特許第6908714号(P6908714)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6908714無線通信システムにおいて、端末間の直接通信のためのビーム制御方法及びそのための装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6908714
(24)【登録日】2021年7月5日
(45)【発行日】2021年7月28日
(54)【発明の名称】無線通信システムにおいて、端末間の直接通信のためのビーム制御方法及びそのための装置
(51)【国際特許分類】
   H04W 16/28 20090101AFI20210715BHJP
   H04W 92/18 20090101ALI20210715BHJP
   H04W 24/10 20090101ALI20210715BHJP
   H04W 72/04 20090101ALI20210715BHJP
   H04B 7/0456 20170101ALI20210715BHJP
   H04B 7/06 20060101ALI20210715BHJP
【FI】
   H04W16/28
   H04W92/18
   H04W24/10
   H04W72/04 131
   H04W72/04 136
   H04B7/0456 100
   H04B7/06 984
   H04B7/06 956
   H04B7/06 952
【請求項の数】5
【全頁数】20
(21)【出願番号】特願2019-539298(P2019-539298)
(86)(22)【出願日】2018年1月18日
(65)【公表番号】特表2020-507263(P2020-507263A)
(43)【公表日】2020年3月5日
(86)【国際出願番号】KR2018000824
(87)【国際公開番号】WO2018135867
(87)【国際公開日】20180726
【審査請求日】2019年7月29日
(31)【優先権主張番号】62/448,395
(32)【優先日】2017年1月20日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】502032105
【氏名又は名称】エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド
(74)【代理人】
【識別番号】100109841
【弁理士】
【氏名又は名称】堅田 健史
(74)【代理人】
【識別番号】230112025
【弁護士】
【氏名又は名称】小林 英了
(74)【代理人】
【識別番号】230117802
【弁護士】
【氏名又は名称】大野 浩之
(74)【代理人】
【識別番号】100131451
【弁理士】
【氏名又は名称】津田 理
(74)【代理人】
【識別番号】100167933
【弁理士】
【氏名又は名称】松野 知紘
(74)【代理人】
【識別番号】100174137
【弁理士】
【氏名又は名称】酒谷 誠一
(74)【代理人】
【識別番号】100184181
【弁理士】
【氏名又は名称】野本 裕史
(72)【発明者】
【氏名】キム,ヒジン
(72)【発明者】
【氏名】キム,ヨンテ
(72)【発明者】
【氏名】ソ,ハンビュル
(72)【発明者】
【氏名】チェ,ヒュクジン
【審査官】 町田 舞
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2010/098147(WO,A1)
【文献】 国際公開第2016/060177(WO,A1)
【文献】 特開2015−185952(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2014/0177607(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2014/0185495(US,A1)
【文献】 ZTE, ZTE Microelectronics,On CSI-RS for beam management,3GPP TSG RAN WG1 adhoc_NR_AH_1701 R1-1700134,2017年 1月10日
【文献】 渡辺 正浩,次世代社会基盤をもたらす高度交通システムとモバイル通信システム,情報処理学会論文誌,日本,社団法人情報処理学会 Information Processing Society of Japan,2008年 1月15日,第49巻 第1号,pp.288-299
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24− 7/26
H04W 4/00−99/00
H04B 7/0456
H04B 7/06
3GPP TSG RAN WG1−4
SA WG1−4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信システムにおいて、端末間の直接通信を用いて、第1端末が相手端末からデータを受信する方法であって、
前記第1端末が前記相手端末から、データ信号の送信の為のスケジューリング アサイメント(Scheduling assignment:SA)における情報を受信するステップ;
1つ以上のデータシンボルと、1つ以上の参照信号シンボルとで構成されたフレームにおいて、前記第1端末が前記相手端末から、第1送信ビームを通じて前記データ信号の送信、及び、複数の送信ビームを通じて複数の参照信号の送信、を実行するステップ;
前記第1端末が前記相手端末に、前記データ信号に対する否定応答(Negative Acknowledgment:NACK)と、前記第1端末が前記複数の送信ビームのうちから選択した少なくとも1つの選好送信ビームに対応する参照信号における情報を送信するステップ;及び
前記第1端末が前記相手端末から、前記少なくとも1つの前記選好送信ビームに基づいてプリコードされて再送信された前記データ信号を受信するステップを含み、
前記複数の参照信号は、1つの参照信号シンボル内で時分割多重化されなり、
前記少なくとも1つの選好送信ビームは、前記複数の送信ビームの1つ以上のビームで構成されるビーム候補集合から選ばれてなり、
前記第1端末は、(i)前記第1端末が前記SAにおける前記情報を成功に受信し、かつ、(ii)前記第1端末が前記データ信号の為に前記NACKを信することに基づいて、前記第1送信ビームと前記複数の送信ビームとの隣接度により、前記ビーム候補集合を決定することを特徴とする、データ受信方法。
【請求項2】
前記データ信号と前記複数の参照信号は、マルチキャスト方式によって送信されることを特徴とする、請求項に記載のデータ受信方法。
【請求項3】
前記複数の参照信号は、互いに異なるアンテナポートを介して送信されることを特徴とする、請求項に記載のデータ受信方法。
【請求項4】
前記複数の参照信号に適用されたプリコーダーと前記データ信号に適用されたプリコーダとは互いに異なることを特徴とする、請求項に記載のデータ受信方法。
【請求項5】
前記複数の参照信号は、1つの参照信号シンボル内でアンテナポートインデックスの順に順次に時分割多重化されることを特徴とする、請求項に記載のデータ受信方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、無線通信システムに関し、より詳細には、無線通信システムにおいて、端末間の直接通信のためのビーム制御方法及びそのための装置に関する。
【背景技術】
【0002】
本発明が適用できる無線通信システムの一例として、3GPP LTE(3rd Generation Partnership Project Long Term Evolution;以下、「LTE」という)通信システムについて概略的に説明する。
【0003】
図1は、無線通信システムの一例として、E―UMTS網の構造を概略的に示した図である。E―UMTS(Evolved Universal Mobile Telecommunications System)は、既存のUMTS(Universal Mobile Telecommunications System)から進化したシステムであって、現在、3GPPで基礎的な標準化作業を進めている。一般に、E―UMTSは、LTE(Long Term Evolution)システムと称することもできる。UMTS及びE―UMTSの技術規格(technical specification)の詳細な内容は、それぞれ「3rd Generation Partnership Project;Technical Specification Group Radio Access Network」のRelease 7とRelease 8を参照すればよい。
【0004】
図1を参照すると、E―UMTSは、端末(User Equipment;UE)、基地局(eNode B;eNB)、及びネットワーク(E―UTRAN)の終端に位置し、外部ネットワークと接続される接続ゲートウェイ(Access Gateway;AG)を含む。基地局は、ブロードキャストサービス、マルチキャストサービス及び/又はユニキャストサービスのために多重データストリームを同時に送信することができる。
【0005】
一つの基地局には一つ以上のセルが存在する。セルは、1.25Mhz、2.5Mhz、5Mhz、10Mhz、15Mhz、20Mhzなどの帯域幅のうち一つに設定され、多くの端末に下りリンク又は上りリンク送信サービスを提供する。互いに異なるセルは、互いに異なる帯域幅を提供するように設定することができる。基地局は、多数の端末に対するデータ送受信を制御する。下りリンク(Downlink;DL)データに対して、基地局は、下りリンクスケジューリング情報を送信し、該当の端末にデータが送信される時間/周波数領域、符号化、データサイズ、HARQ(Hybrid Automatic Repeat and reQuest)関連情報などを知らせる。また、上りリンク(Uplink;UL)データに対して、基地局は、上りリンクスケジューリング情報を該当の端末に送信し、該当の端末が使用可能な時間/周波数領域、符号化、データサイズ、HARQ関連情報などを知らせる。各基地局間には、ユーザトラフィック又は制御トラフィックの送信のためのインタフェースを使用することができる。核心網(Core Network;CN)は、AG及び端末のユーザ登録などのためのネットワークノードなどで構成することができる。AGは、複数のセルで構成されるTA(Tracking Area)単位で端末の移動性を管理する。
【0006】
無線通信技術は、WCDMA(登録商標)に基づいてLTEまで開発されてきたが、ユーザと事業者の要求と期待は持続的に増加している。また、他の無線接続技術が継続して開発されているので、今後、競争力を有するためには新たな技術進化が要求され、ビット当たりの費用減少、サービス可用性増大、融通性のある周波数バンドの使用、単純構造と開放型インターフェース、端末の適切なパワー消耗などが要求される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上述のような論議に基づいて、以下、無線通信システムにおいて、端末間の直接通信のためのビーム制御方法及びそのための装置を提案しようとする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一実施例である無線通信システムにおいて、端末間の直接通信を用いて、端末が相手端末にデータを送信する方法は、前記相手端末に、1つ以上のデータシンボルと、1つ以上の参照信号シンボルとで構成されたフレーム上において、データ信号と複数の送信ビームに対応する複数の参照信号を送信するステップ;前記相手端末から前記データ信号に対する否定応答と、前記複数の送信ビームのうち少なくとも1つの選好送信ビームに対応する参照信号に関する情報を受信するステップ;及び前記選好送信ビームに基づいてプリコードされた前記データ信号を前記相手端末に再送信するステップを含み、前記複数の参照信号は、1つの参照信号シンボル内で時分割多重化されることを特徴とする。
【0009】
一方、本発明の一実施例である無線通信システムにおいて、端末間の直接通信を用いて、端末が相手端末からデータを受信する方法は、前記相手端末から、1つ以上のデータシンボルと、1つ以上の参照信号シンボルで構成されたフレーム上において、データ信号と複数の送信ビームに対応する複数の参照信号を受信するステップ;前記相手端末に前記データ信号に対する否定応答と、前記複数の送信ビームのうち少なくとも1つの選好送信ビームに対応する参照信号に関する情報を送信するステップ;及び前記相手端末から前記選好送信ビームに基づいてプリコードされて再送信された前記データ信号を受信するステップを含み、前記複数の参照信号は、1つの参照信号シンボル内で時分割多重化されることを特徴とする。
【0010】
好ましくは、前記複数の参照信号は、1つの参照信号シンボル内でアンテナポートインデックスの順に順次に時分割多重化されることを特徴とする。
【0011】
好ましくは、前記データ信号と前記複数の参照信号は、前記相手端末及び1つ以上の他の端末にマルチキャスト方式によって送信されることを特徴とする。
【0012】
より好ましくは、前記複数の参照信号は、互いに異なるアンテナポートを介して送信され、前記複数の参照信号に適用されたプリコーダーと前記データ信号に適用されたプリコーダとは互いに異なることを特徴とする。
【0013】
さらに、前記少なくとも1つの選好送信ビームは、前記複数の送信ビームの1つ以上のビームで構成されるビーム候補集合から選ばれ、前記ビーム候補集合は、前記端末と前記相手端末との隣接度に基づいて決定されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明の実施例によれば、端末間の直接通信のために、送信ビーム制御及び受信ビーム制御をより効率的に行うことができる。
【0015】
本発明から得られる効果は、以上で言及した効果に制限されず、言及していない他の効果は、下の記載から、本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者に明確に理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】無線通信システムの一例としてE−UMTSネットワーク構造を概略的に示す図である。
図2】3GPP無線接続ネットワーク規格に基づく端末とE−UTRAN間の無線インターフェースプロトコル(Radio Interface Protocol)のコントロールプレーン(Control Plane)及びユーザプレーン(User Plane)構造を示す図である。
図3】3GPPシステムに用いられる物理チャネル及びこれらのチャネルを用いた一般的な信号送信方法を説明するための図である。
図4】LTEシステムで用いられる無線フレームの構造を例示する図である。
図5】LTEシステムで用いられる下りリンク無線フレームの構造を例示する図である。
図6】LTEシステムで用いられる上りリンクサブフレームの構造を示す図である。
図7】端末間の直接通信の概念図である。
図8】リソースプール及びリソースユニットの構成例を示す。
図9】eNBの送信ビームとUEの受信ビームの構成に対する一例を示す。
図10】本発明の実施例によって、データと同一のプリコーディングが適用されたRSを送信するためのフレーム構造の例示である。
図11】本発明の実施例によって、データと同一のプリコーディングが適用されたRSを送信するためのフレーム構造の例示である。
図12】本発明の実施例によって、データとは異なるプリコーディングが適用されたRSを送信するためのフレーム構造の例示である。
図13】本発明の実施例によって、データとは異なるプリコーディングが適用されたRSを送信するためのフレーム構造の例示である。
図14】本発明の実施例によって、データとは異なるプリコーディングが適用されたRSを送信するためのフレーム構造の例示である。
図15】本発明の実施例によって、受信UEが選好送信ビームを選択する例を示す。
図16】本発明による通信装置のブロック構成図を例示する。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下に添付の図面を参照して説明された本発明の実施例から、本発明の構成、作用及び他の特徴が容易に理解されるであろう。以下に説明される実施例は、本発明の技術的特徴が3GPPシステムに適用された例である。
【0018】
本明細書ではLTEシステム及びLTE−Aシステムを用いて本発明の実施例を説明するが、これは例示に過ぎず、本発明の実施例は、上述した定義に該当するいかなる通信システムにも適用可能である。また、本明細書は、FDD方式を基準にして本発明の実施例について説明するが、これは例示に過ぎず、本発明の実施例は、H−FDD方式又はTDD方式にも容易に変形されて適用されてもよい。
【0019】
また、本明細書では、基地局をRRH(remote radio head)、eNB、TP(transmission point)、RP(reception point)、中継機(relay)などを含む包括的な名称として使うことができる。
【0020】
図2は、3GPP無線接続ネットワーク規格に基づく端末とE−UTRAN間の無線インターフェースプロトコル(Radio Interface Protocol)のコントロールプレーン及びユーザプレーンの構造を示す図である。コントロールプレーンとは、端末(UE)とネットワークとがコールを管理するために用いる制御メッセージが送信される通路のことを意味する。ユーザプレーンとは、アプリケーション層で生成されたデータ、例えば、音声データ又はインターネットパケットデータなどが送信される通路のことを意味する。
【0021】
第1層である物理層は、物理チャネル(Physical Channel)を用いて上位層に情報送信サービス(Information Transfer Service)を提供する。物理層は、上位の媒体接続制御(Medium Access Control)層とは送信チャネル(Transport Channel)を介して接続されている。該送信チャネルを通じて媒体接続制御層と物理層との間にデータが移動する。送信側の物理層と受信側の物理層との間には物理チャネルを通じてデータが移動する。該物理チャネルは、時間及び周波数を無線リソースとして活用する。具体的に、物理チャネルは、下りリンクにおいてOFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiple Access)方式で変調され、上りリンクにおいてSC−FDMA(Single Carrier Frequency Division Multiple Access)方式で変調される。
【0022】
第2層の媒体接続制御(Medium Access Control;MAC)層は、論理チャネル(Logical Channel)を通じて、上位層である無線リンク制御(Radio Link Control;RLC)層にサービスを提供する。第2層のRLC層は、信頼できるデータ送信を支援する。RLC層の機能は、MAC内部の機能ブロックとしてもよい。第2層のPDCP(Packet Data Convergence Protocol)層は、帯域幅の狭い無線インターフェースでIPv4やIPv6のようなIPパケットを効率的に送信するために、余分の制御情報を減らすヘッダー圧縮(Header Compression)機能を果たす。
【0023】
第3層の最下部に位置する無線リソース制御(Radio Resource Control;RRC)層は、コントロールプレーンにのみ定義される。RRC層は、無線ベアラー(Radio Bearer)の設定(Configuration)、再設定(Re−configuration)及び解除(Release)に関連して、論理チャネル、送信チャネル及び物理チャネルの制御を担当する。無線ベアラー(RB)とは、端末とネットワーク間のデータ伝達のために第2層により提供されるサービスのことを意味する。そのために、端末のRRC層とネットワークのRRC層とはRRCメッセージを互いに交換する。端末のRRC層とネットワークのRRC層間にRRC接続(RRC Connected)がある場合に、端末はRRC接続状態(Connected Mode)にあり、そうでない場合は、RRC休止状態(Idle Mode)にあるようになる。RRC層の上位にあるNAS(Non−Access Stratum)層は、セッション管理(Session Management)と移動性管理(Mobility Management)などの機能を果たす。
【0024】
基地局(eNB)を構成する1つのセルは、1.25、2.5、5、10、15、20MHzなどの帯域幅のいずれか一つに設定され、複数の端末に下り又は上り送信サービスを提供する。異なったセルは、互いに異なった帯域幅を提供するように設定されればよい。
【0025】
ネットワークから端末にデータを送信する下り送信チャネルとしては、システム情報を送信するBCH(Broadcast Channel)、ページングメッセージを送信するPCH(Paging Channel)、ユーザトラフィックや制御メッセージを送信する下りSCH(Shared Channel)などがある。下りマルチキャスト又は放送サービスのトラフィック又は制御メッセージは、下りSCHを通じて送信されてもよく、別の下りMCH(Multicast Channel)を通じて送信されてもよい。一方、端末からネットワークにデータを送信する上り送信チャネルとしては、初期制御メッセージを送信するRACH(Random Access Channel)、ユーザトラフィックや制御メッセージを送信する上りSCH(Shared Channel)がある。送信チャネルの上位に存在し、送信チャネルにマッピングされる論理チャネル(Logical Channel)としては、BCCH(Broadcast Control Channel)、PCCH(Paging Control Channel)、CCCH(Common Control Channel)、MCCH(Multicast Control Channel)、MTCH(Multicast Traffic Channel)などがある。
【0026】
図3は、3GPPシステムに用いられる物理チャネル及びこれらのチャネルを用いた一般の信号送信方法を説明するための図である。
【0027】
端末は、電源が入ったり、新しくセルに進入したりした場合に、基地局と同期を取る等の初期セル探索(Initial cell search)作業を行う(S301)。そのために、端末は、基地局からプライマリ同期チャネル(Primary Synchronization Channel;P−SCH)及びセカンダリ同期チャネル(Secondary Synchronization Channel;S−SCH)を受信して基地局と同期を取り、セルIDなどの情報を取得すればよい。その後、端末は、基地局から物理放送チャネル(Physical Broadcast Channel)を受信し、セル内放送情報を取得できる。一方、端末は、初期セル探索段階で、下りリンク参照信号(Downlink Reference Signal;DL RS)を受信し、下りリンクチャネル状態を確認できる。
【0028】
初期セル探索を終えた端末は、物理下りリンク制御チャネル(Physical Downlink Control Channel;PDCCH)、及び該PDCCHに載せられた情報に基づいて物理下りリンク共有チャネル(Physical Downlink Control Channel;PDSCH)を受信することによって、より具体的なシステム情報を取得できる(S302)。
【0029】
一方、基地局に最初に接続したり信号送信のための無線リソースがない場合には、端末は、基地局にランダムアクセス手順(Random Access Procedure;RACH)を行ってよい(S303乃至S306)。そのために、端末は、物理ランダムアクセスチャネル(Physical Random Access Channel;PRACH)を通じて特定シーケンスをプリアンブルとして送信し(S303及びS305)、PDCCH及び対応するPDSCHを通じて、プリアンブルに対する応答メッセージを受信すればよい(S304及びS306)。競合ベースのRACHについては、衝突解決手順(Contention Resolution Procedure)をさらに行ってもよい。
【0030】
上述の手順を行った端末は、その後、一般的な上りリンク/下りリンク信号送信手順として、PDCCH/PDSCH受信(S307)、及び物理上りリンク共有チャネル(Physical Uplink Shared Channel;PUSCH)/物理上りリンク制御チャネル(Physical Uplink Control Channel;PUCCH)送信(S308)を行えばよい。特に、端末はPDCCHを通じて下りリンク制御情報(Downlink Control Information;DCI)を受信する。ここで、DCIは、端末に対するリソース割り当て情報のような制御情報を含んでおり、その使用目的によってフォーマットが異なっている。
【0031】
一方、端末が上りリンクを通じて基地局に送信する又は端末が基地局から受信する制御情報としては、下りリンク/上りリンクACK/NACK信号、CQI(Channel Quality Indicator)、PMI(Precoding Matrix Index)、RI(Rank Indicator)などを含む。3GPP LTEシステムでは、端末は、これらのCQI/PMI/RIなどの制御情報をPUSCH及び/又はPUCCHを通じて送信してもよい。
【0032】
図4は、LTEシステムで用いられる無線フレームの構造を例示する図である。
【0033】
図4を参照すると、無線フレーム(radio frame)は10ms(327200×Ts)の長さを有し、10個の均等なサイズのサブフレーム(subframe)で構成されている。それぞれのサブフレームは1msの長さを有し、2個のスロット(slot)で構成されている。それぞれのスロットは0.5ms(15360×Ts)の長さを有する。ここで、Tsはサンプリング時間を表し、Ts=1/(15kHz×2048)=3.2552×10−8(約33ns)で表示される。スロットは時間領域において複数のOFDMシンボルを含み、周波数領域において複数のリソースブロック(Resource Block;RB)を含む。LTEシステムにおいて一つのリソースブロックは12個の副搬送波×7(6)個のOFDMシンボルを含む。データの送信される単位時間であるTTI(Transmission Time Interval)は一つ以上のサブフレーム単位に定めることができる。上述した無線フレームの構造は例示に過ぎず、無線フレームに含まれるサブフレームの数、サブフレームに含まれるスロットの数、又はスロットに含まれるOFDMシンボルの数は様々に変更されてもよい。
【0034】
図5は、下りリンク無線フレームにおいて一つのサブフレームの制御領域に含まれる制御チャネルを例示する図である。
【0035】
図5を参照すると、サブフレームは14個のOFDMシンボルで構成されている。サブフレーム設定によって先頭の1乃至3個のOFDMシンボルは制御領域として用いられ、残り13〜11個のOFDMシンボルはデータ領域として用いられる。同図で、R1乃至R4は、アンテナ0乃至3に対する基準信号(Reference Signal(RS)又はPilot Signal)を表す。RSは、制御領域及びデータ領域を問わず、サブフレーム内に一定のパターンで固定される。制御チャネルは、制御領域においてRSの割り当てられていないリソースに割り当てられ、トラフィックチャネルもデータ領域においてRSの割り当てられていないリソースに割り当てられる。制御領域に割り当てられる制御チャネルには、PCFICH(Physical Control Format Indicator CHannel)、PHICH(Physical Hybrid−ARQ Indicator CHannel)、PDCCH(Physical Downlink Control CHannel)などがある。
【0036】
PCFICHは物理制御フォーマット指示子チャネルで、毎サブフレームごとにPDCCHに用いられるOFDMシンボルの個数を端末に知らせる。PCFICHは、最初のOFDMシンボルに位置し、PHICH及びPDCCHに優先して設定される。PCFICHは4個のREG(Resource Element Group)で構成され、それぞれのREGはセルID(Cell IDentity)に基づいて制御領域内に分散される。一つのREGは4個のRE(Resource Element)で構成される。REは、1副搬送波×1 OFDMシンボルと定義される最小物理リソースを表す。PCFICH値は帯域幅によって1〜3又は2〜4の値を指示し、QPSK(Quadrature Phase Shift Keying)で変調される。
【0037】
PHICHは、物理HARQ(Hybrid−Automatic Repeat and request)指示子チャネルで、上りリンク送信に対するHARQ ACK/NACKを運ぶために用いられる。すなわち、PHICHは、UL HARQのためのDL ACK/NACK情報が送信されるチャネルを表す。PHICHは、1個のREGで構成され、セル特定(cell−specific)にスクランブル(scrambling)される。ACK/NACKは1ビットで指示され、BPSK(Binary phase shift keying)で変調される。変調されたACK/NACKは拡散因子(Spreading Factor;SF)=2又は4で拡散される。同一のリソースにマップされる複数のPHICHは、PHICHグループを構成する。PHICHグループに多重化されるPHICHの個数は、拡散コードの個数によって決定される。PHICH(グループ)は周波数領域及び/又は時間領域においてダイバーシチ利得を得るために3回反復(repetition)される。
【0038】
PDCCHは物理下りリンク制御チャネルで、サブフレームにおける先頭のn個のOFDMシンボルに割り当てられる。ここで、nは1以上の整数で、PCFICHによって指示される。PDCCHは一つ以上のCCEで構成される。PDCCHは、送信チャネルであるPCH(Paging channel)及びDL−SCH(Downlink−shared channel)のリソース割り当てに関する情報、上りリンクスケジューリンググラント(Uplink Scheduling Grant)、HARQ情報などを各端末又は端末グループに知らせる。PCH(Paging channel)及びDL−SCH(Downlink−shared channel)はPDSCHを通じて送信される。したがって、基地局と端末は一般に、特定の制御情報又は特定のサービスデータ以外は、PDSCHを通じてデータをそれぞれ送信及び受信する。
【0039】
PDSCHのデータがいずれの端末(一つ又は複数の端末)に送信されるものか、これら端末がどのようにPDSCHデータを受信してデコードしなければならないかに関する情報などは、PDCCHに含まれて送信される。例えば、特定PDCCHが「A」というRNTI(Radio Network Temporary Identity)でCRCマスクされており、「B」という無線リソース(例、周波数位置)及び「C」というDCIフォーマット、すなわち、伝送形式情報(例、伝送ブロックサイズ、変調方式、コーディング情報など)を用いて送信されるデータに関する情報が、特定サブフレームで送信されると仮定する。この場合、セル内の端末は、自身が持っているRNTI情報を用いて検索領域でPDCCHをモニター、すなわち、ブラインドデコードし、「A」のRNTIを持っている一つ以上の端末があると、これらの端末はPDCCHを受信し、受信したPDCCHの情報に基づいて「B」と「C」によって指示されるPDSCHを受信する。
【0040】
図6は、LTEシステムで用いられる上りリンクサブフレームの構造を示す図である。
【0041】
図6を参照すると、上りリンクサブフレームは、制御情報を運ぶPUCCH(Physical Uplink Control CHannel)が割り当てられる領域と、ユーザデータを運ぶPUSCH(Physical Uplink Shared CHannel)が割り当てられる領域とに区別される。サブフレームにおいて中間部分がPUSCHに割り当てられ、周波数領域においてデータ領域の両側部分がPUCCHに割り当てられる。PUCCH上で送信される制御情報は、HARQに用いられるACK/NACK、下りリンクチャネル状態を示すCQI(Channel Quality Indicator)、MIMOのためのRI(Rank Indicator)、上りリンクリソース割り当て要請であるSR(Scheduling Request)などがある。一つの端末に対するPUCCHは、サブフレーム内の各スロットで互いに異なる周波数を占める一つのリソースブロックを使用する。すなわち、PUCCHに割り当てられる2個のリソースブロックはスロット境界で周波数ホッピング(frequency hopping)する。特に、図6は、m=0のPUCCH、m=1のPUCCH、m=2のPUCCH、m=3のPUCCHがサブフレームに割り当てられるとしている。
【0042】
図7は、端末間の直接通信の概念図である。
【0043】
図7を参照すると、UEが他のUEと直接に無線通信を行うD2D(device−to−device)通信、即ち、端末間の直接通信では、eNBがD2Dリンク信号の送受信を指示するためのスケジューリングメッセージを送信することができる。以下、UEの間に直接に連結された端末間の直接通信のためのリンク、即ち、D2Dリンクを、上りリンク及び下りリンクとは対比される概念としてサイドリンク(Sidelink;SL)と呼ぶ。
【0044】
サイドリンク通信に参加するUEは、eNBからサイドリンクスケジューリングメッセージを受信して、サイドリンクスケジューリングメッセージが指示する送受信動作を行う。ここで、UEは、ユーザの端末を意味するが、eNBのようなネットワークエンティティがUE間の通信方式に応じて信号を送受信する場合には、一種のUEとみなされる可能性がある。また、UEが送信したサイドリンク信号をeNBが受信することも可能であり、サイドリンク送信のために設計されたUEの信号送受信方法を、UEがeNBに上りリンク信号を送信する動作に適用することもできる。
【0045】
サイドリンク動作を行うために、UEは、先ずは、自身がサイドリンク通信を行おうとする相手UEがサイドリンク通信が可能な近接領域に位置するか否かを把握するディスカバリー(discovery)過程を行う。このディスカバリー過程は、各々のUEが自身の識別可能な固有のディスカバリー信号を送信して、隣接したUEがこれを検出した場合、ディスカバリー信号を送信したUEが隣接した位置にあることを把握する方式で行われる。即ち、各々のUEは、自身がサイドリンク通信を行おうとする相手UEが隣接した位置に存在するか否かをディスパバリー過程を経て確認した後、実際にユーザデータを送受信するサイドリンク通信を行う。
【0046】
一方、以下では、UE1は、一連のリソースの集合を意味するリソースプール(resource pool)内において特定のリソースに該当するリソースユニットを選択して、該当リソースユニットを用いて、サイドリンク信号を送信する場合について説明する。ここで、リソースプールは、UE1が基地局のカバレッジ内に位置する場合に、基地局が知らせることができ、UE1が基地局のカバレッジ外にある場合には、他のUEが知らせてもよく、又は予め定められたリソースに決定されてもよい。一般に、リソースプールは、複数のリソースユニットで構成され、各UEは、1つ又は複数のリソースユニットを選定して、自身のサイドリンク信号送信に用いることができる。
【0047】
図8は、リソースプール及びリソースユニットの構成例を示す。
【0048】
図8を参照すると、全体の周波数リソースがNF個に分割され、全体の時間リソースがNT個に分割され、全NF*NT個のリソースユニットが定義される場合を例示している。特に、該当リソースプールがNTサブフレームを周期として繰り返されると言える。具体的に、1つのリソースユニットは、周期的に繰り返して示される。或いは、時間又は周波数の次元におけるダイバーシティ(diversity)効果を得るために、1つの論理的なリソースユニットがマッピングされる物理的なリソースユニットのインデックスが、時間につれて予め定められたパターンで変化することもできる。このリソースユニットの構造において、リソースプールとは、サイドリンク信号を送信しようとするUEが送信に使用可能なリソースユニットの集合を意味してもよい。
【0049】
上述したリソースプールは、様々な種類に細分化できる。先ず、リソースプールで送信されるサイドリンク信号のコンテンツに応じて区分できる。一例として、以下の1)〜3)のように、サイドリンク信号のコンテンツは、SA、サイドリンクデータチャネル及びディスカバリー信号に区分でき、それぞれのコンテンツに応じて、別々のリソースプールが設定できる。
【0050】
1)SA(Scheduling assignment):SAは、送信UEが後行するサイドリンクデータチャネルのリソース位置情報及びサイドリンクデータチャネルの復調のためのMCS(modulation and coding scheme)やMIMO送信方式などの情報を含む信号を称する。このSAは、同一のリソースユニット上でサイドリンクデータと共に多重化され送信されることも可能であり、この場合、SAリソースプールとは、SAがサイドリンクデータと多重化され送信されるリソースのプールを意味してもよい。
【0051】
2)サイドリンクデータチャネル:サイドリンクデータチャネルは、送信UEがユーザデータの送信に用いるチャネルを称する。仮に、SAが同一のリソースユニット上でサイドリンクデータと共に多重化され送信される場合、SAリソースプールの特定のリソースユニット上においてSA情報の送信に用いられたRE(resource element)を、サイドリンクデータチャネルリソースプールにおいても、サイドリンクデータの送信に用いることができる。
【0052】
3)ディスカバリー信号:送信UEが自身のIDなどの情報を送信して、隣接UEにとって自身を発見できるようにする信号のためのリソースプールを意味する。
【0053】
4)同期信号:送信UEが同期信号及び同期に関する情報を送信することで、受信UEが送信UEに時間/周波数の同期を取るという目的を達成する信号/チャネルのためのリソースプールを意味する。
【0054】
一方、最近、より多い通信機器がより大きい通信容量を要求することにより、既存のRAT(radio access technology)に比べて向上した無線広帯域通信に対する必要性が台頭しつつある。また、複数の機器及びモノを連結していつでもどこでも様々なサービスを提供する大規模(massive)MTC(Machine Type Communications)が次世代通信において考慮される主なイッシュの1つである。のみならず、信頼度(reliability)及びレイテンシ(latency)に敏感なサービス/UEを考慮した通信システムが論議されている。これにより、上述した要求事項を満たすために、次世代RATの導入が論議されており、本発明では、便宜のために、次世代RATをNR(New RAT)と称する。
【0055】
大規模MIMOにおいて、性能利得の極大化のためには、アンテナ要素ごとに送信パワー及び移送調節ができるように、TXRU(transceiver unit)を備えると、周波数リソースごとに独立したビームフォーミングが可能となり得るが、全てのアンテナ要素にTXRUを設けることそのものが、現実的に具現の可能性が足りないというデメリットがある。ここで、1つのTXRUに複数のアンテナ要素をマッピングして、アナログ移送シフタ(analog phase shifter)でビームの方向を調節する方式が、NRにおいて考慮されている。しかし、アナログビームの場合、シンボル又はサブフレームのようなタイムインスタンス(time instance)当たり1つのビーム方向しか形成できないというデメリットが存在し、送信ビーム及び受信ビーム間のビーム関連度(beam association)が不正確な場合、激しい性能劣化が発生する可能性がある。図面に基づいて説明する。
【0056】
図9は、eNBの送信ビームとUEの受信ビームの構成に対する一例を示す。特に、図9において、eNBがN個の送信(アナログ)ビームを構成することができ、UEがM個の受信(アナログ)ビームを構成することができ、(送信ビーム#1−受信ビーム#1)及び(送信ビーム#2−受信ビーム#2)で構成されたビームペア(pair)で端末が信号を受信するとき、受信性能を最適化することができると仮定する。この場合、送信ビーム#2によって送信される信号は、ペアで構成された受信ビーム#2を除いた他の受信ビームでは、受信性能の劣化が発生する可能性がある。
【0057】
特に、このようなビームミスアライメントによる通信信頼度の低下の問題は、mmWaveチャネル環境及び端末移動性を考慮すると、さらに激しく発生するかもしれない。具体的に、端末が位置を移動したり、回転したり、又は周辺の物体の移動によって、無線チャネル環境が変化する場合(例えば、LoS(line of sight)環境から、ビームの遮断(block)によって、Non−LoS環境に変わる場合)が考えられる。この場合、最適な下りリンク/上りリンク/上りリンクビームペアが変わることができるが、毎CSI報告インスタンス(instance)又は送信時点ごとに、下りリンク/上りリンク/上りリンクビームを補正する過程を行うには、参照信号オーバーヘッド及びシグナリングオーバーヘッドが過度に増加して、また、端末と基地局の電力消耗の観点からもビームペア決定の過程を過度に行うことは好ましくない。よって、できる限り、ビームペアの再選択の過程を避けながら通信信頼性を確保するための再送信の方法が必要である。
【0058】
一方、V2Xにおいて、プラトゥーニング(platooning)のような実施例を考慮する場合、特定のUEグループに同一の情報を送信するグループキャスト/マルチキャスト環境におけるビームミスアライメント(misalignment)によって生じ得る信頼性の減少を補うための技術も必要である。より具体的に、送信UE(又は、ネットワーク)がマルチキャストチャネルを介して、特定のデータを送信する場合、これを受信する一連のUEのうち一部は、データ受信に失敗する可能性がある。特に、このデータが、高い確率で受信されるべき重要なデータである場合、送信UEが該当データを再送信して受信に成功できるようにしなければならない。この場合、マルチキャストデータのエラーリカバリーのための再送信において、マルチキャストチャネルを再び用いてもよいが、この方式は、個別の受信UEの状況に最適化された送信ができないというデメリットがある。特に、チャネル状況が悪く、データデコーディングに失敗した個別UEに最適化されたプリコーディングやMCS(modulation and coding scheme)設定、隣接セル干渉の緩和方法を適用した送信を行うことができない。
【0059】
本発明では、UE間(又は、UEグループ内)の直接通信過程において、RS(Reference Signal)測定に基づいた再送信データプリコーディング方式を提案する。より具体的に、送信UEは、マルチキャスト/ユニキャストを用いた初期送信時に、データと共に自身のポート別のチャネル測定又はポート別のビーム測定のためのRSを送信して、受信UEにチャネル推定を行わせて、受信UEは、測定されたチャネル情報に基づいて、HARQ再送信のためのプリコーダーを決定して、送信UEにフィードバックする。この後、送信UEは、フィードバックされたプリコーダーを用いてプリコーディングを適用して、再送信を行う。
【0060】
より具体的に、本発明は、1)車両の端末間通信であるV2Xの具現を考慮して、マルチキャストデータのデコーディングの失敗による再送信において、送信UEが個別の受信UEのチャネル状態に最適なプリコーディング又はMCSレベルを用いて、効率的な再送信ができるようにして、2)mmWave帯域のように、瞬時にビームミスアライメント(misalignment)が発生可能な環境において、個別の受信UEのチャネル状態を反映した再送信の実行によって、信頼性(reliability)を向上させることができる。
【0061】
本明細書では、便宜のために、データの再送信を行う端末(又は、基地局)を送信UEといい、データ受信後の応答信号であるACK/NACKをフィードバックする端末を受信UEという。
【0062】
<第1の実施例>
送信UEは、マルチキャスト/ユニキャストを用いた初期送信時に、データと共に自身のポート別のチャネル(又は、ビーム)の測定のためのRS(例えば、CSI−RS)を送信することで、受信UEに送信UE−受信UE間のチャネル(又は、ビーム)情報を取得させることができる。送信UEが初期送信時に、自身のポート別のRSを送信する方法は、1)送信UEがデータと同一のプリコーディングがかかったRS(例えば、LTEシステムにおけるDM−RS)を共に送信する方法と、2)送信UEがデータとは異なるプリコーディングがかかったRS(例えば、LTEシステムにおけるCSI−RS)を送信する方法を考慮することができる。
【0063】
1)のように、データと同一のプリコーディングがかかったRSを送信する場合、RSは、データと同一のビームによって、同一の時点に送信が行われる。提案する方式のために、図10及び図11のようなフレーム構造が考えられる。図10及び図11は、本発明の実施例によって、データと同一のプリコーディングが適用されたRSを送信するためのフレーム構造を例示する。
【0064】
図10を参照すると、一部又は全体の既存データ送信シンボルにおいて、DM−RSとデータを周波数分割多重化(FDM)して送信することもできる。また、図11を参照すると、既存のRS送信シンボルにRSとデータをFDMして送信することも考えられる。特に、図11の場合、制御情報であるSA送信のためのポート、データ送信ポート、SAに対応するRS送信のためのポート及びデータに対応するRS送信のためのポートがいずれも同一のポートであってもよい。
【0065】
一方、2)のように、送信UEがデータと独立したプリコーディングが適用されたRSを送信する場合、RSは、データとは異なるビームによって、同一又は異なる時点に送信されてもよい。一例として、送信UEは、一時点に1つのアナログビームのみを形成して、データとRSを互いに異なる時点(例えば、互いに異なるシンボル)に、互いに異なるアナログビームを介して送信することができる。図面に基づいて説明する。
【0066】
図12図14は、本発明の実施例によって、データとは異なるプリコーディングが適用されたRSを送信するためのフレーム構造の例示である。
【0067】
図12を参照すると、送信UEは、既存のRS送信シンボルに、各送信ポートのCSI−RSをFDM又はCDMして送信することができる。他の例示として、図13のように、複数のRS送信シンボルに、互いに異なるポートのCSI−RSを交互に送信するフレーム構造も可能である。さらに、図14のように、CSI−RSが1つのシンボル区間内においてTDMされ送信される場合も考えられる。特に、mmWave帯域におけるアナログビームフォーミングを考慮するとき、1つのシンボル内においては、相対的に大きい副搬送波間隔(subcarrier spacing)を適用して、1つのシンボル区間そのものを複数の区間に区分することができ、この複数の区間において、互いに異なるアナログビームを介して送信されるCSI−RSをTDMする方式が可能である。
【0068】
参考までに、図10図14において、AGC(Automatic gain control)区間は、毎サブフレームごとに信号送信時点が揺らぐことで発生する平均電力の変動幅を減らすために定義されてもよい。V2X通信では、端末が直接に信号を送信するため、信号送信時点/周波数リソースなどが毎サブフレームごとに変化することがあるからである。具体的に、従来のセルラー通信では、周期的に送信されるCRSなどが存在するため、別のAGC区間が不要であるが、V2X通信では、繰り返して送信される参照信号を考慮しないため、AGC区間を信号送信初期、例えば、最初のシンボルに定義している。さらに、図10図14において、GAP、即ち、間隙シンボルの場合、TX/RXスイッチングを保障するための区間である。
【0069】
一方、SA送信ポート、データ送信ポート及びSAに対応するRSポートは同一であってもよいが、データ送信のためのCSI−RS送信ポートだけが異なってもよい。一例として、データをCSI−RSを用いて復調(demodulation)するためには、CSI−RSに適用されたプリコーディング情報をSAで指定する必要がある。このとき、SAのためのRSは、DM−RSを送信することが合理的であり、データ送信のためのRSのみがCSI−RSで送信されてもよい。
【0070】
さらに、送信UEは、SAによってRSビームフォーミングに用いたプリコーダー情報又は送信方式(例えば、STBC)、及び/又はRIを受信UEに知らせることで、受信UEにとって送信UEがみせたポートに関するチャネル情報を取得させることができ、受信UEは、これに基づき、再送信のためのプリコーダー又はビーム選択のための情報をフィードバックすることができる。
【0071】
本明細書では、説明の便宜のために、LTEフレーム構造を例示として説明したが、これは提案技術を限ることではなく、データ及びRS送信の手順又は回数などは変更されてもよい。
【0072】
<第2の実施例>
一方、受信UEは、送信UEが送信したRSに基づいて、送信UEから受信UEへのチャネルを測定して、再送信において選好するプリコーダー(又は、ビーム)を決定して、該当プリコーダー(又は、ビーム)情報をACK/NACK応答と共に送信UEに知らせることができる。
【0073】
先ず、受信UEは、以下のような方法によって、プリコーディングを算出及び決定することができる。
【0074】
− 送信UEがデータと同一のプリコーディングがかかったRSを送信する場合、受信UEは、送信UEが送信したRSを介してチャネルを測定して、該RSのポートに対して、ランク1を仮定したプリコーディングを算出することができる。
【0075】
− 送信UEがデータとは異なるプリコーディングがかかったRSを送信する場合、予め約束されているか、送信UEがSAによって指示したRSに適用されたプリコーダーを仮定して、送信UEが送信したポートのRSによってチャネルを測定する。即ち、受信UEは、受信されたデータチャネルではなく、RSポートのチャネルに基づいてプリコーディングを算出することができる。また、RSポートに対してランク1を仮定したプリコーディングを算出することができ、該当プリコーディングは、予め規定された(予め約束された)コードブックから選ぶことができる。
【0076】
さらに、個別の受信UEが取得した再送信のための選好プリコーダー(又は、選好ビーム)情報は、ACK/NACK応答と共に送信されてもよい。受信UEは再送信に適すると判断されるプリコーダー又はビーム情報を所定のシーケンス又はビット列の形態で送信UEにフォードバックすることができる。但し、この場合、再送信に対するビームの精度は向上されることができるが、プリコーダーの数又はビームレゾリューション(resolution)に応じて求められるシーケンスの数、又はこれを表現するためのビットサイズなどが増加するというデメリットを有する。
【0077】
このような問題を解決するために、受信UEは、再送信のための選好送信ビームを選択するとき、予め約束された特定のプリコーダー(ビーム)集合内において、特定の選好送信ビームを選択してフィードバックすることができる。受信UEが少なくともSAのデコーディングまでは成功して、データデコーディングには失敗し、NACK送信を行う状況であれば、最初送信と再送信の時点の間には、ビームの変化が激しくないことが予想される。よって、受信UEは、送信UEが選択したプリコーダー(ビーム)と隣接したビームから選好再送信送信ビームを選ぶ確立が高く、この場合、候補ビーム集合のサイズを減らすことで、フィードバックオーバーヘッドそのものを減らすことができる。
【0078】
図15は、本発明の実施例によって、受信UEが特定の基準によって、選好送信ビーム又はビーム候補集合を選択する例を示す。特に、図15では、送信ビーム#0−#8が存在する状況において、ビーム#0乃至ビーム#2が隣接したビームであると仮定する。
【0079】
この場合、受信UEが送信するプリコーダー集合を送信UEと受信UEとの隣接度を基準として、ビーム#0乃至ビーム#2で構成されたビームをビーム候補集合であると設定する。仮に、受信UEがビーム#1でデータを送信された場合、再送信に用いるビームとして、ビーム候補集合内のビームのうち、ビーム#0とビーム#2がさらに優秀であるか、又はビーム#1をそのまま用いるかだけを判断して、ビーム候補集合外のビームに該当するビーム#3乃至ビーム#8に対しては考慮しなくてもよい。上述した例示では、隣接度に基づいてビーム候補集合対象ビームを選定したが、これに限られるものではない。
【0080】
また、受信UEは、複数の再送信用の送信ビーム候補集合を送信UEにフィードバックすることができ、送信UEは、複数のビーム候補のうち、少なくとも1つを選択して、単一の再送信又は繰り返し再送信を行うことができる。さらに、送信UEの再送信のための送信ビーム幅は、最初信号送信のビーム幅とは異なり得る。即ち、送信UEは、できる限り全方向性(omni−directional)又は広幅(broad)ビームを介して再送信してもよい。
【0081】
また、受信UEは、再送信に対するRIやMCS決定のためお情報も送信UEに共に送信して知らせることができる。一例として、受信UEは、自身が測定したポートのチャネル環境に基づいて、再送信に適したランクを決定し、送信UEに明示的にランク差等値のみを知らせてもよい。他の一例として、受信UEは、自身のチャネル測定に基づいて、送信UEに、CQIのようなチャネル品質情報をACK/NACKと共に送信することで、送信UE(又は、基地局)に、再送信に適したMCS選択のための情報を提供することができる。
【0082】
一方、(チャネル可逆性(Reciprocity)が保障されない場合)受信UEは、送信UEへの正確なチャネル情報を知ることができないため、受信UEのACK/NACK応答に対する送信ビーム幅は、最初の信号送信のビーム幅とは異なり得る。即ち、受信UEは、できる限り全方向性(omni−directional)又は広幅(broad)ビームを介して、ACK/NACK応答を送信することができる。他の代案として、受信UEがビームの循環によって、ACK/NACK応答を繰り返し送信することも考えられる。
【0083】
受信UEが送信した選好再送信プリコーダー(ビーム)情報は、共に送信されたACK/NACK応答がNACKである場合に限って、再送信プリコーディングに対する推薦/提案の意味を有することができる。ACKの場合、ACK/NACK応答において、再送信プリコーダー(ビーム)に対するフィールド又はシーケンスを省略されてもよく、省略されない場合は、次の周期送信に対するプリコーダー(ビーム)の提案として用いられてもよい。一方、受信UEによってフィードバックされた選好再送信プリコーダー情報に基づいて、実際に再送信に用いられるプリコーディングを決定するのは、送信UEであり得、該当プリコーディングの決定方法は、端末の具現に応じて異なるように定められてもよい。
【0084】
グループキャスト(Groupcast)/マルチキャスト端末に対するHARQ再送信は、上述した過程から決定された個別のUEチャネル(ビーム)の特性に最適化されたプリコーディング及び/又はMCSでユニキャストチャネルを介して再送信されてもよいが、個別のUEチャネル(ビーム)情報に基づいて、送信UEが決定した単一のプリコーディング及び/又はMCSで再びNACKが発生した受信UEを対象として、マルチキャストチャネルを介して再送信されてもよい。
【0085】
本明細書では、V2Vシナリオを仮定して提案技術を説明しているが、これは提案技術を制限するものではなく、ネットワーク−端末間の通信に対しても同様に適用できる。また、マルチキャスト送信に対する再送信のための方式として提案技術を説明しているが、ユニキャスト送信に対する再送信シナリオにも適用できる。
【0086】
また、本明細書では、初期送信と再送信との間のプリコーダーの更新方式を説明しているが、これに限られるのではなく、再送信が2回以上行われる場合、再送信と後続する再送信との間のプリコーダーの更新にも同様に適用できる。また、チャネル可逆性が保障される場合、初期送信とACK/NACK応答ビームフォーミングの関係及び/又はACK/NACK応答と再送信のプリコーダー更新に対しても本発明が適用できる。即ち、受信UEがビームフォーミングされたACK/NACKを送信する場合、受信UEは、チャネル可逆性によって、自身が初期データを受信するとき測定した送信UE−受信UE間のチャネル情報に基づいて、ACK/NACK応答に対するプリコーディングを決定及び実行して、ビームフォーミングされたACK/NACKを送信することができる。同様な方法として、HARQ再送信に対しては、受信UEがACK/NACK応答と共にみせたポートのRS測定に基づいて、再送信のための選好受信ビームを送信UEに選択させることも可能である。
【0087】
図16は、本発明の一実施例による通信装置のブロック構成図を例示する。
【0088】
図16を参照すると、通信装置1600は、プロセッサ1610、メモリ1620、RFモジュール1630、ディスプレイモジュール1640、及びユーザインターフェースモジュール1650を備えている。
【0089】
通信装置1600は説明の便宜のために示されたもので、一部のモジュールは省略されてもよい。また、通信装置1600は必要なモジュールをさらに備えてもよい。また、通信装置1600において一部のモジュールはより細分化したモジュールに区分されてもよい。プロセッサ1610は、図面を参照して例示した本発明の実施例に係る動作を実行するように構成される。具体的に、プロセッサ1610の詳細な動作は、図1乃至図15に記載された内容を参照すればよい。
【0090】
メモリ1620は、プロセッサ1610に接続し、オペレーティングシステム、アプリケーション、プログラムコード、データなどを格納する。RFモジュール1630は、プロセッサ1610に接続し、基底帯域信号を無線信号に変換したり、無線信号を基底帯域信号に変換する機能を果たす。そのために、RFモジュール1630は、アナログ変換、増幅、フィルタリング及び周波数アップ変換又はこれらの逆過程を行う。ディスプレイモジュール1640は、プロセッサ1610に接続し、様々な情報をディスプレイする。ディスプレイモジュール1640は、特に制限されるものではなく、LCD(Liquid Crystal Display)、LED(Light Emitting Diode)、OLED(Organic Light Emitting Diode)のような周知の要素を用いることができる。ユーザインターフェースモジュール1650は、プロセッサ1610に接続し、キーパッド、タッチスクリーンなどのような周知のユーザインターフェースの組合せで構成可能である。
【0091】
以上説明してきた実施例は、本発明の構成要素及び特徴を所定形態に結合したものである。各構成要素又は特徴は、別の明示的な言及がない限り、選択的なものとして考慮しなければならない。各構成要素又は特徴は、他の構成要素や特徴と結合しない形態で実施することもでき、一部の構成要素及び/又は特徴を結合して本発明の実施例を構成することもできる。本発明の実施例で説明される動作の順序は変更されてもよい。ある実施例の一部構成や特徴は、他の実施例に含まれてもよく、他の実施例の対応する構成又は特徴に取り替わってもよい。特許請求の範囲において明示的な引用関係にない請求項を結合して実施例を構成したり、出願後の補正により新しい請求項として含めたりできるということは明らかである。
【0092】
本文書で基地局によって行われるとした特定動作は、場合によってはその上位ノード(upper node)によって行われることもある。すなわち、基地局を含む複数のネットワークノード(network nodes)からなるネットワークにおいて端末との通信のために行われる様々な動作は、基地局又は基地局以外の他のネットワークノードによって行われ得ることは明らかである。基地局は、固定局(fixed station)、NodeB、eNodeB(eNB)、アクセスポイント(access point)などの用語にしてもよい。
【0093】
本発明に係る実施例は、様々な手段、例えば、ハードウェア、ファームウェア(firmware)、ソフトウェア又はそれらの結合などによって具現することができる。ハードウェアによる具現では、本発明の一実施例は、一つ又はそれ以上のASICs(application specific integrated circuits)、DSPs(digital signal processors)、DSPDs(digital signal processing devices)、PLDs(programmable logic devices)、FPGAs(field programmable gate arrays)、プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサなどによって具現することができる。
【0094】
ファームウェアやソフトウェアによる具現では、本発明の一実施例は、以上で説明された機能又は動作を実行するモジュール、手順、関数などの形態で具現されてもよい。ソフトウェアコードは、メモリユニットに記憶され、プロセッサによって駆動可能である。メモリユニットは、プロセッサの内部又は外部に設けられ、公知の様々な手段によってプロセッサとデータを交換することができる。
【0095】
本発明は、本発明の特徴から逸脱しない範囲で別の特定の形態に具体化できるということが当業者にとっては自明である。したがって、上記の詳細な説明は、いずれの面においても制限的に解釈してはならず、例示的なものとして考慮しなければならない。本発明の範囲は、添付の請求項の合理的な解釈によって決定すべきであり、本発明の等価的範囲内における変更はいずれも本発明の範囲に含まれる。
【産業上の利用可能性】
【0096】
上述のような無線通信システムにおいて、端末間の直接通信のためのビーム制御方法及びそのための装置は、3GPP LTEシステムに適用される例を中心として説明したが、3GPP LTEシステムの他にも、様々な無線通信システムに適用することができる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16