特許第6907306号(P6907306)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6907306事前形成穴なしで少なくとも1つの構成要素を第2の構成要素に接合する方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6907306
(24)【登録日】2021年7月2日
(45)【発行日】2021年7月21日
(54)【発明の名称】事前形成穴なしで少なくとも1つの構成要素を第2の構成要素に接合する方法
(51)【国際特許分類】
   B21J 15/00 20060101AFI20210708BHJP
   F16B 5/08 20060101ALI20210708BHJP
   F16B 5/02 20060101ALI20210708BHJP
   F16B 5/04 20060101ALI20210708BHJP
【FI】
   B21J15/00 V
   B21J15/00 U
   F16B5/08 B
   F16B5/08 Z
   F16B5/08 A
   F16B5/02 V
   F16B5/04 Z
【請求項の数】15
【全頁数】19
(21)【出願番号】特願2019-516492(P2019-516492)
(86)(22)【出願日】2017年9月26日
(65)【公表番号】特表2019-530580(P2019-530580A)
(43)【公表日】2019年10月24日
(86)【国際出願番号】EP2017074408
(87)【国際公開番号】WO2018055210
(87)【国際公開日】20180329
【審査請求日】2020年7月13日
(31)【優先権主張番号】102016118109.9
(32)【優先日】2016年9月26日
(33)【優先権主張国】DE
(73)【特許権者】
【識別番号】504075577
【氏名又は名称】ニューフレイ リミテッド ライアビリティ カンパニー
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100086771
【弁理士】
【氏名又は名称】西島 孝喜
(74)【代理人】
【識別番号】100109335
【弁理士】
【氏名又は名称】上杉 浩
(74)【代理人】
【識別番号】100120525
【弁理士】
【氏名又は名称】近藤 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100139712
【弁理士】
【氏名又は名称】那須 威夫
(72)【発明者】
【氏名】メシュット ゲルソン
(72)【発明者】
【氏名】ライス クリスティアン
【審査官】 石田 宏之
(56)【参考文献】
【文献】 特表2004−516140(JP,A)
【文献】 特表2017−503662(JP,A)
【文献】 特開2016−55291(JP,A)
【文献】 特開2013−252540(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B21J 15/00
F16B 5/02
F16B 5/04
F16B 5/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
事前形成穴なしで少なくとも1つの構成要素(1)を第2の構成要素(2)に接合する方法であって、
a.高強度材料製である第1構成要素(1)と、第2の構成要素(2)とを、少なくとも部分的に一方が他方の上に配置される状態で準備するステップと、
b.接合装置と補助接合要素(7)とを準備するステップと、
c.前記接合装置によって前記第1の構成要素(1)に向かって接合軸(4)に沿って駆動されて、最初に事前形成穴のない接合区域の領域内で前記第1の構成要素(1)を通り抜け、次いで事前形成穴のない接合区域の領域内で前記第2の構成要素(2)に達するようにされた前記補助接合要素(7)によって、前記第1及び第2の構成要素を互いに接合するステップと、
を含み、
接合に先立って、前記接合区域の領域内の前記第1の構成要素(1)が、一方で前記第1の構成要素(1)と他方で前記接合要素上に設けられた電極(3)との間に形成される電気アーク(9)によって、前記第1の構成要素(1)の前記接合区域上に熱影響域(10)が形成されるように熱処理され、前記第1の構成要素(1)が、前記熱影響域(10)内の前記第1の構成要素(1)の強度が低下するように加熱される
ことを特徴とする方法。
【請求項2】
前記第1の構成要素(1)の前記熱影響域(10)は、前記電気アーク(9)によって溶融することを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記電気アーク(9)は、前記接合軸(4)のまわりに環状に形成されることを特徴とする、請求項1〜請求項2のいずれかに記載の方法。
【請求項4】
前記電気アーク(9)は、前記補助接合要素(7)の外側部を囲むことを特徴とする、請求項1〜請求項3のいずれかに記載の方法。
【請求項5】
前記第1の構成要素の熱処理の間、前記接合装置上に配置された保護ガスノズル(6)を介して保護ガスが提供され、前記保護ガスノズル(6)は、環状であり、及び/又は前記第1の構成要素(1)に距離を置いて面する開口部を備えることを特徴とする、請求項1〜請求項4のいずれかに記載の方法。
【請求項6】
前記補助接合要素(7)は、接合ポンチ(5)を介して前記接合軸(4)に沿って作動されることを特徴とする、請求項1〜請求項5のいずれかに記載の方法。
【請求項7】
前記接合ステップの間、前記補助接合要素(7)を前記接合軸(4)のまわりで回転させることを特徴とする、請求項1〜請求項6のいずれかに記載の方法。
【請求項8】
前記接合ステップの間、前記接合区域の領域内で前記第2の構成要素(2)にダイ(12)が押し付けられ、前記ダイ(12)は、前記補助接合要素(7)と同軸に配置されることを特徴とする、請求項1〜請求項7のいずれかに記載の方法。
【請求項9】
前記電極(3)は、ディスポーザブル電極(3)であり、前記ディスポーザブル電極(3)は、前記接合ステップの後、前記第1及び/又は前記第2の構成要素(1、2)に当接するように前記補助接合要素(7)によって保持されることを特徴とする、請求項1〜請求項8のいずれかに記載の方法。
【請求項10】
前記補助接合要素(7)は、前記第2の構成要素(2)を貫通して案内されることを特徴とする、請求項1〜請求項9のいずれかに記載の方法。
【請求項11】
前記補助接合要素(7)は、前記第2の構成要素(2)内で変形し、特に前記接合軸(4)に対して半径方向外方に曲がることを特徴とする、請求項1〜請求項9のいずれかに記載の方法。
【請求項12】
前記熱影響域(10)の領域が冷却され、一方で前記補助接合要素(7)と他方で前記第1の構成要素(1)及び/又は前記第2の構成要素(2)との間に一体接合接続部が形成されることを特徴とする、請求項1〜請求項11のいずれかに記載の方法。
【請求項13】
前記補助接合要素(7)の外側部は、パターンを備え、その結果、一方で前記第1の構成要素(1)及び前記第2の構成要素(2)と他方で前記補助接合要素(7)との間に摩擦係合接続及び/又は噛合い接続が生成されるように、前記第1の構成要素(1)及び/又は前記第2の構成要素(2)の前記熱影響域(10)の領域内で前記接合ステップの間にグリッピングがもたらされることを特徴とする、請求項1〜請求項12のいずれかに記載の方法。
【請求項14】
前記接合ステップに先立って、前記第2の構成要素(2)は、前記第2の構成要素(2)の熱影響域(10’)内で電気アーク(9’)によって加熱され、ここで前記電気アーク(9’)は、前記第2の構成要素(2)の前記熱影響域(10’)内で前記第2の構成要素(2)の強度が低下するように及び/又は前記第2の構成要素(2)が前記熱影響域(10’)内で溶融するように、前記第2の構成要素(2)と更なる電極(3’)とによって点火されることを特徴とする、請求項1〜請求項13のいずれかに記載の方法。
【請求項15】
前記第1の構成要素(1)に関連付けられた前記電極(3)と、前記第2の構成要素(2)に関連付けられた前記更なる電極(3’)とが、同軸に配置され及び/又は互いに対向して配置されることを特徴とする請求項14に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、接合前に構成要素内に事前形成(例えば事前穿孔又は事前打抜き)される1つ又は複数の穴なしで、少なくとも1つの構成要素を第2の構成要素に接合する方法に関する。より具体的には、本発明は、接合装置によって接合軸に沿って第1の構成要素に向かって動かされて、最初に事前形成穴のない接合区域の領域内で第1の構成要素を通り抜け、次いで事前形成穴のない接合区域の領域内で第2の接合要素に達するようにされた補助接合要素を用いて、第1及び第2の構成要素を接合する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
技術の現状では、通常の材料、例えば普通の強度の通常の鋼で作られた2つの構成要素を事前形成穴なしで接合する方法が、例えば、クリンチング、抵抗溶接、打ち込みリベット留め、又は、直接的なねじ込みなどにより知られている。しかしながら、この場合の接合装置における最大力は弱く、どんな種類の材料でも穿通し若しくは貫入することができるわけではなく、また接合要素の強度が十分ではない場合もあるので、事前形成穴なしで構成要素を接合する方法は、通常の強度の構成要素に限定されている。
【0003】
近年、特に自動車産業において、自動車燃料消費の経済性並びに自動車の衝突の際の搭乗者の安全性に対する要求が増すにつれて、高強度材料の使用が徐々に増加している。
【0004】
特許文献1は、構成要素のうちの一方が非常に高い剛性を有する高強度材料で作られた2つの構成要素の接合方法を開示している。この種の高強度材料は、現今、典型的には自動車技術において、受動的安全性が高くかつ衝突試験で良好な性能を有する軽量組立体を提供するために用いられている。その典型的な材料としては、例えば、強度が凡そ1500MPaの22MnB5がある。特許文献1で開示された接合方法は、高強度材料と電極との間に生成された電気アークによって事前穴を形成し、この事前穴を通して補助接合部品を案内し、これを第2の構成要素に接続することによって、2つの構成要素を接合することを含む。この方法は満足できるものではあるが、穴を事前打抜きするか、又は事前形成するステップは時間がかかるものであり、かつ、穴を形成するステップと構成要素を接合するステップとの間に、2つの構成要素の相対的な位置が変位する恐れがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】独国特許出願公開第10 2016 115 463.6号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、穴を事前形成することなく2つの構成要素を接合するための接合方法であって、穴を事前形成することなく又は事前打抜きすることなく、少なくとも1つの高強度材料の構成要素を第2の構成要素に接続することができるような接合方法を開発することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
従って、本発明は、事前形成穴なしで少なくとも1つの構成要素を第2の構成要素に接合する方法であって、
a.高強度材料製である第1の構成要素と、第2の構成要素とを、少なくとも部分的に一方が他方の上に配置される状態で準備するステップと、
b.接合装置と補助接合要素とを準備するステップと、
c.該接合装置によって該第1の構成要素に向かって接合軸に沿って動かされて、最初に事前形成穴のない接合区域の領域内で第1の構成要素を貫通し、次いで事前形成穴のない接合区域の領域内で第2の構成要素に達するようにされた補助接合要素によって、第1及び第2の構成要素を互いに接合するステップと、
を含み、
接合に先立って、接合区域の領域内における第1の構成要素が、一方で第1の構成要素と他方で接合要素上に設けられた電極との間に形成される電気アークによって、第1の構成要素の接合区域上に熱影響域が形成されるように熱処理され、第1の構成要素が、該熱影響域内において第1の構成要素の強度が低下するように加熱されることとを特徴とする、方法を提供する。
【0008】
このように、第1の構成要素と第2の構成要素との間の接続の前に、第1の構成要素は、一方で第1の構成要素と他方で接合要素上に設けられた電極との間に形成された電気アークによって、いずれにしても第1の構成要素上の接合区域内に熱影響域が形成されるように接合区域の領域内で局所的に熱的事前処理され、この熱影響域内で第1の構成要素が加熱され、熱影響域内の第1の構成要素の強度が低下するように、及び/又は、第1の構成要素が熱影響域で溶融するようになる。この方法は、第1及び第2の構成要素が互いに関して位置決めされるようにして行われる。本発明による方法は、片側からのアクセスで実行可能である。それゆえ、2つ以上の構成要素の接合は、接合部の両側からのアクセスを必要としない。第2の構成要素は、分離されない。異なる材料を互いに接合することができる。例えば、第1の構成要素は鋼製、第2の構成要素はアルミニウム製であってもよく、又はその逆であってもよい。補助接合要素は、種々の材料製とすることができる。
【0009】
熱影響域又は接合ゾーン若しくは接合区域内で高強度材料製の第1の構成要素の強度が選択的に低下するので、これは、第1の構成要素及び随意付加的に第2の構成要素内に事前穴を形成することを必要とせず、及び/又は接合力を許容できないほど高くすることなく、第1の構成要素を通して補助接合要素を案内することができ、これを第2の構成要素に接続することができるという利点を提供する。このことにより、この方法の固有の部分として、特に穴の事前穿孔又は打抜きのプロセスステップが割愛され、事前打抜き部の作成と構成要素の接続との間で構成要素の位置が変化することが防止されるので、接合プロセスが単純化される。例えば、くぎ、ボルト、半中空ポンチリベット又はFDSねじを補助接合要素として用いることができる。
【0010】
本発明の文脈において、室温での強度が少なくとも600MPaの場合、高強度材料という。
【0011】
本発明の意味における電気アークは、移動型電気アーク又は非移動型電気アーク(プラズマジェット)とすることができる。好ましい実施形態において、電気アークは、接合軸のまわりに環状に形成される。
【0012】
好ましい実施形態において、電気アークは、補助接合要素の外側部を囲む。例えば、補助接合要素は、円筒形本体を備え、電気アークは、円筒形本体を少なくとも部分的に取り囲む。
【0013】
好ましい実施形態において、第1の構成要素の熱処理の間、接合装置上に配置された保護ガスノズルを介して保護ガスが供給される。保護ガスは、電気アークを生成するために用いられる。保護ガスは、(非消耗)電極及び/又は溶融物を酸化の影響から保護する。
【0014】
好ましい実施形態において、保護ガスノズルは、環状であり、及び/又は第1の構成要素に距離を置いて面する開口部を含む。例えば、保護ガスノズルは、電気アーク又は電極を囲む。
【0015】
好ましい実施形態において、補助接合要素は、接合ポンチを介して接合軸に沿って駆動される。このとき熱影響域内で第1の構成要素の十分な軟化又は溶融が得られているならば、補助接合要素は、接合ポンチを介して熱影響域内に導入される。
【0016】
好ましい実施形態において、接合ステップの間、補助接合要素を接合軸のまわりで回転させる。
【0017】
好ましい実施形態において、接合ステップの間、接合区域の領域内で第2の構成要素にダイが押し付けられる。ダイを第2の構成要素に押し付けることによって、接合プロセスの間の第1の構成要素及び/又は第2の構成要素の変形を有利に防止することができる。ダイは、これに関連して、接合プロセスの間に接合スタンプを介して補助接合部分に及ぼされる接合力を吸収する。
【0018】
好ましい実施形態において、ダイは、補助接合要素と同軸に配置される。
【0019】
好ましい実施形態において、電極は、ディスポーザブル電極である。例えば、電極は、環状電極である。電極は、非消耗電極であってもよく、これは数回再使用することができる。
【0020】
電極は、第1の構成要素の上方、かつ構成要素の接続が意図された接合区域の上方に配置することができる。補助接合要素は、非消耗電極内で送られ、接合軸方向で調整可能な接合スタンプ又はポンチの下に固定される。接合スタンプは、特に並進直線運動、及び随意的付加的に回転運動を行うことができる。接合プロセスの間に両方の運動を重ね合わせることができる。
【0021】
電気アークは、上方の構成要素(又は第1の構成要素)と非消耗(又はディスポーザブル)電極との間で点火される。特に、電極構成要素間で燃焼するプラズマアーク(プラズマジェット)が提供される。第1の構成要素が電気回路の一部ではない無移送電気アークを組み込むこともできる。電気アークを介して第1の構成要素に供給される熱エネルギーは、第1の構成要素の強度(及び随意に第2の構成要素の強度)を低下させるように、第1の構成要素(及び随意に第2の構成要素)を加熱する。例えば、熱影響域内の第1の構成要素上で局所的に溶融物を生成させることができる。
【0022】
好ましい実施形態において、ディスポーザブル電極は、接合ステップの後、第1及び/又は第2の構成要素に当接するように補助接合要素によって保持される。
【0023】
好ましい実施形態において、補助接合要素は、第2の構成要素を貫通して案内される。あるいは、補助接合要素は、第2の構成要素内に案内されるが第2の構成要素を貫通しないようにすることができる。
【0024】
好ましい実施形態において、補助接合要素は第2の構成要素内で変形する。特に、補助接合要素は、接合軸に対して半径方向外方に曲がる。補助接合要素の成形及び曲がりに起因して、特に2つの構成要素のシームレスな接続が補助接合要素によって生成される。
【0025】
好ましい実施形態において、熱影響域の領域が冷却され、一方で補助接合要素と他方で第1の構成要素及び/又は第2の構成要素との間に一体接合接続が形成される。
【0026】
好ましい実施形態において、補助接合要素の外側部は、パターンを備え、その結果、一方で第1の構成要素及び第2の構成要素と他方で補助接合要素との間に摩擦係合接続及び/又は噛合い接続が生成されるように、第1の構成要素及び/又は第2の構成要素の熱影響域の領域内で接合ステップの間にグリッピングがもたらされる。パターンは、アンダーカットとすることができる。例えば、補助接合要素及び第1の構成要素は、溶接、欠陥のはんだ付け又は合金相(intermetallic phase)によって、一体結合するように冶金学的に接続される。
【0027】
好ましい実施形態において、接合ステップに先立って、第2の構成要素は、第2の構成要素の熱影響域内で電気アークによって加熱され、ここで電気アークは、第2の構成要素の熱影響域内で第2の構成要素の強度が低下するように及び/又は第2の構成要素が熱影響域内で溶融するように、第2の構成要素と更なる電極とによって点火される。
【0028】
一方で第1の構成要素に関連付けられた電極と、他方で第2の構成要素に関連付けられた更なる電極とを設けることによって、事前打抜きなしで2つの高強度構成要素を有利に接続することができる。この目的で、2つの構成要素の各々が熱影響域内で加熱され、加熱の結果として両方の構成要素の強度が局所的に低下し又は溶融物が局所的に生成され、その結果、小さい力の印加で補助接合要素を第1の構成要素を貫通して案内することができ、これを第2の構成要素に接続することができる。この点に関して、補助接合要素は、第2の構成要素を貫通して案内することもでき、又は第2の構成要素を貫通することなく第2の構成要素の中に案内することもできる。
【0029】
第1の構成要素の強度の低下に加えて第2の構成要素も加熱した場合、第2の構成要素の強度が低下し、補助接合要素を導入するために印加する力を更に低減することができ、その結果、特にプロセスを加速することができ又はサイクルタイムを増大することができ及び/又は接合力を低減することができる。
【0030】
好ましい実施形態において、第1の構成要素に関連付けられた電極と、第2の構成要素に関連付けられた更なる電極とが同軸に配置され、及び/又は互いに対向して配置される。
【0031】
好ましい実施形態において、一方で電極と第1の構成要素との間の電気アークと、他方で更なる電極と第2の構成要素との間の電気アークとが、特に同時に又は時間が重複するように点火される。補助接合要素は、第1の電気アーク及び第2の電気アークが点火及び/又は消火されている間に、接合ポンチによって動かすことができ、又は第2の構成要素に接合することができる。
【0032】
ひとたび接合ポンチが補助接合要素をその終端位置(すなわち、第1及び第2の構成要素の接合が行われ得る位置)にもってくると、その後に非消耗電極(非消耗電極が用いられている場合)及び接合ポンチの戻り行程が続く。熱影響域は冷却され、材料はその高強度を回復する。補助接合要素を介した第2の構成要素に対する第1の構成要素の接続が最終的に生成される。
【0033】
本発明によれば、第1の構成要素の加熱と補助接合要素の導入とが時間的に重複すること又は逐次的に行われることを規定することができる。
【0034】
本発明の他の特徴及び利点は、添付の図面を参照して非限定的な例として提供される以下の実施形態の説明から容易に明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0035】
図1】第1の構成要素及び第2の構成要素が配置され、第1の構成要素に面した補助接合要素が接合装置によって保持された、本発明の第1の実施形態による方法の第1のステップを示す。
図2】第1の構成要素と電極との間に電気アークがもたらされた、第1の実施形態による方法の第2のステップを示す。
図3】補助接合要素が第1の構成要素に貫入した、第1の実施形態による方法の第3のステップを示す。
図4】接合装置が第1及第2の構成要素から距離を置き、電極が補助接合要素に付着した状態でとどまっている、第1の実施形態による方法の第4のステップを示す。
図5】第1の構成要素及び第2の構成要素が配置され、補助接合要素が電極を備えた接合装置によって保持された、本発明の第2の実施形態による方法の第1のステップを示す。
図6】第1の構成要素と電極との間に電気アークがもたらされた、第2の実施形態による方法の第2のステップを示す。
図7】補助接合要素が第1の構成要素に貫入した、第2の実施形態による方法の第3のステップを示す。
図8】接合装置が第1及第2の構成要素から距離を置き、第1及び第2の構成要素間の接合が行われた、第2の実施形態による方法の第4のステップを示す。
図9】補助接合要素が自己穿孔式リベットであり、ダイを設けた、本発明の第3の実施形態による方法の第1のステップを示す。
図10】第1の構成要素と電極との間に電気アークがもたらされた、第3の実施形態の第2のステップを示す。
図11】補助接合要素が第1の構成要素に貫入した、第3の実施形態の第3のプロセスステップを示す。
図12】補助接合要素が第2の構成要素に貫入して第2の構成要素内で変形した、第3の実施形態の第4のプロセスステップを示す。
図13】2つの電気アークを発生させる、本発明の第4の実施形態による方法の第1のステップを示す。
図14】第2の構成要素にダイが押し付けられた、第4の実施形態の第2のステップを示す。
図15】接合が行われた、第4の実施形態の第3のプロセスステップを示す。
図16a】溶接接続が提供される、本発明による接合方法の実施形態を示す。
図16b】溶接接続が提供される、本発明による接合方法の実施形態を示す。
図16c】溶接接続が提供される、本発明による接合方法の実施形態を示す。
図16d】溶接接続が提供される、本発明による接合方法の実施形態を示す。
図16e】溶接接続が提供される、本発明による接合方法の実施形態を示す。
図17a】はんだ接続が提供される、本発明による接合方法の実施形態を示す。
図17b】はんだ接続が提供される、本発明による接合方法の実施形態を示す。
図17c】はんだ接続が提供される、本発明による接合方法の実施形態を示す。
図17d】はんだ接続が提供される、本発明による接合方法の実施形態を示す。
図17e】はんだ接続が提供される、本発明による接合方法の実施形態を示す。
図18a】別のはんだ接続が提供される、本発明による接合方法の別の実施形態を示す。
図18b】別のはんだ接続が提供される、本発明による接合方法の別の実施形態を示す。
図18c】別のはんだ接続が提供される、本発明による接合方法の別の実施形態を示す。
【発明を実施するための形態】
【0036】
異なる図面上で同じ符号は同一又は類似の要素を示す。
【0037】
図1から図15は、第1及び第2の構成要素1、2を補助接合要素7で一緒に接合する方法を行うように適合された接合装置Dを示し、第1の構成要素は高強度材料、例えば高強度鋼、又は炭素繊維補強材料のような他の高強度材料で作られている。
【0038】
接合装置Dは、図1から図4で見てとれるように、電気アークを生じさせるように設計された電極3を含む。接合装置Dは、接合を行うために第1及び第2の構成要素1、2に向かって補助接合要素7を駆動する又は作動させるように適合された接合ポンチ5を更に含む。電極3は、環状電極3とすることができる。接合ポンチ5及び電極3は、両方とも接合軸4に対して同軸に配置することができる。接合装置に保護ガスノズルを設けることができる。ガイド8を設けて、補助接合要素7を接合装置内で、例えば接合軸4に沿って案内することもできる。保護ガスノズル6及びガイド8は、接合軸4に対して同軸に配置することができる。
【0039】
あるいは、電極3は、接合軸に対してオフセットして配置することができる。より具体的には、電極は、第1の端部と第2の端部との間で電極軸に沿って延び、電極軸と接合軸とは角度を形成し、その角度は例えば10度と85度との間である。電極の第2の端部は、接合区域の近傍に配置され、電極は、第1の構成要素を加熱するように適合されるが、接合ポンチと同軸ではなく、接合ポンチの行程を妨げないようになっている。
【0040】
電極3はまた、接合軸と直交する回転軸のまわりで回転するように可動に配置することもできる。例えば、電極は、第1のセグメント及び第2のセグメントを含み、第1のセグメントと第2のセグメントとが非ゼロの角度を形成し、電極がエルボー形を有するようになっている。第1の構成要素に面するように適合された電極の自由端が第2のセグメント上に設けられ、回転接続部が第1のセグメント上に設けられる。第1のセグメントを、第1の構成要素1の熱的事前処理を行うために例えば補助接合要素のすぐ下で接合軸に対して実用的に(sensibly)同軸に配置することができ、次いで、補助接合要素及び/又は接合ポンチの行程を邪魔しないように電極を回転させることができる。例えば、アクチュエータを用いて電極を移動させることができ、又は、補助接合要素を第1の構成要素1に向かって並進させるときに接合ポンチの行程から電極を押しやるように適合されたボディを接合装置に設けることができる。
【0041】
図1から図4は、第1の実施形態による接合方法の異なるステップを示す。
【0042】
第1のステップにおいて、図1に示すように、補助接合要素7は接合ポンチ5に固定される。電極3、補助接合要素7及び接合ポンチ5は、第1の構成要素1の上方に非ゼロの距離で配置される。第1及び第2の構成要素には、補助接合要素7を受けるように適合されたいかなる事前穴も設けない。第1の構成要素及び/又は第2の構成要素1、2は、例えば高強度鋼製である。
【0043】
補助接合要素7による第1及び第2の構成要素1、2の接合を行うために、最初に第1の構成要素1と電極3との間で電気アーク9を点火する(図2参照)。電気アーク9は、第1の構成要素1上の接合区域内に熱影響域10を形成する。換言すれば、熱影響域10が加熱され、加熱の結果として、構成要素1の強度が低下する。例えば、溶融物が形成される。電気アーク9は、具体的には、保護ガスノズル6を介して供給される保護ガス(図示せず)の影響下で生じる。保護ガスは、熱影響域10内の電極3又は溶融物を酸化の影響から保護することができる。
【0044】
図3に示される次のステップにおいて、電極は、第1の構成要素1に当接して配置され、補助接合要素7は、接合ポンチ5を介して電極3によって直線運動で案内され、次いで第1の構成要素1を貫通して第2の構成要素2に向かって押される。より具体的には、補助接合要素7は、第1及び第2の構成要素1、2に向かって、例えばアクチュエータによって接合軸4に沿って動かされ、最初に第1の構成要素に貫入し、その後で第2の構成要素2に貫入する。あるいは、補助接合要素7は、接合軸に沿って並進するともにその接合軸4のまわりで回転するように案内されてもよい。第1の構成要素1は、前述のように高強度材料で作製されている。第1の構成要素の接合区域は、以前に開示したように、熱影響域10の領域内でその強度に関して弱められているので、比較的低い接合力で補助接合要素7を押して第1の構成要素1を貫通させることができる。
【0045】
この第1の実施形態において、電極3は、ディスポーザブル電極3の形態で設計される。ディスポーザブル電極3は、最初は接合装置の一部であり、次いで接合装置から「解放」され、第1及び第2の構成要素1、2が補助接合要素7によって接合された後、補助接合要素7によって保持される。
【0046】
図4に示されるように、電極は、ひとたび接合が行われると、第1の構成要素1に当接して配置される。接合プロセスの間に作用する力及び温度の結果として、構成要素1とディスポーザブル電極3と(補助接合要素7と)の間に一体結合接続が生じる。
【0047】
補助接合要素にパターンを設けることができる。例えば、複数の周縁の環状溝11を補助接合要素7上に設ける。環状溝11は、接続の生成に続いて(すなわち接合に続いて)接合区域の領域内に設けられる。環状溝11は、完全に又はいずれにしても部分的に第1の構成要素1の材料及び第2の構成要素2の材料で充填されるので、接続の生成及び接合区域内の構成要素1、2の冷却に続いて、第1の構成要素1及び第2の構成要素2の両方と補助接合要素7との間に噛合い接続が生じる。噛合い接続の結果として、非常に良好な保持力、並びに構成要素1,2の安全な接続が生成される。
【0048】
第1の構成要素1及び/又は第2の構成要素2と補助接合要素7との間の噛合い接続に、第1の構成要素1と第2の構成要素2との間、及び/又は第1の構成要素1と補助接合要素7との間、及び/又は第2の構成要素2と補助接合要素7との間の一体結合接続を重ね合わせることができる。
【0049】
特に熱影響域10及びその縁部領域における一体結合接続の生成に起因して、構成要素1、2及び補助接合要素7の接続を更に改善することができ、その結果、第2の構成要素2に対する高強度構成要素1の接続(接合)が信頼性のあるものになる。それゆえ事前穴は必要とされない。
【0050】
第2の構成要素2と補助接合要素7との間の噛合い接続を促進するために、本発明の別形において、型押しリング(embossing ring)を設けることができる。型押しリングは、電極3と対向して又は補助接合要素7及び接合ポンチ5と対向して、第2の構成要素2に当接して押し付けられる。型押しリングは、第2の構成要素2と協働するので、接続を生成するとき第2の構成要素2の材料が型押しリングによって局所的に移動し、接合プロセス後に第2の構成要素2の領域内に設けられた環状溝11が第2の構成要素2の材料で充填される。型押しリングは、例えば接合装置の交換可能な部分として別個に設けること又はダイと一緒に設けることができる。
【0051】
図5から図8は、本発明の第2の実施形態を示す。この実施形態において、補助接合要素7は、接合軸4に沿った又はそのまわりの並進直線運動と回転運動との組合せによって送られる(又は接合装置によって作動される)。電気アーク9は、非消耗電極3として形成された電極3と第1の構成要素1との間で、既知の方法で形成される。電気アーク9は、保護ガスノズル6を介して供給される保護ガスの影響下で「燃焼する」。
【0052】
補助接合要素は、例えば、FDSねじ等のねじである。補助接合要素7のシャフト上にねじ山が形成され、図8に示すようにねじ山の領域内で補助接合要素7と高強度の第1の構成要素1及び第2の構成要素2との間の噛合い接続が形成される。
【0053】
第2の実施形態において、最初に熱影響域10の領域内の第1の構成要素1を加熱するために電気アーク9が点火される。更に、電気アーク9は、接合プロセスの間、燃焼する。電気アーク9はこのように点火されている間に、補助接合要素7は、接合軸4に沿って例えば並進直線運動と回転運動との組合せで案内され、最初に第1の構成要素1を貫通し、次いで第2の構成要素2を貫通する。随意的に、電気アーク9は接合プロセスの間、連続的に点火されているのではなく、単に一時的に、特に接合プロセスの開始時に点火されるように規定されてもよい。あるいは、補助接合要素7は、並進方向にだけ案内されてもよい。
【0054】
接合方法の第3の実施形態を図9から図12に示す。この第3の実施形態では、中空リベット方式で形成された補助接合要素7が第1の構成要素1の反対側のダイ12と関連付けられる(すなわちダイは第2の構成要素2に面する)。ダイ12は、第1及び第2の構成要素1、2の接合区域の領域内で第2の構成要素2に当接して配置される。最初に接合の間に非消耗電極3と第1の構成要素1との間に電気アークが生成され、そして熱影響域10が第1の構成要素1上に形成されると、補助接合要素7は、接合ポンチ5を介して第2の構成要素2に向かう更なる運動によって、高強度の第1の構成要素1を貫通して押され、第2の構成要素2に接続される。
【0055】
補助接合要素7が変形するので、第1の構成要素1と第2の構成要素2との間に補助接合要素7に補助されたシームレスな接続が生じる。
【0056】
より厳密に図13から図15に示されている第4の実施形態において、熱影響域10’は、第1の構成要素1に加えて第2の構成要素2上にも形成される。第2の構成要素2には、熱影響域10’を形成するために更なる電極3’が関連付けられ、この更なる電極はダイ12を環状に取り囲む。電極3と第1の構成要素1との間に形成された第1の電気アーク9と、第2の構成要素2と更なる電極3’との間に形成された第2の電気アーク9’とによって、第1の構成要素1及び第2の構成要素2が接合領域内で加熱されるので、構成要素1、2の強度が低下し又は溶融物が形成される。次いで補助接合要素7が接合ポンチ5を介して送られ、第1の構成要素1と第2の構成要素2との間の接続が、特に第2の構成要素2及び補助接合要素7がダイ12において成形されることによって生成される。電気アーク9、9’は、接続の生成の間、消火される。
【0057】
図16図17及び図18は、それぞれ本発明による接合方法の更なる実施形態を示し、構成要素1、2間に溶接接合又ははんだ接合を形成するための更なる接合ステップが提供される。
【0058】
図16aから図16eにおいて、補助接合要素7は、フランジに接続したシャフトを含む。図16aで見てとれるように、補助接合要素7は、一体型要素である。シャフトに面したフランジの表面は、環状溝を含む。
【0059】
図16bに示すように、接合区域内の熱影響域10が加熱され、この区域が弱められる。こうしたステップをここで更に詳述はしないが、熱影響域10を加熱するために用いられる方法は、図1から図15を参照して上述した方法と同様である。
【0060】
補助接合要素7のシャフトは、熱影響域10に貫入し、これを、図16cで見てとれるように第2の構成要素2に接するまで並進させ及び/又は接合軸4のまわりで回転させる。第1の構成要素の材料がフランジに設けられた溝を少なくとも部分的に充填する。
【0061】
次いで補助接合要素7と第2の構成要素2との間に電気コンタクトが配置され、シャフトと第2の構成要素2との間のコンタクト点において両構成要素間に接続又は溶接を生じさせるようにする。
【0062】
図16eは、補助接合要素7による第1及び第2の構成要素1、2の完全な接合を示す。このようにして抵抗溶接接合が設けられる。このようにして抵抗溶接により接合が実現される。
【0063】
図17aから図17eにおいて、方法ステップは図16と同様であるが、補助接合要素7は、中にはんだ材料Mを設けた中空シャフトを備える。ひとたび補助接合要素7が第1の構成要素1を貫通して第2の構成要素2に接すると(図17c参照)、補助接合要素7と第2の構成要素2との間で電気コンタクトが実現され、はんだ材料Mが構成要素のはんだ接続を可能にする。
【0064】
図18aから図18cにおいて、補助接合要素7は図17aで開示したものと同様であるが、電気接続を設けるステップが省かれている。実際、はんだ材料Mは、熱影響域10に貫入しながら溶融すること、及び第2の構成要素2に接することが可能である。換言すれば、熱影響域10を形成するために電気アークによって提供される熱は、構成要素間のはんだ接合を形成するのに十分である。
【0065】
図16b、図17b及び図18bにおいて、補助接合要素7を、より良好に第1の構成要素に貫入して第2の構成要素に接するようにするために、接合軸に沿って並進方向及び接合軸のまわりで回転方向に案内することができる。
【0066】
前述のように、補助接合要素は、ねじ、中空リベットとすることができ、より具体的には、補助接合要素は、第1及び第2の構成要素に貫入するように適合されたシャフトと、第1及び/又は第2の構成要素の表面に載置されるように適合されたフランジとを有するものとすることができる。フランジは、外面と、シャフトに面した内面とを有する。シャフト上と、結局のところ少なくとも部分的にフランジの内面上とに、材料のより良好な貫入を可能にするためにコーティングを設けてもよい。
【0067】
シャフトに、シャフトのフランジに近い断面が遠位断面よりも大きくなるように、一定ではない断面を設けることができる。このことは、シャフトが第1の構成要素に滑らかに貫入することを可能にする。例えばシャフトは実質的に半球形を有するものとすることができる。
【0068】
本発明は、提示した例示的な実施形態に限定されない。当業者は、本発明の核心から逸脱することなく更なる方法の別形を提供することができるであろう。より具体的には、1つの実施形態で説明した特徴を他の実施形態において提供することができる。
【0069】
補助接合要素7は、同じ補助接合要素7を用いて、可変の厚さの2つの構成要素1、2を互いに接続する(多領域接続)こと、及び同じ第1の構成要素1を異なる厚さを有する異なる第2の構成要素2に接続することが可能な長さを有するものとすることができる。
【0070】
補助接合要素7を用いて2つより多くの構成要素を接続することも可能である。この場合、一方の外側構成要素又は両方の外側構成要素を加熱することができる。
【0071】
原則として、電気アーク9、9’は、構成要素の機械的な接続に先立って点火することができ、随意的付加的に補助接合要素7を挿入している間も点火することができる。
【0072】
2つ以上の接合装置を設けて並行して使用して、第1及び第2の構成要素1、2を2つ以上の補助接合要素7で同時に接合することもできる。
【0073】
本発明による方法は、2つ以上の平坦な構成要素の接続に限定されない。原則として、構成要素の幾何学的形状は、広範な限度内で自由に選択することができる。 例として、形材部品(profiled part)をシート材料に接続することもでき、又は2つの形材部品を互いに接続することもできる。
【符号の説明】
【0074】
1:第1の構成要素
2:第2の構成要素
3、3’:電極
4:接合軸
5:接合ポンチ
6:保護ガスノズル
7:補助接合要素
8:ガイド
9、9’:電気アーク
10、10’:熱影響域
11:環状溝
12:ダイ
D:接合装置
M:はんだ材料
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16a
図16b
図16c
図16d
図16e
図17a
図17b
図17c
図17d
図17e
図18a
図18b
図18c