【文献】
MediaTek Inc.,Remaining Details on Bandwidth Part Operation in NR[online],3GPP TSG RAN WG1 Meeting #92 R1-1801638,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_92/Docs/R1-1801638.zip>,2018年 2月17日
【文献】
vivo,Remaining issues on CBG-based (re)transmission[online],3GPP TSG RAN WG1 Meeting #92 R1-1801541,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_92/Docs/R1-1801541.zip>,2018年 2月15日
【文献】
Huawei, HiSilicon,Summary of remaining issues on NR CA[online],3GPP TSG RAN WG1 Meeting #92 R1-1801348,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_92/Docs/R1-1801348.zip>,2018年 2月17日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
無線通信システムにおいて、端末がHARQ−ACK(Hybrid Automatic Repeat request-Acknowledgement)信号を送信する方法であって、
Pcell(Primary cell)の第1BWP(Bandwidth Part)及びScell(Secondary cell)の第2BWPを介して、前記HARQ−ACK信号に関連する少なくとも1つの第1PDSCH(Physical Downlink Shared Channel)を受信し、
前記Pcellの前記第1BWPを介して、前記Pcellの前記第1BWPから前記Pcellの第3BWPに、下りリンク信号に関連する活性BWPに変更する為に、第1下りリンク制御情報(Downlink Control Information;DCI)を受信し、
前記Scellの前記第2BWPを介して、前記Scellの前記第2BWPの為に、PDSCHをスケジューリングする為の第2DCIを受信し、
前記Scellの前記第2BWP及び前記Pcellの前記第3BWPを介して、前記HARQ−ACK信号に関連する少なくとも1つの第2PDSCHを受信し、
前記Pcellに、前記Pcellの前記第3BWPのHARQ−ACKコードブックタイプに基づいて決定された前記HARQ−ACK信号を送信し、
前記HARQ−ACK信号は、前記少なくとも1つの第1PDSCHの為のHARQ−ACK情報を含まず、
前記Pcellの前記第3BWPの前記HARQ−ACKコードブックタイプが準−静的HARQ−ACKコードブックであることに基づいて、前記S cellの前記第2BWPの前記HARQ−ACKコードブックタイプが、動的HARQ−ACKコードブック又は前記準−静的HARQ−ACKコードブックであり、
前記第2DCIは、DAI(Downlink Assignment Index)フィールドを含まず、及び、
前記HARQ−ACK信号は、前記準−静的HARQ−ACKコードブックに基づいて決定され、
前記Pcellの前記第3BWPの前記HARQ−ACKコードブックタイプが動的HARQ−ACKコードブックであることに基づいて、前記Scellの前記第2BWPの前記HARQ−ACKコードブックタイプが、前記動的HARQ−ACKコードブック又は前記準−静的HARQ−ACKコードブックであり、
前記第2DCIは、前記DAIフィールドを含み、及び、
前記HARQ−ACK信号は、前記動的HARQ−ACKコードブックに基づいて決定される、HARQ−ACK信号送信方法。
前記HARQ−ACK信号は、PUCCH(Physical Uplink Control Channel)を介して送信される、請求項1に記載のHARQ−ACK信号送信方法。
無線通信システムにおいて、HARQ−ACK(Hybrid Automatic Repeat Request− ACKnowledgement)信号を送信する通信装置であって、
メモリ;及び
前記メモリに連結されたプロセッサ;を備えてなり、
前記プロセッサは、
Pcell(Primary cell)の第1BWP(Bandwidth Part)及びScell(Secondary cell)の第2BWPを介して、前記HARQ−ACK信号に関連する少なくとも1つの第1PDSCH(Physical Downlink Shared Channel)を受信し、
前記Pcellの前記第1BWPを介して、前記Pcellの前記第1BWPから前記Pcellの第3BWPに、下りリンク信号に関連する活性BWPに変更する為に、第1下りリンク制御情報(Downlink Control Information;DCI)を受信し、
前記Scellの前記第2BWPを介して、前記Scellの前記第2BWPの為に、PDSCHをスケジューリングする為の第2DCIを受信し、
前記Scellの前記第2BWP及び前記Pcellの前記第3BWPを介して、前記HARQ−ACK信号に関連する少なくとも1つの第2PDSCHを受信し、
前記Pcellに、前記Pcellの前記第3BWPのHARQ−ACKコードブックタイプに基づいて決定された前記HARQ−ACK信号を送信し、
前記HARQ−ACK信号は、前記少なくとも1つの第1PDSCHの為のHARQ−ACK情報を含まず、
前記Pcellの前記第3BWPの前記HARQ−ACKコードブックタイプが準−静的HARQ−ACKコードブックであることに基づいて、前記S cellの前記第2BWPの前記HARQ−ACKコードブックタイプが、動的HARQ−ACKコードブック又は前記準−静的HARQ−ACKコードブックであり、
前記第2DCIは、DAI(Downlink Assignment Index)フィールドを含まず、及び、
前記HARQ−ACK信号は、前記準−静的HARQ−ACKコードブックに基づいて決定され、
前記Pcellの前記第3BWPの前記HARQ−ACKコードブックタイプが動的HARQ−ACKコードブックであることに基づいて、前記Scellの前記第2BWPの前記HARQ−ACKコードブックタイプが、前記動的HARQ−ACKコードブック又は前記準−静的HARQ−ACKコードブックであり、
前記第2DCIは、前記DAIフィールドを含み、及び、
前記HARQ−ACK信号は、前記動的HARQ−ACKコードブックに基づいて決定される、通信装置。
無線通信システムにおいて、基地局がHARQ−ACK(Hybrid Automatic Repeat Request− ACKnowledgement)信号を受信する方法であって、
Pcell(Primary cell)の第1BWP(Bandwidth Part)及びScell(Secondary cell)の第2BWPを介して、前記HARQ−ACK信号に関連する少なくとも1つの第1PDSCH(Physical Downlink Shared Channel)を送信し、
前記Pcellの前記第1BWPを介して、前記Pcellの前記第1BWPから前記Pcellの第3BWPに、下りリンク信号に関連する活性BWPに変更する為に、第1下りリンク制御情報(Downlink Control Information;DCI)を送信し、
前記Scellの前記第2BWPを介して、前記Scellの前記第2BWPの為に、PDSCHをスケジューリングする為の第2DCIを送信し、
前記Scellの前記第2BWP及び前記Pcellの前記第3BWPを介して、前記HARQ−ACK信号に関連する少なくとも1つの第2PDSCHを送信し、
前記Pcellから、前記Pcellの前記第3BWPのHARQ−ACKコードブックタイプに基づいて決定された前記HARQ−ACK信号を受信し、
前記HARQ−ACK信号は、前記少なくとも1つの第1PDSCHの為のHARQ−ACK情報を含まず、
前記Pcellの前記第3BWPの前記HARQ−ACKコードブックタイプが準−静的HARQ−ACKコードブックであることに基づいて、前記S cellの前記第2BWPの前記HARQ−ACKコードブックタイプが、動的HARQ−ACKコードブック又は前記準−静的HARQ−ACKコードブックであり、
前記第2DCIは、DAI(Downlink Assignment Index)フィールドを含まず、及び、
前記HARQ−ACK信号は、前記準−静的HARQ−ACKコードブックに基づいて決定され、
前記Pcellの前記第3BWPの前記HARQ−ACKコードブックタイプが動的HARQ−ACKコードブックであることに基づいて、前記Scellの前記第2BWPの前記HARQ−ACKコードブックタイプが、前記動的HARQ−ACKコードブック又は前記準−静的HARQ−ACKコードブックであり、
前記第2DCIは、前記DAIフィールドを含み、及び、
前記HARQ−ACK信号は、前記動的HARQ−ACKコードブックに基づいて決定される、HARQ−ACK信号受信方法。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、添付図面を参照しながら説明する本発明の実施例によって本発明の構成、作用及び他の特徴をより容易に理解できるであろう。以下の実施例は本発明の技術的特徴が3GPPシステムに適用された例である。
【0023】
この明細書では、LTEシステム、LTE−Aシステム及びNRシステムを用いて本発明の実施例を説明しているが、これは一例であり、本発明の実施例は上記定義に該当するいかなる通信システムにも適用することができる。
【0024】
また、この明細書では、基地局の名称がRRH(remote radio head)、eNB、TP(transmission point)、RP(reception point)、中継器(relay)などの包括的な用語で使用されている。
【0025】
3GPP基盤の通信標準は、上位階層から生じる情報を運ぶリソース要素に対応する下りリンク物理チャネルと、物理階層によって用いられるが、上位階層から生じる情報を搬送しないリソース要素に対応する下りリンク物理信号を定義する。例えば、物理下りリンク共有チャネル(physical downlink shared channel、PDSCH)、物理ブロードキャストチャネル(physical broadcast channel、PBCH)、物理マルチキャストチャネル(physical multicast channel、PMCH)、物理制御フォーマット指示子チャネル(physical control format indicator channel、PCFICH)、物理下りリンク制御チャネル(physical downlink control channel、PDCCH)及び物理ハイブリッドARQ指示子チャネル(physical hybrid ARQ indicator channel、PHICH)が下りリンク物理チャネルとして定義されており、参照信号と同期信号が下りリンク物理信号として定義されている。パイロット(pilot)とも呼ばれる参照信号(reference signal、RS)は、eNBとUEが互いに知っている既に定義された特別な波形の信号を意味するが、例えば、セル特定的RS(cell specific RS)、UE−特定的RS(UE−specific RS、UE−RS)、ポジショニングRS(positioning RS、PRS)及びチャネル状態情報RS(channel state information RS、CSI−RS)が下りリンク参照信号として定義される。3GPP LTE/LTE−A標準は、上位階層から生じる情報を搬送するリソース要素に対応する上りリンク物理チャネルと、物理階層によって用いられるが、上位階層から生じる情報を搬送しないリソース要素に対応する上りリンク物理信号を定義している。例えば、物理上りリンク共有チャネル(physical uplink shared channel、PUSCH)、物理上りリンク制御チャネル(physical uplink control channel、PUCCH)、物理任意接続チャネル(physical random access channel、PRACH)が上りリンク物理チャネルとして定義され、上りリンク制御/データ信号のための復調参照信号(demodulation reference signal、DMRS)と上りリンクチャネル測定に用いられるサウンディング参照信号(sounding reference signal、SRS)が定義される。
【0026】
本発明で、PDCCH(Physical Downlink Control CHannel)/PCFICH(Physical Control Format Indicator CHannel)/PHICH((Physical Hybrid automatic retransmit request Indicator CHannel)/PDSCH(Physical Downlink Shared Channel)はそれぞれ、DCI(Downlink Control Information)/CFI(Control Format Indicator)/下りリンクACK/NACK(ACKnowlegement/Negative ACK)/下りリンクデータを搬送する時間−周波数リソースの集合或いはリソース要素の集合を意味する。また、PUCCH(Physical Uplink Control CHannel)/PUSCH(Physical Uplink Shared CHannel)/PRACH(Physical Random Access CHannel)はそれぞれ、UCI(Uplink Control Information)/上りリンクデータ/ランダムアクセス信号を搬送する時間−周波数リソースの集合或いはリソース要素の集合を意味する。本発明では、特に、PDCCH/PCFICH/PHICH/PDSCH/PUCCH/PUSCH/PRACHに割り当てられたり、これに属した時間−周波数リソース或いはリソース要素(resource element、RE)をそれぞれ、PDCCH/PCFICH/PHICH/PDSCH/PUCCH/PUSCH/PRACH RE又はPDCCH/PCFICH/PHICH/PDSCH/PUCCH/PUSCH/PRACHリソースと称する。以下では、UEがPUCCH/PUSCH/PRACHを送信するという表現は、それぞれ、PUSCH/PUCCH/PRACHの上で/を通じて、上りリンク制御情報/上りリンクデータ/任意接続信号を送信することと同じ意味で使われる。また、eNBがPDCCH/PCFICH/PHICH/PDSCHを送信するという表現は、それぞれ、PDCCH/PCFICH/PHICH/PDSCHの上で/を通じて、下りリンクデータ/制御情報を送信することと同じ意味で使われる。
【0027】
以下では、CRS/DMRS/CSI−RS/SRS/UE−RSが割り当てられた或いは設定された(configured)OFDMシンボル/副搬送波/REを、CRS/DMRS/CSI−RS/SRS/UE−RSシンボル/搬送波/副搬送波/REと称する。例えば、トラッキングRS(tracking RS、TRS)が割り当てられた或いは設定されたOFDMシンボルは、TRSシンボルと称し、TRSが割り当てられた或いは設定された副搬送波は、TRS副搬送波と称し、TRSが割り当てられた或いは設定されたREはTRS REと称する。また、TRS送信のために設定された(configured)サブフレームを、TRSサブフレームと称する。また、ブロードキャスト信号が送信されるサブフレームを、ブロードキャストサブフレーム或いはPBCHサブフレームと称し、同期信号(例えば、PSS及び/又はSSS)が送信されるサブフレームを、同期信号サブフレーム或いはPSS/SSSサブフレームと称する。PSS/SSSが割り当てられた或いは設定された(configured)OFDMシンボル/副搬送波/REをそれぞれ、PSS/SSSシンボル/副搬送波/REと称する。
【0028】
本発明で、CRSポート、UE−RSポート、CSI−RSポート、TRSポートとは、それぞれ、CRSを送信するように設定された(configured)アンテナポート、UE−RSを送信するように設定されたアンテナポート、CSI−RSを送信するように設定されたアンテナポート、TRSを送信するように設定されたアンテナポートを意味する。CRSを送信するように設定されたアンテナポートは、CRSポートによってCRSが占有するREの位置によって相互区別でき、UE−RSを送信するように設定された(configured)アンテナポートは、UE−RSポートによってUE−RSが占有するREの位置によって相互区別でき、CSI−RSを送信するように設定されたアンテナポートは、CSI−RSポートによってCSI−RSが占有するREの位置によって相互区別できる。従って、CRS/UE−RS/CSI−RS/TRSポートという用語が、一定リソース領域内でCRS/UE−RS/CSI−RS/TRSが占有するREのパターンを意味する用語として用いられることもある。
【0029】
図1は3GPP無線接続網の規格に基づく端末とE−UTRANの間の無線インターフェースプロトコルの制御平面(control plane)及び使用者平面(user plane)の構造を示す図である。制御平面は端末(User Equipment;UE)とネットワークが信号を管理するために用いる制御メッセージが送信される通路を意味する。使用者平面はアプリケーション階層で生成されたデータ、例えば、音声データ又はインターネットパケットデータなどが送信される通路を意味する。
【0030】
第1の階層である物理階層は、物理チャネル(Physical Channel)を用いて上位階層に情報送信サービス(Information Transfer Service)を提供する。物理階層は上位にある媒体接続制御(Medium Access Control)階層とは送信チャネル(Transport Channel)を介して連結される。この送信チャネルを介して媒体接続制御階層と物理階層の間でデータが移動する。送信側と受信側の物理階層の間では物理チャネルを介してデータが移動する。物理チャネルは時間と周波数を無線リソースとして活用する。具体的には、物理チャネルは、下りリンクにおいて、OFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiple Access)方式で変調され、上りリンクにおいては、SC−FDMA(Single Carrier Frequency Division Multiple Access)方式で変調される。
【0031】
第2の階層である媒体接続制御(Medium Access Control;MAC)階層は、論理チャネル(Logical Channel)を介して上位階層である無線リンク制御(Radio Link Control;RLC)階層にサービスを提供する。第2の階層のRLC階層は信頼性のあるデータ送信を支援する。RLC階層の機能はMAC内部の機能ブロックにより具現できる。第2の階層のPDCP階層は帯域幅が狭い無線インターフェースにおいてIPv4或いはIPv6のようなIPパケットを効率的に送信するために不要な制御情報を減らすヘッダ圧縮(Header Compression)の機能を果たす。
【0032】
第3の階層である最下部に位置する無線リソース制御(Radio Resource Control;RRC)階層は、制御平面でのみ定義される。RRC階層は無線ベアラ(Radio Bearer)の設定(configuration)、再設定(re−configuration)及び解除(release)に関連して論理チャネル、送信チャネル及び物理チャネルの制御を担当する。無線ベアラは端末とネットワークの間のデータ伝達のために第2の階層により提供されるサービスを意味する。このために、端末とネットワークのRRC階層は互いにRRCメッセージを交換する。端末とネットワークのRRC階層の間にRRC連結(RRC Connected)がある場合、端末はRRC連結状態(Connected Mode)であり、そうではない場合はRRC休止状態(Idle Mode)である。RRC階層の上位にあるNAS(Non−Access Stratum)階層は、セッション管理(Session Management)と移動性管理(Mobility Management)などの機能を果たす。
【0033】
ネットワークから端末にデータを送信する下り送信チャネルとしては、システム情報を送信するBCH(Broadcast Channel)、ページングメッセージを送信するPCH(Paging Channel)、使用者トラフィックや制御メッセージを送信する下りSCH(Shared Channel)などがある。下りマルチキャスト又は放送サービスのトラフィック又は制御メッセージの場合、下りSCHを介して送信され、又は特の下りMCH(Multicast Channel)を介して送信されることができる。なお、端末からネットワークにデータを送信する上り送信チャネルとしては、初期制御メッセージを送信するRACH(Random Access Channel)、使用者トラフィックや制御メッセージを送信する上りSCH(Shared Channel)がある。送信チャネルの上位にありかつ送信チャネルにマッピングされる論理チャネル(Logical Channel)としては、BCCH(Broadcast Control Channel)、PCCH(Paging Control Channel)、CCCH(Common Control Channel)、MCCH(Multicast Control Channel)、MTCH(Multicast Traffic Channel)などがある。
【0034】
図2は3GPPシステムに用いられる物理チャネル及びこれらを用いた一般的な信号送信方法を説明する図である。
【0035】
端末は、電源がオンになったり新たにセルに進入した場合は、基地局と同期を合わせるなどの初期セル探索(Initial cell search)作業を行う(S201)。このために、端末は基地局から主同期チャネル(Primary Synchronization Channel;P−SCH)及び副同期チャネル(Secondary Synchronization Channel;S−SCH)を受信することによって基地局と同期を合わせ、セルIDなどの情報を得ることができる。その後、端末は基地局から物理放送チャネル(Physical Broadcast Channel)を受信してセル内の放送情報を得ることができる。なお、端末は初期セル探索段階において下りリンク参照信号(Downlink Reference Signal;DL RS)を受信して下りリンクチャネル状態を確認することができる。
【0036】
初期セル探索を終了した端末は、物理下りリンク制御チャネル(Physical Downlink Control Channel;PDCCH)及び該PDCCHに載せられた情報によって物理下りリンク共有チャネル(Physical Downlink Control Channel;PDSCH)を受信することによって、より具体的なシステム情報を得ることができる(S202)。
【0037】
一方、基地局に最初に接続したか或いは信号伝送のための無線リソースがない場合は、端末は、基地局に対して任意接続過程(Random Access Procedure;RACH)を行うことができる(段階S203〜段階S206)。このために、端末は、物理任意接続チャネル(Physical Random Access Channel;PRACH)を介して特定シーケンスをプリアンブルとして伝送し(S203及びS205)、PDCCH及び対応するPDSCHを介してプリアンブルに対する応答メッセージを受信することができる(S204及びS206)。競争基盤のRACHの場合、さらに衝突解決手順(Contention Resolution Procedure)を行うことができる。
【0038】
上述した手順を行った端末は、その後、一般的な上り/下りリンク信号伝送の手順として、PDCCH/PDSCH受信(S207)及び物理上りリンク共有チャネル(Physical Uplink Shared Channel;PUSCH)/物理上りリンク制御チャネル(Physical Uplink Control Channel;PUCCH)の送信(S208)を行う。特に、端末は、PDCCHを介して下りリンク制御情報(Downlink Control Information;DCI)を受信する。ここで、DCIは、端末に対するリソース割り当て情報などの制御情報を含み、その使用目的に応じてフォーマットが互いに異なる。
【0039】
一方、端末が上りリンクを通じて基地局に伝送したり、端末が基地局から受信したりする制御情報は、下り/上りリンクACK/NACK信号、CQI(Channel Quality Indicator)、PMI(Precoding Matrix Index)、RI(Rank Indicator)などを含む。3GPP LTEシステムの場合、端末は上述したCQI/PMI/RIなどの制御情報をPUSCH及び/又はPUCCHを介して伝送することができる。
【0040】
図3はNRにおいて使用される無線フレームの構造を例示している。
【0041】
NRにおいて、上りリンク及び下りリンク送信はフレームで構成される。無線フレームは10msの長さを有し、2つの5msハーフフレーム(Half−Frame、HF)と定義される。ハーフフレームは5つの1msサブフレーム(Subframe、SF)と定義される。サブフレームは1つ以上のスロットに分割され、サブフレーム内のスロット数はSCS(Subcarrier Spacing)に依存する。各スロットはCP(cyclic prefix)によって12つ又は14つのOFDM(A)シンボルを含む。一般CPが使用される場合、各スロットは14つのシンボルを含む。拡張CPが使用される場合は、各スロットは12つのシンボルを含む。ここで、シンボルはOFDMシンボル(或いは、CP−OFDMシンボル)、SC−FDMAシンボル(或いは、DFT−s−OFDMシンボル)を含むことができる。
【0042】
表1は一般CPが使用される場合、SCSによってスロットごとのシンボル数、フレームごとのスロット数とサブフレームごとのスロット数が変化することを例示している。
【0044】
*N
slotsymb:スロット内のシンボル数、*N
frame,uslot:フレーム内のスロット数
【0045】
*N
subframe,uslot:サブフレーム内のスロット数
【0046】
表2は拡張CPが使用される場合、SCSによってスロットごとのシンボル数、フレームごとのスロット数とサブフレームごとのスロット数が変化することを例示している。
【0048】
NRシステムでは1つの端末に併合される複数のセル間でOFDM(A)ニューマロロジー(numerology)(例えば、SCS、CP長さなど)が異なるように設定されることができる。これにより、同じ数のシンボルで構成された時間リソース(例えば、SF、スロット又はTTI)(便宜上、TU(Time Unit)と通称)の(絶対時間)区間が併合されたセル間で異なるように設定されることができる。
図4はNRフレームのスロット構造を例示している。スロットは時間ドメインで複数のシンボルを含む。例えば、一般CPの場合、1つのスロットが7つのシンボルを含むが、拡張CPの場合は、1つのスロットが6つのシンボルを含む。搬送波は周波数ドメインで複数の副搬送波を含む。RB(Resource Block)は周波数ドメインで複数(例えば、12)の連続する副搬送波と定義される。BWPは周波数ドメインで複数の連続する(P)RBと定義され、1つのニューマロロジー(numerology)(例えば、SCS、CP長さなど)に対応することができる。搬送波は最大N個(例えば、5つ)のBWPを含む。データ通信は活性化されたBWPで行われ、1つの端末には1つのBWPのみが活性化される。リソースグリッドにおいて各々の要素はリソース要素(Resource Element、RE)と称され、1つの複素シンボルがマッピングされることができる。
【0049】
図5は自己完結(Self−contained)スロットの構造を例示している。NRシステムにおいて、フレームは1つのスロット内にDL制御チャネル、DL又はULデータ、UL制御チャネルなどを全て含むことができる自己完結構造を特徴とする。例えば、スロット内の最初のN個のシンボルは、DL制御チャネルを送信する時に使用され(以下、DL制御領域)、スロット内の最後のM個のシンボルはUL制御チャネルを送信する時に使用される(以下、UL制御領域)。NとMは各々0以上の整数である。DL制御領域とUL制御領域の間におけるリソース領域(以下、データ領域)は、DLデータ送信のために使用されるか、又はULデータ送信のために使用される。一例として、以下の構成を考慮できる。各区間は時間順である。
【0053】
−DL領域+GP(Guard Period)+UL制御領域
【0055】
*DL領域:(i)DLデータ領域、(ii)DL制御領域+DLデータ領域
【0056】
*UL領域:(i)ULデータ領域、(ii)ULデータ領域+UL制御領域
【0057】
DL制御領域ではPDCCHが送信され、DLデータ領域ではPDSCHが送信されることができる。UL制御領域ではPUCCHが送信され、ULデータ領域ではPUSCHが送信されることができる。PDCCHではDCI(Downlink Control Information)、例えば、DLデータスケジューリング情報、ULデータスケジューリング情報などが送信される。PUCCHではUCI(Uplink Control Information)、例えば、DLデータに対するACK/NACK(Positive Acknowledgement/Negative Acknowledgement)情報、CSI(Channel State Information)情報、SR(Scheduling Request)などが送信される。GPは基地局と端末が送信モードから受信モードに転換する過程又は受信モードから送信モードに転換する過程で時間ギャップを提供する。サブフレーム内でDLからULに転換する時点の一部のシンボルがGPとして設定されることができる。
【0058】
なお、NRシステムは広い周波数帯域を用いて多数のユーザに高い送信率を維持しながらデータを送信するために高い超高周波帯域、即ち、6GHz以上のミリメートル周波数帯域を用いる方案を考慮している。3GPPではこれをNRと称しており、以下本発明ではNRシステムと称する。しかし、ミリメートル周波数帯域は非常に高い周波数帯域を用いるため、距離による信号減殺が急激であるという周波数特性を有する。従って、少なくとも6GHz以上の帯域を使用するNRシステムでは、急激な電波減殺特性を補償するために、信号送信を全方向ではなく特定の方向にエネルギーを集めて送信することにより、急激な電波減殺によるカバレッジ減少の問題を解決する狭ビーム(narrow beam)送信技法を使用している。しかし、1つの狭ビームのみでサービスする場合、1つの基地局がサービスを提供する範囲が狭くなるので、基地局は多数の狭ビームを集めて広帯域にサービスを提供する。
【0059】
ミリメートル周波数帯域、即ち、ミリメートル波長(millimeter wave、mmW)では波長が短くなって、同じ面積に多数のアンテナ要素を設けることが可能になる。例えば、1cm程度の波長を有する30GHz帯域においては5by5cmのパネルに0.5λ(波長)間隔で2次元配列形態で総100個のアンテナ要素を設けることができる。よって、mmWでは、多数のアンテナ要素を使用してビームフォーミング利得を高めてカバレッジを増加させるか、或いは処理量(throughput)を高めることが考えられる。
【0060】
ミリメートル周波数帯域において狭ビームを形成する方法として、基地局やUEから多数のアンテナに適切な位相差を用いて同じ信号を送信することにより、特定の方向でのみエネルギーが高くなるビームフォーミング方式が主に考えられている。このようなビームフォーミング方式には、デジタル基底帯域(baseband)信号に位相差を形成するデジタルビームフォーミング、変調されたアナログ信号に時間遅延(即ち、循環遷移)を用いて位相差を形成するアナログビームフォーミング、デジタルビームフォーミングとアナログビームフォーミングを全て利用するハイブリッドビームフォーミングなどがある。アンテナ要素ごとに送信パワー及び位相調節ができるようにトランシーバユニット(transceiver unit、TXRU)を有すると、周波数リソースごとに独立したビームフォーミングが可能になる。しかし、100余個の全てのアンテナ要素にTXRUを設けることは費用面で実効性が乏しい。即ち、ミリメートル周波数帯域は急激な電波減殺特性を補償するために多数のアンテナを使用する必要があり、デジタルビームフォーミングはアンテナ数ほどのRFコンポーネント(例えば、デジタルアナログコンバータ(DAC)、ミキサー(mixer)、電力増幅器(power amplifier)、線形増幅器(linear amplifier)など)を必要とするので、ミリメートル周波数帯域においてデジタルビームフォーミングを具現するためには通信機器の単価が上がる問題がある。従って、ミリメートル周波数帯域のようにアンテナが多く必要な場合には、アナログビームフォーミング又はハイブリッドビームフォーミング方式が考慮される。アナログビームフォーミング方式は、1つのTXRUに多数のアンテナ要素をマッピングし、アナログ位相遷移器(analog phase shifter)でビームの方向を調節する。かかるアナログビームフォーミング方式は全体帯域において1つのビーム方向のみを形成するので、周波数選択的ビームフォーミング(beamforming、BF)ができない短所がある。ハイブリッドBFはデジタルBFとアナログBFの中間形態であって、Q個のアンテナ要素より少ない数であるB個のTXRUを有する方式である。ハイブリッドBFの場合、B個のTXRUとQ個のアンテナ要素の連結方式によって差はあるが、同時に送信可能なビームの方向はB個以下に制限される。
【0061】
上述したように、デジタルビームフォーミングは、送信又は受信デジタルの基底帯域信号に対して信号処理を行うので、多重ビームを用いて同時に複数の方向に信号を送信又は受信できる反面、アナログビームフォーミングは、送信又は受信アナログ信号を変調した状態でビームフォーミングを行うので、1つのビームがカバーする範囲を超える複数の方向に信号を同時に送信又は受信することができない。通常、基地局は広帯域送信又は多重アンテナ特性を用いて同時に多数のユーザと通信を行うが、基地局がアナログ又はハイブリッドビームフォーミングを使用し、1つのビーム方向にアナログビームを形成する場合には、アナログビームフォーミングの特性上、同じアナログビーム方向内に含まれるユーザとのみ通信が可能である。後述する本発明によるRACHリソース割り当て及び基地局のリソース活用方案は、アナログビームフォーミング又はハイブリッドビームフォーミングの特性により発生する制約事項を反映して提案される。
【0062】
図6は送受信器ユニット(transceiver unit、TXRU)及び物理的アンテナの観点でハイブリッドビーム形成の構造を抽象的に示す図である。
【0063】
複数のアンテナが使用される場合、デジタルビーム形成及びアナログビーム形成を結合したハイブリッドビーム形成技法が考えられている。この時、アナログビーム形成(又はRFビーム形成)は、RFユニットがプリコーディング(又は組み合わせ(combining))を行う動作を意味する。ハイブリッドビーム形成において、基底帯域(baseband)ユニットとRFユニットは各々プリコーティング(又は組み合わせ)を行い、これによりRFチェーンの数とD/A(又はA/D)コンバーターの数を減らしながらデジタルビーム形成に近接する性能を得られるという長所がある。説明の便宜上、ハイブリッドビーム形成の構造は、N個のTXRUとM個の物理的アンテナで表すことができる。この時、送信端から伝送するL個のデータレイヤに対するデジタルビーム形成は、L−by−L行列で表され、その後、変換されたN個のデジタル信号はTXRUを介してアナログ信号に変換され、変換された信号に対してM−by−N行列で表されるアナログビーム形成が適用される。
図6において、デジタルビームの数はLであり、アナログビームの数はNである。さらに、NRシステムにおいては、アナログビーム形成をシンボル単位で変更できるように基地局を設計して、特定の地域に位置したUEに効率的なビーム形成を支援する方向が考えられている。また、N個のTXRUとM個のRFアンテナを1つのアンテナパネルと定義した時、NRシステムにおいては、互いに独立したハイブリッドビーム形成が適用可能な複数のアンテナパネルを導入する方案も考えられている。以上のように基地局が複数のアナログビームを活用する場合、UEごとに信号の受信に有利なアナログビームが異なるので、少なくとも同期信号、システム情報、ページング(paging)などについては、特定のスロット又はサブフレームにおいて基地局が適用する複数のアナログビームをシンボルごとに変化させて全てのUEが受信機会を有するようにするビームスイーピング(beam sweeping)動作が考えられている。
【0064】
図7は下りリンクの伝送過程において同期信号とシステム情報に対するビームスイーピング(Beam sweeping)動作を示す図である。
図7において、New RATシステムのシステム情報が放送(Broadcasting)される物理的リソース又は物理チャネルをxPBCH(physical broadcast channel)と称する。この時、1つのシンボル内において互いに異なるアンテナパネルに属するアナログビーム(Analog beam)が同時に伝送されることができ、アナログビーム(Analog beam)ごとにチャネルを測定するために、
図7に示したように、特定のアンテナパネルに対応する単一のアナログビーム(Analog beam)のために伝送される参照信号(Reference signal;RS)であるBeam RS(BRS)を導入する方案が論議されている。BRSは複数のアンテナポートに対して定義することができ、BRSの各アンテナポートは単一のアナログビーム(Analog beam)に対応することができる。この時、BRSとは異なり、同期信号(Synchronization signal)又はxPBCHは、任意のUEがよく受信できるようにアナログビームグループ(Analog beam Group)に含まれた全てのアナログビーム(Analog beam)のために伝送されることができる。
【0065】
図8は新しい無線接続技術(new radio access technology、NR)システムのセルを例示する図である。
【0066】
図8を参照すると、NRシステムにおいて、既存のLTEなどの無線通信システムに1つの基地局が1つのセルを形成したこととは異なり、複数のTRPが1つのセルを構成する方案が論議されている。複数のTRPが1つのセルを構成すると、UEをサービスするTRPが変わっても中断されず続けて通信が可能であり、UEの移動性管理が容易である。
【0067】
LTE/LTE−Aシステムにおいて、PSS/SSSは全−方位的(omni−direction)に伝送されることに反して、mmWaveを適用するgNBがビーム方向を全−方位的に変化しながらPSS/SSS/PBCHなどの信号をビーム形成して伝送する方法が考えられている。このように、ビーム方向を変化しながら信号を伝送/受信することをビームスイーピング(beam sweeping)又はビームスキャニングという。本発明において“ビームスイーピング’は伝送器側の行動であり、“ビームスキャニング”は受信器側の行動を示す。例えば、gNBが最大N個のビーム方向を有すると仮定すると、N個のビーム方向に対して各々PSS/SSS/PBCHなどの信号を伝送する。即ち、gNBは自分が有し得る又は支援しようとする方向をスイーピングしながら各々の方向に対してPSS/SSS/PBCHなどの同期信号を伝送する。又はgNBがN個のビームを形成できる場合、いくつずつのビームを集めて1つのビームグループを構成でき、ビームグループごとにPSS/SSS/PBCHを伝送/受信することができる。この時、1つのビームグループは1つ以上のビームを含む。同じ方向に伝送されるPSS/SSS/PBCHなどの信号が1つのSSブロックと定義されることができ、1つのセル内に複数のSSブロックが存在することができる。複数のSSブロックが存在する場合、各SSブロックの区分のために、SSブロックインデックスを使用できる。例えば、1つのシステムにおいて10つのビーム方向にPSS/SSS/PBCHが伝送される場合、同方向へのPSS/SSS/PBCHが1つのSSブロックを構成することができ、該当システムでは10つのSSブロックが存在すると理解できる。本発明において、ビームインデックスはSSブロックインデックスと解析できる。
【0068】
帯域幅パート(Bandwidth part、BWP)
【0069】
NRシステムでは1つの搬送波(carrier)当たり最大400MHzまで支援できる。かかるワイドバンド(wideband)搬送波で動作するUEが常に搬送波全体に対する無線周波数(radio frequency、RF)モジュールをオンにしたまま動作すると、UEバッテリーの消耗が大きくなる。或いは、1つのワイドバンド搬送波内に動作する様々な使用例(use case)(e.g.、eMBB、URLLC、mMTC、V2Xなど)を考慮した時、該当搬送波内に周波数帯域ごとに互いに異なるニューマロロジー(例えば、副搬送波間隔)が支援されることができる。或いは、UEごとに最大帯域幅に対する能力が異なることができる。これを考慮して、基地局はワイドバンド搬送波の全体帯域幅ではなく一部の帯域幅のみで動作するようにUEに指示でき、該当一部の帯域幅を帯域幅パート(bandwidth part、BWP)と称する。周波数ドメインにおいて、BWPは、搬送波上の帯域幅パートi内のニューマロロジーμ
iに対して定義された隣接する(contiguous)共通リソースブロックのサブセットであり、1つのニューマロロジー(例えば、副搬送波間隔、CP長さ、スロット/ミニスロットの持続時間)が設定されることができる。
【0070】
なお、基地局はUEに設定された1つの搬送波内に1つ以上のBWPを設定できる。或いは、特定のBWPにUEが集中する場合は、負荷バランス(load balancing)のために一部のUEを他のBWPに移すことができる。或いは、隣のセル間の周波数ドメインインターセル干渉消去(frequency domain inter−cell interference cancellation)などを考慮して、全体帯域幅のうち、真ん中の一部のスペクトルを排除してセルの両側のBWPを同一のスロット内に設定することができる。即ち、基地局はワイドバンド搬送波に連関するUEに少なくとも1つのDL/UL BWPを設定することができ、特定の時点に設定されたDL/UL BWPのうち、少なくとも1つのDL/UL BWPを(物理階層制御信号であるL1シグナリング、MAC階層制御信号であるMAC制御要素(control element、CE)、又はRRCシグナリングなどにより)活性化でき、他の設定されたDL/UL BWPにスイッチングすることを(L1シグナリング、MAC CE、又はRRCシグナリングなどにより)指示するか、又はタイマー値を設定してタイマーが満了すると、UEが所定のDL/UL BWPにスイッチングするようにする。この時、他の設定されたDL/UL BWPにスイッチングすることを指示するために、DCIフォーマット1_1又はDCIフォーマット0_1を使用できる。活性化されたDL/UL BWPを特に活性(active)DL/UL BWPという。UEが初期接続(initial access)過程にいるか、又はUEのRRC連結のセットアップ前などの状況では、UEがDL/UL BWPに対する設定(configuration)を受信できないこともある。かかる状況でUEが仮定するDL/UL BWPを初期活性DL/UL BWPという。
【0071】
一方、ここでDL BWPは、PDCCH及び/又はPDSCHなどのような下りリンク信号を送受信するためのBWPであり、UL BWPはPUCCH及び/又はPUSCHなどのような上りリンク信号を送受信するためのBWPである。
【0072】
HARQ(Hybrid Automatic Repeat and reQuest)
【0073】
制御情報を報告するためのUE動作に関連して、HARQ−ACK動作について説明する。HARQ−ACKはUEが物理下りリンクチャネルを成功的に受信したか否かを示す情報であり、UEが物理下りリンクチャネルを成功的に受信した場合はACK(acknowledgement)を、そうではない場合は否定のACK(negative ACK、NACK)を基地局にフィードバックする。NRにおけるHARQは、輸送ブロック当たり1ビットのHARQ−ACKフィードバックを支援する。
図9はHARQ−ACKタイミング(K1)の一例を示す図である。
【0074】
図9において、K0はDL割り当て(即ち、DLグラント)を運ぶPDCCHを有するスロットから対応するPDSCH送信を有するスロットまでのスロット数を示し、K1はPDSCHのスロットから対応するHARQ−ACK送信のスロットまでのスロット数を示し、K2はULグラントを運ぶPDCCHを有するスロットから対応するPUSCH送信を有するスロットまでのスロット数を示す。即ち、KO、K1、K2を以下の表3のように簡単に整理できる。
【0076】
基地局はHARQ−ACKフィードバックタイミングをDCIで動的に或いはRRCシグナリングにより準−静的にUEに提供することができる。
【0077】
NRはUEの間に互いに異なる最小のHARQプロセス時間を支援する。HARQプロセス時間はDLデータ受信タイミングに対応するHARQ−ACK送信タイミングの間の遅延(delay)とULグラント受信タイミングに対応するULデータ送信タイミングの間の遅延を含む。UEは基地局に自分の最小のHARQプロセス時間の能力に関する情報を送信する。UEの観点で、時間ドメインで多数のDL送信に対するHARQ ACK/NACKフィードバックは、1つのULデータ/制御領域から送信されることができる。DLデータ受信に対応するACKの間のタイミングはDCIにより指示される。
【0078】
輸送ブロック或いはコードワードごとにHAQR過程が行われるLTEシステムとは異なり、NRシステムでは、単一(Single)/多重(multi)ビットのHARQ−ACKフィードバックを有するコードブロックグループ(code block group、CBG)基盤の送信が支援される。輸送ブロック(transport block、TB)はTBのサイズによって1つ以上のCBにマッピングされることができる。例えば、チャネルコーディング過程において、TBにはCRCコードが付着し、CRC付着TBが一定のサイズより大きくないと、CRC付着TBがすぐ1つのコードブロック(code block、CB)に対応するが、CRC付着TBが一定のサイズより大きいと、CRC付着TBは複数のCBにセグメントされる。NRシステムにおいて、UEはCBG基盤の送信を受信するように設定され、再送信はTBの全てのCBのサブセットを運ぶようにスケジューリングされることができる。
【0079】
CBG(Code Block Group)基盤のHARQ過程
【0080】
LTEではTB(Transport Block)基盤のHARQ過程が支援される。NRではTB基盤のHARQ過程と共に、CBG基盤のHARQ過程が支援される。
【0081】
図10はTBの処理過程及び構造を例示する図である。
図10の過程はDL−SCH(Shared Channel)、PCH(Paging Channel)及びMCH(Multicast Channel)送信チャネルのデータに適用できる。UL TB(或いはUL送信チャネルのデータ)も同様に処理できる。
【0082】
図10を参照すると、送信器はTBにエラーチェックのためにCRC(例えば、24ビット)(TB CRC)を付加する。その後、送信器はチャネルエンコードのサイズを考慮してTB+CRCを複数のコードブロックに分けることができる。一例として、LTEにおいてコードブロックの最大サイズは6144ビットである。従って、TBサイズが6144ビット以下であると、コードブロックは構成されず、TBサイズが6144ビットより大きい場合は、TBは6144ビット単位に分割されて複数のコードブロックが構成される。各々のコードブロックにはエラーチェックのためにCRC(例えば、24ビット)(CB CRC)が個々に付加される。各々のコードブロックはチャネルコーディング及びレートマッチングを経た後、1つに併せてコードワードを構成する。TB基盤のHARQ過程においてデータスケジューリングとそれによるHARQ過程はTB単位で行われ、CB CRCはTBデコーディングの早期終了(early termination)を判断するために使用される。
【0083】
図11はCBG基盤のHARQ過程を例示する。CBG基盤のHARQ過程において、データスケジューリングとそれによるHARQ過程はTB単位で行われることができる。
【0084】
図11を参照すると、端末は上位階層信号(例えば、RRC信号)により送信ブロック当たりコードブロックグループの数Mに関する情報を基地局から受信する(S1102)。その後、端末はデータ初期送信を(PDSCHを介して)基地局から受信する(S1104)。ここで、データは送信ブロックを含み、送信ブロックは複数のコードブロックを含み、複数のコードブロックは1つ以上のコードブロックグループに区分される。ここで、コードブロックグループのうちの一部はceiling(K/M)個のコードブロックを含み、残りのコードブロックはflooring(K/M)個のコードブロックを含む。Kはデータ内のコードブロック数を示す。その後、端末はデータに対してコードブロックグループ基盤のA/N情報を基地局にフィードバックでき(S1106)、基地局はコードブロックグループに基づいてデータ再送信を行うことができる(S1108)。A/N情報はPUCCH又はPUSCHを介して送信される。ここで、A/N情報はデータに対して複数のA/Nビットを含み、各々のA/Nビットはデータに対してコードブロックグループ単位で生成された各々のA/N応答を示すことができる。A/N情報のペイロードサイズはデータを構成するコードブロックグループ数に関係なく、Mに基づいて同様に維持されることができる。
【0085】
動的(dynamic)/準−静的(semi−static)HARQ−ACKコードブロック方式
【0086】
NRでは動的HARQ−ACKコードブロック方式と準−静的HARQ−ACKコードブロック方式を支援する。HARQ−ACK(又はA/N)コードブロックはHARQ−ACKペイロードに代替できる。
【0087】
動的HARQ−ACKコードブロック方式が設定された場合、A/Nペイロードのサイズは実際スケジューリングされたDLデータ数によってA/Nペイロードのサイズが可変する。このために、DLスケジューリングに関連するPDCCHにはcounter−DAI(Downlink Assignment Index)とtotal−DAIが含まれる。counter−DAIはCC(Component Carrier)(又はセル)優先(first)方式で計算された{CC、スロット}スケジューリング順序値を示し、A/Nコードブロック内でA/Nビットの位置を指定する時に使用される。total−DAIは現在スロットまでのスロット単位スケジューリング累積値を示し、A/Nコードブロックのサイズを決定する時に使用される。
【0088】
準−静的A/Nコードブロック方式が設定された場合、実際スケジューリングされたDLデータ数に関係なく、A/Nコードブロックのサイズが(最大値に)固定される。具体的には、1つのスロット内の1つのPUCCHを介して送信される(最大)A/Nペイロード(サイズ)は、端末に設定された全てのCC及びA/N送信タイミングを指示可能な全てのDLスケジューリングスロット(又はPDSCH送信スロット又はPDCCHモニタリングスロット)の組み合わせ(以下、バンドリングウィンドウ)に対応するA/Nビット数に決定される。例えば、DLグラントDCI(PDCCH)には、PDSCH−to−A/Nタイミング情報が含まれ、PDSCH−to−A/Nタイミング情報は、複数の値のうち、1つ(例えば、k)を有する。例えば、PDSCHがスロット#mで受信され、PDSCHをスケジューリングするDLグラントDCI(PDCCH)内のPDSCH−to−A/Nタイミング情報がkを指示する場合、PDSCHに対するA/N情報はスロット#(m+k)で送信されることができる。一例として、k∈{1、2、3、4、5、6、7、8}と与えられることができる。一方、A/N情報がスロット#nで送信される場合、A/N情報はバンドリングウィンドウを基準として可能な最大A/Nを含むことができる。即ち、スロット#nのA/N情報はスロット#(n−k)に対応するA/Nを含むことができる。例えば、k∈{1、2、3、4、5、6、7、8}の場合、スロット#nのA/N情報は実際のDLデータ受信に関係なくスロット#(n−8)〜スロット#(n−1)に対応するA/Nを含む(即ち、最大数のA/N)。ここで、A/N情報はA/Nコードブロック、A/Nペイロードと代替できる。また、スロットはDLデータ受信のための候補機会(occasion)と理解/代替できる。例示したように、バンドリングウィンドウはA/Nスロットを基準としてPDSCH−to−A/Nタイミングに基づいて決定され、PDSCH−to−A/Nタイミングセットは既に定義された値を有するか(例えば、{1、2、3、4、5、6、7、8})、又は上位階層(RRC)シグナリングにより設定される。
【0089】
以下、本発明の実施例によるHARQ−ACKを送受信する方法について詳しく説明する。
【0090】
5世代NRシステムでは、RF/基底帯域(baseband)スイッチングによるエネルギー節約及び/又は負荷バランス(load balancing)などの目的を達成するために、Bandwidth part(BWP)を動的に変更することができる。
【0091】
また、BWPが変更に基づいてHARQ−ACKコードブロック(codebook)の構成、CSI報告(reporting)などを変更でき、特に搬送波集成(Carrier aggregation;CA)が適用された時、各セルごとにBWPが独立して変更されると、それによるHARQ−ACKコードブロックの構成及びCSI構成方法を定義する必要がある。
【0092】
本発明では、例えば、互いに異なるBWPが各々準−静的HARQ−ACKコードブロックと動的HARQ−ACKコードブロックを使用するか、TB基盤のHARQ−ACKとCBG基盤のHARQ−ACKを使用するか、又は各BWPごとにPDCCHモニタリング機会を有する場合のようにBWPごとにHARQ−ACK送信方法が異なる場合のHARQ−ACK送信方法について説明する。さらに、BWPスイッチングによりBWPが変更される過程でのHARQ−ACK送信方法についても説明する。一方、本発明はHARQ−ACK送信に限られず、CSIのような他のUCI送信などにも拡張して適用できる。
【0093】
基本的には、NRシステムにおいて、HARQ−ACKフィードバック送信方法には、準−静的(Semi−Static)HARQ−ACKコードブロック方式と動的(Dynamic)HARQ−ACKコードブロック方式がある。
【0094】
準−静的HARQ−ACKコードブロック方式の場合、端末に設定された複数のPDSCH−to−HARQ−ACKフィードバックタイミングを考慮して、特定のPUCCH送信時点に連関する全てのPDCCHモニタリング機会についてHARQ−ACKビットを生成/送信することであり、PDCCHモニタリング機会にスケジューリングされなかったPDSCHはNACKと処理することができる。
【0095】
言い換えれば、特定のPUCCH送信時点(即ち、HARQ−ACK送信時点)に連関するPDSCH−to−HARQ−ACKフィードバックタイミングに基づく複数のスロットでPDSCHの受信を期待できるPDSCH受信機会のうち、PDSCH−to−HARQ−ACKフィードバックタイミングに基づいてPDCCH送信が不可能なPDSCH受信機会、即ち、PDSCH受信機会のうち、PDCCHによりスケジューリングできないPDSCH受信機会を除いたPDSCH受信機会を候補PDSCH受信機会という。
【0096】
この時、候補PDSCH受信機会のうち、実際PDCCHモニタリング機会によりスケジューリングされずPDSCHが受信されなかった候補PDSCH受信機会はNACKと処理することができる。
【0097】
反面、動的HARQ−ACKコードブロック方式の場合、DCI内に総DAI(Downlink Assignment Index)フィールド及び/又はカウンタDAIフィールドが設定され、該当DAI値に基づいてPDCCHモニタリング機会により実際スケジューリングされたPDSCHのためのHARQ−ACKビットを生成/送信することができる。
【0098】
一方、搬送波集成が適用された場合には、複数のセルに対するHARQ−ACK送信が1つのPUCCHに多重化(multiplexed)されて送信されることができる。
【0099】
この時、準−静的HARQ−ACKコードブロックを使用する場合、HARQ−ACKビットの順序は、
図12に示したように、各セルのPDCCHモニタリング機会の和集合を基準として、最も早い時間のPDCCHモニタリング機会から、セルインデックスが最も低いものから増加する順にHARQ−ACKビットを生成でき、動的HARQ−ACKコードブロックを使用する場合は、
図13に示したように、該当セルでPDSCHをスケジューリングするDCIが実際存在する時、それに基づいてHARQ−ACKを生成することができる。
【0100】
一方、NRシステムでは、サービングセルごとにCBG基盤の再送信及び/又はHARQ−ACKフィードバックを設定することができ、CBG基盤のHARQ−ACKビット数及び/又は最大CBG基盤のHARQ−ACKビット数もサービングセルごとに設定することができる。準−静的HARQ−ACKコードブロックを使用する場合、各セルごとに設定されたCBG基盤のHARQ−ACKの設定有無によって各PDCCHモニタリング機会ごとにTB基盤のHARQ−ACKを生成するか、又は各サービングセルごとに設定されたCBG数及び/又は最大CBG数に基づいてCBG基盤のHARQ−ACKビットを生成するかを決定できる。なお、TB基盤のHARQ−ACKは、最大TB数によって1ビット又は2ビットに生成されることができる。
【0101】
動的HARQ−ACKコードブロックを使用する場合は、
図14に示したように、全てのサービングセルについてTB基盤のHARQ−ACKを基準としてHARQ−ACKビットを生成し、CBG送信が設定されたサービングセルに限ってさらに各サービングセルに設定されたCBG数の最大値(across different serving cells)に基づいて各サービングセルごとにスケジューリングされるCBG数ほどのHARQ−ACKビットを生成する。この時、CBG数の最大値は設定された最大TB数の2倍数になることができる。
【0102】
なお、UEはPDCCHモニタリングを現在設定された活性下りリンクBWP(active DL BWP)内でのみ行うことができる。この時、各BWPごとにCORESET及び/又は検索空間(Search space)を独立して設定できる。また、検索空間はPDCCHに対する時間軸へのモニタリング機会を含むことができる。
【0103】
しかし、BWPによってPDCCHモニタリング機会が異なる場合は、HARQ−ACKコードブロック構成も動的に変更する必要がある。また、PDSCH−to−HARQ−ACKフィードバックタイミング値の範囲もBWPごとに独立して設定でき、かかる場合にもHARQ−ACKコードブロック構成を変更できる。
【0104】
BWPが変更される場合、HARQ−ACKコードブロック構成が曖昧な区間が発生することができる。例えば、変更前のBWPのHARQフィードバック時点に連関するPDCCHモニタリング機会と、変更後のBWPのHARQフィードバック時点に連関するPDCCHモニタリング機会が複数個重なる場合、重なるPDCCHモニタリング機会におけるHARQ−ACKコードブロック構成に曖昧さが生じ得る。
【0105】
この時、場合によってはHARQ−ACKコードブロックのサイズ又はHARQ−ACKコードブロックを構成するビットを多様に変化できる。例えば、BWP#1ではPDSCH−to−HARQ−ACKタイミング集合(timing set)が{4、5、6、7}スロットに設定され、BWP#2ではPDSCH−to−HARQ−ACKタイミング集合が{4、6}スロットに設定されると仮定する。
【0106】
例えば、スロットnでHARQ−ACKフィードバックを送信する時、スロットn−4以前にはBWP#1で動作し、スロットn−4からはBWP#2で動作すると仮定する。かかる場合、UEはスロットnでスロットn−7、n−6、n−5、n−4に対する4ビットHARQ−ACKを送信するか、及び/又はスロットn−6、n−4に対する2ビットのHARQ−ACKを送信するかが曖昧になる。特に、CA状況を考慮する場合、HARQ−ACKに対するサイズが変更することによって全体的なHARQ−ACKコードブロック構成が変更されることができる。但し、仮定によるPDSCH−to−HARQ−ACKタイミング集合の関係はPDCCH−to−PDSCHタイミングによる組み合わせ(combination)により拡張できる。
【0107】
以下、BWPスイッチングによるHARQ−ACKコードブロックの構成方法についてより具体的な実施例を説明する。
【0108】
本格的な説明前に本発明の実施例によるUE、基地局及びネットワークの観点での動作過程について
図15乃至
図17を参照しながら説明する。
【0109】
図15は本発明の実施例によるUEの動作過程を示す図である。
図15を参照すると、UEは基地局から下りリンク信号受信のための複数のBWPが設定される(S1501)。この時、複数のBWPは上位階層シグナリングにより設定される。また、UEは基地局から複数のBWPのうち、第1BWPを活性させるためのDCI及び/又は上位階層シグナリングを受信し(S1503)、活性された第1BWPで第1PDSCHを受信する(S1505)。その後、第1BWPから第2BWPに活性BWPを変更するためのDCIを基地局から受信し(S1507)、変更された活性BWPである第2BWPで第2PDSCHを受信する(S1509)。
【0110】
また、UEは変更前のBWPで受信した第1PDSCH及び変更後のBWPで受信した第2PDSCHのうち、少なくとも1つに対するHARQ−ACKを送信するが(S1511)、この時、HARQ−ACKを構成する方法及び送信する方法は、後述する実施例1乃至実施例4による。
【0111】
図16を参照しながら本発明の実施例による基地局の動作過程について説明する。基地局はUEに下りリンク信号送信のための複数のBWPを設定できる(S1601)。この時、複数のBWPは上位階層シグナリングにより設定できる。また基地局は複数のBWPのうち、第1BWPを活性させるためのDCI及び/又は上位階層シグナリングをUEに送信し(S1603)、活性された第1BWPで第1PDSCHを送信する(S1605)。その後、第1BWPから第2BWPに活性BWPを変更するためのDCIをUEに送信し(S1607)、変更された活性BWPである第2BWPで第2PDSCHを送信する(S1609)。
【0112】
また、基地局は変更前のBWPで送信した第1PDSCH及び変更後のBWPで送信した第2PDSCHのうち、少なくとも1つに対するHARQ−ACKをUEから受信するが(S1611)、この時、HARQ−ACKを構成する方法及び受信する方法は、後述する実施例1乃至実施例4による。
【0113】
図15乃至
図16の動作過程をネットワークの観点で
図17を参照しながら説明する。基地局がUEに下りリンク信号送信のための複数のBWPを上位階層シグナリングにより設定し(S1701)、複数のBWPのうち、第1BWPを活性させるためのDCI及び/又は上位階層シグナリングをUEに送信する(S1703)。また基地局は活性された第1BWPで第1PDSCHを送信する(S1705)。その後、基地局は第1BWPから第2BWPに活性BWPを変更するためのDCIをUEに送信し(S1707)、変更された活性BWPである第2BWPで第2PDSCHを送信する(S1709)。
【0114】
また、UEは変更前のBWPで送信した第1PDSCH及び変更後のBWPで送信した第2PDSCHのうち、少なくとも1つに対するHARQ−ACKを基地局に送信するが(S1711)、この時、HARQ−ACKを構成する方法及び受信する方法は、後述する実施例1乃至実施例4による。
【0116】
UEは準−静的HARQ−ACKコードブロックを使用する場合、BWPが変更されることを期待しない。又は、UEはBWPが変更されてもHARQ−ACKフィードバックに連動するPDCCHモニタリング機会の集合又は下りリンク連関の集合(DL association set)は変更されないと期待することができる。
【0117】
即ち、実施例1の場合、BWPが変更するにもかかわらず、HARQ−ACKコードブロックの構成が変更されることを回避するか又は期待しない。
【0119】
複数のBWPが設定された(Configured)場合、UEは各セルごとに全ての設定された(configured)BWPに対するPDCCHモニタリング機会又は下りリンク連関の集合の和集合に基づいて、HARQ−ACKビットを生成するか否かを決定する。具体的には、準−静的HARQ−ACKコードブロックを使用する場合、設定された全てのBWPに対するPDCCHモニタリング機会又は下りリンク連関の集合の和集合内の各々のPDCCHモニタリング機会ごとにHARQ−ACKビットを生成することができる。この時、HARQ−ACKビットの数はTB数によって1ビット又は2ビットである。
【0120】
なお、動的HARQ−ACKコードブロックを使用する場合、設定された全てのBWPに対するPDCCHモニタリング機会又は下りリンク連関集合の和集合に基づいて、PDSCHのスケジューリング(Scheduling)の有無によってHARQ−ACKビットを生成することができる。
【0121】
実施例2の場合、HARQ−ACKビット数が多くなることができる。特に、準−静的HARQ−ACKコードブロックでは、HARQ−ACKビット数が多すぎることがある。しかし、BWPが動的に変更され、PDCCHモニタリング機会、PDCCH−to−PDSCHタイミング及び/又はPDSCH−to−HARQ−ACKフィードバックタイミング集合(feedback timing set)が動的に変更される場合にもHARQ−ACK構成は変わらないという長所がある。
【0123】
UEは該当HARQ−ACKフィードバック送信時点の活性BWP、即ち活性(下りリンク)BWPを基準としてHARQ−ACKビットを生成できる。又は、HARQ−ACKフィードバックに連関するPDSCHのうち、最も近い時点のPDSCHに対応する(下りリンク)BWPを基準としてHARQ−ACKビットを生成することができる。
【0124】
具体的には、単一セル基盤である場合は、以前のBWPでスケジューリング中であったPDSCHに対するHARQ−ACKは送信されず、ドロップされることができる。言い換えれば、UEはBWPが変更された後、HARQ−ACKを構成する時、変更後のBWPでスケジューリングされたPDCSHに対するHARQ−ACKビットはHARQ−ACK構成に含まれ、以前のBWPでスケジューリングされたPDSCHに対するHARQ−ACKビットはHARQ−ACK構成に含まれず送信することができる。
【0125】
なお、CA状況では、さらに複数のサービングセルに対するHARQ−ACKビット間の順序が再配列されることができ、これによりHARQ−ACKフィードバックに対するエンコーディングを再度行うことができる。
【0126】
但し、かかる問題は、BWPが変更される区間を十分に長く設定し、該当区間内で新しい(下りリンク)スケジューリングを行わないことにより回避することができる。そうではないと、BWPスイッチング(Switching)の間に、即ちBWPスイッチングが行われる区間内で発生する(下りリンク)スケジューリングに対するHARQ−ACKフィードバックがいずれも変更前のBWPに対応するか又は変更後のBWPに対応するようにスケジューリングされると期待できる。
【0127】
また、実施例3の場合、必要なだけのHARQ−ACKビット数を生成することによりHARQ−ACKフィードバックの検出性能を高めることができる。特に、準−静的ARQ−ACKコードブロックの場合、必要なだけのHARQ−ACKビット数を生成することができる。
【0128】
具体的には、準−静的HARQ−ACKコードブロックの場合、HARQ−ACKビット数を生成するにおいて、変更前のBWPのためのPDCCHモニタリング機会に関連するHARQ−ACKビットは生成せず、変更後のBWPのためのPDCCHモニタリング機会に関連するHARQ−ACKビットのみを生成することができる。即ち、HARQ−ACKビット数はHARQ−ACKフィードバックに関連するPDSCH−to−HARQフィードバックタイミングによる複数のスロットにおいてPDSCHの受信を期待できる候補PDSCH機会のうち、変更後のBWPに関連する候補PDSCH機会の数だけのHARQ−ACKビットを生成することができる。
【0129】
言い換えれば、BWPスイッチングが行われた後のHARQ−ACKビット数は、BWPスイッチングが行われない場合のHARQ−ACKビット数より少ないことができ、但し、BWPスイッチングが行われた後、一定時間が経過すると、HARQ−ACKフィードバックに関連する全ての候補PDSCH機会がBWP変更後のスロットに存在することになるので、BWP変更後に時間の経過によって再度HARQ−ACKビット数が漸次増加することができる。言い換えれば、HARQ−ACKビットにドロップされる変更前のBWPに連関する候補PDSCH機会のためのビットを含まない。
【0131】
UEはHARQ−ACKフィードバックの時、該当HARQ−ACKフィードバックに対応する下りリンク連関集合内でPDSCHをスケジューリングするPDCCHが指示する下りリンクBWPがいずれも同一であると仮定するか、又はPDCCHモニタリング機会の集合(monitoring occasion set)又はHARQ−ACKフィードバックに対する下りリンク連関集合が同一であると仮定する。
【0132】
言い換えれば、一時点でHARQ−ACKフィードバックに対する下りリンク連関集合は、各セルごとに特定の1つのBWPにのみ対応することができる。もし、ARI(ACK/NACK resource indicator)によりHARQ−ACKフィードバックが区分される場合、互いに異なるOCC(Orthogonal Cover Code)、周波数/シンボル領域の各々において互いに異なるHARQ−ACKフィードバックが行われると理解して、互いに異なるHARQ−ACKフィードバックの各々について下りリンク連関集合に関連するBWPが個々に設定されると仮定することができる。
【0133】
かかる場合、BWPスイッチング周期(Switching period)内でフォールバック動作(fallback operation)が必要である。具体的には、NRシステムにおいて、UEはDCIフォーマット1_0のようなフォールバックDCIを1つのみ受信し、受信されたフォールバックDCIのDAI値が1である場合、該当DCIに対するHARQ−ACKビットのみを送信することができる。
【0134】
また、フォールバックDCIは共通検索空間(Common search space)で送信されることができる。さらに、NRシステムにおいて、UEはHARQ−ACKに連関する下りリンク連関集合内の1番目のスロット又は1番目のPDCCHモニタリング機会にPDCCH及び/又はPDSCHを検出した時、該当PDSCHに対するHARQ−ACKビットのみを送信することができる。
【0135】
さらに他の方法として、BWPスイッチング(Switching)はノンフォールバック(non−fallback)DCIと指示されるので、DCIフォーマットに関係なくUEがDAI=1であるDCIを1つのみ検出した場合、該当PDSCHに対するHARQ−ACKビットのみを送信することができる。この時、DAI=1のDCIは該当PDSCHをスケジューリングするDCIであることができる。具体的には、CA状況でもSCellにおいてDAI=1であるDCIが1つのみ送信される場合、即ち、他のセルではDAI=1であるDCIが送信されない場合にも該当PDSCHに対するHARQ−ACKビットを送信することができる。
【0136】
しかし、準−静的HARQ−ACKコードブロックを使用する場合、ノンフォールバックDCIについてはDAIフィールドがないこともできる。よって各セルごとにHARQ−ACKに対する下りリンク連関集合に対応する1番目のPDCCHモニタリング機会にPDSCHをスケジューリングするPDCCHを検出した時にのみ該当PDSCHのためのHARQ−ACKビットを送信することができる。即ち、準−静的HARQ−ACKコードブロックが設定された場合にも該当HARQ−ACKフィードバックに連関する全てのPDCCHモニタリング機会に対するHARQ−ACKビットを生成することではなく、DAI=1を有するDCIに基づくフォールバック動作に関連するHARQ−ACKビットのみを生成することができる。この時、BWPスイッチング区間の間にUEはDAI=1を有するDCIに基づくフォールバック動作を活用することができる。
【0137】
なお、上述した実施例で設定されたHARQ−ACKコードブロックが準−静的HARQ−ACKコードブロックであるか又は動的HARQ−ACKコードブロックであるかによって、BWP変更によるHARQ−ACKコードブロックの生成方法が異なることができる。また、本発明の実施例は、必ず1つの実施例単独に行われる必要はなく、実施例の組み合わせにより行われることもできる。即ち、実施例に含まれた複数の方法を組み合わせて使用することができる。例えば、本発明の実施例において、フォールバック動作は常に支援されることができる。
【0138】
また、DCIで指示するBWPインデックス及び/又はARIの組み合わせによって、HARQ−ACKに対する下りリンク連関集合が区分されることができる。例えば、互いに異なるBWP間のPDCCHモニタリング機会が一部重なる場合、この重なる領域で送信されたDCI内のBWPインデックス及び/又はARI値に基づいて、UEはHARQ−ACKコードブロックの生成時に参照する下りリンク連関集合をどのBWPを基準とするかを決定できる。即ち、異なるBWP間のPDCCHモニタリング機会が一部重なる場合、特定のBWP基準の下りリンク連関集合内のPDSCHに対応するPDCCHは、BWPインデックス及び/又はARIが同一であることができる。具体的には、ARI値はARIフィールド値と同一であるか否かによって区分できる。
【0139】
また、BWPごとにARIが指示できるPUCCHリソース集合が異なる場合には、最終的に選択されるPUCCHリソースが同一であるか否かによってHARQ−ACKコードブロックの生成及び送信動作が行われる。
【0140】
もし、BWPインデックスは異なり、ARIが同一である場合は、互いに異なるBWPに対応するPDSCHに対するHARQ−ACKが同じチャネルを介して送信されることを考慮できる。具体的には、互いに異なるBWPに対応するPDSCHに対するHARQ−ACKは、BWPごとにHARQ−ACKを各々生成した後に連接する方式で同時送信を行うことができ、より効率的にはペイロードサイズ(payload size)を減らすために互いに異なるBWPに対する下りリンク連関集合について和集合でHARQ−ACKを生成することもできる。
【0141】
なお、本発明の実施例において、準−静的HARQ−ACKコードブロック又は動的HARQ−ACKコードブロックは、BWPとは関係なくUE特定に設定されることができ、又はコードブロックタイプがBWPごとに設定される場合には、全て同じ設定を有することもできる。
【0142】
NRシステムではHARQ−ACKコードブロックの構成方法が上位階層シグナリングにより変更されることができる。かかる場合、RRC再設定周期(reconfiguration period)の間にUEとgNBの間の曖昧さ(ambiguity)なしに動作できる方法が求められることができる。この時、周期内では、上述した実施例で言及したフォールバック動作(fallback operation)方式によりgNBとUEの間の曖昧さ(ambiguity)を解決することを考慮できる。
【0143】
HARQ−ACKコードブロックタイプは、下りリンクBWP及び/又は上りリンクBWPによって準−静的HARQ−ACKコードブロックが設定されるか又は動的HARQ−ACKコードブロックが設定されるかが決定される。具体的には、下りリンクBWPによってHARQ−ACKフィードバックに対する下りリンク連関集合のサイズが異なる場合、準−静的HARQ−ACKコードブロックが有用することができ、逆に動的HARQ−ACKコードブロックが有用であることもできる。
【0144】
例えば、下りリンク連関集合が大きい場合、HARQ−ACKコードブロックのサイズも大きくなることができるので、動的HARQ−ACKコードブロックに設定されることもできる。
【0145】
反面、下りリンクBWPによってチャネル品質(channel quality)又は干渉(interference)の環境変化によってDAI基盤の動的HARQ−ACKコードブロックの使用時に曖昧さが発生可能な場合には、準−静的HARQ−ACKコードブロックを活用することもできる。かかる場合、UEがBWPを動的に変更することによってHARQ−ACKコードブロックタイプも動的に変更できる。
【0146】
基本的にはPUCCHはPSCell又はPUCCH−SCellを含むPCellで送信されるので、PCellの(下りリンク)BWPによってHARQ−ACKコードブロックタイプ(codebook type)が決定される。例えば、SCellにおけるDCI内のDAIフィールドの存在有無もPCellのBWPで設定されたHARQ−ACKコードブロックが動的HARQ−ACKコードブロックである場合にのみDAIフィールドが存在することができる。但し、かかる場合にも、フォールバックDCIは相変わらずカウンタDAIフィールドを有することができる。
【0147】
なお、BWPの実施変更時点を基準としてDAIフィールドが生成されるか又は除外されることができる。UEはHARQ−ACKフィードバックの時、該当HARQ−ACKフィードバックに対応する下りリンク連関集合内のPDCCHが指示する下りリンクBWPが全て同一であると仮定する。即ち、HARQ−ACKフィードバックに連関するDCIは、いずれも準−静的HARQ−ACKコードブロックを仮定したものであるか、又は動的HARQ−ACKコードブロックを仮定したものと言える。具体的には、HARQ−ACKフィードバックはこれに連関するDCI内のBWPインデックス及び/又はAR値で区部され、同一のHARQ−ACKフィードバックチャネル(feedback channel)或いは同一のHARQ−ACKフィードバックチャネルグループに対応するDCIは同じ値のBWPインデックス及び/又はARI値を有することができる。
【0148】
また、検索空間の設定(Search space configuration)が変わる場合のようにBWPが変更する区間又はBWPが変更される場合、フォールバック動作(fallback operation)が行われることができる。ここで、フォールバック動作とは、DAI=1を有するDCIに基づく動作を意味するか、又は設定されたセルの下りリンク連関集合の1番目のPDCCHモニタリング機会でのみDCIを検出する動作を意味する。
【0149】
図18は無線装置10とネットワークノード20の間の通信の一例を示すブロック図である。ここで、ネットワークノード20は
図18の無線装置又はUEに代替できる。
【0150】
この明細書において、無線装置10又はネットワークノード20は、1つ以上の他の無線装置、ネットワークノード及び/又はネットワークの他の要素と通信するためのトランシーバ(Transceiver)11,21を含む。トランシーバ11,21は1つ以上の送信器、1つ以上の受信器及び/又は1つ以上の通信インターフェースを含むことができる。
【0151】
また、トランシーバ11,21は1つ以上のアンテナを備えることができる。アンテナは、プロセスチップ12,22の制御下で本発明の一実施例によって、トランシーバ11,21により処理された信号を外部に送信するか、又は外部から無線信号を受信してプロセスチップ12,22に伝達する機能を行う。アンテナはアンテナポートとも呼ばれる。各アンテナは1つの物理アンテナに該当するか、1つより多い物理アンテナ要素(element)の組み合わせにより構成されることができる。各アンテナから送信された信号は無線装置10又はネットワークノード20によりさらに分割されることはできない。該当アンテナに対応して送信された参照信号(reference signal、RS)は無線装置10又はネットワークノード20の観点からしたアンテナを定義し、チャネルが一物理アンテナからの単一の(single)無線チャネルであるか或いはアンテナを含む複数の物理アンテナ要素からの合成(composite)チャネルであるかに関係なく、無線装置10又はネットワークノード20をしてアンテナに対するチャネル推定を可能にする。即ち、アンテナはアンテナ上のシンボルを伝達するチャネルが同一のアンテナ上の他のシンボルが伝達されるチャネルから導き出されるように定義される。複数のアンテナを用いてデータを送受信する多重入出力(Multi−Input Multi−Output、MIMO)機能を支援するトランシーバの場合には、2つ以上のアンテナと連結されることができる。
【0152】
本発明においてトランシーバ11,21は受信ビームフォーミングと送信ビームフォーミングを支援することができる。例えば、本発明においてトランシーバ11,21は
図9乃至
図11に例示された機能を行うように構成されることができる。
【0153】
また、無線装置10又はネットワークノード20はプロセスチップ12,22を含む。プロセスチップ12,22はプロセッサ13,23のような少なくとも1つのプロセッサ及びメモリ14,24のような少なくとも1つのメモリ装置を含むことができる。
【0154】
プロセスチップ12,22はこの明細書に説明された方法及び/又はプロセスのうち、少なくとも1つ以上を制御できる。言い換えれば、プロセスチップ12,22はこの明細書に記載された少なくとも1つ以上の実施例が行われるように構成される。
【0155】
プロセッサ13,23はこの明細書に説明された無線装置10又はネットワークノード20の機能を行うための少なくとも1つのプロセッサを含む。
【0156】
例えば、1つ以上のプロセッサは
図22の1つ以上のトランシーバ11,21を制御して情報を送受信できる。
【0157】
また、プロセスチップ12,22に含まれたプロセッサ13,23は、無線装置10又はネットワークノード20の外部に送信される信号及び/又はデータに対して所定の符号化(coding)及び変調(modulation)を行った後にトランシーバ11,21に送信する。例えば、プロセッサ13,23は、送信しようとするデータ列を逆多重化及びチャネル符号化、スクランブル、変調過程などを経てK個のレイヤに変換する。符号化されたデータ列はコードワードとも呼ばれ、MAC階層が提供するデータブロックである輸送ブロックと等価である。一つの輸送ブロック(transport block、TB)は一つのコードワードに符号化され、各コードワードは1つ以上のレイヤ形態で受信装置に送信される。周波数アップコンバートのためにトランシーバ11,21はオシレーター(oscillator)を含むことができる。トランシーバ11,21はN
t個(N
tは1以上の正の整数)の送信アンテナを有することができる。
【0158】
また、プロセスチップ12,22はデータ、プログラミング可能なソフトウェアコード及び/又はこの明細書に説明された実施例を行うための他の情報を貯蔵するように構成されたメモリ14,24を含む。
【0159】
言い換えれば、この明細書による実施例において、メモリ14,24はプロセッサ13,23のような少なくとも1つのプロセッサにより実行される(executed)時、プロセッサ13,23をして
図18のプロセッサ13,23により制御されるプロセスのうち、一部又は全部を行うか、又は
図1乃至
図17に基づいてこの明細書に説明された実施例を行うための命令を含むソフトウェアコード15,25を貯蔵する。
【0160】
具体的に、本発明の実施例による無線装置10のプロセスチップ12は、基地局の上位階層シグナリングにより下りリンク信号受信のための複数のBWPが設定されるようにトランシーバ11を制御できる。この時、プロセスチップ12は基地局から複数のBWPのうち、第1BWPを活性させるためのDCI及び/又は上位階層シグナリングを受信するようにトランシーバ11を制御し、活性された第1BWPで第1PDSCHを受信するようにトランシーバ11を制御することができる。その後、第1BWPから第2BWPに活性BWPを変更するためのDCIを基地局から受信するようにトランシーバ11を制御し、変更された活性BWPである第2BWPで第2PDSCHを受信するようにトランシーバ11を制御する。なお、プロセスチップ12は変更前のBWPで受信した第1PDSCH及び変更後のBWPで受信した第2PDSCHのうち、少なくとも1つに対するHARQ−ACKを送信するようにトランシーバ11を制御するが、この時、プロセスチップ12は説明した実施例1乃至実施例4に基づいてHARQ−ACKを構成して、トランシーバ11により構成されたHARQ−ACKが送信されるように制御できる。
【0161】
また、本発明の実施例によるネットワークノード20のプロセスチップ22は、UEに上位階層シグナリングにより下りリンク信号送信のための複数のBWPを設定するようにトランシーバ21を制御できる。また、プロセスチップ22は複数のBWPのうち、第1BWPを活性させるためのDCI及び/又は上位階層シグナリングをUEに送信するようにトランシーバ21を制御し、活性された第1BWPで第1PDSCHを送信するようにトランシーバ21を制御する。その後、第1BWPから第2BWPに活性BWPを変更するためのDCIをUEに送信するようにトランシーバ21を制御し、変更された活性BWPである第2BWPで第2PDSCHを送信するようにトランシーバ21を制御することができる。
【0162】
その後、プロセスチップ22は変更前のBWPで送信した第1PDSCH及び変更後のBWPで送信した第2PDSCHのうち、少なくとも1つに対するHARQ−ACKをUEから受信するようにトランシーバ21を制御するが、この時、HARQ−ACKを構成する方法及び受信する方法は、上述した実施例1乃至実施例4に基づく。
【0163】
以上説明してきた実施例は、本発明の構成要素及び特徴を所定形態に結合したものである。各構成要素又は特徴は、別の明示的な言及がない限り、選択的なものとして考慮される。各構成要素又は特徴は、他の構成要素や特徴と結合しない形態で実施することもでき、一部の構成要素及び/又は特徴を結合して本発明の実施例を構成することもできる。本発明の実施例で説明される動作の順序は変更されてもよい。ある実施例の一部構成や特徴は、他の実施例に含まれてもよく、他の実施例の対応する構成又は特徴に取り替わってもよい。特許請求の範囲において明示的な引用関係にない請求項を結合して実施例を構成したり、出願後の補正により新しい請求項として含めたりできるということは明らかである。
【0164】
本文書で基地局によって行われるとした特定動作は、場合によってはその上位ノード(upper node)によって行われることもある。即ち、基地局を含む複数のネットワークノード(network nodes)からなるネットワークにおいて端末との通信のために行われる様々な動作は、基地局又は基地局以外の他のネットワークノードによって行われ得ることは明らかである。基地局は、固定局(fixed station)、NodeB、eNodeB(eNB)、アクセスポイント(access point)などの用語にしてもよい。
【0165】
本発明に係る実施例は、様々な手段、例えば、ハードウェア、ファームウェア(firmware)、ソフトウェア又はそれらの結合などによって具現することができる。ハードウェアによる具現では、本発明の一実施例は、一つ以上のASICs(application specific integrated circuits)、DSPs(digital signal processors)、DSPDs(digital signal processing devices)、PLDs(programmable logic devices)、FPGAs(field programmable gate arrays)、プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサなどによって具現することができる。
【0166】
ファームウェアやソフトウェアによる具現では、本発明の一実施例は、以上で説明された機能又は動作を実行するモジュール、手順、関数などの形態で具現されてもよい。ソフトウェアコードは、メモリユニットに記憶され、プロセッサによって駆動可能である。メモリユニットは、プロセッサの内部又は外部に設けられ、公知の様々な手段によってプロセッサとデータを交換することができる。
【0167】
本発明は、本発明の特徴を逸脱しない範囲で他の特定の形態に具体化できることは当業者にとって自明である。よって、前記の詳細な説明は、全ての面で制限的に解釈してはならなく、例示的なものとして考慮しなければならない。本発明の範囲は、添付の請求項の合理的解釈によって決定しなければならなく、本発明の等価的範囲内での全ての変更は本発明の範囲に含まれる。