(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記表示処理部は、変更後の前記付加情報として、前記イベントにおける複数の期間と前記各期間に関する情報とを表示する、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の表示処理装置。
前記設定部は、前記取得部により取得された前記操作情報が前記図形の位置および長さの少なくともいずれか一方を変更する操作を示す場合、対応の前記イベントの期間を変更する、請求項7に記載の表示処理装置。
【発明を実施するための形態】
【0018】
最初に、本発明の実施形態の内容を列記して説明する。
【0019】
(1)本発明の実施の形態に係る表示処理装置は、電力消費量または発電量に関するイベントの依頼内容を示すイベント情報を取得する取得部と、前記取得部により取得された前記イベント情報に基づいて、前記イベントを示す図形であって画面における前記図形の位置が前記イベントの時期を示し、かつ前記図形の長さが前記イベントの期間の長さを示す図形を前記イベントの依頼先ごとに画面に表示可能な表示処理部とを備え、前記表示処理部は、前記イベントに関する内容を付加情報として対応の前記図形に付加して表示可能であり、前記取得部は、前記画面に対する操作内容を示す操作情報をさらに取得し、前記表示処理部は、前記取得部によって所定内容の操作を示す前記操作情報が取得された場合、前記画面における期間の表示範囲および前記付加情報を変更する。
【0020】
このような構成により、画面に表示された図形を確認することで、イベントの時期、イベントの期間の長さ、およびイベントの依頼先を視覚的に把握することができる。また、画面に表示された付加情報を確認することで、たとえばイベントに関するより詳細な内容を視覚的に把握することができる。
【0021】
また、画面に対する所定内容の操作を行うことで、たとえば、所望の期間におけるイベントの詳細な内容を確認することができる。したがって、視認性を向上させるなど、電力消費量または発電量に関するイベントについて、より利便性の高い表示を行うことができる。
【0022】
(2)好ましくは、前記表示処理部は、前記表示範囲の大きさに応じて前記付加情報の内容を変更する。
【0023】
このような構成により、表示範囲の大きさに適した内容の付加情報を提示することができる。
【0024】
(3)より好ましくは、前記表示処理部は、前記表示範囲が小さいほど詳細な内容の前記付加情報を表示する。
【0025】
このような構成により、たとえば、表示する期間の範囲を大きくして複数のイベントの概要を把握したり、表示する期間の範囲を小さくして特定のイベントの詳細を把握したりすることができる。
【0026】
(4)より好ましくは、前記表示処理部は、変更後の前記付加情報として、前記イベントにおける複数の期間と前記各期間に関する情報とを表示する。
【0027】
このような構成により、イベントに含まれる期間ごとの付加情報を把握することができる。
【0028】
(5)より好ましくは、前記各期間に関する情報は、前記各期間における依頼量である。
【0029】
このような構成により、たとえば、細かく分けられた期間ごとの依頼量を把握することができる。
【0030】
(6)より好ましくは、前記取得部は、前記図形に対する操作内容を示す操作情報をさらに取得し、前記表示処理部は、前記取得部により取得された前記操作情報の示す前記操作内容に応じて前記図形の表示を変更し、前記表示処理装置は、さらに、前記取得部により取得された前記操作情報の示す前記操作内容に応じて前記イベントの依頼内容を変更する設定部と、前記設定部により変更された前記イベントの依頼内容を対応の依頼先に通知する通知部とを備える。
【0031】
このような構成により、図形に対する操作を行うことで、イベントの依頼内容を変更することができるため、操作性を向上させることができる。また、変更後のイベントの依頼内容に応じた図形が表示されるため、変更後の依頼内容を視覚的に把握することができる。
【0032】
(7)より好ましくは、前記設定部は、前記操作内容に応じて前記イベントの期間を変更する。
【0033】
このような構成により、図形に対する操作を行うことでイベント期間を容易に変更することができる。
【0034】
(8)より好ましくは、前記設定部は、前記取得部により取得された前記操作情報が前記図形の位置および長さの少なくともいずれか一方を変更する操作を示す場合、対応の前記イベントの期間を変更する。
【0035】
このような構成により、簡易かつ直感的な操作によりイベント期間を変更することができる。
【0036】
(9)より好ましくは、前記設定部は、前記操作内容に応じて前記イベントの依頼量を変更する。
【0037】
このような構成により、図形に対する操作を行うことでイベントの依頼量を容易に変更することができる。
【0038】
(10)より好ましくは、前記表示処理部は、前記画面において前記イベントの依頼先を複数並べて表示可能であり、前記表示処理部は、前記イベントの複数種類の属性の中から選択された前記属性についての前記イベントの内容に応じて対応の前記図形の表示態様を変更する。
【0039】
このような構成により、複数の図形を所望の種類の属性の内容に応じて分類することができるため、各イベントの属性についての特徴を容易に把握することができる。
【0040】
(11)より好ましくは、前記属性は、前記イベントに対応する、依頼量、依頼量の種類、依頼先の属するグループ、または取引の種類である。
【0041】
このような構成により、図形の表示態様を確認することで、イベントごとの依頼量、依頼量の種類、依頼先の属するグループ、または取引の種類を把握することができる。
【0042】
(12)本発明の実施の形態に係る表示処理装置は、電力消費量または発電量に関するイベントの依頼内容を示すイベント情報を取得する取得部と、前記取得部により取得された前記イベント情報に基づいて、前記イベントを示す図形であって画面における前記図形の位置が前記イベントの時期を示し、かつ前記図形の長さが前記イベントの期間の長さを示す図形を前記イベントの依頼先ごとに画面に表示可能な表示処理部とを備え、前記取得部は、前記図形に対する操作内容を示す操作情報をさらに取得し、前記表示処理部は、前記取得部により取得された前記操作情報の示す前記操作内容に応じて前記図形の表示を変更し、前記表示処理装置は、さらに、前記取得部により取得された前記操作情報の示す前記操作内容に応じて前記イベントの依頼内容を変更する設定部と、前記設定部により変更された前記イベントの依頼内容を対応の依頼先に通知する通知部とを備える。
【0043】
このような構成により、画面に表示された図形を確認することで、イベントの時期、イベントの期間の長さ、およびイベントの依頼先を視覚的に把握することができる。また、画面に表示された付加情報を確認することで、たとえばイベントに関するより詳細な内容を視覚的に把握することができる。
【0044】
また、図形に対する操作を行うことで、イベントの依頼内容を変更することができるため、操作性の向上を図ることができる。また、変更後のイベントの依頼内容に応じた図形が表示されるため、変更後の依頼内容を視覚的に把握することができる。したがって、視認性および操作性を向上させるなど、電力消費量または発電量に関するイベントについて、より利便性の高い表示を行うことができる。
【0045】
(13)本発明の実施の形態に係る表示処理装置は、電力消費量または発電量に関するイベントの依頼内容を示すイベント情報を取得する取得部と、前記取得部により取得された前記イベント情報に基づいて、前記イベントを示す図形であって画面における前記図形の位置が前記イベントの時期を示し、かつ前記図形の長さが前記イベントの期間の長さを示す図形を前記イベントの依頼先ごとに画面に表示可能な表示処理部とを備え、前記表示処理部は、前記画面において前記イベントの依頼先を複数並べて表示可能であり、前記表示処理部は、前記イベントの複数種類の属性の中から選択された前記属性についての前記イベントの内容に応じて対応の前記図形の表示態様を変更する。
【0046】
このような構成により、画面に表示された図形を確認することで、イベントの時期、イベントの期間の長さ、およびイベントの依頼先を視覚的に把握することができる。また、画面に表示された付加情報を確認することで、たとえばイベントに関するより詳細な内容を視覚的に把握することができる。
【0047】
また、複数の図形を所望の種類の属性の内容に応じて分類することができるため、たとえば、これらの図形にそれぞれ対応するイベントの当該属性の内容が互いに異なる内容であることを容易に把握することができる。したがって、視認性を向上させるなど、電力消費量または発電量に関するイベントについて、より利便性の高い表示を行うことができる。
【0048】
(14)本発明の実施の形態に係る表示処理方法は、表示処理装置における表示処理方法であって、電力消費量または発電量に関するイベントの依頼内容を示すイベント情報を取得するステップと、取得した前記イベント情報に基づいて、前記イベントを示す図形であって画面における前記図形の位置が前記イベントの時期を示し、かつ前記図形の長さが前記イベントの期間の長さを示す図形、および、前記イベントに関する内容を示す付加情報を前記イベントの依頼先ごとに画面に表示するステップと、前記画面に対する操作内容を示す操作情報を取得するステップと、取得した前記操作情報が所定内容の操作を示す場合、前記画面における期間の表示範囲および前記付加情報を変更するステップとを含む。
【0049】
このような方法により、画面に表示された図形を確認することで、イベントの時期、イベントの期間の長さ、およびイベントの依頼先を視覚的に把握することができる。また、画面に表示された付加情報を確認することで、たとえばイベントに関するより詳細な内容を視覚的に把握することができる。
【0050】
また、画面に対する所定内容の操作を行うことで、たとえば、所望の期間におけるイベントの詳細な内容を確認することができる。したがって、視認性を向上させるなど、電力消費量または発電量に関するイベントについて、より利便性の高い表示を行うことができる。
【0051】
(15)本発明の実施の形態に係る表示処理方法は、表示処理装置における表示処理方法であって、電力消費量または発電量に関するイベントの依頼内容を示すイベント情報を取得するステップと、取得した前記イベント情報に基づいて、前記イベントを示す図形であって画面における前記図形の位置が前記イベントの時期を示し、かつ前記図形の長さが前記イベントの期間の長さを示す図形を前記イベントの依頼先ごとに画面に表示するステップと、前記図形に対する操作内容を示す操作情報を取得するステップと、取得した前記操作情報の示す前記操作内容に応じて前記図形の表示を変更するステップと、取得した前記操作情報の示す前記操作内容に応じて前記イベントの依頼内容を変更するステップと、変更した前記イベントの依頼内容を対応の依頼先に通知するステップとを含む。
【0052】
このような方法により、画面に表示された図形を確認することで、イベントの時期、イベントの期間の長さ、およびイベントの依頼先を視覚的に把握することができる。また、画面に表示された付加情報を確認することで、たとえばイベントに関するより詳細な内容を視覚的に把握することができる。
【0053】
また、図形に対する操作を行うことで、イベントの依頼内容を変更することができるため、操作性の向上を図ることができる。また、変更後のイベントの依頼内容に応じた図形が表示されるため、変更後の依頼内容を視覚的に把握することができる。したがって、視認性および操作性を向上させるなど、電力消費量または発電量に関するイベントについて、より利便性の高い表示を行うことができる。
【0054】
(16)本発明の実施の形態に係る表示処理方法は、表示処理装置における表示処理方法であって、電力消費量または発電量に関するイベントの依頼内容を示すイベント情報を取得するステップと、取得した前記イベント情報に基づいて、前記イベントを示す図形であって画面における前記図形の位置が前記イベントの時期を示し、かつ前記図形の長さが前記イベントの期間の長さを示す図形を前記イベントの依頼先ごとに画面に表示するステップと、前記イベントの複数種類の属性の中から選択された前記属性についての前記イベントの内容に応じて対応の前記図形の表示態様を変更するステップとを含む。
【0055】
このような方法により、画面に表示された図形を確認することで、イベントの時期、イベントの期間の長さ、およびイベントの依頼先を視覚的に把握することができる。また、画面に表示された付加情報を確認することで、たとえばイベントに関するより詳細な内容を視覚的に把握することができる。
【0056】
また、複数の図形を所望の種類の属性の内容に応じて分類することができるため、たとえば、これらの図形にそれぞれ対応するイベントの当該属性の内容が互いに異なる内容であることを容易に把握することができる。したがって、視認性を向上させるなど、電力消費量または発電量に関するイベントについて、より利便性の高い表示を行うことができる。
【0057】
(17)本発明の実施の形態に係る表示処理プログラムは、表示処理装置において用いられる表示処理プログラムであって、コンピュータを、電力消費量または発電量に関するイベントの依頼内容を示すイベント情報を取得する取得部と、前記取得部により取得された前記イベント情報に基づいて、前記イベントを示す図形であって画面における前記図形の位置が前記イベントの時期を示し、かつ前記図形の長さが前記イベントの期間の長さを示す図形を前記イベントの依頼先ごとに画面に表示可能な表示処理部、として機能させるためのプログラムであり、前記表示処理部は、前記イベントに関する内容を付加情報として対応の前記図形に付加して表示可能であり、前記取得部は、前記画面に対する操作内容を示す操作情報をさらに取得し、前記表示処理部は、前記取得部によって所定内容の操作を示す前記操作情報が取得された場合、前記画面における期間の表示範囲および前記付加情報を変更するプログラムである。
【0058】
このような構成により、画面に表示された図形を確認することで、イベントの時期、イベントの期間の長さ、およびイベントの依頼先を視覚的に把握することができる。また、画面に表示された付加情報を確認することで、たとえばイベントに関するより詳細な内容を視覚的に把握することができる。
【0059】
また、画面に対する所定内容の操作を行うことで、たとえば、所望の期間におけるイベントの詳細な内容を確認することができる。したがって、視認性を向上させるなど、電力消費量または発電量に関するイベントについて、より利便性の高い表示を行うことができる。
【0060】
(18)本発明の実施の形態に係る表示処理プログラムは、表示処理装置において用いられる表示処理プログラムであって、コンピュータを、電力消費量または発電量に関するイベントの依頼内容を示すイベント情報を取得する取得部と、前記取得部により取得された前記イベント情報に基づいて、前記イベントを示す図形であって画面における前記図形の位置が前記イベントの時期を示し、かつ前記図形の長さが前記イベントの期間の長さを示す図形を前記イベントの依頼先ごとに画面に表示可能な表示処理部、として機能させるためのプログラムであり、前記取得部は、前記図形に対する操作内容を示す操作情報をさらに取得し、前記表示処理部は、前記取得部により取得された前記操作情報の示す前記操作内容に応じて前記図形の表示を変更し、前記コンピュータを、さらに、前記取得部により取得された前記操作情報の示す前記操作内容に応じて前記イベントの依頼内容を変更する設定部と、前記設定部により変更された前記イベントの依頼内容を対応の依頼先に通知する通知部、として機能させるためのプログラムである。
【0061】
このような構成により、画面に表示された図形を確認することで、イベントの時期、イベントの期間の長さ、およびイベントの依頼先を視覚的に把握することができる。また、画面に表示された付加情報を確認することで、たとえばイベントに関するより詳細な内容を視覚的に把握することができる。
【0062】
また、図形に対する操作を行うことで、イベントの依頼内容を変更することができるため、操作性の向上を図ることができる。また、変更後のイベントの依頼内容に応じた図形が表示されるため、変更後の依頼内容を視覚的に把握することができる。したがって、視認性および操作性を向上させるなど、電力消費量または発電量に関するイベントについて、より利便性の高い表示を行うことができる。
【0063】
(19)本発明の実施の形態に係る表示処理プログラムは、表示処理装置において用いられる表示処理プログラムであって、コンピュータを、電力消費量または発電量に関するイベントの依頼内容を示すイベント情報を取得する取得部と、前記取得部により取得された前記イベント情報に基づいて、前記イベントを示す図形であって画面における前記図形の位置が前記イベントの時期を示し、かつ前記図形の長さが前記イベントの期間の長さを示す図形を前記イベントの依頼先ごとに画面に表示可能な表示処理部、として機能させるためのプログラムであり、前記表示処理部は、前記画面において前記イベントの依頼先を複数並べて表示可能であり、前記表示処理部は、前記イベントの複数種類の属性の中から選択された前記属性についての前記イベントの内容に応じて対応の前記図形の表示態様を変更するプログラムである。
【0064】
このような構成により、画面に表示された図形を確認することで、イベントの時期、イベントの期間の長さ、およびイベントの依頼先を視覚的に把握することができる。また、画面に表示された付加情報を確認することで、たとえばイベントに関するより詳細な内容を視覚的に把握することができる。
【0065】
また、複数の図形を所望の種類の属性の内容に応じて分類することができるため、たとえば、これらの図形にそれぞれ対応するイベントの当該属性の内容が互いに異なる内容であることを容易に把握することができる。したがって、視認性を向上させるなど、電力消費量または発電量に関するイベントについて、より利便性の高い表示を行うことができる。
【0066】
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。また、以下に記載する実施の形態の少なくとも一部を任意に組み合わせてもよい。
【0067】
<第1の実施の形態>
[構成および基本動作]
[電力管理システム]
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る電力管理システムの構成を示す図である。
【0068】
図1を参照して、電力管理システム201は、電力管理装置(表示処理装置)101と、施設側装置102と、表示装置151とを備える。
【0069】
施設側装置102は、発電施設、または工場、オフィスもしくは一般家庭などの電力需要施設におけるエネルギーリソースである。具体的には、施設側装置102は、太陽光発電装置もしくは風力発電装置などの発電装置、蓄電池、または、空調機などの負荷装置である。
【0070】
電力管理装置101は、アグリゲータ等の配信事業者によって運用され、1または複数の施設側装置102と通信を行なうことにより、施設側装置102による発電量、電力消費量または蓄電量を管理する。
【0071】
表示装置151は、たとえばタッチパネル式による情報の入力の受け付け、および画面の表示を行う装置であり、液晶モニタなどの表示部21と、情報の入力を受け付ける処理部22とを備える。
【0072】
より詳細には、たとえば管理者の操作により処理部22に発電量、電力消費量または蓄電量の調整に関するイベントの依頼内容が入力されると、処理部22は、当該依頼内容を示すイベント情報を電力管理装置101へ送信する。
【0073】
イベントの依頼内容は、たとえば、イベントの依頼先の識別情報、イベントが行われる日にち(以下、「イベント日」と称する。)、イベントが行われる期間(以下、「イベント期間」と称する。)の開始時刻および長さ、施設側装置102の発電容量、通常時の電力消費量または蓄電容量(以下、「基準量」と称する。)を基準とした調整レベル、イベントの対象エリア、ならびにイベントの通知日時を含む。
【0074】
電力管理装置101は、表示装置151からイベント情報を受信すると、たとえば、受信したイベント情報の示すイベント日の前日に、当該イベント情報を依頼先の施設側装置102へ通信網103経由で送信する。
【0075】
なお、依頼内容がイベントの通知日時を含む場合、電力管理装置101は、当該通知日時に、イベント情報を依頼先の施設側装置102へ通信網103経由で送信する。
【0076】
施設側装置102は、電力管理装置101からイベント情報を受信すると、受信したイベント情報の示す依頼内容に従って動作することにより、自己の発電量、電力消費量または蓄電量を調整する。
【0077】
[電力管理装置]
電力管理装置101は、取得部11と、表示処理部12と、情報処理部(設定部)13と、記憶部14と、送信部(通知部)15と、受信部16とを備える。
【0078】
取得部11は、表示装置151からイベント情報を受信し、受信したイベント情報を記憶部14に保存する。
【0079】
表示処理部12は、たとえば、記憶部14に保存されている情報を定期的に確認し、記憶部14に新たなイベント情報が保存されたことを確認すると、記憶部14から当該イベント情報を読み出す。そして、表示処理部12は、読み出したイベント情報に基づいて、たとえば、イベントのタイムスケジュール表を表示部21に表示する。タイムスケジュール表における期間の表示範囲は、たとえば、イベント情報の示すイベント期間を含む。
【0080】
また、表示処理部12は、記憶部14から読み出したイベント情報に基づいて、たとえば、イベントの依頼先を複数並べて、依頼先ごとのイベントを示す図形をタイムスケジュール表とともに表示部21に表示する。このとき、表示処理部12は、表示部21の画面における図形の位置がイベントの時期を示し、かつ図形の長さがイベント期間を示すように図形を表示する。
【0081】
また、表示処理部12は、記憶部14から読み出したイベント情報に基づいて、イベントに関する内容を付加情報として対応する図形に付加して表示部21に表示する。
【0082】
また、管理者が表示装置151を操作して、表示処理部12により表示された画面に対する操作を行ったとする。この場合、表示装置151における処理部22は、当該操作の内容を示す操作情報を電力管理装置101へ送信する。
【0083】
電力管理装置101における取得部11は、たとえば表示装置151から操作情報を受信し、受信した操作情報を記憶部14に保存する。
【0084】
表示処理部12は、たとえば、記憶部14に新たな操作情報が保存されたことを確認すると、記憶部14から当該操作情報を読み出す。そして、表示処理部12は、読み出した操作情報が所定内容の操作を示すか否かを確認し、当該操作情報が所定内容の操作を示す場合、たとえばタイムスケジュール表の期間の表示範囲を変更する。
【0085】
また、表示処理部12は、期間の表示範囲の大きさに応じて付加情報の内容を変更する。たとえば、表示処理部12は、期間の表示範囲が小さいほど詳細な内容の付加情報を表示部21に表示する。
【0086】
情報処理部13は、たとえば、記憶部14に保存されているイベント情報を定期的に確認し、イベント情報の示すイベント日の前日に当該イベント情報を記憶部14から読み出して送信部15へ出力する。
【0087】
送信部15は、情報処理部13からイベント情報を受けると、当該イベント情報の示す依頼先の施設側装置102へ当該イベント情報を通信網103経由で送信することにより、イベントの依頼内容を依頼先へ通知する。
【0088】
施設側装置102は、電力管理装置101からイベント情報を受信すると、受信したイベント情報に対する応答情報を通信網103経由で電力管理装置101へ送信する。
【0089】
電力管理装置101における受信部16は、施設側装置102から応答情報を受信すると、受信した応答情報を情報処理部13へ出力する。
【0090】
情報処理部13は、受信部16から応答情報を受けると、当該応答情報を記憶部14に保存する。
【0091】
(具体例)
図2は、本発明の第1の実施の形態に係る電力管理装置における表示処理部により表示される画面の例1を示す図である。
【0092】
図2を参照して、依頼先が「G大学」であり、イベント期間が4月14日の「15:30〜17:00」であるイベントEv1の依頼内容を、管理者が表示装置151における処理部22へ入力したとする。
【0093】
処理部22は、当該依頼内容を示すイベント情報を電力管理装置101へ送信する。
【0094】
電力管理装置101における表示処理部12は、当該イベント情報を取得部11および記憶部14経由で受信すると、たとえば、4月14日の午前から4月15日の午前までの期間を表示範囲とするタイムスケジュール表を表示部21に表示する。
【0095】
また、表示処理部12は、たとえば、タイムスケジュール表における4月14日の午後に対応し、かつ「G大学」に対応する位置に、イベントEv1を示す図形としてイベントバーEvb1を表示する。
【0096】
また、表示処理部12は、たとえば、イベントバーEvb1の内部に、付加情報としてイベントEv1の名称の一部である「Event_20160414」を表示する。
【0097】
このような状態において、管理者が画面に対する所定内容の操作を行ったとする。ここでは、管理者が、所定内容の操作として、画面におけるイベントバーEvb1を選択する操作を行ったとする。
【0098】
この場合、表示処理部12は、当該操作の内容を示す操作情報を取得部11および記憶部14経由で表示装置151から受信する。そして、表示処理部12は、受信した操作情報が所定内容の操作を示すことを確認すると、タイムスケジュール表における期間の表示範囲および付加情報を変更する。
【0099】
なお、画面に対する所定内容の操作は、画面における図形を選択する操作に限らず、図形以外の他の部分を選択する操作などであってもよい。
【0100】
図3は、本発明の第1の実施の形態に係る電力管理装置における表示処理部により表示される画面の例2を示す図である。
【0101】
表示処理部12は、受信した操作情報が所定内容の操作を示すことを確認すると、たとえば、
図2に示すタイムスケジュール表の期間の表示範囲を小さくする。具体的には、表示処理部12は、
図3に示すように、4月14日の「14:00」から「20:00」までの期間を表示範囲とするタイムスケジュール表を表示部21に表示する。
【0102】
また、表示処理部12は、タイムスケジュール表の「15:30〜17:00」に対応し、かつ「G大学」に対応する位置にイベントバーEvb1を表示する。
【0103】
また、表示処理部12は、イベントバーEvb1の内部に新たな付加情報を付加して表示する。
【0104】
具体的には、表示処理部12は、イベントEv1の名称「Event_20160414164231_0」、イベントの開始時刻「15:30」、イベントの終了時刻「17:00」、イベント期間の長さが1時間30分であることを示す文字、事前に通知されたイベントであることを示す文字、およびイベントの対象エリアが「エリア2」であることを示す文字を付加情報として表示する。
【0105】
なお、表示処理部12は、付加情報の一部または全部を、イベントバーEvb1の外部に表示してもよい。
【0106】
このような状態において、管理者が画面に対する所定内容の操作として、たとえば、表示範囲が変更された画面におけるイベントバーEvb1を選択する操作を行ったとする。
【0107】
この場合、表示処理部12は、当該操作の内容を示す操作情報を取得部11および記憶部14経由で表示装置151から受信する。そして、表示処理部12は、受信した操作情報が所定内容の操作を示すことを確認すると、タイムスケジュール表における期間の表示範囲および付加情報をさらに変更する。
【0108】
図4は、本発明の第1の実施の形態に係る電力管理装置における表示処理部により表示される画面の例3を示す図である。
【0109】
表示処理部12は、受信した操作情報が所定内容の操作を示すことを確認すると、たとえば、
図3に示すタイムスケジュール表の期間の表示範囲を小さくする。具体的には、表示処理部12は、
図4に示すように、4月14日の「15:10」から「17:10」までの期間のタイムスケジュール表を表示部21に表示する。
【0110】
また、表示処理部12は、イベントバーEvb1に新たな付加情報を付加して表示する。たとえば、表示処理部12は、イベントEv1における複数の期間と各期間に関する情報とをイベントバーEvb1に付加して表示する。各期間に関する情報は、たとえば、各期間の開始時刻および終了時刻、各期間の長さ、ならびに各期間における依頼量のうちの少なくともいずれか1つを含む。
【0111】
具体的には、表示処理部12は、イベントバーEvb1を「期間1」の領域と「期間2」の領域とに区分けする。そして、表示処理部12は、たとえば、「15:30〜16:30」の1時間に電力消費量を300kW削減することが指示されていることを示す文字を「期間1」の領域に表示し、「16:30〜17:00」の30分間に電力消費量を400kW削減することが指示されていることを示す文字を「期間2」の領域に表示する。
【0112】
[動作]
次に、本発明の第1の実施の形態に係る電力管理装置101の動作について説明する。
【0113】
電力管理システム201における各装置は、コンピュータを備え、当該コンピュータにおけるCPU等の演算処理部は、以下のフローチャートの各ステップの一部または全部を含むプログラムを図示しないメモリから読み出して実行する。これら複数の装置のプログラムは、それぞれ、外部からインストールすることができる。これら複数の装置のプログラムは、それぞれ、記録媒体に格納された状態で流通する。
【0114】
図5は、本発明の第1の実施の形態に係る電力管理装置による動作手順を定めたフローチャートである。
【0115】
図5を参照して、まず、電力管理装置101は、たとえば表示装置151からイベント情報を受信する(ステップS11)。
【0116】
次に、電力管理装置101は、たとえば、受信したイベント情報に基づいて、イベントのタイムスケジュール表を表示部21に表示し、さらに、イベントを示す図形およびイベントに関する付加情報をタイムスケジュール表とともに表示部21に表示する(ステップS12)。
【0117】
次に、電力管理装置101は、画面に対する操作を示す操作情報を受信すると(ステップS13)、当該操作情報が所定内容の操作を示すか否かを確認する(ステップS14)。
【0118】
そして、電力管理装置101は、当該操作情報が所定内容の操作を示す場合(ステップS14において「YES」)、たとえば、タイムスケジュール表における期間の表示範囲および付加情報を変更する(ステップS15)。一方、電力管理装置101は、当該操作情報が所定内容の操作を示さない場合(ステップS14において「NO」)、表示の変更は行わない。
【0119】
そして、電力管理装置101は、画面に対する操作を示す操作情報を新たに受信した場合(ステップS13)、当該操作情報が所定内容の操作を示すか否かを確認して(ステップS14)、当該操作情報が所定内容の操作を示す場合、タイムスケジュール表における期間の表示範囲および付加情報をさらに変更する(ステップS15)。
【0120】
上述した本発明の第1の実施の形態に係る電力管理装置101は、表示装置151からイベント情報を受信し、受信したイベント情報に基づいて、イベントを示す図形を表示部21に表示する。
【0121】
しかしながら、このような構成に限定されず、たとえば、電力管理装置101が表示部21および処理部22を備える構成であってもよい。すなわち、表示処理部12は、電力管理装置101における処理部22に入力されたイベントの依頼内容を示すイベント情報に基づいて、電力管理装置101における表示部21にイベントを示す図形を表示する構成であってもよい。
【0122】
また、電力管理装置101が表示部21および処理部22の少なくともいずれか一方を備える構成であってもよい。
【0123】
また、電力管理システム201は、表示装置151の代わりに、モニタなどを有する端末装置であって、電力管理装置101との間で無線通信による情報の送受信を行う端末装置を備えてもよい。
【0124】
具体的には、端末装置は、イベントの依頼内容が入力されると、当該依頼内容を示すイベント情報を、たとえば無線通信により電力管理装置101へ送信する。そして、電力管理装置101における表示処理部12は、取得部11および記憶部14経由で端末装置から受信したイベント情報に基づいて、イベントに関する図形を示す図形情報を、たとえば無線通信により端末装置へ送信する。そして、端末装置は、電力管理装置101から図形情報を受信すると、受信した図形情報の示す図形を、たとえば自己のモニタに表示する。
【0125】
また、取得部11および表示処理部12が、表示処理装置の一部または全部として、電力管理装置101とは別個に設けられてもよい。
【0126】
また、取得部11および表示処理部12が、表示装置151に設けられてもよい。この場合、電力管理装置101は、取得部11および表示処理部12の代わりに、たとえば、表示装置151との間で情報の送受信を行う図示しない通信部を備える。
【0127】
電力管理装置101における当該通信部は、たとえば、表示装置151から送信されたイベント情報を受信し、受信したイベント情報を記憶部14に保存する。また、当該通信部は、記憶部14に保存されたイベント情報を読み出し、読み出したイベント情報を表示装置151へ送信する。
【0128】
そして、表示装置151における取得部11は、電力管理装置101における通信部から送信されたイベント情報を受信すると、当該イベント情報を表示処理部12へ出力する。表示処理部12は、取得部11から受けたイベント情報に基づいて、イベントに関する内容を表示部21に表示する。
【0129】
ところで、電力消費等の調整に関する内容を端末装置等の画面に表示することにより、管理者等において調整の内容を視覚的に把握することが考えられ、より利便性の高い表示を行う技術が望まれる。
【0130】
これに対して、本発明の第1の実施の形態に係る電力管理装置101では、取得部11は、電力消費量または発電量に関するイベントの依頼内容を示すイベント情報を取得する。また、表示処理部12は、取得部11により取得されたイベント情報に基づいて、イベントを示す図形であって画面における当該図形の位置が当該イベントの時期を示し、かつ当該図形の長さが当該イベントの期間の長さを示す図形をイベントの依頼先ごとに画面に表示可能である。また、表示処理部12は、イベントに関する内容を付加情報として対応の図形に付加して表示可能である。また、取得部11は、画面に対する操作内容を示す操作情報をさらに取得する。また、表示処理部12は、取得部11によって所定内容の操作を示す操作情報が取得された場合、画面における期間の表示範囲および付加情報を変更する。
【0131】
このような構成により、画面に表示された図形を確認することで、イベントの時期、イベントの期間の長さ、およびイベントの依頼先を視覚的に把握することができる。また、画面に表示された付加情報を確認することで、たとえばイベントに関するより詳細な内容を視覚的に把握することができる。
【0132】
また、画面に対する所定内容の操作を行うことで、たとえば、所望の期間におけるイベントの詳細な内容を確認することができる。したがって、視認性を向上させるなど、電力消費量または発電量に関するイベントについて、より利便性の高い表示を行うことができる。
【0133】
また、本発明の第1の実施の形態に係る電力管理装置101では、表示処理部12は、表示範囲の大きさに応じて付加情報の内容を変更する。
【0134】
このような構成により、表示範囲の大きさに適した内容の付加情報を提示することができる。
【0135】
また、本発明の第1の実施の形態に係る電力管理装置101では、表示処理部12は、表示範囲が小さいほど詳細な内容の付加情報を表示する。
【0136】
このような構成により、たとえば、表示する期間の範囲を大きくして複数のイベントの概要を把握したり、表示する期間の範囲を小さくして特定のイベントの詳細を把握したりすることができる。
【0137】
また、本発明の第1の実施の形態に係る電力管理装置101では、表示処理部12は、変更後の付加情報として、イベントにおける複数の期間と各期間に関する情報とを表示する。
【0138】
このような構成により、イベントに含まれる期間ごとの付加情報を把握することができる。
【0139】
また、本発明の第1の実施の形態に係る電力管理装置101では、表示処理部12は、イベントにおける各期間に関する情報として、各期間における依頼量を表示する。
【0140】
このような構成により、たとえば、細かく分けられた期間ごとの依頼量を把握することができる。
【0141】
次に、本発明の他の実施の形態について図面を用いて説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
【0142】
<第2の実施の形態>
本発明の第2の実施の形態では、電力管理装置101は、図形に対する操作が行われた場合、操作内容に基づいて図形の表示およびイベントの依頼内容を変更する。
【0143】
[構成および基本動作]
再び
図1を参照して、取得部11は、たとえばイベントを示す図形が表示部21に表示されている状態において、当該図形に対する操作が行われると、当該操作の内容を示す操作情報を表示装置151から受信する。
【0144】
そして、取得部11は、受信した操作情報を、記憶部14に保存する。
【0145】
表示処理部12は、たとえば、記憶部14に保存されている情報を定期的に確認し、記憶部14に新たな操作情報が保存されたことを確認すると、記憶部14から当該操作情報を読み出す。そして、表示処理部12は、読み出した操作情報の示す操作内容に応じて、画面における図形の表示を変更する。
【0146】
情報処理部13は、たとえば、記憶部14に保存されている情報を定期的に確認し、記憶部14に新たな操作情報が保存されたことを確認すると、記憶部14から当該操作情報を読み出す。そして、情報処理部13は、読み出した操作情報に基づいて、記憶部14に保存されているイベント情報の示す依頼内容を変更する。
【0147】
(具体例1)
図6は、本発明の第2の実施の形態に係る電力管理装置における表示処理部により表示される画面の例1Aを示す図である。
【0148】
図6を参照して、依頼先が「A電工」であり、イベント期間が2016年2月2日であるイベントEv21、依頼先が「D電機」であり、イベント期間が2016年2月2日であるイベントEv22、および、依頼先が「G大学」であり、イベント期間が2016年2月2日であるイベントEv23の依頼内容を、管理者が表示装置151における処理部22へ入力したとする。
【0149】
処理部22は、当該依頼内容を示すイベント情報を電力管理装置101へ送信する。
【0150】
電力管理装置101における表示処理部12は、当該イベント情報を取得部11および記憶部14経由で受信すると、たとえば、2016年2月2日から2016年2月4までの期間のタイムスケジュール表を表示部21に表示する。
【0151】
また、表示処理部12は、たとえば、タイムスケジュール表の対応する位置に、各イベントを示すイベントバーEvb21、イベントバーEvb22およびイベントバーEvb23を表示する。
【0152】
また、表示処理部12は、イベント情報の示す各イベントにおける調整レベルがいずれも「レベル3」である場合、たとえばイベントバーEvb21,Evb22,Evb23の内部に、調整レベルが「レベル3」であることを示す「Lv3」を付加情報として表示部21に表示する。
【0153】
このような状態において、たとえば管理者が図形に対する操作を行うと、表示処理部12は、当該操作の内容を示す操作情報に基づいて画面における図形の表示を変更する。
【0154】
図7は、本発明の第2の実施の形態に係る電力管理装置における表示処理部により表示される画面の例1Bを示す図である。
【0155】
図6および
図7を参照して、管理者が
図6に示す画面におけるイベントバーEvb21を左右に伸ばして、イベントバーEvb21の長さを元の長さの2倍に変更する操作を行ったとする。
【0156】
表示装置151における処理部22は、管理者による操作の内容を示す操作情報を電力管理装置101へ送信する。
【0157】
電力管理装置101における取得部11は、表示装置151から送信された操作情報を受信し、受信した操作情報を記憶部14に保存する。
【0158】
表示処理部12は、取得部11および記憶部14経由で操作情報を取得すると、当該操作情報に応じて、
図7に示すように、たとえば、イベントバーEvb21の長さを元の2倍に変更して表示する。
【0159】
情報処理部13は、取得部11および記憶部14経由で操作情報を取得すると、当該操作情報に応じて、たとえば、記憶部14に保存されているイベント情報の示す依頼内容を変更することにより、イベントバーEvb21の示すイベントのイベント期間を元の長さの2倍に変更する。
【0160】
なお、管理者は、画面におけるイベントバーの長さを変更する代わりに、たとえば、画面上で1分、5分または30分の刻み幅でイベントの開始時刻および終了時刻を設定することによりイベント期間を変更してもよい。
【0161】
具体的には、表示装置151における処理部22は、たとえば、管理者により設定されたイベントの開始時刻および終了時刻を示す時刻情報を操作情報として電力管理装置101へ送信する。そして、電力管理装置101における取得部11は、表示装置151から送信された時刻情報を受信し、受信した時刻情報を記憶部14に保存する。
【0162】
表示処理部12は、たとえば、イベントの開始時刻および終了時刻を示す新たな時刻情報が記憶部14に保存されたことを確認すると、記憶部14から当該時刻情報を読み出す。そして、表示処理部12は、読み出した時刻情報に基づいて、たとえば、イベントバーの長さを元の長さから変更して表示する。
【0163】
情報処理部13は、たとえば、イベントの開始時刻および終了時刻を示す新たな時刻情報が記憶部14に保存されたことを確認すると、記憶部14から当該時刻情報を読み出す。そして、情報処理部13は、読み出した時刻情報に基づいて、たとえば、記憶部14に保存されているイベント情報の示すイベントの開始時刻および終了時刻を変更する。
【0164】
また、管理者が画面に対する操作を行った場合、たとえば、イベントの依頼内容を変更することを管理者に確認するための確認ボタンが表示部21に表示される構成であってもよい。
【0165】
具体的には、表示処理部12は、取得部11および記憶部14経由で表示装置151から操作情報を受信すると、確認ボタンを表示部21に表示する。そして、管理者が、表示された確認ボタンを選択すると、表示装置151における処理部22は、確認ボタンが選択されたことを示す確認情報を電力管理装置101へ送信する。
【0166】
表示処理部12は、取得部11および記憶部14経由で表示装置151から確認情報を受信すると、既に受信した操作情報に応じて、画面における図形を変更する。
【0167】
情報処理部13は、取得部11および記憶部14経由で表示装置151から確認情報を受信すると、既に受信した操作情報の示す操作の内容に応じてイベントの依頼内容を変更する。
【0168】
また、表示部21に複数のイベントバーが表示されている場合、管理者は、複数のイベントバーにそれぞれ対応するイベントの依頼内容をまとめて変更することができる。
【0169】
具体的には、管理者が、複数のイベントバーを選択し、これら複数のイベントバーに対応する各イベントの開始時刻をまとめて設定すると、表示装置151における処理部22は、たとえば、選択された各イベントバーおよび設定された各イベントの開始時刻を示す情報を操作情報として電力管理装置101へ送信する。
【0170】
表示処理部12は、取得部11および記憶部14経由で表示装置151から操作情報を受信すると、受信した操作情報に応じて、たとえば、画面における上記複数のイベントバーの長さを変更して表示する。
【0171】
情報処理部13は、取得部11および記憶部14経由で表示装置151から操作情報を受信すると、受信した操作情報に応じて、たとえば、記憶部14に保存されているイベント情報の示す依頼内容を変更することにより、上記複数のイベントバーにそれぞれ対応するイベントの開始時刻を変更する。
【0172】
(具体例2)
図8は、本発明の第2の実施の形態に係る電力管理装置における表示処理部により表示される画面の例2を示す図である。
【0173】
図6および
図8を参照して、管理者が
図6に示す画面におけるイベントバーEvb22の位置を「2月2日」の列から「2月3日」の列へ変更する操作を行ったとする。
【0174】
この場合、表示処理部12は、取得部11および記憶部14経由で表示装置151から受信した操作情報に応じて、
図8に示すように、たとえば、イベントバーEvb22の位置を「2月2日」の列から「2月3日」の列に変更して表示する。
【0175】
情報処理部13は、取得部11および記憶部14経由で表示装置151から受信した操作情報に応じて、たとえば、記憶部14に保存されているイベント情報の示す依頼内容を変更することにより、イベントバーEvb22の示すイベントのイベント期間を「2月3日」に変更する。
【0176】
(具体例3)
図9は、本発明の第2の実施の形態に係る電力管理装置における表示処理部により表示される画面の例3を示す図である。
【0177】
図6および
図9を参照して、管理者が
図6に示す画面におけるイベントバーEvb23に対応する調整レベルを「レベル3」から「レベル2」へ変更する操作を行ったとする。
【0178】
この場合、表示処理部12は、取得部11および記憶部14経由で表示装置151から受信した操作情報に応じて、
図9に示すように、たとえば、イベントバーEvb23の内部に表示した「Lv3」を、調整レベルが「レベル2」であることを示す「Lv2」に変更して表示する。
【0179】
情報処理部13は、取得部11および記憶部14経由で表示装置151から受信した操作情報に応じて、たとえば、記憶部14に保存されているイベント情報の示す依頼内容を変更することにより、イベントバーEvb23の示すイベントにおける依頼量である調整レベルを「レベル2」に変更する。
【0180】
[動作]
次に、本発明の第2の実施の形態に係る電力管理装置101の動作について説明する。
【0181】
図10は、本発明の第2の実施の形態に係る電力管理装置による動作手順を定めたフローチャートである。
【0182】
図10を参照して、まず、電力管理装置101は、たとえば表示装置151からイベント情報を受信する(ステップS21)。
【0183】
次に、電力管理装置101は、たとえば、受信したイベント情報に基づいて、イベントのタイムスケジュール表を表示部21に表示し、さらに、イベントを示す図形およびイベントに関する付加情報をタイムスケジュール表とともに表示部21に表示する(ステップS22)。
【0184】
次に、電力管理装置101は、画面に表示した図形に対する操作を示す操作情報を受信すると(ステップS23)、受信した操作情報の示す操作内容に基づいて、画面における図形の表示を変更する(ステップS24)。なお、電力管理装置101は、図形の表示の変更として図形に付加した付加情報を変更してもよい。
【0185】
次に、電力管理装置101は、取得した操作情報の示す操作内容に応じて、自己の記憶するイベント情報の示す依頼内容を変更する(ステップS25)。
【0186】
なお、電力管理装置101は、図形に対する操作を示す操作情報を新たに受信した場合(ステップS23)、新たに受信した操作情報の示す操作内容に応じて画面における図形をさらに変更し(ステップS24)、新たに受信した操作情報の示す操作内容に応じてイベントの依頼内容をさらに変更する(ステップS25)。
【0187】
上記のように、本発明の第2の実施の形態に係る電力管理装置101では、取得部11は、電力消費量または発電量に関するイベントの依頼内容を示すイベント情報を取得する。また、表示処理部12は、取得部11により取得されたイベント情報に基づいて、イベントを示す図形であって画面における当該図形の位置が当該イベントの時期を示し、かつ当該図形の長さが当該イベントの期間の長さを示す図形をイベントの依頼先ごとに画面に表示可能である。また、取得部11は、図形に対する操作内容を示す操作情報をさらに取得する。また、表示処理部12は、取得部11により取得された操作情報の示す操作内容に応じて図形の表示を変更する。また、情報処理部13は、取得部11により取得された操作情報の示す操作内容に応じてイベントの依頼内容を変更する。また、送信部15は、情報処理部13により変更されたイベントの依頼内容を対応の依頼先に通知する。
【0188】
このような構成により、画面に表示された図形を確認することで、イベントの時期、イベントの期間の長さ、およびイベントの依頼先を視覚的に把握することができる。また、画面に表示された付加情報を確認することで、たとえばイベントに関するより詳細な内容を視覚的に把握することができる。
【0189】
また、図形に対する操作を行うことで、イベントの依頼内容を変更することができるため、操作性の向上を図ることができる。また、変更後のイベントの依頼内容に応じた図形が表示されるため、変更後の依頼内容を視覚的に把握することができる。したがって、視認性および操作性を向上させるなど、電力消費量または発電量に関するイベントについて、より利便性の高い表示を行うことができる。
【0190】
また、本発明の第2の実施の形態に係る電力管理装置101では、情報処理部13は、操作内容に応じてイベントの期間を変更する。
【0191】
このような構成により、図形に対する操作を行うことでイベント期間を容易に変更することができる。
【0192】
また、本発明の第2の実施の形態に係る電力管理装置101では、情報処理部13は、取得部11により取得された操作情報が図形の位置および長さの少なくともいずれか一方を変更する操作を示す場合、対応のイベントの期間を変更する。
【0193】
このような構成により、簡易かつ直感的な操作によりイベント期間を変更することができる。
【0194】
また、本発明の第2の実施の形態に係る電力管理装置101では、情報処理部13は、操作内容に応じてイベントの依頼量を変更する。
【0195】
このような構成により、図形に対する操作を行うことでイベントの依頼量を容易に変更することができる。
【0196】
その他の構成および動作は第1の実施の形態に係る電力管理システム201と同様であるため、ここでは詳細な説明を繰り返さない。
【0197】
次に、本発明の他の実施の形態について図面を用いて説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
【0198】
<第3の実施の形態>
本発明の第3の実施の形態では、電力管理装置101は、イベントの複数種類の属性の中から選択された属性に応じて、イベントを示す図形の表示態様を変更する。
【0199】
[構成および基本動作]
再び
図1を参照して、表示処理部12は、イベント情報を取得部11および記憶部14経由で受信すると、たとえば、イベントの複数種類の属性および各属性に対応するチェックボックスを表示部21に表示する。
【0200】
属性は、たとえば、「イベント名」、「依頼先」、「参加可否」、「時刻」、「期間」、「依頼量」、「依頼量の種類」、「依頼先の属するグループ」、「取引の種類」、「優先度」、および「修正」である。
【0201】
表示装置151における処理部22は、たとえば、表示処理部12により表示された複数の属性のうちのいずれか1つの選択を受け付ける。そして、たとえば管理者が表示装置151を操作して複数の属性のうちの1つを選択した場合、処理部22は、選択結果を電力管理装置101へ送信する。
【0202】
電力管理装置101における取得部11は、表示装置151から送信された選択結果を受信し、受信した選択結果を記憶部14に保存する。
【0203】
表示処理部12は、記憶部14に新たな選択結果が保存されたことを確認すると、記憶部14から当該選択結果を読み出し、読み出した選択結果に基づいて、管理者により選択された属性を特定し、特定した属性に対応するチェックボックスにチェックを入れて表示する。
【0204】
また、表示処理部12は、記憶部14から読み出したイベント情報に基づいて、イベントを示す図形を表示する。また、表示処理部12は、管理者により選択された属性の内容である付加情報を、当該図形に付加して表示する。
【0205】
このとき、表示処理部12は、選択された属性についてのイベントの内容に応じて、対応の図形の表示態様を変更する。たとえば、管理者により選択された属性が「依頼量」である場合、表示処理部12は、イベントの依頼量に応じて、異なる表示態様で図形を表示する。
【0206】
また、たとえば管理者が表示装置151を操作して、画面においてチェックボックスにチェックされた属性と異なる属性を選択した場合、表示装置151における処理部22は、選択結果を電力管理装置101へ送信する。
【0207】
そして、電力管理装置101における取得部11は、表示装置151から送信された選択結果を受信し、受信した選択結果を記憶部14に保存する。
【0208】
表示処理部12は、記憶部14に新たな選択結果が保存されたことを確認すると、記憶部14から当該選択結果を読み出し、読み出した選択結果に基づいて、管理者により新たに選択された属性を特定する。そして、表示処理部12は、たとえば、チェックを入れていたチェックボックスからチェックを外し、新たに選択された属性のチェックボックスにチェックを入れて表示する。
【0209】
また、表示処理部12は、新たに選択された属性の内容である付加情報を、対応の図形に付加して表示する。また、このとき、表示処理部12は、選択された属性についてのイベントの内容に応じて、当該図形の表示態様を変更する。
【0210】
(具体例1)
図11は、本発明の第3の実施の形態に係る電力管理装置における表示処理部により表示される画面の例1を示す図である。
【0211】
図11を参照して、依頼先が「A電工」であり、イベント期間が2016年2月2日であるイベントEv31、依頼先が「C電機」であり、イベント期間が2016年2月2日であるイベントEv32、および、依頼先が「E産業」であり、イベント期間が2016年2月2日であるイベントEv33の依頼内容を、管理者が表示装置151における処理部22へ入力したとする。
【0212】
また、依頼先が「G大学」であり、イベント期間が2月3日であるイベントEv34、依頼先が「E産業」であり、イベント期間が2月4日であるイベントEv35、および、依頼先が「G大学」であり、イベント期間が2月4日であるイベントEv36の依頼内容を、管理者が表示装置151における処理部22へ入力したとする。
【0213】
処理部22は、当該依頼内容を示すイベント情報を電力管理装置101へ送信する。
【0214】
電力管理装置101における表示処理部12は、当該イベント情報を取得部11および記憶部14経由で受けると、たとえば、2016年2月2日から2016年2月4までの期間のタイムスケジュール表を表示部21に表示する。
【0215】
また、表示処理部12は、たとえば、イベントの複数種類の属性、および各属性に対応するチェックボックスを表示部21に表示する。
【0216】
このような状態において、管理者が表示装置151を操作して、表示部21に表示した属性の中の1つである「依頼量」を選択する操作を行ったとする。
【0217】
この場合、表示処理部12は、たとえば、「依頼量」に対応するチェックボックスにチェックを入れて表示する。また、表示処理部12は、タイムスケジュール表の対応する位置に各イベントを示すイベントバーEvb31,Evb32,Evb33,Evb34,Evb35,Evb36を表示するとともに、および各イベントバーに対応する依頼量を各イベントバーに付加して表示する。
【0218】
ここで、依頼量は、イベント期間において抑制すべき電力消費量、発電量または蓄電量であり、「Lv2」などの調整レベル、「0.6」などの比率、または「300kW」などの絶対量で示される。
【0219】
たとえば、表示処理部12は、
図11に示すように、イベントバーEvb31〜Evb36の内部に調整レベルを表示する。
【0220】
また、表示処理部12は、イベントの依頼量に応じて、異なる表示態様でイベントバーを表示する。
【0221】
具体的には、表示処理部12は、たとえば、調整レベルが「レベル3」であるイベントに対応するイベントバーEvb31,Evb32,Evb33を、斜め線のハッチングを施して表示する。また、表示処理部12は、たとえば、調整レベルが「レベル2」であるイベントに対応するイベントバーEvb34,Evb35を、縦線のハッチングを施して表示する。また、表示処理部12は、たとえば、調整レベルが「レベル1」であるイベントに対応するイベントバーEvb36を、横線のハッチングを施して表示する。
【0222】
なお、表示処理部12は、依頼量に応じて各イベントバーに異なる種類のハッチングを施す代わりに、たとえば、依頼量に応じて各イベントバーを異なる色で表示してもよい。
【0223】
具体的には、表示処理部12は、イベントバーEvb31,Evb32,Evb33を黄色で表示し、イベントバーEvb34,Evb35を青色で表示し、イベントバーEvb36を赤色で表示する。
【0224】
また、表示処理部12は、依頼量に応じて、たとえば、付加情報を示す文字の色、イベントバーの線の太さ、またはイベントバーの形状の種類を変えて表示してもよい。また、表示処理部12は、依頼量に応じて、たとえば、イベントバーを点滅させるなどの表示を行ってもよい。
【0225】
(具体例2)
図12は、本発明の第3の実施の形態に係る電力管理装置における表示処理部により表示される画面の例2を示す図である。
【0226】
図11および
図12を参照して、
図11に示す画面が表示されている状態において、たとえば管理者が表示装置151を操作して、画面における属性の中の1つである「時刻」を選択する操作を行ったとする。
【0227】
この場合、表示処理部12は、たとえば、「依頼量」に対応するチェックボックスからチェックを外し、「時刻」に対応するチェックボックスにチェックを入れて表示する。また、表示処理部12は、たとえば、イベントバーEvb31〜Evb36の内部の表示を、それぞれ対応するイベントの開始時刻に変更する。
【0228】
また、表示処理部12は、たとえば、イベントの開始時刻に応じてイベントバーを異なる表示態様で表示する。具体的には、表示処理部12は、開始時刻が午前であるイベントに対応するイベントバーEvb31,Evb33,Ev34,Evb35を、斜め線のハッチングを施して表示し、開始時刻が午後であるイベントに対応するイベントバーEvb32,Evb36を、縦線のハッチングを施して表示する。
【0229】
なお、上記のように「時刻」が選択された場合、表示処理部12は、イベントの開始時刻の代わりに、イベントの通知日時を表示部21に表示してもよい。
【0230】
また、「イベント名」が選択された場合、表示処理部12は、たとえば、イベントの名称またはイベントの識別情報をイベントバーに付加して表示する。また、「依頼先」が選択された場合、表示処理部12は、たとえば、依頼先の識別情報、依頼先の名称または依頼先の存在するエリアをイベントバーに付加して表示する。
【0231】
また、「参加可否」が選択された場合、表示処理部12は、たとえば、イベントへの参加または不参加をイベントバーに付加して表示する。また、「期間」が選択された場合、表示処理部12は、たとえば、イベント期間の長さをイベントバーに付加して表示する。
【0232】
また、「依頼量の種類」が選択された場合、表示処理部12は、たとえば、依頼先へ通知される依頼量が調整レベル、比率または絶対値のいずれであるかを示す情報をイベントバーに付加して表示する。
【0233】
また、「依頼先の属するグループ」が選択された場合、表示処理部12は、たとえば、エリアごとに設定された複数のグループのうち、イベントの依頼先の属するグループを、イベントバーに付加して表示する。また、「取引の種類」が選択された場合、表示処理部12は、たとえば、イベントに関する電力の売買が行われたタイミングをイベントバーに付加して表示する。
【0234】
また、「優先度」が選択された場合、表示処理部12は、たとえば、イベントの優先度を示す情報をイベントバーに付加して表示する。また、「修正」が選択された場合、表示処理部12は、イベントの依頼内容が修正された回数、修正された内容、または修正された理由をイベントバーに付加して表示する。
【0235】
[動作]
次に、本発明の第3の実施の形態に係る電力管理装置101の動作について説明する。
【0236】
図13は、本発明の第3の実施の形態に係る電力管理装置による動作手順を定めたフローチャートである。
【0237】
図13を参照して、まず、電力管理装置101は、たとえば表示装置151からイベント情報を受信する(ステップS31)。
【0238】
次に、電力管理装置101は、たとえば、イベントの複数種類の属性および各属性に対応するチェックボックスを表示部21に表示する(ステップS32)。
【0239】
次に、電力管理装置101は、管理者による属性の選択結果を受信すると(ステップS33)、たとえば、受信した選択結果の示す属性に対応するチェックボックスにチェックを入れて表示部21に表示する(ステップS34)。
【0240】
次に、電力管理装置101は、受信したイベント情報に基づいて、たとえば、イベントのタイムスケジュール表を表示部21に表示し、さらに、イベントを示す図形、および管理者により選択された属性の内容である付加情報をタイムスケジュール表とともに表示部21に表示する。このとき、表示処理部12は、当該属性の内容に応じて図形の表示態様を変えて表示する(ステップS35)。
【0241】
なお、電力管理装置101は、属性の選択結果を新たに受信した場合(ステップS33)、新たに受信した選択結果に基づいてチェックボックスのチェックを変更し(ステップS34)、新たに受信した選択結果に基づいて図形および属性の内容をさらに変更する(ステップS35)。
【0242】
上記のように、本発明の第3の実施の形態に係る電力管理装置101では、取得部11は、電力消費量または発電量に関するイベントの依頼内容を示すイベント情報を取得する。また、表示処理部12は、取得部11により取得されたイベント情報に基づいて、イベントを示す図形であって画面における当該図形の位置が当該イベントの時期を示し、かつ当該図形の長さが当該イベントの期間の長さを示す図形をイベントの依頼先ごとに画面に表示可能である。また、表示処理部12は、画面においてイベントの依頼先を複数並べて表示可能である。また、表示処理部12は、イベントの複数種類の属性の中から選択された属性についてのイベントの内容に応じて、対応の図形の表示態様を変更する。
【0243】
このような構成により、画面に表示された図形を確認することで、イベントの時期、イベントの期間の長さ、およびイベントの依頼先を視覚的に把握することができる。また、画面に表示された付加情報を確認することで、たとえばイベントに関するより詳細な内容を視覚的に把握することができる。
【0244】
また、複数の図形を所望の種類の属性の内容に応じて分類することができるため、たとえば、これらの図形にそれぞれ対応するイベントの当該属性の内容が互いに異なる内容であることを容易に把握することができる。したがって、視認性を向上させるなど、電力消費量または発電量に関するイベントについて、より利便性の高い表示を行うことができる。
【0245】
また、本発明の第3の実施の形態に係る電力管理装置101では、属性は、イベントに対応する、依頼量、依頼量の種類、依頼先の属するグループ、または取引の種類である。
【0246】
このような構成により、図形の表示態様を確認することで、イベントごとの依頼量、依頼量の種類、依頼先の属するグループ、または取引の種類を把握することができる。
【0247】
その他の構成および動作は第1の実施の形態または第2の実施の形態に係る電力管理システム201と同様であるため、ここでは詳細な説明を繰り返さない。
【0248】
<変形例>
電力管理装置101は、他の上位制御サーバに入力されたイベントの依頼内容を示すイベント情報を、当該上位制御サーバから受信する構成であってもよい。
【0249】
図14は、本発明の第1〜第3の実施の形態に係る電力管理システムの変形例の構成を示す図である。
【0250】
図14を参照して、電力管理システム201は、電力管理装置101と、施設側装置102と、表示装置151とに加えて、さらに、上位制御サーバ104を備える。
【0251】
上位制御サーバ104は、電力系統側である電力会社または系統運用会社等の一般電気事業者によって運用される。たとえば、一般電気事業者の管理者は、電力系統における電力需給の状況に応じてイベントの依頼内容を上位制御サーバ104に入力する。
【0252】
上位制御サーバ104は、たとえば、管理者により入力されたイベントの依頼内容を示すイベント情報を通信網105経由で電力管理装置101へ送信する。
【0253】
電力管理装置101は、取得部11、表示処理部12、情報処理部13、記憶部14、送信部15および受信部16に加えて、さらに、通信部17を備える。
【0254】
電力管理装置101における通信部17は、上位制御サーバ104から送信されたイベント情報を受信し、受信したイベント情報を記憶部14に保存する。また、通信部17は、上位制御サーバ104からイベント情報を受信すると、イベント情報に対する応答情報を通信網105経由で上位制御サーバ104へ送信する。
【0255】
表示処理部12は、たとえば、記憶部14に保存されているイベント情報を定期的に確認し、記憶部14に新たなイベント情報が保存された場合、新たなイベント情報に基づいて、イベントを示す図形および付加情報を表示部21に表示する。
【0256】
その他の構成および動作は第1の実施の形態、第2の実施の形態または第3の実施の形態に係る電力管理システム201と同様であるため、ここでは詳細な説明を繰り返さない。
【0257】
なお、本発明の第1〜第3の実施の形態および変形例に係る電力管理装置101の機能の一部または全部が、クラウドコンピューティングによって提供されてもよい。すなわち、本発明の第1〜第3の実施の形態および変形例に係る電力管理装置101が、複数のクラウドサーバ等によって構成されてもよい。
【0258】
また、本発明の第1の実施の形態〜第3の実施の形態および各変形例に係る各装置の構成要素および動作のうち、一部または全部を適宜組み合わせることも可能である。
【0259】
上記実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記説明ではなく特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【0260】
以上の説明は、以下に付記する特徴を含む。
【0261】
[付記1]
電力消費量または発電量に関するイベントの依頼内容を示すイベント情報を取得する取得部と、
前記取得部により取得された前記イベント情報に基づいて、前記イベントを示す図形であって画面における前記図形の位置が前記イベントの時期を示し、かつ前記図形の長さが前記イベントの期間の長さを示す図形を前記イベントの依頼先ごとに画面に表示可能な表示処理部とを備え、
前記表示処理部は、前記イベントに関する内容を付加情報として対応の前記図形に付加して表示可能であり、
前記取得部は、前記画面に対する操作内容を示す操作情報をさらに取得し、
前記表示処理部は、前記取得部によって所定内容の操作を示す前記操作情報が取得された場合、前記画面における期間の表示範囲および前記付加情報を変更し、
前記表示処理部は、前記イベントのタイムスケジュール表を表示し、前記タイムスケジュール表の対応する位置に前記図形としてイベントバーを表示し、前記イベントバーの内部に前記付加情報を表示し、
前記所定内容の操作は、前記表示処理部により表示された前記イベントバーを選択する操作である、表示処理装置。
【0262】
[付記2]
電力消費量または発電量に関するイベントの依頼内容を示すイベント情報を取得する取得部と、
前記取得部により取得された前記イベント情報に基づいて、前記イベントを示す図形であって画面における前記図形の位置が前記イベントの時期を示し、かつ前記図形の長さが前記イベントの期間の長さを示す図形を前記イベントの依頼先ごとに画面に表示可能な表示処理部とを備え、
前記取得部は、前記図形に対する操作内容を示す操作情報をさらに取得し、
前記表示処理部は、前記取得部により取得された前記操作情報の示す前記操作内容に応じて前記図形の表示を変更し、
前記表示処理装置は、さらに、
前記取得部により取得された前記操作情報の示す前記操作内容に応じて前記イベントの依頼内容を変更する設定部と、
前記設定部により変更された前記イベントの依頼内容を対応の依頼先に通知する通知部とを備え、
前記表示処理部は、前記イベントのタイムスケジュール表を表示し、前記タイムスケジュール表の対応する位置に前記図形としてイベントバーを表示し、
前記設定部は、前記イベントの期間、前記イベントの依頼量、または前記イベントの開始時刻を変更する、表示処理装置。
【0263】
[付記3]
電力消費量または発電量に関するイベントの依頼内容を示すイベント情報を取得する取得部と、
前記取得部により取得された前記イベント情報に基づいて、前記イベントを示す図形であって画面における前記図形の位置が前記イベントの時期を示し、かつ前記図形の長さが前記イベントの期間の長さを示す図形を前記イベントの依頼先ごとに画面に表示可能な表示処理部とを備え、
前記表示処理部は、前記画面において前記イベントの依頼先を複数並べて表示可能であり、
前記表示処理部は、前記イベントの複数種類の属性の中から選択された前記属性についての前記イベントの内容に応じて対応の前記図形の表示態様を変更し、
前記表示処理部は、前記イベントのタイムスケジュール表を表示し、前記タイムスケジュール表の対応する位置に前記図形としてイベントバーを表示し、複数種類の前記属性および各前記属性に対応するチェックボックスを表示し、選択された前記属性に対応する前記チェックボックスにチェックを入れて表示し、
前記表示処理部は、さらに、選択された前記属性についての前記イベントの内容に応じて、対応の前記イベントバーに施すハッチング、前記イベントバーの色、前記イベントバーに付加する付加情報の文字の色、前記イベントバーの線の太さ、前記イベントバーの形状の種類、および前記イベントバーの点滅の有無の少なくともいずれか1つを変更する、表示処理装置。