(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
航空機の手動制御部と前記航空機の操縦翼面を操作するアクチュエータとの間で動作可能に接続され、前記アクチュエータから前記手動制御部に戻される過剰な慣性力から航空機のパイロットを隔離する電気機械的デカップラであって、
筐体(32)の内部容積(44)を囲む、筐体(32)と、
前記内部容積(44)を通って延在するシャフト(76)であって、前記筐体(32)に対する相互に垂直な軸方向および半径方向を定義する回転の中心軸を有し、前記筐体(32)に対して前記中心軸の周りに回転可能である、シャフト(76)と、
前記内部容積(44)内のデカップラプレート(102)であって、前記デカップラプレート(102)は、前記シャフト(76)の回転を用いて前記デカップラプレート(102)を回転させるために前記シャフト(76)に接続され、前記デカップラプレート(102)は、前記筐体(32)に対する前記デカップラプレート(102)の第1の位置まで第1の軸方向に、および前記筐体(32)に対する前記デカップラプレート(102)の第2の位置まで反対の第2の軸方向に前記シャフト(76)上で移動可能であり、前記デカップラプレート(102)は、前記デカップラプレート(102)上に複数のプレート突起(106)を有し、前記複数のプレート突起は、前記デカップラプレート(102)から半径方向外側に延在する、デカップラプレート(102)と、
前記内部容積(44)内の付勢デバイスであって、前記付勢デバイスは、前記デカップラプレート(102)に付勢力を働かせるように動作可能であり、前記付勢力は、前記デカップラプレート(102)の前記第2の位置まで前記第2の軸方向に移動するように前記デカップラプレート(102)を付勢する、付勢デバイスと、
前記内部容積(44)内の複数の筐体突起(52)であって、前記複数の筐体突起(52)は、前記筐体(32)に接続され、前記複数の筐体突起(52)は、半径方向内側に延在し、前記デカップラプレート(102)が、前記筐体(32)に対する前記デカップラプレート(102)の前記第1の位置にある場合、前記複数の筐体突起(52)が前記複数のプレート突起(106)と係合するように構成され、前記複数の筐体突起(52)が前記複数のプレート突起(106)と係合して、前記中心軸の周りで前記デカップラプレート(102)と共に前記筐体(32)を回転させるために前記筐体(32)を前記デカップラプレート(102)に接続し、前記デカップラプレート(102)が前記筐体(32)に対する前記デカップラプレート(102)の前記第2の位置にある場合、前記複数の筐体突起(52)が前記プレート突起(106)から係脱し、前記筐体(32)および前記デカップラプレート(102)が前記中心軸の周りで独立して回転できるようにする、複数の筐体突起(52)と、
前記内部容積(44)内の電磁石(132)であって、前記電磁石(132)は、前記電磁石(132)を作動させたときに磁場を生成するように動作可能であり、前記磁場は、前記筐体(32)に対する前記デカップラプレート(102)の前記第1の位置まで、前記付勢力に対して前記第1の軸方向に前記デカップラプレート(102)を引っ張り、前記電磁石(132)は、前記過剰な慣性力に応じて前記電磁石(132)を停止させたときに前記磁場を消滅させるように動作可能であり、前記筐体(32)に対する前記デカップラプレート(102)の前記第2の位置まで前記第2の軸方向に前記付勢デバイスが前記デカップラプレート(102)を押すことを可能にし、前記筐体突起(52)を前記プレート突起(106)から係脱させる、電磁石(132)と、
を備える、電気機械的デカップラ。
前記筐体(32)に動作可能に接続された手動制御デバイスであって、前記手動制御デバイスの手による移動に応じて前記中心軸の周りで前記筐体(32)を回転させるように手動で動作可能である、手動制御デバイスをさらに備える、請求項1に記載の電気機械的デカップラ。
前記シャフト(76)上の複数のガイド(96)であって、前記複数のガイド(96)は、前記シャフト(76)から半径方向外側に延在し、前記複数のガイド(96)は、前記シャフト(76)に沿って軸方向に延在し、前記中心軸の周りで前記シャフト(76)とともに前記デカップラプレート(102)を回転させるために、前記複数のガイド(96)は、前記デカップラプレート(102)と係合して前記デカップラプレート(102)を前記シャフト(76)に接続し、前記シャフト(76)上で前記デカップラプレート(102)を軸方向移動させるために、前記複数のガイド(96)は、前記デカップラプレート(102)を前記シャフト(76)に接続する、複数のガイド(96)をさらに備える、請求項1〜3のいずれか一項に記載の電気機械的デカップラ。
複数のキー溝である、前記シャフト(76)上の前記複数のガイド(96)であって、前記複数のキー溝の各キー溝は、前記シャフト(76)に沿って軸方向に延在する軸方向の長さおよび前記シャフト(76)から半径方向に延在する半径方向の高さを有する、複数のガイド(96)をさらに備える、請求項4に記載の電気機械的デカップラ。
前記シャフト(76)上に軸線方向に配置された複数のボールベアリングである、前記シャフト(76)上の前記複数のガイド(96)であって、前記複数のボールベアリングの軸線は、前記シャフト(76)の周囲に円周方向に間隔を空けて配置される、複数のガイド(96)をさらに備える、請求項4に記載の電気機械的デカップラ。
前記内部容積(44)内の複数の電磁石(132)のうちの1つである前記電磁石(132)であって、前記複数の電磁石は、前記中心軸の周囲に円周方向に間隔を空けて配置される、電磁石(132)をさらに備える、請求項1〜7のいずれか一項に記載の電気機械的デカップラ。
前記内部容積(44)内のコイルばねである前記付勢デバイスであって、前記コイルばねは、前記シャフト(76)の周囲および前記中心軸の周囲に巻かれている、付勢デバイスをさらに備える、請求項1〜8のいずれか一項に記載の電気機械的デカップラ。
前記内部容積(44)内の複数のコイルばねである前記付勢デバイスであって、前記複数のコイルばねは、前記シャフト(76)の周囲および前記中心軸の周囲に円周方向に間隔を空けて配置される、付勢デバイスをさらに備える、請求項1〜9のいずれか一項に記載の電気機械的デカップラ。
前記航空機の前記制御システムの前記手動制御部と前記操縦翼面とを動作可能に接続するように前記デカップラ(26)の複数の電磁石(132)を作動させるステップと、
前記航空機の前記制御システムの前記手動制御部と前記操縦翼面とを切り離すように前記デカップラの前記複数の電磁石(132)を停止させるステップと、をさらに含む、請求項11または12に記載の方法。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
飛行中、アクチュエータが稼働していない場合、航空機の特定の操作が、アクチュエータから操縦桿およびフットペダルに慣性力を引き起こす。時には、操縦桿およびフットペダルに戻される慣性力は、パイロットがアクチュエータをバックドライブするには大き過ぎるため、航空機が制御できなくなり、パイロットを負傷させる可能性がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の電気機械的デカップラは、航空機のアクチュエータから手動制御部に戻される過剰な慣性力から航空機のパイロットを隔離するように動作可能である。電気機械的デカップラは、操縦装置のアクチュエータが故障した場合、またはアクチュエータが受動モードにあり、その結果、許容されるよりも高い操縦力がパイロットに戻される場合、パイロットが航空機の機械的操縦装置の制御を維持することを可能にする。
【0006】
電気機械的デカップラは、小型の筐体を含む。筐体は、円筒形の外壁を有する。円筒形の外壁は、筐体に対する相互に垂直な軸方向および半径方向を定義する中心軸を有する。
【0007】
複数の筐体突起が、外壁の内面に提供される。筐体突起は、筐体の壁の内面から半径方向内側に延在する。突起は、外壁の内面にリングギアを形成する平歯車の歯として構成される。
【0008】
筐体はまた、外壁の一方の側に接続されたベースプレートを含む。ベースプレートは、ベースプレートを通って延在する中心孔を有する。中心孔は、筐体中心軸と同軸である。
【0009】
筐体はまた、ベースプレートから外壁の反対側に接続されたエンドプレートを含む。エンドプレートもまた、エンドプレートを通る中心孔を有する。エンドプレートの中心孔は、中心軸と同軸である。さらに、エンドプレートを通る中心孔は、ベースプレートを通る中心孔と整列し、ベースプレートを通る中心孔と同じ直径寸法を有する。
【0010】
ベースプレートベアリングアセンブリは、ベースプレートの中心孔内に装着され、エンドプレートベアリングアセンブリは、エンドプレートの中心孔内に装着される。
【0011】
3つのアライメントピンは、エンドプレートに接続され、筐体の内部容積内に軸方向に延在する。アライメントピンは、平行であり、中心軸の周囲に空間的に円周方向に配置される。
【0012】
シャフトは、筐体の内部容積を通って延在する。シャフトは、中心軸と同軸である。シャフトは、筐体内でシャフトを回転させるために、ベースプレートベアリングアセンブリおよびエンドプレートベアリングアセンブリに装着される。シャフトは、筐体内での軸方向移動に対して固定される。
【0013】
複数の幅が狭く細長いガイドは、シャフト上に位置する。ガイドは、シャフトの周囲に空間的に円周方向に配置される。ガイドは、シャフトの長さの一部に沿って延在する直線的な軸方向の長さを有する。さらに、各々のガイドは、シャフトから半径方向外側に延在する高さ寸法を有する。
【0014】
デカップラプレートは、シャフト上に装着される。デカップラプレートは、円形構成を有する。複数のプレート突起は、デカップラプレートの外縁部から半径方向外側に延在する。プレート突起は、筐体突起に相補的である。デカップラプレートは、中心孔を有し、中心孔内には複数の軸方向溝が形成される。溝は、中心孔の周囲に空間的に円周方向に配置される。シャフト上の複数のガイドは、デカップラプレートの中心孔内の複数の溝と係合し、デカップラプレートをシャフトに対する回転に対して固定するが、シャフトにわたるデカップラプレートの軸方向移動はできるようにする。デカップラプレートは、シャフトに対するデカップラプレートの第1の位置とシャフトに対するデカップラプレートの第2の位置との間で、反対の第1の軸方向および第2の軸方向にシャフト上で軸方向に移動可能である。シャフトに対するデカップラプレートの第1の位置において、デカップラプレートのプレート突起は、筐体の筐体突起と噛合し、その結果、デカップラプレートを筐体に接続し、またシャフトを筐体に接続する。筐体に対するデカップラプレートの第2の位置において、デカップラプレート上のプレート突起は、筐体の筐体突起との噛合から離脱し、その結果、プレートを筐体から切り離し、プレートがシャフトと共に筐体に対して回転できるようにする。デカップラプレートはまた、デカップラプレートを通る複数のピンホールを備える。ピンホールは、エンドプレート上のアライメントピンと軸方向に整列するように、デカップラプレート上に空間的に円周方向に配置される。
【0015】
コイルばねは、シャフト上に装着される。コイルばねは、シャフトの一方の端部にある環状ばね受けとデカップラプレートとの間に係合する。ばねは、シャフト上のデカップラプレートの第2の位置まで第2の軸方向にデカップラプレートを付勢する付勢力をデカップラプレートに働かせる。
【0016】
電気機械的デカップラには5つの電磁石が用いられる。各々の電磁石は、筐体の内部容積内で筐体のエンドプレートに固定される。複数の電磁石は、コイルばねの周囲に空間的に円周方向に配置される。電磁石は、作動させると、電磁石とデカップラプレートとの間に磁場を生成するように動作可能である。生成された磁場は、シャフト上のデカップラプレートの第2の位置からシャフト上のデカップラプレートの第1の位置までコイルばねの付勢力に対してデカップラプレートを引っ張る。デカップラプレートは、作動させた電磁石によって生成される磁場によって電磁石に対して保持される。シャフトおよび筐体に対するデカップラプレートの第2の位置において、アライメントピンは、ピンホールを通って延在し、プレート突起は、筐体突起と噛合する。このデカップラプレートの位置によって、デカップラプレートが筐体に接続される。
【0017】
電磁石を停止させると、電磁石とデカップラプレートとの間の磁場が消滅する。磁場が消滅すると、コイルばねが、シャフト上のデカップラプレートの第1の位置からシャフトに対するデカップラプレートの第2の位置まで、第2の軸方向にデカップラプレートを押す。これにより、デカップラプレートおよび筐体がシャフトから切り離される。
【0018】
手動制御デバイスは、筐体に接続される。手動制御デバイスは、航空機の操縦装置、例えば、操縦桿およびフットペダルと動作可能に接続される。
【0019】
電気機械的デカップラの使用において、電磁石を作動させ、電磁石132とデカップラプレートとの間に磁場を生成する。これにより、デカップラプレートが、そのシャフト上の第2の位置からそのシャフト上の第1の位置まで引き寄せられる。アライメントピンがデカップラプレートのピンホールと整列していない場合、手動制御デバイスは、アライメントピンがピンホールと整列するまで、中心軸の周りで筐体の移動を引き起こすように操作される。この移動はまた、筐体に接続された手動制御デバイスが、シャフトに対して適切にインデックス化されていること、または位置付けられていることを確実にする。アライメントピンがピンホールと整列すると、デカップラプレートは、そのシャフト上の第1の位置までシャフト上で第1の軸方向に移動する。これにより、デカップラプレート上のプレート突起が筐体外壁の内部にある筐体突起と噛合する。これにより、次に、筐体がデカップラプレートおよびシャフトと接続される。またこれにより、手動制御デバイスがアクチュエータに連結される。手動制御デバイスの手動操作は、筐体をデカップラプレートおよびシャフトとともに移動させ、シャフトの回転運動を引き起こす。
【0020】
飛行操作中、アクチュエータから機械的デカップラを通して手動制御デバイスに伝達される過剰な慣性力からパイロットを隔離する必要がある場合、電磁石を停止させる。これにより、コイルばねが、デカップラプレートをそのシャフト上の第1の位置からそのシャフト上の第2の位置まで押す。これにより、デカップラプレート上のプレート突起が筐体上の筐体突起との噛合係合から離脱する。これにより、筐体がデカップラプレートおよびシャフトから切り離される。これにより、次に、手動制御デバイスおよびそれらのデバイスを操作しているパイロットが、アクチュエータからシャフトに伝達される過剰な慣性力から隔離される。また、これにより、パイロットは、手動制御デバイスの操作により、アクチュエータの補助なしに、航空機の操縦翼面を制御することができる。
【0021】
航空機の操縦翼面にかかる過剰な慣性力が途絶えると、電磁石を再び作動させることができる。電磁石の作動は、電磁石とデカップラプレートとの間に磁場を生成する。磁場は、シャフト上のデカップラプレートの第2の位置からシャフト上のデカップラプレートの第1の位置まで、デカップラプレートを第1の軸方向に再び移動させる。手動制御デバイスの手動操作により、アライメントピンがデカップラプレートのピンホールと整列し、デカップラプレートがそのシャフト上の第1の位置まで移動することが可能となる。また、これにより、手動制御デバイスがアクチュエータのシャフトと適切にインデックス化される。デカップラプレートがそのシャフト上の第1の位置に移動することにより、デカップラプレート上のプレート突起が筐体上の筐体突起と噛合し、その結果、筐体をデカップラプレートおよびシャフトに接続する。また、これにより、手動制御デバイスとアクチュエータのシャフトとの間の動作接続が再接続される。
【0022】
これまで記載した特徴、機能、よび利点は、種々の実施形態において独立して達成されてもよいか、またはさらにほかの実施形態と組み合わされてもよく、素のさらなる詳細は、以下の説明および図面を参照することにより理解され得る。
【0023】
以下のデカップラの説明および図面において、電気機械的デカップラのさらなる特徴を記載する。
【発明を実施するための形態】
【0025】
図1は、航空機の制御システムを示す。
図1の表示では、航空機は回転翼航空機である。ローターブレード(図示せず)が取り付けられる航空機のローター12が、
図1に示される。ローターブレードは、航空機のコックピット内の一連の手動制御部と動作可能に接続される。
【0026】
手動制御部は、手動操作式の操縦桿14およびフットペダル16を含む。操縦桿14およびフットペダル16の操作は、航空機の飛行を制御する。パイロットによる操縦桿14およびフットペダル16の手動操作は、一連のアクチュエータ22によって補助される。
【0027】
アクチュエータ22は、操縦桿14およびフットペダル16と動作可能に接続される。アクチュエータは、操縦桿14およびフットペダル16の手動操作に応じて、ローター12のローターブレードおよび航空機の他の操縦翼面を操作する。
【0028】
図1に示されるのは、航空機のアクチュエータ22と操縦桿14およびフットペダル16との間で動作可能に接続された電気機械的デカップラ26である。ローターブレードまたは航空機の他の飛行面に働く過剰な慣性力に応じて、電気機械的デカップラ26は、操縦桿14およびフットペダル16をアクチュエータ22から分離するように直ちに起動することができ、その結果、パイロットを過剰な慣性力から分離する。
【0029】
図2は、アクチュエータ22に接続された電気機械的デカップラ26のうちの1つの斜視図を示す。
図3は、連結されていない状態の電気機械的デカップラ26の断面図である。
図4は、
図3に示すデカップラの内部の左側の斜視図である。
図5は、
図3に示すデカップラの内部の右側の斜視図である。
【0030】
記載されるデカップラ26の構成部品は、デカップラの意図される機能のために十分な強度を構成部品に提供する材料から構成される。構成部品は、金属、または他の均等な材料から構成されてもよい。
【0031】
電気機械的デカップラ26は、筐体32内に収容される。筐体32は、円筒形構成の外壁34を有する。外壁34の円筒形構成は、中心軸36を有する。中心軸36は、筐体32に対する相互に垂直な軸方向および半径方向を定義する。外壁34は、外面38および直径方向に反対側の内面42を有する。内面42は、筐体の内部容積44を取り囲む。筐体32は、
図3で見た場合に外壁34の右側の円形ベース側縁部46から
図3で見た場合に外壁の左側の円形エンド側縁部48まで延在する軸方向の長さを有する。
【0032】
複数の筐体突起52が、外壁34の内面42に設けられる。複数の筐体突起52は、内面42から半径方向内側に延在し、内部容積44の周囲に円形に配置される。筐体突起52の円は、中心軸36と同軸である。
図3および
図4に示すように、突起52は、筐体32の内面42にリングギアを形成する平歯車の歯として構成される。筐体突起52の他の均等な構成が、電気機械的デカップラ26に用いられてもよい。
【0033】
ベースプレート54は、外壁34のベース側縁部46に接続される。ベースプレート54は、実質的に平坦であり、ベースプレート54の円形構成を画定する円形外縁部56を有する。
図3に示すように、外縁部56は、筐体外壁34の外面38と共に延在する。中心孔58は、ベースプレート54を通って延在する。中心孔58は、筐体中心軸36と同軸である。
【0034】
エンドプレート62は、筐体外壁34のエンド側縁部48に接続される。エンドプレート62は、実質的に平坦であり、エンドプレートの円形構成を画定する円形外縁部64を有する。エンドプレート62の外縁部64は、筐体外壁34の外面と共に延在する。エンドプレート62は、エンドプレートを通る中心孔66を有する。エンドプレート62の中心孔66は、中心軸36と同軸である。さらに、エンドプレート62を通る中心孔66は、ベースプレート54を通る中心孔58と軸方向に整列し、また実質的に同じ直径寸法を有する。
【0035】
複数のアライメントピン68は、エンドプレート62に接続される。
図3に示すように、アライメントピン68は、エンドプレート62の孔を通って筐体32の内部容積44内に延在する。アライメントピン68は、他の均等な様式でエンドプレート62に取り付けられてもよい。アライメントピン68は、平行であり、中心軸36の周囲に空間的に円周方向に配置される。アライメントピン68はまた、エンドプレート62の中心孔66とエンドプレートの外縁部64との間で半径方向に位置付けられる。図面に示すように、中心軸36の周囲に空間的に等しく配置された3つのアライメントピン68が存在する。3つよりも多いかまたは少ないアライメントピン68が、電気機械的デカップラ26用いられてもよい。
【0036】
ベースプレートベアリングアセンブリ72は、ベースプレート54の中心孔58内に装着される。エンドプレートベアリングアセンブリ74は、エンドプレート62の中心孔66内に装着される。
図3に示すベアリングアセンブリ72、74は、ボールベアリングアセンブリである。他の均等な種類のベアリングアセンブリが、電気機械的デカップラ26に用いられてもよい。
【0037】
シャフト76は、筐体32の内部容積44を通って延在する。シャフト76は、中心軸36と同軸である。シャフト76は、筐体32の中心軸36の周りでシャフト76を回転させるために、ベースプレートベアリングアセンブリ72およびエンドプレートベアリングアセンブリ74に装着される。
図3に示すように、シャフト76は、シャフトの右側端部78からシャフトの左側端部82まで筐体32を完全に通って延在する。シャフト76は、
図3において中空であるように示されているが、シャフトは中実であってもよい。シャフト76は、円筒形の外面84を有する。環状の肩面86は、シャフトの右側端部78に隣接するシャフトの外面84に形成される。肩面86は、ベースプレートベアリングアセンブリ72に対して係合し、筐体32の内部容積44内でシャフトを軸方向移動に対して保持する。ねじ山88は、シャフトの左側端部82に隣接するシャフト76の外面84に形成される。保持リング92は、ねじ山88に螺合され、エンドプレートベアリングアセンブリ74に対して係合する。肩面86および保持リング92は共に、シャフト76を筐体32に対するその軸方向に保持する。シャフト76はまた、シャフトの外面84に形成される複数の軸方向溝94を有する。軸方向溝94は、シャフト76の周囲に空間的に円周方向に配置される。
【0038】
複数の幅が狭く細長いガイド96は、シャフト76の軸方向溝94内に位置する。ガイド96は、各々、シャフト76の外面84の一部を横切って延在する直線的な軸方向の長さを有する。さらに、各々のガイド96は、軸方向溝94から半径方向に、かつシャフト76の外面84から外側に延在する高さ寸法を有する。シャフトの溝94内にガイド96が位置することにより、中心軸36の周囲に、空間的に円周方向にガイド96が配置される。
図3に示す電気機械的デカップラ26の表示では、ガイド96は、軸方向溝94内に位置するキー溝として形成される。他の均等な種類のガイド96が、キー溝の代わりに用いられてもよい。例えば、
図6に示すように、キー溝96は、軸方向に連なるボールベアリング98によって置き換えられてもよい。
【0039】
デカップラプレート102は、シャフト76上に装着される。デカップラプレート102は、実質的に平坦であり、デカップラプレート102に円形構成を付与する円形外縁部104を有する。デカップラプレートの外縁部104は、外縁部から半径方向外側に延在する複数のプレート突起106で形成される。プレート突起106は、筐体突起52に相補的である。プレート突起106および筐体突起52の相補的構成により、デカップラプレート102が筐体突起52と同じ平面内に位置することが可能となる。
図3に示す電気機械的デカップラ26において、プレート突起106は、平歯車の歯の構成を有する。プレート突起106の他の構成も、電気機械的デカップラ26に用いられ得る。例えば、デカップラプレートは、
図7に示すような軸方向に突出する歯108を有することができる。デカップラプレート102は、中心軸36と同軸の中心孔110を有する。中心孔110は、中心孔内でシャフト76の外面84を受容するような寸法である。複数の軸方向溝112は、デカップラプレート102の中心孔110内に形成される。溝112は、中心孔110の周囲に空間的に円周方向に配置される。溝112の位置は、シャフト76の軸方向溝94内におけるガイド96の位置に対応する。デカップラプレート102の中心孔110の溝112におけるガイド96の係合は、デカップラプレート102をシャフト76に装着し、デカップラプレート102をシャフト76に対する回転に対して固定するが、シャフト76にわたるデカップラプレート102の軸方向移動はできるようにする。デカップラプレート102は、
図8に示す筐体32に対するデカップラプレート102の第1の位置と
図3に示す筐体32に対するデカップラプレート102の第2の位置との間における、反対の第1および第2の軸方向へのデカップラプレート102の移動のために、ガイド96によってシャフト76に装着される。筐体32に対するデカップラプレート102の第1の位置において、デカップラプレート102のプレート突起106は、
図8に示すように筐体32の筐体突起52に噛合し、その結果、デカップラプレート102を筐体32に接続する。
図3に示す筐体32に対するデカップラプレート102の第2の位置において、デカップラプレート102上のプレート突起106は、筐体32の筐体突起52との噛合から離脱し、その結果、デカップラプレート102を筐体から切り離し、デカップラプレート102がシャフト76と共に筐体32に対して回転できるようにする。デカップラプレート102はまた、デカップラプレートを通る複数のピンホール114を備える。ピンホール114は、デカップラプレート102の中心孔110の周囲に、空間的に円周方向に配置される。ピンホール114はまた、エンドプレート62上のアライメントピン68と整列するように、デカップラプレート102上に半径方向に位置する。デカップラプレート102は、ピンホール114より半径方向内側にばね溝116を有する。ばね溝116は、環状であり、シャフト76および中心軸36の全周にわたって延在する。
【0040】
コイルばね118等の付勢デバイスは、筐体32の内部容積44内でシャフト76上に装着される。
図3に示すように、コイルばね118は、エンドプレートベアリングアセンブリ74に対して係合する環状ばね受け122と、デカップラプレート102のばね溝116との間に延在する。ばね受け122とデカップラプレート102のばね溝116との間に係合するコイルばね118は、デカップラプレートを
図3に示す筐体32に対するデカップラプレート102の第2の位置まで第2の軸方向に付勢する付勢力をデカップラプレート102に働かせる。
図3において、コイルばね118は付勢デバイスとして示されているが、他の均等な種類の付勢デバイスが、デカップラプレート102に付勢力を働かせ、デカップラプレートを筐体32に対するその第2の位置まで付勢する電気機械的デカップラ26に用いられてもよい。例えば、
図9に示すように、コイルばね118は、シャフト76の周囲に空間的に円周方向に配置された複数のコイルばね124によって置き換えられてもよい。
【0041】
複数の電磁石132は、筐体32の内部容積44内に提供される。各々の電磁石132は、筐体の内部容積44内で筐体32のエンドプレート62に固定される。
図4に示すように、コイルばね118の周囲に空間的に円周方向に配置された5つの電磁石132が存在する。他の数の電磁石132が電気機械的デカップラ26に用いられてもよい。各々の電磁石132は、円筒形構成を有する。各々の電磁石132は、電磁石132の端部136が筐体突起52のリングよりやや短くなるように間隔を空けた距離だけ、エンドプレート62から筐体内に軸方向に延在する。電磁石132は、作動させたときにエンド側の面134とデカップラプレート102との間に磁場を生成するように動作可能である。生成された磁場は、
図3に示すシャフト76上のデカップラプレート102の第2の位置から
図8に示すシャフト76上のデカップラプレート102の第1の位置まで、コイルばね118の付勢力に対してデカップラプレート102を引っ張る。
図8に示すように、デカップラプレート102は、作動させられた電磁石132によって生成された磁場によって電磁石132のエンド側の面134に対して保持される。シャフト76および筐体32に対するデカップラプレート102の位置において、アライメントピン68はピンホール114を通って延在し、プレート突起106は筐体突起52と噛合する。このデカップラプレート102の位置付けにより、デカップラプレートを筐体32に接続する。
【0042】
電磁石132を停止させると、電磁石132とデカップラプレート102との間の磁場が消滅する。磁場が消滅すると、コイルばね118が、
図8に示すシャフト76上のデカップラプレート102の第1の位置から
図3に示すシャフト76に対するデカップラプレート102の第2の位置まで、第2の軸方向にデカップラプレート102を押す。これにより、デカップラプレート102およびシャフト76が筐体32から切り離される。
【0043】
手動制御デバイス142、144は、
図2に示すように筐体32に接続される。手動制御デバイス142は、航空機の操縦装置、例えば、
図1に示すように操縦桿14およびフットペダル16と動作可能に接続に接続される。
【0044】
本開示の電気機械的デカップラ26の使用方法によれば、電気機械的デカップラ26は、制御システムの並列な電気機械的アクチュエータが故障した場合、または受動モードにあるときに電気機械的アクチュエータがバックドライブされ、その結果、許容されるよりも高い操縦力が機械的操縦装置によってパイロットに伝達された場合、パイロットが航空機の制御システムの機械的操縦装置の制御を維持することを可能にする。
【0045】
図1を参照すると、航空機の制御システムが示される。制御システムは、制御システムのアクチュエータ22と、並列な機械的操縦装置、例えば、手動操作式の操縦桿14およびフットペダル16との間で動作可能に接続される電気機械的デカップラ26のうちのいくつかを利用する。アクチュエータ22の電源が入った状態での航空機の飛行中、アクチュエータ22は、操縦桿14およびフットペダル16の手動操作においてパイロットを補助し、操縦桿14およびフットペダル16を通して、航空機の操縦翼面に働く負荷に関するフィードバックをパイロットに提供する。フィードバックは、アクチュエータ22から電気機械的デカップラ26を通って操縦桿14およびフットペダル16に伝達される。
【0046】
操縦桿14およびフットペダル16を、それらが関連付けられたアクチュエータ22と並列に動作可能に接続するための電気機械的デカップラ26の使用において、電磁石132を作動させて、電磁石132とデカップラプレート102との間に磁場を生成する。これにより、
図3に示すそのシャフト76上の第2の位置から
図8に示すそのシャフト76上の第1の位置までデカップラプレート102が引き寄せられる。アライメントピン68がデカップラプレート102のピンホール114と整列していない場合、手動制御デバイス142、144は、操縦桿14およびフットペダル16を手動で操作することにより、アライメントピン68がピンホール114と整列するまで中心軸36の周りで筐体32の移動を引き起こすように操作される。また、この移動により、筐体32に接続された手動制御デバイス142、144が、シャフト76に対して適切にインデックス化されていること、または位置付けられていることを確実にする。アライメントピン68がピンホール114と整列すると、デカップラプレート102は、
図8に示すそのシャフト上の第1の位置までシャフト76上で第1の軸方向に移動する。これにより、デカップラプレート102上のプレート突起106が筐体外壁34の内部にある筐体突起52と噛合する。これにより、次に、筐体32がデカップラプレート102およびシャフト76と接続される。また、これにより、手動制御デバイス142、144がアクチュエータ22に連結される。このようにして、
図1に示す航空機制御システムの操縦桿14およびフットペダル16の各々が、電気機械的デカップラ26を通してその関連するアクチュエータ22と動作可能に接続され、操縦桿14およびフットペダル16の動きが、それらの関連する手動制御デバイス142、144を通して伝達され、制御デバイス142、144に接続された筐体32をデカップラプレート102およびシャフト76とともに移動させ、シャフト76の回転運動を引き起こす。
【0047】
本開示の電磁石式デカップラ26の使用方法によれば、デカップラ26は、並列なアクチュエータ22が故障した場合、または航空機の操縦翼面上の過剰な力が、受動モードにあるアクチュエータ22をバックドライブし、その結果、許容されるよりも高い操縦力がパイロットに伝達される場合、パイロットが、機械的操縦装置、例えば、操縦桿14およびフットペダル16の制御を維持することを可能にする。飛行操作中、アクチュエータ22から電気機械的デカップラ26を通して手動制御デバイス142、144に、またそれらの関連する操縦桿14またはフットペダル16から航空機のパイロットに伝達される過剰な慣性力からパイロットを隔離する必要がある場合、電磁石132を停止させる。電磁石132の停止は、航空機の操縦翼面からアクチュエータ22に伝達される過剰なバックドライブ力を検出する、アクチュエータ22に関連するセンサによって生成された信号に応答するものであり得る。電磁石132の停止は、
図8に示すそのシャフト上の第1の位置76から
図3に示すそのシャフト上の第2の位置76まで、コイルばね118にデカップラプレート102を押させる。これにより、デカップラプレート102上のプレート突起106が筐体32上の筐体突起52との噛合係合から離脱する。これにより、筐体32がデカップラプレート102およびシャフト76から切り離される。これにより、次に、手動制御デバイス142、144ならびにそれらの関連する操縦桿14およびフットペダル16、そしてそれらのデバイスを操作しているパイロットが、アクチュエータ22からシャフト76に伝達される過剰な慣性力から隔離される。また、これにより、パイロットは、手動の操縦桿14およびフットペダル16ならびにそれらの関連する制御デバイス142、144の操作により、アクチュエータ22の補助なしに、航空機の操縦翼面を制御することができる。
【0048】
航空機の操縦翼面にかかる過剰な慣性力が途絶えると、電磁石132を再び作動させることができる。電磁石132の作動は、電磁石132とデカップラプレート102との間に磁場を生成する。磁場は、
図3に示すシャフト76上のデカップラプレート102の第2の位置から
図8に示すシャフト76上のデカップラプレート102の第1の位置まで、デカップラプレート102を第1の軸方向に再び移動させる。手動制御デバイス142、144の手動操作により、アライメントピン68がデカップラプレート102のピンホール114と整列し、デカップラプレート102が、そのシャフト76上の第1の位置まで移動することが可能となる。また、これにより、手動制御デバイス142、144がアクチュエータ22のシャフト76と適切にインデックス化される。デカップラプレート102が、そのシャフト76上の第1の位置に移動することにより、デカップラプレート102上のプレート突起106が筐体32上の筐体突起52と噛合し、その結果、筐体32をデカップラプレート102およびシャフト76に接続する。また、これにより、手動制御デバイス142、144とアクチュエータ22のシャフト76との間の動作接続が再接続される。
【0049】
項1.
電気機械的デカップラであって、
筐体の内部容積を囲む筐体と、
内部容積を通って延在するシャフトであって、筐体に対する相互に垂直な軸方向および半径方向を定義する回転の中心軸を有し、筐体に対して中心軸の周りで回転可能である、シャフトと、
内部容積内のデカップラプレートであって、デカップラプレートは、シャフトの回転を用いてデカップラプレートを回転させるためにシャフトに接続され、デカップラプレートは、シャフト上のデカップラプレートの第1の位置まで第1の軸方向に、およびシャフト上のデカップラプレートの第2の位置まで反対の第2の軸方向にシャフト上で移動可能であり、デカップラプレートを通るピンホールを有する、デカップラプレートと、
内部容積内の付勢デバイスであって、付勢デバイスは、デカップラプレートに付勢力を働かせるように動作可能であり、付勢力は、シャフト上のデカップラプレートの第2の位置まで第2の軸方向にデカップラプレートを付勢する、付勢デバイスと、
内部容積内のアライメントピンであって、デカップラプレートがシャフト上の第2の位置から第1の位置まで移動されたときに、アライメントピンがデカップラプレートのピンホール内に移動して筐体をデカップラプレートに接続する位置で筐体に接続される、アライメントピンと、
内部容積内の電磁石であって、電磁石は、電磁石を作動させたときに磁場を生成するように動作可能であり、磁場は、シャフト上のデカップラプレートの第2の位置から、アライメントピンがデカップラプレートのピンホール内に移動して筐体をデカップラプレートおよびシャフトに接続するシャフト上のデカップラプレートの第1の位置まで、付勢デバイスの付勢力に対して第1の軸方向にデカップラプレートを引っ張り、電磁石は、電磁石を停止させたときに磁場を消滅させるように動作可能であり、筐体とデカップラプレートとが接続されていないシャフト上のデカップラプレートの第2の位置まで第2の軸方向に付勢デバイスデカップラプレートを押すことを可能にする、電磁石と、を備える、電気機械的デカップラ。
【0050】
項2.
筐体に動作可能に接続された手動制御デバイスであって、手動制御デバイスの手による移動に応じて中心軸の周りで筐体を回転させるように手動で動作可能である、手動制御デバイスをさらに備える、項1に記載の電気機械的デカップラ。
【0051】
項3.
外壁を有する筐体であって、外壁は、内部容積を取り囲む円筒形構成を有する、筐体と、
ベースプレートを有する筐体であって、ベースプレートは、円形構成を有し、ベースプレートは、外壁の片側にある、筐体と、
エンドプレートを有する筐体であって、エンドプレートは、円形構成を有し、エンドプレートは、ベースプレートから外壁の反対側にある、筐体と、
共に内部容積を囲む、外壁、ベースプレートおよびエンドプレートと、をさらに備える、項1に記載の電気機械的デカップラ。
【0052】
項4.
シャフト上の複数のガイドであって、複数のガイドは、シャフトから半径方向外側に延在し、複数のガイドは、シャフトに沿って軸方向に延在し、中心軸の周りでシャフトとともにデカップラプレートを回転させるため、およびシャフト上でデカップラプレートを軸方向移動させるために、デカップラプレートに係合してデカップラプレートをシャフトに接続する、複数のガイドをさらに備える、項1に記載の電気機械的デカップラ。
【0053】
項5.
複数のキー溝である、シャフト上の複数のガイドであって、複数のキー溝の各キー溝は、シャフトに沿って軸方向に延在する軸方向の長さおよびシャフトから半径方向に延在する半径方向の高さを有する、複数のガイドをさらに備える、項4に記載の電気機械的デカップラ。
【0054】
項6.
シャフト上に軸線方向に配置された複数のボールベアリングである、シャフト上の複数のガイドであって、複数のボールベアリングの軸線は、シャフトの周囲に空間的に円周方向に配置される、複数のガイドをさらに備える、項4に記載の電気機械的デカップラ。
【0055】
項7.
デカップラプレートを通る複数のピンホールのうちの1つのピンホールである、デカップラプレートを通るピンホールであって、複数のピンホールは、中心軸の周囲に空間的に円周方向に配置される、ピンホールと、
内部容積内の複数のアライメントピンのうちの1つであるアライメントピンであって、複数のアライメントピンは、中心軸の周囲に空間的に円周方向に配置される、アライメントピンと、をさらに備える、項1に記載の電気機械的デカップラ。
【0056】
本明細書に記載および例示される装置の構造およびその操作方法において、本発明の範囲から逸脱することなく、種々の変更例を作製することができるため、上記の説明に含まれるかまたは添付の図面に示される全ての事項は、限定的ではなく、むしろ実例として解釈されることが意図される。従って、本発明の幅および範囲は、上記の例示的な実施態様のいずれによっても限定されるべきではなく、以下の特許請求の範囲およびその均等物によってのみ定義されるべきである。