(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
複数のアイコンを表示可能な表示装置、利用者が指示を入力するための操作装置、および音を放音するオーディオ装置を備え、複数のアプリケーションを実行可能な情報処理装置のプロセッサを、
前記複数のアイコンのうち一のアイコンを前記表示装置に表示させ、
前記表示装置に表示させた一のアイコンの説明をテキストで前記表示装置に表示させてから所定時間が経過すると、前記オーディオ装置を用いて音声で前記一のアイコンの説明を実行させるか、または前記表示装置を用いた動画で前記一のアイコンの説明を実行させ、
前記所定時間が経過した後に実行された前記音声または前記動画を用いた前記一のアイコンの説明が終了した場合に、他のアイコンを前記表示装置に表示させる制御部として、
機能させるプログラムであって、
前記制御部は、前記所定時間が経過する前に前記利用者の前記操作装置を用いた指示があった場合に、前記音声または前記動画を用いた前記一のアイコンの説明を実行させないで他のアイコンを前記表示装置に表示させる、
プログラム。
前記制御部は、前記音声または前記動画を用いた前記一のアイコンの説明の時間を、前記利用者が前記操作装置を用いて入力した過去の指示に基づいて変化させる、請求項1または2に記載のプログラム。
前記制御部は、前記音声または前記動画を用いた前記一のアイコンの説明の速度を、前記利用者が前記操作装置を用いて入力した過去の指示に基づいて変化させる、請求項1または2に記載のプログラム。
複数のアイコンを表示可能な表示装置、利用者が指示を入力するための操作装置、および音を放音するオーディオ装置を備え、複数のアプリケーションを実行可能な情報処理装置の制御方法であって、
前記複数のアイコンのうち一のアイコンを前記表示装置に表示させ、
前記表示装置に表示させた一のアイコンの説明をテキストで前記表示装置に表示させてから所定時間が経過すると、前記オーディオ装置を用いて音声で前記一のアイコンの説明を実行させるか、または前記表示装置を用いた動画で前記一のアイコンの説明を実行させ、
前記所定時間が経過した後に実行された前記音声または前記動画を用いた前記一のアイコンの説明が終了した場合に、他のアイコンを前記表示装置に表示させる、
情報処理装置の制御方法であって、
前記所定時間が経過する前に前記利用者の前記操作装置を用いた指示があった場合に、前記音声または前記動画を用いた前記一のアイコンの説明を実行させないで他のアイコンを前記表示装置に表示させる、
情報処理装置の制御方法。
【発明を実施するための形態】
【0009】
<1.第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態に係る情報処理装置100のハードウェア構成を例示するブロック図である。情報処理装置100は、例えば携帯電話機、スマートフォンまたはタブレット端末等の可搬型の情報処理装置である。
図1に例示される通り、情報処理装置100は、処理装置11、記憶装置12、通信装置13、表示装置14、操作装置15、GPS装置16、計時装置17およびオーディオ装置18を具備するコンピュータシステムにより実現される。情報処理装置100の各要素は、単体または複数のバスで相互に接続される。なお、本願における「装置」という用語は、回路、デバイスまたはユニット等の他の用語に読替えてもよい。また、情報処理装置100の各要素は、単数または複数の機器で構成され、情報処理装置100の一部の要素を省略してもよい。
【0010】
処理装置11は、情報処理装置100の全体を制御するプロセッサであり、例えば単数または複数のチップで構成される。処理装置11は、例えば、周辺装置とのインターフェース、演算装置およびレジスタ等を含む中央処理装置(CPU:Central Processing Unit)で構成される。なお、処理装置11の機能の一部または全部を、DSP(Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)、FPGA(Field Programmable Gate Array)等のハードウェアで実現してもよい。処理装置11は、各種の処理を並列的または逐次的に実行する。
【0011】
記憶装置12は、処理装置11が読取可能な記録媒体であり、処理装置11が実行する複数のプログラム、処理装置11が使用する各種のデータ、および使用履歴テーブルTBLa、操作履歴テーブルTBLb、および説明テーブルTBLcを記憶する。記憶装置12は、例えば、ROM(Read Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)、RAM(Random Access Memory)等の記憶回路の1種類以上で構成される。使用履歴テーブルTBLaの詳細は後述するが、そこには、アプリケーションプログラム(以下、「アプリ」と称する。)の使用履歴が記憶される。また、操作履歴テーブルTBLbには、操作日時、操作ボタン、および関連するアイコンが対応付けられて記憶される。
【0012】
また、後述するように、本実施形態においては、アイコンの機能を、テキストおよび音声で説明する。説明テーブルTBLcは、アイコンの識別情報、説明に用いるテキストデータ、および説明に用いる音データを対応付けて記憶する。
【0013】
通信装置13は、移動体通信網またはインターネット等の通信網を介して他の装置と通信する機器である。通信装置13は、例えばネットワークデバイス、ネットワークコントローラ、ネットワークカードまたは通信モジュールとも表記される。例えば、配信サーバ(図示略)から通信網を介して通信装置13が受信したアプリが記憶装置12に記憶される。
【0014】
表示装置14は、処理装置11による制御のもとで各種の画像を表示する。例えば液晶表示パネル、有機EL表示パネル等の各種の表示パネルが表示装置14として好適に利用される。
【0015】
操作装置15は、利用者の指示を入力するための機器である。操作装置15は、利用者による操作を受付ける。具体的には、操作装置15は、数字および文字等の符号を入力するための操作と、表示装置14が表示するアイコンを選択するための操作とを受付ける。例えば、表示装置14の表示面に対する接触を検出するタッチパネルが操作装置15として好適である。なお、利用者が操作可能な複数の操作子を操作装置15が含んでもよい。
【0016】
GPS装置16は複数の衛星からの電波を受信し、受信した電波から位置情報を生成する。位置情報は、位置を特定できるのであれば、どのような形式であってもよい。位置情報は、例えば、情報処理装置100の緯度と経度とを示す。この例では、位置情報はGPS装置16から得られることを例示するが、情報処理装置100は、どのような方法で位置情報を取得してもよい。例えば、情報処理装置100の通信先となる基地局に割り当てられたセルIDを用いて位置情報を取得してもよい。さらに、情報処理装置100が無線LANのアクセスポイントと通信する場合には、アクセスポイントに割り当てられたネットワーク上の識別アドレス(MACアドレス)と実際の住所(位置)とを対応付けたデータベースを参照して位置情報を取得してもよい。
【0017】
計時装置17は、現在の日時を示す日時情報を生成する。具体的には、水晶発振器などで生成されるクロック信号を分周して得たパルス信号をカウントすることによって、日時情報を生成する。なお、日時情報は、時刻情報と年月日情報とからなる。時刻情報は、時刻を示す。時刻とは、1日の中の時の意味である。例えば、11時10分30秒であり、年月日を含まない。計時装置17は、日時情報を生成するが、そのうち、時刻情報のみを使用する場合がある。
オーディオ装置18は、DA変換器、アンプ、およびスピーカーを備える。オーディオ装置18では、音データをDA変換器でアナロブ信号し、アナロブ信号をアンプで増幅し、増幅されたアナログ信号をスピーカーに供給し、スピーカーから放音する。
【0018】
図2は、情報処理装置100の機能に着目したブロック図である。記憶装置12に記憶されたプログラムを処理装置11が実行することで、
図2に例示する複数の機能(履歴管理部31、制御部32)が実現される。
【0019】
履歴管理部31は、使用したアプリの使用履歴および操作履歴を管理する。具体的には、履歴管理部31は、使用した日時、使用したアプリ名、動作内容、および使用した場所を対応付けて使用履歴テーブルTBLaに記憶する。また、履歴管理部31は、操作ボタン、操作日時、および関連するアイコンとを対応付けて操作履歴テーブルTBLbに記憶する。
【0020】
図3Aに、使用履歴テーブルTBLaの記憶内容の一例を示す。使用履歴テーブルTBLaは、複数の使用履歴を記憶している。1つの使用履歴は、使用した日時、使用したアプリ名、動作内容、および使用した場所の組からなる。同図に示す例では、使用履歴R1〜R5が使用履歴テーブルTBLaに記憶されている。例えば、使用履歴R5は、2017年6月25日に交通アプリを使用して、東京浜松間の経路を探索したことを示している。さらに、使用履歴R5は、交通アプリが、緯度35.704749度、経度139.759653度(東京都文京区本郷)で使用されたことを示している。
図3Bに操作履歴テーブルTBLbの一例を示す。この図に示すように、操作履歴テーブルTBLbには、複数の操作履歴が格納されている。一つの操作履歴は、操作日時、操作ボタン、および関連するアイコンの組からなる。操作履歴r3は、2017年7月10日14時24分にロック解除操作がなされたことを示している。
【0021】
説明を
図2に戻す。制御部32は、操作装置15から出力される操作信号に基づいて、表示装置14に各種画面を表示させると共に、制御部32はオーディオ装置18を制御して各種の音を出力させる。
【0022】
本実施形態では、情報処理装置100を起動した後、利用者がロックを解除すると表示装置14にはホーム画面が表示される。ホーム画面には、情報処理装置100にインストールされている複数のアプリに対応して複数のアイコンが表示される。
【0023】
図4にホーム画面の一例を示す。この例のホーム画面には、地図アプリのアイコンX1、天気アプリのアイコンX2、交通アプリのアイコンX3、メールアプリのアイコンX4、ニュースアプリのアイコンX5、電話アプリのアイコンX6、カメラアプリのアイコンX7、およびアルバムアプリのアイコンX8が設けられている。
更に、ホーム画面には、一つ前の動作に戻すこと指定する第1ボタンB1と、一つ先の動作に進めることを指定する第2ボタンB2が設けられている。
【0024】
本実施形態において、ホーム画面には、アイコンX1〜X8が、アイコンX1→アイコンX2→…アイコンX8の順に表示される。また、アイコンX1〜X8の各々について、対応するアプリの説明がなされ、説明が終了すると次のアイコンが表示される。即ち、まず、複数のアイコンのうち一のアイコンがホーム画面に表示され、その説明がなされる。
【0025】
次に、本実施形態の動作について説明する。
図5は、アイコンの説明処理の内容を示すフローチャートである。まず、処理装置11は、操作装置15から出力される操作信号に基づいて、利用者がロックを解除したことを検知すると、アイコンが無いホーム画面を表示装置14に表示させる(ステップSa0)。
次に、処理装置11は、一つのアイコンをホーム画面に追加する(ステップSa1)。例えば、
図4に示す地図アプリのアイコンX1が追加されたとすると、ホーム画面は
図7に示すものとなる。
【0026】
次に、処理装置11は、アイコンの説明をテキストで表示装置14に表示させる(ステップSa2)。具体的には、処理装置11は、説明の対象となるアイコンのテキストデータを説明テーブルTBLcから読み出し、画像データに変換して表示装置14に出力する。
図6に、説明テーブルTBLcの一例を示す。この例では、アイコンX1のアイコン識別情報が「x001」、アイコンX2のアイコン識別情報が「x002」、アイコンX3のアイコン識別情報が「x003」である。
【0027】
例えば、説明の対象となるアイコンが
図7に示すアイコンX1である場合、テキストを用いた説明を追加したホーム画面は
図8に示すものとなる。この場合、処理装置11は、テキストデータDt1を説明テーブルTBLcを読み出す。
図8に示すように、アイコンX1の右横の表示欄A1には、「目的地までの経路や近くのお店の情報を調べることができます。」というテキストが表示される。このテキストはテキストデータDt1に基づくものである。高齢者は、アイコンX1の形状を見ても地図アプリの機能を想像することができない可能性があるが、テキストを表示することによって地図アプリの概要を高齢者に伝えることができる。
【0028】
説明を
図5に戻す。ステップSa2の処理が終了すると、処理装置11は、アイコンの説明をテキストで表示装置14に表示させてから所定時間が経過したか否かを判定する(ステップSa3)。所定時間を超えると、処理装置11は、音声を用いた第1回説明を実行する。具体的には、処理装置11は、説明テーブルTBLcから説明の対象となるアイコンに対応する音データを読み出して、オーディオ装置18に出力する。例えば、説明の対象となるアイコンが
図8に示すアイコンX1である場合、処理装置11は、
図6に示す音データDs11を読み出して、オーディオ装置18に出力する。
【0029】
このように本実施形態では、テキストの説明を表示してから、所定時間が経過することが音声による第1回説明を実行する条件となっている。このため、利用者に対して段階的な説明を行うことができる。例えば、地図アプリを使用したことが無い利用者は、より詳細な説明を音声で聞くことができる。一方、地図アプリを使用したことが有り、使い方を知っている利用者は、第2ボタンB2を押下することで、音声による説明を省略して、次のアイコンの説明に進むことができる。この例では、テキストによる説明と音声の説明とを同時に実行しないので、所定時間中に利用者は音声による説明を受けるか否かを考えることができる。
【0030】
次に、処理装置11は、詳細な説明を必要とするかを確認する画像を表示装置14に表示させる(ステップSa5)。例えば、
図9に示すように表示欄A1の下に位置する表示欄A2に「より詳しく説明しますか?」と表示して、利用者が第3ボタンB3または第4ボタンB4を操作するように促す。
【0031】
次に、処理装置11は、利用者が更なる説明を選択したか否かを判定する(ステップSa6)。利用者が更なる説明を選択した場合、例えば、
図9示す第3ボタンB3を利用者が押下した場合、処理装置11は、音声を用いたアイコンの第2回説明を実行する(ステップSa7)。具体的には、処理装置11は、説明テーブルTBLcから説明の対象となるアイコンに対応する音データを読み出して、オーディオ装置18に出力する。例えば、例えば、
図9示す第3ボタンB3を利用者が押下した場合、説明の対象となるアイコンはアイコンX1であり、アイコン識別情報は「x001」である。このため、処理装置11は、
図6に示す音データDs21を読み出して、オーディオ装置18に出力する。
【0032】
ステップSa7の処理が終了するか、またはステップSa6の判定結果が否定である場合には、処理装置11は全てのアイコンの説明が終了したか否かを判定する(ステップSa8)。全てのアイコンの説明が終了した場合、ステップSa8の判定結果は「YES」となり、処理装置11はアイコンの説明処理を終了する。
【0033】
一方、説明していないアイコンが存在する場合、ステップSa8の判定結果は「NO」となり、処理装置11はホーム画面に未表示のアイコンを一つ特定し(ステップSa9)、処理をステップSa1に戻す。
例えば、特定したアイコンが天気アプリに対応するアイコンX2である場合、まず、
図10に示すように、アイコンX2が追加されたホーム画面が表示され、その後、
図11に示すようにテキストの説明が表示欄A3に表示される。このテキストは、
図6に示すテキストデータDt2に基づいて生成されたものである。
【0034】
次に、割り込み処理について説明する。
図12は割り込み処理の内容を示すフローチャートである。本実施形態では、所定の間隔(例えば、50ms)で割り込み処理が実行される。まず、処理装置11は、第1ボタンB1が押下されたか否かを、操作装置15から出力される操作信号に基づいて判定する(ステップSb1)。第1ボタンB1は、上述したように一つ前の動作に戻すこと指定するために用いられる。第1ボタンB1が押下されていれば、ステップSb1の判定結果は「YES」となり、処理装置11は第1ボタンB1が押下されたのが、テキストを用いた説明の前か否かを判定する(ステップSb2)。具体的には、
図5に示すステップSa2の前であるか否かを処理装置11は判定する。
【0035】
テキストを用いた説明の前である場合、ステップSb2の判定結果は「YES」となり、処理装置11は、第1ボタンB1の押下と直前のアイコンとを対応付けて操作履歴テーブルTBLbに格納する(ステップSb21)。さらに、処理装置11は、直前のアイコンに対するテキストを用いた説明に処理を戻す。例えば、
図10に示すようにアイコンX1とアイコンX2が表示されているが、アイコンX2についてテキストを用いた説明がなされる前の状態で、第1ボタンB1が押下されると、処理装置11はアイコンX1のテキストを用いた説明に処理を戻す(
図8参照)。具体的には、処理装置11は、
図5に示すアイコンの説明処理において、処理をステップSa2に戻す。これによって、利用者は既にテキストおよび音声の説明が終了している直前のアイコンについて、説明を再び受けることができる。
【0036】
一方、第1ボタンB1の操作がテキストを用いた説明の後である場合、ステップSb2の判定結果は「NO」となり、処理装置11は第1ボタンB1の押下と直近に追加されたアイコンとを対応付けて操作履歴テーブルTBLbに格納する(ステップSb22)。さらに、処理装置11は、処理を音声の第1回説明に戻す。具体的には、処理装置11は、
図5に示すアイコンの説明処理において、処理をステップSa4に戻す。これによって、利用者は音声の第1回説明が終了していても、音声による説明を最初から受けることができる。
【0037】
次に、第1ボタンB1が押下されておらず、ステップSb1の判定結果が「NO」となる場合、処理装置11は第2ボタンB2が押下されたか否かを、操作装置15から出力される操作信号に基づいて判定する(ステップSb5)。第2ボタンB2が押下されていない場合、判定結果は「NO」となり、次の割り込みタイミングまで待機する。
【0038】
一方、第2ボタンB2が押下されており、ステップSb5の判定結果が「YES」となる場合、処理装置11はアイコンの説明処理を
図5に示すステップSa8に進める。例えば、
図7に示すようにホーム画面にはアイコンX1が表示されテキストを用いた説明が始まってない場合、または
図8に示すようにアイコンX1のテキストを用いた説明がなされているが、音声の説明が開始されていない場合に、第2ボタンB2を押下すると、アイコンX1の説明は終了し、アイコンX2の説明に移行する。
【0039】
第1実施形態によれば、アイコンの説明を、テキストと音声を組み合わせて行うことができるので、文章を理解するのが苦手な高齢者であっても、音声によってアイコンの機能を理解することが可能になる。
また、テキストを用いた説明の後、所定時間が経過すると、音声による説明が開始されるが、テキストの説明でアプリの機能を理解できる利用者は、第2ボタンB2を操作することによって、次のアイコンの説明に移行できる。よって、アイコンの説明を段階的に提供でき、利用者は説明を受ける時間を短縮することが可能となる。
また、音声の説明は第1回目と第2回目とに分かれるが、第1回目の説明が終了した時点で、第2回目の説明を受けるか否かを利用者に尋ねるので、利用者のアプリに対する理解の程度に応じて、アイコンの説明を変更することが可能となる。
【0040】
<2.第2実施形態>
第1実施形態の音声の説明の時間は、同じアイコンであれば同一であるのに対し、第2実施形態に係る音声の説明は、同じアイコンであっても過去の利用者の操作装置15を用いた指示に基づいて変化させる点で相違する。
第2実施形態に係る情報処理装置100は、説明テーブルTBLcの替わりに説明テーブルTBLdを用いる点、および音声による説明における音データの選択の方法を除いて、
図1に示す第1実施形態の情報処理装置100と同様である。
【0041】
図13に第2実施形態に用いる説明テーブルTBLdの一例を示す。この図に示すように説明テーブルTBLdには、アイコン識別情報と対応付けて、第1回説明の音データが3個および第2回説明の音データが3個記憶されている。
例えば、アイコン識別情報x001と対応付けて第1回説明用の音データDs11a、Ds11b、およびDs11c、ならびに第2回説明用の音データDs21a、Ds21b、およびDs21cが格納されている。ここで、音データDs11a、Ds11b、およびDs11cに基づく音声の時間をt11a、t11b、およびt11cとし、音データDs21a、Ds21b、およびDs21cに基づく音声の時間をt21a、t21b、およびt21cとすると、以下の式が成り立つ。
t11a<t11b<t11c
t21a<t21b<t21c
すなわち、説明テーブルTBLdには、説明時間の異なる3種類の音データが、第1回説明および第2回説明の各々に対応して記憶されている。
【0042】
第2実施形態では、アプリの使用回数に応じて音データを選択する。
図14は音データの選択処理の内容を示すフローチャートである。まず、処理装置11(制御部32)は説明の対象となるアイコンを特定する(ステップSc1)。次に、処理装置11は、特定したアイコンに対応するアプリの使用履歴の数を計数する(ステップSc2)。具体的には、処理装置11は、使用履歴テーブルTBLaを参照して、特定したアイコンに対応するアプリの使用履歴の数を計数して計数値Nを得る。
【0043】
この後、処理装置11は、計数値Nに応じた音データを選択する(ステップSc3)。処理装置11は、計数値NがN=0の場合、音声の説明が最も長い音データを選択する。例えば、地図アプリが特定したアイコンに対応するアプリである場合、音声の第1回説明では音データDs11cを選択し、音声の第2回説明では音データDs21cを選択する。
【0044】
また、計数値Nが1≦N≦3の場合、音声の説明の長さが真ん中の音データを選択する。例えば、地図アプリが特定したアイコンに対応するアプリである場合、音声の第1回説明では音データDs11bを選択し、音声の第2回説明では音データDs21bを選択する。
【0045】
また、計数値Nが4≦Nの場合、音声の説明の長さが最も短い音データを選択する。例えば、地図アプリが特定したアイコンに対応するアプリである場合、音声の第1回説明では音データDs11aを選択し、音声の第2回説明では音データDs21aを選択する。
【0046】
アプリの使用回数が大きいほど、利用者は当該アプリの操作に慣れているので、音声による説明が短くても利用者はアイコンに対応するアプリの機能を理解することが容易である。本実施形態によれば、アプリの使用回数が大きい程、音声の説明時間が短くなるように音データを選択したので、利用者の理解の程度に応じてアイコンの説明を実行することができる。
【0047】
<3.第3実施形態>
上述した第2実施形態では、アプリの使用回数に応じて音声の説明に用いる音データを選択したが、第3実施形態ではアプリの使用回数に応じて音声の速度を変更する。
第3実施形態の情報処理装置100は、処理装置11(制御部32)がオーディオ装置18に対して音の再生速度をアプリの使用回数に応じて設定する点を除いて、
図1に示す第1実施形態の情報処理装置100と同様に構成されている。
図15は、音声によるアイコンの説明の処理内容を示すフローチャートである。ステップSd1とステップSd2とは、上述した
図14に示すステップSc1とステップSc2と同様に使用履歴テーブルTBLaを参照して、特定したアイコンに対応するアプリの使用履歴の数を計数して計数値Nを得ている。
【0048】
この後、処理装置11は、計数値Nに応じた速度で音を再生する(ステップSd3)。具体的には、処理装置11は、オーディオ装置18に対して音の再生速度を指定する。計数値Nと説明速度の関係の一例を
図16に示す。この例では計数値Nが0≦N≦2の場合、1倍速の再生となり、計数値Nが3≦N≦5の場合、1.1倍速の再生となり、計数値Nが6≦Nの場合、1.4倍速の再生となる。
【0049】
アプリの使用回数が大きいほど、利用者が操作に慣れているので、音声による説明速度が速くなっても利用者はアイコンに対応するアプリの機能を理解することが容易である。本実施形態によれば、アプリの使用回数が大きい程、音声の再生速度が速くなるように設定したので、利用者の理解の程度に応じてアイコンの説明を実行することができる。
【0050】
<4.第4実施形態>
第2実施形態に係る情報処理装置100は、アプリの使用回数に応じて音データを選択することによって、音声の説明時間を変更した。これに対して、第4実施形態に係る情報処理装置100は、アイコンを表示装置14に表示してから利用者が第2ボタンB2を操作して次のアイコンを表示させる指示を処理装置11が受け付けるまでの時間に応じてアイコンの説明を変化させる。
第4実施形態に係る情報処理装置100は、音データを選択する処理を除いて第2実施形態と同様である。
【0051】
図17は第4実施形態に係る音データの選択処理の内容を示すフローチャートである。まず、処理装置11(制御部32)は説明の対象となるアイコンを特定する(ステップSe1)。次に、処理装置11は、操作履歴テーブルTBLを参照し、アイコンが表示されてから第2ボタンB2が押下されるまでの時間を算出する(ステップSe2)。この例では、アイコンの説明時において現在から最も近い過去の第2ボタンB2の操作を特定する。但し、複数回の操作について平均を算出して、アイコンが表示されてから第2ボタンB2が押下されるまでの時間を特定してもよい。
【0052】
この後、処理装置11は、算出した時間に応じた音データを選択する(ステップSe3)。処理装置11は、算出した時間Tが15秒未満の場合、音声の説明が最も長い音データを選択する。例えば、地図アプリが特定したアイコンに対応するアプリである場合、音声の第1回説明では音データDs11cを選択し、音声の第2回説明では音データDs21cを選択する。
【0053】
また、算出した時間Tが15秒以上30秒未満の場合、音声の説明の長さが真ん中の音データを選択する。例えば、地図アプリが特定したアイコンに対応するアプリである場合、音声の第1回説明では音データDs11bを選択し、音声の第2回説明では音データDs21bを選択する。
【0054】
また、算出した時間Tが30秒以上の場合、音声の説明の長さが最も短い音データを選択する。例えば、地図アプリが特定したアイコンに対応するアプリである場合、音声の第1回説明では音データDs11aを選択し、音声の第2回説明では音データDs21aを選択する。
【0055】
アイコンをホーム画面に表示した状態で、利用者が第2ボタンB2を操作するまでの時間が短いほど、利用者は当該アイコンの説明を短縮して、次のアイコンの説明に進みたいと望んでいると推測できる。そのような場合、当該アイコンに対応するアプリについて利用者が操作に慣れていることが多い。よって、アイコンをホーム画面に表示した状態で、利用者が第2ボタンB2を操作するまでの時間が短ければ、音声による説明が短くても利用者はアイコンに対応するアプリの機能を理解することが容易である。本実施形態によれば、算出した時間が短い程、音声の説明時間が短くなるように音データを選択したので、利用者の理解の程度に応じてアイコンの説明を実行することができる。
【0056】
<5.第5実施形態>
第3実施形態に係る情報処理装置100は、アプリの使用回数に応じて音声の説明速度を変更した。これに対して、第5実施形態に係る情報処理装置100は、アイコンを表示装置14に表示してから利用者が第2ボタンB2を操作して次のアイコンを表示させる指示を処理装置11が受け付けるまでの時間に応じて音声の説明速度を変化させる。
第5実施形態に係る情報処理装置100は、音データを選択する処理を除いて第3実施形態と同様である。
【0057】
図18は、音声によるアイコンの説明の処理内容を示すフローチャートである。ステップSf1とステップSf2とでは、上述した
図17に示すステップSe1とステップSe2と同様に、操作履歴テーブルTBLbを参照して、アイコンが表示されてから第2ボタンB2が押下されるまでの時間を算出している。
【0058】
この後、処理装置11は、算出した時間に応じた速度で音を再生する(ステップSf3)。具体的には、処理装置11は、オーディオ装置に対して音の再生速度を指定する。算出した時間と速度の関係の一例を
図19に示す。この例では算出した時間TがT<15の場合、1.4倍速の再生となり、算出した時間Tが15≦T<30の場合、1.1倍速の再生となり、算出した時間Tが30≦Tの場合、1倍速の再生となる。
【0059】
アイコンをホーム画面に表示した状態で、利用者が第2ボタンB2を操作するまでの時間が短いほど、当該アイコンに対応するアプリについて利用者が操作に慣れていることが多い。よって、算出した時間が短ければ、音声による説明速度が速くても利用者はアイコンに対応するアプリの機能を理解することが容易である。本実施形態によれば、算出した時間が短い程、音声の説明速度が速くなるように音を再生したので、利用者の理解の程度に応じてアイコンの説明速度を変化させることができる。
【0060】
<6.第6実施形態>
第4実施形態および第5実施形態に係る情報処理装置100は、アイコンを表示装置14に表示してから利用者が第2ボタンB2を操作して次のアイコンを表示させる指示を処理装置11が受け付けるまでの時間に応じて、音声によるアイコンの説明を変化させた。
これに対して第6実施形態に係る情報処理装置100は、一のアイコンの説明を再び実行させる第1ボタンB1の操作回数に応じて、音声によるアイコンの説明を変化させる。
【0061】
第6実施形態に係る情報処理装置100は、音データを選択する処理を除いて第4実施形態と同様である。
図20は第6実施形態に係る音データの選択処理の内容を示すフローチャートである。まず、処理装置11(制御部32)は説明の対象となるアイコンを特定する(ステップSg1)。次に、処理装置11は、操作履歴テーブルTBLbを参照し、特定したアイコンに関連して第1ボタンB1の操作履歴を計数して操作回数を特定する (ステップSg2)。
【0062】
この後、処理装置11は、操作回数Kに応じた音データを選択する(ステップSe3)。処理装置11は、操作回数Kが5回以上の場合、音声の説明が最も長い音データを選択する。例えば、地図アプリが特定したアイコンに対応するアプリである場合、音声の第1回説明では音データDs11cを選択し、音声の第2回説明では音データDs21cを選択する。
【0063】
また、操作回数Kが2回以上5回未満の場合、音声の説明の長さが真ん中の音データを選択する。例えば、地図アプリが特定したアイコンに対応するアプリである場合、音声の第1回説明では音データDs11bを選択し、音声の第2回説明では音データDs21bを選択する。
【0064】
また、操作回数Kが2回未満の場合、音声の説明の長さが最も短い音データを選択する。例えば、地図アプリが特定したアイコンに対応するアプリである場合、音声の第1回説明では音データDs11aを選択し、音声の第2回説明では音データDs21aを選択する。
【0065】
アイコンをホーム画面に表示した状態で、利用者が第1ボタンB1を操作するのは、アイコンの説明を再度聞きたい場合である。従って、第1ボタンB1の操作回数が大きいアイコンに対応するアプリは、利用者がアプリの内容を理解できてないことが多い。本実施形態では、アイコンの説明を再び実行させる利用者の指示の回数に応じて、音声を用いたアイコンの説明を変化させたので、利用者の理解の程度に応じてアイコンの説明を実行することができる。
【0066】
<7.第7実施形態>
第6実施形態に係る情報処理装置100は、第1ボタンB1の操作回数に応じて、音声の説明時間を変更するものであった。これに対して第7実施形態に係る情報処理装置100は、第1ボタンB1の操作回数に応じて、音声の説明速度を変更するものである。
第7実施形態に係る情報処理装置100は、音データを選択する処理を除いて第6実施形態と同様である。
【0067】
図21は、音声によるアイコンの説明の処理内容を示すフローチャートである。ステップSh1とステップSh2とでは、上述した
図20に示すステップSg1とステップSg2と同様に、操作履歴テーブルTBLbを参照し、特定したアイコンに関連して第1ボタンB1の操作履歴を計数して操作回数Kを特定する。
【0068】
この後、処理装置11は、操作回数Kに応じた速度で音を再生する(ステップSh3)。具体的には、処理装置11は、オーディオ装置に対して音の再生速度を指定する。操作回数Kと速度の関係の一例を
図22に示す。この例では操作回数KがK=0の場合、1.4倍速の再生となり、操作回数KがK=1の場合、1.1倍速の再生となり、操作回数Kが2≦Kの場合、1倍速の再生となる。
【0069】
アイコンをホーム画面に表示した状態で、利用者が第1ボタンB1を操作する操作回数Kが少ないほど、当該アイコンに対応するアプリについて利用者が操作に慣れていることが多い。よって、操作回数Kが小さければ、音声による説明速度が速くても利用者はアイコンに対応するアプリの機能を理解することが容易である。本実施形態によれば、操作回数Kが小さい程、音声の説明速度が速くなるように音を再生したので、利用者の理解の程度に応じてアイコンの説明速度を変化させることができる。
【0070】
<8.変形例>
本発明は、以上に例示した実施形態に限定されない。具体的な変形の態様を以下に例示する。以下の例示から任意に選択された2以上の態様を併合してもよい。
【0071】
(1)前述の各形態では、所定時間が経過すると、音声を用いた第1回説明が実行されたが(
図1参照)、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、所定時間が経過しても第2ボタンB2の操作がなされない場合、処理装置11は、
図9に示すようにより詳しい説明を希望するか否かの選択を利用者に促す画面を表示させ、利用者が希望する場合に音声による第1回目の説明を実行してもよい。
また、アイコンの説明は、テキストの表示によって説明した後、音声を用いてアイコンの説明を実行した。本発明はこれに限定されるものではなく、音声の替わりに動画で説明してもよい。
この場合、上述した各実施形態の音データの替わりに動画データを用いればよい。制御部32は、必要に応じて圧縮された動画データを伸長し、伸長した動画データを表示装置14に供給する。上述した第2実施形態等では、複数の音声による説明時間に各々対応した音データを説明テーブルTBLdに格納したが、音データの替わりに複数の動画による説明時間に各々対応した動画データを格納すればよい。そして、利用者が操作装置15を用いて入力した過去の指示に基づいて、動画データを選択すればよい。
即ち、制御部32は、アイコンの説明をテキストで表示装置14に表示させてから所定時間が経過すると、表示装置14を用いて動画の表示でアイコンの説明を実行させる。
【0072】
また、上述した第3実施形態、第5実施形態、および第7実施形態では、音を再生する速度を変化させたが、音データの替わりに動画データを用いる場合には、動画による説明において、動画の再生速度を変化させればよい。
【0073】
また、上述した第2実施形態等では、音声の説明を第1回と第2回に分けたが、そのうち一方を音声による説明とし、他方を動画による説明としてもよい。特に、第1回目の説明を音声とし、第2回目の説明を動画とすることが好ましい。動画の再生は、処理負荷が音の再生よりも重く、また消費電流も大きい。第1回目の音声による説明で利用者の理解が得られることがあり、第2回目の説明が不要になる場合がある。そのような場合に、情報処理装置100の処理負荷を軽減するとともに、消費電力を削減することができる。
【0074】
(2)前述の各形態および変形例において、制御部32は、音声または動画を用いた説明に使用履歴を反映させることが好ましい。まず、動画の場合には、使用履歴として実際の操作画面を記録した動画データを生成し、使用履歴テーブルTBLaに記憶する。使用履歴テーブルTBLaから動画データを読み出して再生してもよい。例えば、高齢者が孫の家において地図アプリを起動し、自宅までの経路を検索したとする。この場合、アプリを起動した後、まず経路の探索のために自宅の住所を入力し、次に探索の指示を入力し、その結果として経路探索の結果画面が得られる。動画では、これを再現する。使用履歴は、利用者本人が、過去にアプリを利用した履歴であるので、利用者の理解は深まるといった利点がある。
また、音声を用いた説明に使用履歴を反映させる場合は、使用履歴を参照して、例えば、「昨日、浜松の天気を調べました。」といったように、使用履歴に記録されている動作内容を取り込んだ音データとすることが好ましい。
【0075】
(3)前述の各形態では、第2ボタンB2を押下することで、一のアイコンが表示装置14に表示されている状態で次のアイコンを表示させる利用者の指示を入力したが、本発明はこれに限定されるものではない。利用者の指示を入力できるのであれば、どのような方法であってもよい。例えば、音声による入力であってもよい。この場合、操作装置15は、音のインターフェースを備える。
【0076】
(4)前述の各形態では、音声の第1回目の終了の後に、利用者に対して第2回目の説明を実行するか否かについて入力を促した(
図9参照)。しかしながら、本願発明はこれに限定されるものではない。例えば、第1回目の説明が終了してから、一定時間内に第2ボタンB2の操作が無い場合には、第2回目の説明を実行してもよい。
【0077】
(5)前述の各形態において、制御部32は、利用者の属性に応じて、音声または動画を用いた説明の時間を変化させてもよい。利用者の属性は、例えば、利用者の年齢、性別、家族構成、趣味等の個人情報である。例えば、65歳を超える高齢者であっても、趣味が写真撮影であれば、カメラアプリについては、長い説明が無くてもアプリの機能を十分理解できる可能性が高い。また、年齢が高くなると次第に理解力が低下する傾向にある。換言すれば、利用者の属性に基づいて、一のアイコンのアプリに対する利用者の理解の程度を推定することができる。一方、説明時間および説明速度は、利用者のアプリに対する理解の程度に応じて定めることが好ましい。
【0078】
そこで、記憶装置12に利用者の属性の各要素をプロファイルとして予め記憶しておく。制御部32は、利用者の属性の各要素を取得し、各要素を数値に変換し、変換した数値をアプリに対する理解力を評価する評価式に代入して評価値を取得する。そして、制御部32は評価値に基づいて説明時間および説明速度を決定してもよい。
【0079】
(6)前述の各形態では、音声または動画を用いた説明の時間は、処理装置11が決めていたが、予め利用者が入力できるようにしてもよい。例えば、各種の設定を行うことが可能な設定画面において、「短い」「普通」「長い」といった候補の中から一つを選択できるようにしてもよい。この場合、制御部32は、利用者の指示に応じて、音声または動画を用いた説明の時間を設定する。
【0080】
(7)前述の各形態では、携帯電話機またはスマートフォン等の可搬型の情報処理装置を情報処理装置100として例示したが、情報処理装置100の具体的な形態は任意であり、前述の各形態の例示には限定されない。例えば、可搬型または据置型のパーソナルコンピュータを情報処理装置100として利用してもよい。
【0081】
(8)前述の各形態では、記憶装置12は、処理装置11が読取可能な記録媒体であり、ROMおよびRAMなどを例示したが、フレキシブルディスク、光磁気ディスク(例えば、コンパクトディスク、デジタル多用途ディスク、Blu−ray(登録商標)ディスク)、スマートカード、フラッシュメモリデバイス(例えば、カード、スティック、キードライブ)、CD−ROM(Compact Disc−ROM)、レジスタ、リムーバブルディスク、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気ストリップ、データベース、サーバその他の適切な記憶媒体である。また、プログラムは、電気通信回線を介してネットワークから送信されても良い。また、プログラムは、電気通信回線を介して通信網から送信されても良い。なお、基地局は、入力キーなどの入力装置や、ディスプレイなどの出力装置を含んでいてもよい。
【0082】
(9)前述の各形態は、LTE(Long Term Evolution)、LTE−A(LTE-Advanced)、SUPER 3G、IMT−Advanced、4G、5G、FRA(Future Radio Access)、W−CDMA(登録商標)、GSM(登録商標)、CDMA2000、UMB(Ultra Mobile Broadband)、IEEE 802.11(Wi−Fi)、IEEE 802.16(WiMAX)、IEEE 802.20、UWB(Ultra-WideBand)、Bluetooth(登録商標)、その他の適切なシステムを利用するシステム及び/又はこれらに基づいて拡張された次世代システムに適用されてもよい。
【0083】
(10)前述の各形態において、基地局によって行われるとした特定動作(例えば、基地局による位置情報の特定)は、場合によってはその上位ノード(upper node)によって行われることもある。基地局を有する1つまたは複数のネットワークノード(network nodes)からなるネットワークにおいて、端末との通信のために行われる様々な動作は、基地局および/または基地局以外の他のネットワークノード(例えば、MMEまたはS-GWなどが考えられるが、これらに限られない)によって行われ得ることは明らかである。上記において基地局以外の他のネットワークノードが1つである場合を例示したが、複数の他のネットワークノードの組み合わせ(例えば、MMEおよびS-GW)であってもよい。
【0084】
(11)前述の各形態において、説明した情報及び信号などは、様々な異なる技術のいずれかを使用して表されてもよい。例えば、上記の説明全体に渡って言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、チップなどは、電圧、電流、電磁波、磁界若しくは磁性粒子、光場若しくは光子、又はこれらの任意の組み合わせによって表されてもよい。
なお、本明細書で説明した用語及び/又は本明細書の理解に必要な用語については、同一の又は類似する意味を有する用語と置き換えてもよい。
【0085】
(12)前述の各形態において、入出力された情報等は特定の場所(例えば、メモリ)に保存されてもよいし、管理テーブルで管理してもよい。入出力される情報等は、上書き、更新、または追記され得る。出力された情報等は削除されてもよい。入力された情報等は他の装置へ送信されてもよい。
【0086】
(13)前述の各形態において、判定は、1ビットで表される値(0か1か)によって行われてもよいし、真偽値(Boolean:trueまたはfalse)によって行われてもよいし、数値の比較(例えば、所定の値との比較)によって行われてもよい。
【0087】
(14)前述の各形態において例示したフローチャートにおいて、各ステップの順序を変更してもよい。すなわち、本発明の好適な態様における各処理の順序は、特定の順序に限定されない。
【0088】
(15)
図2に例示された各機能は、ハードウェアおよびソフトウェアの任意の組合せによって実現される。また、各機能は、単体の装置によって実現されてもよいし、相互に別体で構成された2個以上の装置によって実現されてもよい。
【0089】
(16)前述の各形態で例示したプログラムは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコードまたはハードウェア記述言語と呼ばれるか、他の名称によって呼ばれるかを問わず、命令、命令セット、コード、コードセグメント、プログラムコード、サブプログラム、ソフトウェアモジュール、アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、ソフトウェアパッケージ、ルーチン、サブルーチン、オブジェクト、実行可能ファイル、実行スレッド、手順または機能等を意味するよう広く解釈されるべきである。
また、ソフトウェア、命令などは、伝送媒体を介して送受信されてもよい。例えば、ソフトウェアが、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア及びデジタル加入者回線(DSL)などの有線技術及び/又は赤外線、無線及びマイクロ波などの無線技術を使用してウェブサイト、サーバ、又は他のリモートソースから送信される場合、これらの有線技術及び/又は無線技術は、伝送媒体の定義内に含まれる。
【0090】
(17)前述の各形態において、「システム」および「ネットワーク」という用語は、互換的に使用される。
【0091】
(18)前述の各形態において、基地局は、1つまたは複数(例えば、3つ)の(セクタとも呼ばれる)セルを収容することができる。基地局が複数のセルを収容する場合、基地局のカバレッジエリア全体は複数のより小さいエリアに区分でき、各々のより小さいエリアは、基地局サブシステム(例えば、屋内用の小型基地局RRH:Remote Radio Head)によって通信サービスを提供することもできる。「セル」または「セクタ」という用語は、このカバレッジにおいて通信サービスを行う基地局、および/または基地局サブシステムのカバレッジエリアの一部または全体を指す。さらに、「基地局」「eNB」、「セル」、および「セクタ」という用語は、本明細書では互換的に使用され得る。基地局は、固定局(fixed station)、NodeB、eNodeB(eNB)、アクセスポイント(access point)、フェムトセル、スモールセルなどの用語で呼ばれる場合もある。
【0092】
(19)前述の各形態において、情報処理装置100は、移動局である場合が含まれる。移動局は、当業者によって、加入者局、モバイルユニット、加入者ユニット、ワイヤレスユニット、リモートユニット、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、ワイヤレス通信デバイス、リモートデバイス、モバイル加入者局、アクセス端末、モバイル端末、ワイヤレス端末、リモート端末、ハンドセット、ユーザエージェント、モバイルクライアント、クライアント、またはいくつかの他の適切な用語で呼ばれる場合もある。
【0093】
(20)前述の各形態において、「接続された(connected)」という用語、又はこれらのあらゆる変形は、2又はそれ以上の要素間の直接的又は間接的なあらゆる接続又は結合を意味し、互いに「接続」された2つの要素間に1又はそれ以上の中間要素が存在することを含むことができる。要素間の接続は、物理的なものであっても、論理的なものであっても、或いはこれらの組み合わせであってもよい。本明細書で使用する場合、2つの要素は、1又はそれ以上の電線、ケーブル及び/又はプリント電気接続を使用することにより、並びにいくつかの非限定的かつ非包括的な例として、無線周波数領域、マイクロ波領域及び光(可視及び不可視の両方)領域の波長を有する電磁エネルギーなどの電磁エネルギーを使用することにより、互いに「接続」されると考えることができる。
【0094】
(21)前述の各形態において、「に基づいて」という記載は、別段に明記されていない限り、「のみに基づいて」を意味しない。言い換えれば、「に基づいて」という記載は、「のみに基づいて」と「に少なくとも基づいて」の両方を意味する。
【0095】
(22)「含む(including)」、「含んでいる(comprising)」、およびそれらの変形が、本明細書あるいは特許請求の範囲で使用されている限り、これら用語は、用語「備える」と同様に、包括的であることが意図される。さらに、本明細書あるいは特許請求の範囲において使用されている用語「または(or)」は、排他的論理和ではないことが意図される。
【0096】
(23)本願の全体において、例えば、英語におけるa、anおよびtheのように、翻訳によって冠詞が追加された場合、これらの冠詞は、文脈から明らかにそうではないことが示されていなければ、複数を含む。
【0097】
(24)本発明が本明細書中に説明した実施形態に限定されないことは当業者にとって明白である。本発明は、特許請求の範囲の記載に基づいて定まる本発明の趣旨および範囲を逸脱することなく修正および変更態様として実施することができる。したがって、本明細書の記載は、例示的な説明を目的とし、本発明に対して何ら制限的な意味を有さない。また、本明細書に例示した態様から選択された複数の態様を組合わせてもよい。
【0098】
(25)前述の各形態において、アイコンの説明を表示するテキストの表示時間をアプリの使用頻度、第2ボタンB2が操作されるまでの時間、性別、または年齢によって変更してもよい。
また、アプリはプリンインストールに限られず、ダウンロードされたものであってもよい。
また、ダウンロードしたアプリについては、処理装置11がその説明をインターネットで検索して、アイコンの説明に用いるテキストデータ、音声データ、動画データ等の説明データを生成してもよい。
また、テキストデータ、音声データ、動画データは、アプリに組み込まれていてもよいし、処理装置11がインターネット経由で所定のサーバから取得してもよい。
くわえて、処理装置11はアプリのダウンロードサイトにアクセスして内容を説明するテキストデータを取得し、これを要約して簡易な説明をテキスト表示に用い、詳細な説明を自動的に読み上げて音声による説明を実行してもよい。