。
【背景技術】
【0003】
従来、ウェブページを更新する際は、通常、フォームを提出することによりサーバへ要求を送信する。サーバは要求を受信し、フォームを処理した上で、新たなウェブページ全体を返信する。現行のウェブページ更新方法では、ウェブページ全体の全コードが更新される。実際のケースにおいては、更新前と更新後の2つのウェブページのコードの大部分は同一であり、更新が必要であるのは一部のコードに過ぎない。したがって、従来のウェブページ更新方法では、更新不要のコードも更新され、多くの帯域幅(バンド幅)リソースが無駄になってしまう。
【0004】
現在、フロントエンド技術の発展により、ウェブページに用いられるのは、通常、Ajax(Asynchronous Javascript(登録商標)+XML)技術である。Ajax技術では、同期を必要とするウェブページデータ部分についてXML HTTP要求をサーバへ送信できる。それに応じて、サーバは、要求を構文解析しウェブページの対応するバックフィルデータを取得する。それに応じて、バックフィルデータがウェブページにおいてバックフィル(埋め戻すこと)されてウェブページデータの部分的な更新が完了する。
【0005】
実際のアプリケーションシナリオにおいて、先ず、ウェブページ内のどのデータブロックの同期が必要かを特定する必要がある。その上で、Ajax技術を用いてデータを更新するに際し、通常、Ajaxプログラムが必要となる。Ajaxプログラムは、データを要求すべく遠隔地のサーバへAjaxデータ同期要求を送るために用いられる。その後、サーバは、要求されたデータをウェブページへ返信する。ウェブページがデータを構文解析しバックフィルした後、ウェブページの更新を完了できる。しかしながら、ウェブページにおける複数の異なるブロックを同時に同期させる必要がある場合、ウェブページデータに対する要求、処理、及びバックフィルの各操作はブロック毎に別々に行う必要がある。実際の状況では、複数のブロックにデータ同期要求が同時にある場合、複数の同期対象ブロックに対応する、ウェブページデータの要求、処理、及びバックフィルリンクの維持コスト及び論理の複雑性は非常に高くなる。
【発明の概要】
【0006】
本願の実施の目的は、ウェブページにおいてデータの自己管理を実現し、データ維持コスト及び論理の複雑性を大幅に減らすために、ウェブページデータ処理方法、装置及びシステムを提供することにある。
【0007】
本発明は、ウェブページデータ処理方法を提供する。この方法は、トリガ信号に基づき所定のデータセット同期監視方法を実行し、実行されている前記データセット同期監視方法の返信結果に基づきデータセットの同期が必要か否かを特定するステップと;同期が必要なデータセットの標識情報を取得するステップと;所定の条件の下、前記標識情報に対応する前記データセットに対するデータ同期要求を送信するステップと;前記データ同期要求を受信し、前記データ同期要求に基づき対応する同期対象データを取得し、前記同期対象データをウェブページへ返信するステップと;前記同期対象データを用いて、対応する前記データセットをバックフィルするステップと;を含む。
【0008】
本発明は、ウェブページデータ処理方法を提供する。この方法は、トリガ信号に基づき所定のデータセット同期監視方法を実行し、実行されている前記データセット同期監視方法の返信結果に基づき、データセットの同期が必要か否かを特定するステップと;同期が必要なデータセットの標識情報を取得するステップと;所定の条件の下、前記標識情報に対応する前記データセットに対するデータ同期要求を送信するステップと;を含む。
【0009】
本発明は、ウェブページデータ処理装置を提供する。この装置は、トリガ信号を受信するように構成される受信モジュールと;前記トリガ信号に基づき所定のデータセット同期監視方法を実行し、実行されている前記データセット同期監視方法の返信結果に基づき、データセットの同期が必要か否かを特定するように構成されるステータス監視モジュールと;同期が必要なデータセットの標識情報を取得するように構成される標識付与モジュールと;所定の条件の下、前記標識情報に対応する前記データセットに対するデータ同期要求を送信するように構成される要求送信モジュールと;を含む。
【0010】
本発明は、ウェブページデータ処理装置を提供する。この装置は、トリガ信号を受信するように構成される受信モジュールと;前記トリガ信号に基づき所定のデータセット同期監視方法を実行し、実行されている前記データセット同期監視方法の返信結果に基づき、データセットの同期が必要か否かを特定するように構成されるステータス監視モジュールと;同期が必要なデータセットの標識情報を取得するように構成される標識付与モジュールと;所定の条件の下、前記標識情報に対応する前記データセットに対するデータ同期要求を送信するように構成される要求送信モジュールと;前記データ同期要求を受信し、前記データ同期要求に基づき対応する同期対象データを取得し、前記同期対象データをウェブページへ返信するように構成される要求処理モジュールと;前記同期対象データを用いて、対応する前記データセットをバックフィルするように構成されるバックフィルモジュールと;を含む。
【0011】
上記実施において提供される技術的解決策からは以下が把握される。すなわち、データセットの同期が必要か否かは、実行されているデータセット同期監視方法の返信結果に基づき特定され、同期が必要なデータセットの標識情報が取得される。更に、同期が必要な各データセットは、ウェブページデータを部分的に更新するための単一のデータ同期要求に組み合わせられる。ウェブページデータセットを同期する全工程において、同期を行うか否かの特定、及びデータ同期要求を送信するタイミングの特定は、所定の識別子に基づいて行われる。指定されたデータセットの同期を、データ同期要求に基づいて完了できるので、データの自己管理が実現し、データ維持コストは低下する。特に、同期を必要とする各データセットが単一のデータ同期要求に組み合わせられると、データ同期要求の回数は大幅に減り、データ維持の論理の複雑性が大幅に低下する。各要求が組み合わせられた後、要求回数は大幅に減るので、ネットワーク送信の合計時間が短くなり、ウェブページの性能は向上する。
【図面の簡単な説明】
【0012】
本願の各実施又は既存の技術における技術的解決策をより分かり易く説明するため、それら実施又は既存の技術の説明に必要な添付図面を簡単に以下説明する。無論、以下の説明における添付図面は本願の実施の一部を図示するに過ぎず、当業者であれば、創造的な努力を伴わずとも、それら添付図面から他の図面を導くことができるであろう。
【0013】
図1図1は、本願の実施に係るウェブページデータ処理方法を例示するフローチャートである。
【0014】
図2図2は、本願の実施に係るウェブページデータ処理方法を例示するフローチャートである。
【0015】
図3図3は、本願の実施に係るウェブページデータ処理装置を例示する概略図である。
【0016】
図4図4は、本願の実施に係るウェブページデータ処理システムを例示する概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
当業者が本願の技術的解決策をよりよく理解できるように、本願の実施の添付図面を参照し、本願の実施の技術的解決策を分かり易く且つ完全に以下説明する。無論、説明する実施は、本願の全ての実施ではなく、一部に過ぎない。当業者が、創造的な努力を伴わずとも、本願の実施に基づいて得られる他の実施は全て本願の保護の範囲に含まれる。
【0018】
添付図面を参照し、本願のウェブページデータ処理方法、装置及びシステムを詳細に以下説明する。図1は本願の実施に係るウェブページデータ処理方法を例示するフローチャートである。なお、本願は、以下の実施又は添付図面で記載される方法の各操作ステップ又は装置の構造を提供するが、方法又は装置には、従来の又は非創造的な努力に基づく、より多くの操作ステップ若しくはモジュール構造、又は、より少ない操作ステップ若しくはモジュール構造が含まれてもよい。論理上、必須の因果関係を持たない複数のステップ又は複数の構造については、各ステップの実行順序又は装置のモジュール構造は、本願の実施において示される実行順序又はモジュール構造に限定されない。方法又はモジュール構造が、実際のアプリケーションにおいて装置又は端末製品により実行される場合、方法又はモジュール構造は、各実施又は添付図面における方法の順序又はモジュール構造に基づき実行されても、(例えば、並列プロセッサやマルチスレッドの処理環境により)並列に実行されてもよい。
【0019】
図1を参照すると、本願の実施において提供されるウェブページデータ処理方法は、以下の各ステップを含んでよい。
【0020】
ステップS10:トリガ信号に基づき所定のデータセット同期監視方法を実行し、実行されているデータセット同期監視方法の返信結果に基づき、データセットの同期が必要か否かを特定する。
【0021】
一般に、ウェブページはデータを含み、データはウェブページにおいて提示されるコンテンツであってよい。ウェブページデータのコンテンツは実際のサービスのニーズにより変化し得る。例えば、コンテンツは文字、画像、表、アニメーションを含んでよく、本願では限定されない。
【0022】
本実施においては、ウェブページデータを、所定の分割ルールに基づき分割することにより、所定のデータ構文解析フォーマットを有するデータセットを取得してよい。ウェブページデータは、実際のサービスの次元に応じて、所定の分割ルールを用い複数のデータセットに分割してよい。例えば、実際のサービスがR&Dプロセスシステムの場合、ウェブページデータをサービスの次元に基づき、例えば以下のようなデータセットに分割してよい。すなわち、基本的な(basic)プロジェクト情報データセット、プロジェクト工程(process)情報データセット、トゥドゥ(to do)工程データセット、コードルポ(repo)情報データセット、開発サーバ(server)情報データセット等である。当然ながら、所定の分割ルールは上記に限定されない。当該分野の技術者であれば、本願の技術的な特質のインスピレーションを以って他の変形例を更に案出できるであろう。それら変形例は、機能及び効果が本願のそれと同一である又は類似である限り、本願の保護の範囲に含まれる。
【0023】
本実施においては、データセットの各々が所定のデータ構文解析フォーマットを有してよい。所定のデータ構文解析フォーマットは、現在のステータスを完全に記述し構文解析する全体集合を含んでよい。例えば、サーバのデータセットのデータ構文解析フォーマットは、サーバ名、工程情報、又はステータス情報を含んでよい。データ構文解析フォーマットにおけるステータス情報はデータセットの構文解析のステータスを示すために用いてよく、他の情報はデータセットの他の属性を記述するために用いてよい。当然ながら、所定のデータ構文解析フォーマットは前述したものに限定されない。当該分野の技術者であれば、本願の技術的な特質のインスピレーションを以って他の変形例を更に案出できるであろう。それら変形例は、機能及び効果が本願のそれと同一である又は類似である限り、本願の保護の範囲に含まれる。
【0024】
本実施においては、対応する返信結果は、各データセットに対して所定のデータセット同期監視方法を実行することにより取得してよい。返信結果は、データセットの同期が必要か否かを示すために用いられる所定の識別子であってよい。所定の識別子は第1の識別子と第2の識別子とを含んでよい。第1の識別子は、対応するデータセットの状態が同期すべき状態であることを示すために用いられてよく、第2の識別子は、対応するデータセットが安定した状態にあり同期の必要がないことを示すために用いられてよい。所定の識別子の具体的な形態としては、1及び0の数字であってもよく、「true」、「false」等の文字であってもよく、本願では限定されない。
【0025】
具体的な実施では、所定のデータセット同期監視方法において各データセットに対し呼び出し可能なインターフェースを設定してよい。このインターフェースはオブジェクト指向インターフェースであってよく、対応するデータセットの状態を特定するために用いられる論理が内部にカプセル化されている。このインターフェースは、データセットの具体的な状態が安定しているか不安定かを特定してよい。データセットが安定した状態にある場合、それは、現在データセットが同期不要であることを示す。データセットが不安定な状態にある場合、それは、現在データセットの同期が必要であることを示す。周辺機器がインターフェースを呼び出した場合、対応するブール値(Boolean value)を周辺機器へフィードバックしてよい。ブール値が「false」である場合、それは、現在のデータセットが安定しており同期は必要とされないことを示す。ブール値が「true」である場合、それは、現在のデータセットが不安定であり同期が必要であることを示す。データセットの同期が必要か否かを特定するにあたって、インターフェースは、データセットのステータス情報とデータセットに記憶された所定の情報とを比較することにより、ステータス情報がデータセットの同期要件を満たすか否かを特定してよい。データセットのステータス情報及び所定の情報は実際のサービス及びシナリオにより異なってよく、本願では限定されない。サーバのデータセットを例にとれば、所定の情報は「データ未取得」、「準備中」、又は「割当中」であってよい。ステータス情報が前述の所定の情報の1つである場合、データセットがデータセットの同期要件を満たすことを特定でき、それに応じて「true」が返信される。ステータス情報が前述の所定の情報と一致しない場合、データセットがデータセットの同期要件を満たさないことを特定でき、それに応じて「false」が返信される。
【0026】
本実施においては、ウェブページにおける各データセットの所定の識別子を、トリガ信号に基づき監視することにより、データセットの同期が必要か否かを特定してよい。具体的な実施において、トリガ信号は周期的なトリガ信号であってよい。例えば、周期的監視モジュールをウェブページに配置してよい。それに応じてデータセットの各々にはインターフェースが設けられる。周期的監視モジュールは、所定の周期に基づき、各データセットに対応するインターフェースを自動的に呼び出してよい。インターフェースは、呼び出された場合、対応するデータセットについて、当該データセットの状態を示すために用いられる所定の識別子を監視モジュールへ返信する。他の具体的な実施において、トリガ信号は指定されたトリガ信号であってよい。例えば、対応する機能ボタンがウェブページにおいて設定される。ユーザが実際の要求に基づき機能ボタンをクリックした際、トリガ信号を送信し対応する監視モジュールを駆動して各データセットに対応するインターフェースを呼び出し、対応する所定の識別子を取得してよい。
【0027】
ステップS12:同期が必要なデータセットの標識情報を取得する。
【0028】
本実施においては、同期が必要なデータセットを監視した上で、データセットに標識を付与しておくことで、同期すべき状態にあるデータセットの標識情報を取得することができる。標識情報は、同期が必要なデータセットを一意に表すために用いられる。標識情報は、データセット名、所定のルールに基づき指定された番号等であってよい。当然ながら、標識情報の具体的な形態は前述したものに限定されない。当該分野の技術者であれば、本願の技術的な特質に起因して他の変形例を更に案出できるであろう。それら変形例は、機能及び効果が本願のそれと同一である又は類似である限り、本願の保護の範囲に含まれるものである。
【0029】
ステップS14:所定の条件の下、標識情報に対応するデータセットに対するデータ同期要求を送信する。
【0030】
本実施においては、所定の条件は:最初の標識情報が取得されてから所定の期間が経過していること、標識情報の数量が所定の数量に達していること、指定された送信信号が受信されていること、あるいは、これら複数の条件の組み合わせとすることができるが、これに限定されない。
【0031】
ウェブページには、タイマ等の周期的監視モジュールを配置してよい。周期的監視モジュールは、データセットの同期が必要であることを示す所定の識別子を監視し、それに応じてデータセットの標識情報を取得した場合、標識情報に対応するデータセットに対するデータ同期要求を、最初の標識情報が取得されてから所定の期間が経過した時点で送信してよい。所定の期間は実際のサービスの要求に基づき設定してよく、例えば、1秒、3秒、又は5秒であってよく、本願では限定されない。また、周期的監視モジュールは、カウント機能を有してもよい。例えば、周期的監視モジュールは標識情報をカウントしてよく、標識情報の数量が所定の数量に達した時、標識情報に対応するデータセットに対するデータ同期要求を送信してよい。所定の数量は実際のサービスの要求に基づいて設定してよく、例えば、3、5、又は7であってよく、本願では限定されない。当然ながら、ウェブページに、対応する送信ボタンを更に配置してもよい。送信ボタンがクリックされた際、指定された送信信号がトリガされてよい。送信信号が受信された後、対応する要求送信モジュールは、標識情報に対応するデータセットに対するデータ同期要求を送信してよい。
【0032】
本実施においては、データ同期要求はAjax要求であってよい。ブラウザとサーバとの間のデータ通信は、他の技術的方法を用いて実施してよい。それは、例えばウェブソケット(websocket)、ロングリンク等であり、本願では限定されない。データ同期要求はデータセットに対応する構文解析パラメータを含んでよく、それは、例えば、データセットの標識情報や、データセットにおいて同期が必要なコンテンツである。また、データ同期要求は、データ同期要求を正確に処理サーバへ送信するために用いられる、処理サーバのアドレス情報を更に含んでよい。
【0033】
ステップS16:データ同期要求を受信し、データ同期要求に基づき対応する同期対象データを取得し、同期対象データをウェブページへ返信する。
【0034】
本実施においては、データ同期要求を所定の処理サーバへ送信してよい。所定の処理サーバは、データ同期要求を受信した場合、先ずデータ同期要求を構文解析し対応する構文解析パラメータを取得してよい。構文解析パラメータは、同期対象データセットの標識情報、データセットにおいて同期が必要なデータコンテンツ、ウェブページにおける対応するアドレス情報等を含んでよい。
【0035】
処理サーバは、データ同期要求を構文解析した後、データセットが必要とする同期対象データを、構文解析を通じて取得したパラメータに基づき取得してよい。同期対象データは、ローカルなデータベースから取得してもよく、他のシステムのインターフェースから取得してもよく、処理サーバがクエリを複数回行った上で取得してもよく、本願では限定されない。処理サーバは、データセットが必要とする同期対象データを取得した後、同期対象データをウェブページへ返信してよい。
【0036】
ステップS18:同期対象データを用いて対応するデータセットをバックフィルする。
【0037】
本実施においては、ウェブページが同期対象データを受信した後、それに応じて、同期対象データを、対応するデータバックフィルモジュールを用いてバックフィルしてよい。複数のデータセットが同期的に更新される際に、データが正しくバックフィルされることを保証するために、同期対象データセットは、同期の要求、処理サーバによるデータの取得、及びウェブページのバックフィルの工程の標識情報を含んでよい。
【0038】
本願の本実施において、データセットの同期が必要か否かは、実行されているデータセット同期監視方法の返信結果に基づき特定され、同期を必要とするデータセットの標識情報が取得される。更に、同期を必要とするデータセットは、ウェブページデータを部分的に更新するための単一のデータ同期要求に組み合わせられる。ウェブページデータセット同期工程全体において、同期を行うか否かの特定、及びデータ同期要求を送信するタイミングの特定は、所定の識別子に基づいてなされる。指定されたデータセットの同期をデータ同期要求に基づき完了できるので、データの自己管理が実現し、データ維持コストは低減する。特に、同期を必要とする各データセットが単一のデータ同期要求に組み合わせられると、データ同期要求の回数が大幅に減り、データ維持の論理の複雑性は大幅に低下する。各要求が組み合わせられた後、HTTP要求の回数は大幅に減るので、ネットワーク送信の合計時間が短くなる。それに応じて、DNSルーティングの構文解析の回数、TCPのハンドシェークの回数等が減り、ウェブページの性能が向上する。
【0039】
本願における、ウェブページ側によるウェブページデータ処理方法の実施を以下説明する。
【0040】
図2を参照すると、本願の実施において提供されるウェブページデータ処理方法は以下の各ステップを含んでよい。
【0041】
ステップS10:トリガ信号に基づき所定のデータセット同期監視方法を実行し、実行されているデータセット同期監視方法の返信結果に基づき、データセットの同期が必要か否かを特定する。
【0042】
一般に、ウェブページはデータを含み、データはウェブページにおいて提示されるコンテンツであってよい。ウェブページデータのコンテンツは実際のサービスのニーズにより変化し得る。例えば、コンテンツは文字、画像、表、アニメーションを含んでよく、本願では限定されない。
【0043】
本実施においては、ウェブページデータを所定の分割ルールに基づき分割することにより所定のデータ構文解析フォーマットを有するデータセットを取得してよい。ウェブページデータは、実際のサービスの次元に応じて、所定の分割ルールを用い複数のデータセットに分割してよい。例えば、実際のサービスがR&Dプロセスシステムの場合、ウェブページデータをサービスの次元に基づき以下のようなデータセットに分割してよい。例えば、基本的な(basic)プロジェクト情報データセット、プロジェクト工程(process)情報データセット、トゥドゥ(to do)工程データセット、コードルポ(repo)情報データセット、開発サーバ(server)情報データセット等である。当然ながら、所定の分割ルールは前述したものに限定されない。当該分野の技術者であれば、本願の技術的な特質のインスピレーションを以って他の変形例を更に案出できるであろう。それら変形例は、機能及び効果が本願のそれと同一である又は類似である限り、本願の保護の範囲に含まれる。
【0044】
本実施においては、データセットの各々が所定のデータ構文解析フォーマットを有してよい。所定のデータ構文解析フォーマットは、現在のステータスを完全に記述し構文解析する全体集合を含んでよい。例えば、サーバのデータセットのデータ構文解析フォーマットは、サーバ名、工程情報、又はステータス情報を含んでよい。データ構文解析フォーマットにおけるステータス情報を用いてデータセットの構文解析のステータスを示してよく、データセットの他の属性を記述するために協働するように他の情報を用いてよい。当然ながら、所定のデータ構文解析フォーマットは前述したものに限定されない。当該分野の技術者であれば、本願の技術的な特質に起因して他の変形例を更に案出できるであろう。それら変形例は、機能及び効果が本願のそれと同一である又は類似である限り、本願の保護の範囲に含まれる。
【0045】
本実施においては、対応する返信結果は、各データセットに対して所定のデータセット同期監視方法を実行することにより取得してよい。返信結果は、データセットの同期が必要か否かを示すために用いられる所定の識別子であってよい。所定の識別子は第1の識別子と第2の識別子とを含んでよい。第1の識別子は、対応するデータセットの状態が同期すべき状態にあることを示すために用いられてよく、第2の識別子は、対応するデータセットが安定した状態にあり同期の必要がないことを示すために用いられてよい。所定の識別子の具体的な形態としては、1及び0の数字であっても、「true」、「false」等の文字であってもよく、本願では限定されない。
【0046】
具体的な実施においては、所定のデータセット同期監視方法において各データセットに対し呼び出し可能なインターフェースを設定してよい。このインターフェースはオブジェクト指向インターフェースであってよく、対応するデータセットの状態を特定するために用いられる論理が内部にカプセル化されている。このインターフェースは、データセットの具体的な状態が安定しているか不安定であるかを特定してよい。データセットが安定した状態にある場合、それは、現在、データセットが同期不要であることを示す。データセットが不安定な状態にある場合、それは、現在、データセットの同期が必要であることを示す。周辺機器がインターフェースを呼び出した場合、対応するブール値を周辺機器へフィードバックしてよい。ブール値が「false」である場合、それは、現在のデータセットが安定しており同期を必要としないことを示す。ブール値が「true」である場合、それは、現在のデータセットが不安定であり同期を必要とすることを示す。データセットの同期が必要か否かを特定するにあたって、インターフェースは、データセットのステータス情報とデータセットに記憶された所定の情報とを比較することにより、データセットの同期要件をステータス情報が満たしているか否かを特定してよい。データセットのステータス情報及び所定の情報は実際のサービス及びシナリオにより異なってよく、本願では限定されない。サーバのデータセットを例にとれば、所定の情報は「データ未取得」、「準備中」、又は「割当中」であってよい。ステータス情報が前述の所定の情報の1つである場合、データセットの同期要件をデータセットが満たしていることが特定でき、それに応じて「true」が返信される。ステータス情報が前述の所定の情報と一致しない場合、データセットの同期要件をデータセットが満たしていないことが特定でき、それに応じて「false」が返信される。
【0047】
本実施においては、ウェブページにおける各データセットの所定の識別子をトリガ信号に基づき監視することにより、データセットの同期が必要か否かを特定してよい。具体的な実施において、トリガ信号は周期的なトリガ信号であってよい。例えば、周期的監視モジュールをウェブページに配置してよい。それに応じて、データセットの各々にはインターフェースが配設されている。周期的監視モジュールは、所定の周期に基づき、各データセットに対応するインターフェースを自動的に呼び出してよい。インターフェースは、呼び出された場合、対応するデータセットについて、当該データセットの状態を示すために用いられる所定の識別子を監視モジュールへ返信する。他の具体的な実施において、トリガ信号は指定されたトリガ信号であってよい。例えば、対応する機能ボタンがウェブページに設定される。ユーザが実際の要求に基づき機能ボタンをクリックした際、トリガ信号を送信し対応する監視モジュールを駆動して各データセットに対応するインターフェースを呼び出し、対応する所定の識別子を取得してよい。
【0048】
ステップS12:同期が必要なデータセットの標識情報を取得する。
【0049】
本実施においては、同期が必要なデータセットを監視した後、データセットに標識を付与しておくことで、同期すべき状態にあるデータセットの標識情報を取得することができる。標識情報は、同期が必要なデータセットを一意に表すために用いられる。標識情報は、データセット名、所定のルールに基づき指定された番号等であってよい。当然ながら、標識情報の具体的な形態は前述したものに限定されない。当該分野の技術者であれば、本願の技術的な特質に起因して他の変形例を更に案出できるであろう。それら変形例は、機能及び効果が本願のそれと同一である又は類似である限り、本願の保護の範囲に含まれる。
【0050】
ステップS14:所定の条件の下、標識情報に対応するデータセットに対するデータ同期要求を送信する。
【0051】
本実施において、所定の条件は:最初の標識情報が取得されてから所定の期間が経過していること、標識情報の数量が所定の数量に達していること;指定された送信信号が受信されていること、又は、これら複数の条件の組み合わせとすることができるが、これに限定されない。
【0052】
ウェブページには、タイマ等の周期的監視モジュールを配置してよい。周期的監視モジュールは、データセットの同期が必要であることを示す所定の識別子を監視し、それに応じてデータセットの標識情報を取得した場合、標識情報に対応するデータセットに対するデータ同期要求を、最初の標識情報が取得されてから所定の期間が経過した時点で送信してよい。所定の期間は実際のサービスの要求に基づき設定してよく、例えば、1秒、3秒、又は5秒であってよく、本願では限定されない。また、周期的監視モジュールはカウント機能を有してもよい。例えば、周期的監視モジュールは標識情報をカウントしてよく、標識情報の数量が所定の数量に達した時、標識情報に対応するデータセットに対するデータ同期要求を送信してよい。所定の数量は実際のサービスの要求に基づき設定してよく、例えば、3、5又は7であってよく、本願では限定されない。当然ながら、ウェブページには、対応する送信ボタンを更に配置してもよい。送信ボタンがクリックされた際、指定された送信信号がトリガされてよい。送信信号が受信された後、対応する要求送信モジュールは、標識情報に対応するデータセットに対するデータ同期要求を送信してよい。
【0053】
本実施において、データ同期要求はAjax要求であってよい。ブラウザとサーバとの間のデータ通信は、他の技術的方法を用いて実施してよい。それは、例えばウェブソケット、ロングリンク等であり、本願では限定されない。データ同期要求はデータセットに対応する構文解析パラメータを含んでよく、それは、例えば、データセットの標識情報及びデータセットにおいて同期が必要なコンテンツである。また、データ同期要求は、データ同期要求を正確に処理サーバへ送信するために用いられる、処理サーバのアドレス情報を更に含んでよい。
【0054】
本願の本実施において、データセットの同期が必要か否かは、実行されているデータセット同期監視方法の返信結果に基づき特定され、同期を必要とするデータセットの標識情報が取得される。更に、同期を必要とする各データセットは、ウェブページデータを部分的に更新するための単一のデータ同期要求に組み合わせられる。ウェブページデータセット同期工程全体において、同期を行うか否かの特定、及びデータ同期要求を送信するタイミングの特定は、所定の識別子に基づいて行われる。よって、データの自己管理が実現し、データ維持コストは低減する。特に、同期が必要な各データセットが単一のデータ同期要求に組み合わせられると、データ同期要求の回数は大幅に減り、データ維持の論理の複雑性が大幅に低下する。各要求が組み合わせられた後、HTTP要求の回数が大幅に減るので、ネットワーク送信の合計時間は短くなる。それに応じて、DNSルーティングの構文解析の回数、TCPのハンドシェークの回数等が減り、ウェブページの性能は向上する。
【0055】
前述の各実施において説明したウェブページデータ処理方法に基づき、本願はウェブページデータ処理装置を更に提供する。
【0056】
図3を参照すると、ウェブページデータ処理装置は、トリガ信号を受信するように構成される受信モジュール11と、トリガ信号に基づき所定のデータセット同期監視方法を実行し、実行されているデータセット同期監視方法の返信結果に基づき、データセットの同期が必要か否かを特定するように構成されるステータス監視モジュール13と、同期が必要なデータセットの標識情報を取得するように構成される標識付与モジュール15と、所定の条件の下、標識情報に対応するデータセットに対するデータ同期要求を送信するように構成される要求送信モジュール17とを含んでよい。
【0057】
ウェブページデータ処理装置の他の実施において、所定の条件とは下記のうち少なくとも一方を含んでよい。
【0058】
すなわち、所定の記録時間が経過すること、及び標識情報の数量が所定の数量に達すること、を含んでよい。
【0059】
ウェブページデータ処理装置の他の実施において、トリガ信号は、指定されたトリガ信号及び周期的なトリガ信号のうちの一方を含む。
【0060】
前述の実施において開示したウェブページデータ処理装置は、本願のウェブページデータ処理方法の実施に対応しており、本願のウェブページデータ処理方法の実施を実施でき、方法の実施の技術的効果を奏することができる。
【0061】
前述の実施において説明したウェブページデータ処理方法に基づき、本願はウェブページデータ処理システムを更に提供する。
【0062】
図4を参照すると、ウェブページデータ処理システムは、トリガ信号を受信するように構成される受信モジュール11と、トリガ信号に基づき所定のデータセット同期監視方法を実行し、実行されているデータセット同期監視方法の返信結果に基づき、データセットの同期が必要か否かを特定するように構成されるステータス監視モジュール13と、同期が必要なデータセットの標識情報を取得するように構成される標識付与モジュール15と、所定の条件の下、標識情報に対応するデータセットに対するデータ同期要求を送信するように構成される要求送信モジュール17と、データ同期要求を受信し、データ同期要求に基づき対応する同期対象データを取得し、同期対象データをウェブページへ返信するように構成される要求処理モジュール19と、同期対象データを用いて対応するデータセットをバックフィルするように構成されるバックフィルモジュール21とを含んでよい。
【0063】
前述の実施において開示したウェブページデータ処理システムは、本願のウェブページデータ処理方法の実施に対応しており、本願のウェブページデータ処理方法の実施を実現し、方法の実施による技術的効果を奏することができる。
【0064】
前述の本願の実施における説明は、本願の一部の実施の応用に過ぎず、特定の基準や方法に基づき若干変更した実施を用いて本願の実施の解決を実現することが可能である。当然ながら、本願の実施における処理方法のステップに応じて、他の非創造的な変更を、同様のアプリケーションを実施するために利用してもよい。ここで詳細は説明しない。
【0065】
本願は、実施又はフローチャートにおいて方法の各操作ステップを提供するが、従来の、又は非創造的な努力により、より多くの、又はより少ない操作ステップが含まれてもよい。実施において番号が振られた各ステップの順序は、それらステップの一実行順序に過ぎず、それが唯一の実行順序であることを表すものではない。方法が実際の適用における装置又はクライアント製品により実行される場合、方法は、各実施や添付図面における方法の順序に基づき実行されてもよいし、並列に実行されてもよい(例えば、並列プロセッサやマルチスレッドの処理環境)。
【0066】
上記の実施で説明した装置やモジュールは、コンピュータチップやエンティティにより実施してもよいし、特定の機能を有する製品により実施してもよい。説明の便宜上、前述の装置は、各機能を種々のモジュールに分割して説明した。当然ながら、本願を実施するにあたり、全てのモジュールの機能は、1つ以上のソフトウェア及び/又はハードウェアで実施してもよい。また、当然ながら、特定の機能を実施するモジュールは、複数のサブモジュール又はサブユニットの組み合わせを用いて実施してもよい。
【0067】
本願の方法、装置、又はモジュールは、コンピュータ読取可能なプログラムのコードを用いて実装してよい。コントローラは、任意の適切な態様において実装してよい。例えば、コントローラは、以下の形態、すなわち、マイクロプロセッサ又はプロセッサ及びそれらが実行可能なコンピュータ読取可能なプログラムコード(ソフトウェアやファームウェア等)を記憶するコンピュータ読取可能な媒体、論理ゲート、スイッチ、特定用途向け集積回路(ASIC)、プログラマブルロジックコントローラ、埋込式マイクロコントローラ等であってよい。コントローラの例としては、これらには限定されないものの、ARC 625D、Atmel AT91SAM、Microchip PIC18F26K20、及びSilicone Labs C8051F320のマイクロコントローラが挙げられる。また、メモリコントローラをメモリのコントロールロジックの一部として実装してもよい。当業者にとっては、コントローラをコンピュータ読取可能なプログラムコードを用いて実装することに加えて、論理プログラミングを方法のステップに対して実行し、コントローラに、同じ機能を、論理ゲート、スイッチ、ASIC、プログラマブルロジックコントローラ、及び埋込式マイクロコントローラの形態で実装させられることも明らかであろう。したがって、このコントローラは、ハードウェアコンポーネントとみなすことができ、コントローラに含まれ様々な機能を実装するために用いられる装置も、ハードウェアコンポーネントにおける構造とみなすことができる。あるいは、様々な機能を実装するために構成される装置を、方法を実行するソフトウェアモジュール及びハードウェアコンポーネントにおける構造の双方とみなすこともできる。
【0068】
本願における装置の一部のモジュールは、プログラムモジュール等、コンピュータにより実行されるコンピュータ実行可能な命令の一般的な観点から説明してもよい。一般に、プログラムモジュールは、特定のタスクを実行する、または特定の抽象データ型を実装する、ルーチン、プログラム、オブジェクト、コンポーネント、データ構造、タイプ等を含む。本願は、分散コンピューティング環境においても実装できる。分散コンピューティング環境においては、通信ネットワークを介して接続された複数の遠隔の処理装置によってタスクが実行される。分散コンピューティング環境では、プログラムモジュールを、記憶装置を含むローカルおよび遠隔のコンピュータ記憶媒体の双方に配置してよい。
【0069】
各実施の説明から、当業者であれば、必要なハードウェアに加えソフトウェアを用いて本願を実施できることを明らかに理解できるであろう。そのような理解に基づき、本願の技術的解決策は、本質的に、あるいは従来技術に対する貢献を成す部分において、ソフトウェア製品の形で、又はデータマイグレーションの実施工程において実施できる。コンピュータソフトウェア製品は、ROMやRAM、磁気ディスク、光学ディスク等の記憶媒体に記憶されてよく、コンピュータ装置(パーソナルコンピュータ、モバイル端末、サーバ、またはネットワーク装置等であってよい)に、本願の実施において説明した方法又は実施の一部を実行するよう命令する、複数の命令を含む。
【0070】
本明細書内の実施は全て順次的に説明されている。複数の実施にわたり同様又は類似の部分については、それらを相互に参照してよく、各実施では他の実施との相違に焦点を当てている。本願の全部または一部は、多くの汎用または専用コンピュータシステム環境または構成において用いることができる。それは例えば、パーソナルコンピュータ、サーバコンピュータ、ハンドヘルドデバイスまたはポータブルデバイス、タブレットデバイス、モバイル通信端末、マルチプロセッサシステム、マイクロプロセッサシステム、プログラム化可能な電子機器、ネットワークPC、小型コンピュータ、メインフレームコンピュータ、上記のシステムまたは装置のいずれかを含む分散コンピューティング環境等である。
【0071】
本明細書内の実施は全て順次的に説明されている。複数の実施にわたり同様又は類似の部分については、それらを相互に参照してよく、各実施では他の実施との相違に焦点を当てている。特に、サーバの実施については、そのプロセッサが実行する作業は方法の実施のそれに類似するため、説明は簡単にしている。関連する部分については、方法の実施における説明を参照されたい。
【0072】
本願では、本願の複数の実施が説明されており、当業者であれば、本願のこれらの実施が互いに組み合わせ可能であることが理解できるであろう。また、当業者にとっては、本願の主旨から逸脱することなく、本願の多くの改変及び変形が可能であることは明らかであろう。特許請求の範囲は、それらの、本願の主旨から逸脱することなくなされる改変及び変形をも包含することを意図する。
以下、本発明の実施の態様の例を列挙する。
[第1の局面]
トリガ信号に基づき所定のデータセット同期監視方法を実行し、実行されている前記データセット同期監視方法の返信結果に基づきデータセットの同期が必要か否かを特定するステップと;
同期が必要なデータセットの標識情報を取得するステップと;
所定の条件の下、前記標識情報に対応する前記データセットに対するデータ同期要求を送信するステップと;
前記データ同期要求を受信し、前記データ同期要求に基づき対応する同期対象データを取得し、前記同期対象データをウェブページへ返信するステップと;
前記同期対象データを用いて、対応する前記データセットをバックフィルするステップと;を備える、
ウェブページデータ処理方法。
[第2の局面]
前記所定の条件は、最初の標識情報が取得されてから所定の期間が経過していること及び標識情報の数量が所定の数量に達していることのうち少なくとも一方を含む、
第1の局面に記載のウェブページデータ処理方法。
[第3の局面]
前記トリガ信号は、指定されたトリガ信号及び周期的なトリガ信号のうち少なくとも一方を含む、
第1の局面に記載のウェブページデータ処理方法。
[第4の局面]
トリガ信号に基づき所定のデータセット同期監視方法を実行し、実行されている前記データセット同期監視方法の返信結果に基づき、データセットの同期が必要か否かを特定するステップと;
同期が必要なデータセットの標識情報を取得するステップと;
所定の条件の下、前記標識情報に対応する前記データセットに対するデータ同期要求を送信するステップと;を備える、
ウェブページデータ処理方法。
[第5の局面]
前記所定の条件は、最初の標識情報が取得されてから所定の期間が経過していること及び標識情報の数量が所定の数量に達していることのうちの少なくとも一方を含む、
第4の局面に記載のウェブページデータ処理方法。
[第6の局面]
前記トリガ信号は、指定されたトリガ信号及び周期的なトリガ信号のうちの少なくとも一方を含む、
第4の局面に記載のウェブページデータ処理方法。
[第7の局面]
トリガ信号を受信するように構成される受信モジュールと;
前記トリガ信号に基づき所定のデータセット同期監視方法を実行し、実行されている前記データセット同期監視方法の返信結果に基づき、データセットの同期が必要か否かを特定するように構成されるステータス監視モジュールと;
同期が必要なデータセットの標識情報を取得するように構成される標識付与モジュールと;
所定の条件の下、前記標識情報に対応する前記データセットに対するデータ同期要求を送信するように構成される要求送信モジュールと;を備える、
ウェブページデータ処理装置。
[第8の局面]
前記所定の条件は、最初の標識情報が取得されてから所定の期間が経過していること及び標識情報の数量が所定の数量に達していることのうちの少なくとも一方を含む、
第7の局面に記載のウェブページデータ処理装置。
[第9の局面]
前記トリガ信号は、指定されたトリガ信号及び周期的なトリガ信号のうちの一方を含む、
第7の局面に記載のウェブページデータ処理装置。
[第10の局面]
トリガ信号を受信するように構成される受信モジュールと;
前記トリガ信号に基づき所定のデータセット同期監視方法を実行し、実行されている前記データセット同期監視方法の返信結果に基づき、データセットの同期が必要か否かを特定するように構成されるステータス監視モジュールと;
同期が必要なデータセットの標識情報を取得するように構成される標識付与モジュールと;
所定の条件の下、前記標識情報に対応する前記データセットに対するデータ同期要求を送信するように構成される要求送信モジュールと;
前記データ同期要求を受信し、前記データ同期要求に基づき対応する同期対象データを取得し、前記同期対象データをウェブページへ返信するように構成される要求処理モジュールと;
前記同期対象データを用いて、対応する前記データセットをバックフィルするように構成されるバックフィルモジュールと;を備える、
ウェブページデータ処理システム。
【符号の説明】
【0073】
11 受信モジュール
13 ステータス監視モジュール
15 標識付与モジュール
17 要求送信モジュール
19 要求処理モジュール
21 バックフィルモジュール
図1
図2
図3
図4