(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
端末装置であって、メモリ及びプロセッサーを備え、前記メモリは命令を記憶することに用いられ、前記プロセッサーは前記メモリに記憶される命令を実行することに用いられ、前記プロセッサーは前記メモリに記憶される命令を実行する際に、前記実行によって、前記プロセッサーは請求項1乃至7のいずれか一項に記載の方法を実行することを特徴とする端末装置。
【発明の概要】
【0005】
本願の実施例は、通信性能を向上させることができる通信方法、端末装置及びネットワーク装置を提供する。
【0006】
第一態様は通信方法を提供し、該方法は、端末装置が少なくとも2つのリソースプールのうちの各リソースプールの状況パラメータに基づいて該少なくとも2つのリソースプールからターゲットリソースプールを決定し、該状況パラメータは該リソースプールのリソース使用状況を示すことに用いられることと、該端末装置は該ターゲットリソースプールのリソースを利用してネットワーク装置と通信することと、を含む。
【0007】
従って、本願の実施例において、端末装置はリソースプールのリソース使用状況に基づいて少なくとも2つのリソースプールからターゲットリソースプールを決定し、それによりリソースプールの具体的な使用状況に応じてターゲットリソースプールを選択することができ、競争に基づく伝送過程において、他の端末装置に影響を与えることをできる限り避け、又は他の端末装置が自体のデータ伝送に影響を与えることを避けることができる。
【0008】
第一態様を参照して、第一態様の第一の可能な実現方式では、該状況パラメータは、
該リソースプールのリソース使用率、該リソースプールのリソース衝突確率、該リソースプールにおけるアクセスされた端末数、該リソースプールのリソース受信電力情報、該リソースプールにおけるリソースを利用して伝送したデータの遅延、ネットワーク装置の、該リソースプールにおけるリソースを利用して伝送したデータに対する応答時間、及び該リソースプールにおけるリソースを利用して伝送したブロックのエラー率のうちの少なくとも1つを含む。
【0009】
第一態様又は上記いずれか1つの可能な実現方式を参照して、第一態様の第二の可能な実現方式では、該リソースプールのリソース受信電力情報は、
該リソースプールにおけるリソースの平均受信電力、及び該リソースプールにおけるリソースの受信電力の分散度情報のうちの少なくとも1つを含む。
【0010】
第一態様又は上記いずれか1つの可能な実現方式を参照して、第一態様の第三の可能な実現方式では、該少なくとも2つのリソースプールからターゲットリソースプールを決定することは、
該少なくとも2つのリソースプールのうちの、対応するリソース使用率が第一閾値以下であるリソースプールから該ターゲットリソースプールを決定すること、又は
該少なくとも2つのリソースプールのうちの、対応するリソース衝突確率が第二閾値以下であるリソースプールから該ターゲットリソースプールを決定すること、又は
該少なくとも2つのリソースプールのうちの、アクセスされた端末数が第三閾値以下であるリソースプールから該ターゲットリソースプールを決定すること、又は
該少なくとも2つのリソースプールのうちの、対応する応答時間が第四閾値以下であるリソースプールから該ターゲットリソースプールを決定すること、又は
該少なくとも2つのリソースプールのうちの、対応する遅延時間が第五閾値以下であるリソースプールから該ターゲットリソースプールを決定すること、又は
該少なくとも2つのリソースプールのうちの、対応する受信電力分散度が第六閾値以下であるリソースプールから該ターゲットリソースプールを決定すること、又は
該少なくとも2つのリソースプールのうちの、対応する伝送されたブロックのエラー率が第七閾値以下であるリソースプールから該ターゲットリソースプールを決定すること、又は
該少なくとも2つのリソースプールのうちの、対応する平均受信電力が第八閾値以下であるリソースプールから該ターゲットリソースプールを決定することを含む。
【0011】
第一態様又は上記いずれか1つの可能な実現方式を参照して、第一態様の第四の可能な実現方式では、該少なくとも2つのリソースプールからターゲットリソースプールを決定することは、
該少なくとも2つのリソースプールのうち対応するリソース使用率の最も低いリソースプールを該ターゲットリソースプールとして決定すること、又は
該少なくとも2つのリソースプールのうち対応するリソース衝突確率の最も低いリソースプールを該ターゲットリソースプールとして決定すること、又は
該少なくとも2つのリソースプールのうちアクセスされた端末数の最も少ないリソースプールを該ターゲットリソースプールとして決定すること、又は
該少なくとも2つのリソースプールのうち対応する応答時間の最も短いリソースプールを該ターゲットリソースプールとして決定すること、又は
該少なくとも2つのリソースプールのうち対応する遅延時間の最も短いリソースプールを該ターゲットリソースプールとして決定すること、又は
該少なくとも2つのリソースプールのうち対応する該受信電力分散度の最も小さいリソースプールを該ターゲットリソースプールとして決定すること、又は
該少なくとも2つのリソースプールのうち対応する伝送されたブロックのエラー率の最も小さいリソースプールを該ターゲットリソースプールとして決定すること、又は
該少なくとも2つのリソースプールのうちの、対応する平均受信電力の最も小さいリソースプールから該ターゲットリソースプールを決定することを含む。
【0012】
第一態様又は上記いずれか1つの可能な実現方式を参照して、第一態様の第五の可能な実現方式では、該状況パラメータが少なくとも2種のパラメータを含む場合、該少なくとも2つのリソースプールからターゲットリソースプールを決定することは、
該少なくとも2つのリソースプールのうちの、各リソースプールに対応する該少なくとも2種の状況パラメータに対して、同じ次元換算を行うことと、
該各リソースプールに対応する換算済みの該少なくとも2つの状況パラメータに対して加重処理を行うことと、
該各リソースプールに対応する、加重処理して取得された値に基づいて、該少なくとも2つのリソースプールから該ターゲットリソースプールを決定することと、を含む。
【0013】
第一態様又は上記いずれか1つの可能な実現方式を参照して、第一態様の第六の可能な実現方式では、該少なくとも2つのリソースプールからターゲットリソースプールを決定することは、
該端末装置が該状況パラメータ、伝送対象データパケットのサイズ、該伝送対象データパケットの
サービス品質QoSレベル、該伝送対象データパケットを伝送する送信電力及びダウンリンク経路損失のうちの少なくとも1つに基づいて、該少なくとも2つのリソースプールから該ターゲットリソースプールを決定することを含む。
【0014】
第一態様又は上記いずれか1つの可能な実現方式を参照して、第一態様の第七の可能な実現方式では、該少なくとも2つのリソースプールから該ターゲットリソースプールを決定することは、
該端末装置がデータパケットサイズ、
サービス品質QoSレベル、送信電力及びダウンリンク経路損失のうちの少なくとも1つと状況パラメータの数値範囲との対応関係、並びに該伝送対象データパケットのサイズ、該伝送対象データパケットのQoSレベル、該伝送対象データパケットを伝送する送信電力及びダウンリンク経路損失のうちの少なくとも1つに基づいて、該伝送対象データパケットに対応する状況パラメータの数値範囲を決定することと、 該少なくとも2つのリソースプールのうちの、状況パラメータの値が該伝送対象データパケットに対応する状況パラメータの数値範囲に属するリソースプールを該ターゲットリソースプールとして決定することと、を含む。
【0015】
第一態様の第七の可能な実現方式を参照して、第一態様の第八の可能な実現方式では、該方法は、更に、
該ネットワーク装置から送信された該対応関係を受信することを含む。
【0016】
第一態様又は上記いずれか1つの可能な実現方式を参照して、第一態様の第九の可能な実現方式では、該方法は、更に、
該ネットワーク装置から送信された該状況パラメータを受信することを含む。
【0017】
第
二態様は通信方法を提供し、
端末装置が該端末装置とネットワーク装置との間のダウンリンク経路損失、及び選択された、データを送信するためのターゲットリソースプールに基づいて、第一送信電力を決定することと、
該端末装置が該第一送信電力に基づいて該ターゲットリソースプールにおけるリソースを利用してネットワーク装置にデータを送信することと、を含む。
【0018】
従って、本願の実施例において、端末装置は該端末装置とネットワーク装置との間のダウンリンク経路損失、及び選択された、データを送信するためのターゲットリソースプールに基づいて送信電力を決定し、送信電力は選択されたリソースプールの具体的な状況(例えば、リソース使用状況)に合わせて決定されてもよく、それにより選択されたリソースプールにより相応しい送信電力を選択することができる。
【0019】
第二態様を参照して、第二態様の第一の可能な実現方式では、端末装置が該端末装置とネットワーク装置との間のダウンリンク経路損失、及び選択された、データを送信するためのターゲットリソースプールに基づいて第一送信電力を決定することは、
該端末装置が該端末装置と該ネットワーク装置との間のダウンリンク経路損失に基づいて第二送信電力を決定することと、
該ターゲットリソースプールに対応する調整パラメータに基づいて該第二送信電力を調整して、該第一送信電力を取得することと、を含む。
【0020】
第二態様の第一の可能な実現方式を参照して、第二態様の第二可能な実現方式では、該ターゲットリソースプールに対応する調整パラメータに基づいて該第二送信電力を調整して該第一送信電力を取得する前に、該方法は、更に、
リソースプールの状況パラメータと調整パラメータとの対応関係、該ターゲットリソースプールの状況パラメータに基づいて、該ターゲットリソースプールに対応する調整パラメータを決定することを含み、該状況パラメータは該リソースプールのリソース使用状況を示すことに用いられる。
【0021】
第二態様の第二の可能な実現方式を参照して、第二態様の第三の可能な実現方式では、該方法は、更に、
該端末装置がネットワーク装置から送信された該リソースプールの状況パラメータと調整パラメータとの対応関係を受信することを含む。
【0022】
第二態様又は上記いずれか1つの可能な実現方式を参照して、第二態様の第四の可能な実現方式では、該ターゲットリソースプールに対応する調整パラメータに基づいて該第二送信電力を調整して該第一送信電力を取得する前に、該方法は、更に、
リソースプールと調整パラメータとの対応関係に基づいて、該ターゲットリソースプールに対応する調整パラメータを決定することを含み、該状況パラメータは該リソースプールのリソース使用状況を示すことに用いられる。
【0023】
第二態様の第四可能な実現方式を参照して、第二態様の第五可能な実現方式では、該方法は、更に、
該端末装置がネットワーク装置から送信された該リソースプールと調整パラメータとの対応関係を受信することを含む。
【0024】
第二態様又は上記いずれか1つの可能な実現方式を参照して、第二態様の第六の可能な実現方式では、端末装置が該端末装置とネットワーク装置との間のダウンリンク経路損失、及び選択された、データを送信するためのターゲットリソースプールに基づいて第一送信電力を決定することは、
該端末装置が該ターゲットリソースプールの状況パラメータ、該端末装置と該ネットワーク装置との間のダウンリンク経路損失、及びダウンリンク経路損失と送信電力とリソースプールの状況パラメータとの三者の間の対応関係に基づいて該第一送信電力を決定することを含み、該状況パラメータは該リソースプールのリソース使用状況を示すことに用いられる。
【0025】
第二態様の第六の可能な実現方式を参照して、第二態様の第七の可能な実現方式では、該方法は、更に、
該ネットワーク装置から送信された該ダウンリンク経路損失と送信電力とリソースプールの状況パラメータとの三者の間の対応関係を受信することを含む。
【0026】
第二態様又は上記いずれか1つの可能な実現方式を参照して、第二態様の第八の可能な実現方式では、端末装置が該端末装置とネットワーク装置との間のダウンリンク経路損失、及び選択された、データを送信するためのターゲットリソースプールに基づいて第一送信電力を決定することは、
該端末装置が該端末装置と該ネットワーク装置との間のダウンリンク経路損失、該ターゲットリソースプール、及びダウンリンク経路損失と送信電力とリソースプールとの三者の間の対応関係に基づいて該第一送信電力を決定することを含む。
【0027】
第二態様の第九可能な実現方式を参照して、第二態様の第十可能な実現方式では、該方法は、更に、
該ネットワーク装置から送信された該ダウンリンク経路損失と送信電力とリソースプールとの三者の間の対応関係を受信することを含む。
【0028】
第三態様は通信方法を提供し、
端末装置が該端末装置とネットワーク装置との間のダウンリンク経路損失に基づいてターゲットリソースプールを決定することと、
該端末装置が該ターゲットリソースプールのリソースを利用してネットワーク装置と通信することと、を含む。
【0029】
従って、本願の実施例において、端末装置はダウンリンク経路損失に基づいてターゲットリソースプールを選択することができ、それによりダウンリンク経路損失の類似する端末が同じリソースプールを選択することができ、ダウンリンク経路損失に基づいて送信電力を選択することができるため、送信電力の類似する端末が同じリソースプールを選択することができ、それにより送信電力の差が大きすぎる端末が同じリソースプールを選択することによる遠近効果を避けることができる。
【0030】
選択肢として、端末装置がネットワーク装置との間のダウンリンク経路損失に基づい
てターゲットリソースプールを決定することは、
該端末装置が
該端末装置と該ネットワーク装置との間のダウンリンク経路損失、及びダウンリンク経路損失とリソースプールとの対応関係に基づいて該ターゲットリソースプールを決定することを含む。
【0031】
選択肢として、該方法は、更に、
該ネットワーク装置から送信された該対応関係を受信することを含む。
【0032】
第四態様は通信方法を提供し、
ネットワーク装置が少なくとも2つのリソースプールのうちの各リソースプールの状況パラメータを取得し、該状況パラメータは該リソースプールのリソース使用状況を示すことに用いられることと、
該ネットワーク装置が端末装置に該各リソースプールの状況パラメータを送信することと、を含む。
【0033】
選択肢として、該方法は、更に、
該ネットワーク装置が該端末装置にデータパケットサイズ、QoSレベル、送信電力及びダウンリンク経路損失のうちの少なくとも1つと状況パラメータの数値範囲との対応関係を送信することを含む。
【0034】
第五態様は通信方法を提供し、
ネットワーク装置が端末装置にダウンリンク経路損失とリソースプールとの対応関係を送信し、それにより該端末装置はネットワーク装置との間のダウンリンク経路損失、及び該対応関係に基づいてアップリンクデータを送信するためのリソースプールを決定することを含む。
【0035】
第六態様は通信方法を提供し、
ネットワーク装置が端末装置にリソースプールと調整パラメータとの対応関係を送信し、それにより該端末装置は該対応関係、及び選択された、アップリンクデータを伝送するためのリソースプールに基づいて調整パラメータを決定し、そして決定された調整パラメータに基づいてアップリンクデータを送信する電力を調整することを含む。
【0036】
選択肢として、該リソースプールと調整パラメータとの対応関係は該リソースプールの状況パラメータによって決定され、該状況パラメータは該リソースプールのリソース使用状況を示すことに用いられる。
【0037】
第七態様は通信方法を提供し、
ネットワーク装置が端末装置にダウンリンク経路損失と送信電力とリソースプールとの三者の間の対応関係を送信し、それにより該端末装置はターゲットリソースプール、該端末装置と該ネットワーク装置との間のダウンリンク経路損失、及び該対応関係に基づいて該ネットワーク装置にアップリンクデータを送信する送信電力を決定することを含む。
【0038】
選択肢として、該ダウンリンク経路損失と送信電力とリソースプールとの三者の間の対応関係は該リソースプールの状況パラメータによって決定され、該状況パラメータは該リソースプールのリソース使用状況を示すことに用いられる。
【0039】
第八態様は通信方法を提供し、
ネットワーク装置が端末装置にリソースプールの状況パラメータと調整パラメータとの対応関係を送信し、それにより該端末装置は該対応関係、及び選択された、アップリンクデータを伝送するためのリソースプールの状況パラメータに基づいて調整パラメータを決定し、そして決定された調整パラメータに基づいてアップリンクデータを送信する電力を調整することを含む。
【0040】
第九態様は通信方法を提供し、
ネットワーク装置が端末装置にダウンリンク経路損失と送信電力とリソースプールの状況パラメータの三者の間の対応関係を送信し、それにより該端末装置はターゲットリソースプールの状況パラメータ、該端末装置と該ネットワーク装置との間のダウンリンク経路損失、及び該対応関係に基づいて該ネットワーク装置にアップリンクデータを送信する送信電力を決定することを含む。
【0041】
第十態様は端末装置を提供し、該端末装置は、第一態様又はそのいずれか1つの可能な実現方式、第二態様又はそのいずれか1つの可能な実現方式、又は第三態様又はそのいずれか1つの可能な実現方式における方法を実現するためのユニットを含んでもよい。
【0042】
第十一態様はネットワーク装置を提供し、該ネットワーク装置は、第四態様〜第九態様のいずれか1つの態様、又はいずれか1つの態様のいずれか1つの可能な実現方式における方法を実現するためのユニットを含んでもよい。
【0043】
第十二態様は端末装置を提供し、該端末装置は、命令を記憶するためのメモリと、該メモリに記憶される命令を実行するためのプロセッサと、を備え、そして、該プロセッサが該メモリに記憶される命令を実行するとき、該実行によって該プロセッサは第一態様〜第三態様のいずれか1つの態様、又はいずれか1つの態様のいずれか1つの可能な実現方式における方法を実現することに用いられる。
【0044】
第十三態様はネットワーク装置を提供し、該ネットワーク装置は命令を記憶するためのメモリと、該メモリに記憶される命令を実行するためのプロセッサと、を備え、該プロセッサが該メモリに記憶される命令を実行するとき、該実行によって該プロセッサは第四態様〜第九態様のいずれか1つの態様、又はいずれか1つの態様のいずれか1つの可能な実現方式における方法を実現することに用いられる。
【0045】
第十四態様は記憶媒体を提供し、該記憶媒体には第一態様〜第三態様のいずれか1つの態様、又はいずれか1つの態様のいずれか1つの可能な実現方式における方法を実行することを指示するためのプログラムコードが記憶される。
【0046】
第十五態様は記憶媒体を提供し、該記憶媒体には第四態様〜第九態様のいずれか1つの態様、又はいずれか1つの態様のいずれか1つの可能な実現方式における方法を実行することを指示するためのプログラムコードが記憶される。
【0047】
本願の実施例の技術案をより明確に説明するために、以下は実施例又は
関連技術の記述において使用必要な図面について簡単に説明するが
、以下に説明する図面は単に本願の幾つかの実施例であって、当業者であれば、創造的な労力を払わない前提で、これらの図面に基づいて他の図面に想到しうる。
【発明を実施するための形態】
【0049】
以下、本願の実施例の図面を参照しながら、本願の実施例の技術案を明確且つ完全に説明し、明らかに、説明される実施例は本願の実施例の一部であり、実施例の全てではない。本願の実施例に基づき、当業者が創造的な労働を払わない前提で得られた他の実施例は、いずれも本願の保護範囲に属する。
【0050】
本明細書における具体例は当業者が本願の実施例を理解するためのものであって、本願の実施例の範囲を制限するためのものではないと理解すべきである。
【0051】
更に、本願の各実施例において、各過程の番号は実行順序を示さず、各過程の実行順序はその機能及び内部論理によって決定されるべきであり、本願の実施例の実施過程を限定するためのものではないと理解すべきである。
【0052】
本明細書に使用される用語「部材」、「モジュール」、「システム」等はコンピュータに関わるエンティティ、ハードウェア、ファームウェア、ハードウェアとソフトウェアの組み合わせ、ソフトウェア、又は実行中のソフトウェアを示すことに用いられる。例えば、部材はプロセッサの実行しているプロセス、プロセッサ、オブジェクト、実行可能なファイル、実行するスレッド、プログラム及び/又はコンピュータであってもよいが、それらに限らない。図示において、コンピューティングデバイスの実行しているアプリケーション及びコンピューティングデバイスはいずれも部材であってもよい。1つ又は複数の部材がプロセス及び/又は実行するスレッドに滞在してもよく、部材が1つのコンピュータにあってもよく、及び/又は2つ以上のコンピュータの間に分布してもよい。また、これらの部材は様々なデータ構造が記憶される様々なコンピュータ可読媒体で実行されてもよい。部材は、例えば1つ又は複数のデータグループ(例えばローカルシステム、分散システム及び/又はネットワークの間の他の部材とインタラクションする2つの部材からのデータ、例えば信号によって他のシステムとインタラクションするインターネット)を有する信号に基づいてローカル及び/又は遠隔プロセスによって通信してもよい。
【0053】
本願の実施例の技術案は様々な通信システム、例えば、モバイル通信用グローバル(GSM:Global System of Mobile Communication)システム、符号分割多元接続(CDMA:Code Division Multiple Access)システム、広帯域符号分割多元接続(WCDMA:Wideband Code Division Multiple Access)システム、ロングタームエボリューション(LTE:Long Term Evolution)システム、LTE周波数分割複信(FDD:Frequency Division Duplex)システム、LTE時分割複信(TDD:Time Division Duplex)、ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションズシステム(UMTS:Universal Mobile Telecommunication System)、及び将来の5G通信システム等に適用されてもよいと理解すべきである。
【0054】
本願は端末装置を含めて各実施例を説明した。その端末装置はユーザー装置(UE:User Equipment)、アクセス端末、ユーザー要素、加入者ステーション、移動局、トラバーサー、遠隔局、遠隔端末、携帯装置、ユーザー端末、端末、無線通信装置、ユーザーエージェント又はユーザー装置を指してもよい。アクセス端末はセルラー方式の電話、コードレスホン、セッション開始プロトコル(SIP:Session Initiation Protocol)電話、ワイヤレスローカルループ(WLL:Wireless Local Loop)ステーション、パーソナルデジタルアシスタント(PDA:Personal Digital Assistant)、無線通信機能を有する携帯端末、コンピューティングデバイス又は無線モデムに接続される他の処理装置、車載装置、ウェアラブルデバイス、将来の5Gネットワークにおける端末装置又は将来発展するPLMNネットワークにおける端末装置等であってもよい。
【0055】
本願はネットワーク装置を含めて各実施例を説明した。そのネットワーク装置は端末装置と通信するための装置であってもよく、例えば、GSMシステム又はCDMAにおける基地局(BTS:Base Transceiver Station)であってもよく、WCDMAシステムにおける基地局(NB:NodeB)であってもよく、更にLTEシステムにおける発展型基地局(eNB又はeNodeB:Evolutional Node B)であってもよく、又は該ネットワーク装置は中継局、アクセスポイント、車載装置、ウェアラブルデバイス及び将来の5Gネットワークにおけるネットワーク側装置又は将来発展するPLMNネットワークにおけるネットワーク装置等であってもよい。
【0056】
接続が多く存在するため、将来の無線通信システムと従来の通信システムとは大きく異なる。多く接続するために、UEにアクセスするためにはより多くのリソースが必要となり、且つ端末装置のデータ伝送に関わるスケジューリングシグナリングを伝送するためにもより多くのリソースが必要となる。
【0057】
図1に本願の実施例の通信システムの模式的なフレームワーク図を示す。
図1に示すように、該通信システム100は無線接続、有線接続又は他の方式で接続されるネットワーク装置102及び端末装置104〜114(図中、UEと略称される)を含んでもよい。
【0058】
本願の実施例におけるネットワークは公衆移動通信ネットワーク(PLMN:Public Land Mobile Network)、D2Dネットワーク、M2Mネットワーク又は他のネットワークを指してもよく、
図1は例を挙げるための概略模式図に過ぎず、ネットワークに更に他のネットワーク装置が含まれてもよく、
図1に図示されていない。
【0059】
本願は競争に基づく伝送方式を提案する。競争に基づく伝送は将来のネットワークにおける多くのMTCタイプのサービスを実現し、且つ低遅延、高信頼性のサービス伝送を実現することができる。競争に基づく伝送はアップリンクデータ伝送に対してもよい。当業者であれば、競争に基づく伝送は他の名称、例えば自発的なアクセス、自発的な多重アクセス、又は許可不要伝送等と称されてもよいことを理解しうる。競争に基づく伝送は、
1、ネットワーク装置が端末装置に複数の伝送リソースを予め割り当てて通知し、端末装置はアップリンクデータを伝送する必要があるとき、ネットワーク装置より予め割り当てた複数の伝送リソースから少なくとも1つの伝送リソースを選択し、選択した伝送リソースを利用してアップリンクデータを送信し、ネットワーク装置は前記予め割り当てた複数の伝送リソースのうちの1つ又は複数の伝送リソースで端末装置から送信されたアップリンクデータを検出し、前記検出はブラインド検出であってもよいし、前記アップリンクデータ中の1つの制御ドメインに基づいて行った検出、又は他の方式で行った検出であってもよいという意味、
2、ネットワーク装置が端末装置に複数の伝送リソースを予め割り当てて通知することにより、端末装置はアップリンクデータを伝送する必要があるとき、ネットワーク装置より予め割り当てた複数の伝送リソースから少なくとも1つの伝送リソースを選択し、選択した伝送リソースを利用してアップリンクデータを送信するという意味、
3、予め割り当てられた複数の伝送リソース情報を取得し、アップリンクデータを伝送する必要があるとき、前記複数の伝送リソースから少なくとも1つの伝送リソースを選択し、選択した伝送リソースを利用してアップリンクデータを送信し、取得方式はネットワーク装置から取得するのであってもよいという意味、
4、ネットワーク装置の動的にスケジューリングを必要とせずに端末装置のアップリンクデータ伝送を実現する方法であって、前記動的スケジューリングはネットワーク装置が端末装置の各回のアップリンクデータ伝送のために、シグナリングで伝送リソースを指示するスケジューリング方式を指してもよく、選択肢として、ネットワーク装置の動的スケジューリングを必要とせずに、というのは、静的及び/又は半静的スケジューリング(本願の実施例に言及される「A及び/又はB」は、「A及びB」又は「A」又は「B」を示し、繰り返し説明しない)を行うことだと理解されてもよいという意味、
5、端末装置がネットワーク装置の許可を必要とせずにアップリンクデータ伝送を行い、前記許可とは端末装置がアップリンクスケジューリング要求をネットワーク装置に送信し、ネットワーク装置はスケジューリング要求を受信すると、端末装置にアップリンク許可を送信すし、前記アップリンク許可は端末装置に割り当てられたアップリンク伝送リソースを指示するという意味、
6、具体的に、基地局の許可を必要とせずに、複数の端末が予め割り当てられた同じ時間周波数リソースでアップリンクデータ伝送を同時に行うという意味、
のいずれか1つ、複数、又はその複数意味中の一部技術的特徴の組み合わせを含むが、それらに限らないと理解されてもよい。
【0060】
前記データはサービスデータ又はシグナリングデータを含んでもよい。
【0061】
前記ブラインド検出は、到着したデータがあるかどうかを予知せずに到着可能性のあるデータに対して行った検出であると理解されてもよい。前記ブラインド検出は、更に、明示的なシグナリングが指示されない場合の検出であると理解されてもよい。
【0062】
前記伝送リソースは無線フレーム、サブフレーム、符号等の時間領域リソース、サブキャリア、リソースブロック等の周波数領域リソース、送信アンテナ、ビーム等の空域リソース、スパースコード多重アクセス(SCMA:Sparse Code Multiple Access)コードブックグループ、低密度シグネチャ(LDS:Low Density Signature)グループ、CDMAコードグループ等のコードドメインリソース、アップリンクパイロットリソース、混合リソース、チャネル符号化方式、のうちの1つ又は複数の組み合わせを含んでもよいが、それらに限らない。
【0063】
以上のような伝送リソースは、アップリンク送信電力上限制御等のアップリンク電力制御、伝送ブロックのサイズ、コードレート、変調次数の設定等の変調符号化方式の設定、HARQメカニズム等の再伝送メカニズムを含むが、それらに限らない制御メカニズムに基づいて伝送されてもよい。
【0064】
選択肢として、本願の実施例において、ネットワーク装置は複数のリソースプールを放送することができ、端末装置は放送された複数のリソースプールからターゲットリソースプールを選択して、且つターゲットリソースプールから伝送リソースを選択して通信することができる。しかしどのようにリソースプールを選択するかは、緊急に解決すべき問題である。
【0065】
図2は本願の実施例に係る通信方法200の模式的なフローチャートである。
図2に示すように、該方法200は以下の210と220を含む。
【0066】
210において、端末装置は少なくとも2つのリソースプールのうちの各リソースプールの状況パラメータに基づいて該少なくとも2つのリソースプールからターゲットリソースプールを決定し、該状況パラメータはリソースプールのリソース使用状況を示すことに用いられ、且つリソースプールの提供できるサービス品質を判断することができる。
【0067】
選択肢として、本願の実施例において、ネットワーク装置は各リソースプールの状況パラメータを放送することができ、それにより端末装置はネットワーク装置の放送する該状況パラメータに基づいてターゲットリソースプールを選択することができる。
【0068】
選択肢として、ネットワーク装置は各リソースプールの状況パラメータを周期的に放送することができる。又は、ネットワーク装置はあるリソースプールの状況パラメータの値の変化が一定値より大きいとき、該リソースプールの状況パラメータを放送することができる。
【0069】
220において、該端末装置は該ターゲットリソースプールのリソースを利用してネットワーク装置と通信する。
【0070】
選択肢として、リソースプールの状況パラメータはリソースプールのリソース使用率を含んでもよい。該使用率はリソースプールにおけるリソースが占有された比率を指してもよく、該使用率は一定時間内に統計したリソース使用率、例えば、一分間内に統計したリソース使用率を指してもよい。
【0071】
選択肢として、リソースの占有率を統計するとき、時間領域の最小単位は無線フレーム、サブフレーム、タイムスロット又は直交周波数分割多重技術(OFDM:Orthogonal Frequency Division Multiplexing)シンボルであってもよく、周波数領域の最小単位はサブキャリアであってもよく、例えば、時間領域の最小単位がタイムスロットであるとき、該タイムスロットのいずれか1つのOFDMシンボルが占有された場合、該OFDMシンボルが占有されたと見なされる。
【0072】
選択肢として、リソースプールの状況パラメータはリソース衝突確率を含んでもよい。該リソース衝突確率はリソースプールにおける衝突が発生したリソースの比率を指してもよく、衝突とは複数の
端末が同じリソースを選択してアップリンク伝送を行うことを意味する。該リソース衝突確率は一定時間内に統計したリソース衝突確率、一分間内に統計した
衝突確率を指してもよい。
【0073】
類似的に、リソース衝突確率を統計するとき、時間領域の最小単位は無線フレーム、サブフレーム、タイムスロット又はOFDMシンボルであってもよく、周波数領域の最小単位はサブキャリアであってもよく、例えば、時間領域の最小単位がサブフレームであるとき、該サブフレームにおけるいずれか1つのタイムスロットに衝突が発生すれば、該サブフレームに衝突が発生したと見なされる。
【0074】
選択肢として、リソースプールの状況パラメータはリソースプールにおけるアクセスされた端末数を含んでもよく、該端末数量は端末装置の検出できる端末総数を指してもよく、データ伝送に成功した端末を含んでもよく、衝突が発生した端末を識別できる場合、該端末総数は更に識別できる衝突が発生した端末の数を含んでもよい。
【0075】
選択肢として、リソースプールの状況パラメータはリソースプールにおけるリソースを利用して伝送したデータの遅延情報を含んでもよく、該遅延情報は複数の端末装置がリソースプールにおけるリソースを利用して伝送したデータの平均遅延であってもよく、各端末装置に対応する遅延は該端末装置があるデータパケットを送信する時から該データパケットが成功に受信された時までの時間であってもよく、該データパケットの初回送信が失敗した場合、ネットワーク装置が該データパケットを成功に受信するまで、該データパケットを送信し続けることができる。
【0076】
選択肢として、リソースプールの状況パラメータはリソースプールにおけるリソースを利用して伝送したデータに対するネットワーク装置の応答時間情報を含んでもよく、応答時間情報は複数の端末装置に対応する応答時間の平均値を含んでもよく、各端末装置に対応する応答時間は端末装置があるデータパケットを初めて送信する時間からネットワーク装置が該データパケットの送信成功
/受信失敗を示す時間までの時間であってもよい。
【0077】
選択肢として、リソースプールの状況パラメータはリソースプールにおけるリソース受信電力情報を含んでもよい。
【0078】
選択肢として、該リソース受信電力情報はリソースプールにおけるリソースの平均受信電力、又はリソースプールにおけるリソースの受信電力の分散度情報であってもよい。
【0079】
該リソースの受信電力の分散度情報はリソースプールにおけるリソースの受信電力の平均二乗偏差を含んでもよく、
又は、該リソースの受信電力の分散度情報は相互間の受信電力差が予定値より大きいリソースの比率等を含んでもよい。
【0080】
例えば、あるリソースプールにおいて、リソースの受信電力が20dBを超えるリソースの比率が10%であり、受信電力が10dB未満のリソースの比率が12%である場合、相互間受信電力差が10dBを超えるリソースの比率は22%である。
【0081】
選択肢として、リソースプールの状況パラメータはリソースプールにおけるリソースを利用して伝送したブロックのエラー率、例えば、BLER(Block error)を含んでもよい。
【0082】
以上はリソースプールの様々な状況パラメータを説明したが、本願の実施例はこれに限らず、リソースプール使用状況についての如何なる情報はいずれも本願の実施例に言及される状況パラメータに属してもよいと理解すべきである。
【0083】
更に、端末装置は上記言及された1つ種類の状況パラメータを利用して複数のリソースプールからターゲットリソースプールを選択してもよいし、上記言及された少なくとも2つ種類の状況パラメータを組み合わせて利用することによって複数のリソースプールからターゲットリソースプールを選択してもよいと理解すべきである。
【0084】
端末装置が具体的にどの状況パラメータを利用するかは、現在伝送するサービスの種類によって決定されてもよく、例えば、現在のサービス種類は遅延に対する要求がより高い場合、最短遅延のリソースプールを選択してもよく、また、例えば、現在のサービス種類は伝送成功率に対する要求がより高い場合、最小分散度のリソースプール又は最小エラー率のリソースプールを選択してもよい。
【0085】
更に、端末装置が上記言及された状況パラメータを利用して複数のリソースプールからターゲットリソースプールを選択することは、上記状況パラメータを直接利用して複数のリソースプールからターゲットリソースプールを選択することであってもよいし、該状況パラメータを利用して取得された他の値に基づいて、ターゲットリソースプールを選択し、例えば、リソース使用率及びリソース衝突確率に基づいてターゲットリソースプールを決定することは、リソース使用率とリソース衝突確率の和(ネットワーク装置は端末装置にリソース使用率とリソース衝突確率の和
を送信することができる)に基づいてターゲットリソースプールを決定することであってもよいと理解すべきである。
【0086】
本願をより明確に理解してもらうために、以下、どのように少なくとも2つのリソースプールのうちの各リソースプールの状況パラメータに基づいて該少なくとも2つのリソースプールからターゲットリソースプールを選択するかを具体的に
説明する。
【0087】
例えば、端末装置はリソース使用率のより低いリソースプールを選択することができる。具体的に、リソース使用率の最も低いリソースプールをターゲットリソースプールとして決定し、又はリソース使用率が予定閾値以下であるリソースプールからターゲットリソースプールを選択することができる。
【0088】
例えば、端末装置はリソース衝突確率のより低いリソースプールを選択することができる。具体的に、リソース衝突確率の最も低いリソースプールをターゲットリソースプールとして決定し、又はリソース衝突確率が予定閾値以下であるリソースプールからターゲットリソースプールを選択することができる。
【0089】
例えば、端末装置はリソースプールにおけるアクセスされた端末数のより少ないリソースプールを選択することができる。具体的に、アクセスされた端末数の最も少ないリソースプールをターゲットリソースプールとして決定し、又はアクセスされた端末数が予定閾値以下であるリソースプールからターゲットリソースプールを選択することができる。
【0090】
例えば、端末装置は遅延のより短いリソースプールを選択することができる。具体的に、最短遅延に対応するリソースプールをターゲットリソースプールとして決定し、又は対応する遅延が予定閾値以下であるリソースプールからターゲットリソースプールを選択することができる。
【0091】
例えば、端末装置は応答時間のより短いリソースプールを選択することができる。具体的に、応答時間最短のリソースプールをターゲットリソースプールとして決定し、又は応答時間が予定閾値以下であるリソースプールからターゲットリソースプールを選択することができる。
【0092】
例えば、端末装置はエラー率のより小さいリソースプールを選択することができる。具体的に、エラー率最小のリソースプールをターゲットリソースプールとして決定し、又はエラー率が予定閾値以下であるリソースプールからターゲットリソースプールを選択することができる。
【0093】
例えば、端末装置は受信電力分散度のより小さいリソースプールを選択することができる。具体的に、受信電力分散度最小のリソースプールをターゲットリソースプールとして決定し、又は受信電力分散度が予定閾値以下であるリソースプールからターゲットリソースプールを選択することができる。
【0094】
例えば、端末装置は平均受信電力のより小さいリソースプールを選択することができる。具体的に、平均受信電力最小のリソースプールをターゲットリソースプールとして選択し、又は受信電力が予定閾値以下であるリソースプールからターゲットリソースプールを選択することができる。
【0095】
選択肢として、本願の実施例において、端末装置が少なくとも2つの状況パラメータを考慮するとき、前記少なくとも2つのリソースプールのうちの各リソースプールに対応する少なくとも2種の状況パラメータに対して同じ次元換算を行い、前記各リソースプールに対応する換算済みの同じ次元の少なくとも2種の状況パラメータに対して加重処理を行い、前記各リソースプールに対応する加重処理により取得された値に基づいて、前記少なくとも2つのリソースプールから前記ターゲットリソースプールを決定する。
【0096】
例えば、端末装置がリソース使用率及び応答時間を考慮して、ターゲットリソースプールを選択する場合、リソース使用率に応じて各リソースプールのリソース使用率を0〜100の数値に換算し、各リソースプールの応答時間を0〜100の数値に換算して、換算済みのリソース使用率及び応答時間に対して加重処理を行い、加重処理済みの値に基づいて複数のリソースプールからターゲットリソースプールを選択することができ、例えば、加重処理済みの値の最も小さいリソースプールをターゲットリソースプールとして決定することができ、実際の状況に応じて、各状況パラメータに対応する重み値を決定してもよい。
【0097】
選択肢として、本願の実施例において、リソースプールの状況パラメータを利用するとともに、端末装置は伝送対象データパケットのサイズ、伝送対象データパケットのサービス品質(Quality of Service、QoS)、伝送対象データパケットの送信電力、及び端末装置とネットワーク装置との間のダウンリンク経路損失(pass loss)のうちの少なくとも1つに基づいてターゲットリソースプールを決定することができる。
【0098】
選択肢として、本願の実施例において、データパケットのサイズ、データパケットのQoSレベル、送信電力及びダウンリンク経路損失のうちの少なくとも1つと状況パラメータの値範囲との対応関係に基づいて、伝送対象データパケットのサイズ、伝送対象データパケットのQoS、伝送対象データパケットの送信電力及び端末装置とネットワーク装置との間のダウンリンク経路損失のうちの少なくとも1つに対応する状況パラメータの数値範囲を決定し、状況パラメータの値が該数値範囲に属するリソースプールをターゲットリソースプールとして決定することができる。
【0099】
例えば、リソース使用率又は衝突確率 データパケットサイズ
m 1 size 1
m 2 size 2
… …
m i size i
… …
【0100】
上記対応関係の意味は、データパケットサイズがsize iより大きい場合、リソース使用率がm i以下でなければならないということであってもよく、データパケットサイズは降順に配列されており、リソース使用率又は衝突確率は昇順に配列されている。
【0101】
更に、例えば、伝送遅延又は応答時間 データパケットサイズ
T 1 class 1
T 2 class 2
… …
T i class i
… …
【0102】
上記対応関係の意味は、データパケットのQoSレベルがclass iである場合、伝送遅延又は応答時間がT i以下でなければならないということであってもよく、QoSレベルは降順に配列されており、伝送遅延/応答時間は昇順に配列されている。
【0103】
更に、例えば、平均受信電力 QoSレベル
P1 class 1
P2 class 2
… …
Pi class i
… …
【0104】
上記対応関係の意味は、データパケットのQoSレベルがclass iである場合、平均受信電力が
P i以下でなければならないということであってもよく、QoSレベルは降順に配列されており、平均受信電力は昇順に配列されている。
【0105】
更に、例えば 伝送されたブロックのエラー率 QoSレベル
B1 class 1
B2 class 2
… …
Bi class i
… …
【0106】
上記対応関係の意味は、データパケットのQoSレベルがclass iである場合、伝送されたブロックのエラー率が
B i以下でなければならないということであってもよく、QoSレベルは降順に配列されており、伝送されたブロックのエラー率は昇順に配列されている。
【0107】
選択肢として、本願の実施例において、データパケットのサイズ及びデータパケットのQoSレベルと状況パラメータとは以下の関係を有してもよい。
【0108】
例えば、リソース使用率がデータパケットのサイズに負相関する。
【0109】
例えば、リソース衝突確率がデータパケットのサイズに負相関する。
【0110】
例えば、リソースプールにおけるアクセスされた端末
数がデータパケットのサイズに負相関する。
【0111】
例えば、リソース使用率がデータパケットのQoSレベルのサイズに負相関する。
【0112】
例えば、リソース衝突確率がデータパケットのQoSレベルのサイズに負相関する。
【0113】
例えば、リソースプールにおけるリソースを利用して伝送したデータの遅延がデータパケットのQoSレベルに負相関する。
【0114】
例えば、リソースプールにおけるアクセスされた端末
数がデータパケットのQoSレベルサイズに負相関する。
【0115】
例えば、ネットワーク装置のリソースプールにおけるリソースを利用して伝送したデータに対する応答時間がデータパケットのQoSレベルに負相関する。
【0116】
例えば、リソースプールにおけるリソースを利用して伝送したブロックのエラー率がデータパケットのQoSレベルに負相関する。
【0117】
例えば、リソースプールにおけるリソースの受信電力の分散度がデータパケットのQoSレベルに負相関する。
【0118】
例えば、リソースプールにおけるリソースの平均受信電力がデータパケットのQoSレベルに負相関する。本願の実施例において、AがBに負相関するのは他の要素を考慮しないと仮定する(考慮しないことではなく、ここではただ1つの仮定に過ぎない)場合の、AとBとの関連性を指してもよく、負相関とは、Aが大きければ大きいほど、Bが小さくなることを意味し、AがBに負相関するのは値範囲の間の関連性を指してもよく、例えば、Aの値範囲が[a b]、[c d]であり、bがcより大きく、[a b]に対応するBの値(又は値範囲内の値)が[c d]に対応するBの値(又は値範囲内の値)より大きいと理解すべきである。
【0119】
選択肢として、
図3に示すように、本願の実施例において、ネットワーク装置は端末装置にリソースプールの状況パラメータ及び/又はデータパケットのサイズ、データパケットのQoS、送信電力及びダウンリンク経路損失のうちの少なくとも1つと状況パラメータの値範囲との対応関係を送信することができ、それにより端末装置はネットワーク装置から送信された該状況パラメータ及び/又は該対応関係に基づいて、少なくとも2つのリソースプールからターゲットリソースプールを選択することができる。
【0120】
図3に示すステップ230及び240は一方のみが存在してもよいし、両方いずれも存在してもよいと理解すべきである。
【0121】
従って、本願の実施例において、端末装置はリソースプールのリソース使用状況に基づいて少なくとも2つのリソースプールからターゲットリソースプールを決定し、それによりリソースプールの具体的な使用状況に基づいてターゲットリソースプールを選択することができ、競争に基づく伝送過程において、他の端末装置に影響を与えることをできる限り避け、又は他の端末装置が自体のデータ伝送に影響を与えることを避けることができる。
【0122】
図4は本願の実施例に係る通信方法300の模式的なフローチャートである。
図4に示すように、該方法は以下の310と320を含む。
【0123】
310において、端末装置は該端末装置とネットワーク装置との間のダウンリンク経路損失、及び選択された、データを送信するためのターゲットリソースプールに基づいて第一送信電力を決定する。
【0124】
320において、端末装置は該第一送信電力に基づいて前記ターゲットリソースプールにおけるリソースによってネットワーク装置にデータを送信する。
【0125】
選択肢として、本願の実施例において、端末装置は該端末装置と該ネットワーク装置との間のダウンリンク経路損失に基づいて第二送信電力を決定し、該ターゲットリソースプールに対応する調整パラメータに基づいて該第二送信電力を調整して、該第一送信電力を取得する。
【0126】
選択肢として、本願の実施例において、端末装置はリソースプールと調整パラメータとの対応関係に基づいて、該ターゲットリソースプールに対応する調整パラメータを決定することができる。
【0127】
例えば、リソースプール1に対応する調整パラメータが10dbであり、リソースプール2に対応する調整パラメータが30dbであり、リソースプール3に対応する調整パラメータが−10dbである場合、端末装置が経路損失に基づいて取得した送信電力は70dbであり、リソースプール1を選択する場合、端末装置がアップリンクデータを送信するための送信電力は80dbであり、リソースプール2を選択する場合、端末装置がアップリンクデータを送信するための送信電力は100dbであり、リソースプール3を選択する場合、端末装置がアップリンクデータを送信するための送信電力は60dbである。
【0128】
選択肢として、本願の実施例において、
図5に示すように、ネットワーク装置は端末装置に該リソースプールと調整パラメータとの対応関係を送信することができる(330)場合、端末装置はネットワーク装置から送信された対応関係に基づいて送信電力を調整するための調整パラメータを決定することができる。
【0129】
選択肢として、リソースプールと調整パラメータとの対応関係は、ネットワーク装置がリソースプールの状況パラメータ、例えばリソースプールのリソース使用率及びリソース衝突確率等に基づいて決定してもよい。
【0130】
例えば、リソース使用率が30%以下のリソースプールは、調整パラメータは0dbであり、リソース使用率が50%以下且つ30%を超えるリソースプールは、調整パラメータは10dbであり、リソース使用率が50%を超えるリソースプールは、調整パラメータは30dbであり、端末装置が該経路損失に基づいて送信電力を決定した後、決定された送信電力から該調整パラメータを引いてもよい。
【0131】
選択肢として、本願の実施例において、端末装置はリソースプールの状況パラメータと調整パラメータとの対応関係、及びターゲットリソースプールの状況パラメータに基づいて、ターゲットリソースプールに対応する調整パラメータを決定することができる。
【0132】
例えば、端末装置がリソースプール2を選択し、該リソースプール2のリソース使用率が50%
以下且つ30%を超える場合、端末装置は該使用率にマッチングする調整パラメータ、例えば10dbを選択することができ、このような場合、端末装置はダウンリンク経路損失に基づいて取得した送信電力から10dbを引いて、最終の送信電力を取得することができる。
【0133】
選択肢として、
図5に示すように、ネットワーク装置は端末装置にリソースプールの状況パラメータ、及びリソースプールの状況パラメータと調整パラメータとの対応関係を送信することができる(340)。
【0134】
選択肢として、本願の実施例において、該端末装置は該ターゲットリソースプール、該端末装置と該ネットワーク装置との間のダウンリンク経路損失、及びリソースプールとダウンリンク経路損失と送信電力との三者の間の対応関係に基づいて該第一送信電力を決定する。
【0135】
具体的には、異なるリソースプールは異なるダウンリンク経路損失と送信電力との対応関係に対応してもよく、端末装置はターゲットリソースプールを選択した後、該ターゲットリソースプールに基づいて該ターゲットリソースプールに対応するダウンリンク経路損失と送信電力との対応関係を決定することができ、それにより、決定された該ダウンリンク経路損失と送信電力との対応関係、及び決定されたダウンリンク経路損失に基づいて送信電力を決定することができる。
【0136】
換言すれば、同じダウンリンク経路損失の場合、異なるリソースプールが異なる送信電力に対応してもよい。
【0137】
例えば、同じ経路損失の場合、リソースプール1に対応する送信電力がリソースプール2の送信電力より小さい。
【0138】
選択肢として、リソースプールとダウンリンク経路損失と送信電力との三者の間の対応関係は、ネットワーク装置がリソースプールの状況パラメータ、例えばリソースプールのリソース使用率及び衝突確率に基づいて決定してもよい。
【0139】
例えば、リソースプール1のリソース使用率が70%であり、リソースプール2の使用率が30%であると、同じ経路損失の場合、基地局がリソースプール1に割り当てた送信電力はリソースプール2に割り当てた送信電力より小さい。
【0140】
選択肢として、本願の実施例において、
図5に示すように、ネットワーク装置は端末装置にリソースプールとダウンリンク経路損失と送信電力との三者の間の対応関係を送信することができる(350)。
【0141】
選択肢として、本願の実施例において、端末装置は該ターゲットリソースプールの状況パラメータ、該端末装置と該ネットワーク装置との間のダウンリンク経路損失、及びダウンリンク経路損失と送信電力とリソースプールの状況パラメータとの三者の間の対応関係に基づいて該第一送信電力を決定する。
【0142】
具体的には、リソースプールの異なる状況パラメータの値(又は範囲)は異なるダウンリンク経路損失と送信電力との対応関係に対応し、端末装置はターゲットリソースプールの状況パラメータに基づいてダウンリンク経路損失と送信電力との対応関係を選択することにより、決定された該ダウンリンク経路損失と送信電力との対応関係、決定されたダウンリンク経路損失に基づいて送信電力を決定することができる。
【0143】
換言すれば、同じダウンリンク経路損失の場合、異なるリソースプールの状況パラメータの値(又は範囲)が異なる送信電力に対応してもよい。
【0144】
リソースプール1のリソース使用率が70%であり、リソースプール2の使用率が30%であると、同じ経路損失の場合、リソースプール1に対応する送信電力がリソースプール2に対応する送信電力より小さい。
【0145】
選択肢として、本願の実施例において、
図5に示すように、ネットワーク装置は端末装置にダウンリンク経路損失と送信電力とリソースプールの状況パラメータとの三者の間の対応関係、及びリソースプールの状況パラメータを送信することができる(360)。
【0146】
図5に示すステップ330−360は一方のみが存在してもよいし、両方いずれも存在してもよく、又は一部存在してもよいと理解すべきである。
【0147】
従って、本願の実施例において、端末装置は該端末装置とネットワーク装置との間のダウンリンク経路損失、及び選択された、データを送信するためのターゲットリソースプールに基づいて送信電力を決定し、送信電力の決定は選択されたリソースプールの具体的な状況(例えば、リソース使用状況)を参照してもよく、それにより選択されたリソースプールに適用する送信電力を選択することができる。
【0148】
図6は本願の実施例に係る通信方法400の模式的なフローチャートである。
図6に示すように、該通信方法400は以下の410と420を含む。
【0149】
410において、端末装置は該端末装置とネットワーク装置との間のダウンリンク経路損失に基づいてターゲットリソースプールを決定する。
【0150】
該端末装置は
該端末装置と該ネットワーク装置との間のダウンリンク経路損失、及びダウンリンク経路損失とリソースプールとの対応関係に基づいて該ターゲットリソースプールを決定する。
【0151】
例えば、リソースプール1は、対応する経路損失が−20〜−30dBであり、リソースプール2は、対応する経路損失が−30〜−40dBである。そうすると、ダウンリンク経路損失が−20〜−30dBである端末装置はリソースプール1を選択することができ、ダウンリンク経路損失が−30〜−40dBである端末装置はリソースプール2を選択することができる。
【0152】
選択肢として、
図7に示すように、ネットワーク装置は端末装置にダウンリンク経路損失とリソースプールとの対応関係を送信することができる(430)。それにより、端末装置は該対応関係を利用してターゲットリソースプールを決定することができる。
【0153】
420において、該端末装置は該ターゲットリソースプールのリソースを利用してネットワーク装置と通信する。
【0154】
従って、本願の実施例において、端末装置はダウンリンク経路損失に基づいてターゲットリソースプールを選択することができ、それによりダウンリンク経路損失の類似する端末が同じリソースプールを選択することができ、ダウンリンク経路損失に基づいて送信電力を選択することができるため、送信電力の類似する端末が同じリソースプールを選択することができ、それにより送信電力の差が大きすぎる端末が同じリソースプールを選択することによる遠近効果を避けることができる。
【0155】
図8は本願の実施例に係る通信装置500の模式的なブロック図である。
図5に示すように、該通信装置500は決定ユニット510及び通信ユニット520を含んでもよい。
【0156】
選択肢として、該通信装置500は端末装置であってもよいし、ネットワーク装置であってもよい。
【0157】
以下、通信装置500が1つの端末装置である場合を例として説明する。
【0158】
選択肢として、決定ユニット510は少なくとも2つのリソースプールのうちの各リソースプールの状況パラメータに基づいて該少なくとも2つのリソースプールからターゲットリソースプールを決定することに用いられ、該状況パラメータは該リソースプールのリソース使用状況を示すことに用いられ、通信ユニット520は該ターゲットリソースプールのリソースを利用してネットワーク装置と通信することに用いられる。
【0159】
選択肢として、該状況パラメータは、該リソースプールのリソース使用率、該リソースプールのリソース衝突確率、該リソースプールにおけるアクセスされた端末数、該リソースプールのリソース受信電力情報、該リソースプールにおけるリソースを利用して伝送したデータの遅延、該リソースプールにおけるリソースを利用して伝送したデータに対するネットワーク装置の応答時間、及び該リソースプールにおけるリソースを利用して伝送したブロックのエラー率、のうちの少なくとも1つを含む。
【0160】
選択肢として、該リソースプールのリソース受信電力情報は、該リソースプールにおけるリソースの平均受信電力、及び該リソースプールにおけるリソースの受信電力の分散度情報のうちの少なくとも1つを含む。
【0161】
選択肢として、決定ユニット510は、更に、該少なくとも2つのリソースプールのうち対応するリソース使用率が第一閾値以下であるリソースプールから該ターゲットリソースプールを決定し、又は、該少なくとも2つのリソースプールのうち対応するリソース衝突確率が第二閾値以下であるリソースプールから該ターゲットリソースプールを決定し、又は、該少なくとも2つのリソースプールのうちアクセスされた端末数が第三閾値以下であるリソースプールから該ターゲットリソースプールを決定し、又は、該少なくとも2つのリソースプールのうち対応する応答時間が第四閾値以下であるリソースプールから該ターゲットリソースプールを決定し、又は、該少なくとも2つのリソースプールのうち対応する遅延時間が第五閾値以下であるリソースプールから該ターゲットリソースプールを決定し、又は、該少なくとも2つのリソースプールのうち対応する受信電力分散度が第六閾値以下であるリソースプールから該ターゲットリソースプールを決定し、又は、該少なくとも2つのリソースプールのうち対応する伝送されたブロックのエラー率が第七閾値以下であるリソースプールから該ターゲットリソースプールを決定し、又は、該少なくとも2つのリソースプールのうち対応する平均受信電力が第八閾値以下であるリソースプールから該ターゲットリソースプールを決定することに用いられる。
【0162】
選択肢として、該決定ユニット510は、更に、該少なくとも2つのリソースプールのうち対応するリソース使用率の最も低いリソースプールを該ターゲットリソースプールとして決定し、又は、該少なくとも2つのリソースプールのうち対応するリソース衝突確率の最も低いリソースプールを該ターゲットリソースプールとして決定し、又は、該少なくとも2つのリソースプールのうちアクセスされた端末数の最も少ないリソースプールを該ターゲットリソースプールとして決定し、又は、該少なくとも2つのリソースプールのうち対応する応答時間の最も短いリソースプールを該ターゲットリソースプールとして決定し、又は、該少なくとも2つのリソースプールのうち対応する遅延時間の最も短いリソースプールを該ターゲットリソースプールとして決定し、又は、該少なくとも2つのリソースプールのうち対応する受信電力分散度の最も小さいリソースプールを該ターゲットリソースプールとして決定し、又は、該少なくとも2つのリソースプールのうち対応する伝送されたブロックのエラー率の最も小さいリソースプールを該ターゲットリソースプールとして決定し、又は、該少なくとも2つのリソースプールのうち対応する平均受信電力の最も小さいリソースプールを該ターゲットリソースプールとして決定することに用いられる。
【0163】
選択肢として、該状況パラメータが少なくとも2種のパラメータを含む場合、該決定ユニット510は、更に、該少なくとも2つのリソースプールのうちの各リソースプールに対応する該少なくとも2種の状況パラメータに対して同じ次元換算を行い、該各リソースプールに対応する換算済みの該少なくとも2つの状況パラメータに対して加重処理を行い、該各リソースプールに対応する加重処理により取得された値に基づいて、該少なくとも2つのリソースプールから該ターゲットリソースプールを決定することに用いられる。
【0164】
選択肢として、該決定ユニット510は、更に、該状況パラメータと、伝送対象データパケットのサイズ、該伝送対象データパケットのQoSレベル、該伝送対象データパケットを伝送する送信電力及びダウンリンク経路損失のうちの少なくとも1つに基づいて、該少なくとも2つのリソースプールから該ターゲットリソースプールを決定することに用いられる。
【0165】
選択肢として、該決定ユニット510は、更に、データパケットサイズ、QoSレベル、送信電力及びダウンリンク経路損失のうちの少なくとも1つと状況パラメータの数値範囲との対応関係、並びに該伝送対象データパケットのサイズ、該伝送対象データパケットのQoSレベル、該伝送対象データパケットを伝送する送信電力及びダウンリンク経路損失のうちの少なくとも1つに基づいて、該伝送対象データパケットに対応する状況パラメータの数値範囲を決定し、該少なくとも2つのリソースプールのうち状況パラメータの値が該伝送対象データパケットに対応する状況パラメータの数値範囲に属するリソースプールを該ターゲットリソースプールとして決定することに用いられる。
【0166】
選択肢として、該通信ユニット520は、更に、該ネットワーク装置から送信された該対応関係を受信することに用いられる。
【0167】
選択肢として、該通信ユニット520は、更に、該ネットワーク装置から送信された該状況パラメータを受信することに用いられる。
【0168】
該通信装置500は方法200及びその各実施例における端末装置の実行する操作を実行することができ、簡潔のために、ここで詳細な説明は省略すると理解すべきである。
【0169】
以下、通信装置500が他の端末装置である場合を例として説明する。
【0170】
選択肢として、決定ユニット510は該端末装置とネットワーク装置との間のダウンリンク経路損失、及び選択された、データを送信するためのターゲットリソースプールに基づいて第一送信電力を決定することに用いられ、通信ユニット520は該第一送信電力に基づいて該ターゲットリソースプールにおけるリソースを利用してネットワーク装置にデータを送信することに用いられる。
【0171】
選択肢として、該決定ユニット510は、更に、該端末装置と該ネットワーク装置との間のダウンリンク経路損失に基づいて第二送信電力を決定し、該ターゲットリソースプールに対応する調整パラメータに基づいて該第二送信電力を調整して、該第一送信電力を取得することに用いられる。
【0172】
選択肢として、該決定ユニット510は、更に、リソースプールの状況パラメータと調整パラメータとの対応関係、該ターゲットリソースプールの状況パラメータに基づいて該ターゲットリソースプールに対応する調整パラメータを決定することに用いられ、該状況パラメータは該リソースプールのリソース使用状況を示すことに用いられる。
【0173】
選択肢として、該通信ユニット520は、更に、ネットワーク装置から送信された該リソースプールの状況パラメータと調整パラメータとの対応関係を受信することに用いられる。
【0174】
選択肢として、該決定ユニット510は、更に、リソースプールと調整パラメータとの対応関係に基づいて該ターゲットリソースプールに対応する調整パラメータを決定することに用いられ、該状況パラメータは該リソースプールのリソース使用状況を示すことに用いられる。
【0175】
選択肢として、該通信ユニット520は、更に、ネットワーク装置から送信された該リソースプールと調整パラメータとの対応関係を受信することに用いられる。
【0176】
選択肢として、該決定ユニット510は、更に、該ターゲットリソースプールの状況パラメータ、該端末装置と該ネットワーク装置との間のダウンリンク経路損失、ダウンリンク経路損失と送信電力とリソースプールの状況パラメータとの三者の間の対応関係に基づいて該第一送信電力を決定することに用いられ、該状況パラメータは該リソースプールのリソース使用状況を示すことに用いられる。
【0177】
選択肢として、該通信ユニット520は、更に、該ネットワーク装置から送信された該ダウンリンク経路損失と送信電力とリソースプールの状況パラメータとの三者の間の対応関係を受信することに用いられる。
【0178】
選択肢として、該決定ユニット510は、更に、該端末装置と該ネットワーク装置との間のダウンリンク経路損失、該ターゲットリソースプール、ダウンリンク経路損失と送信電力とリソースプールとの三者の間の対応関係に基づいて該第一送信電力を決定することに用いられる。
【0179】
選択肢として、該通信ユニット520は、更に、該ネットワーク装置から送信された該ダウンリンク経路損失と送信電力とリソースプールとの三者の間の対応関係を受信することに用いられる。
【0180】
選択肢として、該通信装置は方法300及びその各実施例における端末装置の実行する操作を実行することができ、簡潔のために、ここで詳細な説明は省略する。
【0181】
通信装置500が他の端末装置である場合を例として説明する。
【0182】
選択肢として、決定ユニット510は該端末装置とネットワーク装置との間のダウンリンク経路損失に基づいてターゲットリソースプールを決定することに用いられ、通信ユニット520は該ターゲットリソースプールのリソースを利用してネットワーク装置と通信することに用いられる。
【0183】
選択肢として、該決定ユニット510は、更に、
該端末装置と該ネットワーク装置との間のダウンリンク経路損失、及びダウンリンク経路損失とリソースプールとの対応関係に基づいて該ターゲットリソースプールを決定することに用いられる。
【0184】
選択肢として、該通信ユニット520は、更に、該ネットワーク装置から送信された該対応関係を受信することに用いられる。
【0185】
選択肢として、該通信装置500は方法400及びその各実施例における端末装置の実行する操作を実行することができ、簡潔のために、ここで詳細な説明は省略する。
【0186】
以下、通信装置500が1つのネットワーク装置である場合を例として説明する。
【0187】
選択肢として、決定ユニット510は少なくとも2つのリソースプールのうちの各リソースプールの状況パラメータを決定することに用いられ、該状況パラメータは該リソースプールのリソース使用状況を示すことに用いられる。通信ユニット520は端末装置に該各リソースプールの状況パラメータを送信することに用いられる。
【0188】
選択肢として、該通信ユニット520は、更に、該端末装置にデータパケットサイズ、QoSレベル、送信電力及びダウンリンク経路損失のうちの少なくとも1つと状況パラメータの数値範囲との対応関係を送信することに用いられる。
【0189】
以下、通信装置500が他のネットワーク装置である場合を例として説明する。
【0190】
選択肢として、決定ユニット510はダウンリンク経路損失とリソースプールとの対応関係を決定することに用いられ、
通信ユニット520は端末装置に該対応関係を送信することに用いられ、それにより該端末装置は
該端末装置とネットワーク装置との間のダウンリンク経路損失、及び該対応関係に基づいてアップリンクデータを送信するためのリソースプールを決定する。
【0191】
以下、通信装置500が他のネットワーク装置である場合を例として説明する。
【0192】
選択肢として、決定ユニット510はリソースプールと調整パラメータとの対応関係を決定することに用いられ、
通信ユニット520は端末装置に該対応関係を送信することに用いられ、それにより該端末装置は該対応関係、及び選択された、アップリンクデータを伝送するためのリソースプールに基づいて調整パラメータを決定して、決定された調整パラメータに基づいてアップリンクデータを送信する電力を調整する。
【0193】
選択肢として、該リソースプールと調整パラメータとの対応関係は該リソースプールの状況パラメータによって決定され、該状況パラメータは該リソースプールのリソース使用状況を示すことに用いられる。
【0194】
以下、通信装置500が他のネットワーク装置である場合を例として説明する。
【0195】
選択肢として、決定ユニット510はダウンリンク経路損失と送信電力とリソースプールとの三者の間の対応関係を決定することに用いられ、
通信ユニット520は端末装置に該対応関係を送信することに用いられ、それにより該端末装置はターゲットリソースプール、該端末装置と該ネットワーク装置との間のダウンリンク経路損失、及び該対応関係に基づいて該ネットワーク装置にアップリンクデータを送信する送信電力を決定する。
【0196】
選択肢として、該ダウンリンク経路損失と送信電力とリソースプールとの三者の間の対応関係は該リソースプールの状況パラメータによって決定され、該状況パラメータは該リソースプールのリソース使用状況を示すことに用いられる。
【0197】
以下、通信装置500が他のネットワーク装置である場合を例として説明する。
【0198】
選択肢として、決定ユニット510はリソースプールの状況パラメータと調整パラメータとの対応関係を決定することに用いられ、通信ユニット520は端末装置に該対応関係を送信することに用いられ、それにより該端末装置は該対応関係、及び選択された、アップリンクデータを伝送するためのリソースプールの状況パラメータに基づいて調整パラメータを決定して、決定された調整パラメータに基づいてアップリンクデータを送信する電力を調整する。
【0199】
以下、通信装置500が他のネットワーク装置である場合を例として説明する。
【0200】
選択肢として、決定ユニット510はダウンリンク経路損失と送信電力とリソースプールの状況パラメータとの三者の間の対応関係を決定することに用いられ、通信ユニット520は端末装置に該対応関係を送信することに用いられ、それにより該端末装置はターゲットリソースプールの状況パラメータ、該端末装置と該ネットワーク装置との間のダウンリンク経路損失、及び該対応関係に基づいて該ネットワーク装置にアップリンクデータを送信する送信電力を決定する。
【0201】
図9は本願の実施例に係る通信装置600の模式的なブロック図である。該装置600はプロセッサ610、メモリ620及び送受信機630を備える。メモリ620はプログラム命令を記憶することに用いられる。プロセッサ610はメモリ620に記憶されるプログラム命令を呼び出すことができる。送受信機630は外部と通信することに用いられる。選択肢として、装置600はプロセッサ610、メモリ620及び送受信機630を接続するバスシステム640を更に含む。
【0202】
選択肢として、該通信装置は端末装置又はネットワーク装置であってもよい。
【0203】
以下、通信装置600が1つの端末装置である場合を例として説明する。
【0204】
選択肢として、プロセッサ610はメモリ620における命令を呼び出して、
少なくとも2つのリソースプールのうちの各リソースプールの状況パラメータに基づいて、該少なくとも2つのリソースプールからターゲットリソースプールを決定し、該状況パラメータは該リソースプールのリソース使用状況を示すことに用いられることと、
送受信機630によって該ターゲットリソースプールのリソースを利用し、ネットワーク装置と通信することと、を実行することができる。
【0205】
選択肢として、該状況パラメータは、
該リソースプールのリソース使用率、該リソースプールのリソース衝突確率、該リソースプールにおけるアクセスされた端末数、該リソースプールのリソース受信電力情報、該リソースプールにおけるリソースを利用して伝送したデータの遅延、該リソースプールにおけるリソースを利用して伝送したデータに対するネットワーク装置の応答時間、及び該リソースプールにおけるリソースを利用して伝送したブロックのエラー率、のうちの少なくとも1つを含む。
【0206】
選択肢として、該リソースプールのリソース受信電力情報は、
該リソースプールにおけるリソースの平均受信電力、及び該リソースプールにおけるリソースの受信電力の分散度情報のうちの少なくとも1つを含む。
【0207】
選択肢として、プロセッサ610はメモリ620における命令を呼び出して、更に以下の操作を実行してもよい。
該少なくとも2つのリソースプールのうち対応するリソース使用率が第一閾値以下であるリソースプールから該ターゲットリソースプールを決定し、又は
該少なくとも2つのリソースプールのうち対応するリソース衝突確率が第二閾値以下であるリソースプールから該ターゲットリソースプールを決定し、又は
該少なくとも2つのリソースプールのうちアクセスされた端末数が第三閾値以下であるリソースプールから該ターゲットリソースプールを決定し、又は
該少なくとも2つのリソースプールのうち対応する応答時間が第四閾値以下であるリソースプールから該ターゲットリソースプールを決定し、又は
該少なくとも2つのリソースプールのうち対応する遅延時間が第五閾値以下であるリソースプールから該ターゲットリソースプールを決定し、又は
該少なくとも2つのリソースプールのうち対応する受信電力分散度が第六閾値以下であるリソースプールから該ターゲットリソースプールを決定し、又は
該少なくとも2つのリソースプールのうち対応する伝送されたブロックのエラー率が第七閾値以下であるリソースプールから該ターゲットリソースプールを決定し、又は
該少なくとも2つのリソースプールのうち対応する平均受信電力が第八閾値以下であるリソースプールから該ターゲットリソースプールを決定する。
【0208】
選択肢として、プロセッサ610はメモリ620における命令を呼び出して、更に以下の操作を実行してもよい。
該少なくとも2つのリソースプールのうち対応するリソース使用率の最も低いリソースプールを該ターゲットリソースプールとして決定し、又は
該少なくとも2つのリソースプールのうち対応するリソース衝突確率の最も低いリソースプールを該ターゲットリソースプールとして決定し、又は
該少なくとも2つのリソースプールのうちアクセスされた端末数の最も少ないリソースプールを該ターゲットリソースプールとして決定し、又は
該少なくとも2つのリソースプールのうち対応する応答時間の最も短いリソースプールを該ターゲットリソースプールとして決定し、又は
該少なくとも2つのリソースプールのうち対応する遅延時間の最も短いリソースプールを該ターゲットリソースプールとして決定し、又は
該少なくとも2つのリソースプールのうち対応する該受信電力分散度の最も小さいリソースプールを該ターゲットリソースプールとして決定し、又は
該少なくとも2つのリソースプールのうち対応する伝送されたブロックのエラー率の最も小さいリソースプールを該ターゲットリソースプールとして決定し、又は
該少なくとも2つのリソースプールのうち対応する平均受信電力の最も小さいリソースプールから該ターゲットリソースプールを決定する。
【0209】
選択肢として、プロセッサ610はメモリ620における命令を呼び出して、更に以下の操作を実行してもよい。
該状況パラメータが少なくとも2種のパラメータを含む場合、該少なくとも2つのリソースプールのうちの各リソースプールに対応する該少なくとも2種の状況パラメータに対して同じ次元換算を行い、該各リソースプールに対応する換算済みの該少なくとも2つの状況パラメータに対して加重処理を行い、該各リソースプールに対応する加重処理により取得された値に基づいて、該少なくとも2つのリソースプールから該ターゲットリソースプールを決定する。
【0210】
選択肢として、プロセッサ610はメモリ620における命令を呼び出して、更に以下の操作を実行してもよい。
該状況パラメータと、伝送対象データパケットのサイズ、該伝送対象データパケットのQoSレベル、該伝送対象データパケットを伝送する送信電力及びダウンリンク経路損失のうちの少なくとも1つに基づいて、該少なくとも2つのリソースプールから該ターゲットリソースプールを決定する。
【0211】
選択肢として、プロセッサ610はメモリ620における命令を呼び出して、更に以下の操作を実行してもよい。
データパケットサイズ、QoSレベル、送信電力及びダウンリンク経路損失のうちの少なくとも1つと状況パラメータの数値範囲との対応関係、並びに該伝送対象データパケットのサイズ、該伝送対象データパケットのQoSレベル、該伝送対象データパケットを伝送する送信電力及びダウンリンク経路損失のうちの少なくとも1つに基づいて、該伝送対象データパケットに対応する状況パラメータの数値範囲を決定し、
該少なくとも2つのリソースプールのうち状況パラメータの値が該伝送対象データパケットに対応する状況パラメータの数値範囲に属するリソースプールを該ターゲットリソースプールとして決定する。
【0212】
選択肢として、プロセッサ610はメモリ620における命令を呼び出して、更に以下の操作を実行してもよい。
送受信機630によって該ネットワーク装置から送信された該対応関係を受信する。
【0213】
選択肢として、プロセッサ610はメモリ620における命令を呼び出して、更に以下の操作を実行してもよい。
送受信機630によって該ネットワーク装置から送信された該状況パラメータを受信する。
【0214】
選択肢として、該通信装置600は方法200及びその各実施例における端末装置の実行する操作を実行することができ、簡潔のために、ここで詳細な説明は省略する。
【0215】
以下、通信装置600が1つの端末装置である場合を例として説明する。
【0216】
選択肢として、プロセッサ610はメモリ620における命令を呼び出して、以下の操作を実行してもよい。
該端末装置とネットワーク装置との間のダウンリンク経路損失、及び選択された、データを送信するためのターゲットリソースプールに基づいて第一送信電力を決定し、
該第一送信電力に基づいて該ターゲットリソースプールにおけるリソースを利用して送受信機630によってネットワーク装置にデータを送信する。
【0217】
選択肢として、プロセッサ610はメモリ620における命令を呼び出して、更に以下の操作を実行してもよい。
該端末装置と該ネットワーク装置との間のダウンリンク経路損失に基づいて第二送信電力を決定し、
該ターゲットリソースプールに対応する調整パラメータに基づいて該第二送信電力を調整して、該第一送信電力を取得する。
【0218】
選択肢として、プロセッサ610はメモリ620における命令を呼び出して、更に以下の操作を実行してもよい。
リソースプールの状況パラメータと調整パラメータとの対応関係、該ターゲットリソースプールの状況パラメータに基づいて該ターゲットリソースプールに対応する調整パラメータを決定し、該状況パラメータは該リソースプールのリソース使用状況を示すことに用いられる。
【0219】
選択肢として、プロセッサ610はメモリ620における命令を呼び出して、更に以下の操作を実行してもよい。
送受信機630によって、ネットワーク装置から送信された該リソースプールの状況パラメータと調整パラメータとの対応関係を受信する。
【0220】
選択肢として、プロセッサ610はメモリ620における命令を呼び出して、更に以下の操作を実行してもよい。
リソースプールと調整パラメータとの対応関係に基づいて該ターゲットリソースプールに対応する調整パラメータを決定し、該状況パラメータは該リソースプールのリソース使用状況を示すことに用いられる。
【0221】
選択肢として、プロセッサ610はメモリ620における命令を呼び出して、更に以下の操作を実行してもよい。
送受信機630によって、ネットワーク装置から送信された該リソースプールと調整パラメータとの対応関係を受信する。
【0222】
選択肢として、プロセッサ610はメモリ620における命令を呼び出して、更に以下の操作を実行してもよい。
該ターゲットリソースプールの状況パラメータ、該端末装置と該ネットワーク装置との間のダウンリンク経路損失、及びダウンリンク経路損失と送信電力とリソースプールの状況パラメータとの三者の間の対応関係に基づいて該第一送信電力を決定し、該状況パラメータは該リソースプールのリソース使用状況を示すことに用いられる。
【0223】
選択肢として、プロセッサ610はメモリ620における命令を呼び出して、更に以下の操作を実行してもよい。
送受信機630によって、該ネットワーク装置から送信された該ダウンリンク経路損失と送信電力とリソースプールの状況パラメータとの三者の間の対応関係を受信する。
【0224】
選択肢として、プロセッサ610はメモリ620における命令を呼び出して、更に以下の操作を実行してもよい。
該端末装置と該ネットワーク装置との間のダウンリンク経路損失、該ターゲットリソースプール、及びダウンリンク経路損失と送信電力とリソースプールとの三者の間の対応関係に基づいて該第一送信電力を決定すること。
【0225】
選択肢として、プロセッサ610はメモリ620における命令を呼び出して、更に以下の操作を実行してもよい。
送受信機630によって、該ネットワーク装置から送信された該ダウンリンク経路損失と送信電力とリソースプールとの三者の間の対応関係を受信する。
【0226】
選択肢として、該通信装置600は方法300及びその各実施例における端末装置の実行する操作を実行することができ、簡潔のために、ここで詳細な説明は省略する。
【0227】
以下、通信装置600が1つの端末装置である場合を例として説明する。
【0228】
選択肢として、プロセッサ610はメモリ620における命令を呼び出して以下の操作を実行してもよい。
該端末装置とネットワーク装置との間のダウンリンク経路損失に基づいてターゲットリソースプールを決定し、
該ターゲットリソースプールのリソースを利用して送受信機630によってネットワーク装置と通信する。
【0229】
選択肢として、プロセッサ610はメモリ620における命令を呼び出して、更に以下の操作を実行してもよい。
該端末装置と該ネットワーク装置との間のダウンリンク経路損失、及びダウンリンク経路損失とリソースプールとの対応関係に基づいて該ターゲットリソースプールを決定する。
【0230】
選択肢として、プロセッサ610はメモリ620における命令を呼び出して、更に以下の操作を実行してもよい。
送受信機630によって、該ネットワーク装置から送信された該対応関係を受信する。
【0231】
選択肢として、該通信装置600は方法400及びその各実施例における端末装置の実行する操作を実行することができ、簡潔のために、ここで詳細な説明は省略する。
【0232】
以下、通信装置600が1つのネットワーク装置である場合を例として説明する。
【0233】
選択肢として、プロセッサ610はメモリ620における命令を呼び出して、以下の操作を実行してもよい。
少なくとも2つのリソースプールのうちの各リソースプールの状況パラメータを取得し、該状況パラメータは該リソースプールのリソース使用状況を示すことに用いられ、
送受信機630によって端末装置に該各リソースプールの状況パラメータを送信する。
【0234】
選択肢として、プロセッサ610はメモリ620における命令を呼び出して、更に以下の操作を実行してもよい。
送受信機630によって該端末装置にデータパケットサイズ、QoSレベル、送信電力及びダウンリンク経路損失のうちの少なくとも1つと状況パラメータの数値範囲との対応関係を送信する。
【0235】
以下、通信装置600が1つのネットワーク装置である場合を例として説明する。
【0236】
選択肢として、プロセッサ610はメモリ620における命令を呼び出して、以下の操作を実行してもよい。
送受信機630によって端末装置にダウンリンク経路損失とリソースプールとの対応関係を送信、それにより該端末装置は
該端末装置とネットワーク装置との間のダウンリンク経路損失、及び該対応関係に基づいてアップリンクデータを送信するためのリソースプールを決定する。
【0237】
以下、通信装置600が1つのネットワーク装置である場合を例として説明する。
【0238】
選択肢として、プロセッサ610はメモリ620における命令を呼び出して、以下の操作を実行してもよい。
送受信機630によって端末装置にリソースプールと調整パラメータとの対応関係を送信し、それにより該端末装置は該対応関係、及び選択された、アップリンクデータを伝送するためのリソースプールに基づいて調整パラメータを決定して、決定された調整パラメータに基づいてアップリンクデータを送信する電力を調整する。
【0239】
選択肢として、該リソースプールと調整パラメータとの対応関係は該リソースプールの状況パラメータによって決定され、該状況パラメータは該リソースプールのリソース使用状況を示すことに用いられる。
【0240】
以下、通信装置600が1つのネットワーク装置である場合を例として説明する。
【0241】
選択肢として、プロセッサ610はメモリ620における命令を呼び出して、以下の操作を実行してもよい。
送受信機630によって端末装置にダウンリンク経路損失と送信電力とリソースプールとの三者の間の対応関係を送信し、それにより該端末装置はターゲットリソースプール、該端末装置と該ネットワーク装置との間のダウンリンク経路損失、及び該対応関係に基づいて該ネットワーク装置にアップリンクデータを送信する送信電力を決定する。
【0242】
選択肢として、該ダウンリンク経路損失と送信電力とリソースプールの三者の間の対応関係は該リソースプールの状況パラメータによって決定され、該状況パラメータは該リソースプールのリソース使用状況を示すことに用いられる。
【0243】
以下、通信装置600が1つのネットワーク装置である場合を例として説明する。
【0244】
選択肢として、プロセッサ610はメモリ620における命令を呼び出して、以下の操作を実行してもよい。
送受信機630によって端末装置にリソースプールの状況パラメータと調整パラメータとの対応関係を送信し、それにより該端末装置は該対応関係、及び選択された、アップリンクデータを伝送するためのリソースプールの状況パラメータに基づいて調整パラメータを決定して、決定された調整パラメータに基づいてアップリンクデータを送信する電力を調整する。
【0245】
以下、通信装置600が1つのネットワーク装置である場合を例として説明する。
【0246】
選択肢として、プロセッサ610はメモリ620における命令を呼び出して、以下の操作を実行してもよい、
送受信機630によって端末装置にダウンリンク経路損失と送信電力とリソースプールの状況パラメータとの三者の間の対応関係を送信し、それにより該端末装置はターゲットリソースプールの状況パラメータ、該端末装置と該ネットワーク装置との間のダウンリンク経路損失、及び該対応関係に基づいて該ネットワーク装置にアップリンクデータを送信する送信電力を決定する。
【0247】
本願の実施例において、プロセッサは中央演算装置(CPU:Central Processing Unit)、ネットワークプロセッサ(NP:Network Processor)、又はCPUとNPの組み合わせであってもよい。プロセッサは更にハードウェアチップを含んでもよい。上記ハードウェアチップは特定用途向け集積回路(ASIC:Application−Specific Integrated Circuit)、プログラム可能な論理デバイス(PLD:Programmable Logic Device)、又はそれらの組み合わせであってもよい。上記PLDは複雑なプログラム可能な論理デバイス(CPLD:Complex Programmable Logic Device)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA:Field−Programmable Gate Array)、汎用アレイ論理(GAL:Generic Array Logic)、又はそれらの任意の組み合わせであってもよい。
【0248】
該メモリは揮発性メモリ又は不揮発性メモリであってもよく、又は、揮発性メモリ及び不揮発性メモリの両者を含んでもよい。不揮発性メモリは読み出し専用メモリ(ROM:Read−Only Memory)、プログラマブル読み出し専用メモリ(PROM:Programmable ROM)、消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(EPROM:Erasable PROM)、電気的消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(EEPROM:Electrically EPROM)、又はフラッシュメモリであってもよい。揮発性メモリは外部キャッシュメモリとして使用されるランダムアクセスメモリ(RAM:Random Access Memory)であってもよい。
【0249】
該バスシステムは、データバスを含むほか、更に電源バス、制御バス及び状態信号バス等を含んでもよい。表示しやすくするために、図面では1本のみの粗線でバスシステムを示すが、1本のみのバス又は1つのタイプのみのバスを有することを示すのではない。
【0250】
本願の実施例は上記通信を実行するための方法を含むコンピュータプログラムを記憶するためのコンピュータ可読媒体を提供する。該可読媒体はROM又はRAMであってもよく、本願の実施例はこれを制限しない。
【0251】
本明細書における用語「及び/又は」及び「A又はBのうちの少なくとも1つ」は、関連オブジェクトを説明する関連関係に過ぎず、3つの関係が存在してもよいことを示し、例えば、「A及び/又はB」は、「Aが独立して存在する」、「A及びBが同時に存在する」、「Bが独立して存在する」の3つの状況を示してもよいと理解すべきである。また、本明細書における符号「/」は、一般的に前後の関連オブジェクトが「又は」関係であることを示す。
【0252】
当業者であれば、本明細書に開示される実施例の説明した各例示的なユニット及びアルゴリズムステップを参照して、電子ハードウェア、又はコンピュータソフトウェアと電子ハードウェアの組み合わせで実現できることを理解しうる。これらの機能をハードウェアそれともソフトウェア方式で実行するかは、技術案の特定応用及び設計制約条件によって決定される。当業者は各特定の応用に対して様々な方法でその説明された機能を実現することができるが、このような実現は本願の範囲を超えると見なされるべきではない。
【0253】
当業者であれば、説明を簡易にするために、上記説明されたシステム、装置及びユニットの具体的な動作過程は、上記方法実施例における対応過程を参照してもよく、ここで詳細な説明は省略することを明確に理解しうる。
【0254】
本願に係るいくつかの実施例において、開示されるシステム、装置及び方法は、他の方式で実現されてもよいと理解すべきである。例えば、以上に説明された装置実施例は模式的なものに過ぎず、例えば、前記ユニットの区分は論理的な機能上の区分に過ぎず、実際に実現するとき、他の区分方式があってもよく、例えば複数のユニット又はコンポーネントは他のシステムに組合せ又は集積されてもよく、又はいくつかの特徴は省略してもよく、又は実行しなくてもよい。一方、表示又は検討された相互間の結合又は直接結合又は通信接続はいくつかのインターフェース、装置又はユニットによる間接結合又は通信接続であってもよく、電気、機械又は他の形式であってもよい。
【0255】
分離部材として説明された前記ユニットは物理的に分離してもよいし、物理的に分離しなくてもよく、ユニットとして表示された部材は物理ユニットであってもよいし、物理ユニットでなくてもよく、すなわち、一箇所に位置してもよいし、複数のネットワークユニットに配置されてもよい。実際の必要に応じて、その一部又は全部のユニットを選択して本実施例案の目的を実現してもよい。
【0256】
また、本願の各実施例において、各機能ユニットは1つの処理ユニットに集積されてもよく、各ユニットは独立して物理的に存在してもよく、2つ又は2つ以上のユニットがは1つのユニットに集積されてもよい。
【0257】
前記機能はソフトウェア機能ユニットの形式で実現され、且つ独立した製品として販売又は使用されるとき、1つのコンピュータ可読記憶媒体に記憶されてもよい。このような理解に基づき、本願の技術案の本質又は従来技術に貢献する部分又は該技術案の部分はソフトウェア製品の形式で現われてもよく、該コンピュータソフトウェア製品は、1台のコンピュータ装置(パーソナルコンピュータ、サーバ、又はネットワーク装置等であってもよい)に本願の各実施例に記載の方法の全部又は一部のステップを実行させるための複数の命令を含む1つの記憶媒体に記憶される。そして、上記記憶媒体はUSBメモリ、ポータブルハードディスク、読み出し専用メモリ(ROM:Read−Only Memory)、ランダムアクセスメモリ(RAM:Random Access Memory)、磁気ディスク又は光ディスク等のプログラムコードを記憶できる様々な媒体を含む。
【0258】
以上の説明は、本願の具体的な実施形態であって、本願の保護範囲を制限するためのものではなく、当業者が本願に開示された技術的範囲内で容易に想到し得る変更又は置換は、いずれも本願の保護範囲内に含まれるべきである。従って、本願の保護範囲は特許請求の範囲の記載に準じるべきである。