(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記チップは、前記整列アームの前記第2端部から第1角度で延びる第1部分と、前記第1部分から第2角度で延びる第2部分とを含み、前記第2部分は少なくとも1つの孔の前記第1軸と整列する、請求項1に記載のターゲットガイド。
前記本体は、前記ガイドスリーブが前記第1ガイド孔を介して挿入される際、前記ガイドスリーブを介して挿入されたガイド要素の整列に対応する第2軸を有する少なくとも1つの整列孔を含む、請求項1に記載のターゲットガイド。
前記本体から延びる第1ガイドピンと第2ガイドピンとを含み、前記第1ガイドピン及び前記第2ガイドピンは、骨に対して前記ターゲットガイドの整列を示すように構成される、請求項1に記載のターゲットガイド。
前記ターゲットガイドの本体により規定された第2ガイド孔を介して挿入されるようにサイズ決めされ構成された第2ガイドスリーブを含み、前記第2ガイドスリーブは、これを介して延びるチャネルを規定する、請求項8に記載のシステム。
前記第1及び第2ガイドスリーブが、各々の第1及び第2ガイド孔内に挿入される際、前記第1ガイドスリーブのチャネル及び前記第2ガイドスリーブのチャネルは実質的に平行である、請求項9に記載のシステム。
前記第1ガイドスリーブが、前記第1ガイド孔内に挿入される際、前記ターゲットガイドの本体は、前記第1ガイドスリーブのチャネルの整列に対応するように構成された少なくとも1つの整列孔を規定する、請求項8に記載のシステム。
前記ターゲットガイドの本体は、これから延びる第1ガイドピンと第2ガイドピンとを含み、前記第1ガイドピン及び前記第2ガイドピンは、選択された参照地点に対してターゲットガイドの整列を示すように構成される、請求項8に記載のシステム。
【発明を実施するための形態】
【0009】
例示的な実施形態に関する本説明は、添付の図面と関連して理解することを意図しており、記載された説明全体の一部とみなされるべきである。明細書において、「下部」、「上部」、「水平」、「垂直」、「上」、「下」、「上方」、「下方」、「上端」、「下端」、「近位」、「遠位」、「上位」、「下位」、「中間」及び「外側」だけでなく、それらの派生語(例えば、「水平に」、「下向きに」、「上向きに」等)のような相対的な用語は、明細書中の以下の図面に記載又は図示された方向を指すものと理解されるべきである。これらの相対的な用語は、説明の便宜のためであり、装置が特定の方向に構成されたり動作することを求めていない。「連結された」ような結合、取り付け等に関する用語は、特に明示されていない限り、構造物が互いに媒介構造物を介して直接的又は間接的に固定される、又は取り付けられる関係だけではなく、移動可能な若しくは強固な取り付け又は関係すべてを指す。
【0010】
本発明で使用される用語「実質的に」は、許容可能な製造公差内で言及された関係(例えば、平行、垂直、整列等)を有する要素を意味する。例えば、本発明で使用される「実質的に平行な」という用語は、平行であるか又は+/−5°のような許容可能な誤差の範囲内で平行な配列から変化する要素を示すために使用されるが、製造プロセス及び/又は他の製造要件に基づいて、より大きな偏差及び/又はより小さな偏差が存在することが理解されるであろう。
【0011】
様々の実施形態において、ターゲットガイドが開示されている。ターゲットガイドは、これを介してガイドスリーブを収容するように構成された1つ以上のガイド孔を規定する本体を含む。第1ガイド孔は、第1軸上に本体を介して延びる。整列アームは、第1端部で本体に結合される。整列アームは、第1端部と第2端部との間で延びる。整列アームは、水平軸、垂直軸、及び/又はアーチ状の軸に沿って延びることが可能である。ガイドチップは、整列アームの第2端部から延びる。ガイドスリーブ及び/又はガイド孔を介して挿入されたガイド要素が、ガイドチップの選択された部分と整列するように、ガイドチップの一部は第1ガイド孔の第1軸と整列する。ガイド要素は、ガイドスリーブを介して、及び/又はガイドスリーブのないガイド孔を介して挿入され、ガイドチップの所定の部分によって示される位置でガイドスリーブを出る。
【0012】
図1〜
図3は、一部の実施形態によるターゲットガイド10を示す。ターゲットガイド10は、
図4〜
図10と関連して更に詳細に説明されている通り、骨に1つ以上のガイド要素を位置決めするように構成される。
図2及び
図3によく示しているように、ターゲットガイド10は、上部縁26aと下部縁26bとの間及び第1側部28aと第2側部28bとの間で延びる本体12を含む。本体12は、第1表面30aから第2表面30bに本体12を介して延びる第1ガイド孔14a及び第2ガイド孔14bを規定する。第1ガイド孔14aは、第1軸32aに沿って本体12を介して延び、第2ガイド孔14bは、第2軸32bに沿って本体12を介して延びる。一部の実施形態において、第1軸32a及び第2軸32bは実質的に平行であるが、第1軸32a及び第2軸32bは非平行(例えば、交差)な経路を規定し得ることが理解されるであろう。各々のガイド孔14a、14bは、ガイドスリーブを収容するようにサイズ決めされ構成される(
図4参照)。
【0013】
一部の実施形態において、チャネル18は、本体12の下部縁26bから本体12の内側部分に延びる。
図4〜
図10と関連して更に詳細に説明されている通り、ターゲットガイド10が1つ以上のガイド要素の挿入後、手術部位から取り除かれるように、チャネル18はこれを介して1つ以上のガイド要素を収容するようにサイズ決めされ構成される。本体12の下部縁26bから延びるチャネル18を含む実施形態が示されているが、チャネル18は、本体12の任意の外部表面から内側に延び、及び/又は様々な実施形態で省略されることが理解されるであろう。
【0014】
一部の実施形態において、整列アーム24は、本体12の上部縁26aから延びる。整列アーム24は、(本体12に結合される)第1端部42aから第2端部42bまで延びる。一部の実施形態において、ガイドチップ34は、整列アーム24の第2端部42bに結合される。整列アーム24は、ガイドチップ34を本体12から所定の距離に位置決めするように構成された所定の長さを有する。一部の実施形態において、所定の距離は、患者の解剖学的な特徴に対応する。図に示す実施形態において、整列アーム24は、水平軸32c上に延びるが、整列アーム24は、直線セグメント、複数の短い直線セグメント、所定の曲率の円弧等の1つ以上の水平、垂直、及び/又はアーチ状の軸に沿って延びる任意の数のセグメントを含み得ることが理解されるであろう。本明細書では、所定の長さを有する整列アーム24を含む実施形態が説明されているが、整列アーム24は、伸縮又は固定しない長さを有することが理解されるであろう。
【0015】
一部の実施形態において、整列アーム24は、第1端部42aから第2端部42bに向かって先細り(taper)になっている。各々の第1ガイド孔14a及び第2ガイド孔14bの第1軸32a及び第2軸32bと整列した水平軸32cを保持しながら、整列アーム24の厚さが第1端部42aから第2端部42bに減少するように、整列アーム24の下部縁48bが先細りになり得る。他の実施形態において、上部縁48aは、下部縁48bに加えて及び/又はその代わりに先細りになり得る。一部の実施形態において、整列アーム24は、本体12の厚さに対応する第1厚さからガイドチップ34の厚さに対応する第2厚さに先細りになる。
【0016】
ガイドチップ34は、整列アーム24の第2端部42bから延びる。ガイドチップ34は、ターゲットガイド10を介して挿入された1つ以上のガイド要素と関連する位置を示すように構成される。例えば、一部の実施形態において、ガイドチップ34の一部は、ターゲットガイド10のガイド孔14a、14bを介して挿入された1つ以上のガイド要素の第1骨部分から出口位置に対応する。ガイドチップ34は、中間部分36と、末端部分38と、自由端部38aと、中間部分36と末端部分38との間の転移部40と、を含むことができ、これらは各々1つ以上のガイド要素の位置に対応し得る。
【0017】
図に示している実施形態において、ガイドチップ34は、整列アーム24から延びる中間部分36と、前記中間部分36から延びる末端部分38と、を含む。末端部分38の自由端部38aが、第1ガイド孔14aの第1軸32aと整列するように、ガイドチップ34は整列アーム24から所定の距離に延びる。使用者(例えば、外科医)がガイド要素を骨に挿入する前に、第1ガイド要素の位置を視覚化して手術中に必要な再挿入の回数を減少することができるように、末端部分38は、骨の表面に対して位置し、ターゲットガイド10を介して骨内に挿入された第1ガイド要素の出口位置を示すように構成される。
【0018】
一部の実施形態において、中間部分36は、末端部分38が整列アーム24とガイドチップ34との間の界面から所定の距離に位置するように所定の長さに延びる。中間部分36は、整列アーム24から第1角度θ1で延び、末端部分38は、中間部分36から第2角度θ2で延びる。一部の実施形態において、中間部分36と末端部分38との間の接合部40は、本体12により規定されるガイド孔14a、14bのうちの1つを介して挿入されたガイド要素の出口位置に対応する。本明細書では、中間部分36を含む実施形態が説明されているが、一部の実施形態において、中間部分36は省略でき、末端部分38は整列アーム24から直接延び得ることが理解されるであろう。他の実施形態において、さらなる中間部分がさらなる及び/又は代替的なガイド孔又はガイド孔軸に各々対応する整列アーム24と末端部分38との間に位置し得る。他の実施形態において、中間部分36及び/又は末端部分38は、連続及び/又は可変の円弧で整列アーム24から延びる。
【0019】
図4〜
図10は、手術部位100で使用中のターゲットガイド10を示す。手術部位100は、第1骨102及び第2骨104等の複数の骨を含む。図に示している実施形態において、第1骨102は中足骨であり、第2骨104は基節骨であるが、第1骨102及び/又は第2骨104は、1つ以上の手骨、足骨等の任意の適切な骨であり得ることが理解されるであろう。ターゲットガイド10は、
図1〜
図3と関連して上述されており、ここでは同様の説明は繰り返さない。
【0020】
使用中、ターゲットガイド10の本体12の下部表面26bは、第1骨102に隣接した患者の外部表面、例えば、中足骨に隣接した足の外部表面に対して位置する。ガイドチップ34は、骨102の第1部分102aの遠位端部に対して位置する。一部の実施形態において、第1部分102aは、(骨切り術等の)医療処置中に形成される、負傷中に形成される、及び/又はそうでなければ、第2部分102bから分離される骨片を含む。第1ガイドスリーブ116aは、本体12の第1ガイド孔14aを介して挿入され、第2ガイドスリーブ116bは、本体12の第2ガイド孔14bを介して挿入される。第1ガイドスリーブ116aは、第1ガイド孔14aを介して挿入されると第1軸32aに沿って延び、第2ガイドスリーブ116bは、第2ガイド孔14bを介して挿入されると第2軸32bに沿って延びる。第1ガイドスリーブ116a及び第2ガイドスリーブ116bは、第1骨片102aと接触及び/又は隣接して位置する。
【0021】
一部の実施形態において、各々のガイドスリーブ116a、116bは、これを介してガイド要素を収容するようにサイズ決めされ構成された中央チャネルを規定する。ガイドスリーブ116a、116bを介して挿入されたガイド要素が、各々の軸32a、32bに沿って延びるように、中央チャネルは各々の軸32a、32bと同心状となっている。例えば、
図4に示すように、第1ガイド要素110aは、第1軸32aに沿って第1ガイドスリーブ116aを介して挿入され、第2ガイド要素110bは、第2軸32bに沿って第2ガイドスリーブ116bを介して挿入される。一部の実施形態において、各々のガイドスリーブ116a、116bは、ガイド孔14a、14bを介してガイドスリーブ116a、116bの挿入を防止するように構成されたフレア状又は径部分118を含むが、フレア状部分118は省略できることが理解されるであろう。第1ガイド要素110a及び第2ガイド要素110bは、留め具を移植部位に案内するように、及び/又はパイロット孔を形成するように構成された任意の適切なガイド要素を含み得る。例えば、図に示している実施形態において、各々の第1ガイド要素110a及び第2ガイド要素110bは、k−ワイヤを含むが、ピン、ワイヤ、ねじ等の任意の適切なガイド要素が用いられ得ることが理解されるであろう。
【0022】
図5によく示しているように、ターゲットガイド10の整列アーム24及びガイドチップ34は、挿入前にガイド要素110a、110bの位置の視覚化を提供するように構成される。末端部分38の自由端部38aは、第1ガイド孔14aの第1軸32aと整列する。ターゲットガイド10が第1骨部分102aに隣接して及び/又は接触して位置する場合、自由端部38aは、第1ガイドスリーブ116a及び第1骨片102aを介して挿入される際に、第1ガイド要素110aの出口地点に位置する。一部の実施形態において、ガイドチップ34の中間部分36と末端部分38との間の接合部40は、第2ガイドスリーブ116b及び第1骨片102aを介して挿入される際に、第2ガイド要素110bの位置に対応する。末端部分36は、ガイド要素110a、110bが適切に位置して、ガイド要素110a、110bの繰り返しの除去及び再挿入の必要性をなくすよう、第1ガイド要素110a又は第2ガイド要素110bを挿入する前にターゲットガイド10を位置決め及び整列するために使用できる。一部の実施形態において、ガイド要素110a、110bは、末端部分38、接合部40、及び/又は任意の他の適切な部分等のガイドチップ34の所定の部分に隣接する時まで挿入され得る。他の実施形態において、ガイド要素110a、110bは、ガイドチップ34と接触せず第1骨102内に部分的に挿入され得る。一部の実施形態において、ガイドチップ34は、これを介してガイド要素110a、110bを収容するようにサイズ決めされ構成された1つ以上の孔を規定する。
【0023】
一部の実施形態において、本体12は、1つ以上の整列孔16a〜16dを含む。整列孔16a〜16dは、これを介してk−ワイヤ等のガイド要素を収容するように構成される。整列孔16a〜16dは、ガイド孔14a、14bの軸32a、32bと整列した軸を有する。整列孔16a〜16dのうちの1つを介して位置するガイド要素は、各々のガイド孔14a、14bを介して挿入されたガイド要素110a、110b及び/又はガイドスリーブ116a、116bと平行に位置し、第1骨のような解剖学的な構造に関して、ガイド要素110a、110b及び/又はガイドスリーブ116a、116bの位置の視覚的表示を提供する。例えば、一部の実施形態において、解剖学的な構造とターゲットガイド10を視覚的に整列させるために、整列孔16a〜16dは使用者(例えば、外科医)が患者の人体の外部に1つ以上のガイド要素を位置決めできるようにする。一部の実施形態において、整列孔16a〜16dは省略される。
【0024】
図6によく示しているように、ガイドスリーブ116a、116bは、ガイド要素110a、110bの挿入後に、ターゲットガイド10及び/又はガイド要素110a、110bから取り除かれる。一部の実施形態において、ガイドスリーブ116a、116bは、ガイド要素110a、110b上から近位に摺動自在に取り除かれるが、ガイド要素110a、110bは任意の適切な方向に取り除かれ得ることが理解されるであろう。ターゲットガイド10は、第1骨片102a内への第1ガイド要素110a及び第2ガイド要素110bの配置を視覚的に確認するために使用される。例えば、
図7に示すように、一部の実施形態において、ガイド要素110a、110bの配置は、ガイド要素がガイド孔14a、14b内で中央に位置しているかを確認することで、及び/又はガイドチップ34の所定の部分とガイド要素110a、110bとの間の接触を確認することでチェックされるが、ガイド要素110a、110bの位置を確認するために、他の視覚的表示が使用され得ることが理解されるであろう。ガイド要素110a、110bの挿入前及び/又は後に、X線撮像、蛍光透視法等の任意の適切な視覚化技術がターゲットガイドを撮像し、確認するのに使用される。
【0025】
図8によく示しているように、ターゲットガイド10は、手術部位100から取り除くことができる。例えば、ターゲットガイド10は、第1骨102から遠ざかる方向にターゲットガイド10を進めることで取り除くことができる。ターゲットガイド10を取り除く際、ガイド要素110a、110bがチャネル18を横切る最中に、チャネル18は、ガイド要素110a、110bを妨げることなく、ターゲットガイド10を手術部位100から取り除くようにする。ターゲットガイド10を取り除く前及び/又は後に、ガイド要素110a、110bは第2骨片102bに進むことができる。
【0026】
ガイド要素110a、110bは、第1骨片102a及び第2骨片102bの位置を一時的に固定させるために、第2骨片102b内に挿入され得る。一部の実施形態において、固定要素がガイド要素110a、110b上に挿入され得る。例えば、
図9Aに示すように、一部の実施形態において、第1カニューレ(cannulated)ねじ120aは、第1ガイド要素110a上に摺動自在に位置し、第1骨片102a及び第2骨片102bを介して挿入され、第2カニューレねじ120bは、第2ガイド要素110b上に摺動自在に位置し、第1骨片102a及び第2骨片102bを介して挿入される。第1カニューレねじ120a及び第2カニューレねじ120bは、第1骨片102a及び第2骨片102bの相対位置を固定させる。ガイド要素110a、110bは、固定要素120a、120bによって骨に固定された後、骨102から取り除かれる。
図9Bは、これを介して延びるガイド要素110a、110bを有するねじ120a、120bの断面図を示す。
【0027】
カニューレねじ120a、120bを含む実施形態が示されているが、任意の適切な固定装置が第1骨片102a及び/又は第2骨片102bに結合され得ることが理解されるであろう。例えば、一部の実施形態において、カニューレ留め具(例えば、カニューレねじ、ペグ、ピン等)は、第1骨片102a及び第2骨片102bの位置を固定させるために、各々のガイド要素110a、110b上に挿入される。また他の例として、一部の実施形態において、ガイド要素110a、110bは、第1骨片102a及び第2骨片102bから取り除くことができ、カニューレ及び/又は非カニューレ留め具等の留め具は、第1骨片102a及び第2骨片102bにガイド要素110a、110bによって形成されたガイド孔に挿入され得る。さらなる及び/又は代替的な留め具及び挿入方法が使用できることが理解されるであろう。
【0028】
様々な実施形態において、ターゲットガイド10は、ガイド要素110a、110bの挿入前及び/又は挿入中にターゲットガイド10の整列の確認を補助及び/又は行うように構成された1つ以上の整列特徴部を含み得る。例えば、一部の実施形態において、ターゲットガイド10は、本体12を介して形成された1つ以上の整列孔16a〜16d、(
図10〜
図12に関して後述する)整列アーム24を介して形成された1つ以上の整列孔、(
図13〜
図14に関して後述する)1つ以上の整列突出部、蛍光透視及び/又は他の撮像と互換性のある整列要素、レーザーマーキング、及び/又は任意の他の適切な整列特徴部を含む。
【0029】
図10〜
図12は、一部の実施形態による整列アーム24aを介して形成された複数の側面整列孔46a、46bを有するターゲットガイド10aを含む手術部位100aを示す。手術部位100a及びターゲットガイド10aは、
図1〜
図9と関連して上述した手術部位100及びターゲットガイド10と同様であり、ここでは同様の説明は繰り返さない。整列ガイド10aは、整列アーム24aを介して延びる第1側面整列孔46aと第2側面整列孔46bとを含む。ガイドチップ24aが第1骨部分102aに隣接して位置すると、第1側面整列孔46a及び第2側面整列孔46bは、使用者(例えば、外科医)に視覚的表示を提供するように構成される。
【0030】
一部の実施形態において、ターゲットガイド10aを所定の角度から見たとき、側面整列孔46a、46bは、前記孔46a、46bの一部が所定の角度から見えないように位置する。例えば、
図11に示すように、ターゲットガイド10aを第1骨部分102aと整列させて側面角度から見たとき、第1側面整列孔46a及び第2側面整列孔46bは見えない。この構成において、ターゲットガイド10aの整列アーム24aは、ガイドチップ34aが上述の通り1つ以上のガイド要素110a、110bの出口位置を示すように第1骨部分の軸と整列する。
【0031】
図13〜
図14は、第1整列突出部50aと第2整列突出部50bとを有するターゲットガイド10bを含む手術部位100bを示す。整列突出部50a、50bは、本体12bの第2表面30bから延びるが、整列突出部50a、50bは、本体12b、整列アーム24b、及び/又はガイドチップ34b等のターゲットガイド10bの任意の適切な部分から延び得ることが理解されるであろう。ターゲットガイド10bが、第1骨102と回転整列すると、第1整列ピン50a及び第2整列ピン50bが垂直に整列するように整列ピン50a、50bは整列軸上に整列する。
【0032】
例えば、
図13に示すように、ターゲットガイド10bが第1骨102と適切に整列していない場合、整列突出部50a、50bは垂直に整列せず、手術部位100bの平面図から各々見える。
図14に示すように、ターゲットガイド10bが第1骨102aと適切に整列している場合、整列突出部50a、50bは垂直に整列し、第1整列突出部50aの後ろに第2整列突出部50bが隠されているため、整列突出部50aのうちの1つのみが見える。一部の実施形態において、異なる整列軸及び/又は異なる整列視野角を提供するために、さらなる整列突出部が含まれ得る。
【0033】
図15〜
図21は、様々な実施形態によるターゲットガイドのさらなる実施形態を示す。特定の特徴部は、一部の実施形態で示しており、他の実施形態では示していないが、任意の実施形態の特徴部を任意の他の開示の特徴部及び/又は要素と組み合わせることができるということが理解されるであろう。例えば、ターゲットガイド10は、下部縁から延びるスロット18を含む。
図15〜
図21に示している各々のターゲットガイドは、本体の任意の部分から内側に延びるスロットを含み得る。本発明の範囲内で他の潜在的な組合せ及び/又は変更が明らかになるであろう。
【0034】
図15は、一部の実施形態により、本体12cから延びる円弧状の整列アーム24cを有するターゲットガイド10cを示す。ターゲットガイド10cは、
図1〜
図9と関連して上述したターゲットガイド10と同様であり、ここでは同様の説明は繰り返さない。ターゲットガイド10cの整列アーム24cは、本体12cに結合された第1端部42aからアーチ状の軸に沿って第2端部42bに延びる。以下に更に詳細に説明されるように、整列アーム24cに結合されたガイドチップ34cの所定の部分が本体12cを介して延びる少なくとも1つのガイド孔14a、14bの軸と整列するように、整列アーム24の円弧が選択される。
【0035】
一部の実施形態において、整列アーム24cは、第1端部42aから第2端部42bに先細りになっている。例えば、一部の実施形態において、整列アーム24cの厚さが第1端部42aから第2端部42bに減少されるように、整列アーム24cの上部縁48aは第1円弧に沿って延び、整列アーム24cの下部縁48bは第2円弧に沿って延びる。他の実施形態において、上部縁48a及び/又は下部縁48bは可変の円弧を有する。
【0036】
ターゲットガイド10cの本体12cは、平坦な下部縁28bを有する矩形状を含み得る。下部縁28bは、足の外部表面ような患者の外部表面に対して隣接する及び/又は支持するように構成される。実施形態は、矩形本体12cで示されているが、本体12cは任意の適切な形状を有し得ることが理解されるであろう。本体12cは、第1側部28aから第2側部28に湾曲する、及び/又は平坦であり得る。
【0037】
一部の実施形態において、ガイドチップ34cは、整列アーム24cから所定の円弧に沿って延びる。例えば、図に示す実施形態において、ガイドチップ34cは、整列アーム24cのアーチ状の方向と略反対方向に延びる。ガイドチップ34cは、整列アーム24cの円弧とガイドチップ34cの円弧との間の変化に対応する遷移部(又は曲げ部)76を有し得る。一部の実施形態において、遷移部76は、本体12cに形成されたガイド孔14a、14bのうちの1つの水平軸に対応することが可能であり、ガイドチップ34cの自由端部38aは、ガイド孔14a、14bの第2水平軸に対応する。図に示す実施形態において、ガイドチップ34cは、遷移部76から略上向きに延びるが(そして本体12cから離れるが)、上述の通り、ガイドチップ34cの一部がガイド孔14a、14bのうちの1つの水平軸に対応するように、ガイドチップ34cが整列アーム24cから任意の適切な方向に延び得ることが理解されるであろう。
【0038】
図16は、一部の実施形態による本体12dの湾曲した下部表面28bと円弧状の整列アーム24dとを有するターゲットガイド10dを示す。ターゲットガイド10dは、
図15と関連して上述したターゲットガイド10cと同様であり、ここでは同様の説明は繰り返さない。ターゲットガイド10dは、足、手、肩、肘、膝等の外部表面のような患者の外部表面に整合するように構成された湾曲した下部表面26bを含む。
【0039】
図17は、一部の実施形態による本体12eの第1アーチ状の軸70a上に第1セットのガイド孔214a〜214gを有し、本体12eの第2アーチ状の軸70b上に第2セットのガイド孔314a〜314gを有するターゲットガイド10eを示す。ターゲットガイド10eは、
図16と関連して上述したターゲットガイド10dと同様であり、ここでは同様の説明は繰り返さない。ガイド孔214a〜214g、314a〜314gは、第1表面30aから第2表面30bに本体12eを介して延び、本体12eの第1側部28aから第2側部28bに延びる各々のアーチ状の経路70a、70bに沿って整列する。各々のガイド孔214a〜214g、314a〜314gは、これを介してガイドスリーブ(未図示)を収容するようにサイズ決めされ構成される。第1セットのガイド孔214a〜214g及び第2セットのガイド孔314a〜314gは、使用者がターゲットガイド10eの位置を調整することなく、1つ以上のガイドスリーブの位置を選択するようにする。図に示す実施形態において、第1アーチ状の軸70a及び第2アーチ状の軸70bは、実質的に平行であるが、一部の実施形態において、アーチ状の軸70a、70bは、非平行であり得ることが理解されるであろう。
【0040】
図18は、一部の実施形態による第1水平軸72a上に第1セットのガイド孔214a〜214gを有し、第2水平軸72b上に第2セットのガイド孔314a〜314gを有するターゲットガイド10fを示す。ターゲットガイド10fは、
図17と関連して上述したターゲットガイド10eと同様であり、ここでは同様の説明は繰り返さない。図に示す実施形態において、第1水平軸72a及び第2水平軸72bは、実質的に平行であるが、第1水平軸72a及び第2水平軸72bは、非平行であり得ることが理解されるであろう。一部の実施形態において、本体12eは、患者の外部表面に整合するように構成された湾曲状及び/又はアーチ状の形状を有し得る。
【0041】
図19は、一部の実施形態による連続した本体12gと整列アーム24gとを有するターゲットガイド10gを示す。ターゲットガイド10gは、
図1〜
図9と関連して上述したターゲットガイド10と同様であり、ここでは同様の説明は繰り返さない。本体12gは、これを介して延びる第1ガイド孔14aと第2ガイド孔14bとを含む。本体12g及び整列アーム24gは、前記本体12gの第1端部からガイドチップ34gに連続して延びる。一部の実施形態において、本体12g及び/又は整列アーム24gの幅及び/又は厚さは、第1端部28bからガイドチップ34gに先細りになる。例えば、図に示す実施形態において、本体12g及び整列アーム24gは、本体12gが第1端部28bで最も厚くかつ広く、整列アームがガイドチップ34gで最も薄くなるように、連続して先細りになった幅及び連続して先細りになった厚さを有するが、本体12g及び/又は整列アーム24gは、任意の適切な寸法で先細りになり得ることが理解されるであろう。
【0042】
一部の実施形態において、第1ガイド孔14aは、第1軸32a上に本体12gを介して延び、第2ガイド孔14bは、第2軸32b上に本体12gを介して延びる。一部の実施形態において、第1軸32a及び第2軸32bは非平行である。例えば、一部の実施形態において、第1軸32a及び第2軸32bは、軸32a、32bが自由端部38a等のガイドチップ34gの所定の部分に対応する地点で交差するように整列する。他の実施形態において、第1軸32a及び第2軸32bは、軸32a、32bが各々の軸32a、32bに沿って第1骨部分102a及び第2骨部分102b内に挿入されたガイド要素の予想経路に沿って交差しないように整列する。
【0043】
図20は、一部の実施形態による連続した本体12hと整列アーム24hとを有し、これを介して形成された複数のガイド孔14a〜14gを規定するターゲットガイド10hを示す。ターゲットガイド10hは、
図19と関連して上述したターゲットガイド10gと同様であり、ここでは同様の説明は繰り返さない。ターゲットガイド10hは、各々の孔軸32a〜32gに沿って本体12gを介して延びる複数のガイド孔14a〜14gを含む。孔軸32a〜32gは交差経路を規定する。一部の実施形態において、各々の孔軸32a〜32gは、ガイドチップ34h及び/又はガイドチップ34hの自由端部40に対応する地点のような単一地点で交差する。他の実施形態において、2つ以上の孔軸32a〜32gは、ガイドチップ34hと近位、整列、及び/又は遠位の異なる地点で交差し得る。複数のガイド孔14a〜14gは、使用者(例えば、外科医)が患者別の人体情報及び/又は他の手術的に決められた情報に基づいて、ガイド要素を設けるための多数の接近角度を選択できるようにする。
【0044】
図21は、一部の実施形態による調整可能な整列アーム24iを有するターゲットガイド10iを示す。ターゲットガイド10iは、第1部分80aと第2部分80bとを有する本体12iを含む。第1部分80aは、上部縁26aと下部縁26bとの間、及び第1側部28aと第2側部(未図示)との間で延びる本体82を含む。本体82は、上部縁26aから本体12i内に延びる第1側部28aに形成された第1スロット84を規定する。スロット84は、その内部に第2部分80bを
受け入れるようにサイズ決めされ構成される。一部の実施形態において、上部縁26aから第1部分80aに延びる第2側部28bには第2スロット(未図示)が形成される。
【0045】
第1部分80aは、第1表面30aから第2表面30bに延びるガイド孔14を規定する。ガイド孔14は、これを介してガイドスリーブ及び/又はガイド要素を収容するようにサイズ決めされ構成される。一部の実施形態において、ガイド孔14は、第1部分80aの下部縁26bに隣接して位置するが、ガイド孔14は、第1部分80a及び/又は第2部分80bの任意の適切な部分を介して位置し得ることが理解されるであろう。
【0046】
本体12iは、第1部分80aから延び、第1部分80aに対して摺動自在な第2部分80bを更に含む。第2部分80bは、第1端部88aから第2端部88bに延びる長いアーチ状の本体86を含む。アーチ状の本体86は、本体12iの第1部分80aにより規定された1つ以上のスロット84内に収容されるようにサイズ決めされ構成される。例えば、図に示す実施形態において、アーチ状の本体86は、第1部分80aに形成されたスロット84に挿入された第1部分と、前記スロット84を超えて延びる第2部分とを有するIビーム形状を規定する。他の実施形態において、アーチ状の本体86は、第1部分80aにより規定された1つ以上のスロット84内に収容されるように、及び/又は任意の適切なメカニズムを用いて第1部分80aに対して摺動自在に構成された任意の適切な形状を有する。
【0047】
整列アーム24iは、本体12iの第2部分80bの第2端部88bから延びる。整列アーム24iは、第1端部46aから第2端部46bにアーチ状の経路に沿って延びる。一部の実施形態において、整列アーム24iは、本体12iの第2部分80bに対して調整可能である。例えば、一部の実施形態において、本体12iの第2部分80bは、その内部に整列アーム24iの一部を摺動自在に収容するようにサイズ決めされ構成されたチャネルを規定する。本体12iの第2部分80bの内外に整列アーム24iを摺動させることで、本体12iの第2部分80bに対して整列アーム24i(及び取付けられたガイドチップ34i)の位置を調整することができる。他の実施形態において、整列アーム24iは、第2部分80bと固定関係を有する。
【0048】
使用中、整列アーム24iに結合されたガイドチップ34iの位置は、第1部分80a内で第2部分80bを摺動させることで、及び/又は第2部分80b内で整列アーム24iを摺動させることで調整可能である。ガイドチップ34iは、(
図21に示すように)最大展開まで展開する。その位置において、自由端部38a等のガイドチップ34iの一部は、本体12iの第1部分80aを介して形成されたガイド孔14の軸に対応する。
【0049】
一部の実施形態において、第1部分80a及び第2部分80bが摺動自在に調節されることで、本体12iの円弧及び/又は整列アーム24は、ガイド孔14の孔軸32aとガイドチップ34iの自由端部40との間の整列を維持するように構成される。例えば、一部の実施形態において、第1部分80aと第2部分80bとの間の重なりが増加することで(例えば、本体12iが短縮する)、本体12iの円弧は、ガイドチップ34iの自由端部38aとガイド孔14との間の整列を維持する。他の実施形態において、ガイド孔14の軸及びガイドチップの自由端部38aは、本体12iの第2部分80bが第1部分80aから完全に展開した場合にのみ整列する。
【0050】
図22は、一部の実施形態による第1骨片102aを第2骨片102bに固定する方法200を示す。本明細書では、ターゲットガイド10を用いる方法200が説明されているが、前記方法200は、
図1〜
図21と関連して上述したターゲットガイド10〜10iのうちのいずれかを本発明の範囲内で利用可能なことが理解されるであろう。ステップ202において、ターゲットガイド10は、第1骨102に隣接して位置する。ターゲットガイド10は、本体12と、前記本体に結合された第1端部42aと第2端部42bとの間で延びる整列アーム24と、前記整列アーム24の第2端部42bから延びるチップ34と、を含む。前記チップ34は、自由端部38を含む。以下により詳細に説明されている通り、第1ガイド要素110a及び/又は第2ガイド要素110bが、ターゲットガイド10に結合されたガイドスリーブ116a、116bを介して挿入されると、ターゲットガイド10のチップ34の自由端部38は、第1骨片102aから第1ガイド要素110a及び/又は第2ガイド要素110bの出口位置に対応する。
【0051】
選択的なステップ204において、ターゲットガイド10の整列特徴部(例えば、側面整列孔46a、46b及び/又は整列突出部50a、50b)は、所定の軸上に整列する。整列特徴部の整列は、1つ以上の骨片102a、102bに対して所定の配向及び/又は位置でターゲットガイド10を位置決めするように構成される。
【0052】
ステップ206において、第1ガイドスリーブ116aは、本体12に形成された第1ガイド孔14aを通過
して挿入される。第1ガイドスリーブ116aは、これを介して延びる第1チャネルを規定する。ステップ206において、第1ガイド要素110aは、第1ガイドスリーブ116aのチャネルを介して第1骨102内に挿入される。ターゲットガイド10のチップ38の一部は、第1骨102から第1ガイド要素110aの出口位置に対応する。
【0053】
選択的なステップ208において、第2
ガイドスリーブ116bは、本体10に形成された第2ガイド孔14bを介して挿入される。第2ガイドスリーブ116bは、これを介して延びる第2チャネルを規定する。第1ガイドスリーブ116a及び第2ガイドスリーブ116bを各々の第1ガイド孔14a及び第2ガイド孔14b内に挿入した後、第2チャネルは第1ガイドスリーブ116aの第1チャネルと実質的に平行である。
【0054】
ステップ210において、第1ガイド要素110a及び/又は第2ガイド要素110bは、各々の第1ガイドスリーブ116a及び第2ガイドスリーブ116bのチャネルを介して第1骨102内に挿入される。ガイド要素110a、110bは、第1骨片102a及び第2骨片102bを各々の所定の位置に維持するために、第1骨片102aを介して第2骨片102b内に延びる。一部の実施形態において、ガイド要素110a、110bは、k−ワイヤを含み得るが、任意の適切なガイド要素が使用できることが理解されるであろう。
【0055】
ステップ212において、ターゲットガイド10が手術部位から取り除かれ、1つ以上のカニューレねじ120a、120bが第1骨に結合される。例えば、第1カニューレねじ120aは、第1ガイド要素110a上に摺動自在に位置し、第1骨片102aを介して挿入することが可能であり、第2骨片102b及び第2カニューレねじ120bは、第2ガイド要素110b上に摺動自在に位置し、第1骨片102a及び第2骨片102bを介して挿入することが可能である。第1カニューレねじ120a及び/又は第2カニューレねじ120bは、第1骨片102a及び第2骨片102bの相対位置を固定させる。ステップ214において、固定要素120a、120bにより骨を固定した後、ガイド要素110a、110bが骨102から取り除かれる。
【0056】
本発明は、例示的な実施形態に関して記載されているが、これに限定されない。むしろ、添付の特許請求の範囲は、本発明の等価物の範囲及び範疇から逸脱することなく、当業者によってなされ得る本発明の他の変形及び実施形態を含むように広く解釈されるべきである。