(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
150ppm〜400ppmの濃度のRebMと、飲料組成物の総重量に対して2.0〜10.0wt%の量のHFCSとを含み、RebM:HFCSの重量比が1:50〜1:660である、飲料組成物。
RebA、RebB、RebC、RebD、RebE、ステビオシド、モグロシドV、スクロース、HCFS、アスパルテーム、サッカリン、アセスルファムK、エリスリトールおよびそれらの組合せからなる群から選択される甘味料をさらに含む、請求項1から5のいずれか一項に記載の飲料組成物。
【背景技術】
【0002】
甘味料は、飲料に快い甘い味を付与するのに使用される。しかし、スクロース、グルコース、フルクトース等などの高カロリー甘味料の使用は、多様な健康上の問題に関連付けられてきた。特に、肥満、糖尿病、高コレステロール、虫歯等は糖の消費が高いことに関連付けられてきた。このような炭水化物ベースの甘味料はカロリーを供給するが満腹効果を有さないので、ソフトドリンクにおいてこれらの甘味料を使用することが、肥満の蔓延に対する主たる寄与因子とみなされてきた。
【0003】
本発明者らはまた、炭水化物ベースの甘味料を含有する飲料は、消費した場合、ある止渇効果を提供するが、口渇のレベルはその後速やかに上昇することを見いだした。口渇のレベルは、高糖のドリンクを消費して2時間以内に、最初のベースライン口渇レベルを超えて実際に上昇する。
【0004】
口渇の感覚は、身体機能が適切に機能するように保つために、身体に水分補給するための水または他の流体の消費において重要な役割を果たしている。身体が水分を吸収するより前でも、唾液分泌の増加を引き起こすことや液体の摂取によって口を湿らすことによって、口渇の感覚を緩和することができる。しかし、上述のとおり、炭水化物ベースの甘味料が飲料に存在すると、止渇効果の劣ったドリンクがもたらされることになり、この場合、渇きのレベルが飲用後に速やかに上昇する。したがって、消費者は初回のドリンク後に高糖の別のドリンクを飲用する可能性が高まり、これは、肥満および糖尿病などの健康への悪影響の原因となる恐れがある。したがって、止渇能力が高い飲料組成物を開発する必要がある。
【0005】
代替の甘味料を使用していっそう止渇効果のある飲料が提供可能かどうか調査を行った。いくつかのレバウジオシドをそれらの止渇効果について評価した。レバウジオシド類はステビオール配糖体の一種であり、これらの化合物は植物体ステビア・レバウディアナ(Stevia rebaudiana)の葉に見いだされる。この植物は、南アメリカのある特定の地域に原産であるキク科(Asteraceae(Compositae))の草高の低い多年生草本である。この植物の葉は、茶に甘味を付与するのにおよび伝統医薬において数百年間使用されてきた。ステビアの粗抽出物は、1970年代初頭に日本で甘味料として先ず商業化され、ステビア植物体はアジアおよび南アメリカの一部で商業的に栽培されている。
【0006】
現在まで、甘い味がするステビオール配糖体が多数同定され、特性決定されてきた。それらの化合物は全て、
図1に示す共通のアグリコンであるステビオール(ent−13−ヒドロキシカウラ−16−エン−19−酸)を含有する。ステビオール配糖体は、C13(R
2)およびC19(R
1)の位置で結合している糖の数および種類が異なる。
【0007】
【表1】
【0008】
レバウジオシド類のうち、RebAは豊富に見つかり、かつスクロースの200倍超の甘味を有する。さらに、マイナー成分であるレバウジオシドM(RebM)は、すっきりした甘い味を有し後味が極めて少ない高甘味度甘味料として最近同定された。
【0009】
身体の水分は電解質と呼ばれる溶解したミネラルを含有する。これらとしては、ナトリウム、カリウム、およびカルシウムなどが挙げられる。身体はまた、電解質のレベルをバランス良くかつ比較的一定に保つ必要がある。電解質のバランスは身体中の水のバランスに密接にかかわっている。もし、一方が変化すれば、他方も通常は変化する。特に、電解質の正確な浸透勾配の維持が重要である。そのような勾配は、身体の水分補給ならびに血液のpHに影響を及ぼしかつこれらを調節し、神経および筋肉機能にとって極めて重要である。異なる電解質の濃度を厳密な制御下に維持している生物種には、さまざまなメカニズムが存在する。筋肉組織およびニューロンの両方が身体の電気組織とみなされる。筋肉およびニューロンは、細胞外液または間質液と細胞内液との間の電解質活性によって活性化される。電解質は、イオンチャネルと呼ばれる原形質膜に組み込まれた特殊なタンパク質構造を通して細胞膜に出入りすることができる。例えば、筋肉収縮はカルシウム(Ca
2+)、ナトリウム(Na
+)、およびカリウム(K
+)の存在に依存している。十分なレベルのこれらの重要な電解質がないと、筋力低下または激しい筋肉収縮が起こる場合もある。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本発明は、飲料の止渇効果が改善されている、RebMを含む飲料組成物を提供する。口渇は、体液バランスを維持するために個体が水およびナトリウムの一定の供給を求めるように動機づけることによって、体液の恒常性の調節において重要な役割を果たしている。本明細書で使用する場合、用語「止渇」とは、口渇を軽減するかまたは口渇感を停止する効果を指す。
【0019】
唯一の甘味料としてHFCSを含むドリンクは、RebMを有する飲料と同程度に効果のある止渇効果をもたらさないことが、本明細書で示された。HFCS飲料はまた、消費者が飲料を飲用前の状態よりも、飲料を飲用してから2時間後に口渇となってしまうという結果となった。この効果は、消費者は高糖のドリンクをより多く飲用し、それ故、いっそうカロリーを摂取する結果となる恐れがある。高カロリーで高糖の食事は、体重増加およびII型糖尿病などの状態の原因となる恐れがある。しかし、驚くべきことに、HFCSをRebMと組み合わせることによって、より止渇効果のある飲料を製造できることが見いだされた。このような飲料は、口渇を和らげる上でおよび口渇を和らげる効果を維持する上でより効果的である。
【0020】
したがって、本発明の第1の態様は、150ppm〜400ppmの濃度のRebMと、飲料組成物の総重量に対して2.0〜10.0wt%の量のHFCSとを含み、RebM:HFCSの重量比が1:50〜1:660である、飲料組成物である。一実施形態では、RebMは、150〜400ppm、175〜400ppm、200〜400ppm、225〜400ppm、250〜400ppm、275〜400ppm、300〜400ppm、325〜400ppm、350〜400ppm、375〜400ppm、150〜375ppm、175〜375ppm、200〜375ppm、225〜375ppm、250〜375ppm、275〜375ppm、300〜375ppm、325〜375ppm、350〜375ppm、150〜350ppm、175〜350ppm、200〜350ppm、225〜350ppm、250〜350ppm、275〜350ppm、300〜350ppm、325〜350ppm、150〜325ppm、175〜325ppm、200〜325ppm、225〜325ppm、250〜325ppm、275〜325ppm、300〜325ppm、150〜300ppm、175〜300ppm、200〜300ppm、225〜300ppm、250〜300ppm、275〜300ppm、150〜275ppm、175〜275ppm、200〜275ppm、225〜275ppm、250〜275ppm、150ppm〜250ppm、175〜250ppm、200〜250ppm、225〜250ppm、150〜225ppm、175〜225ppm、200〜225ppm、150〜200ppm、175〜200ppm、または150〜175ppmの濃度で存在する。特に記載のない限り、本明細書に記載の全てのppmは重量によるものである。
【0021】
第1の態様の一実施形態では、飲料組成物は、飲料組成物の総重量に対して、2.0〜10.0wt%、2.0〜9.5wt%、2.0〜9.0wt%、2.0〜8.5wt%、2.0〜8.0wt%、2.0〜7.5wt%、2.0〜7.0wt%、2.0〜6.5wt%、2.0〜6.0wt%、2.0〜5.5wt%、2.0〜5.0wt%、2.0〜4.5wt%、2.0〜4.0wt%、2.0〜3.5wt%、2.0〜3.0wt%、2.0〜2.5wt%、2.5〜10.0wt%、2.5〜9.5wt%、2.5〜9.0wt%、2.5〜8.5wt%、2.5〜8.0wt%、2.5〜7.5wt%、2.5〜7.0wt%、2.5〜6.5wt%、2.5〜6.0wt%、2.5〜5.5wt%、2.5〜5.0wt%、2.5〜4.5wt%、2.5〜4.0wt%、2.5〜3.5wt%、2.5〜3.0wt%、3.0〜10.0wt%、3.0〜9.5wt%、3.0〜9.0wt%、3.0〜8.5wt%、3.0〜8.0wt%、3.0〜7.5wt%、3.0〜7.0wt%、3.0〜6.5wt%、3.0〜6.0wt%、3.0〜5.5wt%、3.0〜5.0wt%、3.0〜4.5wt%、3.0〜4.0wt%、3.0〜3.5wt%、3.5〜10.0wt%、3.5〜9.5wt%、3.5〜9.0wt%、3.5〜8.5wt%、3.5〜8.0wt%、3.5〜7.5wt%、3.5〜7.0wt%、3.5〜6.5wt%、3.5〜6.0wt%、3.5〜5.5wt%、3.5〜5.0wt%、3.5〜4.5wt%、3.5〜4.0wt%、4.0〜10.0wt%、4.0〜9.5wt%、4.0〜9.0wt%、4.0〜8.5wt%、4.0〜8.0wt%、4.0〜7.5wt%、4.0〜7.0wt%、4.0〜6.5wt%、4.0〜6.0wt%、4.0〜5.5wt%、4.0〜5.0wt%、4.0〜4.5wt%、4.5〜10.0wt%、4.5〜9.5wt%、4.5〜9.0wt%、4.5〜8.5wt%、4.5〜8.0wt%、4.5〜7.5wt%、4.5〜7.0wt%、4.5〜6.5wt%、4.5〜6.0wt%、4.5〜5.5wt%、4.5〜5.0wt%、5.0〜10.0wt%、5.0〜9.5wt%、5.0〜9.0wt%、5.0〜8.5wt%、5.0〜8.0wt%、5.0〜7.5wt%、5.0〜7.0wt%、5.0〜6.5wt%、5.0〜6.0wt%、5.0〜5.5wt%、5.5〜10.0wt%、5.5〜9.5wt%、5.5〜9.0wt%、5.5〜8.5wt%、5.5〜8.0wt%、5.5〜7.5wt%、5.5〜7.0wt%、5.5〜6.5wt%、5.5〜6.0wt%、6.0〜10.0wt%、6.0〜9.5wt%、6.0〜9.0wt%、6.0〜8.5wt%、6.0〜8.0wt%、6.0〜7.5wt%、6.0〜7.0wt%、6.0〜6.5wt%、6.5〜10.0wt%、6.5〜9.5wt%、6.5〜9.0wt%、6.5〜8.5wt%、6.5〜8.0wt%、6.5〜7.5wt%、6.5〜7.0wt%、7.0〜10.0wt%、7.0〜9.5wt%、7.0〜9.0wt%、7.0〜8.5wt%、7.0〜8.0wt%、7.0〜7.5wt%、7.5〜10.0wt%、7.5〜9.5wt%、7.5〜9.0wt%、7.5〜8.5wt%、7.5〜8.0wt%、8.0〜10.0wt%、8.0〜9.5wt%、8.0〜9.0wt%、8.0〜8.5wt%の量のHFCSと、150〜400ppm、175〜400ppm、200〜400ppm、225〜400ppm、250〜400ppm、275〜400ppm、300〜400ppm、325〜400ppm、350〜400ppm、375〜400ppm、150〜375ppm、175〜375ppm、200〜375ppm、225〜375ppm、250〜375ppm、275〜375ppm、300〜375ppm、325〜375ppm、350〜375ppm、150〜350ppm、175〜350ppm、200〜350ppm、225〜350ppm、250〜350ppm、275〜350ppm、300〜350ppm、325〜350ppm、150〜325ppm、175〜325ppm、200〜325ppm、225〜325ppm、250〜325ppm、275〜325ppm、300〜325ppm、150〜300ppm、175〜300ppm、200〜300ppm、225〜300ppm、250〜300ppm、275〜300ppm、150〜275ppm、175〜275ppm、200〜275ppm、225〜275ppm、250〜275ppm、150ppm〜250ppm、175〜250ppm、200〜250ppm、225〜250ppm、150〜225ppm、175〜225ppm、200〜225ppm、150〜200ppm、175〜200ppm、または150〜175ppmの濃度のRebMとを含み、RebM:HFCSの重量比は1:50〜1:660である。
【0022】
第1の態様の一実施形態では、飲料組成物は、飲料組成物の総重量に対して2.0〜8.0wt%の量のHFCSと、150〜400ppm、175〜400ppm、200〜400ppm、225〜400ppm、250〜400ppm、275〜400ppm、300〜400ppm、325〜400ppm、350〜400ppm、375〜400ppm、150〜375ppm、175〜375ppm、200〜375ppm、225〜375ppm、250〜375ppm、275〜375ppm、300〜375ppm、325〜375ppm、350〜375ppm、150〜350ppm、175〜350ppm、200〜350ppm、225〜350ppm、250〜350ppm、275〜350ppm、300〜350ppm、325〜350ppm、150〜325ppm、175〜325ppm、200〜325ppm、225〜325ppm、250〜325ppm、275〜325ppm、300〜325ppm、150〜300ppm、175〜300ppm、200〜300ppm、225〜300ppm、250〜300ppm、275〜300ppm、150〜275ppm、175〜275ppm、200〜275ppm、225〜275ppm、250〜275ppm、150ppm〜250ppm、175〜250ppm、200〜250ppm、225〜250ppm、150〜225ppm、175〜225ppm、200〜225ppm、150〜200ppm、175〜200ppm、または150〜175ppmの濃度のRebMとを含み、RebM:HFCSの重量比は1:50〜1:533である。
【0023】
第1の態様の一実施形態では、飲料組成物は、飲料組成物の総重量に対して2.0〜6.0wt%の量のHFCSと、150〜400ppm、175〜400ppm、200〜400ppm、225〜400ppm、250〜400ppm、275〜400ppm、300〜400ppm、325〜400ppm、350〜400ppm、375〜400ppm、150〜375ppm、175〜375ppm、200〜375ppm、225〜375ppm、250〜375ppm、275〜375ppm、300〜375ppm、325〜375ppm、350〜375ppm、150〜350ppm、175〜350ppm、200〜350ppm、225〜350ppm、250〜350ppm、275〜350ppm、300〜350ppm、325〜350ppm、150〜325ppm、175〜325ppm、200〜325ppm、225〜325ppm、250〜325ppm、275〜325ppm、300〜325ppm、150〜300ppm、175〜300ppm、200〜300ppm、225〜300ppm、250〜300ppm、275〜300ppm、150〜275ppm、175〜275ppm、200〜275ppm、225〜275ppm、250〜275ppm、150ppm〜250ppm、175〜250ppm、200〜250ppm、225〜250ppm、150〜225ppm、175〜225ppm、200〜225ppm、150〜200ppm、175〜200ppm、または150〜175ppmの濃度のRebMとを含み、RebM:HFCSの重量比は1:50〜1:400である。
【0024】
第1の態様の一実施形態では、飲料組成物は、飲料組成物の総重量に対して6.5〜8.5wt%の量のHFCSと、150〜400ppm、175〜400ppm、200〜400ppm、225〜400ppm、250〜400ppm、275〜400ppm、300〜400ppm、325〜400ppm、350〜400ppm、375〜400ppm、150〜375ppm、175〜375ppm、200〜375ppm、225〜375ppm、250〜375ppm、275〜375ppm、300〜375ppm、325〜375ppm、350〜375ppm、150〜350ppm、175〜350ppm、200〜350ppm、225〜350ppm、250〜350ppm、275〜350ppm、300〜350ppm、325〜350ppm、150〜325ppm、175〜325ppm、200〜325ppm、225〜325ppm、250〜325ppm、275〜325ppm、300〜325ppm、150〜300ppm、175〜300ppm、200〜300ppm、225〜300ppm、250〜300ppm、275〜300ppm、150〜275ppm、175〜275ppm、200〜275ppm、225〜275ppm、250〜275ppm、150ppm〜250ppm、175〜250ppm、200〜250ppm、225〜250ppm、150〜225ppm、175〜225ppm、200〜225ppm、150〜200ppm、175〜200ppm、または150〜175ppmの濃度のRebMとを含み、RebM:HFCSの重量比は1:162〜1:566である。
【0025】
第1の態様の特定の一実施形態では、飲料組成物は150〜250ppmの濃度のRebMと、飲料組成物の総重量に対して6.7〜9.3wt%の量のHFCSとを含み、RebM:HFCSの重量比は1:268〜1:620である。
【0026】
第1の態様の特定の一実施形態では、飲料組成物は250〜350ppmの濃度のRebMと、飲料組成物の総重量に対して4.0〜6.7wt%の量のHFCSとを含み、RebM:HFCSの重量比は1:114〜1:268である。
【0027】
本発明の第1の態様の一実施形態では、RebM:HFCSの重量比は、1:50〜1:660、1:50〜1:600、1:50〜1:550、1:50〜1:500、1:50〜1:450、1:50〜1:400、1:50〜1:350、1:50〜1:300、1:50〜1:250、1:50〜1:200、1:50〜1:150、1:50〜1:100、1:100〜1:660、1:100〜1:600、1:100〜1:550、1:100〜1:500、1:100〜1:450、1:100〜1:400、1:100〜1:350、1:100〜1:300、1:100〜1:250、1:100〜1:200、1:100〜1:150、1:150〜1:660、1:150〜1:600、1:150〜1:550、1:150〜1:500、1:150〜1:450、1:150〜1:400、1:150〜1:350、1:150〜1:300、1:150〜1:250、1:150〜1:200、1:200〜1:660、1:200〜1:600、1:200〜1:550、1:200〜1:500、1:200〜1:450、1:200〜1:400、1:200〜1:350、1:200〜1:300、1:200〜1:250、1:250〜1:660、1:250〜1:600、1:250〜1:550、1:250〜1:500、1:250〜1:450、1:250〜1:400、1:250〜1:350、1:250〜1:300、1:300〜1:660、1:300〜1:600、1:300〜1:550、1:300〜1:500、1:300〜1:450、1:300〜1:400、1:300〜1:350、1:350〜1:660、1:350〜1:600、1:350〜1:550、1:350〜1:500、1:350〜1:450、1:350〜1:400、1:400〜1:660、1:400〜1:600、1:400〜1:550、1:400〜1:500、1:400〜1:450、1:450〜1:660、1:450〜1:600、1:450〜1:550、1:450〜1:500、1:500〜1:660、1:500〜1:600、1:500〜1:550、1:550〜1:660、1:550〜1:600、または1:600〜1:660である。
【0028】
本発明の第1の態様の一実施形態では、飲料組成物のpHは、pH2〜5、pH2.2〜5、pH2.4〜5、pH2.6〜5、pH2.8〜5、pH3.0〜5、pH3.5〜5、pH2〜4.5、pH2.2〜4.5、pH2.4〜4.5、pH2.6〜4.5、pH2.8〜4.5、pH3〜4.5、pH3.5〜4.5、pH2〜4、pH2.2〜4、pH2.4〜4、pH2.6〜4、pH2.8〜4、pH3〜4、pH3.5〜4、pH2〜3.5、pH2.2〜3.5、pH2.4〜3.5、pH2.6〜3.5、pH2.8〜3.5、pH3.0〜3.5である。好ましくは、pHはpH2.5〜3.5の範囲内である。
【0029】
本明細書に提示のデータによれば、RebMを含む飲料は強化された止渇効果を有し、飲用後2時間にわたってこの効果を維持することが実証された。したがって、驚くべきことに、スポーツドリンクまたは患者が水分制限食事にある医療現場で使用される飲料などの、止渇効果が望ましい飲料組成物でRebMを使用するのに明白な利点があることが、見いだされた。
【0030】
したがって、本発明の第2の態様は、100〜500ppmの濃度のRebMと、20〜70mg/100mLの濃度のナトリウムとを含み、pHがpH2〜4である、飲料組成物である。本発明の第2の態様の一実施形態では、飲料組成物は、100〜500ppm、125〜500ppm、150〜500ppm、175〜500ppm、200〜500ppm、225〜500ppm、250〜500ppm、275〜500ppm、300〜500ppm、325〜500ppm、350〜500ppm、375〜500ppm、400〜500ppm、425〜500ppm、450〜500ppm、475〜500ppm、100〜475ppm、125〜475ppm、150〜475ppm、175〜475ppm、200〜475ppm、225〜475ppm、250〜475ppm、275〜475ppm、300〜475ppm、325〜475ppm、350〜475ppm、375〜475ppm、400〜475ppm、425〜475ppm、450〜475ppm、100〜450ppm、125〜450ppm、150〜450ppm、175〜450ppm、200〜450ppm、225〜450ppm、250〜450ppm、275〜450ppm、300〜450ppm、325〜450ppm、350〜450ppm、375〜450ppm、400〜450ppm、425〜450ppm、100〜425ppm、125〜425ppm、150〜425ppm、175〜425ppm、200〜425ppm、225〜425ppm、250〜425ppm、275〜425ppm、300〜425ppm、325〜425ppm、350〜425ppm、375〜425ppm、400〜425ppm、100〜400ppm、125〜400ppm 150〜400ppm、175〜400ppm、200〜400ppm、225〜400ppm、250〜400ppm、275〜400ppm、300〜400ppm、325〜400ppm、350〜400ppm、375〜400ppm、100〜365ppm、125〜375ppm、150〜375ppm、175〜375ppm、200〜375ppm、225〜375ppm、250〜375ppm、275〜375ppm、300〜375ppm、325〜375ppm、350〜375ppm、100〜350ppm、125〜350ppm、150〜350ppm、175〜350ppm、200〜350ppm、225〜350ppm、250〜350ppm、275〜350ppm、300〜350ppm、325〜350ppm、100〜325ppm、125〜325ppm、150〜325ppm、175〜325ppm、200〜325ppm、225〜325ppm、250〜325ppm、275〜325ppm、300〜325ppm、100〜300ppm、125〜300ppm、150〜300ppm、175〜300ppm、200〜300ppm、225〜300ppm、250〜300ppm、275〜300ppm、100〜275ppm、125〜275ppm、150〜275ppm、175〜275ppm、200〜275ppm、225〜275ppm、250〜275ppm、100〜250ppm、125〜250ppm、150ppm〜250ppm、175〜250ppm、200〜250ppm、225〜250ppm、100〜225ppm、125〜225ppm、150〜225ppm、175〜225ppm、200〜225ppm、100〜200ppm、125〜200ppm、150〜200ppm、175〜200ppm、または150〜175ppmの濃度のRebMを含む。
【0031】
第2の態様の一実施形態では、飲料組成物は、30〜60mg/100mLの濃度のナトリウムと、100〜500ppm、125〜500ppm、150〜500ppm、175〜500ppm、200〜500ppm、225〜500ppm、250〜500ppm、275〜500ppm、300〜500ppm、325〜500ppm、350〜500ppm、375〜500ppm、400〜500ppm、425〜500ppm、450〜500ppm、475〜500ppm、100〜475ppm、125〜475ppm、150〜475ppm、175〜475ppm、200〜475ppm、225〜475ppm、250〜475ppm、275〜475ppm、300〜475ppm、325〜475ppm、350〜475ppm、375〜475ppm、400〜475ppm、425〜475ppm、450〜475ppm、100〜450ppm、125〜450ppm、150〜450ppm、175〜450ppm、200〜450ppm、225〜450ppm、250〜450ppm、275〜450ppm、300〜450ppm、325〜450ppm、350〜450ppm、375〜450ppm、400〜450ppm、425〜450ppm、100〜425ppm、125〜425ppm、150〜425ppm、175〜425ppm、200〜425ppm、225〜425ppm、250〜425ppm、275〜425ppm、300〜425ppm、325〜425ppm、350〜425ppm、375〜425ppm、400〜425ppm、100〜400ppm、125〜400ppm 150〜400ppm、175〜400ppm、200〜400ppm、225〜400ppm、250〜400ppm、275〜400ppm、300〜400ppm、325〜400ppm、350〜400ppm、375〜400ppm、100〜365ppm、125〜375ppm、150〜375ppm、175〜375ppm、200〜375ppm、225〜375ppm、250〜375ppm、275〜375ppm、300〜375ppm、325〜375ppm、350〜375ppm、100〜350ppm、125〜350ppm、150〜350ppm、175〜350ppm、200〜350ppm、225〜350ppm、250〜350ppm、275〜350ppm、300〜350ppm、325〜350ppm、100〜325ppm、125〜325ppm、150〜325ppm、175〜325ppm、200〜325ppm、225〜325ppm、250〜325ppm、275〜325ppm、300〜325ppm、100〜300ppm、125〜300ppm、150〜300ppm、175〜300ppm、200〜300ppm、225〜300ppm、250〜300ppm、275〜300ppm、100〜275ppm、125〜275ppm、150〜275ppm、175〜275ppm、200〜275ppm、225〜275ppm、250〜275ppm、100〜250ppm、125〜250ppm、150ppm〜250ppm、175〜250ppm、200〜250ppm、225〜250ppm、100〜225ppm、125〜225ppm、150〜225ppm、175〜225ppm、200〜225ppm、100〜200ppm、125〜200ppm、150〜200ppm、175〜200ppm、または150〜175ppmの濃度のRebMとを含み、pHはpH2〜4である。
【0032】
第2の態様の一実施形態では、飲料組成物は、35〜55mg/100mLの濃度のナトリウムと、100〜500ppm、125〜500ppm、150〜500ppm、175〜500ppm、200〜500ppm、225〜500ppm、250〜500ppm、275〜500ppm、300〜500ppm、325〜500ppm、350〜500ppm、375〜500ppm、400〜500ppm、425〜500ppm、450〜500ppm、475〜500ppm、100〜475ppm、125〜475ppm、150〜475ppm、175〜475ppm、200〜475ppm、225〜475ppm、250〜475ppm、275〜475ppm、300〜475ppm、325〜475ppm、350〜475ppm、375〜475ppm、400〜475ppm、425〜475ppm、450〜475ppm、100〜450ppm、125〜450ppm、150〜450ppm、175〜450ppm、200〜450ppm、225〜450ppm、250〜450ppm、275〜450ppm、300〜450ppm、325〜450ppm、350〜450ppm、375〜450ppm、400〜450ppm、425〜450ppm、100〜425ppm、125〜425ppm、150〜425ppm、175〜425ppm、200〜425ppm、225〜425ppm、250〜425ppm、275〜425ppm、300〜425ppm、325〜425ppm、350〜425ppm、375〜425ppm、400〜425ppm、100〜400ppm、125〜400ppm 150〜400ppm、175〜400ppm、200〜400ppm、225〜400ppm、250〜400ppm、275〜400ppm、300〜400ppm、325〜400ppm、350〜400ppm、375〜400ppm、100〜365ppm、125〜375ppm、150〜375ppm、175〜375ppm、200〜375ppm、225〜375ppm、250〜375ppm、275〜375ppm、300〜375ppm、325〜375ppm、350〜375ppm、100〜350ppm、125〜350ppm、150〜350ppm、175〜350ppm、200〜350ppm、225〜350ppm、250〜350ppm、275〜350ppm、300〜350ppm、325〜350ppm、100〜325ppm、125〜325ppm、150〜325ppm、175〜325ppm、200〜325ppm、225〜325ppm、250〜325ppm、275〜325ppm、300〜325ppm、100〜300ppm、125〜300ppm、150〜300ppm、175〜300ppm、200〜300ppm、225〜300ppm、250〜300ppm、275〜300ppm、100〜275ppm、125〜275ppm、150〜275ppm、175〜275ppm、200〜275ppm、225〜275ppm、250〜275ppm、100〜250ppm、125〜250ppm、150ppm〜250ppm、175〜250ppm、200〜250ppm、225〜250ppm、100〜225ppm、125〜225ppm、150〜225ppm、175〜225ppm、200〜225ppm、100〜200ppm、125〜200ppm、150〜200ppm、175〜200ppm、または150〜175ppmの濃度のRebMとを含み、pHはpH2〜4である。
【0033】
第2の態様の一実施形態では、飲料組成物は、35〜45mg/100mLの濃度のナトリウムと、100〜500ppm、125〜500ppm、150〜500ppm、175〜500ppm、200〜500ppm、225〜500ppm、250〜500ppm、275〜500ppm、300〜500ppm、325〜500ppm、350〜500ppm、375〜500ppm、400〜500ppm、425〜500ppm、450〜500ppm、475〜500ppm、100〜475ppm、125〜475ppm、150〜475ppm、175〜475ppm、200〜475ppm、225〜475ppm、250〜475ppm、275〜475ppm、300〜475ppm、325〜475ppm、350〜475ppm、375〜475ppm、400〜475ppm、425〜475ppm、450〜475ppm、100〜450ppm、125〜450ppm、150〜450ppm、175〜450ppm、200〜450ppm、225〜450ppm、250〜450ppm、275〜450ppm、300〜450ppm、325〜450ppm、350〜450ppm、375〜450ppm、400〜450ppm、425〜450ppm、100〜425ppm、125〜425ppm、150〜425ppm、175〜425ppm、200〜425ppm、225〜425ppm、250〜425ppm、275〜425ppm、300〜425ppm、325〜425ppm、350〜425ppm、375〜425ppm、400〜425ppm、100〜400ppm、125〜400ppm 150〜400ppm、175〜400ppm、200〜400ppm、225〜400ppm、250〜400ppm、275〜400ppm、300〜400ppm、325〜400ppm、350〜400ppm、375〜400ppm、100〜365ppm、125〜375ppm、150〜375ppm、175〜375ppm、200〜375ppm、225〜375ppm、250〜375ppm、275〜375ppm、300〜375ppm、325〜375ppm、350〜375ppm、100〜350ppm、125〜350ppm、150〜350ppm、175〜350ppm、200〜350ppm、225〜350ppm、250〜350ppm、275〜350ppm、300〜350ppm、325〜350ppm、100〜325ppm、125〜325ppm、150〜325ppm、175〜325ppm、200〜325ppm、225〜325ppm、250〜325ppm、275〜325ppm、300〜325ppm、100〜300ppm、125〜300ppm、150〜300ppm、175〜300ppm、200〜300ppm、225〜300ppm、250〜300ppm、275〜300ppm、100〜275ppm、125〜275ppm、150〜275ppm、175〜275ppm、200〜275ppm、225〜275ppm、250〜275ppm、100〜250ppm、125〜250ppm、150ppm〜250ppm、175〜250ppm、200〜250ppm、225〜250ppm、100〜225ppm、125〜225ppm、150〜225ppm、175〜225ppm、200〜225ppm、100〜200ppm、125〜200ppm、150〜200ppm、175〜200ppm、または150〜175ppmの濃度のRebMとを含み、pHはpH2〜4である。
【0034】
本発明の第2の態様の一実施形態では、飲料組成物は、20〜70mg/100mL、30〜70mg/100mL、40〜70mg/100mL、20〜65mg/100mL、30〜65mg/100mL、40〜65mg/100mL、20〜60mg/100mL、30〜60mg/100mL、40〜60mg/100mL、20〜55mg/100mL、30〜55mg/100mL、40〜55mg/100mL、20〜50mg/100mL、30〜50mg/100mL、40〜50mg/100mL、20〜45mg/100mL、25〜45mg/100mL、30〜45mg/100mL、35〜45mg/100mLの濃度のナトリウムを含んでよい。
【0035】
本発明の第2の態様の一実施形態では、飲料組成物のpHは、pH2〜4、pH2.2〜4、pH2.4〜4、pH2.6〜4、pH2.8〜4、pH3.0〜4、pH3.5〜4、pH2〜3.8、pH2.2〜3.8、pH2.4〜3.8、pH2.6〜3.8、pH2.8〜3.8、pH3〜3.8、pH3.5〜3.8、pH2〜3.5、pH2.2〜3.5、pH2.4〜3.5、pH2.6〜3.5、pH2.8〜3.5、pH3〜3.5、pH2〜3.2、pH2.2〜3.2、pH2.4〜3.2、pH2.6〜3.2、pH2.8〜3.2、pH3.0〜3.2である。好ましくは、pHはpH2.5〜3.5の範囲内である。
【0036】
第2の態様による飲料はスポーツドリンクであってもよい。本明細書で使用する場合、用語「スポーツドリンク」は、水分を補給するのに、エネルギーをブーストするのに、および発汗によって失われる電解質を補充するのに、スポーツや関連する活動で使用される止渇飲料を指すことができる。スポーツドリンクは、アイソトニックドリンク、炭水化物ドリンクまたはタンパク質ドリンクと分類することができる。アイソトニックドリンクは、運動中に失われた電解質を補う追加の電解質を含むことができる。炭水化物ドリンクは、エネルギー貯蔵の補充の助けとなるグルコースなどの追加の糖類を含むことができる。タンパク質ドリンクは、疲労した筋肉の回復の助けとなるアミノ酸を含むことができる。
【0037】
本発明の第2の態様で使用するナトリウムの給源は塩化ナトリウムであることが好ましい。
【0038】
本発明の第2の態様の一実施形態では、飲料組成物は、カリウム、塩化物、カルシウム、マグネシウム、重炭酸塩またはリン酸塩などの追加の電解質を含む。一部の実施形態では、電解質はそれらの相応する水溶性塩から得られる。特定の実施形態で使用する塩の非制限的な例としては、塩化物、炭酸塩、硫酸塩、酢酸塩、重炭酸塩、クエン酸塩、リン酸塩、リン酸水素塩、酒石酸塩、ソルビン酸塩、クエン酸塩、安息香酸塩、またはそれらの組合せが挙げられる。
【0039】
本発明の第2の態様でカリウムも使用される場合は、その給源は塩化カリウムであることが好ましい。
【0040】
第2の態様による飲料組成物はまたアミノ酸を、例えば、アスパラギン酸、アルギニン、グリシン、グルタミン酸、プロリン、トレオニン、テアニン、システイン、シスチン、アラニン、バリン、チロシン、ロイシン、アラビノース、trans−4−ヒドロキシプロリン、イソロイシン、アスパラギン、セリン、リシン、ヒスチジン、オルニチン、メチオニン、カルニチン、アミノ酪酸(α−、β−、および/またはδ−異性体)、グルタミン、ヒドロキシプロリン、タウリン、ノルバリン、サルコシン、およびナトリウム塩もしくはカリウム塩または酸性塩などのそれらの塩形態を含んでもよい。アミノ酸添加物はまた、D−立体配置であってもL−立体配置であってもよく、同じアミノ酸または異なるアミノ酸のモノ形態であっても、ジ形態であっても、トリ形態であってもよい。さらに、アミノ酸は、必要に応じて、α−、β−、γ−および/またはδ−異性体であってもよい。前述のアミノ酸およびそれらの相応する塩(例えば、ナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩、マグネシウム塩またはそれらの他のアルカリ金属塩もしくアルカリ土類金属塩、あるいは酸性塩)の組合せも、一部の実施形態では適切な添加物である。アミノ酸は天然であっても合成であってもよい。アミノ酸は修飾されていてもよい。修飾アミノ酸とは、少なくとも1つの原子が付加されているか、取り除かれているか、置換されているか、またはそれらの組合せである任意のアミノ酸を指す(例えば、N−アルキルアミノ酸、N−アシルアミノ酸またはN−メチルアミノ酸)。修飾アミノ酸の非限定的な例としては、トリメチルグリシン、N−メチル−グリシン、およびN−メチル−アラニンなどの、アミノ酸誘導体が挙げられる。本明細書で使用する場合、アミノ酸は、修飾アミノ酸および非修飾アミノ酸の両方を包含する。本明細書で使用する場合、アミノ酸はまた、グルタチオンおよびL−アラニル−L−グルタミンなどの、ペプチドおよびポリペプチド(例えば、ジペプチド、トリペプチド、テトラペプチド、およびペンタペプチド)の両方を包含する。適切なポリアミノ酸添加物としては、ポリ−L−アスパラギン酸、ポリ−L−リシン(例えば、ポリ−L−α−リシンまたはポリ−L−ε−リシン)、ポリ−L−オルニチン、ポリ−L−アルギニン、アミノ酸の他のポリマー形態、およびそれらの塩形態(例えば、L−グルタミン酸一ナトリウム塩などの、カルシウム塩、カリウム塩、ナトリウム塩、またはマグネシウム塩)が挙げられる。ポリアミノ酸添加物はまた、D−立体配置であってもL−立体配置であってもよい。前述のポリアミノ酸およびそれらの相応する塩(例えば、ナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩、マグネシウム塩またはそれらの他のアルカリ金属塩もしくアルカリ土類金属塩、あるいは酸性塩)の組合せも、一部の実施形態では適切な添加物である。本明細書に記載のポリアミノ酸は、異なるアミノ酸のコポリマーを含んでもよい。ポリアミノ酸は、天然であっても合成であってもよい。ポリアミノ酸はまた、修飾されていてもよく、その結果、少なくとも1つの原子が付加されているか、取り除かれているか、置換されているか、またはそれらの組合せである(例えば、N−アルキルポリアミノ酸またはN−アシルポリアミノ酸)。特定の実施形態では、アミノ酸は、例えば飲料などの、甘味を付与された組成物中に存在する場合、約10ppm〜約50,000ppmの濃度を提供するのに有効な量で甘味料組成物中に存在する。別の実施形態では、アミノ酸は、甘味を付与された組成物中に存在する場合、約1,000ppm〜約10,000ppmの、例えば、約2,500ppm〜約5,000ppmまたは約250ppm〜約7,500ppmなどの、濃度を提供するのに有効な量で甘味料組成物中に存在する。
【0041】
飲料では、緩衝系を使用するのが好ましい。本発明で使用の適切な緩衝系としては、単なる例示として、酒石酸、フマル酸、マレイン酸、リン酸および酢酸ならびに塩が挙げられる。好ましい緩衝系としては、クエン酸緩衝系およびリン酸緩衝系が挙げられる。最も好ましい緩衝系は、クエン酸との組合せで、クエン酸ナトリウムを好ましくは含有するクエン酸緩衝系である。好ましくは、約0.1〜約10グラム/リットルのクエン酸ナトリウム、および約0.05〜約5グラム/リットルのクエン酸が存在する。典型的に適切な緩衝系としては、本明細書の実施形態に記述の範囲内のpHを維持することが可能なものが挙げられる。
【0042】
第1の態様および第2の態様の一実施形態では、飲料組成物は炭酸入りであってよい。本明細書で使用する場合、「炭酸飲料」とは、二酸化炭素ガス(CO
2)を含有する飲料である。CO
2の存在によって飲料内に泡が生成する。
【0043】
第1の態様および第2の態様の一実施形態では、炭酸飲料は、1.0〜3.5kg/m
3のガス圧で二酸化炭素(CO
2)を含んでよい。好ましくは、CO
2は1.5〜3.0kg/m
3のガス圧にあり、より好ましくは、CO
2は2.0〜3.0kg/m
3のガス圧にある。
【0044】
第1の態様および第2の態様の一実施形態では、炭酸飲料は、1.0〜3.5kgf/cm
2のガス圧で二酸化炭素(CO
2)を含んでよい。好ましくは、CO
2は1.5〜3.0kgf/cm
2のガス圧にあり、より好ましくは、CO
2は2.0〜3.0kgf/cm
2のガス圧にある。
【0045】
本発明の第1の態様および第2の態様による飲料組成物は、主な甘味付与成分としてRebMを含んでよい。本発明の第1の態様および第2の態様による飲料組成物は、唯一の低カロリー甘味料成分としてRebMを含んでよい。飲料組成物はまた、他のステビオール甘味料などの他の甘味付与成分を含んでもよい。ステビオール甘味料の非限定的な例としては、RebA、RebB、RebC、RebD、RebE、RebF、RebI、RebH、RebL、RebK、RebJ、RebM、RebN、RebO、ズルコシドA、ズルコシドB、ステビオシド、ステビオールビオシド、ルブソシドが挙げられる。好ましくは、RebMだけが飲料中のステビオール甘味付与成分である。
【0046】
本発明の第1の態様の一実施形態では、RebMおよびHFCSだけが組成物中に存在する甘味料とすることができる。
【0047】
本発明の第2の態様の一実施形態では、ナトリウム(好ましくは塩化ナトリウムの形態で)が組成物中に存在する唯一の電解質である。
【0048】
第1の態様による飲料はまた、追加の炭水化物ベースの甘味料を含んでもよく、非限定的な例としては、フルクトース、グルコース、スクロース、エリスリトール、マルチトール、ラクチトール、ソルビトール、マンニトール、キシリトール、タガトース、トレハロース、ガラクトース、ラムノース、シクロデキストリン、リブロース、トレオース、アラビノース、キシロース、リキソース、アロース、アルトロース、マンノース、イドース、ラクトース、マルトース、転化糖、イソトレハロース、ネオトレハロース、パラチノースまたはイソマルツロース、エリトロース、デオキシリボース、グロース、イドース、タロース、エリトルロース、キシルロース、プシコース、ツラノース、セロビオース、グルコサミン、マンノサミン、フコース、フクロース、グルクロン酸、グルコン酸、グルコノ−ラクトン、アベクオース、ガラクトサミン、キシロオリゴ糖(キシロトリオース、キシロビオースなど)、ゲンチオオリゴ糖(ゲンチオビオース、ゲンチオトリオース、ゲンチオテトラオース)、ガラクトオリゴ糖、ソルボース、ケトトリオース(デヒドロキシアセトン)、アルドトリオース(グリセルアルデヒド)、ニゲロオリゴ糖、フラクトオリゴ糖(ケストース、ニストース等)、マルトテトラオース、マルトトリオール、四糖、マンナンオリゴ糖、マルトオリゴ糖(マルトトリオース、マルトテトラオース、マルトペンタオース、マルトヘキサオース、マルトヘプタオース)、デキストリン、ラクツロース、メリビオース、ラフィノース、ラムノース、リボース、異性化液糖、カップリングシュガー、大豆オリゴ糖、グルコースシロップ、およびそれらの組合せが挙げられる。適用可能な場合には、D−立体配置またはL−立体配置を使用することができる。
【0049】
第2の態様による飲料はまた、追加の炭水化物ベースの甘味料を含んでもよく、非限定的な例としては、スクロース、フルクトース、グルコース、エリスリトール、マルチトール、ラクチトール、ソルビトール、マンニトール、キシリトール、タガトース、トレハロース、ガラクトース、ラムノース、シクロデキストリン、リブロース、トレオース、アラビノース、キシロース、リキソース、アロース、アルトロース、マンノース、イドース、ラクトース、マルトース、転化糖、イソトレハロース、ネオトレハロース、パラチノースまたはイソマルツロース、エリトロース、デオキシリボース、グロース、イドース、タロース、エリトルロース、キシルロース、プシコース、ツラノース、セロビオース、グルコサミン、マンノサミン、フコース、フクロース、グルクロン酸、グルコン酸、グルコノ−ラクトン、アベクオース、ガラクトサミン、キシロオリゴ糖(キシロトリオース、キシロビオースなど)、ゲンチオオリゴ糖(ゲンチオビオース、ゲンチオトリオース、ゲンチオテトラオース)、ガラクトオリゴ糖、ソルボース、ケトトリオース(デヒドロキシアセトン)、アルドトリオース(グリセルアルデヒド)、ニゲロオリゴ糖、フラクトオリゴ糖(ケストース、ニストース等)、マルトテトラオース、マルトトリオール、四糖、マンナンオリゴ糖、マルトオリゴ糖(マルトトリオース、マルトテトラオース、マルトペンタオース、マルトヘキサオース、マルトヘプタオース)、デキストリン、ラクツロース、メリビオース、ラフィノース、ラムノース、リボース、異性化液糖、高フルクトースコーンシロップ(HFCS、例えば、HFCS55、HFCS42、またはHFCS90)、カップリングシュガー、大豆オリゴ糖、グルコースシロップ、およびそれらの組合せが挙げられる。適用可能な場合には、D−立体配置またはL−立体配置を使用することができる。
【0050】
さらなる甘味付与成分は、天然の高甘味度甘味料から、例えば、モグロシドIV、モグロシドV、羅漢果、シアメノシド、モナチンおよびその塩(モナチンSS、RR、RS、SR)、クルクリン、グリチルリチン酸およびその塩、タウマチン、モネリン、マビンリン、ブラゼイン、ヘルナンズルチン、フィロズルチン、グリシフィリン、フロリジン、トリロバチン、バイユノシド、オスラジン、ポリポドシドA、プテロカリオシドA、プテロカリオシドB、ムクロジオシド、フロミソシドI、ペリアンドリンI、アブルソシドA、ならびにシクロカリオシドIから選択してよい。
【0051】
さらなる甘味付与成分は合成甘味料であってよい。本明細書で使用する場合、語句「合成甘味料」とは、天然には自然に見いだされず、スクロース、フルクトース、またはグルコースよりも大きい甘味度(sweetness potency)を特徴的に有するが、カロリーがより少ない任意の組成物を指す。本開示の実施形態に適した合成の高甘味度甘味料の非限定的な例としては、スクラロース、アセスルファムカリウム、アセスルファム酸およびその塩、アスパルテーム、アリテーム、サッカリンおよびその塩、ネオヘスペリジンジヒドロカルコン、シクラメート、シクラム酸およびその塩、ネオテーム、アドバンテーム、グルコシル化ステビオールグリコシド(GSG)、ならびにそれらの組合せが挙げられる。
【0052】
追加の甘味付与成分のいずれも、炭水化物甘味料、天然の高甘味度甘味料または合成甘味料のどちらでも、約0.3ppm〜約3,500ppmの濃度で飲料組成物中に存在してよい。
【0053】
参照溶液中のスクロースの量は、ブリックス度(°Bx)で記載することができる。1ブリックス度は100グラムの水溶液中1グラムのスクロースであり、重量による百分率(%wt)として溶液の強度を表す。
【0054】
本発明の第1の態様の一実施形態では、飲料組成物は、甘味を付与された組成物中に存在する場合、約0.5〜15°Bx、例えば、約5〜約11ブリックス度、約4〜約7ブリックス度、または約5ブリックス度などの、スクロースと等価の総甘味度をもたらすのに有効な量で、RebMとHFCSとを含有する。別の実施形態では、RebMとHFCSとは約10°Bxと等価の甘味を提供するのに有効な量で存在する。
【0055】
本発明の第2の態様の一実施形態では、飲料組成物は、甘味を付与された組成物中に存在する場合、約0.5〜15°Bx、例えば、約5〜約11ブリックス度、約4〜約7ブリックス度、または約5ブリックス度などの、スクロースと等価の総甘味度をもたらすのに有効な量で、RebMを含有する。別の実施形態では、RebMは約5°Bxと等価の甘味を提供するのに有効な量で存在する。
【0056】
本発明の第2の態様の一実施形態では、飲料組成物は、甘味を付与された組成物中に存在する場合、約0.5〜15°Bx、例えば、約5〜約11ブリックス度、約4〜約7ブリックス度、または約5ブリックス度などの、スクロースと等価の総甘味度をもたらすのに有効な量で、RebMとRebDとを含有する。別の実施形態では、RebMとRebDとは約10°Bxと等価の甘味を提供するのに有効な量で存在する。
【0057】
本発明のさまざまな実施形態では、飲料組成物の総甘味度は、0.5〜15ブリックス度、2〜14ブリックス度、3〜13ブリックス度、4〜12ブリックス度、5〜11ブリックス度、6〜10ブリックス度、または9〜10ブリックス度と等価である。最も好ましくは、飲料組成物の総甘味度は約10ブリックス度と等価である。
【0058】
本明細書で使用する場合、用語「約」は、記述の値に+/−10%の余地が適用可能であることを示す。
【0059】
RebMに加えて、本発明の第1の態様および第2の態様の飲料組成物は、本明細書で以下に詳述されるさらなる添加物を任意選択で含むことができる。一部の実施形態では、甘味料組成物は、添加物、例えば、炭水化物、ポリオール、アミノ酸およびそれらの相応する塩、ポリアミノ酸およびそれらの相応する塩、糖酸およびそれらの相応する塩、ヌクレオチド、有機酸、無機酸、有機酸塩および有機塩基塩を含む有機塩、無機塩、苦味化合物、香味料および香味成分、渋味化合物、タンパク質またはタンパク質加水分解物、界面活性剤、乳化剤、増量剤、ガム、酸化防止剤、着色剤、フラボノイド、アルコール、ポリマー、ならびにそれらの組合せを含有する。一部の実施形態では、添加物は、甘味料の時間的および香味プロファイルを改善して、卓越した味覚性を有する飲料組成物を提供するように作用する。
【0060】
好ましい一実施形態では、飲料はまた、シンナムアルデヒド、カフェイン、カラメル色素および/またはリン酸を含んでもよい。
【0061】
本発明に適した飲料組成物としては、レディトゥドリンク(ready-to-drink)飲料、飲料濃縮物、飲料シロップ、または粉末飲料が挙げられる。適切なレディトゥドリンク飲料としては、炭酸飲料および非炭酸飲料が挙げられる。炭酸飲料としては、それらに限定されないが、強化発泡性飲料、コーラ、レモン−ライムフレーバーの発泡性飲料、オレンジフレーバーの発泡性飲料、ブドウフレーバーの発泡性飲料、イチゴフレーバーの発泡性飲料、パイナップルフレーバーの発泡性飲料、ジンジャーエール、ソフトドリンクおよびルートビアが挙げられる。非炭酸飲料としては、それらに限定されないが、果実ジュース、果実フレーバーのジュース、ジュースドリンク、ネクター、野菜ジュース、野菜フレーバーのジュース、スポーツドリンク、エネルギードリンク、強化水ドリンク、ビタミン強化水、ニアウォータードリンク(例えば、天然または合成香味料を含む水)、ココナッツ水、茶タイプのドリンク(例えば、紅茶、緑茶、ルイボス茶(red tea)、ウーロン茶)、コーヒー、ココアドリンク、乳飲料、乳成分を含有するコーヒー、カフェオレ、ミルクティ、フルーツミルク飲料、穀類抽出物を含有する飲料、スムージー、およびそれらの組合せが挙げられる。
【0062】
本発明の飲料は飲料組成物濃縮物とすることができる。本明細書で使用する場合、用語「飲料組成物濃縮物」はまた、「飲料シロップ」を指す。飲料組成物濃縮物および飲料シロップは、最初の容量の液体(例えば水)と所望の飲料成分とで調製されている。このような製品はレディトゥドリンク飲料よりも濃縮されている。レディトゥドリンク飲料は、さらなる容量の液体を添加することによって濃縮物またはシロップから調製することができる。飲料濃縮物は、レディトゥドリンク飲料よりも3〜15倍濃縮、または5〜15倍濃縮、または8〜12倍濃縮、または9〜11倍濃縮であってもよい。
【0063】
飲料組成物濃縮物からレディトゥドリンク飲料を生成するには、濃縮物を希釈するのに追加の液体が必要である。適切な液体としては、水、炭酸水、脱イオン水、蒸留水、逆浸透水、炭素処理水、精製水、脱塩水が挙げられる。炭酸水を使用する場合、水は、1.0〜3.5kg/m
3のガス圧でCO
2を含んでよい。好ましくは、CO
2は1.5〜3.0kg/m
3のガス圧にあり、より好ましくは、CO
2は2.0〜3.0kg/m
3のガス圧にある。
【0064】
他の実施形態において、炭酸水を使用する場合、水は、1.0〜3.5kgf/cm
2のガス圧でCO
2を含んでよい。好ましくは、CO
2は1.5〜3.0kgf/cm
2のガス圧にあり、より好ましくは、CO
2は2.0〜3.0kgf/cm
2のガス圧にある。
【0065】
本発明の第1の態様または第2の態様の一実施形態では、飲料は、低カロリー飲料組成物またはカロリーを抑えた飲料組成物である。低カロリー飲料組成物は、100mL当たり75kcal未満、100mL当たり60kcal未満、100mL当たり50kcal未満、100mL当たり40kcal未満、100mL当たり30kcal未満、100mL当たり20kcal未満を有し得る。飲料組成物が飲料組成物濃縮物である場合、濃縮物を希釈すると生成するレディトゥドリンク飲料組成物は、低カロリー飲料とすることができる。
【0066】
本発明者らは驚くべきことに、RebMを含む飲料組成物が、RebA単独またはHFCS単独を含む飲料組成物よりも、この口渇軽減の軽減および維持において効果的であることを示した。本発明者らはまた、RebMをHFCSと組み合わせて、改善された止渇特性を有する飲料を製造できることも示した。したがって、本発明の第3の態様は、口渇軽減の維持における使用のための、第1の態様または第2の態様による飲料である。
【0067】
本発明の第3の態様の一実施形態では、30〜150分、30〜120分、30〜90分、30〜60分、30〜45分、45〜150分、45〜120分、45〜90分、45〜60分、60〜150分、60〜120分、60〜90分、90〜150分、90〜120分、または120〜150分にわたって、口渇軽減が維持される。
【実施例】
【0068】
[実施例1]
HFCS、RebAおよびRebMを含有する飲料の口渇への効果を評価するために、消費者試験プロトコルを行った。99人の消費者を動員して試験を完了させた。33%が男性、66%が女性であった。参加者は、18〜45歳にわたって広い年齢幅で選択し、全員、発泡性ソフトドリンクの普通の消費者であった。参加者は、食物アレルギー、健康上の問題をまったく有さず、妊娠中または授乳中ではなかった。
【0069】
実験方法として、サンプルを無作為に均等化した順番で、連続的に単項提示した。参加者には試験に訪れる前2時間の間飲食しないように求めた。参加者はセッションの開始時にドリンクを飲用し、次いで、飲用前、飲用直後、30分後、1時間後および2時間後の口渇レベルについての質問に答えた。回答者は書面で質問票を完成させた。
【0070】
参加者はまた、飲料、甘味レベルおよび苦みレベルをどれほど好んだかに関して当該飲料を評価し、ANOVAソフトウエアを使用してこのデータを解析した。
【0071】
時点間での口渇レベルの変化を算出し、信頼区間を報告した。時点とベースラインとの間の比較に対してP値を算出した。各時点の平均口渇および口渇の変化を表示した。
【0072】
解析した試料は;
13.3%(13.3g/100g)のHFCS
0.05%のRebA
5.3%(5.3g/100g)のHFCSと0.03%のRebA
8.0%(8.0g/100g)のHFCSと0.02%のRebA
0.05%のRebM
5.3%(5.3g/100g)のHFCSと0.03%のRebM
8.0%(8.0g/100g)のHFCSと0.02%のRebM
であった。
【0073】
pH2.52(+/−0.02)で水性リン酸緩衝液中に上記の成分を含む飲料を調製した。全ての成分は食品グレードであった。HFCS55を使用した。飲料全てを使用前に冷却した。飲料試料を10°Bxの等価の甘味レベルを有するように設計した。
【0074】
図4に示したデータによれば、0.05%のRebA試料および13.3%のHFCS試料は飲用直後に消費者の口渇を癒したことが、実証されている。しかし、0.05%のRebM試料は、RebA試料またはHFCS試料のいずれよりも、飲用直後に有意に口渇を癒した。ANOVAソフトウエアを使用してデータを処理し、RebM試料とRebA試料/HFCS試料との間の差はp値が<0.05であった。さらに、飲用2時間後、試料を比較すると、13.3%のHFCSおよび0.05%のRebAの両方が、当初のベースラインを超える口渇をもたらしたことが示されている。これは、消費者が、実験のはじめよりも喉が渇いていたことを示している。比較すると、0.05%のRebM試料を飲用2時間後、口渇のレベルはベースラインに戻っていた。
【0075】
図5に示したデータによって、HFCSとRebAと両方を組み合わせる試料の、口渇への効果が示されている。組合せ試料によって、RebA単独またはHFCS単独のいずれかと比較して、止渇効果の微増がもたらされている。しかし、この改善は有意ではなく、2時間後、口渇のレベルはベースラインを超えて上昇していた。
図6に、HFCSとRebMとの組合せによって止渇のレベルを改善できることが示されている。驚くべきことに、8%のHFCSと0.02%のRebMとを有する飲料試料によると、飲用直後の口渇の低下が有意に改善される。8%のHFCSと0.02%のRebMとを有する飲料試料を飲用2時間後、口渇レベルはベースラインに戻った。
【0076】
図4〜
図6に提示のデータは、0のベースライン値に正規化されている。
【0077】
このデータによって、RebM含有飲料は、RebAもしくはHFCSのいずれかまたは組合せを含有する飲料よりも、飲用後長期にわたって維持される改善された止渇効果を有することが、実証されている。消費者はまた、味に関して飲料を評価することも求められた。これを
図7に示すが、これは、RebMをHFCSとブレンドしても、飲料の全体的な味に否定的な影響は与えなかったとことを示している。
【0078】
[実施例2]
RebMを含む飲料は、特に止渇効果があることが見いだされた。したがって、この甘味料はスポーツドリンクにおいて特に有益であり得る。電解質などのスポーツドリンクの通常の成分が止渇効果に影響することが可能かどうか判定するために、飲料が追加のナトリウムを含有した場合で、さらなる実験のラウンドを実施した。
【0079】
実験プロトコルは実施例1に記載の通り行った。解析した試料は;
13.3%(13.3g/100g)のHFCS+50mg/100mLのナトリウム
0.05%のRebA+50mg/100mLのナトリウム
0.05%のRebM+50mg/100mLのナトリウム
であった。
【0080】
pH2.52(+/−0.02)で水性リン酸緩衝液中に上記の成分を含む飲料を調製した。全ての成分は食品グレードであった。HFCS55を使用した。飲料全てを使用前に冷却した。飲料試料を10°Bxの等価の甘味レベルを有するように設計した。
【0081】
図8に示したデータによって、ナトリウムと組合せでRebM、HFCSおよびRebAそれぞれを含有する試料の、口渇への効果が示されている。各飲料試料はナトリウム無しの試料と同じ傾向を示している。0.05%のRebA+ナトリウム試料および13.3%のHFCS+ナトリウム試料は、飲用直後に消費者の口渇を癒した。しかし、0.05%のRebM+ナトリウム試料は、RebA試料またはHFCS試料のいずれよりも飲用直後に有意に口渇を癒した。したがって、RebMの改善された止渇効果は、ナトリウムなどの電解質の存在によって否定的な影響を受けない。したがって、RebMはスポーツドリンクで使用するのに理想的な甘味料である。
本発明は、以下の態様を含む。
[1]
150ppm〜400ppmの濃度のRebMと、飲料組成物の総重量に対して2.0〜10.0wt%の量のHFCSとを含み、RebM:HFCSの重量比が1:50〜1:660である、飲料組成物。
[2]
前記HFCSが2.0〜8.0%の量で存在し、RebM:HFCSの重量比が1:50〜1:533である、[1]に記載の飲料組成物。
[3]
前記HFCSが4.0〜8.0%の量で存在し、RebM:HFCSの重量比が1:100〜1:533である、[1]に記載の飲料組成物。
[4]
100〜500ppmの濃度のRebMと、20〜70mg/100mLの濃度のナトリウムとを含み、pHがpH2〜4である、飲料組成物。
[5]
スポーツドリンクである、[4]に記載の飲料組成物。
[6]
前記ナトリウムが35〜55mg/100mLの量で存在する、[4]または[5]に記載の飲料組成物。
[7]
100mL当たり50kcal未満である、[1]から[6]のいずれかに記載の飲料組成物。
[8]
pHがpH2.5〜3.5である、[1]から[7]のいずれかに記載の飲料組成物。
[9]
RebA、RebB、RebC、RebD、RebE、ステビオシド、モグロシドV、スクロース、HCFS、アスパルテーム、サッカリン、アセスルファムK、エリスリトールおよびそれらの組合せからなる群から選択される甘味料をさらに含む、[1]から[8]のいずれかに記載の飲料組成物。
[10]
カフェイン、シンナムアルデヒド、リン酸またはカラメル色素をさらに含む、[1]から[9]のいずれかに記載の飲料組成物。
[11]
前記飲料の総甘味度が5〜15ブリックス度である、[1]から[10]のいずれかに記載の飲料組成物。
[12]
RebMおよびHFCSが、前記組成物中に存在する唯一の甘味料である、[1]から[5]のいずれかに記載の飲料組成物。
[13]
RebMが、前記組成物中に存在する唯一の甘味料である、[4]または[5]に記載の飲料組成物。
[14]
口渇軽減の実現および/または維持における使用のための、[1]から[13]のいずれかに記載の飲料組成物。
[15]
前記口渇軽減が、30分〜150分維持される、[14]に記載の使用のための飲料組成物。