(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第1ケース及び前記第2ケースの間に配置され、前記第1ケース及び前記第2ケースを所定間隔で離隔させるギャップ部材を更に備えてなる、請求項2に記載の衣類処理装置。
前記第1ヒンジ取付溝、前記第2ヒンジ取付溝、前記第1横方向取付溝、及び前記第2横方向取付溝からなる群から選択される少なくとも1つに結合され、又は、前記第1ヒンジ取付溝、前記第2ヒンジ取付溝、前記第1横方向取付溝、及び前記第2横方向取付溝からなる群から選択される少なくとも1つをカバーする、ブラケットカバーを更に備える、請求項4に記載の衣類処理装置。
前記第1ケース及び前記第2ケースの間に配置され、前記第1ケース及び前記第2ケースを所定間隔で離隔させるギャップ部材を更に備える、請求項6に記載の衣類処理装置。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明が解決しようとする課題は、独立的に作動する二つの衣類処理ユニットを効果的に結合させる結合構造を提供することである。
【0006】
本発明の課題は以上で言及した課題に限られず、言及しなかった他の課題は下記の記載から当業者に明らかに理解可能であろう。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題を達成するために、本発明による衣類処理装置は、第1ケースを含む第1衣類処理ユニットと、第2ケースを含む第2衣類処理ユニットと、前記第1ケース及び第2ケースの少なくとも2面を固定するユニオンアセンブリーとを含む(備える)。
【0008】
前記ユニオンアセンブリーは、前記第1ケース及び第2ケースを横方向に結合させる横方向ブラケットと、前記第1ケース及び第2ケースを前後方向に結合させる前後方向ブラケットと、前記第1ケース及び第2ケースを上下方向に結合させる上下方向ブラケットとを含むことができ、前記横方向ブラケット、前後方向ブラケット又は上下方向ブラケットの少なくとも二つが前記第1ケース及び第2ケースの少なくとも2面を固定することができる。
【0009】
前記第1ケース及び第2ケースの間に配置され、前記第1ケース及び第2ケースを所定間隔で離隔させるギャップ部材をさらに含むことができる。
【0010】
前記第1ケース及び第2ケースは、前記横方向ブラケット、前後方向ブラケット又は上下方向ブラケットの少なくとも一つが挿入される取付溝が形成されることができ、前記横方向ブラケット、前後方向ブラケット又は上下方向ブラケットの少なくとも一つは前記取付溝に挿入された後、締結部材によって固定締結されることができる。
【0011】
前記取付溝に結合されて前記取付溝をカバーするブラケットカバーをさらに含むことができる。
【0012】
本発明による衣類処理装置は、上側壁、下側壁、左側壁、右側壁、後面壁及び前面壁を含む第1ケースと、上側壁、下側壁、左側壁、右側壁、後面壁及び前面壁を含む第2ケースと、前記第1ケース及び第2ケースの前面壁又は後面壁の少なくとも一つを横方向に結合させる横方向ブラケットと、前記第1ケース及び第2ケースの上側壁又は下側壁の少なくとも一つを前後方向に結合させる前後方向ブラケットと、前記第1ケース及び第2ケースの前面壁又は後面壁の少なくとも一つを上下方向に結合させる上下方向ブラケットとを含む。
【0013】
前記横方向ブラケットは前記前面壁を結合させ、前記前後方向ブラケットは前記上側壁を結合させ、前記上下方向ブラケットは前記後面壁を結合させることができる。
【0014】
前記第1ケース及び第2ケースの間に配置され、前記第1ケース及び第2ケースを所定間隔で離隔させるギャップ部材をさらに含むことができる。
【0015】
前記第1ケースの前面壁及び前記第2ケースの前面壁にそれぞれ形成される横方向取付溝をさらに含むことができ、前記横方向ブラケットは前記横方向取付溝に挿入されて取り付けられることができる。
【0016】
前記横方向取付溝に結合され、前記横方向取付溝をカバーして前記横方向ブラケットを隠匿するブラケットカバーをさらに含むことができる。
【0017】
前記第1ケースの内部を処理チャンバー及びサイクルチャンバーに区画する上下分離板をさらに含むことができ、前記上下方向ブラケットは前記上下分離板の後方に配置されることができる。
【0018】
前記第1ケース及び第2ケースの下側に配置されて荷重を支持するそれぞれのレッグをさらに含むことができ、前記横方向ブラケットは前記レッグの上側に配置されることができる。
【0019】
前記第1ケースの内部を処理チャンバー及びサイクルチャンバーに区画する上下分離板と、前記第2ケースの内部を処理チャンバー及びサイクルチャンバーに区画する上下分離板とをさらに含むことができ、前記横方向ブラケットは、前記第1ケースのサイクルチャンバー及び前記第2ケースのサイクルチャンバーの前方に配置されることができる。
【0020】
前記第1ケースは前記前面壁の一部を構成する第1装飾フレームをさらに含むことができ、前記第2ケースは前記前面壁の一部を構成する第2装飾フレームをさらに含むことができ、前記第1装飾フレーム及び第2装飾フレームにそれぞれ前記横方向取付溝が形成されることができる。
【0021】
前記第1装飾フレームは、前記第1ケースのドアヒンジが取り付けられるヒンジ取付溝及び前記横方向ブラケットが取り付けられる前記横方向取付溝を含むことができ、前記第2装飾フレームは、前記第2ケースのドアヒンジが取り付けられるヒンジ取付溝及び前記横方向ブラケットが取り付けられる前記横方向取付溝を含むことができ、前記第1ケースのヒンジ取付溝及び第2ケースのヒンジ取付溝は外側に配置され、前記第1ケースの横方向取付溝及び第2ケースの横方向取付溝は内側に配置されることができる。
【0022】
前記第1装飾フレームは、前記第1ケースのドアヒンジが取り付けられるヒンジ取付溝及び前記横方向ブラケットが取り付けられる前記横方向取付溝を含むことができ、前記第1装飾フレームの前記ヒンジ取付溝及び横方向取付溝は垂直方向を基準に対称状になるように形成されることができる。
【発明の効果】
【0023】
本発明による衣類処理装置は次のような効果の一つ又はそれ以上を有する。
【0024】
第一、横方向ブラケット、前後方向ブラケット又は上下方向ブラケットの少なくとも二つが前記第1ケース及び第2ケースの少なくとも2面を固定することで、外力に対する剛性を増加させ、振動発生時に隣接したケースに振動が伝達されることを抑制することができる利点がある。
【0025】
第二、振動が主に発生するサイクルチャンバーの前方に横方向ブラケットが取り付けられ、後方に上下方向ブラケットが取り付けられるので、振動を効果的に抑制することができる利点がある。
【0026】
第三、第1ケース及び第2ケースに対して、横方向ブラケットは横方向に取り付けられ、前後方向ブラケットは前後方向に取り付けられ、上下方向ブラケットは上下方向に取り付けられるので、第1ケース及び第2ケースを横方向、前後方向及び上下方向にそれぞれ固定することができ、これによりどの方向に振動又は外力が加わっても効果的に支持又は抑制することができる利点がある。
【0027】
第四、第1ケース及び第2ケースの各前面壁に横方向取付溝を形成した後、横方向ブラケットを取り付け、横方向取付溝にブラケットカバーを取り付けることにより、横方向ブラケットが使用者に露出されることを防止する利点がある。
【0028】
第五、ギャップ部材によって第1ケース及び第2ケースを互いに所定間隔で離隔させることができ、ドアが開けられるとき、隣接した衣類処理ユニットと干渉することを防止する利点がある。
【0029】
第六、ギャップ部材によって第1ケース及び第2ケースを離隔させるので、いずれか一つのケースで発生した振動が隣接したケースに伝達されることを抑制する利点がある。
【0030】
本発明の効果は以上で言及した効果に限られず、言及しなかった他の効果は請求範囲の記載から当業者に明らかに理解可能であろう。
【発明を実施するための形態】
【0032】
本発明の利点及び特徴、そしてそれらを達成する方法は添付図面に基づいて詳細に後述する実施例を参照すると明らかになるであろう。しかし、本発明は以下で開示する実施例に限定されるものではなく、互いに違う多様な形態に具現されることができる。ただ、この実施例は本発明の開示を完全にし、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者に発明の範疇を完全に知らせるために提供するものであり、本発明は請求項の範疇によって定義されるだけである。明細書全般にわたって同じ参照符号は同じ構成要素を指す。
【0033】
以下、本発明の実施例による衣類処理装置を示す図面を参考して本発明について説明する。
【0034】
図1は本発明の一実施例による衣類処理装置の斜視図、
図2は
図1に示した衣類処理装置の一部構成の斜視図、
図3は
図1に示した衣類処理装置の一部構成の分解斜視図、
図4は
図1に示した衣類処理装置のブロック図である。
【0035】
本発明の一実施例による衣類処理装置は、複数の衣類処理ユニット1、2からなることができる。各衣類処理ユニット1、2は独立的に作動することができる。よって、前記それぞれの衣類処理ユニット1、2は、ケース110、ドア20、スチームユニット40、送風ユニット30、ヒートポンプユニット50、ムービングハンガー100及び制御ユニット60を含む。
【0036】
前記それぞれのケース110にドア20が備えられ、各ドア20の開放方向は互いに違う。すなわち、左側に配置されたケース110のドア20は左側に開放され、右側に配置されたケース110のドア20は右側に開放される。
【0037】
左側に配置された衣類処理装置を第1衣類処理ユニット1と定義し、右側に配置された衣類処理装置を第2衣類処理ユニット2と定義する。
【0038】
前記第1衣類処理ユニット1及び第2衣類処理ユニット2はそれぞれ独立的に駆動することができる。例えば、第1衣類処理ユニット1の制御ユニット60と第2衣類処理ユニット2の制御ユニット60はそれぞれ独立的なコースを遂行することができる。
【0039】
特に、第1衣類処理ユニット1は一般的な衣類を処理するためのコースを備え、第2衣類処理ユニット2は特殊な衣類を処理するためのコースを備えることができる。
【0040】
例えば、第1衣類処理ユニット1は、ウール、ニット、スーツ、コートなどの日常的な衣類を処理するためのコースを備えることができ、第2衣類処理ユニット2は、ユニフォーム、制服、ジーパン、パッデングなどの機能性衣類を処理するためのコースを備えることができる。
【0041】
本実施例による第1衣類処理ユニット1及び第2衣類処理ユニット2の構成が同一であるので、以下の説明では区分なしに衣類処理ユニットとして説明する。
【0042】
本実施例による衣類処理ユニットは、処理チャンバー12及びサイクルチャンバー14を備えたケース110と、前記ケース110に組み立てられ、前記処理チャンバー12を開閉させるドア20と、前記処理チャンバー12にスチームを供給するスチームユニット40と、前記処理チャンバー12の空気を循環させる送風ユニット30と、前記処理チャンバー12の空気を空気調和させるヒートポンプユニット50と、前記処理チャンバー12に配置され、衣類が掛けられ、掛けられた衣類に振動を提供するムービングハンガー100と、スチームユニット40、送風ユニット30、ヒートポンプユニット50又はムービングハンガー100を制御する制御ユニット60とを含む。
【0043】
ケース110は内部を上下方向に区画する上下分離板11を備える。前記上下分離板11の上側に前記処理チャンバー12が形成され、下側に前記サイクルチャンバー14が形成される。そして、前記処理チャンバー12の下側を区画する前後分離板13を備え、前記前後分離板13は前記サイクルチャンバー14を形成する。
【0044】
本実施例で、前記ケース110及び前後分離板13の間に前記サイクルチャンバー14が形成される。前記前後分離板の前方に給水タンク80及びドレインタンク90が配置される。
【0045】
前記前後分離板13の前方に前記給水タンク80及びドレインタンク90が脱着されるタンク設置空間16が形成される。
【0046】
本実施例で、前記ドア20は前記処理チャンバー12及びタンク設置空間16を同時に開閉させる。本実施例とは違い、前記ドア20が処理チャンバー12のみを開閉させるように構成されることができる。
【0047】
処理チャンバー12には衣類が掛けられ、スチーム又は空気循環、乾燥などによって衣類のしわを除去するか匂いを脱臭する。
【0048】
サイクルチャンバー14には、処理チャンバー12内の空気を吸入して循環させる送風ユニット30と、処理チャンバー12にスチームを供給するスチームユニット40と、処理チャンバー12に加熱された空気を供給するヒートポンプユニット50と、各ユニット30、40、50を制御する制御ユニット60とが取り付けられる。
【0049】
送風ユニット30は、制御ユニット60の制御によって処理チャンバー12内の空気を吸入する。送風ユニット30に吸入された空気はヒートポンプユニット50に吐き出される。
【0050】
送風ユニット30は、ファンの回転によって処理チャンバー12内の空気を吸入してからヒートポンプユニット50に吐き出す送風ファンモジュール32と、送風ファンモジュール32の吸入側に取り付けられ、処理チャンバー12内の空気を送風ファンモジュール32に案内するインレットダクト34とを含む。
【0051】
インレットダクト34の一側は処理チャンバー12と連結され、他側は送風ファンモジュール32と連結される。インレットダクト34の内部にはインレットダクト34の内部を流動する空気の温度値であるインレット温度を測定するインレット温度センサー39が備えられる。インレット温度センサー39は、処理チャンバー12からインレットダクト34内に吸入される空気の温度値であるインレット温度を測定して制御ユニット60に伝達する。
【0052】
送風ファンモジュール32の一側はインレットダクト34と連結され、他側はヒートポンプユニット50と連結される。送風ファンモジュール32はシロッコファン(sirocco fan)、ダクト及びモーターが単一モジュールに形成される。
【0053】
スチームユニット40は制御ユニット60の制御によって処理チャンバー12にスチームを供給する。スチームユニット40は印加された電力によって発熱し、給水タンク80から受けた水を加熱してスチームを生成させる。
【0054】
スチームユニット40で発生したスチームは処理チャンバー12に吐き出される。本実施例で、スチームユニット40で発生したスチームがヒートポンプユニット50の流路を通して処理チャンバー12に流動する。スチームユニット40はヒートポンプユニット50と連結されることが好ましい。
【0055】
本実施例とは違い、前記スチームユニット40の流路及びヒートポンプユニット50の流路が別個に構成されることができる。
【0056】
スチームユニット40は水を加熱する加熱器41を含む。制御ユニット60の制御によって、スチームユニット40は加熱器41を先に加熱する予熱を遂行した後、スチームを発生させる。
【0057】
制御ユニット60の制御によって、ヒートポンプユニット50は送風ユニット30が吸入した空気を加熱して処理チャンバー12内に吐き出す。ヒートポンプユニット50は加熱された空気を処理チャンバー12に供給する。
【0058】
ヒートポンプユニット50は、圧縮機51、凝縮器53、蒸発器(図示せず)及び膨脹バルブ(図示せず)を含む冷凍サイクルから構成される。前記ヒートポンプユニット50はヒートポンプハウジング55を含み、前記ヒートポンプハウジング55の内部に凝縮器53が配置される。前記ヒートポンプハウジング55は、空気を前記処理チャンバー12に案内するヒートポンプ流路を含む。
【0059】
前記ヒーターポンプ流路は前記ヒートポンプハウジング55の内部に形成される。
【0060】
ヒートポンプハウジング55の一側は送風ファンモジュール32と連結され、他側は処理チャンバー12と連結される。
【0061】
圧縮機51は冷媒を圧縮して高温高圧の状態にする。前記圧縮機51で圧縮された冷媒は凝縮器53で空気と熱交換する。前記凝縮器53を通過する冷媒は凝縮し、膨脹バルブで膨脹した後、蒸発器で蒸発する。
【0062】
前記凝縮器53は送風ユニット30に吸入された空気と熱交換し、前記冷媒の凝縮過程で発生した凝縮熱が空気中に放出される。よって、前記送風ユニット30に吸入された空気は前記凝縮器53を通過する過程で加熱される。
【0063】
サイクルチャンバー14の前方に前記前後分離板13が配置され、前記前後分離板13によってタンク設置空間16が形成される。
【0064】
前記タンク設置空間16にタンクモジュール70が設置される。本実施例では、前記インレットダクト34の前方側に前記前後分離板13が配置され、前記タンク設置空間16が形成される。
【0065】
タンクモジュール70は、スチームユニット40に水を供給する給水タンク80と、前記ヒートポンプユニット50又は処理チャンバー12の少なくともいずれか一つで生成した凝縮水を集めて保存するドレインタンク90とを含む。
【0066】
給水タンク80はスチームユニット40と連結されて水を供給し、ドレインタンク90は処理チャンバー12又はヒートポンプユニット50で凝縮した水を保存する。
【0067】
制御ユニット60はインレット温度センサー39からインレット温度を受ける。制御ユニット60は使用者の設定又はインレット温度によってスチームユニット40、送風ユニット30及びヒートポンプユニット50を制御して、衣類処理装置で衣類が処理される各行程を設定のコースに従って遂行する。
【0068】
制御ユニット60はスチームユニット40を予熱する過程で送風ユニット30を作動させることができる。前記制御ユニット60はインレット温度センサー39が測定した予熱インレット温度に基づいてヒートポンプユニット50の作動を制御することができる。
【0069】
制御ユニット60は予熱インレット温度によってヒートポンプユニット50をそれぞれ別に制御することができる。
【0070】
予熱インレット温度が既設定の基準インレット温度より高いか同じ場合、基準インレット温度より低い場合より徐々に加熱するようにヒートポンプユニット50を制御することができる。
【0071】
すなわち、制御ユニット60は、予熱インレット温度が基準インレット温度より低い場合、圧縮機51を既設定の第1運転速度で駆動させ、予熱インレット温度が基準インレット温度より高いか同じ場合、圧縮機51を第1運転速度より低い既設定の第2運転速度で駆動させることができる。
【0072】
制御ユニット60は、インレット温度センサー39が測定した乾燥インレット温度を予熱インレット温度と比較してヒートポンプユニット50を制御することができる。すなわち、制御ユニット60は乾燥インレット温度と予熱インレット温度の差によってヒートポンプユニット50の駆動を中止する。前記乾燥インレット温度は乾燥時にインレット温度センサー39で測定された温度を意味する。前記予熱インレット温度は予熱時にインレット温度センサー39で測定された温度を意味する。
【0073】
図5は本発明の第1実施例による衣類処理装置のユニオンアセンブリーを示した例示図、
図6は
図5に示した横方向ブラケットの設置状態を示した斜視図、
図7は
図6に示した横方向ブラケットの設置状態を示した正面図、
図8は
図5に示したブラケットカバーの設置状態を示した斜視図、
図9は
図5に示したブラケットカバーの設置状態を示した正面図、
図10は
図5に示した前後方向ブラケットを示した斜視図、
図11は
図9に示した前後方向ブラケットの設置状態を示した平面図、
図12は
図5に示した上下方向ブラケットを示した背面図である。
【0074】
前記ケース110は前面が開口するように形成される。前記開口した前面は前記ドア20によって開閉される。
【0075】
前記ケース110は、上側壁111、下側壁112、左側壁113、右側壁114、後面壁115及び前面壁116を含む。前記上下分離板11は前記左側壁113、右側壁114、後面壁115及び前面壁116に連結されて前記ケース110の内部を上下に区画する。
【0076】
前記前面壁116は処理チャンバー12をなす前面が開口するように形成される。前記前面壁116はタンク設置空間16をなす前面が開口するように形成される。
【0077】
前記上下分離板11の上側には処理チャンバー12が形成される。
【0078】
前記前後分離板13は前記上下分離板11及び下側壁112に連結され、前記上下分離板11の下側空間をサイクルチャンバー14及びタンク設置空間16に区画する。前記前後分離板13の前方には前記タンク設置空間16が形成され、後方には前記サイクルチャンバー14が形成される。
【0079】
左側に配置される第1衣類処理ユニット1の場合、ドア20が左側に開放するように配置される。右側に配置される第2衣類処理ユニット2の場合、ドア20が右側に開放するように配置される。
【0080】
それで、本実施例による衣類処理装置は左手及び右手で二つのドア20を両側に開けることができる。
【0081】
独立的に構成される第1衣類処理ユニット1及び第2衣類処理ユニット2を結合させるために、本実施例による衣類処理装置はユニオンアセンブリー120をさらに含む。
【0082】
前記ユニオンアセンブリー120は第1衣類処理ユニット1及び第2衣類処理ユニット2の各ケース110を結合させるためのものである。説明の便宜上、第1衣類処理ユニット1のケースを第1ケース121と定義し、第2衣類処理ユニット2のケースを第2ケース122と定義する。
【0083】
前記ユニオンアセンブリー120は、前記第1ケース121及び第2ケース122を横方向に結合させる横方向ブラケット130と、前記第1ケース121及び第2ケース122を縦方向に結合させる前後方向ブラケット140と、前記第1ケース121及び第2ケース122を上下方向に結合させる上下方向ブラケット150と、前記第1ケース121及び第2ケース122の間に挟まれ、前記第1ケース121及び第2ケース122を所定間隔で離隔させるギャップ部材160と、前記第1ケース121及び第2ケース122に結合され、前記横方向ブラケット130をカバーするブラケットカバー170とを含む。
【0084】
前記ユニオンアセンブリー120を介して第1ケース121及び第2ケース122を結合させるが、衣類処理装置の位置を変更するか引っ越しする場合、前記ユニオンアセンブリー120を解体した後、第1衣類処理ユニット1及び第2衣類処理ユニット2をそれぞれ移すことが好ましい。
【0085】
ユニオンアセンブリー120が結合された状態で衣類処理装置を移す場合、横方向ブラケット130、前後方向ブラケット140又は上下方向ブラケット150で撓み変形が発生し得る。特に、荷重が集中する場合、ケースが破損することがある。
【0086】
前記ギャップ部材160は第1ケース121及び第2ケース122の間に配置される。前記ギャップ部材160は第1ケース121及び第2ケース122間の隙間を補償することができる。底が平たくないなどの理由で前記第1ケース121又は第2ケース122が傾く場合、前記上側の間隔と下側の間隔が違うことがある。前記ギャップ部材160はこれを補償することができる。
【0087】
また、前記ギャップ部材160は第1ケース121及び第2ケース122の接触によって発生するケースの損傷を抑制することができる。第1衣類処理ユニット1及び第2衣類処理ユニット2を分離して独立空間で使うこともあるから、結合時に第1及び第2ケース121、122の表面に生ずる傷を防止することができる。
【0088】
前記ギャップ部材160は弾性素材から形成されることが好ましく、表面が広いシート状に製作されることができる。
【0089】
前記ギャップ部材160は前記第1ケース121及び第2ケース122の上側及び下側にそれぞれ配置される。
【0090】
前記ギャップ部材160は表面の摩擦力が高い素材であるかあるいは表面に接着成分が塗布されることができる。
【0091】
前記ギャップ部材160を取り付けるとき、位置を固定する別途の部品を使わず、素材の摩擦力又は表面に塗布された接着成分によって第1ケース121及び第2ケース122に付着することが好ましい。
【0092】
前記ギャップ部材160は第1ケース121及び第2ケース122を横方向に所定間隔で離隔させる。前記ギャップ部材160による第1ケース121及び第2ケース122の離隔によってドア20の開閉時に干渉を防止することができる。
【0093】
両側に開放するドア20の構造上、密着した状態で二つのドア20が同時に開放すれば互いに干渉することがある。前記ギャップ部材160は第1ケース121及び第2ケース122を離隔させて各ドア20の回転半径を確保することができる。
【0094】
前記横方向ブラケット130は前記第1ケース121及び第2ケース122に対して横方向に配置された後に締結される。前記横方向ブラケット130は左右方向に配置される。
【0095】
前記横方向ブラケット130は、第1ケース121及び第2ケース122に対して前面、上面、後面の少なくともいずれか一つに配置されることができる。
【0096】
前記横方向ブラケット130は前記第1ケース121及び第2ケース122の前面壁116を連結するように取り付けられることができる。前記横方向ブラケット130は前記第1ケース121及び第2ケース122の上側壁111を連結するように取り付けられることができる。前記横方向ブラケット130は前記第1ケース121及び第2ケース122の後面壁115を連結するように取り付けられることができる。
【0097】
本実施例で、前記横方向ブラケット130は前記第1ケース121及び第2ケース122の前面に配置され、前記前面壁116を連結するように取り付けられる。
【0098】
前記横方向ブラケット130を取り付けるために、前記第1ケース121及び第2ケース122にはそれぞれ横方向取付溝131、132が形成される。本実施例で、前記横方向取付溝131、132は第1ケース121及び第2ケース122の前面下側に配置される。
【0099】
説明の便宜上、第1ケースに設けられた横方向取付溝を第1横方向取付溝131と定義し、第2ケースに設けられた横方向取付溝を第2横方向取付溝132と定義する。
【0100】
前記横方向ブラケット130は各ケース121、122を支持するレッグ115の上側に位置することが好ましい。第1ケース121又は第2ケース122に外力が加わるとき、発生した外力はレッグ115に支持される。前記レッグ115の上側を連結して固定する場合、前記第1ケース121及び第2ケース122の剛性を効果的に増加させることができる。
【0101】
前記第1横方向取付溝131の下側に第1ケース121のレッグ115が配置され、前記第2横方向取付溝132の下側に前記第2ケース122のレッグ115が配置される。
【0102】
前記横方向ブラケット130は横方向取付溝131、132に挿入された後、ボルト又はネジなどの締結手段によって固定締結される。
【0103】
前記横方向ブラケット130は、第1横方向取付溝131に挿入され、前記第1ケース121に固定される第1横方向固定部134と、前記第2横方向取付溝132に挿入され、前記第2ケース122に固定される第2横方向固定部135と、前記第1横方向固定部134及び第2横方向固定部135を連結する横方向連結部136とを含む。
【0104】
前記横方向連結部136の後方側にギャップ部材160が配置される。
【0105】
前記第1横方向固定部134は少なくとも二つの締結部材を介して固定されることが好ましい。前記第2横方向固定部135は少なくとも二つの締結部材を介して固定されることが好ましい。
【0106】
前記横方向連結部136は前記第1横方向固定部134及び第2横方向固定部135より前方に突出するように形成される。前記横方向連結部136は緩やかな曲線形に形成される。本実施例とは違い、前記横方向連結部136は折曲形に形成されることができる。
【0107】
前記横方向ブラケット130は第1ケース121及び第2ケース122の前面に配置され、ドア20を開けたときに使用者に露出される。これを隠すために、前記ブラケットカバー170が取り付けられる。
【0108】
前記ブラケットカバー170は前記横方向取付溝131、132に挿入される。
【0109】
前記ブラケットカバー170は締結部材によって固定されないことが好ましい。本実施例で、前記ブラケットカバー170は挿合又は係合されることが好ましい。前記ブラケットカバー170は前記横方向ブラケット130を隠匿する。
【0110】
前記ブラケットカバー170によって前記横方向ブラケット130が隠匿されるから、ドア20を開放した状態で使用者が衣類処理装置の正面を見てもユニオンアセンブリー120を認知することができない。前記ブラケットカバー170によって前記横方向ブラケット130が隠匿されるから、前記第1ケース121及び第2ケース122はまるで単一ケースのように認識できる。
【0111】
本実施例で、前記横方向ブラケット130は一つのみ取り付けられる。本実施例とは違い、複数の横方向ブラケット130が取り付けられることができる。例えば、第1ケース121及び第2ケース122の上側及び下側にそれぞれ横方向ブラケット130が取り付けられることができる。
【0112】
本実施例で、上側に横方向ブラケット130を取り付ける代わりに、前後方向ブラケット140を取り付ける。
【0113】
前記前後方向ブラケット140は上側壁111又は下側壁112に取り付けられることができる。前記前後方向ブラケット140はケース110に対して前後方向に配置される。前記前後方向ブラケット140は幅に比べて長さが大きく形成される。
【0114】
前記前後方向ブラケット140は前記第1ケース121及び第2ケース122の上側壁111を連結するように取り付けられることができる。前記前後方向ブラケット140は前記第1ケース121及び第2ケース122の下側壁112を連結するように取り付けられることができる。
【0115】
本実施例で、前記前後方向ブラケット140は第1ケース121及び第2ケース122の前後方向に長く延設される。
【0116】
前記前後方向ブラケット140は、前記第1ケース121に固定される第1前後方向固定部144と、前記第2ケース122に固定される第2前後方向固定部145と、前記第1前後方向固定部144及び第2前後方向固定部145を連結する前後方向連結部146とを含む。
【0117】
前記第1前後方向固定部144は第1ケース121の上側壁111に固定される。前記第2前後方向固定部145は第2ケース122の上側壁111に固定される。
【0118】
前記第1前後方向固定部144は少なくとも二つの締結部材を介して固定されることが好ましい。前記第2前後方向固定部145は少なくとも二つの締結部材を介して固定されることが好ましい。
【0119】
前記前後方向連結部146は前記第1前後方向固定部144及び第2前後方向固定部145より上側に突出するように形成される。前記前後方向連結部146は緩やかな曲線形に形成される。本実施例とは違い、前記前後方向連結部146は折曲形に形成されることができる。
【0120】
前記前後方向連結部146の下側に前記ギャップ部材160が配置される。
【0121】
前記前後方向ブラケット140は第1ケース121及び第2ケース122の前後方向への長さを基準に中間に配置されることが好ましい。
【0122】
前記横方向ブラケット130がケース121、122の下側に配置される場合、前記前後方向ブラケット140はケース121、122の上側に配置され、前記横方向ブラケット130がケース121、122の上側に配置される場合、前記前後方向ブラケット140はケース121、122の下側に配置されることが好ましい。
【0123】
前記横方向ブラケット130及び前後方向ブラケット140の位置は第1ケース121及び第2ケース122を基準に反対側に配置されることが好ましい。
【0124】
前記上下方向ブラケット150は後面壁115に取り付けられるかあるいは前面壁116の少なくともいずれか一つに取り付けられることができる。本実施例では後面壁115に取り付けられる。前記上下方向ブラケット150は前後方向ブラケット140とその形態及び構成が同一であるので、詳細な説明を省略する。
【0125】
前記上下方向ブラケット150は第1ケース121及び第2ケース122の高さの中間に配置されることが好ましい。前記上下方向ブラケット150は高さを基準に前後方向ブラケット140及び横方向ブラケット130の間に配置されることが好ましい。
【0126】
本実施例で、前記上下方向ブラケット150は上下分離板11の後方側に位置する。前記上下方向ブラケット150の一部は処理チャンバー12の後方に位置し、残りはサイクルチャンバー14の後方に位置する。
【0127】
前記上下方向ブラケット150はサイクルチャンバー14で発生する振動を抑制することができる。
【0128】
本実施例によるユニオンアセンブリー120はケース121、122の前後、左右、上下方向にそれぞれ取り付けられてケース121、122を堅固に結合させ、衣類処理装置の作動時に発生する振動を効果的に抑制することができる。
【0129】
サイクルチャンバー14の圧縮機51、送風ファンモジュール32又は処理チャンバー12のムービングハンガー100が作動するときに振動が発生し得る。
【0130】
特に、第1衣類処理ユニット1又は第2衣類処理ユニット2の一方のみ作動するとき、作動しない他方に振動が伝達されて作動騷音を引き起こすことがある。
【0131】
前記ユニオンアセンブリー120は前後、左右、上下方向にケース121、122を固定させ、これにより各成分に相当する振動が隣接した衣類処理ユニットに伝達されることを防止することができる。
【0132】
また、第1衣類処理ユニット1及び第2衣類処理ユニット2が同時に作動するとき、共振が発生することがあり、前後、左右、上下方向に各衣類処理ユニット1、2が固定されることによって全体剛性を増加させることができる。
【0133】
本実施例では横方向ブラケット130のみ取付溝に挿入されるものとして説明したが、前記前後方向ブラケット140又は上下方向ブラケット150も取付溝に挿入されて取り付けられることができる。
【0134】
また、本実施例では横方向ブラケット130のみブラケットカバー170によって隠匿されるものとして説明したが、前記前後方向ブラケット140又は上下方向ブラケット150もブラケットカバー(図示せず)によって外部から隠匿されることができる。
【0135】
図13は
図5に示した上側ドアヒンジが分解された状態を示した分解斜視図、
図14は
図5に示した下側ドアヒンジが分解された状態を示した分解斜視図である。
【0136】
同図を参照すると、前記第1ケース121及び第2ケース122の前面壁116の一部は上側装飾フレーム117及び下側装飾フレーム118を含む。
【0137】
前記第1ケース121に配置された装飾フレームのうち、上側に配置されたものを第1上側装飾フレームと定義し、下側に配置されたものを第1下側装飾フレームと定義する。
【0138】
前記第2ケース122に配置された装飾フレームのうち、上側に配置されたものを第2上側装飾フレームと定義し、下側に配置されたものを第2下側装飾フレームと定義する。
【0139】
前記第1下側装飾フレーム及び第2下側装飾フレームは構造的に同一である。
【0140】
前記上側装飾フレーム117には、ドア20の上側ドアヒンジ21が挿入されるヒンジ取付溝136が形成される。下側装飾フレーム118には、ドア20の下側ドアヒンジ22が挿入されるヒンジ取付溝137及び横方向取付溝132が形成される。
【0141】
前記ヒンジ取付溝137及び横方向取付溝132はその形状が同一であり、垂直方向を基準に左右に対称状に形成される。
【0142】
前記ドア20の開放方向が反対に変更される場合、前記ヒンジ取付溝137に横方向ブラケット130を取り付け、前記横方向取付溝132に下側ドアヒンジ22を取り付けることができる。
【0143】
前記横方向取付溝及びヒンジ取付溝は機能的な名称である。前記横方向取付溝に取り付けられる構造物が下側ドアヒンジ22の場合はヒンジ取付溝として使われ、横方向ブラケット130の場合は横方向取付溝132として使われる。前記横方向取付溝及びヒンジ取付溝は構造的に同一であり、対称状に配置される。
【0144】
使用者のニーズに応じて前記ドア20の開放方向は変更可能である。ドア20の開放方向を変更する場合、上側ドアヒンジ21に対応する上側装飾フレーム117に取り替えなければならない。上側ドアヒンジ21は左側又は右側にだけ取り付けられるからである。
【0145】
前記ドア20の後面上側には、前記上側ドアヒンジ21と締結される上側ドア装飾部25が配置される。前記ドア20の後面下側には、前記下側ドアヒンジ22と締結される下側ドア装飾部26が配置される。
【0146】
以上では本発明の好適な実施例について図示して説明したが、本発明は上述した特定の実施例に限定されず、特許請求範囲で請求する本発明の要旨を逸脱することなしに本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者によって多様な変形実施が可能であることは言うまでもなく、このような変形実施は本発明の技術的思想又は見込みから外れたものと理解されてはいけないであろう。