(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
本明細書において、「上」は、物品を水平面に安定的に自立させた状態を基準にして、水平面から離れる側(上側)を指し、「下」は、同状態を基準にして、水平面に近づく側(下側)を指す。
「〜」で表される数値範囲は、「〜」の前後の数値を下限値及び上限値として含む数値範囲を意味する。複数の下限値と複数の上限値が別個に記載されている場合、任意の下限値と任意の上限値を選択し、「〜」で結んだ範囲とすることができるものとする。
また、断面図におけるラベルなどの厚みは、実際のものとは異なっていることに留意されたい。
【0012】
[第1実施形態]
<副ラベル>
図1乃至
図3に於いて、副ラベルAは、基材41と、基材41の裏面に設けられた粘着剤層42と、を有する。被着体(物品及び主ラベル)への貼付け可否の観点で区別すると、副ラベルAは、粘着面4aを有する第1貼付け部位1と、粘着面4aを有する第2貼付け部位2と、第1貼付け部位1と第2貼付け部位2の間に位置し且つ非粘着面4bを有する非貼付け部位3と、を有する。
第1貼付け部位1及び第2貼付け部位2は、それぞれ副ラベルAの一部分であって最裏面が粘着面4aとされた部分であり、非貼付け部位3は、副ラベルAの一部分であって副ラベルAの最裏面が非粘着面4bとされた部分である。最裏面は、副ラベルAの裏面側にて露出している面をいう。粘着面4aは、粘着力によって被着体に剥離可能な状態で接着可能な面をいい、非粘着面4bは、実質的に粘着力を有さず、被着体に実質的に接着不能な面をいう。
【0013】
具体的には、前記副ラベルAを構成する基材41は、シート材を有し、必要に応じて前記シート材に設けられる任意の機能層(但し、この機能層には粘着剤層42が含まれない)をさらに有する。
前記シート材は、ラベルとしての柔軟性と強度を有していれば特に限定されず、従来公知のものを用いることができる。なお、シートとは、一般にフィルムと呼ばれるものと同義である。
前記シート材としては、例えば、1層の樹脂層又は2層以上の樹脂層からなる合成樹脂製シート、紙、合成紙、金属蒸着シート、発泡樹脂シート、不織布、又は、これらから選ばれる2種以上の積層体などが挙げられる。前記合成樹脂製シートなどの合成樹脂の材質は特に限定されず、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、環状オレフィン、ポリエチレンを含む共重合ポリマーなどのポリオレフィン系、ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル系、ポリアミド系、ポリスチレン系などが挙げられる。
シート材の厚みは、特に限定されない。シート材として合成樹脂製シート又はそのシートを含む積層体が用いられる場合には、その厚みは、例えば、30μm〜150μm程度である。シート材として紙又は紙を含む積層体が用いられる場合には、その厚みは、例えば、50μm〜200μm程度である。
また、シート材は、透明なものでもよく、不透明なものを用いてもよい。
【0014】
必要に応じてシート材に形成される機能層としては、例えば、デザイン印刷層、表面保護層、目止め層などが挙げられる。
副ラベルAをキャンペーンラベルやPOPラベルなどの販売促進ラベルとして使用する場合には、シート材にデザイン印刷層が少なくとも設けられる。
デザイン印刷層は、文字や図形などの所望のデザインが表された印刷層であり、印刷インキを公知の印刷法にてシート材に印刷することによって形成できる。
デザイン印刷層は、シート材の表面又は裏面の全体又は一部分に、或いは、シート材の表面及び裏面の全体又は一部分に設けられる。本実施形態では、POPラベルとして使用できる副ラベルAを例示しているので、デザイン印刷層は、シート材の少なくとも表面の全体又は一部に設けられている。なお、デザイン印刷層などの機能層は図示しない。
【0015】
基材41(副ラベルA)の平面視形状は、特に限定されず、適宜設定される。例えば、基材41は、
図1に示すような平面視略円形状のほか、特に図示しないが、平面視略楕円形状;略三角形状、略四角形状、略六角形状などの平面視略多角形状;平面視略T字状;平面視略星形状;これらの形状が組み合わされた異形状;などに形成されていてもよい。本明細書において「略」は、本発明の属する技術分野において許容される範囲を意味する。略円及び略楕円の「略」は、例えば、周の一部が僅かに膨らむ又は窪んでいる形状、周の一部が若干直線又は斜線とされた形状などが含まれる。略四角などの略多角、略T字、略星の「略」は、例えば、角部が面取りされている形状、辺の一部が僅かに膨らむ又は窪んでいる形状、辺が若干湾曲している形状などが含まれる。なお、角部が面取りされているとは、角張った部分の角を取り去り、その部分を弧状又はなだらかな鈍角状に形成することをいう。
【0016】
基材41(副ラベルA)の大きさは、特に限定されず、貼り付ける物品の大きさなどに応じて適宜設定できる。例えば、基材41が平面視略円状に形成される場合、直径10mm〜80mm程度である。好ましくは、基材41(副ラベルA)の大きさは、主ラベルの面積よりも小さく、例えば、主ラベルの面積の半分以下であり、好ましくは、主ラベルの面積の1/3以下である。
【0017】
基材41の裏面には、第1貼付け部位1及び第2貼付け部位2を形成するために、粘着剤層42が設けられている。
副ラベルAは、被着体(物品及び主ラベル)への貼付け可否の観点で区別すると、第1貼付け部位1及び第2貼付け部位2と、非貼付け部位3と、からなる。
第1貼付け部位1及び第2貼付け部位2は、粘着剤層42の裏面が露出された粘着面4aを有する部分であり、非貼付け部位3は、粘着面4aを有さない部分である。
非貼付け部位3は、第1貼付け部位1と第2貼付け部位2の間に少なくとも設けられている。
なお、非貼付け部位3は、1つに限られず、複数の領域に独立して設けられていてもよい。例えば、前記第1貼付け部位1と第2貼付け部位2の間の非貼付け部位3とは別個に、さらに、1つ又は2つ以上の非貼付け部位3を配置してもよい。以下、複数の部分に非貼付け部位3が配置されている場合において、各非貼付け部位3を用語上区別する必要がある場合には、第1貼付け部位1と第2貼付け部位2の間の非貼付け部位3を「中間非貼付け部位31」といい、その他の非貼付け部位3を「残部非貼付け部位32」という。
図示例では、下から、第2貼付け部位2、中間非貼付け部位31、第1貼付け部位1、残部非貼付け部位32の順で配置されている。
【0018】
第1貼付け部位1は、粘着面4aを介して物品の表面に貼り付けられる。第2貼付け部位2は、粘着面4aを介して主ラベルの表面に貼り付けられる。中間非貼付け部位31は、第1貼付け部位1及び第2貼付け部位2を物品及び主ラベルに貼り付けた際に、主ラベルの非直線状縁部に対応する(主ラベルの非直線状縁部に接するが実質的に接着されない)。
本実施形態では、第1貼付け部位1と第2貼付け部位2の間の全体に亘って、中間非貼付け部位31が設けられており、従って、第1貼付け部位1と第2貼付け部位2は、部分的に連設されておらず、中間非貼付け部位31を挟んで互いに独立している。また、残部非貼付け部位32は、第1貼付け部位1の外側に配置されている。
第1貼付け部位1、第2貼付け部位2及び中間非貼付け部位31の平面視形状は、主ラベル及び物品の形状などに応じて適宜設定される。
図示例では、中間非貼付け部位31は、基材41(副ラベルA)の2つの縁を含む所定幅の弧状に形成され、第1貼付け部位1は、中間非貼付け部位31の外側に沿って、基材41(副ラベルA)の2つの縁を含む所定幅の弧状に形成されている。第2貼付け部位2は、中間非貼付け部位31の内側領域全体に形成されている。
【0019】
基材41の裏面に粘着剤を設けることによって、上記第1貼付け部位1、第2貼付け部位2及び非貼付け部位3が画成される。
本明細書において、粘着剤は、被着体に対して人力で剥離できる程度の接着強度で接着可能で、剥離後、再貼付できるものをいう。前記粘着剤としては、公知のものを使用できる。前記粘着剤としては、感圧型粘着剤が好ましいが、感熱型粘着剤を用いることもできる。前記感圧型粘着剤は、室温で粘着力を有し且つその粘着力が長期間持続している粘着剤であり、従来公知のタックラベルで広く使用されているものである。感熱型粘着剤は、室温で粘着性を示さず、加熱することにより粘着力を生じ且つその粘着力が長期間持続する粘着剤である。
【0020】
第1の態様では、
図2及び
図3に示すように、基材41の裏面全体に粘着剤層42をベタ状に積層し、その粘着剤層42の裏面の一部分にマスキング層43を積層することにより、副ラベルAの最裏面において粘着面4aと非粘着面4bが形成される。
第2の態様では、
図4に示すように、基材41の裏面の一部分のみに粘着剤層42を積層することにより、副ラベルAの最裏面において粘着面4aと非粘着面4bが形成される。
【0021】
前記第1の態様について詳しくは、
図2及び
図3に示すように、基材41の裏面全体に、粘着剤層42が設けられている。この粘着剤層42の裏面のうち、第1貼付け部位1及び第2貼付け部位2となる部分を除いて、マスキング層43が設けられている。マスキング層43は、前記粘着剤層42の粘着力を実質的に隠蔽する層である。従って、マスキング層43が設けられた部分は、粘着剤層42の裏面がマスキング層43にて隠蔽されて非粘着面4bとされ、主ラベル及び物品の表面に対して実質的に接着不能である。なお、実質的に接着不能とは、主ラベルの表面又は物品の表面に完全に接着しないこと、又は、主ラベル及び物品の表面に対して極めて弱く接着可能であることを含む意味である。
一方、マスキング層43が設けられていない部分は、粘着剤層42の裏面が露出されて粘着面4aとされ、主ラベル及び物品の表面に対して接着可能である。
マスキング剤を粘着剤層42の裏面の所定範囲に塗工することにより、マスキング層43を形成できる。前記マスキング剤としては、紫外線硬化型インキなどが挙げられる。
マスキング層43の厚みは、特に限定されないが、例えば、3μm〜20μmである。マスキング層43を比較的厚く形成することにより、粘着剤の粘着力を確実に隠蔽できる。
【0022】
前記第2の態様について詳しくは、
図4に示すように、基材41の裏面のうち、第1貼付け部位1及び第2貼付け部位2となる範囲のみに粘着剤層42が設けられている。従って、粘着剤層42が設けられていない部分は、基材41の裏面が露出されて非粘着面4bとされ、主ラベル及び物品の表面に対して実質的に接着不能である。一方、粘着剤層42が設けられた部分は、粘着剤層42の裏面が露出されて粘着面4aとされ、主ラベル及び物品の表面に対して接着可能である。
【0023】
第1の態様においては、通常、感圧型粘着剤を用いて粘着剤層42を形成することが好ましく、第2の態様においては、感熱型粘着剤を用いて粘着剤層42を形成することが好ましい。
第1及び第2の態様において、粘着剤層42の厚みは、特に限定されないが、例えば、15μm〜30μmである。
【0024】
前記非粘着面4bの主ラベルの表面及び物品の表面に対する接着強度は、例えば、0〜0.5N/25mm未満であり、好ましくは0〜0.3N/25mmである。主ラベルの表面及び物品の表面に対する接着強度が0である非粘着面4bは、主ラベル及び物品の表面に対して接着不能であり、主ラベルの表面及び物品の表面に対する接着強度が0.5N/25mm未満である非粘着面4bは、主ラベル及び物品の表面に対して極めて弱く接着可能である。
一方、前記粘着面4aの主ラベルの表面及び物品の表面に対する接着強度は、人力で剥離できる程度であり、例えば、0.5〜3N/25mmであり、好ましくは0.7〜2.5N/25mmである。
前記接着強度は、JIS Z 0237に準じ、幅25mm×長さ100mmの試験片を、剥離角度:180度、剥離速さ:300mm/分、温度:23℃の条件下で剥離したときに測定される値である。
【0025】
<物品及び主ラベル>
物品は取引の目的物(以下、商品という)を含んでいる。
物品は、商品そのものでもよく、商品が包材に収容されている包装体でもよい。
商品そのものとしては、例えば、おもちゃ、機械装置及びその部品などが挙げられる。包装体としては、例えば、飲料や調味料などの飲食品、化粧品などの美容品、シャンプーなどのサニタリー品、消毒薬などの医薬品・工業薬品などの商品が収容された硬質容器;前記飲食品などの商品が収容された軟包材;前記飲食品などの商品が収容された紙箱などが挙げられる。
図5及び
図6は、サニタリー品などの商品が収容された硬質容器を示す。
硬質容器は、特に限定されず、例えば、合成樹脂成形容器、金属容器、ガラス容器、陶器容器などが挙げられる。
この物品Dは、商品を収容する本体部51と、前記本体部51の商品出入れ口を開閉可能に閉塞する蓋部52と、を有する。図示例の蓋部52は、本体部51にネジ作用で着脱可能に取り付けられているものである。もっとも、このような蓋部52に限られず、例えば、凹凸嵌合で本体部に取り付けられる蓋部、ポンプ作用で商品を取り出すことができるポンプ機構を備える蓋部(ポンプ機構を備える蓋部は、本体部に着脱可能に取り付けられていてもよく、又は、本体部に着脱不能に取り付けられていてもよい)、本体部の商品出入れ口に熱シールなどで剥離可能に取り付けられている蓋部などであってもよい。
【0026】
本体部51は、内部に商品を収容する中空形状であれば、その外形は特に限定されない。略円筒状、略楕円筒状、略四角筒状、略三角筒状、略六角筒状などの略多角筒状などの筒状;略円錐台状、略楕円錐台状、略四角錐台状、略三角錐台状、略六角錐台状などの略多角錐台状;略楕円球状などの3次元球面を有する形状;その他の任意の異形状などが挙げられる。
本発明の効果がより顕在化することから、本体部51は、平坦な表面又は曲率半径の大きい円弧状の表面を有することが好ましい。前記平坦な表面は、平面を意味し、前記円弧状の表面は、曲率半径10mm以上の円弧面を意味する。
図示例では、本体部51の外形は、略四角錐台状に形成されており、平坦な表面5aを少なくとも4つ有する。これらの4つの表面5aは、それぞれ平面視略台形状であり、互いに同形同大である。
【0027】
主ラベルBは、従来公知のラベルを使用できる。
主ラベルBは、基材61と、基材61の裏面に設けられた貼着剤層62と、を有する。なお、
図5及び
図6では、主ラベルBを1層で表しており、符号61及び62については、
図10を参照されたい。
主ラベルBを構成する基材61は、シート材を有し、必要に応じて前記シート材に設けられる任意の機能層(但し、この機能層には貼着剤層が含まれない)をさらに有する。
主ラベルBのシート材は、<副ラベル>の欄に例示したシート材などを用いることができる。
例えば、第1の態様では、主ラベルBを構成する基材61は、紙、不織布、又は表層を紙若しくは不織布とする積層体が用いられ、その基材61の表面にはデザイン印刷層が設けられている。
第2の態様では、主ラベルBを構成する基材61は、透明な合成樹脂製シート又は表層を紙若しくは不織布以外とする透明な積層体が用いられ、その基材61の表面及び/又は裏面にはデザイン印刷層が設けられている。
【0028】
基材61(主ラベルB)の大きさは、特に限定されず、被着体である本体部51の表面と同面積又はそれよりも大きくてもよいが、好ましくは、本体部51の表面よりも小面積である。例えば、
図5及び
図6に示すように、基材61の大きさは、本体部51の1つの表面5aの面積よりも小さい。
また、基材61(主ラベルB)の平面視形状は、特に限定されず、適宜設定される。例えば、基材61は、平面視略円形状;平面視略楕円形状;略三角形状、略四角形状、略六角形状などの平面視略多角形状;平面視略T字状;平面視略星形状;これらの形状が組み合わされた異形状;などに形成される。
【0029】
主ラベルBの縁7aを含む縁部7は、主ラベルBの周縁部分である。後述するように、副ラベルAは主ラベルBの縁部7のうち一部分の縁部に重なって貼り付けられる。ここで、主ラベルBの縁部7は、主ラベルBの縁7aを含む縁近傍部分を意味する。例えば、主ラベルBの縁部7は、その縁7aから内側に10mmまでの範囲を含み、好ましくはその縁7aから内側に5mmまでの範囲であり、より好ましくはその縁7aから内側に3mmまでの範囲である。
【0030】
前記のような平面視形状の基材61(主ラベルB)は、非直線状の縁を含む非直線状縁部を有する。前記非直線状は、直線でないことをいう。非直線状の縁を含む非直線状縁部としては、屈曲状の縁を含む屈曲縁部、弧状の縁を含む弧状縁部などが挙げられる。前記屈曲縁部及び弧状縁部を含む非直線状縁部は、概念上、主ラベルBの縁部7に含まれている。例えば、前記屈曲縁部は、主ラベルBの縁部7のうち、屈曲状の縁を含む縁近傍部分であり、前記弧状縁部は、主ラベルBの縁部7のうち、弧状の縁を含む縁近傍部分である。
例えば、平面視略円形状、楕円形状、角部が面取りされている多角形状及びT字状などに形成されている基材61(主ラベルB)は、弧状の縁を有し、多角形状、T字状、星形状などに形成されている基材61(主ラベルB)は、屈曲状の縁を有する。
前記弧状の縁の曲率半径は、特に限定されないが、本発明の効果がより顕在化することから、主ラベルBは、曲率半径が可及的に小さい弧状の縁を有する弧状縁部を有することが好ましい。弧状縁部に含まれる弧状の縁の曲率半径は、例えば、50mm以下であり、好ましくは35mm以下である。なお、前記縁の曲率半径の下限は、現実的な数値から、1mm以上である。ただし、曲率が連続的に変化して成された縁の場合には、前記弧状の縁の曲率半径は、そのうちの最小値を意味するものとする。
図示例では、基材61(主ラベルB)は、3つの角部が面取りされている三角形状(略三角形状)に形成されており、3つの弧状の縁71aを有する。特に、図示例では、基材61は、3つの角部が面取りされている二等辺三角形状に形成されており、1つの弧状の縁71aの曲率半径が、残る2つの縁71aの曲率半径とは小さくなっている。この1つの弧状の縁71aの曲率半径は、前記範囲であることが好ましい。
【0031】
貼着剤層62は、基材61の裏面全体に亘って設けられている。例えば、貼着剤層62は、基材61の裏面全体にベタ状に設けられている。また、ベタ状に設けられる場合に限られず、例えば、貼着剤層62が、基材61の裏面全体に亘って、無数のドット状、網目状、ストライプ状などに設けられていてもよい。貼着剤層62が基材61の裏面全体に亘って設けられている主ラベルBは、その縁部7を含む略全体を物品Dの表面に貼り付けることができる。
前記貼着剤層62は、貼着剤から構成されている。
貼着剤は、主ラベルBを物品Dの表面に貼り付けることができるように、物品Dの表面に接着可能なものであれば特に限定されず、代表的には、粘着剤又は接着剤が用いられる。
接着剤は、被着体に対して人力で剥離できない接着強度で接着可能で、又は、被着体に対して人力で剥離できる程度の接着強度で接着可能で、再貼付できないものをいう。前記接着剤としては、主たる樹脂成分の分類で、ウレタン系接着剤、アクリル系接着剤、酢酸ビニル系接着剤などが挙げられる。また、前記接着剤としては、その硬化形態での分類で、加熱によって接着性を生じる感熱型、紫外線や可視光などで硬化する光硬化型、有機溶剤揮発型、水系溶媒乾燥型、2液反応型などが挙げられる。
例えば、主ラベルBの貼着剤層62は、感圧型粘着剤又は感熱型粘着剤などの粘着剤から形成され、好ましくは感圧型粘着剤から形成される。
【0032】
図5及び
図6に示すように、前記物品Dの表面には、主ラベルBが貼り付けられている。詳しくは、物品Dの本体部51の1つの平坦な表面5aの面内に、貼着剤層62を介して主ラベルBが貼り付けられている。従って、主ラベルBは、平坦な表面5aと平行に貼り付けられている。
貼着剤層62が粘着剤から形成されている場合には、主ラベルBは、物品Dの表面に剥離可能に貼り付けられており、貼着剤層62が接着剤から形成されている場合には、主ラベルBは、物品Dの表面に剥離不能に貼り付けられている。
主ラベルBは、上記曲率半径の小さい1つの弧状の縁71aを上側にして物品Dの表面に貼り付けられている。主ラベルBが貼り付けられた状態において、主ラベルBの縁7aの周囲には、主ラベルBが貼り付けられた本体部51の平坦な表面5aの一部分が露出している。
図示例では、主ラベルBが貼り付けられた物品Dの面は平面視略台形状(好ましくは、平面視略等脚台形)であり、この略台形状の面に、平面視略二等辺三角形状の主ラベルが貼り付けられている。なお、前記略二等辺三角形状の主ラベルは、その頂角を略台形状の面の上底側に向けて配置されている。
【0033】
<ラベル付き物品>
図7乃至
図10は、第1実施形態のラベル付き物品Cを示す。
図9は、
図7のラベル付き物品Cと同じであるが、副ラベルAの第1貼付け部位1、第2貼付け部位2及び非貼付け部位3の、物品D及び主ラベルBに対する位置関係を判り易くするために、便宜上、副ラベルAの第1貼付け部位1に無数のドットを付し、第2貼付け部位2に網掛けを付した正面図である。なお、
図9で表された副ラベルAのうち、無地部分は非貼付け部位3である。また、
図10では、第1貼付け部位1及び第2貼付け部位2の位置を判り易くするために、上記第2の態様(部分的に粘着剤層42を設ける態様)の副ラベルAを表している(
図12も同様)。
図7乃至
図10において、ラベル付き物品Cは、物品Dと、前記物品Dの表面に貼り付けられた主ラベルBと、前記物品Dの表面と前記主ラベルBの表面に跨がって貼り付けられた副ラベルAと、を有する。
前記副ラベルAは、その非貼付け部位3が主ラベルBの非直線状縁部に対応しつつ、第1貼付け部位1が物品Dの表面に貼り付けられ且つ第2貼付け部位2が主ラベルBの表面に貼り付けられている。
このようなラベル付き物品Cは、上記副ラベルAの非貼付け部位3が主ラベルBの非直線状縁部に対応するように位置合わせして、第1貼付け部位1を物品Dの表面に貼り付け、第2貼付け部位2を主ラベルBの表面に貼り付けることによって得ることができる。
【0034】
具体的には、副ラベルAは、主ラベルBの表面の一部分と物品Dの表面の一部分に重なるようにして、両表面に跨がって貼り付けられている。ただし、副ラベルAは、主ラベルBの表面の全部に重なっていない。
主ラベルBとの関係において、副ラベルAは、主ラベルBの縁部7のうち一部分の縁部及びその縁部7よりも内側の領域に重なっている。以下、主ラベルBの縁部7のうち、副ラベルAを貼り付けた際に副ラベルAが重なる縁部7を「重なり縁部」といい、主ラベルBの縁部7よりも内側の領域のうち、副ラベルAを貼り付けた際に副ラベルAが重なる内側の領域を「重なり内側領域」という場合がある。
副ラベルAの中間非貼付け部位31の非粘着面4bは、主ラベルBの重なり縁部に対面され、副ラベルAの第2貼付け部位2の粘着面4aは、主ラベルBの重なり内側領域に対面されている。非粘着面4bを有する中間非貼付け部位31は、主ラベルBの表面に対して実質的に接着不能であるので、副ラベルAの中間非貼付け部位31は、主ラベルBの非直線状縁部を含む重なり縁部の全体に実質的に貼り付かずに重なっている。粘着面4aを有する第2貼付け部位2は、主ラベルBの表面に対して接着可能であるので、副ラベルAの第2貼付け部位2は、主ラベルBの重なり内側領域の全体に剥離可能に貼り付いている。
副ラベルAの非貼付け部位3が対応する主ラベルBの重なり縁部は、図示のように、弧状の縁71aを有する弧状縁部71を含んでいることが好ましい。
【0035】
物品Dとの関係において、副ラベルAは、主ラベルBの重なり縁部の外側における物品Dの表面に重なっている。以下、物品Dの表面のうち、副ラベルAを貼り付けた際に副ラベルAが重なる部分を「重なり表面部」という場合がある。
副ラベルAの第1貼付け部位1の粘着面4aは、重なり表面部に対面されている。粘着面4aを有する第1貼付け部位1は、物品Dの表面に対して接着可能であるので、副ラベルAの第1貼付け部位1は、物品Dの重なり表面部に剥離可能に貼り付いている。なお、副ラベルAの中間非貼付け部位31を主ラベルBの非直線状縁部を含む重なり縁部のみに対面させるように、正確に位置合わせして副ラベルAを貼り付けることは困難であるため、図示のように、副ラベルAの中間非貼付け部位31は、主ラベルBの重なり縁部と物品Dの重なり表面部に跨がって対面されている。
上述のように、主ラベルBの縁7aの周囲には主ラベルBが貼り付けられた本体部51の表面の一部分が露出しているので、副ラベルAの第1貼付け部位1は、その本体部51の平坦な表面5aに貼り付けられており、従って、副ラベルAが貼り付けられた状態において、第1貼付け部位1と第2貼付け部位2とは略平行である。
【0036】
なお、第1貼付け部位1の外側に位置し且つ非粘着面4bを有する中間非貼付け部位31は、物品Dの表面に対して実質的に接着不能であるので、副ラベルAの残部非貼付け部位32は、物品Dに貼り付かず、物品Dから離れて突出している。
【0037】
本発明のラベル付き物品Cは、副ラベルAが貼り付けられている。かかる副ラベルAは、本実施形態のようなPOPラベルとして利用できるので、広告宣伝効果に優れたラベル付き物品Cを提供できる。また、副ラベルAは、物品Dと主ラベルBに跨がって貼り付けられているので、不用意に剥がれることもない。
かかる副ラベルAは購入後に不必要となるので、通常、ラベル付き物品Cを購入した消費者が、副ラベルAを引き剥がして廃棄することが多い。この際、物品Dから離れている残部非貼付け部位32を指で摘み、
図11及び
図12に示すように、副ラベルAを反転させるようにして副ラベルAを剥離する。上側に残部非貼付け部位32が突出するように貼り付けられている図示例の副ラベルAにあっては、残部非貼付け部位32を下方に引き出すようにして副ラベルAを剥離する。
【0038】
本発明のラベル付き物品Cは、副ラベルAが物品Dと主ラベルBに跨がって貼り付けられているが、非貼付け部位3が主ラベルBの非直線状縁部を含む重なり縁部に対応しているので、主ラベルBの非直線状縁部を含む重なり縁部には副ラベルAが実質的に接着されていない(完全に接着していない、又は、極めて弱く接着している)。このため、
図11及び
図12に示すように、副ラベルAの剥離時に、主ラベルBの縁7aを含む縁部7が副ラベルAによって引っ張られることがなく、主ラベルBが副ラベルAの剥離に追従し難くなる。よって、副ラベルAの剥離時に、主ラベルBが剥離することを防止できる。また、主ラベルBが紙や不織布などの材料破壊を生じ易い材料からなる表層を有する場合でも、副ラベルAの剥離時に主ラベルBが材料破壊を生じることを防止できる。
【0039】
特に、弧状の縁71aを含む弧状縁部71のような非直線状縁部においては、その弧状の縁71aを起点として主ラベルBが剥離又は材料破壊を生じ易いが、本発明のように、副ラベルAの非貼付け部位3が主ラベルBの弧状の縁71aを含む縁部7(非直線状縁部)に対応していることにより、副ラベルAの剥離時に、主ラベルBの剥離又は材料破壊を確実に防止できる。
また、平坦な表面5aに主ラベルBが貼り付けられている場合において、主ラベルBの縁部7に捲り力が加わると主ラベルBが剥がれ易くなるが、本発明のラベル付き物品Cによれば、主ラベルBが物品Dの平坦な表面5aに貼り付けられていても、主ラベルBの剥離又は材料破壊を防止できる。
一般に、上記例示のような、物品Dの平面視略台形状の面に、その上底に頂角を対応させつつ略二等辺三角形の主ラベルBが貼り付けられている場合において(換言すると、主ラベルBが貼り付けられる物品Dの面と主ラベルBの大きさがいずれも蓋部52に向かうに従って小さくなっていく場合において)、この主ラベルのみに副ラベルを貼り付けると、副ラベルの貼着面積が少なくなって副ラベルが脱落しやすくなる。この点、本発明のラベル付き物品Cは、副ラベルAが物品Dと主ラベルBとに跨って貼着されるので、副ラベルAの貼着面積を十分に確保できる一方で、非貼付け部位3を設けることによって、副ラベルAの剥離に伴う主ラベルBの剥離又は材料破壊を確実に防止できる。
【0040】
本発明のラベル付き物品は、上記第1実施形態に限られず、本発明の意図する範囲で様々に変更できる。以下、本発明の他の実施形態を説明するが、主として上記で示した実施形態と異なる構成について説明し、同様の構成等については、その説明を省略し、用語及び符号を援用することがある。
【0041】
[第2実施形態]
上記第1実施形態に説明したように、非直線状縁部として屈曲状の縁を有する屈曲縁部を有する主ラベルBに副ラベルAを貼り付けてもよく、略円筒状又は略楕円筒状の本体部51を有する物品Dに主ラベルB及び副ラベルAを貼り付けてもよい。第2実施形態では、これらの形態について詳述する。
図13及び
図14に示すように、物品Dは、飲食物などの商品が収容された硬質容器からなる。
この物品Dは、上記第1実施形態と同様に、商品を収容する本体部51と、前記本体部51の商品出入れ口を開閉可能に閉塞する蓋部52と、を有する。本体部51は、略円筒状の第1部511と、円筒部と一体的に形成された略円錐台状の第2部512と、を有し、円錐台部の上方に蓋部52が設けられている。別の観点では、物品Dは、蓋部52と、略円筒状の胴部511と、胴部511から蓋部52に向かうに従って次第に縮径した肩部512と、を有するとも言える。
なお、特に図示しないが、第1部511が略楕円筒状に形成され、第2部512が略楕円錐台状に形成されていてもよい。
前記第1部511は、曲率半径の大きい円弧状の表面5bを有する。かかる円弧状の表面5bは、2次元的な円弧面である。
【0042】
この略円筒状の第1部511の円弧状の表面5bに、主ラベルBが貼着剤層を介して貼り付けられている。主ラベルBは、平面視多角形状であり、少なくとも3つの屈曲状の縁72aを有する。
なお、屈曲状の縁72aの角度は、特に限定されないが、余りに180度に近いと直線に近似するので、例えば、屈曲状の縁72aの角度は、120度以下であり、好ましくは、110度以下である。屈曲状の縁72aの角度が小さいほど、本発明の効果が顕在化するが、余りに角度が小さすぎると、屈曲状の縁72aを含む屈曲縁部72の幅が細くなり過ぎる。かかる観点から、屈曲状の縁72aの角度は、30度以上が好ましく、45度以上がより好ましい。
図示例では、平面視略長方形状(又は正方形状)の主ラベルBを表しており、かかる主ラベルBは、4つの屈曲状の縁72aを有し、各屈曲状の縁72aは直角である。
主ラベルBは、本体部51の第1部511の周囲に巻き付けるようにして貼り付けられている。図示例では、主ラベルBは、第1部511の周囲半分程度に貼り付けられているが、これ以下又はこれ以上に亘って貼り付けられていてもよい。
【0043】
図15に示すように、副ラベルAは、第1実施形態と同様に、第1貼付け部位1と、第2貼付け部位2と、中間非貼付け部位31と、を有し、さらに、残部非貼付け部位32を有する。なお、本実施形態では、平面視略四角形状の副ラベルAを図示している。
図15では、便宜上、副ラベルAの第1貼付け部位1に無数のドットを付し、第2貼付け部位2に網掛けを付しており、無地部分は非貼付け部位3である(以下、
図16、
図18、
図19、
図21乃至
図23も同様)。
【0044】
第2実施形態のラベル付き物品Cも、第1実施形態と同様に、副ラベルAの非貼付け部位3が主ラベルBの非直線状縁部(屈曲縁部72)に対応しつつ、第1貼付け部位1が物品Dの表面に貼り付けられ且つ第2貼付け部位2が主ラベルBの表面に貼り付けられている。また、副ラベルAの残部非貼付け部位32が、物品Dに貼り付かず、第2部512の前方において物品Dから離れて突出している。
【0045】
[第3実施形態]
上記第1及び第2実施形態では、副ラベルAの一部分(残部非貼付け部位32)を物品Dから突出させて貼り付ける場合を説明したが、副ラベルAの略全体を物品Dの表面に沿わせるように貼り付けてもよい。
図18に示すように、副ラベルAは、第1実施形態と同様に、第1貼付け部位1と、第2貼付け部位2と、中間非貼付け部位31と、を有する。また、必要に応じて、比較的小さい領域に、残部非貼付け部位32が設けられる。この残部非貼付け部位32を設けることにより、残部非貼付け部位32を副ラベルAの剥離起点として利用できる。
図示例では、第2貼付け部位2、中間非貼付け部位31、第1貼付け部位1、残部非貼付け部位32の順で配置されている。
【0046】
図19及び
図20は、第3実施形態の副ラベルAが貼り付けられたラベル付き物品Cを示す。
このラベル付き物品Cも、主ラベルBが平坦な表面5aに貼り付けられた物品Dと、主ラベルB及び物品Dに跨がって貼り付けられた副ラベルAと、を有し、副ラベルAの非貼付け部位3が主ラベルBの非直線状縁部(屈曲縁部72)に対応しつつ、第1貼付け部位1が物品Dの表面に貼り付けられ且つ第2貼付け部位2が主ラベルBの表面に貼り付けられている。副ラベルAは、その全体が物品Dの表面に沿って貼り付けられている。なお、角部に残部非貼付け部位32が設けられている副ラベルAにあっては、その角部において物品Dの表面に非接着であるが、その残部非貼付け部位32も物品Dの表面に沿って略接している。
このように副ラベルAの略全体が物品Dの表面に沿って貼り付けられていてもよく、このような副ラベルAは、例えば、キャンペーンラベルとして利用できる。すなわち、ラベル付き物品Cを購入した消費者は、副ラベルAを引き剥がし、その副ラベルAに表示された懸賞に応募したり、或いは、籤などで楽しむことができる。
【0047】
[第4実施形態]
上記第1乃至第3実施形態では、副ラベルAの中間非貼付け部位31が、主ラベルBの重なり縁部の全体に対応しているが、重なり縁部の一部分に対応するようにして副ラベルAが貼り付けられていてもよい。
図21に示すように、副ラベルAは、第1実施形態と同様に、第1貼付け部位1と、第2貼付け部位2と、中間非貼付け部位31と、残部非貼付け部位32と、を有する。第1実施形態では、第1貼付け部位1と第2貼付け部位2は、中間非貼付け部位31を挟んで独立していたが、第4実施形態では、第1貼付け部位1と第2貼付け部位2の間に中間非貼付け部位31を有しつつ、第1貼付け部位1と第2貼付け部位2は、その両側において連設されている。つまり、両側において粘着面が連続している。
図22は、第4実施形態の副ラベルAが貼り付けられたラベル付き物品Cを示す。
このラベル付き物品Cも、主ラベルBが貼り付けられた物品Dと、主ラベルB及び物品Dに跨がって貼り付けられた副ラベルAと、を有し、副ラベルAの非貼付け部位3が主ラベルBの非直線状縁部(弧状縁部71又は屈曲縁部72など)に対応しつつ、第1貼付け部位1が物品Dの表面に貼り付けられ且つ第2貼付け部位2が主ラベルBの表面に貼り付けられている。ただし、副ラベルAの非貼付け部位3は、重なり縁部の全体に対応しておらず、弧状縁部71の先端側のみに対応している。また、主ラベルBのうち弧状縁部71(又は屈曲縁部72)の両側の表面には、主ラベルBの縁7aを含んで第2貼付け部位2が接着されている。
本実施形態のラベル付き物品Cは、副ラベルAを引き剥がす際に、主ラベルBが物品Dから剥がれることを防止できる。
【0048】
[第5実施形態]
上記第1乃至第4実施形態では、副ラベルAの中間非貼付け部位31が主ラベルBの1つの非直線状縁部に対応するようにして副ラベルAが貼り付けられているが、これに限定されない。
例えば、
図23に示すように、副ラベルAの中間非貼付け部位31が主ラベルBの2つの非直線状縁部に対応するように副ラベルAが貼り付けられていてもよい。図示例では、主ラベルBは、平面視略長方形状(又は正方形状)であり、1つの屈曲状の縁721aを含む屈曲縁部721と、この隣の屈曲状の縁722aを含む屈曲縁部722と、の少なくとも2つの屈曲縁部を有する。この主ラベルBの屈曲縁部721,722を含む縁部7に中間非貼付け部位31が被さり、第1貼付け部位1が物品Dの表面に貼り付けられ且つ第2貼付け部位2が主ラベルBの表面に貼り付けられている。
本実施形態のラベル付き物品Cは、副ラベルAを引き剥がす際に、主ラベルBが物品Dから剥がれることを防止できる。
【0049】
上記様々な実施形態から選ばれる2以上の実施形態を適宜組み合わせてもよく、或いは、上記様々な実施形態から選ばれる1つ又は2つ以上の構成を、それ以外の実施形態に置換などしてもよい。