特許第6912983号(P6912983)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6912983
(24)【登録日】2021年7月13日
(45)【発行日】2021年8月4日
(54)【発明の名称】閉鎖配電盤システム
(51)【国際特許分類】
   H02B 3/00 20060101AFI20210727BHJP
   H02H 3/08 20060101ALI20210727BHJP
【FI】
   H02B3/00 M
   H02H3/08 T
【請求項の数】2
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2017-174798(P2017-174798)
(22)【出願日】2017年9月12日
(65)【公開番号】特開2019-50703(P2019-50703A)
(43)【公開日】2019年3月28日
【審査請求日】2020年6月22日
(73)【特許権者】
【識別番号】513296958
【氏名又は名称】東芝産業機器システム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000567
【氏名又は名称】特許業務法人 サトー国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】高井 寛
【審査官】 太田 義典
(56)【参考文献】
【文献】 特開昭56−001706(JP,A)
【文献】 特開平02−071699(JP,A)
【文献】 特開平03−082322(JP,A)
【文献】 特開2009−178003(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2017/0089763(US,A1)
【文献】 特開平02−079699(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02B 1/46− 7/08
H02B 1/00− 1/38
H02B 15/00−15/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
外部から撮影可能に配置された電流計と、負荷への電路を開閉可能な磁気開閉器とを備える電源ユニットと、複数の前記電源ユニットを備えるコントロールセンタと、前記コントロールセンタに配置された前記電流計を撮影可能に構成された撮像カメラと、前記撮像カメラを制御する撮像カメラ制御装置と、前記撮像カメラ制御装置から情報を受信可能に構成された中央制御部とを備え、
前記中央制御部は、所定方向から投影した前記電流計の表示針の先端位置を示す水平投影位置と前記水平投影位置に対応づけられた電流値とを記憶しておき、前記所定方向とは異なる方向から前記撮像カメラが撮影した前記表示針の画像に基づいて認識した水平投影位置を、予め記憶された前記水平投影位置と比較して、前記電流計の電流値を認識し、当該電流値が異常であると判定した場合は、前記磁気開閉器を制御することにより該当する前記電源ユニットの電路を遮断する制御を行う閉鎖配電盤システム。
【請求項2】
前記撮像カメラは複数の列盤を撮影可能に構成された請求項1に記載の閉鎖配電盤システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、閉鎖配電盤システムに関する。
【背景技術】
【0002】
プラントの設備で使用するモータの制御、保護、及び監視を、閉鎖配電盤コントロールセンタ及びこれに接続される中央制御部で行う場合、種々の機器に接続される制御配線が非常に多くなって複雑化しているため、閉鎖配電盤コントロールセンタの設置工事、設備メンテナンスが複雑高度化しており、その費用が増大している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平10−185980号公報
【特許文献2】特開2001−338566号公報
【特許文献3】特開2010−165321号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
閉鎖配電盤コントロールセンタの配線工事の工期を短縮可能とし、メンテナンス性の向上を図ることができる閉鎖配電盤システムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
実施形態に係る閉鎖配電盤システムは、外部から撮影可能に配置された電流計と、負荷への電路を開閉可能な磁気開閉器とを備える電源ユニットと、複数の前記電源ユニットを備えるコントロールセンタと、前記コントロールセンタに配置された前記電流計を撮影可能に構成された撮像カメラと、前記撮像カメラを制御する撮像カメラ制御装置と、前記撮像カメラ制御装置から情報を受信可能に構成された中央制御部とを備え、前記中央制御部は、所定方向から投影した前記電流計の表示針の先端位置を示す水平投影位置と前記水平投影位置に対応づけられた電流値とを記憶しておき、前記所定方向とは異なる方向から前記撮像カメラが撮影した前記表示針の画像に基づいて認識した水平投影位置を、予め記憶された前記水平投影位置と比較して、前記電流計の電流値を認識し、当該電流値が異常であると判定した場合は、前記磁気開閉器を制御することにより該当する前記電源ユニットの電路を遮断する制御を行う。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1】第1実施形態に係る閉鎖配電盤システムの概略構成を示す図
図2】列盤の概略構成を示す正面図
図3】撮像カメラ制御装置の概略構成を示すブロック図
図4】電源ユニットの概略構成を示す図
図5】電流計の概略構成を示す正面図
図6】第2実施形態に係る閉鎖配電盤システムの概略構成を示す図
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、実施形態について図面に基づいて説明する。実施形態の説明において実質的に同一の構成部位には同一の符号を付し、説明を省略する。
【0008】
(第1実施形態)
第1実施形態について、図1から図5を参照して説明する。図1は実施形態に係る閉鎖配電盤システム1の概略構成を示す図である。図2は、複数のコントロールセンタ10を横方向に配列して構成された列盤11の概略構成を示す正面図である。図3は撮像カメラ制御装置16の概略構成を示すブロック図であり、図4は電源ユニット16の概略構成を示す図である。図5は、電源ユニット16に設けられる電流計の概略構成を示す正面図である。
【0009】
図1及び図2に示すように、閉鎖配電盤システム1は、複数のコントロールセンタ10(10a〜10e)を配列してなる列盤11、撮像カメラ14、撮像カメラ制御装置18、及び中央制御部24を備えている。コントロールセンタ10のそれぞれは矩形箱形状のコントロールセンタ本体からなるものであり、内部に複数段のスロット12を備えている。スロット12には電源ユニット16が挿抜可能に設置されている。図1においては複数の電源ユニット16が縦方向に複数配列されている例を示している。コントロールセンタ10の背面も同様の構成を有しており、複数の電源ユニット16がスロット12に挿抜可能に設けられている。後方からの外観も図1又は図2とほぼ同じ構成である。列盤11の後方に対しては、後方の画像を撮影する別の撮像カメラ及び撮像カメラ制御装置が設けられている。
【0010】
図3に示すように、撮像カメラ制御装置18は制御部18a、カメラ側入出力部18b及び中央制御部側入出力部18cを備えている。撮像カメラ14は列盤11のコントロールセンタ10の正面を撮影可能に構成されている。撮像カメラ制御装置18は撮像カメラ14を制御する制御部である。制御部18aは、CPU、RAM及びROM等により構成される記憶部、I/O、バス等を備えるマイコンを主体として構成されている。ROMには制御部18aによって撮像カメラ14を制御する制御プログラムが格納されており、制御部18aは、CPUによって当該プログラムを読み込み、実行することにより、撮像カメラ14の各部を制御するなどの所定の処理を実行している。なお、中央制御部24の構成について図示はしていないが、CPU、RAM及びROM等により構成される記憶部、I/O、バス等を備えるマイコンを主体として構成されている。
【0011】
撮像カメラ14は例えば定点カメラとし、列盤11の正面全体を一画面で撮影可能に構成されていてもよいし、撮像カメラ14に図示しない可動装置を備えて撮像カメラ14の撮影方向を可動とし、列盤11及びコントロールセンタ10の各部分を、位置をずらしつつ撮影することにより列盤11の全体を撮影可能となるように構成してもよい。カメラ側入出力部18bは撮像カメラ14に接続されており、撮像カメラ14の制御を行っている。中央制御部側入出力部18cは中央制御部24に接続しており、撮像カメラ14で撮影した画像を中央制御部24に送信する。
【0012】
図4に示すように、電源ユニット16は、配線用遮断器16a、変流器16b、磁気開閉器16c、スイッチボックス16eを備え、スイッチボックス16eは、電流計15、及びスイッチ16fを備えている。配線用遮断器16aは、過負荷や短絡などの要因で二次側の回路に異常な過電流が流れたときに電路を開放し、一次側からの電源供給を遮断することにより負荷回路や電線を損傷から保護するために用いる過電流遮断器の一種である。変流器16bは、主回路に流れる大電流を、扱い易い大きさの電流に変換するものであり、電流計15に接続されることにより、電流計15において主回路に流れる電流値を表示している。磁気開閉器16cは、電磁石の動作によって電路を開閉する電磁接触器である。
【0013】
主電源線17aは配線用遮断器16aと磁気開閉器16cとを接続している。磁気開閉器16cから見て主電源線17aとは反対側に接続された主電源線17bの端部は図示しないモータに接続されており、モータに電力を供給している。変流器16bは主電源線17aに流れる電流の電流値を変換し、制御電線17cを介して電流計15を制御する。これにより、主電源線17aに流れる電流値は電流計15に表示される。
【0014】
磁気開閉器16cに接続される制御電源17dはスイッチボックス16eに接続されており、スイッチボックス16eから中央制御部24に接続し、中央制御部24との入出力線として機能する接続線22が設けられている。これにより、磁気開閉器16cは中央制御部24と接続線22、スイッチボックス16e、及び制御電源17dを介して接続されており、中央制御部24は磁気開閉器16cを制御することができる。
【0015】
また、スイッチボックス16eにはスイッチ16fが配置されており、スイッチ16fの手動操作によっても磁気開閉器16cを制御して、主電源線17a、17bの電路の開閉を行うことができる。なお、スイッチ16fにはランプの明暗によりスイッチのオンオフを表示させるスイッチランプとしての機能を備えさせることにより、手動、もしくは中央制御部24の制御によるスイッチのオンオフを表示することができる。
【0016】
撮像カメラ14は列盤11のコントロールセンタ10の電源ユニット16それぞれに設けられた電流計15の画像を撮影し、撮像カメラ制御装置18は、撮影した電流計15の針位置を判定することにより電流計15に表示された温度を読み取る。読み取った電流値は中央制御部24に送信され、中央制御部24において電流異常であると判定されると、中央制御部24は磁気開閉器16cを解放し、電路を断路させる制御信号を送信することにより磁気開閉器16cを断路させ、これによって電源ユニット16が制御するモータ等を保護する。
【0017】
電流計15の位置の認識は例えば以下のようにして行われる。図2に示すように、例えば、列盤11には列盤11の全体的な位置、大きさ等を把握するための列盤アライメントマークG1〜G4(以下これらをまとめて列盤アライメントマークGと称する)が設けられており、また、各コントロールセンタ10(10a〜10e)には各コントロールセンタ10の位置を認識するためのローカルアライメントマークA1〜A4、B1〜B4、C1〜C4、D1〜D4、E1〜E4(以下、これらをまとめてローカルアライメントマークAと称する)がコントロールセンタ10a〜10eのそれぞれに配置されている。これら列盤アライメントマークG及びローカルアライメントマークAの位置座標はあらかじめ撮像カメラ制御装置18の記憶部に記憶されている。
【0018】
また、列盤11内の各コントロールセンタ10の位置マップ、各コントロールセンタ10に設けられるスロット12の位置マップ、及び、各スロット12内の電流計15の位置座標も撮像カメラ制御装置18の記憶部に記憶されている。従って、列盤アライメントマークGでコントロールセンタ10の位置を認識し、ローカルアライメントマークAで各コントロールセンタ10の詳細な位置を把握し、さらに、各コントロールセンタ10のスロット12の位置マップ、電流計15の座標により電流計15の位置を認識することによりそれぞれの電流計15を特定し、電流計15の電流値を把握する。以下に、その手順の一例を説明する。
【0019】
まず、撮像カメラ14によって撮像カメラ制御装置18に送信された列盤アライメントマークGの位置座標を認識する。これにより、列盤11の縦横軸方向、ねじれ角を算出する。この算出結果を基にして、座標中心を特定し、予め記憶している列盤11に属するコントロールセンタ10のローカルアライメントマークAの位置座標に補正値を付与する。次に、列盤11内の各コントロールセンタ10内のローカルアライメントマークAを画像認識することによりローカルアライメントマークAの位置座標を認識する。
【0020】
これにより、各コントロールセンタ10の縦横軸方向や座標基準位置を算出し、算出結果を基にして、予め記憶しているスロット12の位置マップ、各スロット12の電流計15の位置座標を補正することにより電流計15の正確な位置を認識する。これにより、スロット12のそれぞれに配置された電流計15のそれぞれの位置情報を認識することができるため、それぞれの電流計15を特定することができる。
【0021】
電流計15の電流値は、例えば以下のように認識することができる。図5に示すように、電流計15の表示針15aの先端位置の、図中の矢印方向からの水平投影位置と、電流値との対応を予め準備しておく。この水平投影位置は表示針15aの先端の余弦位置に相当する。撮像カメラ14によって撮影した表示針15aの画像から表示針15aの先端位置の水平投影位置を認識し、これによって電流値を認識できる。撮像カメラ14による画像処理で表示針15aの先端位置を認識しやすくするために、表示針15aの先端と回転軸中心に位置を示すマーカーを備えるようにしてもよい。
【0022】
第1実施形態に係る閉鎖配電盤システム1によれば以下の効果を得る。
閉鎖配電盤システム1は、列盤11を構成するコントロールセンタ10、撮像カメラ14、撮像カメラ制御装置18、中央制御部24を備える。コントロールセンタ10の各電源ユニット16には電流計15が配置されている。電流計15は、コントロールセンタ10正面に外部から視認可能な位置に配置されている。撮像カメラ14によって電流計15の画像を撮影し、撮影した電流計15の表示針15aの先端位置の平行投影位置から電流値を読み取る。読み取った電流値は中央制御部24に送信され、中央制御部24は電流値が異常であると判定した場合は、電源ユニット16の磁気開閉器16cを制御することにより主電源の電路を遮断し、電源ユニット16が制御するモータ等の負荷を保護する。電流値が異常であるか否かは、例えば、中央制御部24に、予め電流異常を判定するための閾値情報を記憶しておき、電流値がこの閾値を超えたか否かで判定する。
【0023】
これにより、各電源ユニット16から中央制御部24に電流値情報を送信するための信号線を無くすことができる。電源ユニット16は列盤11全体では多数が配置されているため、電源ユニット16と中央制御部24とを接続する信号線は膨大なものとなる。実施形態に係る閉鎖配電盤システム1の構成によれば上記信号線を無くすことができるため、列盤11、コントロールセンタ10の構成を簡略することができる。
【0024】
これにより、コントロールセンタ10の設置時における配線工事の工期を短縮可能とし、コントロールセンタ10のメンテナンス性向上を図ることができる。また、これにより、過負荷運転による電動機の発熱保護を行うための熱動継電器が不要となるため、コントロールセンタ10のコストを低減することが可能となり、また、メンテナンス性向上を図ることができる。
【0025】
また、各電源ユニット16の電流値情報を中央制御部24に送信するための信号線は、撮像カメラ14の撮像カメラ制御装置18から中央制御部24に接続される信号線だけでよいことになる。すなわち、各スロット12と中央制御部24とを接続する信号線すなわち各スロット12の個数分の信号線を、撮像カメラ制御装置18と中央制御部24とを接続する1本の信号線に減らすことができる。これにより、コントロールセンタ10の設置時における配線工事の工期を短縮可能とし、コントロールセンタ10のメンテナンス性向上を図ることができる。
【0026】
また、列盤11のコントロールセンタ10の構成を変更する際にも、列盤11及びコントロールセンタ10のアライメント座標、電流計15の座標のデータを書き換えればよいため、電流値を送信するための信号線を接続し直すなどの手間のかかる配線工事が不要となり、配線工事の工期を短縮することが可能となる。
【0027】
(第2実施形態)
次に、第2実施形態について説明する。図6は第2実施形態に係る閉鎖配電盤システム1の概略構成を示す図である。第2実施形態の構成において、第1実施形態の構成と異なる点は、第1実施形態に係る閉鎖配電盤システム1においては撮像カメラ14によって電流計15の画像を撮影して電流計15から電流値を読み取っていたのに対し、赤外線カメラ32によって、列盤11のコントロールセンタ10の各スロット12の温度分布を撮影する点である。
【0028】
図6には示されていないが、第2実施形態においても図2と同様の列盤アライメントマークG及びローカルアライメントマークAが設けられており、赤外線カメラ32によって撮影された画像から、赤外線カメラ制御装置34はスロット12すなわち電源ユニット16の位置を認識している。また、赤外線カメラ制御装置34の構成は、第1実施形態の撮像カメラ制御装置18の構成と同様である。
【0029】
第2実施形態において、電流異常が生じると、その場所の電源ユニット16が発熱し、電源ユニット16が配置されるスロット12の表面の温度が上昇することにより発熱部30が発生する。従って、赤外線カメラ32によって撮影された列盤11のコントロールセンタ10の表面の温度分布を解析すれば、発熱部30を検知することができ、発熱部30の位置に対応するスロット12すなわち電源ユニット16を特定することができる。
【0030】
第2実施形態においては、赤外線カメラ32によって列盤11の温度分布を撮影する。撮影された温度分布から、発熱部30を検知し、発熱部30の位置に対応するスロット12すなわち電源ユニット16を特定する。これが発熱している電源ユニット16となる。発熱している電源ユニット16を特定した場合、中央制御部24は、電源ユニット16の磁気開閉器16cを制御することにより電路を遮断し、電源ユニット16が制御するモータ等の負荷を保護する。スロット12すなわち電源ユニット16が発熱しているか否かは、例えば、中央制御部24に、予め、温度異常を判定するための閾値情報を記憶しておき、赤外線カメラ32によって撮影された発熱部30の温度がこの閾値を超えたか否かで判定することができる。
【0031】
第2実施形態に係る閉鎖配電盤システム1によれば、第1実施形態と同様の効果を奏する。
【0032】
以上のように、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【0033】
なお、第1実施液体及び第2実施形態において、撮像カメラ14又は赤外線カメラ32に撮影方向を変更する機能を追加して、一つの撮像カメラ14又は赤外線カメラ32で複数の列盤11を撮影する構成としてもよい。
【0034】
また、撮像カメラ制御装置18又は赤外線カメラ制御装置34の記憶部に列盤アライメントマークG及びローカルアライメントマークAの位置座標、各コントロールセンタ10の位置マップ、各コントロールセンタ10に設けられるスロット12の位置マップ、及び、各スロット12内の電流計15の位置座標も撮像カメラ制御装置18の記憶部に記憶されるように構成したが、これらの機能を中央制御部24が備えるものとして構成してもよいし、さらに、撮像カメラ制御装置18及び赤外線カメラ制御装置34を無くし、撮像カメラ14及び赤外線カメラ32を制御する機能を中央制御部24が担うように構成してもよい。
【0035】
また、中央制御部24において電流値異常もしくは温度異常を判定することとしたが、撮像カメラ制御装置18ガこれら機能を備えるように構成し、撮像カメラ制御装置18から中央制御部24には、異常を検出したスロット12の位置情報を送信するようにしてもよい。
【符号の説明】
【0036】
1…閉鎖配電盤システム、10…コントロールセンタ、11…列盤、14…撮像カメラ、16…電源ユニット、16a…配線用遮断器、15…電流計、18…撮像カメラ制御装置、18a…制御部、24…中央制御部、30…発熱部、32…赤外線カメラ、34…赤外線カメラ制御装置
図1
図2
図3
図4
図5
図6