(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記バー表示における時間を単位時間毎に区切って、該単位時間の長さを表す所定の長さの単位時間バー表示、及び、前記単位時間バー表示上における位置によって前記単位時間内における経過時間を表す単位時間目印表示から構成される単位時間表示を生成する単位時間表示処理部を備え、
前記第1時刻表示処理部における前記バー表示上における前記目印表示は、前記単位時間目印表示の位置と連動して移動し、
前記表示部は、さらに、前記生体情報ページ画面内に前記単位時間表示を配置して前記ディスプレイに表示させることを特徴とする、
請求項1〜14のいずれか一項に記載の生体情報表示装置。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上記生体情報編集装置は、ハードディスク装置より読み出した生体波形、及びその生体波形の測定日、測定時刻を1列に並べた1組の生体波形に関する情報を、複数列にわたって配置させてディスプレイに表示させている。各生体波形の測定日、測定時刻は、それぞれ生体波形毎に具体的な数字で小さく表示される。このため、医師は生体波形に関する測定日、測定時刻を一見して把握することが容易ではない。また、上記生体情報編集装置は、生体波形の読み出しに際して、読み出したい生体波形の時間範囲、及び、所定時間間隔をわざわざ入力しなければならず、操作が煩雑である。
【0005】
本発明は、斯かる実情に鑑み、ディスプレイに表示される波形の測定日時を容易に把握させる生体情報表示装置、その表示を制御する生体情報表示制御装置、及び、その表示させる表示データを生成する生体情報処理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、本発明の生体情報表示装置は、ディスプレイと、生体情報を示すページ画面である生体情報ページ画面を生成する生体情報ページ画面生成部と、
生体情報の時間変化を表す波形である生体情報波形と該生体情報波形の測定時刻を関連付けて保持する生体情報波形保持部と、上記生体情報波形保持部から上記生体情報波形を取得する生体情報波形取得部と、1日又は1日を整数分割した3時間以上の部分日の長さを表す所定の長さのバー表示、及び、該バー表示上の位置によって
上記生体情報波形取得部が取得した上記生体情報波形の測定時刻を表す目印表示から構成される第1時刻表示を生成する第1時刻表示処理部と、上記生体情報波形取得部が取得した上記生体情報波形を上記生体情報ページ画面の特定領域に配置すると共に、上記第1時刻表示を上記生体情報ページ画面内に配置した上記生体情報ページ画面を上記ディスプレイに表示させる表示部と、
上記特定領域内に配置される上記生体情報波形を時間軸方向にスクロール移動させることで、上記特定領域での上記生体情報波形の表示範囲を選択するスクロール操作を受け付ける波形表示範囲選択操作部と、を備え、
上記生体情報波形取得部は、上記スクロール操作に応じた上記生体情報波形を上記生体情報波形保持部から取得し、上記第1時刻表示処理部は、
上記スクロール操作に応じて上記生体情報波形取得部で取得された上記生体情報波形の測定時刻に対応する位置まで上記目印表示を移動させて、上記第1時刻表示を更新し、
上記表示部は、上記スクロール操作に応じて上記生体情報波形取得部で取得された上記生体情報波形を上記特定領域内に配置させると共に、更新された上記第1時刻表示を上記生体情報ページ画面内に配置した上記生体情報ページ画面を上記ディスプレイに表示させることを特徴とする。
【0007】
また、本発明の生体情報表示装置において、上記目印表示の移動操作を受け付ける目印表示移動操作部を備え、上記第1時刻表示処理部は、上記移動操作
に応じて上記目印表示を移動させて上記第1時刻表示を更新し、上記生体情報波形取得部は、
上記目印表示が移動されて更新された上記第1時刻表示に対応する時刻を測定時刻とする上記生体情報波形を
上記生体情報波形保持部から取得
し、前記表示部は、前記移動操作に応じて前記生体情報波形取得部で取得された前記生体情報波形を前記特定領域内に配置させると共に、更新された前記第1時刻表示を前記生体情報ページ画面内に配置した前記生体情報ページ画面を前記ディスプレイに表示させることを特徴とする
【0008】
また、本発明の生体情報表示装置において、上記特定領域に配置される上記生体情報波形の測定時刻を数字で表す第2時刻表示を生成する第2時刻表示処理部を備え、
上記第2時刻表示処理部は、上記第1時刻表示に連動して上記第2時刻表示を更新し、上記表示部は、さらに、上記生体情報ページ画面内に上記第2時刻表示を配置して上記ディスプレイに表示させることを特徴とする。
【0009】
また、本発明の生体情報表示装置において、上記第2時刻表示処理部は、上記特定領域に配置される上記生体情報波形の測定時刻が更新されると、連動して上記第2時刻表示を更新することを特徴とする。
【0010】
また、本発明の生体情報表示装置において、上記第2時刻表示の時刻を変更する時刻変更操作を受け付ける時刻表示操作部を備え、上記第2時刻表示処理部は、上記時刻表示操作部が受け付けた上記時刻変更操作に応じた時刻に上記第2時刻表示を更新し、上記生体情報波形取得部は、上記第2時刻表示に表示される時刻が変更されると、その変更時刻を測定時刻とする上記生体情報波形を
上記生体情報波形保持部から取得
し、前記表示部は、前記時刻変更操作に応じて前記生体情報波形取得部で取得された前記生体情報波形を前記特定領域内に配置させると共に、更新された前記第2時刻表示を前記生体情報ページ画面内に配置した前記生体情報ページ画面を前記ディスプレイに表示させることを特徴とする。
また、本発明の生体情報表示装置において、上記第1時刻表示処理部は、上記第2時刻表示に表示される時刻が変更されると、上記第2時刻表示に対応する位置まで上記目印表示を移動させて、上記第1時刻表示を更新することを特徴とする。
【0011】
また、本発明の生体情報表示装置において、上記特定領域に配置される上記生体情報波形の測定日を表示する日付表示を生成する日付表示処理部を備え、上記表示部は、さらに、上記生体情報ページ画面内に上記日付表示を配置して上記ディスプレイに表示させることを特徴とする。
【0012】
また、本発明の生体情報表示装置において、上記日付表示処理部は、上記特定領域に配置される上記生体情報波形の測定日が更新されると、連動して上記日付表示を更新することを特徴とする。
【0013】
また、本発明の生体情報表示装置において、上記日付表示の日付を変更する日付変更操作を受け付ける日付表示操作部を備え、上記日付表示処理部は、上記日付表示操作部が受け付けた上記日付変更操作に応じた日付に上記日付表示を更新し、上記生体情報波形取得部は、上記日付表示に表示される日付が変更されると、その変更される日付を測定日とする上記生体情報波形を
上記生体情報波形保持部から取得
し、前記表示部は、前記日付変更操作に応じて前記生体情報波形取得部で取得された前記生体情報波形を前記特定領域内に配置させると共に、更新された前記日付表示を前記生体情報ページ画面内に配置した前記生体情報ページ画面を前記ディスプレイに表示させることを特徴とする。
【0014】
また、本発明の生体情報表示装置において、上記特定領域内に配置させる上記生体情報波形を移動させることで表示範囲を選択する操作を受け付ける波形表示範囲選択操作部を備え、上記生体情報波形取得部は、上記表示範囲に応じた上記生体情報波形を取得することを特徴とする。
【0015】
また、本発明の生体情報表示装置において、上記波形表示範囲選択操作部は、測定時刻順に配置される上記生体情報波形をスクロール移動させるスクロール操作によって上記表示範囲を受け付けるようになっており、上記生体情報波形取得部は、上記スクロール操作の操作量に応じた上記生体情報波形を取得することを特徴とする。
【0016】
また、本発明の生体情報表示装置において、上記ディスプレイは、タッチパネルディスプレイであり、上記目印表示移動操作部は、上記ディスプレイに表示される上記目印表示にタッチ操作をされた状態で、上記バー表示上に沿ったスライド操作をされることにより上記目印表示の移動の操作を受け付けることを特徴とする。
【0017】
また、本発明の生体情報表示装置において、上記ディスプレイは、タッチパネルディスプレイであり、上記時刻表示操作部は、上記ディスプレイに表示される上記第2時刻表示にタッチ操作をされることにより上記時刻変更操作を受け付けることを特徴とする。
【0018】
また、本発明の生体情報表示装置において、上記ディスプレイは、タッチパネルディスプレイであり、上記日付表示操作部は、上記ディスプレイに表示される上記日付表示にタッチ操作をされることにより上記日付変更操作を受け付けることを特徴とする。
【0019】
また、本発明の生体情報表示装置において、上記バー表示は、1日の長さを少なくとも1行で表示されるものであることを特徴とする。
【0020】
また、本発明の生体情報表示装置において、午前又は午後を表す午前午後表示を生成する午前午後表示処理部を備え、上記バー表示は、上記部分日となる12時間を少なくとも1行で表示し、上記
午前午後表示と組み合されて表示され、上記午前午後表示処理部は、上記第1時刻表示が更新されて時刻が午前、または、午後に変更されると、上記午前午後表示を更新することを特徴とする。
【0021】
また、本発明の生体情報表示装置において、上記バー表示は、1日を複数行にわたって表示されるものであることを特徴とする。
【0022】
また、本発明の生体情報表示装置において、上記バー表示における時間を単位時間毎に区切って、該単位時間の長さを表す所定の長さの単位時間バー表示、及び、上記単位時間バー表示上における位置によって上記単位時間内における経過時間を表
す単位時間目印表示から構成される単位時間表示を生成する単位時間表示処理部を備え、上記第1時刻表示処理部における上記バー表示上における上記目印表示は、上記単位時間目印表示の位置と連動して移動し、上記表示部は、さらに、上記生体情報ページ画面内に上記単位時間表示を配置して上記ディスプレイに表示させることを特徴とする。
【0023】
また、本発明の生体情報表示制御装置は、ディスプレイへの表示を制御する生体情報表示制御装置であって、生体情報を示すページ画面である生体情報ページ画面を生成する生体情報ページ画面生成部と、
生体情報の時間変化を表す波形である生体情報波形と該生体情報波形の測定時刻を関連付けて保持する生体情報波形保持部と、上記生体情報波形保持部から上記生体情報波形を取得する生体情報波形取得部と、1日又は1日を整数分割した3時間以上の部分日の長さを表す所定の長さのバー表示、及び、該バー表示上の位置によって
上記生体情報波形取得部が取得した上記生体情報波形の測定時刻を表す目印表示から構成される第1時刻表示を生成する第1時刻表示処理部と、上記生体情報波形取得部が取得した上記生体情報波形を上記生体情報ページ画面の特定領域に配置させ、上記第1時刻表示を上記生体情報ページ画面内に配置した上記生体情報ページ画面を上記ディスプレイに表示させる表示部と、
上記特定領域内に配置される上記生体情報波形を時間軸方向にスクロール移動させることで、上記特定領域での上記生体情報波形の表示範囲を選択するスクロール操作を受け付ける波形表示範囲選択操作部と、を備え、
上記生体情報波形取得部は、上記スクロール操作に応じた上記生体情報波形を上記生体情報波形保持部から取得し、上記第1時刻表示処理部は、
上記スクロール操作に応じて上記生体情報波形取得部で取得された上記生体情報波形の測定時刻に対応する位置まで上記目印表示を移動させて、上記第1時刻表示を更新し、
上記表示部は、上記スクロール操作に応じて上記生体情報波形取得部で取得された上記生体情報波形を上記特定領域内に配置させると共に、更新された上記第1時刻表示を上記生体情報ページ画面内に配置した上記生体情報ページ画面を上記ディスプレイに表示させることを特徴とする。
【0024】
また、本発明の生体情報処理装置は、ディスプレイに表示させる表示データを生成する生体情報処理装置であって、生体情報を示すページ画面である生体情報ページ画面を生成する生体情報ページ画面生成部と、
生体情報の時間変化を表す波形である生体情報波形と該生体情報波形の測定時刻を関連付けて保持する生体情報波形保持部と、上記生体情報波形保持部から上記生体情報波形を取得する生体情報波形取得部と、1日又は1日を整数分割した3時間以上の部分日の長さを表す所定の長さのバー表示、及び、該バー表示上の位置によって
上記生体情報波形取得部が取得した上記生体情報波形の測定時刻を表す目印表示から構成される第1時刻表示を生成する第1時刻表示処理部と、上記生体情報波形取得部が取得した上記生体情報波形を上記生体情報ページ画面の特定領域に配置させ、上記第1時刻表示を上記生体情報ページ画面内に配置した上記生体情報ページ画面の上記表示データを生成する表示データ生成部と、
上記特定領域内に配置される上記生体情報波形を時間軸方向にスクロール移動させることで、上記特定領域での上記生体情報波形の表示範囲を選択するスクロール操作を受け付ける波形表示範囲選択操作部と、を備え、
上記生体情報波形取得部は、上記スクロール操作に応じた上記生体情報波形を上記生体情報波形保持部から取得し、上記第1時刻表示処理部は、
上記スクロール操作に応じて上記生体情報波形取得部で取得された上記生体情報波形の測定時刻に対応する位置まで上記目印表示を移動させて、上記第1時刻表示を更新し、
上記表示データ生成部は、上記スクロール操作に応じて上記生体情報波形取得部で取得された上記生体情報波形を上記特定領域内に配置させると共に、更新された上記第1時刻表示を上記生体情報ページ画面内に配置した上記生体情報ページ画面を生成することを特徴とする。
【発明の効果】
【0025】
本発明の生体情報表示装置及び生体情報表示制御装置によれば、ディスプレイに表示される波形の測定日時を容易に把握させることができるという優れた効果を奏し得る。また、本発明の生体情報処理装置によれば、ディスプレイに表示される波形の測定日時を容易に把握させる表示データを生成することができるという優れた効果を奏し得る。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、本発明の実施の形態を添付図面を参照して説明する。なお、以下において本発明の実施の形態における生体情報表示装置として、生体情報モニタを一例にとって説明するが、これ以外の生体情報が表示されるその他の装置も本発明の範囲に含まれる。
【0028】
<1.生体情報モニタ全体概要>
図1を参照して、本発明の実施の形態における生体情報モニタ1について説明する。生体情報モニタ1は、
図1(a)に示すように、主としてタッチパネルディスプレイを備えたタブレット型のコンピュータにより構成される。生体情報モニタ1は、
図1(b)に示すように、支持台3に取り付けられ、支持台3に支持される。
【0029】
検知装置インターフェース2は、例えば、生体情報検知装置に対して接続コネクタ部2aを介して接続される。生体情報検知装置は、被験者の生体に関する状態を検知して、その状態に対応する生体信号を出力するものである。生体情報検知装置として、たとえば、心臓の活動電位を検知するための心電電極、血圧を検知するための血圧検知装置、体温を検知するための体温計、SpO2を検知するためのSpO2検知装置(例えば、パルスオキシメーター)等が挙げられる。
【0030】
生体情報モニタ1及び検知装置インターフェース2それぞれには、例えば、USB(Universal Serial Bus)端子1b,2bが設けられ、USBケーブルを介して接続される。なお、検知装置インターフェース2と生体情報モニタ1との接続態様は、データを生体情報モニタ1に送ることができれば、IEEE1394等のシリアルバス方式、SCSI(Small Computer System Interface)等のパラレルバス方式等を用いた有線通信接続態様、又は、RFID(Radio Frequency Identifier)、NFC (Near Field Communication)、Bluetooth(登録商標)等を用いた無線通信接続であってもよい。また、検知装置インターフェース2は、例えば、
図1(b)に示すように、支持台3に取り付けられ、支持台3に支持される。
【0031】
次に、
図2を参照して生体情報モニタ1、及び、検知装置インターフェース2の構成について説明する。生体情報モニタ1は、例えば、制御部10と、タッチパネルディスプレイ11と、接続コネクタ12と、アンテナ13と、スピーカ14と、バッテリ15とを備える。制御部10は、生体情報モニタ1内の各制御を行うものである。
【0032】
制御部10は、例えば、CPU(Central Processing Unit)101、RAM(Random Access Memory)102、ROM(Read Only Memory)103、記憶媒体104、無線通信インターフェース105、有線通信インターフェース106、操作入力インターフェース107、表示制御部108と、音声制御部109と、発光制御部110とを備える。なお、
図2においてインターフェースは、I/Fと表記される。
【0033】
CPU101は、生体情報モニタ1内の全体の処理を司るものであり、作業領域としてRAM102を使用する。ROM103には、例えば、生体情報モニタ1を起動させるためのプログラムや、その他のCPU101で実行される基本的なプログラムが書き込まれている。記憶媒体104は、例えば、ソリッドステートドライブ(solid state drive:SSD)やフラッシュメモリ等により構成される。記憶媒体104には、例えば、生体情報モニタ1の基本的な動作を実現するオペレーティングシステム(Operating System:OS)や、そのオペレーティングシステムに依存するプログラムが書き込まれる。また、記憶媒体104は、供給されるデータの保存場所として機能する。
【0034】
無線通信インターフェース105は、例えば、外部装置との間で無線通信により送受信されるデータの変換処理(変調・復調)等を行うものであり、アンテナ13と接続される。アンテナ13は、外部から送信されるデータを受信して無線通信インターフェース105へ送る。また、アンテナ13は、無線通信インターフェース105から供給されるデータを外部へ送信する。無線通信インターフェース105として、例えば、RFID、NFC、Bluetooth(登録商標)等を用いたものが一例として挙げられる。
【0035】
有線通信インターフェース106は、例えば、外部装置との間で有線通信により送受信されるデータの変換処理等を行うものであり、接続コネクタ12と接続される。有線通信インターフェース106として、例えば、USB等のシリアルバス規格を用いたものが挙げられるが、これに限定されるものではない。その他の有線通信インターフェース106として、IEEE1394等のシリアルバス方式、SCSI等のパラレルバス方式を採用したいずれのものであってもよい。
【0036】
操作入力インターフェース107は、外部からの操作をCPU101へ伝えるものである。表示制御部108は、タッチパネルディスプレイ11にCPU101からの命令に従った表示をさせるものである。音声制御部109は、スピーカ14へCPU101からの命令に従った音声の出力を行うものである。発光制御部110は、CPU101からの命令に従って発光部16,17のオンオフを行うものである。発光制御部110は、例えば、CPU101から生体情報に関する報知信号を受けて、発光部16,17の両方、又は、いずれか一方を発光させる。また、発光制御部110は、例えば、CPU101から生体情報に関する報知解除信号を受けて、発光部16,17の両方、又は、いずれか一方を消灯又は、上記とは別態様で発光させる。
【0037】
タッチパネルディスプレイ11は、表示及び操作入力の受け付けを行うものである。上記操作入力の受け付けは、タッチパネルディスプレイ11の表示面に直接指等でタッチ操作を行うことによって実現される。タッチ操作として、例えば、タップ、ダブルタップ、スクロール、ピンチイン、ピンチアウト、スライド等のジェスチャ操作が挙げられるが、これに限定されるものではなく、その他の全てのジェスチャ操作も含まれる。タッチ操作を行うと、操作入力インターフェース107は、そのタッチ操作に対応する操作信号をCPU101へ伝える。バッテリ15は、充電可能な蓄電池であり、生体情報モニタ1内の各部に電力を供給する。なお、バッテリ15は、充電可能に外部電源と接続されるように構成されるとよい。
【0038】
検知装置インターフェース2は、生体情報モニタ1と接続線2cを通じて接続される。また、検知装置インターフェース2は、たとえば、複数の生体情報検知装置のそれぞれの規格に適合するコネクタを備えており、生体情報検知装置のそれぞれと接続される。そして、検知装置インターフェース2は、接続線2cを通じて複数の生体情報検知装置のそれぞれから供給される生体信号に対して生体情報モニタ1で処理可能なよう所定の処理を行うインターフェースとしての役割を果たす。具体的に検知装置インターフェース2は、例えば、接続線2cを通じて複数の生体情報検知装置のそれぞれから供給される生体信号に基づいて、生体情報モニタ1で処理可能な生体情報を生成して生体情報モニタ1へ出力する。すなわち、検知装置インターフェース2は、生体情報検知装置と共に生体情報の測定装置として機能する。なお、上記生体情報モニタ1で処理可能な生体情報として、例えば、心臓の活動電位に対応する心電信号、心拍数、血中酸素濃度、血圧等が一例として挙げられるが、これに限定されるものではなく、その他の生体情報も含まれる。検知装置インターフェース2は、上記説明した有線通信接続態様、又は、無線通信接続態様によって生体情報モニタ1と接続される。
【0039】
生体情報検知装置は、上記説明したように、例えば、心臓の活動電位を検知するための心電電極、血圧を検知するための血圧検知装置、体温を検知するための体温計、SpO2を検知するためのSpO2検知装置等が挙げられる。なお、以上の生体情報検知装置は一例であって、本発明において生体情報検知装置は、被験者からその他の生体信号を検知するものであってもよい。
【0040】
<2.装置機能ブロック>
次に、
図3を参照して生体情報モニタ1の機能構成について説明する。生体情報モニタ1は、生体情報を表示するものであり、生体情報ページ画面生成部200と、第1時刻表示処理部201と、生体情報波形生成部202と、生体情報波形保持部203と、生体情報波形取得部204と、第2時刻表示処理部205と、日付表示処理部206と、午前午後表示処理部207と、単位時間表示処理部208と、表示部209と、目印表示移動操作部210と、時刻表示操作部211と、日付表示操作部212と、波形表示範囲選択操作部213と、タッチパネルディスプレイ11とを備える。
【0041】
生体情報ページ画面生成部200は、タッチパネルディスプレイ11に表示される生体情報ページ画面を生成するものである。生体情報ページ画面とは、生体情報が配置されるページ画面を言う。生体情報ページ画面には、例えば、生体情報の時間変化を表す生体情報波形が配置される。また、生体情報ページ画面には、例えば、生体情報波形と共に、数値化される生体情報をはじめとする生体情報の一覧も追加された態様で配置されてもよい。
【0042】
生体情報には、例えば、心拍数(HR)、経皮的動脈血酸素飽和度(SpO2)、非観血血圧(NIBP)、呼吸(RESP)、体温(TEMP)等様々な種類のものがある。生体情報ページ画面として、例えば、
図4(a)に示されるような生体情報ページ画面300や、
図9(a)に示されるような生体情報ページ画面330が一例として挙げられる。生体情報ページ画面生成部200は、主としてROM103や記憶媒体104等に記憶されるプログラムをCPU101が実行することによって実現される。
【0043】
第1時刻表示処理部201は、第1時刻表示を生成する。第1時刻表示は、1日又は1日を整数分割した3時間以上の部分日の長さを表す所定の長さのバー表示、及び、そのバー表示上の位置によって時刻を表す目印表示から構成される。例えば、バー表示の長さが24時間を表すものであれば、目印表示がバー表示の真ん中に配置されれば、それは12時を表すものである。したがって、第1時刻表示処理部201は、バー表示上の目印表示の位置を配置(移動)させることにより、第1時刻表示を更新する。
【0044】
なお、バー表示の長さが12時間(部分日)となる場合であって、0時〜12時の範囲を意味する場合は、目印表示がバー表示の真ん中に配置されれば、それは6時を表す。また、バー表示の長さが12時間(部分日)となる場合であって、12時〜24時の範囲を意味する場合は、目印表示がバー表示の真ん中に配置されれば、それは18時を表す。一方、バー表示で「部分日」を示す場合は、時間帯域に関する補足情報(例えば午前・午後や、何時から何時まで)と組み合わされてバー表示の意味を判断することから、視認性の観点では「一日」の全体を「一つの画面」でバー表示する方が好ましい(バー自体は複数に分かれていても良い)。
【0045】
また、第1時刻表示処理部201は、生体情報ページ画面の特定領域に配置される生体情報波形の測定時刻に連動して第1時刻表示を更新する。例えば、生体情報ページ画面の特定領域に配置される生体情報波形が別の測定時刻の生体情報波形になった場合、第1時刻表示処理部201は、その別の測定時刻に対応するバー表示上の位置に目印表示を配置(移動)させる。これにより、生体情報ページ画面の特定領域に配置される生体情報波形の測定時刻は、バー表示上における目印表示の位置を見れば一見して把握することができる。第1時刻表示処理部201は、主としてROM103や記憶媒体104等に記憶されるプログラムをCPU101が実行することによって実現される。
【0046】
目印表示移動操作部210は、目印表示の移動操作を受け付ける。第1時刻表示処理部201は、上記目印表示の移動操作に応じて上記目印表示を移動させる。すなわち、目印表示移動操作部210は、第1時刻表示を変更する操作を受け付ける。目印表示が移動されると、生体情報波形取得部204は、バー表示上における移動後の目印表示の位置に対応する時刻を測定時刻とする生体情報波形を取得する。以上のように、第1時刻表示と生体情報ページ画面の特定領域に配置される生体情報波形の測定時刻とは、互いに連動して動作する。また、第1時刻表示と数値化される生体情報をはじめとする生体情報の一覧も同様に、互いに連動して動作するようにしてもよい。
【0047】
なお、本明細書中の生体情報波形取得部204を、所定の生体情報を取得する(図示しない)生体情報取得部に置き換えれば、生体情報波形以外の生体情報についても同様に本発明を適用することができる。
【0048】
目印表示移動操作部210は、主としてタッチパネルディスプレイ11及び操作入力インターフェース107で実現される。この場合、タッチパネルディスプレイ11に表示される目印表示にタッチ操作を行った状態で、目印表示をバー表示上に沿ったスライド操作を行う操作態様が一例として想定されるが、これに限定されるものではなく、その他の操作態様であってもよい。
【0049】
生体情報波形生成部202は、生体情報に基づいて、生体情報の時間変化を表す生体情報波形を生成するものである。生体情報波形は、例えば、心電図波形が想定される。この場合、横軸が時間軸で、縦軸が電位の大きさ等の生体情報の数値を表す軸(生体情報数値軸)となる。なお、生体情報波形は、心電図波形に限定されるものではなく、脈波やその他の上記生体情報に関する波形であってもよい。生体情報波形生成部202は、主としてROM103や記憶媒体104等に記憶されるプログラムをCPU101が実行することによって実現される。
【0050】
そして、生体情報波形生成部202で生成される生体情報波形は、例えば、生体情報波形保持部203において生体情報の測定時刻と関連付けられて保持される。生体情報波形保持部203は、例えば、生体情報波形と生体情報の測定時刻とをROM103又は記憶媒体104に記憶されるプログラムに従ってCPU101が処理して、その結果を記憶媒体104に記憶させることにより実現される。
【0051】
生体情報波形取得部204は、生体情報波形を取得するものである。生体情報波形取得部204が取得する生体情報波形は、生体情報ページ画面の特定領域に配置される。生体情報波形取得部204は、例えば、生体情報波形保持部203から生体情報波形を取得してもよい。また、生体情報波形取得部204は、例えば、生体情報波形生成部202から生体情報波形を直接取得してもよい。生体情報波形取得部204は、主としてROM103や記憶媒体104等に記憶されるプログラムをCPU101が実行することによって実現される。
【0052】
表示部209は、生体情報波形取得部204で取得される生体情報波形を生体情報ページ画面の特定領域に配置させ、第1時刻表示を生体情報ページ画面内に配置させた生体情報ページ画面をタッチパネルディスプレイ11に表示させるものである。また、上記に加えて、表示部209は、数値化される生体情報をはじめとする生体情報の一覧も同様に、生体情報ページ画面の特定領域に配置させた生体情報ページ画面をタッチパネルディスプレイ11に表示させてもよい。第1時刻表示が配置される場所は、例えば、
図4(a)に示すように、生体情報ページ画面の特定領域の直下であってもよいし、生体情報ページ画面内のその他の場所であってもよい。
【0053】
生体情報ページ画面の特定領域には、少なくとも1つの生体情報波形が配置されればよい。さらに、生体情報波形に加えて、数値化される生体情報をはじめとする生体情報の一覧が上記特定領域に配置されてもよい。生体情報ページ画面の特定領域は、例えば、
図4(a)に示す生体情報ページ画面300の特定領域301が一例として挙げられる。表示部209は、主として記憶媒体104等に記憶されるプログラムをCPU101が実行して、その結果出される命令を表示制御部108が実行することによって実現される。
【0054】
第2時刻表示処理部205は、特定領域に配置される生体情報波形の測定時刻を数字で表す第2時刻表示を生成する。例えば、生体情報ページ画面の特定領域に配置される生体情報波形が、何らかの操作によって別の測定時刻のものに更新された場合、第2時刻表示処理部205は、第2時刻表示の表示をその別の測定時刻に更新する。第2時刻表示処理部205は、主としてROM103や記憶媒体104等に記憶されるプログラムをCPU101が実行することによって実現される。
【0055】
時刻表示操作部211は、上記第2時刻表示の時刻を変更する時刻変更操作を受け付ける。第2時刻表示処理部205は、上記時刻変更操作に応じた時刻に第2時刻表示を更新する。生体情報波形取得部204は、第2時刻表示に表示される時刻が変更されると、その変更される時刻を測定時刻とする生体情報波形を取得する。生体情報波形取得部204によって取得される生体情報波形は、表示部209によって生体情報ページ画面の特定領域に配置されてタッチパネルディスプレイ11に表示される。また、第2時刻表示は、表示部209によって生体情報ページ画面に配置されてタッチパネルディスプレイ11に表示される。以上のように、第2時刻表示と生体情報ページ画面の特定領域に配置される生体情報波形の測定時刻とは、互いに連動して動作する。また、第2時刻表示と数値化される生体情報をはじめとする生体情報の一覧も同様に、互いに連動して動作するようにしてもよい。
【0056】
時刻表示操作部211は、主としてタッチパネルディスプレイ11及び操作入力インターフェース107で実現される。この場合、時刻表示操作部211は、タッチパネルディスプレイ11における第2時刻表示の表示面にタッチ操作をされることにより第2時刻表示の時刻変更操作を受け付ける。具体的に時刻表示操作部211は、例えば、スクロール操作により時刻表示を変更可能なスクロール時刻表示に対するスクロール操作を、第2時刻表示の時刻変更操作として受け付けるが、これは一例であって、その他の操作受け付け態様であってもよい。
【0057】
日付表示処理部206は、生体情報ページ画面の特定領域に配置される生体情報波形の測定日を表示する日付表示を生成する。例えば、生体情報ページ画面の特定領域に配置される生体情報波形が、何らかの操作によって別の測定日に更新された場合、日付表示処理部206は、日付表示をその別の測定日に更新する。日付表示処理部206は、主としてROM103や記憶媒体104等に記憶されるプログラムをCPU101が実行することによって実現される。
【0058】
日付表示操作部212は、日付表示における日付を変更する日付変更操作を受け付けるものである。日付表示処理部206は、日付変更操作に応じた日付に日付表示を更新する。生体情報波形取得部204は、日付表示に表示される日付が変更されると、その日付を測定日付とする生体情報波形を取得する。生体情報波形取得部204によって取得される生体情報波形は、表示部209によって生体情報ページ画面の特定領域に配置されてタッチパネルディスプレイ11に表示される。また、日付表示は、表示部209によって生体情報ページ画面に配置されてタッチパネルディスプレイ11に表示される。以上のように、日付表示と生体情報ページ画面の特定領域に配置される生体情報波形の測定日付とは、互いに連動して動作する。また、日付表示と数値化される生体情報をはじめとする生体情報の一覧も同様に、互いに連動して動作するようにしてもよい。
【0059】
日付表示操作部212は、主としてタッチパネルディスプレイ11及び操作入力インターフェース107で実現される。この場合、日付表示操作部212は、タッチパネルディスプレイ11における日付表示の表示面にタッチ操作をされることにより日付表示の時刻変更操作を受け付ける。具体的に日付表示操作部212は、例えば、スクロール操作により日付表示を変更可能なスクロール日付表示に対するスクロール操作を、日付表示の日付変更操作として受け付けるが、これは一例であって、その他の操作受け付け態様であってもよい。
【0060】
午前午後表示処理部207は、午前又は午後を表す午前午後表示を生成する。バー表示が12時間の長さを表す「部分日」である場合、バー表示と午前午後表示が組み合されることで1日を表す。何らかの操作によって第1時刻表示が更新されて、時刻が午前から午後、または、午後から午前に更新されると、午前午後表示処理部207は、午前午後表示を更新する。午前午後表示処理部207は、主としてROM103や記憶媒体104等に記憶されるプログラムをCPU101が実行することによって実現される。
【0061】
単位時間表示処理部208は、単位時間表示を生成するものである。単位時間表示は、バー表示における時間を単位時間毎に区切って、その単位時間の長さを表す所定の長さの単位時間バー表示、及び、単位時間バー表示上における位置によって単位時間内における経過時間を表す目印表示である単位時間目印表示から構成される。単位時間表示処理部208は、何らかの操作によって時刻が更新されると、単位時間バー表示上における単位時間目印表示の位置を更新する。
【0062】
バー表示上における目印表示の位置と、単位時間バー表示上における単位時間目印表示の位置、生体情報ページ画面内の特定領域における生体情報波形の測定時刻とは、互いに連動して動作する。また、表示部209は、さらに、生体情報ページ画面内に単位時間表示を追加してタッチパネルディスプレイ11に表示させる。単位時間表示処理部208は、主としてROM103や記憶媒体104等に記憶されるプログラムをCPU101が実行することによって実現される。
【0063】
波形表示範囲選択操作部213は、生体情報ページ画面の特定領域に配置させる生体情報波形を移動させることで表示範囲を選択する操作を受け付ける。表示範囲として、例えば、生体情報波形の時間帯が挙げられる。波形表示範囲選択操作部213により、特定領域に配置させる生体情報波形の時間帯(表示範囲)を選択する場合、例えば、生体情報ページ画面の特定領域(または、特定領域に時刻順に並ぶ生体情報波形)をスクロール操作によって時刻軸方向に沿って所望の時間帯(表示範囲)まで移動させればよい。なお、上記スクロール操作は、上記表示範囲を選択する操作の一例であって、その他の操作態様であってもよい。
【0064】
生体情報波形取得部204は、波形表示範囲選択操作部213によって受け付けられる選択操作に応じた生体情報波形を取得する。上記スクロール操作に上記選択する操作を担わせる場合、生体情報波形取得部204は、スクロール操作の操作量に応じた生体情報波形を取得する。そして、表示部209は、生体情報波形取得部204が取得した生体情報波形を生体情報ページ画面の特定領域に配置させてタッチパネルディスプレイ11に表示させる。
【0065】
所定の時間範囲を有する生体情報波形が、例えば、
図5(a)に示すように、特定領域において時刻順に複数行状に配置される場合、生体情報波形を列方向(複数行が並ぶ方向となるE方向)へスクロール操作を行うと、スクロール操作の操作量に対応する量だけ、測定時刻と共に生体情報波形は時間軸方向に沿って移動して、特定領域に配置される生体情報波形の時間帯(表示範囲)が更新(変更)される。
【0066】
また、生体情報波形が、例えば、
図5(b)に示すように、特定領域において時間軸に沿って伸びていくようにタッチパネルディスプレイ11にされる場合、時間軸に沿う行方向(波形が延びる方向となるG方向)へスクロール操作を行うと、スクロール操作の操作量に対応する量だけ、測定時刻と共に生体情報波形は時間軸方向に沿って移動して、特定領域に配置される生体情報波形の時間帯(表示範囲)が更新(変更)される。
【0067】
波形表示範囲選択操作部213は、主としてタッチパネルディスプレイ11及び操作入力インターフェース107で実現される。この場合、タッチパネルディスプレイ11に表示される特定領域にタッチしてスクロール操作を行う操作態様が一例として想定される。
【0068】
以上の生体情報モニタ1の機能によって実現される具体的な態様を以下において説明する。
【0069】
<3.生体情報ページ画面>
図4を参照して生体情報ページ画面300の一例について説明する。
図4(a)に示すように、生体情報ページ画面300には、生体情報ページ画面300の上下方向中央部付近から上下方向上方にわたって特定領域301が配置される。特定領域301には、心電図波形等の生体情報波形が水平方向に延びるように配置されてタッチパネルディスプレイ11に表示される(生体情報波形が複数行に亘って配置される場合もある)。
【0070】
特定領域301に配置される生体情報波形として、例えば、心電図波形、脈波、経皮的動脈血酸素飽和度(SpO2)、非観血血圧(NIBP)、呼吸(RESP)等に関する波形が挙げられるが、これに限定されるものではなく、その他の生体情報に関する波形であってもよい。
【0071】
そして、特定領域301の上部には、例えば、生体情報波形に対応する生体情報の種類名が配置される。生体情報ページ画面300の上下方向の下端部付近に、特定領域301に配置させる生体情報を変更する生体情報表示ボタン360が配置される。この生体情報表示ボタン360に対して所定の操作を行うと、様々な生体情報を選択できる。ここで選択される生体情報に関する生体情報波形は特定領域に配置される。生体情報を変更すると、
図4(a)及び
図4(b)に示すように、特定領域に配置される生体情報波形が「心電図波形」から「脈波」に変更される。
【0072】
以上のことを以下において具体例を用いて説明する。例えば、生体情報表示ボタン360を選択すると、複数の生体情報名が表示される(図示しない)ポップアップウインドウが出現する。そこで、所望の生体情報名を選択すれば、対応する生体情報波形は特定領域に配置される。生体情報を変更するには、再度、生体情報表示ボタン360を選択すればよい。
【0073】
生体情報ページ画面300には、特定領域301内に配置される生体情報波形に対応する測定日時が様々な態様で表示される。特定領域301内に配置される生体情報波形に対応する測定日時に関する表示を以下において測定日時表示と呼ぶ。
【0074】
<4.生体情報ページ画面における測定日時表示>
図4〜
図10を参照して測定日時表示について以下において順に説明する。
【0075】
<4−1.第1時刻表示(バー表示及び目印表示)>
図4(a)に示すように、特定領域301の直下には、バー表示302及び目印表示303から構成される第1時刻表示370が配置される。バー表示302は、1行で24時間分(1日分)を表す。すなわち、バー表示302の一端(左端)は0時を表し、バー表示302の中央部分は12時を表し、バー表示302の他端(右端)は24時を表す。
【0076】
目印表示303は、
図4(a)に示すように、バー表示302上に配置される。目印表示303は、矢印A方向へ移動可能である。
図4(b)に示すように、タッチパネルディスプレイ11における目印表示303の表示面が指でタッチされてドラッグ操作が行われると、目印表示303は移動する。タッチパネルディスプレイ11における目印表示303の表示面に対して指でドラッグ操作が行なわれて、指がバー表示302に沿う方向(矢印A方向)へ移動されると、目印表示303も指に追従して移動する。
【0077】
なお、目印表示303の移動操作は上記態様に限定されるものではなく、例えば、バー表示302の両端付近に配置される目印表示移動ボタン表示304a,304bを指等でタッチして目印表示303を移動させてもよい。目印表示移動ボタン表示304aが指等でタッチされると、目印表示303は時刻が進む方向へ移動する。一方、目印表示移動ボタン表示304bが指等でタッチされると、目印表示303は時刻が遡る方向へ移動する。
【0078】
目印表示303が移動すると、それに連動して特定領域301内に配置される生体情報波形も変化する。すなわち、目印表示303が移動すると、それに連動して特定領域301内に配置される生体情報波形(
図4(a)では心電図波形)は、例えば、特定領域301の上下方向(矢印B方向)、又は、特定領域301の幅方向(矢印C方向)へスクロール移動する。
【0079】
例えば、
図5(a)に示すように、所定の時間的な長さを有する心電図波形310aが時刻順に特定領域301の上下方向に10行に並んで、特定領域301に配置される場合を考える。1行が1分単位となっており、特定領域301の幅方向へ延びる1分間分の心電図波形310aが、上下方向へ10行に並ぶ。結果、特定領域301には10分間分(12時19分〜12時28分)が表示される。生体情報モニタ1には、例えば、各患者に関する1ヶ月分の心電図波形が測定時刻と関連付けられて保存されている。そして、特定領域301には、ある患者の1ヶ月分の心電図波形のうち、ある特定の時刻に連続する10分間分の心電図波形310aが表示される。
【0080】
例えば、タッチパネルディスプレイ11において表示される特定領域301の表示面が指でタッチされて特定領域301の上下方向(例えば、E方向)へスクロール操作をされると、特定領域301内の心電図波形310aは特定領域301の上下方向へスクロール移動して、特定領域301には別の測定時刻の心電図波形310aが表示される。このタッチ操作は、波形表示範囲選択操作部213が担っている。
【0081】
例えば、バー表示302に沿って目印表示303を時間が進む方向(矢印D方向)へスライド移動させると、それに連動して特定領域301内に配置される心電図波形310が、下方(矢印E方向)へ向かって自動的にスクロール移動して、測定時刻が進んだ心電図波形310aが表示される。このタッチ操作は、目印表示移動操作部210が担っている。
【0082】
同様に、バー表示302に沿って目印表示303を時間が戻る方向(矢印Dの反対方向)へスライド移動させると、それに連動して特定領域301内に配置される心電図波形310aは特定領域301内において特定領域301の上方(矢印Eの反対方向)へ向かって自動的にスクロール移動して測定時刻が遡った心電図波形310aが表示される。
【0083】
なお、
図5(a)に示すように、心電図波形310aが時刻順に特定領域301の上下方向に10行に並んで配置される場合、特定領域301には10個分の波形が1分単位で配置される。この場合、測定時刻が10個あるが、バー表示302における目印表示303が表す時刻は、その中のいずれの心電図波形310aの測定時刻であってもよいが、最上行の最新時刻を表示することが望ましい。
【0084】
また、例えば、
図5(b)に示すように、時間軸が特定領域301の幅方向へ延びる1行表示の心電図波形310b及び脈波310cが、特定領域301に配置される場合を考える。特定領域301には、例えば、リアルタイムに測定される現在時刻を含む10秒間程度の範囲となる。なお、上記10秒間程度は一例であって、その他の長さの時間範囲であってもよい。また、特定領域301には、生体情報波形が少なくとも1つ配置されればよい。また、特定領域301に配置される生体情報波形の種類は、心電図波形310b、脈波310c以外の別の種類の生体情報波形であってもよい。
【0085】
なお、生体情報モニタ1には、例えば、各患者に関する1ヶ月分の生体情報波形が測定時刻と関連付けられて保存されている。そして、特定領域301には、ある患者の1ヶ月分の生体情報波形のうち連続する10秒間程度の心電図波形310b及び脈波310cが配置される。
【0086】
例えば、この特定領域301の表示面を指でタッチして、特定領域301の幅方向へスクロール操作をされると、心電図波形310b及び脈波310cは特定領域301の幅方向へスクロール移動して、別の測定時刻の心電図波形310b及び脈波310cが表示される。このタッチ操作は、波形表示範囲選択操作部213が担っている。
【0087】
例えば、バー表示302に沿って目印表示303を時間が戻る方向(矢印F方向)へスライド移動させると、それに連動して特定領域301内に配置される心電図波形310b及び脈波310cが、特定領域301内において特定領域301の幅方向一方(矢印G方向)へ向かって自動的にスクロール移動する。これにより、測定時刻が遡った心電図波形310b及び脈波310cが特定領域301内に表示される。
【0088】
同様に、バー表示302に沿って目印表示303を時間が進む方向(矢印Fの反対方向)へスライド移動させると、それに連動して特定領域301内に配置される心電図波形310b及び脈波310cは、特定領域301内において特定領域301の幅方向他方(矢印Gの反対方向)へ向かって自動的にスクロール移動する。これにより、測定時刻が進んだ心電図波形310b及び脈波310cが特定領域301内に表示される。このタッチ操作は、目印表示移動操作部210が担っている。
【0089】
以上において、目印表示303を移動させると、それに連動して心電図波形310b及び脈波310cもスクロール移動していたが、逆の場合も連動する。すなわち、心電図波形310b及び脈波310cをスクロール移動させると、それに連動して目印表示303も移動する。
【0090】
以上のような目印表示303を備えたバー表示302があれば、特定領域301に配置される心電図波形310b及び脈波310cの測定時刻を、極めて素早く把握することができる。
【0091】
<4−1−1.バー表示の他の表示形態>
次に、
図6を参照して第1時刻表示処理部201によるバー表示の他の表示形態について以下説明する。
図6(a)に示すように、バー表示400は、1行で12時間分を表す「部分日」表示となる。これだけでは24時間分を表せないため、午前午後表示401を組み合わせて用いる。なお、「部分日」とする場合、少なくとも3時間以上、望ましくは6時間以上のバー表示とする。
【0092】
午前午後表示401は、特定領域301に配置される生体情報波形の測定時刻に該当する「午前」表示又は「午後」表示のいずれか一方が、例えば、着色された態様でタッチパネルディスプレイ11に表示される。特定領域301に配置される生体情報波形の測定時刻が午前である場合、
図6(a)に示すように、「午前」表示が着色されてタッチパネルディスプレイ11に表示される。これにより、現在のバー表示が、午前の12時間分であるか午後の12時間分であるかを識別できる。
【0093】
なお、午前午後表示401は、以上の態様に限定されるものではなく、例えば、「午前」表示又は「午後」表示のいずれか一方のみがタッチパネルディスプレイ11に表示されるものであってもよい。すなわち、午前午後表示401は、バー表示400の午前、午後を補完的に表せれば、如何なる態様であってもよい。勿論、時刻(数値)で表示しても良い。
【0094】
バー表示410は、
図6(b)に示すように、2行のバー表示で構成され、1行は0時〜12時を表す午前バー表示411で、もう1行は12時〜24時を表す午後バー表示412である。この場合は、「一日分」のバー表示が分割表示されている状態と定義できる。
【0095】
以上のように、1行のバー表示自体の時間の長さを12時間とすると、一時間相当の目盛が大きくなるので、詳細な時間を判断しやすい。
【0096】
次に、
図6(c)を参照して、第1時刻表示処理部201によるバー表示421に対して、単位時間表示処理部208による単位時間表示428を付加する場合を説明する。単位時間表示428は、単位時間バー表示422及び単位時間目印表示424により構成される。なお、バー表示421は、
図4と同様に、0時〜24時を表す。
【0097】
単位時間表示428は、0分〜60分を表す単位時間バー表示422と単位時間バー表示422上の目印表示である単位時間目印表示424を備える。単位時間目印表示424は、単位時間バー表示422上における位置によって1時間内における詳細経過時間を表す。すなわち、単位時間目印表示424は、バー表示421の目印表示423が位置する時刻における「分」を拡大して表す。なお、この単位時間バー表示422の長さは、バー表示420の長さと一致させているが、これに限定されるものではなく、視認性が確保可能であれば、より長くても短くてもよい。
【0098】
単位時間バー表示422上における単位時間目印表示424の位置が変わると、それに連動してバー表示421上における目印表示423の位置も変わる。同様に、バー表示421上における目印表示423の位置が変わると、それに連動して単位時間バー表示422上における単位時間目印表示424の位置も変わる。
【0099】
バー表示421は24時間表示であるため、生体情報モニタ1の観察者は、より正確な時間を一見して把握しにくい。単位時間バー表示422、及び、単位時間目印表示424を設けることにより、生体情報モニタ1の観察者は、正確な時間を一見して把握できる。例えば、バー表示421を見ると12時より少し右に位置するが、これだけでは、正確な時間を把握することができない。このような場合に、単位時間バー表示422をみれば、バー表示421上の目印表示423は12時20分であることを素早く判断できる。
【0100】
また、目印表示423に対してドラッグ操作を行って、バー表示421上に沿って目印表示423をスライド移動させる場合、バー表示421は24時間表示であるため、分単位レベルでの目印表示423のスライド移動は難しい。単位時間バー表示422、及び、単位時間目印表示424を設けることにより、分単位レベルでの目印表示423のスライド移動を容易にさせることができる。
【0101】
図6(d)に示すように、単位時間バー表示422における時間をさらに単位時間(10分間)に区切った単位時間表示429を用いて、単位時間表示428を補完してもよい。単位時間表示428における単位時間バー表示425は、その長さで10分間が表される。また、単位時間バー表示425上の目印表示である単位時間目印表示426は、単位時間バー表示425上における位置によって10分間内における経過時間を表す。すなわち、単位時間目印表示426は、例えば、時刻12:00〜時刻13:00という時間範囲における0分〜10分、10分〜20分、20分〜30分、30分〜40分、40分〜50分、50分〜60分のそれぞれの10分間内における経過時間を表す。なお、この単位時間バー表示425の長さは、バー表示422の長さと一致させているが、これに限定されるものではなく、視認性が確保可能であれば、より長くても短くてもよい。
【0102】
以上のような単位時間バー表示422,425および単位時間目印表示424,426は、例えば、バー表示400〜バー表示420において補完的に用いられる態様が想定される。例えば、バー表示400,410においてさらに細かい分単位のレベルで目印表示の移動をさせたい場合に用いる。単位時間バー表示422,425及び単位時間目印表示424,426は、常時、生体情報ページ画面300に配置させておくのではなく、例えば、所定のタッチ操作や所定のメニューボタンを行うことによって出現させることが好ましい。
【0103】
また、以上の単位時間を1時間に設定した単位時間バー表示422や、単位時間を10分間に設定した単位時間バー表示425は一例であって、バー表示や単位時間バー表示において区切る単位時間をさらに別の時間範囲にしたものも本発明の範囲に含まれる。
【0104】
<4−2.第2時刻表示>
ここで、
図4に戻って第2時刻表示305について説明する。第2時刻表示305は、例えば、時表示306、及び、分表示307により構成される。時表示306は、時表示エリア306aに配置され、時刻のうち「時」を表すものである。分表示307は、分表示エリア307aに配置され、時刻のうち「分」を表すものである。なお、第2時刻表示305には、「秒」を表す(図示しない)秒表示が加えられてもよい。
【0105】
次に、第2時刻表示305の時刻表示変更態様について説明する。時表示エリア306aには「0」〜「12」、または、「0」〜「23」までの数字が順に用意されており、分表示エリア307aには「0」〜「59」までの数字が順に用意されている。時刻のうち「時」が変わると、時表示エリア306aにおける数字は、例えば、時表示エリア306aの上下方向へスクロール移動して次の数字に変わる。また、時刻のうち「分」が変わると、分表示エリア307aにおける数字は、例えば、分表示エリア307aの上下方向へスクロール移動して次の数字に変わる。
【0106】
なお、時表示エリア306aの「0」〜「12」で時刻が表示される場合、(図示しない)午前午後表示「AM」または「PM」も組み合わされて表示されることが好ましい。この場合、午前午後表示「AM」または「PM」も時刻に応じて更新される。
【0107】
次に、第2時刻表示305の時刻表示変更操作について説明する。タッチパネルディスプレイ11における時表示エリア306aの表示面が指でタッチされて、時表示エリア306aの上下方向へスクロール操作をされると、スクロール方向及びスクロール操作量に応じた数字が時表示エリア306aに表示される。それが時刻のうち「時」を表すものである。また、分表示エリア307aの表示面が指でタッチされて、分表示エリア307aの上下方向へスクロール操作をされると、スクロール方向及びスクロール操作量に応じた数字が分表示エリア307aに表示される。それが時刻のうち「分」を表すものである。
【0108】
また、第2時刻表示305では、バー表示302における目印表示303と連動して表示が更新される。例えば、
図4(b)に示すように、バー表示302における目印表示303が移動されると、時表示エリア306a及び分表示エリア307aにおける数字が自動的にスクロール移動して、バー表示302における目印表示303の位置に対応する時刻が第2時刻表示305に表示される。
【0109】
また、同様に、バー表示302における目印表示303は、第2時刻表示305と連動して自動的に移動する。例えば、
図7(a)に示すように、タッチパネルディスプレイ11における第2時刻表示305の表示面をタッチして時刻をスクロールさせて第2時刻表示305に表示される時刻を変更すると、その時刻に対応するバー表示302上の位置に目印表示303は自動的に移動する。同時に、特定領域301内で生体情報波形がスクロール移動して第2時刻表示305に表示される時刻を測定時刻とする生体情報波形が特定領域301に表示される。
【0110】
また、
図7(b)に示すように、タッチパネルディスプレイ11における特定領域301の表示面をタッチして生体情報波形をスクロール移動させて特定領域301に配置させる生体情報波形の測定時刻を変更すると、それに連動して第2時刻表示305もその測定時刻に対応する時刻に更新されるようにしてもよい。
【0111】
以上のように、目印表示303を備えたバー表示302に加えて、第2時刻表示305があれば、特定領域301に配置される生体情報波形の詳細な測定時刻を把握することができる。また、例えば、午前5時26分付近の生体情報波形のようなピンポイントの時刻の生体情報波形を特定領域301に配置させたい場合、第2時刻表示305があれば、容易にピンポイントの時刻の生体情報波形を特定領域301に配置させることができる。
【0112】
<4−3.日付表示>
ここで、
図4に戻って日付表示308について説明する。日付表示308は、例えば、日付表示エリア309内において日付表示エリア309の幅方向へスクロール可能な態様で配置される。日付表示エリア309に配置される日付表示308は、特定領域301に配置される心電図波形の測定日の日付になる。
図4(a)に示すように、日付表示エリア309において日付表示308が3つ表示される場合、特定領域301に配置される生体情報波形の測定日の日付表示308には、例えば、色付け表示がされる等のような強調表示がなされる。
【0113】
また、特定領域301に配置される生体情報波形がスクロール移動された結果、特定領域301に配置される生体情報波形の測定日が変わると、該当する日付表示308には、色付け表示がなされる。また、日付表示エリア309に測定日に対応する日付表示308がない場合、日付表示エリア309で日付表示308がスクロール移動されて、対応する日付表示308が日付表示エリア309に表示される。
【0114】
また、例えば、タッチパネルディスプレイ11における日付表示エリア309にタッチ操作(スクロール操作)を行うと、日付表示エリア309に配置させる日付表示308を変更することができる。タッチ操作(スクロール操作)をして日付表示エリア309に配置させる日付表示308を変更した上で、例えば、所望の日付表示308を指等でタッチ操作(例えば、ワンタップ、ダブルタップ等)をすると、その日付表示308に対応する測定日の生体情報波形が特定領域301に配置される。
【0115】
また、日付表示は上記日付表示308のような態様に限定されるものではなく、その他の態様であってもよい。日付表示のその他の態様について
図8を参照して以下説明する。日付表示は、例えば、
図8(a)に示すように、第2時刻表示305と同様の態様の日付表示311であってもよい。
【0116】
日付表示311は、例えば、月表示312、及び、日表示313により構成される。月表示312は、月表示エリア312aに配置され、日付のうち「月」を表すものである。日表示313は、日表示エリア313aに配置され、日付のうち「日」を表すものである。なお、日付表示311には、西暦または和暦等で表される年表示が加えられてもよい。
【0117】
次に、日付表示311の日付表示変更態様について説明する。月表示エリア312aには「1」〜「12」までの数字が順に用意されており、日表示エリア313aには「1」〜「31」までの数字が順に用意されている。月が変わると、月表示エリア312aにおける数字は、例えば、月表示エリア312aの上下方向へスクロール移動して対応する数字に変わる。また、日が変わると、日表示エリア313aにおける数字は、例えば、日表示エリア313aの上下方向へスクロール移動して対応する数字に変わる。
【0118】
次に、日付表示311の日付表示変更操作について説明する。タッチパネルディスプレイ11における月表示エリア312aの表示面が指でタッチされて、月表示エリア312aの上下方向へスクロール操作をされると、スクロール方向及びスクロール操作量に応じた数字が月表示エリア312aに表示される。それが日付のうち「月」となる。また、日表示エリア313aの表示面が指でタッチされて、日表示エリア313aの上下方向へスクロール操作をされると、スクロール方向及びスクロール操作量に応じた数字が日表示エリア313aに表示される。それが日付のうち「日」となる。
【0119】
また、日付表示は、例えば、日付表示308に日付表示311を加えてもよい。また、日付表示は、例えば、日付表示308に代えてカレンダー日付表示315にしてもよい。例えば、タッチパネルディスプレイ11における生体情報ページ画面300の日付表示311の脇に配置されるカレンダーボタン314の表示面を指等でタッチ操作(例えば、ワンタップ、ダブルタップ等)すると、
図8(b)に示すようなカレンダー日付表示315が生体情報ページ画面300内に出現する。
【0120】
カレンダー日付表示315では、特定領域301に配置される生体情報波形の測定日に色付き表示等の強調表示がなされる。カレンダー表示315は、例えば、一月単位で表示される。カレンダー表示315における月の表示を別の月にしたい場合、月移動ボタン表示316a,316bの表示面を指等でタッチ操作(例えば、ワンタップ、ダブルタップ等)する。これにより、カレンダー表示315における月の表示が次の月や前の月になる。
【0121】
また、カレンダー日付表示315における日を選択する場合、所望の日の表示面を指等でタッチ操作(例えば、ワンタップ、ダブルタップ等)する。これにより、所望の日が選択される。所望の日が選択されると、その日を測定日とする生体情報波形が特定領域301に配置される。
【0122】
<4−4.測定日時表示の配置>
次に、測定日時表示の配置態様について
図9及び
図10を参照して説明する。生体情報ページ画面は、様々な態様が想定され、
図4〜
図8に適宜示す生体情報ページ画面300のように生体情報波形がメインで表示されるものに限らない。生体情報ページ画面は、例えば、
図9(a)に示すように、様々な種類の生体情報の一覧が示される生体情報ページ画面330であってもよい。
【0123】
生体情報ページ画面330の場合、様々な種類の生体情報がページ画面内に配置されるため、測定日時表示が配置されるスペースを取りづらい。このような場合、例えば、生体情報ページ画面330をタッチパネルディスプレイ11の表示範囲を超える大きさのページ画面として、生体情報ページ画面330の下方に測定日時表示340を配置する。
【0124】
例えば、
図9(a)に示すように、生体情報ページ画面330を生体情報一覧ページ部331と測定日時表示340とに分ける。
図9(a)及び
図9(b)において太い枠線は、タッチパネルディスプレイ11の表示範囲を示す。
【0125】
生体情報一覧ページ部331は、例えば、タッチパネルディスプレイ11の表示範囲に収まるようにする。そして、生体情報一覧ページ部331では、第1特定領域332に生体情報波形が配置され、第2特定領域333に数値化される生体情報等が配置される。なお、第1特定領域332は、生体情報一覧ページ部331の上下方向中央から下端部にわたって広がる。また、第2特定領域333は、生体情報一覧ページ部331の上下方向中央から上端部にわたって広がる。
【0126】
測定日時表示340は、例えば、
図9(a)及び
図9(b)に示すように、タッチパネルディスプレイ11の表示面に対して指等でスクロール操作を行って、生体情報ページ画面330をスクロール移動させると出現するようにする。この際、少なくとも第1特定領域332と測定日時表示340とがタッチパネルディスプレイ11の表示範囲に含まれるように、第1特定領域332と測定日時表示340とは生成される。このようにすれば、
図4〜
図8で説明したことが生体情報ページ画面330に対して適用できる。
【0127】
また、測定日時表示340は、
図10(a)に示されるように、例えば、生体情報ページ画面350に配置されるメニューボタン5が選択されることにより現れるものであってもよい。生体情報ページ画面350は、上記生体情報一覧ページ部331と同様のものである。なお、測定日時表示340の出現のトリガは、メニューボタン5の選択に限定されるものではなく、その他の態様(例えば、所定のジェスチャ操作等)であってもよい。
【0128】
測定日時表示340の出現態様は、様々なものが想定される。例えば、測定日時表示340は、生体情報ページ画面350に配置されるメニューボタン5が選択されると、ポップアップウインドウ352として、生体情報ページ画面350内を移動可能な態様で現れるものであってもよい。また、測定日時表示340は、生体情報ページ画面350に配置されるメニューボタン5が選択されると、例えば、生体情報ページ画面350内で生体情報波形が配置されていない第2特定領域353の全部又は一部を占有する固定領域に現れるものであってもよい。
【0129】
すなわち、測定日時表示340は、生体情報ページ画面350内において生体情報波形が配置される領域と共存できれば、生体情報ページ画面350内のいずれの場所に配置されてもよい。また、測定日時表示340は、上記ポップアップウインドウ352のように生体情報ページ画面350内を移動可能でも、又は、生体情報ページ画面350内を移動できなくてもよい。
【0130】
また、測定日時表示340を消去する場合、例えば、メニューボタン5を再度選択したり、測定日時表示340を消去する専用の消去ボタンを設けてそれらを選択したりすることにより測定日時表示340を消去させればよい。
【0131】
以上の生体情報モニタ1において、タッチパネルディスプレイ11でディスプレイを構成させ、タッチパネルディスプレイ11に対するタッチ操作で様々な操作を行ったが、これに限定されるものではなく、その他の態様の操作であってもよい。例えば、マウス、キーボード等をはじめとする外部入力装置を用いて以上説明した操作を実現するものも本発明に含まれる。
【0132】
以上の生体情報モニタ1等の生体情報表示装置のディスプレイに表示させる生体情報に関する表示を制御する生体情報表示制御装置も本発明に含まれる。すなわち、生体情報表示制御装置は、ディスプレイに接続され、そのディスプレイへの上記表示を制御するものである。
【0133】
また、生体情報モニタ1等の生体情報表示装置のディスプレイに表示させる生体情報に関する表示データを生成する生体情報処理装置も本発明の範囲に含まれる。この生体情報処理装置においては、生体情報表示装置における表示部を表示データ生成部に置き換えればよい。なお、表示データ生成部は、生体情報波形取得部が取得した生体情報波形を生体情報ページ画面の特定領域に配置させ、第1時刻表示を生体情報ページ画面内に配置させた生体情報ページ画面の表示データを生成するものである。
【0134】
尚、本発明の生体情報表示装置、生体情報表示制御装置、及び、生体情報処理装置は、上記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。