(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6908903
(24)【登録日】2021年7月6日
(45)【発行日】2021年7月28日
(54)【発明の名称】飲料調理方法、飲料調理システム及びその調理機器
(51)【国際特許分類】
A23L 2/00 20060101AFI20210715BHJP
A47J 31/00 20060101ALI20210715BHJP
A47J 31/44 20060101ALI20210715BHJP
【FI】
A23L2/00 Z
A47J31/00 302
A47J31/44 510
【請求項の数】15
【全頁数】12
(21)【出願番号】特願2018-148891(P2018-148891)
(22)【出願日】2018年8月7日
(65)【公開番号】特開2019-216701(P2019-216701A)
(43)【公開日】2019年12月26日
【審査請求日】2018年8月7日
(31)【優先権主張番号】107120985
(32)【優先日】2018年6月19日
(33)【優先権主張国】TW
(73)【特許権者】
【識別番号】518429447
【氏名又は名称】アイ ディ アール アイ ピ− エル ティー ディ
【氏名又は名称原語表記】IDRIP LTD
(74)【代理人】
【識別番号】100107962
【弁理士】
【氏名又は名称】入交 孝雄
(72)【発明者】
【氏名】林致得
【審査官】
小倉 梢
(56)【参考文献】
【文献】
特表2007−526025(JP,A)
【文献】
特表2010−519009(JP,A)
【文献】
国際公開第2017/085020(WO,A1)
【文献】
特表2017−527343(JP,A)
【文献】
特表2016−521139(JP,A)
【文献】
米国特許出願公開第2015/0132449(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A23L 2/00 − 2/84
A47J 31/00 − 31/60
JSTPlus/JMEDPlus/JST7580(JDreamIII)
FSTA(STN)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の異なる種類の飲料調理物の調理作業を行える飲料調理方法において、
クラウドサーバーが、該飲料調理物に設けられた種類及び個別を示す識別コードに一対一で対応する調理パラメータを生成し、これらの各調理パラメータにより該飲料調理物が調理可能であることを示す有効データとして予め設定しておく構築ステップと、
該識別コードを読み取って、そのうちの何れかの該調理パラメータに対応する第一識別メッセージを生成してクラウドサーバーに送信する読取りステップと、
クラウドサーバーが、複数の該調理パラメータから該第一識別メッセージに符合する調理パラメータを選出して調理媒介パラメータを生成し、該調理媒介パラメータが該有効データであるか否かを確認するチェックステップと、
クラウドサーバーが、該チェックステップで該調理媒介パラメータが有効データであることを確認した後、該調理媒介パラメータを読み込んで調理実行パラメータを生成し、
該調理実行パラメータを一時メモリに格納し
該調理実行パラメータに基づき該飲料調理物に対して調理作業を行い、
調理作業が完了後上記調理実行パラメータを削除して一時メモリに格納されていないことを表示する
飲料調理読込みステップと、
該調理作業を行い、その進行中プロセスの30%に達すると、調理がすでに済んだことを示すフィードバックメッセージを生成してクラウドサーバーに送信し、調理媒介パラメータを該フィードバックメッセージによって前記飲料調理物が調理可能であることを示す有効データから無効データに切り替えられるフィードバックステップ、
を含むことを特徴とする飲料調理方法。
【請求項2】
前記飲料調理方法は、同一の識別コードを読取るとそれに対応する同一の調理パラメータに対して第二識別メッセージを生成する再読取りステップを備え、
前記チェックステップは該第二識別メッセージに基づいて調理媒介パラメータを取得し、更に該調理媒介パラメータが無効データであると確認すると、前記飲料調理読込みステップへ進まないことを特徴とする請求項1記載の飲料調理方法。
【請求項3】
前記チェックステップは、前記調理媒介パラメータが無効データであると確認した時、前記飲料調理物に対して調理作業を行わないと通知する注意メッセージを生成することを特徴とする請求項2記載の飲料調理方法。
【請求項4】
前記調理媒介パラメータには、調理がすでに済んだことをマーキングする記録メッセージが設けられ、該メッセージのフィードバックによって該記録メッセージをマーキングのない初期状態からマーキングのある使用状態へ転換することを特徴とする請求項1記載の飲料調理方法
【請求項5】
前記調理媒介パラメータには調理回数を記録できる計数メッセージが設けられ、該計数メッセージは前記フィードバックメッセージによって調理回数を低減することによって該計数メッセージを前記調理作業を行わないことを示す禁止状態へ転換することを特徴とする請求項4記載の飲料調理方法。
【請求項6】
複数の異なる種類の飲料調理物に対して調理作業を行える飲料調理システムにおいて、
該飲料調理物に設けられた種類及び個別を示す識別コードに一対一で対応する調理パラメータを生成し、これらの各調理パラメータにより該飲料調理物が調理可能であることを示す有効データとするように予め設定しておくクラウドサーバーと、
該クラウドサーバーに接続され、該識別コードを読取って、そのうちの何れかの該調理パラメータに対応する第一識別メッセージを生成してクラウドサーバーに送信し、該クラウドサーバーは複数の該調理パラメータから該第一識別メッセージに符合する該調理パラメータを選出して調理媒介パラメータを生成し、該調理媒介パラメータが上記の有効データであるか否かを確認する読取り機構と、
該クラウドサーバーに接続され、該クラウドサーバーが該調理媒介パラメータが有効データであることを確認した後、該調理媒介パラメータをダウンロードして調理実行パラメータを生成し、
該調理作業を行っている時、あるいは該調理作業を行った後、該クラウドサーバーに対し、調理がすでに済んだことを示すフィードバックメッセージを生成し、該調理媒介パラメータを該フィードバックメッセージによって該有効データから該飲料調理物が調理不能であることを示す無効データへ切り替える飲料調理器機構を含むことを特徴とする飲料調理システム。
【請求項7】
前記読取り機構は、同一の識別コードを読取ると、同一の前記調理パラメータに対応する第二識別メッセージを生成し、該クラウドサーバーは、第二識別メッセージに基づいて該調理媒介パラメータを取得し、更に該調理媒介パラメータが無効データであると確認すると、前記飲料調理器機構が前記調理実行パラメータをダウンロードできなくさせ、更には該飲料調理器機構が該調理実行パラメータに基づき該飲料調理物に対して該調理作業を行わないことを特徴とする請求項6記載の飲料調理システム。
【請求項8】
前記クラウドサーバーは、前記調理媒介パラメータが無効データであるとのを確認した時、該クラウドサーバーは飲料調理物に対して調理作業を行わないと通知する注意メッセージを生成することを特徴とする請求項7記載の飲料調理システム。
【請求項9】
前記調理媒介パラメータには、調理がすでに済んだことをマーキングできる記録メッセージが設けられ、該メッセージのフィードバックによって該記録メッセージをマーキングのない初期状態からマーキングのある使用状態へ転換することを特徴とする特徴とする請求項6記載の飲料調理システム。
【請求項10】
前記調理媒介パラメータには調理回数を記録できる計数メッセージが設けられ、該計数メッセージは前記フィードバックメッセージによって調理回数が減数され、該計数メッセージを調理作業を行わないことを示す禁止状態へ転換することを特徴とする請求項9記載の飲料調理システム。
【請求項11】
異なる種類の複数の飲料調理物に対して調理作業を行え、更に複数の調理パラメータを備えるクラウドサーバーに連接する飲料調理機器において、
該クラウドサーバーに接続し、該飲料調理物に設けられた識別コードを読取って、そのうちの何れかの該調理パラメータに対応する第一識別メッセージを生成し、該クラウドサーバーによって複数の該調理パラメータから該第一識別メッセージに符合する調理パラメータを選出して調理媒介パラメータを生成し、該調理媒介パラメータが該飲料調理物が調理可能であることを示す有効データであるか否かを確認する読取り機構と、
該クラウドサーバーに接続し、該クラウドサーバーが該調理媒介パラメータが該有効データであることを確認した後、該調理媒介パラメータをダウンロードして調理実行パラメータを生成し、
調理実行パラメータを一時メモリに格納して、調理実行パラメータに従って飲料調理物に対して調理作業が実行されたとき又はその後、調理装置が飲料調理物の調理作業を完了するとプロセッサは、調理実行パラメータを削除して上記一時メモリを空白として表示し
調理作業のプロセスが30%以上に達すると、プロセッサは調理がすでに済んだことを示すフィードバックメッセージを生成してクラウドサーバーに送信し、クラウドサーバーは、該調理媒介パラメータを該フィードバックメッセージによって該有効データから該飲料調理物が調理不能であることを示す無効データへ切り替える飲料調理器機構を含むことを特徴とする飲料調理機器。
【請求項12】
前記読取り機構は、同一の前記識別コードを読取ると、同一の前記調理パラメータに対応する第二識別メッセージを生成し、前記クラウドサーバーは、該第二識別メッセージに基づいて該調理媒介パラメータを取得し、更に該調理媒介パラメータにより無効データであると確認すると、前記飲料調理器機構が該調理実行パラメータをダウンロードできなくさせ、更には該飲料調理器機構が該調理実行パラメータに基づき前記飲料調理物に対して前記調理作業を行わないことを特徴とする請求項11記載の飲料調理機器。
【請求項13】
前記クラウドサーバーは、前記調理媒介パラメータが無効データであると確認した時、該クラウドサーバーはその飲料調理物に対して前記調理作業を行わないと通知する注意メッセージを生成することを特徴とする請求項12記載の飲料調理機器。
【請求項14】
前記調理媒介パラメータには、調理がすでに済んだことをマーキングできる記録メッセージが設けられ、該メッセージのフィードバックによって該記録メッセージをマーキングのない初期状態からマーキングのある使用状態へ転換することを特徴とする請求項11記載の飲料調理機器。
【請求項15】
前記調理媒介パラメータには調理回数を記録できる計数メッセージが設けられ、該計数メッセージは前記フィードバックメッセージによって調理回数が減数され、該計数メッセージを前記調理作業を行わないことを示す禁止状態へ転換することを特徴とする請求項14記載の飲料調理機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、飲料品質を安定できる方法で、特に飲料調理物が何度も調理されるのを防止する飲料調理方法、飲料調理システム及びその調理機器に係わる。
【背景技術】
【0002】
飲食文化の変化に伴い、食材の多様性だけでなく、各種食材の調理方式にも多様な変化があり、特に液体飲料には種類の多様性と便利性が考慮され、市場では非常に多くの供給方式がある。
【0003】
現在、市場において、専売飲料のドリンク店があり、そのドリンク店では、消費者の好みに応じてドリンクのアイスとホット、糖度のレベルを調整することができる。現在のドリンク店では、人の手によってドリンクが作られるが、調理をする店員の経験がそれぞれ異なるため、異なる店員に拠ってドリンクの味も異なってしまう。更に同一の店員が同じドリンクを作ってもドリンクの味に差が出ることもある。これに拠って経験不足の店員か、または経験豊富な店員が作った時ではドリンクの調理が異なるために、異なる味のドリンクになってしまうことがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2011−224242号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、同一の飲料調理物が何度も調理されることでドリンクの味に影響するのを防止し、更に同一種の飲料調理物が調理へ進んだ後、すべてドリンクの味が統一される飲料調理方法、飲料調理システム及びその調理機器提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記該目的を達成するため、良好な実施例において、本発明の飲料調理方法は、以下のステップを含む異なる種類の複数の飲料調理物(茶葉や磨砕コーヒー豆や粉乳や粉末清涼飲料など)の調理作業を行う。
第一の構築ステップは、複数の調理パラメータを生成し、更に各該調理パラメータを該飲料調理物に設けられた識別コードに一対一で対応させ、各該調理パラメータを該飲料調理物が調理可能であることを示す有効データに予め設定しておく。
第二の読取りステップは、該識別コードを読み取って、そのうちの何れかの該調理パラメータに対応する第一識別メッセージを生成する。
第3のチェックステップは、複数の該調理パラメータから該第一識別メッセージに符合する該調理パラメータを選出して調理媒介パラメータを生成し、該調理媒介パラメータが該有効データであるか否かを確認する。
第4の飲料調理読込みステップは、該チェックステップで該調理媒介パラメータが該有効データであることを確認した時、該調理媒介パラメータを読み込んで調理実行パラメータを生成し、該調理実行パラメータに基づき該飲料調理物に対して該調理作業を行う。
第5のフィードバックステップは、該調理作業を行っている時、あるいは該調理作業を行った後、調理がすでに済んだことを示すフィードバックメッセージを生成し、該調理媒介パラメータを該フィードバックメッセージによって該有効データから該飲料調理物が調理不能であることを示す無効データに切り替える。また、再読取りステップは、同一の該識別コードを読取り、同一の該調理パラメータに対応する第二識別メッセージを生成する再読取りステップを備え、該チェックステップは該第二識別メッセージに基づいて該調理媒介パラメータを取得し、更に該調理媒介パラメータが該無効データであると確認すると、該飲料調理読込みステップへ進まない。
【0007】
当実施例に於いて、該調理媒介パラメータが該無効データであると確認した時、該飲料調理物に対して該調理作業を行わないと通知する注意メッセージを生成する。
【0008】
他の実施例に於いて、本発明の飲料調理システムは、異なる種類の複数の飲料調理物に対して該調理作業を行え、更にクラウドサーバー、読取り機構及び飲料調理器機構から構成される。
【0009】
該クラウドサーバーは複数の調理パラメータを生成するのに用い、各該調理パラメータを該飲料調理物に設けられた識別コードに一対一で対応し、而該クラウドサーバー次に各該調理パラメータを該飲料調理物が調理可能であることを示す有効データに予め設定しておく。その他、該読取り機構該クラウドサーバーに接続し、更に該識別コードを読み取るのに用いる。そのうち一の何れかの該調理パラメータに対応する第一識別メッセージを生成する。該クラウドサーバーによって複数の該調理パラメータから該第一識別メッセージに符合する該調理パラメータを選出して、調理媒介パラメータを生成し、該調理媒介パラメータが有効データであるか否かを確認する。
【0010】
更に、該飲料調理器機構は該クラウドサーバーに接続し、該クラウドサーバーが該調理媒介パラメータが該有効データであることを確認した時、該調理媒介パラメータをダウンロードして調理実行パラメータを生成する。また該調理作業を行っている時、あるいは該調理作業を行った後、該クラウドサーバーに対して調理がすでに済んだことを示すフィードバックメッセージを生成する。該調理媒介パラメータを該フィードバックメッセージによって該有効データから該飲料調理物が調理不能であることを示す無効データへ切り替える。更に該読取り機構は同一の該識別コードを読取り、同一の該調理パラメータに対応する第二識別メッセージを生成し、該クラウドサーバーは、第二識別メッセージに基づいて該調理媒介パラメータを取得し、更に該調理媒介パラメータが該無効データであると確認すると。該飲料調理器機構が該調理実行パラメータをダウンロードできなくさせ、更には該飲料調理器機構は該調理実行パラメータに基づき該飲料調理物に対して該調理作業を行わない。
【0011】
当実施例に於いて、該クラウドサーバーは該調理媒介パラメータが該無効データであると確認した時、該クラウドサーバーは該飲料調理物に対して該調理作業を行わないと通知する注意メッセージを生成する。
【0012】
また別の実施例に於いて、本発明の飲料調理機器は、異なる種類の複数の飲料調理物に対して該調理作業を行え、更に複数の調理パラメータを備えるクラウドサーバーに連接する。そのうち、該飲料調理機器は、主に読取り機構及び飲料調理器機構から構成される。
【0013】
該読取り機構は該クラウドサーバーに接続し、更に該飲料調理物に設けられた識別コードを読取るのに用い、そのうちの何れかの該調理パラメータに対応する第一識別メッセージを生成し、該クラウドサーバーによって複数の調理パラメータから該第一識別メッセージに符合する調理パラメータを選出して調理媒介パラメータを生成し、該調理媒介パラメータが該飲料調理物が調理可能であることを示す有効データであるか否かを確認する。
【0014】
更に該飲料調理器機構は、該クラウドサーバーに接続し、該クラウドサーバーが該調理媒介パラメータが該有効データであることを確認した時、該調理媒介パラメータをダウンロードして調理実行パラメータを生成する。該飲料調理器機構が該調理作業を行っている時、あるいは該調理作業を行った後、該クラウドサーバーに対して調理がすでに済んだことを示すフィードバックメッセージを生成し、該調理媒介パラメータを該フィードバックメッセージによって該有効データから該飲料調理物が調理不能であることを示す無効データへ切り替え、更に該調理媒介パラメータを無効調理パラメータに転換させる。
【0015】
そのうち、該読取り機構は同一の該識別コードを読取り、同一の該調理パラメータに対応する第二識別メッセージを生成し、該クラウドサーバーは、第二識別メッセージに基づいて該調理媒介パラメータを取得し、更に該調理媒介パラメータが無効データであると確認すると、該飲料調理器機構が該調理実行パラメータをダウンロードできなくさせ、更には該飲料調理器機構は該調理実行パラメータに基づき該飲料調理物に対して該調理作業を行わない。当実施例に於いて、該クラウドサーバーは該無効調理パラメータが無効データであると確認した時、該クラウドサーバーは該飲料調理物が該調理作業を行わないと通知する注意メッセージを生成する。
【0016】
前述の三種の実施例において、該調理媒介パラメータには、調理がすでに済んだことをマーキングできる記録メッセージが設けられ、該フィードバックメッセージによって該記録メッセージをマーキングのない初期状態からマーキングのある使用状態へ転換する。
【0017】
もしくは、該調理媒介パラメータは調理回数を記録できる計数メッセージが設けられ、該計数メッセージは該フィードバックメッセージによって調理回数が減り、該計数メッセージを該調理作業を行わないことを示す禁止状態へ転換する。更に該飲料調理器機構が該飲料調理物に対して該調理作業が完成した時、該調理実行パラメータを削除する。
【発明の効果】
【0018】
本発明の利点は、飲料調理物に対して調理作業を行っている時、あるいは調理作業を行った後、調理がすでに済んだことを示すフィードバックメッセージを生成し、調理媒介パラメータをフィードバックメッセージによって該無効データに転換する。これらに拠って、同一の飲料調理物が何度も調理されることでドリンクの味に影響するのを防止し、更に同一種の飲料調理物が調理へ進んだ後、飲料はすべて同じ味を保つことである。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図1】本発明の飲料調理方法の第一実施例のステップフローチャートである。
【
図2】本発明の飲料調理システムの第一実施例のモジュールブロックダイアグラムである。
【
図6】
図1の飲料調理読込みステップの指示図である。
【
図7】
図1のフィードバックステップの指示図である。
【
図9】本発明のディスプレイに注意メッセージを表示した指示図である。
【
図10】本発明の第二実施例のチェックステップの指示図である。
【
図11】本発明の第二実施例のフィードバックステップの指示図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
本発明の構造、使用及びその特徴を更に一層明確にするため、実施例を挙げて図式と共に以下に説明する。
【実施例1】
【0021】
図1と
図2に示すのは、本発明の第一実施例であり、本発明の飲料調理方法1は、飲料調理システム2と共に使用する。異なる複数の種類の飲料調理物3(茶葉や磨砕コーヒー豆や粉乳や粉末清涼飲料など、
図4A参照)によって調理作業を行い、飲料調理システム2はクラウドサーバー20及び飲料調理機器21を備える。
飲料調理機器21は底台211(
図4A参照)、支持フレーム212(
図4A参照)及び出水ヘッド213(例として
図4A参照)の三部分を備え、支持フレーム212内部には液体を保存できる貯水槽22及びバーコードを感知する読取り機構23を設置する。
また出水ヘッド213内部にはクラウドサーバー20に接続する伝送機構24、情報を処理するプロセッサー25、メッセージに基づき運転する飲料調理器機構26、メッセージ保存できる暫時メモリ27及び液体を加熱できる加熱機構28を備える。更に出水ヘッド213外部にはメッセージを表示するディスプレイスクリーン29を設置する。
これら読取り機構23、伝送機構24、飲料調理器機構26、暫時メモリ27、加熱機構28及びディスプレイスクリーン29の六者はそれぞれプロセッサー25に電気的に接続する。
【0022】
図1と
図3に示すとおり、具体的応用時、先ず構築ステップ10に進む。先ず、異なる複数の種類の飲料調理物3(
図4B参照)にはそれぞれ識別コード30を設ける。またクラウドサーバー20は複数の調理パラメータをこれらの識別コード30に一対一で対応させて構築し、次いで各調理パラメータを該飲料調理物に対し、調理作業かできることを示す有効データとして予め設定する。これに拠って、構築ステップ10が完成する。
当実施例において、調理パラメータは液体温度を制御する温度メッセージ、液体の出水量を制御する流水量メッセージ、液体の出水ルートを制御するルートメッセージ、調理がすでに済んだことを示す記録メッセージ、調理回数を記録できる計数メッセージを備える。
【0023】
図1、
図4Aと
図4Bに示すとおり、一個の飲料調理物3を飲料調理機器21にセットし、飲料調理物3外表面の識別コード30を読取り機構23の読取り範囲内に設置する。
次いで、読取り機構23は識別コード30を読み取り、そのうち一個の調理パラメータ(
図5の調理媒介パラメータに対応する)に対応する第一識別メッセージを生成し、更に該第一識別メッセージをプロセッサー25に伝送し、第一識別メッセージを次に伝送機構24を経てクラウドサーバー20へ送って読取りステップ11が完成する。
但し、識別コード30が読取り機構23の読取り範囲内にない時、読取り機構23は識別コード30を読み取れず、更に読取り機構23は第一識別メッセージを生成することができず、読取りステップ11を完成することができない。
【0024】
図1と
図5に示すとおり、上記の読取りステップ11が完成した後、チェックステップ12へ進む。クラウドサーバー20が第一識別メッセージを受信すると、クラウドサーバー20は複数の調理パラメータをそれぞれ第一識別メッセージと対比してこれら複数の調理パラメータから第一識別メッセージに符合する調理パラメータを選び取り調理媒介パラメータを生成する。
その後、クラウドサーバー20は調理媒介パラメータが有効データであるか否かを確認する。当実施例において、クラウドサーバー20は調理媒介パラメータの記録メッセージが調理に進んだ記録があるか否かによって、調理媒介パラメータが有効データであるか否かを判断する。図に示すとおり、記録メッセージは如何なる記録もない初期状態であるため、クラウドサーバー20は調理媒介パラメータが有効データであることを確認する。
【0025】
図1と
図6に示すとおり、クラウドサーバー20は調理媒介パラメータが有効データであることを確認すると、飲料調理読込みステップ13へ進み、飲料調理機器21に調理媒介パラメータをダウンロードして調理実行パラメータを生成し、調理実行パラメータを暫時メモリ27に保存する。続いて飲料調理機器21のプロセッサー25は調理実行パラメータを読取り、加熱機構28によって先ず調理実行パラメータの温度メッセージで貯水槽22内部の液体に対して加熱を行う。更に貯水槽22内部の液体が予め設定した温度に達すると、飲料調理器機構26は調理パラメータの流水量メッセージとルートメッセージによって飲料調理物3に対して調理作業を行い、液体と飲料調理物3の粉体に対して混合して抽出液体(図未提示)を生成する。
更に飲料調理読込みステップ13が完了した後、プロセッサー25は調理実行パラメータを削除すると、暫時メモリ27は如何なるメッセージも保存していない空白状態となる。
【0026】
図1と
図7に示すとおり、飲料調理器機構26が飲料調理物3に対して調理作業を行い、30%のプロセスに達した時、フィードバックステップ14へ進む。そのうち、飲料調理器機構26は飲料調理物3に対し調理作業をする過程において、プロセッサー25は伝送機構24へ伝送するフィードバックメッセージを生成し、フィードバックメッセージをクラウドサーバー20へ伝送し、調理媒介パラメータをフィードバックメッセージによって有効データから飲料調理物3に対して調理へ進むことができない無効データに切り替える。
なお、前記フィードバックステップ14は調理作業を行っているとき実行されると説明したが、調理作業を行った後に実行されてもよい。当実施例に於いて、クラウドサーバー20がフィードバックメッセージを受信した時、調理媒介パラメータの記録メッセージはフィードバックメッセージによって、記録メッセージが飲料調理物3の調理作業がすでに済んだことをマーキングのない初期状態から調理作業がすでに済んだことをマーキングのある使用状態へ転換する。これらに拠って、調理媒介パラメータを無効データに転換するが、その時、その他の調理パラメータは変わらず有効データである。
【0027】
図1と
図8に示すとおり、調理作業を行う同一の飲料調理物3が飲料調理機器21に再度セットされると、読取り機構23は識別コード30を読み取って再読取りステップ15へ進む。読取り機構23が識別コード30を読み取って同一の調理パラメータ(調理媒介パラメータに対応する)に対応する第二識別メッセージを生成し、第二識別メッセージを伝送機構へ伝送し、クラウドサーバー20は第二識別メッセージを受信する。
【0028】
図9に示すとおり、再読取りステップ15が完成した後、チェックステップ12へ進む。クラウドサーバー20は第二識別メッセージに基づき、同じ調理媒介パラメータを取得し、更に調理媒介パラメータは無効データであると表示するのを確認する。クラウドサーバー20が調理媒介パラメータが無効データであると確認した時、クラウドサーバー20は飲料調理物に対して調理作業を行わないと通知する注意メッセージを生成し、注意メッセージは伝送機構24を経てプロセッサー25へ伝送し、プロセッサー25が注意メッセージを稼働させ、ディスプレイスクリーン29が注意メッセージを表示して飲料調理物3が調理作業を行わないことを知らせ、且つ調理媒介パラメータは無効データであるため、飲料調理機器21は無効データをダウンロードできず、暫時メモリ27は如何なるメッセージも保存せず、加熱機構28と飲料調理器機構26両者は稼働できない。
【実施例2】
【0029】
第二実施例に於いて、第一較佳実施例との違いは、チェックステップ12及びフィードバックステップ14にあり、その他ステッププロセスは第一実施例と同じであるため、当実施例に於いては説明しない。
【0030】
図10に示すとおり、チェックステップ12に進む時、クラウドサーバー20は調理媒介パラメータの計数メッセージにはまだ調理回数があるか否かによって、調理媒介パラメータが有効データであるか否かを判断する。図に示すとおり、計数メッセージが数字1を表示して飲料調理物3が一回調理する使用可能状態に進めることを表示し、更にクラウドサーバー20は調理媒介パラメータが有効データであることを確認し、それに拠って飲料調理読込みステップ13へ進む。
【0031】
図11に示すとおり、フィードバックステップ14に進む時、調理媒介パラメータの計数メッセージは、フィードバックメッセージを通じ、調理回数が減り、更に調理回数は数字1から数字0へ変化して飲料調理物3が調理へ進めない禁止状態であることを示し、それに拠って、調理媒介パラメータは無効データへ転換する。
【0032】
以上に挙げた実施例は、本発明を説明するためだけに用いられ、本発明を制限するものではない。拠って、本発明の精神的範疇から離れず、当業界に習熟した者が考える本発明の請求範囲に基づく各種の簡易な変形及び修飾はすべて本発明の請求範囲に含まれるものとする。
【符号の説明】
【0033】
1 飲料調理方法
10 構築ステップ
11 読取りステップ
12 チェックステップ
13 飲料調理読込みステップ
14 フィードバックステップ
15 再読取りステップ
2 飲料調理システム
20 クラウドサーバー
21 飲料調理機器
211 底台
212 支持フレーム
213 出水ヘッド
22 貯水槽
23 読取り機構
24 伝送機構
25 プロセッサー
26 飲料調理器機構
27 暫時メモリ
28 加熱機構
29 ディスプレイスクリーン
3 飲料調理物
30 識別コード