特許第6906811号(P6906811)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6906811アルキル置換複素環化合物、そのための調製方法およびその医学的用途
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6906811
(24)【登録日】2021年7月2日
(45)【発行日】2021年7月21日
(54)【発明の名称】アルキル置換複素環化合物、そのための調製方法およびその医学的用途
(51)【国際特許分類】
   C07D 231/14 20060101AFI20210708BHJP
   A61P 35/00 20060101ALI20210708BHJP
   A61P 43/00 20060101ALI20210708BHJP
   A61K 31/4155 20060101ALI20210708BHJP
   C07D 403/04 20060101ALI20210708BHJP
   C07D 403/06 20060101ALI20210708BHJP
   A61K 31/415 20060101ALI20210708BHJP
   C07D 401/06 20060101ALI20210708BHJP
   C07D 401/04 20060101ALI20210708BHJP
   C07D 405/14 20060101ALI20210708BHJP
   C07D 401/14 20060101ALI20210708BHJP
   A61K 31/454 20060101ALI20210708BHJP
   A61K 31/5377 20060101ALI20210708BHJP
【FI】
   C07D231/14
   A61P35/00
   A61P43/00 111
   A61K31/4155
   C07D403/04CSP
   C07D403/06
   A61K31/415
   C07D401/06
   C07D401/04
   C07D405/14
   C07D401/14
   A61K31/454
   A61K31/5377
【請求項の数】12
【全頁数】79
(21)【出願番号】特願2019-515464(P2019-515464)
(86)(22)【出願日】2017年1月25日
(65)【公表番号】特表2019-529444(P2019-529444A)
(43)【公表日】2019年10月17日
(86)【国際出願番号】CN2017072570
(87)【国際公開番号】WO2018049781
(87)【国際公開日】20180322
【審査請求日】2020年1月27日
(31)【優先権主張番号】201610833890.3
(32)【優先日】2016年9月19日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】516095419
【氏名又は名称】ベイジン・イノケア・ファーマ・テク・カンパニー・リミテッド
【氏名又は名称原語表記】Beijing InnoCare Pharma Tech Co.,Ltd.
(74)【代理人】
【識別番号】100108855
【弁理士】
【氏名又は名称】蔵田 昌俊
(74)【代理人】
【識別番号】100103034
【弁理士】
【氏名又は名称】野河 信久
(74)【代理人】
【識別番号】100179062
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 正
(74)【代理人】
【識別番号】100199565
【弁理士】
【氏名又は名称】飯野 茂
(74)【代理人】
【識別番号】100153051
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100162570
【弁理士】
【氏名又は名称】金子 早苗
(72)【発明者】
【氏名】チェン、シアンヤン
(72)【発明者】
【氏名】ガオ、インシアン
(72)【発明者】
【氏名】コン、ノーマン・シアンロン
【審査官】 松澤 優子
(56)【参考文献】
【文献】 特表2014−521621(JP,A)
【文献】 特表2010−513444(JP,A)
【文献】 特表2016−500119(JP,A)
【文献】 国際公開第2015/008839(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C07D
A61K
A61P
CAplus/REGISTRY(STN)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(II)の化合物、またはその安定同位体誘導体、立体異性体、その薬学的に許容される塩:
【化1】
式中、
が、Hまたは−NHRであり、
が、H、C1−6アルキルまたは4〜6員ヘテロシクリルであり、ここでアルキルおよびヘテロシクリルは、ハロゲン、−OR、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキルまたは4〜6員ヘテロシクリルで任意に置換され、
Xが、存在しないか、またはC1−6アルキレンであり、
Yが、存在しないか、またはC3−6シクロアルキレンもしくは4〜6員ヘテロシクリレンであり、
Zが、シアノ、
【化2】
であり、
結合aが、二重結合または三重結合であり、
結合aが二重結合である場合、R、RおよびRは、それぞれ独立して、H、シアノ、ハロゲンまたはC1−6アルキルであり、ここでアルキルは、−OC1−2アルキル、−N(C1−2アルキル)または4〜6員ヘテロシクリルで任意に置換され、
結合aが三重結合である場合、RおよびRは存在せず、Rは、H、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキルまたは3〜6員ヘテロシクリルであり、ここでアルキル、シクロアルキルおよびヘテロシクリルは、−OC1−2アルキルまたは−N(C1−2アルキル)で任意に置換され、
、G、G、およびGが、H、ハロゲン、シアノ、C1−6アルキル、−OR、および−C(O)NRからなる群からそれぞれ独立して選択され、
、R、RおよびRが、それぞれ独立して、HまたはC1−6アルキルである。
【請求項2】
Xが、存在せず、
Yが、
【化3-1】
であり、ここで
【化3-2】
は、Zへの結合を意味し、→は、ピラゾールへの結合を意味し、
Zが、CNまたは
【化4】
である、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
が、−OC1−2アルキル、ハロゲンまたは−C(O)NH(C1−2アルキル)であり、
が、Hまたは−OC1−2アルキルであり、
が、Hまたはハロゲンであり、
が、Hである、請求項1に記載の化合物。
【請求項4】
が、Hまたは−NHRであり、
が、H、C1−6アルキル、または4〜6員ヘテロシクリルであり、ここでアルキルおよびヘテロシクリルは、F、−OH、−OC1−2アルキル、C1−2アルキル、C3−6シクロアルキル、または4〜6員ヘテロシクリルで任意に置換される、請求項1に記載の化合物。
【請求項5】
結合aが二重結合である場合、Rは、HまたはFであり、RおよびRは、HまたはC1−6アルキルであり、ここでアルキルは、−OC1−2アルキルまたは−N(C1−2アルキル)で任意に置換され、
結合aが三重結合である場合、RおよびRは、存在せず、Rは、HまたはC1−6アルキルであり、ここでアルキルは、−OC1−2アルキルまたは−N(C1−2アルキル)で任意に置換される、請求項1に記載の化合物。
【請求項6】
前記化合物が、以下のもの:
【化5-1】
【化5-2】
またはその薬学的に許容される塩から選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項7】
【化6】
である、請求項6に記載の化合物。
【請求項8】
【化7】
である、請求項6に記載の化合物。
【請求項9】
請求項1に記載の化合物、および薬学的に許容される担体および賦形剤を含む、医薬組成物。
【請求項10】
治療有効量の請求項1に記載の化合物を含む、FGFR関連疾患を治療するための医薬組成物。
【請求項11】
前記FGFR関連疾患が、肝臓癌、胃癌、非小細胞肺癌、膀胱癌、食道癌、黒色腫、横紋筋肉腫、腎細胞癌、多発性骨髄腫、乳癌、卵巣癌、子宮内膜癌、子宮頸癌、結腸癌、膀胱癌、膵臓癌、肺癌、乳癌、または前立腺癌である、請求項10に記載の医薬組成物。
【請求項12】
前記FGFR関連疾患が、肝臓癌、胃癌、非小細胞肺癌、または膀胱癌である、請求項11に記載の医薬組成物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、FGFR阻害剤として作用する新規アルキニル置換複素環化合物またはその薬学的に許容される塩と、該化合物またはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物と、アルキニル置換複素環化合物またはその薬学的に許容される塩の調製方法と、FGFR関連疾患、特に腫瘍を治療および/または予防するための薬物の調製における、アルキニル置換複素環式化合物もしくはその薬学的に許容される塩、またはアルキニル置換複素環式化合物もしくはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物の使用と、該化合物または組成物を使用することにより、FGFR関連疾患、特に腫瘍を治療および/または予防するための方法と、に関する。
【背景技術】
【0002】
線維芽細胞増殖因子受容体(FGFR)は、構造的に膜外リガンド結合ドメイン、単一の膜貫通ドメイン、および膜内チロシンキナーゼから構成される一種の受容体チロシンキナーゼ(RTK)である。それは主に4つのサブタイプ、FGFR1、FGFR2、FGFR3およびFGFR4を含む。それとそのリガンドである線維芽細胞増殖因子(FGF)は、細胞シグナル伝達において重要な調節的役割を果たす。細胞外刺激シグナルとして、FGFはFGFRの細胞外ドメインに結合し、その膜内チロシンキナーゼのリン酸化を引き起こし、それによって細胞増殖、分化および転移を調節する一連の下流シグナル伝達経路を活性化する。
【0003】
非小細胞肺癌、乳癌、胃癌、肝臓癌、膀胱癌、子宮内膜癌、前立腺癌、子宮頸癌、結腸癌、食道癌、骨髄腫および黒色腫等の様々な腫瘍がFGF/FGFRの発現および活性化と密接に関連している(Clin.Cancer Res.2012、18、1855)。研究により、FGFR1の増幅が非小細胞肺癌の20%を占め、FGFR2の増幅が胃癌の約5%を占め、FGFR3の突然変異が非浸潤性膀胱癌の約70%を占め、FGFR4が肝臓癌で増幅されることが示されている(PloS One 2012、7、e36713)。したがって、FGFRを標的とする阻害剤の開発は、抗腫瘍薬の研究において注目の話題となっている(Drug Disc.Today 2014、19、51)。
【0004】
現在、Pfizerのスニチニブ、Eisaiのレンバチニブ、およびBoehringer Ingelheimのニンテダニブ等の、FGFR特異的ではない薬物がいくつか市販されているが、現在利用可能なFGFR特異的阻害剤は存在しない。臨床段階に入る具体的なFGFR阻害剤は、HMPL−453、BGJ−398、LY−2874455、AZ−4547、JNJ−42756493、TAS−120、ARQ−087、およびBLU−554を含む。
【0005】
FGFR阻害剤の開発は、多くのバイオ医薬品会社の注目を集めているが、それらは種々の悪性腫瘍の治療において有望であるため、なおも新しい化合物を開発する必要がある。本発明者らの継続的な努力により、本発明は、一般式(I)によって表される構造を有する化合物を設計し、そのような構造を有する化合物が優れた機能および効果を示すことが見出された。
【発明の概要】
【0006】
本発明は、FGFR阻害剤、そのプロドラッグ、その安定同位体誘導体、その薬学的に許容される塩、その異性体、またはそれらの混合物として一般式(I)によって表される化合物を提供し、
【化1】
式中、
Aは、NまたはCRであり、
環Bは、ベンゼン環または5〜6員ヘテロアリール環であり、ベンゼン環およびヘテロアリール環は、1つ以上のGで任意に置換され、
は、独立して、H、ハロゲン、シアノ、C1−6アルキルまたは−NHRから選択され、
は、独立して、H、ハロゲン、シアノ、C1−6アルキルから選択され、アルキルは、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシまたは−OC1−6アルキルで任意に置換され、
は、独立して、H、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキルまたは3〜6員ヘテロシクリルから選択され、アルキル、シクロアルキルおよびヘテロシクリルは、ハロゲン、シアン化物、−OR4、−NR、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキルまたは3〜6員ヘテロシクリルで任意に置換され、
Xは、存在しないか、またはC1−6アルキレンであり、
Yは、存在しないか、またはC3−8シクロアルキレン、3〜8員ヘテロシクリレン、アリーレンもしくはヘテロアリーレンから選択され、シクロアルキレン、ヘテロシクリレン、アリーレンおよびヘテロアリーレンは、1つ以上のGで任意に置換され、
Zは、独立して、シアノ、−NRCN、
【化2】
から選択され、
結合aは、二重結合または三重結合であり、
結合aが二重結合である場合、R、RおよびRは、それぞれ独立して、H、シアノ、ハロゲン、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキルおよび3〜6員ヘテロシクリルから選択され、アルキル、シクロアルキルおよびヘテロシクリルは、1つ以上のGで任意に置換され、
およびRまたはRおよびRは、任意に、それらが結合している炭素原子と一緒になって、ヘテロ原子を含有する任意の3〜6員環を形成し、
結合aが三重結合である場合、RおよびRは存在せず、Rは、独立して、H、シアノ、ハロゲン、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキルおよび3〜6員ヘテロシクリルから選択され、アルキル、シクロアルキルおよびヘテロシクリルは、1つ以上のGで任意に置換され、
は、独立して、H、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキルまたは3〜6員ヘテロシクリルから選択され、アルキル、シクロアルキルおよびヘテロシクリルは、1つ以上のGで任意に置換され、
、G、G、GおよびGは、それぞれ独立して、ハロゲン、シアノ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−8シクロアルキル、3〜8員ヘテロシクリル、C6〜10アリール、5〜10員ヘテロアリール、−OR、−OC(O)NR、−C(O)OR、−C(O)NR、−C(O)R、−NR、−NRC(O)R、−NRC(O)NR10、−S(O)および−NRS(O)からなる群から選択され、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリールおよびヘテロアリールは、ハロゲン、シアノ、C1−6アルキル、C3−8シクロアルキル、3〜8員ヘテロシクリル、−OR11、−OC(O)NR1112、−C(O)OR11、−C(O)NR1112、−C(O)R11、−NR1112、−NR11C(O)R12、−NR11C(O)NR1213、−S(O)11および−NR11S(O)12からなる群から選択される1つ以上の置換基で任意に置換され、
、R、R、R、R、R10、R11、R12、およびR13は、それぞれ独立して、H、C1−6アルキル、C3−8シクロアルキル、3〜8員単環式ヘテロシクリル、単環式ヘテロアリールおよびフェニルからなる群から選択され、
mは、1または2である。
【0007】
本発明の一実施形態は、上記一般式(I)によって表される化合物、そのプロドラッグ、その安定同位体誘導体、その薬学的に許容される塩、その異性体、またはそれらの混合物に関し、式中、Aは、NまたはCH、好ましくはNである。
【0008】
本発明の別の実施形態は、上記一般式(I)によって表される化合物、そのプロドラッグ、その安定同位体誘導体、その薬学的に許容される塩、その異性体、またはそれらの混合物に関し、式中、環Bはベンゼン環である。
【0009】
一態様において、本発明は、一般式(II)によって表される化合物、そのプロドラッグ、その安定同位体誘導体、その薬学的に許容される塩、その異性体、またはそれらの混合物を提供し、
【化3】
式中、
、G、G、およびGは、それぞれ独立して、H、ハロゲン、シアノ、C1−6アルキル、C3−8シクロアルキル、3〜8員ヘテロシクリル、−OR、−NRおよび−C(O)NRからなる群から選択され、アルキル、シクロアルキルおよびヘテロシクリルは、ハロゲン、シアノ、C1−6アルキル、C3−8シクロアルキル、3〜8員ヘテロシクリル、−OR11および−NR1112からなる群から選択される1つ以上の置換基で任意に置換され、A、R、R、R、R11、R12、X、Y、Zは、上で定義した通りである。
【0010】
本発明の別の実施形態は、上記一般式(I)によって表される化合物、そのプロドラッグ、その安定同位体誘導体、その薬学的に許容される塩、その異性体、またはそれらの混合物に関し、それは、下記一般式(III)で示される化合物、そのプロドラッグ、その安定同位体誘導体、その薬学的に許容される塩、その異性体、またはそれらの混合物であり、
【化4】
式中、
およびGは、それぞれ独立して、H、ハロゲン、シアノ、C1−6アルキル、C3−8シクロアルキル、3〜8員ヘテロシクリル、−OR、−NRおよび−C(O)NRからなる群から選択され、アルキル、シクロアルキルおよびヘテロシクリルは、ハロゲン、シアノ、C1−6アルキル、C3−8シクロアルキル、3〜8員ヘテロシクリル、−OR11および−NR1112からなる群から選択される1つ以上の置換基で任意に置換され、A、R、R、R、R11、R12、X、Y、Zは、上で定義した通りである。
【0011】
本発明の別の実施態様は、上記一般式(I)によって表される化合物、そのプロドラッグ、その安定同位体誘導体、その薬学的に許容される塩、その異性体、またはそれらの混合物に関し、式中、Rは、独立して、H、−NHおよび−NHC1−6アルキルから選択される。
【0012】
本発明の一実施形態において、Rは、H、または−NHであり得る。
【0013】
本発明の一実施形態において、G、G、G、およびGは、それぞれ独立して、−OC1−2アルキルおよびハロゲンから選択される。
【0014】
本発明の一実施形態において、Rは、独立して、H、−NHおよび−NHRから選択され、Rは、独立して、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキルまたは3〜6員ヘテロシクリルから選択され、アルキル、シクロアルキルおよびヘテロシクリルは、ハロゲン、シアノ、−OR、−NR、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキルまたは3〜6員ヘテロシクリルで置換される。
【0015】
本発明の別の実施形態は、一般式(I)、(II)および(III)で示される化合物、そのプロドラッグ、その安定同位体誘導体、その薬学的に許容される塩、その異性体、またはそれらの混合物に関し、式中、
Xは、存在しないか、またはC1−6アルキレンであり、
Yは、存在しないか、またはC3−8シクロアルキレンもしくは3〜8員ヘテロシクリレンであり、
Zは、独立して、シアノ、−NRCN、
【化5】
から選択され、
結合aは二重結合または三重結合であり、
結合aが二重結合である場合、R、RおよびRは、それぞれ独立して、H、シアノ、ハロゲン、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキルおよび3〜6員ヘテロシクリルから選択され、アルキル、シクロアルキルおよびヘテロシクリルは、ハロゲン、シアノ、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、3〜6員ヘテロシクリル、−ORおよび−NRからなる群から選択される1つ以上の置換基で任意に置換され、
結合aが三重結合である場合、RおよびRは存在せず、Rは、独立して、H、シアノ、ハロゲン、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキルおよび3〜6員ヘテロシクリルから選択され、アルキル、シクロアルキルおよびヘテロシクリルは、ハロゲン、シアノ、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、3〜6員ヘテロシクリル、−ORおよび−NRからなる群から選択される1つ以上の置換基で任意に置換され、
、RおよびRは、それぞれ独立して、HおよびC1−6アルキルから選択される。
【0016】
本発明の別の実施形態は、上記一般式(I)によって表される化合物に関し、該化合物は、
【化6-1】
【化6-2】
【化6-3】
【化6-4】
【化6-5】
【化6-6】
【化6-7】
またはそのプロドラッグ、その安定同位体誘導体、その薬学的に許容される塩、その異性体、もしくはそれらの混合物から選択される。
【0017】
本発明の化合物は、FGFRの活性に対して有意な阻害効果を有する。本発明の化合物は、FGFR1、FGFR2、FGFR3、またはFGFR4の活性を阻害するのに有効であり、好ましくはFGFR1、FGFR2、FGFR3、またはFGFR4を阻害するために100〜1000nmのIC50、より好ましくは100nM未満のIC50、最も好ましくは10nM未満のIC50を有する。特に、本発明の化合物は、腫瘍細胞(例えば、Hep3B、RT4、およびSNU−16腫瘍細胞)の細胞増殖に対して有意な阻害効果を有し、好ましくは100〜1000nMのIC50を有し、より好ましくは100nM未満のIC50を有し、最も好ましくは10nM未満のIC50を有する。
【0018】
したがって、本発明の化合物は、限定されないが、腫瘍および変形性関節症等の炎症性疾患を含む、FGFR関連疾患の治療または予防に有用である。本発明の化合物は、FGFR関連腫瘍、例えば、非小細胞肺癌、食道癌、黒色腫、横紋筋肉腫、腎細胞癌、多発性骨髄腫、乳癌、卵巣癌、子宮内膜癌、子宮頸癌、胃癌、結腸癌、膀胱癌、膵臓癌、肺癌、乳癌、前立腺癌および肝臓癌(例えば、肝細胞癌)、より具体的には、肝臓癌、胃癌、非小細胞肺癌および膀胱癌を治療または予防するのに有用である。したがって、さらに別の態様において、本発明は、それを必要とする患者に治療有効量の本発明の化合物、またはそのプロドラッグ、その安定同位体誘導体、その薬学的に許容される塩、その異性体、もしくはそれらの混合物、あるいは該化合物を含む医薬組成物を投与することを含む、腫瘍等のFGFR媒介性疾患を治療または予防する方法を提供する。
【0019】
本発明の別の態様は、限定されないが、非小細胞肺癌、食道癌、黒色腫、横紋筋肉腫、腎細胞癌、多発性骨髄腫、乳癌、卵巣癌、子宮内膜癌、子宮頸癌、胃癌、結腸癌、膀胱癌、膵臓癌、肺癌、乳癌、前立腺癌および肝臓癌を含む腫瘍または炎症性疾患等のFGFR関連疾患の治療または予防のための薬物の調製における、一般式(I)の化合物、またはそのプロドラッグ、その安定同位体誘導体、その薬学的に許容される塩、その異性体、もしくはそれらの混合物の使用に関する。
【0020】
本発明はさらに、本発明の化合物、またはそのプロドラッグ、その安定同位体誘導体、その薬学的に許容される塩、その異性体、もしくはそれらの混合物、および薬学的に許容される担体、希釈剤または賦形剤を含む医薬組成物にも関する。
【0021】
本発明の別の態様は、一般式(I)の化合物、またはそのプロドラッグ、その安定同位体誘導体、その薬学的に許容される塩、その異性体、もしくはそれらの混合物、または薬物の調製のための医薬組成物の使用に関し、薬物は、腫瘍および炎症性疾患等のFGFR媒介性疾患を治療または予防するために使用される。
【0022】
本発明によれば、薬物は、限定されないが、錠剤、カプセル剤、液剤、凍結乾燥製剤、および注射剤を含む任意の医薬剤形であり得る。
【0023】
本発明の医薬製剤は、投与単位当たりの所定量の活性成分を含有する投与単位の形態で投与することができる。そのような単位は、治療される疾患、投与方法、ならびに患者の年齢、体重および状態に応じて、例えば、0.5mg〜1g、好ましくは1mg〜700mg、特に好ましくは5mg〜300mgの本発明の化合物を含んでもよく、または医薬製剤は、投与単位当たりの所定量の活性成分を含有する投与単位の形態で投与することができる。好ましい投与単位の製剤は、上に示した1日用量もしくは分割用量またはそれらの対応する割合の活性成分を含有するものである。さらに、この種の医薬製剤は、製薬分野で周知の方法を用いて調製することができる。
【0024】
本発明の医薬製剤は、所望される任意の適切な方法による、例えば経口(頬側または舌下を含む)、直腸、経鼻、局所(頬側、舌下または経皮を含む)、膣内または非経口(皮下、筋肉内、静脈内または皮内を含む)投与方法による投与に適応させることができる。製剤は、例えば、製薬分野で既知の方法のいずれか1つを用いて、活性成分を1つ以上の賦形剤または1つ以上のアジュバントと組み合わせることによって、調製することができる。
【発明を実施するための形態】
【0025】
別段の記載のない限り、本明細書および本出願の特許請求の範囲において使用される以下の用語は、以下の意味を有するものとする。
【0026】
本明細書で使用される「Cx−y」という表現は、炭素原子数の範囲を示し、xおよびyは両方とも整数であり、例えば、C3−8シクロアルキル基は、3〜8個の炭素原子を有するシクロアルキル基、すなわち、3、4、5、6、7または8個の炭素原子を有するシクロアルキル基を意味する。「C3−8」は、それに含まれる任意の部分範囲、例えば、C3−7、C3−6、C4−7、C4−6、C5−6等も包含することを理解されたい。
【0027】
「アルキル」は、1〜20個の炭素原子、例えば、1〜18個の炭素原子、1〜12個の炭素原子、1〜8個の炭素原子、1〜6個の炭素原子、または1〜4個の炭素原子を含有する、飽和直鎖または分岐ヒドロカルビル基を指す。アルキル基の非限定的な例として、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、tert−ブチル、sec−ブチル、n−ペンチル、1,1−ジメチルプロピル、1,2−ジメチルプロピル、2,2−ジメチルプロピル、1−エチルプロピル、2−メチルブチル、3−メチルブチル、n−ヘキシル、1−エチル−2−メチルプロピル、1,1,2−トリメチルプロピル、1,1−ジメチルブチル、1,2−ジメチルブチル、2,2−ジメチルブチル、1,3−ジメチルブチル、および2−エチルブチルが挙げられる。アルキル基は、置換または非置換であり得る。
【0028】
「アルケニル」は、少なくとも1つの炭素−炭素二重結合と、通常、2〜20個の炭素原子、例えば、2〜8個の炭素原子、2〜6個の炭素原子、または2〜4個の炭素原子と、を含有する直鎖または分岐ヒドロカルビル基を指す。アルケニル基の非限定的な例として、エテニル、1−プロペニル、2−プロペニル、1−ブテニル、2−ブテニル、3−ブテニル、2−メチル−2−プロペニル、1,4−ペンタジエニル、および1,4−ブタジエニルが挙げられる。アルケニル基は、置換または非置換であり得る。
【0029】
「アルキニル」は、少なくとも1つの炭素−炭素三重結合と、典型的には、2〜20個の炭素原子、例えば、2〜8個の炭素原子、2〜6個の炭素原子、または2〜4個の炭素原子と、を含有する直鎖または分岐鎖ヒドロカルビル基を指す。アルキニル基の非限定的な例として、エチニル、1−プロピニル、2−プロピニル、1−ブチニル、2−ブチニル、および3−ブチニルが挙げられる。アルキニル基は、置換または非置換であり得る。
【0030】
「シクロアルキル」は、3〜14個の環式炭素原子を含有する飽和環式ヒドロカルビル置換基を指す。シクロアルキル基は、単一の炭素環であり得、通常、3〜7個の炭素環原子を含有する。単環式シクロアルキル基の非限定的な例として、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシルおよびシクロヘプチルが挙げられる。シクロアルキル基は、代替として、デカヒドロナフチル等の、一緒に縮合した2つまたは3つの環構造であってもよい。シクロアルキル基は、置換または非置換であり得る。
【0031】
「複素環または複素環基」は、3〜20個の環原子、例えば、3〜16個、3〜14個、3〜12個、3〜10個、3〜8個、3〜6個、または5〜6個の環原子を含有する、飽和または部分不飽和の単環式または多環式の環式基を指し、環原子の1つ以上は、窒素、酸素またはS(O)(式中、mは0〜2の整数である)からなる群から選択されるが、−O−O−、−O−S−または−S−S−の環部分を含まず、残りの環原子は炭素である。好ましくは、それは3〜12個の環原子、より好ましくは3〜10個の環原子、最も好ましくは5〜6個の環原子を含み、1〜4個がヘテロ原子であり、より好ましくは1〜3個がヘテロ原子であり、最も好ましくは1〜2個がヘテロ原子である。単環式複素環基の非限定的な例として、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、ホモピペラジニル、オキセアリール(oxearyl)およびアゼチジニルが挙げられる。多環式複素環基は、縮合、架橋またはスピロ多環式の複素環基を含む。複素環または複素環基は、置換または非置換であってもよい。
【0032】
「アリール」は、フェニルおよびナフチル、最も好ましくはフェニル等の、6〜14個の炭素原子、好ましくは6〜10個の構成要素を含有する芳香族単環式基または縮合多環式基を指す。アリール環は、ヘテロアリール環、ヘテロシクリル環またはシクロアルキル環に縮合していてもよく、親構造が結合している環がアリール環であり、その非限定的な例として、
【化7】
が挙げられ、
アリール基は、置換または非置換であってもよい。
【0033】
「ヘテロアリールまたはヘテロアリール環」は、5〜14個の環原子を含有するヘテロ芳香族系を指し、1〜4個の環原子が、酸素、硫黄および窒素を含むヘテロ原子から選択される。ヘテロアリール基は、好ましくは5〜10員である。より好ましくは、ヘテロアリール基は、フリル、チエニル、ピリジル、ピロリル、N−アルキルピロリル、ピリミジニル、ピラジニル、ピラゾリル、イミダゾリル、テトラゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル等の5員または6員である。ヘテロアリール環は、アリール環、複素環またはシクロアルキル環に縮合していてもよく、親構造が結合している環がヘテロアリール環であり、その非限定的な例として、
【化8】
が挙げられ、
ヘテロアリール基は、置換または非置換であり得る。
【0034】
「ハロゲン」は、フルオロ、クロロ、ブロモまたはヨードを指す。
【0035】
「シアノ」は、−CNを指す。
【0036】
「任意の」または「任意に」は、事象または環境が発生するまたは発生しない場合を含めて、後に記載される事象または環境が発生する可能性があるが必ずしも発生する必要はないことを指す。例えば、「アルキル基で任意に置換された複素環基」は、アルキル基が存在してもよいが必ずしも存在しなくてもよいことを指し、この記載は、複素環基がアルキル基で置換されている場合、および複素環基がアルキル基で置換されていない場合を含む。
【0037】
「置換された」は、基中の1つ以上の水素原子、好ましくは5個、より好ましくは1〜3個の水素原子が、互いに独立して、対応する数の置換基で置換されていることを指す。言うまでもなく、置換基は、それらの可能な化学的位置にのみ存在しており、当業者は、過度の努力なしに、可能であり得るかまたは不可能であり得る置換を(実験または理論により)決定することができるであろう。例えば、遊離水素を有するアミノ基またはヒドロキシル基は、不飽和結合を有する炭素原子(例えば、オレフィン)と会合すると不安定になる可能性がある。そのような置換基は、限定されないが、ヒドロキシル、アミノ、ハロゲン、シアノ、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−8シクロアルキル等を含む。
【0038】
「医薬組成物」は、本明細書に記載の1つ以上の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくはプロドラッグ、ならびに薬学的に許容される担体および賦形剤等の他の成分を含む組成物を指す。医薬組成物の目的は、生物への投与を容易にし、活性成分の吸収を促し、それによって所望の生物学的活性を発揮することである。
【0039】
「異性体」は、同じ分子式を有するが、その原子結合の性質もしくは配列において、またはその原子の空間配置において異なる化合物を指し、これは「異性体」と称される。原子空間が異なって配置された異性体は「立体異性体」と称される。立体異性体は、光学異性体、幾何異性体、および立体配座異性体を含む。
【0040】
本発明の化合物は、光学異性体の形態で存在してもよい。これらの光学異性体は、キラル炭素原子の周囲の置換基の立体配置に応じて「R」または「S」配置にある。光学異性体は、エナンチオマーおよびジアステレオマーを含む。光学異性体を調製および単離する方法は、当該技術分野において既知である。
【0041】
本発明の化合物は、幾何異性体の形でも存在し得る。本発明は、炭素−炭素二重結合、炭素−窒素二重結合、シクロアルキル基または複素環基の周囲の置換基の分布から生じる種々の幾何異性体およびそれらの混合物を有する。炭素−炭素二重結合または炭素−窒素結合の周囲の置換基は、Z配置またはE配置と呼ばれ、シクロアルキルまたは複素環の周りの置換基はシス配置またはトランス配置と呼ばれる。
【0042】
本発明の化合物はまた、ケト−エノール互変異性化等の互変異性も示し得る。
【0043】
本発明は、任意の互変異性体または立体異性体およびそれらの混合物を含み、化合物の命名または化学構造式で使用される互変異性体形態または立体異性体形態のいずれか1つに限定されないことを理解されたい。
【0044】
「同位体」は、本発明の化合物中に生じる原子の全ての同位体である。同位体は、同じ原子番号を有するが異なる質量数を有する原子を含む。本発明の化合物への組み込みに適した同位体の例として、水素、炭素、窒素、酸素、リン、フッ素および塩素、例えば、限定されないが、H、H、13C、14C、15N、18O、17O、31P、32P、35S、18Fおよび36Clが挙げられる。本発明の同位体標識化合物は、一般に、非同位体標識の代わりに適切な同位体標識試薬を用いて、当業者に既知の従来の技術手段によって、または添付の実施例に記載のものと類似の方法によって調製することができる。そのような化合物は、例えば、生物学的活性の測定における標準物質および試薬として、様々な潜在的用途を有する。安定同位体の場合、そのような化合物は、生物学的、薬理学的または薬物動態学的な特性を有利に変更する可能性を有する。
【0045】
「プロドラッグ」は、本発明の化合物がプロドラッグの形態で投与され得ることを指す。プロドラッグは、インビボの生理学的条件下で、例えば、酸化、還元、加水分解等によって、本発明の生物学的に活性な化合物に変換することができる誘導体であり、それらの各々は酵素を使用してまたは酵素の関与なしに実行される。プロドラッグの例は、本発明の化合物中のアミノ基がアシル化、アルキル化もしくはリン酸化されている化合物、例えば、エイコシルアミノ、アラニルアミノ、ピバロイルオキシメチルアミノ等、またはヒドロキシ基がアシル化、アルキル化、リン酸化されているかもしくはボラートに変換されている化合物、例えば、アセトキシ、パルミトイルオキシ、ピバロイルオキシ、スクシニルオキシ、フマリルオキシ、アラニルオキシ等、あるいはカルボキシル基がエステル化もしくはアミド化されているか、またはチオール基が細胞の標的および/もしくはサイトゾルに選択的に薬剤を送達する基とジスルフィド架橋を形成する担体分子、例えばペプチドである。これらの化合物は、ある特定の既知の方法に従って本発明の化合物から調製することができる。
【0046】
「薬学的塩」または「薬学的に許容される塩」は、無機塩基または酸および有機塩基または酸を含む薬学的に許容される塩基または酸から作られる塩を指し、本発明の化合物が1つ以上の酸性基または塩基性基を含有する場合、本発明はそれらの対応する薬学的に許容される塩も含む。したがって、酸性基を含有する本発明の化合物は、塩の形態で存在してもよく、本発明に従って、例えばアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩またはアンモニウム塩として使用され得る。そのような塩のより具体的な例として、ナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩、マグネシウム塩、またアンモニアもしくは有機アミン、例えば、エチルアミン、エタノールアミン、トリエタノールアミンもしくはアミノ酸との塩が挙げられる。塩基性基を含有する本発明の化合物は、塩の形態で存在してもよく、本発明に従って、無機酸または有機酸とのそれらの付加塩の形態で使用され得る。適切な酸の例として、塩酸、臭化水素酸、リン酸、硫酸、硝酸、メタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、ナフタレンジスルホン酸、シュウ酸、酢酸、酒石酸、乳酸、サリチル酸、安息香酸、ギ酸、プロピオン酸、ピバリン酸、マロン酸、コハク酸、ピメリン酸、フマル酸、マレイン酸、リンゴ酸、スルファミン酸、フェニルプロピオン酸、グルコン酸、アスコルビン酸、イソニコチン酸、クエン酸、アジピン酸、および当業者に既知の他の酸が挙げられる。本発明の化合物が分子中に酸性基および塩基性基の両方を含む場合、本発明は、上記塩形態に加えて、内部塩または内部アンモニウム塩を含む。各塩は、当業者に既知の従来の方法によって、例えば、それらを溶媒または分散剤中で有機酸もしくは無機酸または塩基と接触させることによって、あるいは他の塩とのアニオン交換またはカチオン交換によって得ることができる。
【0047】
したがって、本出願において「化合物」、「本発明の化合物(単数)」または「本発明の化合物(複数)」に言及する場合、それはそのプロドラッグ、その安定同位体誘導体、その薬学的に許容される塩、その異性体、そのメソマー、そのラセミ、そのエナンチオマー、そのジアステレオマー、およびそれらの混合物等の全てのそのような化合物形態を含む。
【0048】
本明細書で使用される場合、用語「腫瘍」は、良性腫瘍および悪性腫瘍(例えば癌)を含む。
【0049】
本明細書で使用される場合、用語「癌」は、限定されないが、非小細胞肺癌、食道癌、黒色腫、横紋筋肉腫、腎細胞癌、多発性骨髄腫、乳癌、卵巣癌、子宮内膜癌、子宮頸癌、胃癌、結腸癌、膀胱癌、膵臓癌、肺癌、乳癌、前立腺癌および肝臓癌(肝細胞癌等)、より具体的には肝臓癌、胃癌、非小細胞肺癌および膀胱癌を含む、FGFRが関与する種々の悪性腫瘍を含む。
【0050】
本明細書中で使用される場合、用語「炎症性疾患」は、変形性関節症等の、FGFRが炎症の発症に関与する任意の炎症性疾患を指す。
【0051】
本明細書で使用される場合、用語「治療有効量」は、FGFRの機能を阻害するためにおよび/または疾患を治療もしくは予防するために有効である本発明の化合物を含む量を指す。
【0052】
合成プロセス
本発明はまた、化合物を作製する方法も提供する。本発明の一般式(I)の化合物の調製は、以下の例示的な方法および実施形態によって実施することができるが、これらの方法および実施形態は、決して本発明の範囲を限定するものとして解釈されるべきではない。本発明の化合物はまた、当業者に既知の他の合成技術によって合成されてもよいか、または当該技術分野で既知の方法と本発明の方法との組み合わせが使用されてもよい。反応の各ステップで得られる生成物は、限定されないが、抽出、濾過、蒸留、結晶化、クロマトグラフィー分離等を含む、当該技術分野で既知の分離技術によって得られる。合成に必要な出発物質および化学試薬は、慣用的に合成することができるか、または文献に従って購入することができる(SciFinderから検索することにより入手可能)。
【0053】
本発明の一般式(I)のピラゾール化合物は、プロセスAに記載の経路に従って合成することができる:1)出発物質A1をザンドマイヤー反応に供してA2を得るか、または臭素化してA3を得ることができ、式中、Rは−CNまたはエステル(−COOR、Rはアルキル基)であり得る。2)A2またはA3および前駆体X−L〜N−P(式中、Xは脱離基であり、X−L〜N−Pは保護アミノ基を含有する官能基であり、Pはアミノ基のための保護基である)は、A4を形成するための塩基触媒下で起こる置換反応を有するか、代替として、それとヒドロキシル基を有する前駆体(HO−L〜N−P)を光遅延反応(光延反応)に供してA4を得ることができる。3)A4のRが−CNである場合、それをNaOH/H条件下でアミドA5に加水分解し、A4のRがエステル(−COOR、式中、Rはアルキル基である)である場合、それを最初に塩基性条件下(例えばLiOH)でカルボン酸に加水分解し、次いでアミド化に供してA5を得る。4)A5とアルキンとを薗頭反応によりカップリングさせてA6を得る。5)A6中のアミノ基を脱保護してA7を得る。6)A7中のアミノ基を、キナーゼリガンド結合ドメイン中のシステイン残基と反応する官能基を含有する化学試薬(例えば、BrCN、塩化アクリロイル等)で誘導体化して標的化合物A8を得る。
【化9】
【0054】
代替として、アプローチBに記載の経路に従って合成することができる。第2のステップでピラゾールNH保護基Qを導入し、第5のステップで共通の中間体B7を脱保護から得、次にB7のピラゾールNHを、置換反応において保護アミノ基を有する異なる前駆体と反応させ、それを次に脱保護および誘導体化に供して標的生成物A8を得る。
【化10】
【0055】
本発明の一般式(I)のピラゾール化合物は、アプローチCに記載の経路に従って合成することもできる。1)A4を薗頭反応により最初にアルキンとカップリングさせてC1を得る。2)C1中の−NHを塩基触媒反応において置換するか、または還元的アミノ化に供してC2を形成する。3)C2中のCNを、NaOH/H条件下でアミドC3に加水分解し、場合によっては、最初にBoc−NH−で保護し、次いで加水分解し、最後に脱保護および誘導体化して標的生成物C5を得る。C5はA8の直接置換によっても得ることができる。
【化11】
【実施例】
【0056】
化合物の構造は、核磁気共鳴(NMR)または質量分析(MS)によって決定される。NMRはBruker AVANCE−400またはVarian Oxford−300 NMRによって測定し、溶媒は重水素化ジメチルスルホキシド(DMSO−d)、重水素化クロロホルム(CDCl)、重水素化メタノール(CDOD)であり、内部標準はテトラメチルシラン(TMS)であり、化学シフトは10−6(ppm)の単位で提供される。
【0057】
MSは、Agilent SQD(ESI)質量分析計(製造元:Agilent、モデル:6120)を用いて測定した。
【0058】
HPLC測定は、Agilent 1200 DAD高圧液体クロマトグラフ(Sunfirc C18、150×4.6mm、5μmカラム)およびWaters 2695−2996高圧液体クロマトグラフ(Gimini C18 150×4.6mm、5μmカラム)を用いて行った。
【0059】
薄層クロマトグラフィー用シリカゲルプレートは、Qingdao Ocean GF254シリカゲルプレートを使用する。薄層クロマトグラフィー(TLC)に使用されるシリカゲルプレートの仕様は、0.15mm〜0.2mmである。薄層クロマトグラフィーによる分離および精製の仕様は、0.4mm〜0.5mmのシリコーンボードである。
【0060】
カラムクロマトグラフィーは、一般に、担体としてQingdao Ocean 200〜300メッシュシリカゲルを使用する。
【0061】
本発明の既知の出発物質は、当該技術分野で既知の方法に従って合成されてもよいか、またはABCR GmbH&Co.KG、Acros Organics、Aldrich Chemical Company、Accela ChemBio Inc.、Beijing Coupling chemical、および他の企業から購入されてもよい。
【0062】
本発明の実施例において、別段の規定のない限り、反応は全てアルゴン雰囲気下または窒素雰囲気下で行った。
【0063】
アルゴン雰囲気または窒素雰囲気は、反応フラスコが約1Lの容積を有するアルゴンまたは窒素バルーンに接続されていることを指す。
【0064】
水素雰囲気は、反応フラスコが約1Lの容積の水素バルーンに接続されていることを指す。
【0065】
加圧水素化反応は、Beijing Jiawei Kechuang Technology Co.,Ltd.製のGCD−500G高純度水素発生器およびBLT−2000中圧水添水素化装置を用いて行った。
【0066】
水素化反応は、通常、排気し、水素を充填し、3回繰り返して操作する。
【0067】
マイクロ波反応はCEM Discover−SP型マイクロ波反応器を使用した。
【0068】
本発明の実施例において、別段の規定のない限り、反応温度は室温であり、温度範囲は20℃〜30℃であった。
【0069】
実施例における反応の進行は、薄層クロマトグラフィー(TLC)によってモニターし、反応に使用した系は、A:ジクロロメタンおよびメタノール系、B:石油エーテルおよび酢酸エチル系であり、化合物の極性に基づいて溶媒の体積比を調整した。
【0070】
化合物を精製するプロセスで使用されるカラムクロマトグラフィー溶離液の系および薄層クロマトグラフィーで現像するために使用される現像主薬系は、A:ジクロロメタンおよびメタノール系、B:石油エーテルおよび酢酸エチル系であり、化合物の極性に応じて溶媒の体積比を調整し、微量のトリエチルアミンおよび酸性または塩基性の試薬が調整のために加えられてもよい。
【0071】
実施例1
(S)−1−(1−アクリロイルピロリジン−3−イル)−3−((3,5−ジメトキシフェニル)エチニル)−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド
【化12】
ステップ1
(R)−3−(トルエンスルホニルオキシ)ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
化合物(R)−3−ヒドロキシピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル1a(3.5g、18.7mmol)、トリエチルアミン(5.25mL、37.9mmol)、4−ジメチルアミノピリジン(0.35g、2.87mmol)をジクロロメタン(50mL)に溶解し、次いで、塩化p−トルエンスルホニル(5.4g、28.1mmol)を加え、反応混合物を室温で12時間撹拌し、次に希釈のために水(50mL)を加え、次に抽出のために酢酸エチル(100mL×3)を使用し、得られた有機相を合わせ、次いで無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に乾燥剤を濾過により除去し、溶媒を減圧下で蒸発させ、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=2/1)により精製して、標題生成物(R)−3−(トルエンスルホニルオキシ)ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル1b(6.0g、黄色油状物質)を得、収率は94%であった。
MS m/z(ESI):364[M+23]
【0072】
ステップ2
((3,5−ジメトキシフェニル)エチニル)トリメチルシラン
混合物1−ブロモ−3,5−ジメトキシベンゼン1c(6.51g、30mmol)、トリメチルシリルアセチレン(8.8g、90mmol)、塩化ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(1.05g、1.5mmol)、ヨウ化第一銅(0.56g、3.0mmol)、トリエチルアミン(80mL)およびN,N−ジメチルホルムアミド(150mL)を80℃に加熱し、窒素下で12時間撹拌し、反応混合物を室温に冷却し、減圧下で濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル)により精製して、標題生成物((3,5−ジメトキシフェニル)エチニル)トリメチルシラン1d(6.2g、褐色固体)を得、収率は88%であった。
MS m/z(ESI):235[M+1]
【0073】
ステップ3
1−エチニル−3,5−ジメトキシベンゼン
((3,5−ジメトキシフェニル)エチニル)トリメチルシラン1d(3.0g、12.8mmol)をメタノール(100mL)に溶解し、炭酸カリウム(3.5g、25.6mmol)を加えて室温で2時間撹拌し、濾過し、得られた濾液を減圧下で濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル)により精製して、標題生成物1−エチニル−3,5−ジメトキシベンゼン1e(2g、黄色固体)を得、収率は96%であった。
【0074】
ステップ4
3−ヨード−1H−ピラゾール−4−カルボン酸エチルエステル
3−アミノ−1H−ピラゾール−4−カルボン酸エチルエステル1f(4.7g、30.3mmol)を濃塩酸(12M、40mL)に溶解し、0℃に冷却し、亜硝酸ナトリウムの溶液(4.25g、60mmol)(7.5mL)を加え、次いで5分間撹拌し、次いでヨウ化カリウムの溶液(12.5g、75mmol)(17.5mL)を徐々に加えて30分間撹拌し続け、反応混合物をチオ硫酸ナトリウムの飽和水溶液(200mL)に注ぎ入れ、酢酸エチル(400mL×3)で抽出し、有機相を合わせて無水硫酸ナトリウムにより乾燥させ、次いで乾燥剤を濾過により除去し、溶媒を減圧下で除去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=2/1)により精製して、標題生成物3−ヨード−1H−ピラゾール−4−カルボン酸エチルエステル1g(6.4g、淡黄色固体)を得、収率は80%であった。
MS m/z(ESI):267[M+1]
【0075】
ステップ5
(S)−1−(1−(tert−ブトキシカルボニル)ピロリジン−3−イル)−3−ヨード−1H−ピラゾール−4−ギ酸エチル
1−ヨード−1H−ピラゾール−4−カルボン酸エチルエステル1g(4.5g、17mmol)、(R)−3−(トルエンスルホニルオキシ)ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル1b(6.1g、17.8mmol)、炭酸セシウム(7.5g、20.4mmol)、およびN,N−ジメチルホルムアミド(50mL)の混合物を80℃に加熱して3時間撹拌し、反応混合物を室温に冷却し、次いで飽和重炭酸水素ナトリウム溶液(200mL)に注ぎ入れ、次いでそれを酢酸エチル(300mL×3)で抽出し、有機相を合わせて無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、次に濾過して乾燥剤を除去し、溶媒を減圧下で除去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=5/1〜2/1)により精製して、標題生成物(S)−1−(1−(tert−ブトキシカルボニル)ピロリジン−3−イル)−3−ヨード−1H−ピラゾール−4−ギ酸エチル1H(3.1g、淡黄色固体)を得、収率は42%であった。
MS m/z(ESI):458[M+23]
【0076】
ステップ6
(S)−1−(1−(tert−ブトキシカルボニル)ピロリジン−3−イル)−3−((3,5−ジメトキシフェニル)エチニル)−1H−ピラゾール−4−ギ酸エチル
(S)−1−(1−(tert−ブトキシカルボニル)ピロリジン−3−イル)−3−ヨード−1H−ピラゾール−4−ギ酸エチル1h(1g、2.25mmol)、1−アセチレン−3,5−ジメトキシベンゼン1e(0.75g、4.5mmol)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウムクロリド(175mg、0.25mmol)、ヨウ化第一銅(95mg、0.5mmol)、トリエチルアミン(12.5ml)、およびN,N−ジメチルホルムアミド(12.5mL)の混合物を80℃に加熱して12時間撹拌し、反応混合物を室温に冷却し、溶媒を減圧下で除去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=2/1)により精製して、標題生成物(S)−1−(1−(tert−ブトキシカルボニル)ピロリジン−3−イル)−3−((3,5−ジメトキシフェニル)エチニル)−1H−ピラゾール−4−エチルホルメート(0.95g、黄色油状物質)を得、収率は90%であった。
MS m/z(ESI):414[M+1−56]
【0077】
ステップ7
(S)−1−(1−(tert−ブトキシカルボニル)ピロリジン−3−イル)−3−((3,5−ジメトキシフェニル)エチニル)−1H−ピラゾール−4−ギ酸
(S)−1−(1−(tert−ブトキシカルボニル)ピロリジン−3−イル)−3−((3,5−ジメトキシフェニル)エチニル)−1H−ピラゾール−4−ギ酸エチル1i(0.30g、0.64mmol)をテトラヒドロフラン(3mL)に溶解し、水酸化ナトリウム溶液(4M、2mL)を加えて室温で1時間撹拌し、反応混合物を減圧下で濃縮し、残渣を塩酸(6M、1mL)で酸性化し、次いで酢酸エチル(10mL×3)で抽出し、有機相を合わせて無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、乾燥剤を濾過により除去し、溶媒を減圧下で除去して、標題生成物(S)−1−(1−(tert−ブトキシカルボニル)ピロリジン−3−イル)−3−((3,5−ジメトキシフェニル)エチニル)−1H−ピラゾール−4−ホルメート1j(200mg、淡黄色油状物質)を得、収率は71%であった。
MS m/z(ESI):386[M+1−56]
【0078】
ステップ8
(S)−3−(4−カルバモイル−3−((3,5−ジメトキシフェニル)エチニル)−1H−ピラゾール−1−イル)ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
(S)−1−(1−(tert−ブトキシカルボニル)ピロリジン−3−イル)−3−((3,5−ジメトキシフェニル)エチニル)−1H−ピラゾール−4−ホルメート1j(220mg、0.5mmol)、塩化アンモニウム(270mg、5mmol)、O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(HATU)(228mg、0.6mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(129mg、1mmol)およびN,N−ジメチルホルムアミド(5mL)の混合物を室温で一晩撹拌し、次いで水で希釈し、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせて無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、乾燥剤を濾過により除去し、溶媒を減圧下で除去し、残渣をシリカゲルの薄層上の分取クロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール=20/1)により精製して、標題生成物(S)−3−(4−カルバモイル−3−((3,5−ジメトキシフェニル)エチニル)−1H−ピラゾール−1−イル)ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル1k(140mg、白色固体)を得、収率は64%であった。
MS m/z(ESI):385[M+1−56]
【0079】
ステップ9
(S)−3−((3,5−ジメトキシフェニル)エチニル)−1−(ピロリジン−3−イル)−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド
(S)−3−(4−カルバモイル−3−((3,5−ジメトキシフェニル)エチニル)−1H−ピラゾール−1−イル)ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル1k(50mg、0.11mmol)、塩酸(6M、5mL)およびジオキサン(5mL)の混合物を室温で1時間撹拌し、次いで溶媒を減圧下で除去して、標題生成物(S)−3−((3,5−ジメトキシフェニル)エチニル)−1−(ピロリジン−3−イル)−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド1l(42mg、塩酸塩、粗生成物)を得、収率は100%であった。
MS m/z(ESI):341[M+1]
【0080】
ステップ10
(S)−1−(1−アクリロイルピロリジン−3−イル)−3−((3,5−ジメトキシフェニル)エチニル)−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド
(S)−3−((3,5−ジメトキシフェニル)エチニル)−1−(ピロリジン−3−イル)−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド塩酸塩1L(30mg、0.08mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(31mg、0.24mmol)およびテトラヒドロフラン(15mL)の混合物を、テトラヒドロフラン(5mL)中の塩化アクリロイルの溶液(11mg、0.12mmol)に滴下で加え、反応混合物を室温で30分間撹拌し、次いで水(30mL)でクエンチし、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせて無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、次いで濾過して乾燥剤を除去し、溶媒を減圧下で除去し、残渣をシリカゲルの薄層上の分取クロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール=20/1)により精製して、標題生成物(S)−1−(1−アクリロイルピロリジン−3−イル)−3−((3,5−ジメトキシフェニル)エチニル)−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド1(15mg、白色固体)を得、収率は50%であった。
MS m/z(ESI):395[M+1]
H NMR(400MHz,CDCl)δ 8.10(d,J=9.8Hz,1H)、6.96(brs,1H)、6.71(d,J=2.3Hz,2H)、6.54−6.52(m,1H)、6.46−6.39(m,2H)、5.80(brs,1H)、5.76−5.72(m,1H)、5.01−4.92(m,1H)、4.13−4.00(m,2H)、3.90−3.75(m,8H)、2.62−2.44(m,2H)。
【0081】
実施例2
1−(1−アクリロイルピペリジン−4−イル)−3−((3,5−ジメトキシフェニル)エチニル)−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド
【化13】
ステップ1
3−ヨード−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−ピラゾール−4−ギ酸エチル
化合物3−ヨード−1H−ピラゾール−4−ギ酸エチル1g(2.01g、7.5mmol)をテトラヒドロフラン(80mL)に溶解し、0℃に冷却し、水素化ナトリウム(60%鉱油分散液、0.42g、10.5mmol)を加え、室温で1時間撹拌し、反応混合物を2−(トリメチルシリル)エトキシメチルクロリド(1.76g、10.5mmol)に加え、15時間撹拌し続け、次いで飽和塩水(100mL)を反応混合物に加え、それを酢酸エチル(150mL×2)で抽出し、有機相を合わせて飽和塩水(100mL)で洗浄し、溶媒を減圧下で除去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=5/1〜1/2)により精製して、標題生成物3−ヨード−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−ピラゾール−4−ギ酸エチル(2.6g、無色油状物質)を得、収率は87%であった。
MS m/z(ESI):397[M+1]
【0082】
ステップ2
3−ヨード−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−ピラゾール−4−カルボン酸
化合物3−ヨード−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−ピラゾール−4−ギ酸エチル2a(2.6g、6.5mmol)をテトラヒドロフラン(40mL)に溶解し、水酸化リチウムの水溶液(1M、13mL)を加えて室温で15時間撹拌し、次いでそれを水(20mL)で希釈し、塩酸(1M)でpH=4〜5に酸性化し、次いでそれを酢酸エチル(50mL×3)で抽出し、有機相を合わせて飽和塩水(100mL)で洗浄し、溶媒を減圧下で除去し、次いで乾燥させて、標題生成物3−ヨード−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−ピラゾール−4−カルボン酸2b(2.03g、白色固体)を得、収率は85%であった。
MS m/z(ESI):391[M+23]
【0083】
ステップ3
3−ヨード−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド
化合物3−ヨード−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−ピラゾール−4−カルボン酸2b(2.03g、5.5mmol)、ジイソプロピルエチルアミン(2.13g、16.5mmol)およびN,N−ジメチルホルムアミド(20mL)を混合し、次いでそれをO−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(HATU)(2.5g、6.6mmol)および1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(890mg、6.6mmol)に順次加え、室温で1時間撹拌した後、固体塩化アンモニウム(1.47g、27.5mmol)を加え、15時間撹拌し続け、次いで飽和塩水(30mL)を反応混合物に加え、それを酢酸エチル(50mL×3)で抽出し、有機相を合わせて飽和塩水(100mL)で洗浄し、溶媒を減圧下で除去した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール=20/1)により精製して、標題生成物3−ヨード−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド2c(2.3g、黄色油状物質)を得、収率は100%であった。
MS m/z(ESI):368[M+1]
【0084】
ステップ4
3−((3,5−ジメトキシフェニル)エチニル)−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド
3−ヨード−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド2c(2.7g、7.3mmol)、1−エチニル−3,5−ジメトキシベンゼン(1.78g、11mmol)、トリエチルアミン(2.2g、21.9mmol)、塩化ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(512mg、0.73mmol)、および無水テトラヒドロフラン(70mL)の化合物を混合し、次いで脱酸素化に供し、アルゴン雰囲気下で15時間室温で撹拌し、次いで溶媒を減圧下で除去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/石油エーテル=10/1〜2/1)により精製して、標題生成物3−((3,5−ジメトキシフェニル)エチニル)−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド2d(1.5g、黄色固体)を得、収率は51%であった。
MS m/z(ESI):402[M+1]
【0085】
ステップ5
3−((3,5−ジメトキシフェニル)エチニル)−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド
3−((3,5−ジメトキシフェニル)エチニル)−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド2d(1.4g、3.5mmol)、エチレンジアミン(525mg、8.75mmol))およびテトラヒドロフラン(30mL)を一緒に混合し、次いでテトラヒドロフラン中のテトラブチルアンモニウムフルオリドの溶液(1M、17.5mL、17.5mmol)を加え、15時間加熱還流した後、室温に冷却し、飽和塩水(20mL)を加え、酢酸エチル(100mL×3)で抽出し、得られた有機相を合わせて無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、次いで乾燥剤を濾過により除去し、溶媒を減圧下で除去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール=20/1)により精製して、標題生成物3−((3,5−ジメトキシフェニル)エチニル)−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド2e(600mg、白色固体)を得、収率は63%であった。
MS m/z(ESI):272[M+1]
【0086】
ステップ6
4−(4−カルバモイル−3−((3,5−ジメトキシフェニル)エチニル)−1H−ピラゾール−1−イル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
化合物3−((3,5−ジメトキシフェニル)エチニル)−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド2e(180mg、0.66mmol)、4−ブロモピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(264mg、0.99mmol)、炭酸カリウム(182mg、1.32mmol)およびN,N−ジメチルホルムアミド(10mL)の化合物を一緒に混合し、次いで75℃に加熱して15時間撹拌し、次に水を加え、得られた溶液を酢酸エチル(50mL×3)で抽出し、有機相を合わせて飽和塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、乾燥剤を濾過により除去し、溶媒を減圧下で除去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール=20/1)により精製して、標題生成物4−(4−カルバモイル−3−((3,5−ジメトキシフェニル)エチニル)−1H−ピラゾール−1−イル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル2f(120mg、黄色固体、位置異性体を含有)を得、収率は40%であった。
MS m/z(ESI):477[M+23]
【0087】
ステップ7
3−((3,5−ジメトキシフェニル)エチニル)−1−(ピペリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド
化合物4−(4−カルバモイル−3−((3,5−ジメトキシフェニル)エチニル)−1H−ピラゾール−1−イル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル2f(120mg、0.26mmol、混合物)をエタノール(20mL)に溶解し、次いでエタノール中の塩化水素(4M、1mL、4mmol)を加え、室温で15時間撹拌し、溶媒を減圧下で除去し、残渣をメタノール(20mL)に溶解し、飽和重炭酸ナトリウム溶液で溶液をpH=8〜9に調整し、次に溶媒を減圧下で除去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール=10/1)により精製して、標題生成物3−((3,5−ジメトキシフェニル)エチニル)−1−(ピペリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド2g(25mg、白色固体)を得、収率は27%であった。
MS m/z(ESI):355[M+1]
【0088】
ステップ8
1−(1−アクリロイルピペリジン−4−イル)−3−((3,5−ジメトキシフェニル)エチニル)−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド
化合物3−((3,5−ジメトキシフェニル)エチニル)−1−(ピペリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド2g(25mg、0.07mmol)、塩化アルケンプロピオニル(10mg、0.11mmol)、固体炭酸水素ナトリウム(18mg、0.21mmol)、水(2mL)およびテトラヒドロフラン(10mL)を0℃で混合し、この温度で10時間撹拌し、次いでそれを酢酸エチル(20mL×3)で抽出し、有機相を合わせて無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、次いで乾燥剤を濾過により除去し、溶媒を減圧下で除去し、次に残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール=10/1)により精製して、標題生成物1−(1−アクリロイルピペリジン−4−イル)−3−((3,5−ジメトキシフェニル)エチニル)−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド2(17mg、白色固体)を得、収率は60%であった。
MS m/z(ESI):409[M+1]
H NMR(400MHz,CDCl)δ 8.10(s,1H)、7.01(brs,1H)、6.72(d,J=2.2Hz,2H)、6.62(dd,J=16.8,10.6Hz,1H)、6.55(t,J=2.2Hz,1H)、6.33(dd,J=16.8,1.5Hz,1H)、5.80(brs,1H)、5.76(dd,J=10.6,1.6Hz,1H)、4.81(brs,1H)、4.40(t,J=11.4Hz,1H)、4.18(brs,1H)、3.82(s,6H)、3.26(brs,1H)、2.89(brs,1H)、2.42−2.25(m,2H)、2.08−2.00(m,2H)。
【0089】
実施例3〜6は、実施例2に提供される手順に従って実行した。
実施例3
1−(1−アクリロイルアゼチジン−3−イル)−3−((3,5−ジメトキシフェニル)エチニル)−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド
【化14】
MS m/z(ESI):381[M+1]
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ 8.43(s,1H)、7.30(s,2H)、6.73(d,J=2.2Hz,2H)、6.60(t,J=2.2Hz,1H)、6.38(dd,J=17.0,10.3Hz,1H)、6.16(dd,J=17.0,2.1Hz,1H)、5.73(dd,J=10.3,2.1Hz,1H)、5.41−5.28(m,1H)、4.71(t,J=8.6Hz,1H)、4.50(dd,J=9.2,4.9Hz,1H)、4.46−4.36(m,1H)、4.20(dd,J=10.7,4.8Hz,1H)、3.78(s,6H)。
【0090】
実施例4
1−((1−アノイルピペリジン−4−イル)メチル)−3−((3,5−ジメトキシフェニル)エチニル)−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド
【化15】
MS m/z(ESI):423[M+1]
H NMR(400MHz,CDCl)δ 8.00(s,1H)、6.98(brs,1H)、6.72(s,2H)、6.61−6.54(m,2H)、6.28(d,J=16.8Hz,1H)、5.87(brs,1H)、5.70(d,J=10.5Hz,1H)、4.72(brs,1H)、4.04(brs,3H)、3.82(s,6H)、3.05(brs,1H)、2.64(brs,1H)、2.27(brs,1H)、1.69(brs,2H)、1.24(brs,2H)。
【0091】
実施例5
1−(4−アクリロイルアミノシクロヘキシル)−3−((3,5−ジメトキシフェニル)エチニル)−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド
【化16】
MS m/z(ESI):423[M+1]
H NMR(400MHz,CDOD)δ 8.25(s,1H)、6.77(d,J=2.3Hz,2H)、6.58(t,J=2.3Hz,1H)、6.38(dd,J=17.1,10.0Hz,1H)、6.26(dd,J=17.1,2.0Hz,1H)、5.68(dd,J=10.1,2.0Hz,1H)、4.38−4.33(m,1H)、4.13−4.11(m,1H)、3.82(s,6H)、2.28−2.18(m,2H)、2.07−2.02(m,2H)、1.96−1.80(m,4H)。
【0092】
実施例6
3−((3,5−ジメトキシフェニル)エチニル)−1−(2−(N−メチルアクリロイルアミノ)エチル)−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド
【化17】
MS m/z(ESI):383[M+1]
H NMR(300MHz,DMSO−d)δ 8.24(s,1H)、7.10−6.90(m,2H)、6.76(s,2H)、6.69−6.54(m,2H)、6.07(d,J=16.5Hz,1H)、5.64(d,J=9.8Hz,1H)、4.37(t,J=5.7Hz,2H)、3.89−3.80(m,8H)、2.94(s,3H)。
【0093】
実施例7
(S)−1−(1−アクリロイルピロリジン−3−イル)−5−アミノ−3−((3,5−ジメトキシフェニル)エチニル)−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド
【化18】
ステップ1
5−アミノ−3−ブロモ−1H−ピラゾール−4−カルボニトリル
化合物5−アミノ−1H−ピラゾール−4−カルボニトリル7a(20g、185mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(200mL)に溶解し、0℃に冷却し、次にN−ブロモスクシンイミド(34g、190mmol)を少量ずつ加え、温度を室温まで上昇させて2時間撹拌し、次いで反応溶液を亜硫酸ナトリウム溶液に注ぎ入れ、酢酸エチル(200mL×3)で抽出し、次いで相を合わせて無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、乾燥剤を濾過により除去し、反応系を減圧下で濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール=20/1)により精製して、標題生成物5−アミノ−3−ブロモ−1H−ピラゾール−4−カルボニトリル7b(32g、黄色固体)を得、収率は93%であった。
MS m/z(ESI):187/189[M+1]
【0094】
ステップ2
(S)−3−(5−アミノ−3−ブロモ−4−シアノ−1H−ピラゾール−1−イル)ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
5−アミノ−3−ブロモ−1H−ピラゾール−4−カルボニトリル7b(10g、53.8mmol)、3−(トルエンスルホニルオキシ)ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(22g、64.5mmol)、炭酸セシウム(58g、107.6mmol)およびアセトニトリル(250mL)の混合物を90℃に加熱し、4時間反応させ、次いで室温に冷却し、濾過し、得られた濾過ケーキをジクロロメタンで洗浄し、濾液を合わせて減圧下で濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=5/1)により精製して、標題生成物(S)−3−(5−アミノ−3−ブロモ−4)−シアノ−1H−ピラゾール−1−イル)ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル7c(5g、黄色油)を得、収率は26%であった。
MS m/z(ESI):300/302[M+1−56]
【0095】
ステップ3
(S)−3−(5−アミノ−4−シアノ−3−((3,5−ジメトキシフェニル)エチニル)−1H−ピラゾール−1−イル)ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
(S)−3−(5−アミノ−3−ブロモ−4−シアノ−1H−ピラゾール−1−イル)ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル7c(5g、14.1mmol)、ヨウ化第一銅(0.6g、2.8mmol)、トリエチルアミン(9mL)、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウムジクロリド(2g、2.8mmol)およびN,N−ジメチルホルムアミド(150mL)の混合物をアルゴン下で80℃に加熱し、次いで1−エチニル−3,5−ジメトキシベンゼン(14g、84.5mmol)を少量ずつ加え、次に2時間撹拌し、次いで室温に冷却し、反応溶液を水に注ぎ入れ、酢酸エチル(200mL×3)で抽出し、次に有機相を合わせて無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、乾燥剤を濾過により除去し、反応系を減圧下で濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=5/1)により精製して、標題生成物(S)−3−(5−アミノ−4−シアノ−3−((3,5−ジメトキシフェニル)エチニル)−1H−ピラゾール−1−イル)ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル7d(5g、褐色油)を得、収率は81%であった。
MS m/z(ESI):382[M+1−56]
【0096】
ステップ4
(S)−3−(5−アミノ−4−カルバモイル−3−((3,5−ジメトキシフェニル)エチニル)−1H−ピラゾール−1−イル)ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
(S)−3−(5−アミノ−4−シアノ−3−((3,5−ジメトキシフェニル)エチニル)−1H−ピラゾール−1−イル)ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル7d(5g、11.4mmol)、水酸化ナトリウム(1.5g、37.5mmol、2mLの水に溶解)、エタノール(50mL)およびジメチルスルホキシド(10mL)の混合物を0℃に冷却し、過酸化水素(20mL)を加え、室温で2時間撹拌し、次に反応溶液を亜硫酸ナトリウム溶液に注ぎ入れ、酢酸エチル(100mL×3)で抽出し、有機相を合わせて無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、乾燥剤を濾過により除去し、反応系を減圧下で濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=1/1)により精製して、標題生成物(S)−3−(5)−アミノ−4−カルバモイル−3−((3,5−ジメトキシフェニル)エチニル)−1H−ピラゾール−1−イル)ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルを得、収率は96%であった。
MS m/z(ESI):400[M+1−56]
【0097】
ステップ5
(S)−5−アミノ−3−((3,5−ジメトキシフェニル)エチニル)−1−(ピロリジン−3−イル)−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド
化合物(S)−3−(5−アミノ−4−カルバモイル−3−((3,5−ジメトキシフェニル)エチニル)−1H−ピラゾール−1−イル)ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル7e(5g、11mmol)をジクロロメタン(100mL)に溶解し、次にトリフルオロ酢酸(15mL)を加え、次いで室温で2時間撹拌し、次いで減圧下で濃縮して、標題生成物(S)−5−アミノ−3−((3,5−ジメトキシフェニル)エチニル)−1−(ピロリジン−3−イル)−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド7f(7.1g、褐色油状物質、トリフルオロ酢酸塩、粗製)を得、収率は>100%であり、
その生成物を精製することなく次の反応に使用した。
MS m/z(ESI):356[M+1]
【0098】
ステップ6
(S)−1−(1−アクリロイルピロリジン−3−イル)−5−アミノ−3−((3,5−ジメトキシフェニル)エチニル)−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド
化合物(S)−5−アミノ−3−((3,5−ジメトキシフェニル)エチニル)−1−(ピロリジン−3−イル)−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド7f(7.1g、11mmol、トリフルオロ酢酸塩、粗製)をテトラヒドロフラン(50mL)に溶解し、0℃に冷却し、飽和重炭酸ナトリウム溶液(20mL)および塩化アクリロイル(900mg、10mmol)を順次加え、30分間撹拌し、次いで反応溶液を水(100mL)に注ぎ入れ、ジクロロメタン(100mL×3)で抽出し、有機相を合わせて無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、乾燥剤を濾過により除去し、反応系を減圧下で濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=1/2)により精製して、標題生成物(S)−1−(1−アクリロイルピロリジン−3−イル)−5−アミノ−3−((3,5−ジメトキシフェニル)エチニル)−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド7(1.9g、白色固体)を得、収率は42%であった。
MS m/z(ESI):410[M+1]
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ 7.18(brs,1H)、6.75(d,J=2.3Hz,2H)、6.69−6.55(m,3H)、6.20−6.14(m,1H)、5.72−5.67(m,1H)、5.03−4.91(m,1H)、4.01−3.96(m,1H)、3.84−3.70(m,7H)、3.66−3.60(m,1H)、3.55−3.48(m,1H)、2.36−2.21(m,2H)。
【0099】
実施例8
(S,E)−5−アミノ−3−((3,5−ジメトキシフェニル)エチニル)−1−(1−(4−(ジメチルアミノ)ブタ−2−エノイル)ピロリジン−3−イル)−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド
【化19】
ステップ1
(S,E)−5−アミノ−3−((3,5−ジメトキシフェニル)エチニル)−1−(1−(4−(ジメチルアミノ)ブタ−2−エノイル)ピロリジン−3−イル)−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド
(E)−4−(ジメチルアミノ)ブタ−2−エン酸(23mg、0.14mmol)、O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチル尿素ヘキサフルオロホスフェート(HATU)(64mg、0.17mmol)、(S)−5−アミノ−3−((3,5−ジメトキシフェニル)エチニル)−1−ピロリジン−3−イル)−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド7f(50mg、0.14mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(2mL)およびジクロロメタン(3mL)の混合物を室温で1時間撹拌し、反応溶液を水に注ぎ入れ、ジクロロメタン(20mL×3)で抽出し、有機相を合わせて無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、乾燥剤を濾過により除去し、反応系を減圧下で濃縮し、残渣を高速液体クロマトグラフィーにより精製して、標題生成物(S,E)−5−アミノ−3−((3,5−ジメトキシフェニル)エチニル)−1−(1−(4−(ジメチルアミノ)ブタ−2−エノイル)ピロリジン−3−イル)−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド8(2.4mg、白色固体、ギ酸塩)を得、収率は4%であった。
MS m/z(ESI):467[M+1]
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ 8.27(brs,1H)、7.20(brs,1H)、6.75(d,J=2.3Hz,2H)、6.70−6.61(m,3H)、6.44−6.35(m,1H)、5.01−4.93(m,1H)、4.01−3.93(m,1H)、3.77(s,6H)、3.74−3.64(m,3H)、3.06−3.03(m,2H)、2.38−2.24(m,2H)、2.17−2.15(m,6H)。
【0100】
実施例9
(S)−5−アミノ−3−((3,5−ジメトキシフェニル)エチニル)−1−(1−(2−フルオロアクリロイル)ピロリジン−3−イル)−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド
【化20】
ステップ1
(S)−5−アミノ−3−((3,5−ジメトキシフェニル)エチニル)−1−(1−(2−フルオロアクリロイル)ピロリジン−3−イル)−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド
化合物(S)−5−アミノ−3−((3,5−ジメトキシフェニル)エチニル)−1−(ピロリジン−3−イル)−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド7f(50mg、0.14mmol)および2−フルオロアクリル酸(15mg、0.17mmol)をジクロロメタンに溶解し、次にN,N−ジイソプロピルエチルアミン(54mg、0.42mmol)およびO−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(HATU)(69mg、0.18mmol)を加え、室温で2時間撹拌し、次いで反応混合物を水(10mL)で希釈し、ジクロロメタン(10mL×3)で抽出し、有機相を合わせて無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、乾燥剤を濾過により除去し、反応系を減圧下で濃縮し、残渣を薄層シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール=20/1)により精製して、標題生成物(S)−5−アミノ−3−((3,5−ジメトキシフェニル)エチニル)−1−(1−(2−フルオロアクリロイル)ピロリジン−3−イル)−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド9(3.6mg、白色固体)を得、収率は6%であった。
MS m/z(ESI):428[M+1]
H NMR(400MHz,CDOD)δ 6.62(t,J=2.5Hz,2H)、6.47(t,J=2.3Hz,1H)、5.39(dd,J=47.2,3.5Hz,1H)、5.16(ddd,J=16.6,5.7,3.5Hz,1H)、4.86−4.81(m,1H)、4.02−3.91(m,2H)、3.87−3.72(m,2H)、3.71(s,6H)、2.34−2.23(m,2H)。
【0101】
実施例10
(S)−5−アミノ−1−(1−(ブタ−2−イニル)ピロリジン−3−イル)−3−((3,5−ジメトキシフェニル)エチニル)−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド
【化21】
ステップ1
(S)−5−アミノ−1−(1−(ブタ−2−イニル)ピロリジン−3−イル)−3−((3,5−ジメトキシフェニル)エチニル)−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド
(S)−5−アミノ−3−((3,5−ジメトキシフェニル)エチニル)−1−(ピロリジン−3−イル)−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド7f(50mg、0.14mmol)および2−ブチン酸酸(14mg、0.17mmol)をジクロロメタンに溶解し、次にN,N−ジイソプロピルエチルアミン(54mg、0.42mmol)およびO−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(HATU)(69mg、0.18mmol)を加え、室温で2時間撹拌し、次いで反応混合物を水(10mL)で希釈し、ジクロロメタン(10mL×3)で抽出し、有機相を合わせて無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、乾燥剤を濾過により除去し、反応系を減圧下で濃縮し、残渣を薄層シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール=20/1)により精製して、標題生成物(S)−5−アミノ−1−(1−(ブタ−2−イニル)ピロリジン−3−イル)−3−((3,5−ジメトキシフェニル)エチニル)−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド10(5.1mg、淡黄色固体)を得、収率は9%であった。
MS m/z(ESI):422[M+1]
H NMR(400MHz,CDOD)δ 6.62(t,J=2.1Hz,2H)、6.47(t,J=2.2Hz,1H)、4.85−4.81(m,1H)、4.01−3.86(m,2H)、3.77−3.62(m,7.5H)、3.54−3.46(m,0.5H)、2.32−2.27(m,2H)、1.95−1.93(m,3H)。
【0102】
実施例11
(S,E)−5−アミノ−3−((3,5−ジメトキシフェニル)エチニル)−1−(1−(4−メトキシブタ−2−エノイル)ピロリジン−3−イル)−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド
【化22】
ステップ1
(E)−4−ブロモブタ−2−エン酸
メチル(E)−4−ブロモブタ−2−エノエート11a(3g、16.8mmol)、水酸化リチウム一水和物(1.1g、25.3mmol)、テトラヒドロフラン(50mL)および水(50mL)を0℃で混合してさらに2時間撹拌し、反応の完了後、テトラヒドロフランを石油エーテルで洗い流し、水相を2M塩酸でpH=1に調整し、次いで酢酸エチル(100mL×2)で抽出し、有機相を合わせた後、溶媒を減圧下で蒸発させて、標題生成物(E)4−ブロモブタ−2−エン酸11b(2.3g、黄色油状物質)を得、収率は83%であった。
MS m/z(ESI):163[M−1]
【0103】
ステップ2
(E)−4−メトキシブタ−2−エン酸
化合物(E)−4−ブロモブタ−2−エン酸11b(100mg、0.61mmol)をメタノール(5mL)に溶解し、メタノール中のナトリウムメトキシド(30%、0.55mL、3.05mmol)を加え、次いで15時間撹拌し、反応混合物を減圧下溶媒で除去し、次いで水に溶解し、次に希塩酸でpH=1に調整し、次いでジクロロメタン(10mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、溶媒を減圧下で除去して、標題生成物(E)−4−メトキシブタ−2−エン酸11c(50mg、黄色油状物質)を得、収率は71%であった。
H NMR(400MHz,CDCl)δ 7.13−7.03(m,1H)、6.15−6.07(m,1H)、4.18−4.11(m,2H)、3.48−3.38(s,3H)。
【0104】
ステップ3
(S,E)−5−アミノ−3−((3,5−ジメトキシフェニル)エチニル)−1−(1−(4−メトキシブタ−2−エノイル)ピロリジン−3−イル)−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド
化合物(E)−4−メトキシブタ−2−エン酸11c(22mg、0.19mmol)、ジイソプロピルエチルアミン(67mg、0.52mmol)、(S)−5−アミノ−3−((3,5−ジメトキシフェニル)エチニル)−1−(ピロリジン−3−イル)−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド7f(50mg、0.13mmol)、2−(7−オキソベンゾトリアゾール)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(72mg、0.19mmol)およびN,N−ジメチルホルムアミド(10mL)を混合して2時間撹拌し、溶媒を減圧下で除去し、残渣を酢酸エチル(30mL)に溶解し、次いで水および飽和塩水で順次洗浄し、溶媒を減圧下で除去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール=20/1)により精製して、標題生成物(S,E)−5−アミノ−3−((3,5−ジメトキシフェニル)エチニル)−1−(1−(4−メトキシブタ−2−エノイル)ピロリジン−3−イル)−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド(30mg、白色固体)を得、収率は51%であった。
MS m/z(ESI):454[M+1]
H NMR(400MHz,CDCl)δ 6.98(d,J=15.3Hz,1H)、6.86(brs,1H)、6.72(d,J=2.1Hz,2H)、6.54(s,1H)、6.39(dd,J=27.7,16.0Hz,1H)、5.54(brs,1H)、4.73−4.70(m,1H)、4.14−4.12(m,2H)、4.05−4.00(m,2H)、3.95−3.93(m,1H)、3.82(s,6H)、3.77−3.68(m,1H)、3.43(d,J=10.1Hz,3H)、2.72(brs,0.5H)、2.54(brs,0.5H)、2.43−2.35(m,1H)。
【0105】
実施例12
(S)−5−アミノ−1−(1−シアノピロリジン−3−イル)−3−((3,5−ジメトキシフェニル)エチニル)−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド
【化23】
ステップ1
(S)−5−アミノ−1−(1−シアノピロリジン−3−イル)−3−((3,5−ジメトキシフェニル)エチニル)−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド
化合物(S)−5−アミノ−3−((3,5−ジメトキシフェニル)エチニル)−1−(ピロリジン−3−イル)−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド7f(50mg、0.14mmol)をテトラヒドロフラン(2mL)に溶解し、次いでトリエチルアミン(1mL)を加え、0℃に冷却し、臭化シアン(17mg、0.15mmol)を加え、0℃で2時間撹拌し、次に反応温度を室温まで上昇させて2時間撹拌し続け、反応混合物を減圧下で濃縮し、残渣を薄層シリカゲルクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール=15/1)により精製して、標題生成物(S)−5−アミノ−1−(1−シアノピロリジン−3−イル)−3−((3,5−ジメトキシフェニル)エチニル)−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド12(18mg、白色固体)を得、収率は34%であった。
MS m/z(ESI):381[M+1]
H NMR(400MHz,CDCl)δ 6.77(brs,1H)、6.68(d,J=1.9Hz,2H)、6.50(s,1H)、5.75(s,2H)、5.67(brs,1H)、4.79−4.73(m,1H)、3.84−3.73(m,9H)、3.61−3.53(m,1H)、2.53−2.43(m,1H)、2.37−2.26(m,1H)。
【0106】
実施例13〜16は、実施例7の操作ステップを参照して合成した。
実施例13
(R)−1−(1−アクリロイルピロリジン−3−イル)−5−アミノ−3−((3,5−ジメトキシフェニル)エチニル)−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド
【化24】
MS m/z(ESI):410[M+1]
H NMR(400MHz,CDOD)δ 6.73(d,J=1.9Hz,2H)、6.71−6.60(m,1H)、6.58(brs,1H)、6.32(dd,J=16.8,1.7Hz,1H)、5.84−5.74(m,1H)、5.04−4.91(m,1H)、4.09(m,0.5H)、3.98(td,J=11.1,4.0Hz,1H)、3.91(dd,J=7.8,5.6Hz,1H)、3.86(dd,J=9.9,4.4Hz,1H)、3.81(s,6H)、3.73−3.63(m,0.5H)、2.47(dd,J=13.2,6.7Hz,1H)、2.38(dd,J=13.6,7.0Hz,1H)。
【0107】
実施例14
1−(1−アクリロイルアゼチジン−3−イル)−5−アミノ−3−((3,5−ジメトキシフェニル)エチニル)−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド
【化25】
MS m/z(ESI):396[M+1]
H NMR(400MHz,CDOD)δ 6.75(d,J=2.3Hz,2H)、6.60(t,J=2.2Hz,1H)、6.45−6.28(m,2H)、5.80(dd,J=10.1,2.1Hz,1H)、5.29−5.21(m,1H)、4.79−4.64(m,2H)、4.54−4.47(m,1H)、4.46−4.39(m,1H)、3.82(s,6H)。
【0108】
実施例15
1−(1−アクリロイルピペリジン−4−イル)−5−アミノ−3−((3,5−ジメトキシフェニル)エチニル)−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド
【化26】
MS m/z(ESI):424[M+1]
H NMR(400MHz,CDOD)δ 6.88−6.78(m,1H)、6.73(d,J=2.2Hz,2H)、6.58(t,J=2.2Hz,1H)、6.24(dd,J=16.8,1.7Hz,1H)、5.78(dd,J=10.7,1.7Hz,1H)、4.73(d,J=13.2Hz,1H)、4.47−4.36(m,1H)、4.30(d,J=13.3Hz,1H)、3.81(s,6H)、3.32−3.24(m,1H)、2.91(t,J=9.9Hz,1H)、2.02(d,J=4.5Hz,4H)。
【0109】
実施例16
1−((1−アクリロイルピロリジン−3−イル)メチル)−5−アミノ−3−((3,5−ジメトキシフェニル)エチニル)−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド
【化27】
MS m/z(ESI):424[M+1]
H NMR(400MHz,CDOD)δ 6.73(s,2H)、6.66−6.55(m,2H)、6.28(d,J=16.7Hz,1H)、5.75(d,J=10.4Hz,1H)、4.13−3.99(m,2H)、3.82(s,6H)、3.78−3.61(m,2H)、3.48(dd,J=14.8,7.4Hz,1H)、3.39−3.34(m,1H)、2.94−2.75(m,1H)、2.20−2.02(m,1H)、1.94−1.71(m,1H)。
【0110】
実施例17
(S)−1−(1−アクリロイルピロリジン−3−イル)−5−アミノ−3−((2−フルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)エチニル)−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド
【化28】
ステップ1
1−エチニル−2−フルオロ−3,5−ジメトキシベンゼン
混合物1−エチニル−3,5−ジメトキシベンゼン1e(2g、12.3mmol)をアセトニトリル(15mL)に溶解し、0℃に冷却し、次いで1−クロロメチル−4−フルオロ−1,4−ジアゾニウムジシクロ2.2.2オクタンビスの塩(テトラフルオロボレート)(6.6g、18.5mmol)を少量ずつ加え、次いで室温で一晩撹拌し、反応溶液を水(50mL)に注ぎ入れ、ジクロロメタン(30mL×3)で抽出し、有機相を合わせて無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、乾燥剤を濾過により除去し、次に系を減圧下で濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=30/1)により精製して、標題生成物1−エチニル−2−フルオロ−3,5−ジメトキシベンゼン17a(800mg、黄色固体)を得、収率は36%であった。
H NMR(400MHz,CDCl)δ 6.46(dd,J=6.9,2.9Hz,1H)、6.41(dd,J=4.5,3.0Hz,1H)、3.78(s,3H)、3.69(s,3H)、3.22(s,1H)。
【0111】
次いで、上に提供された実施例7の第1〜第6のステップの手順を参照して実施例17を合成したが、第3のステップにおいて、1−エチニル−3,5−ジメトキシベンゼンの代わりに1−エチニル−2−フルオロ−3,5−ジメトキシベンゼンを用いた。
MS m/z(ESI):428[M+1]
H NMR(400MHz,CDCl)δ 7.00(brs,1H)、6.59−6.57(m,2H)、6.49−6.39(m,2H)、5.74−5.70(m,1H)、5.52(d,J=8.5Hz,2H)、5.35(brs,1H)、4.73−4.64(m,1H)、4.07−3.90(m,3H)、3.88(s,3H)、3.78(d,J=5.3Hz,3H)、3.75−3.67(m,1H)、2.72−2.67(m,0.5H)、2.54−2.31(m,1.5H)。
【0112】
実施例18
(S)−1−(1−アクリロイルピロリジン−3−イル)−5−アミノ−3−((5−クロロ−2−フルオロフェニル)エチニル)−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド
【化29】
ステップ1
((2‐フルオロ‐5‐クロロフェニル)エチニル)トリメチルシラン
2−フルオロ−5−クロロブロモベンゼン18a(11.0g、52.8mmol)、エチニルトリメチルシラン(7.7g、79mmol)およびトリエチルアミン(60mL)を一緒に混合し、次いでヨウ化第一銅(100mg、0.53mmol)および塩化ジトリフェニルホスフィンパラジウム(1.86g、2.65mmol)を加え、反応混合物を窒素雰囲気下で80℃に加熱して撹拌を4時間続け、反応が完了した後、溶媒を減圧下で溶液から除去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=100/1)により精製し、標題生成物((2−フルオロ−5−クロロフェニル)エチニル)トリメチルシラン18b(11.0g、黄色油状物質)を得、収率は90%であった。
H NMR(400MHz,CDCl)δ 7.45(dd,J=6.0,2.7Hz,1H)、7.28−7.22(m,1H)、7.02(t,J=8.8Hz,1H)、0.29(s,9H)。
【0113】
ステップ2
4−クロロ−2−エチニル−1−フルオロベンゼン
((2−フルオロ−5−クロロフェニル)エチニル)トリメチルシラン18b(11.0g、48mmol)、炭酸カリウム(8.1g、58mmol)、ジクロロメタン(80mL)およびメタノール(40mL)を一緒に混合し、室温で18時間撹拌し、反応が終了した後、溶媒を減圧下で溶液から除去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=100/1)により精製し、標題生成物4−クロロ−2−エチニル−1−フルオロベンゼン18c(5.5g、黄色固体)を得、収率は74%であった。
H NMR(400MHz,CDCl)δ 7.45(dd,J=6.0,2.7Hz,1H)、7.31−7.27(m,1H)、7.04(t,J=8.0,1H)、3.35(s,1H)。
【0114】
次いで、上に提供された実施例7の第1〜第6のステップの手順を参照して実施例18を合成したが、第3のステップにおいて、1−エチニル−3,5−ジメトキシベンゼンの代わりに4−クロロ−2−エチニル−1−フルオロベンゼンを用いた。
MS m/z(ESI):402[M+1]
H NMR(400MHz,CDOD)δ 7.62−7.61(m,1H)、7.47−7.45(m,1H)、7.24(t,J=9.0Hz,1H)、6.69−6.56(m,1H)、6.30(d,J=16.8Hz,1H)、5.77(t,J=9.2Hz,1H)、5.02−1.91(m,1H)、4.09−3.95(m,2H)、3.84−3.78(m,2H)、2.46(dd,J=13.1,6.6Hz,1H)、2.37(dd,J=13.6,6.9Hz,1H)。
【0115】
実施例19
(S)−1−(1−アクリロイルピロリジン−3−イル)−5−アミノ−3−((2−クロロ−5−(メチルカルバモイル)フェニル)エチニル)−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド
【化30】
ステップ1
4−クロロ−3−ブロモ安息香酸メチル
4−クロロ−3−ブロモ安息香酸19a(2g、8.5mmol)をメタノール(400mL)に溶解し、0℃に冷却し、次に塩化アセチル(2.3g、30mmol)を滴下して加えて撹拌を18時間続け、反応が終了した後、溶媒を減圧下で除去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=10/1)により精製して、標題生成物4−クロロ−3−ブロモ安息香酸メチル19b(1.2g、黄色固体)を得、収率は57%であった。
H NMR(400MHz,CDCl)δ 8.31(d,J=1.9Hz,1H)、7.93(dd,J=8.3,1.9Hz,1H)、7.55(d,J=8.3Hz,1H)、3.95(s,3H)。
【0116】
ステップ2
4−クロロ−3−((トリメチルシリル)エチニル)安息香酸メチル
化合物4−クロロ−3−ブロモ安息香酸メチル19b(1.2g、4.8mmol)、トリメチルシリルアセチレン(0.95g、9.7mmol)、酢酸パラジウム(108mg、0.48mmol)、トリフェニルホスフィン(254mg、0.97mmol)、ヨウ化第一銅(185mg、0.97mmol)およびトリエチルアミン(25mL)を封管中で混合し、100℃で15時間加熱および撹拌し、反応が完了した後、溶媒を減圧下で除去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=10/1)により精製して、標題生成物4−クロロ−3−((トリメチルシリル)エチニル)安息香酸メチル19c(1g、黄色固体)を得、収率は78%であった。
H NMR(400MHz,CDCl)δ 8.19(d,J=2.0Hz,1H)、7.91(dd,J=8.4,2.1Hz,1H)、7.48(d,J=8.4Hz,1H)、3.94(s,3H)、0.30(s,9H)。
【0117】
ステップ3
4−クロロ−3−エチニル安息香酸メチル
4−クロロ−3−((トリメチルシリル)エチニル)安息香酸メチル19c(1g、3.76mmol)をメタノール(20mL)に溶解し、次いで炭酸カリウム(1.04g、7.52mmol)を加え、室温で1時間撹拌した後、溶媒を減圧下で除去し、残渣を水で洗浄し、次いで濾過して、標題生成物4−クロロ−3−エチニル安息香酸メチル19d(380mg、黄色固体)を得、収率は52%であった。
H NMR(400MHz,CDCl)δ 8.23(d,J=2.1Hz,1H)、7.96(dd,J=8.4,2.0Hz,1H)、7.51(d,J=8.4Hz,1H)、3.95(s,3H)、3.44(s,1H)。
【0118】
ステップ4
(S)−3−(5−アミノ−3−ブロモ−4−カルバモイル−1H−ピラゾール−1−イル)ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
化合物(S)−3−(5−アミノ−3−ブロモ−4−シアノ−1H−ピラゾール−1−イル)ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル7c(2.20g、6.2mmol)、水酸化ナトリウムの水溶液(0.5M、12.4mL、6.2mmol)、過酸化水素の水溶液(30%、15mL)およびジメチルスルホキシド(30mL)を一緒に混合し、室温で2時間撹拌した後、反応物を飽和塩水(50mL)で希釈し、次いで酢酸エチル(50mL×3)で抽出し、次いで有機相を合わせ、溶媒を減圧下で除去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール=100/1〜20/1)により精製して、標題生成物(S)−3−(5−アミノ−3−ブロモ−4−カルバモイル−1H−ピラゾール−1−イル)ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル19e(1.92g、淡黄色固体)を得、収率は83%であった。
MS m/z(ESI):374[M+1]
【0119】
ステップ5
(S)−3−(5−アミノ−4−カルバモイル−3−((2−クロロ−5−(カルボメトキシ<メトキシカルボニル>)フェニル)エチニル)−1H−ピラゾール−1−イル)ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
(S)−3−(5−アミノ−3−ブロモ−4−カルバモイル−1H−ピラゾール−1−イル)ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル19e(770mg、2.1mmol)、トリエチルアミン(6mL)、1,1’−ビスジフェニルホスフィノフェロセンパラジウムジクロリド(307mg、0.42mmol)、ヨウ化第一銅(80mg、0.42mmol)およびN,N−ジメチルホルムアミド(20mL)を混合し、脱酸素化し、次いでアルゴン雰囲気下90℃に加熱し、次にN,N−ジメチルホルムアミド(2mL)中の4−クロロ−3−エチニル安息香酸メチル19dの溶液(3.20g、16.5mmol)を滴下して加え、12時間撹拌し続け、溶媒を減圧下で除去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール=20/1)により精製し、標題生成物(S)−3−(5−アミノ−4−カルバモイル−3−((2−クロロ−5−(カルボメトキシ<メトキシカルボニル>)フェニル)エチニル)−1H−ピラゾール−1−イル)ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル19f(420mg、黄色固体)を得、収率は41%であった。
MS m/z(ESI):488[M+1]
【0120】
ステップ6
(S)−3−((5−アミノ−1−(1−(tert−ブトキシカルボニル)ピロリジン−3−イル)−4−カルバモイル−1H−ピラゾール−3−イル)エチニル)−4−クロロ安息香酸
(S)−3−(5−アミノ−4−カルバモイル−3−((2−クロロ−5−(カルボメトキシ<メトキシカルボニル>)フェニル)エチニル)−1H−ピラゾール−1−イル)ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル19f(100mg、0.2mmol)をメタノール(4mL)と水(4mL)の混合溶媒に溶解し、次いで水酸化ナトリウム(25mg、0.61mmol)を加えて撹拌を2時間続け、反応が完了した後、有機溶媒を減圧下で除去し、残渣を塩酸(1M)でpH=4〜5に調整し、次いで酢酸エチル(30mL×2)で抽出し、得られた有機相を合わせて飽和塩水で洗浄し、次いで無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濾液を減圧下溶媒で除去して、標題生成物(S)−3−((5−アミノ−1(−(1−(tert−ブトキシカルボニル)ピロリジン−3−イル)−4−カルバモイル−1H−ピラゾール−3−イル)エチニル)−4−クロロ安息香酸19g(80mg、褐色固体)を得、収率は84%であった。
MS m/z(ESI):418[M+H−56]
【0121】
ステップ7
(S)−3−(5−アミノ−4−カルバモイル−3−((2−クロロ−5−(メチルカルバモイル)フェニル)エチニル)−1H−ピラゾール−1−イル)ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
(S)−3−((5−アミノ−1−(1−(tert−ブトキシカルボニル)ピロリジン−3−イル)−4−カルバモイル−1H−ピラゾール−3−イル)エチニル)−4−クロロ安息香酸19g(80mg、0.17mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(2.5mL)に溶解し、次いでメチルアミン塩酸塩(34mg、0.50mmol)、ジイソプロピルエチルアミン(129mg、1mmol)および2−(7−ベンゾトリアゾール)−N,N,N’,N’−テトラメチル尿素ヘキサフルオロホスフェート(64mg、0.17mmol)を順次加え、反応物を室温で2時間撹拌し、次いで水でクエンチし、次に酢酸エチル(20mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、溶媒を減圧下で除去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=100/1〜0/1)により精製して、標題生成物(S)−3−(5−アミノ−4−カルバモイル−3−((2−クロロ−5−(メチルカルバモイル)フェニル)エチニル)−1H−ピラゾール−1−イル)ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル19h(41mg、褐色固体)を得、収率は50%であった。
MS m/z(ESI):387[M+H−Boc]
【0122】
ステップ8
(S)−5−アミノ−3−((2−クロロ−5−(メチルカルバモイル)フェニル)エチニル)−1−(ピロリジン−3−イル)−1H−ピラゾール−4−ホルムアミド塩酸塩
(S)−3−(5−アミノ−4−カルバモイル−3−((2−クロロ−5−(メチルカルバモイル)フェニル)エチニル)−1H−ピラゾール−1−イル)ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル19h(40mg、0.08mmol)を酢酸エチル(5mL)に溶解し、次いでエタノール中の塩化水素の溶液(33%、3mL)を加えて室温で1時間撹拌し、反応が完了した後、溶媒を減圧下で除去して、標題生成物(S)−5−アミノ−3−((2−クロロ−5−(メチルカルバモイル)フェニル)エチニル)−1−(ピロリジン−3−イル)−1H−ピラゾール−4−ホルムアミド塩酸塩19i(40mg、粗製、褐色固体)を得、その生成物をさらに精製することなく次のステップに直接使用した。
MS m/z(ESI):387[M+H]
【0123】
ステップ9
(S)−1−(1−アクリロイルピロリジン−3−イル)−5−アミノ−3−((2−クロロ−5−(メチルカルバモイル)フェニル)エチニル)−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド
化合物(S)−5−アミノ−3−((2−クロロ−5−(メチルカルバモイル)フェニル)エチニル)−1−(ピロリジン−3−イル)−1H−ピラゾール−4−ホルムアミド塩酸塩19i(40mg、0.08mmol、粗製)、塩化アクリロイル(7.5mg、0.08mmol)、炭酸カリウムの水溶液(0.4M、1.0mL、0.4mmol)およびテトラヒドロフラン(5mL)を0℃で混合し、この温度で0.5時間撹拌し、次に酢酸エチル(20mL×2)で抽出し、有機相を合わせて無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、乾燥剤を濾過により除去し、溶媒を減圧下で除去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール=100/1〜10/1)により精製して、標題生成物(S)−1−(1−アクリロイルピロリジン−3−イル)−5−アミノ−3−((2−クロロ−5−(メチルカルバモイル)フェニル)エチニル)−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド19(18mg、白色固体)を得、収率は2つのステップで51%であった。
MS m/z(ESI):441[M+H]
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ 8.65(s,1H)、8.18(s,1H)、7.90(d,J=8.0Hz,1H)、7.72(d,J=8.3Hz,1H),7.43(s,1H)、6.70−6.62(m,4H)、6.19−6.15(m,1H)、5.70(t,J=10.2Hz,1H)、5.03−4.94(m,1H)、3.80−3.54(m,4H)、2.78(d,J=3.8Hz,3H)、2.36−2.25(m,2H)。
【0124】
実施例20
(S)−1−(1−アクリロイルピロリジン−3−イル)−5−アミノ−3−((3−メトキシ−5−(メチルカルバモイル)フェニル)エチニル)−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド
【化31】
ステップ1
3−ブロモ−5−メトキシ−N−メチルベンズアミド
3−ブロモ−5−メトキシ安息香酸20a(500mg、2.17mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(15mL)に溶解し、次いでメチルアミン塩酸塩(291mg、4.35mmol)、ジイソプロピルエチルアミン(1.12g、8.68mmol)および2−(7−ベンゾトリアゾール)−N,N,N’,N’−テトラメチル尿素ヘキサフルオロホスフェート(1.24g、3.26mmol)を順次加え、反応系を室温で2時間撹拌し、次いで水でクエンチし、溶媒を減圧下で除去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=1/1)により精製して、標題生成物3−ブロモ−5−メトキシ−N−メチルベンズアミド20b(500mg、白色固体)を得、収率は95%であった。
MS m/z(ESI):244[M+H]
【0125】
ステップ2
3−メトキシ−N−メチル−5−((トリメチルシリル)エチニル)ベンズアミド
化合物3−ブロモ−5−メトキシ−N−メチルベンズアミド20b(500mg、2.1mmol)、トリメチルシリルアセチレン(302mg、3.1mmol)、酢酸パラジウム(47mg、0.21mmol)、トリフェニルホスフィン(110mg、0.42mmol)、ヨウ化第一銅(80mg、0.42mmol)およびトリエチルアミン(20mL)を封管中で混合し、次いで100℃に加熱して15時間撹拌し、反応が完了した後、溶媒を減圧下で除去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=1/1)により精製して、標題生成物3−メトキシ−N−メチル−5−((トリメチルシリル)エチニル)ベンズアミド、20c(220mg、黄色固体)を得、収率は41%であった。
MS m/z(ESI):262[M+H]
【0126】
ステップ3
3−エチニル−5−メトキシ−N−メチルベンズアミド
3−メトキシ−N−メチル−5−((トリメチルシリル)エチニル)ベンズアミド20c(220mg、0.84mmol)をメタノール(8mL)に溶解し、次いで炭酸カリウム(233mg、1.68mmol)を加え、室温で1時間撹拌した後、溶媒を減圧下で除去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=1/1)により精製して、標題生成物3−エチニル−5−メトキシ−N−メチルベンズアミド20d(140mg、淡黄色固体)を得、収率は88%であった。
MS m/z(ESI):190[M+H]
【0127】
ステップ4
(S)−3−(5−アミノ−4−カルバモイル−3−((3−メトキシ−5−(メチルカルバモイル)フェニル)エチニル)−1H−ピラゾール−1−カルボン酸tert−ブチルエステル)
(S)−3−(5−アミノ−3−ブロモ−4−カルバモイル−1H−ピラゾール−1−イル)ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル19e(329mg、0.88mmol)、トリエチルアミン(2mL)、1,1’−ビスジフェニルホスフィノフェロセンパラジウムジクロリド(129mg、0.2mmol)、ヨウ化第一銅(34mg、0.18mmol)およびN,N−ジメチルホルムアミド(8mL)を混合し、次いで脱酸素化し、アルゴン雰囲気下で90℃に加熱し、次いでN,N−ジメチルホルムアミド(2mL)中の3−エチニル−5−メトキシ−N−メチルベンズアミド20dの溶液(1.00g、5.3mmol)を滴下して加え、12時間撹拌し続け、溶媒を減圧下で除去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール=20/1)により精製して、標題生成物(S)−3−(5−アミノ−4−カルバモイル−3−(((3−メトキシ−5−(メチルカルバモイル)フェニル)エチニル)−1H−ピラゾール−1−カルボン酸tert−ブチルエステル20e(400mg、粗製、褐色固体)を得た。
MS m/z(ESI):383[M+H−100]
【0128】
ステップ5
(S)−5−アミノ−3−((3−メトキシ−5−(メチルカルバモイル)フェニル)エチニル)−1−(ピロリジン−3−イル)−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド塩酸塩
(S)−3−(5−アミノ−4−カルバモイル−3−((3−メトキシ−5−(メチルカルバモイル)フェニル)エチニル)−1H−ピラゾール−1−カルボン酸tert−ブチルエステル20e(400mg、粗製)をジクロロメタン(5mL)に溶解し、次いでエタノール中の塩化水素の溶液(30%、3mL)を加え、室温で1時間撹拌し、反応が完了した後、溶媒を減圧下で除去して、標題生成物(S)−5−アミノ−3−((3−メトキシ−5−(メチルカルバモイル)フェニル)エチニル)−1−(ピロリジン−3−イル)−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド塩酸塩20f(300mg、粗製、褐色固体)を得た。その生成物を精製することなく次の反応に直接使用した。
MS m/z(ESI):383[M+H]
【0129】
ステップ6
(S)−1−(1−アクリロイルピロリジン−3−イル)−5−アミノ−3−((3−メトキシ−5−(メチルカルバモイル)フェニル)エチニル)−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド
化合物(S)−5−アミノ−3−((3−メトキシ−5−(メチルカルバモイル)フェニル)エチニル)−1−(ピロリジン−3−イル)−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド塩酸塩20f(150mg、0.39mmol、粗製)、塩化アクリロイル(42mg、0.47mmol)、重炭酸ナトリウム(131mg、1.56mmol)、水(4mL)、およびテトラヒドロフラン(8mL)を0℃で混合し、この温度で0.5時間撹拌し、酢酸エチル(20mL×2)で抽出し、有機相を合わせて無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、乾燥剤を濾過により除去し、溶媒を減圧下で除去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール=20/1)により精製して、標題生成物(S)−1−(1−アクリロイルピロリジン−3−イル)−5−アミノ−3−((3−メトキシ−5−(メチルカルバモイル)フェニル)エチニル)−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド20(60mg、白色固体)を得、収率は2つのステップで35%であった。
MS m/z(ESI):437[M+H]
H NMR(400MHz,CDOD)δ 7.59(s,1H)、7.45(s,1H)、7.28(s,1H)、6.73−6.58(m,1H)、6.36−6.28(m,1H)、5.83−5.75(m,1H)、5.04−4.93(m,1H)、4.12−3.91(m,2H)、3.89(s,3H)、3.86−3.66(m,2H)、2.93(s,3H)、2.51−2.44(m,1H)、2.42−2.34(m,1H)。
【0130】
実施例21
(S)−1−(1−アクリロイルピロリジン−3−イル)−3−((3,5−ジメトキシフェニル)エチニル)−5−(メチルアミノ)−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド
【化32】
ステップ1
(S)−3−(3−ブロモ−4−シアノ−5−(メチルアミノ)−1H−ピラゾール−1−イル)ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
化合物(S)−3−(5−アミノ−3−ブロモ−4−シアノ−1H−ピラゾール−1−イル)ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル7c(178mg、0.5mmol)、およびベンゼンスルホン酸一水和物(12mg、0.07mmol)をオルトギ酸トリエチル(4mL)に溶解し、2時間加熱還流し、反応が終了した後、溶媒を減圧下で除去し、残渣を水に分散させ、次に酢酸エチル(30mL×2)で抽出し、有機相を合わせて無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、乾燥剤を濾過により除去し、濾液を減圧下溶媒で除去し、残渣をエタノール(10mL)に溶解して0℃に冷却し、水素化ホウ素ナトリウム(89mg、2.35mmol)を加え、次いで室温で2時間撹拌し、反応が完了した後、飽和塩水でクエンチし、次いで酢酸エチル(30mL×2)で抽出し、有機相を合わせ、溶媒を減圧下で除去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=100/1〜1/1)により精製して、標題生成物(S)−3−(3−ブロモ−4−シアノ−5−(メチルアミノ)−1H−ピラゾール−1−イル)ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル21a(178mg、白色固体)を得、収率は100%であった。
MS m/z(ESI):314[M+H−56]
【0131】
ステップ2
(S)−3−(4−シアノ−3−((3,5−ジメトキシフェニル)エチニル)−5−(メチルアミノ)−1H−ピラゾール−1−イル)ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
(S)−3−(3−ブロモ−4−シアノ−5−(メチルアミノ)−1H−ピラゾール−1−イル)ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル21a(1.85g、5.0mmol)、トリエチルアミン(20mL)、1,1’−ビスジフェニルホスフィノフェロセンパラジウムジクロリド(816mg、1mmol)、ヨウ化第一銅(190mg、1mmol)およびN,N−ジメチルメチル(20mL)を一緒に混合し、脱酸素化し、アルゴン雰囲気下で90℃に加熱し、次いで、N,N−ジメチルホルムアミド(10mL)中の1−エチニル−3,5−ジメトキシベンゼンの溶液(4.86g、30mmol)を滴下して加え、12時間撹拌し続け、溶媒を減圧下で除去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=50/1〜0/1)により精製し、標題生成物(S)−3−(4−シアノ−3−((3,5−ジメトキシフェニル)エチニル)−5−(メチルアミノ)−1H−ピラゾール−1−イル)ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル21b(2.1g、褐色固体)を得、収率は80%であった。
MS m/z(ESI):496[M+H−56]
【0132】
ステップ3
(S)−3−(5−((tert−ブトキシカルボニル)(メチル)アミノ)−4−シアノ−3−((3,5−ジメトキシフェニル)エチニル)−1H−ピリジルジリデン−1−イル)ピロリジン−1)−カルボン酸tert−ブチルエステル
(S)−3−(4−シアノ−3−((3,5−ジメトキシフェニル)エチニル)−5−(メチルアミノ)−1H−ピラゾール−1−イル)ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル21b(225mg、0.5mmol)をジクロロメタン(10mL)に溶解し、次いでトリエチルアミン(150mg、1.5mmol)、Boc無水物(218mg、1mmol)および4−ジメチルアミノピリジン(6mg、0.05mmol)を順次加え、室温で2時間撹拌した後、飽和塩水(10mL)を加え、次いで酢酸エチル(20mL×2)で抽出し、有機相を合わせ、溶媒を減圧下で除去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=50/1〜1/1)により精製して、標題生成物(S)−3−(5−((tert−ブトキシカルボニル)(メチル)アミノ)−4−シアノ−3−((3,5−ジメトキシフェニル)エチニル)−1H−ピリジルジリデン−1−イル)ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル21c(200mg、淡黄色固体)を得、収率は72%であった。
MS m/z(ESI):440[M+H−112]
【0133】
ステップ4
(S)−3−(5−((tert−ブトキシカルボニル)(メチル)アミノ)−4−カルバモイル−3−((3,5−ジメトキシフェニル)エチニル)−1H−ピラゾール−1−イル)ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
(S)−3−(5−((tert−ブトキシカルボニル)(メチル)アミノ)−4−シアノ−3−((3,5−ジメトキシフェニル)エチニル)−1H−ピリジルジリデン−1−イル)ピロリジン−1)−カルボン酸tert−ブチルエステル21c(55mg、0.1mmol)、水酸化ナトリウムの水溶液(0.5M、0.1mL、0.05mmol)、過酸化水素の水溶液(30%、0.5mL)およびジメチルスルホキシド(1mL)を混合し、室温で2時間撹拌し、反応物を飽和塩水(10mL)で希釈し、酢酸エチル(20mL×2)で抽出し、有機相を合わせ、溶媒を減圧下で除去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=100/1〜1/100)により精製して、標題生成物(S)−3−(5−((tert−ブトキシカルボニル)(メチル)アミノ)−4−カルバモイル−3−((3,5−ジメトキシフェニル)エチニル)−1H−ピラゾール−1−イル)ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル21d(30mg、褐色固体)を得、収率は50%であった。
MS m/z(ESI):414[M+H−156]
【0134】
ステップ5
(S)−3−((3,5−ジメトキシフェニル)エチニル)−5−(メチルアミノ)−1−(ピロリジン−3−イル)−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド塩酸塩
(S)−3−(5−((tert−ブトキシカルボニル)(メチル)アミノ)−4−カルバモイル−3−((3,5−ジメトキシフェニル)エチニル)−1H−ピラゾール−1−イル)ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル21d(570mg、1mmol)を酢酸エチル(10mL)に溶解し、次いでエタノール中の塩化水素の溶液(33%、5mL)を加え、室温で1時間撹拌し、反応が完了した後、溶媒を減圧下で除去して、標題生成物(S)−3−((3,5−ジメトキシフェニル)エチニル)−5−(メチルアミノ)−1−(ピロリジン−3−イル)−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド塩酸塩21e(400mg、粗製、褐色固体)を得た。この生成物をさらに精製することなく次のステップに直接使用した。
MS m/z(ESI):370[M+H]
【0135】
ステップ6
(S)−1−(1−アクリロイルピロリジン−3−イル)−3−((3,5−ジメトキシフェニル)エチニル)−5−(メチルアミノ)−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド
化合物(S)−3−((3,5−ジメトキシフェニル)エチニル)−5−(メチルアミノ)−1−(ピロリジン−3−イル)−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド塩酸塩21e、塩化アクリロイル(254mg、2.82mmol)、炭酸カリウムの水溶液(2.5M、4.7mL、11.78mmol)およびテトラヒドロフラン(10mL)を混合し、この温度で0.5時間撹拌し、次に酢酸エチル(50mL×2)で抽出し、有機相を合わせて無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、溶媒を減圧下で除去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール=100/1〜10/1)により精製して、標題生成物(S)−1−(1−アクリロイルピロリジン−3−イル)−3−((3,5−ジメトキシフェニル)エチニル)−5−(メチルアミノ)−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド21(720mg、白色固体)を得、収率は76%であった。
MS m/z(ESI):424[M+H]
HNMR(400MHz,CDCl)δ 6.88(s,1H)、6.69(d,J=2.3Hz,2H)、6.51(t,J=2.2Hz,1H)、6.46−6.40(m,2H)、5.74−5.72(m,1H)、5.52−5.48(m,1H)、5.06−5.01(m,1H)、4.09−3.94(m,3H)、3.80(s,6H)、3.72−3.70(m,1H)、3.00(s,3H)、2.71−2.56(m,1H)、2.45−2.35(m,1H)。
【0136】
実施例22
(S)−1−(1−アクリロイルピロリジン−3−イル)−3−((2−フルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)エチニル)−5−(メチルアミノ)−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド
【化33】
実施例22は、実施例21の手順に従って合成したが、第2のステップにおいて、1−エチニル−3,5−ジメトキシベンゼンの代わりに1−エチニル−2−フルオロ−3,5−ジメトキシベンゼンを用いた。
MS m/z(ESI):442[M+H]
H NMR(400MHz,CDCl)δ 7.08(s,1H)、6.68(d,J=7.2Hz,1H)、6.60−6.57(m,2H)、6.51−6.40(m,2H)、5.74−5.69(m,1H)、5.35(s,1H)、5.08−4.99(m,1H)、4.11−4.08(m,1H),4.05−3.94(m,2H)、3.88(s,3H)、3.79(s,3H)、3.75−3.65(m,1H)、3.00(t,J=5.2Hz,3H)、2.72−2.58(m,1H)、2.44−2.33(m,1H)。
【0137】
実施例23
(S)−1−(1−アクリロイルピロリジン−3−イル)−3−((5−クロロ−2−フルオロフェニル)エチニル)−5−(メチルアミノ)−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド
【化34】
実施例23は、実施例21の手順に従って合成したが、第2のステップにおいて、1−エチニル−3,5−ジメトキシベンゼンの代わりに4−クロロ−2−エチニル−1−フルオロベンゼンを用いた。
MS m/z(ESI):416[M+H]
H NMR(400MHz,CDCl)δ 7.56−7.52(m,1H)、7.35−7.33(m,1H)、7.08(t,J=8.8Hz,1H)、7.02−6.92(m,1H)、6.51−6.39(m,2H)、5.74(d,J=9.3Hz,1H)、5.55−5.44(m,1H)、5.09−4.98(m,1H)、4.14−3.90(m,3H)、3.80−3.65(m,1H)、3.01(s,3H)、2.74−2.55(m,1H)、2.49−2.34(m,1H)。
【0138】
実施例24
(S)−1−(1−アクリロイルピロリジン−3−イル)−3−((3,5−ジメトキシフェニル)エチニル)−5−(エチルアミノ)−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド
【化35】
ステップ1
(S)−3−(5−エチルアミノ−4−シアノ−3−((3,5−ジメトキシフェニル)エチニル)−1H−ピラゾール−1−イル)ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
混合物(S)−3−(5−アミノ−4−シアノ−3−((3,5−ジメトキシフェニル)エチニル)−1H−ピラゾール−1−イル)ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル7d(500mg、1.14mmol)および水素化ナトリウム(91mg、2.28mmol、60%)をN,N−ジエチルアセトアミド(5mL)に加え、10分間撹拌し、次いでヨードエタン(106mg、0.68mmol)を加えて0.5時間撹拌し、反応溶液を水に注ぎ入れ、次いで減圧下で濃縮し、残渣を逆相高速液体分取クロマトグラフィー[アセトニトリル/水(0.1%ギ酸を含有):50%〜90%]により精製して、標題生成物(S)−3−(5−エチルアミノ−4−シアノ−3−((3,5−ジメトキシフェニル)エチニル)−1H−ピラゾール−1−イル)ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル24a(70mg、白色固体)を得、収率は22%であった。
MS m/z(ESI):410[M+1−56]
【0139】
ステップ2
(S)−3−(5−エチルアミノ−4−カルバモイル−3−((3,5−ジメトキシフェニル)エチニル)−1H−ピラゾール−1−イル)ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
(S)−3−(5−エチルアミノ−4−シアノ−3−((3,5−ジメトキシフェニル)エチニル)−1H−ピラゾール−1−イル)ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル24a(55mg)、0.12mmol)をジメチルスルホキシド(3mL)に溶解し、次に過酸化水素(2mL)および水酸化ナトリウム(300mg、7.5mmol)を加え、室温で10分間撹拌した後、40℃まで加温し、反応が完了した後、冷却後にそれを水(20mL)で希釈し、酢酸エチル(30mL)で抽出し、水(20mL×3)で洗浄し、有機相を減圧下で濃縮し、残渣を逆相高速液体分取クロマトグラフィー[アセトニトリル/水(0.1%ギ酸を含有):50%〜90%]により精製して、標題生成物(S)−3−(5−エチルアミノ−4−カルバモイル−3−((3,5−ジメトキシフェニル)エチニル)−1H−ピラゾール−1−イル)ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル24b(15mg)を得、収率は26%であった。
MS m/z(ESI):484[M+1]
【0140】
ステップ3
(S)−3−((3,5−ジメトキシフェニル)エチニル)−5−(エチルアミノ)−1−(ピロリジン−3−イル)−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド
(S)−3−(5−エチルアミノ−4−カルバモイル−3−((3,5−ジメトキシフェニル)エチニル)−1H−ピラゾール−1−イル)ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル24b(15mg、0.031mmol)をジクロロメタン(2mL)に溶解し、次いでトリフルオロ酢酸(0.5mL)を加え、30分間撹拌し、反応が完了した後、反応系を減圧下で濃縮して、標題生成物(S)−3−((3,5−ジメトキシフェニル)エチニル)−5−(エチルアミノ)−1−(ピロリジン−3−イル)−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド24c(20mg、粗製、褐色油)を得、収率は>100%であった。その生成物を精製することなく次の反応に使用した。
MS m/z(ESI):384[M+1]
【0141】
ステップ4
(S)−1−(1−アクリロイルピロリジン−3−イル)−3−((3,5−ジメトキシフェニル)エチニル)−5−(エチルアミノ)−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド
化合物(S)−3−((3,5−ジメトキシフェニル)エチニル)−5−(エチルアミノ)−1−(ピロリジン−3−イル)−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド24c(20mg、0.031mmol、粗製)をテトラヒドロフラン(5mL)に溶解し、次いで飽和重炭酸ナトリウム溶液(2mL)を加え、次にテトラヒドロフラン中の塩化アクリロイルの溶液(2.7mg、0.03mmol)を加え、0.5時間撹拌し、反応溶液を減圧下で濃縮し、残渣を酢酸エチル(30mL)に溶解し、次いで水(20mL×3)で洗浄し、次いで有機相を減圧下で濃縮し、残渣を逆相高速液体分取クロマトグラフィー[アセトニトリル/水(0.1%ギ酸を含有):20%〜70%]により精製して、標題生成物(S)−1−(1−アクリロイルピロリジン−3−イル)−3−((3,5−(ジメトキシフェニル)エチニル)−5−(エチルアミノ)−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド24(4.7mg、白色固体)を得、収率は24%であった。
MS m/z(ESI):438[M+1]
H NMR(400MHz,CDCl)δ 8.87(brs,1H)、6.74(s,2H)、6.54(s,1H)、6.52(s,1H)、6.48−6.40(m,2H)、5.74−5.69(m,1H)、5.06−4.97(m,2H)、4.13−3.93(m,3H)、3.84(s,6H)、3.80−3.67(m,1H)、3.42(brs,2H)、2.75−2.35(m,2H)、1.31−1.25(m,3H)。
【0142】
実施例25
(S)−1−(1−アクリロイルピロリジン−3−イル)−3−((3,5−ジメトキシフェニル)エチニル)−5−(イソプロピルアミノ)−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド
【化36】
ステップ1
(S)−3−(4−シアノ−3−((3,5−ジメトキシフェニル)エチニル)−5−(イソプロピルアミノ)−1H−ピラゾール−1−イル)ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
混合物(S)−3−(5−アミノ−4−シアノ−3−((3,5−ジメトキシフェニル)エチニル)−1H−ピラゾール−1−イル)ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル7d(600mg、1.37mmol)、炭酸セシウム(893mg、2.74mmol)およびアセトニトリル(25mL)を10分間撹拌し、次いで2−ブロモプロパン(186mg、1.51mmol)を速やかに加え、72℃に加熱し、6時間撹拌し、次いで室温に冷却し、減圧下で濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=2/1)により精製して、標題生成物(S)−3−(4−シアノ−3−((3,5−ジメトキシフェニル)エチニル)−5−(イソプロピルアミノ)−1H−ピラゾール−1−イル)ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル25a(600mg、淡黄色固体)を得、収率は91%であった。
MS m/z(ESI):424[M+1−56]
【0143】
実施例25は、実施例24で行われた第2〜第4のステップの操作を参照して合成した。
MS m/z(ESI):452[M+1]
H NMR(400MHz,CDCl)δ 6.88(brs,1H)、6.70(s,2H)、6.54(s,1H)、6.51−6.39(m,2H)、6.03(t,J=10.3Hz,1H)、5.74−5.69(m,1H)、5.49(brs,1H)、4.96−4.87(m,1H)、4.09−3.86(m,3H)、3.80−3.66(m,7H)、3.45−3.43(m,1H)、2.69−2.32(m,2H)、1.27−1.15(m,6H)。
【0144】
実施例26
(S)−1−(1−アクリロイルピロリジン−3−イル)−5−((シクロプロピルメチル)アミノ)−3−((3,5−ジメトキシフェニル)エチニル)−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド
【化37】
ステップ1
(S)−1−(1−アクリロイルピロリジン−3−イル)−5−((シクロプロピルメチル)アミノ)−3−((3,5−ジメトキシフェニル)エチニル)−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド
化合物(S)−1−(1−アクリロイルピロリジン−3−イル)−5−アミノ−3−((3,5−ジメトキシフェニル)エチニル)−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド7(50mg、0.12mmol)をアセトニトリル(2mL)に溶解し、次いで炭酸セシウム(80mg、0.24mmol)および(ブロモメチル)シクロプロパン(19mg、0.13mmol)を加え、70℃に加温し、4時間撹拌し、次に反応溶液を水(30mL)に注ぎ入れ、酢酸エチル(30mL×3)で抽出し、有機相を合わせて無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、残渣をシリカゲルの薄層上のクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール=12/1)により調製して、標題生成物(S)−1−(1−アクリロイルピロリジン−3−イル)−5−((シクロプロピルメチル)アミノ)−3−((3,5−ジメトキシフェニル)エチニル)−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド26(14mg、白色固体)を得、収率は28%であった。
MS m/z(ESI):464[M+1]
H NMR(400MHz,CDCl)δ 6.89(brs,1H)、6.71(s,2H)、6.54(s,1H)、6.51−6.37(m,2H)、5.76−5.71(m,1H)、5.40(brs,1H)、5.03−4.95(m,1H)、4.06−3.89(m,3H)、3.82(s,6H)、3.78−3.67(m,1H)、3.06−3.02(m,2H)、2.69−2.52(m,1H)、2.46−2.35(m,1H)、1.15−0.98(m,1H)、0.63−0.60(m,2H)、0.29−0.27(m,2H)。
【0145】
実施例27
(S)−1−(1−アクリロイルピロリジン−3−イル)−3−((3,5−ジメトキシフェニル)エチニル)−5−((2,2,2−トリフルオロエチル)アミノ)−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド
【化38】
ステップ1
(S)−3−(4−シアノ−3−((3,5−ジメトキシフェニル)エチニル)−5−((2,2,2−トリフルオロエチル)アミノ)−1H−ピラゾール−1−イル)ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
(S)−3−(5−アミノ−4−シアノ−3−((3,5−ジメトキシフェニル)エチニル)−1H−ピラゾール−1−イル)ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル7d(430mg、0.98mmol)、トリフルオロアセトアルデヒド(75%)の水溶液(304mg、1.96mmol)およびテトラエチルチタネート(448mg、1.96mmol)をジクロロメタン(15mL)に加え、2時間撹拌し、反応が完了した後、水素化ホウ素ナトリウム(75mg、1.96mmol)を反応混合物に加え、室温で1時間撹拌を続け、反応混合物を水に注ぎ入れ、酢酸エチル(20mL×3)で抽出し、有機相を合わせて無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、乾燥剤を濾過により除去し、反応系を減圧下で濃縮し、残渣をカラムにより速やかに精製して、標題生成物(S)−3−(4−シアノ−3−((3,5−ジメトキシフェニル)エチニル)−5−((2,2,2−トリフルオロエチル)アミノ)−1H−ピラゾール−1−イル)ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル27a(120mg、黄色油状物質)を得、収率は26%であった。
MS m/z(ESI):464[M+1−56]
【0146】
実施例27は、実施例24で行われた第2〜第4のステップの操作を参照して合成した。
MS m/z(ESI):492[M+1]
H NMR(400MHz,CDCl)δ 6.92(brs,1H)、6.70(s,2H)、6.52(s,1H)、6.47−6.39(m,2H)、6.31−6.25(m,1H)、5.75−5.65(m,1H)、5.65(brs,1H)、5.05−4.98(m,1H)、4.10−3.88(m,3H)、3.80(s,6H)、3.75−3.61(m,3H)、2.63−2.34(m,2H)。
【0147】
実施例28
(S)−1−(1−アクリロイルピロリジン−3−イル)−3−((3,5−ジメトキシフェニル)エチニル)−5−((2−メトキシエチル)アミノ)−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド
【化39】
実施例28は、実施例25の手順に従って合成したが、第1のステップにおいて、2−ブロモプロパンの代わりに1−ブロモ−2−メトキシエタンを用いた。
MS m/z(ESI):468[M+1]
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ 7.32(brs,1H)、6.74(d,J=2.2Hz,2H)、6.64(dd,J=16.8,10.4Hz,1H)、6.60(t,J=2.2Hz,1H)、6.50(t,J=6.0Hz,1H)、6.16(dd,J=16.8,5.0Hz,1H)、5.68(t,J=10.8Hz,1H)、5.15−5.05(m,1H)、4.05−4.01(m,0.5H)、3.86−3.81(m,1.5H)、3.77(s,6H)、3.70−3.61(m,1H)、3.59−3.50(m,1H)、3.46(t,J=5.1Hz,2H)、3.39−3.34(m,2H)、3.26(s,3H)、2.42−2.23(m,2H)。
【0148】
実施例29
(S)−1−(1−アクリロイルピロリジン−3−イル)−3−((3,5−ジメトキシフェニル)エチニル)−5−((2−ヒドロキシエチル)アミノ)−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド
【化40】
ステップ1
(S)−3−(5−((2−アセトキシエチル)アミノ)−4−シアノ−3−((3,5−ジメトキシフェニル)エチニル)−1H−ピラゾール−1−イル)ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
(S)−3−(5−アミノ−4−シアノ−3−((3,5−ジメトキシフェニル)エチニル)−1H−ピラゾール−1−イル)ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル7d(300mg、0.685mmol)、2−ブロモ酢酸エチル(126mg、0.753mmol)、炭酸セシウム(447mg、1.37mmol)およびアセトニトリル(4mL)の混合物を90℃に加熱し、2時間撹拌し、反応溶液を室温に冷却し、水(50mL)に注ぎ入れ、次いで酢酸エチル(30mL×3)で抽出し、有機相を合わせて無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、乾燥剤を濾過により除去し、反応系を減圧下で濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール=15/1)により精製して、標題生成物(S)−3−(5−((2−アセトキシエチル)アミノ)−4−シアノ−3−((3,5−ジメトキシフェニル)エチニル)−1H−ピラゾール−1−イル)ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル29a(148mg、黄色固体)を得、収率は41%であった。
MS m/z(ESI):468[M+1−56]
【0149】
ステップ2
(S)−3−(4−カルバモイル−3−((3,5−ジメトキシフェニル)エチニル)−5−((2−ヒドロキシエチル)アミノ)−1H−ピラゾール−1−イル)ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
(S)−3−(5−((2−アセトキシエチル)アミノ)−4−シアノ−3−((3,5−ジメトキシフェニル)エチニル)−1H−ピラゾール−1−イル)ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル29a(68mg、0.146mmol)、エタノール(5mL)およびジメチルスルホキシド(1mL)の混合物に飽和水酸化ナトリウム溶液(3mL)および過酸化水素(4mL)を加え、30℃で1時間撹拌し、反応が完了した後、反応溶液を飽和亜硫酸ナトリウム溶液(30mL)に注ぎ入れ、酢酸エチル(30mL×3)で抽出し、有機相を合わせて無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、乾燥剤を濾過により除去し、反応系を減圧下で濃縮して、標題生成物(S)−3−(4−カルバモイル−3−((3,5−ジメトキシフェニル)エチニル)−5)−((2−ヒドロキシエチル)アミノ)−1H−ピラゾール−1−イル)ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル29b(110mg、粗製、黄色油状物質)を得、収率は>100%であった。その生成物を精製することなく次の反応に使用した。
MS m/z(ESI):444[M+1−56]
【0150】
ステップ3
(S)−3−((3,5−ジメトキシフェニル)エチニル)−5−((2−ヒドロキシエチル)アミノ)−1−(ピロリジン−3−イル)−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド
化合物(S)−3−(4−カルバモイル−3−((3,5−ジメトキシフェニル)エチニル)−5−((2−ヒドロキシエチル)アミノ)−1H−ピラゾール−1−イル)ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル29b(110mg、0.146mmol、粗製)をメタノール中の塩酸の溶液(5mL)に溶解し、40℃に加熱して1時間撹拌し、反応が完了した後、反応系を減圧下で濃縮して、標題生成物(S)−3−((3,5−ジメトキシフェニル)エチニル)−5−((2−ヒドロキシエチル)アミノ)−1−(ピロリジン−3−イル)−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド29c(160mg、粗製、白色固体)を得、収率は>100%であった。その生成物を精製することなく次の反応に使用した。
MS m/z(ESI):400[M+1]
【0151】
ステップ4
(S)−1−(1−アクリロイルピロリジン−3−イル)−3−((3,5−ジメトキシフェニル)エチニル)−5−((2−ヒドロキシエチル)アミノ)−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド
化合物(S)−3−((3,5−ジメトキシフェニル)エチニル)−5−((2−ヒドロキシエチル)アミノ)−1−(ピロリジン−3−イル)−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド29c(160mg、0.146mmol、粗製)をテトラヒドロフラン(5mL)に溶解し、次いで飽和重炭酸ナトリウム溶液(10mL)を加え、次いで塩化アクリロイル(12mg、0.13mmol)を加え、室温で10分間撹拌した。反応が完了した後、反応溶液を水(50mL)に注ぎ入れ、酢酸エチル(30mL×3)で抽出し、有機相を合わせて無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、乾燥剤を濾過により除去し、反応系を減圧下で濃縮し、残渣を逆相高速分取クロマトグラフィー[アセトニトリル/水(0.2%ギ酸を含有):20%〜60%]により精製して、標題生成物(S)−1−(1−アクリロイルピロリジン−3−イル)−3−((3,5−ジメトキシフェニル)エチニル)−5−((2−ヒドロキシエチル)アミノ)−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド29(6mg、白色固体)を得、収率は9%であった。
MS m/z(ESI):454[M+1]
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ 7.36(brs,1H)、6.76(brs,1H)、6.74(s,2H)、6.70−6.60(m,2H)、6.55−6.52(m,1H)、6.17(d,J=16.9Hz,1H)、5.69(t,J=10.9Hz,1H)、5.16−5.10(m,1H)、4.87(s,1H)、4.06−4.0(m,0.5H)、3.83−3.81(m,1.5H)、3.77(s,6H)、3.68−3.63(m,2H)、3.55−3.53(m,2H)、3.28−3.26(m,2H)、2.38−2.27(m,2H)。
【0152】
実施例30
(S)−1−(1−アクリロイルピロリジン−3−イル)−3−((3,5−ジメトキシフェニル)エチニル)−5−((3−モルホリノプロピル)アミノ)−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド
【化41】
ステップ1
3−モルホリノプロピル4−メチルベンゼンスルホネート
化合物3−モルホリノプロパン−1−オール30a(500mg、3.45mmol)をジクロロメタン(100ml)に溶解し、次いで4−ジメチルアミノピリジン(42mg、0.34mmol)、トリエチルアミン(1.04g、10.3mmol)および塩化p−トルエンスルホニル(988mg、5.17mmol)を加え、室温で一晩撹拌し、反応が完了した後、反応溶液を水(50mL)に注ぎ入れ、次いでジクロロメタン(50mL×3)で抽出し、有機相を合わせて無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、乾燥剤を濾過により除去し、反応系を減圧下で濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=2/1)により精製して、標題生成物3−モルホリノプロピル4−メチルベンゼンスルホネート30b(660mg、黄色油状物質)を得、収率は64%であった。
MS m/z(ESI):300[M+1]
【0153】
実施例30は、実施例25の手順を参照して合成したが、第1のステップにおいて、2−ブロモプロパンの代わりに3−モルホリノプロピル−4−メチルベンゼンスルホネートを用いた。
MS m/z(ESI):537[M+1]
H NMR(400MHz,CDCl)δ 8.23(brs,1H)、7.12(brs,1H)、6.94(brs,1H)、6.69(s,2H)、6.52(s,1H)、6.49−6.40(m,2H)、5.92(brs,1H)、5.74−5.70(m,1H)、5.03−4.96(m,1H)、4.09−3.90(m,3H)、3.80−3.68(m,11H)、3.28(brs,2H)、2.89(brs,6H)、2.69−2.33(m,2H)、1.93(brs,2H)。
【0154】
実施例31
(S)−1−(1−アクリロイルピロリジン−3−イル)−3−((3,5−ジメトキシフェニル)エチニル)−5−((2−モルホリノエチル)アミノ)−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド
【化42】
実施例31は、実施例25の手順を参照して合成したが、第1のステップにおいて、2−ブロモプロパンを4−(2−クロロエチル)モルホリンに置き換えた。
MS m/z(ESI):523[M+1]
H NMR(400MHz,CDCl)δ 8.14(s,1H)、6.95(brs,1H)、6.69(s,2H)、6.63(brs,1H)、6.52(s,1H)、6.49−6.39(m,2H)、6.14(brs,1H)、5.75−5.70(m,1H)、5.06−4.98(m,1H)、4.11−3.85(m,3H)、3.80−3.72(m,11H)、3.37−3.33(m,2H)、2.80−2.73(m,2H)、2.65(brs,4H)、2.45−2.32(m,2H)。
【0155】
実施例32
(S)−1−(1−アクリロイルピロリジン−3−イル)−3−((3,5−ジメトキシフェニル)エチニル)−5−((2−(ピロリジン−1−イル)エチル)アミノ)−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド
【化43】
ステップ1
2−ブロモエチル4−メチルベンゼンスルホネート
化合物2−ブロモエタノール32a(500mg、4.0mmol)、4−ジメチルアミノピリジン(246mg、2.02mmol)およびトリエチルアミン(1.22g、12.1mmol)をジクロロメタン(50mL)に溶解し、0℃に冷却し、次に塩化p−トルエンスルホニル(1.15g、6.05mmol)を少量ずつ加え、添加が終了した後、室温で一晩撹拌し、反応が完了した後、反応物を水(50mL)に注ぎ入れ、ジクロロメタン(50mL×3)で抽出し、有機相を合わせて無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、乾燥剤を濾過により除去し、反応系を減圧下で濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=10/1)により精製し、標題生成物2−ブロモエチル4−メチルベンゼンスルホネート32b(600mg、黄色油状物質)を得、収率は53%であった。
MS m/z(ESI):277[M+1]
【0156】
ステップ2
(S)−3−(5−((2−ブロモエチル)アミノ)−4−シアノ−3−((3,5−ジメトキシフェニル)エチニル)−1H−ピラゾール−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
混合物(S)−3−(5−アミノ−4−シアノ−3−((3,5−ジメトキシフェニル)エチニル)−1H−ピラゾール−1−イル)ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル7d(400mg、0.92mmol)、2−ブロモエチル4−メチルベンゼンスルホネート(380mg、1.37mmol)、炭酸セシウム(600mg、1.84mmol)およびアセトニトリル(10mL)を70℃に加熱し、2時間撹拌し、反応溶液を水(50mL)に注ぎ入れ、酢酸エチル(50mL×3)で抽出し、有機相を合わせて無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、乾燥剤を濾過により除去し、反応系を減圧下で濃縮し、残渣を精製用クイックカラムにより精製して、標題生成物(S)−3−(5−((2−ブロモエチル)アミノ)−4−シアノ−3−((3,5−ジメトキシフェニル)エチニル)−1H−ピラゾール−1−カルボン酸tert−ブチルエステル32c(240mg、褐色油状物質)を得、収率は48%であった。
MS m/z(ESI):408[M+1−56−80]
【0157】
ステップ3
(S)−3−(4−シアノ−3−((3,5−ジメトキシフェニル)エチニル)−5−((2−(ピロリジン−1−イル)エチル)アミノ)−1H−ピラゾール−1−イル)ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
(S)−3−(5−((2−ブロモエチル)アミノ)−4−シアノ−3−((3,5−ジメトキシフェニル)エチニル)−1H−ピラゾール−1−カルボン酸tert−ブチルエステル32c(240mg、0.44mmol)、ピロリジン(47mg、0.66mmol)、炭酸セシウム(288mg、0.88mmol)およびアセトニトリル(5mL)の混合物を70℃に加熱し、1.5時間撹拌し、反応溶液を水(30mL)に注ぎ入れ、次いで酢酸エチル(30mL×3)で抽出し、有機相を合わせて無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、乾燥剤を濾過により除去し、反応系を減圧下で濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール=10/1)により精製して、標題生成物(S)−3−(4−シアノ−3−((3,5−ジメトキシフェニル)エチニル)−5−((2−(ピロリジン−1−イル)エチル)アミノ)−1H−ピラゾール−1−イル)ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル32d(200mg、黄色油状物質)を得、収率は85%であった。
MS m/z(ESI):479[M+1−56]
【0158】
実施例32は、実施例24で行われた第2〜第4のステップの操作ステップを参照して合成した。
MS m/z(ESI):507[M+1]
H NMR(400MHz,CDCl)δ 8.38(s,1H)、6.99(brs,1H)、6.69(s,2H)、6.51(s,1H)、6.47−6.36(m,2H)、5.72−5.67 m,2H)、5.16−5.08(m,1H)、4.12−3.86(m,3H)、3.80−3.62(m,9H)、3.33−3.29(m,6H)、2.62−2.34(m,2H)、2.07(brs,4H)。
【0159】
実施例33
(S)−1−(1−アクリロイルピロリジン−3−イル)−3−((3,5−ジメトキシフェニル)エチニル)−5−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド
【化44】
ステップ1
4−ヨードテトラヒドロ−2H−ピラン
4−ヒドロキシテトラヒドロ−2H−ピラン33a(2.04g、20mmol)、トリフェニルホスフィン(6.81g、26)およびイミダゾール(2.04g、30mmol)をジクロロメタン(100mL)に溶解し、0℃に冷却し、次いでヨウ素(6.09g、24mmol)を加え、45℃で14時間撹拌し、反応を水でクエンチし、次いで酢酸エチル(50mL×2)で抽出し、有機相を合わせて無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、乾燥剤を濾過により除去し、反応系を減圧下で濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=1/1)により精製して、標題生成物4−ヨードテトラヒドロ−2H−ピラン33b(2.12g、白色固体)を得、収率は50%であった。
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ 4.62(dt,J=13.9,4.5Hz,1H)、3.68−3.64(m,2H)、3.47−3.42(m,2H)、2.13−1.97(m,4H)。
【0160】
実施例33は、実施例24の手順に従って合成したが、第1のステップにおいて、ヨウ化エチルの代わりに4−ヨードテトラヒドロ−2H−ピランを使用した。
MS m/z(ESI):494[M+H]
H NMR(400MHz,CDOD)δ 6.74(t,J=2.2Hz,2H)、6.71−6.62(m,1H)、6.60−6.58(m,1H)、6.36−6.30(m,1H)、5.82−5.77(m,1H)、5.18−5.12(m,1H)、4.04−3.94(m,6H)、3.81(s,6H)、3.52−3.46(m,3H)、2.55−2.39(m,2H)、1.94−1.92(m,2H)、1.60−1.55(m,2H)。
【0161】
実施例34
(S)−1−(1−アクリロイルピロリジン−3−イル)−3−((3,5−ジメトキシフェニル)エチニル)−5−((1−メチルピペリジン−4−イル)アミノ)−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド
【化45】
ステップ1
4−ヨード−1−メチルピペリジン
4−ヒドロキシ−1−メチルピペリジン34a(2.3g、20mmol)、トリフェニルホスフィン(6.81g、26mmol)、イミダゾール(2.04g、30mmol)およびジクロロメタン(100mL)を混合し、0℃に冷却し、次いでヨウ素(6.09g、24mmol)を加え、18時間撹拌し続け、反応が終了した後、水でクエンチし、次いでジクロロメタン(50mL×2)で抽出し、有機相を合わせて無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、乾燥剤を濾過により除去し、反応系を減圧下で濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール=10/1)により精製して、標題生成物4−ヨード−1−メチルピペリジン34b(2.25g、白色固体)を得、収率は50%であった。
MS m/z(ESI):226[M+H]
【0162】
ステップ2
(S)−1−(1−アクリロイルピロリジン−3−イル)−3−((3,5−ジメトキシフェニル)エチニル)−5−((1−メチルピペリジン−4−イル)アミノ)−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド
化合物(S)−1−(1−アクリロイルピロリジン−3−イル)−5−アミノ−3−((3,5−ジメトキシフェニル)エチニル)−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド7(210mg、0.5mmol)、4−ヨード−1−メチルピペリジン34b(450mg、2mmol)、炭酸カリウム(207mg、1.5mmol)およびアセトニトリル(10mL)を混合し、90℃で13時間加熱および撹拌し、減圧下で反応混合物から溶媒を除去し、次いで反応混合物を水に溶解し、次いで酢酸エチル(50mL×2)で抽出し、有機相を合わせ、溶媒を減圧下で除去し、残渣を逆相分取液体クロマトグラフィーにより精製して、標題生成物(S)−1−(1−アクリロイルピロリジン−3−イル)−3−((3,5−ジメトキシフェニル)エチニル)−5−((1−メチルピペリジン−4−イル)アミノ)−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド34(8.1mg、白色固体)を得、収率は3.2%であった。
MS m/z(ESI):507[M+H]
H NMR(400MHz,CDOD)δ 6.77(s,2H)、6.68−6.65(m,1H)、6.59(s,1H)、6.34−6.30(m,1H)、5.81−5.78(m,1H)、5.69−5.67(m,1H)、5.03−5.00(m,1H)、4.98−5.95(m,1H)、4.92−4.90(m,1H)、4.36(s,2H)、4.12−4.07(m,1H)、4.00−3.98(m,1H)、3.93−3.90(m,1H)、3.86−3.84(m,1H)、3.81(s,6H)、3.72−3.68(m,1H)、2.53−2.47(m,3H)、2.40−2.38(m,1H)、2.32(s,3H)、2.27−2.21(m,1H)。
【0163】
生物学的実験
FGFR活性阻害試験
FGFRのインビトロ活性に対する本発明の化合物の効果を、HTRFキナーゼアッセイキットを用いてキナーゼ反応における基質のリン酸化レベルを測定することによって評価した(表1)。
【0164】
FGFR1活性阻害試験
実験方法は以下のように要約される。
反応緩衝液は以下の成分を含有する:5倍希釈酵素緩衝液/キナーゼ5×(Cisbio、カタログ番号62EZBFDD)(その主成分は50mM HEPES、pH7.0である)、5mM MgClおよび1mM DTT;同社により精製されたヒト組換えFGFR1触媒ドメインタンパク質(アミノ酸308〜731)、反応緩衝液により希釈した0.6ng/μLのキナーゼ溶液;反応緩衝液により希釈した400nMビオチン化チロシンキナーゼ基質を含有する基質反応溶液(Cisbio、カタログ番号62TK0PEC)および40μM ATP;試験緩衝液(Cisbio、カタログ番号62SDBRDF)により希釈した0.125ng/μLのEu3+標識ケージ抗体(Cisbio、カタログ番号61T66KLB)、および25nMストレプトアビジン標識XL665(Cisbio、カタログ番号610SAXLB)。
【0165】
化合物をDMSO中で1mMに希釈し、次いでDMSOで4倍段階希釈して最小濃度0.061μMとし、各濃度を反応緩衝液でさらに40倍希釈した。化合物のIC50値が非常に低い場合、化合物の初期濃度を下げることができる。
【0166】
4μLの化合物溶液および2μLのFGFR1キナーゼ溶液を384ウェルアッセイプレート(Thermo、カタログ番号264706)に加え、十分に混合し、室温で15分間インキュベートし、次いで、4μLの基質反応溶液を加え、反応混合物を室温で60分間インキュベートし、次いで等量の試験溶液10μLを加えることによって反応を停止させ、混合物を均一に混合して室温で放置した。60分後、リン酸化生成物がEu3+標識ケージ抗体(ドナー)およびストレプトアビジン標識XL665抗体(レセプター)によって同時に認識され、レーザー励起後、互いに近いドナーとアクセプターとの間でエネルギー共鳴移動が起こり、エネルギーがドナー(620nm)からアクセプター(665nm)に移動し、それをマイクロプレートリーダーEnVision(Perkin Elmer)によって検出することができた。665/620の比は基質のリン酸化度と正相関しており、そのためFGFR1キナーゼの活性が検出された。
【0167】
この実験では、酵素を含まない群は100%阻害群であり、酵素を含むが化合物を含まない群は0%阻害群であった。このようにして、化合物によるFGFR1活性に対する阻害の割合を以下の式を用いて計算した:
阻害の割合=100−100*(比化合物−比100%阻害)/(比0%阻害−比100%阻害
化合物のIC50値は、ExcelのXLfitソフトウェアを使用して以下の式により10の濃度点から計算した:
Y=最小値+(最大値−最小値)/(1+10^((logIC50−X)*勾配係数))
式中、Yは阻害の割合、最小値はS字曲線の下平坦部の値、最大値はS字曲線の上平坦部の値、Xは試験される化合物の濃度の対数、勾配係数は曲線の勾配係数である。
【0168】
FGFR2活性阻害試験
実験方法は以下のように要約される。
反応緩衝液は以下の成分を含む:5倍希釈酵素緩衝液/キナーゼ5×(Cisbio、カタログ番号62EZBFDD)(その主成分は50mM HEPES、pH7.0である)、5mM MgClおよび1mM DTT;Yiqiao Shenzhou Biotech Co.,Ltd.から購入したヒト組換えFGFR2触媒ドメインタンパク質(アミノ酸400〜821)、反応緩衝液により希釈した0.45ng/μLのキナーゼ溶液;反応緩衝液により希釈した800nMビオチン化チロシンキナーゼ基質を含有する基質反応溶液(Cisbio、カタログ番号62TK0PEC)および50μM ATP;試験緩衝液(Cisbio、カタログ番号62SDBRDF)により希釈した0.125ng/μLのEu3+標識ケージ抗体(Cisbio、カタログ番号61T66KLB)、および50nMストレプトアビジン標識XL665(Cisbio、カタログ番号610SAXLB)。
【0169】
化合物をDMSO中で1mMに希釈し、次いでDMSOで4倍段階希釈して最小濃度0.061μMとし、各濃度を反応緩衝液でさらに40倍希釈した。化合物のIC50値が非常に低い場合、化合物の初期濃度を下げることができる。
【0170】
4μLの化合物溶液および2μLのFGFR2キナーゼ溶液を384ウェルアッセイプレート(Thermo、カタログ番号264706)に加え、十分に混合し、室温で15分間インキュベートし、次いで、4μLの基質反応溶液を加え、反応混合物を室温で60分間インキュベートし、次いで等量の試験溶液10μLを加えることによって反応を停止させ、混合物を均一に混合して室温で放置した。60分後、リン酸化生成物がEu3+標識ケージ抗体(ドナー)およびストレプトアビジン標識XL665抗体(レセプター)によって同時に認識され、レーザー励起後、互いに近いドナーとアクセプターとの間でエネルギー共鳴移動が起こり、エネルギーがドナー(620nm)からアクセプター(665nm)に移動し、それをマイクロプレートリーダーEnVision(Perkin Elmer)によって検出することができた。665/620の比は基質のリン酸化度と正相関しており、そのためFGFR2キナーゼの活性が検出された。
【0171】
この実験では、酵素を含まない群は100%阻害群であり、酵素を含むが化合物を含まない群は0%阻害群であった。このようにして、化合物によるFGFR2活性に対する阻害の割合を以下の式を用いて計算した:
阻害の割合=100−100*(比化合物−比100%阻害)/(比0%阻害−比100%阻害
化合物のIC50値は、ExcelのXLfitソフトウェアを使用して以下の式により10の濃度点から計算した:
Y=最小値+(最大値−最小値)/(1+10^((logIC50−X)*勾配係数))
式中、Yは阻害の割合、最小値はS字曲線の下平坦部の値、最大値はS字曲線の上平坦部の値、Xは試験される化合物の濃度の対数、勾配係数は曲線の勾配係数である。
【0172】
FGFR3活性阻害試験
実験方法は以下のように要約される。
反応緩衝液は以下の成分を含む:5倍希釈酵素緩衝液/キナーゼ5×(Cisbio、カタログ番号62EZBFDD)(その主成分は50mM HEPES、pH7.0である)、5mM MgClおよび1mM DTT;Yiqiao Shenzhou Biotech Co.,Ltd.から購入したヒト組換えFGFR3触媒ドメインタンパク質(アミノ酸399〜806)、反応緩衝液により希釈した0.3ng/μLのキナーゼ溶液、反応緩衝液により希釈した1000nMビオチン化チロシンキナーゼ基質を含有する基質反応溶液(Cisbio、カタログ番号62TK0PEC)および90μM ATP;試験緩衝液(Cisbio、カタログ番号62SDBRDF)により希釈した0.125ng/μLのEu3+標識ケージ抗体(Cisbio、カタログ番号61T66KLB)、および62.5nMストレプトアビジン標識XL665(Cisbio、カタログ番号610SAXLB)。
【0173】
化合物をDMSO中で1mMに希釈し、次いでDMSOで4倍段階希釈して最小濃度0.061μMとし、各濃度を反応緩衝液でさらに40倍希釈した。化合物のIC50値が非常に低い場合、化合物の初期濃度を下げることができる。
【0174】
4μLの化合物溶液および2μLのFGFR3キナーゼ溶液を384ウェルアッセイプレート(Thermo、カタログ番号264706)に加え、十分に混合し、室温で15分間インキュベートし、次いで、4μLの基質反応溶液を加え、反応混合物を室温で60分間インキュベートし、次いで等量の試験溶液10μLを加えることによって反応を停止させ、混合物を均一に混合して室温で放置した。60分後、リン酸化生成物がEu3+標識ケージ抗体(ドナー)およびストレプトアビジン標識XL665抗体(レセプター)によって同時に認識され、レーザー励起後、互いに近いドナーとアクセプターとの間でエネルギー共鳴移動が起こり、エネルギーがドナー(620nm)からアクセプター(665nm)に移動し、それをマイクロプレートリーダーEnVision(Perkin Elmer)によって検出することができた。665/620の比は基質のリン酸化度と正相関しており、そのためFGFR3キナーゼの活性が検出された。
【0175】
この実験では、酵素を含まない群は100%阻害群であり、酵素を含むが化合物を含まない群は0%阻害群であった。このようにして、化合物によるFGFR3活性に対する阻害の割合を以下の式を用いて計算した:
阻害の割合=100−100*(比化合物−比100%阻害)/(比0%阻害−比100%阻害
化合物のIC50値は、ExcelのXLfitソフトウェアを使用して以下の式により10の濃度点から計算した:
Y=最小値+(最大値−最小値)/(1+10^((logIC50−X)*勾配係数))
式中、Yは阻害の割合、最小値はS字曲線の下平坦部の値、最大値はS字曲線の上平坦部の値、Xは試験される化合物の濃度の対数、勾配係数は曲線の勾配係数である。
【0176】
FGFR4活性阻害試験
実験方法は以下のように要約される。
反応緩衝液は以下の成分を含む:5倍希釈酵素緩衝液/キナーゼ5×(Cisbio、カタログ番号62EZBFDD)(その主成分は50mM HEPES、pH7.0である)、5mM MgClおよび1mM DTT。Tsinghua University Protein Research Technology Centerから購入したヒト組換えFGFR4触媒ドメインタンパク質(アミノ酸460〜802)、反応緩衝液により希釈した0.5ng/μLのキナーゼ溶液、反応緩衝液により希釈した500nMビオチン化チロシンキナーゼ基質を含有する基質反応溶液(Cisbio、カタログ番号62TK0PEC)および90μM ATP;試験緩衝液(Cisbio、カタログ番号62SDBRDF)により希釈した0.125ng/μLのEu3+標識ケージ抗体(Cisbio、カタログ番号61T66KLB)、および31.25nMストレプトアビジン標識XL665(Cisbio、カタログ番号610SAXLB)。
【0177】
化合物をDMSO中で1mMに希釈し、次いでDMSOで4倍段階希釈して最小濃度0.061μMとし、各濃度を反応緩衝液でさらに40倍希釈した。化合物のIC50値が非常に低い場合、化合物の初期濃度を下げることができる。
【0178】
4μLの化合物溶液および2μLのFGFR4キナーゼ溶液を384ウェルアッセイプレート(Thermo、カタログ番号264706)に加え、十分に混合し、室温で15分間インキュベートし、次いで、4μLの基質反応溶液を加え、反応混合物を室温で60分間インキュベートし、次いで等量の試験溶液10μLを加えることによって反応を停止させ、混合物を均一に混合して室温で放置した。60分後、リン酸化生成物がEu3+標識ケージ抗体(ドナー)およびストレプトアビジン標識XL665抗体(レセプター)によって同時に認識され、レーザー励起後、互いに近いドナーとアクセプターとの間でエネルギー共鳴移動が起こり、エネルギーがドナー(620nm)からアクセプター(665nm)に移動し、それをマイクロプレートリーダーEnVision(Perkin Elmer)によって検出することができた。665/620の比は基質のリン酸化度と正相関しており、そのためFGFR4キナーゼの活性が検出された。
【0179】
この実験では、酵素を含まない群は100%阻害群であり、酵素を含むが化合物を含まない群は0%阻害群であった。このようにして、化合物によるFGFR4活性に対する阻害の割合を以下の式を用いて計算した:
阻害の割合=100−100*(比化合物−比100%阻害)/(比0%阻害−比100%阻害
化合物のIC50値は、ExcelのXLfitソフトウェアを使用して以下の式により10の濃度点から計算した:
Y=最小値+(最大値−最小値)/(1+10^((logIC50−X)*勾配係数))
式中、Yは阻害の割合、最小値はS字曲線の下平坦部の値、最大値はS字曲線の上平坦部の値、Xは試験される化合物の濃度の対数、勾配係数は曲線の勾配係数である。
【表1】
【0180】
本発明の実施例における化合物は、FGFRの活性に対して有意な阻害効果を有し、好ましくは100〜1000nMのIC50、より好ましくは100nM未満のIC50、最も好ましくは10nM未満のIC50を有する。
【0181】
Hep3B細胞の増殖に対する阻害の決定
Hep3B肝細胞癌細胞系の細胞増殖に対する本発明の化合物の効果を、発光細胞生存率アッセイを用いて評価した(表2)。
【0182】
実験方法は以下のように要約される。
CellTilter−Glo試薬(Promega、カタログ番号G7572)は、CTG凍結乾燥粉末およびCTG緩衝液からなる。使用前に、凍結乾燥粉末を緩衝液に溶解する必要がある。
【0183】
化合物をDMSO(Sigma、カタログ番号D5879)で5mMに希釈し、次いでDMSOで4回段階希釈して最小濃度0.31μMとし、各濃度点をFBSを含まないDMEM培地(ThermoFisher、カタログ番号11995073)で50回さらに希釈した。化合物のIC50値が非常に低い場合、化合物の初期濃度を下げることができた。
【0184】
Hep3B細胞(Cell Resource Center of Shanghai Institutes for Biological Sciences,Chinese Academy of Sciencesから入手)を、10%FBS(GBICO、カタログ番号10099−141)および100U/mLストレプトマイシン(ThermoFisher、カタログ番号15140122)の混合溶液を含有するDMEM完全培地で培養した。細胞が培養容器内で80〜90%の密集度に達したとき、細胞を0.25%トリプシン(EDTA含有)(ThermoFisher、カタログ番号25200056)で消化し、分散させ、次いで白色の384ウェル培養プレート(ThermoFisher、カタログ番号164610)に播種し(各ウェルは約1000個の細胞(27μLのDMEM完全培地)を含む)、次いで384ウェルプレートを37℃の5%COインキュベータ内で一晩(18〜20時間)インキュベートした。
【0185】
一晩インキュベートした後、3μLのDMEM希釈化合物を各ウェルに加え、次いでそれを穏やかに遠心分離して十分に混合し、次いで384ウェルプレートを37℃の5%COインキュベータに入れて培養を続け、72時間後、プレートを取り出して室温で30分間放置し、次に1ウェルあたり15μLのCTG試薬を加え、それを室温まで加温し、プレートをシェーカー上で3分間穏やかに振盪して十分な細胞溶解を確実にし、10分間放置して発光シグナルを安定化させ、次いでEnVision(Perkin Elmer)で発光シグナルを読み取った。
【0186】
10μMを用いるBLU9931(Blueprint社製)群の発光シグナル(Cancer Discovery 2015、5、424)をシグナル100%阻害として使用し、0.2%DMSO群の発光シグナルシグナルをシグナル0%阻害として使用した。
【0187】
化合物によるHep3B細胞増殖に対する阻害の割合は、以下の式によって計算することができた。
阻害の割合=100−100*(シグナル化合物−シグナル100%阻害)/(シグナル0%阻害−シグナル100%阻害
XLfit(ID Business Solutions Ltd.、UK)ソフトウェアを使用して、8つの濃度点から以下の式により化合物IC50値を計算した。
Y=最小値+(最大値−最小値)/(1+10^((logIC50−X)*勾配係数))
式中、Yは阻害の割合、最小値はS字曲線の下平坦部の値、最大値はS字曲線の上平坦部の値、Xは試験される化合物の濃度の対数、勾配係数は曲線の勾配係数である。
【0188】
RT4細胞の増殖に対する阻害の決定
RT4膀胱癌細胞株の細胞増殖に対する本発明の化合物の効果を、発光細胞生存率アッセイを用いて評価した(表2)。
【0189】
実験方法については、Hep3B細胞の増殖に対する阻害を決定するための方法を参照されたい。RT4細胞は、Cell Resource Center of the Shanghai Institutes for Biological Sciences,Chinese Academy of Sciencesから入手し、陽性対照は、Taihoの特許出願第WO2015/008844A1号の実施例1に開示されている((S)−1−(3−(4−アミノ−3−((3,5)−ジメトキシフェニル)エチニル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−1−イル)ピロリジン−1−イル)プロプ−2−エン−1−オン)であった。
【0190】
SNU−16細胞の増殖に対する阻害の決定
SNU−16胃癌細胞株の細胞増殖に対する本発明の化合物の効果を、発光細胞生存率アッセイを用いて評価した(表2)。
【0191】
実験方法については、Hep3B細胞の増殖に対する阻害を決定するための方法を参照されたい。SNU−16細胞はATCCからのHB−8064であり、陽性対照はNovartisからのBJG398であった。
【表2】
【0192】
本発明の実施例における化合物は、Hep3B、RT4およびSNU−16のそれぞれの細胞増殖に対して有意な阻害効果を有し、好ましくは100〜1000nmのIC50、より好ましくは100nM未満のIC50を有する。
以下に、本願の出願当初の請求項を実施の態様として付記する。
[1] 一般式(I)で示される化合物であって、
【化46】
式中、
Aが、NまたはCRであり、
環Bが、ベンゼン環または5〜6員ヘテロアリール環であり、前記ベンゼン環および前記ヘテロアリール環が、1つ以上のGで任意に置換され、
が、H、ハロゲン、シアノ、C1−6アルキルまたは−NHRから独立して選択され、
が、H、ハロゲン、シアノ、C1−6アルキルから独立して選択され、アルキルが、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシまたは−OC1−6アルキルで任意に置換され、
が、H、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキルまたは3〜6員ヘテロシクリルから独立して選択され、前記アルキル、シクロアルキルおよびヘテロシクリルが、ハロゲン、シアン化物、−OR4、−NR、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキルまたは3〜6員ヘテロシクリルで任意に置換され、
Xが、存在しないか、またはC1−6アルキレンであり、
Yが、存在しないか、またはC3−8シクロアルキレン、3〜8員ヘテロシクリレン、アリーレンもしくはヘテロアリーレンから選択され、シクロアルキレン、ヘテロシクリレン、前記アリーレンおよび前記ヘテロアリーレンが、1つ以上のGで任意に置換され、
Zが、シアノ、−NRCN、
【化47】
から独立して選択され、
結合aが、二重結合または三重結合であり、
前記結合aが二重結合である場合、R、RおよびRは、それぞれ独立して、H、シアノ、ハロゲン、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキルおよび3〜6員ヘテロシクリルから選択され、前記アルキル、前記シクロアルキルおよび前記ヘテロシクリルは、1つ以上のGで任意に置換され、
およびRまたはRおよびRが、それらが結合している炭素原子と任意に一緒になって、ヘテロ原子を含有する任意の3〜6員環を形成し、
前記結合aが三重結合である場合、RおよびRは存在せず、Rは、H、シアノ、ハロゲン、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキルおよび3〜6員ヘテロシクリルから独立して選択され、前記アルキル、前記シクロアルキルおよび前記ヘテロシクリルは、1つ以上のGで任意に置換され、
が、H、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキルまたは3〜6員ヘテロシクリルから独立して選択され、前記アルキル、前記シクロアルキルおよび前記ヘテロシクリルが、1つ以上のGで任意に置換され、
、G、G、GおよびGが、ハロゲン、シアノ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−8シクロアルキル、3〜8員ヘテロシクリル、C6〜10アリール、5〜10員ヘテロアリール、−OR、−OC(O)NR、−C(O)OR、−C(O)NR、−C(O)R、−NR、−NRC(O)R、−NRC(O)NR10、−S(O)および−NRS(O)からなる群からそれぞれ独立して選択され、前記アルキル、前記アルケニル、前記アルキニル、前記シクロアルキル、前記ヘテロシクリル、前記アリールおよび前記ヘテロアリールが、ハロゲン、シアノ、C1−6アルキル、C3−8シクロアルキル、3〜8員ヘテロシクリル、−OR11、−OC(O)NR1112、−C(O)OR11、−C(O)NR1112、−C(O)R11、−NR1112、−NR11C(O)R12、−NR11C(O)NR1213、−S(O)11および−NR11S(O)12からなる群から選択される1つ以上の置換基で任意に置換され、
、R、R、R、R、R10、R11、R12、およびR13が、H、C1−6アルキル、C3−8シクロアルキル、3〜8員単環式ヘテロシクリル、単環式ヘテロアリールおよびフェニルからなる群からそれぞれ独立して選択される、及び
mが、1または2である、
またはそのプロドラッグ、その安定同位体誘導体、その薬学的に許容される塩、その異性体、もしくはそれらの混合物である、化合物。
[2] AがNまたはCH、好ましくはNである、[1]に記載の化合物。
[3] 環Bがベンゼン環である、[1]または[2]に記載の化合物。
[4] 下記一般式(II)で示される化合物であって、
【化48】
式中、
、G、G、およびGが、H、ハロゲン、シアノ、C1−6アルキル、C3−8シクロアルキル、3〜8員ヘテロシクリル、−OR、−NRおよび−C(O)NRからなる群からそれぞれ独立して選択され、前記アルキル、前記シクロアルキルおよび前記ヘテロシクリルが、ハロゲン、シアノ、C1−6アルキル、C3−8シクロアルキル、3〜8員ヘテロシクリル、−OR11および−NR1112からなる群から選択される1つ以上の置換基で任意に置換され、G、G、G、およびGが、それぞれ独立して、好ましくは−OC1−2アルキルまたはハロゲンであり、
A、R、R、R、R11、R12、X、Y、Zが、請求項1に定義される通りである、[1]に記載の化合物。
[5] 下記一般式(III)で示される化合物であって、
【化49】
式中、
およびGが、H、ハロゲン、シアノ、C1−6アルキル、C3−8シクロアルキル、3〜8員ヘテロシクリル、−OR、−NRおよび−C(O)NRからなる群からそれぞれ独立して選択され、前記アルキル、前記シクロアルキルおよび前記ヘテロシクリルが、ハロゲン、シアノ、C1−6アルキル、C3−8シクロアルキル、3〜8員ヘテロシクリル、−OR11および−NR1112からなる群から選択される1つ以上の置換基で任意に置換され、GおよびGが、それぞれ独立して、好ましくは−OC1−2アルキルであり、
A、R、R、R、R11、R12、X、Y、Zが、請求項1に定義される通りである、[1]に記載の化合物。
[6] Rが、H、−NHおよび−NHRから独立して選択され、
が、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキルまたは3〜6員ヘテロシクリルから独立して選択され、前記アルキル、前記シクロアルキルおよび前記ヘテロシクリルが、ハロゲン、シアノ、−OR、−NR、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキルまたは3〜6員ヘテロシクリルで置換される、[1]〜[5]のいずれか一に記載の化合物。
[7] Rが、H、−NHおよび−NHC1−6アルキルから独立して選択される、[1]〜[6]のいずれか一に記載の化合物。
[8] Xが、存在しないか、またはC1−6アルキレンであり、
Yが、存在しないか、またはC3−8シクロアルキレンもしくは3〜8員ヘテロシクリレンであり、
Zが、シアノ、−NRCN、
【化50】
から独立して選択され、
結合aが、二重結合または三重結合であり、
前記結合aが二重結合である場合、R、RおよびRは、H、シアノ、ハロゲン、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキルおよび3〜6員ヘテロシクリルからそれぞれ独立して選択され、前記アルキル、前記シクロアルキルおよび前記ヘテロシクリルは、ハロゲン、シアノ、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、3〜6員ヘテロシクリル、−ORおよび−NRからなる群から選択される1つ以上の置換基で任意に置換され、
前記結合aが三重結合である場合、RおよびRは存在せず、Rは、H、シアノ、ハロゲン、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキルおよび3〜6員ヘテロシクリルから独立して選択され、前記アルキル、前記シクロアルキルおよび前記ヘテロシクリルは、ハロゲン、シアノ、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、3〜6員ヘテロシクリル、−ORおよび−NRからなる群から選択される1つ以上の置換基で任意に置換され、
、RおよびRが、HおよびC1−6アルキルからそれぞれ独立して選択される、[1]〜[7]のいずれか一に記載の化合物。
[9] 前記化合物が、以下、
【化51-1】
【化51-2】
またはそのプロドラッグ、その安定同位体誘導体、その薬学的に許容される塩、その異性体、もしくはそれらの混合物から選択される、[1]に記載の化合物。
[10] [1]〜[9]のいずれか一に記載の化合物、そのプロドラッグ、その安定同位体誘導体、その薬学的に許容される塩、その異性体、またはそれらの混合物、および薬学的に許容される担体および賦形剤を含む、医薬組成物。
[11] FGFR関連疾患、好ましくは腫瘍(例えば、非小細胞肺癌、食道癌、黒色腫、横紋筋肉腫、腎細胞癌、多発性骨髄腫、乳癌、卵巣癌、子宮内膜癌、子宮頸癌、胃癌、結腸癌、膀胱癌、膵臓癌、肺癌、乳癌、前立腺癌および肝臓癌、より好ましくは肝臓癌、胃癌、非小細胞肺癌および膀胱癌)の治療および/または予防のための薬物の調製における、[1]〜[9]のいずれか一に記載の化合物、またはそのプロドラッグ、その安定同位体誘導体、その薬学的に許容される塩、その異性体、もしくはそれらの混合物、あるいは[10]に記載の医薬組成物の、使用。
[12] [1]〜[9]のいずれか一に記載の化合物、またはそのプロドラッグ、その安定同位体誘導体、その薬学的に許容される塩、その異性体、もしくはそれらの混合物、あるいは[10]に記載の医薬組成物の、薬物としての使用。
[13] FGFR関連疾患を治療する方法であって、それを必要とする患者に治療有効量の[1]〜[9]のいずれか一に記載の化合物、またはそのプロドラッグ、その安定同位体誘導体、その薬学的に許容される塩、その異性体、もしくはそれらの混合物を投与することを含む、方法。