特許第6907606号(P6907606)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6907606
(24)【登録日】2021年7月5日
(45)【発行日】2021年7月21日
(54)【発明の名称】後処理装置および画像形成装置
(51)【国際特許分類】
   B65H 31/26 20060101AFI20210708BHJP
   B65H 31/08 20060101ALI20210708BHJP
   G03G 15/00 20060101ALI20210708BHJP
【FI】
   B65H31/26
   B65H31/08
   G03G15/00 445
【請求項の数】4
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2017-43792(P2017-43792)
(22)【出願日】2017年3月8日
(65)【公開番号】特開2018-144988(P2018-144988A)
(43)【公開日】2018年9月20日
【審査請求日】2020年1月21日
(73)【特許権者】
【識別番号】000005496
【氏名又は名称】富士フイルムビジネスイノベーション株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】特許業務法人太陽国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】110000039
【氏名又は名称】特許業務法人アイ・ピー・ウィン
(72)【発明者】
【氏名】申 載満
(72)【発明者】
【氏名】權 純榮
(72)【発明者】
【氏名】柳 慶烈
【審査官】 沖 大樹
(56)【参考文献】
【文献】 特開2000−219398(JP,A)
【文献】 特開2002−293470(JP,A)
【文献】 特開平07−144812(JP,A)
【文献】 特開2015−020813(JP,A)
【文献】 特開2012−144314(JP,A)
【文献】 特開2013−230895(JP,A)
【文献】 特開2013−230928(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2013/0292897(US,A1)
【文献】 特開2015−016994(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65H 31/00−31/40
G03G 15/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
排出された記録媒体を受ける排出トレイと、
前記排出トレイを鉛直方向に上下移動させる移動機構と、
前記移動機構を駆動するための駆動源と、
前記排出トレイ上に排出された記録媒体を鉛直方向上側から押さえつけるための押圧部材と、
前記移動機構により前記排出トレイが上側方向に移動される場合に、前記押圧部材を装置本体の外側方向に回転駆動し、前記移動機構により前記排出トレイが下側方向に移動される場合に、前記押圧部材を装置本体の内側方向に回転駆動することにより前記排出トレイの上下移動に連動して前記押圧部材を回転駆動する回転駆動機構と、
前記押圧部材が装置本体の外側方向に回転駆動される際の回転角度を制限する第1の回転角度制限部材と、
前記押圧部材が装置本体の内側方向に回転駆動される際の回転角度を制限する第2の回転角度制限部材と、
前記駆動源から前記回転駆動機構に対して予め設定された強さ以上の回転力が付加された場合空転する回転力制限機構と、
記録媒体が排出される前に前記排出トレイを下降させる方向に前記駆動源を駆動させ、記録媒体が排出された後に、前記排出トレイを上昇させる方向に前記駆動源を駆動させるよう制御する制御手段と、
を備えた後処理装置。
【請求項2】
前記押圧部材の記録媒体と接触する面には弾性部材が装着され、前記排出トレイ上に排出された記録媒体の位置ずれを防止するよう構成されている請求項1記載の後処理装置。
【請求項3】
前記押圧部材の記録媒体と接触する面に装着された前記弾性部材は、排出トレイ上の記録媒体を押さえつける際に伸縮することにより排出トレイの高さ偏差を吸収するよう構成されている請求項2記載の後処理装置。
【請求項4】
排出された記録媒体を受ける排出トレイと、
前記排出トレイを鉛直方向に上下移動させる移動機構と、
前記移動機構を駆動するための駆動源と、
前記排出トレイ上に排出された記録媒体を鉛直方向上側から押さえつけるための押圧部材と、
前記移動機構により前記排出トレイが上側方向に移動される場合に、前記押圧部材を装置本体の外側方向に回転駆動し、前記移動機構により前記排出トレイが下側方向に移動される場合に、前記押圧部材を装置本体の内側方向に回転駆動することにより前記排出トレイの上下移動に連動して前記押圧部材を回転駆動する回転駆動機構と、
前記押圧部材が装置本体の外側方向に回転駆動される際の回転角度を制限する第1の回転角度制限部材と、
前記押圧部材が装置本体の内側方向に回転駆動される際の回転角度を制限する第2の回転角度制限部材と、
前記駆動源から前記回転駆動機構に対して予め設定された強さ以上の回転力が付加された場合空転する回転力制限機構と、
記録媒体が排出される前に前記排出トレイを下降させる方向に前記駆動源を駆動させ、記録媒体が排出された後に、前記排出トレイを上昇させる方向に前記駆動源を駆動させるよう制御する制御手段と、
を備えた画像形成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、後処理装置および画像形成装置
に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、シートの搬送方向後端の当接によりシート搬送方向後端部を整合する後端基準フェンスをラックとピニオン機構によりシート搬送方向に移動可能な構成とすることにより、後端基準フェンスを移動方向に対して機械的に保持できるようにしたシート処理装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2015−016994号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
例えば、ステープル処理を行った印刷用紙等に記録媒体を排出トレイに排出する際に、排出トレイ上にステープル処理がされていない印刷用紙が積載されていると、ステープル処理がされていない印刷用紙が位置ずれをする場合がある。
【0005】
そのため、このような排出トレイ上の印刷用紙の位置ずれを防止するために、セットクランプ等の押圧部材で排出後の印刷用紙を上側から押さえて位置ずれが発生しないような構成とする場合がある。
【0006】
そして、このようなセットクランプを使用する場合、セットクランプを印刷用紙が排出口から排出される際には、装置本体内の収容するようにして印刷用紙の排出を妨害しないよう移動させる必要がある。
【0007】
しかし、セットクランプを駆動するためにモータ等の専用の駆動源、位置検出センサ、電磁クラッチ等の部品を使用すると、コスト上昇を招くことになる。
【0008】
本発明の目的は、1つの駆動源だけで排出トレイと押圧部材を駆動することが可能な後処理装置および画像形成装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
[後処理装置]
請求項1に係る本発明は、排出された記録媒体を受ける排出トレイと、
前記排出トレイを鉛直方向に上下移動させる移動機構と、
前記移動機構を駆動するための駆動源と、
前記排出トレイ上に排出された記録媒体を鉛直方向上側から押さえつけるための押圧部材と、
前記移動機構により前記排出トレイが上側方向に移動される場合に、前記押圧部材を装置本体の外側方向に回転駆動し、前記移動機構により前記排出トレイが下側方向に移動される場合に、前記押圧部材を装置本体の内側方向に回転駆動することにより前記排出トレイの上下移動に連動して前記押圧部材を回転駆動する回転駆動機構と、
前記押圧部材が装置本体の外側方向に回転駆動される際の回転角度を制限する第1の回転角度制限部材と、
前記押圧部材が装置本体の内側方向に回転駆動される際の回転角度を制限する第2の回転角度制限部材と、
前記駆動源から前記回転駆動機構に対して予め設定された強さ以上の回転力が付加された場合空転する回転力制限機構と、
記録媒体が排出される前に前記排出トレイを下降させる方向に前記駆動源を駆動させ、記録媒体が排出された後に、前記排出トレイを上昇させる方向に前記駆動源を駆動させるよう制御する制御手段とを備えた後処理装置である。
【0010】
請求項2に係る本発明は、前記押圧部材の記録媒体と接触する面には弾性部材が装着され、前記排出トレイ上に排出された記録媒体の位置ずれを防止するよう構成されている請求項1記載の後処理装置である。
【0011】
請求項3に係る本発明は、前記押圧部材の記録媒体と接触する面に装着された前記弾性部材は、排出トレイ上の記録媒体を押さえつける際に伸縮することにより排出トレイの高さ偏差を吸収するよう構成されている請求項2記載の後処理装置である。
【0013】
[画像形成装置]
請求項に係る本発明は、排出された記録媒体を受ける排出トレイと、
前記排出トレイを鉛直方向に上下移動させる移動機構と、
前記移動機構を駆動するための駆動源と、
前記排出トレイ上に排出された記録媒体を鉛直方向上側から押さえつけるための押圧部材と、
前記移動機構により前記排出トレイが上側方向に移動される場合に、前記押圧部材を装置本体の外側方向に回転駆動し、前記移動機構により前記排出トレイが下側方向に移動される場合に、前記押圧部材を装置本体の内側方向に回転駆動することにより前記排出トレイの上下移動に連動して前記押圧部材を回転駆動する回転駆動機構と、
前記押圧部材が装置本体の外側方向に回転駆動される際の回転角度を制限する第1の回転角度制限部材と、
前記押圧部材が装置本体の内側方向に回転駆動される際の回転角度を制限する第2の回転角度制限部材と、
前記駆動源から前記回転駆動機構に対して予め設定された強さ以上の回転力が付加された場合空転する回転力制限機構と、
記録媒体が排出される前に前記排出トレイを下降させる方向に前記駆動源を駆動させ、記録媒体が排出された後に、前記排出トレイを上昇させる方向に前記駆動源を駆動させるよう制御する制御手段とを備えた画像形成装置である。
【発明の効果】
【0014】
請求項1に係る本発明によれば、1つの駆動源だけで排出トレイと押圧部材を駆動することが可能な後処理装置を提供することができる。
また、請求項1に係る本発明によれば、記録媒体が排出される際には押圧部材が装置本体内に収容され、記録媒体が排出された後には排出トレイを上昇させて押圧部材により位置ずれを防止することが可能な後処理装置を提供することができる。
【0015】
請求項2に係る本発明によれば、弾性部材が押圧部材に装着されていない場合と比較して、排出トレイ上の記録媒体を確実に押さえることが可能な後処理装置を提供することができる。
【0016】
請求項3に係る本発明によれば、押圧部材が記録媒体を押さえつける際に排出トレイの高さに偏差がある場合でも、弾性部材が押圧部材に装着されていない場合と比較して、排出トレイ上の記録媒体を確実に押さえることが可能な後処理装置を提供することができる。
【0018】
請求項に係る本発明によれば、1つの駆動源だけで排出トレイと押圧部材を駆動することが可能な画像形成装置を提供することができる。
また、請求項4に係る本発明によれば、記録媒体が排出される際には押圧部材が装置本体内に収容され、記録媒体が排出された後には排出トレイを上昇させて押圧部材により位置ずれを防止することが可能な画像形成装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】本発明の一実施形態の後処理装置10の外観を示す斜視図である。
図2】本発明の一実施形態の後処理装置10が、プリンタ90と接続されて使用される様子を示す図である。
図3】本発明の一実施形態の後処理装置10における側面カバー、上面カバーを外して内部構造が見えるようにした斜視図である。
図4】セットクランプ31が装置本体内から突出して排出トレイ30上の印刷用紙を押さえつけた状態を示す図である。
図5】駆動源であるモータ38の回転制御を行うための構成を説明するための図である。
図6】排出トレイ30の下降動作時にセットクランプ31を駆動するための具体的な構成を説明するための図である。
図7】排出トレイ30の上昇動作時にセットクランプ31を駆動するための具体的な構成を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0021】
図1は本発明の一実施形態の後処理装置10の外観を示す斜視図である。
【0022】
本発明の一実施形態の後処理装置10は、図1に示されるように、プリンタに接続されて使用されるような形状となっている。そして、この後処理装置10は、プリンタから排出された複数の印刷用紙に対してステープル処理等の後処理を実行して、後処理後の印刷用紙束を排出トレイ30に排出するような機能を有している。
【0023】
なお、この後処理装置10では、排出トレイ30は上下方向に移動可能な構成となっている。そして、後処理装置10には、排出トレイ30上の印刷用紙を押さえつけて位置ずれが発生するのを防止するためのセットクランプ31が装置本体内に収容されており、排出トレイ30が上昇した場合に、装置本体からセットクランプ31が出てきて、排出トレイ30上の印刷用紙を押さえるような構成となっている。
【0024】
次に、この後処理装置10が、プリンタ90と接続されて使用される様子を図2に示す。
【0025】
図2を参照すると、後処理装置10が、プリンタ90から排出された後の印刷用紙を取り込んで、ステープル等の後処理を行った後の印刷用紙束を排出トレイ30に排出する様子が示されている。
【0026】
次に、本実施形態の後処理装置10における側面カバー、上面カバーを外して内部構造が見えるようにした斜視図を図3に示す。
【0027】
図3では、排出口26から排出された印刷用紙等の記録媒体を受ける排出トレイ30の上下移動を制御するための構造が示されている。図3を参照すると、排出トレイ30を鉛直方向に上下移動させる移動機構として、ラック部材33、ギヤ34、35が示されている。そして、この移動機構を駆動するための駆動源としてモータ38が設けられている。
【0028】
ここで、排出トレイ30は、ラック部材33と固定されている。そして、モータ38が回転するとギヤ34、35も駆動されて回転する。そして、ラック部材33にはギヤ(ピニオンギヤ)35と噛み合うような歯が設けられておりギヤ35の回転に伴い上下方向に移動するよう構成されている。
【0029】
そして、後処理装置10の排出口26下部の中央付近にはセットクランプ31が設けられている。このセットクランプ31は、排出口26から印刷用紙が排出される際には装置本体内に収容され、排出された印刷用紙が排出トレイ30上に積載され排出トレイ30が上方に移動するに伴って装置本体から突出して排出トレイ30上の印刷用紙を押させるように制御される。
【0030】
なお、本実施形態の後処理装置10では、1つのセットクランプ31が装置本体の中央に設けられている場合を用いて説明するが、連動する2つのセットクランプ31により排出トレイ30上の印刷用紙を押さえつけるような構成とすることも可能である。
【0031】
このセットクランプ31が装置本体内から突出して排出トレイ30上の印刷用紙を押さえつけた状態を図4に示す。図4では、排出トレイ30が鉛直方向上側に移動されたことによりセットクランプ31も連動して回転することにより装置本体から突出する様子が示されている。このセットクランプ31は、排出トレイ30上に排出された印刷用紙を鉛直方向上側から押さえつけるための押圧部材である。
【0032】
なお、図3図4には示されていないが、排出トレイ30の位置検出や、上限位置に到達したことを検出するための各種センサ50が後処置装置10に設けられている。そして、図5に示すように、後処理装置10の各種動作を制御している制御部60は、この各種センサ50からの検出信号に基づいて、駆動源であるモータ38の回転制御を行っている。
【0033】
次に、このセットクランプ31を駆動するための具体的な構成を図6図7を参照して説明する。なお、図6図7では、セットクランプ31の駆動機構を見易くするためにラック部材33の一部を欠いた状態で示している。
【0034】
図6図7に示すように、排出トレイ30の上下移動を行うために用いられるギヤ35には、ベルト(駆動ベルト)41が張架されており、このベルト41はさらにトルクリミッタ42を回転駆動するように構成されている。そのため、ギヤ35が回転してラック部材33を上下移動させるのと連動して、トルクリミッタ42も回転駆動するような構成となっている。そして、このトルクリミッタ42にはセットクランプ31が取付られており、トルクリミッタ42の回転に伴って装置本体内側方向と装置本体外側方向に回転駆動されるような構成となっている。
【0035】
つまり、このギヤ35、ベルト41、トルクリミッタ42により、ラック部材33等の移動機構により排出トレイ30が上側方向に移動される場合に、セットクランプ31を装置本体の外側方向に回転駆動し、ラック部材33等の移動機構により排出トレイ30が下側方向に移動される場合に、セットクランプ31を装置本体の内側方向に回転駆動する回転駆動機構が構成されている。
【0036】
なお、図5に示した、モータ38の動作を制御している制御部60は、印刷用紙が排出される前に排出トレイ30を下降させる方向にモータ38を駆動させ、印刷用紙が排出された後に、排出トレイ30を上昇させる方向にモータ38を駆動させるよう制御する。
【0037】
さらに、このセットクランプ31の前後には、セットクランプ31が装置本体の外側方向に回転駆動される際の回転角度を制限するストッパ43と、セットクランプ31が装置本体の内側方向に回転駆動される際の回転角度を制限するストッパ44とが設けられている。
【0038】
つまり、このストッパ43、44は、セットクランプ31の回転駆動の際の回転角度を制限するための回転角度制限手段として機能する。
【0039】
そして、トルクリミッタ42は、セットクランプ31を回転駆動するための回転駆動機構に対して予め設定された強さ以上のトルク(回転力)が付加された場合空転する回転力制限機構として機能する。
【0040】
そのため、排出トレイ30が下降動作する際には、図6に示すようにギヤ35の回転に伴いセットクランプ31は装置本体内側方向に回転駆動され、セットクランプ31がストッパ44に接触すると、トルクリミッタ42が空転することによりセットクランプ31はその位置で停止する。
【0041】
また、排出トレイ30が上昇動作する際には、図7に示すようにギヤ35の回転に伴いセットクランプ31は装置本体外側方向に回転駆動され、セットクランプ31がストッパ43に接触すると、トルクリミッタ42が空転することによりセットクランプ31はその位置で停止する。
【0042】
なお、セットクランプ31の印刷用紙と接触する面には弾性部材であるダンパ31aが装着され、排出トレイ30上に排出された印刷用紙の位置ずれを防止するよう構成されている。
【0043】
このセットクランプ31の印刷用紙と接触する面に装着されたダンパ31aは、排出トレイ30上の印刷用紙を押さえつける際に、例えば5mm程度伸縮することにより排出トレイ30の高さ偏差を吸収するよう構成されている。
【0044】
本実施形態の後処理装置10では、1つのモータ38により排出トレイ30の上下移動制御とセットクランプ31の回転駆動制御が行われている。そのため、セットクランプ31を回転駆動するための専用のモータやセットクランプ31の回転位置を検出するためのセンサ等を必要とすることなく、排出トレイ30の上下移動に連動してセットクランプ31の回転駆動を行うことが実現されている。
【0045】
[変形例]
上記実施形態では、後処理装置に対して本発明を適用する場合を用いて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。本発明は、プリンタ、複写機等の画像形成装置のように排出された印刷用紙を受けるための排出トレイを備えた装置であれば同様に適用することができるものである。
【符号の説明】
【0046】
10 後処理装置
26 排出口
30 排出トレイ
31 セットクランプ
31a ダンパ
33 ラック部材
34、35 ギヤ
38 モータ
41 ベルト
42 トルクリミッタ
43、44 ストッパ
50 各種センサ
60 制御部
90 プリンタ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7