(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、遊技球の研磨揚送装置の一実施形態について説明する。
図1に示すように、研磨揚送システムの一例である遊技システム10は、複数の島設備11を備える。島設備11は、遊技機の一例であるパチンコ遊技機12を設置するための設備である。島設備11は、遊技場などに設置される所謂「遊技島」である。本実施形態の遊技システム10は、第1島設備11aと、第2島設備11bと、を含んで構成される。遊技システム10は、第1島設備11a及び第2島設備11bとは別の島設備11を含まないで構成されてもよく、別の島設備11を含んで構成されてもよい。
【0014】
島設備11には、複数のパチンコ遊技機12が水平方向に沿って並ぶように固定される。以下、パチンコ遊技機12が並ぶ方向を島設備11の幅方向D1と示し、垂直方向を島設備11の高さ方向D2と示し、幅方向D1及び高さ方向D2と直交する方向(
図1の紙面と直交する方向)を島設備11の奥行方向D3と示す。幅方向D1及び奥行方向D3は、水平方向に含まれる。
【0015】
パチンコ遊技機12について説明する。
島設備11には、全て同じ種類のパチンコ遊技機12が設置されていてもよく、異なる種類のパチンコ遊技機12が設置されていてもよい。パチンコ遊技機12は、表側に遊技領域が区画された遊技盤12aと、遊技球を発射させる操作が可能な発射操作部12bと、図柄を変動させる変動ゲームを表示可能な表示装置と、遊技領域に開口する入賞口への遊技球の入球を検知する各種のセンサーと、当該センサーによる検知結果に基づいて、各種制御を行う遊技制御装置12cと、を有する。
【0016】
遊技制御装置12cは、発射操作部12bの操作に応じて遊技球が遊技領域に発射され、始動入賞口への遊技球の入球が検知されたことを契機に大当り抽選が行われ、大当りに当選すると、変動ゲームにおいて大当り図柄が導出された後、大入賞口を開放する大当り遊技が付与されるようにパチンコ遊技機12を制御する。遊技制御装置12cは、入賞口への遊技球の入球が検知されると、払出口(不図示)から賞球が払い出されるように制御する。
【0017】
パチンコ遊技機12は、島設備11から供給される遊技球を貯留する貯留部と、入賞口に入球した遊技球、及び遊技領域に開口するアウト口に入球した遊技球を排出する排出部12dと、を有する。また、一般に、パチンコ遊技機12で遊技を行う遊技者は、パチンコ遊技機12から払い出された賞球を所定の貯留容器(所謂ドル箱)に貯留する。
【0018】
島設備11a,11bに共通した構成について説明する。
図1に示すように、島設備11は、幅方向D1における中央又は略中央の上部に、遊技球を貯留する有底箱状の球タンク20を備える。球タンク20には、球タンク20に貯留された遊技球が流出する流出口201,201が形成されている。
【0019】
島設備11は、流出口201,201と各別に繋がる上球樋21,21を備える。上球樋21,21は、球タンク20から、島設備11の幅方向D1における端部に向かって下るように延びる底板と、当該底板の奥行方向D3における両縁部からそれぞれ立設された一対の側壁と、をそれぞれに有する。
【0020】
上球樋21,21は、遊技球が流下(転動)可能な球通路の一例である供給通路を形成している。図中に矢印Y1で示すように、球タンク20内の遊技球は、流出口201から各上球樋21,21に流入し、各上球樋21,21を幅方向D1における端部に向かって、それぞれ流下する。
【0021】
島設備11は、各上球樋21,21から分岐し、各パチンコ遊技機12の球受部(不図示)にそれぞれ繋がる複数の供給部22を備える。例えば、各供給部22は、内部を遊技球が通過可能な金属製コイルである。図中に矢印Y2で示すように、各上球樋21,21を流下する遊技球は、供給部22を通過することで、パチンコ遊技機12に供給される。
【0022】
島設備11は、各パチンコ遊技機12よりも下方に、下球樋23,23を備える。下球樋23,23は、島設備11の幅方向D1における両端部から中央側に向かって下るように延びる底板231と、当該底板231の奥行方向D3における両縁部からそれぞれ立設された一対の側壁232,232と、を有する(
図3参照)。回収部の一例である下球樋23,23は、それぞれ遊技球が流下(転動)可能な球通路の一例である回収通路Ktを形成する。
【0023】
島設備11は、各パチンコ遊技機12の排出部12dから排出される遊技球をそれぞれ受ける複数の排出受部24を備える。図中に矢印Y3で示すように、各排出受部24で受けた遊技球は、各下球樋23,23に流入する。そして、図中に矢印Y4で示すように、各下球樋23,23に流入した遊技球は、下球樋23,23を島設備11の幅方向D1における中央側に向かって流下する。
【0024】
島設備11は、幅方向D1における中央又は略中央に、遊技球の研磨揚送装置30を備える。図中に矢印Y5で示すように、研磨揚送装置30は、下球樋23,23を流下して集合された遊技球を取り込むとともに、取り込んだ遊技球を球タンク20に揚送する。本実施形態において、第1島設備11aに設置された第1研磨揚送装置30aと、第2島設備11bに設置された第2研磨揚送装置30bとは、同一構成の研磨揚送装置30である。本実施形態の遊技システム10において、研磨揚送装置30には、第1研磨揚送装置30aと、第2研磨揚送装置30bと、が含まれる。研磨揚送装置30の詳細については後述する。
【0025】
次に、第1島設備11aに特有の構成について説明する。
第1島設備11aは、遊技球の計数装置25を備える。計数装置25には、遊技球を投入するための投入口25aと、投入口25aから投入された遊技球を下球樋23へと還流させる還流通路25cと、が形成されている。計数装置25は、投入口25aから投入された遊技球を計数する計数部25bを有する。計数装置25は、遊技球の計数結果を表示する表示部、及び遊技球の計数結果を媒体に印刷する印刷部を有していてもよい。計数装置25は、遊技球が投入される投入装置の一例である。
【0026】
計数装置25では、貯留容器(所謂ドル箱)に貯留された遊技球が、遊技場の管理者などによって、投入口25aに投入されると、遊技球は、計数部25bによって計数された後、還流通路25cを通過して下球樋23に流入する。本実施形態の計数装置25は、遊技システム10を構成する複数の島設備11のうち、全部の島設備11に装備されておらず、第1島設備11aを含む一部の島設備11に装備されている。つまり、本実施形態において、第1研磨揚送装置30aは、少なくとも計数装置25に投入された遊技球を揚送する。一方、第2研磨揚送装置30bは、計数装置25に投入された遊技球を揚送しないようになっている。
【0027】
以下、研磨揚送装置30について詳しく説明する。
図2〜
図4に示すように、研磨揚送装置30は、遊技球と研磨材とを攪拌しながら揚送することによって、遊技球の研磨と揚送と同時に可能に構成されている。研磨材は、好ましくは粒状研磨材である。粒状研磨材は、その一例として粒状の樹脂片(所謂ペレット)を採用することができる。
【0028】
本実施形態において、研磨揚送装置30は、当該研磨揚送装置30の幅方向Dwが幅方向D1に一致し、高さ方向Dhが高さ方向D2に一致し、且つ奥行方向Ddが奥行方向D3に一致した状態で、島設備11に設置されている。なお、研磨揚送装置30は、方向D1〜D3がそれぞれ方向Dw,Dh,Ddに一致した状態で設置されることに限らず、一致しない状態で設定されてもよい。
【0029】
研磨揚送装置30は、遊技場の床面に固定されたベース31と、ベース31に立設された支柱32と、を有する。球タンク20は、支柱32によって島設備11の上側に支持されている。研磨揚送装置30は、島設備11の下側において、下球樋23,23を流下する遊技球を受け入れ可能に構成された受入部40を備える。
【0030】
図5〜
図7に示すように、受入部40は、上方に向かって開口する開口部411が形成された有底箱状の本体箱41を有する。本体箱41において幅方向D1に対向する両側壁には、それぞれ、遊技球の流下方向における各下球樋23,23の下流端部が接続されている。即ち、下球樋23,23を流下する遊技球は、受入部40の側方から受入部40に流入する。本体箱41内において、下球樋23,23の底板231の直ぐ下側部分は、各下球樋23,23から遊技球を受け入れる受入口412である。受入口412は、平面視において四角形の開口部である。
【0031】
受入部40は、蓋42を有する。蓋42は、当該蓋42が閉じられた状態において、開口部411を覆う蓋板421と、蓋42が閉じられた状態において、奥行方向Ddに沿って延びるとともに、蓋板421の下面から下方に向かって突出する規制板422と、を有する。
【0032】
また、受入部40は、ナイロン製の板材であるナイロン板43を有する。本実施形態のナイロン板43は、平面視において四角形の板状であり、同じく四角形である受入口412を覆うことができる大きさである。なお、ナイロン板43は、受入口412を覆うことができるように、受入口412に対応した形状及び大きさであれば、四角形に限らず、四角形とは異なる多角形であってもよく、円形や楕円形であってもよい。
【0033】
ナイロン板43は、本体箱41内の受入口412に対して着脱自在に構成されている。本実施形態では、ナイロン板43を本体箱41内に取り付けると、受入口412がナイロン板43によって覆われる一方、ナイロン板43を本体箱41から取り外すと、受入口412が開放される。例えば、ナイロン板43は、本体箱41内に形成された段部に嵌め込むように装着可能に構成されていてもよく、本体箱41内に設けられたクランプを一例とする固定手段によって挟み込まれるように装着可能に構成されていてもよい。
【0034】
受入口412を覆うように、ナイロン板43が本体箱41内に取り付けられており、且つ蓋42が閉じられた状態では、蓋42の規制板422の先端とナイロン板43の上面とが接触する、又は規制板422の先端とナイロン板43の上面との離間距離が遊技球の直径未満となる(
図7参照)。以下の説明では、ナイロン板43を本体箱41内に取り付けた状態において、本体箱41の内部空間のうち、ナイロン板43(受入口412)よりも上側の空間を第1室41aと示し、ナイロン板43(受入口412)よりも下側の空間を第2室41bと示す。
【0035】
ナイロン板43の厚さは、例えば遊技球の直径の10分の1以上5倍以下であり、好ましくは遊技球の直径と同じ又は略同じである。なお、ナイロン板43の厚さは、これらに限らず、適宜変更してもよい。ナイロン板43には、当該ナイロン板43を厚さ方向(高さ方向Dd)に貫通する複数の通過孔431が形成されている。
【0036】
図8に示すように、複数の通過孔431は、ナイロン板43の面方向のうち、第1方向に沿った第1長さが、第1方向と直交する第2方向に沿った第2長さに比して長い長孔である。なお、各通過孔431の第1長さ及び第2長さは、遊技球の直径よりも長い。つまり、平面視において、複数の通過孔431は、遊技球よりも大きい孔であり、それぞれ遊技球が通過可能な大きさである。
【0037】
そして、ナイロン板43のうち、幅方向D1における中央線に沿った部分には、当該中央線に沿って延びるように、且つ中央線を挟んで2列に並ぶように、複数の通過孔431が形成されている。一方、ナイロン板43のうち、幅方向D1における両縁部側には、幅方向D1に沿って延びるように、複数の通過孔431が形成されている。なお、蓋42が閉じられた状態であるとき、平面視において、ナイロン板43の幅方向D1における中央線と規制板422とが重なる(
図5及び
図7参照)。
【0038】
図2〜
図4に示すように、研磨揚送装置30は、円筒状である揚送管35を備える。揚送管35は、その内部空間として、遊技球が揚送されるときに通過する球通路の一例である揚送通路Ytを形成している。揚送管35は、遊技場の床面に沿って延びる第1部分351と、第1部分351に繋がる部分であって上方に向かって湾曲する第2部分352と、第2部分352に繋がる部分であって高さ方向Dhに沿って延びる第3部分353と、を有する。つまり、揚送管35(揚送通路Yt)は、全体としてJ字型である。したがって、揚送通路Ytは、少なくとも一部が水平方向と交差する方向に延びる。揚送管35は、遊技球の揚送通路Ytが形成された通路部の一例である。
【0039】
揚送管35の第1部分351は、受入部40の本体箱41と奥行方向Ddに隣接する。揚送管35の第1部分351には、本体箱41の内壁面のうち受入口412よりも下側部分(第2室41b)に開口する第1流入口351aが形成されている(
図5参照)。本体箱41内の遊技球は、第1流入口351aから揚送通路Ytに流入する。このように、揚送管35には、遊技球が揚送通路Ytに流入可能である流入開口の一例として、第1流入口351aが形成されている。本実施形態において、第1流入口351aは、受入口412よりも遊技球の流入方向における下流側の部分である。つまり、上述のナイロン板43は、第1流入口351aよりも遊技球の流入方向における上流側の部分に対して着脱が可能であるといえる。
【0040】
また、揚送管35の第1部分351には、上方に向かって開口する第2流入口351bが形成されている(
図5参照)。なお、本実施形態の研磨揚送装置30では、粒状研磨材が第2流入口351bから揚送通路Ytに流入するとともに、揚送通路Yt内において遊技球と混合される。
【0041】
研磨揚送装置30は、揚送管35(揚送通路Yt)に収容されたスクリュー36を有する(
図7参照)。研磨揚送装置30は、スクリュー36を回転させる駆動手段の一例であるモーター37を有する。モーター37は、球タンク20の上部に固定されている。モーター37の回転軸は、駆動ベルト(不図示)を介してスクリュー36の上端部と接続されている。
【0042】
本実施形態の研磨揚送装置30では、モーター37が駆動すると、スクリュー36が回転する。本実施形態において、モーター37は、一定の速度で回転する。つまり、スクリュー36による遊技球及び粒状研磨材の搬送速度は一定である。モーター37とスクリュー36とは、駆動ベルトに限らず、1又は複数のギアを介して接続されていてもよく、直接的に接続されていてもよい。
【0043】
本実施形態の研磨揚送装置30では、揚送管35のうち第1部分351内において、第1流入口351aから流入した遊技球と、第2流入口351bから流入した粒状研磨材とが混合される。そして、揚送通路Ytでは、スクリュー36の回転によって、遊技球と粒状研磨材とが混ぜ合わされながら、遊技球と粒状研磨材とが球タンク20に向かって揚送される。このとき、揚送通路Ytでは、遊技球と粒状研磨材とが擦り合わされることによって、遊技球に付着した汚れが除去される。このように、スクリュー36は、揚送通路Yt内の遊技球を粒状研磨材が混在した状態で搬送することにより、遊技球の研磨と揚送とを行う揚送部の一例である。つまり、スクリュー36は、第1流入口351aから流入した遊技球を搬送するようになっている。
【0044】
図2及び
図3に示すように、研磨揚送装置30は、島設備11の上部において、揚送管35の第3部分353に繋がる分離部50を備える。分離手段の一例である分離部50は、揚送通路Ytを通過するように揚送されてきた遊技球と粒状研磨材とを分離する。分離部50は、その一例として、分離部50の底面501にスリット502を形成することにより構成できる。この場合、スリット502の間隔は、遊技球の直径よりも狭く、且つ粒状研磨材の粒径よりも広く設定される。
【0045】
このような構成によれば、矢印Y7に示すように、揚送通路Ytから分離部50に流入した遊技球は、スリット502を落下せずに分離部50を通過可能である。分離部50は、球タンク20に接続されている。分離部50を通過した遊技球は、球タンク20に流入する。一方、矢印Y8に示すように、揚送通路Ytから分離部50に流入した粒状研磨材は、スリット502から落下する。
【0046】
研磨揚送装置30は、分離部50において遊技球から分離された粒状研磨材を還流させる還流手段の一例である還流管52を備える。還流管52は、その内部空間として、粒状研磨材を還流させる還流通路Rtを形成している。還流通路Rtは、粒状研磨材を貯留する貯留空間でもある。
【0047】
還流管52は、高さ方向Dhに沿って延びる。還流管52の上端部には、スリット502よりも下側において上方に向かって開口し、スリット502を落下する粒状研磨材を受け入れ可能な受入口521が形成されている。還流管52の下端部は、第2流入口351bに接続されている。分離部50において遊技球から分離された粒状研磨材は、還流通路Rtを介して還流され、再び第2流入口351bから揚送通路Ytに供給される。
【0048】
また、研磨揚送装置30は、分離部50において分離された粒状研磨材を洗浄する洗浄手段の一例である洗浄機構を備えてもよい。洗浄機構は、洗浄用媒体の一例である水や洗剤を噴霧する噴霧機構を含んで構成することが例示できる。洗浄機構を備える場合、研磨揚送装置30は、粒状研磨材を乾燥する乾燥手段の一例である乾燥機構を備えてもよい。例えば、乾燥機構は、送風ファン、送風管、及び加熱装置を含んで構成することが例示できる。研磨揚送装置30は、粒状研磨材に蓄積した静電気を除去する静電気除去手段の一例である静電気除去機構を備えてもよい。
【0049】
研磨揚送装置30は、制御装置60を備える。制御装置60は、プログラムを実行することで各種の処理が可能な処理部と、前記プログラム及び処理部による処理結果を記憶可能な記憶部と、を有する。制御装置60は、モーター37(スクリュー36)の制御が可能であってもよく、洗浄機構、乾燥機構、及び静電気除去機構の制御を可能であってもよい。なお、研磨揚送装置30は、制御装置60を備えない構成であってもよい。
【0050】
次に、本実施形態の作用について説明する。
まず、ナイロン板43を本体箱41に取り付けた状態について説明する。
島設備11において、下球樋23,23を流下する遊技球は、本体箱41の第1室41aに流入すると、その大部分が蓋42の規制板422に衝突し、球威が減少される。同時に、遊技球が下球樋23,23のうち一方から他方へ逆流することが抑制される。本体箱41に流入した遊技球は、ナイロン板43に接触したときの摩擦によって、その球威が減少される。本体箱41に流入した遊技球は、ナイロン板43に形成された通過孔431の内周面など、ナイロン板43に衝突することによって、その球威が減少される。
【0051】
つまり、ナイロン板43を取り付けたとき、ナイロン板43を取り外したときに比して、揚送通路Ytに流入する遊技球の速度が減少される。そして、遊技球は、ナイロン板43に形成された通過孔431(受入口412)を通過し、第2室41bに流入する。第2室41bに流入した遊技球は、第1流入口351aから揚送通路Ytへ流入した後、第2流入口351bから流入する粒状研磨材と混合された状態で、スクリュー36の作用によって揚送される。このように、研磨揚送装置30では、ナイロン板43を取り付けたときには、遊技球を第1室41aにて一旦滞留させてから、第2室41bへ流入させることができる。即ち、研磨揚送装置30は、ナイロン板43の取り付けによって、第1流入口351aへの遊技球の流入量を制限可能である。
【0052】
次に、ナイロン板43を本体箱41から取り外した状態について説明する。
ナイロン板43が取り外された状態であっても、蓋42の規制板422によって、遊技球が下球樋23,23のうち一方から他方へ逆流することが抑制される。そして、本体箱41の内部には、ナイロン板43が存在しないことから、下球樋23,23を流下する遊技球は、本体箱41の内部にて滞留することなく、受入口412から流入するとともに、第1流入口351aに到達する。
【0053】
このように、研磨揚送装置30では、ナイロン板43を取り外したときには、遊技球を滞留させることなく、第1流入口351aへ到達させることができる。即ち、研磨揚送装置30は、ナイロン板43の取り外しによって、第1流入口351aへの遊技球の流入量を制限しないようにできる。また、ナイロン板43を取り外したとき、ナイロン板43を取り付けたときに比して、揚送通路Ytに流入する遊技球の速度が減少されない。
【0054】
したがって、本実施形態の研磨揚送装置30は、ナイロン板43を取り付けたり、取り外したりすることによって、第1流入口351aへの遊技球の流入量を調整可能に構成されている。即ち、ナイロン板43は、スクリュー36における単位時間当りの遊技球の揚送量を調整可能な揚送調整手段の一例を構成する。つまり、本実施形態に示す揚送調整手段には、第1流入口351aの開口面積を調整可能な調整機構及び流入調整機構の一例として、ナイロン板43を含む。そして、本実施形態のナイロン板43は、第1流入口351aの一部を覆うことが可能に構成された流入調整部材の一例である。ナイロン板43は、第1流入口351aよりも遊技球の流入方向における上流側の部分に対して着脱が可能であることによって、第1流入口351aの開口面積を調整可能であるといえる。
【0055】
また、本実施形態の研磨揚送装置30は、ナイロン板43を取り付けたり、取り外したりすることによって、第1流入口351aへ流入するときの遊技球の速度を調整可能に構成されている。ナイロン板43は、揚送通路Ytへ流入する遊技球の速度を調整可能な速度調整手段の一例を構成する。即ち、ナイロン板43は、揚送通路Ytに流入する遊技球と接触したときの摩擦によって減速させる速度調整部材の一例である。また、ナイロン板43は、揚送通路Ytに流入する遊技球との衝突によって減速させる速度調整部材の一例でもある。ナイロン板43は、第1流入口351aよりも遊技球の流入方向における上流側の部分に対して着脱が可能であることによって、揚送通路Ytに流入する遊技球の速度を調整可能である。ナイロン板43は、下球樋23,23と第1流入口351aとの間の部分に対して着脱可能である。
【0056】
ここで、島設備11において、受入部40への遊技球の流入量は、島設備11におけるパチンコ遊技機12の稼働率によって変化する。例えば、島設備11に設置されたパチンコ遊技機12のうち、遊技者が遊技を行っているパチンコ遊技機12の数が増加すればするほど、下球樋23,23への単位時間当りの遊技球の排出量が増加する。また、第1島設備11aと、第2島設備11bとを比較したときには、計数装置25を備えた第1島設備11aのほうが、計数装置25を備えない第2島設備11bに比して、下球樋23,23への遊技球の流入量が一時的に多くなり易い。これは、計数装置25を介して、各パチンコ遊技機12において賞球として払い出された遊技球が、第1島設備11aにまとめて返却されるからである。
【0057】
島設備11において、下球樋23,23に過剰量の遊技球が流入するとき、研磨揚送装置30による揚送が間に合わなくなると、下球樋23,23に遊技球が滞留する虞がある。遊技球が下球樋23,23に滞留すると、遊技球同士が噛み合ってしまうことによる球詰まりの原因となったり、球タンク20内にある遊技球が不足して、各パチンコ遊技機12への遊技球の供給が滞る原因となったりする。
【0058】
また、研磨揚送装置30では、揚送通路Ytへの遊技球の流入量が少ないとき、揚送通路Yt内における遊技球に対する粒状研磨材の割合が大きくなる結果、単位時間当りの遊技球の揚送量が少なくなるものの、粒状研磨材による遊技球の研磨効率が高くなる。反対に、研磨揚送装置30では、揚送通路Ytへの遊技球の流入量が多いとき、揚送通路Yt内における遊技球に対する粒状研磨材の割合が小さくなる結果、単位時間当りの遊技球の揚送量が多くなるものの、粒状研磨材による遊技球の研磨効率が低くなる。
【0059】
したがって、遊技場の管理者等は、遊技システム10を構成する島設備11毎に、その稼働率を判断し、稼働率が高いと判断した島設備11について、研磨揚送装置30からナイロン板43を取り外すことで、研磨効率が低下するとしても、遊技球の揚送量を増加させることができる。つまり、揚送対象とする遊技球量が増加して所定量を超えたときには、ナイロン板43を取り外すことで、揚送対象とする遊技球が貯まってしまうことを抑制できる。
【0060】
一方、遊技場の管理者等は、稼働率が低いと判断した島設備11については、研磨揚送装置30にナイロン板43を取り付けることで、研磨効率と遊技球の揚送量のバランスが取れた状態とすることができる。つまり、揚送対象とする遊技球量が所定量未満であるときには、ナイロン板43を取り付けておくことで、遊技球の研磨効率を所定の研磨効率に保ち得る。このようなナイロン板43の着脱は、遊技場の営業時間外は勿論のこと、営業時間内における時々においても行うことが可能である。そして、遊技システム10の全体としてみたとき、第1研磨揚送装置30aは、第2研磨揚送装置30bに比して、スクリュー36における単位時間当りの遊技球の揚送量として、多い揚送量に調整可能に構成されているといえる。
【0061】
本実施形態の効果について説明する。
(1)研磨揚送装置30は、揚送部の一例であるスクリュー36における単位時間当りの遊技球の揚送量を調整可能に構成されている。このため、揚送対象とする遊技球量が所定量未満であるときには、遊技球の研磨効率を所定の研磨効率に保ち得る。その一方で、揚送対象とする遊技球量が増加して前記所定量を超えたときには、遊技球の研磨効率が低下するとしても、遊技球の揚送量を増加させ、これにより、揚送対象とする遊技球が貯まってしまうことを抑制できる。
【0062】
(2)第1流入口351aの開口面積を拡大したり、縮小したりすることによって、揚送通路Ytへの遊技球の流入量を簡便に調整できる。これにより、揚送対象とする遊技球が貯まってしまうことを容易に抑制できる。
【0063】
(3)調整部材の一例であるナイロン板43の取り外し、及び取り付けによって、揚送通路Ytへの遊技球の流入量をさらに簡単に調整できる。
(4)揚送通路Ytに流入する遊技球の速度を調整可能であるため、単位時間当りの揚送通路Ytへの遊技球の流入量、即ち、スクリュー36における単位時間当りの遊技球の揚送量を調整可能である。このため、揚送対象とする遊技球量が所定量未満であるときには、遊技球の研磨効率を所定の研磨効率に保ち得る。その一方で、揚送対象とする遊技球量が増加して前記所定量を超えたときには、遊技球の研磨効率が低下するとしても、遊技球の揚送量を増加させ、これにより、揚送対象とする遊技球が貯まってしまうことを抑制できる。
【0064】
(5)ナイロン板43の取り外し、及び取り付けによって、第1流入口351aに流入するときの摩擦量を簡便に調整できる。即ち、揚送通路Ytへの遊技球の流入量を簡便に調整できる。これにより、揚送対象とする遊技球が貯まってしまうことを容易に抑制できる。
【0065】
(6)ナイロン板43の取り外し、及び取り付けによって、第1流入口351aに流入するときの衝突量を簡便に調整できる。即ち、揚送通路Ytへの遊技球の流入量を簡便に調整できる。これにより、揚送対象とする遊技球が貯まってしまうことを容易に抑制できる。
【0066】
(7)ナイロン板43は、ナイロン製であることから、部材としての強度を確保しつつ、適度な摩擦を生じさせることができる。
(8)ナイロン板43は、第1流入口351aと下球樋23,23の間の部分に対して着脱可能である。このため、回収通路Ktと第1流入口351aとの間で遊技球の速度を調整できることから、第1流入口351aに流入する遊技球の速度を確実に調整できる。
【0067】
(9)各研磨揚送装置30a,30bにおいて、スクリュー36における単位時間当りの遊技球の揚送量を調整可能である。このため、揚送対象とする遊技球量が所定量未満であるときには、遊技球の研磨効率を所定の研磨効率に保ち得る。その一方で、投入装置の一例である計数装置25から多数の遊技球が投入されるなどして、揚送対象とする遊技球量が増加し、前記所定量を超えたときには、遊技球の研磨効率が低下するとしても、遊技球の揚送量を増加させ、これにより、揚送対象とする遊技球が貯まってしまうことを抑制できる。
【0068】
本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。なお、以下の説明では、本実施形態と異なる構成について詳細に説明する一方、本実施形態と同様の構成については、その説明を簡略化又は省略する。
【0069】
[第1変更例]
本実施形態では、遊技場の管理者等がナイロン板43を着脱自在であることによって、単位時間当りの遊技球の揚送量を調整可能に構成したが、これに限らない。単位時間当りの遊技球の揚送量は、スクリュー36の回転速度の変更によって、調整可能であってもよい。以下、第1変更例の研磨揚送装置30について説明する。
【0070】
第1変更例の制御装置60は、モーター37と接続されており、当該モーター37の回転速度を制御可能である。つまり、第1変更例の制御装置60は、スクリュー36の回転速度、即ち単位時間当りの遊技球の揚送量を調整可能である。第1変更例において、制御装置60は、スクリュー36の回転速度を調整可能に構成された制御部及び制御手段の一例となる。
【0071】
第1変更例において、研磨揚送装置30は、遊技場の管理者等が操作可能な操作手段の一例である操作盤(不図示)を備える。操作盤は、モーター37(スクリュー36)の回転速度、即ちスクリュー36による単位時間当りの遊技球の揚送量の変更を指示する操作が可能に構成されている。制御装置60は、操作盤の操作による変更指示に基づいて、モーター37の回転速度を増加、又は減少させる。
【0072】
第1変更例によれば、ナイロン板43の着脱に加えて、さらにスクリュー36の回転速度を調整することによって、単位時間当りの遊技球の揚送量を簡便に調整できる。即ち、第1変更例によれば、揚送調整手段には、スクリュー36の回転速度を調整可能な制御部及び制御手段を含む。
【0073】
第1変更例は、さらに以下のように変更して実施することができる。
・第1変更例の研磨揚送装置30は、ナイロン板43を着脱可能に構成されたが、これに限らず、ナイロン板43は、本体箱41内に予め固定されていてもよく、取り付け不能であってもよい。このように変更しても、スクリュー36の回転速度を調整することで、単位時間当りの遊技球の揚送量を調整できる。本変更例は、研磨揚送装置30a,30bのうち、第1研磨揚送装置30aのみに適用してもよく、第2研磨揚送装置30bのみに適用してもよく、研磨揚送装置30a,30bの両方に適用してもよい。
【0074】
・第1変更例の研磨揚送装置30は、操作盤を用いた変更指示に基づいて、スクリュー36の回転速度を変更したが、これに限らない。制御装置60は、下球樋23,23(回収通路Kt)における遊技球量が所定量に達しているか否かをセンサー等により検知し、揚送対象とする遊技球量が所定量に達していることを検知したとき、スクリュー36の回転速度を第1速度に調整する。一方、制御装置60は、揚送対象とする遊技球量が所定量に達していないことを検知したとき、スクリュー36の回転速度を第1速度よりも遅い第2速度に調整する。
【0075】
[第2変更例]
本実施形態では、ナイロン板43は、通過孔431の大きさが固定されていたが、これに限らず、ナイロン板43は、各通過孔431の大きさを可変に構成されていてもよい。
【0076】
図9〜
図12に示すように、第2変更例の研磨揚送装置30は、各通過孔431の開口面積を変更する変更手段の一例である調整片44,44を備える。第2変更例において、調整片44,44は、ナイロン製であるが、ナイロン以外の材料製であってもよい。調整片44,44の上面は、ナイロン板43の下面と接する。調整片44,44は、幅方向D1に沿ってスライド移動が可能に支持されている。調整片44,44には、平面視において通過孔431と同じ形状及び大きさである複数の調整孔441が形成されている。
【0077】
調整片44,44が第1位置にあるとき、平面視において、複数の通過孔431は、それぞれ調整孔441と整合一致するか、又は、調整片44,44と重複しないことにより、各通過孔431の全体が開放される(
図9及び
図10参照)。即ち、調整片44,44が第1位置にあるとき、少なくとも一部の通過孔431の開口面積が大きくなるように調整される。
【0078】
一方、調整片44,44が第2位置にあるとき、平面視において、複数の通過孔431は、調整孔441とずれて整合一致しないことにより、各通過孔431の一部が調整片44,44によって閉じられる(
図11及び
図12参照)。即ち、調整片44が第2位置にあるとき、少なくとも一部の通過孔431の開口面積が小さくなるように調整される。
【0079】
研磨揚送装置30は、調整片44,44を幅方向Dwに沿ってスライド移動させるアクチュエータの一例であるソレノイド45,45を備える。また、第2変更例の制御装置60は、ソレノイド45,45と接続されており、当該ソレノイド45,45の動作を制御可能である。つまり、第2変更例の制御装置60は、調整片44,44の位置を第1位置又は第2位置に切り替えることにより、通過孔431の開口面積を調整可能である。
【0080】
第2変更例のナイロン板43及び調整片44,44は、第1流入口351aよりも遊技球の流入方向における上流側に配設されており、より好ましくは、第1流入口351aと回収通路Ktとの間に配設されている。なお、第2変更例において、ナイロン板43は、本体箱41の内部に固定されていてもよく、本実施形態のように、着脱自在に構成されていてもよい。
【0081】
第2変更例において、研磨揚送装置30は、遊技場の管理者等が操作可能な操作手段の一例である操作盤を備える。操作盤は、調整片44,44の位置、即ち、通過孔431の開口面積の変更を指示する操作が可能に構成されている。研磨揚送装置30は、操作盤の操作による変更指示に基づいて、ソレノイド45,45を制御することにより、通過孔431の開口面積を増加、又は減少させる。
【0082】
第2変更例によれば、通過孔431の開口面積を調整することによって、第1流入口351aへの遊技球の流入量、即ち、単位時間当りの遊技球の揚送量を簡便に調整できる。第1変更例によれば、揚送調整手段には、通過孔431の開口面積を調整可能な制御部及び制御手段を含む。また、ナイロン板43及び調整片44,44は、調整機構及び流入調整機構の一例を構成する。
【0083】
第2変更例は、さらに以下のように変更して実施することができる。
・第2変更例の研磨揚送装置30は、操作盤を用いた変更指示に基づいて、通過孔431の開口面積を変更したが、これに限らない。制御装置60は、下球樋23,23(回収通路Kt)における遊技球量が所定量に達しているか否かをセンサー等により検知し、揚送対象とする遊技球量が所定量に達していることを検知したとき、調整片44,44を第1位置に変位させ、通過孔431の開口面積を増加させる。一方、制御装置60は、揚送対象とする遊技球量が所定量に達していないことを検知したとき、調整片44,44を第2位置に変位させ、通過孔431の開口面積を減少させる。
【0084】
[他の変更例]
以下、その他の変更例について記載する。
・本実施形態及び上記変更例において、ナイロン板43は、下球樋23,23(回収通路Kt)に対して着脱可能であってもよく、第1流入口351aに隣接した部分に着脱可能であってもよく、本体箱41と下球樋23,23との接続部分に対して着脱可能であってもよい。即ち、ナイロン板43は、第1流入口351aよりも遊技球の流入方向における上流側の部分に対して着脱が可能であればよく、着脱によって遊技球の速度を調整可能であれば、どのような部分に対して着脱可能であってもよい。なお、より好ましくは、ナイロン板43は、下球樋23,23と第1流入口351aとの間の部分に対して着脱可能であるとよい。
【0085】
・本実施形態及び上記変更例において、揚送部としてスクリュー36を採用したが、これに限らず、遊技球を押し上げる押上式の揚送部であってもよく、ベルト式の揚送部であってもよい。
【0086】
・本実施形態及び上記変更例において、研磨材は、粒状の研磨材であったが、これに限らず、小板状や、糸状の研磨材であってもよい。また、研磨材は、ナイロン製に限らず、ポロエチレン、及びポリプロピレンなどの他の樹脂製であってもよく、ステンレス、及びアルミニウムなどの金属製であってもよく、これらの組み合わせであってもよい。
【0087】
・本実施形態及び上記変更例において、ナイロン板43は、複数の部材を組み合わせて構成されていてもよい。
・本実施形態及び上記変更例において、受入部40は、蓋42を備えたが、これに限らず、蓋42を備えていなくてもよい。また、蓋42のうち、規制板422を備えない構成であってもよい。
【0088】
・本実施形態及び上記変更例において、第1研磨揚送装置30aは、ナイロン板43が取り外されており、第2研磨揚送装置30bは、ナイロン板43を取り付けた状態で固定されていてもよい。
【0089】
・本実施形態及び上記変更例において、研磨揚送装置30の設置方向は、任意に変更してもよい。例えば、島設備11において、左右を反転させて設置してもよいし、90度だけ回転させて、揚送管35の第1部分351が奥行方向D3に沿って延びるように設置してもよい。
【0090】
・本実施形態及び上記変更例において、島設備11は、パチンコ遊技機12から払い出された賞球を、貯留容器(所謂ドル箱)に貯留することによらず、直接的に下球樋23,23へと還流可能に構成されていてもよい。
【0091】
・本実施形態及び上記変更例において、揚送管35は、垂直方向(高さ方向D2)に沿って延びることに限らない。揚送管35は、垂直方向と交差する方向に沿って上るように傾斜していてもよい。即ち、研磨揚送装置30は、遊技球の取込み位置よりも高い位置へと遊技球を搬送可能であればよい。
【0092】
・本実施形態及び上記変更例において、研磨揚送装置30は、1つの揚送管35を備えたが、これに限らない。研磨揚送装置30は、複数の揚送管35を備える構成であってもよい。また、揚送管35は、J字型であることに限らず、直線状(I字型)であってもよく、蛇行していてもよい。
【0093】
・遊技システム10は、複数の研磨揚送装置30を有する島設備11を備えてもよい。この場合、球タンク20は、1つの島設備11において、複数の研磨揚送装置30で兼用されていてもよい。遊技システム10において、球タンク20は、複数の島設備11で兼用されていてもよい。
【0094】
・島設備11に設置可能なパチンコ遊技機12の数は、任意に変更してもよい。例えば、島設備11は、1(単数)の遊技機を設置可能でもよい。
・島設備11に設置される遊技機は、遊技媒体として遊技球を用いるものであれば、パチンコ遊技機12に限定されない。例えば、遊技媒体として遊技球を用いるスロットマシンであってもよい。
【0095】
上記実施形態及び変更例から把握できる技術的思想について記載する。
(1)水平方向と交差する方向に延びる遊技球の球通路、及び遊技球が前記球通路に流入可能な流入開口が形成された通路部と、前記流入開口から流入する遊技球を、研磨材が混在した状態で搬送することにより、遊技球の研磨と揚送とを行う揚送部と、前記流入開口の開口面積を調整可能に構成された調整機構と、を備えたことを特徴とする研磨揚送装置。