(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
企業によって指定された指定日時及び指定空間のうちユーザによって選択された選択日時及び選択空間において前記ユーザが料理を作ることを可能とするサービスを提供するサービス提供システムで使用される管理サーバであって、
前記ユーザごとに、前記選択日時を示す選択日時情報と、前記選択空間を示す選択空間情報と、前記ユーザによって選択された前記料理を示す選択料理情報とを関連付ける予約情報を管理するように構成されている予約情報管理部と、
前記指定日時を示す指定日時情報と、前記指定空間を示す指定空間情報と、前記指定空間の使用に関する制約情報とを関連付ける企業情報を管理するように構成されている企業情報管理部と、
前記予約情報及び前記企業情報に基づいて、前記指定日時の前記指定空間において前記料理を作ることが可能な残りのユーザ数を示す利用可能ユーザ数或いは前記指定日時の前記指定空間において作ることが可能な残りの料理の分量を示す利用可能分量を決定するように構成されている決定部と、
前記ユーザに対して、前記利用可能ユーザ数或いは前記利用可能分量を通知するように構成されているユーザインターフェイスと、を具備する、管理サーバ。
前記指定空間は、前記ユーザのオフィス内の会議室、執務室及び一時的に利用若しくは貸与を許可する種類のレンタルスペースの少なくとも1つを含む、請求項1〜3のいずれか一項に記載の管理サーバ。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、
図1〜
図7参照して、一実施形態について説明する。
【0011】
図1〜
図6を参照して、本実施形態に係るサービス提供システム1の構成の一例について説明する。
【0012】
本実施形態に係るサービス提供システム1は、管理サーバ100を用いることによって、企業200によって指定された日時(以下、指定日時)及び空間(以下、指定空間)のうちユーザ10によって選択された日時(以下、選択日時)及び空間(以下、選択空間)においてユーザ10が料理を作ることを可能とするサービス(以下、本サービス)を提供するように構成されている。
【0013】
以下、本実施形態では、ユーザ10は、本サービスに加入している会員を示す。また、本サービスは、例えば、毎月の利用代金が定額で利用可能なサブスクリプション型のサービスであってもよいし、ユーザ10が本サービスを利用する度に利用代金を支払うタイプのサービスであってもよい。
【0014】
ユーザ10は、本サービスに加入する際に、所定期間中に(例えば、週ごとや月ごとに)本サービスを利用して料理を作ることができる回数が決められているプランの中から、自身に適したプランを決定する。なお、ユーザ10は、本サービスに加入した後に、自身のプランを変更することも可能である。
【0015】
また、企業200は、本サービスを提供することに同意しており、上述の空間を提供することができる企業を示す。なお、企業200は、上述の空間を提供することができる企業であれば、例えば、ユーザ10が勤務する企業であってもよいし、一時的に利用若しくは貸与を許可する種類のレンタルスペース等を提供する企業であってもよい。
【0016】
なお、ユーザ10が勤務する企業200は、福利厚生の一環として、ユーザ10の本サービスの利用代金の一部又は全部を負担してもよい。
【0017】
また、指定空間(及び、選択空間)は、ユーザ10が料理を作ることができる場所を示すものとし、例えば、企業200のオフィス内の会議室或いは執務室であってもよいし、企業200によって提供されるレンタルスペース等であってもよい。例えば、かかるレンタルスペースとしては、イベントスペースやコワーキングスペースやフィットネスジムの空きスペース等が挙げられる。
【0018】
また、指定日時(及び、選択日時)は、ユーザ10の移動時間中や勤務時間中における隙間時間であることが好ましい。例えば、かかる隙間時間には、早朝や昼休み等の休憩時間やアフターファイブや休日が含まれ得る。
【0019】
すなわち、ユーザ10は、自身の勤務先の企業200のオフィス内の会議室や執務室に限らず、休日を含む勤務時間外に、レンタルスペース等で料理を作ることができる。
【0020】
例えば、本サービスは、企業200に勤務するユーザ10であって、共働きの世帯であって自宅で料理を作る時間が取りにくいようなユーザ10を対象にしてもよい。特に、本サービスは、共働きの子育て世帯の母親或いは父親を対象にしてもよい。
【0021】
図1に示すように、本実施形態に係るサービス提供システム1は、端末20と、管理サーバ100と、企業200と、流通業者300と、食品メーカ400と、配送業者500とを有している。
【0022】
端末20は、本実施形態に係るサービス提供システム1によって提供される本サービスの会員であるユーザ10によって使用される端末であって、例えば、かかる端末20としては、ユーザ10のPC(Personal Computer)であってもよいし、ユーザ10の携帯通信端末であってもよい。
【0023】
企業200は、例えば、サーバ等によって、かかる企業200の会議室等の予約状況等を管理することができる。また、企業200は、管理サーバ100からの依頼に応じて、かかる会議室等の予約状況を参照して、ユーザ10に対して提供可能な空間及び日時を決定して、かかる空間及び日時を、上述の指定空間及び指定日時として管理サーバ100に通知することができる。
【0024】
流通業者300は、上述の料理を作るために必要な食材の注文を受け付けて、かかる食材を提供することができる。例えば、流通業者300は、食品の卸業者であってもよいし、かかる生産者自身であってもよい。また、流通業者300は、サーバ等によって、かかる注文を受け付けてもよい。
【0025】
ここで、流通業者300は、管理サーバ100からの要望により、所定タイミングで定期的に食材を提供してもよい。
【0026】
食品メーカ400は、料理を作るために必要な調味料等の注文を受け付けて、かかる調味料等を提供することができる。なお、食品メーカ400は、サーバ等によってかかる注文を受け付けてもよい。ここで、食品メーカ400は、管理サーバ100からの要望により、所定タイミングで定期的に調味料等を提供してもよい。
【0027】
なお、流通業者300及び食品メーカ400は、同一の事業体であってもよい。
【0028】
配送業者500は、管理サーバ100から配送依頼を受け付けた場合に、上述の料理をユーザ10によって指定された住所(例えば、ユーザ10の自宅等)に配送することができる。
【0029】
管理サーバ100は、企業によって指定された指定日時及び指定空間のうちユーザによって選択された選択日時及び選択空間においてユーザが料理を作ることを可能とするサーバである。
【0030】
管理サーバ100は、
図2に示すように、ユーザ情報管理部101と、料理提案部102と、企業情報管理部103と、ユーザインターフェイス(IF)104と、予約情報管理部105と、発注部106と、コンテンツ配信部107と、配送手配部108と、決定部109とを有している。ここで、管理サーバ100は、配送手配部108を具備していなくてもよい。
【0031】
ユーザ情報管理部101は、本サービスの会員として登録されている各ユーザ10に係る情報であるユーザ情報を管理するように構成されている。ここで、ユーザ情報管理部101は、ユーザ10の端末20によって入力された情報に基づいて、各ユーザ10のユーザ情報を生成するように構成されていてもよい。
【0032】
例えば、ユーザ情報管理部101は、ユーザ10ごとに、かかるユーザ情報として、
図3に示すように、少なくとも「ユーザID」と「アドレス情報」と「プロフィール情報」とを関連付けて管理するように構成されている。
【0033】
ここで、「ユーザID」は、かかるユーザ10を識別するための情報である。
【0034】
「アドレス情報」は、かかるユーザ10によって指定されたコンテンツの送信先のアドレス情報である。例えば、
図3に示すように、「アドレス情報」には、ユーザ10の端末20のメールアドレス等が設定されてもよい。
【0035】
「プロフィール情報」は、かかるユーザ10のプロフィールに係る情報である。例えば、「プロフィール情報」には、かかるユーザ10の生年月日や性別や家族構成や食の趣向やアレルギー情報や病歴の有無やユーザ10が勤務する企業や利用希望形態等が設定されてもよい。
【0036】
ここで、利用希望形態等は、かかるユーザ10が利用を望む利用形態に係る情報である。利用希望形態としては、予算や、料理を食べるシーンの選択(料理をオフィスで食べる場合、テイクアウトで料理を自宅等へ持ち帰って食べる場合、又は、その両方の場合)や、メニュー志向等を指定する情報が設定されてもよい。
【0037】
なお、メニュー志向は、ユーザ10の目的別に準備されたプランを示す情報である。例えば、メニュー志向には、冷凍等を想定した作り置きプランや、子供向けプラン(例えば、離乳食や幼児食等を料理したい方を対象とする) や、定番料理プラン(献立全体のバランスを重視される方等を対象とする)や、ヘルシープラン(ダイエット志向の方等を対象とする)等が設定されてもよい。
【0038】
また、「プロフィール情報」には、かかるユーザ10の味付けの好みを示す情報である味の志向情報が設定されていてもよい。
【0039】
なお、図示しないが、ユーザ情報管理部101は、さらに、かかるユーザ情報として、かかるユーザ10による本サービスの利用履歴に係る情報である利用履歴等を管理するように構成されていてもよい。例えば、利用履歴には、かかるユーザ10が本サービスを利用した日時や、その際に作った料理の種類やレシピ等の情報が設定されてもよい。
【0040】
企業情報管理部103は、本サービスを提供することに同意している企業200に係る情報である企業情報を管理するように構成されている。
【0041】
例えば、企業情報管理部103は、企業200ごとに、かかる企業情報として、
図4に示すように、少なくとも「指定日時情報」と「指定空間情報」と「提供場所情報」とを関連付けて管理するように構成されている。
【0042】
ここで、「指定日時情報」は、かかる企業200によって提供可能な日時として指定された指定日時を示す情報である。なお、「指定日時情報」には、かかる指定日時を示す情報に加えて、かかる企業200によって提供可能な時間として指定された時間を含めて設定されてもよい(例えば、12:00〜13:00等)。
【0043】
また、「指定空間情報」は、「指定日時情報」に設定されている指定日時において企業200によって提供可能な空間として指定されている指定空間(例えば、会議室や執務室やレンタルスペース等)を示す情報である。
【0044】
「提供場所情報」は、「指定空間情報」に設定されている指定空間に関連する情報である提供場所情報等を管理するように構成されていてもよい。
【0045】
例えば、
図4に示すように、「提供場所情報」は、「制約情報」や「保管情報」や「広さ情報」等を有している。
【0046】
ここで、「制約情報」は、「指定空間情報」に設定されている指定空間の使用に関する制約情報であって、かかる指定空間の設備に関する制約情報や、かかる指定空間の環境維持に関する制約情報や、かかる指定空間で料理する際の調理器具のメンテナンスに関する制約情報等を含む。
【0047】
例えば、かかる指定空間の設備に関する制約情報は、かかる指定空間において、電気・水道・ガス・換気等の各設備の使用可否や各設備の使用量に関する制限等を含む。
【0048】
図4の例では、「制約情報」は、かかる指定空間の設備に関する制約情報として、「冷却スペース情報」を含む。ここで、「冷却スペース情報」は、かかる指定空間に対応する所定場所に設けられている冷却機器の空きスペースに係る情報である。
【0049】
ここで、例えば、指定空間に対応する所定場所は、かかる指定空間が大きな会議室である場合等は、かかる指定空間自身であってもよいし、かかる指定空間が通常の会議室である場合等は、かかる指定空間の近くの執務室や休憩スペース等であってもよい。また、冷却機器は、冷蔵庫や、冷凍庫や、冷凍庫及び冷蔵庫の両方の機能を具備する機器であってもよい。
【0050】
また、例えば、かかる指定空間の環境維持に関する制約情報は、料理後の指定空間の環境の維持に関する制限(例えば、食材や料理に起因する香りが残存することが好ましくない指定空間の環境に関する制限等)を含む。
【0051】
さらに、例えば、かかる指定空間で料理する際の調理器具のメンテナンスに関する制約情報は、調理器具の洗浄等のメンテナンスに関する制限(例えば、洗浄し難い食材や料理に対する制限等)を含む。
【0052】
「保管情報」は、「指定空間情報」に設定されている指定空間用として保管されている食材や調味料等や調理器具等に関する情報である。
【0053】
「広さ情報」は、「指定空間情報」に設定されている指定空間の広さを示す情報である。
【0054】
料理提案部102は、ユーザ情報管理部101によって管理されているユーザ情報に基づいて、各ユーザ10用の推奨料理を決定するように構成されている。
【0055】
例えば、料理提案部102は、ユーザ10の家族構成やアレルギー情報等や、ユーザ10の過去の利用実績や、ユーザ10の利用希望形態等に基づいて、かかるユーザ10用の推奨料理を決定するように構成されてもよい。
【0056】
ここで、料理提案部102は、各ユーザ10に対して、所定期間(例えば、1か月や1週間)分のユーザ10用の推奨料理を提案するように構成されていてもよい。
【0057】
また、かかる推奨料理としては、早朝や昼休み等の休憩時間やアフターファイブやランチタイム等の隙間時間で作ることができるような料理であることが好ましい。例えば、かかる推奨料理としては、所定時間(例えば、10分〜20分)で作ることができる料理であることが好ましい。
【0058】
また、料理提案部102は、同一の空間において同一の日時(時間帯)に複数のユーザ10からなるグループ用に同一の推奨料理を提案するように構成されていてもよい。かかる場合、料理提案部102は、かかるグループ内のユーザ数に基づいて、かかる推奨料理を決定するように構成されていてもよい。
【0059】
また、料理提案部102は、さらに、企業情報管理部103によって管理されている企業情報を参照して、各ユーザ10用の推奨料理を決定するように構成されていてもよい。
【0060】
例えば、料理提案部102は、さらに、ユーザ10が勤務する企業200によって指定され得る空間の制約情報を参照して、各ユーザ10用の推奨料理を決定するように構成されていてもよい。
【0061】
さらに、料理提案部102は、管理サーバ100によって記憶されている複数の推奨料理の中から、所定方法によって、かかるユーザ10用の推奨料理を選択するように構成されてもよい。
【0062】
例えば、料理提案部102は、ユーザ10の「プロフィール情報」と推奨料理との相関関係を機械学習した学習モデルを用いて、各ユーザ10用の推奨料理を選択するように構成されてもよい。
【0063】
なお、管理サーバ100によって記憶されている複数の推奨料理のレシピは、本サービスに協力関係のある料理人等によって提供されてもよい。
【0064】
ここで、料理提案部102は、各ユーザ10用の推奨料理として、複数の推奨料理を選択するように構成されていてもよい
決定部109は、予約情報(後述)及び企業情報に基づいて、指定日時の指定空間において料理を作ることが可能な残りのユーザ数を示す利用可能ユーザ数或いは指定日時の指定空間において作ることが可能な残りの料理の分量を示す利用可能分量を決定するように構成されている。
【0065】
例えば、決定部109は、後述の予約情報管理部105を参照して、各指定日時における各指定空間において既に何人のユーザの予約が入っているかについて示す予約ユーザ数を算出し、かかる予約ユーザ数と指定空間ごとに規定している最大利用可能ユーザ数とを比較して、各指定日時における各指定空間における利用可能ユーザ数を算出するように構成されていてもよい。
【0066】
或いは、決定部109は、後述の予約情報管理部105を参照して、各指定日時における各指定空間において既に何人分の料理を作る予約が入っているかについて示す予約分量を算出し、かかる予約分量と指定空間ごとに規定している最大利用可能分量とを比較して、各指定日時における各指定空間における利用可能分量を算出するように構成されていてもよい。
【0067】
ここで、決定部109は、上述の冷却スペース情報に基づいて、上述の利用可能ユーザ数或いは利用可能分量を決定するように構成されていてもよい。
【0068】
例えば、決定部109は、上述の冷却スペース情報に基づいて、上述の最大利用可能ユーザ数及び最大利用可能分量を規定するように構成されていてもよい。
【0069】
なお、本サービスでは、指定時間に作った料理を終業時間後に自宅に持ち帰るケースが想定され、かかるケースでは、かかる料理を急速冷凍した後、終業時間までの間、冷凍庫で保管する必要がある。
【0070】
また、本サービスでは、流通業者300によって配達された食材は、上述の選択時間までの間、冷蔵庫(或いは、冷凍庫)で保管される必要がある。
【0071】
そのため、例えば、決定部109は、冷却スペース情報として、冷凍庫の空きスペースに係る情報及び冷蔵庫の空きスペースに係る情報の少なくとも1つに基づいて、上述の最大利用可能ユーザ数及び最大利用可能分量を規定するように構成されていてもよい。
【0072】
また、ユーザ10が、本サービスの予約の段階で、かかる料理を持ち帰るか否かについて指定している場合、決定部109は、かかる料理を持ち帰るユーザ数(或いは、料理の分量)を考慮して、上述の利用可能ユーザ数或いは利用可能分量を決定するように構成されていてもよい。
【0073】
ユーザインターフェイス104は、ユーザ10の端末20との間で通信を行うように構成されているインターフェイスとしての役割を果たす。
【0074】
例えば、ユーザインターフェイス104は、ユーザ10の端末20からの要求に応じて、ユーザ10の端末20に、
図5に示すようなユーザ予約画面を表示させるように構成されていてもよい。
【0075】
ユーザ10は、本サービスを利用して料理を作ることを希望する場合、端末10を用いて、管理サーバ100にアクセスし、管理サーバ100によって提供されるユーザ予約画面(例えば、
図5参照)において、本サービスの予約を行うことができる。
【0076】
例えば、ユーザ10は、かかるユーザ予約画面において、C1の欄に希望する日時を入力し、C2の欄に希望する空間を入力し、C3の欄に希望する料理を入力し、C4の欄に希望する料理の分量を入力することで、本サービスの予約を行うことができる。
【0077】
ここで、ユーザインターフェイス104は、ユーザ予約画面におけるC1〜C4の欄に複数の入力候補を表示するように構成されており、ユーザ10は、かかる複数の入力候補の中から希望するものを選択する形態になっていてもよい。
【0078】
例えば、ユーザインターフェイス104は、C1及びC2の欄に、企業情報管理部103によって管理されている「指定日時情報」と「指定空間情報」との組み合わせを表示するように構成されていてもよい。
【0079】
また、ユーザインターフェイス104は、C3の欄に、料理提案部102によって決定された複数の推奨料理を表示するように構成されていてもよい。
【0080】
ここで、ユーザインターフェイス104は、ユーザ10に対して、決定部109によって決定された利用可能ユーザ数或いは利用可能分量を通知するように構成されている。
【0081】
例えば、ユーザインターフェイス104は、
図4に示すように、ユーザ予約画面上に、推奨料理(C3の欄)と共に、利用可能ユーザ数或いは利用可能分量(R1の領域)を表示するように構成されていてもよい。
【0082】
ここで、ユーザインターフェイス104は、特定の指定日時における指定空間において、上述の予約ユーザ数が最大利用可能ユーザ数に達している場合、或いは、上述の予約分量が最大利用可能分量に達している場合、上述のユーザ予約画面において、かかる指定日時における指定空間については予約することができないことを表示するように構成されていてもよい。
【0083】
また、ユーザインターフェイス104は、ユーザ予約画面におけるC4の欄には、かかる利用可能分量以下の分量のみ入力可能となるようにしてもよい。
【0084】
予約情報管理部105は、上述の端末20を用いてユーザ10により行われる本サービスの予約に係る情報である予約情報を管理するように構成されている。
【0085】
具体的には、予約情報管理部105は、ユーザ10ごとに、かかる予約情報として、
図6に示すように、少なくとも「選択日時情報」と「選択空間情報」と「選択料理情報」と「分量情報」と「コンテンツ情報」とを関連付けて管理するように構成されている。
【0086】
ここで、「選択日時情報」は、かかるユーザ10が、本サービスの利用を希望する日時(例えば、利用可能な時間帯等)として、企業200によって指定された指定日時の中から選択した選択日時を示す情報である。
【0087】
「選択空間情報」は、かかるユーザ10が、本サービスの利用を希望する企業200の空間(例えば、会議室や執務室やレンタルスペース等)として、企業200によって指定された指定空間の中から選択した選択空間を示す情報である。
【0088】
「選択料理情報」は、上述の「選択日時情報」によって示される選択日時に「選択空間情報」によって示される選択空間においてユーザ10が作ることを希望する料理(ユーザ予約画面のC3の欄においてユーザ10によって選択された選択料理)を示す情報である。
【0089】
「分量情報」は、「選択料理情報」によって示される料理についてユーザ10が何人分の分量を作りたいかを示す情報である。
【0090】
「コンテンツ情報」は、「選択料理情報」によって示される料理のレシピに対応するコンテンツを識別するコンテンツ識別情報である。
【0091】
予約情報管理部105は、かかる予約情報として、さらに他の情報を管理するように構成されていてもよい。
【0092】
発注部106は、上述の料理の食材と共に、調味料を発注するように構成されている。
【0093】
例えば、発注部106は、上述の指定空間における保管情報や制約情報等を考慮して、かかる調味料の発注を行うように構成されていてもよい。
【0094】
すなわち、発注部106は、食品メーカ400に対して、かかる調味料については、毎日発注するのではなく、上述の指定空間において在庫として足りなくなる前の所定タイミングで発注するように構成されていてもよい。
【0095】
具体的には、発注部106は、料理提案部102によって提案されて各ユーザ10によって選択された料理のレシピに基づいて、かかるレシピに対応する料理を作るために必要な食材及び調味料の少なくとも一方を発注するように構成されている。
【0096】
なお、発注部106は、選択日時よりも所定期間前に、かかる選択日時に料理を作る予定のユーザ10用の食材を発注するように構成されていてもよい。
【0097】
上述の発注は、ネットワークを介して、電子メールやFAXによって行われてもよいし、流通業者300或いは食品メーカ400によって管理されているサーバ等における規定のフォーマットに入力する形式で行われてもよいし、音声通話によって行われてもよい。
【0098】
コンテンツ配信部107は、ユーザ情報管理部101によって管理されているユーザ情報及び予約情報管理部105によって管理されている予約情報を参照し、各ユーザ10の「ユーザID」に関連付けられている「アドレス情報」に示されているメールアドレス等に対して、「選択日時情報」に設定されている選択日時以前に、かかる「選択日時情報」に関連付けられている「コンテンツ情報」によって識別されるコンテンツを配信するように構成されている。
【0099】
ここで、コンテンツは、各レシピに対応する料理の作り方の動画や音声であってもよいし、かかる料理の作り方を説明したテキストや写真や画像(静止画)や絵等を含むものであってもよい。
【0100】
なお、コンテンツ配送部107は、外部から取得したコンテンツを配送するように構成されていてもよいし、管理サーバ100の管理者によって入力されたコンテンツを配送するように構成されていてもよい。
【0101】
配送手配部108は、ユーザ10からの配送依頼に基づいて、配送業者500に対して、ユーザ10によって作られた料理の配送を手配するように構成されている。
【0102】
かかる配送の手配は、ネットワークを介して、電子メールやFAXによって行われてもよいし、配送業者500によって管理されているサーバ等における規定のフォーマットに入力する形式で行われてもよいし、音声通話によって行われてもよい。
【0103】
以下、
図7を参照して、本実施形態に係る管理サーバ100の動作の一例について説明する。
【0104】
図7に示すように、ステップS101において、ユーザ10が、本実施形態に係る管理サーバ100にアクセスして、特定の指定日時の指定空間において本サービスの予約を試みると、ステップS102において、かかる管理サーバ100の決定部109が、上述の予約情報及び企業情報に基づいて、かかる指定日時の指定空間における利用可能ユーザ数或いは利用可能分量を決定するよし、ステップS103において、かかる管理サーバ100のユーザインターフェイス104が、ユーザ予約画面において、かかる利用可能ユーザ数或いは利用可能分量を表示する。
【0105】
本実施形態に係るサービス提供システム1によれば、企業200の空間を間借りすることで、ユーザ10の移動時間中や勤務時間中の隙間時間にて料理を作ることができ、しかも煩わしいレシピの考案を管理サーバ100によって代行してもらえるため、忙しい共働きの世帯(特に、共働きの子育て世帯)において、家族間のコミュニケーション(特に、子供とのコミュニケーション)の時間を増やすことができ、自分の時間を確保することもできるようになる。
【0106】
また、本実施形態に係るサービス提供システム1によれば、ユーザ10の移動時間中や勤務時間中の隙間時間にてユーザ10自身が料理を行うことができるため、中食や宅食を活用する場合と比べて、コストを削減しつつ、自身で料理しないことの罪悪感をなくすことができる。
【0107】
また、本実施形態に係るサービス提供システム1によれば、ユーザ10は、食材や調味料等の購入や調理器具等のメンテナンス、自宅で料理した後のキッチンの片付けや清掃を意識することなく料理を行うことができる。
【0108】
また、本実施形態に係るサービス提供システム1によれば、各指定空間における制約に基づいて、本サービスの利用を許可するユーザ数或いは料理の分量を制限することができる。
【0109】
例えば、本実施形態に係るサービス提供システム1によれば、指定時間に作った料理を終業時間後に自宅に持ち帰るユーザ数(或いは、料理の分量)及び各指定空間に対応する所定場所に設置されている冷凍庫や冷蔵庫の空きスペースに基づいて、本サービスの利用を許可するユーザ数或いは料理の分量を制限することができる。
【解決手段】管理サーバ100は、ユーザ10ごとに選択日時情報と選択空間情報と選択料理情報とを関連付ける予約情報を管理するように構成されている予約情報管理部105と、指定日時情報と指定空間情報と指定空間の使用に関する制約情報とを関連付ける企業情報を管理するように構成されている企業情報管理部103と、予約情報及び企業情報に基づいて指定日時の指定空間において料理を作ることが可能な残りのユーザ数を示す利用可能ユーザ数或いは指定日時の指定空間において作ることが可能な残りの料理の分量を示す利用可能分量を決定するように構成されている決定部109と、ユーザ10に対して利用可能ユーザ数或いは利用可能分量を通知するように構成されているユーザインターフェイス104とを具備する。