(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第2の利得指数が前記事前設定利得指数と前記事前設定利得指数範囲の前記上限との間にある場合、第3の利得指数を取得し、引き続き取得された利得指数が前記事前設定利得指数と前記事前設定利得指数範囲の前記上限との間にある持続時間をカウントすること(2005)と、
前記持続時間が事前設定持続時間より大きい場合、撮影のために前記低輝度モードに切り替えること(2006)と
をさらに含む、請求項3に記載の撮像制御方法。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下では本発明の実施形態が詳細に説明され、実施形態の例は添付の図面に示されており、図面において、同じかもしくは類似した参照番号は、全体を通して、同じかもしくは類似した要素または同じかもしくは類似した機能を有する要素を指す。図面を参照して以下で説明される実施形態は例示であり、本発明を説明するためのものであり、本発明の限定と解釈されるべきではない。
【0011】
本発明の一実施形態は撮像制御方法を提供し、
図1に示されるように、本方法は、以下の動作100〜101を含み得る。
【0012】
動作100で、撮影環境の環境輝度値が取得され、撮影環境の環境輝度値および事前設定目標輝度値に従って第1の利得指数値が取得される。
【0013】
一例では、この動作は、環境輝度値を取得することと、環境輝度値と目標輝度値との比較に基づいて第1の利得指数値を取得することと、を含み得る。環境輝度値が目標輝度値よりも大きい場合、環境輝度値と目標輝度値との差分が大きいほど、撮影環境の輝度は高く、取得される第1の利得指数値は小さい。環境輝度値が目標輝度値よりも小さい場合、環境輝度値と目標輝度値との差分が大きいほど、撮影環境の輝度は低く、取得される第1の利得指数値は大きい。
【0014】
本出願によって提供される撮像制御方法は、環境の輝度条件に従って撮影モードを適応的に決定できる写真撮影やビデオ録画などのシーンに適用され得る。
【0015】
動作101で、第1の利得指数値および事前設定切り替え条件情報に従って、高輝度モードおよび低輝度モードを含む撮影のための撮影モードが決定される。
【0016】
本出願の実施形態の撮像制御方法では、撮影環境の輝度状況は、環境の輝度を指示する利得指数値を取得することによって決定され、現在の撮影環境の輝度状況に従って撮影のための適切な撮影モードが選択され、それによってユーザの撮影体験が改善される。
【0017】
一例示的実施形態では、切り替え条件情報は、事前設定利得指数値を含んでいてもよく、動作101は、第1の利得指数値が事前設定利得指数値より小さい場合、撮影のために高輝度モードを決定することと、第1の利得指数値が事前設定利得指数値より大きい場合、撮影のために低輝度モードを決定することと、を含み得る。
【0018】
あるいは、第1の利得指数値が事前設定利得指数値と等しい場合、撮影のために高輝度モードまたは低輝度モードが決定し得る。
【0019】
ここで、切り替え条件情報は、事前設定利得指数値を含んでいてもよく、単に現在の撮影環境の輝度条件に従って撮影のための適切な撮影モードが選択され、ユーザの撮影体験が改善される。
【0020】
一例示的実施形態では、切り替え条件情報は、事前設定利得指数範囲をさらに含んでいてもよく、事前設定利得指数値は事前設定利得指数範囲内にある。したがって、撮影のために高輝度モードを決定した後、本方法は、(第2の利得指数値と呼ばれる)新しい利得指数値を引き続き取得することと、第2の利得指数値が事前設定利得指数範囲の上限値以下である場合、撮影のために高輝度モードを保持することと、第2の利得指数値が事前設定利得指数範囲の上限値より大きい場合、撮影のために低輝度モードに切り替えることと、も含み得る。
【0021】
それによって、動作モードの頻繁な切り替えによる撮像装置の電力消費量の増加の問題を回避することができ、環境輝度が低くなると低輝度モードに適時に切り替えられて、撮影結果の画質が保証される。
【0022】
一例示的実施形態では、新しく取得された第2の利得指数値が事前設定利得指数値と事前設定利得指数範囲の上限値との間にある場合、本方法は、(第3の利得指数値と呼ばれる)新しい利得指数値を引き続き取得し、引き続き取得された利得指数値が事前設定利得指数値と事前設定利得指数範囲の上限値との間にある持続時間をカウントすることと、持続時間が事前設定持続時間より大きい場合、撮影のために低輝度モードに切り替え、そうでない場合、撮影のために高輝度モードを保持することと、をさらに含み得る。
【0023】
それによって、一方では、動作モードの頻繁な切り替えによって生じる高電力消費量の問題を回避することができ、他方では、環境輝度の変化に従って適切な動作モードを適時に採用して、良質の撮影結果を得ることができる。
【0024】
一例示的実施形態では、切り替え条件情報は、事前設定利得指数範囲をさらに含んでいてもよく、事前設定利得指数値は事前設定利得指数範囲内にある。したがって、低輝度モードでの撮影後、本方法は、(第2の利得指数値と呼ばれる)新しい利得指数値を引き続き取得することと、第2の利得指数値が事前設定利得指数範囲の下限値以上である場合、撮影のために低輝度モードを保持することと、第2の利得指数値が事前設定利得指数範囲の下限値より小さい場合、撮影のために高輝度モードに切り替えることと、も含み得る。
【0025】
それによって、動作モードの頻繁な切り替えによる撮像装置の電力消費量の増加の問題が回避され、環境輝度が高くなると高輝度モードに適時に切り替えられて、撮影結果の画質が保証される。
【0026】
一例示的実施形態では、新しく取得された第2の利得指数値が事前設定利得指数範囲の下限値と事前設定利得指数値との間にある場合、本方法は、(第3の利得指数値と呼ばれる)新しい利得指数値を引き続き取得し、引き続き取得された利得指数値が事前設定利得指数範囲の下限値と事前設定利得指数値との間にある持続時間をカウントすることと、持続時間が事前設定持続時間より大きい場合、撮影のために高輝度モードに切り替え、そうでない場合、撮影のために低輝度モードを保持することと、をさらに含み得る。
【0027】
それによって、一方では、動作モードの頻繁な切り替えによって生じる高電力消費量の問題が回避され、他方では、環境輝度の変化に従って適切な動作モードを適時に採用して、良質の撮影結果を得ることができる。
【0028】
一例示的実施形態では、切り替え条件情報は、事前設定利得指数範囲を含んでいてもよく、動作101は、第1の利得指数値が事前設定利得指数範囲の下限値より小さい場合、撮影のために高輝度モードを決定することと、第1の利得指数値が事前設定利得指数範囲の上限値より大きい場合、撮影のために低輝度モードを決定することと、第1の利得指数値が事前設定利得指数範囲内にある場合、撮影のために高輝度モードもしくは低輝度モードを決定するか、または撮影モードを不変のまま保持することと、を含み得る。
【0029】
ここで、切り替え条件情報は、事前設定利得指数範囲を含んでいてもよく、単に現在の撮影環境の輝度条件に従って撮影のための適切な撮影モードが選択され、ユーザの撮影体験が改善される。
【0030】
本出願の一実施形態は撮像装置も提供し、本撮像装置は、プロセッサと、プロセッサにより実行可能なコンピュータ可読命令を記憶するメモリとを含むことができ、プロセッサは、撮影環境の環境輝度値を取得する動作と、撮影環境の環境輝度値および事前設定目標輝度値に従って第1の利得指数値を取得する動作と、第1の利得指数値および事前設定切り替え条件情報に従って、高輝度モードおよび低輝度モードを含む撮影のための撮影モードを決定する動作と、を行う。
【0031】
一例では、撮像装置は、複数の画素セルを含む画素セル配列をさらに含んでいてもよく、各画素セルは、長時間露光画素、中時間露光画素、および短時間露光画素を含んでいてもよく、長時間露光画素の露光時間は中時間露光画素の露光時間より長く、中時間露光画素の露光時間は短時間露光画素の露光時間より長い。
【0032】
1つの例では、プロセッサは、コンピュータ可読命令を実行すると、画素セル配列を、異なる露光時間の下で複数の原画素情報を出力するよう制御する動作と、同じ画素セルにおける同じ露光時間の原画素情報にそれぞれ従ってマージ画素情報を計算する動作と、複数のマージ画素情報に従って高輝度モードでの撮影結果を出力する動作と、をさらに行い得る。
【0033】
一例では、プロセッサは、コンピュータ可読命令を実行すると、画素セル配列を、異なる露光時間の下で複数の原画素情報を出力するよう制御する動作と、同じ画素セルにおける原画素情報をそれぞれ合成することによって合成画素情報を計算する動作であって、各画素セルが1つの合成画素情報に対応する、動作と、複数の合成画素情報に従って低輝度モードでの撮影結果を出力する動作と、をさらに行い得る。
【0034】
一例では、本出願の一実施形態は、プロセッサにより、撮影環境の環境輝度値および事前設定目標輝度値に従って第1の利得指数値を取得する動作と、第1の利得指数および事前設定切り替え条件情報に従って撮影のための撮影モードを決定する動作であって、撮影モードが高輝度モードおよび低輝度モードを含み得る、動作と、を行うために実行可能なコンピュータ実行可能命令を含むコンピュータ可読記憶媒体も提供する。
【0035】
一例では、本出願は、メモリと、プロセッサと、メモリに格納されたプロセッサが実行可能なコンピュータプログラムとを含む、画像処理装置も提供する。プロセッサがコンピュータプログラムを実行すると、撮影環境の環境輝度値および事前設定目標輝度値に従って第1の利得指数値を取得する動作と、第1の利得指数および事前設定切り替え条件情報に従って撮影のための撮影モードを切り替える動作であって、撮影モードが高輝度モードおよび低輝度モードを含み得る、動作と、が実現される。
【0036】
説明を容易にするために、以下の実施形態を、写真撮影シナリオのみを例にとって説明するが、これは本出願の保護範囲を限定するためのものではない。
【0037】
図2から
図4および
図6を参照すると、本発明の一実施形態は撮像装置30の撮像制御方法を提供する。撮像装置30は、画素セル配列31と、画素セル配列31に配置されたフィルタセル配列32とを含み得る。画素セル配列31は、複数の画素セル311を含んでいてもよく、各画素セル311は、複数の感光画素3111を含み得る。フィルタユニット配列32は、複数の画素セル311に対応する複数のフィルタユニット322を含んでいてもよく、各フィルタユニット322は対応する画素セル311をカバーする。画素セル配列31はベイヤ配列であり得る。本撮像制御方法は、以下の動作201〜動作203を含み得る。
【0038】
動作201で、現在の撮影環境の環境輝度値および事前設定目標輝度値に従って利得指数(すなわち、前述の第1の利得指数値)が取得される。
【0039】
動作202で、利得指数値が事前設定利得指数値より小さい場合、撮影で目標画像を取得するために高輝度モードが決定される。
【0040】
動作203で、利得指数値が事前設定利得指数値より大きい場合、撮影で目標画像を取得するために低輝度モードが決定される。
【0041】
図3から
図6を参照すると、本発明の一実施形態は、撮像装置30のための制御装置10も提供する。撮像装置30は、画素セル配列31と、画素セル配列31に配置されたフィルタセル配列32とを含み得る。画素セル配列31は、複数の画素セル311を含んでいてもよく、各画素セル311は、複数の感光画素3111を含み得る。フィルタユニット配列32は、複数の画素セル311に対応する複数のフィルタユニット322を含んでいてもよく、各フィルタユニット322は対応する画素セル311をカバーする。画素セル配列31はベイヤ配列であり得る。制御装置10は、第1の取得モジュール11と、第1の制御モジュール12と、第2の制御モジュール13とを含み得る。動作201は、第1の取得モジュール11によって実施され得る。動作202は、第1の制御モジュール12によって実施され得る。動作203は、第2の制御モジュール13によって実施され得る。すなわち、第1の取得モジュール11は、現在の環境の環境輝度値および事前設定目標輝度値に従って利得指数値を取得するように構成され得る。第1の制御モジュール12は、利得指数値が事前設定利得指数値より小さい場合に、目標画像を取得するために高輝度モードで撮影するように構成され得る。第2の制御モジュール13は、利得指数値が事前設定利得指数値より大きい場合に、目標画像を取得するために低輝度モードで撮影するように構成され得る。
【0042】
図3、
図4、および
図6を参照すると、本発明の一実施形態は、撮像装置30も提供する。撮像装置30は、画素セル配列31と、画素セル配列31に配置されたフィルタセル配列32とを含み得る。画素セル配列31は、複数の画素セル311を含んでいてもよく、各画素セル311は、複数の感光画素3111を含み得る。フィルタユニット配列32は、複数の画素セル311に対応する複数のフィルタユニット322を含んでいてもよく、各フィルタユニット322は対応する画素セル311をカバーする。画素セル配列31はベイヤ配列であり得る。撮像装置30は、プロセッサ60も含み得る。上記の動作201、動作202、および動作203はすべて、プロセッサ60によって実施され得る。すなわち、プロセッサ60は、現在の環境の環境輝度値および事前設定目標輝度値に従って利得指数値を取得し、利得指数値が事前設定利得指数値より小さい場合、目標画像を取得するために高輝度モードで撮影し、利得指数値が事前設定利得指数値より大きい場合、撮影で目標画像を取得するために低輝度モードで撮影するように構成され得る。
【0043】
撮像装置30が動作すると、現在の環境の環境輝度値がまず取得され、環境輝度値および事前設定目標輝度値に従って利得指数値が取得される。利得指数値は、現在の環境の輝度を指示するために使用される。利得指数値は、撮像装置の利得値に対応する。撮像装置の利得値が大きい場合、利得指数値も大きい。このとき、感光画素3111が検出する光はより少なく、生成されるレベル信号は小さい。その後の目標画像の計算のレベル信号を増やすために大きな利得値が必要である。したがって、利得指数値が大きい場合、それは現在の環境の輝度が低いことを指示する。撮像装置の利得値が小さい場合、利得指数値も小さい。このとき、感光画素3111が検出する光はより多く、生成されるレベル信号は大きい。よって、その後の目標画像の計算のレベル信号を増やすのに小さい利得値で済む。したがって、利得指数値が小さい場合、それは現在の環境の輝度が高いことを指示する。
【0044】
すなわち、撮影環境の環境輝度値が事前設定目標輝度値より大きい場合、環境輝度値と目標輝度値との差分が大きいほど、利得指数値が小さく、撮影環境の輝度が高いことを指示する。
【0045】
撮影環境の環境輝度値が事前設定目標輝度値より小さい場合、環境輝度値と目標輝度値との差分が大きいほど、利得指数値が大きく、撮影環境の輝度が低いことを指示する。
【0046】
一例示的実施形態では、切り替え条件情報は、事前設定利得指数値を含み得る。例えば、事前設定利得指数値は460であり得る。当然ながら、事前設定利得指数値は他の値でもよい。撮像装置30が現在の環境に対応する利得指数値を取得する都度、プロセッサ60は利得指数値を事前設定利得指数値と比較する。利得指数値が事前設定利得指数値より小さい場合、目標画像は高輝度モードで撮影される(撮像装置30は電源投入時にデフォルトで高輝度モードで動作する)。利得指数値が事前設定利得指数値より大きい場合、プロセッサ60は、目標画像を撮影するために低輝度モードに切り替える。高輝度モードと低輝度モードとは、それぞれ、明るい環境と暗い環境とに対応する。高輝度モードで撮影された目標画像の画像効果は明るい環境においてより高く、低輝度モードで撮影された目標画像の画像効果は暗い環境においてより高い。
【0047】
本発明の実施形態で提供される撮像制御方法、制御装置10および撮像装置30では、現在の環境の輝度条件が環境の輝度を指示する利得指数値を取得することによって決定され、より良い画像効果を得るよう目標画像を撮影するために決定結果に従って適切な撮影モードが選択され、それによってユーザの撮影体験が改善される。
【0048】
いくつかの実施形態では、取得された利得指数値が事前設定利得指数値と等しい場合、撮像装置30は、高輝度モードで目標画像を撮影し得るか、または高輝度モードで目標画像を撮影し得るか、または前の撮影モードを不変のまま保持し得る。一例示的実施形態では、ある時点での撮像装置30の動作モードが高輝度モードであり、その時点で取得された利得指数値が事前設定利得指数値と等しい場合には、撮像装置30は高輝度モードでの動作を保持する。ある時点での撮像装置30の動作モードが低輝度モードであり、その時点で取得された利得指数値が事前設定利得指数値と等しい場合には、撮像装置30は低輝度モードでの動作を保持する。それによって、撮像装置30の動作モードの頻繁な切り替えによって生じる高エネルギー消費の問題が回避される。
【0049】
図7および
図8を参照すると、いくつかの実施形態では、現在の撮影環境の環境輝度値および事前設定目標輝度値に従って利得指数値を取得する動作201は、以下の動作701〜703を含み得る。
【0050】
動作701で、環境輝度値が取得される。
【0051】
動作702で、環境輝度値が目標輝度値と比較される。
【0052】
動作703で、比較結果に従って利得指数値が取得される。
【0053】
一例では、環境輝度値は自動露出(Automatic Exposure(AE))アルゴリズムを使用して計算されてもよく、対応する動作701は、以下の動作801〜807を含み得る。
【0054】
動作801で、シーン画像を取得するために現在の撮影環境におけるシーンが撮影される。
【0055】
動作802で、シーン画像の本体および背景を取得するためにシーン画像が処理される。
【0056】
動作803で、シーン画像の本体の輝度と背景の輝度との差分が事前設定差分値より大きいかどうかが判断される。
【0057】
動作804で、本体の輝度と背景の輝度との差分が事前設定差分値より大きい場合、差分に従って本体重みおよび背景重みが計算される。
【0058】
動作805で、本体重みと背景重みとにそれぞれ従って本体の輝度と背景の輝度とが調整される。
【0059】
動作806で、本体の調整済み輝度と背景の調整済み輝度との平均輝度値が、環境輝度値として計算される。
【0060】
動作807で、本体の輝度と背景の輝度との差分が事前設定差分値以下である場合、本体の輝度と背景の輝度との平均輝度値が、環境輝度値として計算される。
【0061】
図9および
図10を参照すると、いくつかの実施形態では、第1の取得モジュール11は、第1の取得部111と、比較部112と、第2の取得部113とを含み得る。第1の取得部111は、第1の取得サブユニット1111と、第2の取得サブユニット1112と、判断サブユニット1113と、第1の計算サブユニット1114と、調整サブユニット1115と、第2の計算サブユニット1116と、第3の計算サブユニット1117とを含み得る。動作701は、第1の取得部111によって実施され得る。動作702は、比較部112によって実施され得る。動作703は、第2の取得部113によって実施され得る。動作801は、第1の取得サブユニット1111によって実施され得る。動作802は、第2の取得サブユニット1112によって実施され得る。動作803は、判断サブユニット1113によって実施され得る。動作804は、第1の計算サブユニット1114によって実施され得る。動作805は、調整サブユニット1115によって実施され得る。動作806は、第2の計算サブユニット1116によって実施され得る。動作807は、第3の計算サブユニット1117によって実施され得る。
【0062】
一例示的実施形態では、第1の取得部111は、環境輝度値を取得するように構成され得る。比較部112は、環境輝度値を目標輝度値と比較するように構成され得る。第2の取得部113は、比較結果に従って利得指数値を取得するように構成され得る。第1の取得サブユニット1111は、現在の環境下のシーンを撮影してシーン画像を取得するように構成され得る。第2の取得サブユニット1112は、シーン画像を処理して、シーン画像の本体および背景を取得するように構成され得る。判断サブユニット1113は、シーン画像の本体の輝度と背景の輝度との差分が事前設定差分値より大きいかどうかを判断するように構成され得る。第1の計算サブユニット1114は、本体の輝度と背景の輝度との差が事前設定差分値より大きい場合に、差分に従って本体重みおよび背景重みを計算するように構成され得る。調整サブユニット1115は、本体重みと背景重みとに従って本体の輝度と背景の輝度とをそれぞれ調整するように構成され得る。第2の計算サブユニット1116は、本体の調整済み輝度と背景の調整済み輝度との平均輝度値を環境輝度値として計算するように構成され得る。第3の計算サブユニット1117は、本体の輝度と背景の輝度との差分が事前設定差分値以下である場合に、本体の輝度と背景の輝度との平均輝度値を環境輝度値として計算するように構成され得る。
【0063】
図6を参照すると、いくつかの実施形態では、撮像装置30内のプロセッサ60はまた、環境輝度値を取得し、環境輝度値を目標輝度値と比較し、比較結果に基づいて利得指数値を取得するようにも構成され得る。プロセッサ60は、シーン画像を取得するために現在の環境下のシーンを撮影し、シーン画像の本体および背景を取得するためにシーン画像を処理し、シーン画像の本体の輝度と背景の輝度との差分が事前設定差分値より大きいかどうかを判断し、本体の輝度と背景の輝度との差分が事前設定差分値より大きい場合、差分に従って本体重みおよび背景重みを計算し、本体重みと背景重みとに従って本体の輝度と背景の輝度とをそれぞれ調整し、本体の調整済み輝度と背景の調整済み輝度との平均輝度値を環境輝度値として計算し、本体の輝度と背景の輝度との差分が事前設定差分値以下である場合、本体の輝度と背景の輝度との平均輝度値を環境輝度値として計算する、ようにさらに構成される。
【0064】
一例では、
図11を参照すると、プロセッサ60はまず、各感光画素3111を、シーン画像を撮影するために同じ露光時間で露光されるよう制御する。次いでプロセッサ60は、シーン画像内の本体と背景とを分割する。一般に、本体はシーン画像の中央部または下部に位置し、背景はシーン画像の上部に位置する。よってプロセッサ60は、
図11に示されるようなやり方で画像の本体(O1およびO2)と背景(B1、B2、およびB3)とを直接分割し得る。あるいは、プロセッサ60は、顔認識によって本体(O1およびO2)と背景(B1、B2、およびB3)とを分割してもよい。例えば、プロセッサ60は、シーン画像内に顔があるかどうかを認識でき、シーン画像内に顔がある場合、その人物は本体として取り込まれ、シーン画像内のその他の部分は背景として取り込まれる。続いて、プロセッサ60は、本体の輝度と背景の輝度とをそれぞれ取得する。次いでプロセッサ60は、本体の輝度と背景の輝度との差分を計算する。例えば、プロセッサ60はまず、本体の平均輝度値LOaveおよび背景の平均輝度値LBaveを計算し、本体の平均輝度値LOaveと背景の平均輝度値LBaveとを本体の輝度と背景の輝度としてそれぞれ使用し、LOave=(LO1+LO2)/2、LBave=(LB1+LB2+LB3)/3であり、次いで、背景の平均輝度値が本体の平均輝度値から差し引かれて、輝度の差分(LOave−LBave=D)が取得され得る。続いて、プロセッサ60は、差分Dを事前設定差分値D0と比較する。差分値が事前設定差分値以上である(D>D0)場合、それは、本体と背景との輝度差が大きいことを指示し、このときのシーンは逆光シーンであり得る。したがって、プロセッサ60は、輝度差に従って、本体に大きい値の本体重みを、背景に小さい値の背景重みを割り当て、本体重みを使用して本体の輝度を調整して本体の調整済み輝度LOadjを取得し、背景重みを使用して背景の輝度を調整して背景の調整済み輝度LBadjを取得する必要がある。最後に、プロセッサ60は、本体の調整済み輝度LOadjおよび背景の調整済み輝度LBadjの平均輝度値Lux(Lux=(LOadj+LBadj)/2)を計算し、その平均輝度値Luxが環境輝度値である。差分値が事前設定差分値より小さい(D<D0)場合、それは、本体と背景との輝度差が小さいことを指示し、このときのシーンは通常の非逆光シーンであり得る。このとき、プロセッサ60は、本体の輝度LOaveと背景の輝度LBaveとの平均輝度値を直接計算し、平均輝度値を環境輝度値Luxとして使用する。逆光環境では本体と背景の輝度とが大きく異なることが理解でき、一般に本体はユーザにとっての関心対象領域である。したがって、本体部分には、プロセッサ60が続いて動作モードを選択するために適正な環境輝度値を提供できるように、より多くの重みが与えられる必要がある。
【0065】
環境輝度値を決定した後、プロセッサ60は、環境輝度値を事前設定目標輝度値と比較して、利得指数値を決定する。環境輝度値が目標輝度値よりも小さい場合、それは、このときに撮像装置30に大きい利得値が提供される必要があることを指示し、これに対応して、利得指数値も大きい。環境輝度値が目標輝度値よりも大きい場合、それは、このときに撮像装置30が小さい利得値を提供される必要があることを指示し、これに対応して、利得指数値も小さい。一例示的実施形態では、環境輝度値と目標輝度値との差分と利得値と利得指数値とは1対1の対応関係を有し、露出表に事前に格納される。環境輝度値を取得した後、撮像装置30は、環境輝度値と目標輝度値との差分に従って露出表で環境輝度値と一致する利得指数値を見つけることができる。
【0066】
図12を参照すると、いくつかの実施形態では、高輝度モードで撮影することは、以下の動作1201〜1203を含み得る。
【0067】
動作1201で、画素セル配列31が異なる露光時間の下で複数の原画素情報を出力するよう制御される。
【0068】
動作1202で、同じ画素セル311における同じ露光時間の原画素情報にそれぞれ従ってマージ画素情報が計算される。
【0069】
動作1203で、複数のマージ画素情報に従って目標画像が出力される。
【0070】
図13を参照すると、いくつかの実施形態では、第1の制御モジュール12は、第1の出力部121と、第1の計算部122と、第2の出力部123とを含み得る。動作1201は、第1の出力部121によって実施され得る。動作1202は、第1の計算部122によって実施され得る。動作1203は、第2の出力部123によって実施され得る。すなわち、第1の出力部121は、異なる露光時間の下で複数の原画素情報を出力するよう画素セル配列31を制御するように構成され得る。第1の計算部122は、同じ画素セル311における同じ露光時間の原画素情報に基づいてマージ画素情報を計算するように構成され得る。第2の出力部123は、複数のマージ画素情報に基づいて目標画像を出力するように構成され得る。
【0071】
図6を参照すると、いくつかの実施形態では、動作1201、動作1202、および動作1203は、プロセッサ60によって実施され得る。一例示的実施形態では、プロセッサ60はまた、画素セル配列31を、異なる露光時間の下で複数の原画素情報を出力するよう制御し、同じ画素セル311における同じ露光時間の原画素情報に基づいてマージ画素情報を計算し、複数のマージ画素情報に基づいて目標画像を出力するようにも構成され得る。
【0072】
一例示的実施形態では、
図14を参照すると、画素セル配列31内の各画素セル311は、2×2配列で配置された4つの感光画素3111を含み得る。例えば、各画素セル311の4つの感光画素3111は、1つの長時間露光画素、2つの中時間露光画素、および1つの短時間露光画素である。当然ながら、他の実施形態では、各画素セル311内の長時間露光画素、中時間露光画素、および短時間露光画素の数は他の値であり得る。長時間露光画素は、長露光時間に対応する感光画素3111を指し、中時間露光画素は、中露光時間に対応する感光画素3111を指し、短時間露光画素は、短露光時間に対応する感光画素3111を指し、長露光時間>中露光時間>短露光時間であり、長露光時間/中露光時間=中露光時間/短露光時間である。撮像装置30が動作するとき、長時間露光画素、中時間露光画素、および短時間露光画素は同期して露光され、これは、中時間露光画素および短時間露光画素の露光持続時間が長時間露光画素の露光持続時間内であることを意味する。例えば、
図14に示されるように、画素セル配列31内の赤の感光画素3111のうち、R(1,1)は長時間露光画素であり、R(1,2)およびR(2,1)は中時間露光画素であり、R(2,2)は短時間露光画素であり、感光画素3111の露光プロセスは、長時間露光画素R(1,1)がまず露光され始め、次いで、中時間露光画素R(1,2)、中時間露光画素R(2,1)、および短時間露光画素R(2,2)が、長時間露光画素R(1,1)の露光持続時間中に露光される。中時間露光画素R(1,2)と中時間露光画素R(2,1)の露光開始時刻は同じであり、中時間露光画素R(1,2)、中時間露光画素R(2,1)、および短時間露光画素R(2,2)の露光終了時刻は、長時間露光画素R(1,1)の露光終了時刻と同じか、または長時間露光画素R(1,1)の露光終了時刻の前である。あるいは、長時間露光画素R(1,1)、中時間露光画素R(1,2)、中時間露光画素R(2,1)、および短時間露光画素R(2,2)は同時に露光され始め、すなわち、長時間露光画素R(1,1)、中時間露光画素R(1,2)、中時間露光画素R(2,1)、および短時間露光画素R(2,2)の露光開始時刻は同じである。よって、プロセッサ60は、画素セル配列31を、長時間露光、中時間露光、および短時間露光を順次に行うよう制御しなくてもよいので、目標画像の撮影時間を短縮することができる。
【0073】
撮像装置30が高輝度モードで動作するとき、撮像装置30はまず、各画素セル311内の長時間露光画素、中時間露光画素、および短時間露光画素を、同期して露光されるよう制御してもよく、長時間露光画素に対応する露光時間は初期長露光時間であり、中時間露光画素に対応する露光時間は初期中露光時間であり、短時間露光画素に対応する露光時間は初期短露光時間であり、初期長露光時間、初期中露光時間、および初期短露光時間はすべて事前に設定される。露光後、各画素セルは4つの原画素情報を出力することになる。
図14に示される画素セル311を例にとると、4つの原画素情報は、長時間露光画素R(1,1)によって出力された原画素情報、中時間露光画素R(1,2)によって出力された原画素情報、中時間露光画素R(2,1)によって出力された原画素情報、および短時間露光画素R(2,2)によって出力された原画素情報を含み得る。プロセッサ60は、各画素セル内の感光画素3111を、上述したようなやり方で長時間露光、中時間露光、および短時間露光を同期して行うよう制御し、各画素セルによって出力された複数の原画素情報を取得する。続いて、プロセッサ60は、同じ画素セルにおける同じ露光時間の原画素情報に基づいてマージ画素情報を計算する。
図14に示される画素セル311を例にとると、画素セル311内の感光画素3111の数が2×2である場合、長時間露光画素R(1,1)の原画素情報が長時間露光のマージ画素情報であり、中時間露光画素R(1,2)のと中時間露光画素R(2,1)の原画素情報の和が中時間露光のマージ画素情報であり、短時間露光画素R(2,2)の原画素情報が短時間露光のマージ画素情報である。画素セル311内の赤の感光画素3111の数が2×4である場合、長時間露光画素の数は2であり、中時間露光画素の数は4であり、短時間露光画素の数は2であり、2つの長時間露光画素の原画素情報の和が長時間露光のマージ画素情報であり、4つの中時間露光画素の原画素情報の和が中時間露光のマージ画素情報であり、2つの短時間露光画素の原画素情報の和が短時間露光のマージ画素情報である。このようにして、プロセッサ60は、画素セル配列31全体の複数の長時間露光のマージ画素情報、複数の中時間露光のマージ画素情報、および複数の短時間露光のマージ画素情報を取得することができる。プロセッサ60は次いで、複数の長時間露光のマージ画素情報に従って長時間露光サブ画像を取得する補間計算を行い、複数の中時間露光のマージ画素情報に従って中時間露光サブ画像を取得する補間計算を行い、複数の短時間露光のマージ画素情報に従って短時間露光サブ画像を取得する補間計算を行う。最後にプロセッサ60は、長時間露光サブ画像と、中時間露光サブ画像と、短時間露光サブ画像とを融合して、ハイ・ダイナミック・レンジの目標画像を取得する。ここで、長時間露光サブ画像、中時間露光サブ画像、および短時間露光サブ画像は、画像の3つのフレームではなく、画像の同じフレーム内の長時間露光画素、短時間露光画素、および中時間露光画素の対応する領域によって形成される画像部分である。
【0074】
あるいは、画素セル配列31の露光が完了した後、プロセッサ60は、長時間露光画素によって出力された原画素情報場に基づいて長時間露光画素の原画素情報上に短時間露光画素の原画素情報と中時間露光画素の原画素情報とを重ねてもよい。一例示的実施形態では、3つの異なる露光時間長の原画素情報に異なる重みをそれぞれ与えることができ、各露光時間長に対応する原画素情報が重みで乗じられた後、重みで乗じられた3種類の原画素情報を、1つの画素セル311の合成画素情報として付加することができる。続いて、3つの異なる露光時間長の原画素情報から計算された各合成画素情報のグレースケールが変化することになるので、各合成画素情報は、その合成画素情報が取得された後にグレースケールで圧縮される必要がある。圧縮が完了した後、プロセッサ60は、圧縮後に取得された複数の合成画素情報に基づいて補間計算を行って、目標画像を取得する。よって、目標画像の暗い部分は、長時間露光画素によって出力された原画素情報を使用して補正されており、明るい部分は、短時間露光画素によって出力された原画素情報を使用して抑制されている。したがって、目標画像にはオーバ露光エリアもアンダ露光エリアもなく、ハイ・ダイナミック・レンジおよびより良い画像効果を有する。
【0075】
一例示的実施形態では、目標画像の画質をさらに改善するために、初期長露光時間、初期中露光時間、および初期短露光時間に従って長時間露光画素、中時間露光画素、および短時間露光画素が同期して露光された後、プロセッサ60はまず、長時間露光画素によって出力された原画素情報に基づいて長時間露光ヒストグラムを計算し、短時間露光画素によって出力された原画素情報に基づいて短時間露光ヒストグラムを計算し、長時間露光ヒストグラムに基づいて初期長露光時間を調整して調整された長露光時間を取得し、短時間露光ヒストグラムに基づいて初期短露光時間を調整して調整された短露光時間を取得する。続いて、プロセッサ60は、長時間露光画素と、中時間露光画素と、短時間露光画素とを、それぞれ、調整された初期長露光時間と、初期中露光時間と、補正された初期短露光時間とに従って同期して露光されるよう制御する。調整は1回だけ行われるのではなく、撮像装置30は、複数回の長時間、中時間、および短時間の同期露光を実行する。各同期露光の後、撮像装置30は、生成された長時間露光ヒストグラムおよび短時間露光ヒストグラムに従って長露光時間および短露光時間を引き続き調整し、調整された長露光時間、調整された短露光時間、および元の中露光時間を使用して次の露光で同期露光を実行し、長時間露光ヒストグラムおよび短時間露光ヒストグラムを引き続き取得し、長時間露光ヒストグラムに対応する画像内にアンダ露光エリアがなくなり、短時間露光ヒストグラムに対応する画像内にオーバ露光エリアがなくなるまでこのプロセスを繰り返し、このときの調整された長露光時間および調整された短露光時間が、最終的な調整された長露光時間および調整された短露光時間である。露光後、長時間露光画素、中時間露光画素、および短時間露光画素の出力に基づいて目標画像が計算される。計算方法は前の実施形態の計算方法と同じであり、ここでは繰り返さない。
【0076】
長時間露光ヒストグラムは1つまたは複数であり得る。1つの長時間露光ヒストグラムがある場合、プロセッサ60は、すべての長時間露光画素によって出力された原画素情報に基づいて長時間露光ヒストグラムを生成する。複数の長時間露光ヒストグラムがある場合、プロセッサ60は、長時間露光画素を領域に分割し、各領域内の複数の長時間露光画素の原画素情報に基づいて長時間露光ヒストグラムを生成するので、複数の領域が複数の長時間露光ヒストグラムに対応する。領域分割により、その都度調整される長露光時間の正確さが改善され、長露光時間の調整プロセスが加速され得る。同様に、短時間露光ヒストグラムも1つまたは複数であり得る。1つの短時間露光ヒストグラムがある場合、プロセッサ60は、すべての短時間露光画素によって出力された原画素情報に基づいて短時間露光ヒストグラムを生成する。複数の短時間露光ヒストグラムがある場合、プロセッサ60は、短時間露光画素を領域に分割し、各領域内の複数の短時間露光画素の原画素情報に基づいて短時間露光ヒストグラムを生成するので、複数の領域が複数の短時間露光ヒストグラムに対応する。領域分割により、その都度調整される短露光時間の正確さが改善され、短露光時間の調整プロセスが加速され得る。
【0077】
図15を参照すると、いくつかの実施形態では、低輝度モードでの撮影は以下の動作1501〜1503を含み得る。
【0078】
動作1501で、画素セル配列31が異なる露光時間の下で複数の原画素情報を出力するよう制御される。
【0079】
動作1502で、合成画素情報を計算するために同じ画素セル311内の原画素情報が合成され、各画素セルが合成画素情報に対応する。
【0080】
動作1503で、複数の合成画素情報に従って目標画像が出力される。
【0081】
図16を参照すると、いくつかの実施形態では、第2の制御モジュール13は、第3の出力部131と、第2の計算部132と、第4の出力部133とを含み得る。動作1501は、第3の出力部131によって実施され得る。動作1502は、第2の計算部132によって実施され得る。動作1503は、第4の出力部133によって実施され得る。すなわち、第3の出力部131は、異なる露光時間の下で複数の原画素情報を出力するよう画素セル配列31を制御するように構成され得る。第2の計算部132は、同じ画素セル311内の原画素情報を合成することによって合成画素情報を計算するように構成されてもよく、各画素セル311は1つの合成画素情報に対応する。第4の出力部133は、複数の合成画素情報に基づいて目標画像を出力するように構成され得る。
【0082】
図6を参照すると、いくつかの実施形態では、動作1501、動作1502、および動作1503はすべて、プロセッサ60によって実施され得る。一例示的実施形態では、プロセッサ60はまた、画素セル配列31を、異なる露光時間の下で複数の原画素情報を出力するよう制御し、合成画素情報を計算するために同じ画素セル311内の原画素情報を合成し、各画素セル311が合成された画素情報に対応し、複数の合成画素情報に基づいて目標画像を出力するようにも構成され得る。
【0083】
一例示的実施形態では、低輝度モードで、
図17に示される画素セル311を例にとると、R(1,1)は長時間露光画素であり、R(1,2)およびR(2,1)は中時間露光画素であり、R(2,2)は短時間露光画素である。プロセッサ60はまず、長時間露光画素R(1,1)、中時間露光画素R(1,2)、中時間露光画素R(2,1)、および短時間露光画素R(2,2)を、同期して露光されるよう制御する。露光が終了した後、画素セル311は4つの原画素情報、すなわち、長時間露光画素R(1,1)によって出力された原画素情報、中時間露光画素R(1,2)によって出力された原画素情報、中時間露光画素R(2,1)によって出力された原画素情報、および短時間露光画素R(2,2)によって出力された原画素情報を出力することになる。よって、プロセッサ60は、各画素セル311内の感光画素3111を、上述したようなやり方で長時間露光、中時間露光、および短時間露光を同時に行うよう制御し、各画素セル311によって出力された複数の原画素情報を取得する。続いて、プロセッサ60は、同じ画素セル311内の原画素情報を合成して、合成画素情報を計算し得る。例えば、各画素セル311の合成画素情報は、式
【数1】
【0084】
を使用して計算され得る。よって、プロセッサ60は、画素セル配列31全体の複数の画素セル311の複数の合成画素情報を計算することができる。最後に、プロセッサ60は、複数の合成画素情報に基づいて補間を行い、目標画像を計算する。
【0085】
高輝度モードでは、画素セル配列31によって出力された3つの異なる露光時間長の原画素情報が目標画像を取得するために使用されることが理解できる。目標画像は長露光時間、中露光時間、および短露光時間の画素情報を合成することによって取得されるので、高輝度モードで取得された目標画像はハイ・ダイナミック・レンジを有し得る。しかしながら、高輝度モードは、高環境輝度のシーンにのみ適し得る。環境輝度が高いとき、中時間露光画素は正常に露光され、長時間露光画素は中時間露光画像内のアンダ露光部分を調整し、短時間露光画素は中時間露光画像内のオーバ露光部分を調整し、よってハイ・ダイナミック・レンジの目標画像が取得され得る。しかしながら、現在の環境輝度値が低いときに写真撮影で高輝度モードが使用された場合、長時間露光画素も中時間露光画素も十分な露出を得られず、高輝度モードで撮影された目標画像はノイズが多く、コントラストおよび精細度が不十分である。低輝度モードでは、同じ画素セル311内の複数の原画素情報が合成される。環境輝度が低いとき、低輝度モードを使用して目標画像を取得すると目標画像の解像度が下がるが、目標画像内の各画素の画素情報は複数の感光画素3111の原画素情報を合成することによって取得される。高輝度モードと比較すると、低輝度モードで取得された目標画像の輝度は、高輝度モードで取得された目標画像の輝度の2倍である。したがって、環境輝度が低いときには低輝度モードを使用して取得された目標画像の効果がより優れている。
【0086】
したがって、本発明の実施形態の撮像制御方法、制御装置10および撮像装置30では、現在の環境の輝度状況は利得指数値に従って決定され、現在の環境の輝度が低いときには低輝度モードでノイズがより少なく輝度がより高い目標画像が撮影され、現在の環境の輝度が高いときには高輝度モードでより高いダイナミックレンジの目標画像が撮影される。よって、異なる環境輝度の下で取得された目標画像が良好な画像効果を有する。
【0087】
図18を参照すると、いくつかの実施形態では、撮像制御方法は、以下の動作1801〜動作1806を含み得る。
【0088】
動作1801で、現在の撮影環境の環境輝度値および事前設定目標輝度値に従って利得指数値が取得される。動作1802で、利得指数値が事前設定利得指数値より小さい場合、撮影で目標画像を取得するために高輝度モードが決定される。
【0089】
動作1803で、新しい利得指数値(すなわち、前述の第2の利得指数値)が引き続き取得される。
【0090】
動作1804で、新しい利得指数値が事前設定利得指数範囲の最大値(すなわち、事前設定利得指数範囲の上限値)と比較され、事前設定利得指数値は事前設定利得指数範囲内にある。
【0091】
動作1805で、新しい利得指数値が事前設定利得指数範囲の最大値以下である場合、撮影で目標画像を取得するために高輝度モードが保持される。
【0092】
動作1806で、新しい利得指数値が事前設定利得指数範囲の最大値より大きい場合、撮影で目標画像を取得するために低輝度モードに切り替えられる。
【0093】
図19を参照すると、いくつかの実施形態では、制御装置10は、第2の取得モジュール141と、第1の判断モジュール142と、第3の制御モジュール143と、第4の制御モジュール144とをさらに含み得る。動作1803は、第2の取得モジュール141によって実施され得る。動作1804は、第1の判断モジュール142によって実施され得る。動作1805は、第3の制御モジュール143によって実施され得る。動作1806は、第4の制御モジュール144によって実施され得る。すなわち、第2の取得モジュール141は、新しい利得指数値を引き続き取得するように構成され得る。第1の判断モジュール142は、新しい利得指数値を事前設定利得指数範囲の最大値と比較するように構成されてもよく、事前設定利得指数値は事前設定利得指数範囲内にある。第3の制御モジュール143は、新しい利得指数値が事前設定利得指数範囲の最大値以下である場合、目標画像を取得するために高輝度モードで引き続き撮影するように構成され得る。第4の制御モジュール144は、新しい利得指数値が事前設定利得指数範囲の最大値より大きい場合、撮影で目標画像を取得するために低輝度モードに切り替えるように構成され得る。
【0094】
図6を参照すると、いくつかの実施形態では、動作1803、動作1804、動作1805、および動作1806は、プロセッサ60によっても実施され得る。一例示的実施形態では、プロセッサ60はまた、新しい利得指数値(すなわち、上記の前述の第2の利得指数値)を引き続き取得し、新しい利得指数値を事前設定利得指数範囲の最大値と比較し、事前設定利得指数値が事前設定利得指数範囲内にあり、新しい利得指数値が事前設定利得指数範囲の最大値以下である場合、目標画像を取得するために高輝度モードで引き続き撮影し、新しい利得指数値が事前設定利得指数範囲の最大値より大きい場合、撮影で目標画像を取得するために低輝度モードに切り替える、ようにも構成され得る。
【0095】
一例示的実施形態では、事前設定利得指数範囲は[400,520]である。前述したように、事前設定利得指数値は460であり、これは事前設定利得指数範囲内である。
【0096】
一例示的実施形態では、撮像装置30が始動されると、撮像装置30はまず、高輝度モードで動作する。続いて、撮像装置30は、現時点の環境に対応する利得指数値を取得する。取得された利得指数値gが450であると仮定すると、撮像装置30は、高輝度モードで目標画像を引き続き撮影する。続いて、撮像装置30は、複数の時点での環境に対応する利得指数値を引き続き取得し、その都度取得された利得指数値gを[400,520]の事前設定利得指数範囲の最大値520と比較する。比較結果がg≦520である場合、撮像装置30は高輝度モードで引き続き動作する。比較結果がg>520である場合、撮像装置30は低輝度モードに切り替わって動作する。
【0097】
環境の輝度は通常、動的に変化し、前の時点で取得される利得指数値は通常、後の時点で取得される利得指数値と等しくないことが理解できる。環境輝度が絶えず変化するとき、取得される現在の利得指数値gも、事前設定利得指数値の前後の小範囲で絶えず変動することになる(|g−460|の値は特定の値未満である)。撮像装置30が、gと事前設定利得指数値(460)との比較に従って頻繁に動作モードを絶え間なく切り替える場合、撮像装置30の電力消費量が増加する可能性があり、このとき輝度はあまり変化しないので、動作モードを頻繁に切り替えても目標画像の画像効果はあまり改善されない。したがって、本発明の実施形態の撮像制御方法では、事前設定利得指数範囲が設定され、利得指数値gが事前設定利得指数範囲の最大値520より大きい場合に限り、撮像装置30の動作モードが高輝度モードから低輝度モードに切り替えられる。よって、動作モードの頻繁な切り替えによる撮像装置30の電力消費量の増加の問題が回避され、環境輝度が低くなると低輝度モードに適時に切り替えられて、目標画像の画質が保証される。
【0098】
さらに、
図20を参照すると、いくつかの実施形態では、撮像制御方法は以下の動作2001〜動作2006を含み得る。
【0099】
動作2001で、現在の撮影環境の環境輝度値および事前設定目標輝度値に従って利得指数値が取得される。動作2002で、利得指数値が事前設定利得指数値より小さい場合、撮影で目標画像を取得するために高輝度モードが決定される。
【0100】
動作2003で、新しい利得指数値が引き続き取得される。
【0101】
動作2004で、新しい利得指数値が事前設定利得指数範囲の最大値と比較され、事前設定利得指数値は事前設定利得指数範囲内にある。
【0102】
動作2005で、利得指数値が事前設定利得指数値と事前設定利得指数範囲の最大値との間にある場合、新しい利得指数値(すなわち、前述の第3の利得指数値)が引き続き取得され、引き続き取得された利得指数値が事前設定利得指数値と事前設定利得指数範囲の最大値との間にある持続時間がカウントされる。
【0103】
動作2006で、持続時間が事前設定持続時間より大きい場合、撮影で目標画像を取得するために低輝度モードに切り替えられる。
【0104】
図21を参照すると、いくつかの実施形態では、制御装置10は、第3の取得モジュール145と第5の制御モジュール146とをさらに含み得る。動作2005は、第3の取得モジュール145によって実施され得る。動作2006は、第5の制御モジュール146によって実施され得る。すなわち、第3の取得モジュール145は、利得指数値が事前設定利得指数値と事前設定利得指数範囲の最大値との間にある場合、新しい利得指数値を引き続き取得し、引き続き取得された利得指数値が事前設定利得指数値と事前設定利得指数範囲の最大値との間にある持続時間をカウントするように構成され得る。第5の制御モジュール146は、持続時間が事前設定持続時間より大きい場合、撮影で目標画像を取得するために低輝度モードに切り替えるように構成され得る。
【0105】
図6を参照すると、いくつかの実施形態では、動作2005および動作2006は、プロセッサ60によっても実施され得る。一例示的実施形態では、プロセッサ60はまた、利得指数値が事前設定利得指数値と事前設定利得指数範囲の最大値との間にある場合、新しい利得指数値を引き続き取得し、引き続き取得された利得指数値が事前設定利得指数値と事前設定利得指数範囲の最大値との間にある持続時間をカウントし、持続時間が事前設定持続時間より大きい場合、撮影で目標画像を取得するために低輝度モードに切り替えるようにも構成され得る。
【0106】
一例示的実施形態では、撮像装置30が始動されると、撮像装置30はまず、高輝度モードで動作する。続いて、撮像装置30は、現時点の環境に対応する利得指数値を取得する。取得された利得指数値gが450であると仮定すると、撮像装置30は、高輝度モードで目標画像を引き続き撮影する。続いて、撮像装置30は、複数の時点での環境に対応する利得指数値を取得し、その都度取得された利得指数値gを事前設定利得指数範囲[400,520]と比較する。n番目の取得プロセスで取得された利得指数値gが460<g≦520を満たす場合、プロセッサ60はタイマを制御してカウントを開始する。(n+1)番目、(n+2)番目・・・(n+m)番目の取得プロセスで取得された利得指数値gがすべて460<g≦520を満たし、n番目から(n+m)番目までの取得プロセスの合計持続時間が事前設定持続時間より大きい場合、撮像装置30の動作モードは低輝度モードに切り替えられる。n番目から(n+m)番目までの取得プロセスの間に1回取得された利得指数値gが460<g≦520を満たさず、例えば、取得されたg>520である場合、タイマはクリアされ、撮像装置30は低輝度モードに直接切り替わる。別の例では、取得されたgが460以下である場合、タイマはクリアされ、撮像装置30は高輝度モードで動作し続ける。
【0107】
よって、撮像装置30の動作モードは、引き続き取得された利得指数値が事前設定利得指数値と事前設定利得指数範囲の最大値との間にある持続時間が事前設定持続時間より大きいときに限り、切り替えられる。一方では、動作モードの頻繁な切り替えによって生じる高電力消費量の問題が回避され、他方では、環境輝度の変化に従って適切な動作モードが適時に採用されて良質の目標画像が撮影される。
【0108】
図22を参照すると、いくつかの実施形態では、撮像制御方法は、以下の動作2201〜動作2206を含み得る。
【0109】
動作2201で、現在の撮影環境の環境輝度値および事前設定目標輝度値に従って利得指数値が取得される。
【0110】
動作2202で、利得指数値が事前設定利得指数値より大きい場合、撮影で目標画像を取得するために低輝度モードが決定される。
【0111】
動作2203で、新しい利得指数値(すなわち、前述の第2の利得指数値)が引き続き取得される。
【0112】
動作2204で、新しい利得指数値が事前設定利得指数範囲の最小値(すなわち、事前設定利得指数範囲の下限値)と比較され、事前設定利得指数値は事前設定利得指数範囲内にある。
【0113】
動作2205で、新しい利得指数値が事前設定利得指数範囲の最小値以上である場合、撮影で目標画像を取得するために低輝度モードが保持される。
【0114】
動作2206で、新しい利得指数値が事前設定利得指数範囲の最小値より小さい場合、撮影で目標画像を取得するために高輝度モードに切り替えられる。
【0115】
図23を参照すると、いくつかの実施形態では、制御装置10は、第4の取得モジュール151と、第2の判断モジュール152と、第6の制御モジュール153と、第7の制御モジュール154とをさらに含み得る。動作2203は、第4の取得モジュール151によって実施され得る。動作2204は、第2の判断モジュール152によって実施され得る。動作2205は、第6の制御モジュール153によって実施され得る。動作2206は、第7の制御モジュール154によって実施され得る。すなわち、第4の取得モジュール151は、新しい利得指数値を引き続き取得するように構成され得る。第2の判断モジュール152は、新しい利得指数値と事前設定利得指数範囲の最小値とを比較するように構成されてもよく、事前設定利得指数値は事前設定利得指数範囲内にある。第6の制御モジュール153は、新しい利得指数値が事前設定利得指数範囲の最小値以上である場合、目標画像を取得するために低輝度モードで引き続き撮影するように構成され得る。第7の制御モジュール154は、新しい利得指数値が事前設定利得指数範囲の最小値より小さい場合、撮影で目標画像を取得するために高輝度モードに切り替えるように構成され得る。
【0116】
図6を参照すると、いくつかの実施形態では、動作2203、動作2204、動作2205、および動作2206は、プロセッサ60によっても実施され得る。一例示的実施形態では、プロセッサ60はまた、新しい利得指数値(すなわち、前述の第2の利得指数値)を引き続き取得し、新しい利得指数値を事前設定利得指数範囲の最小値と比較し、事前設定利得指数値が事前設定利得指数範囲内であり、新しい利得指数値が事前設定利得指数範囲の最小値以上である場合、目標画像を取得するために低輝度モードで引き続き撮影し、新しい利得指数値が事前設定利得指数範囲の最小値より小さい場合、撮影で目標画像を取得するために高輝度モードに切り替える、ようにも構成され得る。
【0117】
一例示的実施形態では、撮像装置30が始動されると、撮像装置30はまず、高輝度モードで動作する。続いて、撮像装置30は、現時点の環境に対応する利得指数値を取得する。取得された利得指数値gが540であると仮定すると、撮像装置30は、目標画像を撮影するために低輝度モードに切り替えられる。続いて、撮像装置30は、複数の時点での環境に対応する利得指数値を引き続き取得し、その都度取得された利得指数値gを[400,520]の事前設定利得指数範囲の最小値400と比較する。比較結果がg≧400である場合、撮像装置30は低輝度モードで引き続き動作する。比較結果がg<400である場合、撮像装置30は高輝度モードに切り替わって動作する。
【0118】
環境の輝度は通常、動的に変化し、前の時点で取得される利得指数値は通常、後の時点で取得される利得指数値と等しくないことが理解できる。環境輝度が絶えず変化するとき、利得指数値gも、事前設定利得指数値の前後の小範囲で絶えず変動することになる(|g−460|の値はある値未満である)。撮像装置30が、gと事前設定利得指数値(460)との比較に従って頻繁に動作モードを絶え間なく切り替える場合、撮像装置30の電力消費量が増加する可能性があり、このとき輝度はあまり変化しないので、動作モードを頻繁に切り替えても目標画像の画像効果はあまり改善されない。したがって、本発明の実施形態の撮像制御方法では、事前設定利得指数範囲が設定され、利得指数値gが事前設定利得指数範囲の最小値400より小さい場合に限り、撮像装置30の動作モードが低輝度モードから高輝度モードに切り替えられる。よって、動作モードの頻繁な切り替えによる撮像装置30の電力消費量の増加の問題が回避され、環境輝度が高くなると、高輝度モードに適時に切り替えられて、目標画像の画質が保証される。
【0119】
図24を参照すると、いくつかの実施形態では、撮像制御方法は、以下の動作2401〜動作2406を含み得る。
【0120】
動作2401で、現在の撮影環境の環境輝度値および事前設定目標輝度値に従って利得指数値が取得される。
【0121】
動作2402で、利得指数値が事前設定利得指数値より大きい場合、撮影で目標画像を取得するために低輝度モードが決定される。
【0122】
動作2403で、新しい利得指数値(すなわち、前述の第2の利得指数値)が引き続き取得される。
【0123】
動作2404で、新しい利得指数値が事前設定利得指数範囲の最小値と比較される。
【0124】
動作2405で、利得指数値が事前設定利得指数範囲の最小値と事前設定利得指数値との間にある場合、新しい利得指数値(すなわち、前述の第3の利得指数値)が引き続き取得され、引き続き取得された利得指数値が事前設定利得指数範囲の最小値と事前設定利得指数値との間にある持続時間がカウントされる。
【0125】
動作2406で、持続時間が事前設定持続時間より大きい場合、撮影で目標画像を取得するために高輝度モードに切り替えられる。
【0126】
図25を参照すると、いくつかの実施形態では、制御装置10は、第5の取得モジュール155と第8の制御モジュール156とをさらに含み得る。動作2405は、第5の取得モジュール155によって実施され得る。動作2406は、第8の制御モジュール156によって実施され得る。すなわち、第5の取得モジュール155は、利得指数値が事前設定利得指数範囲の最小値と事前設定利得指数値との間にある場合、新しい利得指数値を引き続き取得し、引き続き取得された利得指数値が事前設定利得指数範囲の最小値と事前設定利得指数値との間にある持続時間をカウントするように構成され得る。第8の制御モジュール156は、持続時間が事前設定持続時間より大きい場合、撮影で目標画像を取得するために高輝度モードに切り替えるように構成され得る。
【0127】
図6を参照すると、いくつかの実施形態では、動作2405および動作2406は、プロセッサ60によっても実施され得る。一例示的実施形態では、プロセッサ60はまた、利得指数値が事前設定利得指数範囲の最小値と事前設定利得指数値との間にある場合、新しい利得指数値を引き続き取得し、引き続き取得された利得指数値が事前設定利得指数範囲の最小値と事前設定利得指数値との間にある持続時間をカウントし、持続時間が事前設定持続時間より大きい場合、撮影で目標画像を取得するために高輝度モードに切り替えるようにも構成され得る。
【0128】
一例示的実施形態では、撮像装置30が始動されると、撮像装置30はまず、高輝度モードで動作する。続いて、撮像装置30は、現時点の環境に対応する利得指数値を取得する。取得された利得指数値gが540であると仮定すると、撮像装置30は、目標画像を撮影するために低輝度モードに切り替えられる。続いて、撮像装置30は、複数の時点での環境に対応する利得指数値を取得し、その都度取得された利得指数値gを[400,520]の事前設定利得指数範囲と比較する。n番目の取得プロセスで取得された利得指数値gが400≦g≦460を満たす場合、プロセッサ60はタイマを制御してカウントを開始する。(n+1)番目、(n+2)番目・・・(n+m)番目の取得プロセスで取得された利得指数値gがすべて400≦g≦460を満たし、n番目から(n+m)番目までの取得プロセスの合計持続時間が事前設定持続時間より大きい場合、撮像装置30の動作モードは高輝度モードに切り替えられる。n番目から(n+m)番目までの取得プロセスの間に1回取得された利得指数値gが400≦g≦460を満たさず、例えば、取得されたg<400である場合、タイマはクリアされ、撮像装置30は高輝度モードに直接切り替わる。別の例では、測定されたg>460である場合、タイマはクリアされ、撮像装置30は低輝度モードで動作し続ける。
【0129】
よって、撮像装置30の動作モードは、引き続き取得された利得指数値が事前設定利得指数範囲の最小値と事前設定利得指数値との間にある持続時間が事前設定持続時間より大きいときに限り、切り替えられる。一方では、動作モードの頻繁な切り替えによって生じる高電力消費量の問題が回避され、他方では、環境輝度の変化に従って適切な動作モードが適時に採用されて良質の目標画像が撮影される。
【0130】
いくつかの実施形態では、出力された目標画像がプレビュー画像である場合、高輝度モードと低輝度モードの両方で長時間露光画素の長時間露光が行われるので、プレビュー画像の出力フレームレートが減少する。このとき、撮像装置30の表示フレームレートがプレビュー画像の出力フレームレートより大きい場合、出力フレームレートは表示フレームレートと一致せず、そのため撮像装置30の表示が静止したりまたはぎこちなく見えたりすることになり得る。そのような問題を回避するために、プロセッサ60は、表示フレームレートが出力フレームレートと一致するように、撮像装置30を制御して表示フレームレートを低減させる。あるいは、表示フレームレートが出力フレームレートより高く、ある時点で、プロセッサ60が出力と表示のためのこの時点のプレビュー画像をまだ生成していない場合、プロセッサ60は、前の時点のプレビュー画像を出力および表示してもよく、すなわち、現時点で出力されるべきプレビュー画像の空白を埋めるために前の時点のプレビュー画像が使用される。よって、表示フレームレートと出力フレームレートとの不一致により撮像装置30の表示が滑らかではないという問題が回避され、ユーザ体験が改善される。
【0131】
本発明の一実施形態はコンピュータ可読記憶媒体も提供し、本コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータ実行可能命令を含む1つまたは複数の不揮発性コンピュータ可読記憶媒体であり、コンピュータ実行可能命令は、1つまたは複数のプロセッサ60によって実行されると、プロセッサ60に、上記実施形態のいずれかに記載される撮像制御方法を行わせる。
【0132】
例えば、コンピュータ実行可能命令は1つまたは複数のプロセッサ60によって実行され、プロセッサ60に以下の動作201〜203を行わせ得る。
【0133】
動作201で、現在の撮影環境の環境輝度値および事前設定目標輝度値に従って利得指数(すなわち、前述の第1の利得指数値)が取得される。
【0134】
動作202で、利得指数値が事前設定利得指数値より小さい場合、撮影で目標画像を取得するために高輝度モードが決定される。
【0135】
動作203で、利得指数値が事前設定利得指数値より大きい場合、撮影で目標画像を取得するために低輝度モードが決定される。
【0136】
別の例では、コンピュータ実行可能命令が1つまたは複数プロセッサ60によって実行されると、プロセッサ60に以下の動作1201〜1203を行わせ得る。
【0137】
動作1201で、画素セル配列31が異なる露光時間の下で複数の原画素情報を出力するよう制御される。
【0138】
動作1202で、同じ画素セル311における同じ露光時間の原画素情報にそれぞれ従ってマージ画素情報が計算される。
【0139】
動作1203で、複数のマージ画素情報に従って目標画像が出力される。
【0140】
図27を参照すると、本発明の一実施形態は、コンピュータ装置200も提供する。コンピュータ装置200は、記憶装置50とプロセッサ60とを含み得る。記憶装置50は、コンピュータ可読命令を格納し、プロセッサ60によって実行されると、コンピュータ可読命令はプロセッサ60に、上記実施形態のいずれかに記載される撮像制御方法を実行させる。
【0141】
図26は、一例示的実施形態によるコンピュータ装置200の内部構造の概略図である。コンピュータ装置200は、システムバス81を介して接続された、プロセッサ60と、記憶装置50(例えば、不揮発性記憶媒体)と、メモリ82と、ディスプレイ83と、入力装置84を含み得る。コンピュータ装置200の記憶装置50は、オペレーティングシステムとコンピュータ可読命令とを格納する。コンピュータ可読命令は、本出願の一実施形態の撮像制御方法を実施するためにプロセッサ60によって実行され得る。プロセッサ60は、コンピュータ装置200全体の動作をサポートする計算および制御の機能を提供するために使用される。コンピュータ装置200の記憶装置50は、メモリ52でのコンピュータ可読命令の実行のための環境を提供する。コンピュータ装置200の表示画面83は、液晶ディスプレイ画面や電子インク表示画面などであり得る。入力装置84は、表示画面83上を覆うタッチ層であり得るか、またはコンピュータ装置200のハウジング上に設けられたキー、トラックボールもしくはタッチパッド、または外部キーボード、タッチパッドもしくはマウスであり得る。コンピュータ装置200は、携帯電話、タブレットコンピュータ、ノートブックコンピュータ、パーソナル・デジタル・アシスタントまたはウェアラブルデバイス(例えば、スマートブレスレット、スマートウォッチ、スマートヘルメット、スマートグラス)などであり得る。
図26に示されている構造は、本出願の技術的解決策に関連した構造の一部の概略図にすぎず、本出願の技術的解決策が適用されるコンピュータ装置に対する限定をなすものではないことを当業者は理解できよう。特定のコンピュータ装置は、
図26に示されている構成要素よりも多いかもしくは少ない構成要素を含んでいてもよく、またはいくつかの構成要素を組み合わせてもよく、または異なる構成要素の配置を有していてもよい。
【0142】
図27を参照すると、本出願の一実施形態のコンピュータ装置200は画像処理回路90を含んでいてもよく、画像処理回路90は、画像信号処理(Image Signal Processing(ISP))パイプラインを定義する様々な処理装置を含む、ハードウェアおよび/またはソフトウェア構成要素によって実装され得る。
図27は、一例示的実施形態における画像処理回路90の概略図である。
図27に示されるように、例示を容易にするために、本出願の実施形態に関連した画像処理技術の局面のみが示されている。
【0143】
図27に示されるように、画像処理回路90は、ISPプロセッサ91(ISPプロセッサ91はプロセッサ60であり得る)と、制御論理92とを含み得る。カメラ93によって取り込まれた画像データはまず、ISPプロセッサ91によって処理され、ISPプロセッサ91は画像データを解析して、カメラ93の1つまたは複数の制御パラメータを決定するために使用できる画像統計を取り込む。カメラ93は、1つまたは複数のレンズ932と、イメージセンサ934とを含み得る。イメージセンサ934は、カラーフィルタ(ベイヤフィルタなど)の配列を含んでいてもよく、イメージセンサ934は、各撮像画素によって取り込まれた光強度と波長情報とを取得し、ISPプロセッサ91によって処理され得る元の画像データセットを提供し得る。センサ94(ジャイロスコープなど)は、センサ94のインターフェースタイプに基づいてISPプロセッサ91に収集された画像処理パラメータ(手ぶれ補正パラメータなど)を提供し得る。センサ94のインターフェースは、標準モバイル・イメージング・アーキテクチャ(Standard Mobile Imaging Architecture(SMIA))・インターフェース、他のシリアルもしくはパラレル・カメラ・インターフェース、または上記インターフェースの組み合わせであり得る。
【0144】
加えて、イメージセンサ934は、センサ94に元の画像データを送信してもよく、センサ94は、センサ94のインターフェースタイプに基づいてISPプロセッサ91に元の画像データを提供してもよく、またはセンサ94は、元の画像データを画像記憶装置95に格納してもよい。
【0145】
ISPプロセッサ91は、様々なフォーマットで画素ごとに元の画像データを処理する。例えば、各画素は、8、10、12、または14ビットのビット深度を有していてもよく、ISPプロセッサ91は、元の画像データに対して1つまたは複数の画像処理操作を行って画像データに関する統計情報を収集し得る。画像処理操作は、同じかまたは異なるビット深度精度で実行することができる。
【0146】
ISPプロセッサ91はまた、画像記憶装置95から画像データを受け取ってもよい。例えば、センサ94インターフェースは画像データを画像記憶装置95に送り、画像記憶装置95は元の画像データを処理のためにISPプロセッサ91に提供する。画像記憶装置95は、記憶装置50、記憶装置50の一部分、電子機器内の記憶装置または別個の専用メモリであってもよく、ダイレクト・メモリ・アクセス(Direct Memory Access(DMA))機構を含み得る。
【0147】
ISPプロセッサ91は、イメージセンサ934のインターフェースから、またはセンサ94のインターフェースから、または画像記憶装置95から生の画像データを受け取ると、時間領域フィルタリングなどの1つまたは複数の画像処理操作を行い得る。処理された画像データは、表示される前にさらに処理するために画像記憶装置95に送られ得る。ISPプロセッサ91は、画像記憶装置95から処理されたデータを受け取り、元の領域において、RGB色空間およびYCbCr色空間で処理されたデータに対する画像データ処理を行う。ISPプロセッサ91によって処理された画像データは、ユーザが表示するため、および/またはグラフィックスエンジンもしくはグラフィックス処理装置(Graphics Processing Unit(GPU))がさらに処理するために、ディスプレイ97(ディスプレイ97はディスプレイ83を含み得る)に出力され得る。加えて、ISPプロセッサ91の出力も画像記憶装置95に送られてもよく、ディスプレイ97は画像記憶装置95から画像データを読み出してもよい。ある実施形態では、画像記憶装置95は、1つまたは複数のフレームバッファを含むように構成され得る。加えて、ISPプロセッサ91の出力は、画像データを符号化/復号するために、エンコーダ/デコーダ96にも送られ得る。符号化された画像データを、ディスプレイ97装置上で表示する前に保存および解凍することができる。エンコーダ/デコーダ96は、CPUまたはGPUまたはコプロセッサによって実施され得る。
【0148】
ISPプロセッサ91によって決定された統計データは、制御論理92装置に送られ得る。例えば、統計データは、自動露出、自動ホワイトバランス、オートフォーカス、フリッカ検出、ブラックレベル補正、レンズ932影補正などのイメージセンサ934統計情報を含み得る。制御論理92は、1つまたは複数のルーチン(ファームウェアなど)を実行する処理要素および/またはマイクロコントローラを含んでいてもよく、1つまたは複数のルーチンは、受け取られた統計データに基づいてカメラ93およびISPプロセッサ91の制御パラメータを決定し得る。例えば、カメラ93の制御パラメータには、センサ94制御パラメータ(例えば、利得、露出制御の積分時間、手ぶれ補正パラメータなど)、カメラフラッシュ制御パラメータ、レンズ932制御パラメータ(合焦もしくはズームのための焦点距離)、またはこれらのパラメータの組み合わせが含まれ得る。ISP制御パラメータには、自動ホワイトバランスおよび色調整のための利得レベルおよび色補正マトリックス(例えばRGB処理中の)、ならびにレンズ932影補正パラメータが含まれ得る。
【0149】
例えば、
図26のプロセッサ60または
図27の画像処理回路90(例えばISPプロセッサ91)は、撮像制御方法の以下の動作201〜動作203を実施するために使用され得る。
【0150】
動作201で、現在の撮影環境の環境輝度値および事前設定目標輝度値に従って利得指数(すなわち、前述の第1の利得指数値)が取得される。
【0151】
動作202で、利得指数値が事前設定利得指数値より小さい場合、撮影で目標画像を取得するために高輝度モードが決定される。
【0152】
動作203で、利得指数値が事前設定利得指数値より大きい場合、撮影で目標画像を取得するために低輝度モードが決定される。
【0153】
別の例では、
図26のプロセッサ60または
図27の画像処理回路90(例えばISPプロセッサ91)は、撮像制御方法の以下の動作1201〜動作1203を実施するために使用され得る。
【0154】
動作1201で、画素セル配列31が異なる露光時間の下で複数の原画素情報を出力するよう制御される。
【0155】
動作1202で、同じ画素セル311における同じ露光時間の原画素情報にそれぞれ従ってマージ画素情報が計算される。
【0156】
動作1203で、複数のマージ画素情報に従って目標画像が出力される。
【0157】
本明細書の説明では、「一実施形態」、「いくつかの実施形態」、「例」、「具体例」、または「いくつかの例」などの用語に関してなされた記述は、その実施形態または例に関連して記述された特定の特徴、構造、材料、または特性が、本発明の少なくとも1つの実施形態または例に含まれることを意味する。本明細書では、上記の用語の概略図は、必ずしも同じ実施形態または例を対象とするものではない。さらに、記載の特定の特徴、構造、材料、または特性は、任意の1つまたは複数の実施形態または例において適切な方法で組み合わされ得る。加えて、当業者であれば、互いに矛盾することなく、本明細書に記載される異なる実施形態または例および異なる実施形態または例の特徴を組み合わせることもできる。
【0158】
さらに、「第1」、「第2」、および「第3」という用語は説明のために使用されているにすぎず、相対的重要度を指示もしくは示唆するものであるとも、指示される技術的特徴の数を暗黙的に指示するものであるとも理解してはならない。よって、「第1」、「第2」、および「第3」と定義されている特徴は、明示的または暗黙的にそれらの特徴のうちの少なくとも1つを含み得る。本発明の説明において、「複数の」の意味は、特に明示的具体的に限定されない限り、少なくとも2つ、例えば、2つ、3つなどである。
【0159】
流れ図内または本明細書に別に記載されているプロセスまたは方法の説明は、特定の論理機能またはプロセスの動作を実施するための1つまたは複数の実行可能命令を含むコードのモジュール、セグメント、または部分を表すものとして理解されてもよく、本発明の実施形態の範囲は他の実施態様を含む。それらの機能は、関与する機能に応じて、実質的に同時または逆の順序を含めて、本明細書で図示または論じられている順序以外の順序で行われてもよく、これについては本発明の実施形態が属する分野の当業者に理解されるはずである。
【0160】
流れ図に表されているかまたは本明細書に別に記載されている論理または動作は、例えば、論理機能を実施するための実行可能命令の順序表と見なされてもよく、命令実行システム、装置、もしくはデバイス(例えば、コンピュータベースのシステム、プロセッサを含むシステム、または命令実行システム、装置、もしくはデバイスから命令をフェッチし、実行することができる他のシステム)が使用するための、またはこれと関連した任意のコンピュータ可読媒体において具体化されてもよい。本明細書に関しては、「コンピュータ可読媒体」は、命令実行システム、装置、もしくはデバイスが使用するための、またはこれと関連したプログラムを収容、格納、伝達、または搬送し得る任意のデバイスであり得る。コンピュータ可読媒体のより具体的な例(非網羅的リスト)には、1つまたは複数の配線を有する電気接(電子機器)、ポータブル・コンピュータ・ディスク・カートリッジ(磁気デバイス)、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)、読取り専用メモリ(ROM)、消去可能編集可能読取り専用メモリ(EPROMやフラッシュメモリ)、光ファイバデバイス、およびポータブル光ディスク読取り専用メモリ(CDROM)が含まれる。加えて、コンピュータ可読媒体は、その上にプログラムを印刷できる紙その他の適切な媒体でさえあってもよく、というのは、例えば、紙その他の媒体を光学的にスキャンし、続いて必要に応じて、編集、解釈、または他の適切な方法で処理することによってプログラムを電子的に取得し、次いでコンピュータメモリに格納することができるからである。
【0161】
本発明の様々な部分は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの組み合わせとして実施され得ることを理解されたい。上述の実施形態では、複数の動作または方法が、メモリに格納されたソフトウェアまたはファームウェアにおいて実装され、適切な命令実行システムによって実行され得る。例えば、ハードウェアとして実装される場合には、別の実施形態の場合と同様に、これは、当分野で公知の以下の技法、すなわち、データ信号に対して論理機能を実施するための論理ゲートを備えたディスクリート論理回路、適切な組み合わせ論理ゲートを備えた特定用途向け集積回路、プログラマブル・ゲート・アレイ(PGA)、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)など、のいずれか1つまたは組み合わせによって実施することができる。
【0162】
上記の実施形態を実施するための方法が有する動作の前部または一部を、コンピュータ可読記憶媒体に格納できるプログラムを介して関連ハードウェアに命令することによって達成することができることを、当業者は理解できよう。プログラムは、実行されると、方法実施形態の動作の1つまたは組み合わせを含む。
【0163】
加えて、本発明の様々な実施形態における各機能ユニットは、1つの処理モジュールに統合されていてもよく、または各ユニットが物理的に単独で存在していてもよく、または2つ以上のユニットが1つのモジュールに統合されていてもよい。上記の統合モジュールを、ハードウェアまたはソフトウェア機能モジュールの形態で実施することができる。また、統合モジュールがソフトウェア機能モジュールの形態で実施され、独立した製品として販売または使用される場合には、統合モジュールをコンピュータ可読記憶媒体に格納することもできる。上記の記憶媒体は、読取り専用メモリ、磁気ディスクまたは光ディスクなどであり得る。
【0164】
以上で本発明の実施形態を図示および説明したが、上記の実施形態は例示であり、本発明の限定として理解されてはならないことが理解でき、当業者であれば、本発明の範囲内で上記の実施形態に変更、改変、置換および変形を加えることができる。