特許第6914367号(P6914367)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6914367
(24)【登録日】2021年7月15日
(45)【発行日】2021年8月4日
(54)【発明の名称】イヤホン
(51)【国際特許分類】
   H04R 1/10 20060101AFI20210727BHJP
【FI】
   H04R1/10 104Z
【請求項の数】5
【全頁数】7
(21)【出願番号】特願2019-564163(P2019-564163)
(86)(22)【出願日】2019年5月15日
(65)【公表番号】特表2020-524424(P2020-524424A)
(43)【公表日】2020年8月13日
(86)【国際出願番号】IB2019054013
(87)【国際公開番号】WO2019220358
(87)【国際公開日】20191121
【審査請求日】2019年11月20日
(31)【優先権主張番号】201820754162.8
(32)【優先日】2018年5月18日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】519409349
【氏名又は名称】エクセレント オーディオ グループ リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100096758
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 剛
(74)【代理人】
【識別番号】100114845
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 雅和
(74)【代理人】
【識別番号】100148781
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 友和
(72)【発明者】
【氏名】マ, ハン タット
【審査官】 上田 雄
(56)【参考文献】
【文献】 中国特許出願公開第105376669(CN,A)
【文献】 米国特許出願公開第2012/0177240(US,A1)
【文献】 特表2009−516409(JP,A)
【文献】 特表2008−520123(JP,A)
【文献】 国際公開第2010/004624(WO,A1)
【文献】 実開昭58−076288(JP,U)
【文献】 特開2011−234102(JP,A)
【文献】 特開2008−283398(JP,A)
【文献】 中国特許出願公開第101662710(CN,A)
【文献】 特開2003−143684(JP,A)
【文献】 国際公開第2010/005039(WO,A1)
【文献】 [新発売]おしゃれなイヤホン女子にオススメしたい!きせかえプレートZOZOseries,[オンライン],2016年 3月12日,[検索日 2021年1月7日],URL,https://e-earphone.blog/?p=38268
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04R 1/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
イヤホンであって:
ケーシングであって、該ケーシング内に収容キャビティが形成されており、該ケーシングには、前記収容キャビティと接続する第1の取り付け孔が設けられている、ケーシング;
取り付け板であって、前記収容キャビティ内に固定して取り付けられており、該取り付け板の、前記第1の取り付け孔に隣接する一端には、音伝達溝が設けられている、取り付け板;及び
音案内チューブであって、該音案内チューブの一端は可動端であり、該音案内チューブの他端は取り付け端であり、前記可動端及び前記取り付け端を通る音案内チャネルが前記音案内チューブ内に設けられ、
前記可動端は、手動で前記第1の取り付け孔内に据え付けるか又は前記第1の取り付け孔から取り外すことができるように構成されており
前記可動端前記第1の取り付け孔内に据え付けられると、前記音案内チャネルは前記音伝達溝と接続し、前記可動端は、前記音案内チューブが前記ケーシングに対して音伝達溝と接続しつつ相対的に回転することを可能にするように前記第1の取り付け孔内で回転することができる、音案内チューブ
を備える、イヤホン。
【請求項2】
第1の取り付けスロット及が、前記取り付け板の、前記第1の取り付け孔から離れた一端に配置されており、第2の取り付けスロットが、前記取り付け板の、前記第1の取り付け孔から離れた一端に更に配置されており、
第1の音伝達孔が前記第1の取り付けスロットの底部に配置されており、前記第1の音伝達孔は前記音伝達溝と接続し、第2の音伝達孔が前記第2の取り付けスロットの底部に配置されており、前記第2の音伝達孔は前記音伝達溝と接続している、請求項1に記載のイヤホン。
【請求項3】
前記イヤホンは:前記ケーシングの、前記第1の取り付け孔から離れた端に固定して接続されているカバー板を更に備える、請求項2に記載のイヤホン。
【請求項4】
前記イヤホンは:前記カバー板の、前記ケーシングから離れた端に取り付けられているとともに、手動で前記カバー板に取り付けるか又は前記カバー板から取り外すことができる装飾板を更に備える、請求項3に記載のイヤホン。
【請求項5】
前記イヤホンは:前記取り付け端に取り外し可能にスリーブ接続されているイヤプラグスリーブを更に備える、請求項1又は2に記載のイヤホン。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、視聴覚器具の分野に関し、特にイヤホンに関する。
【背景技術】
【0002】
概して、生産の便宜上、左側イヤホン及び右側イヤホンの形状並びにサイズは、インイヤ型イヤホンの場合には一定で一貫性があり、この結果、耳に入る左右のイヤホンの角度は同じになる。しかし、異なる人々であれば異なる外耳道構造を有し、同じ人であっても左右の外耳道が異なる。したがって、左右のイヤホンの同じ進入角度は、イヤホンを装着したときに左右の外耳道において合致しない感覚を生じさせる可能性があり、それによって、装着者の実際の経験に影響を与える。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上記の問題を解決するために、本発明は、調整可能な耳内角度を有するイヤホンを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、以下の技術的解決策によって実現される:
【0005】
本発明は、イヤホンであって:
ケーシングであって、ケーシング内に収容キャビティが形成されており、ケーシングには、収容キャビティと接続する第1の取り付け孔が設けられている、ケーシング;
取り付け板であって、収容キャビティ内に固定して取り付けられており、第1の取り付け孔が収容キャビティと接続することを完全に阻止し;取り付け板の、第1の取り付け孔に隣接する一端には、音伝達溝が設けられている、取り付け板;及び
音案内チューブであって、音案内チューブの一端は可動端であり、音案内チューブの他端は取り付け端であり、可動端及び取り付け端を通る音案内チャネルが音案内チューブ内に設けられているため、可動端部分が第1の取り付け孔内に据え付けられると、音案内チャネルは音伝達溝と接続し、可動端は、音案内チューブがケーシングに対して相対的に回転することを可能にするように第1の取り付け孔内で回転することができ;音案内チューブは、手動で第1の取り付け孔内に据え付けるか又は第1の取り付け孔から取り外すことができる、音案内チューブ
を備える、イヤホンを提供する。
【0006】
加えて、第1の取り付けスロットが、取り付け板の、第1の取り付け孔から離れた一端に配置されており、第1の音伝達孔が第1の取り付けスロットの底部に配置されており、第1の音伝達孔は音伝達溝と接続している。
【0007】
加えて、第2の取り付けスロットが、取り付け板の、第1の取り付け孔から離れた一端に更に配置されており、第2の音伝達孔が第2の取り付けスロットの底部に配置されており、第2の音伝達孔は音伝達溝と接続している。
【0008】
加えて、イヤホンは:ケーシングの、第1の取り付け孔から離れた端に固定して接続されているカバー板を更に備える。
【0009】
加えて、イヤホンは:カバー板の、ケーシングから離れた端に取り付けられているとともに、手動でカバー板に取り付けるか又はカバー板から取り外すことができる装飾板を更に備える。
【0010】
加えて、イヤホンは:取り付け端に取り外し可能にスリーブ接続されているイヤプラグスリーブを更に備える。
【0011】
本発明の有利な効果は以下の通りである:
【0012】
本発明によって提供されるイヤホンは、耳内角度を調整することができ、これは、装着の快適さを高め、それによって、イヤホンの音質を高める。加えて、音案内チューブは、手動でケーシングから取り外すか又はケーシングに据え付けることができ、これは、ユーザが音案内チューブを配置し直すか又はイヤホンを清潔にするために非常に便利である。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本発明によって提供されるイヤホンの断面図である。
図2】本発明によって提供されるイヤホンの取り付け板の斜視図である。
図3】本発明によって提供されるイヤホンの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明の技術的解決策をよりはっきりと完全に説明するために、添付の図面と併せて本発明を以下の通り更に記載する。
【0015】
図1図3を参照されたい。本発明は、イヤホンであって:
ケーシング10であって、ケーシング10内に収容キャビティ11が形成されており、ケーシング10には、収容キャビティ11と接続する第1の取り付け孔12が設けられている、ケーシング10;
取り付け板20であって、収容キャビティ11内に固定して取り付けられており、第1の取り付け孔12が収容キャビティ11と接続することを完全に阻止し;取り付け板20の、第1の取り付け孔12に隣接する一端には、音伝達溝21が設けられている、取り付け板20;及び
音案内チューブ30であって、音案内チューブ30の一端は可動端31であり、音案内チューブ30の他端は取り付け端32であり、可動端31及び取り付け端32を通る音案内チャネル33が音案内チューブ30内に設けられているため、可動端31部分が第1の取り付け孔12内に据え付けられると、音案内チャネル33は音伝達溝21と接続し、可動端31は、音案内チューブ30がケーシング10に対して相対的に回転することを可能にするように第1の取り付け孔12内で回転することができ;音案内チューブ30は、手動で第1の取り付け孔12内に据え付けるか又は第1の取り付け孔12から取り外すことができる、音案内チューブ30
を備える、イヤホンを提供する。
【0016】
本発明の実施形態では、ユーザがイヤホンを装着すると、イヤホンの耳内角度は、音案内チューブ30を回転させることによって調整され、最適な装着の快適さを達成し、それによって、イヤホンの音質を高め;加えて、音案内チューブ30は、手動で第1の取り付け孔12内に取り付けることができるか又は第1の取り付け孔12から取り外すことができ、ユーザは、実際の状況に従って音案内チューブ30を配置し直すことができ、これは、イヤホンの装着の快適さ及び音質を最大限まで高める。本発明によって提供されるイヤホンは、イヤホンの耳内角度を調整することができ、これは、装着の快適さを高め、それによって、イヤホンの音質を高める。加えて、音案内チューブ30は、手動でケーシング10から取り外すか又はケーシング10に据え付けることができ、これは、ユーザが音案内チューブ30を配置し直すか又はイヤホンを清潔にするために非常に便利である。
【0017】
図1及び図2を参照されたい。第1の取り付けスロット24が、取り付け板20の、第1の取り付け孔12から離れた一端に配置されており、第1の音伝達孔22が第1の取り付けスロット24の底部に配置されており、第1の音伝達孔22は音伝達溝21と接続している。第2の取り付けスロット25が、取り付け板20の、第1の取り付け孔12から離れた一端に更に配置されており、第2の音伝達孔23が第2の取り付けスロット25の底部に配置されており、第2の音伝達孔23は音伝達溝21と接続している。
【0018】
本発明の実施形態では、第1の取り付けスロット24及び第2の取り付けスロット25は、音発生ユニット等のイヤホンの他の構成要素を取り付けるために使用され;収容キャビティ11内で生じる音は、第1の音伝達孔22及び第2の音伝達孔23を通って音伝達溝21に伝達され、次に、音伝達溝21によって音案内チャネル33に伝達され、最終的に、音案内チャネル33を通ってイヤホンの外に伝達され、装着者の外耳道に入る。
【0019】
図1及び図3を参照されたい。イヤホンは:ケーシング10の、第1の取り付け孔12から離れた端に固定して接続されているカバー板40を更に備える。イヤホンは:カバー板40の、ケーシング10から離れた端に取り付けられているとともに、手動でカバー板40に取り付けるか又はカバー板40から取り外すことができる装飾板50を更に備える。
【0020】
本発明の実施形態では、カバー板40は、ケーシング10に固定して接続されており、カバー板は、収容キャビティ11内に据え付けられる構成要素を効果的に保護することができる。装飾板50は、手動でカバー板40に取り付けるか又はカバー板40から取り外すことができる。したがって、ユーザは、自身の好みに従って、ユーザの個々の必要性を満たすことができる異なるスタイルの装飾板50を配置し直すことができる。
【0021】
図1及び図3を参照されたい。イヤホンは:取り付け端32に取り外し可能にスリーブ接続されているイヤプラグスリーブ60を更に備える。
【0022】
本発明の実施形態では、イヤプラグスリーブ60は、柔らかいゴム製のイヤプラグ又はスポンジ製のイヤプラグである。ユーザがイヤホンを装着すると、イヤプラグスリーブ60は、イヤホン装着の快適さを高めるとともに良好な防音効果を達成するために、外耳道を満たすように圧縮される。
【0023】
当然ながら、本発明は複数の他の実施形態を更に有する。本発明の実施形態に基づいて、いかなる創造的な作業も伴うことなく当業者によって得られる他の実施形態が、本発明の保護範囲内にある。
図1
図2
図3