(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値等は、発明の理解を容易とするための例示にすぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
【0010】
本発明の実施形態の理解を容易にするため、まず、遊技機の機械的構成および電気的構成を簡単に説明し、その後、各基板における具体的な処理を説明する。
【0011】
図1は、本実施形態の遊技機100の斜視図であり、扉が開放された状態を示している。図示のように、遊技機100は、略矩形状に組まれた四辺によって囲繞空間が形成される外枠102と、外枠102にヒンジ機構によって開閉自在に取り付けられた中枠104と、中枠104に、ヒンジ機構によって開閉自在に取り付けられた前枠106と、を備えている。
【0012】
中枠104は、外枠102と同様に、略矩形状に組まれた四辺によって囲繞空間が形成されており、囲繞空間に遊技盤108が保持されている。また、前枠106には、ガラス製または樹脂製の透過板110が保持されている。そして、中枠104および前枠106を外枠102に対して閉じると、遊技盤108と透過板110とが所定の間隔を維持して略平行に対面するとともに、遊技機100の正面側から、透過板110を介して遊技盤108が視認可能となる。
【0013】
(遊技機の詳細な構成)
次に、遊技機100の詳細な構成について
図2から
図4を用いて説明する。なお、
図3では、理解を容易にするため、遊技盤108に設けられた演出役物装置202が併せて図示されている。また、
図4では、理解を容易にするため、演出役物装置202によって本来視認できない演出役物装置202の後側に位置する遊技盤108の構造が図示されている。
【0014】
図2は、遊技機100の斜視図である。
図2に示すように、前枠106の下部には、遊技機100の正面側に突出する操作ハンドル112が設けられている。操作ハンドル112は、遊技者が回転操作可能に設けられており、遊技者が操作ハンドル112を回転させて発射操作を行うと、操作ハンドル112の回転角度に応じた強度で、不図示の発射機構によって遊技球が発射される。このようにして発射された遊技球は、遊技機100の背面側から前枠106に取り付けられた遊技盤108に設けられたレール114a,114b(
図4参照)間を上昇して遊技領域116(
図4参照)に導かれることとなる。
【0015】
遊技領域116は、遊技盤108と透過板110との間隔に形成される空間であって、遊技球が流下または転動可能な領域である。透過板110の両側下方には、音声出力装置206が設けられている。また、音声出力装置206は、上皿132(詳細は後述)の下方にも設けられている(
図3参照)。音声出力装置206は例えばスピーカで構成されている。音声出力装置206は、演出表示部200a(
図4参照、詳細は後述する)に表示される画像等に合わせて、遊技機100の正面側に向けてさまざまな音声を出力する。
【0016】
前枠106の下部には、皿付扉106aが設けられている。皿付扉106aの左側上部には、遊技者の押下操作を受け付ける押下ボタン208aを有する演出操作装置208が配置されている。演出操作装置208は、例えば演出表示部200aに表示される画像等に合わせて有効化されるものであり、操作有効時間内に遊技者の操作を受け付けると、当該操作に応じて、さまざまな演出が実行される。
【0017】
皿付扉106aには、演出操作装置208の右後方に配置され、遊技機100から払い出される賞球や遊技球貸出装置から貸し出される遊技球が導かれる上皿132が設けられている。また、皿付扉106aには、演出操作装置208の下方に配置され、上皿132が遊技球で一杯になった場合に、上皿132に貯留されている遊技球が導かれる下皿134が設けられている。また、皿付扉106aには、下皿134の底面に配置され、下皿134から遊技球を排出するための球抜き孔(不図示)が形成されている。この球抜き孔は、通常、開閉板(不図示)によって閉じられているが、球抜きつまみ(不図示)を左右方向にスライドさせることにより、球抜きつまみと一体となって開閉板がスライドし、球抜き孔から下皿134の下方に遊技球を排出することが可能となっている。
【0018】
図2に示すように、皿付扉106aには、透過板110の中央下方に配置され、遊技者が操作可能な演出操作装置4が設けられている。演出操作装置4は、押下ボタン208aの右側に配置されている。演出操作装置4は、拳銃を模した入力操作部41と、入力操作部41を昇降可能に皿付扉106aに取り付けられた昇降ユニット42とを有している。入力操作部41は、拳銃のグリップを模したグリップ部および引き金を模した引き金部が皿付扉106aの遊技者側に配置されるように皿付扉106aに取り付けられ、遊技者が操作しやすいようになっている。また、入力操作部41は、拳銃の銃身を模した銃身部が上皿132の上方を通り銃口を模した銃口部が透過板110および遊技盤108に向けられた状態で配置されている。
【0019】
図3に示すように、昇降ユニット42は、入力操作部41が固定される台座部421と、弾丸を打った場合の拳銃の挙動を模した動作を入力操作部41に実現させるための駆動機構(不図示)を収容する収容部422とを有している。昇降ユニット42は、皿付扉106aの内部に設けられた昇降用モータ(不図示)などを有する昇降機構(不図示)によって昇降が制御される。
【0020】
図3(a)に示すように、演出操作装置4が初期位置(演出操作装置4の動作前の位置)にある場合には、入力操作部41は、引き金部およびグリップ部が皿付扉106aの上面(上皿132の開口端が設けられた面)よりも下方に配置され、銃身部が上皿132の直上に配置される。入力操作部41の引き金部は、皿付扉106aに挟まれた状態となる。このため、演出操作装置4が通常状態にある場合には、遊技者が引き金部を操作し難くなっている。これにより、遊技機100は、演出操作装置4を遊技者に操作させる操作演出以外の時に遊技者が引き金部を無造作に引くことを防止することができる。
【0021】
また、演出操作装置4が通常状態にある場合には、昇降ユニット42は、台座部421が皿付扉106aの外側に配置され、かつ収容部422のほとんどが皿付扉106aの内部に収納されている。このように、昇降ユニット42が最も下方に配置されている状態では、入力操作部41の銃身部が上皿132の直上に配置され、銃口部の延長線上には、演出役物装置202が存在しない。詳細は後述するが、演出役物装置202は、演出操作装置4を遊技者に操作させる操作演出および入賞フラッシュ予告演出において、入力操作部41での弾丸を発射した状態を模した演出における標的の役割を担う役物である。
【0022】
演出操作装置4による操作演出が実行される場合には、
図3(b)に示すように、昇降ユニット42が上昇して、入力操作部41の引き金部が皿付扉106aの上面よりも上方に配置される。さらに、入力操作部41の銃身部が上皿132の上方に配置され、銃口部の延長線上に演出操作装置4の中央部が配置される。入力操作部41の振動によって入力操作部41の操作を促された遊技者が入力操作部41の引き金部を引くと、例えば銃身部が上方に跳ね上げられた後に元の状態に戻る。このように、入力操作部41は、遊技者の操作を契機として弾丸を発射した場合の拳銃の挙動を模した動作を実行するように構成されている。また、入力操作部41が操作されたことを契機として、演出役物装置202が中央部で二分割されるとともに、演出役物装置202に設けられた光源(不図示)が発光し、弾丸が命中して標的が破壊された状況を模した演出が実行される場合がある。
【0023】
遊技者による入力操作部41の操作が終了して所定期間が経過すると、昇降ユニット42は下降して最も下方に配置された状態に移行する。これにより、演出操作装置4は、初期位置で皿付扉106aに配置される。このように、演出操作装置4は、操作演出において「上昇→振動→跳ね上げ動作→下降」という一連の動作を実行できるように構成されている。
【0024】
次に、遊技盤108の構成について説明する。
図4に示すように、遊技盤108には、多数の釘131や1つの風車133が設けられており、遊技領域116に導かれた遊技球が釘131や風車133に衝突して、不規則な方向に流下、転動するようにしている。なお、
図4では、遊技領域116に設けられた多数の釘131が白丸で図示され、多数の釘131のうちの1つの釘131のみに参照符号が付されている。
【0025】
図4に示すように、遊技領域116は、発射機構の発射強度に応じて遊技球の進入度合いを互いに異にする第1遊技領域116aおよび第2遊技領域116bを備えている。第1遊技領域116aは、遊技機100に正対した遊技者から見て遊技領域116の左側に位置し、第2遊技領域116bは、遊技機100に正対した遊技者から見て遊技領域116の右側に位置している。レール114a,114bが遊技領域116の左側にあることから、発射機構によって所定の強度未満の発射強度で発射された遊技球は第1遊技領域116aに進入し、所定の強度以上の発射強度で発射された遊技球は第2遊技領域116bに進入することとなる。
【0026】
また、遊技領域116には、遊技球が入球可能な複数の一般入賞口118、第1始動口120、第2始動口122が設けられており、一般入賞口118、第1始動口120、第2始動口122に遊技球が入球すると、それぞれ所定の賞球が遊技者に払い出される。遊技球の入球に基づいて払い出される賞球数は、入賞口ごとに異なっていてもよい。
【0027】
なお、詳しくは後述するが、第1始動口120内には第1始動領域が設けられ、また、第2始動口122内には第2始動領域が設けられている。そして、第1始動口120または第2始動口122に遊技球が入球して第1始動領域または第2始動領域に遊技球が進入すると、予め設けられた複数の特別図柄の中からいずれか一の特別図柄を決定するための抽選、すなわち遊技者に遊技利益を付与するか否かの抽選(以下、「大役抽選」という)が行われる。つまり、第1始動口120および第2始動口122は、遊技盤108に設けられた遊技領域116を、遊技中に流下する遊技球の入球によって大役抽選の実行契機を発生させる始動口に相当する。各特別図柄には、遊技者にとって有利な大役遊技の実行可否や、以後の遊技状態をどのような遊技状態にするかといった種々の遊技利益が対応付けられている。したがって、遊技者は、第1始動口120または第2始動口122に遊技球が入球すると、所定の賞球を獲得するのと同時に、種々の遊技利益を受ける権利獲得の機会を獲得することとなる。
【0028】
第1始動口120は、遊技領域116の下部であって、第1遊技領域116aを流下する遊技球のみが入球可能であるか、または、第1遊技領域116aに進入した遊技球の方が、第2遊技領域116bに進入した遊技球よりも進入しやすい位置に配置されている。
【0029】
また、
図4に示すように、第2始動口122は、第2遊技領域116bの中央部に配置されている。第2始動口122は、第2遊技領域116bを流下する遊技球のみが入球可能であるか、または、第2遊技領域116bに進入した遊技球の方が、第1遊技領域116aに進入した遊技球よりも進入しやすい位置に配置されている。第2始動口122は、可動片122aを有する始動可変入賞装置によって構成されており、第2始動口122への遊技球の進入容易性が可変するようになっている。具体的には、第2始動口122は、可動片122aが開閉可能に設けられており、可動片122aが閉状態にあるときには、可動片122aは立ち上がって第2始動口122の入球口を塞いだ状態となり、第2始動口122への遊技球の進入が不可能または困難となっている。これに対して、第2始動口122の上方であって第2遊技領域116bに設けられたゲート124を遊技球が通過すると、後述する普通図柄の抽選が行われ、この抽選によって当たりに当選すると、可動片122aが所定時間、開状態に制御される。このように、可動片122aが開状態になると、
図4に示すように、可動片122aは、第2始動口122の入球口に向かって上方から下方に傾斜した状態となり、可動片122aが遊技球を第2始動口122に導く受け皿として機能し、第2始動口122への遊技球の入球が容易となる。
【0030】
さらに、第2遊技領域116bには、第2遊技領域116bを流下する遊技球のみが入球可能であるか、または、第2遊技領域116bに進入した遊技球の方が、第1遊技領域116aに進入した遊技球よりも進入しやすい位置に大入賞口126が設けられている。大入賞口126には、開閉扉126aが開閉可能に設けられている。開閉扉126aは、例えば図示しないソレノイドを用いたリンク機構の働きにより、遊技盤108の盤面に対して前後方向に往復して開閉動作するようになっている。
図4に示すように、開閉扉126aが遊技盤108の盤面に沿った状態となって閉位置(閉鎖状態)にあると、大入賞口126は、遊技球の入球が困難な状態となる。一方、開閉扉126aが下端縁部分をヒンジとして前方へ倒れ込むようにして変位して遊技盤108の盤面から突き出たような状態となって開位置(開放状態)にあると、大入賞口126は、開閉扉126aが閉鎖状態の場合と比較して、遊技球の入球が困難ではない(容易又は可能な)状態となる。これにより、遊技機100は、大入賞口126への入賞という事象を発生させることができる。このとき開閉扉126aは大入賞口126の入球口への遊技球の流入を案内する部材としても機能する。通常、開閉扉126aが大入賞口126を閉鎖して、大入賞口126への遊技球の入球が不可能となっている。これに対して、前述の大役遊技が実行されると、開閉扉126aが開放状態となって、遊技球は大入賞口126への入球が可能となる。大入賞口126に遊技球が入球すると、所定の賞球が遊技者に払い出される。
【0031】
開閉扉126aの下方には、第2遊技領域116bを流下して大入賞口126に入球しなかった遊技球を遊技領域116の中央下部の排出口130(詳細は後述)に誘導する誘導部127が設けられている。誘導部127は、平坦な上面を有し、排出口130に向かって上方から下方に傾斜して設けられている。これにより、誘導部127は、遊技球を当該上面で転動させて排出口130に誘導することができる。
【0032】
第1遊技領域116aの右側縁部には球案内通路165が形成されている。球案内通路165の下縁部には転動ステージ167が形成されている。球案内通路165は第1遊技領域116a内にて左斜め上方に開口しており、第1遊技領域116a内を流下する遊技球がこの開口を通って無作為に球案内通路165内に流入する。球案内通路165内に流入した遊技球は、球案内通路165の内部を通過して転動ステージ167上に放出される。転動ステージ167の上面は滑らかな湾曲面を有している。転動ステージ167上では、遊技球が左右方向に転動自在である。転動ステージ167上で転動した遊技球は、やがて下方の第1遊技領域116a内に流下する。転動ステージ167の中央位置には球放出路167aが形成されている。球放出路167aから流下する遊技球は、球放出路167aの直下に配置された第1始動口120に流入しやすくなる。
【0033】
また、第1遊技領域116aには、第1始動口120の左側に3つの一般入賞口118が設けられている。また、第2遊技領域116bには、第2始動口122の上方に1つの一般入賞口118が設けられている。
【0034】
図4に示すように、第1遊技領域116aには、3つの一般入賞口118を挟んで、遊技球を遊技領域116から遊技盤108の背面側に排出する2つの排出口130が設けられている。2つの排出口130の一方は、最も左側に配置された一般入賞口118の左上に隣接して設けられ、2つの排出口130の他方は、遊技領域116の最下部の中心部(第1始動口120の直下)に設けられている。また、第2遊技領域116bには、一般入賞口118の右隣に1つの排出口130が設けられている。複数の排出口130により、一般入賞口118、第1始動口120、第2始動口122および大入賞口126のいずれにも入球しなかった遊技球が、遊技領域116から遊技盤108の背面側に排出される。
【0035】
そして、遊技盤108には、遊技の進行中等に演出を行う演出装置として、液晶表示装置からなる演出表示装置200、可動装置からなる演出役物装置202、さまざまな点灯態様や発光色に制御される複数のランプからなる演出照明装置204が設けられている。
【0036】
演出表示装置200は、画像を表示する画像表示部からなる演出表示部200aを備えており、演出表示部200aを、遊技盤108の略中央部分において、遊技機100の正面側から視認可能に配置している。演出表示部200aには、
図4に示すように演出図柄210a,210b,210cが変動表示され、演出図柄210a,210b,210cの停止表示態様によって大役抽選結果が遊技者に報知される変動演出が実行されることとなる。変動演出では、演出表示部200aに加えて演出操作装置4、演出役物装置202、演出照明装置204、音声出力装置206(
図3参照)および演出操作装置208(
図3参照)等の複数の演出装置の動作が行われてもよい。以下、演出役物装置202および演出操作装置4を「可動体」と総称する場合がある。
【0037】
遊技盤108に設けられて遊技中に動作可能な演出役物装置202は、遊技盤108と透過板110(
図2参照)との間に配置されている。演出役物装置202は、第1始動口120および排出口130の前側に配置されている。演出役物装置202は、所定の装飾が施され左右方向に移動可能な可動部202aと、可動部202aの背面側に設けられた光源(不図示)とを有している。演出役物装置202は、演出操作装置4を遊技者に操作させる操作演出、入賞フラッシュ予告演出、大役抽選の抽選結果を示唆する演出、およびその他の演出において、可動部202aの開閉動作および光源の発光の少なくとも一方を実行するようになっている。
【0038】
演出役物装置202に設けられた光源は、例えば発光ダイオード(Light Emitting Diode:LED)で構成されている。光源は、赤色、緑色、青色およびこの3色を混合させた色(例えば白色)に発光することができる。光源は、可動部202aが開状態となった場合に左右の可動部202aの間に位置するように設けられている。演出役物装置202は、可動部202aが開状態の時に、左右の可動部202aの間から光源からの光を照射することにより、遊技者にインパクトのある演出を提供できる。
【0039】
また、遊技盤108には、演出役物装置202の他に、演出表示部200aよりも前面に配置され、通常、遊技盤108の背面側に退避しているが、上記の演出図柄210a,210b,210cの変動表示中などに、演出表示部200aの前面まで可動して、遊技者に大当たりの期待感を付与する演出役物装置が設けられていてもよい。
【0040】
演出照明装置204は、演出役物装置202や遊技盤108等に設けられており、演出表示部200aに表示される画像等に合わせて、さまざまに点灯制御される。
【0041】
また、遊技盤108には、遊技領域116の外方であって、かつ、遊技者が視認可能な位置に、第1特別図柄表示器160、第2特別図柄表示器162、第1特別図柄保留表示器164、第2特別図柄保留表示器166、普通図柄表示器168、普通図柄保留表示器170、右打ち報知表示器172が設けられている。各表示器160,162,164,166,168,170,172は、遊技に係る種々の状況を表示するための装置であるが、その詳細については後述する。
【0042】
(制御手段の内部構成)
図5は、遊技の進行を制御する制御手段の内部構成を示すブロック図である。
【0043】
主制御基板300は遊技の基本動作を制御する。主制御基板300は、メインCPU300a、メインROM300b、メインRAM300cを備えている。メインCPU300aは、各検出スイッチやタイマからの入力信号に基づいて、メインROM300bに格納されたプログラムを読み出して演算処理を行うとともに、各装置や表示器を直接制御したり、あるいは演算処理の結果に応じて他の基板にコマンドを送信したりする。メインRAM300cは、メインCPU300aの演算処理時におけるデータのワークエリアとして機能する。
【0044】
本実施形態の遊技機100は、主に第1始動口120または第2始動口122への遊技球の入球によって開始される特別遊技と、ゲート124を遊技球が通過することによって開始される普通遊技とに大別される。そして、主制御基板300のメインROM300bには、特別遊技および普通遊技を進行するための種々のプログラムや、各種の遊技に必要なデータ、テーブルが記憶されている。
【0045】
主制御基板300には、一般入賞口118に遊技球が入球したことを検出する一般入賞口検出スイッチ118s、第1始動口120に遊技球が入球したことを検出する第1始動口検出スイッチ120s、第2始動口122に遊技球が入球したことを検出する第2始動口検出スイッチ122s、ゲート124を遊技球が通過したことを検出するゲート検出スイッチ124s、大入賞口126に遊技球が入球したことを検出する大入賞口検出スイッチ126sが接続されており、これら各検出スイッチから主制御基板300に検出信号が入力されるようになっている。一般入賞口検出スイッチ118sは、一般入賞口118ごとに設けられている。このため、主制御基板300には、合計4個の一般入賞口検出スイッチ118sが接続されている。
【0046】
また、主制御基板300には、第2始動口122の可動片122aを作動する普通電動役物ソレノイド122cと、大入賞口126を開閉する開閉扉126aを作動する開閉扉ソレノイド126cとが接続されており、主制御基板300によって、第2始動口122および大入賞口126の開閉制御がなされるようになっている。
【0047】
さらに、主制御基板300には、第1特別図柄表示器160、第2特別図柄表示器162、第1特別図柄保留表示器164、第2特別図柄保留表示器166、普通図柄表示器168、普通図柄保留表示器170、右打ち報知表示器172が接続されており、主制御基板300によって、これら各表示器の表示制御がなされるようになっている。
【0048】
また、遊技機100には、電波を検知する電波検知センサ、磁気を検知する磁気検知センサ、中枠104や前枠106の開放状態を検知する扉開放センサ等、異常または不正の可能性があることを検知する異常検知センサ174が複数設けられており、各異常検知センサ174から主制御基板300に異常検知信号が入力されるように構成されている。
【0049】
そして、主制御基板300には、払出制御基板310および副制御基板330が接続されている。
【0050】
払出制御基板310は、遊技球を発射させるための制御、および、賞球を払い出すための制御を行う。払出制御基板310も、CPU、ROM、RAMを備えており、主制御基板300に対して双方向に通信可能に接続されている。払出制御基板310には遊技情報出力端子板312が接続されており、主制御基板300から出力される遊技進行上の種々の情報が、払出制御基板310および遊技情報出力端子板312を介して、遊技店のホールコンピュータ等に出力されることとなる。
【0051】
また、払出制御基板310には、貯留部に貯留された遊技球を賞球として遊技者に払い出すための払出モータ314が接続されている。払出制御基板310は、主制御基板300から送信された払出個数指定コマンドに基づいて払出モータ314を制御して所定の賞球を遊技者に払い出すように制御する。このとき、遊技球の払い出しが払出検知スイッチ315sによって検出され、払い出された遊技球数が払出球計数スイッチ316sによって検出され、払い出すべき賞球が遊技者に払い出されたかが把握されるようになっている。払出モータ314の駆動により実際に賞球が払い出されると、その都度、払出検知スイッチ315sからの検知信号および払出球計数スイッチ316sからの計数信号が払出制御基板310に入力される。
【0052】
また、払出制御基板310には、下皿134の満タン状態を検出する皿満タン検出スイッチ318sが接続されている。皿満タン検出スイッチ318sは、賞球として払い出される遊技球を下皿134に導く通路に設けられており、当該通路を遊技球が通過するたびに、遊技球検出信号が払出制御基板310に入力されるようになっている。
【0053】
そして、下皿134に所定量以上の遊技球が貯留されて満タン状態になると、下皿134に向かう通路内に遊技球が滞留し、皿満タン検出スイッチ318sから払出制御基板310に向けて、遊技球検出信号が連続的に入力される。払出制御基板310は、遊技球検出信号が所定時間連続して入力された場合に、下皿134が満タン状態であると判断し、皿満タンコマンドを主制御基板300に送信する。一方、皿満タンコマンドを送信した後、遊技球検出信号の連続入力が途絶えた場合には、満タン状態が解除されたと判断し、皿満タン解除コマンドを主制御基板300に送信する。
【0054】
また、払出制御基板310には、発射制御基板320が双方向に通信可能に接続されている。発射制御基板320は、払出制御基板310から発射制御データを受信すると発射の許可を行う。発射制御基板320は、操作ハンドル112に設けられ、操作ハンドル112に遊技者が触れたことを検出するタッチセンサ112sと、操作ハンドル112の操作角度を検出する操作ボリューム112aと、が接続されている。そして、タッチセンサ112sおよび操作ボリューム112aから信号が入力されると、発射制御基板320において、遊技球発射装置に設けられた発射用ソレノイド112cを通電して遊技球を発射させる制御がなされる。
【0055】
副制御基板330は、主に遊技中や待機中等の各演出を制御する。副制御基板330は、サブCPU330a、サブROM330b、サブRAM330c、画像制御部340、音声制御部350、照明制御部360および可動体制御部370を備えている。サブCPU330a、画像制御部340、音声制御部350、照明制御部360および可動体制御部370は、それぞれ個別の回路で構成されていてもよい。また、サブCPU330a、画像制御部340、音声制御部350、照明制御部360および可動体制御部370は、少なくとも2つ以上が1つの回路で構成(例えば1パッケージ化または1チップ化)され、この回路の機能ブロックとして構成されていてもよい。
【0056】
副制御基板330は、主制御基板300に対して、主制御基板300から副制御基板330への一方向に通信可能に接続されている。サブCPU330aは、主制御基板300から送信されたコマンドやタイマからの入力信号等に基づいて、サブROM330bに格納されたプログラムを読み出して演算処理を行うとともに、演出を実行するためのコマンドを、画像制御部340、音声制御部350、照明制御部360および可動体制御部370の少なくとも1つに送信する。このとき、サブRAM330cは、サブCPU330aの演算処理時におけるデータのワークエリアとして機能する。
【0057】
画像制御部340は、演出表示装置200の演出表示部200aに画像を表示させる画像表示制御を行うものであり、CPU、ROM、RAM、VRAMを備えている。画像制御部340のROMには、演出表示部200aに表示される図柄や背景等の画像データが多数格納されており、副制御基板330に設けられたサブCPU330aから送信されたコマンドに基づいて、CPUが、画像データをROMからVRAMに読み出して、演出表示部200aの画像表示を制御する。
【0058】
音声制御部350は、サブCPU330aから送信されたコマンドに基づいて、音声出力装置206から音声を出力させる音声出力制御を行う。また、照明制御部360は、副制御基板330から送信されるコマンドに基づいて、演出照明装置204や演出役物装置202に設けられた光源を点灯させる点灯制御を行う。
【0059】
可動体制御部370は、サブCPU330aから送信されたコマンドに基づいて、演出役物装置202の可動部202aを可動したり、演出操作装置208の押下ボタン208aを遊技者側に飛び出させて可動したりする動作制御を行う。また、可動体制御部370は、押下ボタン208aが押下操作されたことを検出するボタン操作検出スイッチ208sの入力操作されたことを検知する操作検出信号が入力された際に、所定のコマンドあるいは制御信号をサブCPU330aに送信する。
【0060】
さらに、可動体制御部370は、単発入賞フラッシュ予告演出または継続入賞フラッシュ予告演出(いずれも詳細は後述する)に関連する処理において、副制御基板330から送信されたコマンドに基づいて、演出操作装置4の入力操作部41および昇降ユニット42を可動する動作制御を行う。これにより、可動体制御部370は、サブCPU330aの制御指令に基づいて、演出操作装置4で実行される操作演出の一連の動作の少なくとも一部と同一の動作を演出操作装置4に実行させるようになっている。
【0061】
図5に示すように、演出操作装置4は、入力操作部41の引き金部が操作されたことを検出するトリガ操作検出スイッチ4sを有している。可動体制御部370は、演出操作装置4を遊技者に操作させる操作演出を実行している際に、トリガ操作検出スイッチ4sが操作されたことを検出する操作検出信号が入力された場合に、所定のコマンドあるいは制御信号をサブCPU330aに送信する。当該所定のコマンドあるいは制御信号を受信したサブCPU330aは、跳ね上げ動作を入力操作部41に実行させるためのコマンドを可動体制御部370に送信する。当該コマンドを受信した可動体制御部370は、昇降ユニット42の収容部422に収容された駆動機構を制御するためのコマンドを演出操作装置4に送信するようになっている。副制御基板330は、演出操作装置4を遊技者に操作させる操作演出を実行している場合にトリガ操作検出スイッチ4sから操作検出信号を受け入れるように構成されている。副制御基板330は、当該操作演出が実行されていない時(例えば、単発入賞フラッシュ予告演出または継続入賞フラッシュ予告演出の実行時)に入力された当該操作検出信号を受け入れないか受け入れたとしても破棄するように構成されている。
【0062】
なお、各基板には、不図示の電源基板が接続されており、電源基板を介して商用電源から各基板に電力供給がなされている。また、電源基板にはコンデンサからなるバックアップ電源が設けられている。
【0063】
次に、本実施形態の遊技機100における遊技について、メインROM300bに記憶されている各種テーブルと併せて説明する。
【0064】
前述したように、本実施形態の遊技機100は、特別遊技と普通遊技の2種類の遊技が並行して進行するものであり、これら両遊技を進行する際の遊技状態として、低確率遊技状態または高確率遊技状態のいずれかの遊技状態と、非時短遊技状態または時短遊技状態のいずれかの遊技状態と、が組み合わされたいずれかの遊技状態にて遊技が進行する。
【0065】
各遊技状態の詳細については後述するが、低確率遊技状態というのは、大入賞口126が開放される大役遊技を実行する権利獲得の確率が低く設定された遊技状態であり、高確率遊技状態というのは、大役遊技を実行する権利獲得の確率が高く設定された遊技状態である。
【0066】
また、非時短遊技状態というのは、可動片122aが開状態になりにくく、第2始動口122に遊技球が入球しにくい遊技状態であり、時短遊技状態というのは、非時短遊技状態よりも可動片122aが開状態になりやすく、第2始動口122に遊技球が入球しやすい遊技状態である。なお、遊技機100の初期状態は、低確率遊技状態および非時短遊技状態に設定され、この遊技状態を本実施形態では通常遊技状態と称する。
【0067】
遊技者が操作ハンドル112を操作して遊技領域116に遊技球を発射させるとともに、遊技領域116を流下する遊技球が第1始動口120または第2始動口122に入球すると、大役抽選が行われる。この大役抽選において、大当たりに当選すると、大入賞口126が開放されるとともに大入賞口126への遊技球の入球が可能となる大役遊技が実行される。以下では、大役抽選方法について説明する。
【0068】
なお、詳しくは後述するが、第1始動口120または第2始動口122に遊技球が入球すると、この入球を契機に大役抽選に用いられる種々の乱数(大当たり決定乱数、当たり図柄乱数、リーチグループ決定乱数、リーチモード決定乱数、変動パターン乱数)の乱数値が取得されるとともに、これら各乱数値がメインRAM300cの特図保留記憶領域(乱数記憶手段の一例)に記憶される。以下では、第1始動口120に遊技球が入球して特図保留記憶領域に記憶された種々の乱数を総称して特1保留とよび、第2始動口122に遊技球が入球して特図保留記憶領域に記憶された種々の乱数を総称して特2保留とよぶ。
【0069】
メインRAM300cの特図保留記憶領域は、第1特図保留記憶領域と第2特図保留記憶領域とを備えている。第1特図保留記憶領域および第2特図保留記憶領域は、それぞれ4つの記憶部(第1〜第4記憶部)を有している。そして、第1始動口120に遊技球が入球すると、特1保留を第1特図保留記憶領域の第1記憶部から順に記憶し、第2始動口122に遊技球が入球すると、特2保留を第2特図保留記憶領域の第1記憶部から順に記憶する。例えば、第1始動口120に遊技球が入球したとき、第1特図保留記憶領域の第1〜第4記憶部のいずれにも保留が記憶されていない場合には、第1記憶部に特1保留を記憶する。また、例えば、第1記憶部〜第3記憶部に特1保留が記憶されている状態で、第1始動口120に遊技球が入球した場合には、特1保留を第4記憶部に記憶する。なお、第2始動口122に遊技球が入球した場合にも、上記と同様に、第2特図保留記憶領域の第1記憶部〜第4記憶部の中で、特2保留が記憶されていない、最も番号(序数)の小さい記憶部に特2保留が記憶される。
【0070】
ただし、第1特図保留記憶領域および第2特図保留記憶領域に記憶可能な特1保留数(X1)および特2保留数(X2)は、それぞれ4つに設定されている。したがって、例えば、第1始動口120に遊技球が入球したときに、第1特図保留記憶領域に既に4つの特1保留が記憶されている場合には、当該第1始動口120への遊技球の入球によって新たに特1保留が記憶されることはない。同様に、第2始動口122に遊技球が入球したときに、第2特図保留記憶領域に既に4つの特2保留が記憶されている場合には、当該第2始動口122への遊技球の入球によって新たに特2保留が記憶されることはない。
【0071】
図6は、大当たり決定乱数判定テーブルを説明する図である。第1始動口120または第2始動口122に遊技球が入球すると、0〜65535の範囲内から1つの大当たり決定乱数が取得される。そして、大役抽選を開始するとき、すなわち、大当たりの判定を行うときの遊技状態に応じて大当たり決定乱数判定テーブルが選択され、当該選択された大当たり決定乱数判定テーブルと取得された大当たり決定乱数とによって大役抽選が行われる。
【0072】
低確率遊技状態において、特1保留および特2保留について大役抽選を開始する場合には、
図6(a)に示すように、低確時大当たり決定乱数判定テーブルが参照される。この低確時大当たり決定乱数判定テーブルによれば、大当たり決定乱数が10001〜10164であった場合に大当たりと判定し、その他の大当たり決定乱数であった場合にはハズレと判定する。したがって、この場合の大当たり確率は約1/399.6となる。
【0073】
また、高確率遊技状態において、特1保留および特2保留について大役抽選を開始する場合には、
図6(b)に示すように、高確時大当たり決定乱数判定テーブルが参照される。この高確時大当たり決定乱数判定テーブルによれば、大当たり決定乱数が10001〜10618であった場合に大当たりと判定し、その他の大当たり決定乱数であった場合にはハズレと判定する。したがって、この場合の大当たり確率は約1/106となる。このように、高確率遊技状態である場合には、低確率遊技状態である場合に比べて、大当たり確率が約4倍となる。なお、低確率遊技状態において「大当たり」となる大当たり決定乱数(10001〜10164)は、高確率遊技状態においても「大当たり」となる。
【0074】
図7は、当たり図柄乱数判定テーブルを説明する図である。第1始動口120または第2始動口122に遊技球が入球すると、0〜99の範囲内から1つの当たり図柄乱数が取得される。そして、上記の大役抽選により「大当たり」の判定結果が導出された場合に、取得している当たり図柄乱数と当たり図柄乱数判定テーブルとによって、特別図柄の種別が決定される。このとき、特1保留によって「大当たり」に当選した場合には、
図7(a)に示すように、特1用当たり図柄乱数判定テーブルが選択され、特2保留によって「大当たり」に当選した場合には、
図7(b)に示すように、特2用当たり図柄乱数判定テーブルが選択される。以下では、当たり図柄乱数によって決定される特別図柄、すなわち、大当たりの判定結果が得られた場合に決定される特別図柄を大当たり図柄とよび、ハズレの判定結果が得られた場合に決定される特別図柄をハズレ図柄とよぶ。
【0075】
図7(a)に示す特1用当たり図柄乱数判定テーブル、および、
図7(b)に示す特2用当たり図柄乱数判定テーブルによれば、取得した当たり図柄乱数の値に応じて、図示のとおり、特別図柄の種別(大当たり図柄)が決定される。特1用当たり図柄乱数判定テーブル、および、特2用当たり図柄乱数判定テーブルは、同一の大当たり図柄がそれぞれ決定されるものの、特別図柄の選択確率が異なるように構成されている。なお、特1用当たり図柄乱数判定テーブル、および、特2用当たり図柄乱数判定テーブルは、異なる大当たり図柄が決定されるものの、特別図柄の選択確率が異なるように構成されていてもよい。また、両テーブルは、保留種別を問わず、1の当たり図柄乱数判定テーブルを参照して特別図柄の種別(大当たり図柄)を決定してもよい。
【0076】
また、大役抽選結果が「ハズレ」であった場合に、当該抽選結果が特1保留によって導出されたときは、抽選を行うことなくハズレ図柄として特別図柄Xが決定され、当該抽選結果が特2保留によって導出されたときは、抽選を行うことなくハズレ図柄として特別図柄Yが決定される。つまり、当たり図柄乱数判定テーブルは、大役抽選結果が「大当たり」であった場合にのみ参照され、大役抽選結果が「ハズレ」であった場合に参照されることはない。
【0077】
図8は、リーチグループ決定乱数判定テーブルを説明する図である。このリーチグループ決定乱数判定テーブルは複数設けられており、保留種別や保留数、さらには遊技状態に対応付けて設定される後述の変動状態等に応じて1のテーブルが選択される。第1始動口120または第2始動口122に遊技球が入球すると、0〜10006の範囲内から1つのリーチグループ決定乱数が取得される。上記のように、大役抽選結果が導出されると、当該大役抽選結果を報知する変動演出パターンを決定する処理が行われる。本実施形態では、大役抽選結果が「ハズレ」であった場合に、変動演出パターンを決定するにあたって、まず、リーチグループ決定乱数とリーチグループ決定乱数判定テーブルとによってグループ種別が決定される。
【0078】
例えば、遊技状態が非時短遊技状態に設定されており、変動状態が通常1変動状態に設定されているときに、特1保留に基づいて「ハズレ」の大役抽選結果が導出された場合において、大役抽選を行うときの特1保留数(以下、単に「保留数」という)が0個であれば、
図8(a)に示すように、リーチグループ決定乱数判定テーブル1が選択される。同様に、保留数が1、2個であれば、
図8(b)に示すように、リーチグループ決定乱数判定テーブル2が選択され、保留数が3個であれば、
図8(c)に示すように、リーチグループ決定乱数判定テーブル3が選択される。なお、
図8において、グループ種別の欄に記載しているグループxは、任意のグループ番号を示している。したがって、取得したリーチグループ決定乱数と、参照するリーチグループ決定乱数判定テーブルの種類とに応じて、グループ種別として種々のグループ番号が決定されることとなる。
【0079】
このように、本実施形態では、変動演出パターンを決定するためのテーブルが、設定されている遊技状態に加えて、変動状態に基づいて決定される。つまり、変動状態とは、いずれのテーブルを参照して変動演出パターンを決定するかが規定されたものであり、遊技状態とは別に設定される概念である。この変動状態とリーチグループ決定乱数判定テーブルとの関係については、後で詳述する。
【0080】
なお、大役抽選結果が「大当たり」であった場合には、変動演出パターンを決定するにあたってグループ種別を決定することはない。つまり、リーチグループ決定乱数判定テーブルは、大役抽選結果が「ハズレ」であった場合にのみ参照され、大役抽選結果が「大当たり」であった場合に参照されることはない。
【0081】
図9は、リーチモード決定乱数判定テーブルを説明する図である。このリーチモード決定乱数判定テーブルは、大役抽選結果が「ハズレ」であった場合に選択されるハズレ時リーチモード決定乱数判定テーブルと、大役抽選結果が「大当たり」であった場合に選択される大当たり時リーチモード決定乱数判定テーブルとに大別される。なお、ハズレ時リーチモード決定乱数判定テーブルは、上記のように決定されたグループ種別ごとに設けられており、大当たり時リーチモード決定乱数判定テーブルは、保留種別ごとに設けられている。また、各リーチモード決定乱数判定テーブルは、遊技状態や図柄の種別ごとにも設けられている。ここでは、所定の遊技状態および図柄種別において参照されるグループx用ハズレ時リーチモード決定乱数判定テーブルの一例を
図9(a)に示し、特1用大当たり時リーチモード決定乱数判定テーブルの一例を
図9(b)に示し、特2用大当たり時リーチモード決定乱数判定テーブルの一例を
図9(c)に示す。
【0082】
第1始動口120または第2始動口122に遊技球が入球すると、0〜250の範囲内から1つのリーチモード決定乱数が取得される。そして、上記の大役抽選の結果が「ハズレ」であった場合には、
図9(a)に示すように、上記のグループ種別の抽選により決定されたグループ種別に対応するハズレ時リーチモード決定乱数判定テーブルが選択され、選択されたハズレ時リーチモード決定乱数判定テーブルとリーチモード決定乱数とに基づいて、変動モード番号が決定される。また、上記の大役抽選の結果が「大当たり」であった場合には、
図9(b)、(c)に示すように、読み出された保留種別に対応する大当たり時リーチモード決定乱数判定テーブルが選択され、選択された大当たり時リーチモード決定乱数判定テーブルとリーチモード決定乱数とに基づいて、変動モード番号が決定される。
【0083】
また、各リーチモード決定乱数判定テーブルにおいては、リーチモード決定乱数に、変動モード番号とともに、後述する変動パターン乱数判定テーブルが対応付けられており、変動モード番号が決定されるのと同時に、変動パターン乱数判定テーブルが決定される。なお、
図9において、変動パターン乱数判定テーブルの欄に記載しているテーブルxは、任意のテーブル番号を示している。したがって、取得したリーチグループ決定乱数と、参照するリーチモード決定乱数判定テーブルの種類とに応じて、変動モード番号と、変動パターン乱数判定テーブルのテーブル番号とが決定されることとなる。また、本実施形態において、変動モード番号および後述する変動パターン番号は、16進数で設定されている。以下において、16進数を示す場合には「H」を付するが、
図9〜
図11に「○○H」と記載しているのは、16進数で示される任意の値を示すものである。
【0084】
以上のように、大役抽選結果が「ハズレ」であった場合には、まず、
図8に示すリーチグループ決定乱数判定テーブルとリーチグループ決定乱数とによってグループ種別が決定される。そして、決定されたグループ種別と遊技状態に応じ、
図9(a)に示すハズレ時リーチモード決定乱数判定テーブルとリーチモード決定乱数とによって、変動モード番号および変動パターン乱数判定テーブルが決定される。
【0085】
一方、大役抽選結果が「大当たり」であった場合には、決定された大当たり図柄(特別図柄の種別)、大当たり当選時の遊技状態等に応じ、
図9(b)および
図9(c)に示す大当たり時リーチモード決定乱数判定テーブルとリーチモード決定乱数とによって、変動モード番号、変動パターン乱数判定テーブルが決定されることとなる。
【0086】
図10は、変動パターン乱数判定テーブルを説明する図である。ここでは、所定のテーブル番号xの変動パターン乱数判定テーブルxを示すが、変動パターン乱数判定テーブルは、この他にも、テーブル番号ごとに多数設けられている。
【0087】
第1始動口120または第2始動口122に遊技球が入球すると、0〜238の範囲内から1つの変動パターン乱数が取得される。そして、上記の変動モード番号と同時に決定された変動パターン乱数判定テーブルと、取得した変動パターン乱数とに基づいて、図示のように変動パターン番号が決定される。
【0088】
このように、大役抽選が行われると、大役抽選結果、決定された図柄種別、遊技状態、保留数、保留種別等に応じて、変動モード番号、変動パターン番号が決定される。これら変動モード番号、変動パターン番号は、変動演出パターンを特定するものであり、そのそれぞれに、変動演出の態様および時間が対応付けられている。
【0089】
図11は、変動時間決定テーブルを説明する図である。上記のように、変動モード番号が決定されると、
図11(a)に示す変動時間1決定テーブルにしたがって変動時間1が決定される。この変動時間1決定テーブルによれば、変動モード番号ごとに変動時間1が対応付けられており、決定された変動モード番号に応じて、対応する変動時間1が決定される。
【0090】
また、上記のように、変動パターン番号が決定されると、
図11(b)に示す変動時間2決定テーブルにしたがって変動時間2が決定される。この変動時間2決定テーブルによれば、変動パターン番号ごとに変動時間2が対応付けられており、決定された変動パターン番号に応じて、対応する変動時間2が決定される。このようにして決定された変動時間1、2の合計時間が、大役抽選結果を報知する変動演出の時間、すなわち、変動時間となる。
【0091】
以上のようにして変動モード番号が決定されると、当該決定された変動モード番号に対応する変動モードコマンドが副制御基板330に送信され、変動パターン番号が決定されると、当該決定された変動パターン番号に対応する変動パターンコマンドが副制御基板330に送信される。副制御基板330においては、受信した変動モードコマンドに基づいて、主に変動演出の前半の態様が決定され、受信した変動パターンコマンドに基づいて、主に変動演出の後半の態様が決定されることとなるが、その詳細については後述する。
【0092】
図12は、特別電動役物作動ラムセットテーブルを説明する図である。この特別電動役物作動ラムセットテーブルは、大役遊技を制御するための各種データが記憶されたものであり、大役遊技中は、この特別電動役物作動ラムセットテーブルを参照して、開閉扉ソレノイド126cが通電制御される。なお、実際は、特別電動役物作動ラムセットテーブルは、大当たり図柄の種別ごとに複数設けられており、決定された大当たり図柄の種別に応じて、対応するテーブルが大役遊技の開始時にセットされるが、ここでは、説明の都合上、1つのテーブルに全ての大当たり図柄の制御データを示す。
【0093】
特別図柄A〜Eが決定されると、
図12に示すように、特別電動役物作動ラムセットテーブルを参照して大役遊技が実行される。大役遊技は、大入賞口126が所定回数開閉される複数回のラウンド遊技で構成されている。この特別電動役物作動ラムセットテーブルによれば、オープニング時間(最初のラウンド遊技が開始されるまでの待機時間)、特別電動役物最大作動回数(1回の大役遊技中に実行されるラウンド遊技の回数)、開放大入賞口(各ラウンド遊技において開放される大入賞口126)、特別電動役物開閉切替回数(1ラウンド遊技中の大入賞口126の開放回数)、ソレノイド通電時間(大入賞口126の開放回数ごとの開閉扉ソレノイド126cの通電時間、すなわち、1回の大入賞口126の開放時間)、規定数(1回のラウンド遊技における大入賞口126への最大入賞可能数)、大入賞口閉鎖有効時間(ラウンド遊技間の大入賞口126の閉鎖時間、すなわち、ラウンド間インターバル時間)、大入賞口閉鎖有効時間(ラウンド遊技内の大入賞口126の閉鎖時間、すなわち、ラウンド内インターバル時間)、エンディング時間(最後のラウンド遊技が終了してから、通常の特別遊技が再開されるまでの待機時間)が、大役遊技の制御データとして、大当たり図柄の種別ごとに、図示のように予め記憶されている。
【0094】
大役抽選によって特別図柄A、B、C、Dが決定された場合には、9回のラウンド遊技が実行され、大役抽選によって特別図柄Eが決定された場合には、16回のラウンド遊技が実行される。大役抽選によって特別図柄Eが決定されると、他の特別図柄が決定された場合と比較して、大入賞口の開放回数が多く、かつ大役遊技全体の開放時間が長くなる。特2保留に基づいて大役抽選が行われた場合の方が、第1保留に基づいて大役抽選が行われた場合よりも、大役抽選によって特別図柄Eが決定される確率が高い(
図7参照)。このため、特2保留に基づいて大役抽選が行われた場合の方が、第1保留に基づいて大役抽選が行われた場合よりも、多量の賞球を獲得することができる。
【0095】
大役抽選によって特別図柄A、B、Cが決定された場合には、演出ラウンドとしての6回目のラウンド遊技において、大入賞口126が最長で0.1秒しか開放されないため、大入賞口126に遊技球を入球させることが極めて困難となっており、当該ラウンド遊技中に規定数の遊技球が入球されることはない。
【0096】
図13は、大役遊技の終了後の遊技状態を設定するための遊技状態設定テーブルを説明する図である。
図13に示すとおり、特別図柄Aが決定された場合には、大役遊技の終了後に低確率遊技状態に設定され、特別図柄B〜Eが決定された場合には、大役遊技の終了後に高確率遊技状態に設定されるとともに、高確率遊技状態の継続回数(以下、「高確回数」という)は10000回に設定される。これは、大役抽選結果が10000回確定するまでの間、高確率遊技状態が継続することを意味している。ただし、上記した高確回数は1の高確率遊技状態における最大継続回数を示すものであり、上記の継続回数に到達するまでの間に大当たりに当選した場合には、再度、遊技状態の設定が行われることとなる。したがって、大役遊技の終了後に高確率遊技状態に設定された場合に、当該高確率遊技状態において大当たりの抽選結果が導出されることなく、ハズレの抽選結果が10000回導出されると、低確率遊技状態に遊技状態が変更されることとなる。なお、遊技機100は、具体的な高確回数が定められていなくてもよい。例えば遊技機100は、大役遊技の終了後に高確率遊技状態に設定されてから、次に大当たりに当選するまでの期間において高確率遊技状態が継続されるように構成されていてもよい。
【0097】
また、特別図柄A〜Eが決定された場合には、大役遊技の終了後に、次のようにして時短遊技状態または非時短遊技状態に設定される。すなわち、特別図柄Aが決定された場合には、大役遊技の終了後に非時短遊技状態に設定される。また、特別図柄D、Eが決定された場合には、大役遊技の終了後に時短遊技状態に設定され、このとき、時短遊技状態の継続回数(以下、「時短回数」という)は10000回に設定される。これは、大役抽選結果が10000回確定するまでの間、時短遊技状態が継続することを意味している。ただし、上記した時短回数は1の時短遊技状態における最大継続回数を示すものであり、上記の継続回数に到達するまでの間に大当たりに当選した場合には、再度、遊技状態の設定が行われることとなる。
【0098】
また、特別図柄Bが決定された場合、大当たり当選時の遊技状態が時短遊技状態であれば、大役遊技の終了後も時短遊技状態に設定されるとともに、時短回数は10000回に設定され、大当たり当選時の遊技状態が非時短遊技状態であれば、大役遊技の終了後も非時短遊技状態に設定される。また、特別図柄Cが決定された場合、大役遊技の終了後に時短遊技状態に設定されるが、大当たり当選時の遊技状態が時短遊技状態であれば、時短回数が10000回に設定され、大当たり当選時の遊技状態が非時短遊技状態であれば、時短回数が10回に設定される。なお、ここでは、大当たり図柄の種別と、大当たり当選時の遊技状態とに応じて、大役遊技の終了後の遊技状態および高確回数、時短回数を設定することとしたが、大当たり当選時の遊技状態を問わず、大当たり図柄の種別に応じてのみ、遊技状態や高確回数、時短回数を設定してもよい。
【0099】
図14は、当たり決定乱数判定テーブルを説明する図である。遊技領域116を流下する遊技球がゲート124を通過すると、第2始動口122の可動片122aを通電制御するか否かが対応付けられた普通図柄の判定処理(以下、「普図抽選」という)が行われる。
【0100】
なお、詳しくは後述するが、遊技球がゲート124を通過すると、0〜99の範囲内から1つの当たり決定乱数が取得されるとともに、この乱数値がメインRAM300cの普図保留記憶領域に4つを上限として記憶される。つまり、普図保留記憶領域は、当たり決定乱数をセーブする4つの記憶部を備えている。したがって、普図保留記憶領域の4つの記憶部全てに当たり決定乱数が記憶された状態で、遊技球がゲート124を通過した場合には、当該遊技球の通過に基づいて当たり決定乱数が記憶されることはない。以下では、ゲート124を遊技球が通過して普図保留記憶領域に記憶された当たり決定乱数を普図保留とよぶ。
【0101】
非時短遊技状態において普図抽選を開始する場合には、
図14(a)に示すように、非時短遊技状態用当たり決定乱数判定テーブルが参照される。この非時短遊技状態用当たり決定乱数判定テーブルによれば、当たり決定乱数が0であった場合に、普通図柄の種別として当たり図柄が決定され、当たり決定乱数が1〜99であった場合に、普通図柄の種別としてハズレ図柄が決定される。したがって、非時短遊技状態において当たり図柄が決定される確率、すなわち、当選確率は1/100となる。詳しくは後述するが、この普図抽選において当たり図柄が決定されると、第2始動口122が開状態に制御され、ハズレ図柄が決定された場合には、第2始動口122が閉状態に維持される。
【0102】
また、時短遊技状態において普図抽選を開始する場合には、
図14(b)に示すように、時短遊技状態用当たり決定乱数判定テーブルが参照される。この時短遊技状態用当たり決定乱数判定テーブルによれば、当たり決定乱数が0〜98であった場合に、普通図柄の種別として当たり図柄が決定され、当たり決定乱数が99であった場合に、普通図柄の種別としてハズレ図柄が決定される。したがって、時短遊技状態において当たり図柄が決定される確率、すなわち、当選確率は99/100となる。
【0103】
図15(a)は、普通図柄変動時間データテーブルを説明する図であり、
図15(b)は、開閉制御パターンテーブルを説明する図である。上記のように、普図抽選が行われると、普通図柄の変動時間が決定される。普通図柄変動時間データテーブルは、普図抽選によって当たり図柄もしくはハズレ図柄が決定されたときに、当該普通図柄の変動時間を決定する際に参照されるものである。この普通図柄変動時間データテーブルによれば、遊技状態が非時短遊技状態に設定されている場合には変動時間が10秒に決定され、遊技状態が時短遊技状態に設定されている場合には変動時間が1秒に決定される。このようにして変動時間が決定されると、当該決定された時間にわたって普通図柄表示器168が変動表示(点滅表示)される。そして、当たり図柄が決定された場合には普通図柄表示器168が点灯し、ハズレ図柄が決定された場合には普通図柄表示器168が消灯する。
【0104】
そして、普図抽選によって当たり図柄が決定されるとともに、普通図柄表示器168が点灯した場合には、第2始動口122の可動片122aが、
図15(b)に示すように、開閉制御パターンテーブルを参照して通電制御される。なお、実際は、開閉制御パターンテーブルは、遊技状態ごとに設けられており、普通図柄が決定されたときの遊技状態に応じて、対応するテーブルが普通電動役物ソレノイド122cの通電開始時にセットされるが、ここでは、説明の都合上、1つのテーブルに各遊技状態に対応する制御データを示す。
【0105】
当たり図柄が決定されると、
図15(b)に示すように、開閉制御パターンテーブルを参照して第2始動口122が開閉制御される。この開閉制御パターンテーブルによれば、普電開放前時間(第2始動口122の開放が開始されるまでの待機時間)、普通電動役物最大開閉切替回数(第2始動口122の開放回数)、ソレノイド通電時間(第2始動口122の開放回数ごとの普通電動役物ソレノイド122cの通電時間、すなわち、1回の第2始動口122の開放時間)、規定数(第2始動口122の全開放中における第2始動口122への最大入賞可能数)、普電閉鎖有効時間(第2始動口122の各開放間の閉鎖時間、すなわち、休止時間)、普電有効状態時間(第2始動口122の最後の開放終了からの待機時間)、普電終了ウェイト時間(普電有効状態時間の経過後、後述する普通図柄の変動表示が再開されるまでの待機時間)が、第2始動口122の制御データとして、遊技状態ごとに、図示のように予め記憶されている。
【0106】
このように、非時短遊技状態および時短遊技状態には、それぞれ、第2始動口122を開閉するための開閉制御条件が、遊技進行条件として対応付けられており、時短遊技状態においては、非時短遊技状態よりも第2始動口122に遊技球が入球しやすくなる。つまり、時短遊技状態においては、保留数が上限に達していない場合にゲート124を遊技球が通過する限りにおいて、次々と普図抽選がなされるとともに、第2始動口122が頻繁に開放状態となるため、遊技者は遊技球の費消を低減しながら、大役抽選を行うことが可能となる。
【0107】
なお、第2始動口122の開閉条件は、普通図柄の当選確率、普通図柄の変動表示の時間、第2始動口122の開放時間の3つの要素を規定するものである。そして、本実施形態では、この3つの要素の全てにおいて、非時短遊技状態よりも時短遊技状態の方を有利に設定することで、時短遊技状態の方が、非時短遊技状態よりも、第2始動口122に遊技球が入球しやすくなるように設定した。しかしながら、上記3つの要素のうち、1つまたは2つの要素のみについて、時短遊技状態の方が、非時短遊技状態よりも有利に設定してもよい。いずれにしても、時短遊技状態の方が非時短遊技状態に比べて、少なくとも1つの要素について有利となることで、総合的に時短遊技状態の方が、非時短遊技状態よりも第2始動口122に遊技球が容易に入球するようにすればよい。つまり、遊技状態が非時短遊技状態に設定されている場合に、第1の条件にしたがって可動片122aが開閉制御され、遊技状態が時短遊技状態に設定されている場合に、第1の条件よりも開状態になりやすい第2の条件にしたがって可動片122aが開閉制御されればよい。
【0108】
次に、遊技機100における遊技の進行に伴う主制御基板300の主な処理について、フローチャートを用いて説明する。
【0109】
(主制御基板300のCPU初期化処理)
図16は、主制御基板300におけるCPU初期化処理(S100)を説明するフローチャートである。
【0110】
電源基板より電源が供給されると、メインCPU300aにシステムリセットが発生し、メインCPU300aは、以下のCPU初期化処理(S100)を行う。
【0111】
(ステップS100−1)
メインCPU300aは、電源投入に応じて、初期設定処理として、メインROM300bから起動プログラムを読み込むとともに、各種処理を実行するために必要な設定処理を行う。
【0112】
(ステップS100−3)
メインCPU300aは、タイマカウンタにウェイト処理時間を設定する。
【0113】
(ステップS100−5)
メインCPU300aは、電源断予告信号を検出しているかを判定する。なお、主制御基板300には、電源断検知回路が設けられており、電源電圧が所定値以下になると、電源検知回路から電源断予告信号が出力される。電源断予告信号を検出している場合には、上記ステップS100−3に処理を移し、電源断予告信号を検出していない場合には、ステップS100−7に処理を移す。
【0114】
(ステップS100−7)
メインCPU300aは、上記ステップS100−3で設定したウェイト時間が経過したか否かを判定する。その結果、ウェイト時間が経過したと判定した場合にはステップS100−9に処理を移し、ウェイト時間は経過していないと判定した場合には上記ステップS100−5に処理を移す。
【0115】
(ステップS100−9)
メインCPU300aは、メインRAM300cへのアクセスを許可するために必要な処理を実行する。
【0116】
(ステップS100−11)
メインCPU300aは、RAMクリア信号がオンしているか否かを判定する。なお、遊技盤108の背面には不図示のRAMクリアボタンが設けられており、このRAMクリアボタンが押圧操作されると、RAMクリア検出スイッチがRAMクリアボタンの押圧操作を検出して、主制御基板300にRAMクリア信号が出力される。ここでは、RAMクリアボタンが押圧操作された状態で電源が投入された場合に、RAMクリア信号がオンしていると判定される。そして、RAMクリア信号がオンしていると判定した場合にはステップS100−13に処理を移し、RAMクリア信号はオンしていないと判定した場合にはステップS100−19に処理を移す。
【0117】
(ステップS100−13)
メインCPU300aは、メインRAM300cのうち、電源投入時(メインRAM300cをクリアするリセット時)にクリアすべきクリア対象のデータをクリアする初期化処理を行う。
【0118】
(ステップS100−15)
メインCPU300aは、メインRAM300cがクリアされたことを副制御基板330に伝達するためのサブコマンド(RAMクリア指定コマンド)の送信処理を行う。
【0119】
(ステップS100−17)
メインCPU300aは、メインRAM300cがクリアされたことを払出制御基板310に伝達するための払出コマンド(RAMクリア指定コマンド)の送信処理を行う。
【0120】
(ステップS100−19)
メインCPU300aは、チェックサムを算出するために必要な処理を実行する。
【0121】
(ステップS100−21)
メインCPU300aは、上記ステップS100−19で算出したチェックサムが、電源断時に保存されたチェックサムと不一致であるかを判定する。その結果、両者が不一致であると判定した場合にはステップS100−13に処理を移し、両者が不一致ではない(一致する)と判定した場合にはステップS100−23に処理を移す。
【0122】
(ステップS100−23)
メインCPU300aは、メインRAM300cのうち、電源復帰時(メインRAM300cをクリアせずに、電源断前のデータを維持するとき)にクリアすべきクリア対象のデータをクリアする初期化処理を行う。
【0123】
(ステップS100−25)
メインCPU300aは、電源断から復帰したことを副制御基板330に伝達するためのサブコマンド(電源復帰指定コマンド)の送信処理を行う。
【0124】
(ステップS100−27)
メインCPU300aは、電源断から復帰したことを払出制御基板310に伝達するための払出コマンド(電源復帰指定コマンド)の送信処理を行う。
【0125】
(ステップS100−29)
メインCPU300aは、特別図柄の種別を示す電源投入時特図図柄種別指定コマンド、特1保留数(X1)を示す特1保留指定コマンド、特2保留数(X2)を示す特2保留指定コマンド、記憶されている特1保留および特2保留の入賞順序を示す特別図柄入賞順序コマンドを送信するための電源投入時サブコマンドセット処理を実行する。
【0126】
(ステップS100−31)
メインCPU300aは、タイマ割込みの周期を設定する。
【0127】
(ステップS100−33)
メインCPU300aは、割込みを禁止するための処理を行う。
【0128】
(ステップS100−35)
メインCPU300aは、当たり図柄乱数用初期値更新乱数を更新する。なお、当たり図柄乱数用初期値更新乱数は、当たり図柄乱数の初期値および終了値を決定するためのものである。つまり、後述する当たり図柄乱数の更新処理によって当たり図柄乱数が、当たり図柄乱数用初期値更新乱数から、当該当たり図柄乱数用初期値更新乱数−1まで1周すると、当たり図柄乱数は、そのときの当たり図柄乱数用初期値更新乱数に更新されることとなる。
【0129】
(ステップS100−37)
メインCPU300aは、払出制御基板310から受信した受信データ(主コマンド)を解析し、受信データに応じた種々の処理を実行する。
【0130】
(ステップS100−39)
メインCPU300aは、送信バッファに格納されているサブコマンドを副制御基板330に送信するための処理を行う。
【0131】
(ステップS100−41)
メインCPU300aは、割込みを許可するための処理を行う。
【0132】
(ステップS100−43)
メインCPU300aは、リーチグループ決定乱数、リーチモード決定乱数、変動パターン乱数を更新し、以後、上記ステップS100−33から処理を繰り返す。なお、以下では、変動演出パターンを決定するためのリーチグループ決定乱数、リーチモード決定乱数、変動パターン乱数を総称して変動演出用乱数と呼ぶ。
【0133】
次に、主制御基板300における割込み処理について説明する。ここでは、電源断時退避処理(XINT割込み処理)およびタイマ割込み処理について説明する。
【0134】
(主制御基板300の電源断時退避処理(XINT割込み処理))
図17は、主制御基板300における電源断時退避処理(XINT割込み処理)を説明するフローチャートである。メインCPU300aは、電源断検知回路を監視しており、電源電圧が所定値以下になると、CPU初期化処理に割り込んで電源断時退避処理を実行する。
【0135】
(ステップS300−1)
電源断予告信号が入力されると、メインCPU300aは、レジスタを退避する。
【0136】
(ステップS300−3)
メインCPU300aは、電源断予告信号をチェックする。
【0137】
(ステップS300−5)
メインCPU300aは、電源断予告信号を検出しているかを判定する。その結果、電源断予告信号を検出していると判定した場合にはステップS300−11に処理を移し、電源断予告信号を検出していないと判定した場合にはステップS300−7に処理を移す。
【0138】
(ステップS300−7)
メインCPU300aは、レジスタを復帰させる。
【0139】
(ステップS300−9)
メインCPU300aは、割込みを許可するための処理を行い、当該電源断時退避処理を終了する。
【0140】
(ステップS300−11)
メインCPU300aは、出力ポートの出力を停止する出力ポートクリア処理を実行する。
【0141】
(ステップS300−13)
メインCPU300aは、チェックサムを算出して保存するチェックサム設定処理を実行する。
【0142】
(ステップS300−15)
メインCPU300aは、メインRAM300cへのアクセスを禁止するために必要なRAMプロテクト設定処理を実行する。
【0143】
(ステップS300−17)
メインCPU300aは、電源断発生監視時間を設定すべく、ループカウンタのカウンタ値に所定の電源断検出信号検出回数をセットする。
【0144】
(ステップS300−19)
メインCPU300aは、電源断予告信号をチェックする。
【0145】
(ステップS300−21)
メインCPU300aは、電源断予告信号を検出しているかを判定する。その結果、電源断予告信号を検出していると判定した場合にはステップS300−17に処理を移し、電源断予告信号を検出していないと判定した場合にはステップS300−23に処理を移す。
【0146】
(ステップS300−23)
メインCPU300aは、上記ステップS300−17でセットしたループカウンタの値を1減算する。
【0147】
(ステップS300−25)
メインCPU300aは、ループカウンタのカウンタ値が0でないかを判定する。その結果、カウンタ値が0ではないと判定した場合にはステップS300−19に処理を移し、カウンタ値が0であると判定した場合には上記したCPU初期化処理(ステップS100)に移行する。
【0148】
なお、実際に電源断が生じた場合には、ステップS300−17〜ステップS300−25をループしている間に遊技機100の稼働が停止する。
【0149】
(主制御基板300のタイマ割込み処理)
図18は、主制御基板300におけるタイマ割込み処理を説明するフローチャートである。主制御基板300には、所定の周期(本実施形態では4ミリ秒、以下「4ms」という)毎にクロックパルスを発生させるリセット用クロックパルス発生回路が設けられている。そして、リセット用クロックパルス発生回路によって、クロックパルスが発生すると、CPU初期化処理(ステップS100)に割り込んで、以下のタイマ割込み処理が実行される。
【0150】
(ステップS400−1)
メインCPU300aは、レジスタを退避する。
【0151】
(ステップS400−3)
メインCPU300aは、割込みを許可するための処理を行う。
【0152】
(ステップS400−5)
メインCPU300aは、コモン出力バッファにセットされたコモンデータを出力ポートに出力し、第1特別図柄表示器160、第2特別図柄表示器162、第1特別図柄保留表示器164、第2特別図柄保留表示器166、普通図柄表示器168、普通図柄保留表示器170、右打ち報知表示器172を点灯制御するダイナミックポート出力処理を実行する。
【0153】
(ステップS400−7)
メインCPU300aは、各種の入力ポート情報を読み込み、最新のスイッチ状態を正確に取得するためのポート入力処理を実行する。
【0154】
(ステップS400−9)
メインCPU300aは、各種タイマカウンタを更新するタイマ更新処理を行う。ここで、各種タイマカウンタは、特に断る場合を除き、当該主制御基板300のタイマ割込み処理の度に減算され、0になると減算を停止する。
【0155】
(ステップS400−11)
メインCPU300aは、上記ステップS100−35と同様、当たり図柄乱数用初期値更新乱数の更新処理を実行する。
【0156】
(ステップS400−13)
メインCPU300aは、当たり図柄乱数を更新する処理を行う。具体的には、乱数カウンタを1加算して更新し、加算した結果が乱数範囲の最大値を超えた場合には、乱数カウンタを0に戻し、乱数カウンタが1周した場合には、その時の当たり図柄乱数用初期値更新乱数の値から乱数を更新する。
【0157】
なお、詳しい説明は省略するが、本実施形態では、大当たり決定乱数および当たり決定乱数は、主制御基板300に内蔵されたハードウェア乱数生成部によって更新されるハードウェア乱数を用いている。ハードウェア乱数生成部は、大当たり決定乱数および当たり決定乱数を、いずれも一定の規則にしたがって更新し、乱数列が一巡するごとに自動的に乱数列を変更するとともに、システムリセット毎にスタート値を変更している。
【0158】
(ステップS500)
メインCPU300aは、第1始動口検出スイッチ120s、第2始動口検出スイッチ122s、ゲート検出スイッチ124s、大入賞口検出スイッチ126sから信号の入力があったか否か判定するスイッチ管理処理を実行する。なお、このスイッチ管理処理の詳細については後述する。
【0159】
(ステップS600)
メインCPU300aは、上記の特別遊技を進行制御するための特別遊技管理処理を実行する。なお、この特別遊技管理処理の詳細については後述する。特別遊技管理処理は、始動口への遊技球の入球を契機に実行される大役抽選の抽選結果を、図柄を変動表示させた後に停止させた表示態様で報知する図柄変動を制御可能な図柄変動制御手段の一例に相当する。また、特別遊技管理処理を実行するメインCPU300aおよびメインCPU300aを備える主制御基板300も図柄変動制御手段の一例に相当する。
【0160】
(ステップS700)
メインCPU300aは、上記の普通遊技を進行制御するための普通遊技管理処理を実行する。なお、この普通遊技管理処理の詳細については後述する。
【0161】
(ステップS400−15)
メインCPU300aは、各種エラーや異常の発生有無の判定および判定結果に応じた設定を行うためのエラー管理処理を実行する。具体的には、メインCPU300aは、異常検知センサ174からの異常検知信号の入力に基づいて各種エラーや異常が発生していると判定すると、発生したエラーに対応するエラーコマンドを送信バッファにセットする。メインCPU300aは、複数のエラーが発生していると判定した場合は、発生したエラーの数だけエラーコマンドをセットする。なお、各始動入賞口および各大入賞口の検出スイッチで不正な入賞や過度の入賞等のエラーが検出された場合は、上記ステップS500のスイッチ管理処理および上記ステップS600の特別遊技管理処理の一部で所定のエラー処理が実行され、エラーコマンドが送信バッファにセットされる。
【0162】
なお、各始動入賞口および各大入賞口の検出スイッチが検出するエラーについて、発生し得るエラーに対応するエラーフラグを設けてもよい。この場合、ステップS500のスイッチ管理処理および上記ステップS600の特別遊技管理処理等におけるエラー検出時に対応するエラーフラグをオン状態としておき、ステップS400−15のエラー管理処理でエラーフラグの状態を確認してオン状態となっているエラーフラグに基づいてエラーコマンドのセットを行うようにしてもよい。
【0163】
(ステップS400−17)
メインCPU300aは、一般入賞口検出スイッチ118s、第1始動口検出スイッチ120s、第2始動口検出スイッチ122s、大入賞口検出スイッチ126sのチェックを行い、該当する賞球制御用のカウンタ等を加算するための入賞口スイッチ処理を実行する。
【0164】
(ステップS400−19)
メインCPU300aは、上記ステップS400−17でセットされた賞球制御用のカウンタのカウンタ値等に基づく払出コマンドの作成および送信を行うための払出制御管理処理を実行する。
【0165】
(ステップS400−21)
メインCPU300aは、遊技情報出力端子板312から外部へ出力する外部情報用の出力データをセットするための外部情報管理処理を実行する。各種エラーや異常が発生していると判定している場合は、当該外部情報管理処理において、各種エラーや異常の発生を示す外部情報が遊技情報出力端子板312を介して、例えば遊技場のホールコンピュータ等の外部装置に出力される。
【0166】
(ステップS400−23)
メインCPU300aは、第1特別図柄表示器160、第2特別図柄表示器162、第1特別図柄保留表示器164、第2特別図柄保留表示器166、普通図柄表示器168、普通図柄保留表示器170、右打ち報知表示器172等の各種表示器(LED)を点灯制御するためのコモンデータをコモン出力バッファにセットするLED表示設定処理を実行する。
【0167】
(ステップS400−25)
メインCPU300aは、普通電動役物ソレノイド122c、開閉扉ソレノイド126cのソレノイド出力イメージを合成し、出力ポートバッファに格納するためのソレノイド出力イメージ合成処理を実行する。
【0168】
(ステップS400−27)
メインCPU300aは、各出力ポートバッファに格納されたコモン出力バッファの値を出力ポートに出力するためのポート出力処理を実行する。
【0169】
(ステップS400−29)
メインCPU300aは、レジスタを復帰してタイマ割込み処理を終了する。
【0170】
以下に、上記したタイマ割込み処理のうち、ステップS500のスイッチ管理処理、ステップS600の特別遊技管理処理、ステップS700の普通遊技管理処理について、詳細に説明する。
【0171】
図19は、主制御基板300におけるスイッチ管理処理(ステップS500)を説明するフローチャートである。
【0172】
(ステップS500−1)
メインCPU300aは、ゲート検出スイッチオン検出時であるか、すなわち、ゲート124を遊技球が通過してゲート検出スイッチ124sからの検出信号がオンされたかを判定する。その結果、ゲート検出スイッチオン検出時であると判定した場合にはステップS510に処理を移し、ゲート検出スイッチオン検出時ではないと判定した場合にはステップS500−3に処理を移す。
【0173】
(ステップS510)
メインCPU300aは、ゲート124への遊技球の通過に基づいてゲート通過処理を実行する。なお、このゲート通過処理の詳細については後述する。
【0174】
(ステップS500−3)
メインCPU300aは、第1始動口検出スイッチオン検出時であるか、すなわち、第1始動口120に遊技球が入球して第1始動口検出スイッチ120sから検出信号が入力されたかを判定する。その結果、第1始動口検出スイッチオン検出時であると判定した場合にはステップS520に処理を移し、第1始動口検出スイッチオン検出時ではないと判定した場合にはステップS500−5に処理を移す。
【0175】
(ステップS520)
メインCPU300aは、第1始動口120への遊技球の入球に基づいて第1始動口通過処理を実行する。なお、この第1始動口通過処理の詳細については後述する。
【0176】
(ステップS500−5)
メインCPU300aは、第2始動口検出スイッチオン検出時であるか、すなわち、第2始動口122に遊技球が入球して第2始動口検出スイッチ122sから検出信号が入力されたかを判定する。その結果、第2始動口検出スイッチオン検出時であると判定した場合にはステップS530に処理を移し、第2始動口検出スイッチオン検出時ではないと判定した場合にはステップS500−7に処理を移す。
【0177】
(ステップS530)
メインCPU300aは、第2始動口122への遊技球の入球に基づいて第2始動口通過処理を実行する。なお、この第2始動口通過処理の詳細については後述する。
【0178】
(ステップS500−7)
メインCPU300aは、大入賞口検出スイッチオン検出時であるか、すなわち、大入賞口126に遊技球が入球して大入賞口検出スイッチ126sから検出信号が入力されたかを判定する。その結果、大入賞口検出スイッチオン検出時であると判定した場合にはステップS500−9に処理を移し、大入賞口検出スイッチオン検出時ではないと判定した場合には当該スイッチ管理処理を終了する。
【0179】
(ステップS500−9)
メインCPU300aは、現在、大役遊技中であるか否かを判定し、大入賞口126への遊技球の入球が適正になされたものであるかを判定する。ここでは、大役遊技中ではないと判定した場合には、所定の不正検出処理を実行し、大役遊技中であり、大入賞口126への遊技球の入球が適正になされたと判定した場合には、大入賞口入賞球数カウンタを1加算して、当該スイッチ管理処理を終了する。
【0180】
図20は、主制御基板300におけるゲート通過処理(ステップS510)を説明するフローチャートである。
【0181】
(ステップS510−1)
メインCPU300aは、ハードウェア乱数生成部によって更新された当たり決定乱数をロードする。
【0182】
(ステップS510−3)
メインCPU300aは、普通図柄保留球数カウンタのカウンタ値が最大値以上であるか、つまり、普通図柄保留球数カウンタのカウンタ値が4以上であるかを判定する。その結果、普通図柄保留球数カウンタのカウンタ値が最大値以上であると判定した場合には当該ゲート通過処理を終了し、普通図柄保留球数カウンタは最大値以上ではないと判定した場合にはステップS510−5に処理を移す。
【0183】
(ステップS510−5)
メインCPU300aは、普通図柄保留球数カウンタのカウンタ値を、現在のカウンタ値に「1」加算した値に更新する。
【0184】
(ステップS510−7)
メインCPU300aは、普図保留記憶領域の4つの記憶部のうち、取得した当たり決定乱数をセーブする対象となる対象記憶部を算定する。
【0185】
(ステップS510−9)
メインCPU300aは、上記ステップS510−1で取得した当たり決定乱数を、上記ステップS510−7で算定した対象記憶部にセーブする。
【0186】
(ステップS510−11)
メインCPU300aは、普図保留記憶領域に記憶されている普図保留数を示す普図保留指定コマンドを送信バッファにセットし、当該ゲート通過処理を終了する。
【0187】
図21は、主制御基板300における第1始動口通過処理(ステップS520)を説明するフローチャートである。
【0188】
(ステップS520−1)
メインCPU300aは、特別図柄識別値として「00H」をセットする。なお、特別図柄識別値は、保留種別として特1保留および特2保留のいずれであるかを識別するためのもので、特別図柄識別値(00H)は特1保留を示し、特別図柄識別値(01H)は特2保留を示す。
【0189】
(ステップS520−3)
メインCPU300aは、特別図柄1保留球数カウンタのアドレスをセットする。
【0190】
(ステップS535)
メインCPU300aは、特別図柄乱数取得処理を実行して、当該第1始動口通過処理を終了する。なお、この特別図柄乱数取得処理は、第2始動口通過処理(ステップS530)と共通のモジュールを利用して実行される。したがって、特別図柄乱数取得処理の詳細は、第2始動口通過処理の説明後に説明する。
【0191】
図22は、主制御基板300における第2始動口通過処理(ステップS530)を説明するフローチャートである。
【0192】
(ステップS530−1)
メインCPU300aは、特別図柄識別値として「01H」をセットする。
【0193】
(ステップS530−3)
メインCPU300aは、特別図柄2保留球数カウンタのアドレスをセットする。
【0194】
(ステップS535)
メインCPU300aは、後述する特別図柄乱数取得処理を実行する。
【0195】
(ステップS530−5)
メインCPU300aは、普通遊技管理フェーズをロードする。なお、詳しくは後述するが、普通遊技管理フェーズは、普通遊技の実行処理の段階、すなわち、普通遊技の進行状況を示すものであり、普通遊技の実行処理の段階に応じて更新される。
【0196】
(ステップS530−7)
メインCPU300aは、上記ステップS530−5でロードした普通遊技管理フェーズが「04H」ではないかを判定する。なお、普通遊技管理フェーズの「04H」は、普通電動役物入賞口開放制御処理中であることを示すものである。この普通電動役物入賞口開放制御処理においては、普通電動役物ソレノイド122cが通電されて可動片122aが開状態に制御されることから、ここでは、第2始動口122が適正に開放され得る状態にあるかを判定することとなる。その結果、普通遊技管理フェーズが「04H」ではないと判定した場合には当該第2始動口通過処理を終了し、普通遊技管理フェーズが「04H」であると判定した場合にはステップS530−9に処理を移す。
【0197】
(ステップS530−9)
メインCPU300aは、普通電動役物入賞球数カウンタのカウンタ値を、現在のカウンタ値に「1」加算した値に更新し、当該第2始動口通過処理を終了する。
【0198】
図23は、主制御基板300における特別図柄乱数取得処理(ステップS535)を説明するフローチャートである。この特別図柄乱数取得処理は、上記した第1始動口通過処理(ステップS520)および第2始動口通過処理(ステップS530)において、共通のモジュールを用いて実行される。
【0199】
(ステップS535−1)
メインCPU300aは、上記ステップS520−1またはステップS530−1でセットした特別図柄識別値をロードする。
【0200】
(ステップS535−3)
メインCPU300aは、対象特別図柄保留球数をロードする。ここでは、上記ステップS535−1でロードした特別図柄識別値が「00H」であれば、特別図柄1保留球数カウンタのカウンタ値、すなわち、特1保留数をロードする。また、上記ステップS535−1でロードした特別図柄識別値が「01H」であれば、特別図柄2保留球数カウンタのカウンタ値、すなわち、特2保留数をロードする。
【0201】
(ステップS535−5)
メインCPU300aは、ハードウェア乱数生成部によって更新された大当たり決定乱数をロードする。
【0202】
(ステップS535−7)
メインCPU300aは、上記ステップS535−3でロードした対象特別図柄保留球数が上限値以上であるかを判定する。その結果、上限値以上であると判定した場合には、ステップS535−23に処理を移し、上限値以上ではないと判定した場合には、ステップS535−9に処理を移す。
【0203】
(ステップS535−9)
メインCPU300aは、対象特別図柄保留球数カウンタのカウンタ値を、現在のカウンタ値に「1」加算した値に更新する。
【0204】
(ステップS535−11)
メインCPU300aは、特図保留記憶領域の8つの記憶部のうち、取得した大当たり決定乱数をセーブする対象となる対象記憶部を算定する。
【0205】
(ステップS535−13)
メインCPU300aは、上記ステップS535−5でロードした大当たり決定乱数、上記ステップS400−13で更新された当たり図柄乱数、上記ステップS100−43で更新されたリーチグループ決定乱数、リーチモード決定乱数、変動パターン乱数を取得し、上記ステップS535−11で算定した対象記憶部に格納する。
【0206】
(ステップS535−15)
メインCPU300aは、特図保留記憶領域に記憶されている特1保留および特2保留の入賞順序を更新して記憶する特別図柄保留球入賞順序設定処理を行う。
【0207】
(ステップS536)
メインCPU300aは、上記ステップS535−13で対象記憶部に格納した各種の乱数に基づいて、大役仮抽選、当たり図柄仮決定、変動演出パターン仮決定をする取得時演出判定処理を実行する。
【0208】
(ステップS535−17)
メインCPU300aは、特別図柄1保留球数カウンタおよび特別図柄2保留球数カウンタのカウンタ値をロードする。
【0209】
(ステップS535−19)
メインCPU300aは、上記ステップS535−17でロードしたカウンタ値に基づいて、特図保留指定コマンドを送信バッファにセットする。ここでは、特別図柄1保留球数カウンタのカウンタ値(特1保留数)に基づいて特
図1保留指定コマンドをセットし、特別図柄2保留球数カウンタのカウンタ値(特2保留数)に基づいて特
図2保留指定コマンドをセットする。これにより、特1保留または特2保留が記憶されるたびに、特1保留数および特2保留数が副制御基板330に伝達されることとなる。
【0210】
(ステップS535−21)
メインCPU300aは、上記ステップS535−15で記憶した特1保留および特2保留の入賞順序に対応する特別図柄入賞順序コマンドを送信バッファにセットする。
【0211】
(ステップS535−23)
メインCPU300aは、普通遊技管理フェーズをロードする。
【0212】
(ステップS535−25)
メインCPU300aは、上記ステップS535−23でロードした普通遊技管理フェーズを確認し、後述する普通電動役物入賞口開放制御状態未満であるかを判定する。その結果、普通電動役物入賞口開放制御状態未満であると判定した場合にはステップS535−27に処理を移し、普通電動役物入賞口開放制御状態未満ではないと判定した場合には当該特別図柄乱数取得処理を終了する。
【0213】
(ステップS535−27)
メインCPU300aは、異常入賞があったか否かを判定するとともに、異常入賞があったと判定した場合には、所定の処理を行う始動口異常入賞エラー処理を実行する。始動口異常入賞エラー処理では、例えばメインCPU300aは、始動口異常入賞エラーが検出されたことを副制御基板330に伝達するためのエラーコマンドを送信バッファにセットする。始動口異常入賞エラー処理を実行すると、メインCPU300aは、当該特別図柄乱数取得処理(ステップS535)を終了する。
【0214】
図24は、主制御基板300における取得時演出判定処理(ステップS536)を説明するフローチャートである。
【0215】
(ステップS536−1)
メインCPU300aは、低確率遊技状態であるか高確率遊技状態であるかを識別する確率状態識別カウンタのカウンタ値(j)をリセット(0に)する。なお、確率状態識別カウンタのカウンタ値(j)=0は低確率遊技状態を示し、カウンタ値(j)=1は高確率遊技状態を示す。
【0216】
(ステップS536−3)
メインCPU300aは、確率状態識別カウンタのカウンタ値(j)に基づいて、対応する大当たり決定乱数判定テーブルを選択する。具体的には、カウンタ値(j)が「0」であれば、低確時大当たり決定乱数判定テーブル(
図6(a)参照)を選択し、カウンタ値(j)が「1」であれば、高確時大当たり決定乱数判定テーブル(
図6(b)参照)を選択する。そして、選択したテーブルと、上記ステップS535−13で対象記憶部に記憶した大当たり決定乱数とに基づいて、大当たりまたはハズレのいずれかを仮判定する特別図柄当たり仮判定処理を行う。
【0217】
(ステップS536−5)
メインCPU300aは、特別図柄を仮決定するための特別図柄図柄仮判定処理を実行する。ここでは、上記ステップS536−3の仮大役抽選の結果(特別図柄当たり仮判定処理によって導出された結果)が大当たりであった場合には、上記ステップS535−13で対象記憶部に記憶した当たり図柄乱数、保留種別をロードし、対応する当たり図柄乱数判定テーブル(
図7参照)を選択して特別図柄判定データを抽出し、抽出した特別図柄判定データ(大当たり図柄の種別)をセーブする。また、上記ステップS536−3の仮大役抽選の結果がハズレであった場合には、保留種別に対応するハズレ用の特別図柄判定データ(ハズレ図柄の種別)をセーブする。
【0218】
(ステップS536−7)
メインCPU300aは、ステップS536−5でセーブした特別図柄判定データに対応する先読み図柄種別指定コマンド(先読み指定コマンド)を送信バッファにセットする。
【0219】
(ステップS536−9)
メインCPU300aは、上記ステップS536−3の特別図柄当たり仮判定処理によって導出された結果が、大当たりであるかを仮判定する。その結果、大当たりであると仮判定した場合にはステップS536−11に処理を移し、大当たりではない(ハズレである)と仮判定した場合にはステップS536−13に処理を移す。
【0220】
(ステップS536−11)
メインCPU300aは、大当たり時リーチモード決定乱数判定テーブル(
図9(b)参照)をセットし、ステップS536−21に処理を移す。
【0221】
(ステップS536−13)
メインCPU300aは、上記ステップS535−13で対象記憶部に記憶したリーチグループ決定乱数をロードする。
【0222】
(ステップS536−15)
メインCPU300aは、上記ステップS536−13でロードしたリーチグループ決定乱数が固定値(8500以上)であるかを判定する。ここで、グループ種別は、リーチグループ決定乱数判定テーブルを参照して決定されるが、このリーチグループ決定乱数判定テーブルは、記憶されている保留数に応じて選択される。このとき、リーチグループ決定乱数は、0〜10006の範囲から取得され、リーチグループ決定乱数の値が8500以上であれば、保留数に拘わらず、同一のリーチグループ決定乱数判定テーブルが選択され、リーチグループ決定乱数の値が8500未満であれば、保留数に応じて異なるリーチグループ決定乱数判定テーブルが選択される。以下では、リーチグループ決定乱数のうち、保留数に応じて異なるリーチグループ決定乱数判定テーブルが選択される0〜8499の範囲の値を不定値とし、保留数に拘わらず同一のリーチグループ決定乱数判定テーブルが選択される8500〜10006の範囲の値を固定値と呼ぶ。上記ステップS536−13でロードしたリーチグループ決定乱数が固定値(8500以上)であると判定した場合にはステップS536−17に処理を移し、上記ステップS536−13でロードしたリーチグループ決定乱数が固定値(8500以上)ではないと判定した場合にはステップS536−29に処理を移す。
【0223】
(ステップS536−17)
メインCPU300aは、確率状態識別カウンタのカウンタ値および保留種別に基づいて、対応するリーチグループ決定乱数判定テーブル(
図8参照)をセットする。なお、リーチグループ決定乱数判定テーブルは、保留数に応じて複数種類設けられているが、ここでは、保留数が0のときに用いられるテーブルが選択される。そして、セットしたリーチグループ決定乱数判定テーブルと、上記ステップS535−13で対象記憶部に記憶したリーチグループ決定乱数とに基づいて、リーチグループ(グループ種別)を仮決定する。
【0224】
(ステップS536−19)
メインCPU300aは、上記ステップS536−17で仮決定されたグループ種別に対応するハズレ時リーチモード決定乱数判定テーブル(
図9(a)参照)をセットし、ステップS536−21に処理を移す。
【0225】
(ステップS536−21)
メインCPU300aは、上記ステップS536−11または上記ステップS536−19でセットしたリーチモード決定乱数判定テーブルと、上記ステップS535−13で対象記憶部に記憶したリーチモード決定乱数とに基づいて、変動モード番号を仮決定する。また、ここでは、変動モード番号とともに、変動パターン乱数判定テーブルが仮決定される。
【0226】
(ステップS536−23)
メインCPU300aは、上記ステップS536−21で仮決定した変動モード番号に対応する先読み指定変動モードコマンド(先読み指定コマンド)を送信バッファにセットする。
【0227】
(ステップS536−25)
メインCPU300aは、上記ステップS536−21で仮決定した変動パターン乱数判定テーブルと、上記ステップS535−13で対象記憶部に記憶した変動パターン乱数とに基づいて、変動パターン番号を仮決定する。
【0228】
(ステップS536−27)
メインCPU300aは、上記ステップS536−25で仮決定した変動パターン番号に対応する先読み指定変動パターンコマンド(先読み指定コマンド)を送信バッファにセットし、ステップS536−31に処理を移す。
【0229】
(ステップS536−29)
メインCPU300aは、対象記憶部に新たに記憶された保留について、当該保留が読み出されたときの保留数に応じて、グループ種別、すなわち、変動演出パターンが変化することを示す不定値コマンド(先読み指定変動モードコマンドおよび先読み指定変動パターンコマンド=7FH)を送信バッファにセットする。
【0230】
(ステップS536−31)
メインCPU300aは、確率状態識別カウンタのカウンタ値(j)が最大(1)であるかを判定し、最大であると判定した場合には当該取得時演出判定処理を終了し、最大ではないと判定した場合には、ステップS536−33に処理を移す。
【0231】
(ステップS536−33)
メインCPU300aは、確率状態識別カウンタのカウンタ値(j)を、現在のカウンタ値(j)に「1」を加算した値に更新し、上記ステップS536−3から処理を繰り返す。これにより、新たに記憶された保留が、低確率遊技状態であるときに読み出された場合に決定される変動モード番号および変動パターン番号と、高確率遊技状態であるときに読み出された場合に決定される変動モード番号および変動パターン番号とが、当該保留の記憶時に導出されることとなる。
【0232】
以上のように、上記の取得時演出判定処理によれば、記憶された保留が大当たりに当選する保留であった場合、および、記憶された保留がハズレとなる保留であり、かつ、リーチグループ決定乱数が固定値であった場合には、先読み指定コマンドとして、先読み指定変動モードコマンドおよび先読み指定変動パターンコマンドが副制御基板330に送信される。一方、記憶された保留がハズレとなる保留であり、かつ、リーチグループ決定乱数が不定値であった場合には、先読み指定コマンドとして不定値コマンドが副制御基板330に送信されることとなる。なお、上記の各先読み指定コマンドは、低確率遊技状態用のコマンドと、高確率遊技状態用のコマンドとを互いに識別可能に構成されている。
【0233】
図25は、特別遊技管理フェーズを説明する図である。既に説明したとおり、本実施形態では、第1始動口120または第2始動口122への遊技球の入球を契機とする特別遊技と、ゲート124への遊技球の通過を契機とする普通遊技とが、同時並行して進行する。特別遊技に係る処理は、段階的に、かつ、繰り返し実行されるが、主制御基板300では、こうした特別遊技に係る各処理を特別遊技管理フェーズによって管理している。
【0234】
図25に示すように、メインROM300bには、特別遊技を実行制御するための複数の特別遊技制御モジュールが格納されており、これら特別遊技制御モジュールごとに、特別遊技管理フェーズが対応付けられている。具体的には、特別遊技管理フェーズが「00H」である場合には、「特別図柄変動待ち処理」を実行するためのモジュールがコールされ、特別遊技管理フェーズが「01H」である場合には、「特別図柄変動中処理」を実行するためのモジュールがコールされ、特別遊技管理フェーズが「02H」である場合には、「特別図柄停止図柄表示処理」を実行するためのモジュールがコールされ、特別遊技管理フェーズが「03H」である場合には、「大入賞口開放前処理」を実行するためのモジュールがコールされ、特別遊技管理フェーズが「04H」である場合には、「大入賞口開放制御処理」を実行するためのモジュールがコールされ、特別遊技管理フェーズが「05H」である場合には、「大入賞口閉鎖有効処理」を実行するためのモジュールがコールされ、特別遊技管理フェーズが「06H」である場合には、「大入賞口終了ウェイト処理」を実行するためのモジュールがコールされる。
【0235】
図26は、主制御基板300における特別遊技管理処理(ステップS600)を説明するフローチャートである。
【0236】
(ステップS600−1)
メインCPU300aは、特別遊技管理フェーズをロードする。
【0237】
(ステップS600−3)
メインCPU300aは、上記ステップS600−1でロードした特別遊技管理フェーズに対応する特別遊技制御モジュールを選択する。
【0238】
(ステップS600−5)
メインCPU300aは、上記ステップS600−3で選択した特別遊技制御モジュールをコールして処理を開始する。
【0239】
(ステップS600−7)
メインCPU300aは、特別遊技の制御時間を管理する特別遊技タイマをロードし、当該特別遊技管理処理を終了する。
【0240】
図27は、主制御基板300における特別図柄変動待ち処理を説明するフローチャートである。この特別図柄変動待ち処理は、特別遊技管理フェーズが「00H」であった場合に実行される。
【0241】
(ステップS610−1)
メインCPU300aは、特別図柄2保留球数カウンタのカウンタ値、すなわち、特2保留数(X2)が「1」以上であるかを判定する。その結果、特2保留数(X2)が「1」以上であると判定した場合にはステップS610−7に処理を移し、特2保留数(X2)は「1」以上ではないと判定した場合にはステップS610−3に処理を移す。
【0242】
(ステップS610−3)
メインCPU300aは、特別図柄1保留球数カウンタのカウンタ値、すなわち、特1保留数(X1)が「1」以上であるかを判定する。その結果、特1保留数(X1)が「1」以上であると判定した場合にはステップS610−7に処理を移し、特1保留数(X1)は「1」以上ではないと判定した場合にはステップS610−5に処理を移す。
【0243】
(ステップS610−5)
メインCPU300aは、保留が途切れると客待ちコマンドを送信バッファにセットするとともに、客待ち状態に設定するための客待ち設定処理を実行し、当該特別図柄変動待ち処理を終了する。なお、客待ちコマンドは、保留が途切れた際に1度だけ送信される。
【0244】
(ステップS610−7)
メインCPU300aは、第2特図保留記憶領域の第1記憶部〜第4記憶部に記憶されている特2保留、または、第1特図保留記憶領域の第1記憶部〜第4記憶部に記憶されている特1保留を、1つ序数の小さい記憶部にブロック転送する。具体的には、上記ステップS610−1において、特別図柄2保留球数が「1」以上であると判定した場合には、第2特図保留記憶領域の第2記憶部〜第4記憶部に記憶されている特2保留を、第1記憶部〜第3記憶部に転送する。また、メインRAM300cには、処理対象となる第0記憶部が設けられており、第1記憶部に記憶されている特2保留を、第0記憶部にブロック転送する。また、上記ステップS610−3において、特別図柄1保留球数が「1」以上であると判定した場合には、第1特図保留記憶領域の第2記憶部〜第4記憶部に記憶されている特1保留を、第1記憶部〜第3記憶部に転送するとともに、第1記憶部に記憶されている特1保留を、第0記憶部にブロック転送する。なお、この特別図柄記憶エリアシフト処理においては、第0記憶部に転送された保留種別に対応する対象特別図柄保留球数カウンタのカウンタ値を「1」減算するとともに、特1保留または特2保留が「1」減算したことを示す、保留減指定コマンドを送信バッファにセットする。
【0245】
(ステップS610−9)
メインCPU300aは、第0記憶部に転送された大当たり決定乱数、保留種別、高確率遊技状態であるか低確率遊技状態であるかを識別する特別図柄確率状態フラグをロードし、対応する大当たり決定乱数判定テーブルを選択して大役抽選を行い、その抽選結果を記憶する特別図柄当たり判定処理を実行する。
【0246】
(ステップS610−11)
メインCPU300aは、特別図柄を決定するための特別図柄図柄判定処理を実行する。ここでは、上記ステップS610−9の大役抽選の結果が大当たりであった場合には、第0記憶部に転送された当たり図柄乱数、保留種別をロードし、対応する当たり図柄乱数判定テーブルを選択して特別図柄判定データを抽出し、抽出した特別図柄判定データ(大当たり図柄の種別)をセーブする。また、上記ステップS610−9の大役抽選の結果がハズレであった場合には、保留種別に対応するハズレ用の特別図柄判定データ(ハズレ図柄の種別)をセーブする。このようにして、特別図柄判定データをセーブしたら、当該特別図柄判定データに対応する図柄種別指定コマンドを送信バッファにセットする。
【0247】
(ステップS610−13)
メインCPU300aは、上記ステップS610−11で抽出した特別図柄判定データに対応する特別図柄停止図柄番号をセーブする。なお、第1特別図柄表示器160および第2特別図柄表示器162は、それぞれ7セグで構成されており、7セグを構成する各セグメントには番号(カウンタ値)が対応付けられている。ここで決定する特別図柄停止図柄番号は、最終的に点灯するセグメントの番号(カウンタ値)を示すものである。
【0248】
(ステップS611)
メインCPU300aは、変動モード番号および変動パターン番号を決定する特別図柄変動番号決定処理を実行する。この特別図柄変動番号決定処理の詳細は後述する。
【0249】
(ステップS610−15)
メインCPU300aは、上記ステップS611で決定された変動モード番号および変動パターン番号をロードするとともに、変動時間決定テーブルを参照して、変動時間1および変動時間2を決定する。そして、決定した変動時間1、2の合計時間を、特別図柄変動タイマにセットする。
【0250】
(ステップS610−17)
メインCPU300aは、上記ステップS610−9における大役抽選の結果が大当たりであるか否かを判定し、大当たりであった場合には、上記ステップS610−11でセーブした特別図柄判定データをロードして、大当たり図柄の種別を確認する。そして、遊技状態設定テーブルを参照して、大役遊技終了後に設定される遊技状態および高確回数を判定し、その判定結果を特別図柄確率状態予備フラグおよび高確回数切り予備カウンタにセーブする。また、ここでは、大当たり当選時に設定されている遊技状態が記憶される。
【0251】
(ステップS610−19)
メインCPU300aは、第1特別図柄表示器160または第2特別図柄表示器162において、特別図柄の変動表示を開始するために、特別図柄表示図柄カウンタを設定する処理を実行する。第1特別図柄表示器160および第2特別図柄表示器162を構成する7セグの各セグメントにはカウンタ値が対応付けられており、特別図柄表示図柄カウンタに設定されたカウンタ値に対応するセグメントが点灯制御される。ここでは、特別図柄の変動表示の開始時に点灯させるセグメントに対応するカウンタ値が特別図柄表示図柄カウンタに設定されることとなる。なお、特別図柄表示図柄カウンタは、第1特別図柄表示器160に対応する特別図柄1表示図柄カウンタと、第2特別図柄表示器162に対応する特別図柄2表示図柄カウンタとが別個に設けられており、ここでは、保留種別に対応するカウンタにカウンタ値が設定される。
【0252】
(ステップS610−21)
メインCPU300aは、特別図柄1保留球数カウンタおよび特別図柄2保留球数カウンタのカウンタ値をロードし、特図保留指定コマンドを送信バッファにセットする。ここでは、特別図柄1保留球数カウンタのカウンタ値(特1保留数)に基づいて特
図1保留指定コマンドをセットし、特別図柄2保留球数カウンタのカウンタ値(特2保留数)に基づいて特
図2保留指定コマンドをセットする。また、ここでは、上記ステップS610−7で記憶した特1保留および特2保留の入賞順序に対応する特別図柄入賞順序コマンドを送信バッファにセットする。これにより、特1保留または特2保留が消化されるたびに、特1保留数および特2保留数、ならびに、これら各保留の入賞順序が副制御基板330に伝達されることとなる。
【0253】
(ステップS610−23)
メインCPU300aは、特別遊技管理フェーズを「01H」に更新し、当該特別図柄変動待ち処理を終了する。
【0254】
図28は、主制御基板300における特別図柄変動番号決定処理を説明するフローチャートである。
【0255】
(ステップS611−1)
メインCPU300aは、上記ステップS610−9における大役抽選の結果が大当たりであるかを判定する。その結果、大当たりであると判定した場合にはステップS611−3に処理を移し、大当たりではない(ハズレである)と判定した場合にはステップS611−5に処理を移す。
【0256】
(ステップS611−3)
メインCPU300aは、リーチグループ決定乱数判定テーブルをセットする。なお、大役遊技の抽選結果が大当たりの場合には、リーチグループ決定乱数判定テーブルをセットしなくてもよく、ステップS611−1のYESの次にステップS611−3を処理せずにステップS611−11に移行するようにしてもよい。
【0257】
(ステップS611−5)
メインCPU300aは、読み出した保留の保留種別が特2保留である場合には、特別図柄2保留球数カウンタのカウンタ値を確認し、読み出した保留の保留種別が特1保留である場合には、特別図柄1保留球数カウンタのカウンタ値を確認する。
【0258】
(ステップS611−7)
メインCPU300aは、現在の遊技状態、上記ステップS611−5で確認した保留数、保留種別に基づいて、対応するリーチグループ決定乱数判定テーブルをセットする。そして、セットしたリーチグループ決定乱数判定テーブルと、上記ステップS610−7で第0記憶部に転送したリーチグループ決定乱数とに基づいて、リーチグループ(グループ種別)を決定する。
【0259】
(ステップS611−9)
メインCPU300aは、リーチグループ決定乱数判定テーブルをセットする。
【0260】
(ステップS611−11)
メインCPU300aは、上記ステップS611−3または上記ステップS611−9でセットしたリーチグループ決定乱数判定テーブルと、上記ステップS610−7で第0記憶部に転送したリーチモード決定乱数とに基づいて、変動モード番号を決定する。また、ここでは、変動モード番号とともに、変動パターン乱数判定テーブルが決定される。
【0261】
(ステップS611−13)
メインCPU300aは、上記ステップS611−11で決定した変動モード番号に対応する変動モードコマンドを送信バッファにセットする。
【0262】
(ステップS611−15)
メインCPU300aは、上記ステップS611−11で決定した変動パターン乱数判定テーブルと、上記ステップS610−7で第0記憶部に転送した変動パターン乱数とに基づいて、変動パターン番号を決定する。
【0263】
(ステップS611−17)
メインCPU300aは、上記ステップS611−15で決定した変動パターン番号に対応する変動パターンコマンドを送信バッファにセットして、当該特別図柄変動番号決定処理を終了する。
【0264】
図29は、主制御基板300における特別図柄変動中処理を説明するフローチャートである。この特別図柄変動中処理は、特別遊技管理フェーズが「01H」であった場合に実行される。
【0265】
(ステップS620−1)
メインCPU300aは、特別図柄変動ベースカウンタを更新する処理を実行する。なお、特別図柄変動ベースカウンタは、所定周期(例えば100ms)で1周するようにカウンタ値が設定される。具体的には、特別図柄変動ベースカウンタのカウンタ値が「0」であった場合には、所定のカウンタ値(例えば25)がセットされ、カウンタ値が「1」以上であった場合には、現在のカウンタ値から「1」減算した値にカウンタ値を更新する。
【0266】
(ステップS620−3)
メインCPU300aは、上記ステップS620−1で更新した特別図柄変動ベースカウンタのカウンタ値が「0」であるかを判定する。その結果、カウンタ値が「0」であった場合にはステップS620−5に処理を移し、カウンタ値が「0」ではなかった場合にはステップS620−9に処理を移す。
【0267】
(ステップS620−5)
メインCPU300aは、上記ステップS610−15で設定された特別図柄変動タイマのタイマ値を所定値減算する特別図柄変動タイマ更新処理を行う。
【0268】
(ステップS620−7)
メインCPU300aは、上記ステップS620−5で更新した特別図柄変動タイマのタイマ値が「0」であるかを判定する。その結果、タイマ値が「0」であった場合にはステップS620−15に処理を移し、タイマ値が「0」ではなかった場合にはステップS620−9に処理を移す。
【0269】
(ステップS620−9)
メインCPU300aは、第1特別図柄表示器160および第2特別図柄表示器162を構成する7セグの各セグメントの点灯時間を計時する特別図柄表示タイマを更新する。具体的には、特別図柄表示タイマのタイマ値が「0」であった場合には、所定のタイマ値がセットされ、タイマ値が「1」以上であった場合には、現在のタイマ値から「1」減算した値にタイマ値を更新する。
【0270】
(ステップS620−11)
メインCPU300aは、特別図柄表示タイマのタイマ値が「0」であるかを判定する。その結果、特別図柄表示タイマのタイマ値が「0」であると判定した場合にはステップS620−13に処理を移し、特別図柄表示タイマのタイマ値が「0」でないと判定した場合には当該特別図柄変動中処理を終了する。
【0271】
(ステップS620−13)
メインCPU300aは、更新対象の特別図柄表示図柄カウンタのカウンタ値を更新し、当該特別図柄変動中処理を終了する。これにより、7セグを構成する各セグメントが、所定時間おきに順次点灯することとなる。
【0272】
(ステップS620−15)
メインCPU300aは、特別遊技管理フェーズを「02H」に更新する。
【0273】
(ステップS620−17)
メインCPU300aは、対象の特別図柄表示図柄カウンタに、上記ステップS610−13で決定した特別図柄停止図柄番号(カウンタ値)をセーブする。これにより、第1特別図柄表示器160または第2特別図柄表示器162に、決定された特別図柄が停止表示されることとなる。
【0274】
(ステップS620−19)
メインCPU300aは、第1特別図柄表示器160または第2特別図柄表示器162に特別図柄が停止表示されたことを示す特図停止指定コマンドを送信バッファにセットする。
【0275】
(ステップS620−21)
メインCPU300aは、特別図柄を停止表示する時間である特別図柄変動停止時間を特別遊技タイマにセットし、当該特別図柄変動中処理を終了する。
【0276】
図30は、主制御基板300における特別図柄停止図柄表示処理を説明するフローチャートである。この特別図柄停止図柄表示処理は、特別遊技管理フェーズが「02H」であった場合に実行される。
【0277】
(ステップS630−1)
メインCPU300aは、上記ステップS620−21でセットした特別遊技タイマのタイマ値が「0」でないかを判定する。その結果、特別遊技タイマのタイマ値が「0」ではないと判定した場合には当該特別図柄停止図柄表示処理を終了し、特別遊技タイマのタイマ値が「0」であると判定した場合にはステップS630−3に処理を移す。
【0278】
(ステップS630−3)
メインCPU300aは、大役抽選の結果を確認する。
【0279】
(ステップS630−5)
メインCPU300aは、大役抽選の結果が大当たりであるかを判定する。その結果、大当たりであると判定した場合にはステップS630−15に処理を移し、大当たりではないと判定した場合にはステップS630−7に処理を移す。
【0280】
(ステップS630−7)
メインCPU300aは、回数切り管理処理を実行する。ここでは、特別図柄確率状態フラグをロードして、現在の遊技状態が低確率遊技状態であるか高確率遊技状態であるかを確認する。そして、遊技状態が高確率遊技状態であった場合には、高確回数切りカウンタのカウンタ値を、現在のカウンタ値から「1」減算した値に更新する。なお、高確回数切りカウンタを更新した結果、カウンタ値が「0」になった場合には、低確率遊技状態に対応する特別図柄確率状態フラグをセットする。これにより、高確率遊技状態において、大当たりに当選することなく、特別図柄が所定回数確定したところで、遊技状態が低確率遊技状態に移行することとなる。
【0281】
また、ここでは、遊技状態が非時短遊技状態であるか時短遊技状態であるかを識別するための普通図柄時短状態フラグをロードして、現在の遊技状態が非時短遊技状態であるか時短遊技状態であるかを確認する。そして、遊技状態が時短遊技状態であった場合には、時短回数切りカウンタのカウンタ値を、現在のカウンタ値から「1」減算した値に更新する。なお、時短回数切りカウンタを更新した結果、カウンタ値が「0」になった場合には、非時短遊技状態に対応する普通図柄時短状態フラグをセットする。これにより、時短遊技状態において、大当たりに当選することなく、特別図柄が所定回数確定したところで、遊技状態が非時短遊技状態に移行することとなる。
【0282】
(ステップS630−9)
メインCPU300aは、特別図柄が確定したときの遊技状態を示す特図確定時遊技状態確認指定コマンドを送信バッファにセットする。
【0283】
(ステップS630−11)
メインCPU300aは、上記ステップS630−7で更新した高確回数および時短回数を副制御基板330に伝達するための回数コマンドを送信バッファにセットする。
【0284】
(ステップS630−13)
メインCPU300aは、特別遊技管理フェーズを「00H」に更新し、当該特別図柄停止図柄表示処理を終了する。これにより、1の保留に基づく特別遊技管理処理が終了し、特1保留または特2保留が記憶されている場合には、次の保留に基づく特別図柄の変動表示を開始するための処理が行われることとなる。
【0285】
(ステップS630−15)
メインCPU300aは、確定した特別図柄の種別に応じて、特別電動役物作動ラムセットテーブルのデータをセットする。
【0286】
(ステップS630−17)
メインCPU300aは、特別電動役物最大作動回数設定処理を行う。具体的には、上記ステップS630−15でセットしたデータを参照し、特別電動役物最大作動回数カウンタに、カウンタ値として所定数(特別図柄の種別に対応するカウンタ値=ラウンド数)をセットする。なお、この特別電動役物最大作動回数カウンタは、これから開始する大役遊技において実行可能なラウンド数を示すものである。一方、メインRAM300cには、特別電動役物連続作動回数カウンタが設けられており、各ラウンド遊技の開始時に、特別電動役物連続作動回数カウンタのカウンタ値を「1」加算することで、現在のラウンド遊技数が管理される。ここでは、大役遊技の開始に伴って、この特別電動役物連続作動回数カウンタのカウンタ値をリセット(「0」に更新)する処理が併せて実行される。
【0287】
(ステップS630−19)
メインCPU300aは、上記ステップS630−15でセットしたデータを参照し、特別遊技タイマに、タイマ値として所定のオープニング時間をセーブする。
【0288】
(ステップS630−21)
メインCPU300aは、大役遊技の開始を副制御基板330に伝達するためのオープニング指定コマンドを送信バッファにセットする。
【0289】
(ステップS630−23)
メインCPU300aは、特別遊技管理フェーズを「03H」に更新し、当該特別図柄停止図柄表示処理を終了する。これにより、大役遊技が開始されることとなる。
【0290】
図31は、主制御基板300における大入賞口開放前処理を説明するフローチャートである。この大入賞口開放前処理は、特別遊技管理フェーズが「03H」であった場合に実行される。
【0291】
(ステップS640−1)
メインCPU300aは、特別遊技タイマのタイマ値が「0」でないかを判定する。その結果、特別遊技タイマのタイマ値が「0」ではないと判定した場合には当該大入賞口開放前処理を終了し、特別遊技タイマのタイマ値が「0」であると判定した場合にはステップS640−3に処理を移す。
【0292】
(ステップS640−3)
メインCPU300aは、特別電動役物連続作動回数カウンタのカウンタ値を、現在のカウンタ値に「1」加算した値に更新する。
【0293】
(ステップS640−5)
メインCPU300aは、大入賞口126の開放開始(ラウンド遊技の開始)を副制御基板330に伝達するための大入賞口開放指定コマンドを送信バッファにセットする。
【0294】
(ステップS641)
メインCPU300aは、大入賞口開閉切替処理を実行する。この大入賞口開閉切替処理については後述する。
【0295】
(ステップS640−7)
メインCPU300aは、特別遊技管理フェーズを「04H」に更新し、当該大入賞口開放前処理を終了する。
【0296】
図32は、主制御基板300における大入賞口開閉切替処理を説明するフローチャートである。
【0297】
(ステップS641−1)
メインCPU300aは、特別電動役物開閉切替回数カウンタのカウンタ値が、特別電動役物開閉切替回数(1回のラウンド遊技中における大入賞口126の開閉回数)の上限値であるかを判定する。その結果、カウンタ値が上限値であると判定した場合には当該大入賞口開閉切替処理を終了し、カウンタ値は上限値ではないと判定した場合にはステップS641−3に処理を移す。
【0298】
(ステップS641−3)
メインCPU300aは、特別電動役物作動ラムセットテーブルのデータを参照し、特別電動役物開閉切替回数カウンタのカウンタ値に基づいて、開閉扉ソレノイド126cを通電制御するためのソレノイド制御データと、開閉扉ソレノイド126cの通電時間または通電停止時間であるタイマデータとを抽出する。
【0299】
(ステップS641−5)
メインCPU300aは、上記ステップS641−3で抽出したソレノイド制御データに基づいて、開閉扉ソレノイド126cの通電を開始するか、または、開閉扉ソレノイド126cの通電を停止するための大入賞口ソレノイド通電制御処理を実行する。この大入賞口ソレノイド通電制御処理の実行により、上記ステップS400−25およびステップS400−27において、開閉扉ソレノイド126cの通電開始または通電停止の制御がなされることとなる。
【0300】
(ステップS641−7)
メインCPU300aは、上記ステップS641−3で抽出したタイマデータに基づくタイマ値を、特別遊技タイマにセーブする。なお、ここで特別遊技タイマにセーブされるタイマ値は、大入賞口126の1回の最大開放時間となる。
【0301】
(ステップS641−9)
メインCPU300aは、開閉扉ソレノイド126cの通電開始状態か、すなわち、上記ステップS641−5において、開閉扉ソレノイド126cの通電を開始する制御処理がなされたかを判定する。その結果、通電開始状態であると判定した場合にはステップS641−11に処理を移し、通電開始状態ではないと判定した場合には当該大入賞口開閉切替処理を終了する。
【0302】
(ステップS641−11)
メインCPU300aは、特別電動役物開閉切替回数カウンタのカウンタ値を、現在のカウンタ値に「1」加算した値に更新し、当該大入賞口開閉切替処理を終了する。
【0303】
図33は、主制御基板300における大入賞口開放制御処理を説明するフローチャートである。この大入賞口開放制御処理は、特別遊技管理フェーズが「04H」であった場合に実行される。
【0304】
(ステップS650−1)
メインCPU300aは、上記ステップS641−7でセーブした特別遊技タイマのタイマ値が「0」でないかを判定する。その結果、特別遊技タイマのタイマ値が「0」ではないと判定した場合にはステップS650−5に処理を移し、特別遊技タイマのタイマ値が「0」であると判定した場合にはステップS650−3に処理を移す。
【0305】
(ステップS650−3)
メインCPU300aは、特別電動役物開閉切替回数カウンタのカウンタ値が、特別電動役物開閉切替回数の上限値であるかを判定する。その結果、カウンタ値が上限値であると判定した場合にはステップS650−7に処理を移し、カウンタ値は上限値ではないと判定した場合にはステップS641に処理を移す。
【0306】
(ステップS641)
上記ステップS650−3において、特別電動役物開閉切替回数カウンタのカウンタ値が、特別電動役物開閉切替回数の上限値ではないと判定した場合には、メインCPU300aは、上記ステップS641の処理を実行する。
【0307】
(ステップS650−5)
メインCPU300aは、上記ステップS500−9で更新された大入賞口入賞球数カウンタのカウンタ値が規定数に到達していないか、すなわち、1ラウンド中の最大入賞可能数と同数の遊技球が大入賞口126に入球していないかを判定する。その結果、規定数に到達していないと判定した場合には当該大入賞口開放制御処理を終了し、規定数に到達したと判定した場合にはステップS650−7に処理を移す。
【0308】
(ステップS650−7)
メインCPU300aは、開閉扉ソレノイド126cの通電を停止して大入賞口126を閉鎖するために必要な大入賞口閉鎖処理を実行する。これにより、大入賞口126が閉鎖状態となる。
【0309】
(ステップS650−9)
メインCPU300aは、大入賞口閉鎖有効時間(インターバル時間)を特別遊技タイマにセーブする。
【0310】
(ステップS650−11)
メインCPU300aは、特別遊技管理フェーズを「05H」に更新する。
【0311】
(ステップS650−13)
メインCPU300aは、大入賞口126が閉鎖されたことを示す大入賞口閉鎖指定コマンドを送信バッファにセットし、当該大入賞口開放制御処理を終了する。
【0312】
図34は、主制御基板300における大入賞口閉鎖有効処理を説明するフローチャートである。この大入賞口閉鎖有効処理は、特別遊技管理フェーズが「05H」であった場合に実行される。
【0313】
(ステップS660−1)
メインCPU300aは、上記ステップS650−9でセーブした特別遊技タイマのタイマ値が「0」でないかを判定する。その結果、特別遊技タイマのタイマ値が「0」ではないと判定した場合には当該大入賞口閉鎖有効処理を終了し、特別遊技タイマのタイマ値が「0」であると判定した場合にはステップS660−3に処理を移す。
【0314】
(ステップS660−3)
メインCPU300aは、特別電動役物連続作動回数カウンタのカウンタ値が、特別電動役物最大作動回数カウンタのカウンタ値と一致するか、すなわち、予め設定された回数のラウンド遊技が終了したかを判定する。その結果、特別電動役物連続作動回数カウンタのカウンタ値が、特別電動役物最大作動回数カウンタのカウンタ値と一致すると判定した場合にはステップS660−9に処理を移し、一致しないと判定した場合にはステップS660−5に処理を移す。
【0315】
(ステップS660−5)
メインCPU300aは、特別遊技管理フェーズを「03H」に更新する。
【0316】
(ステップS660−7)
メインCPU300aは、所定の大入賞口閉鎖時間を特別遊技タイマにセーブし、当該大入賞口閉鎖有効処理を終了する。これにより、次のラウンド遊技が開始されることとなる。
【0317】
(ステップS660−9)
メインCPU300aは、エンディング時間を特別遊技タイマにセーブするエンディング時間設定処理を実行する。
【0318】
(ステップS660−11)
メインCPU300aは、特別遊技管理フェーズを「06H」に更新する。
【0319】
(ステップS660−13)
メインCPU300aは、エンディングの開始を示すエンディング指定コマンドを送信バッファにセットし、当該大入賞口閉鎖有効処理を終了する。
【0320】
図35は、主制御基板300における大入賞口終了ウェイト処理を説明するフローチャートである。この大入賞口終了ウェイト処理は、特別遊技管理フェーズが「06H」であった場合に実行される。
【0321】
(ステップS670−1)
メインCPU300aは、上記ステップS660−9でセーブした特別遊技タイマのタイマ値が「0」でないかを判定する。その結果、特別遊技タイマのタイマ値が「0」でないと判定した場合には当該大入賞口終了ウェイト処理を終了し、特別遊技タイマのタイマ値が「0」であると判定した場合にはステップS670−3に処理を移す。
【0322】
(ステップS670−3)
メインCPU300aは、大役遊技終了後の遊技状態を設定するための状態設定処理を実行する。ここでは、ステップS610−17でセーブした特別図柄確率状態予備フラグおよび高確回数切り予備カウンタをロードして、状態データをセーブする。また、ここでは、特別図柄(大当たり図柄)の種別に応じて、普通図柄時短状態フラグおよび時短回数切りカウンタに所定の状態データをセーブする。
【0323】
(ステップS670−5)
メインCPU300aは、大役遊技の終了後に設定される遊技状態を伝達するための遊技状態変化指定コマンドを送信バッファにセットする。
【0324】
(ステップS670−7)
メインCPU300aは、上記ステップS670−3でセーブした高確回数および時短回数に対応する回数コマンドを送信バッファにセットする。
【0325】
(ステップS670−9)
メインCPU300aは、特別遊技管理フェーズを「00H」に更新し、当該大入賞口終了ウェイト処理を終了する。これにより、特1保留または特2保留が記憶されている場合には、特別図柄の変動表示が再開されることとなる。
【0326】
既に説明したとおり、本実施形態では、ゲート124への遊技球の通過を契機とする普通遊技に係る処理が、段階的に、かつ、繰り返し実行されるが、主制御基板300では、こうした普通遊技に係る各処理を普通遊技管理フェーズによって管理している。
【0327】
メインROM300bには、普通遊技を実行制御するための複数の普通遊技制御モジュールが格納されており、これら普通遊技制御モジュールごとに、普通遊技管理フェーズが対応付けられている。具体的には、普通遊技管理フェーズが「00H」である場合には、「普通図柄変動待ち処理」を実行するためのモジュールがコールされ、普通遊技管理フェーズが「01H」である場合には、「普通図柄変動中処理」を実行するためのモジュールがコールされ、普通遊技管理フェーズが「02H」である場合には、「普通図柄停止図柄表示処理」を実行するためのモジュールがコールされ、普通遊技管理フェーズが「03H」である場合には、「普通電動役物入賞口開放前処理」を実行するためのモジュールがコールされ、普通遊技管理フェーズが「04H」である場合には、「普通電動役物入賞口開放制御処理」を実行するためのモジュールがコールされ、普通遊技管理フェーズが「05H」である場合には、「普通電動役物入賞口閉鎖有効処理」を実行するためのモジュールがコールされ、普通遊技管理フェーズが「06H」である場合には、「普通電動役物入賞口終了ウェイト処理」を実行するためのモジュールがコールされる。
【0328】
ここで、普通遊技制御モジュールの各処理について説明する。本実施形態では、主制御基板300における普通遊技管理処理において、メインCPU300aは、普通遊技管理フェーズをロードし、ロードした普通遊技管理フェーズに対応する普通遊技制御モジュールを選択する。
【0329】
主制御基板300における普通遊技管理処理において、メインCPU300aは、普通遊技管理フェーズとして「00H」をロードして普通遊技制御モジュールとして普通図柄変動待ち処理を選択し、普図保留が「0」であるかを判定する。メインCPU300aは、普図保留が「0」であると判定した場合、普通図柄変動待ち処理を終了する。一方、メインCPU300aは、普図保留が「0」でないと判定した場合、普図保留記憶領域の第1記憶部に記憶されていた普図保留(当り決定乱数)について普図抽選を行う普通図柄当り判定処理、普図抽選の結果に対応し最終的に普通図柄表示器168を点灯するか否かを示す普通図柄停止図柄番号の設定処理、普通図柄変動時間を決定する普通図柄変動時間の決定処理、普通図柄の変動表示を開始するための普通図柄表示図柄カウンタの設定処理、普通図柄当たり判定処理によって決定された図柄種別(当たり図柄またはハズレ図柄)に基づく普通図柄指定コマンドの送信バッファへの設定処理などを実行する。また、メインCPU300aは、普通遊技管理フェーズを「01H」に更新し、当該普通図柄変動待ち処理を終了する。
【0330】
主制御基板300における普図遊技管理処理において、メインCPU300aは、普通遊技管理フェーズとして「01H」をロードして普通遊技制御モジュールとして普通図柄変動中処理を選択し、普通遊技タイマのタイマ値が「0」であるかを判定する。メインCPU300aは、普通遊技タイマのタイマ値が「0」でないと判定した場合、普通図柄表示器168の点灯および消灯を繰り返すために、普通図柄表示図柄カウンタのカウンタ値(普通図柄表示器168の消灯または点灯を示すカウンタ値)の更新設定処理を実行し、普通図柄変動待ち処理を終了する。普通図柄表示図柄カウンタが消灯を示すカウンタ値と点灯を示すカウンタ値とが交互に更新設定されることにより、普通図柄表示器168は、普通図柄変動時間にわたって、所定時間おきに点灯、消灯を繰り返す(点滅する)こととなる。
【0331】
一方、メインCPU300aは、普通遊技タイマのタイマ値が「0」であると判定した場合、普通図柄表示図柄カウンタに、普通図柄表示待ち処理において決定していた普通図柄停止図柄番号(カウンタ値)をセーブする。これにより、普図抽選の結果が報知されることとなる。また、メインCPU300aは、普通図柄を停止表示する時間である普通図柄変動停止時間の設定処理や普通図柄の停止表示が開始されたことを示す普図停止指定コマンドの送信バッファへの設定処理などを実行し、さらに、普通遊技管理フェーズを「02H」に更新し、当該普通図柄変動中処理を終了する。
【0332】
主制御基板300における普図遊技管理処理において、メインCPU300aは、普通遊技管理フェーズとして「02H」をロードして普通遊技制御モジュールとして普通図柄停止図柄表示処理を選択し、普通遊技タイマのタイマ値が「0」でないかを判定する。メインCPU300aは、普通遊技タイマのタイマ値が「0」でないと判定した場合、普通図柄停止図柄表示処理を終了する。
【0333】
一方、メインCPU300aは、普通遊技タイマのタイマ値が「0」であると判定し、普図抽選の結果が当たりではない(ハズレである)と判定した場合、普通遊技管理フェーズを「00H」に更新して普通図柄停止図柄表示処理を終了する。また、メインCPU300aは、普通遊技タイマのタイマ値が「0」であると判定し、普図抽選の結果が当たりであると判定した場合、普通遊技タイマのタイマ値として普電開放前時間をセーブするとともに普通遊技管理フェーズを「03H」に更新して普通図柄停止図柄表示処理を終了する。これにより、第2始動口122の開閉制御が開始されることとなる。
【0334】
主制御基板300における普図遊技管理処理において、メインCPU300aは、普通遊技管理フェーズとして「03H」をロードして普通遊技制御モジュールとして普通電動役物入賞口開放前処理を選択し、普通遊技タイマのタイマ値が「0」でないかを判定する。メインCPU300aは、普通遊技タイマのタイマ値が「0」でないと判定した場合、普通電動役物入賞口開放前処理を終了する。
【0335】
一方、メインCPU300aは、普通遊技タイマのタイマ値が「0」であると判定した場合、普通電動役物入賞口開閉切替処理を実行する。普通電動役物入賞口開閉切替処理において、メインCPU300aは、普通電動役物開閉切替回数カウンタのカウンタ値が、普通電動役物開閉切替回数(1回の開閉制御中における第2始動口122の可動片122aの開閉回数)の上限値であると判定すると普通電動役物入賞口開閉切替処理を終了する。一方、当メインCPU300aは、普通電動役物開閉切替回数カウンタのカウンタ値が普通電動役物開閉切替回数の上限値でないと判定すると、普通電動役物ソレノイド122cの通電開始または通電停止するための普通電動役物ソレノイド通電制御処理を実行する。この普通電動役物ソレノイド通電制御処理の実行により、普通電動役物ソレノイド122cの通電開始または通電停止の制御がなされることとなる。
【0336】
メインCPU300aは、普通電動役物開閉切替回数カウンタのカウンタ値に基づいて、第2始動口122の1回の最大開放時間となるタイマ値を普通遊技タイマにセーブする。メインCPU300aは、上述の普通電動役物ソレノイド通電制御処理において普通電動役物ソレノイド122cの通電開始制御処理を実行したと判定した場合、普通電動役物開閉切替回数カウンタのカウンタ値を現在のカウンタ値に「1」加算した値に更新して普通電動役物入賞口開閉切替処理を終了する。一方、メインCPU300aは、普通電動役物ソレノイド122cの通電開始制御処理を実行していないと判定した場合、普通電動役物開閉切替回数カウンタのカウンタ値を更新せずに普通電動役物入賞口開閉切替処理を終了する。
【0337】
メインCPU300aは、普通電動役物入賞口開閉切替処理を終了し、普通遊技管理フェーズを「04H」に更新して、普通電動役物入賞口開放前処理を終了する。
【0338】
主制御基板300における普図遊技管理処理において、メインCPU300aは、普通遊技管理フェーズとして「04H」をロードして普通遊技制御モジュールとして普通電動役物入賞口開放制御処理を選択し、普通電動役物入賞開閉切替処理においてセーブした普通遊技タイマのタイマ値が「0」であるか否かを判定する。メインCPU300aは、普通遊技タイマのタイマ値が「0」であると判定した場合、普通電動役物開閉切替回数カウンタのカウンタ値が普通電動役物開閉切替回数の上限値であるかを判定する。メインCPU300aは、普通電動役物開閉切替回数カウンタのカウンタ値が上限値であると判定した場合、後述する普通電動役物閉鎖処理を実行する。また、メインCPU300aは、当該カウンタ値が上限値でないと判定した場合、上述の普通電動役物入賞開閉切替処理を実行する。
【0339】
一方、メインCPU300aは、普通電動役物入賞開閉切替処理においてセーブした普通遊技タイマのタイマ値が「0」でないと判定した場合、上述の第2始動口通過処理で更新された普通電動役物入賞球数カウンタのカウンタ値が規定数に到達し、1回の開閉制御中の最大入賞可能数と同数の遊技球が第2始動口122に入球しているかを判定する。メインCPU300aは、入球数が規定数に到達していないと判定した場合、普通電動役物入賞口開放制御処理を終了する。一方、メインCPU300aは、入球数が規定数に到達していると判定した場合、第2始動口122を閉鎖状態とするために、普通電動役物ソレノイド122cの通電を停止して普通電動役物閉鎖処理を実行し、普電有効状態時間を普通遊技タイマにセーブするとともに、普通遊技管理フェーズを「05H」に更新して普通電動役物入賞口開放制御処理を終了する。
【0340】
主制御基板300における普図遊技管理処理において、メインCPU300aは、普通遊技管理フェーズとして「05H」をロードして普通遊技制御モジュールとして普通電動役物入賞口閉鎖有効処理を選択し、上述の普通電動役物入賞口開放制御処理でセーブした普通遊技タイマのタイマ値が「0」でないかを判定する。メインCPU300aは、普通遊技タイマのタイマ値が「0」ではないと判定した場合、普通電動役物入賞口閉鎖有効処理を終了する。
【0341】
一方、メインCPU300aは、普通遊技タイマのタイマ値が「0」であると判定した場合、普電終了ウェイト時間を普通遊技タイマにセーブし、普通遊技管理フェーズを「06H」に更新して普通電動役物入賞口閉鎖有効処理を終了する。
【0342】
主制御基板300における普図遊技管理処理において、メインCPU300aは、普通遊技管理フェーズとして「06H」をロードして普通遊技制御モジュールとして普通電動役物入賞口終了ウェイト処理を選択し、上述の普通電動役物入賞口閉鎖有効処理でセーブした普通遊技タイマのタイマ値が「0」でないかを判定する。メインCPU300aは、普通遊技タイマのタイマ値が「0」ではないと判定した場合、普通電動役物入賞口終了ウェイト処理を終了する。
【0343】
一方、メインCPU300aは、普通遊技タイマのタイマ値が「0」であると判定した場合、普通遊技管理フェーズを「00H」に更新して普通電動役物入賞口終了ウェイト処理を終了する。これにより、普図保留が記憶されている場合には、普通図柄の変動表示が再開されることとなる。
【0344】
以上のように、主制御基板300において各種の処理が実行されることにより、特別遊技および普通遊技が進行することとなるが、こうした遊技の進行中には、主制御基板300から送信されるコマンドに基づいて、副制御基板330において、さまざまな演出を実行するための制御が行われる。
【0345】
(演出決定テーブルの一例)
次に、演出表示部200aにおいて実行される変動演出の態様(詳細は後述する)の決定方法について説明する。
図36(a)は、前半変動演出決定テーブルを説明する図であり、
図36(b)は、後半変動演出決定テーブルを説明する図である。本実施形態では、変動モード番号(変動モードコマンド)に基づいて前半の変動演出(以下、「前半変動演出」と称する)の態様が決定され、変動パターン番号(変動パターンコマンド)に基づいて後半変動演出(以下、「後半変動演出」と称する)の態様が決定される。具体的には、リーチ変動パターンの変動演出においては、所定の動画(リーチ発展演出)が再生表示されるまでの変動演出の態様(演出表示部200aに表示される画像パターン)が、変動モード番号(変動モードコマンド)に基づいて決定され、動画(リーチ発展演出)の画像パターンが、変動パターン番号(変動パターンコマンド)に基づいて決定される。したがって、例えば、後述するリーチ変動パターンの変動演出においては、演出図柄の変動表示の開始からリーチ演出までの変動演出の態様(例えば画像パターン)が変動モード番号(変動モードコマンド)に基づいて決定されており、リーチ発展演出の変動演出の態様(例えば動画)が変動パターン番号(変動パターンコマンド)に基づいて決定されている。
【0346】
なお、リーチなしパターンの変動演出は、前半変動演出が実行されないことを示す変動モード番号(変動モードコマンド)と、所定の変動パターン番号(変動パターンコマンド)とが決定された場合に実行される。例えば、前半変動演出が実行されないことを示す「00H」の変動モード番号に対応する変動モードコマンドを受信すると、副制御基板330では、必ず、前半変動演出の態様として「なし」が決定される。また、同時に受信した変動パターンコマンドに基づいて、開始から終了までの変動演出の態様が決定される。したがって、リーチなしパターンの変動演出の態様(画像パターン)は、変動パターン番号(変動パターンコマンド)に基づいて決定されることとなる。
【0347】
図36(a)に示すように、副制御基板330のサブROM330bには、受信し得る変動モードコマンド(変動モード番号)のそれぞれに、前半変動演出の態様が対応付けられた前半変動演出決定テーブルが記憶されている。この前半変動演出決定テーブルは、演出モードごとに設けられており、副制御基板330では、変動モードコマンドを受信すると、0〜249の範囲から1の演出乱数を取得するとともに、現在設定されている演出モードに対応する前半変動演出決定テーブルをセットする。そして、取得した演出乱数および変動モードコマンド(変動モード番号)に基づいて、前半変動演出の態様が決定される。
【0348】
なお、
図36(a)において、変動モード番号と前半変動演出の態様とが対応付けられた各選択領域に記された数字は、当該選択領域に割り振られた乱数の範囲、すなわち、当該選択領域の選択比率を示している。例えば、変動モード番号=00Hに対応する変動モードコマンドを受信した場合には、前半変動演出の態様として、必ず、「なし」が決定され、変動モード番号=01Hに対応する変動モードコマンドを受信した場合には、前半変動演出の態様として、必ず、「リーチA」の変動演出が決定され、変動モード番号=02Hに対応する変動モードコマンドを受信した場合には、前半変動演出の態様として、必ず、「リーチB」の変動演出が決定されることとなる。
【0349】
ここで、前半変動演出の態様のうち「なし」は、前半変動演出を実行しないことを示しており、この「なし」が決定された場合には、後述する変動パターンコマンドに基づいて決定される後半変動演出のみが実行されることとなる。また、
図36(a)において、前半変動演出の態様における「リーチA」や「リーチB」は、それぞれ、リーチ変動パターンの変動演出のうち、演出図柄210a、210b、210cがリーチ態様になるまでの、演出表示部200aに表示される画像パターンを示している。これらの画像パターンは、変動モード番号に対応付けられた特別図柄の変動表示の時間と一致するように予め設計されている。
【0350】
したがって、演出表示部200aにおいて、リーチなしパターンの変動演出が実行される場合には、必ず、変動モード番号=00Hに対応する変動モードコマンドを受信していることとなる。換言すれば、変動モード番号=00Hに対応する変動モードコマンドを受信すると、必ず、演出表示部200aにおいて、リーチなしパターンの変動演出が実行されることとなる。これに対して、演出表示部200aにおいて、リーチ変動パターンの変動演出が実行される場合には、必ず、変動モード番号=00H以外の変動モード番号に対応する変動モードコマンドを受信していることとなる。換言すれば、変動モード番号=00Hに対応する変動モードコマンド以外の変動モードコマンドを受信すると、必ず、演出表示部200aにおいて、リーチ変動パターンの変動演出が実行されることとなる。
【0351】
また、
図36(b)に示すように、副制御基板330のサブROM330bには、受信し得る変動パターンコマンド(変動パターン番号)のそれぞれに、後半変動演出の態様が対応付けられた後半変動演出決定テーブルが記憶されている。この後半変動演出決定テーブルは、演出モードごとに設けられており、副制御基板330では、変動パターンコマンドを受信すると、0〜249の範囲から1の演出乱数を取得するとともに、現在設定されている演出モードに対応する後半変動演出決定テーブルをセットする。そして、取得した演出乱数および変動パターンコマンド(変動パターン番号)に基づいて、後半変動演出の態様が決定される。
【0352】
なお、
図36(b)において、変動パターン番号と後半変動演出の態様とが対応付けられた各選択領域に記された数字は、
図36(a)と同様に、当該選択領域に割り振られた乱数の範囲、すなわち、当該選択領域の選択比率を示している。例えば、変動パターン番号=00Hに対応する変動パターンコマンドを受信した場合には、後半変動演出の態様として、必ず、「ハズレ4秒」の変動演出が実行され、変動パターン番号=01Hに対応する変動パターンコマンドを受信した場合には、後半変動演出の態様として、必ず、「ハズレ8秒」の変動演出が実行され、変動パターン番号=02Hに対応する変動パターンコマンドを受信した場合には、後半変動演出の態様として、必ず、「ハズレ12秒」の変動演出が実行されることとなる。
【0353】
なお、「ハズレ4秒」、「ハズレ8秒」、「ハズレ12秒」の変動演出の態様は、演出図柄210a、210b、210cが、変動表示を開始してから、リーチ態様になることなく、それぞれ4秒、8秒、12秒で、ハズレを報知する態様で停止表示するものである。したがって、主制御基板300において、「00H」、「01H」、「02H」の変動パターン番号が決定される場合には、前半変動演出の態様として「なし」が決定されるように、必ず、「00H」の変動モード番号(変動モードコマンド)が決定されるように設計されている。
【0354】
また、主制御基板300において、例えば、変動パターン番号=04Hが決定された場合には、後半変動演出の態様として、「パターン1」および「パターン2」のいずれかが決定される。「パターン1」、「パターン2」は、リーチ発展演出における例えば動画の種類を示すものであり、演出表示部200aに表示される画像は異なるものの、その構成時間は、変動パターン番号=04Hに対応付けられた変動表示の時間と一致している。
【0355】
上記のように、副制御基板330においては、設定されている演出モードに応じて、前半変動演出決定テーブルおよび後半変動演出決定テーブルが選択され、当該選択したテーブルに基づいて、演出表示部200aに表示される変動演出の態様が決定される。
【0356】
以下に、上記の演出を実行するための副制御基板330における処理について説明する。
【0357】
(副制御基板330のサブCPU初期化処理)
図37は、副制御基板330のサブCPU初期化処理(S1000)を説明するフローチャートである。
【0358】
(ステップS1000−1)
サブCPU330aは、電源投入に応じて、サブROM330bからCPU初期化処理プログラムを読み込むとともに、サブRAM330cに記憶されるフラグ等の初期化、設定処理を行う。
【0359】
(ステップS1000−3)
次に、サブCPU330aは、各演出乱数を更新する処理を行うとともに、以後は、割込み処理が行われるまで当該ステップS1000−3の処理を繰り返し行う。なお、演出乱数は複数種類設けられており、ここでは、それぞれの演出乱数が非同期的に更新されている。
【0360】
(副制御基板330のサブタイマ割込み処理)
図38は、副制御基板330のサブタイマ割込み処理(S1100)を説明するフローチャートである。副制御基板330には、所定の周期でクロックパルスを発生するリセット用クロックパルス発生回路(不図示)が設けられている。そして、このリセット用クロックパルス発生回路によるクロックパルスの発生により、サブCPU330aはタイマ割込み処理プログラムを読み込んで当該サブタイマ割込み処理を開始する。
【0361】
(ステップS1100−1)
サブCPU330aは、レジスタを退避する。
【0362】
(ステップS1100−3)
サブCPU330aは、割込みを許可するための処理を行う。
【0363】
(ステップS1100−5)
サブCPU330aは、副制御基板330で用いられる各種タイマカウンタの更新処理を行う。ここで、各種タイマカウンタは、特に断る場合を除き、副制御基板330のサブタイマ割込み処理の度に1ずつ減算され、0になると減算を停止する。
【0364】
(ステップS1200)
サブCPU330aは、サブRAM330cの受信バッファに格納されているコマンドを解析するとともに、受信したコマンドに応じた種々の処理を行う。副制御基板330においては、主制御基板300からコマンドが送信されると、コマンド受信割込み処理が行われ、主制御基板300から送信されたコマンドが受信バッファに格納される。ここでは、コマンド受信割込み処理によって受信バッファに格納されたコマンドを解析することとなる。
【0365】
(ステップS1300)
サブCPU330aは、変動演出の経過時間を計時するとともに、変動演出ごとにセットされるタイムテーブルを参照して、当該タイムテーブルに記憶された該当時間に対応する処理を実行するタイムスケジュール管理処理を行う。このタイムスケジュール管理処理の詳細は後述する。
【0366】
(ステップS1400)
サブCPU330aは、入賞フラッシュ予告演出を実行するか否かを決定する入賞フラッシュ予告演出決定処理を行う。入賞フラッシュ予告演出決定処理の詳細は後述する。
【0367】
入賞フラッシュ予告演出は、遊技球が第1始動口120または第2始動口122が入球したことを遊技者に示唆するために、第1始動口120または第2始動口122の入球(入賞)時に演出役物装置202および演出操作装置4を動作させる演出である。なお、演出操作装置4は、入賞フラッシュ予告演出の演出態様によっては動作されない場合がある。遊技機100は、遊技球が第1始動口120または第2始動口122に入球した際の保留数に基づかない「単発入賞フラッシュ予告演出」と、第1始動口120または第2始動口122に入球した際の保留数に基づく「継続入賞フラッシュ予告演出」との2種類の入賞フラッシュ予告演出を実行可能に構成されている。以下、単発入賞フラッシュ予告演出および継続入賞フラッシュ予告演出を「入賞フラッシュ予告演出」と総称する場合がある。
【0368】
単発入賞フラッシュ予告演出は、第1始動口120または第2始動口122に遊技球が入球した際に実行中の特別図柄の図柄変動内で演出動作が完了する。しかしながら、単発入賞フラッシュ予告演出は、当該実行中の特別図柄の図柄変動の残りの変動期間が単発入賞フラッシュ予告演出の実行期間よりも短い場合には、特別図柄の図柄変動を跨いで実行される場合がある。
【0369】
継続入賞フラッシュ予告演出は、継続入賞フラッシュ予告演出の実行契機となった入賞に基づく特別図柄の図柄変動中に演出動作が完了するので、必ず特別図柄の図柄変動を跨いで実行される。
【0370】
(ステップS1500)
サブCPU330aは、単発入賞フラッシュ予告演出制御処理を行う。単発入賞フラッシュ予告演出制御処理では、入賞フラッシュ予告演出決定処理において単発入賞フラッシュ予告演出を実行することが決定された場合に、単発入賞フラッシュ予告演出に関する種々の制御が行われる。単発入賞フラッシュ予告演出制御処理の詳細については後述する。
【0371】
(ステップS1600)
サブCPU330aは、継続入賞フラッシュ予告演出制御処理を行う。継続入賞フラッシュ予告演出制御処理では、入賞フラッシュ予告演出決定処理において継続入賞フラッシュ予告演出を実行することが決定された場合に、継続入賞フラッシュ予告演出に関する種々の制御が行われる。継続入賞フラッシュ予告演出制御処理の詳細については後述する。
【0372】
(ステップS1700)
サブCPU330aは、第1始動口120または第2始動口122に遊技球が入球して第1保留または第2保留が第1特図保留記憶領域または第2特図保留記憶領域に記憶された場合に、演出表示部200aに保留表示画像を表示するための保留表示制御処理を行う。
【0373】
(ステップS1100−7)
サブCPU330aは、サブRAM330cの送信バッファにセットされているコマンドを画像制御部340、音声制御部350、照明制御部360および可動体制御部370のうちの指定した制御部へ送信する。
【0374】
(ステップS1100−9)
サブCPU330aは、レジスタを復帰して当該サブタイマ割込み処理を終了する。
【0375】
(入賞フラッシュ予告演出に関連する各種テーブル)
次に、サブタイマ割込み処理(
図38参照)の入賞フラッシュ予告演出決定処理において参照される入賞フラッシュ予告演出実行可否決定テーブルについて
図39を用いて説明する。入賞フラッシュ予告演出実行可否決定テーブルは、例えばサブROM330bに記憶されている。
図39(a)は、第1始動口120または第2始動口122に遊技球が入賞した際に実行される取得時演出判定処理(
図24参照)の特別図柄当たり仮判定処理(ステップS536−3)において、大当たりと仮判定された場合に参照される当たり時入賞フラッシュ予告演出実行可否決定テーブルを示している。
図39(b)は、第1始動口120または第2始動口122に遊技球が入賞した際に実行される取得時演出判定処理の特別図柄当たり仮判定処理において、ハズレと仮判定された場合に参照されるハズレ時入賞フラッシュ予告演出実行可否決定テーブルを示している。以下、当たり時入賞フラッシュ予告演出実行可否決定テーブルおよびハズレ時入賞フラッシュ予告演出実行可否決定テーブルを「入賞フラッシュ予告演出実行可否決定テーブル」と総称する場合がある。
【0376】
図39(a)および
図39(b)に示すように、入賞フラッシュ予告演出実行可否決定テーブルは、「単発」、「継続」および「不実行」の項目に区分されている。「単発」は、単発入賞フラッシュ予告演出を示している。「継続」は、継続入賞フラッシュ予告演出を示している。「不実行」は、入賞フラッシュ予告演出を実行しないことを示している。このように、入賞フラッシュ予告演出実行可否決定テーブルは、入賞フラッシュ予告演出を実行するか否かだけでなく、入賞フラッシュ予告演出を実行する場合に単発入賞フラッシュ予告演出および継続入賞フラッシュ予告演出のいずれを実行するのかも決定できるように構成されている。
【0377】
項目「単発」、項目「継続」および項目「不実行」には、入賞フラッシュ予告演出実行可否決定乱数と比較する数値(乱数範囲は0〜99)がそれぞれ割り振られている。以下、所定の乱数と比較する数値を「比較数値」と称する場合がある。入賞フラッシュ予告演出実行可否決定乱数は、副制御基板330に設けられたサブRAM330cの所定の領域に設けられた入賞フラッシュ予告演出実行可否決定乱数カウンタから取得される。
図39に示す各項目に設定される比較数値は一例であって、当該各項目には
図39とは異なる比較数値の範囲が設定されていてももちろんよい。
【0378】
図39(a)に示すように、当たり時入賞フラッシュ予告演出実行可否決定テーブルでは、比較数値は、項目「単発」に0〜24が割り振られ、項目「継続」に25〜59が割り振られ、「不実行」に60〜99が割り振られている。したがって、取得時演出判定処理の特別図柄当たり仮判定処理において大当たりと仮判定された場合、入賞フラッシュ予告演出実行可否を決定する入賞フラッシュ予告演出実行可否抽選(詳細は後述)によって、実行する入賞フラッシュ予告演出として、項目「単発」が選択される確率は25%(=25/100)であり、項目「継続」が選択される確率は35%(=(59−24)/100)である。また、当該仮判定処理において大当たりと仮判定された場合、入賞フラッシュ予告演出実行可否抽選によって、項目「不実行」が選択(すなわち入賞フラッシュ予告演出が実行されない)確率は、40%(=(99−59)/100)である。
【0379】
図39(b)に示すように、ハズレ時入賞フラッシュ予告演出実行可否決定テーブルでは、比較数値は、項目「単発」に0〜29が割り振られ、項目「継続」に30〜49が割り振られ、「不実行」に50〜99が割り振られている。したがって、取得時演出判定処理の特別図柄当たり仮判定処理においてハズレと仮判定された場合、入賞フラッシュ予告演出実行可否を決定する入賞フラッシュ予告演出実行可否抽選によって、実行する入賞フラッシュ予告演出として、項目「単発」が選択される確率は30%(=30/100)であり、項目「継続」が選択される確率は20%(=(49−29)/100)である。また、当該仮判定処理においてハズレと仮判定された場合、入賞フラッシュ予告演出実行可否抽選(詳細は後述)によって、項目「不実行」が選択(すなわち入賞フラッシュ予告演出が実行されない)確率は、50%(=(99−49)/100)である。
【0380】
このように、遊技機100では、取得時演出判定処理の特別図柄当たり仮判定処理における仮判定の結果が大当たりの場合には、当該結果がハズレの場合と比較して、入賞フラッシュ予告演出が実行される確率が高く設定されている。したがって、入賞フラッシュ予告演出が実行される場合は、入賞フラッシュ予告演出が実行されない場合と比較して、当該入賞フラッシュ予告演出の実行契機となった第1保留または第2保留(以下、「対象保留」と称する場合がある)に係る特別図柄または演出図柄の図柄変動(以下、「対象変動」と称する場合がある)において、大当たりが報知される期待度が高くなる。
【0381】
また、遊技機100では、取得時演出判定処理の特別図柄当たり仮判定処理における仮判定の結果が大当たりの場合には、当該結果がハズレの場合と比較して、継続入賞フラッシュ予告演出の方が単発入賞フラッシュ予告演出よりも実行される確率が高く設定されている。したがって、継続入賞フラッシュ予告演出が実行される場合は、単発入賞フラッシュ予告演出が実行される場合と比較して、当該入賞フラッシュ予告演出の実行契機となった対象保留に係る特別図柄の図柄変動において、大当たりが報知される期待度が高くなる。
【0382】
次に、単発入賞フラッシュ予告演出の演出態様を決定する単発入賞フラッシュ予告演出態様決定テーブルについて
図40を用いて説明する。
図40では、理解を容易にするため、単発入賞フラッシュ予告演出態様決定テーブルに本来、設定されていない項目である「演出態様説明」が図示されている。
【0383】
「演出態様説明」欄の「演出役物が振動」は、演出役物装置202(
図4参照)の可動部202aが所定期間(例えば3秒)、小刻みに開閉して振動する動作態様(以下、「第一動作態様」または「第一動作」と称する場合がある)を示している。
【0384】
「演出態様説明」欄の「演出役物が開く」は、演出役物装置202の可動部202aが所定期間(例えば3秒)、開いた状態を維持するとともに光源が発光する動作態様(以下、「第二動作態様」または「第二動作」と称する場合がある)を示している。
【0385】
「演出態様説明」欄の「演出役物が振動→開く」は、演出役物装置202が第一動作態様で動作した後に第二動作態様で動作する態様を示している。
【0386】
「演出態様説明」欄の「操作装置の自動動作→演出役物が開く」は、演出操作装置4を遊技者に操作させる操作演出における一連の動作の少なくとも一部の動作態様と同一の動作態様(以下、「第三動作態様」または「第三動作」と称する場合がある)で演出操作装置4が動作した後に、第二動作態様で演出役物装置202が動作する態様を示している。
【0387】
「演出態様説明」欄の「演出役物が振動→操作装置の自動動作→演出役物が開く」は、演出役物装置202が第一動作態様で動作し、次いで演出操作装置4が第三動作態様で動作し、次いで演出役物装置202が第二動作態様で動作する態様を示している。
【0388】
単発入賞フラッシュ予告演出態様決定テーブルは、例えばサブROM330bに記憶されている。
図40(a)は、第1始動口120または第2始動口122に遊技球が入賞した際に実行される取得時演出判定処理(
図24参照)の特別図柄当たり仮判定処理(ステップS536−3)において、大当たりと仮判定された場合に参照される当たり時単発入賞フラッシュ予告演出態様決定テーブルを示している。
図40(b)は、第1始動口120または第2始動口122に遊技球が入賞した際に実行される取得時演出判定処理の特別図柄当たり仮判定処理において、ハズレと仮判定された場合に参照されるハズレ時単発入賞フラッシュ予告演出態様決定テーブルを示している。以下、当たり時単発入賞フラッシュ予告演出態様決定テーブルおよびハズレ時単発入賞フラッシュ予告演出態様決定テーブルを「単発入賞フラッシュ予告演出態様決定テーブル」と総称する場合がある。
【0389】
図40(a)および
図40(b)に示すように、単発入賞フラッシュ予告演出態様決定テーブルは、「演出態様」および「乱数範囲」の項目に区分されている。「演出態様」は、単発入賞フラッシュ予告演出の演出態様を示している。「乱数範囲」は、入賞フラッシュ予告演出態様決定乱数を示している。入賞フラッシュ予告演出態様決定乱数は、副制御基板330に設けられたサブRAM330cの所定の領域に設けられた入賞フラッシュ予告演出態様決定乱数カウンタから取得される。
【0390】
項目「演出態様」には、第一演出態様から第五演出態様の5個の演出態様が設定されている。「第一演出態様」は、第一動作態様を含む演出態様である。「第二演出態様」は、第二動作態様を含む演出態様である。「第三演出態様」は、第一動作態様から第二動作態様に移行する態様を含む演出態様である。「第四演出態様」は、第三動作態様から第二動作態様に移行する態様を含む演出態様である。「第五演出態様」は、第一動作態様、第三動作態様および第二動作態様が順次移行される態様を含む演出態様である。第五演出態様から第一演出態様は、この順に対象保留に係る対象変動の大当たり期待度が高くなる。
【0391】
単発入賞フラッシュ予告演出態様決定テーブルの項目「演出態様」に設定された第一演出態様から第五演出態様のそれぞれに対応付けて項目「乱数範囲」には、取得された入賞フラッシュ予告演出態様決定乱数と比較する比較数値が設定されている。
【0392】
図40(a)に示すように、当たり時単発入賞フラッシュ予告演出態様決定テーブルでは、「第一演出態様」には比較数値「0〜19」が対応付けられ、「第二演出態様」には比較数値「20〜49」が対応付けられ、「第三演出態様」には比較数値「50〜84」が対応付けられ、「第四演出態様」には比較数値「85〜94」が対応付けられ、「第五演出態様」には比較数値「95〜99」が対応付けられている。したがって、取得時演出判定処理の特別図柄当たり仮判定処理において大当たりと仮判定された場合、単発入賞フラッシュ予告演出の演出態様を決定する単発入賞フラッシュ予告演出態様決定抽選(詳細は後述)によって単発入賞フラッシュ予告演出の演出態様として、「第一演出態様」が選択される確率は20%(=20/100)であり、「第二演出態様」が選択される確率は30%(=(49−19)/100)であり、「第三演出態様」が選択される確率は35%(=(84−49)/100)であり、「第四演出態様」が選択される確率は10%(=(94−84)/100)であり、「第五演出態様」が選択される確率は5%(=(99−94)/100)である。
【0393】
図40(b)に示すように、ハズレ時単発入賞フラッシュ予告演出態様決定テーブルでは、「第一演出態様」には比較数値「0〜44」が対応付けられ、「第二演出態様」には比較数値「45〜64」が対応付けられ、「第三演出態様」には比較数値「65〜94」が対応付けられ、「第四演出態様」には比較数値「95〜98」が対応付けられ、「第五演出態様」には比較数値「99」が対応付けられている。したがって、取得時演出判定処理の特別図柄当たり仮判定処理においてハズレと仮判定された場合、単発入賞フラッシュ予告演出の演出態様を決定する単発入賞フラッシュ予告演出態様決定抽選(詳細は後述)によって単発入賞フラッシュ予告演出の演出態様として、「第一演出態様」が選択される確率は45%(=45/100)であり、「第二演出態様」が選択される確率は20%(=(64−44)/100)であり、「第三演出態様」が選択される確率は30%(=(94−64)/100)であり、「第四演出態様」が選択される確率は4%(=(98−94)/100)であり、「第五演出態様」が選択される確率は1%(=(99−98)/100)である。
【0394】
このように、遊技機100では、取得時演出判定処理の特別図柄当たり仮判定処理における仮判定の結果が大当たりの場合には、当該結果がハズレの場合と比較して、大当たりの期待度が高い演出態様の単発入賞フラッシュ予告演出が実行され易くなっている。
【0395】
次に、継続入賞フラッシュ予告演出の演出態様を決定する継続入賞フラッシュ予告演出態様決定テーブルについて
図41を用いて説明する。
図41では、理解を容易にするため、継続入賞フラッシュ予告演出態様決定テーブルに本来、設定されていない項目である「演出態様説明」が図示されている。
【0396】
「演出態様説明」欄の「入賞後対象変動前まで演出役物が振動→対象変動で役物が振動」は、第1始動口120または第2始動口122に遊技球が入球(入賞)してから対象変動が開始されるまで、演出役物装置202が第一駆動態様で動作し、対象変動が開始された後に所定期間(例えば3秒)、演出役物装置202が第一駆動態様で動作する態様を示している。
【0397】
「演出態様説明」欄の「入賞後対象変動前まで演出役物が振動→対象変動で演出役物が「振動→開く」」は、第1始動口120または第2始動口122に遊技球が入球(入賞)してから対象変動が開始されるまで、演出役物装置202が第一駆動態様で動作し、対象変動が開始された後に、演出役物装置202が第一動作態様で動作し、その後に演出役物装置202が第二動作態様で動作する態様を示している。
【0398】
「演出態様説明」欄の「入賞後対象変動前まで演出役物が振動→対象変動で「演出役物が振動→操作装置の自動動作→演出役物が開く」」は、第1始動口120または第2始動口122に遊技球が入球(入賞)してから対象変動が開始されるまで第一駆動態様が実行され、対象変動が開始された後に、演出役物装置202が第一動作態様で動作し、次いで演出操作装置4が第三動作態様で動作し、次いで演出役物装置202が第二動作態様で動作する態様を示している。
【0399】
継続入賞フラッシュ予告演出態様決定テーブルは、例えばサブROM330bに記憶されている。
図41(a)は、第1始動口120または第2始動口122に遊技球が入賞した際に実行される取得時演出判定処理(
図24参照)の特別図柄当たり仮判定処理(ステップS536−3)において、大当たりと仮判定された場合に参照される当たり時継続入賞フラッシュ予告演出態様決定テーブルを示している。
図41(b)は、第1始動口120または第2始動口122に遊技球が入賞した際に実行される取得時演出判定処理の特別図柄当たり仮判定処理において、ハズレと仮判定された場合に参照されるハズレ時継続入賞フラッシュ予告演出態様決定テーブルを示している。以下、当たり時継続入賞フラッシュ予告演出態様決定テーブルおよびハズレ時継続入賞フラッシュ予告演出態様決定テーブルを「継続入賞フラッシュ予告演出態様決定テーブル」と総称する場合がある。
【0400】
図41(a)および
図41(b)に示すように、単発入賞フラッシュ予告演出態様決定テーブルは、「演出態様」および「乱数範囲」の項目に区分されている。「演出対象」は、継続入賞フラッシュ予告演出の演出態様を示している。「乱数範囲」は、入賞フラッシュ予告演出態様決定乱数を示している。
【0401】
項目「演出態様」には、第六演出態様から第八演出態様の3個の演出態様が設定されている。「第六演出態様」は、入賞後対象変動前までが第一動作態様となり、対象変動が第一動作態様となる演出態様である。「第七演出態様」は、入賞後対象変動前までが第一動作態様となり、対象変動が第一動作態様から第二動作態様に移行する態様となる演出態様である。「第八演出態様」は、入賞後対象変動前までが第一動作態様となり、対象変動が第一動作態様、第三動作態様および第二動作態様が順次移行される態様となる演出態様である。第八演出態様から第六演出態様は、この順に対象保留に係る対象変動の大当たり期待度が高くなる。
【0402】
継続入賞フラッシュ予告演出態様決定テーブルの項目「演出態様」に設定された第六演出態様から第八演出態様のそれぞれに対応付けて項目「乱数範囲」には、取得された入賞フラッシュ予告演出態様決定乱数と比較する比較数値が設定されている。
【0403】
図41(a)に示すように、当たり時継続入賞フラッシュ予告演出態様決定テーブルでは、「第六演出態様」には比較数値「0〜39」が対応付けられ、「第七演出態様」には比較数値「40〜84」が対応付けられ、「第八演出態様」には比較数値「85〜99」が対応付けられている。したがって、取得時演出判定処理の特別図柄当たり仮判定処理において大当たりと仮判定された場合、継続入賞フラッシュ予告演出の演出態様を決定する継続入賞フラッシュ予告演出態様決定抽選(詳細は後述)によって継続入賞フラッシュ予告演出の演出態様として、「第六演出態様」が選択される確率は40%(=40/100)であり、「第七演出態様」が選択される確率は45%(=(84−39)/100)であり、「第八演出態様」が選択される確率は15%(=(99−84)/100)である。
【0404】
図41(b)に示すように、ハズレ時継続入賞フラッシュ予告演出態様決定テーブルでは、「第六演出態様」には比較数値「0〜49」が対応付けられ、「第七演出態様」には比較数値「50〜94」が対応付けられ、「第八演出態様」には比較数値「95〜99」が対応付けられている。したがって、取得時演出判定処理の特別図柄当たり仮判定処理においてハズレと仮判定された場合、継続入賞フラッシュ予告演出の演出態様を決定する継続入賞フラッシュ予告演出態様決定抽選によって継続入賞フラッシュ予告演出の演出態様として、「第六演出態様」が選択される確率は50%(=50/100)であり、「第七演出態様」が選択される確率は45%(=(94−49)/100)であり、「第八演出態様」が選択される確率は5%(=(99−94)/100)である。
【0405】
このように、遊技機100では、取得時演出判定処理の特別図柄当たり仮判定処理における仮判定の結果が大当たりの場合には、当該結果がハズレの場合と比較して、大当たりの期待度が高い演出態様の継続入賞フラッシュ予告演出が実行され易くなっている。
【0406】
図42は、上記コマンド解析処理のうち、変動モードコマンドを受信した際に実行される変動モードコマンド受信処理を説明するフローチャートである。上記したとおり、変動モードコマンドは、主制御基板300において、
図28のステップS611−13でセットされた後、ステップS400−27のポート出力処理(
図18参照)によって副制御基板330に送信される。
【0407】
(ステップS1210−1)
変動モードコマンドを受信すると、サブCPU330aは、まず、受信した変動モードコマンドを解析する。
【0408】
(ステップS1210−3)
サブCPU330aは、上記ステップS1000−3で更新された演出乱数(0〜249)を取得するとともに、現在設定されている演出モードに対応する
図36(a)に示す前半変動演出決定テーブルを参照して、当該取得した演出乱数および上記ステップS1210−1における解析結果に基づいて、前半の変動演出の態様を決定する。
【0409】
(ステップS1210−5)
サブCPU330aは、上記ステップS1210−3で決定された変動演出を実行するための変動演出実行コマンドを送信バッファにセットする。ここでセットされた変動演出実行コマンドは画像制御部340、音声制御部350、照明制御部360および可動体制御部370のうちの指定された制御部に送信される。画像制御部340は、変動演出実行コマンドを受信すると、受信した変動演出実行コマンドに対応する変動演出画像を表示するための制御を実行する。音声制御部350は、変動演出実行コマンドを受信すると、受信した変動演出実行コマンドに対応する音声を音声出力装置206(すなわちスピーカ)から出力するための制御を実行する。照明制御部360は、変動演出実行コマンドを受信すると、受信した変動演出実行コマンドに対応する光を演出照明装置204または演出役物装置202に設けられた光源で発光するための制御を実行する。可動体制御部370は、変動演出実行コマンドを受信すると、受信した変動演出実行コマンドに対応する動作で演出操作装置4、演出役物装置202または押下ボタン208aを可動するための制御を実行する。
【0410】
(ステップS1210−7)
サブCPU330aは、上記ステップS1210−3で決定された前半の変動演出の態様に対応するタイムテーブルのデータをセットし、当該変動モードコマンド受信処理を終了する。
【0411】
図43は、コマンド解析処理(ステップS1200)のうち、変動パターンコマンドを受信した際に実行される変動パターンコマンド受信処理を説明するフローチャートである。上記したとおり、変動パターンコマンドは、主制御基板300において、
図28のステップS611−17でセットされた後、ステップS400−27のポート出力処理(
図18参照)によって副制御基板330に送信される。
【0412】
(ステップS1220−1)
変動パターンコマンドを受信すると、サブCPU330aは、まず、受信した変動パターンコマンドを解析する。
【0413】
(ステップS1220−3)
サブCPU330aは、ステップS1000−3で更新された演出乱数(0〜249)を取得するとともに、現在設定されている演出モードに対応する
図36(b)に示す後半変動演出決定テーブルを参照して、当該取得した演出乱数およびステップS1220−1における解析結果に基づいて、後半変動演出の態様を決定する。
【0414】
(ステップS1220−5)
サブCPU330aは、ステップS1220−3で決定された変動演出を実行するための変動演出実行コマンドを送信バッファにセットする。ここでセットされた変動演出実行コマンドは画像制御部340、音声制御部350、照明制御部360および可動体制御部370のうちの指定された制御部に送信される。画像制御部340は、変動演出実行コマンドを受信すると、受信した変動演出実行コマンドに対応する変動演出画像を表示するための制御を実行する。音声制御部350は、変動演出実行コマンドを受信すると、受信した変動演出実行コマンドに対応する音声を音声出力装置206(すなわちスピーカ)から出力するための制御を実行する。照明制御部360は、変動演出実行コマンドを受信すると、受信した変動演出実行コマンドに対応する光を演出照明装置204または演出役物装置202に設けられた光源で発光するための制御を実行する。可動体制御部370は、変動演出実行コマンドを受信すると、受信した変動演出実行コマンドに対応する動作で演出操作装置4、演出役物装置202または押下ボタン208aを可動するための制御を実行する。
【0415】
(ステップS1220−7)
サブCPU330aは、ステップS1220−3で決定された後半変動演出の態様に対応するタイムテーブルのデータをセットする。
【0416】
(ステップS1220−9)
サブCPU330aは、変動演出の実行時間を計時すべく、変動時間計時タイマをリセットし、当該変動パターンコマンド受信処理を終了する。ここでリセットされた変動時間計時タイマは、ステップS1300のタイムスケジュール管理処理において、タイマ割込み処理のたびにカウンタ値が加算され、これによって変動演出の実行時間が計時されることとなる。
【0417】
前半変動演出を決定する変動モードコマンド受信処理および後半変動演出を決定する変動パターンコマンド受信処理はそれぞれ、所定図柄を変動表示させた後に大役抽選の抽選結果を示す表示態様で当該所定図柄を停止表示する図柄変動演出を制御可能な図柄変動制御手段の一例に相当する。また、変動モードコマンド受信処理および変動パターンコマンド受信処理を実行するサブCPU330aおよびサブCPU330aを備える副制御基板330も図柄変動制御手段の一例に相当する。
【0418】
図44は、タイムスケジュール管理処理(ステップS1300)を説明するフローチャートである。
【0419】
(ステップS1300−1)
サブCPU330aは、まず、変動時間計時タイマのカウンタ値を加算し、変動演出の実行時間を更新する。また、サブCPU330aは、実行中の入賞フラッシュ予告演出の演出態様用カウンタ(詳細は後述)のカウンタ値から「1」を減算する更新処理を実行する。
【0420】
(ステップS1300−3)
サブCPU330aは、タイムテーブルにセットされたデータに応じて、種々の演出を制御し、当該タイムスケジュール管理処理を終了する。ここでは、例えばサブCPU330aは、タイムテーブルを参照して後半変動演出が開始されるタイミングでありかつステップS1210−1においてリーチ変動パターンフラグがオン状態に設定されている場合に、リーチ発展演出中フラグをオン状態にする。リーチ発展演出中フラグは、リーチ発展演出が実行中であることを示すフラグである。サブCPU330aは、タイムテーブルを参照してリーチ変動パターンの変動演出における後半変動演出を終了するタイミングでリーチ発展演出中フラグをオフ状態にする。
【0421】
次に、サブタイマ割込み処理(
図38参照)で実行される入賞フラッシュ予告演出決定処理(ステップS1400)について
図45を用いて説明する。
【0422】
(ステップS1400−1)
サブCPU330aは、入賞フラッシュ予告演出決定処理を開始すると、まず、先読み指定変動パターンコマンドまたは不定値コマンドの情報を含む先読み指定コマンドを受信したか否かを判定する。サブCPU330aは、現在処理中のサブタイマ割込み処理におけるコマンド解析処理(ステップS1200)において当該先読み指定コマンドを受信したと判定している場合(YES)には、処理をステップS1400−3に移行する。一方、サブCPU330aは、現在処理中のサブタイマ割込み処理におけるコマンド解析処理(ステップS1200)において当該先読み指定コマンドを受信しなかったと判定している場合(NO)には、後述するステップS1400−3からステップS1400−17の処理をせずに入賞フラッシュ予告演出決定処理を終了し、処理を単発入賞フラッシュ予告演出制御処理(ステップS1500)に移行する。
【0423】
入賞フラッシュ予告演出は、第1始動口120または第2始動口122への遊技球の入球(入賞)時に実行される演出であるため、サブCPU330aは、第1始動口120または第2始動口122に遊技球が入球(入賞)されたか否かを先読み指定コマンドを用いて判定するように構成されている。
【0424】
(ステップS1400−3)
サブCPU330aは、ステップS1400−3において、入賞フラッシュ予告演出が実行中であるか否かを判定する。すなわち、サブCPU330aは、単発入賞フラッシュ予告演出および継続入賞フラッシュ予告演出のいずれか一方が実行中であるか否かを判定する。遊技機100は、2つ以上の入賞フラッシュ予告演出を同時に実行しないように、入賞フラッシュ予告演出の実行可否の条件の1つとして、単発入賞フラッシュ予告演出および継続入賞フラッシュ予告演出のいずれか一方がすでに実行されているか否かを、ステップS1400−3においてサブCPU330aに判定させるようになっている。
【0425】
サブCPU330aは、入賞フラッシュ予告演出が実行されているか否かを、単発入賞フラッシュ予告演出および継続入賞フラッシュ予告演出のいずれか一方の演出態様が設定されているか否かで判定する。例えばサブRAM330cの所定の記憶領域には、単発入賞フラッシュ予告演出の演出態様が設定されているか否かを示す単発入賞フラッシュ予告演出態様フラグが設けられている。単発入賞フラッシュ予告演出態様フラグは、第一演出態様から第五演出態様のそれぞれに対して設けられている。同様に、例えばサブRAM330cの所定の記憶領域には、継続入賞フラッシュ予告演出の演出態様が設定されているか否かを示す継続入賞フラッシュ予告演出態様フラグが設けられている。継続入賞フラッシュ予告演出態様フラグは、第六演出態様から第八演出態様のそれぞれに対して設けられている。
【0426】
単発入賞フラッシュ予告演出態様フラグは、当該フラグに係る演出態様の単発入賞フラッシュ予告演出が実行中であるか否かを示すフラグである。単発入賞フラッシュ予告演出態様フラグのオン状態は、当該フラグに係る演出態様の単発入賞フラッシュ予告演出が実行中であることを示し、単発入賞フラッシュ予告演出態様フラグのオフ状態は、当該フラグに係る演出態様の単発入賞フラッシュ予告演出が実行中でないことを示している。例えば、第一演出態様用の単発入賞フラッシュ予告演出態様フラグがオン状態に設定されている場合には、第一演出態様の単発入賞フラッシュ予告演出が実行中であることを示し、第一演出態様用の単発入賞フラッシュ予告演出態様フラグがオフ状態に設定されている場合には、第一演出態様の単発入賞フラッシュ予告演出が実行中でないことを示す。
【0427】
継続入賞フラッシュ予告演出態様フラグは、当該フラグに係る演出態様の継続入賞フラッシュ予告演出が実行中であるか否かを示すフラグである。継続入賞フラッシュ予告演出態様フラグのオン状態は、当該フラグに係る演出態様の継続入賞フラッシュ予告演出が実行中であることを示し、継続入賞フラッシュ予告演出態様フラグのオフ状態は、当該フラグに係る演出態様の継続入賞フラッシュ予告演出が実行中でないことを示している。例えば、第六演出態様用の継続入賞フラッシュ予告演出態様フラグがオン状態に設定されている場合には、第六演出態様の継続入賞フラッシュ予告演出が実行中であることを示し、第六演出態様用の継続入賞フラッシュ予告演出態様フラグがオフ状態に設定されている場合には、第六演出態様の継続入賞フラッシュ予告演出が実行中でないことを示す。
【0428】
このため、サブCPU330aは、ステップS1400−3において、第一演出態様から第五演出態様用の単発入賞フラッシュ予告演出態様フラグおよび第六演出態様から第八演出態様用の継続入賞フラッシュ予告演出態様フラグのいずれかがオン状態に設定されている場合には入賞フラッシュ予告演出が実行中であると判定し(YES)、後述するステップS1400−5からステップS1400−17の処理をせずに入賞フラッシュ予告演出決定処理を終了し、処理を単発入賞フラッシュ予告演出制御処理(ステップS1500)に移行する。一方、サブCPU330aは、第一演出態様から第五演出態様用の単発入賞フラッシュ予告演出態様フラグおよび第六演出態様から第八演出態様用の継続入賞フラッシュ予告演出態様フラグのいずれもオフ状態に設定されている場合には入賞フラッシュ予告演出が実行中でないと判定し(NO)、処理をステップS1400−5に移行する。
【0429】
(ステップS1400−5)
サブCPU330aは、ステップS1400−5において、演出操作装置4を遊技者に操作させる操作演出が実行中であるか否かを判定する。サブCPU330aは、当該操作演出を実行中または当該操作演出の実行前の待機中であると判定した場合には、後述するステップS1400−7からステップS1400−17の処理をせずに入賞フラッシュ予告演出決定処理を終了し、処理を単発入賞フラッシュ予告演出制御処理(ステップS1500)に移行する。一方、サブCPU330aは、当該操作演出を実行中または当該操作演出の実行前の待機中のいずれの状態でもないと判定した場合には、処理をステップS1400−7に移行する。
【0430】
サブCPU330aは、当該操作演出を実行中および当該操作演出の実行前の待機中のいずれか一方の状態であるか否かを、例えばサブRAM330cの所定の記憶領域に記憶された操作演出実行中フラグまたは操作演出待機中フラグの状態で判定する。操作演出実行中フラグのオン状態は、操作演出が実行中であることを示し、操作演出実行中フラグのオフ状態は、操作演出が実行中でないことを示す。また、操作演出待機中フラグのオン状態は、操作演出が待機中であることを示し、操作演出待機中フラグのオフ状態は、操作演出が待機中でないことを示す。サブCPU330aは、操作演出を実行すると決定した場合に操作演出待機中フラグをオン状態に設定し、操作演出が開始された場合に操作演出待機中フラグをオフ状態に設定するとともに、操作演出実行中フラグをオン状態に設定する。さらに、サブCPU330aは、操作演出が終了した場合に、操作演出実行中フラグをオフ状態に設定する。サブCPU330aは、サブタイマ割込み処理のコマンド解析処理(ステップS1200)におけるコマンド解析結果に基づいて、操作演出待機中フラグをオン状態に設定するか否かを決定する。また、サブCPU330aは、タイムスケジュール管理処理のタイムテーブルに応じた制御処理(ステップS1300−3)において、操作演出の開始タイミングであると判定した場合に、操作演出待機中フラグをオフ状態に設定するとともに、操作演出実行中フラグをオン状態に設定する。
【0431】
入賞フラッシュ予告演出では、演出操作装置4が動作する可能性がある。このため、遊技機100は、演出操作装置4の操作演出の実行中に演出操作装置4が遊技者の意思に反して動作しないように、ステップS1400−5の処理によって、演出操作装置4の操作演出が待機中または実行中である場合には入賞フラッシュ予告演出が実行されないように構成されている。
【0432】
(ステップS1400−7)
サブCPU330aは、ステップS1400−7において、スーパーリーチ演出(リーチ発展演出)が実行中であるか否かを判定する。サブCPU330aは、スーパーリーチ演出を実行中またはスーパーリーチ演出の実行前の前半変動演出中であると判定した場合には、後述するステップS1400−9からステップS1400−17の処理をせずに入賞フラッシュ予告演出決定処理を終了し、処理を単発入賞フラッシュ予告演出制御処理(ステップS1500)に移行する。一方、サブCPU330aは、スーパーリーチ演出を実行中またはスーパーリーチ演出の実行前の前半変動演出中のいずれの状態でもないと判定した場合には、処理をステップS1400−9に移行する。
【0433】
サブCPU330aは、スーパーリーチ演出に係る演出図柄の図柄変動演出が実行中であるか否かを、設定中のタイムテーブルによって判定する。スーパーリーチ演出は、実行中の図柄変動演出によって大当たりとなる期待度の高い演出であり、遊技の進行において実行される演出の中でも遊技者の注目度が相対的に高い演出である。このため、遊技機100は、スーパーリーチ演出よりも遊技者の注目度が低い入賞フラッシュ予告演出によって、スーパーリーチ演出に対する遊技者の注意が逸らされないように構成されている。これにより、遊技機100は、遊技者の遊技に対する興趣の低下を防止することができる。
【0434】
(ステップS1400−9)
サブCPU330aは、ステップS1400−9において、入賞フラッシュ予告演出実行可否決定抽選を実行し、処理をステップS1400−11に移行する。サブCPU330aは、ステップS1400−9において、サブROM330bから読み出した入賞フラッシュ予告演出実行可否決定テーブル(
図39参照)と、例えばサブRAM330cから取得した入賞フラッシュ予告演出実行可否決定乱数とに基づいて、入賞フラッシュ予告演出を実行するか否か、実行する場合には単発入賞フラッシュ予告演出および継続入賞フラッシュ予告演出のいずれを実行するのかを決定する。
【0435】
サブCPU330aは、現在処理中のサブタイマ割込み処理におけるコマンド解析処理(ステップS1200)において解析した先読み指定コマンドに仮判定結果が大当たりであることを示す情報が含まれていた場合には、当たり時入賞フラッシュ予告演出実行可否決定テーブル(
図39(a)参照)をサブROM330bから読み出す。一方、サブCPU330aは、現在処理中のサブタイマ割込み処理におけるコマンド解析処理(ステップS1200)において解析した先読み指定コマンドに仮判定結果がハズレであることを示す情報が含まれていた場合には、ハズレ時入賞フラッシュ予告演出実行可否決定テーブル(
図39(b)参照)をサブROM330bから読み出す。
【0436】
(ステップS1400−11)
サブCPU330aは、ステップS1400−9において実行した入賞フラッシュ予告演出実行可否決定抽選によって単発入賞フラッシュ予告演出を実行することに決定した場合(YES)には、処理をステップS1400−13に移行する。一方、サブCPU330aは、単発入賞フラッシュ予告演出を実行することに決定していない場合(NO)には、処理をステップS1400−15に移行する。
【0437】
(ステップS1400−13)
サブCPU330aは、例えばサブRAM330cの所定の記憶領域に設けられた単発入賞フラッシュ予告演出開始フラグをオン状態に設定(セット)し、入賞フラッシュ予告演出決定処理を終了し、処理を単発入賞フラッシュ予告演出制御処理(ステップS1500)に移行する。単発入賞フラッシュ予告演出開始フラグは、単発入賞フラッシュ予告演出を実行することが決定されているものの、単発入賞フラッシュ予告演出が開始されていない状態(単発待機状態)を示すフラグである。単発入賞フラッシュ予告演出開始フラグのオン状態は、当該単発待機状態であることを示し、単発入賞フラッシュ予告演出開始フラグのオフ状態は、当該単発待機状態でないことを示す。
【0438】
(ステップS1400−15)
サブCPU330aは、ステップS1400−9において実行した入賞フラッシュ予告演出実行可否決定抽選によって継続入賞フラッシュ予告演出を実行することに決定した場合には、処理をステップS1400−17に移行する。一方、サブCPU330aは、継続入賞フラッシュ予告演出を実行することに決定していない場合には、入賞フラッシュ予告演出決定処理を終了し、処理を単発入賞フラッシュ予告演出制御処理(ステップS1500)に移行する。
【0439】
(ステップS1400−17)
サブCPU330aは、例えばサブRAM330cの所定の記憶領域に設けられた継続入賞フラッシュ予告演出開始フラグをオン状態に設定(セット)し、入賞フラッシュ予告演出決定処理を終了し、処理を単発入賞フラッシュ予告演出制御処理(ステップS1500)に移行する。継続入賞フラッシュ予告演出開始フラグは、継続入賞フラッシュ予告演出を実行することが決定されているものの、継続入賞フラッシュ予告演出が開始されていない状態(継続待機状態)を示すフラグである。継続入賞フラッシュ予告演出開始フラグのオン状態は、当該継続待機状態であることを示し、継続入賞フラッシュ予告演出開始フラグのオフ状態は、当該継続待機状態でないことを示す。
【0440】
次に、サブタイマ割込み処理(
図38参照)で実行される単発入賞フラッシュ予告演出制御処理(ステップS1500)について
図46を用いて説明する。
【0441】
(ステップS1500−1)
図46に示すように、サブCPU330aは、単発入賞フラッシュ予告演出制御処理が開始されると、まず、継続入賞フラッシュ予告演出開始フラグがオン状態か否かを判定する。サブCPU330aは、サブRAM330cに設定された継続入賞フラッシュ予告演出開始フラグがオン状態であると判定した場合(YES)には、後述するステップS1500−3からステップS1500−19およびステップS1510の処理を実行せずに、単発入賞フラッシュ予告演出制御処理を終了し、処理を継続入賞フラッシュ予告演出制御処理(ステップS1600)に移行する。一方、サブCPU330aは、継続入賞フラッシュ予告演出開始フラグがオン状態でない(オフ状態である)と判定した場合(NO)には、処理をステップS1500−3に移行する。
【0442】
継続入賞フラッシュ予告演出開始フラグがオン状態に設定されていると、継続入賞フラッシュ予告演出が現時点では実行されていないものの、将来的に実行されることが決定されている。サブCPU330aは、2つ以上の入賞フラッシュ予告演出が同時期に実行されないように、継続入賞フラッシュ予告演出開始フラグがオン状態に設定されていると、単発入賞フラッシュ予告演出に関する制御処理を実行せずに単発入賞フラッシュ予告演出制御処理を終了するようになっている。
【0443】
(ステップS1500−3)
サブCPU330aは、ステップS1500−3において、サブRAM330cの所定の記憶領域に設けられた継続入賞フラッシュ予告演出に係る演出態様開始フラグおよび演出態様実行中フラグの状態に基づいて、継続入賞フラッシュ予告演出が実行中であるか否かを判定する。継続入賞フラッシュ予告演出に係る演出態様実行中フラグのオン状態は、継続入賞フラッシュ予告演出が実行中であることを示し、継続入賞フラッシュ予告演出に係る演出態様実行中フラグのオフ状態は、継続入賞フラッシュ予告演出が実行中でないことを示す。
【0444】
サブCPU330aは、継続入賞フラッシュ予告演出に係る演出態様実行中フラグがオン状態であると判定した場合(YES)には、後述するステップS1500−5からステップS1500−19およびステップS1510の処理を実行せずに、単発入賞フラッシュ予告演出制御処理を終了し、処理を継続入賞フラッシュ予告演出制御処理(ステップS1600)に移行する。一方、サブCPU330aは、継続入賞フラッシュ予告演出に係る演出態様実行中フラグがオン状態でない(オフ状態である)と判定した場合(NO)には、処理をステップS1500−5に移行する。
【0445】
継続入賞フラッシュ予告演出に係る演出態様開始フラグ(詳細は後述)は、決定された演出態様による継続入賞フラッシュ予告演出の実行開始前の待機状態であることを示すフラグである。このため、サブCPU330aは、継続入賞フラッシュ予告演出に係る演出態様開始フラグがオン状態であると判定した場合(YES)にも、後述するステップS1500−5からステップS1500−19およびステップS1510の処理を実行せずに、単発入賞フラッシュ予告演出制御処理を終了し、処理を継続入賞フラッシュ予告演出制御処理(ステップS1600)に移行する。一方、サブCPU330aは、継続入賞フラッシュ予告演出に係る演出態様開始フラグがオン状態でない(オフ状態である)と判定した場合(NO)には、処理をステップS1500−5に移行する。
【0446】
(ステップS1500−5)
サブCPU330aは、ステップS1500−5において、単発入賞フラッシュ予告演出開始フラグがオン状態か否かを判定する。サブCPU330aは、サブRAM330cに設けられた単発入賞フラッシュ予告演出開始フラグがオン状態であると判定した場合(YES)には、処理をステップS1500−7に移行する。一方、サブCPU330aは、単発入賞フラッシュ予告演出開始フラグがオン状態でない(オフ状態である)と判定した場合(NO)には、処理をステップS1500−17に移行する。
【0447】
(ステップS1500−7)
サブCPU330aは、ステップS1500−7において、サブRAM330cの所定の記憶領域に設けられた単発入賞フラッシュ予告演出開始フラグをオフ状態に設定し、処理をステップS1500−9に移行する。
【0448】
(ステップS1500−9)
サブCPU330aは、ステップS1500−9において、単発入賞フラッシュ予告演出の演出態様を決定する単発入賞フラッシュ予告演出態様決定抽選を実行し、処理をステップS1500−11に移行する。サブCPU330aは、ステップS1500−9において、サブROM330bから読み出した単発入賞フラッシュ予告演出態様決定テーブル(
図40参照)と、例えばサブRAM330cから取得した入賞フラッシュ予告演出態様決定乱数とに基づいて、単発入賞フラッシュ予告演出の演出態様を決定する。
【0449】
サブCPU330aは、単発入賞フラッシュ予告演出態様決定抽選において、現在処理中のサブタイマ割込み処理におけるコマンド解析処理(ステップS1200)で解析した先読み指定コマンドに仮判定結果が大当たりであることを示す情報が含まれていた場合には、単発入賞フラッシュ予告演出態様決定テーブル(
図40(a)参照)をサブROM330bから読み出す。一方、サブCPU330aは、現在処理中のサブタイマ割込み処理におけるコマンド解析処理(ステップS1200)において解析した先読み指定コマンドに仮判定結果がハズレであることを示す情報が含まれていた場合には、単発入賞フラッシュ予告演出態様決定テーブル(
図40(b)参照)をサブROM330bから読み出す。
【0450】
(ステップS1500−11)
サブCPU330aは、ステップS1500−9において決定した単発入賞フラッシュ予告演出態様に係る演出態様開始フラグをオン状態に設定(セット)し、処理をステップS1500−13に移行する。単発入賞フラッシュ予告演出態様に係る演出態様開始フラグ(以下、「単発入賞フラッシュ予告演出態様開始フラグ」と略記する場合がある)は、例えばサブRAM330cの所定の記憶領域に設けられている。単発入賞フラッシュ予告演出態様開始フラグは、第一演出態様から第五演出態様のそれぞれに対して設けられている。単発入賞フラッシュ予告演出態様開始フラグは、単発入賞フラッシュ予告演出の演出態様が決定されているものの、単発入賞フラッシュ予告演出が開始されていない状態(単発待機状態)を示すフラグである。単発入賞フラッシュ予告演出態様開始フラグのオン状態は、当該単発待機状態であることを示す。単発入賞フラッシュ予告演出態様開始フラグのオフ状態は、単発入賞フラッシュ予告演出態様開始フラグに係る演出態様が単発入賞フラッシュ予告演出の演出態様に決定されていない状態を示す。
【0451】
例えば、第一演出態様用の単発入賞フラッシュ予告演出態様開始フラグがオン状態である場合には、単発入賞フラッシュ予告演出の演出態様として第一演出態様が決定さているものの、第一演出態様に係る単発入賞フラッシュ予告演出がいまだに実行されていない状態(開始前の状態)であることを示す。また、例えば、第一演出態様用の単発入賞フラッシュ予告演出態様開始フラグがオフ状態である場合には、単発入賞フラッシュ予告演出の演出態様として第一演出態様が決定さていないことを示す。
【0452】
(ステップS1500−13)
サブCPU330aは、ステップS1500−9において決定した演出態様に係る単発入賞フラッシュ予告演出の実行期間カウンタに初期値を設定(セット)し、処理をステップS1500−13に移行する。以下、単発入賞フラッシュ予告演出の実行期間を「単発予告実行期間」と略記する場合がある。単発入賞フラッシュ予告演出は、サブタイマ割込み処理が実行されるごとに進行されるように構成されている。サブタイマ割込み処理は所定の周期(例えば2ミリ秒)で実行されるため、遊技機100は、単発入賞フラッシュ予告演出の実行期間を、サブタイマ割込み処理の実行周期で除算した除算値に変換してサブRAM330cの所定の記憶領域に記憶している。遊技機100は、単発入賞フラッシュ予告演出の演出態様ごとに単発予告実行期間の除算値をサブRAM330cの所定の記憶領域に記憶している。
【0453】
サブCPU330aは、ステップS1500−11においてオン状態に設定した単発入賞フラッシュ予告演出態様開始フラグと同じ演出態様に係る単発入賞フラッシュ予告演出の実行期間を計測するカウンタの初期値として、当該演出態様の実行期間の除算値をセットする。例えば、第一演出態様に係る単発入賞フラッシュ予告演出態様開始フラグがオン状態に設定されている場合には、サブCPU330aは、第一演出態様の単発予告実行期間カウンタの初期値として、第一演出態様の単発予告実行期間の除算値をセットする。
【0454】
(ステップS1500−15)
サブCPU330aは、ステップS1500−9において決定した演出態様に係る単発入賞フラッシュ予告演出の開始コマンドを作成して送信バッファに設定(セット)し、単発入賞フラッシュ予告演出制御処理を終了し、処理を継続入賞フラッシュ予告演出制御処理(ステップS1600)に移行する。ステップS1500−15において作成される開始コマンドには、決定された演出態様に係る単発入賞フラッシュ予告演出において動作する演出操作装置4および演出役物装置202に設けられた駆動用のモータを動作させるモータ動作テーブル(不図示)や演出役物装置202に設けられた光源を駆動するためのタイムテーブルなどの情報が含まれる。送信バッファに設定された当該開始コマンドは、サブタイマ割込み処理の出力制御処理(ステップS1100−7)において可動体制御部370などに送信される。
【0455】
(ステップS1500−17)
サブCPU330aは、ステップS1500−17において、単発入賞フラッシュ予告演出態様開始フラグがオン状態か否かを判定する。サブCPU330aは、第一演出態様から第五演出態様に係る単発入賞フラッシュ予告演出態様開始フラグのいずれかがオン状態であると判定した場合(YES)には、処理をステップS1510に移行する。一方、サブCPU330aは、第一演出態様から第五演出態様に係る単発入賞フラッシュ予告演出態様開始フラグのいずれもがオン状態でない(オフ状態)と判定した場合(NO)には、処理をステップS1500−19に移行する。
【0456】
(ステップS1500−19)
サブCPU330aは、ステップS1500−19において、単発入賞フラッシュ予告演出態様に係る演出態様実行中フラグがオン状態か否かを判定する。単発入賞フラッシュ予告演出態様に係る演出態様実行中フラグ(以下、「単発入賞フラッシュ予告演出態様実行中フラグ」と略記する場合がある)は、例えばサブRAM330cの所定の記憶領域に設けられている。単発入賞フラッシュ予告演出態様実行中フラグは、第一演出態様から第五演出態様のそれぞれに対して設けられている。単発入賞フラッシュ予告演出態様実行中フラグは、単発入賞フラッシュ予告演出が実行中であるか否かを示すフラグである。単発入賞フラッシュ予告演出態様実行中フラグのオン状態は、単発入賞フラッシュ予告演出態様実行中フラグに係る演出態様の単発入賞フラッシュ予告演出が実行中であることを示す。一方、単発入賞フラッシュ予告演出態様実行中フラグのオフ状態は、単発入賞フラッシュ予告演出態様実行中フラグに係る演出態様の単発入賞フラッシュ予告演出が実行中でないことを示す。
【0457】
例えば、第一演出態様用の単発入賞フラッシュ予告演出態様実行中フラグがオン状態である場合には、第一演出態様による単発入賞フラッシュ予告演出が実行中であることを示す。また、例えば、第一演出態様用の単発入賞フラッシュ予告演出態様開始フラグがオフ状態である場合には、第一演出態様による単発入賞フラッシュ予告演出が実行中でないことを示す。
【0458】
サブCPU330aは、第一演出態様から第五演出態様用のいずれかの単発入賞フラッシュ予告演出態様実行中フラグがオン状態であると判定した場合(YES)には、処理をステップS1510に移行する。一方、サブCPU330aは、第一演出態様から第五演出態様用のいずれの単発入賞フラッシュ予告演出態様実行中フラグもオン状態でない(オフ状態である)と判定した場合(NO)には、単発入賞フラッシュ予告演出制御処理を終了し、処理を継続入賞フラッシュ予告演出制御処理(ステップS1600)に移行する。
【0459】
ステップS1500−17およびステップS1500−19は、単発入賞フラッシュ予告演出が、待機状態でも実行中でもなく、単発入賞フラッシュ予告演出制御処理を実行する必要がない場合に、当該処理を終了するために設定されている。
【0460】
(ステップS1510)
サブCPU330aは、ステップS1510において単発入賞フラッシュ予告演出更新処理を実行して単発入賞フラッシュ予告演出制御処理を終了し、処理を継続入賞フラッシュ予告演出制御処理(ステップS1600)に移行する。単発入賞フラッシュ予告演出更新処理では、実行中の単発入賞フラッシュ予告演出を更新(進行)するための処理が実行される。
【0461】
次に、単発入賞フラッシュ予告演出制御処理(ステップS1500)における単発入賞フラッシュ予告演出更新処理ついて
図47および
図48を用いて説明する。
【0462】
(ステップS1510−1)
図47に示すように、サブCPU330aは、単発入賞フラッシュ予告演出更新処理が開始されると、まず、第一演出態様用の単発入賞フラッシュ予告演出態様開始フラグ(以下、「第一演出態様開始フラグ」と略記する場合がある)がオン状態か否かを判定する。サブCPU330aは、サブRAM330cの所定の記憶領域に設けられた第一演出態様開始フラグがオン状態であると判定した場合(YES)には、処理をステップS1510−3に移行する。一方、サブCPU330aは、サブRAM330cの所定の記憶領域に設けられた第一演出態様開始フラグがオン状態でない(オフ状態である)と判定した場合(NO)には、処理をステップS1510−7に移行する。
【0463】
(ステップS1510−3)
サブCPU330aは、サブRAM330cの所定の記憶領域に設けられた第一演出態様開始フラグをオフ状態に設定し、処理をステップS1510−5に移行する。
【0464】
(ステップS1510−5)
サブCPU330aは、サブRAM330cの所定の記憶領域に設けられた第一演出態様用の単発入賞フラッシュ予告演出態様実行中フラグ(以下、「第一演出態様実行中フラグ」と略記する場合がある)をオン状態に設定し、処理をステップS1511に移行する。第一演出態様実行中フラグがオン状態に設定されることにより、第一演出態様による単発入賞フラッシュ予告演出が実行している状態に移行される。
【0465】
(ステップS1511)
サブCPU330aは、ステップS1511において、第一演出態様に係る単発入賞フラッシュ予告を制御するための処理(以下、「第一演出態様制御処理」と称する場合がある)を実行して単発入賞フラッシュ予告演出更新処理を終了し、処理を継続入賞フラッシュ予告演出制御処理(ステップS1600)に移行する。第一演出態様制御処理の詳細については後述する。
【0466】
(ステップS1510−7)
サブCPU330aは、ステップS1510−7において、サブRAM330cの所定の記憶領域に設けられた第一演出態様実行中フラグがオン状態か否かを判定し、当該フラグがオン状態であると判定した場合(YES)には、処理をステップS1511に移行し、当該フラグがオン状態でない(オフ状態である)と判定した場合(NO)には、処理をステップS1510−9に移行する。
【0467】
サブCPU330aは、第一演出態様開始フラグがオン状態でなく(ステップS1510−1のNO)、第一演出態様実行中フラグもオン状態でない(ステップS1510−7のNO)場合、第一演出態様に係る単発入賞フラッシュ予告演出が待機状態でも実行中の状態でもないと判定し、第二演出態様に係る単発入賞フラッシュ予告演出が待機状態または実行中のいずれかの状態であるかの判定に移行する。
【0468】
(ステップS1510−9からステップS1510−15)
ステップS1510−7の次のステップS1510−9は、ステップS1510−1での「第一演出態様」を「第二演出態様」に読み替えた処理と同様である。ステップS1510−9(YES)の次のステップS1510−11は、ステップS1510−3での「第一演出態様」を「第二演出態様」に読み替えた処理と同様である。ステップS1510−11の次のステップS1510−13は、ステップS1510−5での「第一演出態様」を「第二演出態様」に読み替えた処理と同様である。ステップS1510−9(NO)の次のステップSステップS1510−15は、ステップS1510−7での「第一演出態様」を「第二演出態様」に読み替えた処理と同様である。したがって、ステップS1510−9からステップS1510−15までの処理の詳細な説明は省略する。
【0469】
(ステップS1513)
サブCPU330aは、ステップS1510−13またはステップS1510−15(YES)の次のステップS1513において、第二演出態様に係る単発入賞フラッシュ予告を制御するための処理(以下、「第二演出態様制御処理」と称する場合がある)を実行して単発入賞フラッシュ予告演出更新処理を終了し、処理を継続入賞フラッシュ予告演出制御処理(ステップS1600)に移行する。第二演出態様制御処理の詳細については後述する。
【0470】
サブCPU330aは、第二演出態様開始フラグがオン状態でなく(ステップS1510−9のNO)、第二演出態様実行中フラグもオン状態でない(ステップS1510−15のNO)場合、第二演出態様に係る単発入賞フラッシュ予告演出が待機状態でも実行中の状態でもないと判定し、第三演出態様に係る単発入賞フラッシュ予告演出が待機状態または実行中のいずれかの状態であるかの判定に移行する。
【0471】
(ステップS1510−17からステップS1510−23)
ステップS1510−15の次のステップS1510−17は、ステップS1510−1での「第一演出態様」を「第三演出態様」に読み替えた処理と同様である。ステップS1510−17(YES)の次のステップS1510−19は、ステップS1510−3での「第一演出態様」を「第三演出態様」に読み替えた処理と同様である。ステップS1510−19の次のステップS1510−21は、ステップS1510−5での「第一演出態様」を「第三演出態様」に読み替えた処理と同様である。ステップS1510−17(NO)の次のステップS1510−23は、ステップS1510−7での「第一演出態様」を「第三演出態様」に読み替えた処理と同様である。したがって、ステップS1510−17からステップS1510−23までの処理の詳細な説明は省略する。
【0472】
(ステップS1515)
サブCPU330aは、ステップS1510−21またはステップS1510−23(YES)の次のステップS1515において、第三演出態様に係る単発入賞フラッシュ予告を制御するための処理(以下、「第三演出態様制御処理」と称する場合がある)を実行して単発入賞フラッシュ予告演出更新処理を終了し、処理を継続入賞フラッシュ予告演出制御処理(ステップS1600)に移行する。第三演出態様制御処理の詳細については後述する。
【0473】
サブCPU330aは、第三演出態様開始フラグがオン状態でなく(ステップS1510−17のNO)、第三演出態様実行中フラグもオン状態でない(ステップS1510−23のNO)場合、第三演出態様に係る単発入賞フラッシュ予告演出が待機状態でも実行中の状態でもないと判定し、第四演出態様に係る単発入賞フラッシュ予告演出が待機状態または実行中のいずれかの状態であるかの判定に移行する。
【0474】
(ステップS1510−25からステップS1510−31)
図48に示すように、ステップS1510−23(
図47参照)の次のステップS1510−25は、ステップS1510−1での「第一演出態様」を「第四演出態様」に読み替えた処理と同様である。ステップS1510−25(YES)の次のステップS1510−27は、ステップS1510−3での「第一演出態様」を「第四演出態様」に読み替えた処理と同様である。ステップS1510−27の次のステップS1510−29は、ステップS1510−5での「第一演出態様」を「第四演出態様」に読み替えた処理と同様である。ステップS1510−25(NO)の次のステップS1510−31は、ステップS1510−7での「第一演出態様」を「第四演出態様」に読み替えた処理と同様である。したがって、ステップS1510−25からステップS1510−31までの処理の詳細な説明は省略する。
【0475】
(ステップS1517)
サブCPU330aは、ステップS1510−29またはステップS1510−31(YES)の次のステップS1517において、第四演出態様に係る単発入賞フラッシュ予告を制御するための処理(以下、「第四演出態様制御処理」と称する場合がある)を実行して単発入賞フラッシュ予告演出更新処理を終了し、処理を継続入賞フラッシュ予告演出制御処理(ステップS1600)に移行する。第四演出態様制御処理の詳細については後述する。
【0476】
サブCPU330aは、第四演出態様開始フラグがオン状態でなく(ステップS1510−25のNO)、第四演出態様実行中フラグもオン状態でない(ステップS1510−31のNO)場合、第四演出態様に係る単発入賞フラッシュ予告演出が待機状態でも実行中の状態でもないと判定し、第五演出態様に係る単発入賞フラッシュ予告演出が待機状態または実行中のいずれかの状態であるかの判定に移行する。
【0477】
(ステップS1510−33からステップS1510−39)
図48に示すように、ステップS1510−31の次のステップS1510−33は、ステップS1510−1での「第一演出態様」を「第五演出態様」に読み替えた処理と同様である。ステップS1510−33(YES)の次のステップS1510−35は、ステップS1510−3での「第一演出態様」を「第五演出態様」に読み替えた処理と同様である。ステップS1510−35の次のステップS1510−37は、ステップS1510−5での「第一演出態様」を「第五演出態様」に読み替えた処理と同様である。ステップS1510−33(NO)の次のステップS1510−39は、ステップS1510−7での「第一演出態様」を「第五演出態様」に読み替えた処理と同様である。したがって、ステップS1510−33からステップS1510−39までの処理の詳細な説明は省略する。
【0478】
(ステップS1519)
サブCPU330aは、ステップS1510−37またはステップS1510−39(YES)の次のステップS1519において、第五演出態様に係る単発入賞フラッシュ予告を制御するための処理(以下、「第五演出態様制御処理」と称する場合がある)を実行して単発入賞フラッシュ予告演出更新処理を終了し、処理を継続入賞フラッシュ予告演出制御処理(ステップS1600)に移行する。第五演出態様制御処理の詳細については後述する。
【0479】
サブCPU330aは、第五演出態様開始フラグがオン状態でなく(ステップS1510−33のNO)、第五演出態様実行中フラグもオン状態でない(ステップS1510−39のNO)場合、第五演出態様に係る単発入賞フラッシュ予告演出が待機状態でも実行中の状態でもないと判定して単発入賞フラッシュ予告演出更新処理を終了し、処理を継続入賞フラッシュ予告演出制御処理(ステップS1600)に移行する。
【0480】
次に、単発入賞フラッシュ予告演出更新処理(ステップS1510)における第一演出態様制御処理(ステップS1511)について
図49を用いて説明する。
【0481】
(ステップS1501)
図49に示すように、サブCPU330aは、第一演出態様制御処理が開始されると、まず、第一動作制御処理を実行し、処理をステップS1511−1に移行する。詳細は後述するが、第一動作制御処理は、演出役物装置202を第一動作態様で動作させるための処理である。
【0482】
(ステップS1511−1)
サブCPU330aは、ステップS1511−1において、第一動作終了フラグがオン状態か否かを判定する。第一動作終了フラグは、サブRAM330cの所定の記憶領域に設けられている。第一動作終了フラグは、第一動作態様による演出役物装置202の動作が終了したか否かを示すフラグである。第一動作終了フラグのオン状態は、実行中の第一動作演出態様による演出役物装置202の動作が終了したことを示す。第一動作終了フラグのオフ状態は、実行中の第一動作態様による演出役物装置202の動作が終了していないことを示す。
【0483】
サブCPU330aは、サブRAM330cの所定の記憶領域に設けられた第一動作終了フラグがオン状態であると判定した場合(YES)には、処理をステップS1511−3に移行する。一方、サブCPU330aは、サブRAM330cの所定の記憶領域に設定された第一動作終了フラグがオン状態でない(オフ状態である)と判定した場合(NO)には、後述するステップS1511−3およびステップS1511−5の処理を実行せずに、第一演出態様制御処理を終了するとともに単発入賞フラッシュ予告演出制御処理を終了し、処理を継続入賞フラッシュ予告演出制御処理(ステップS1600)に移行する。
【0484】
(ステップS1511−3)
サブCPU330aは、ステップS1511−3において、サブRAM330cに設けられた第一動作終了フラグをオフ状態に設定し、処理をステップS1511−5に移行する。
【0485】
(ステップS1511−5)
サブCPU330aは、実行中の演出態様に係る演出態様実行中フラグをオフ状態に設定して第一演出態様制御処理を終了するとともに単発入賞フラッシュ予告演出制御処理を終了し、処理を継続入賞フラッシュ予告演出制御処理(ステップS1600)に移行する。サブCPU330aは、単発入賞フラッシュ予告演出制御処理では実行中の演出態様として第一演出態様実行中フラグをオフ状態に設定する。
【0486】
次に、単発入賞フラッシュ予告演出更新処理(ステップS1510)における第二演出態様制御処理(ステップS1513)について
図50を用いて説明する。
【0487】
(ステップS1503)
図50に示すように、サブCPU330aは、第二演出態様制御処理が開始されると、まず、第二動作制御処理を実行し、処理をステップS1513−1に移行する。詳細は後述するが、第二動作制御処理は、演出役物装置202を第二動作態様で動作させるための処理である。
【0488】
(ステップS1513−1)
サブCPU330aは、ステップS1513−1において、第二動作終了フラグがオン状態か否かを判定する。第二動作終了フラグは、サブRAM330cの所定の記憶領域に設けられている。第二動作終了フラグは、第二動作態様による演出役物装置202の動作が終了したか否かを示すフラグである。第二動作終了フラグのオン状態は、実行中の第二動作演出態様による演出役物装置202の動作が終了したことを示す。第二動作終了フラグのオフ状態は、実行中の第二動作態様による演出役物装置202の動作が終了していないことを示す。
【0489】
サブCPU330aは、サブRAM330cの所定の記憶領域に設けられた第二動作終了フラグがオン状態であると判定した場合(YES)には、処理をステップS1513−3に移行する。一方、サブCPU330aは、サブRAM330cの所定の記憶領域に設定された第二動作終了フラグがオン状態でない(オフ状態である)と判定した場合(NO)には、後述するステップS1513−3およびステップS1513−5の処理を実行せずに、第二演出態様制御処理を終了するとともに単発入賞フラッシュ予告演出制御処理を終了し、処理を継続入賞フラッシュ予告演出制御処理(ステップS1600)に移行する。
【0490】
(ステップS1513−3)
サブCPU330aは、ステップS1513−3において、サブRAM330cに設けられた第二動作終了フラグをオフ状態に設定し、処理をステップS1513−5に移行する。
【0491】
(ステップS1513−5)
サブCPU330aは、第二態様実行中フラグをオフ状態に設定して第二演出態様制御処理を終了するとともに単発入賞フラッシュ予告演出制御処理を終了し、処理を継続入賞フラッシュ予告演出制御処理(ステップS1600)に移行する。
【0492】
次に、単発入賞フラッシュ予告演出更新処理(ステップS1510)における第三演出態様制御処理(ステップS1515)について
図51を用いて説明する。
【0493】
(ステップS1515−1)
図51に示すように、サブCPU330aは、第三演出態様制御処理が開始されると、まず、第一動作終了フラグがオン状態か否かを判定する。サブCPU330aは、サブRAM330cの所定の記憶領域に設けられた第一動作終了フラグがオン状態であると判定した場合(YES)には、処理をステップS1501に移行する。一方、サブCPU330aは、サブRAM330cの所定の記憶領域に設定された第一動作終了フラグがオン状態でない(オフ状態である)と判定した場合(NO)には、処理をステップS1503に移行する。
【0494】
第三演出態様は、演出役物装置202を第一動作態様によって動作させた後に、第二動作態様で動作させる態様である。このため、第三演出態様制御処理では、第一動作終了フラグがオン状態となって第一動作態様による演出役物装置202の動作が終了するまで、第二動作制御処理が実行されないようになっている。
【0495】
(ステップS1501)
サブCPU330aは、第一動作制御処理を実行して第三演出態様制御処理を終了するとともに単発入賞フラッシュ予告演出制御処理を終了し、処理を継続入賞フラッシュ予告演出制御処理(ステップS1600)に移行する。
【0496】
(ステップS1503)
サブCPU330aは、第二動作制御処理を実行し、処理をステップS1515−3に移行する。
【0497】
(ステップS1515−3)
サブCPU330aは、ステップS1515−3において、第二動作終了フラグがオン状態か否かを判定する。サブCPU330aは、サブRAM330cの所定の記憶領域に設けられた第二動作終了フラグがオン状態であると判定した場合(YES)には、処理をステップS1515−5に移行する。一方、サブCPU330aは、サブRAM330cの所定の記憶領域に設定された第二動作終了フラグがオン状態でない(オフ状態である)と判定した場合(NO)には、後述するステップS1515−5からステップS1515−9の処理を実行せずに、第三演出態様制御処理を終了するとともに単発入賞フラッシュ予告演出制御処理を終了し、処理を継続入賞フラッシュ予告演出制御処理(ステップS1600)に移行する。
【0498】
(ステップS1515−5)
サブCPU330aは、ステップS1515−5において、サブRAM330cに設けられた第二動作終了フラグをオフ状態に設定し、処理をステップS1515−7に移行する。
【0499】
(ステップS1515−7)
サブCPU330aは、ステップS1515−7において、サブRAM330cに設けられた第一動作終了フラグをオフ状態に設定し、処理をステップS1515−9に移行する。
【0500】
(ステップS1515−9)
サブCPU330aは、実行中の演出態様に係る演出態様実行中フラグをオフ状態に設定して第三演出態様制御処理を終了するとともに単発入賞フラッシュ予告演出制御処理を終了し、処理を継続入賞フラッシュ予告演出制御処理(ステップS1600)に移行する。サブCPU330aは、単発入賞フラッシュ予告演出制御処理では実行中の演出態様として第三演出態様実行中フラグをオフ状態に設定する。
【0501】
次に、単発入賞フラッシュ予告演出更新処理(ステップS1510)における第四演出態様制御処理(ステップS1517)について
図52を用いて説明する。
【0502】
(ステップS1517−1)
図52に示すように、サブCPU330aは、第四演出態様制御処理が開始されると、まず、第二動作開始フラグがオン状態か否かを判定する。第二動作開始フラグは、サブRAM330cの所定の記憶領域に設けられている。第二動作開始フラグは、第二動作態様によって演出役物装置202を実行することが決定されているものの、演出役物装置202の動作が開始されていない状態(第二動作待機状態)であるか否かを示すフラグである。第二動作開始フラグのオン状態は、第二動作待機状態であることを示し、第二動作開始フラグのオフ状態は、第二動作待機状態でないことを示す。
【0503】
サブCPU330aは、サブRAM330cの所定の記憶領域に設けられた第二動作開始フラグがオン状態であると判定した場合(YES)には、処理をステップS1517−11に移行する。一方、サブCPU330aは、サブRAM330cの所定の記憶領域に設定された第二動作開始フラグがオン状態でない(オフ状態である)と判定した場合(NO)には、処理をステップS1517−3に移行する。
【0504】
(ステップS1517−3)
サブCPU330aは、第二動作実行中フラグがオン状態か否かを判定する。第二動作実行中フラグは、サブRAM330cの所定の記憶領域に設けられている。第二動作実行中フラグは、第二動作態様による演出役物装置202の動作が実行中であるか否かを示すフラグである。第二動作実行中フラグのオン状態は、第二動作態様による演出役物装置202の動作が実行中であることを示す。第二動作実行中フラグのオフ状態は、第二動作態様による演出役物装置202の動作が実行中でないことを示す。
【0505】
サブCPU330aは、サブRAM330cの所定の記憶領域に設けられた第二動作実行中フラグがオン状態であると判定した場合(YES)には、処理をステップS1503に移行する。一方、サブCPU330aは、サブRAM330cの所定の記憶領域に設定された第二動作実行中フラグがオン状態でない(オフ状態である)と判定した場合(NO)には、処理をステップS1505に移行する。
【0506】
第四演出態様は、演出操作装置4を第三動作態様によって動作させた後に演出役物装置202を第二動作態様によって動作させ、第二動作態様が終了した後に第三動作態様を終了させる態様である。このため、第二動作態様による動作を演出役物装置202が開始していないか、あるいは第二動作態様による動作を演出役物装置202が終了した場合(すなわち演出役物装置202が第二動作態様による動作を実行中の期間でない場合(ステップS1517−3のNO))には、演出操作装置4を第三動作態様によって動作させるための第三動作制御処理(ステップS1505)に処理が移行される。
【0507】
(ステップS1505)
サブCPU330aは、第三動作制御処理を実行し、処理をステップS1517−5に移行する。
【0508】
(ステップS1517−5)
サブCPU330aは、第三動作終了フラグがオン状態か否かを判定する。第三動作終了フラグは、サブRAM330cの所定の記憶領域に設けられている。第三動作終了フラグは、第三動作態様による演出操作装置4の動作が終了したか否かを示すフラグである。第三動作終了フラグのオン状態は、実行中の第三動作態様による演出操作装置4の動作が終了したことを示す。第三動作終了フラグのオフ状態は、実行中の第三動作態様による演出操作装置4の動作が終了していないことを示す。
【0509】
サブCPU330aは、サブRAM330cの所定の記憶領域に設けられた第三動作終了フラグがオン状態であると判定した場合(YES)には、処理をステップS1517−7に移行する。一方、サブCPU330aは、サブRAM330cの所定の記憶領域に設けられた第三動作終了フラグがオン状態でない(オフ状態である)と判定した場合(NO)には、第四演出態様制御処理を終了するとともに単発入賞フラッシュ予告演出制御処理を終了し、処理を継続入賞フラッシュ予告演出制御処理(ステップS1600)に移行する。
【0510】
第四演出態様は、演出操作装置4を第三動作態様によって動作させた後に演出役物装置202を第二動作態様によって動作させ、第二動作態様が終了した後に第三動作態様を終了させる態様である。このため、第四演出態様制御処理では、第三動作態様による演出操作装置4の実行中に開始された第二動作態様による演出役物装置202の動作が終了し、第三動作終了フラグがオン状態となって第三動作態様による演出操作装置4の動作が終了するまで、第四演出態様制御処理が終了しないようになっている。
【0511】
(ステップS1517−7)
サブCPU330aは、ステップS1517−7において、サブRAM330cに設けられた第三動作終了フラグをオフ状態に設定し、処理をステップS1517−9に移行する。
【0512】
(ステップS1517−9)
サブCPU330aは、サブRAM330cの所定の記憶領域に設けられた第四演出態様実行中フラグをオフ状態に設定して第四演出態様制御処理を終了するとともに単発入賞フラッシュ予告演出制御処理を終了し、処理を継続入賞フラッシュ予告演出制御処理(ステップS1600)に移行する。
【0513】
(ステップS1517−11)
サブCPU330aは、サブRAM330cの所定の記憶領域に設けられた第二動作開始フラグをオフ状態に設定し、処理をステップS1503に移行する。第二動作態様によって演出役物装置202が動作を開始する前の状態(ステップS1517−1のYES)または第二動作態様によって演出役物装置202が実行中の状態(ステップS1517−3のYES)の場合には、演出役物装置202を第二動作態様で動作させるための第二動作制御処理(ステップS1503)に処理が移行される。
【0514】
(ステップS1503)
サブCPU330aは、第二動作制御処理を実行し、第四演出態様制御処理を終了するとともに単発入賞フラッシュ予告演出制御処理を終了し、処理を継続入賞フラッシュ予告演出制御処理(ステップS1600)に移行する。
【0515】
次に、単発入賞フラッシュ予告演出更新処理(ステップS1510)における第五演出態様制御処理(ステップS1519)について
図53を用いて説明する。
【0516】
(ステップS1519−1)
図53に示すように、サブCPU330aは、第五演出態様制御処理が開始されると、まず、第二動作開始フラグがオン状態か否かを判定する。サブCPU330aは、サブRAM330cの所定の記憶領域に設けられた第二動作開始フラグがオン状態であると判定した場合(YES)には、処理をステップS1519−7に移行する。一方、サブCPU330aは、サブRAM330cの所定の記憶領域に設定された第二動作開始フラグがオン状態でない(オフ状態である)と判定した場合(NO)には、処理をステップS1519−3に移行する。
【0517】
(ステップS1519−3)
サブCPU330aは、サブRAM330cの所定の記憶領域に設けられた第二動作実行中フラグがオン状態か否かを判定する。サブCPU330aは、第二動作実行中フラグがオン状態であると判定した場合(YES)には、処理をステップS1503に移行する。一方、サブCPU330aは、第二動作実行中フラグがオン状態でない(オフ状態である)と判定した場合(NO)には、処理をステップS1519−5に移行する。
【0518】
(ステップS1519−5)
サブCPU330aは、ステップS1519−5において、サブRAM330cの所定の記憶領域に設けられた第一動作終了フラグがオン状態か否かを判定する。サブCPU330aは、第一動作終了フラグがオン状態であると判定した場合(YES)には、処理をステップS1505に移行する。一方、サブCPU330aは、第一動作終了フラグがオン状態でない(オフ状態である)と判定した場合(NO)には、処理をステップS1501に移行する。
【0519】
第五演出態様は、演出役物装置202を第一動作態様によって動作させ、次いで演出操作装置4を第三動作態様によって動作させた後に演出役物装置202を第二動作態様によって動作させ、第二動作態様が終了した後に第三動作態様を終了させる態様である。このため、第一動作態様によって演出役物装置202の動作が終了するまで、すなわち第一動作終了フラグがオン状態になるまでは、第一動作態様によって演出役物装置202を動作させるための第一動作制御処理(ステップS1501)に処理が移行される。一方、第一動作態様によって演出役物装置202の動作が終了した後、すなわち第一動作終了フラグがオン状態でなくなった後は、第三動作態様によって演出操作装置4を動作させるための第三動作制御処理(ステップS1505)に処理が移行される。
【0520】
(ステップS1501)
サブCPU330aは、第一動作制御処理を実行して第五演出態様制御処理を終了するとともに単発入賞フラッシュ予告演出制御処理を終了し、処理を継続入賞フラッシュ予告演出制御処理(ステップS1600)に移行する。
【0521】
(ステップS1505)
サブCPU330aは、第三動作制御処理を実行して第四演出態様制御処理を終了するとともに単発入賞フラッシュ予告演出制御処理を終了し、処理を継続入賞フラッシュ予告演出制御処理(ステップS1600)に移行する。
【0522】
(ステップS1519−9)
サブCPU330aは、ステップS1519−9において、第三動作終了フラグがオン状態か否かを判定する。サブCPU330aは、サブRAM330cの所定の記憶領域に設けられた第三動作終了フラグがオン状態であると判定した場合(YES)には、処理をステップS1519−11に移行する。一方、サブCPU330aは、サブRAM330cの所定の記憶領域に設定された第三動作終了フラグがオン状態でない(オフ状態である)と判定した場合(NO)には、後述するステップS1519−11からステップS1519−15の処理を実行せずに、第五演出態様制御処理を終了するとともに単発入賞フラッシュ予告演出制御処理を終了し、処理を継続入賞フラッシュ予告演出制御処理(ステップS1600)に移行する。
【0523】
(ステップS1519−11)
サブCPU330aは、ステップS1519−11において、サブRAM330cに設けられた第三動作終了フラグをオフ状態に設定し、処理をステップS1519−13に移行する。
【0524】
(ステップS1519−13)
サブCPU330aは、ステップS1519−13において、サブRAM330cに設けられた第一動作終了フラグをオフ状態に設定し、処理をステップS1519−15に移行する。
【0525】
(ステップS1519−15)
サブCPU330aは、実行中の演出態様に係る演出態様実行中フラグをオフ状態に設定して第五演出態様制御処理を終了するとともに単発入賞フラッシュ予告演出制御処理を終了し、処理を継続入賞フラッシュ予告演出制御処理(ステップS1600)に移行する。サブCPU330aは、単発入賞フラッシュ予告演出制御処理では実行中の演出態様として第五演出態様実行中フラグをオフ状態に設定する。
【0526】
(ステップS1519−7)
サブCPU330aは、サブRAM330cの所定の記憶領域に設けられた第二動作開始フラグをオフ状態に設定し、処理をステップS1503に移行する。第二動作態様によって演出役物装置202が動作を開始する前の状態(ステップS1519−1のYES)または第二動作態様によって演出役物装置202が実行中の状態(ステップS1519−3のYES)の場合には、演出役物装置202を第二動作態様で動作させるための第二動作制御処理(ステップS1503)に処理が移行される。
【0527】
(ステップS1503)
サブCPU330aは、第二動作制御処理を実行し、第五演出態様制御処理を終了するとともに単発入賞フラッシュ予告演出制御処理を終了し、処理を継続入賞フラッシュ予告演出制御処理(ステップS1600)に移行する。
【0528】
次に、第一演出態様制御処理(ステップS1511)、第三演出態様制御処理(ステップS1515)および第五演出態様制御処理(ステップS1519)において実行される第一動作制御処理(ステップS1501)について
図54を用いて説明する。
【0529】
(ステップS1501−1)
図54に示すように、サブCPU330aは、第一動作制御処理が開始されると、まず、第一動作実行中フラグがオン状態か否かを判定する。第一動作実行中フラグは、サブRAM330cの所定の記憶領域に設けられている。第一動作実行中フラグは、第一動作態様による演出役物装置202の動作が実行中であるか否かを示すフラグである。第一動作実行中フラグのオン状態は、第一動作態様による演出役物装置202の動作が実行中であることを示す。第一動作実行中フラグのオフ状態は、第一動作態様による演出役物装置202の動作が実行中でないことを示す。
【0530】
サブCPU330aは、サブRAM330cの所定の記憶領域に設けられた第一動作実行中フラグがオン状態であると判定した場合(YES)には、処理をステップS1501−9に移行する。一方、サブCPU330aは、サブRAM330cの所定の記憶領域に設定された第一動作実行中フラグがオン状態でない(オフ状態である)と判定した場合(NO)には、処理をステップS1501−3に移行する。
【0531】
(ステップS1501−3)
サブCPU330aは、ステップS1501−3において第一動作態様の終了タイミングを判定するための判定値を設定(セット)し、ステップS1501−5に移行する。当該判定値は、例えばサブRAM330cの所定の記憶領域に設定される。第一動作態様による演出役物装置202の動作は、サブタイマ割込み処理が実行されるごとに進行されるように構成されている。サブタイマ割込み処理は所定の周期(例えば2ミリ秒)で実行されるため、遊技機100は、単発入賞フラッシュ予告演出の実行期間と同様に、第一動作態様の実行期間をサブタイマ割込み処理の実行周期で除算した除算値に変換してサブRAM330cの所定の記憶領域に記憶している。
【0532】
サブCPU330aは、実行中の演出態様の単発予告実行期間カウンタの現時点でのカウンタ値から第一動作態様の実行期間の除算値を減算した値を、第一動作態様の終了タイミングの判定値としてセットする。したがって、第一動作態様の終了タイミングの判定値は、判定値をセットした時点での演出態様の単発予告実行期間カウンタのカウンタ値よりも第一動作態様の実行期間分だけ進んだ値となる。
【0533】
(ステップS1501−5)
サブCPU330aは、第一動作開始コマンドを作成して送信バッファに設定(セット)し、処理をステップS1501−7に移行する。第一動作開始コマンドは、単発入賞フラッシュ予告演出において第一動作態様による動作を開始させるためのコマンドである。第一動作開始コマンドには、演出役物装置202の可動部202aの可動を開始させるための情報が含まれる。
【0534】
可動体制御部370は、サブCPU330aから第一動作開始コマンドを受信すると、すでに受信していた第一動作態様で演出役物装置202の可動部202aを駆動するためのモータテーブル(以下、「第一動作態様モータテーブル」と称する場合がある)に基づいて、可動部202aを駆動するモータを動作させる。第一動作態様モータテーブルは、単発入賞フラッシュ予告演出制御処理のステップS1500−15において作成されて送信された開始コマンドに含まれているテーブルである。第一動作態様モータテーブルには、駆動対象のモータの制御処理の順序を規定する「アクセスタイミング」が設けられており、このアクセスタイミングには例えば1から昇順に数値が設定されている。アクセスタイミングに設定されたそれぞれの数値には、駆動対象のモータの回転速度や回転方向などの情報が対応付けられている。可動体制御部370は、サブCPU330aから第一動作開始コマンドを受信すると、第一動作態様モータテーブルのアクセスタイミングに設定された最小値(例えば「1」)に対応付けられたモータの回転速度や回転方向に基づいて、可動部202aを駆動するモータを動作させる。これにより、演出役物装置202は、第一動作態様で動作を開始し可動部202aの小刻みな開閉による振動が開始される。
【0535】
(ステップS1501−7)
サブCPU330aは、ステップS1501−7において、サブRAM330cに設けられた第一動作実行中フラグをオン状態に設定(セット)し、第一動作制御処理を終了して当該第一動作制御処理を読み出した処理に戻る。例えば、
図49に示す第一演出態様制御処理における第一動作制御処理の場合、サブCPU330aは、ステップS1501−7の処理が終了すると、第一演出態様制御処理のステップS1511−1に処理を移行する。
【0536】
(ステップS1501−9)
サブCPU330aは、第一動作の終了タイミングであるか否を判定する。サブCPU330aは、実行中の演出態様の単発予告実行期間カウンタの現時点でのカウンタ値と、ステップS1501−3においてセットした判定値とを比較する。上述のとおり、当該判定値は、当該判定値が設定された時の演出態様の単発予告実行期間カウンタのカウンタ値よりも第一動作態様での演出役物装置202の実行期間だけ進んだ値である。このため、実行中の演出態様の単発予告実行期間カウンタの現時点でのカウンタ値と当該判定値とが一致する場合には、第一動作態様での単発入賞フラッシュ予告演出の実行期間が終了したタイミングとなる。
【0537】
このため、サブCPU330aは、実行中の第一演出態様の単発予告実行期間カウンタの現時点でのカウンタ値と当該判定値とが一致すると判定した場合には、第一動作の終了タイミングであると判定し(YES)、処理をステップS1501−11に移行する。一方、サブCPU330aは、実行中の第一演出態様の単発予告実行期間カウンタの現時点でのカウンタ値と当該判定値とが一致しないと判定した場合には、第一動作の終了タイミングでないと判定し(NO)、処理をステップS1501−17に移行する。
【0538】
(ステップS1501−11)
サブCPU330aは、第一動作終了コマンドを作成して送信バッファに設定(セット)し、処理をステップS1501−13に移行する。第一動作終了コマンドには、第一動作態様での演出役物装置202の動作が終了するタイミングであることを示す情報が含まれる。当該第一動作終了コマンドを受信した可動体制御部370は、演出役物装置202の可動部202aを駆動するモータを第一動作態様モータテーブルに基づいて制御することを終了する。これにより、演出役物装置202の可動部202aは、小刻みな開閉による振動を終了する。
【0539】
(ステップS1501−13)
サブCPU330aは、サブRAM330cの所定の記憶領域に設けられた第一動作実行中フラグをオフ状態に設定(セット)し、処理をステップS1501−15に移行する。
【0540】
(ステップS1501−15)
サブCPU330aは、サブRAM330cの所定の記憶領域に設けられた第一動作終了フラグをオン状態に設定(セット)して第一動作制御処理を終了して当該第一動作制御処理を読み出した処理に戻る。
【0541】
(ステップS1501−17)
サブCPU330aは、第一動作更新コマンドを作成して送信バッファに設定(セット)して第一動作制御処理を終了して当該第一動作制御処理を読み出した処理に戻る。第一動作更新コマンドは、実行中の演出態様における第一動作態様による単発入賞フラッシュ予告演出(すなわち第一動作態様での演出役物装置202の動作)を進行させるためのコマンドである。第一動作制御処理は、ステップS1501−9において第一動作の終了タイミングであると判定されるまで、サブタイマ割込み処理が実行されるたびに処理され、ステップS1501−17が処理されるごとに第一動作更新コマンドが作成される。第一動作態様での演出役物装置202の動作を継続させるために、第一動作更新コマンドには、第一動作態様モータテーブルにおいて参照させるアクセスタイミングの番号が含まれる。可動体制御部370は、第一動作更新コマンドがサブCPU330aから送信されるたびに当該第一動作更新コマンドに含まれるアクセスタイミングの番号に基づいて、演出役物装置202の可動部202aを駆動するモータを制御する。これにより、演出役物装置202の可動部202aは、小刻みな開閉による振動を継続する。
【0542】
次に、第二演出態様制御処理(ステップS1513)、第三演出態様制御処理(ステップS1515)、第四演出態様制御処理(ステップS1517)および第五演出態様制御処理(ステップS1519)において実行される第二動作制御処理(ステップS1503)について
図55を用いて説明する。
【0543】
(ステップS1503−1)
図55に示すように、サブCPU330aは、第二動作制御処理が開始されると、まず、第二動作実行中フラグがオン状態か否かを判定する。第二動作実行中フラグは、サブRAM330cの所定の記憶領域に設けられている。第二動作実行中フラグは、第二動作態様による演出役物装置202の動作が実行中であるか否かを示すフラグである。第二動作実行中フラグのオン状態は、第二動作態様による演出役物装置202の動作が実行中であることを示す。第二動作実行中フラグのオフ状態は、第二動作態様による演出役物装置202の動作が実行中でないことを示す。
【0544】
サブCPU330aは、サブRAM330cの所定の記憶領域に設けられた第二動作実行中フラグがオン状態であると判定した場合(YES)には、処理をステップS1503−9に移行する。一方、サブCPU330aは、サブRAM330cの所定の記憶領域に設定された第二動作実行中フラグがオン状態でない(オフ状態である)と判定した場合(NO)には、処理をステップS1503−3に移行する。
【0545】
(ステップS1503−3)
サブCPU330aは、ステップS1503−3において第二動作態様の終了タイミングを判定するための判定値を設定(セット)し、ステップS1503−5に移行する。当該判定値は、例えばサブRAM330cの所定の記憶領域に設定される。第二動作態様による演出役物装置202の動作は、サブタイマ割込み処理が実行されるごとに進行されるように構成されている。サブタイマ割込み処理は所定の周期(例えば2ミリ秒)で実行されるため、遊技機100は、単発入賞フラッシュ予告演出の実行期間と同様に、第二動作態様の実行期間をサブタイマ割込み処理の実行周期で除算した除算値に変換してサブRAM330cの所定の記憶領域に記憶している。
【0546】
サブCPU330aは、実行中の演出態様の単発予告実行期間カウンタの現時点でのカウンタ値から第二動作態様の実行期間の除算値を減算した値を、第二動作態様の終了タイミングの判定値としてセットする。したがって、第二動作態様の終了タイミングの判定値は、判定値をセットした時点での演出態様の単発予告実行期間カウンタのカウンタ値よりも第二動作態様の実行期間分だけ進んだ値となる。
【0547】
(ステップS1503−5)
サブCPU330aは、第二動作開始コマンドを作成して送信バッファに設定(セット)し、処理をステップS1503−7に移行する。第二動作開始コマンドは、単発入賞フラッシュ予告演出において第二動作態様による動作を開始させるためのコマンドである。第二動作開始コマンドには、演出役物装置202の可動部202aの可動を開始させるための情報と、演出役物装置202の光源を発光させるための情報が含まれる。
【0548】
可動体制御部370は、サブCPU330aから第二動作開始コマンドを受信すると、第二動作態様で演出役物装置202の可動部202aを駆動するためのモータテーブル(以下、「第二動作態様モータテーブル」と称する場合がある)に基づいて、可動部202aを駆動するモータを動作させる。第二動作態様モータテーブルは、単発入賞フラッシュ予告演出制御処理のステップS1500−15において作成されて送信された開始コマンドに含まれており、第一動作態様モータテーブルと同様に構成(アクセスタイミングに対応付けられたモータの回転速度や回転方向の具体的数値は異なる)されている。可動体制御部370は、サブCPU330aから第二動作開始コマンドを受信すると、第二動作態様モータテーブルのアクセスタイミングに設定された最小値(例えば「1」)に対応付けられたモータの回転速度や回転方向に基づいて、可動部202aを駆動するモータを動作させる。これにより、演出役物装置202は第二動作態様で動作を開始し、可動部202aが閉状態から開状態への移行を開始する。
【0549】
また、照明制御部360は、サブCPU330aから第二動作開始コマンドを受信すると、第二動作態様で演出役物装置202の光源を発光するためのタイムテーブル(以下、「第二動作態様タイムテーブル」と称する場合がある)に基づいて、当該光源を駆動する駆動ドライバICを制御する。第二動作態様タイムテーブルは、単発入賞フラッシュ予告演出制御処理のステップS1500−15において作成されて送信された開始コマンドに含まれているテーブルである。第二動作態様タイムテーブルには、駆動対象の光源の制御処理の順序を規定する「アクセスタイミング」が設けられており、このアクセスタイミングには例えば1から昇順に数値が設定されている。アクセスタイミングに設定されたそれぞれの数値には、駆動対象の光源を駆動する駆動ドライバICに送信する制御信号や制御コマンドなどの制御情報が対応付けられている。
【0550】
照明制御部360は、サブCPU330aから第二動作開始コマンドを受信すると、第二動作態様タイムテーブルのアクセスタイミングに設定された最小値(例えば「1」)に対応付けられたモータの回転速度や回転方向に基づいて、駆動ドライバICを制御する。第二動作態様では、可動部202aが全開の状態になった後に光源が発光するようになっている。このため、演出役物装置202の光源は、サブCPU330aが第二動作開始コマンドを受信した際のサブタイマ割込み処理では、発光を開始せず消灯した状態を維持する。なお、演出役物装置202の光源は、サブCPU330aが第二動作開始コマンドを受信した際のサブタイマ割込み処理から発光を開始するように制御されてもよい。
【0551】
(ステップS1503−7)
サブCPU330aは、ステップS1503−7において、サブRAM330cに設けられた第二動作実行中フラグをオン状態に設定(セット)し、第二動作制御処理を終了して当該第二動作制御処理を読み出した処理に戻る。例えば、
図50に示す第二演出態様制御処理における第二動作制御処理の場合、サブCPU330aは、ステップS1503−7の処理が終了すると、第二演出態様制御処理のステップS1513−1に処理を移行する。
【0552】
(ステップS1503−9)
サブCPU330aは、第二動作の終了タイミングであるか否を判定する。サブCPU330aは、実行中の演出態様の単発予告実行期間カウンタの現時点でのカウンタ値と、ステップS1503−3においてセットした判定値とを比較する。上述のとおり、当該判定値は、当該判定値が設定された時の演出態様の単発予告実行期間カウンタのカウンタ値よりも第二動作態様での演出役物装置202の実行期間だけ進んだ値である。このため、実行中の演出態様の単発予告実行期間カウンタの現時点でのカウンタ値と当該判定値とが一致する場合には、第二動作態様での単発入賞フラッシュ予告演出の実行期間が終了したタイミングとなる。
【0553】
このため、サブCPU330aは、実行中の演出態様の単発予告実行期間カウンタの現時点でのカウンタ値と当該判定値とが一致すると判定した場合には、第二動作の終了タイミングであると判定し(YES)、処理をステップS1503−11に移行する。一方、サブCPU330aは、実行中の演出態様の単発予告実行期間カウンタの現時点でのカウンタ値と当該判定値とが一致しないと判定した場合には、第二動作の終了タイミングでないと判定し(NO)、処理をステップS1503−25に移行する。
【0554】
(ステップS1503−11)
サブCPU330aは、第二動作終了コマンドを作成して送信バッファに設定(セット)し、処理をステップS1503−13に移行する。第二動作終了コマンドには、第二動作態様での演出役物装置202の動作が終了するタイミングであることを示す情報が含まれる。当該第二動作終了コマンドを受信した可動体制御部370は、演出役物装置202の可動部202aを駆動するモータを第二動作態様モータテーブルに基づいて制御することを終了する。これにより、演出役物装置202の可動部202aは、開状態から閉状態への移行を完了する。なお、可動部202aの開状態から閉状態への移行は、第二動作終了コマンドが送信される前から、第二動作態様モータテーブルに基づいて開始されている。また、当該第二動作終了コマンドを受信した照明制御部360は、演出役物装置202の光源を駆動する駆動ドライバICへの制御信号や制御コマンドなどの送信を終了する。
【0555】
(ステップS1503−13)
サブCPU330aは、サブRAM330cの所定の記憶領域に設けられた第二動作実行中フラグをオフ状態に設定(セット)し、処理をステップS1503−15に移行する。
【0556】
(ステップS1503−15)
サブCPU330aは、サブRAM330cの所定の記憶領域に設けられた第二動作終了フラグをオン状態に設定(セット)し、処理をステップS1503−17に移行する。
【0557】
(ステップS1503−17)
サブCPU330aは、サブRAM330cの所定の記憶領域に設けられた第四演出態様実行中フラグがオン状態か否かを判定する。サブCPU330aは、第四演出態様実行中フラグがオン状態であると判定した場合(YES)には、処理をステップS1503−21に移行する。一方、サブCPU330aは、第四演出態様実行中フラグがオン状態でない(オフ状態である)と判定した場合(NO)には、処理をステップS1503−19に移行する。
【0558】
(ステップS1503−19)
サブCPU330aは、サブRAM330cの所定の記憶領域に設けられた第五演出態様実行中フラグがオン状態か否かを判定する。サブCPU330aは、第五演出態様実行中フラグがオン状態であると判定した場合(YES)には、処理をステップS1503−21に移行する。一方、サブCPU330aは、第五演出態様実行中フラグがオン状態でない(オフ状態である)と判定した場合(NO)には、第二動作制御処理を終了して当該第二動作制御処理を読み出した処理に戻る。
【0559】
第二動作制御処理は、第二演出態様制御処理から第五演出態様制御処理の4つの処理において読み出される。第二演出態様制御処理および第三演出制御処理では、第二動作制御処理が終了するとともに第二演出態様制御処理および第三演出制御処理も終了する。一方、第四演出態様制御処理および第五演出制御処理では、第二動作制御処理が終了しても第四演出態様制御処理および第五演出制御処理は終了せずに、第三動作制御処理における下降駆動動作が開始される。そこで、遊技機100では、ステップS1503−17およびステップS1503−19を処理することによって、第二演出態様制御処理および第三演出制御処理において第二動作制御処理が読み出された場合と、第四演出態様制御処理および第五演出制御処理において第二動作制御処理が読み出された場合とで、第二動作制御処理の終了後の処理を区別できるようになっている。
【0560】
(ステップS1517−21)
サブCPU330aは、ステップS1517−21において、サブRAM330cに設けられた第二動作終了フラグをオフ状態に設定し、処理をステップS1517−23に移行する。
【0561】
(ステップS1503−23)
サブCPU330aは、サブRAM330cの所定の記憶領域に設けられた下降駆動開始フラグをオン状態に設定(セット)して第二動作制御処理を終了して当該第二動作制御処理を読み出した処理に戻る。下降駆動開始フラグは、仕掛駆動の終了後であって下降駆動が実行前の状態を示すフラグである。
【0562】
(ステップS1503−25)
サブCPU330aは、第二動作更新コマンドを作成して送信バッファに設定(セット)して第二動作制御処理を終了して当該第二動作制御処理を読み出した処理に戻る。第二動作更新コマンドは、実行中の演出態様における第二動作態様による単発入賞フラッシュ予告演出(すなわち第二動作態様での演出役物装置202の動作)を進行させるためのコマンドである。第二動作制御処理は、ステップS1503−9において第二動作の終了タイミングであると判定されるまで、サブタイマ割込み処理が実行されるたびに処理され、ステップS1503−25が処理されるごとに第二動作更新コマンドが作成される。第二動作態様での演出役物装置202の動作を継続させるために、第二動作更新コマンドには、第二動作態様モータテーブルにおいて参照させるアクセスタイミングの番号と、第二動作態様タイムテーブルにおいて参照されるアクセスタイミングの番号とが含まれる。
【0563】
可動体制御部370は、第二動作更新コマンドがサブCPU330aから送信されるたびに当該第二動作更新コマンドに含まれる第二動作態様モータテーブルにおいて参照されるアクセスタイミングの番号に基づいて、演出役物装置202の可動部202aを駆動するモータを制御する。これにより、演出役物装置202の可動部202aは、閉状態から開状態に移行し、開状態で所定の期間維持され、その後開状態から閉状態に移行する。また、照明制御部360は、第二動作更新コマンドがサブCPU330aから送信されるたびに当該第二動作更新コマンドに含まれる第二動作態様タイムテーブルにおいて参照させるアクセスタイミングの番号に基づいて、演出役物装置202の光源を駆動する駆動ドライバICを制御する。これにより、演出役物装置202の光源は、可動部202aの閉状態から開状態への移行期間では消灯状態を維持し、可動部202aが全開している期間で発光し続け、可動部202aの開状態から閉状態への移行期間では消灯状態を維持する。
【0564】
次に、第四演出態様制御処理(ステップS1517)および第五演出態様制御処理(ステップS1519)において実行される第三動作制御処理(ステップS1505)について
図56から
図59を用いて説明する。
【0565】
(ステップS1505−1)
図56に示すように、サブCPU330aは、第三動作制御処理が開始されると、まず、第三動作実行中フラグがオン状態か否かを判定する。第三動作実行中フラグは、サブRAM330cの所定の記憶領域に設けられている。第三動作実行中フラグは、第三動作態様による演出操作装置4および演出役物装置202の少なくとも一方の動作が実行中であるか否かを示すフラグである。第三動作実行中フラグのオン状態は、第三動作態様による演出操作装置4および演出役物装置202の少なくとも一方の動作が実行中であることを示す。第三動作実行中フラグのオフ状態は、第三動作態様による演出操作装置4および演出役物装置202のいずれの動作も実行中でないことを示す。
【0566】
サブCPU330aは、サブRAM330cの所定の記憶領域に設けられた第三動作実行中フラグがオン状態であると判定した場合(YES)には、処理をステップS1505−11に移行する。一方、サブCPU330aは、サブRAM330cの所定の記憶領域に設定された第三動作実行中フラグがオン状態でない(オフ状態である)と判定した場合(NO)には、処理をステップS1505−3に移行する。
【0567】
ところで、第三動作態様には、演出操作装置4が上昇する上昇駆動と、入力操作部41が振動した後に引き金を引いて弾丸の発射の反動によって拳銃が跳ね上げられる状態を模した動作態様で演出操作装置4の入力操作部41を駆動する仕掛駆動と、演出操作装置4が下降する下降駆動の3つの駆動態様が含まれる。第三動作制御処理では、当該上昇駆動、当該仕掛駆動および当該下降駆動がこの順で駆動されるように制御される。
【0568】
(ステップS1505−3)
サブCPU330aは、ステップS1505−3において上昇駆動の終了タイミングを判定するための判定値を設定(セット)し、ステップS1505−5に移行する。当該判定値は、例えばサブRAM330cの所定の記憶領域に設定される。第三動作態様による演出操作装置4の動作は、サブタイマ割込み処理が実行されるごとに進行されるように構成されている。サブタイマ割込み処理は所定の周期(例えば2ミリ秒)で実行されるため、遊技機100は、単発入賞フラッシュ予告演出の実行期間と同様に、上昇駆動の実行期間をサブタイマ割込み処理の実行周期で除算した除算値に変換してサブRAM330cの所定の記憶領域に記憶している。
【0569】
サブCPU330aは、実行中の演出態様の単発予告実行期間カウンタの現時点でのカウンタ値から第三動作態様の実行期間の除算値を減算した値を、第三動作態様の終了タイミングの判定値としてセットする。したがって、第三動作態様の終了タイミングの判定値は、判定値をセットした時点での演出態様の単発予告実行期間カウンタのカウンタ値よりも第三動作態様の実行期間分だけ進んだ値となる。
【0570】
(ステップS1505−5)
サブCPU330aは、上昇駆動開始コマンドを作成して送信バッファに設定(セット)し、処理をステップS1505−7に移行する。上昇駆動開始コマンドは、単発入賞フラッシュ予告演出において上昇駆動による動作を開始させるためのコマンドである。上昇駆動開始コマンドには、演出操作装置4の上昇を開始させるための情報が含まれる。
【0571】
可動体制御部370は、サブCPU330aから上昇駆動開始コマンドを受信すると、演出操作装置4の昇降ユニット42の昇降を駆動するためのモータテーブル(以下、「昇降モータテーブル」と称する場合がある)に基づいて、昇降ユニット42を駆動するモータを動作させる。昇降モータテーブルは、単発入賞フラッシュ予告演出制御処理のステップS1500−15において作成されて送信された開始コマンドに含まれており、第一動作態様モータテーブルと同様に構成(アクセスタイミングに対応付けられたモータの回転速度や回転方向の具体的数値は異なる)されている。可動体制御部370は、サブCPU330aから上昇駆動開始コマンドを受信すると、昇降モータテーブルのアクセスタイミングに設定された最小値(例えば「1」)に対応付けられたモータの回転速度や回転方向に基づいて、昇降ユニット42の昇降を駆動するモータを動作させる。これにより、昇降ユニット42の上昇駆動が開始され、演出操作装置4の上昇が開始される。
【0572】
(ステップS1505−7)
サブCPU330aは、ステップS1505−7において、例えばサブRAM330cに設けられた上昇駆動実行中フラグをオン状態に設定(セット)し、処理をステップS1505−9に移行する。上昇駆動実行中フラグは、演出操作装置4が上昇中であるか否かを示すフラグである。上昇駆動実行中フラグのオン状態は、演出操作装置4の上昇動作が実行中であることを示す。第三動作実行中フラグのオフ状態は、演出操作装置4の上昇動作が実行中でないことを示す。
【0573】
(ステップS1505−9)
サブCPU330aは、ステップS1505−9において、サブRAM330cに設けられた第三動作実行中フラグをオン状態に設定(セット)し、第三動作制御処理を終了して当該第三動作制御処理を読み出した処理に戻る。例えば、
図52に示す第四演出態様制御処理および
図53に示す第五演出態様制御処理における第三動作制御処理のいずれの場合も、サブCPU330aは、ステップS1505−9の処理が終了すると、第四演出態様制御処理および第五演出態様制御処理を終了し、処理を継続入賞フラッシュ予告演出制御処理(ステップS1600)に移行する。
【0574】
(ステップS1505−11)
サブCPU330aは、サブRAM330cの所定の記憶領域に設けられた上昇駆動実行中フラグがオン状態か否かを判定し、当該フラグがオン状態であると判定した場合(YES)には、処理をステップS1505−21(
図57参照)に移行し、当該フラグがオン状態でない(オフ状態である)と判定した場合(NO)には、処理をステップS1505−13に移行する。
【0575】
(ステップS1505−13)
サブCPU330aは、例えばサブRAM330cの所定の記憶領域に設けられた仕掛駆動開始フラグがオン状態か否かを判定する。仕掛駆動開始フラグは、上昇駆動の終了後であって仕掛駆動が実行前の状態を示すフラグである。このため、仕掛駆動開始フラグは、第三動作態様において演出操作装置4の動作態様を上昇駆動から仕掛駆動に切り替える契機を与えるフラグとして用いられる。
【0576】
サブCPU330aは、仕掛駆動開始フラグがオン状態であると判定した場合(YES)には、処理をステップS1505−31(
図58参照)に移行し、当該フラグがオン状態でない(オフ状態である)と判定した場合(NO)には、処理をステップS1505―15に移行する。
【0577】
(ステップS1505−15)
サブCPU330aは、例えばサブRAM330cの所定の記憶領域に設けられた仕掛駆動実行中フラグがオン状態か否かを判定する。仕掛駆動実行中フラグは、仕掛駆動の態様で演出操作装置4の動作が実行中であるか否かを示すフラグである。
【0578】
サブCPU330aは、仕掛駆動実行中フラグがオン状態であると判定した場合(YES)には、処理をステップS1505−39(
図58参照)に移行し、当該フラグがオン状態でない(オフ状態である)と判定した場合(NO)には、処理をステップS1505―17に移行する。
【0579】
(ステップS1505−17)
サブCPU330aは、例えばサブRAM330cの所定の記憶領域に設けられた下降駆動開始フラグがオン状態か否かを判定する。下降動作開始フラグは、第三動作態様において演出操作装置4の動作態様を仕掛駆動から下降駆動に切り替える契機を与えるフラグとして用いられる。
【0580】
サブCPU330aは、下降駆動開始フラグがオン状態であると判定した場合(YES)には、処理をステップS1505−49(
図59参照)に移行し、当該フラグがオン状態でない(オフ状態である)と判定した場合(NO)には、処理をステップS1505―19に移行する。
【0581】
(ステップS1505−19)
サブCPU330aは、例えばサブRAM330cの所定の記憶領域に設けられた下降駆動実行中フラグがオン状態か否かを判定する。下降駆動実行中フラグは、演出操作装置4が下降中であるか否かを示すフラグである。
【0582】
サブCPU330aは、下降駆動実行中フラグがオン状態であると判定した場合(YES)には、処理をステップS1505−57(
図59参照)に移行し、当該フラグがオン状態でない(オフ状態である)と判定した場合(NO)には、第三動作制御処理を終了して当該第三動作制御処理を読み出した処理に戻る。
【0583】
(ステップS1505−21)
図57に示すように、サブCPU330aは、上昇駆動の終了タイミングであるか否を判定する。サブCPU330aは、実行中の演出態様の単発予告実行期間カウンタの現時点でのカウンタ値と、ステップS1505−3においてセットした判定値とを比較する。上述のとおり、当該判定値は、当該判定値が設定された時の演出態様の単発予告実行期間カウンタのカウンタ値よりも上昇駆動の駆動態様での演出操作装置4の実行期間だけ進んだ値である。このため、実行中の演出態様の単発予告実行期間カウンタの現時点でのカウンタ値と当該判定値とが一致する場合には、上昇駆動の駆動態様での単発入賞フラッシュ予告演出(すなわち、演出操作装置4の上昇動作)の実行期間が終了したタイミングとなる。
【0584】
このため、サブCPU330aは、実行中の演出態様の単発予告実行期間カウンタの現時点でのカウンタ値と当該判定値とが一致すると判定した場合には、上昇駆動の終了タイミングであると判定し(YES)、処理をステップS1505−23に移行する。一方、サブCPU330aは、実行中の演出態様の単発予告実行期間カウンタの現時点でのカウンタ値と当該判定値とが一致しないと判定した場合には、上昇駆動の終了タイミングでないと判定し(NO)、処理をステップS1505−29に移行する。
【0585】
(ステップS1505−23)
サブCPU330aは、上昇駆動終了コマンドを作成して送信バッファに設定(セット)し、処理をステップS1505−25に移行する。上昇駆動終了コマンドには、演出操作装置4の上昇動作が終了するタイミングであることを示す情報が含まれる。当該上昇駆動終了コマンドを受信した可動体制御部370は、演出操作装置4の昇降ユニット42を昇降させるモータを昇降モータテーブルに基づいて制御することを停止する。これにより、演出操作装置4は、上昇動作を完了する。
【0586】
(ステップS1505−25)
サブCPU330aは、サブRAM330cの所定の記憶領域に設けられた上昇駆動実行中フラグをオフ状態に設定(セット)し、処理をステップS1505−27に移行する。
【0587】
(ステップS1505−27)
サブCPU330aは、サブRAM330cの所定の記憶領域に設けられた仕掛駆動開始フラグをオン状態に設定(セット)して第三動作制御処理を終了して当該第三動作制御処理を読み出した処理に戻る。
【0588】
(ステップS1505−29)
サブCPU330aは、上昇駆動更新コマンドを作成して送信バッファに設定(セット)して第三動作制御処理を終了して当該第三動作制御処理を読み出した処理に戻る。上昇駆動更新コマンドは、実行中の演出態様における上昇駆動の駆動態様による単発入賞フラッシュ予告演出(すなわち演出操作装置4の上昇動作)を進行させるためのコマンドである。第三動作制御処理における上昇駆動は、ステップS1505−21において上昇駆動の終了タイミングであると判定されるまで、サブタイマ割込み処理が実行されるたびに処理され、ステップS1505−29が処理されるごとに上昇駆動更新コマンドが作成される。演出操作装置4の上昇動作を継続させるために、上昇駆動更新コマンドには、昇降モータテーブルにおいて参照させるアクセスタイミングの番号が含まれる。
【0589】
可動体制御部370は、上昇駆動更新コマンドがサブCPU330aから送信されるたびに当該上昇駆動更新コマンドに含まれる昇降モータテーブルにおいて参照させるアクセスタイミングの番号に基づいて、演出操作装置4の昇降ユニット42を昇降するモータを制御する。これにより、演出操作装置4は上昇し続ける。
【0590】
(ステップS1505−31)
図58に示すように、サブCPU330aは、ステップS1505−31において、サブRAM330cに設けられた仕掛駆動開始フラグをオフ状態に設定(セット)し、処理をステップS1505−33に移行する。
【0591】
(ステップS1505−33)
サブCPU330aは、ステップS1505−33において、仕掛駆動の終了タイミングを判定するための判定値を設定(セット)し、ステップS1505−35に移行する。当該判定値は、例えばサブRAM330cの所定の記憶領域に設定される。第三動作態様による演出操作装置4の動作は、サブタイマ割込み処理が実行されるごとに進行されるように構成されている。サブタイマ割込み処理は所定の周期(例えば2ミリ秒)で実行されるため、遊技機100は、単発入賞フラッシュ予告演出の実行期間と同様に、仕掛駆動の実行期間をサブタイマ割込み処理の実行周期で除算した除算値に変換してサブRAM330cの所定の記憶領域に記憶している。
【0592】
サブCPU330aは、実行中の演出態様の単発予告実行期間カウンタの現時点でのカウンタ値から仕掛駆動の実行期間の除算値を減算した値を、仕掛駆動の終了タイミングの判定値としてセットする。したがって、仕掛駆動の終了タイミングの判定値は、判定値をセットした時点での演出態様の単発予告実行期間カウンタのカウンタ値よりも仕掛駆動の実行期間分だけ進んだ値となる。
【0593】
(ステップS1505−35)
サブCPU330aは、仕掛駆動開始コマンドを作成して送信バッファに設定(セット)し、処理をステップS1505−37に移行する。仕掛駆動開始コマンドは、単発入賞フラッシュ予告演出において仕掛駆動によって演出操作装置4の入力操作部41の動作を開始させるためのコマンドである。仕掛駆動開始コマンドには、演出操作装置4の入力操作部41の仕掛駆動による動作を開始させるための情報が含まれる。
【0594】
可動体制御部370は、サブCPU330aから仕掛駆動開始コマンドを受信すると、演出操作装置4の入力操作部41を仕掛駆動の動作態様で駆動するためのモータテーブル(以下、「仕掛駆動モータテーブル」と称する場合がある)に基づいて、入力操作部41を駆動するモータを動作させる。仕掛駆動モータテーブルは、単発入賞フラッシュ予告演出制御処理のステップS1500−15において作成されて送信された開始コマンドに含まれており、第一動作態様モータテーブルと同様に構成(アクセスタイミングに対応付けられたモータの回転速度や回転方向の具体的数値は異なる)されている。可動体制御部370は、サブCPU330aから仕掛駆動開始コマンドを受信すると、仕掛駆動モータテーブルのアクセスタイミングに設定された最小値(例えば「1」)に対応付けられたモータの回転速度や回転方向に基づいて、可動部202aを駆動するモータを動作させる。これにより、入力操作部41の仕掛駆動が開始され、入力操作部41の振動が開始される。
【0595】
(ステップS1505−37)
サブCPU330aは、ステップS1505−37において、例えばサブRAM330cに設けられた仕掛駆動実行中フラグをオン状態に設定(セット)して第三動作制御処理を終了して当該第三動作制御処理を読み出した処理に戻る。
【0596】
(ステップS1505−39)
サブCPU330aは、仕掛駆動の終了タイミングであるか否を判定する。サブCPU330aは、実行中の演出態様の単発予告実行期間カウンタの現時点でのカウンタ値と、ステップS1505−33においてセットした判定値とを比較する。上述のとおり、当該判定値は、当該判定値が設定された時の演出態様の単発予告実行期間カウンタのカウンタ値よりも仕掛駆動の駆動態様での演出操作装置4の実行期間だけ進んだ値である。このため、実行中の演出態様の単発予告実行期間カウンタの現時点でのカウンタ値と当該判定値とが一致する場合には、仕掛駆動の駆動態様での単発入賞フラッシュ予告演出(すなわち、演出操作装置4の拳銃で弾丸を発射させた状態を模した動作)の実行期間が終了したタイミングとなる。
【0597】
このため、サブCPU330aは、実行中の演出態様の単発予告実行期間カウンタの現時点でのカウンタ値と当該判定値とが一致すると判定した場合には、仕掛駆動の終了タイミングであると判定し(YES)、処理をステップS1505−41に移行する。一方、サブCPU330aは、実行中の演出態様の単発予告実行期間カウンタの現時点でのカウンタ値と当該判定値とが一致しないと判定した場合には、仕掛駆動の終了タイミングでないと判定し(NO)、処理をステップS1505−47に移行する。
【0598】
(ステップS1505−41)
サブCPU330aは、仕掛駆動終了コマンドを作成して送信バッファに設定(セット)し、処理をステップS1505−43に移行する。仕掛駆動終了コマンドには、演出操作装置4の仕掛動作が終了するタイミングであることを示す情報が含まれる。当該仕掛駆動終了コマンドを受信した可動体制御部370は、演出操作装置4の入力操作部41を動作させるモータを仕掛駆動モータテーブルに基づいて制御することを停止する。これにより、演出操作装置4は、仕掛動作を完了する。
【0599】
(ステップS1505−43)
サブCPU330aは、サブRAM330cの所定の記憶領域に設けられた仕掛駆動実行中フラグをオフ状態に設定(セット)し、処理をステップS1505−45に移行する。
【0600】
(ステップS1505−45)
サブCPU330aは、サブRAM330cの所定の記憶領域に設けられた第二動作開始フラグをオン状態に設定(セット)して第三動作制御処理を終了して当該第三動作制御処理を読み出した処理に戻る。
【0601】
(ステップS1505−47)
サブCPU330aは、仕掛駆動更新コマンドを作成して送信バッファに設定(セット)して第三動作制御処理を終了して当該第三動作制御処理を読み出した処理に戻る。仕掛駆動更新コマンドは、実行中の演出態様における仕掛駆動の駆動態様による単発入賞フラッシュ予告演出(すなわち演出操作装置4の仕掛動作)を進行させるためのコマンドである。第三動作制御処理における仕掛駆動は、ステップS1505−39において仕掛駆動の終了タイミングであると判定されるまで、サブタイマ割込み処理が実行されるたびに処理され、ステップS1503−47が処理されるごとに仕掛駆動更新コマンドが作成される。演出操作装置4の仕掛動作を継続させるために、仕掛駆動更新コマンドには、仕掛モータテーブルにおいて参照させるアクセスタイミングの番号が含まれる。
【0602】
可動体制御部370は、仕掛駆動更新コマンドがサブCPU330aから送信されるたびに当該仕掛駆動更新コマンドに含まれる仕掛駆動モータテーブルにおいて参照させるアクセスタイミングの番号に基づいて、演出操作装置4の入力操作部41を動作するモータを制御する。これにより、演出操作装置4の入力操作部41は、振動、引き金部が引かれた状態を模した動作、および弾丸が発射された際の跳ね上げを模した動作で順次動き続ける。
【0603】
(ステップS1505−49)
図59に示すように、サブCPU330aは、ステップS1505−49において、サブRAM330cに設けられた下降駆動開始フラグをオフ状態に設定(セット)し、処理をステップS1505−51に移行する。
【0604】
(ステップS1505−51)
サブCPU330aは、ステップS1505−51において、下降駆動の終了タイミングを判定するための判定値を設定(セット)し、ステップS1505−53に移行する。当該判定値は、例えばサブRAM330cの所定の記憶領域に設定される。第三動作態様による演出操作装置4の動作は、サブタイマ割込み処理が実行されるごとに進行されるように構成されている。サブタイマ割込み処理は所定の周期(例えば2ミリ秒)で実行されるため、遊技機100は、単発入賞フラッシュ予告演出の実行期間と同様に、下降駆動の実行期間をサブタイマ割込み処理の実行周期で除算した除算値に変換してサブRAM330cの所定の記憶領域に記憶している。
【0605】
サブCPU330aは、実行中の演出態様の単発予告実行期間カウンタの現時点でのカウンタ値から下降駆動の実行期間の除算値を減算した値を、下降駆動の終了タイミングの判定値としてセットする。したがって、下降駆動の終了タイミングの判定値は、判定値をセットした時点での演出態様の単発予告実行期間カウンタのカウンタ値よりも下降駆動の実行期間分だけ進んだ値となる。
【0606】
(ステップS1505−53)
サブCPU330aは、下降駆動開始コマンドを作成して送信バッファに設定(セット)し、処理をステップS1505−55に移行する。下降駆動開始コマンドは、単発入賞フラッシュ予告演出において下降駆動によって演出操作装置4の動作を開始させるためのコマンドである。下降駆動開始コマンドには、演出操作装置4の昇降ユニット42の下降駆動による動作を開始させるための情報が含まれる。
【0607】
可動体制御部370は、サブCPU330aから下降駆動開始コマンドを受信すると、上昇駆動において昇降ユニット42の動作を停止した際の昇降モータテーブルのアクセスタイミングの値の次に設定されたアクセスタイミングの値に対応付けられたモータの回転方向などの情報に基づいて、昇降ユニット42を駆動するモータを動作させる。これにより、昇降ユニット42の下降駆動が開始され、演出操作装置4が下降を開始する。
【0608】
(ステップS1505−55)
サブCPU330aは、ステップS1505−55において、例えばサブRAM330cに設けられた下降駆動実行中フラグをオン状態に設定(セット)して第三動作制御処理を終了して当該第三動作制御処理を読み出した処理に戻る。
【0609】
(ステップS1505−57)
サブCPU330aは、下降駆動の終了タイミングであるか否を判定する。サブCPU330aは、実行中の演出態様の単発予告実行期間カウンタの現時点でのカウンタ値と、ステップS1505−51においてセットした判定値とを比較する。上述のとおり、当該判定値は、当該判定値が設定された時の演出態様の単発予告実行期間カウンタのカウンタ値よりも下降駆動の駆動態様での演出操作装置4の実行期間だけ進んだ値である。このため、実行中の演出態様の単発予告実行期間カウンタの現時点でのカウンタ値と当該判定値とが一致する場合には、下降駆動の駆動態様での単発入賞フラッシュ予告演出(すなわち、演出操作装置4の下降動作)の実行期間が終了したタイミングとなる。
【0610】
このため、サブCPU330aは、実行中の演出態様の単発予告実行期間カウンタの現時点でのカウンタ値と当該判定値とが一致すると判定した場合には、下降駆動の終了タイミングであると判定し(YES)、処理をステップS1505−59に移行する。一方、サブCPU330aは、実行中の演出態様の単発予告実行期間カウンタの現時点でのカウンタ値と当該判定値とが一致しないと判定した場合には、下降駆動の終了タイミングでないと判定し(NO)、処理をステップS1505−67に移行する。
【0611】
(ステップS1505−59)
サブCPU330aは、下降駆動終了コマンドを作成して送信バッファに設定(セット)し、処理をステップS1505−61に移行する。下降駆動終了コマンドには、演出操作装置4の下降動作が終了するタイミングであることを示す情報が含まれる。当該下降駆動終了コマンドを受信した可動体制御部370は、演出操作装置4の昇降ユニット42を動作させるモータを昇降モータテーブルに基づいて制御することを停止する。これにより、演出操作装置4は下降動作を完了する。
【0612】
(ステップS1505−61)
サブCPU330aは、サブRAM330cの所定の記憶領域に設けられた下降駆動実行中フラグをオフ状態に設定(セット)し、処理をステップS1505−63に移行する。
【0613】
(ステップS1505−63)
サブCPU330aは、サブRAM330cの所定の記憶領域に設けられた第三動作実行中フラグをオフ状態に設定(セット)し、処理をステップS1505−65に移行する。演出操作装置4の下降動作は、第三演出態様の最後の駆動態様であるため、サブCPU330aは、演出操作装置4の実行中の状態の解除とともに第三演出態様の実行中の状態を解除するために、第三動作実行中フラグをオフ状態に設定する。
【0614】
(ステップS1505−65)
サブCPU330aは、サブRAM330cの所定の記憶領域に設けられた第三動作終了フラグをオフ状態に設定(セット)し、第三動作制御処理を終了して当該第三動作制御処理を読み出した処理に戻る。
【0615】
(ステップS1505−67)
サブCPU330aは、下降駆動更新コマンドを作成して送信バッファに設定(セット)して第三動作制御処理を終了して当該第三動作制御処理を読み出した処理に戻る。下降駆動更新コマンドは、実行中の演出態様における下降駆動の駆動態様による単発入賞フラッシュ予告演出(すなわち演出操作装置4の下降動作)を進行させるためのコマンドである。第三動作制御処理における下降駆動は、ステップS1505−57において下降駆動の終了タイミングであると判定されるまで、サブタイマ割込み処理が実行されるたびに処理され、ステップS1505−67が処理されるごとに下降駆動更新コマンドが作成される。演出操作装置4の下降動作を継続させるために、下降駆動更新コマンドには、昇降モータテーブルにおいて参照させるアクセスタイミングの番号が含まれる。
【0616】
可動体制御部370は、下降駆動更新コマンドがサブCPU330aから送信されるたびに当該下降駆動更新コマンドに含まれる昇降モータテーブルにおいて参照させるアクセスタイミングの番号に基づいて、演出操作装置4の昇降ユニット42を昇降するモータを制御する。これにより、演出操作装置4は下降し続ける。
【0617】
次に、サブタイマ割込み処理(
図38参照)で実行される継続入賞フラッシュ予告演出制御処理(ステップS1600)について
図60を用いて説明する。
【0618】
(ステップS1600−1)
図60に示すように、サブCPU330aは、継続入賞フラッシュ予告演出制御処理が開始されると、まず、単発入賞フラッシュ予告演出開始フラグがオン状態か否かを判定する。サブCPU330aは、サブRAM330cに設定された単発入賞フラッシュ予告演出開始フラグがオン状態であると判定した場合(YES)には、後述するステップS1600−3からステップS1600−21およびステップS1610の処理を実行せずに、継続入賞フラッシュ予告演出制御処理を終了し、処理を保留表示制御処理(ステップS1700)に移行する。一方、サブCPU330aは、単発入賞フラッシュ予告演出開始フラグがオン状態でない(オフ状態である)と判定した場合(NO)には、処理をステップS1600−3に移行する。
【0619】
単発入賞フラッシュ予告演出開始フラグがオン状態に設定されていると、単発入賞フラッシュ予告演出が現時点では実行されていないものの、将来的に実行されることが決定されている。サブCPU330aは、2つ以上の入賞フラッシュ予告演出を同時期に実行しないために、単発入賞フラッシュ予告演出開始フラグがオン状態に設定されていると、継続入賞フラッシュ予告演出に関する制御処理を実行せずに継続入賞フラッシュ予告演出制御処理を終了するようになっている。
【0620】
(ステップS1600−3)
サブCPU330aは、ステップS1600−3において、サブRAM330cの所定の記憶領域に設けられた単発入賞フラッシュ予告演出に係る演出態様開始フラグおよび演出態様実行中フラグの状態に基づいて、単発入賞フラッシュ予告演出が実行中であるか否かを判定する。
【0621】
サブCPU330aは、単発入賞フラッシュ予告演出に係る演出態様開始フラグおよび演出態様実行中フラグの一方がオン状態であると判定した場合(YES)には、後述するステップS1600−5からステップS1600−21およびステップS1610の処理を実行せずに、継続入賞フラッシュ予告演出制御処理を終了し、処理を保留表示制御処理(ステップS1700)に移行する。一方、サブCPU330aは、継続入賞フラッシュ予告演出に係る演出態様開始フラグおよび演出態様実行中フラグの一方がオン状態でない(オフ状態である)と判定した場合(NO)には、処理をステップS1600−5に移行する。
【0622】
(ステップS1600−5)
サブCPU330aは、ステップS1600−5において、継続入賞フラッシュ予告演出開始フラグがオン状態か否かを判定する。サブCPU330aは、サブRAM330cに設定された継続入賞フラッシュ予告演出開始フラグがオン状態であると判定した場合(YES)には、処理をステップS1600−7に移行する。一方、サブCPU330aは、継続入賞フラッシュ予告演出開始フラグがオン状態でない(オフ状態である)と判定した場合(NO)には、処理をステップS1600−19に移行する。
【0623】
(ステップS1600−7)
サブCPU330aは、ステップS1600−7において、サブRAM330cの所定の記憶領域に設けられた継続入賞フラッシュ予告演出開始フラグをオフ状態に設定し、処理をステップS1600−9に移行する。
【0624】
(ステップS1600−9)
サブCPU330aは、ステップS1600−9において、継続入賞フラッシュ予告演出の演出態様を決定する継続入賞フラッシュ予告演出態様決定抽選を実行し、処理をステップS1600−11に移行する。サブCPU330aは、ステップS1600−9において、サブROM330bから読み出した単発入賞フラッシュ予告演出態様決定テーブル(
図41参照)と、例えばサブRAM330cから取得した入賞フラッシュ予告演出態様決定乱数とに基づいて、継続入賞フラッシュ予告演出の演出態様を決定する。
【0625】
サブCPU330aは、現在処理中のサブタイマ割込み処理におけるコマンド解析処理(ステップS1200)において解析した先読み指定コマンドに仮判定結果が大当たりであることを示す情報が含まれていた場合には、当たり時継続入賞フラッシュ予告演出態様決定テーブル(
図41(a)参照)をサブROM330bから読み出す。一方、サブCPU330aは、現在処理中のサブタイマ割込み処理におけるコマンド解析処理(ステップS1200)において解析した先読み指定コマンドに仮判定結果がハズレであることを示す情報が含まれていた場合には、ハズレ時継続入賞フラッシュ予告演出態様決定テーブル(
図41(b)参照)をサブROM330bから読み出す。
【0626】
(ステップS1600−11)
サブCPU330aは、ステップS1600−9において決定した継続入賞フラッシュ予告演出態様に係る演出態様開始フラグをオン状態に設定(セット)し、処理をステップS1600−13に移行する。継続入賞フラッシュ予告演出態様に係る演出態様開始フラグ(以下、「継続入賞フラッシュ予告演出態様開始フラグ」と略記する場合がある)は、例えばサブRAM330cの所定の記憶領域に設けられている。継続発入賞フラッシュ予告演出態様開始フラグは、第六演出態様から第八演出態様のそれぞれに対して設けられている。継続入賞フラッシュ予告演出態様開始フラグは、継続入賞フラッシュ予告演出の演出態様が決定されているものの、継続入賞フラッシュ予告演出が開始されていない状態(継続待機状態)であるか否かを示すフラグである。継続入賞フラッシュ予告演出態様開始フラグのオン状態は、当該継続待機状態であることを示す。継続入賞フラッシュ予告演出態様開始フラグのオフ状態は、継続入賞フラッシュ予告演出態様開始フラグに係る演出態様が継続入賞フラッシュ予告演出の演出態様に決定されていない状態を示す。
【0627】
例えば、第六演出態様用の継続入賞フラッシュ予告演出態様開始フラグがオン状態である場合には、継続入賞フラッシュ予告演出の演出態様として第六演出態様が決定さているものの、第六演出態様に係る継続入賞フラッシュ予告演出がいまだに実行されていない状態(開始前の状態)であることを示す。また、例えば、第六演出態様用の継続入賞フラッシュ予告演出態様開始フラグがオフ状態である場合には、継続入賞フラッシュ予告演出の演出態様として第六演出態様が決定さていないことを示す。
【0628】
(ステップS1600−13)
サブCPU330aは、保留数カウンタに初期値を設定(セット)し、処理をステップS1600−15)に移行する。継続入賞フラッシュ予告演出は、複数の特別図柄の図柄変動および複数の演出図柄の図柄変動に跨って実行される演出である。このため、継承入賞フラッシュ予告演出の実行契機となった第1始動口120または第2始動口122の入賞に係る特1保留または特2保留(すなわち対象保留)に係る図柄変動(すなわち対象変動)が開始されるまでの図柄変動を計測する必要がある。このため、遊技機100は、継続入賞フラッシュ予告演出において、対象変動が開始されるまでの図柄変動の回数を保留数カウンタによって計測するように構成されている。保留数カウンタは、例えばサブRAM330cの所定の記憶領域に設けられている。サブCPU330aは、遊技球が入球した始動口に対応する保留数を保留数カウンタの初期値として設定する。保留数カウンタは、サブCPU330aが変動パターンコマンドを受信したと判定すると保留数カウンタのカウンタ値が「1」減算されるようになっている。
【0629】
(ステップS1600−15)
サブCPU330aは、ステップS1600−9において決定した演出態様に係る継続入賞フラッシュ予告演出の実行期間カウンタに初期値を設定(セット)し、処理をステップS1600−17に移行する。継続入賞フラッシュ予告演出の実行期間カウンタによって計測される継続入賞フラッシュ予告演出の実行期間は、対象変動における実行期間である。対象変動が開始されるまでの継続入賞フラッシュ予告演出の実行期間は、ステップS1600−13で初期値が設定された保留数カウンタによって計測される。以下、演出態様に係る継続入賞フラッシュ予告演出の実行期間のうちの対象変動における実行期間を「継続予告実行期間」と略記する場合がある。
【0630】
継続入賞フラッシュ予告演出は、サブタイマ割込み処理が実行されるごとに進行されるように構成されている。サブタイマ割込み処理は所定の周期(例えば2ミリ秒)で実行されるため、遊技機100は、演出態様に係る継続予告実行期間を、サブタイマ割込み処理の実行周期で除算した除算値に変換してサブRAM330cの所定の記憶領域に記憶している。遊技機100は、継続入賞フラッシュ予告演出の演出態様ごとに継続予告実行期間の除算値をサブRAM330cの所定の記憶領域に記憶している。
【0631】
サブCPU330aは、ステップS1600−9においてオン状態に設定した継続入賞フラッシュ予告演出態様開始フラグと同じ演出態様に係る継続入賞フラッシュ予告演出の対象変動における実行期間を計測するカウンタの初期値として、当該演出態様の継続予告実行期間の除算値をセットする。例えば、第六演出態様に係る継続入賞フラッシュ予告演出態様開始フラグがオン状態に設定されている場合には、サブCPU330aは、第六演出態様の継続予告実行期間カウンタの初期値として、第六演出態様の継続予告実行期間の除算値をセットする。
【0632】
(ステップS1600−17)
サブCPU330aは、ステップS1600−9において決定した演出態様に係る継続入賞フラッシュ予告演出の開始コマンドを作成して送信バッファに設定(セット)し、継続入賞フラッシュ予告演出制御処理を終了し、処理を保留表示制御処理(ステップS1700)に移行する。ステップS1600−17において作成される開始コマンドには、決定された演出態様に係る継続入賞フラッシュ予告演出において動作する演出操作装置4および演出役物装置202に設けられた駆動用のモータを動作させるモータ動作テーブル(不図示)や演出役物装置202に設けられた光源を駆動するためのタイムテーブルなどの情報が含まれる。送信バッファに設定された当該開始コマンドは、サブタイマ割込み処理の出力制御処理(ステップS1100−7)において可動体制御部370などに送信される。
【0633】
(ステップS1600−19)
サブCPU330aは、ステップS1600−19において、継続入賞フラッシュ予告演出態様開始フラグがオン状態か否かを判定する。サブCPU330aは、第六演出態様から第八演出態様に係る継続入賞フラッシュ予告演出態様開始フラグのいずれかがオン状態であると判定した場合(YES)には、処理をステップS1610に移行する。一方、サブCPU330aは、第六演出態様から第八演出態様に係る継続入賞フラッシュ予告演出態様開始フラグのいずれもがオン状態でない(オフ状態)あると判定した場合(NO)には、処理をステップS1600−21に移行する。
【0634】
(ステップS1600−21)
サブCPU330aは、ステップS1600−21において、継続入賞フラッシュ予告演出態様に係る演出態様実行中フラグがオン状態か否かを判定する。継続入賞フラッシュ予告演出態様に係る演出態様実行中フラグ(以下、「継続入賞フラッシュ予告演出態様実行中フラグ」と略記する場合がある)は、例えばサブRAM330cの所定の記憶領域に設けられている。継続入賞フラッシュ予告演出態様実行中フラグは、第六演出態様から第八演出態様のそれぞれに対して設けられている。継続入賞フラッシュ予告演出態様実行中フラグは、継続入賞フラッシュ予告演出の演出態様が実行中であるか否かを示すフラグである。継続入賞フラッシュ予告演出態様実行中フラグのオン状態は、継続入賞フラッシュ予告演出態様実行中フラグに係る演出態様の継続入賞フラッシュ予告演出が実行中であることを示す。一方、継続入賞フラッシュ予告演出態様実行中フラグのオフ状態は、継続入賞フラッシュ予告演出態様実行中フラグに係る演出態様の継続入賞フラッシュ予告演出が実行中でないことを示す。
【0635】
例えば、第六演出態様用の継続入賞フラッシュ予告演出態様実行中フラグがオン状態である場合には、第六演出態様による継続入賞フラッシュ予告演出が実行中であることを示す。また、例えば、第六演出態様用の継続入賞フラッシュ予告演出態様開始フラグがオフ状態である場合には、第六演出態様による継続入賞フラッシュ予告演出が実行中でないことを示す。
【0636】
サブCPU330aは、第六演出態様から第八演出態様用のいずれかの継続入賞フラッシュ予告演出態様実行中フラグがオン状態であると判定した場合(YES)には、処理をステップS1610に移行する。一方、サブCPU330aは、第六演出態様から第八演出態様用のいずれの継続入賞フラッシュ予告演出態様実行中フラグもオン状態でない(オフ状態である)と判定した場合(NO)には、継続入賞フラッシュ予告演出制御処理を終了し、処理を保留表示制御処理(ステップS1700)に移行する。
【0637】
ステップS1600−19およびステップS1600−21は、継続入賞フラッシュ予告演出が、待機状態でも実行中でもなく、継続入賞フラッシュ予告演出制御処理を実行する必要がない場合に、当該処理を終了するために設定されている。
【0638】
(ステップS1610)
サブCPU330aは、ステップS1610において継続入賞フラッシュ予告演出更新処理を実行して継続入賞フラッシュ予告演出制御処理を終了し、処理を保留表示制御処理(ステップS1700)に移行する。継続入賞フラッシュ予告演出更新処理では、実行中の継続入賞フラッシュ予告演出を更新(進行)するための処理が実行される。
【0639】
次に、継続入賞フラッシュ予告演出制御処理(ステップS1600)における継続入賞フラッシュ予告演出更新処理ついて
図61から
図63を用いて説明する。
【0640】
(ステップS1610−1)
図61に示すように、サブCPU330aは、継続入賞フラッシュ予告演出更新処理が開始されると、まず、第六演出態様用の継続入賞フラッシュ予告演出態様開始フラグ(以下、「第六演出態様開始フラグ」と略記する場合がある)がオン状態か否かを判定する。サブCPU330aは、サブRAM330cの所定の記憶領域に設けられた第六演出態様開始フラグがオン状態であると判定した場合(YES)には、処理をステップS1610−3に移行する。一方、サブCPU330aは、サブRAM330cの所定の記憶領域に設けられた第六演出態様開始フラグがオン状態でない(オフ状態である)と判定した場合(NO)には、処理をステップS1610−7に移行する。
【0641】
(ステップS1610−3)
サブCPU330aは、例えばサブRAM330cの所定の記憶領域に設けられた第六演出態様開始フラグをオフ状態に設定し、処理をステップS1610−5に移行する。
【0642】
(ステップS1610−5)
サブCPU330aは、例えばサブRAM330cの所定の記憶領域に設けられた第六演出態様用の継続入賞フラッシュ予告演出態様実行中フラグ(以下、「第六演出態様実行中フラグ」と略記する場合がある)をオン状態に設定し、処理をステップS1511に移行する。第六演出態様実行中フラグがオン状態に設定されることにより、第六演出態様による継続入賞フラッシュ予告演出が実行している状態に移行される。
【0643】
(ステップS1511)
継続入賞フラッシュ予告演出更新処理において実行される第一演出態様制御処理(ステップS1511)での処理は、単発入賞フラッシュ予告演出更新処理において実行される第一演出態様制御処理(ステップS1511)での処理とほぼ同様であるため、説明は省略する。継続入賞フラッシュ予告演出更新処理において実行される第一演出態様制御処理では、ステップS1511−5(
図49参照)において実行中の演出態様のフラグとして、第一演出態様実行中フラグおよび第六演出態様実行中フラグがオフ状態に設定される。サブCPU330aは、第一演出態様制御処理が終了すると、保留表示制御処理(ステップS1700)に移行する。
【0644】
(ステップS1610−7)
サブCPU330aは、ステップS1610−7において、サブRAM330cの所定の記憶領域に設けられた第六演出態様実行中フラグがオン状態か否かを判定し、当該フラグがオン状態であると判定した場合(YES)には、処理をステップS1610−9に移行し、当該フラグがオン状態でない(オフ状態である)と判定した場合(NO)には、処理をステップS1610−19(
図62参照)に移行する。
【0645】
サブCPU330aは、第六演出態様開始フラグがオン状態でなく(ステップS1610−1のNO)、第六演出態様実行中フラグがオン状態である(ステップS1610−7のYES)と判定した場合、第六演出態様による継続入賞フラッシュ予告演出が対象変動において実行されているのか、あるいは対象変動の前の図柄変動において実行されているのかの判定に移行する。
【0646】
一方、サブCPU330aは、第六演出態様開始フラグがオン状態でなく(ステップS1610−1のNO)、第六演出態様実行中フラグもオン状態でない(ステップS1610−7のNO)と判定した場合、第六演出態様に係る継続入賞フラッシュ予告演出が待機状態でも実行中の状態でもないと判定し、第七演出態様に係る継続入賞フラッシュ予告演出が待機状態または実行中のいずれかの状態であるかの判定に移行する。
【0647】
(ステップS1610−9)
サブCPU330aは、現在処理中のサブタイマ割込み処理のコマンド解析処理(ステップS1200)における変動パターンコマンド受信処理において変動パターンコマンドを受信していたか否かを判定する。サブCPU330aは、変動パターンコマンドを受信していたと判定した場合(YES)には、処理をステップS1610−11に移行する。一方、サブCPU330aは、変動パターンコマンドを受信していなかったと判定した場合(NO)には、処理をステップS1610−17に移行する。
【0648】
(ステップS1610−11)
サブCPU330aは、サブRAM330cに設けられた保留数カウンタのカウンタ値から1を減算し、処理をステップS1610−13に移行する。副制御基板330が変動パターンコマンドを受信するタイミングは、新たな特別図柄の図柄変動が開始されるタイミングである。このため、サブCPU330aは、ステップS1610−9において変動パターンコマンドを受信したと判定した場合には、対象変動までの図柄変動の個数をカウントする保留数カウンタを更新するために、保留数カウンタのカウンタ値から1を減算する。
【0649】
(ステップS1610−13)
サブCPU330aは、ステップS1610−11において1を減算した後の保留数カウンタのカウンタ値が0であるか否かを判定し、当該カウンタ値が0であると判定した場合(YES)には、ステップS1511に移行し、当該カウンタ値が0でないと判定した場合(NO)には、処理をステップS1610−15に移行する。1を減算した後の保留数カウンタのカウンタ値が0となるタイミングは、対象変動が開始されるタイミングである。また、対象変動における第六演出態様に係る継続入賞フラッシュ予告演出の演出態様は、第一演出態様に係る単発入賞フラッシュ予告演出の演出態様と同様である(
図40および
図41参照)。このため、サブCPU330aは、ステップS1610−13において保留数カウンタのカウンタ値が0であると判定した場合には、対象変動における第六演出態様に係る継続入賞フラッシュ予告演出を実行するために、第一演出態様制御処理(ステップS1511)に処理を移行する。
【0650】
(ステップS1610−15)
サブCPU330aは、第六演出態様更新コマンドを作成して送信バッファに設定(セット)して継続入賞フラッシュ予告演出更新処理を終了し、処理を保留表示制御処理(ステップS1700)に移行する。ステップS1610−11において1を減算した後の保留数カウンタのカウンタ値が0でないタイミングは、対象変動までに実行される図柄変動の回数が減少したタイミングである。このため、第六演出態様更新コマンドには、対象変動前の図柄変動における演出態様(すなわち第一動作態様)で継続入賞フラッシュ予告演出を継続するための情報が含まれる。
【0651】
第六演出態様更新コマンドを受信した可動体制御部370は、第一動作態様で継続入賞フラッシュ予告演出を継続するために、演出役物装置202の可動部202aを駆動するモータを第一動作態様モータテーブルに基づいて、演出役物装置202の可動部202aを制御する。当該第一動作態様モータテーブルは、継続入賞フラッシュ予告演出制御処理のステップS1600−7において作成されて可動体制御部370に送信された開始コマンドに含まれている。これにより、演出役物装置202の可動部202aは、現在のサブタイマ割込み処理よりも前に実行されたサブタイマ割込み処理における継続入賞フラッシュ予告演出更新処理の第一演出態様制御処理(ステップS1511)において開始していた小刻みな開閉による振動を継続する。
【0652】
(ステップS1610−17)
サブCPU330aは、先読み対象の図柄変動演出(すなわち対象変動の図柄変動演出)が実行中か否かを判定し、先読み対象の図柄変動演出が実行中であると判定した場合(YES)には、処理をステップS1511に移行し、先読み対象の図柄変動演出が実行中でないと判定した場合(NO)には、処理をステップS1610−15に移行する。第六演出態様実行中フラグがオン状態であり(ステップS1610−7のYES)、かつ保留数カウンタのカウンタ値が0である場合は、先読み対象の図柄変動演出が実行中である状態を示す。一方、第六演出態様実行中フラグがオン状態であり(ステップS1610−7のYES)、かつ保留数カウンタのカウンタ値が0でない場合は、対象変動より前の図柄変動演出が実行中である状態を示す。
【0653】
このため、サブCPU330aは、先読み対象の図柄変動演出が実行中であると判定した場合には、対象変動における第六演出態様による継続入賞フラッシュ予告演出の演出態様を第一演出態様と同じ演出態様で実行するために、第一演出態様制御処理(ステップS1511)に処理を移行する。一方、サブCPU330aは、先読み対象の図柄変動演出よりも前の図柄変動演出が実行中であると判定した場合には、第六演出態様による継続入賞フラッシュ予告演出の開始時の演出態様を継続するために、第六演出態様更新コマンドを作成する処理(ステップS1610−15)に移行する。
【0654】
(ステップS1610−19)
図62に示すように、サブCPU330aは、ステップS1610−19において、第七演出態様用の継続入賞フラッシュ予告演出態様開始フラグ(以下、「第七演出態様開始フラグ」と略記する場合がある)がオン状態か否かを判定する。サブCPU330aは、サブRAM330cの所定の記憶領域に設けられた第七演出態様開始フラグがオン状態であると判定した場合(YES)には、処理をステップS1610−21に移行する。一方、サブCPU330aは、サブRAM330cの所定の記憶領域に設けられた第七演出態様開始フラグがオン状態でない(オフ状態である)と判定した場合(NO)には、処理をステップS1610−25に移行する。
【0655】
(ステップS1610−21)
サブCPU330aは、例えばサブRAM330cの所定の記憶領域に設けられた第七演出態様開始フラグをオフ状態に設定し、処理をステップS1610−23に移行する。
【0656】
(ステップS1610−23)
サブCPU330aは、例えばサブRAM330cの所定の記憶領域に設けられた第七演出態様用の継続入賞フラッシュ予告演出態様実行中フラグ(以下、「第七演出態様実行中フラグ」と略記する場合がある)をオン状態に設定し、処理をステップS1515に移行する。第七演出態様実行中フラグがオン状態に設定されることにより、第七演出態様による継続入賞フラッシュ予告演出が実行している状態に移行される。
【0657】
(ステップS1515)
継続入賞フラッシュ予告演出更新処理において実行される第三演出態様制御処理(ステップS1515)での処理は、単発入賞フラッシュ予告演出更新処理において実行される第三演出態様制御処理(ステップS1515)での処理とほぼ同様であるため、説明は省略する。継続入賞フラッシュ予告演出更新処理において実行される第三演出態様制御処理では、ステップS1515−9(
図51参照)において実行中の演出態様のフラグとして、第三演出態様実行中フラグおよび第七演出態様実行中フラグがオフ状態に設定される。サブCPU330aは、第三演出態様制御処理が終了すると、保留表示制御処理(ステップS1700)に移行する。
【0658】
(ステップS1610−25)
サブCPU330aは、ステップS1610−25において、サブRAM330cの所定の記憶領域に設けられた第七演出態様実行中フラグがオン状態か否かを判定し、当該フラグがオン状態であると判定した場合(YES)には、処理をステップS1610−27に移行し、当該フラグがオン状態でない(オフ状態である)と判定した場合(NO)には、処理をステップS1610−37(
図63参照)に移行する。
【0659】
サブCPU330aは、第七演出態様開始フラグがオン状態でなく(ステップS1610−19のNO)、第七演出態様実行中フラグがオン状態である(ステップS1610−25のYES)と判定した場合、第七演出態様による継続入賞フラッシュ予告演出が対象変動において実行されているのか、あるいは対象変動の前の図柄変動において実行されているのかの判定に移行する。
【0660】
一方、サブCPU330aは、第七演出態様開始フラグがオン状態でなく(ステップS1610−19のNO)、第七演出態様実行中フラグもオン状態でない(ステップS1610−25のNO)と判定した場合、第七演出態様に係る継続入賞フラッシュ予告演出が待機状態でも実行中の状態でもないと判定し、第八演出態様に係る継続入賞フラッシュ予告演出が待機状態または実行中のいずれかの状態であるかの判定に移行する。
【0661】
(ステップS1610−27)
サブCPU330aは、現在処理中のサブタイマ割込み処理のコマンド解析処理(ステップS1200)における変動パターンコマンド受信処理において変動パターンコマンドを受信していたか否かを判定する。サブCPU330aは、変動パターンコマンドを受信していたと判定した場合(YES)には、処理をステップS1610−29に移行する。一方、サブCPU330aは、変動パターンコマンドを受信していなかったと判定した場合(NO)には、処理をステップS1610−35に移行する。
【0662】
(ステップS1610−29)
サブCPU330aは、サブRAM330cに設けられた保留数カウンタのカウンタ値から1を減算し、処理をステップS1610−31に移行する。副制御基板330が変動パターンコマンドを受信するタイミングは、新たな特別図柄の図柄変動が開始されるタイミングである。このため、サブCPU330aは、ステップS1610−27において変動パターンコマンドを受信したと判定した場合には、対象変動までの図柄変動の回数をカウントする保留数カウンタを更新するために、保留数カウンタのカウンタ値から1を減算する。
【0663】
(ステップS1610−31)
サブCPU330aは、ステップS1610−29において1を減算した後の保留数カウンタのカウンタ値が0であるか否かを判定し、当該カウンタ値が0であると判定した場合(YES)には、ステップS1515に移行し、当該カウンタ値が0でないと判定した場合(NO)には、処理をステップS1610−33に移行する。1を減算した後の保留数カウンタのカウンタ値が0となるタイミングは、対象変動が開始されるタイミングである。また、対象変動における第七演出態様に係る継続入賞フラッシュ予告演出の演出態様は、第三演出態様に係る単発入賞フラッシュ予告演出の演出態様と同様である(
図40および
図41参照)。このため、サブCPU330aは、ステップS1610−31において保留数カウンタのカウンタ値が0であると判定した場合には、対象変動における第七演出態様に係る継続入賞フラッシュ予告演出を実行するために、第三演出態様制御処理(ステップS1515)に処理を移行する。
【0664】
(ステップS1610−33)
サブCPU330aは、第七演出態様更新コマンドを作成して送信バッファに設定(セット)して継続入賞フラッシュ予告演出更新処理を終了し、処理を保留表示制御処理(ステップS1700)に移行する。ステップS1610−29において1を減算した後の保留数カウンタのカウンタ値が0でないタイミングは、対象変動までに実行される図柄変動の回数が減少したタイミングである。このため、第七演出態様更新コマンドには、対象変動前の図柄変動における演出態様(すなわち第一動作態様)で継続入賞フラッシュ予告演出を継続するための情報が含まれる。
【0665】
第七演出態様更新コマンドを受信した可動体制御部370は、第一動作態様で継続入賞フラッシュ予告演出を継続するために、演出役物装置202の可動部202aを駆動するモータを第一動作態様モータテーブルに基づいて、演出役物装置202の可動部202aを制御する。当該第一動作態様モータテーブルは、継続入賞フラッシュ予告演出制御処理のステップS1600−7において作成されて可動体制御部370に送信された開始コマンドに含まれている。これにより、演出役物装置202の可動部202aは、現在のサブタイマ割込み処理よりも前に実行されたサブタイマ割込み処理における継続入賞フラッシュ予告演出更新処理の第三演出態様制御処理(ステップS1511)において開始していた小刻みな開閉による振動を継続する。
【0666】
(ステップS1610−35)
サブCPU330aは、先読み対象の図柄変動演出(すなわち対象変動の図柄変動演出)が実行中か否かを判定し、先読み対象の図柄変動演出が実行中であると判定した場合(YES)には、処理をステップS1515に移行し、先読み対象の図柄変動演出が実行中でないと判定した場合(NO)には、処理をステップS1610−33に移行する。第七演出態様実行中フラグがオン状態であり(ステップS1610−25のYES)、かつ保留数カウンタのカウンタ値が0である場合は、先読み対象の図柄変動演出が実行中である状態を示す。一方、第七演出態様実行中フラグがオン状態であり(ステップS1610−25のYES)、かつ保留数カウンタのカウンタ値が0でない場合は、対象変動より前の図柄変動演出が実行中である状態を示す。
【0667】
このため、サブCPU330aは、先読み対象の図柄変動演出が実行中であると判定した場合には、対象変動における第七演出態様による継続入賞フラッシュ予告演出の演出態様を第三演出態様と同じ演出態様で実行するために、第三演出態様制御処理(ステップS1515)に処理を移行する。一方、サブCPU330aは、先読み対象の図柄変動演出よりも前の図柄変動演出が実行中であると判定した場合には、第七演出態様による継続入賞フラッシュ予告演出の開始時の演出態様を継続するために、第七演出態様更新コマンドを作成する処理(ステップS1610−33)に移行する。
【0668】
(ステップS1610−37)
図63に示すように、サブCPU330aは、ステップS1610−37において、第八演出態様用の継続入賞フラッシュ予告演出態様開始フラグ(以下、「第八演出態様開始フラグ」と略記する場合がある)がオン状態か否かを判定する。サブCPU330aは、サブRAM330cの所定の記憶領域に設けられた第八演出態様開始フラグがオン状態であると判定した場合(YES)には、処理をステップS1610−39に移行する。一方、サブCPU330aは、サブRAM330cの所定の記憶領域に設けられた第八演出態様開始フラグがオン状態でない(オフ状態である)と判定した場合(NO)には、処理をステップS1610−43に移行する。
【0669】
(ステップS1610−39)
サブCPU330aは、例えばサブRAM330cの所定の記憶領域に設けられた第八演出態様開始フラグをオフ状態に設定し、処理をステップS1610−41に移行する。
【0670】
(ステップS1610−41)
サブCPU330aは、例えばサブRAM330cの所定の記憶領域に設けられた第八演出態様用の継続入賞フラッシュ予告演出態様実行中フラグ(以下、「第八演出態様実行中フラグ」と略記する場合がある)をオン状態に設定し、処理をステップS1519に移行する。第八演出態様実行中フラグがオン状態に設定されることにより、第八演出態様による継続入賞フラッシュ予告演出が実行している状態に移行される。
【0671】
(ステップS1519)
継続入賞フラッシュ予告演出更新処理において実行される第五演出態様制御処理(ステップS1519)での処理は、単発入賞フラッシュ予告演出更新処理において実行される第五演出態様制御処理(ステップS1519)での処理とほぼ同様であるため、説明は省略する。継続入賞フラッシュ予告演出更新処理において実行される第五演出態様制御処理では、ステップS1519−15(
図53参照)において実行中の演出態様のフラグとして、第五演出態様実行中フラグおよび第八演出態様実行中フラグがオフ状態に設定される。サブCPU330aは、第五演出態様制御処理が終了すると、保留表示制御処理(ステップS1700)に移行する。
【0672】
(ステップS1610−43)
サブCPU330aは、ステップS1610−43において、サブRAM330cの所定の記憶領域に設けられた第八演出態様実行中フラグがオン状態か否かを判定し、当該フラグがオン状態であると判定した場合(YES)には、処理をステップS1610−45に移行し、当該フラグがオン状態でない(オフ状態である)と判定した場合(NO)には、継続入賞フラッシュ予告演出更新処理を終了し、保留表示制御処理(ステップS1700)に移行する。
【0673】
サブCPU330aは、第八演出態様開始フラグがオン状態でなく(ステップS1610−37のNO)、第八演出態様実行中フラグがオン状態である(ステップS1610−43のYES)と判定した場合、第八演出態様による継続入賞フラッシュ予告演出が対象変動において実行されているのか、あるいは対象変動の前の図柄変動において実行されているのかの判定に移行する。
【0674】
サブCPU330aは、第八演出態様開始フラグの状態を判定する(ステップS1610−37)前に、第六演出態様および第七演出態様のいずれの態様による継続入賞フラッシュ予告演出が待機状態でも実行中状態でもないと判定している。このため、サブCPU330aは、第八演出態様開始フラグがオン状態でなく(ステップS1610−37のNO)、第八演出態様実行中フラグもオン状態でない(ステップS1610−43のNO)と判定した場合には、継続入賞フラッシュ予告演出更新処理を終了する。
【0675】
(ステップS1610−45)
サブCPU330aは、現在処理中のサブタイマ割込み処理のコマンド解析処理(ステップS1200)における変動パターンコマンド受信処理において変動パターンコマンドを受信していたか否かを判定する。サブCPU330aは、変動パターンコマンドを受信していたと判定した場合(YES)には、処理をステップS1610−47に移行する。一方、サブCPU330aは、変動パターンコマンドを受信していなかったと判定した場合(NO)には、処理をステップS1610−53に移行する。
【0676】
(ステップS1610−47)
サブCPU330aは、サブRAM330cに設けられた保留数カウンタのカウンタ値から1を減算し、処理をステップS1610−49に移行する。副制御基板330が変動パターンコマンドを受信するタイミングは、新たな特別図柄の図柄変動が開始されるタイミングである。このため、サブCPU330aは、ステップS1610−45において変動パターンコマンドを受信したと判定した場合には、対象変動までの図柄変動の回数をカウントする保留数カウンタを更新するために、保留数カウンタのカウンタ値から1を減算する。
【0677】
(ステップS1610−49)
サブCPU330aは、ステップS1610−47において1を減算した後の保留数カウンタのカウンタ値が0であるか否かを判定し、当該カウンタ値が0であると判定した場合(YES)には、ステップS1519に移行し、当該カウンタ値が0でないと判定した場合(NO)には、処理をステップS1610−51に移行する。1を減算した後の保留数カウンタのカウンタ値が0となるタイミングは、対象変動が開始されるタイミングである。また、対象変動における第八演出態様に係る継続入賞フラッシュ予告演出の演出態様は、第五演出態様に係る単発入賞フラッシュ予告演出の演出態様と同様である(
図40および
図41参照)。このため、サブCPU330aは、ステップS1610−49において保留数カウンタのカウンタ値が0であると判定した場合には、対象変動における第八演出態様に係る継続入賞フラッシュ予告演出を実行するために、第五演出態様制御処理(ステップS1519)に処理を移行する。
【0678】
(ステップS1610−51)
サブCPU330aは、第八演出態様更新コマンドを作成して送信バッファに設定(セット)して継続入賞フラッシュ予告演出更新処理を終了し、処理を保留表示制御処理(ステップS1700)に移行する。ステップS1610−47において1を減算した後の保留数カウンタのカウンタ値が0でないタイミングは、対象変動までに実行される図柄変動の回数が減少したタイミングである。このため、第八演出態様更新コマンドには、対象変動前の図柄変動における演出態様(すなわち第一動作態様)で継続入賞フラッシュ予告演出を継続するための情報が含まれる。
【0679】
第八演出態様更新コマンドを受信した可動体制御部370は、第一動作態様で継続入賞フラッシュ予告演出を継続するために、第一動作態様モータテーブルに基づいて、演出役物装置202の可動部202aを制御する。当該第一動作態様モータテーブルは、演出役物装置202の可動部202aを駆動するモータを継続入賞フラッシュ予告演出制御処理のステップS1600−7において作成されて可動体制御部370に送信された開始コマンドに含まれている。これにより、演出役物装置202の可動部202aは、現在のサブタイマ割込み処理よりも前に実行されたサブタイマ割込み処理における継続入賞フラッシュ予告演出更新処理の第五演出態様制御処理(ステップS1519)において開始していた小刻みな開閉による振動を継続する。
【0680】
(ステップS1610−53)
サブCPU330aは、先読み対象の図柄変動演出(すなわち対象変動の図柄変動演出)が実行中か否かを判定し、先読み対象の図柄変動演出が実行中であると判定した場合(YES)には、処理をステップS1519に移行し、先読み対象の図柄変動演出が実行中でないと判定した場合(NO)には、処理をステップS1610−51に移行する。第八演出態様実行中フラグがオン状態であり(ステップS1610−43のYES)、かつ保留数カウンタのカウンタ値が0である場合は、先読み対象の図柄変動演出が実行中である状態を示す。一方、第八演出態様実行中フラグがオン状態であり(ステップS1610−43のYES)、かつ保留数カウンタのカウンタ値が0でない場合は、対象変動より前の図柄変動演出が実行中である状態を示す。
【0681】
このため、サブCPU330aは、先読み対象の図柄変動演出が実行中であると判定した場合には、対象変動における第八演出態様による継続入賞フラッシュ予告演出の演出態様を第五演出態様と同じ演出態様で実行するために、第五演出態様制御処理(ステップS1519)に処理を移行する。一方、サブCPU330aは、先読み対象の図柄変動演出よりも前の図柄変動演出が実行中であると判定した場合には、第八演出態様による継続入賞フラッシュ予告演出の開始時の演出態様を継続するために、第八演出態様更新コマンドを作成する処理(ステップS1610−51)に移行する。
【0682】
(単発入賞フラッシュ予告演出の演出態様例)
次に、本実施形態における単発入賞フラッシュ予告演出の演出態様例について、
図1から
図63を参照しつつ
図64および
図65を用いて説明する。本例では、単発入賞フラッシュ予告演出の演出態様として第二演出態様が決定された場合について説明する。
図64(a)から
図64(c)および
図65(a)から
図65(c)では、左側に演出表示部200aの表示態様が模式的に示され、右側に演出役物装置202および演出操作装置4が模式的に示されている。また、
図64(a)から
図64(c)および
図65(a)から
図65(c)では、演出表示部200aの表示態様と、演出役物装置202および演出操作装置4のそれぞれの動作態様がこの順に時系列で表されている。
【0683】
図64(a)中の左側に示すように、演出表示部200aの表示画面内のほぼ中央において、演出図柄210a,210b,210cが図中の上側から下側に向かう太矢印に示す方向に順次回転移動(スクロール)する演出図柄の図柄変動表示(図柄変動演出)が開始されている。実行中の図柄変動演出は、大役抽選の抽選結果がハズレに係るリーチなしの変動演出であるとする。さらに、演出表示部200aの表示画面内の右下には、保留消化画像221が表示されている。保留消化画像221は、メインRAM300cに設けられた第0記憶部に記憶された処理対象の第1保留に対応している。
【0684】
また、
図64(a)に示す時点では、第1特図保留記憶領域の第1記憶部から第4記憶部に記憶された第1保留に対応する保留表示画像が表示されていないため、入賞フラッシュ予告演出が実行されていない。このため、
図64(a)中の右側に示すように、演出役物装置202および演出操作装置4のいずれも動作していない。
【0685】
演出図柄210a,210b,210cの図柄変動演出の実行中に、第1始動口120に1個の遊技球が入球(入賞)したとする。そうすると、第1始動口120への遊技球の入球を契機として、主制御基板300におけるタイマ割込み処理(
図18参照)の取得時演出判定処理(
図24参照)において、特別図柄当り仮判定処理(ステップS536−3)が実行されて、例えば大役遊技の仮判定結果がハズレであったとする。この仮判定結果の情報は、先読み図柄種別指定コマンド(先読み指定コマンド)に含められて送信バッファにセットされ、タイマ割込み処理のポート出力処理(ステップS400−27)において副制御基板330に送信される。また、この送信バッファには、第1特図保留記憶領域の第1記憶部から第4記憶部に記憶された第1保留の保留数の情報(本例では「1」)を含むコマンドがセットされ、タイマ割込み処理のポート出力処理(ステップS400−27)において副制御基板330に送信される。
【0686】
先読み指定コマンドおよび保留数の情報を含むコマンドを受信したサブCPU330aは、サブタイマ割込み処理において入賞フラッシュ予告演出決定処理(ステップS1400)を実行する。
【0687】
入賞フラッシュ予告演出決定処理において、サブCPU330aは、先読み指定コマンドを受信したと判定し(ステップS1400−1)、いずれの演出態様の開始フラグや実行中フラグがオン状態でないため入賞フラッシュ予告演出が実行中でないと判定し(ステップS1400−3のNO)、演出操作装置4の操作演出が実行中でないと判定し(ステップS1400−5)、実行中の図柄変動演出はリーチなしの変動演出であるためスーパーリーチ演出が実行中でないと判定する(ステップS1400−7のNO)。
【0688】
次に、サブCPU330aは、入賞フラッシュ予告演出の実行可否決定抽選(ステップS1400−9)を実行し、例えば単発入賞フラッシュ予告演出を実行することを決定し、単発入賞フラッシュ予告演出開始フラグをオン状態に設定し(ステップS1400−13)、入賞フラッシュ予告演出決定処理を終了する。
【0689】
次に、サブCPU330aは、サブタイマ割込み処理における単発入賞フラッシュ予告演出制御処理(ステップS1500)を実行する。
【0690】
サブCPU330aは、単発入賞フラッシュ予告演出開始フラグがオン状態であると判定し(ステップS1500−5のYES)、単発入賞フラッシュ予告演出の演出態様の決定抽選を実行し(ステップS1500−9)、例えば単発入賞フラッシュ予告演出の演出態様を第二演出態様に決定したとする。
【0691】
次に、サブCPU330aは、第二演出態様開始フラグをオン状態に設定し(ステップS1500−11)、第二演出態様の単発予告実行期間カウンタに初期値を設定し(ステップS1500−13)、第二演出態様開始コマンドを作成して送信バッファに設定し(ステップS1500−15)、単発入賞フラッシュ予告演出制御処理を終了する。第二演出態様開始コマンドには、第二動作態様で演出役物装置202の可動部202aを可動させるモータを駆動するためのモータテーブルが含まれる。
【0692】
次に、サブCPU330aは、サブタイマ割込み処理における継続入賞フラッシュ予告演出制御処理(ステップS1500)を実行し、第二演出態様開始フラグがオン状態であって単発入賞フラッシュ予告演出が実行中であると判定し(ステップS1600−3のYES)、継続入賞フラッシュ予告演出制御処理を終了する。
【0693】
次に、サブCPU330aは、サブタイマ割込み処理における保留表示制御処理(ステップS1700)を実行し、第1始動口120に入賞して第1特図保留記憶領域の第1記憶部に記憶された第1保留に対応し演出表示部200aに表示される保留表示の表示態様を決定する。
【0694】
以上の処理が終了することにより、
図64(b)中の左側に示すように、演出表示部200aには、保留消化画像221の右隣に第1保留に対応する保留表示画像220aが表示される。
【0695】
また、
図64(b)の右側に示すように、保留表示画像220aが表示された時点では、演出役物装置202の可動部202aの動作は開始されない。また、第二演出態様では、演出操作装置4は、動作しないため、初期位置で皿付扉106aに配置されている。
【0696】
単発入賞フラッシュ予告演出を実行することが決定された入賞フラッシュ予告演出決定処理が実行されたサブタイマ割込み処理の次のサブタイマ割込み処理における単発入賞フラッシュ予告演出制御処理の単発入賞フラッシュ予告演出更新処理において、サブCPU330aは、第二演出態様開始フラグがオン状態であると判定し(ステップS1510−9のYES)、第二演出態様制御処理(ステップS1513)を実行する。
【0697】
サブCPU330aは、第二演出態様制御処理(
図50参照)において、まず、第二動作制御処理(ステップS1503)を実行する。第二動作制御処理(
図55参照)において、サブCPU330aは、第二動作実行中フラグがオン状態でないと判定し(ステップS1503−1のNO)、第二動作の終了タイミングの判定値を設定し(ステップS1503−3)、第二動作開始コマンドを作成し(ステップS1503−5)、第二動作実行中フラグをオン状態に設定する(ステップS1503−7)。第二動作開始コマンドには、演出役物装置202の可動部202aを閉状態から開状態への移行を開始するための情報が含まれる。図示は省略するが、以上の処理が実行されることにより、演出役物装置202の可動部202aが閉状態から開状態への移行を開始する。サブタイマ割込み処理の実行周期は2ミリ秒と極めて短い間隔であるため、演出表示部200aへの保留表示画像220aの表示と、演出役物装置202の可動部202aが閉状態から開状態への移行とが、同時に開始されたように遊技者には見える。これにより、遊技機100は、保留表示画像220aに対応する遊技球の第1始動口120への入球を契機に、演出役物装置202が動作を開始したものと遊技者に認識させることができる。
【0698】
その後、サブタイマ割込み処理が実行されるごとに、第二演出態様制御処理の第二動作制御処理(ステップS1503)において、第二演出態様の単発予告実行期間カウンタのカウンタ値と判定値とが一致していないと判定され(ステップS1503−9のNO)、第二動作更新コマンドを作成する(ステップS1503−25)。このため、時間が経過するごとに、演出役物装置202の左右の可動部202aの間隔が徐々に広くなる。
【0699】
ここで、さらに、第1始動口120に遊技球が入賞したとする。サブCPU330aは、サブタイマ割込み処理の入賞フラッシュ予告演出決定処理(ステップS1400)において、先読み指定コマンドを受信したと判定し(ステップS1400−1のYES)、第二演出態様実行中フラグがオン状態であって入賞フラッシュ予告演出の実行中であると判定し(ステップS1400−3のYES)、入賞フラッシュ予告演出決定処理を終了する。
【0700】
また、このサブタイマ割込み処理の保留表示制御処理(ステップS1700)において、サブCPU330aは、第1始動口120に入賞して第1特図保留記憶領域の第2記憶部に記憶された第1保留に対応し演出表示部200aに表示される保留表示の表示態様を決定する。
【0701】
これにより、
図64(c)中の左側に示すように、演出表示部200aには、保留表示画像220aの右隣に、第1特図保留記憶領域の第2記憶部に記憶された第1保留に対応する保留表示画像220bが表示される。一方、新たに第1始動口120に遊技球の入賞があっても、
図64(c)の右側に示すように、すでに開始されている単発入賞フラッシュ予告演出が継続して実行される。
【0702】
第二演出態様による入賞フラッシュ予告演出が開始されてから所定時間が経過した後に作成される第二動作更新コマンドには、演出役物装置202の光源の発光を開始する情報が含まれる(ステップS1503−25)。
【0703】
これにより、
図65(a)中の右側に示すように、演出役物装置202の可動部202aが全開した状態になるとともに光源の発光が開始される。
図65(a)では、演出役物装置202の光源が発光している状態が、星形の図形によって表されている。これにより、遊技機100は、演出役物装置202の可動部202aを全開するとともに光源を発光させることにより、第1始動口120への入賞を契機に開始された演出役物装置202の動作に注目していた遊技者の、保留表示画像220aに対応する第1保留が大当たりになる期待を高めることができる。
【0704】
その後、所定時間が経過すると、第二演出態様による単発入賞フラッシュ予告演出の終了タイミングになる。サブCPU330aは、第二動作制御処理において、第二動作の終了タイミングであると判定し(ステップS1503−9のYES)、第二動作終了コマンドを作成し(ステップS1503−11)、第二動作実行中フラグをオフ状態に設定し(ステップS1503−13)、第二動作終了フラグをオン状態に設定する(ステップS1503−15)。
【0705】
次に、サブCPU330aは、第二演出態様制御処理において、第二動作終了フラグがオン状態であると判定し(ステップS1513−1のYES)、第二動作終了フラグをオフ状態に設定し(ステップS1513−3)、第二演出態様実行中フラグをオフ状態に設定し(ステップS1513−5)、第二演出態様制御処理を終了する。
【0706】
これにより、
図65(b)中の右側に示すように、演出役物装置202の可動部202aは、閉状態となり、第二演出態様による単発入賞フラッシュ予告演出が終了する。また、
図64(b)中の左側に示すように、第二演出態様による単発入賞フラッシュ予告演出が終了した時刻においても、演出表示部200aには、演出図柄210a,210b,210cの図柄変動演出が継続されている。また、当該時刻において、保留表示画像220a,220bの表示が継続されている。
【0707】
第二演出態様による単発入賞フラッシュ予告演出が終了してから所定時間が経過すると、演出図柄210a,210b,210cの図柄変動演出の終了時刻となる。これにより、
図65(c)の左側に示すように、演出図柄210a,210b,210cは、「3」「8」「2」の表示態様で停止表示し、大役抽選の抽選結果がハズレであることが報知される。
【0708】
以上説明したように、本実施形態による遊技機100は、遊技領域116を流下する遊技球の入球によって大役抽選の実行契機を発生させる第1始動口120および第2始動口122と、大役抽選の抽選結果を事前に判定する特別図柄仮判定処理(仮判定処理の一例)を実行可能なメインCPU300a(仮判定手段の一例)と、遊技者が操作可能な演出操作装置4と、特別図柄仮判定処理によって仮判定処理が実行されたことを契機に演出操作装置4を制御可能な可動体制御部370(演出操作制御手段の一例)とを備えている。
【0709】
当該構成を備えた遊技機100によれば、第1始動口120または第2始動口122への遊技球の入球時に演出操作装置4を動作させることができるので、先読み演出の演出効果を高めることができる。これにより、遊技機100は、遊技者の遊技に対する興趣の向上を図ることができる。
【0710】
また、可動体制御部370は、演出操作装置4を遊技者に操作させる操作演出における一連の動作の少なくとも一部(本実施形態では全て)と同一の動作を、仮判定処理が実行されたことを契機に演出操作装置4に実行させることができる。これにより、遊技機100は、演出操作装置4の操作演出における動作(すなわち、演出操作装置4が上昇し、入力操作部41が振動して引き金部が引かれ弾丸発射時の反動による跳ね上げ、および演出操作装置4の下降する動作)と同様の動作を第1始動口120または第2始動口122への遊技球の入賞時に自動的に発生させることにより、大当たりになることの期待感の底上げと遊技性の向上が図られる。これにより、遊技機100は、遊技者の遊技に対する興趣の向上を図ることができる。
【0711】
本実施形態による遊技機100において、仮判定処理の一例である特別図柄仮判定処理が実行される取得時演出判定処理は、仮判定手段の一例に相当する。また、可動体制御部370を制御するサブCPU330aは、演出役物装置202を制御可能な演出役物制御手段の一例に相当する。
【0712】
(継続入賞フラッシュ予告演出の演出態様例)
次に、本実施形態における継続入賞フラッシュ予告演出の演出態様例について、
図1から
図63を参照しつつ
図66から
図69を用いて説明する。本例では、継続入賞フラッシュ予告演出の演出態様として第八演出態様が決定された場合について説明する。
図66(a)から
図66(c)、
図67(a)から
図67(c)、
図68(a)から
図68(c)および
図69(a)から
図69(c)では、左側に演出表示部200aの表示態様が模式的に示され、右側に演出役物装置202および演出操作装置4が模式的に示されている。また、
図66(a)から
図66(c)、
図67(a)から
図67(c)、
図68(a)から
図68(c)および
図69(a)から
図69(c)では、演出表示部200aの表示態様と、演出役物装置202および演出操作装置4のそれぞれの動作態様がこの順に時系列で表されている。
【0713】
図66(a)の左側に示すように、演出表示部200aの表示画面内のほぼ中央において、演出図柄210a,210b,210cが図中の上側から下側に向かう太矢印に示す方向に順次回転移動(スクロール)する演出図柄の図柄変動表示(図柄変動演出)が開始されている。実行中の図柄変動演出は、大役抽選の抽選結果がハズレに係るリーチなしの変動演出である。さらに、演出表示部200aの表示画面内の右下には、保留消化画像221が表示されている。保留消化画像221は、メインRAM300cに設けられた第0記憶部に記憶された処理対象の第1保留に対応している。
【0714】
また、
図66(a)に示す時点では、第1特図保留記憶領域の第1記憶部から第4記憶部に記憶された第1保留に対応する保留表示画像が表示されていないため、入賞フラッシュ予告演出が実行されていない。このため、
図66(a)中の右側に示すように、演出役物装置202および演出操作装置4のいずれも動作していない。
【0715】
演出図柄210a,210b,210cの図柄変動演出の実行中に、第1始動口120に1個の遊技球が入球(入賞)したとする。そうすると、第1始動口120への遊技球の入球を契機として、主制御基板300におけるタイマ割込み処理(
図18参照)の取得時演出判定処理(
図24参照)において、特別図柄当り仮判定処理(ステップS536−3)が実行されて、例えば大役遊技の仮判定結果が大当たりであったとする。この仮判定結果の情報は、先読み図柄種別指定コマンド(先読み指定コマンド)に含められて送信バッファにセットされ、タイマ割込み処理のポート出力処理(ステップS400−27)において副制御基板330に送信される。また、この送信バッファには、第1特図保留記憶領域の第1記憶部から第4記憶部に記憶された第1保留の保留数の情報(本例では「1」)を含むコマンドがセットされ、タイマ割込み処理のポート出力処理(ステップS400−27)において副制御基板330に送信される。
【0716】
先読み指定コマンドおよび保留数の情報を含むコマンドを受信したサブCPU330aは、サブタイマ割込み処理において入賞フラッシュ予告演出決定処理(ステップS1400)を実行する。
【0717】
入賞フラッシュ予告演出決定処理において、サブCPU330aは、先読み指定コマンドを受信したと判定し(ステップS1400−1)、いずれの演出態様の開始フラグや実行中フラグがオン状態でないため入賞フラッシュ予告演出の実行中でないと判定し(ステップS1400−3のNO)、演出操作装置4の操作演出が実行中でないと判定し(ステップS1400−5)、実行中の図柄変動演出はリーチなしの変動演出であるためスーパーリーチ演出が実行中でないと判定する(ステップS1400−7のNO)。
【0718】
次に、サブCPU330aは、入賞フラッシュ予告演出の実行可否決定抽選(ステップS1400−9)を実行し、例えば継続入賞フラッシュ予告演出を実行することを決定し、継続入賞フラッシュ予告演出開始フラグをオン状態に設定し(ステップS1400−13)、入賞フラッシュ予告演出決定処理を終了する。
【0719】
次に、サブCPU330aは、サブタイマ割込み処理における単発入賞フラッシュ予告演出制御処理(ステップS1500)を実行し、継続入賞フラッシュ予告演出開始フラグがオン状態であると判定し(ステップS1500−1のYES)、単発入賞フラッシュ予告演出制御処理を終了する。
【0720】
次に、サブCPU330aは、サブタイマ割込み処理における継続入賞フラッシュ予告演出制御処理(ステップS1600)を実行し、継続入賞フラッシュ予告演出開始フラグがオン状態であると判定し(ステップS1600−5のYES)、継続入賞フラッシュ予告演出開始フラグをオフ状態に設定する(ステップS1600−7)。
【0721】
次に、サブCPU330aは、継続入賞フラッシュ予告演出の演出態様の決定抽選を実行し(ステップS1600−9)、例えば継続入賞フラッシュ予告演出の演出態様を第八演出態様に決定したとする。
【0722】
次に、サブCPU330aは、第1特図保留記憶領域には1個の第1保留が記憶されているため、保留数カウンタに初期値として「1」を設定し(ステップS1600−13)、第八演出態様の継続予告実行期間カウンタに初期値を設定し(ステップS1600−15)、第八演出態様開始コマンドを作成して送信バッファに設定し(ステップS1600−17)、継続入賞フラッシュ予告演出制御処理を終了する。第八演出態様開始コマンドには、第三演出態様によって演出役物装置202および演出操作装置4を動作させることが可能な演出役物装置202用のモータテーブルおよび演出操作装置4用のモータテーブルが含まれる。
【0723】
次に、サブCPU330aは、サブタイマ割込み処理における保留表示制御処理(ステップS1700)を実行し、第1始動口120に入賞して第1特図保留記憶領域の第1記憶部に記憶された第1保留に対応し演出表示部200aに表示される保留表示の表示態様を決定する。
【0724】
以上の処理が終了することにより、
図66(b)中の左側に示すように、演出表示部200aには、保留消化画像221の右隣に第1保留に対応する保留表示画像220aが表示される。
【0725】
また、
図66(b)中の右側に示すように、保留表示画像220aが表示された時点では、演出役物装置202の可動部202aおよび演出操作装置4の動作は開始されない。
【0726】
継続入賞フラッシュ予告演出を実行することが決定された入賞フラッシュ予告演出決定処理が実行されたサブタイマ割込み処理の次のサブタイマ割込み処理におけるサブタイマ割込み処理の継続入賞フラッシュ予告演出制御処理において、サブCPU330aは、継続入賞フラッシュ予告演出更新処理を実行する(ステップS1610)。継続入賞フラッシュ予告演出更新処理において、サブCPU330aは、第八演出態様開始フラグがオン状態であると判定し(ステップS1610−37のYES)、第八演出態様開始フラグがオフ状態に設定し(ステップS1610−39)、第八演出態様実行中フラグをオン状態に設定し(ステップS1610−41)、第五演出態様制御処理(ステップS1519)を実行する。
【0727】
サブCPU330aは、第五演出態様制御処理(
図53参照)において、まず、第二動作開始フラグがオン状態でないと判定し(ステップS1519−1のNO)、第二動作終了フラグがオン状態でないと判定し(ステップS1519−3のNO)、第一動作終了フラグがオン状態でないと判定し(ステップS1519−5のNO)、第一動作制御処理(ステップS1501)を実行する。第一動作制御処理(
図54参照)において、サブCPU330aは、第一動作実行中フラグがオン状態でないと判定し(ステップS1501−1のNO)、第一動作の終了タイミングの判定値を設定し(ステップS1501−3)、第一動作開始コマンドを作成し(ステップS1501−5)、第一動作実行中フラグをオン状態に設定する(ステップS1501−7)。第一動作開始コマンドには、対象変動において演出役物装置202の可動部202aを閉状態から開状態への移行を開始するための情報が含まれる。
【0728】
サブCPU330aは、第一動作制御処理を終了するとともに、継続入賞フラッシュ予告演出更新処理を終了する。以上の処理が実行されることにより、
図66(c)中の右側に示すように、演出役物装置202の可動部202aが小刻みに開閉して演出役物装置202の振動が開始される。
図66(c)および後述の
図67および
図68では、演出役物装置202の可動部202aが小刻みに開閉して演出役物装置202が振動している状態が演出役物装置202の四隅の周囲の2重曲線によって表されている。
【0729】
その後、サブCPU330aは、演出図柄210a,210b,210cの変動中であって変動パターンコマンドを受信していないと判定し(ステップS1610−45のNO)、保留数カウンタのカウンタ値が「1」であって先読み対象の変動演出が実行中でないと判定し(ステップS1610−53のNO)、第八演出態様更新コマンドを作成し(ステップS1610−51)、継続入賞フラッシュ予告演出更新処理を終了する。以上の処理が終了することにより、演出役物装置202の可動部202aが小刻みに開閉して演出役物装置202が振動する動作態様が継続される。
【0730】
ここで、さらに、第1始動口120に遊技球が入賞したとする。サブCPU330aは、サブタイマ割込み処理の入賞フラッシュ予告演出決定処理(ステップS1400)において、先読み指定コマンドを受信したと判定し(ステップS1400−1のYES)、第八演出態様実行中フラグがオン状態であって入賞フラッシュ予告演出の実行中であると判定し(ステップS1400−3のYES)、入賞フラッシュ予告演出決定処理を終了する。
【0731】
また、このサブタイマ割込み処理の保留表示制御処理(ステップS1700)において、サブCPU330aは、第1始動口120に入賞して第1特図保留記憶領域の第2記憶部に記憶された第1保留に対応し演出表示部200aに表示される保留表示の表示態様を決定する。
【0732】
これにより、
図67(a)中の左側に示すように、演出表示部200aには、保留表示画像220aの右隣に、第1特図保留記憶領域の第2記憶部に記憶された第1保留に対応する保留表示画像220bが表示される。一方、新たに第1始動口120に遊技球の入賞があっても、
図67(a)中の右側に示すように、すでに開始されている継続入賞フラッシュ予告演出が継続して実行され、可動部202aの小刻みな開閉による演出役物装置202の振動が継続されている。
【0733】
第1始動口120に2個目の遊技球が入球してから所定時間が経過すると、演出図柄210a,210b,210cの図柄変動演出の終了時刻となる。これにより、
図67(b)中の左側に示すように、演出図柄210a,210b,210cは、「5」「7」「3」の表示態様で停止表示し、大役抽選の抽選結果がハズレであることが報知される。
【0734】
また、
図67(b)の右側に示すように、変動中であった演出図柄210a,210b,210cが停止表示しても、可動部202aの小刻みな開閉による演出役物装置202の振動が継続されている。
【0735】
ここで、主制御基板300におけるタイマ割込み処理において、継続入賞フラッシュ予告演出の契機となった第1保留に基づく特別図柄当たり判定処理(ステップS610−9)が実行されて大役抽選の抽選結果が大当たりと判定され、特別図柄変動番号決定処理(ステップS611)において変動モード番号を含む変動モードコマンドおよび変動パターン番号を含む変動パターンコマンドが作成される。大役抽選の抽選結果の情報を含むコマンド、変動モードコマンドおよび変動パターンコマンドは、主制御基板300におけるタイマ割込み処理のポート出力処理(ステップS400−27)において主制御基板300から副制御基板330に送信される。
【0736】
サブCPU330aは、継続入賞フラッシュ予告演出制御処理(
図60から
図63参照)の継続入賞フラッシュ予告演出更新処理(ステップS1610)において、変動パターンコマンドを受信したと判定し(ステップS1610−9のYES)、保留数カウンタのカウンタ値(現在のカウンタ値は1)から1を減算し(ステップS1610−11)、減算後の保留数カウンタのカウンタ値が0であると判定し(ステップS1610−13のYES)、第一演出態様制御処理(ステップS1511)を実行する。
【0737】
サブCPU330aは、第一演出態様制御処理において、まず、第一動作制御処理(ステップS1501)を実行する。サブCPU330aは、第一動作制御処理において、第一動作更新コマンドを作成し(ステップS1501−17)、第一動作終了フラグがオン状態でないと判定し(ステップS1511−1のNO)、第一演出態様制御処理を終了する。
【0738】
以上の処理が終了することにより、
図67(c)中の左側に示すように、演出表示部200aには、表示画面内のほぼ中央において、演出図柄210a,210b,210cが図中の上側から下側に向かう太矢印に示す方向に順次回転移動(スクロール)する演出図柄の図柄変動表示(図柄変動演出)が開始される。ここで開始される図柄変動演出は、対象変動である。また、第1保留の個数が1つ減少しているため、保留表示画像220bが消去され、保留消化画像221および保留表示画像220aが演出表示部200aの表示画面内の右下に表示される。
【0739】
さらに、
図67(c)中の右側に示すように、可動部202aの小刻みな開閉による演出役物装置202の振動が継続されている。このように、演出役物装置202は、複数の図柄変動演出に亘って可動部202aの小刻みな開閉による振動状態(不停止状態の一例)を継続するようになっている。これにより、継続入賞フラッシュ予告演出は、複数の図柄変動演出に亘って実行される。
【0740】
対象変動が開始されてから第一動作の実行期間が終了すると、第一動作終了フラグがオン状態になる(ステップS1501−15)。第一動作終了フラグがオン状態になったサブタイマ割込み処理の次のサブタイマ割込み処理の継続入賞フラッシュ予告演出更新処理での第五演出態様制御処理(
図53参照)において、サブCPU330aは、第一動作終了フラグがオン状態であると判定し(ステップS1519−5のYES)、第三動作制御処理(ステップS1505)を実行する。
【0741】
サブCPU330aは、第三動作制御処理(
図56参照)において、上昇駆動の終了タイミングの判定値を設定し(ステップS1505−3)、上昇駆動開始コマンドを作成し(ステップS1505−5)、上昇駆動実行中フラグをオン状態に設定し(ステップS1505−7)、第三動作実行中フラグをオン状態に設定し(ステップS1505−9)、継続入賞フラッシュ予告演出更新処理を終了する。
【0742】
以上の処理が終了することにより、演出操作装置4の昇降ユニット42の昇降用モータが駆動され、演出操作装置4が上昇を開始する。サブタイマ割込み処理の継続入賞フラッシュ予告演出制御処理における継続入賞フラッシュ予告演出更新処理が繰り返し実行され、ステップS1505−3において設定した判定値と、第八演出態様の継続予告実行期間カウンタのカウンタ値とが一致するまで上昇駆動更新コマンドが作成されて(
図57に示すステップS1505−21のNOからステップS1505−29の流れ)、演出操作装置4が上昇し続ける。
【0743】
サブCPU330aは、継続入賞フラッシュ予告演出更新処理においてステップS1505−3において設定した判定値と第八演出態様の継続予告実行期間カウンタのカウンタ値とが一致していると判定し(ステップS1505−21のYES)、上昇駆動終了コマンドを作成し(ステップS1505−25)、上昇駆動実行中フラグをオフ状態に設定し(ステップS1505−25)、仕掛駆動開始フラグをオン状態に設定し(ステップS1505−27)、継続入賞フラッシュ予告演出更新処理を終了する。
【0744】
以上の処理が終了することにより、
図68(a)中の右側に示すように、演出操作装置4の上昇動作が終了し、入力操作部41の銃口部の延長線上に演出役物装置202の中央部が配置された状態となる。
【0745】
サブCPU330aは、次のサブタイマ割込み処理の継続入賞フラッシュ予告演出制御処理における継続入賞フラッシュ予告演出更新処理において、第五演出態様制御処理(ステップS1519)を実行する。サブCPU330aは、この第五演出態様制御処理における第三動作制御処理(ステップS1505)において、仕掛駆動の終了タイミングの判定値を設定し(ステップS1505−33)、仕掛駆動開始コマンドを作成し(ステップS1505−35)、仕掛駆動実行中フラグをオン状態に設定し(ステップS1505−37)、継続入賞フラッシュ予告演出更新処理を終了する。
【0746】
以上の処理が終了することにより、演出操作装置4の入力操作部41での仕掛動作が開始され、
図68(a)中の右側に示すように、入力操作部41の振動が開始される。
図68(a)では、入力操作部41が振動している状態が入力操作部41の銃口部およびグリップ部のそれぞれの周囲の2重曲線で表されている。
【0747】
演出操作装置4の仕掛動作が開始された後にサブタイマ割込み処理の継続入賞フラッシュ予告演出制御処理における継続入賞フラッシュ予告演出更新処理が繰り返し実行され、ステップS1505−33において設定した判定値と、第八演出態様の継続予告実行期間カウンタのカウンタ値とが一致するまで仕掛駆動更新コマンドが作成されて(
図58に示すステップS1505−39のNOからステップS1505−47の流れ)、演出操作装置4の仕掛動作が継続される。これにより、入力操作部41が所定期間、振動を継続した後に、
図68(b)中の右側に示すように、入力操作部41の引き金部が引かれる動作および跳ね上がり動作を模した動作が順次行われる。
図68(b)では、入力操作部41の跳ね上がり動作を模した動作は、双方向の曲線矢印によって表されている。サブCPU330aは、仕掛動作を終了する(ステップS1505−39のYES)と、第二動作開始フラグをオン状態に設定する(ステップS1505−45)。第二動作開始フラグがオン状態に設定されたサブタイマ割込み処理の次のサブタイマ割込み処理から、単発入賞フラッシュ予告演出の演出態様例において説明した第二動作制御処理とほぼ同様の第二動作制御処理が実行される。これにより、
図68(b)中の右側に示すように、演出役物装置202の可動部202aが中央部から2つに分離され、かつ演出役物装置202の光源が発光するという動作態様の継続入賞フラッシュ予告演出が実行される。サブタイマ割込み処理の実行周期は2ミリ秒と極めて短い間隔であるため、遊技機100は、演出操作装置4の入力操作部41の仕掛動作に連動して演出役物装置202の可動部202aが開いて発光したかのように遊技者に認識させることができる。
【0748】
サブCPU330aは、継続入賞フラッシュ予告演出更新処理の第八演出態様制御処理における第二動作制御処理のステップS1503−3において設定した判定値と第八演出態様の継続予告実行期間カウンタのカウンタ値とが一致していると判定し(ステップS1503−9のYES)、下降駆動開始フラグをオン状態に設定し(ステップS1503−23)、継続入賞フラッシュ予告演出更新処理を終了する。以上の処理が終了することにより、第二駆動態様による演出役物装置202の動作が終了し、可動部202aが閉状態になる。
【0749】
下降駆動開始フラグがオン状態に設定されたサブタイマ割込み処理の次のサブタイマ割込み処理の継続入賞フラッシュ予告演出更新処理での第五演出態様制御処理(
図53、
図56および
図59参照)において、サブCPU330aは、下降駆動の終了タイミングの判定値を設定し(ステップS1505−51)、下降駆動開始コマンドを作成し(ステップS1505−53)、下降駆動実行中フラグをオン状態に設定し(ステップS1505−55)、継続入賞フラッシュ予告演出更新処理を終了する。
【0750】
以上の処理が終了することにより、演出操作装置4の昇降ユニット42の昇降用モータが駆動され、演出操作装置4が下降し始める。サブタイマ割込み処理の継続入賞フラッシュ予告演出制御処理における継続入賞フラッシュ予告演出更新処理が繰り返し実行され、ステップS1505−51において設定した判定値と、第八演出態様の継続予告実行期間カウンタのカウンタ値とが一致するまで下降駆動更新コマンドが作成されて(
図59に示すステップS1505−57のNOからステップS1505−67の流れ)、演出操作装置4が下降し続ける。
【0751】
サブCPU330aは、継続入賞フラッシュ予告演出更新処理においてステップS1505−3において設定した判定値と第八演出態様の継続予告実行期間カウンタのカウンタ値とが一致していると判定し(ステップS1505−57のYES)、下降駆動終了コマンドを作成し(ステップS1505−59)、下降駆動実行中フラグをオフ状態に設定し(ステップS1505−61)、第三動作実行中フラグをオフ状態に設定し(ステップS1505−63)、第三動作終了フラグをオン状態に設定し(ステップS1505−65)、継続入賞フラッシュ予告演出更新処理を終了する。
【0752】
以上の処理が終了することにより、
図68(c)中の右側に示すように、演出操作装置4の下降動作が終了し、演出操作装置4は動作前の初期位置で停止する。
図68(a)中の左側から
図68(c)中の左側に示すように、演出操作装置4が上昇を完了し、仕掛動作が実行され、下降が完了するまで、対象変動である演出図柄210a,210b,210cの図柄変動演出が継続される。
【0753】
継続入賞フラッシュ予告演出が終了してから所定の時間の経過後に、
図69(a)の左側に示すように、演出図柄210a,210b,210cは、演出図柄210a,210cが「7」の表示態様で僅かに揺れ動いている状態で仮停止し、演出図柄210bがスクロール表示を継続するリーチ態様となる。
図69(a)および
図69(b)では、演出図柄210a,210cが仮停止している状態が演出図柄210a,210cのそれぞれの左上隅および右下隅の2重曲線によって表されている。
【0754】
演出図柄210a,210b,210がリーチ態様となってから所定の時間の経過後に、
図69(b)中の左側に示すように、演出表示部200aにおいてリーチ発展演出が実行される。
【0755】
リーチ発展演出が終了すると、
図69(c)中の左側に示すように、演出図柄210a,210b,210cが「7」「7」「7」の表示態様で停止表示し、大役抽選の抽選結果が大当たりであることが報知される。スーパーリーチ演出の実行中では遊技球が第1始動口120または第2始動口122に入球しても、入賞フラッシュ予告演出は設定されない(ステップS1400−7)。このため、遊技機100は、入賞フラッシュ予告演出の実行契機となった対象変動に遊技者を注目させることができるので、遊技の興趣の向上を図ることができる。
【0756】
以上説明したように、本実施形態による遊技機100は、遊技盤108に設けられた遊技領域116を、遊技中に流下する遊技球の入球によって大役抽選の実行契機を発生させる第1始動口120および第2始動口122と、大役抽選の抽選結果を事前に判定する特別図柄仮判定処理(仮判定処理の一例)を実行可能なメインCPU300a(仮判定手段の一例)と、演出図柄210a,210b,210c(所定図柄の一例)を変動表示させた後に大役抽選の抽選結果を示す表示態様で演出図柄210a,210b,210cを停止表示する図柄変動演出を制御可能なサブCPU330a(図柄変動制御手段の一例)と、遊技盤108に設けられて遊技中に動作可能な演出役物装置202と、演出役物装置202を制御可能な可動体制御部370(演出役物制御手段の一例)とを備えている。可動体制御部370は、メインCPU300aによって仮判定処理が実行されたことを契機に、複数の図柄変動演出に亘って演出役物装置202の可動部202aを小刻みな開閉によって振動状態(不停止状態の一例)にさせるように構成されている。
【0757】
当該構成を備えた遊技機100によれば、第1始動口120または第2始動入賞口への遊技球の入球時から対象変動に亘って演出役物装置202を継続して不停止状態で動作させることができるので、先読み演出の演出効果を高め、大当たりになることの期待感の底上げと遊技性の向上が図られる。これにより、遊技機100は、遊技者の遊技に対する興趣の向上を図ることができる。
【0758】
本実施形態による遊技機100において、仮判定処理の一例である特別図柄仮判定処理が実行される取得時演出判定処理は、仮判定手段の一例に相当する。また、図柄変動演出の演出態様が決定される変動モードコマンド受信処理および変動パターンコマンドを受信処理は、図柄変動演出を制御可能な図柄変動制御手段の一例に相当する。また、可動体制御部370を制御するサブCPU330aは、演出役物装置202を制御可能な演出役物制御手段の一例に相当する。
【0759】
本実施形態による遊技機100は、大当たりの期待度が相対的に高い図柄変動演出において、遊技者に演出操作装置4を操作させる操作演出が実行されるように構成されている。このため、遊技機100は、入賞フラッシュ予告演出において、当該操作演出における演出操作装置4の動作態様と同じ動作態様で演出操作装置4を動作させることにより、入賞フラッシュ予告演出の実行契機となった保留が大当たりの期待度が相対的に高い保留(いわゆる熱い保留)であると遊技者に思わせることができる。これにより、遊技機100は、入賞フラッシュ予告演出の実行契機となった保留に係る図柄変動演出が実行されるまで、さらに当該図柄変動演出によって大役抽選の抽選結果が報知されるまでわくわく感やドキドキ感を遊技者に付与することができるので、遊技者の遊技に対する興趣の向上を図ることができる。
【0760】
本発明は、上記実施形態に限らず、種々の変形が可能である。
時短状態の場合には、特別図柄の図柄変動の変動時間が短いため、入賞フラッシュ予告演出の対象の保留がいずれであるのかが遊技者に分かりにくくなる可能性がある。このため、遊技機100は、入賞フラッシュ予告演出決定処理において、時短状態の場合には入賞フラッシュ予告演出を実行しないように構成されていてもよい。
【0761】
上記実施形態では、入賞フラッシュ予告演出において、演出操作装置4の操作演出の全ての動作が実行されるようになっているが、本発明はこれに限られない。例えば、入賞フラッシュ予告演出において、演出操作装置4の操作演出の一連の動作のうちの相対的に目立つ動作(例えば昇降動作や跳ね上げ動作)が実行されるように構成されていてもよい。
【0762】
上記実施形態による遊技機100は、入賞フラッシュ予告演出において演出操作装置4を自動的に動作させる場合には、「演出操作装置4が上昇し、入力操作部41の仕掛動作(入力操作部41が振動して引き金部が引かれ弾丸発射時の反動によって跳ね上がる状態を模した動作)、および演出操作装置4が下降する」、という一連の動作を実行するようになっているが、本発明はこれに限られない。遊技機100は、入賞フラッシュ予告演出において、例えば演出操作装置4が当該一連の動作の途中で終了するように構成されていてもよい。さらに、遊技機100は、演出操作装置4の当該一連の動作のうちのいずれの段階(例えば演出操作装置4を上昇させる段階や入力操作部41を振動させる段階など)で終了するのかを選択できるように構成されていてもよい。これらの場合、仮判定結果が大当たりの場合に実行される入賞フラッシュ予告演出の演出態様として、演出操作装置4が当該一連の動作を最後まで実行する演出態様の方が当該一連の動作の途中で終了する演出態様よりも選択されやすくなっていてもよい。また、これらの場合、仮判定結果がハズレの場合に実行される入賞フラッシュ予告演出の演出態様として、演出操作装置4が当該一連の動作を途中で終了する演出態様が当該一連の動作を最後まで実行する演出態様よりも選択されやすくなっていてもよい。これにより、遊技機100は、入賞フラッシュ予告演出において演出操作装置4を動作させた場合に、演出操作装置4の動作態様によって大当たりの期待度を遊技者に付与することができ、遊技者の遊技に対する興趣の向上を図ることができる。
【0763】
上記実施形態による遊技機100は、第1始動口120(または第2始動口122)の入球を契機に取得して第1特図保留記憶領域(または第2特図保留記憶領域)に記憶された第1保留(または第2保留)を用いて仮判定処理を実行するようになっているが、本発明はこれに限られない。例えば、遊技機100は、第1始動口120(または第2始動口122)の入球を契機に取得した第1保留(または第2保留)を仮判定するために一時的に記憶する仮判定用記憶領域を有し、この仮判定用記憶領域から取得した第1保留(または第2保留)を読み出して仮判定するように構成されていてもよい。
【0764】
また、上記実施形態における遊技盤108の盤面構成は一例に過ぎず、適宜設計可能であることは言うまでもない。
【0765】
また、上記実施形態における遊技状態の設定は一例に過ぎず、上記と同様の遊技性を担保可能な範囲において、適宜設定可能である。
【0766】
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。