(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0009】
<1.第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態に係る情報処理装置100のハードウェア構成を例示するブロック図である。情報処理装置100は、例えば携帯電話機、スマートフォンまたはタブレット端末等の可搬型の情報処理装置である。
図1に例示される通り、情報処理装置100は、処理装置11、記憶装置12、通信装置13、表示装置14、操作装置15、GPS装置、および計時装置17を具備するコンピュータシステムにより実現される。情報処理装置100の各要素は、単体または複数のバスで相互に接続される。なお、本願における「装置」という用語は、回路、デバイスまたはユニット等の他の用語に読替えてもよい。また、情報処理装置100の各要素は、単数または複数の機器で構成され、情報処理装置100の一部の要素を省略してもよい。
【0010】
処理装置11は、情報処理装置100の全体を制御するプロセッサであり、例えば単数または複数のチップで構成される。処理装置11は、例えば、周辺装置とのインタフェース、演算装置およびレジスタ等を含む中央処理装置(CPU:Central Processing Unit)で構成される。なお、処理装置11の機能の一部または全部を、DSP(Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)、FPGA(Field Programmable Gate Array)等のハードウェアで実現してもよい。処理装置11は、各種の処理を並列的または逐次的に実行する。
【0011】
記憶装置12は、処理装置11が読取可能な記録媒体であり、処理装置11が実行する複数のプログラム、処理装置11が使用する各種のデータ、および使用履歴テーブルTBLを記憶する。記憶装置12は、例えば、ROM(Read Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)、RAM(Random Access Memory)等の記憶回路の1種類以上で構成される。使用履歴テーブルTBLの詳細は後述するが、そこには、アプリケーションプログラム(以下、「アプリ」と称する。)の使用履歴が記憶される。
【0012】
通信装置13は、移動体通信網またはインターネット等の通信網を介して他の装置と通信する機器である。通信装置13は、例えばネットワークデバイス、ネットワークコントローラ、ネットワークカードまたは通信モジュールとも表記される。例えば、配信サーバ(図示略)から通信網を介して通信装置13が受信したアプリが記憶装置12に記憶される。
【0013】
表示装置14は、処理装置11による制御のもとで各種の画像を表示する。例えば液晶表示パネル、有機EL表示パネル等の各種の表示パネルが表示装置14として好適に利用される。
【0014】
操作装置15は、情報処理装置100が使用する情報を入力するための機器である。操作装置15は、利用者による操作を受付ける。具体的には、操作装置15は、数字および文字等の符号を入力するための操作と、表示装置14が表示するアイコンを選択するための操作とを受付ける。例えば、表示装置14の表示面に対する接触を検出するタッチパネルが操作装置15として好適である。なお、利用者が操作可能な複数の操作子を操作装置15が含んでもよい。
【0015】
GPS装置16は複数の衛星からの電波を受信し、受信した電波から位置情報を生成する。位置情報は、位置を特定できるのであれば、どのような形式であってもよい。位置情報は、例えば、情報処理装置100の緯度と経度とを示す。この例では、位置情報はGPS装置16から得られることを例示するが、情報処理装置100は、どのような方法で位置情報を取得してもよい。例えば、情報処理装置100の通信先となる基地局に割り当てられたセルIDを用いて位置情報を取得してもよい。さらに、情報処理装置100が無線LANのアクセスポイントと通信する場合には、アクセスポイントに割り当てられたネットワーク上の識別アドレス(MACアドレス)と実際の住所(位置)とを対応付けたデータベースを参照して位置情報を取得してもよい。
【0016】
計時装置17は、現在の日時を示す日時情報を生成する。具体的には、水晶発振器などで生成されるクロック信号を分周して得たパルス信号をカウントすることによって、日時情報を生成する。なお、日時情報は、時刻情報と年月日情報とからなる。時刻情報は、時刻を示す。時刻とは、1日の中の時の意味である。例えば、11時10分30秒であり、年月日を含まない。計時装置17は、日時情報を生成するが、そのうち、時刻情報のみを使用する場合がある。
【0017】
図2は、情報処理装置100の機能に着目したブロック図である。記憶装置12に記憶されたプログラムを処理装置11が実行することで、
図2に例示する複数の機能(使用履歴管理部31、表示制御部32およびアイコン生成部33)が実現される。
【0018】
使用履歴管理部31は、使用したアプリの使用履歴を管理する。具体的には、使用履歴管理部31は、使用した日時、使用したアプリ名、動作内容、および使用した場所を対応付けて使用履歴テーブルTBLに記憶する。使用履歴管理部31は、使用履歴テーブルTBLに記憶した複数のアプリに関する使用履歴を、情報処理装置100の使用状況に応じて並べ替える。情報処理装置100の使用状況とは、情報処理装置100が使用されている状態の意味であり、当該装置に固有の状態である。換言すれば、他の装置の状況と区別できない要素は、情報処理装置100の使用状況に該当しない。現在の時刻は、当該装置に固有の状態ではないので、現在の時刻のみでは、情報処理装置100の使用状況に該当しない。情報処理装置100の使用状況には、情報処理装置100の現在の場所または直前に使用したアプリなどが含まれ得る。
【0019】
図3に、使用履歴テーブルTBLの記憶内容の一例を示す。使用履歴テーブルTBLは、複数の使用履歴を記憶している。1つの使用履歴は、使用した日時、使用したアプリ名、動作内容、および使用した場所の組からなる。同図に示す例では、使用履歴R1〜R5が使用履歴テーブルTBLに記憶されている。例えば、使用履歴R5は、2017年6月25日に交通アプリを使用して、東京浜松間の経路を探索したことを示している。さらに、使用履歴R5は、交通アプリが、緯度35.704749度、経度139.759653度(東京都文京区本郷)で使用されたことを示している。
【0020】
説明を
図2に戻す。表示制御部32は、アプリの使用履歴を表示する使用履歴画面を生成し、表示装置14に表示させる。なお、使用履歴画面を表示する場合、使用履歴管理部31は、使用履歴を時系列に並び替える。例えば、使用履歴が
図3に示すものであった場合、アプリ使用履歴画面は
図4に示すものとなる。同図に示すようにアプリ使用履歴画面には、使用履歴と共に使用履歴を後述する機能アイコンに変換してホーム画面に追加するためのアイコン生成ボタンB10〜B14が設けられている。
さらに、表示制御部32は、使用履歴管理部31が並べ替えた複数の使用履歴に応じて各使用履歴に対応するアイコンを表示装置14に表示させる。並べ替えた複数の使用履歴に応じての典型的は、並べ替えられた複数の使用履歴の順に各使用履歴に対応するアイコンを表示装置14に表示させることである。但し、並べ替えた複数の使用履歴に応じての意味は、これに限られるものではなく、並べ替えられた複数の使用履歴に対応するアイコンを所定の規則に従った順序で表示装置14に表示させることを意味する。例えば、並び替えの結果、2番目となった使用履歴に対応するアイコンを最初に表示装置14に表示させてもよい。
情報処理装置100を起動した後、利用者がロックを解除すると表示装置14にはホーム画面が表示される。アイコンは、ホーム画面に表示される。
【0021】
起動された後、利用者が操作装置15を用いて指示を入力すると、アプリは、指示された動作を実行する。例えば、地図アプリは、起動すると動作を開始して、表示すべき地図の場所を入力するための入力欄を画面に表示する。利用者が入力欄に地名を入力すると、地図アプリは入力された地名の地図を表示装置14に表示させる。この場合、地図アプリの動作内容は、入力された地名の地図を表示させることである。
【0022】
本実施形態のアイコンは、通常アイコンと機能アイコンとに大別される。通常アイコンは、アプリを起動するショートカットである。機能アイコンは、アプリを起動することに加え、予め定められた動作内容を実行するために用いられる。例えば、地図アプリの通常アイコンをクリックすると、地図アプリが起動して地名の入力待ちの状態となる。一方、地図アプリの機能アイコンをクリックすると、地図アプリが起動し、更に、例えば「浜松」の地図を表示するといった動作がなされる。
【0023】
図5に通常アイコンを表示するホーム画面の一例を示し、
図6に機能アイコンを表示するホーム画面の一例を示す。本実施形態では、通常アイコンは、プリインストールされており、機能アイコンは必要に応じて生成される。
図5に示す通常アイコンX1はメールの送信又は受信を実行するメールアプリに対応付けられている。通常アイコンX2は天気を調べる天気アプリに対応付けられている。天気アプリは、地名と日を入力すると、入力された地域における入力された日時の天気を表示する。
通常アイコンX3は電車の経路を探索する交通アプリに対応付けられている。通常アイコンX4は電話の送信又は発信に用いる電話アプリに対応付けられている。通常アイコンX5はニュースを調べるニュースアプリに対応付けられている。また、ボタンB1をクリックすると使用履歴画面が表示される。また、ボタンB2をクリックすると、当該情報処理装置100が利用可能なアプリの一覧が表示される。
【0024】
図6に示す機能アイコンY1はメールアプリに対応付けられており、受信メールの閲覧に用いられる。機能アイコンY2は天気アプリに対応付けられており、明日の「浜松」の天気を表示するために用いられる。機能アイコンY3は電車の経路を探索する交通アプリに対応付けられており、「東京」と「浜松」の間の電車の経路を表示するために用いられる。
【0025】
説明を
図2に戻す。アイコン生成部33は、操作装置15から出力される操作信号に基づいて、機能アイコンを生成する。具体的には、上述した複数の使用履歴を表示するアプリ使用履歴画面には、使用履歴に対応して機能アイコンの生成を指示するアイコン生成ボタンが設けられている(例えば、
図4示すB10〜B14)。そして、利用者がアイコン生成ボタンを操作すると、アイコン生成部33は、操作されたアイコン生成ボタンに対応する使用履歴の動作内容を実行させる機能アイコンを生成する。例えば、
図3に示す使用履歴R5は動作内容として「東京浜松間の経路」であるので、使用履歴R5に基づいて生成される機能アイコンは
図5に示す機能アイコンY3となる。この場合、アイコン生成部33は、交通アプリの通常アイコンの画像と使用履歴R5の動作内容を示すテキストの画像とを組み合わせて、機能アイコンY3を生成する。
機能アイコンは、アプリの起動後、指示を入力する必要がない。よって、機能アイコンを採用することによって、情報処理装置100の操作に不慣れな利用者の利便性を向上できる。特に、高齢者は、情報処理装置100を操作してアプリを用いて所望の機能を実現できたしても、操作を再現することができないことがある。機能アイコンは動作内容が含まれているので、高齢者であっても情報処理装置100を使いこなすことが可能となる。
【0026】
次に、本実施形態の動作について説明する。
図7は、使用履歴の記憶処理を示すフローチャートである。まず、処理装置11は、操作装置15か出力される操作信号に基づいて、アイコンの選択を検知すると(ステップSa1)、選択されたアイコンが通常アイコンであるか否かを判定する(ステップSa2)。
【0027】
通常アイコンが選択された場合、ステップSa2の判定結果は肯定となり、処理装置11は、選択された通常アイコンに対応するアプリを起動する(ステップSa3)。この後、処理装置11は、動作内容の入力を受け付けて(ステップSa4)、動作内容を実行する(ステップSa5)。動作内容の入力とは、アプリが処理を実行するために必要なパラメーターを入力することである。例えば、ニュースアプリであれば、経済、国際、およびスポーツといったニュースのジャンルならびにニュースの発生日がパラメーターに該当する。
【0028】
一方、利用者によって選択されたアイコンが機能アイコンであり、ステップSa2の判定結果が否定である場合、処理装置11は、選択された機能アイコンに対応するアプリを起動し、当該機能アイコンに紐づけられている動作内容を実行する(ステップSa6)。
この後、処理装置11は、アプリ名、現在の日時、現在の場所、および動作内容を使用履歴として、使用履歴テーブルTBLに記憶する(ステップSa7)。処理装置11は、GPS装置16から出力される位置情報を現在の場所として用い、計時装置17から出力される時刻情報を現在の時刻として用いる。
【0029】
このようにアプリを起動する度に使用履歴を生成して使用履歴テーブルTBLに記憶することによって、利用者のアプリの使用履歴が蓄積されていく。従って、使用履歴を解析することによって、利用者が使用するアプリの傾向を把握することができる。
【0030】
図8は、ホーム画面の生成処理を示すフローチャートである。処理装置11は、操作装置15から出力される操作信号に基づいて、利用者がホームを選択したこと検知する(ステップSb1)。この後、処理装置11は、情報処理装置100の使用状況に応じて使用履歴を並べ替える(ステップSb2)。次に、情報処理装置100は、並べ替えられた使用履歴の順に使用履歴に対応するアイコンを配置したホーム画面を表示装置14に表示させる。
【0031】
本実施形態における使用履歴の並べ替えには、第1の態様と第2の態様がある。第1の態様において、情報処理装置100の使用状況は情報処理装置100の現在の場所であり、使用履歴の場所が現在の場所に近い順に使用履歴を並べ替える。この機能は、
図2に示す使用履歴管理部31が担う。
【0032】
図9は、第1実施形態における並べ替え処理の第1の態様の内容を示すフローチャートである。処理装置11は、GPS装置16から出力される現在の位置情報を現在の場所として取得する(ステップSc1)。なお、情報処理装置100の通信先となる基地局に割り当てられたセルIDを用いて位置情報を取得してもよい。さらに、情報処理装置100が無線LANのアクセスポイントと通信する場合には、アクセスポイントに割り当てられたネットワーク上の識別アドレス(MACアドレス)と実際の住所(位置)とを対応付けたデータベースを参照して位置情報を取得してもよい。
次に、処理装置11は、使用履歴の場所が現在の場所に近い順に複数の使用履歴を並べ替える(ステップSc2)。より具体的には、処理装置11は、現在の位置情報と使用履歴の位置情報とから距離を算出し、算出した距離を比較して距離が短い順に複数の使用履歴を並べ替える。
【0033】
このような並べ替えを行うことにより、ホーム画面に表示されるアイコンは、現在の場所で過去に使用したアプリのアイコンが優先して表示されるようになる。
例えば、高齢の利用者が孫の家にいる場合を想定する。この場合、ホーム画面には、過去に孫の家で使用したアプリのアイコンが、自宅で使用したアプリのアイコンよりも優先してホーム画面に表示されることになる。過去に孫の家で、孫の写真を撮影し、撮影した写真を閲覧した場合には、カメラアプリのアイコンとアルバムアプリのアイコンとがホーム画面に表示される。高齢者は、スマートフォンなどの情報処理装置100に不慣れであり、操作方法を習熟するのは容易でない。上述した第1の態様によれば、場所に着目して、過去に使用したアプリのアイコンをホーム画面に優先して表示させることができる。この結果、情報処理装置100の利便性が向上する。
なお、位置情報の精度は、適宜設定することができる。位置情報の精度を下げると、異なる使用履歴において位置情報が一致することがある。この場合には、予め定められた規則に従って、使用履歴の並べ替えの順を定めてもよい。また、位置情報が一致する場合、使用履歴を並べ替えないようにしてもよい。さらに、ランダムに使用履歴の並べ替えの順を定めてもよい。
【0034】
図10は、第1実施形態における並べ替え処理の第2の態様の内容を示すフローチャートである。第2の態様は、
図9に示すステップSc1およびステップSc2の後段に、ステップSc3を加えたものである。ステップSc3において、処理装置11は、取得した場所が一致する使用履歴について、現在の時刻に近い順に使用履歴を並べ替える。第1の態様で説明したように、位置情報の精度を下げると、異なる使用履歴で位置情報が一致することがある。しかしながら、位置情報の精度が高すぎることによって、不都合が発生する可能性もある。例えば、通勤で最寄の駅を利用する場合、利用者が駅で電車を待つ時間に情報処理装置100を用いて、受信メールを閲覧したり、あるいはスケジュールを確認することがある。ここで、受信メールを閲覧した場所と、スケジュールを確認した場所とが10m程度、離れていたとする。そのような場合に、異なる場所として取り扱う必要性は小さく、むしろ、最寄駅での使用履歴として一体に取り扱うことが望ましい。
【0035】
例えば、最寄駅において、朝の通勤時間では、ニュースアプリを用いて経済ニュースを閲覧した後、スケジュールアプリを用いて今日のスケジュールを確認したとする。また、最寄駅において、夜の帰宅時間では、アルバムアプリを用いて子供の写真を見た後、音楽アプリを用いて音楽を聞くことを想定する。このような場合、第1態様では、ニュースアプリの使用履歴、スケジュールアプリの使用履歴、アルバムアプリの使用履歴、および音楽アプリの使用履歴に優先順位を付けることができない。
【0036】
これに対して、第2の態様では、現在の時刻と使用履歴の時刻とを比較するので、朝の通勤時間に情報処理装置100を起動すると、ホーム画面には、ニュースアプリのアイコンおよびスケジュールアプリのアイコンが、アルバムアプリのアイコンおよび音楽アプリのアイコンよりも優先して表示される。
このように第2の態様では、情報処理装置100の使用状況として、使用した場所だけでなく使用した時刻を採用したので、情報処理装置100の利便性を高めることができる。
【0037】
<2.第2実施形態>
第2実施形態に係る情報処理装置100は、
図1および
図2に示す第1実施形態の情報処理装置100と同様に構成されており、
図8のステップSb2の使用履歴の並べ替え処理を除いて動作も同じである。
【0038】
第2実施形態の並べ替え処理は、3つの態様があるがいずれの態様も、情報処理装置100の使用状況として、直前に使用したアプリを要素とする点で共通する。
図11は、第2実施形態における並べ替え処理の第1の態様の内容を示すフローチャートである。まず、処理装置11は、使用履歴テーブルTBLを参照して、直前に使用したアプリの過去の使用履歴を特定する(ステップSd1)。次に、処理装置11は、特定した過去の使用履歴の使用時刻が近い順に使用履歴を並び替える(ステップSd2)。
【0039】
例えば、利用者が明日、浜松に出張に行く場合を想定する。ここで、利用者が情報処理装置100を用いて明日の浜松の天気を調べたとする。この場合、直前に使用したアプリの使用履歴は、天気アプリを用いて「明日の浜松の天気」を調べるを示す。使用履歴テーブルTBLが
図12に示すものである場合、使用履歴R1が直前に使用したアプリの使用履歴に相当し、使用履歴R5が直前に使用したアプリの過去の使用履歴に相当する。この場合、特定した過去の使用履歴の使用時刻は「19:30」である。使用履歴の並べ替えを実行すると、使用履歴テーブルTBLは
図13に示すものとなる。
【0040】
この場合、ホーム画面には、使用履歴R4に対応する交通アプリの「東京浜松間の経路」の探索に対応する機能アイコン(例えば、
図6に示す機能アイコンY3)、地図アプリの「浜松の地図」の表示に対応する機能アイコンが他のアイコンに優先して表示される。
【0041】
第2実施形態における並べ替え処理の第1の態様によれば、直前に使用したアプリを過去に使用した際に、その前後で使用したアプリのアイコンがホーム画面に優先して表示される。このため、あるアプリの処理が終了した後に、関連するアプリのアイコンが優先して表示される。この結果、利用者の利便性を向上させることができる。
【0042】
図14は、第2実施形態における並べ替え処理の第2の態様の内容を示すフローチャートである。まず、処理装置11は、使用履歴テーブルTBLを参照して、直前に使用したアプリの過去の使用履歴のうち、現在の時刻に最も近い使用履歴を特定する(ステップSe1)。次に、処理装置11は、特定した過去の使用履歴の使用時刻が近い順に使用履歴を並び替える(ステップSe2)。
【0043】
アプリを使用する時間帯によって、利用者が情報処理装置100を使用する目的が異なることが多い。例えば、現在の時刻が朝の通勤時間帯である場合には仕事を開始前の準備の目的で情報処理装置100を使用し、夜の帰宅時間帯である場合ではリラックスする目的で情報処理装置100を使用する。従って、直前に使用したアプリの使用履歴を参照する場合に、現在の時刻を考慮することが、利用者が情報処理装置100を使用する目的に沿うことになる。第2の態様によれば、直前に使用したアプリの過去の使用履歴のうち、現在の時刻に最も近い使用履歴を特定するので、利用者の使用目的を反映させたアイコンの表示が可能となる。
【0044】
図15は、第2実施形態における並べ替え処理の第3の態様の内容を示すフローチャートである。まず、処理装置11は、使用履歴テーブルTBLを参照して、直前に使用したアプリの過去の使用履歴のうち、現在の場所に最も近い使用履歴を特定する(ステップSf1)。次に、処理装置11は、特定した過去の使用履歴の使用時刻が近い順に使用履歴を並び替える(ステップSf2)。
【0045】
直前に使用したアプリの使用履歴が複数ある場合、どの使用履歴を用いるのが、直前に使用したアプリとの関連性が高いかが問題となる。第3の態様では、場所が近い使用履歴を特定する。例えば、勤務先が東京であり、出張先が横須賀であるとする。この場合、勤務先である東京で使用するアプリと、出張先である横須賀で使用するアプリは異なることが多い。第3の態様によれば、場所を考慮して使用履歴を特定し、さらに時間を考慮してこれから使用される可能性が高いアプリを推定し、そのアプリのアイコンを優先してホーム画面に表示させる。よって、アプリの関連性を場所と時間といった異なる要素で分析して優先して表示させるアイコンを定めるので、直前に使用したアプリと関連性の高いアプリのアイコンをホーム画面に表示させることができる。よって、利用者の利便性を向上させことができる。
【0046】
<3.変形例>
本発明は、以上に例示した実施形態に限定されない。具体的な変形の態様を以下に例示する。以下の例示から任意に選択された2以上の態様を併合してもよい。
【0047】
(1)前述の各形態では、携帯電話機またはスマートフォン等の可搬型の情報処理装置を情報処理装置100として例示したが、情報処理装置100の具体的な形態は任意であり、前述の各形態の例示には限定されない。例えば、可搬型または据置型のパーソナルコンピュータを情報処理装置100として利用してもよい。
【0048】
(2)前述の各形態では、記憶装置12は、処理装置11が読取可能な記録媒体であり、ROMおよびRAMなどを例示したが、フレキシブルディスク、光磁気ディスク(例えば、コンパクトディスク、デジタル多用途ディスク、Blu−ray(登録商標)ディスク)、スマートカード、フラッシュメモリデバイス(例えば、カード、スティック、キードライブ)、CD−ROM(Compact Disc−ROM)、レジスタ、リムーバブルディスク、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気ストリップ、データベース、サーバその他の適切な記憶媒体である。また、プログラムは、電気通信回線を介してネットワークから送信されても良い。また、プログラムは、電気通信回線を介して通信網から送信されても良い。なお、基地局は、入力キーなどの入力装置や、ディスプレイなどの出力装置を含んでいてもよい。
【0049】
(3)前述の各形態は、LTE(Long Term Evolution)、LTE−A(LTE-Advanced)、SUPER 3G、IMT−Advanced、4G、5G、FRA(Future Radio Access)、W−CDMA(登録商標)、GSM(登録商標)、CDMA2000、UMB(Ultra Mobile Broadband)、IEEE 802.11(Wi−Fi)、IEEE 802.16(WiMAX)、IEEE 802.20、UWB(Ultra-WideBand)、Bluetooth(登録商標)、その他の適切なシステムを利用するシステム及び/又はこれらに基づいて拡張された次世代システムに適用されてもよい。
【0050】
(4)前述の各形態において、基地局によって行われるとした特定動作(例えば、基地局による位置情報の特定)は、場合によってはその上位ノード(upper node)によって行われることもある。基地局を有する1つまたは複数のネットワークノード(network nodes)からなるネットワークにおいて、端末との通信のために行われる様々な動作は、基地局および/または基地局以外の他のネットワークノード(例えば、MMEまたはS-GWなどが考えられるが、これらに限られない)によって行われ得ることは明らかである。上記において基地局以外の他のネットワークノードが1つである場合を例示したが、複数の他のネットワークノードの組み合わせ(例えば、MMEおよびS-GW)であってもよい。
【0051】
(5)前述の各形態において、説明した情報及び信号などは、様々な異なる技術のいずれかを使用して表されてもよい。例えば、上記の説明全体に渡って言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、チップなどは、電圧、電流、電磁波、磁界若しくは磁性粒子、光場若しくは光子、又はこれらの任意の組み合わせによって表されてもよい。
なお、本明細書で説明した用語及び/又は本明細書の理解に必要な用語については、同一の又は類似する意味を有する用語と置き換えてもよい。
【0052】
(6)前述の各形態において、入出力された情報等は特定の場所(例えば、メモリ)に保存されてもよいし、管理テーブルで管理してもよい。入出力される情報等は、上書き、更新、または追記され得る。出力された情報等は削除されてもよい。入力された情報等は他の装置へ送信されてもよい。
【0053】
(7)前述の各形態において、判定は、1ビットで表される値(0か1か)によって行われてもよいし、真偽値(Boolean:trueまたはfalse)によって行われてもよいし、数値の比較(例えば、所定の値との比較)によって行われてもよい。
【0054】
(8)前述の各形態において例示したフローチャートにおいて、各ステップの順序を変更してもよい。すなわち、本発明の好適な態様における各処理の順序は、特定の順序に限定されない。
【0055】
(9)
図2に例示された各機能は、ハードウェアおよびソフトウェアの任意の組合せによって実現される。また、各機能は、単体の装置によって実現されてもよいし、相互に別体で構成された2個以上の装置によって実現されてもよい。
【0056】
(10)前述の各形態で例示したプログラムは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコードまたはハードウェア記述言語と呼ばれるか、他の名称によって呼ばれるかを問わず、命令、命令セット、コード、コードセグメント、プログラムコード、サブプログラム、ソフトウェアモジュール、アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、ソフトウェアパッケージ、ルーチン、サブルーチン、オブジェクト、実行可能ファイル、実行スレッド、手順または機能等を意味するよう広く解釈されるべきである。
また、ソフトウェア、命令などは、伝送媒体を介して送受信されてもよい。例えば、ソフトウェアが、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア及びデジタル加入者回線(DSL)などの有線技術及び/又は赤外線、無線及びマイクロ波などの無線技術を使用してウェブサイト、サーバ、又は他のリモートソースから送信される場合、これらの有線技術及び/又は無線技術は、伝送媒体の定義内に含まれる。
【0057】
(11)前述の各形態において、「システム」および「ネットワーク」という用語は、互換的に使用される。
【0058】
(12)前述の各形態において、基地局は、1つまたは複数(例えば、3つ)の(セクタとも呼ばれる)セルを収容することができる。基地局が複数のセルを収容する場合、基地局のカバレッジエリア全体は複数のより小さいエリアに区分でき、各々のより小さいエリアは、基地局サブシステム(例えば、屋内用の小型基地局RRH:Remote Radio Head)によって通信サービスを提供することもできる。「セル」または「セクタ」という用語は、このカバレッジにおいて通信サービスを行う基地局、および/または基地局サブシステムのカバレッジエリアの一部または全体を指す。さらに、「基地局」「eNB」、「セル」、および「セクタ」という用語は、本明細書では互換的に使用され得る。基地局は、固定局(fixed station)、NodeB、eNodeB(eNB)、アクセスポイント(access point)、フェムトセル、スモールセルなどの用語で呼ばれる場合もある。
【0059】
(13)前述の各形態において、情報処理装置100は、移動局である場合が含まれる。移動局は、当業者によって、加入者局、モバイルユニット、加入者ユニット、ワイヤレスユニット、リモートユニット、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、ワイヤレス通信デバイス、リモートデバイス、モバイル加入者局、アクセス端末、モバイル端末、ワイヤレス端末、リモート端末、ハンドセット、ユーザエージェント、モバイルクライアント、クライアント、またはいくつかの他の適切な用語で呼ばれる場合もある。
【0060】
(14)前述の各形態において、「接続された(connected)」という用語、又はこれらのあらゆる変形は、2又はそれ以上の要素間の直接的又は間接的なあらゆる接続又は結合を意味し、互いに「接続」された2つの要素間に1又はそれ以上の中間要素が存在することを含むことができる。要素間の接続は、物理的なものであっても、論理的なものであっても、或いはこれらの組み合わせであってもよい。本明細書で使用する場合、2つの要素は、1又はそれ以上の電線、ケーブル及び/又はプリント電気接続を使用することにより、並びにいくつかの非限定的かつ非包括的な例として、無線周波数領域、マイクロ波領域及び光(可視及び不可視の両方)領域の波長を有する電磁エネルギーなどの電磁エネルギーを使用することにより、互いに「接続」されると考えることができる。
【0061】
(15)前述の各形態において、「に基づいて」という記載は、別段に明記されていない限り、「のみに基づいて」を意味しない。言い換えれば、「に基づいて」という記載は、「のみに基づいて」と「に少なくとも基づいて」の両方を意味する。
【0062】
(16)「含む(including)」、「含んでいる(comprising)」、およびそれらの変形が、本明細書あるいは特許請求の範囲で使用されている限り、これら用語は、用語「備える」と同様に、包括的であることが意図される。さらに、本明細書あるいは特許請求の範囲において使用されている用語「または(or)」は、排他的論理和ではないことが意図される。
【0063】
(17)本願の全体において、例えば、英語におけるa、anおよびtheのように、翻訳によって冠詞が追加された場合、これらの冠詞は、文脈から明らかにそうではないことが示されていなければ、複数を含む。
【0064】
(18)本発明が本明細書中に説明した実施形態に限定されないことは当業者にとって明白である。本発明は、特許請求の範囲の記載に基づいて定まる本発明の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正および変更態様として実施することができる。したがって、本明細書の記載は、例示的な説明を目的とし、本発明に対して何ら制限的な意味を有さない。また、本明細書に例示した態様から選択された複数の態様を組合わせてもよい。