(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
形状係止的及び電気的に相互に接続可能な接触相手(410、420)を固定するスプリングクリップ(430)であって、前記スプリングクリップ(430)が、ベース部(440)と、係止部(450)と、前記ベース部(440)と前記係止部(450)との間の屈曲部(460)と、を備え、前記ベース部(440)が少なくとも1つのガイドノーズ(442、444)を備え、前記ガイドノーズ(442、444)が第1接触相手(410)と形状係止的に接続され、前記係止部(450)が少なくとも1つの係止フック(452、454)を備え、前記係止フック(452、454)が第2接触相手(420)に係止され、前記屈曲部(460)が、張力が除かれた状態と張力が付与された状態との間で屈曲可能であり、
前記少なくとも1つのガイドノーズ(442、444)が、前記ベース部(440)の前記屈曲部(460)と反対側の端部に配置され、少なくとも1つの係止フック(452、454)は、前記係止部(450)の2つの対向する側の各々に配置されていることを特徴とするスプリングクリップ(430)。
請求項1に記載のスプリングクリップ(430)であって、前記スプリングクリップ(430)が、張力が除かれた状態で、特にV字型である第1断面形状を有し、張力が付与された状態で、特にU字型である第2断面形状を有することを特徴とするスプリングクリップ(430)。
請求項1又は2に記載のスプリングクリップ(430)であって、前記少なくとも1つのガイドノーズ(442、444)が、前記係止部(450)と反対側に、前記ベース部(440)から突出して形成され、前記少なくとも1つの係止フック(452、454)が、前記ベース部(440)に面する側に、前記係止部(450)から突出して形成され、前記少なくとも1つの係止フック(452、454)が、少なくとも前記屈曲部(460)において張力が付与された状態で、前記ベース部(440)を超えて延在することを特徴とするスプリングクリップ(430)。
請求項1〜3の何れか一項に記載のスプリングクリップ(430)であって、前記ベース部(440)が、少なくとも1つの連結部(446)を備え、前記連結部(446)が、前記第1接触相手(410)又は前記第2接触相手(420)の接触連結部(422)と形状係止的に接続されることを特徴とするスプリングクリップ(430)。
接触相手(410、420)を固定する方法(1200)であって、前記方法(1200)がスプリングクリップ(430)と組み合わせて実行可能であり、前記スプリングクリップ(430)が、ベース部(440)と、係止部(450)と、前記ベース部(440)と前記係止部(450)との間の屈曲部(460)と、を備え、前記ベース部(440)が少なくとも1つのガイドノーズ(442、444)を備え、前記ガイドノーズ(442、444)が第1接触相手(410)と形状係止的に接続され、前記係止部(450)が少なくとも1つの係止フック(452、454)を備え、前記係止フック(452、454)が第2接触相手(420)に係止され、前記屈曲部(460)が、張力が除かれた状態と張力が付与された状態との間で屈曲可能であり、前記方法(1200)が、
前記スプリングクリップ(430)を、前記ベース部(440)によって、形状係止的及び電気的に前記第2接触相手(420)と接続されている記第1接触相手(410)に配置するステップ(1210)であって、前記スプリングクリップ(430)の前記ベース部(440)の前記少なくとも1つのガイドノーズ(442、444)と前記第1接触相手(410)との間に形状係止的な接続を確立する、配置するステップ(1210)と、前記少なくとも1つの係止フック(452、454)を前記第2接触相手(420)に係止させるために、前記スプリングクリップ(430)の前記係止部(450)の前記少なくとも1つの係止フック(452、454)を撓ませるステップ(1220)であって、前記スプリングクリップ(430)の前記屈曲部(460)が、張力が付与された状態にあるか、又は張力が付与された状態に移行される、撓ませるステップ(1220)と、を含み、
前記少なくとも1つのガイドノーズ(442、444)が、前記ベース部(440)の前記屈曲部(460)と反対側の端部に配置され、少なくとも1つの係止フック(452、454)は、前記係止部(450)の2つの対向する側の各々に配置されている、方法(1200)。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
このような背景を鑑みて、本発明は、主請求項に従い、接触相手を固定する改良されたスプリングクリップ、接触相手との間で電気的接続と機械的接続を確立する改良された接続システム、接触相手を固定する改良された取り付け具、及び接触相手を固定する改良された方法を提供する。有利な実施形態は、従属請求項及び以下の記載から明らかとなる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の実施形態により、特に、高伝導性材料を電気的に接続する方法及び装置を提供することができる。この場合、例えば、高伝導性材料の、又は換言すると2つの電気的な接触相手の、機械的接続と電気的接続を確立することができる。この場合、特に、形状係止的に相互に接続され、従って電気的に接続された接触相手を、スプリングクリップを用いて固定できる。
【0007】
有利なことに、本発明の実施形態により、例えば、接触相手の導体材料に対するクランプ負荷を、特にねじ接触と比較して低減することができる。従って、例えば、柔らかい高伝導性の材料製の接触相手を、相互に接続することができる。スプリングクリップの負荷がより低く、弾性が高いために、特に、材料の座り、従って電気的接続の緩みも、防止又は最小化できる。提案する固定の態様、並びに機械的接続及び電気的接続により、例えば過失による操作も検出可能であり、また追加的又は代替的に防止可能である。従って、特に、過失による操作に対する安全性を高めることが可能である。また、例えば自己構築等によって電気的接続が不適切に接続されたことを、検出可能である。さらに、特にねじ接触と比較して、スプリングクリップを用いて、構造高さを低減することが可能である。従って、ねじ接触とは異なり、ねじ部長さ、延伸長さ、ねじ頭を考慮する必要がない。そのため、例えば軽量でコンパクトな設計が可能となる。
【0008】
スプリングクリップは、形状係止的及び電気的に相互に接続可能な接触相手を固定する。スプリングクリップが、ベース部と、係止部と、ベース部と係止部との間の屈曲部と、を備える。ベース部が少なくとも1つのガイドノーズを備える。ガイドノーズが第1接触相手と形状係止的に接続される。係止部が少なくとも1つの係止フックを備える。係止フックが第2接触相手に係止される。屈曲部が、張力が除かれた状態と張力が付与された状態との間で屈曲可能である。
【0009】
スプリングクリップは、好適には、張力が除かれた状態で、特にV字型である第1断面形状を有し、張力が付与された状態で、特にU字型である(つまり第1断面形状と異なる)第2断面形状を有するよう、形成されている。換言すると、ベース部及び係止部は、張力が除かれた状態で、相互に第1角度をなす。ベース部及び係止部は、張力が付与された状態で、相互に、第1角度と同一でない第2角度をなす。ベース部及び係止部は、張力が付与された状態で、特に相互に平行する、つまり角度が0度の範囲とすることができる。ベース部及び係止部は、張力が除かれた状態で、特に、0度より大きい範囲の角度とする(つまり、角度をつける)ことができる。
【0010】
ベース部及び係止部のうちの1つ又は両方は、特に、実質的に直線で構成されてよく、つまり平坦な面を構成してよい。しかしながら、ベース部及び係止部のうちの1つ又は両方は曲げられてもよく、例えば凸状又は凹状に、つまり対応して曲げられた表面で構成されてよい。ベース部及び係止部は、相補的に構成されてもよい。つまり、例えば一方は凸状に、他方は対応して凹状に構成されてよい。
【0011】
ベース部及び係止部は、特に、張力が付与された状態と張力が除かれた状態の両方において、相互に離間されている。従って、ベース部及び係止部を、係止フックに張力を付与して係止させるために、容易に相互に近づけることができる。
【0012】
好適には、屈曲部はC字型である。従って、屈曲部の張力を、張力が付与された状態において、容易に保持することができる。C字型の端部において、係止部及びベース部の各々が結合する。従って、好適には、C字型の屈曲部の高さがベース部と係止部との間隔を決定する。
【0013】
スプリングクリップは、金属材料、金属含有材料等で形成されてよい。接触相手は、電気伝導性材料で形成されてよい。第1接触相手は、例えば、導体レール、いわゆるバスバー、ケーブルシュー、貫通レール、端部レール等とすることができる。第2接触相手は、基部とすることができる。基部は、支承要素、ハウジング部分、又はアセンブリに、取り付け可能又は取り付けることができる。スプリングクリップを用いて接触相手が固定された状態において、第1接触相手を、第2接触相手とスプリングクリップとの間に配置することができる。
【0014】
一実施形態によれば、少なくとも1つのガイドノーズは、係止部と反対側に、ベース部から突出して形成されてよい。この場合、少なくとも1つの係止フックが、ベース部に面する側に、係止部から突出して形成されてよい。この場合、少なくとも1つの係止フックが、少なくとも屈曲部において張力が付与された状態で、ベース部を超えて延在する。換言すると、少なくとも1つの係止フックは、少なくとも屈曲部において張力が付与された状態で、ベース部の延在面を超えて延在する。少なくとも1つの係止フックが、基部の側方から延在面を切断することができる。特に、少なくとも1つの係止フックが、屈曲部において張力が付与された状態で、基部を部分的に包囲することができる。そうした実施形態は、2つの相互に接続された接触相手を、容易に、安定して、且つ迅速に固定できる、という利点を提供する。
【0015】
ベース部は、少なくとも1つの連結部も備える。連結部が、第1接触相手又は第2接触相手の接触連結部と形状係止的に接続される。この場合、連結部は、貫通開口部、窪みとして、また追加的又は代替的に突起部として、形成されてよい。そうした実施形態は、接触相手とベース部との間、従って接触相手とスプリングクリップとの間に、安定した、耐スリップ性の形状係止的な接続を実現することができる、という利点を提供する。
【0016】
さらに、少なくとも1つの係止フックは、貫通開口部を備える。貫通開口部が、少なくとも1つの係止フックを撓ませるために、取り付け具と連結される。この場合、貫通開口部は、円形、楕円形、又は長孔として細長く形成されてよい。そうした実施形態は、そうした係止フックを備えるスプリングクリップを用いる固定プロセスを、加速し、簡素化することが可能である、という利点を提供する。そうした固定プロセスは、接触相手にとっても優しいものであり、且つ労力を低減して実行可能である。
【0017】
特に、少なくとも1つの係止フックは、少なくとも直角に曲げられたフック部を備えることができる。換言すると、少なくとも1つの係止フックは、フック部の領域において、直角又は鋭角に曲げられて形成されてよい。そうした実施形態は、少なくとも1つの係止フックの座り又は保持を、第2接触相手において又は第2接触相手内で強化させ、安定させることができる、という利点を提供する。
【0018】
さらに、少なくとも1つのガイドノーズは、角度の付いた端部を備えることができる。この場合、少なくとも1つのガイドノーズは、L字型又は鈍角の断面形状を備えることができる。そうした実施形態は、信頼性を有し且つ複雑性を有さずに、スプリングクリップのための耐傾斜機能及び耐スリップ機能を、実現可能又は改良可能である、という利点を提供する。
【0019】
一実施形態によれば、少なくとも1つのガイドノーズは、ベース部の屈曲部と反対側の端部に配置されてよい。この場合、少なくとも1つの係止フックは、係止部の2つの対向する側の各々に配置されてよい。そうした実施形態は、第1接触相手として、特に導体レール、又はいわゆるバスバー及びケーブルシューを、信頼性を有して、安定して、且つ容易に、第2接触相手に固定することができる、という利点を提供する。
【0020】
一実施形態によれば、少なくとも1つの係止フックは、係止部の屈曲部と反対側の端部に配置されてよい。この場合、少なくとも1つのガイドノーズは、ベース部の2つの対向する側の各々に配置されてよい。そうした実施形態は、第1接触相手として、特に貫通レール又は端部レールを、信頼性を有して、安定して、且つ容易に、第2接触相手に固定することができる、という利点を提供する。
【0021】
基部は、多数のガイドノーズを備えてもよい。この場合、ガイドノーズの延在面は、平行するよう、また追加的又は代替的に相互に直行するよう配向されてよい。そうした実施形態は、例えばケーブルシュー、貫通レール又は端部レールのような、第1接触相手の特殊な形状を考慮し、それらを安定して固定することができる、という利点を提供する。
【0022】
接触相手との間で電気的接続と機械的接続を確立する接続システムは、上記のスプリングクリップの実施形態と、第1接触相手と、第2接触相手と、を備える。第1接触相手と第2接触相手は、形状係止的及び電気的に相互に接続可能である。第1接触相手と第2接触相手は、スプリングクリップを用いて、機械的に相互に固定可能である。第1接触相手が、機械的に固定された状態において、第2接触相手とスプリングクリップとの間に配置されている。
【0023】
上記のスプリングクリップの実施形態は、接触相手を相互に固定するために、接続システムにおいて有利に適用又は使用することができる。
【0024】
一実施形態によれば、第1接触相手又は第2接触相手は、少なくとも1つの接触連結部を備える。接触連結部が、スプリングクリップのベース部の連結部と形状係止的に接続される。接触連結部は、連結部に対して相補的に、貫通開口部、窪み、また追加的又は代替的に突起部として、形成されてよい。そうした実施形態は、接触相手のうちの1つとスプリングクリップとの間に、安定した、耐スリップ性の形状係止的な接続を実現することができる、という利点を提供する。
【0025】
第1接触相手も、少なくとも1つの第1接続部を備えてよい。また第2接触相手は、少なくとも1つの第2接続部を備えてよい。この場合、少なくとも1つの第1接続部及び少なくとも1つの第2接続部は、形状係止的に相互に接続可能であるよう、相補的に形成されてよい。そうした実施形態は、接触相手との間に、容易で且つ安定した態様で、形状係止的な接続を実現することができる、という利点を提供する。
【0026】
この場合、少なくとも1つの第1接続部及び少なくとも1つの第2接続部は、相補的な窪み及び突起部として形成されてよい。この場合、少なくとも1つの第1接続部及び少なくとも1つの第2接続部の断面形状は、矩形状又は円錐台状であってよい。特に、少なくとも1つの第1接続部及び少なくとも1つの第2接続部の断面形状は、相互にくさび状に結合するよう、形成されてよい。そうした実施形態は、接触相手との間に、労力を低減して、信頼性を有して且つ安定して、形状係止的な接続を実現することができる、という利点を提供する。
【0027】
形状係止的及び電気的に相互に接続可能な接触相手を固定する取り付け具を提案する。取り付け具が、上記のスプリングクリップの実施形態を受容することができる。取り付け具が、少なくとも1つの第1レバーと、少なくとも1つの第2レバーと、を備える。少なくとも1つの第1レバーが、スプリングクリップの係止部の少なくとも1つの係止フックを撓ませる。少なくとも1つの第2レバーが、スプリングクリップの屈曲部を、張力が付与された状態に移行させる。
【0028】
取り付け具は、上記のスプリングクリップの実施形態を取り付け、接触相手を相互に固定するために、有利に適用又は使用することができる。
【0029】
さらに、接触相手を固定する方法を提案する。方法は、スプリングクリップと組み合わせて実行可能である。スプリングクリップが、ベース部と、係止部と、ベース部と係止部との間の屈曲部と、を備える。ベース部が少なくとも1つのガイドノーズを備える。ガイドノーズが第1接触相手と形状係止的に接続される。係止部が少なくとも1つの係止フックを備える。係止フックが第2接触相手に係止される。屈曲部が、張力が除かれた状態と張力が付与された状態との間で屈曲可能である。スプリングクリップが、好適には、張力が除かれた状態でV字型の断面形状を有し、張力が付与された状態でU字型の断面形状を有するよう、形成されている。方法は、以下のステップを含む。つまり、スプリングクリップを、ベース部によって、形状係止的及び電気的に第2接触相手と接続されている第1接触相手に配置するステップであって、スプリングクリップのベース部の少なくとも1つのガイドノーズと第1接触相手との間に形状係止的な接続を確立する、配置するステップ。また、少なくとも1つの係止フックを第2接触相手に係止させるために、スプリングクリップの係止部の少なくとも1つの係止フックを撓ませるステップであって、スプリングクリップの屈曲部が、張力が付与された状態にあるか、又は張力が付与された状態に移行される、撓ませるステップ。
【0030】
上記のスプリングクリップの実施形態を使用して、また追加的又は代替的に上記の取り付け具の実施形態を使用して、方法を実行することによって、接触相手を固定可能であり、特に相互に固定可能である。
【0031】
特に、上記の取り付け具の実施形態、また追加的又は代替的に方法を用いるスプリングクリップの取り付けは、優しく、労力を低減して実行可能である。さらに、例えば、取り付けのための力の支承部、又はねじ接触におけるようなトルク支承部を省略可能である。従って、取り付けのための力を、もはや支承構造によって受容する必要がない。従って、そうした構成は、より軽量で、複雑性をより低減して設計することができる。特に、取り付け具を使用し、また追加的又は代替的に固定する方法を実行すると、取り付けを単純化することが可能であり、安全性を高めることも可能である。また、鍵の場合のように、正しいスプリングクリップのみが適合するので、例えば誤ったスプリングクリップを間違えて取り付けることが、事実上排除される。スプリングクリップについては、正しい座りであるかのみを確認すればよい。力のモニタリング、又はねじの場合のようなトルクモニタリング又は回転角モニタリングを、省略することができる。
【0032】
本発明は、添付の図面を参照して、例示的に詳説される。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【
図3】解放可能な電気的接続の適用例の概略図である。
【
図4】本発明の実施形態による接続システムの斜視図である。
【
図8】本発明の実施形態による接続システムの斜視図である。
【
図12】本発明の実施形態による固定する方法のフローチャートである。
【
図13】本発明の実施形態による接続システムの取り付けに関する斜視図である。
【
図14】本発明の実施形態による接続システムの取り付けに関する斜視図である。
【
図15】本発明の実施形態による接続システムの取り付けに関する斜視図である。
【
図16】本発明の実施形態による接続システムの取り付けに関する斜視図である。
【
図17】本発明の実施形態による接続システムの取り付けに関する斜視図である。
【
図18】本発明の実施形態による接続システムの取り付けに関する斜視図である。
【
図19】本発明の実施形態によるスプリングクリップを備える取り付け具の斜視図である。
【
図20】
図19の取り付け具及びスプリングクリップの断面図である。
【
図21】
図19の取り付け具及びスプリングクリップの断面図である。
【
図22】本発明の実施形態による取り付け具を用いる接続システム用の、スプリングクリップの固定方法の又は取り付けの、手順に関する斜視図である。
【
図23】本発明の実施形態による取り付け具を用いる接続システム用の、スプリングクリップの固定方法の又は取り付けの、手順に関する斜視図である。
【
図24】本発明の実施形態による取り付け具を用いる接続システム用の、スプリングクリップの固定方法の又は取り付けの、手順に関する斜視図である。
【
図25】本発明の実施形態による取り付け具を用いる接続システム用の、スプリングクリップの固定方法の又は取り付けの、手順に関する斜視図である。
【
図26】本発明の実施形態による取り付け具を用いる接続システム用の、スプリングクリップの固定方法の又は取り付けの、手順に関する斜視図である。
【
図27】本発明の実施形態による取り付け具を用いる接続システム用の、スプリングクリップの固定方法の又は取り付けの、手順に関する斜視図である。
【
図28】本発明の実施形態による取り付け具を用いる接続システム用の、スプリングクリップの固定方法の又は取り付けの、手順に関する斜視図である。
【
図29】本発明の実施形態による接続システムの斜視図である。
【
図30】本発明の実施形態による接続システムの斜視図である。
【
図31】本発明の実施形態による接続システムの斜視図である。
【
図32】本発明の実施形態による接続システムの斜視図である。
【
図33】本発明の実施形態による接続システムの斜視図である。
【
図34】本発明の実施形態による接続システムの図である。
【
図35】本発明の実施形態によるスプリングクリップの斜視図である。
【
図36】
図35のスプリングクリップを備える本発明の実施形態による接続システムの分解図である。
【
図37】
図36の接続システムを取り付けた状態の斜視図である。
【
図38】
図35乃至37のうちの1つ図面のスプリングクリップを用いて、
図36又は
図37の接触相手を固定する固定プロセスの概略図である。
【
図39】本発明の実施形態によるスプリングクリップの斜視図である。
【
図40】
図39のスプリングクリップを備える本発明の実施形態による接続システムの分解図である。
【
図41】
図40の接続システムを取り付けた状態の斜視図である。
【
図42】
図39乃至41のうちの1つの図面のスプリングクリップを用いて、
図40又は
図41の接触相手を固定する固定プロセスの概略図である。
【
図43】本発明の実施形態によるスプリングクリップの斜視図である。
【
図44】
図43のスプリングクリップを備える本発明の実施形態による接続システムの断面図である。
【
図46】本発明の実施形態による接続システムの斜視図である。
【
図47】本発明の実施形態による接続システムの断面図である。
【
図53】本発明の実施形態によるスプリングクリップの斜視図である。
【
図54】
図53のスプリングクリップを備える本発明の実施形態による接続システムの側面図である。
【
図55】
図53のスプリングクリップを備える本発明の実施形態による接続システムの側面図である。
【
図56】
図53のスプリングクリップを備える本発明の実施形態による接続システムの側面図である。
【
図57】
図53のスプリングクリップを備える本発明の実施形態による接続システムの側面図である。
【
図58】取り付け具を用いる本発明の実施形態による接続システム用の、
図53乃至57のスプリングクリップの取り付けに関する斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0034】
本発明の好適な実施形態に関する以下の記載では、異なる図面に示された同様に作用する要素には、同一又は類似の符号が使用され、そうした要素を繰り返して記載することを避けている。
【0035】
図1は、ねじ接触100の斜視図である。ねじ接触100は、第1接触相手110、第2接触相手120、ねじ130、及びワッシャ140を備える。第1接触相手110及び第2接触相手120は、ねじ130及びワッシャ140を用いて、相互に固定されている。
【0036】
図2は、
図1のねじ接触100の概略的な断面図である。この場合、ねじ130が、どのように第1接触相手110を貫通して第2接触相手120にねじ留めされているか、認めることができる。この場合、単に例示的に、約10kNの力又は接触力Fkが、例えばM6ねじにおいて発生する。第1接触相手110及び第2接触相手120は、それぞれ、高い電流伝導性及び高い強度を有する材料を備える。
【0037】
図3は、解放可能な電気的接続300の適用例の概略図である。電気的接続300を用いてパワーエレクトロニクス機器304と接続された電気機械302又はEマシン302が、示される。パワーエレクトロニクス機器304には、高圧ケーブル接続部306が備えられている。電気機械302は、例えば自動車用に又は自動車において、取り付けられている。
【0038】
図3に示す電気的接続は、例えば、以下の図面の接続システムのうちの1つの接続システムを表す。電気的接続に関して、電気伝導性が、例えば導体レールの電力損失に対して及ぼす影響は、既に数ワットの節約でも有利となり得ることに、留意されたい。なぜなら、電子機器を冷却する費用を低減可能であり、車両ドライブトレインのエネルギ効率を改善可能であり、従って、例えばバッテリーがカバーする範囲を改良可能なためである。
【0039】
図4は、本発明の一実施形態による接続システム400の斜視図を示す。接続システム400は、接触相手410と420との間に、電気的接続と機械的接続を確立するよう、構成されている。接続システム400は、第1接触相手410、第2接触相手420、及びスプリングクリップ430を備える。
図4に示す本発明の実施形態により、第1接触相手410は、導体レールとして構成されている。第2接触相手420は、基部として構成されている。
【0040】
第1接触相手410及び第2接触相手420は、形状係止的及び電気的に相互に接続されている。この場合、第1接触相手410及び第2接触相手420は、スプリングクリップ430を用いて、機械的に相互に固定されている。第1接触相手410は、この場合、第2接触相手420とスプリングクリップ430との間に配置されている。接続システム400は、この場合、支承要素に配置されている。
【0041】
スプリングクリップ430は、第1接触相手410及び第2接触相手420を固定する又は機械的に相互に固定するよう、構成されている。スプリングクリップ430は、ベース部440、係止部450、及び屈曲部460を備える。これらは、相互に離間している。屈曲部460は、ベース部440と係止部450との間に配置されている。屈曲部460は、言わば、ベース部440と係止部450とを接続する。屈曲部460が、例えばC字型に設計されている。ベース部440及び係止部450は、それぞれ、例示的に平坦に設計されている。適切な場合、これらは、上記と異なって設計されてもよく、例えば曲げられていてもよい。
【0042】
スプリングクリップ430の屈曲部460は、張力が除かれた状態と、張力が付与された状態との間で屈曲可能である。この場合、スプリングクリップ430が、屈曲部460において張力が除かれた状態でV字型の断面形状を有し、屈曲部460において張力が付与された状態でU字型の断面形状を有するよう、形成されている。
図4では、屈曲部460が張力を付与された状態で示される。この状態で、スプリングクリップ430はU字型の断面形状を有する。U字型の断面形状は、特に
図6において認めることができる。この張力が付与された状態において、ベース部440と係止部450とは、明らかに、相互に平行する。同様に
図6においても、屈曲部460のC字型を、良好に認めることができる。これに対して、
図15においては、スプリングクリップ430の張力が除かれた状態を見ることができる。ここでは、V字型の断面形状が存在する。この状態において、ベース部440及び係止部450は、(0度より大きい角度で)相互に角度をつけていることが明らかである。
【0043】
スプリングクリップ430のベース部440は、
図4に示す本発明の実施形態によれば、例示的にのみ、2つのガイドノーズ442及び444を備える。ガイドノーズ442及び444は、スプリングクリップ430と第1接触相手410との形状係止的な接続を可能とする又は確立するよう、形成されている。
図4に示す本発明の実施形態により、ガイドノーズ442及び444は、ベース部440の屈曲部460と反対側の端部に配置されている。この場合、ガイドノーズ442及び444が、ベース部440の係止部450と反対側に、ベース部440から突出して形成されている。ガイドノーズ442及び444の延在面は、この場合、相互に平行するよう配向されている。換言すると、ガイドノーズ442及び444は、ベース部440の屈曲部460と反対側の端部で、ベース部440において曲げられた末端部を表す。
【0044】
スプリングクリップ430の係止部450は、
図4に示す本発明の実施形態によれば、例示的にのみ、2つの係止フック452及び454を備える。これらのうち第1係止フック452のみが、明確に図示される。第1係止フック452に関する記載は、対応して、図示の条件のために部分的に隠れた第2係止フック454に対しても当てはまる。第1係止フック452及び第2係止フック454は、係止部450の2つの対向する側に配置されている。第1係止フック452及び第2係止フック454は、第2接触相手420に係止するよう、構成されている。この場合、第1係止フック452及び第2係止フック454ののフック部は、第2接触相手の窪み又は凹部と係合する。第1係止フック452及び第2係止フック454が、係止部450のベース部440に面する側に、係止部450から突出して形成されている。第1係止フック452及び第2係止フック454は、ベース部440を超えて、第2接触相手420の領域にまで延在する。
【0045】
図4に示す本発明の実施形態によれば、第2接触相手420は、接触連結部422を備える。接触連結部422は、例示的にのみ、円筒状の突起として形成されている。接触連結部422は、この場合、第1接触相手410における貫通孔を貫通する。この場合、スプリングクリップ430のベース部440は、連結部446を備える。連結部446は、例示的にのみ、貫通孔として形成されている。第2接触相手420の接触連結部422、及びスプリングクリップ430のベース部440の連結部446は、形状係止的に相互に接続されている。さらに、
図4に示す本発明の実施形態によれば、第1係止フック452は、第1係止フック452を撓ませるために取り付け具と連結される第1貫通開口部456を備える。第2係止フック454は、第2係止フック454を撓ませるために取り付け具と連結される第2貫通開口部458を備える。この場合、第1貫通開口部456及び第2貫通開口部458は、例示的にのみ、長孔として形成されている。
【0046】
図5は、
図4の接続システム400の断面図である。接続システム400は、この場合、切断面A‐Aで切断された状態で示される。切断面A‐Aは、スプリングクリップ430の係止フック452及び454において、長孔として形成された貫通開口部456及び458の長手方向軸線に沿って延在する。切断面A‐Aは、
図6にも示される。
図5において、更なる切断面B‐Bも示される。切断面B‐Bは、接続システム400の中心を通り、切断面A‐Aに直行するよう延在する。
【0047】
図5においては、ガイドノーズを除いて、接続システム400における、
図4で符号を付された全ての要素が示される。この場合、
図5の断面図の係止フック452及び454が、スプリングクリップ430の連結部440を部分的に包囲している、と認めることができる。さらに、
図5では、スプリングクリップ430の係止フック452及び454の、少なくとも直角に曲げられたフック部553及び555が示される。第1係止フック452は、第1フック部553を備える。第2係止フック454は、第2フック部555を備える。フック部553及び555は、第2接触相手420の各窪みと係合する。
【0048】
図6は、
図4又は
図5の接続システム400の断面図である。この場合、
図6は、
図5に示された更なる切断面B‐Bに沿って切断された接続システム400を示す。
図6においては、第1ガイドノーズ及び第1係止フックを除いて、接続システム400における、
図4で符号を付された全ての要素が示される。
図6においては、切断面A‐Aも示される。切断面A‐Aに沿って切断された接続システム400が、
図5に示される。さらに、
図6においては、
図7に示す部分Cが示される。
【0049】
図7は、
図6の接続システム400の部分Cを示す。部分Cにおいては、接続システム400における、第1接触相手410、第2接触相手420、接触連結部422、ベース部440、及び第2係止フック454の各部分、並びにスプリングクリップのガイドノーズ444が示される。スプリングクリップは、第1接触相手410又は導体レールを、力Fa若しくは圧接力Fa、又は押圧力Faで、第2接触相手420又は基部に押し付ける。
【0050】
図4乃至7を参照すると、接触システム400と共に、特に、導体レール又は、いわゆるバスバー用の、スプリングクリップ430又はスプリングクリップ接触430が示される。
図4乃至7に示すように、第1接触相手410としての導体レール又はバスバーは、スプリングクリップ430によって、第2接触相手420としての基部に押し付けられている。第2接触相手420は、突出部を備える。突出部は、第1接触相手410を、接合方向に対して垂直な対応する孔と共に、所定の位置に保持する。さらに、第2接触相手420は、少なくとも2つを超えるポケット又は窪みを備える。スプリングクリップ430のアーム又は係止フック452及び454は、このポケット又は窪みにクリップ状に留めることが可能であり、そこに固定される。スプリングクリップ430は、従って、導体レールを、力Faで基部に押し付ける。
【0051】
図8は、本発明の一実施形態による接続システム400の斜視図を示す。
図8に示す接続システム400は、この場合、
図9乃至11を参照して以下に詳説するように、第1接触相手410及び第2接触相手420が異なって形成されていることを除けば、
図4乃至7の接続システムに対応する。
【0052】
図9は、
図8の接続システム400の断面図を示す。接続システム400は、この場合、切断面A‐Aで切断された状態で示される。切断面A‐Aは、
図8の接続システム400のスプリングクリップの係止フックにおいて、長孔として形成された貫通開口部の長手方向軸線に沿って延在する。切断面A‐Aは、
図10にも示される。
図9において、更なる切断面B‐Bも示される。切断面B‐Bは、接続システム400の中心を通り、切断面A‐Aに直行するよう延在する。
【0053】
図9において、第1接触相手410の第1接続部914、及び第2接触相手420の第2接続部924が示される。第1接続部914及び第2接続部924は、相補的に形成されており、
図9において、形状係止的に相互に接続されている。第1接続部914及び第2接続部924を用いて、第1接触相手410及び第2接触相手420が、形状係止的に相互に接続されている。この場合、例示的にのみ、第1接続部914は突起部として形成されている。第2接続部924は窪みとして形成されている。特に、この場合、第1接続部914及び第2接続部924の側面は、傾斜して又は斜めに形成されている。
【0054】
図10は、
図8又は
図9の接続システムの断面図を示す。この場合、
図10は、
図9に示す更なる切断面B‐Bに沿って切断された状態の接続システム400を示す。
図10においては、切断面A‐Aも示される。切断面A‐Aに沿って切断された接続システム400が、
図9に示される。さらに、
図10においては、
図11に示す部分Cが示される。
図10の断面図において、そこに図示する本発明の実施形態によれば、第1接触相手410は、例示的に3つの第1接続部914を備え、第2接触相手420は、例示的に3つの第2接続部924を備えると、認めることができる。この場合、
図10において、接続部914及び924の、斜めの又は傾斜する側面を認めることができる。
【0055】
図11は、
図10の接続システムの部分Cを示す。部分Cにおいて、接続システム400における、第1接触相手410、第2接触相手420、及びスプリングクリップ430の各部分が示される。接続部914及び924に関して、更に、垂直力としての圧接力Fa、くさび角度α、及び接触力Fsが示される。くさび角度αはまた、接続部914及び924の側面の、接触相手410及び420の延在面に対する傾斜を示す。
【0056】
図8乃至11を参照して、スプリングクリップ430が、バスバー又は導体レール用の、くさび‐スプリングクリップ接触として設計されていることに、留意されたい。特に
図9乃至11に示すように、
図8乃至11に示す接続システム400では、導体レールと基部との間、又は第1接触相手410と第2接触相手420との間の接触面は、くさびとして設計されている。この場合、形状係止的な接続が、接合方向に垂直な面に存在する。形状係止的な接続によって、接触面の移動が防止され、従って振動の際の保護コーティングの磨耗が防止される。さらに、接触力Fs、つまり接触面に法線的に作用する力が、くさび又は斜めの側面を介して、圧接力Fa又はスプリング力に対するゲインファクタVだけ高まる。ゲインファクタVは、くさび角度α及び摩擦係数μに依存する。従って、以下が成り立つ:
Fs=V(α,μ)*Fa
【0057】
図12は、本発明の一実施形態による固定する方法1200の、フローチャートである。固定する方法1200は、上記の及び/又は以下に記載する図面のうちの1つの図面の接触相手、又は類似の接触相手を、相互に固定するために実行可能である。この場合、固定する方法1200は、上記の及び/又は以下に記載する図面のうちの1つの図面のスプリングクリップ、又は類似のスプリングクリップを使用して実行可能である。
【0058】
一般的に言うと、方法1200は、スプリングクリップと組み合わせて実行可能である。スプリングクリップは、ベース部と、係止部と、ベース部と係止部との間の屈曲部と、を備える。ベース部が少なくとも1つのガイドノーズを備える。ガイドノーズが第1接触相手と形状係止的に接続される。係止部が少なくとも1つの係止フックを備える。係止フックが第2接触相手に係止される。屈曲部が、張力が除かれた状態と張力が付与された状態との間で屈曲可能であるよう、形成されている。スプリングクリップは、この場合、張力が除かれた状態でV字型の断面形状を有し、張力が付与された状態でU字型の断面形状を有するよう、形成されている。
【0059】
固定する方法1200は、スプリングクリップを、ベース部によって、形状係止的及び電気的に第2接触相手と接続された第1接触相手に配置するステップ1210であって、スプリングクリップのベース部の少なくとも1つのガイドノーズと第1接触相手との間に、形状係止的な接続を確立するステップ1210を含む。続いて、固定する方法1200では、撓ませるステップ1220において、スプリングクリップの係止部の少なくとも1つの係止フックを撓ませ、少なくとも1つの係止フックを第2接触相手に係止させる。この場合、スプリングクリップの屈曲部が、張力が付与された状態にあるか、又は張力が付与された状態に移行される。
【0060】
一実施形態によれば、固定する方法1200は、スプリングクリップの屈曲部を、張力が付与された状態に移行させるステップ1230をも含む。この場合、移行させるステップ1230は、撓ませるステップ1220及び/又は配置するステップ1210の前に、実行可能である。
【0061】
図13乃至18は、本発明の一実施形態による接続システム400の、特に回路板接触の例での、取り付け又は取り付け原理に関する斜視図を示す。
図13乃至18に、取り付けの態様を示す接続システム400は、
図4乃至7の接続システムである。
【0062】
図13は、
図4乃至7の接続システムの第1取り付けステップの斜視図を示す。この場合、第2接触相手420又は基部が、回路板1305と接続されている。第2接触相手420は、接触連結部422を備える。
【0063】
図14は、
図13の第1取り付けステップの後の、
図4乃至7の接続システムの第2取り付けステップの斜視図を示す。この場合、第1接触相手410又は導体レールを、第2接触相手420又は基部の上に置く。
【0064】
図15は、
図14の第2取り付けステップの後の、
図4乃至7の接続システム400の第3取り付けステップの斜視図を示す。この場合、スプリングクリップ430を被せる。厳密には、この場合、スプリングクリップ430を第1接触相手410及び第2接触相手420に被せる。第1接触相手410及び第2接触相手420は、形状係止的及び電気的に相互に接続されている。第2接触相手420の接触連結部422は、第1接触相手410の貫通開口部を通って延在する。
【0065】
図16は、
図15の第3取り付けステップの後の、
図4乃至7の接続システム400の第4取り付けステップの斜視図を示す。この場合、スプリングクリップ430において、スプリングアーム又は係止フック452及び454を広げる。この場合、スプリングクリップ430は、スプリングクリップ430のベース部によって、第1接触相手410と形状係止的に接続され、並びに第2接触相手420の接触連結部422と形状係止的に接続されている。
【0066】
図17は、
図16の第4取り付けステップの後の、
図4乃至7の接続システム400の第5取り付けステップの斜視図を示す。この場合、スプリングクリップ430を下に押し付ける、又は張力を付与する。換言すると、スプリングクリップ430の屈曲部460を、張力が付与された状態に移行させる。その結果、スプリングクリップ430がU字型の断面形状を有する。
【0067】
図18は、
図17の第5取り付けステップの後の、
図4乃至7の接続システム400の第6取り付けステップの斜視図を示す。この場合、スプリングクリップ430のスプリングアーム又は係止フック452及び454を解放する、又はスプリングアーム又は係止フック452及び454から張力を除く。そしてスプリングアーム又は係止フック452及び454を、第2接触相手420又は基部に、固定又は係止させる。
【0068】
図19は、本発明の一実施形態によるスプリングクリップ430を備える取り付け具1900の斜視図を示す。取り付け具1900又は工具1900は、優しく、ほぼ力を使わずに、スプリングクリップ430の取り付けを可能とするよう、構成されている。スプリングクリップ430は、上記の及び/又は以下に記載する図面のうちの1つの図面のスプリングクリップ、又は類似のスプリングクリップである。取り付け具1900は、
図12の固定する方法と共に、適用可能又は使用可能である。
図19において、スプリングクリップ430は、取り付け具1900に受容された又は挿入された状態で示される。
【0069】
取り付け具1900は、従って、形状係止的及び電気的に相互に接続可能な接触相手を、スプリングクリップ430を用いて相互に固定するよう、構成されている。取り付け具1900は、
図19に示す本発明の実施形態により、1対の第1レバー1910、第2レバー1920、キャリア1930、支承ピン1940、固定ピン1950、及びガイドシュー1960を備える。第1レバー1910は、スプリングクリップ430の係止部の係止フックを撓ませるよう、構成されている。第2レバー1920は、スプリングクリップ430の屈曲部を張力が付与された状態に移行させるよう、構成されている。第1レバー1910及び第2レバー1920は、キャリア1930に配置されている。
【0070】
図20は、
図19の取り付け具1900及びスプリングクリップ430の断面図を示す。取り付け具1900は、この場合、切断面A‐Aで切断された状態で示される。切断面A‐Aは、第2レバーを通り、第1レバー1910の間で、スプリングクリップ430通って延在する。切断面A‐Aは、
図21にも示される。
図20において、更なる切断面B‐Bも示される。切断面B‐Bは、第1レバー1910を通り、スプリングクリップ430を通り、切断面A‐Aに直行するよう延在する。
【0071】
図21は、
図19又は
図20の取り付け具1900及びスプリングクリップ430の断面図を示す。この場合、
図21は、
図20に示す更なる切断面B‐Bに沿って切断された状態の、取り付け具1900及びスプリングクリップ430を示す。
図21においては、切断面A‐Aも示される。切断面A‐Aに沿って切断された取り付け具1900及びスプリングクリップ430が、
図20に示される。
【0072】
図22乃至28は、本発明の実施形態による取り付け具1900を用いる接続システム400用の、スプリングクリップ430の固定方法の又は取り付けの、手順に関する斜視図である。換言すると、
図22乃至28において、工具又は取り付け具1900によるスプリングクリップ取り付けの手順が示される。
【0073】
取り付け具1900は、この場合、
図19乃至21の取り付け具、又は類似の取り付け具である。スプリングクリップ430は、上記の及び/又は以下に記載する図面のスプリングクリップ、又は類似のスプリングクリップである。接続システム400は、特に
図8乃至11の接続システムに対応する。固定方法又はスプリングクリップ430の取り付けは、
図12の固定する方法と関連し、また任意選択的に
図13乃至18の取り付け手順と関連する。
【0074】
図22は、この場合、スプリングクリップ取り付けの第1ステップを示す。取り付け具1900の第2レバー1920で、スプリングクリップ430に張力を付与する。換言すると、第2レバー1920で、取り付け具1900内のスプリングクリップ430に張力を付与する。
【0075】
図23は、
図22の第1ステップの後の、スプリングクリップ取り付けの第2ステップを示す。この場合、第1レバー1910又は取り付け具1900の2本の側方バーを使用し、係止フック又はスプリングクリップ430のスプリングアームを広げる。
【0076】
図24は、
図23の第2ステップの後の、スプリングクリップ取り付けの第3ステップを示す。この場合、第1レバー1910を用いて、スプリングクリップ430の係止フック又はスプリングアームを撓ませる又は広げる。
図24においては、
図8乃至11の形状係止的に相互に接続された接触相手410及び420も、示される。
【0077】
図25は、
図24の第3ステップの後の、スプリングクリップ取り付けの第4ステップを示す。この場合、取り付け具1900を、スプリングクリップ430と共に、接触相手410及び420上にセットする。
【0078】
図26は、
図25の第4ステップの後の、スプリングクリップ取り付けの第5ステップを示す。この場合、第1レバー1910が戻る動きによって、スプリングクリップ430の係止フック又はスプリングアームから張力を除き、又はそれらを解放する。それによって、スプリングクリップ430の係止フック又はスプリングアームを、基部又は第2接触相手に、固定又は係止させる。
【0079】
図27は、
図26の第5ステップの後の、スプリングクリップ取り付けの第6ステップを示す。この場合、取り付け具1900のスプリングアーム又は側方バーを広げるために、第1レバーを取り除く。また、第2レバー1920は解放された。この場合、固定ピン1950を取り外す。
【0080】
図28は、スプリングクリップ取り付けの後の、接続システム400を示す。換言すると、
図28は、
図22乃至28に示すスプリングクリップ430の取り付けの手順の、最後を示す。取り付け具は、この場合、取り外されている。従って、接続箇所が接続されている、又は接触相手410と420との間に、機械的接続と電気的接続が確立されている。
【0081】
図29は、本発明の一実施形態による接続システム400の斜視図を示す。接続システム400は、この場合、上述の図面のうちの1つの図面の接続システムと類似している。第1接触相手410、第2接触相手420、及びスプリングクリップ430が、分解図で示される。
図29に示す本発明の実施形態によれば、第1接触相手410は第1接続部914を備え、第2接触相手420は第2接続部924を備える。この場合、第1接続部914は、円錐台形状の突起部として形成されている。第2接続部924は、円錐台形状の窪みとして形成されている。
【0082】
図30は、本発明の一実施形態による接続システム400の斜視図を示す。この場合、接続システム400は、例示的に4つの第1接続部914が円錐台形状で、また4つの第2接続部924が円錐台形状で形成されていることを除けば、
図29の接続システムに対応する。
【0083】
図31は、本発明の一実施形態による接続システム400の斜視図を示す。この場合、接続システム400は、例示的に2つの第1接続部914が細長の円錐台形状で、また2つの第2接続部924が細長の円錐台形状で形成されていることを除けば、
図29又は30の接続システムに対応する。
【0084】
図32は、本発明の一実施形態による接続システム400の斜視図を示す。この場合、接続システム400は、例示的に第1接続部914が角錐台形状で、また第2接続部924が角錐台形状で形成されていることを除けば、
図29、30、又は31の接続システムに対応する。
【0085】
図33は、本発明の一実施形態による接続システム400の斜視図を示す。この場合、接続システム400は、例示的に3つの第1接続部914が横向きで細長の円錐台形状で、また3つの第2接続部924が横向きで細長の円錐台形状で形成されていることを除けば、
図29、30、31、又は32の接続システムに対応する。
図33の接続システム400は、この場合、
図8乃至11に示す接続システムに対応する。
【0086】
図29乃至33は、従って、接続システム400のくさび‐スプリングクリップ接触の異なる実施形態を示す。くさび形状又は錐形状は、第1接触相手410又は導体レールにおいて、例えば冷間成形によって強制的に製造可能であり、第2接触相手420又は基部において、例えばエンボス加工によって製造可能である。
【0087】
図34は、本発明の一実施形態による接続システム400の図である。接続システム400は、上記の図面のうちの1つの図面の接続システム、又は類似の接続システムである。接触相手410及び420の、より大きな部分が示される。特に、
図34は、例えば牽引機械の高圧電力を接続するための、ケーブルシュー用、又はケーブルシュー適用のための、くさび‐スプリングクリップ接触を示す。
【0088】
接続システム400において、例示的に、3つのみの接触箇所がしめされる。これらの接触箇所のうちの1つの接触箇所が、切断された状態で示される。従って、
図34は、斜視図と断面図の組合せである。各接触箇所において、ケーブルシューは、第1接触相手410として、第2接触相手420としての基部に、スプリングクリップ430を用いて固定されている。第2接触相手420は、少なくとも部分的に、アイソレータ3425によって覆われている。
【0089】
図35は、本発明の一実施形態によるスプリングクリップ430の斜視図を示す。スプリングクリップ430は、この場合、
図35のスプリングクリップ430が、係止部450の屈曲部460と反対側の端部に配置された1つの係止フック452と、2対のガイドノーズ442及び444を備えることを除けば、上記の図面のうちの1つの図面のスプリングクリップに対応する。ベース部440の2つの対向する側の各々には、それぞれ1対のガイドノーズ442及び444が配置されている。換言すると、
図35は、貫通レールの形状である第1接触相手用の単一の係止フック452を備える、スプリングクリップ430を示す。
【0090】
この場合、ガイドノーズ442の第1の対は、ガイドノーズ442の第1の対の第1ガイドノーズの第1延在面、及びガイドノーズ442の第1の対の第2ガイドノーズの第2延在面を備える。第1延在面と第2延在面は、この場合、相互に平行するよう配向されている。さらに、ガイドノーズ444の第2の対の第1ガイドノーズは、第1延在面において延在する。ガイドノーズ444の第2の対の第2ガイドノーズは、第2延在面において延在する。
【0091】
図36は、
図35のスプリングクリップ430を備える本発明の実施形態による接続システムの分解図を示す。接続システム400は、この場合、
図35のスプリングクリップ430、貫通レールとして形成されている第1接触相手410、及び、プリント回路板又はプリント回路基板を備えた基部として設計されている第2接触相手420を備える。接続システム400は、この場合、接触相手410及び420の接続部が、各々細長の円錐台形状で形成されていることを除けば、上記の図面のうちの1つの図面の接続システムに対応する。
【0092】
図37は、
図36の接続システム400を取り付けた状態の斜視図である。この場合、第1接触相手410及び第2接触相手420は、スプリングクリップ430を用いて相互に固定されている。
【0093】
図38は、
図35乃至37のスプリングクリップ430を用いる、
図36又は
図37の接触相手410及び420を固定する固定プロセスの概略図を示す。固定プロセスは、この場合、取り付け具1900を用いて行なわれる。取り付け具1900は、上記の図面のうちの1つの図面の取り付け具、又は類似の取り付け具である。スプリングクリップ430は、この場合、取り付け具1900に受容されている。形状係止的に相互に接続された接触相手410及び420は、スプリングクリップ430を用いて、取り付け具1900を使用して、相互に固定可能である。
【0094】
図39は、本発明の一実施形態によるスプリングクリップ430の斜視図を示す。スプリングクリップ430は、この場合、
図39のスプリングクリップ430が、1対のガイドノーズ442及び更なるガイドノーズ444を備えることを除けば、
図35のスプリングクリップに対応する。ベース部440の2つの対向する側のうちの第1側に、1対のガイドノーズ442が配置されている。また、ベース部440の2つの対向する側のうちの第2側に、更なるガイドノーズ444が配置されている。換言すると、
図39は、端部レールの形状である第1接触相手用の、単一の係止フック452を備えるスプリングクリップ430を示す。
【0095】
ガイドノーズ442の対は、この場合、ガイドノーズ442の対の第1ガイドノーズの第1延在面、及びガイドノーズ442の対の第2ガイドノーズの第2延在面を備える。第1延在面と第2延在面は、この場合、相互に平行するよう配向されている。さらに、更なるガイドノーズ444は、更なる延在面において延在する。更なる延在面は、第1延在面及び第2延在面に直行するよう延在する。
【0096】
図40は、
図39のスプリングクリップ430を備える本発明の実施形態による接続システム400の分解図を示す。接続システム400は、この場合、
図39のスプリングクリップ430、端部レールとして形成されている第1接触相手410、及び、プリント回路板又はプリント回路基板を備えた基部として設計されている第2接触相手420を備える。接続システム400は、この場合、
図39のスプリングクリップが使用され、第1接触相手410が端部レールとして形成されていることを除けば、
図36、37、又は38の接続システムに対応する。
【0097】
図41は、
図40の接続システム400を取り付けた状態の斜視図である。この場合、第1接触相手410及び第2接触相手420は、スプリングクリップ430を用いて相互に固定されている。
【0098】
図42は、
図39乃至41のスプリングクリップ430を用いて、
図40又は
図41の接触相手410及び420を固定する固定プロセスの概略図である。固定プロセスは、この場合、取り付け具1900を用いて行なわれる。取り付け具1900は、上記の図面のうちの1つの図面の取り付け具、又は類似の取り付け具である。スプリングクリップ430は、この場合、取り付け具1900に受容されている。形状係止的に相互に接続された接触相手410及び420は、スプリングクリップ430を用いて、取り付け具1900を使用して、相互に固定可能である。
【0099】
図43は、本発明の一実施形態によるスプリングクリップ430の斜視図を示す。スプリングクリップ430は、この場合、
図43のスプリングクリップ430が、係止部450の屈曲部460と反対側の端部に配置された1つの係止フック452と、2つのガイドノーズ442及び444を備えることを除けば、上記の図面のうちの1つの図面のスプリングクリップに対応する。ベース部440の2つの対向する側の各々には、それぞれ1つのガイドノーズ442及び444が配置されている。各ガイドノーズ442及び444は、L字型若しくは鈍角の断面形状、又は角度の付いた端部を備える。ガイドノーズ442及び444の延在面は、相互に平行するよう配向されている。換言すると、
図43は、耐傾斜機能及び耐スリップ機能を有するスプリングクリップ430を示す。
【0100】
図44は、
図43のスプリングクリップ430を備える本発明の実施形態による接続システム400の側面図を示す。接続システム400は、この場合、取り付けた状態で示される。第1接触相手410は、ケーブルシューの形状であり、スプリングクリップ430を用いて、基部の形状である第2接触相手420に固定されている。
【0101】
図44の側面図においては、スプリングクリップ430の両ガイドノーズのうちの、1つのガイドノーズ442のみを認めることができる。ガイドノーズ442が、角度の付いた端部4443を備える。端部4443を備えるガイドノーズ442は、この場合、L字型である、又はLに類似するよう曲げられている。さらに、
図44の側面図においては、スプリングクリップ430の係止フック452が、直角を超えて曲げられたフック部553を備えると、認めることができる。フック部553において、直角を超えた屈曲角度βが、
図44において示される。さらに、傾斜角度γが示される。傾斜角度γは、ガイドノーズ442の角度の付いた端部4443における、斜めの側面の傾斜を示す。
【0102】
一実施形態により、例えば、屈曲角度β及び傾斜角度γの両方共が、それぞれ8度である。他の実施形態により、屈曲角度β及び傾斜角度γの値は、上記から逸脱してもよい。
【0103】
図45は、
図44の接続システム400の斜視図である。この場合、
図45は、多数の接触箇所を備える接続システム400の、より大きな部分又は一部を示す。
図44においては、接触箇所のみが断面図で示される。
【0104】
図46は、本発明の一実施形態による接続システム400の斜視図を示す。接続システム400は、この場合、上記の図面のうちの1つの図面の接続システムと類似している。この場合、接続システム400は、導体レールの形状である第1接触相手410、基部の形状である第2接触相手420、及びスプリングクリップ430を備える。スプリングクリップ430を用いて、第1接触相手410及び第2接触相手420が相互に固定されている。
【0105】
スプリングクリップ430は、この場合、以下を除けば、
図4乃至34のうちの1つの図のスプリングクリップに対応する。つまり、スプリングクリップ430が、ベース部440の屈曲部460と反対側の端部に配置されたガイドノーズ442のみを備え、係止フック452及び454が、連続して又は貫通開口部なしで形成されており、またベース部440が、連続して又は連結部なしで形成されていることである。換言すると、スプリングクリップ430は、
図4乃至34のうちの1つの図のスプリングクリップの簡易版を示す。
【0106】
図47は、本発明の一実施形態による接続システム400の断面図である。接続システム400は、以下を除けば、
図46の接続システムに対応する。つまり、基部又は第2接触相手420に、ねじ接続と比較した場合の、基部における省略可能部分4770を、追加的に示していることである。省略可能部分4770は、ねじ接触と比べて省略可能な高さを表す。
【0107】
第1接触相手410及び第2接触相手420は、各々、極めて良好な電流伝導性を有する材料を表す。
図47の断面図において、更に、第1接触相手410における貫通孔の形状である第1接続部914、及び第2接触相手420における、くさび形状又は円錐台状の突起部の形状である第2接続部924が示される。さらに、接触力Fk及びくさび力Fkeilが示される。接触力Fkは、この場合、第1接触相手410及び第2接触相手420の接合方向に作用する。くさび力は、傾斜するくさび面に法線的に作用する。くさびは、接合方向に対して垂直な又は法線的な形状係止的な接続を引き起こし、くさび力Fkeilに起因して接触力Fkを高める。例示的にのみ、接触力Fkを300Nとすることができる。くさび力Fkeilは、例えば、600Nとすることができる。
【0108】
換言すると、
図47は、接続システム400用のスプリング‐くさび接触を示す。くさびは、この場合、円錐台若しくは角錐台として、又はスプラインとして、長手方向、横方向、斜め方向等に設計されてよい。
【0109】
図48乃至52は、
図46又は
図47の接続システム400の取り付けの手順に関する概略図を示す。この場合、
図48は、例示的な初期状態又は第1取り付け状態を示す。この状態において、第2接続部924を備える第2接触相手420が準備されている。
図49は、第2取り付け状態を示す。この状態において、第1接触相手410又は導体レールは、位置決めされている、又は第2接触相手420と形状係止的に接続されている。この場合、第1接触相手410の第1接続部914及び第2接触相手420の第2接続部924は、形状係止的に相互に接続されている。
図50は、第3取り付け状態を示す。この状態において、スプリングクリップ430又はクランプスプリングは、位置決めされる。
図51は、第4取り付け状態を示す。この状態において、スプリングクリップ430は、接触相手410及び420に被せられている。
図52は、第5取り付け状態を示す。この状態において、スプリングクリップ430は、ステイプル留め又は係止されている。また、接触相手410及び420は、スプリングクリップ430を用いて相互に固定されている。
【0110】
図53は、本発明の一実施形態によるスプリングクリップ430の斜視図を示す。スプリングクリップ430は、この場合、係止フック452及び454において、例示的に円形の貫通開口部456及び458が形成されていることを除けば、
図46乃至52のスプリングクリップに対応する。第1貫通開口部456が第1係止フック452に形成されている。第2貫通開口部458が第2係止フック454に形成されている。貫通開口部456及び458は、取り付け補助具のため、係止フック452及び454を広げる取り付け具のため、又は保持アームのための、孔を示している。取り付け補助具又は取り付け具は、この場合、スプリングクリップ430又はクランプスプリングをステイプル留めするよう、構成されている。
【0111】
図54乃至57は、
図53のスプリングクリップ430を備える本発明の実施形態による接続システム400の側面図を示す。接続システム400は、この場合、
図46乃至52のうちの1つの図面の接続システムと類似している。
【0112】
この場合、
図54及び
図55は、
図51に示す第4取り付け状態に対応する接続システム400を示す。この状態において、スプリングクリップ430は、接触相手410及び420に被せられている。スプリングクリップ430が開かれる、又はスプリングクリップ430の屈曲部から張力が除かれている。
図55において、2つの反対方向の矢印は、スプリングクリップ430の係止フックを撓ませる動きを示す。また、スプリングクリップ430に対して示された矢印は、スプリングクリップ430の屈曲部を張力が付与された状態に移行させる動きを示す。
【0113】
図56及び
図57は、
図52に示す第5取り付け状態に対応する接続システム400を示す。この状態において、スプリングクリップ430が閉じられる、又はスプリングクリップ430の屈曲部が、張力が付与された状態にある。係止フックは、第2接触相手420に係止されている。
図57において、2つの反対方向の矢印は、スプリングクリップ430の係止フックを解放する動きを示す。
【0114】
図54乃至57の接続システム400を使用して、スプリングクリップ430の係止フック又は保持アームを、取り付け補助具又は取り付け具で広げることによって、スプリングクリップ430をステイプル留めする際の摩滅又は屑形成を回避することができる。この場合、第2接触相手420又は基部を関与させることなく、係止フックを広げられる。
【0115】
図58は、取り付け具1900を用いる本発明の実施形態による接続システム400用の、
図53乃至57のスプリングクリップ430の取り付けに関する斜視図である。取り付け具1900は、例えば、
図19乃至21の取り付け具である。取り付け具1900は、優しく、力を使わずに、スプリングクリップ430の取り付けを可能とする。
【0116】
図58の第1部分図において、取り付け具1900が示される。スプリングクリップ430は、取り付け具1900に受容されている。
図58の第2部分図は、取り付けを示す矢印を介して、第1部分図と接続されている。第2部分図において、スプリングクリップ430を備える取り付け具1900及び接続システム400が示される。接続システム400は、2つの接触箇所を備える。スプリングクリップ430を備える取り付け具1900は、取り付けプロセスの際に、第1接触箇所の領域に配置される。接続システム400の第2接触箇所には、第1接触相手410及び第2接触相手420が、更なるスプリングクリップ430を用いて相互に固定されている。第1接触相手410を介して、両接触箇所が、電気的に接続されている。
【0117】
図4乃至58を参照して、本発明の実施形態の以下の利点を要約し、換言して説明する。
【0118】
接触相手410及び420は、例えば、第1接触相手410として、導体レール又はバスバー、ケーブルシュー等を備え、相互に、又は固定された基部上、ハウジングのキャリア上、若しくは回路板上に、スプリングクリップ430を用いて、取り付けられる又は固定される。スプリングクリップ430に押し付けられる接触面は、くさびとして、例えばスプラインとして長手方向、横方向、若しくは斜め方向に、又は円錐台若しくは角錐台として等、異なるバリエーションで設計されてよい。これによって、接合方向に対して垂直に、安定した形状係止的な接続が存在する。さらに、接触力Fk、又はくさびに起因する接触面に垂直な力が、スプリングクリップ430のスプリング力に対するゲインファクタVだけ、くさび角度α及び摩擦係数μに依存して高まる。スプリング‐くさび接触を備える接続システム400の利点は、特に、強度及び耐クリープ性が低い高伝導性材料を電気的に接続することにある。特に、接続システム400の構造高さを低減する、という利点も達成することが可能である。ねじ接触とは対照的に、さもなければ締め付けの長さ、及びねじ留めの深さのために必要とされるであろう省略可能部分4770を、接続システム400においては省くことができる。接続システム400を、優しく、力を使わず、又は僅かな力で、確実な操作で取り付け可能である。
【0119】
上記の実施形態、及び図面に示す実施形態は、例示的にのみ選択されている。異なる実施形態は、全体として、又は個々の特徴に関して、相互に組み合わせることができる。1つの実施形態を、更なる実施形態の特徴によって補完することもできる。
【0120】
さらに、本発明による方法のステップは、繰り返して実施可能であり、また本明細書に記載した順番とは異なる順番で実施可能である。
【0121】
実施形態が、第1の特徴と第2の特徴との間に「及び/又は」による接続を含む場合、これらは、一方の形態による実施形態が、第1の特徴と第2の特徴の両方を備え、他方の形態による実施形態は、第1の特徴のみ又は第2の特徴のみを備えることを意味する。