(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、実施形態のプログラム、および端末装置の制御方法を、図面を参照して説明する。
【0010】
図1は、実施形態の情報管理システム1の構成図である。
図1に示す通り、情報管理システム1は、一以上の端末装置50と、情報管理サーバ100と、地図情報提供サーバ200とを備える。端末装置50と、情報管理サーバ100と、地図情報提供サーバ200とは、ネットワークNWを用いて互いに通信する。ネットワークNWは、例えば、WAN(Wide Area Network)、LAN(Local Area Network)、インターネット、プロバイダ装置、無線基地局、専用回線などのうちの一部または全部を含む。
【0011】
例えば、端末装置50は、設備点検に関するドキュメントデータを情報管理サーバ100からダウンロードし、端末装置50の利用者による入力に基づく検査結果データを情報管理サーバ100にアップロードする。端末装置50の利用者は、例えば、設備点検を行う作業者であって、以下、利用者が作業者である例について説明する。ドキュメントデータは、例えば、設備点検のマニュアル、手順書、点検対象である設備の設計図、修理指示書、その他資料のデータである。ドキュメントデータは、上述したような書類のコンテンツであって、ワードデータ、テキストデータ、画像データ、PDFデータ等のデータである。
【0012】
また、端末装置50は、地図データを表示画面に表示する場合、地図情報提供サーバ200から地図データをダウンロードする。地図情報提供サーバ200は、端末装置50により地図データが要求された場合、自身の記憶部に格納されている地図データのうち、指定された地域の地図データを端末装置50に送信する。
【0013】
[端末装置50]
端末装置50は、例えば作業者が使用する端末であって、例えば、タブレット端末、スマートフォン、PDA(Personal Digital Assistant)等である。
【0014】
図2は、端末装置50の構成図である。
図2に示す通り、端末装置50は、例えば、通信部51と、入力部52と、表示部53と、記憶部54と、アプリ実行部55とを備える。
【0015】
通信部51は、セルラー網やWi−Fi網等を用いて、ネットワークNWに接続するためのハードウェアを有する。例えば、通信部51は、アンテナおよび送受信装置などを有する。
【0016】
入力部52は、例えば、表示部53と一体として形成されるタッチパネルTP、各種キー、ボタン、ダイヤルスイッチ、マウスなどのうち一部または全部を含む。
【0017】
表示部53は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)や有機EL(Electroluminescence)表示装置等である。
【0018】
記憶部54は、例えば、RAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリなどにより実現される。記憶部54は、小型化されたSSD(Solid State Drive)やHDD(Hard Disk Drive)により実現されてもよい。記憶部54には、例えば、情報管理アプリ541、階層管理データ542、地図対応データ543、ドキュメント管理データ544、カテゴリデータ545、点検項目データ546、点検結果データ547、設備外観データ548、点検個所データ549、マスタデータ550などの情報が格納される。
【0019】
情報管理アプリ541は、端末装置50と情報管理サーバ100とを用いた情報管理機能を実現させるアプリケーションプログラムである。アプリケーションプログラムは、端末装置50によりネットワークNWを介して他装置からダウンロードされてもよいし、実在店舗において可搬型記憶媒体に格納されたものが販売され、可搬型記憶媒体から端末装置にインストールされてもよいし、端末装置50にプリインストールされていてもよい。
【0020】
階層管理データ542は、点検対象である設備(以下、単に「設備」と記す場合がある)と、その設備が設置されている施設(以下、単に「施設」と記す場合がある)とを階層的に関連付けるデータである。
図3は、階層管理データ542の内容の一例を示す図である。階層管理データ542は、
図3に示す通り、例えば、第1階層に対して、第2階層と、第3階層とが対応付けられた情報である。第3階層は、点検対象である設備(以下、単に「設備」と記す場合がある)の名称であり、第2階層は、その設備が設置されている施設の名称であり、第1階層は、その施設の存在する地域(以下、単に「地域」と記す場合がある)である。第1階層が最も上位の階層であり、数字が大きくなるほど、下の階層である。各階層は、例えば、樹形図のような関係性を有しており、上位の階層が指定されると、指定された階層に関連付けられた下の階層が指定される。なお、管理のレベルに応じて「第1階層」は「施設」の名称になる場合もあるし、「設備」の名称になる場合もあるが、ここでは「地域」の名称として説明する。
【0021】
地図対応データ543は、各施設の地図上の位置を示すデータである。
図4は、地図対応データ543の内容の一例を示す図である。地図対応データ543は、
図4に示す通り、例えば、施設IDに対して、施設名と、地図座標と、施設IDと、レイアウト座標とを対応付けた情報である。施設IDは、各施設を識別するための識別情報である。施設名は、各施設の名称である。地図座標は、各施設の地図上の位置を示す座標(緯度、経度)である。設備IDは、各設備を識別するための固有情報である。レイアウト座標は、施設や生産ラインの位置を表わす情報であって、これらのレイアウトの座標値(X座標、Y座標)である。
【0022】
ドキュメント管理データ544は、ドキュメントデータに関する情報である。
図5は、ドキュメント管理データ544の内容の一例を示す図である。ドキュメント管理データ544は、
図5に示す通り、例えば、ドキュメントIDに対して、施設IDと、設備IDと、ドキュメント名と、サムネイル画像と、ファイル名と、表示アイコン有無とを対応付けた情報である。ドキュメントIDは、各ドキュメントデータを識別するための識別情報である。ドキュメント名は、各ドキュメントデータのタイトルである。サムネイル画像は、各ドキュメントデータのサムネイル画像である。ファイル名は、各ドキュメントデータのファイル名である。表示アイコン有無は、各ドキュメントデータに所定の表示アイコンを表示するか否かを示す情報である。また、表示アイコン有無は、表示アイコンを表示する場合に、表示する表示アイコンの種類を示す情報を含んでもよい。
【0023】
カテゴリデータ545は、各カテゴリに関する情報である。
図6は、カテゴリデータ545の内容の一例を示す図である。カテゴリデータ545は、
図6に示す通り、例えば、ドキュメントIDに対して、施設IDと、設備IDと、カテゴリ名と、カテゴリカラーとを対応付けた情報である。カテゴリは、ドキュメントデータを所定の基準(例えば、属性)で分類するための指標である。カテゴリには、例えば、ドキュメントデータの内容(マニュアル、ノウハウ等)やデータの種類(テキストデータ、画像データ等)等が含まれる。カテゴリカラーは、各カテゴリを色で区別するための情報であって、各カテゴリにはそれぞれ異なる色が割り当てられている。
【0024】
点検項目データ546は、点検対象である設備ごとに予め用意されている作業指示書に関する情報である。作業指示書には、点検項目と、各点検項目についての作業内容等が規定されている。
図7は、点検項目データ546の内容の一例を示す図である。点検項目データ546は、
図7に示す通り、例えば、施設IDに対して、設備IDと、作業指示書IDと、点検項目IDと、作業内容と、基準値と、点検種別とを対応付けた情報である。作業指示書IDは、各作業指示書を識別するための識別情報である。点検項目IDは、各点検項目を識別するための識別情報である。作業内容は、各点検項目についての作業内容を示す情報である。作業内容には、例えば、点検対象である設備の外観の確認、パッキンの確認、入口温度、出口温度、油量、圧力値、電力値、電流値等の数値を記録する作業等が含まれる。基準値は、各点検項目において確認や記録が必要な数値についての指標を示すものであって、例えば、上限値、下限値、平均値、標準値等が含まれる。点検種別は、点検項目に応じた点検結果の種類を示す情報である。例えば、「1」は、点検結果として確認した数値を入力する場合であって、「2」は、点検結果として異常の有無を入力する場合である。
【0025】
点検結果データ547は、作業指示書に従って実行された点検作業の結果を示す情報である。
図8は、点検結果データ547の内容の一例を示す図である。点検結果データ547は、
図8に示す通り、例えば、施設IDに対して、設備IDと、作業指示書IDと、点検項目IDと、実績作業日と、点検結果とを対応付けた情報である。実績作業日は、作業者により作業された日時であって、例えば、点検結果が入力された日時が自動入力される。点検結果は、点検値と、フラグ値とを含む。点検値は、各点検項目についての点検作業において作業者により確認された数値である。フラグ値は、各点検項目についての点検作業において作業者により確認された異常の有無を示す情報である。フラグ値は、例えば、異常フラグであるか、正常フラグであるかを示す情報である。点検値とフラグ値は、入力部52を用いて作業者により入力されるが、点検結果データ547の入力は作業者にはよらず、センサ等のデータをサーバ経由(情報管理サーバ100とは別でも同じでも構わない)で取得し、その値を表示部53の画面上に表示してもよい。なお、点検結果は、各点検項目の過去値であって、例えば、後述する点検項目画面の上に重畳させて表示される入力画面に表示される過去値である。
【0026】
設備外観データ548は、点検対象である各設備の外観画像(以下、単に「外観画像」と記す)に関する情報である。外観画像は、各設備の外観を写した写真であってもよく、イラストであってもよい。
図9は、設備外観データ548の内容の一例を示す図である。設備外観データ548は、
図9に示す通り、例えば、設備IDに対して、作業指示書IDと、設備名称と、ファイル名称と、描画データとを対応付けた情報である。設備名称は、点検対象である設備の名称である。ファイル名称は、点検対象である設備の外観画像の画像データのファイル名称である。ファイル名称には、外観画像の画像データも含まれる。描画データは、以下に説明する描画機能を利用して、入力部52を用いて、作業者により表示部53に表示された外観画像の上に重ねて描画された画像の画像データである。ここで、外観画像については、描画機能を利用してメモ書きを追加したものを上書きすることで、描画データを一体的に取り込むこともできる。
【0027】
点検個所データ549は、点検対象である各設備の点検個所に関する情報である。
図10は、点検個所データ549の内容の一例を示す図である。点検個所データ549は、
図10に示す通り、例えば、設備IDに対して、作業指示書IDと、点検項目IDと、点検個所座標とを対応付けた情報である。点検個所座標は、外観画像における各点検個所の位置を示す情報である。
【0028】
マスタデータ550は、点検作業に関する情報である。
図11は、マスタデータ150の内容の一例を示す図である。マスタデータ150は、例えば、施設IDに対して、設備IDと、担当グループと、担当者と、予定作業日時と、実績作業日時と、完了有無と、配信タイミングとを対応付けた情報である。担当グループは、点検対象である設備の点検を担当するグループを示す情報である。担当者は、点検対象である設備の点検を担当する作業者を示す情報である。担当グループだけが割り当てられ、担当者が割り当てられない場合や、その逆の場合もある。予定作業日時は、点検対象である設備の点検作業が実行される予定の日時を示す情報である。実績作業日時は、点検対象である設備の点検作業が実行された日時を示す情報である。完了有無は、点検作業が完了したか否かを示す情報である。配信タイミングは、点検対象である設備についてのドキュメントデータの配信タイミングを示す情報である。
【0029】
図2に戻って、端末装置50の構成について説明を続ける。アプリ実行部55は、例えば、CPU(Central Processing Unit)などのプロセッサが、情報管理アプリ541を実行することで実現される。アプリ実行部55は、例えば、データ管理部551と、表示制御部552と、登録部557とを備える。
【0030】
データ管理部551は、通信部51を用いて、情報管理サーバ100から受信した情報を、記憶部54に格納する。例えば、データ管理部551は、情報管理サーバ100から受信した情報を、階層管理データ542、地図対応データ543、ドキュメント管理データ544、カテゴリデータ545、点検項目データ546、点検結果データ547、設備外観データ548、および点検個所データ549として記憶部54に格納する。
【0031】
表示制御部552は、テーマ表示制御部553と、メニュー表示制御部554と、入力表示制御部555と、関連表示制御部556とを備える。
【0032】
テーマ表示制御部553は、階層管理データ542および地図対応データ543を参照して、テーマ指定画面を生成し、表示部53に表示させる。テーマ指定画面は、ドキュメントデータのテーマを指定するための画面である。ドキュメントデータのテーマは、例えば、ドキュメントデータのまとまりを階層で分類している場合には各階層に含まれる情報(例えば、地域、施設、設備等)である。なお、ドキュメントデータのテーマは、ドキュメントデータのまとまりを表す概念(例えば、説明書等のドキュメントデータの種類)であってもよい。以下、ドキュメントデータのテーマが、点検対象である設備が設置されている各施設である例について説明するが、これに限られない。テーマ指定画面の詳細については、後述する。
【0033】
メニュー表示制御部554は、テーマ指定画面においてテーマが指定された場合、ドキュメント管理データ544およびカテゴリデータ545を参照して、指定されたテーマに対応するメニュー画像を生成し、表示部53に表示させる。メニュー画像は、ドキュメントデータを呼び出す操作を受け付ける呼び出し画像を、カテゴリに対応付けて表示する画像である。メニュー表示制御部554は、呼び出し画像に対する操作を受け付けた場合、操作された呼び出し画像に対応づけられるドキュメントデータを表示部53に表示させる。これにより、作業者は、簡単にドキュメントデータの呼び出し操作を行うことができる。また、メニュー表示制御部554は、指定されたテーマ(例えば、点検対象である設備)に関連する全てのドキュメントデータの呼び出し画像を、メニュー画像に含める。これにより、作業者は、指定したテーマに関連するドキュメントデータの全体量を簡単に把握することができる。メニュー画像の詳細については、後述する。
【0034】
入力表示制御部555は、点検項目データ546を参照して、点検対象である設備ごとに点検項目画面を生成し、表示部53に表示させる。点検項目画面は、作業指示書に含まれる点検項目を表示するとともに、各点検項目についての点検結果の入力を受け付ける画面である。点検項目画面の詳細については、後述する。
【0035】
関連表示制御部556は、記憶部54を参照して、点検項目画面に関連する関連画面を、表示部53に表示させる。関連画面には、例えば、外観画面と、履歴画面とが含まれる。外観画面は、点検項目画面に含まれる点検項目を点検する際の作業箇所を、点検対象である設備の外観画像と関連付けて表示する画面である。履歴画面は、点検項目画面に含まれる点検項目の過去の検査結果を表示する画面である。外観画面と履歴画面の詳細については、後述する。
【0036】
登録部557は、入力表示制御部555により生成された点検項目画面において、入力部52を用いて作業者から入力された点検結果を、点検結果データ547の一部として、記憶部54に書き込む。また、登録部557は、所定のタイミングにおいて、記憶部54から点検結果データ547を読み出し、通信部51を用いて、情報管理サーバ100にアップロードする。また、登録部557は、所定のタイミングにおいて、記憶部54から設備外観データ548の描画データを読み出し、通信部51を用いて、情報管理サーバ100にアップロードする。
【0037】
[情報管理サーバ100]
図12は、情報管理サーバ100の構成図である。
図12に示す通り、情報管理サーバ100は、例えば、通信部110と、入力部120と、表示部130と、記憶部140と、制御部160とを備える。
【0038】
通信部110は、例えば、NIC(Network Interface Card)などの通信インターフェースを含む。入力部120は、例えば、各種キー、ボタン、ダイヤルスイッチ、マウスなどのうち一部または全部を含む。表示部130は、例えば、LCDや有機EL表示装置などである。
【0039】
記憶部140は、例えば、RAMやROM、SSDなどのフラッシュメモリ、HDDなどである。記憶部140には、例えば、情報管理アプリ141、階層管理データ142、地図対応データ143、ドキュメント管理データ144、カテゴリデータ145、点検項目データ146、点検結果データ147、設備外観データ148、点検個所データ149、マスタデータ150などの情報が格納される。その他、記憶部140には、作業者に関するデータ(氏名、年齢、性別等)や設備に関する情報(メーカー名、型式、型番等)などのマスタデータも格納される。記憶部140に含まれる情報のうち、端末装置50において保存されているデータと同じ名称のものは、同じ内容の情報であって、詳細な説明は省略する。
【0040】
制御部160は、登録部161と、配信制御部162とを備える。登録部161は、入力部120を用いて、管理者により入力される担当者グループや担当者に関する情報、配信タイミング等を、マスタデータ150の一部として、記憶部140に格納する。また、登録部161は、通信部110を用いて、端末装置50から受信した点検結果を、点検結果データ147の一部として、記憶部140に格納する。また、登録部161は、端末装置50から受信した情報に基づいて点検結果データ147の一部を更新した場合、更新した点検結果に基づいて、マスタデータ150の作業日時や完了有無を更新する。配信制御部162は、例えば、マスタデータ150を参照して、配信タイミングに到達した場合、記憶部140から必要な情報を読み出し、読み出した情報を、通信部110を用いて端末装置50に送信する。
【0041】
次に、端末装置50に表示される表示画面の一例について説明する。
[テーマ指定画面]
図13は、テーマ指定画面61の一例を示す図である。テーマ指定画面61には、テーマ指定画像611,612が表示されている。テーマ指定画像611,612は、各テーマを指定する操作を受け付ける操作画像である。テーマ指定画像611,612には、テーマ(例えば、各施設の名称)が表示されている。テーマ指定画像611,612は、背景の地図画像の上に重畳して表示されており、例えば、各施設が存在する地図上の位置に表示されている。
【0042】
[メニュー画面]
図14は、メニュー画像を表示するメニュー画面63の一例を示す図である。メニュー画面63には、メニュー画像300が表示されている。図示の通り、メニュー画像300の背景画像は、例えば、各施設が存在する地域の地図である。
【0043】
図15は、メニュー画像300の一例を示す図である。
図15に示す通り、メニュー画像300は、少なくとも一以上のカテゴリ画像310と、少なくとも一以上の呼び出し画像330とを含む。
【0044】
カテゴリ画像310は、例えば、カテゴリ画像310A,310B,および310Cを含む。各カテゴリ画像310A〜310Cは、所定箇所(例えば、中心画像320)を取り囲むように配置されている。各カテゴリ画像310A〜310Cは、例えば、円環状の領域を周方向に区切った画像(領域)である。各カテゴリ画像310A〜310Cは、円環状の画像を等分に分割した形状であってもよく、非等分に分割した形状であってもよい。各カテゴリ画像310A〜310Cの大きさ(角度)は、カテゴリの数に応じて決定されてもよく、対応付けられた呼び出し画像330の数に応じて決定されてもよい。各カテゴリ画像310A〜310Cの大きさを示す角度を、以下、セグメント角度と記す。図示の例では、カテゴリが3つであるが、これに限られない。例えば、1つであってもよく、2以上であってもよい。
【0045】
呼び出し画像330は、各ドキュメントデータが属するカテゴリを示すカテゴリ画像310に対応付けられている。呼び出し画像330は、例えば、カテゴリ画像310Aに対応付けられている呼び出し画像331A,332A,333Aと、カテゴリ画像310Bに対応付けられている呼び出し画像331B,332B,333Bと、カテゴリ画像310Cに対応付けられている呼び出し画像331C,332C,333C、334Cとを含む。各呼び出し画像330は、例えば、ドキュメントデータのサムネイル画像である。なお、サムネイル画像が登録されていない場合、各呼び出し画像330は、ドキュメント名やカテゴリを表示した画像や、カテゴリカラーに応じた画像であってもよい。メニュー表示制御部554は、ドキュメント管理データ544およびカテゴリデータ545を参照し、カテゴリ画像310が示すカテゴリと対応付けられている全てのドキュメントデータについて、呼び出し画像330を作成し、表示させる。
【0046】
呼び出し画像330は、中心画像320を中心に、放射状に表示される。呼び出し画像330は、中心画像320から見て、対応付けられたカテゴリ画像310の外側に表示される。各呼び出し画像330の少なくとも一部には、対応するカテゴリ画像310のカテゴリカラーが付与されている。例えば、各呼び出し画像330の一辺が、カテゴリカラーに着色されている。
【0047】
カテゴリ画像310は、カテゴリを示す表示画像であるとともに、対応する呼び出し画像330の表示状態を切り替える操作ボタンとして機能する。例えば、カテゴリ画像310Cがユーザにより操作(例えば、タッチ操作、タップ操作等)されると、対応する呼び出し画像331C〜334Cの表示を停止させるオフ状態に切り替えられる。
図16は、オフ状態のカテゴリ画像310Cの一例を示す図である。
図16に示す通り、オフ状態のカテゴリ画像310Cは、オン状態と異なる表示態様で表示される。例えば、オフ状態のカテゴリ画像310Cは、オン状態のカテゴリ画像310A,310Bの画像に比べて、明度が反転している。また、カテゴリ画像310Cの大きさは、オン状態に比べて、オフ状態の方のセグメント角度が小さくなるように表示される。これに連動して、オン状態のカテゴリ画像310A,310Bのセグメント角度が大きくなるように表示される。オン状態のカテゴリ画像310A,310Bのセグメント角度が大きくなることにより、対応する呼び出し画像330は広げて表示される。つまり、呼び出し画像330がより広い範囲に表示される。これにより、呼び出し画像330同士の重なりが少なくなるため、呼び出し画像330のサムネイル画像が見やすくなる。
【0048】
中心画像320は、メニュー画面63の背景(地図画像)の一部であってもよく、指定されているドキュメントデータのテーマを示す画像であってもよい。例えば、中心画像320には、各施設の名称が表示される。また、メニュー画像300の背景がメニュー画面63に表示されているような地図である場合、中心画像320の中心に、指定されたテーマ(例えば、施設)の地図上の位置が位置合わせされてもよい。
【0049】
また、中心画像320は、ドキュメントデータのテーマの指定を受け付ける操作画像であってもよい。例えば、メニュー表示制御部554は、階層管理データ542を参照して、同じ階層の他の情報を取得し、取得した情報のうちの一つを選択するための選択画面を作成し、中心画像320として表示する。メニュー表示制御部554は、中心画像320として表示された選択画面において、他のテーマが指定された場合、中心画像320を指定されたテーマを示す画像に切り替えるとともに、カテゴリ画像310と呼び出し画像330を指定されたテーマに関連する画像に切り替える。例えば、メニュー表示制御部554は、選択画面において指定されたテーマに関連するドキュメントデータのカテゴリ画像310および呼び出し画像330を上述と同様にして生成し、指定されたテーマについてのメニュー画像300を、表示部53に表示させる。これにより、作業者は、テーマ指定画面に戻らずとも、メニュー画像300を表示している状態から、他のテーマに関連するメニュー画像300に切り替えることができる。
【0050】
次に、
図17,18を参照して、呼び出し画像を用いてドキュメントデータを呼び出す操作とその画面例については説明する。
図17は、ドキュメントデータが展開されていない展開画面400の一例を示す図である。
図17に示す状態において、メニュー画像300に含まれる呼び出し画像332Aに対して所定の呼び出し操作(例えば、中心画像320から見てカテゴリ画像310の外側に呼び出し画像332Aをフリックする操作)がなされた場合、メニュー表示制御部554は、ドキュメント管理データ544を参照し、呼び出し操作がなされた呼び出し画像332Aに対応付けられているドキュメントデータを読み出し、展開画面400に表示させる。フリック操作とは、所定の画像や文字列にタッチして、タッチしたままの状態で指をはじく操作である。
【0051】
図18は、ドキュメントデータが展開された展開画面400の一例を示す図である。
図18に示す通り、展開画面400には、ドキュメント410Aが表示されている。ドキュメント410Aは、呼び出し画像332に対応付けられているドキュメントデータの展開データである。ドキュメント410Aの右隅には、ドキュメント410Aを閉じるための閉じるボタン430が表示されている。また、展開画面400の下側には、ドキュメント410Aのアイコン450Aが表示されている。
【0052】
また、
図18に示す通り、ドキュメントデータが展開された場合、メニュー画像300において、展開されているドキュメントに対応する呼び出し画像332Aは削除される。例えば、メニュー表示制御部554は、呼び出し画像332Aが外側にフリックされた場合、フリックされた方向に呼び出し画像332Aを抜き出してメニュー画像300から削除するとともに、展開画面400にドキュメント410Aを展開し、且つ、ドキュメント410Aのアイコン450Aを表示する。
【0053】
次に、
図19,20を参照して、展開されたドキュメントを閉じる操作とその画面例について説明する。例えば、
図18の状態から、さらに、呼び出し画像331Aが外側にフリックされた場合、
図19に示す通り、展開画面400には、呼び出し画像331Aに対応付けられているドキュメント410Bが表示される。
図19は、ドキュメントデータを閉じる操作について説明するための図である。
図19に示す通り、アイコン450Bが所定方向(例えば、画面の下側)に向かってフリックされた場合、メニュー表示制御部554は、フリックされたアイコン450Bを削除するとともに、展開画面400に表示されているドキュメント410Bを削除する。なお、メニュー表示制御部554は、閉じるボタン430がタッチ操作された場合、対応するドキュメントを削除してもよい。そして、メニュー表示制御部554は、
図20に示す通り、メニュー画像300に削除されたドキュメント410Bに対応する呼び出し画像331Aを追加する。
図20は、ドキュメントデータを閉じる操作の後の画面例を示す図である。
【0054】
[点検項目画面]
図21は、点検項目画面65の一例を示す図である。点検項目画面65は、施設表示欄651と、点検項目表示欄652とを含む。入力表示制御部555は、点検項目データ546を参照して、施設IDに対応する施設名を施設表示欄651に表示させるとともに、対応する点検指示書IDに対応付けられている全ての点検項目の内容を点検項目表示欄652に表示させる。また、入力表示制御部555は、点検個所データ549を参照して、点検箇所座標が登録されている点検項目については、点検項目表示欄652の点検項目の内容を示す文字列の隣に、視点マーク653を表示させる。視点マーク653は、例えば、人の眼を表したイラストで表現されている。視点マーク653は、点検作業において参照する箇所を、点検対象である設備の外観画像上に表示させる指示を、作業者から受け付ける。
【0055】
点検項目表示欄652の各行は、入力操作を受け付ける操作画面になっている。例えば、点検項目表示欄652に含まれる一行の一部(例えば、「周辺温度」の文字列)がタッチ操作された場合、入力表示制御部555は、指定された検査項目の入力画面654と、キーパット655とを、点検項目画面65の上に重畳させて、表示させる。入力画面654には、検査項目と、入力欄と、基準値、過去値が表示されている。キーパット655は、数字や文字の入力を受け付ける操作画面である。
【0056】
入力表示制御部555は、キーパット655を用いて入力された数値が、基準値が示す範囲を超えていた場合、入力画面654にその旨を表示する。入力画面654Aは、その一例を示す図である。また、入力表示制御部555は、入力された数値が、過去値を基準とした所定範囲外である場合にも、その旨を入力画面654に表示してもよい。こうすることにより、作業者は、点検作業をしながら、誤入力であることに気付くことができ、また、点検対象である設備の異常に気付くことができる。
【0057】
[外観画面]
図22は、外観画面67の一例を示す図である。外観画面67は、点検対象である設備の外観画像を表示する画面であって、点検項目画面65に並列に表示される。関連表示制御部556は、外観画面67の表示を指示する操作部(点検項目画面65の一部に設けられている)がタッチ操作された場合、点検項目画面65において表示されている点検項目データの設備IDと対応付けられている外観画像を、設備外観データ548から読み出し、外観画面67に表示させる。
【0058】
点検項目画面65に表示されている視点マーク653がタッチ操作された場合、関連表示制御部556は、点検個所データ549を参照し、タッチ操作された視点マーク653に対応する点検個所の点検個所座標を読み出す。関連表示制御部556は、読み出した点検個所座標が示す位置に、点検個所マーカー671を表示させる。これにより、作業者は、点検個所を視覚的に認識することができ、作業効率が向上するとともに、作業のミスを減らすことができる。
【0059】
また、関連表示制御部556は、外観画面67に含まれる編集ボタン672がタッチ操作された場合、外観画像に対する編集作業を受け付ける。つまり、関連表示制御部556は、作業者の指あるいはタッチペンを用いて外観画面67上に書き込まれた線図(描画データ)を、外観画像に対応付けて記憶部54に保存する。関連表示制御部556は、例えば、設備外観データ548の一部として、描画データを、記憶部54に保存する。
【0060】
[履歴画面]
図23は、履歴画面69の一例を示す図である。履歴画面69は、各点検項目に対応する過去の点検結果を表す画面であって、点検項目画面65に並列に表示される。関連表示制御部556は、履歴画面69の表示を指示する操作部がタッチ操作された場合、点検項目画面65において表示されている点検項目データの作業指示書IDと対応付けられている点検結果データのうち、必要な情報(例えば、過去4回分)を点検結果データ547から読み出す。関連表示制御部556は、呼び出した情報に基づいて、点検結果画像を作成し、読み出した情報と共に、履歴画面69に表示する。
【0061】
点検結果画像には、例えば、過去4回分の点検結果をグラフ化したトレンドグラフや、過去4回分のフラグ値を色分けして表示する画像等が含まれる。図示の例では、最も新しい過去の点検結果の数値や異常フラグ(あるいは正常フラグ)が履歴画面69の右側に表示されるとともに、点検結果画像を履歴画面69が左側に表示されている。また、点検項目画面65に表示されている点検項目と、履歴画面69に表示されている過去の点検結果とが、同じ行(横方向に高さが同じ位置)となるように、表示されている。これにより、作業者は、各点検項目の点検結果を入力する際に、同じ行の過去の点検結果を参照することができるため、点検作業をしながら、誤入力であることに気付くことができ、また、点検対象の異常に気付くことができる。
【0062】
[直列メニュー画面]
図24は、直列メニュー画像を表示するメニュー画面71の一例を示す図である。例えば、メニュー画面63に表示されている切り替えボタン(図示せず)がタッチ操作等された場合、メニュー表示制御部554は、メニュー画面63からメニュー画面71に切り替える。これに限られず、メニュー表示制御部554は、メニュー画面63に表示されているメニュー画像300に含まれるカテゴリ画像310の形状を変更するとともに、カテゴリ画像310と呼び出し画像330を、メニュー画面71に示すような配列に並び替えてもよい。
【0063】
メニュー画面71には、直列メニュー画像500が表示されている。直列メニュー画像500は、少なくとも一以上のカテゴリ画像510と、少なくとも一以上の呼び出し画像530とを含む。なお、カテゴリ画像510および呼び出し画像530は、配列を除いて、それぞれ、カテゴリ画像310および呼び出し画像330と同じであるため、詳細な説明は省略する。
【0064】
カテゴリ画像510は、例えば、カテゴリ画像510A,510Bおよび510Cを含む。各カテゴリ画像510A〜510Cは、一方向(例えば、縦方向)に配列している。カテゴリ画像510A〜510Cが並べられている方向を、以下、配列方向と記す。図示は省略するが、カテゴリ画像510のうちのいずれも選択されていない場合、呼び出し画像530は表示されず、カテゴリ画像510が表示されている。カテゴリ画像510のうちいずれも選択されていない場合、各カテゴリ画像510の所定の大きさであって、例えば、全て同じである。
【0065】
カテゴリ画像510のうちいずれか一つが選択された場合、選択されたカテゴリ画像510(例えば、カテゴリ画像510B)が選択される前に比べて大きくなり、カテゴリ画像510Bと隣接する領域に対応付けられている呼び出し画像530が表示される。なお、カテゴリ画像510の大きさは、対応付けられている呼び出し画像530の枚数に応じて決定されてもよい。呼び出し画像530は、各カテゴリ画像510に対応付けられている。呼び出し画像530は、例えば、カテゴリ画像510Bに対応付けられている呼び出し画像531B〜533Bを含む。呼び出し画像531B〜533Bは、カテゴリ画像510Bの右側に一方向に配列している。
【0066】
図示の例では、呼び出し画像531B〜533Bは、カテゴリ画像510A〜510Cの配列方向と同じ方向(縦方向)に一列に並べられている。一方、他のカテゴリ画像510(例えば、カテゴリ画像510C)が選択された場合、カテゴリ画像510Bは元の大きさ(例えば、カテゴリ画像510Aと同じ大きさ)に戻り、選択されたカテゴリ画像510Cが大きくなる。そして、カテゴリ画像510と隣接する領域に、カテゴリ画像510Cと対応付けられた呼び出し画像530が表示される。つまり、カテゴリ画像510の選択により、表示する呼び出し画像530を切り替えることができる。
【0067】
このように、カテゴリ画像510を縦方向に並べて配置することにより、直列メニュー画像500を画面の片側に寄せて表示させることができる。よって、直列メニュー画像500を表示していない側に点検項目画面65等の他の画面を同時に表示させつつ、直列メニュー画像500を操作することができる。また、呼び出し画像530もカテゴリ画像510の配列方向と同じ方向に並べて配置することにより、上記効果を奏することができる。
【0068】
次に、表示制御部552による表示制御方法の流れについて説明する。
[テーマ指定画面の表示制御方法]
図25は、テーマ表示制御部553による表示制御方法の流れの一例を示すフローチャートである。まず、テーマ表示制御部553は、第1階層である地域が指定されたか否かを判定する(ステップS101)。例えば、テーマ表示制御部553は、階層管理データ542を参照して、第1階層に含まれる地域を示す情報のうちの一つを選択するための選択画面を作成し、表示部53に表示させる。テーマ表示制御部553は、選択画面において一つの地域を示す情報が選択されるまで、ステップS101の処理を繰り返す。入力部52を用いて作業者により、選択画面に表示された地域のうち、一つの地域(例えば、「神奈川県(南部)」)が選択されたとする。この場合、テーマ表示制御部553は、通信部51を用いて、指定された地域の地図データの送信リクエストを、地図情報提供サーバ200に送信する(ステップS103)。そして、テーマ表示制御部553は、通信部51を用いて、地図情報提供サーバ200から、指定された地域の地図データを受信する(ステップS105)。
【0069】
次いで、テーマ表示制御部553は、階層管理データ542を参照して、指定された地域と対応づけられている全ての施設を読み出し、読み出した施設についてのテーマ指定画像を生成する(ステップS107)。つまり、テーマ表示制御部553は、階層管理データ542を参照して、指定された第1階層に対応する第2階層の情報を読み出し、読み出した第2階層のそれぞれに対応するテーマ指定画像を生成する。
【0070】
テーマ表示制御部553は、ステップS105において受信した地図データに基づいて、背景画像を生成し、生成した背景画像上の所定の位置にテーマ指定画像を表示するテーマ指定画面を、表示部53に表示させる(ステップS109)。具体的には、テーマ表示制御部553は、地図対応データ543を参照して、ステップS101において指定された地域に含まれる各施設の地図座標を取得し、取得した地図座標に基づいて、地図上において各施設が存在する地図上の場所に、テーマ指定画像を表示させる。
【0071】
なお、図示は省略するが、テーマ表示制御部553は、施設が指定された後で、施設に点検対象である複数の設備が設置されている場合、複数の設備のうち作業者により点検される一つの設備を選択するためのテーマ指定画面を作成し、表示部53に表示させてもよい。この場合、テーマ表示制御部553は、例えば、施設の地図の背景画像の上に、点検対象である設備の名称を含むテーマ指定画像を、各設備が設置される位置に合わせて表示させるテーマ指定画面を作成する。
【0072】
[メニュー画面の表示制御方法]
図26は、メニュー表示制御部554による表示制御方法の流れの一例を示すフローチャートである。メニュー表示制御部554は、テーマ(例えば、施設)が指定されたか否かを判定する(ステップS201)。例えば、メニュー表示制御部554は、作業者により入力部52を用いて、テーマ指定画面に表示されているいずれかのテーマ指定画像がタッチ操作されたか否かを判定する。いずれかのテーマ指定画像がタッチ操作された場合、メニュー表示制御部554は、指定されたテーマ(施設)についてのメニュー画像を生成する(ステップS203)。なお、ステップS203の処理の詳細については、後述する。
【0073】
メニュー表示制御部554は、作成したメニュー画像を、地図画像の上に重ねて表示するメニュー画面を生成し、表示部53に表示させる(ステップS205)。地図画像は、指定された施設を含む地域の地図画像であって、既に地図情報提供サーバ200から受信している画像データである。ステップS205において、テーマ表示制御部553は、テーマ表示制御部553により生成されたテーマ指定画面の上に重ねて、メニュー画像を表示させてもよい。
【0074】
図27は、メニュー表示制御部554によるメニュー画像の生成方法の流れの一例を示すフローチャートである。この処理は、上述したステップS203の処理に相当する。なお、以下に説明する処理の順番は、一例であって、各処理の順番は、これに限られない。メニュー表示制御部554は、カテゴリデータ545を参照して、指定されたテーマに対応付けられた全てのカテゴリ名を読み出し、読み出したカテゴリ名に基づいてカテゴリ画像を生成する(ステップS211)。例えば、メニュー表示制御部554は、カテゴリデータ545において、指定された施設の施設IDと対応付けられている全てのカテゴリ名を読み出す。なお、読み出したカテゴリ名が複数である場合、メニュー表示制御部554は、カテゴリ名の数に応じたセグメント角度の複数のカテゴリ画像を生成し、これらを連結して円環状の図形とする。
【0075】
次いで、メニュー表示制御部554は、ドキュメント管理データ544を参照して、指定された施設(テーマ)の施設IDに対応付けられたドキュメントデータを読み出し、読み出したドキュメントデータに基づいて呼び出し画像を生成する(ステップS213)。例えば、メニュー表示制御部554は、指定された施設(テーマ)の施設IDに対応付けられたサムネイル画像を、呼び出し画像とする。メニュー表示制御部554は、カテゴリデータ545を参照して、呼び出し画像に対応するカテゴリカラーを取得し、各呼び出し画像にカテゴリカラーのカラーバーを付与する(ステップS215)。メニュー表示制御部554は、ドキュメント管理データ544を参照して、呼び出し画像について表示アイコンの有無を判定する(ステップS217)。例えば、呼び出し画像のドキュメントIDに対応付けられた表示アイコン有無に、アイコンを表示することや、アイコンの種類を示す情報が含まれている場合、メニュー表示制御部554は、読み出し画像について表示アイコンを付与すると判定する。メニュー表示制御部554は、表示アイコン有無に含まれる情報に基づいて、表示アイコンを生成し、呼び出し画像に付与する(ステップS219)。そして、メニュー表示制御部554は、全てのドキュメントデータについて、呼び出し画像を生成したか否かを判定する(ステップS221)。メニュー表示制御部554は、全てのドキュメントデータについて、呼び出し画像を生成するまで、ステップS213に戻って、処理を繰り返す。
【0076】
全てのドキュメントデータについて、呼び出し画像を生成した場合、メニュー表示制御部554は、ステップS211により生成したカテゴリ画像に、ステップS213〜S219により生成した呼び出し画像を対応付けたメニュー画像を生成する(ステップS223)。
【0077】
図28は、メニュー画像に対する操作処理の流れの一例を示すフローチャートである。メニュー表示制御部554は、作業者により、入力部52を用いて、メニュー画像に含まれる呼び出し画像がフリックされたか否かを判定する(ステップS231)。呼び出し画像がフリックされた場合、メニュー表示制御部554は、フリックされた呼び出し画像に対応づけられたドキュメントデータを記憶部54から読み出し、展開画面に表示させる(ステップS233)。そして、メニュー表示制御部554は、メニュー画像から、フリックされた呼び出し画像を削除する(ステップS235)。
【0078】
次いで、メニュー表示制御部554は、作業者により、入力部52を用いて、展開画面に表示されているドキュメントデータの削除操作が入力されたか否かを判定する(ステップS237)。例えば、展開画面の下側に表示されているドキュメントのアイコンが下側にフリックする操作や、展開画面に表示されているドキュメントデータの右上に表示されている閉じるボタンをタッチする操作が入力された場合、メニュー表示制御部554は、ドキュメントデータの削除操作が入力されたと判定する。メニュー表示制御部554は、展開画面から指定されたドキュメントデータを削除するとともに、展開画面の下側に表示されているドキュメントのアイコンを削除する(ステップS239)。そして、メニュー表示制御部554は、メニュー画像に、削除指示されたドキュメントデータに対応する呼び出し画像を追加する(ステップS241)。
【0079】
[点検項目画面の表示制御方法]
図29は、入力表示制御部555による表示制御方法の流れの一例を示すフローチャートである。入力表示制御部555は、作成指示書が指定されたか否かを判定する(ステップS301)。作成指示書が指定された場合、入力表示制御部555は、点検項目データ546を参照して、指定された作成指示書の作成指示書IDと対応する情報を読み出し、点検項目画面を生成し、表示部53に表示させる(ステップS303)。なお、ステップS301において、入力表示制御部555は、点検対象である設備や、その設備が設置されている施設が指定されたか否かを判定することにより、設備あるいは施設に対応付けられている作成指示書が指定されたか否かを間接的に判定してもよい。
【0080】
入力表示制御部555は、入力欄が指定されたか否かを判定する(ステップS305)。例えば、入力部52を用いて作業者により、点検項目表示欄に表示されている点検項目のうち、点検値を入力する検査項目がタッチ操作された場合、入力表示制御部555は、入力欄が指定されたと判定する。次いで、入力表示制御部555は、指定された点検項目について、補助情報が関連付けられているか否かを判定する(ステップS307)。補助情報とは、入力の際に作業者の作業を助ける情報であって、入力画面に表示させる情報である。例えば、入力表示制御部555は、点検項目データ546を参照し、指定された点検項目の点検項目IDに対応付けられた作業内容、基準値、過去値(点検結果データ547の点検結果を参照する、以下同じ)が登録されていない場合、補助情報が関連付けられていないと判定する。そして、入力表示制御部555は、点検項目の名称と、入力欄とを表示する入力画面を生成し、生成した入力画面を点検項目画面の上に重ねて、表示部53に表示させる(ステップS309)。入力表示制御部555は、作業者により入力部52を用いて、点検値が入力されたか否かを判定する(ステップS311)。点検値が入力された場合、入力表示制御部555は、入力された点検値を、点検結果データ547の一部として、記憶部54に格納する(ステップS313)。
【0081】
一方、ステップS307において、補助情報が関連付けられていると判定した場合、入力表示制御部555は、点検項目データ546を参照し、補助情報(つまり、指定された点検項目の点検項目IDに対応付けられた作業内容、基準値、過去値等)を読み出す。入力表示制御部555は、読み出した補助情報を含む入力画面を生成し、生成した入力画面を点検項目画面の上に重ねて、表示部53に表示させる(ステップS315)。次いで、入力表示制御部555は、作業者により入力部52を用いて、点検値が入力されたか否かを判定する(ステップS317)。点検値が入力された場合、入力表示制御部555は、入力された点検値に異常があるか否かを判定する(ステップS319)。例えば、入力表示制御部555は、入力された点検値が、基準値が示す範囲外である場合、異常があると判定する。異常があると判定した場合、入力表示制御部555は、エラーメッセージを入力画面に表示させる(ステップS321)。異常がないと判定した場合、入力表示制御部555は、入力された点検値を、点検結果データ547の一部として、記憶部54に格納する(ステップS313)。
【0082】
次いで、入力表示制御部555は、点検項目表示欄に表示されている異常フラグ等が操作されたか否かを判定する(ステップS323)。例えば、入力表示制御部555は、入力部52を用いて作業者により、点検項目表示欄に表示されている点検項目のうち、異常フラグあるいは正常フラグを入力する検査項目がタッチ操作された場合、異常フラグ等が操作されたと判定する。異常フラグ等が操作され、異常フラグと正常フラグとのうちいずれかが指定された場合、入力表示制御部555は、指定された方のフラグを、点検結果データ547の一部として、記憶部54に格納する(ステップS325)。
【0083】
[点検項目画面の表示制御方法]
図30は、関連表示制御部556による外観画面の表示制御方法の流れの一例を示すフローチャートである。関連表示制御部556は、入力部52を用いて作業者により、点検項目画面の一部に設けられた操作部であって、外観画面の表示を指示する操作部がタッチ操作されたか否かを判定する(ステップS401)。外観画面の表示を指示する操作部がタッチ操作された場合、関連表示制御部556は、設備外観データ548を参照して、並列して表示されている点検項目画面に表示されている作業指示書の作業指示書ID(あるいは設備ID)に対応付けられた外観画像を読み出し、読み出した外観画像を含む外観画面を、表示部53に表示させる(ステップS403)。また、関連表示制御部556は、点検個所データ549を参照して、並列して表示されている点検項目画面に表示されている作業指示書の作業指示書ID(あるいは設備ID)に対応付けられた点検個所座標を読み出す。関連表示制御部556は、読み出した点検個所座標に基づいて、外観画像上の点検個所の位置に、点検個所マーカーを表示させる(ステップS405)。
【0084】
次いで、関連表示制御部556は、入力部52を用いて作業者により、外観画像上の点検個所マーカーがタップ操作されたか否かを判定する(ステップS407)。点検個所マーカーがタップ操作された場合、関連表示制御部556は、点検項目画面に表示されている点検項目のうち、タップ操作された点検個所マーカーに対応する点検項目を強調表示(例えば、点滅、太字にする、文字のサイズを大きくする等)する(ステップS409)。
【0085】
また、関連表示制御部556は、入力部52を用いて作業者により、点検項目画面に表示されている視点マークがタップ操作されたか否かを判定する(ステップS411)。視点マークがタップ操作された場合、関連表示制御部556は、外観画面内において、外観画像上に表示されている点検個所マーカーのうち、タップ操作された視点マークの点検個所IDと対応付けられている点検個所マーカーを強調表示(例えば、点滅)する(ステップS413)。
【0086】
図31は、関連表示制御部556による履歴画面の表示制御方法の流れの一例を示すフローチャートである。関連表示制御部556は、入力部52を用いて作業者により、点検項目画面65の一部に設けられた操作部であって、履歴画面の表示を指示する操作部がタッチ操作されたか否かを判定する(ステップS431)。履歴画面の表示を指示する操作部がタッチ操作された場合、関連表示制御部556は、点検結果データ547を参照して、並列して表示されている点検項目画面に表示されている作業指示書の作業指示書ID(あるいは設備ID)に対応付けられた点検値とフラグ値を読み出し、読み出した点検値とフラグ値に基づき履歴画面を生成し、表示部53に表示させる(ステップS433)。
【0087】
以上説明した少なくとも一つの実施形態によれば、ドキュメントデータのカテゴリを示すカテゴリ画像と、ドキュメントデータを読み出すための呼び出し画像とを含むメニュー画像を生成し、生成したメニュー画像を端末装置50に表示させることにより、端末装置50において情報を表示する際の利便性を向上させることができる。
【0088】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
【0089】
例えば、呼び出し画像は、カテゴリ画像の内側に表示されてもよい。
【0090】
少なくとも一つのカテゴリ画像を連結した形状は、円環状に限られず、円形や、三角形、四角形、その他、多角形等であってもよい。また、中心画像はなくてもよい。なお、連結するカテゴリ画像の数に応じた図形であってもよい。例えば、カテゴリの数が3の場合、三角形であって、カテゴリの数が4の場合、四角形であってもよい。
【0091】
中心画像は、既に指定されているテーマと同じ階層の情報を選択するための選択画面に限られず、異なる階層を選択するための選択画面であってもよく、異なる階層に含まれる情報のうちのいずれかを選択するための選択画面であってもよい。例えば、中心画像にいずれかの施設が表示されている場合、中心画像がタッチされた後、メニュー表示制御部554は、階層管理データ542を参照して、他の施設を選択する選択画面を中心画像として表示してもよく、地域あるいは設備を選択する選択画面を中心画像として表示してもよく、地域(あるいは設備)のうちのいずれかを選択する選択画面を中心画像として表示してもよい。
【0092】
直列メニュー画像に含まれる各カテゴリ画像は、横方向に直列に配置されてもよい。
【0093】
呼び出し画像が大量である場合、カテゴリ画像のセグメント角度や大きさを大きくすることで、大量の呼び出し画像の間隔を設けるようにしてもよい。これにより、呼び出し画像をフリックしやすくなる。また、この場合、円周方向に並べられた複数の呼び出し画像の外側(中心画像からみて外側)に、呼び出し画像を並べて表示してもよい。また、この場合、長押し操作等により拡大表示をする画面を表示させて、拡大表示された画面において、呼び出し画像をフリックできるようにしてもよい。
【0094】
作業者の操作に基づいて、カテゴリ画像のセグメント角度や大きさを変更してもよい。これにともない、カテゴリ画像に対応付けられた呼び出し画像同士をより広げて表示してもよい。これにより、呼び出し画像同士の間隔が広がるため、呼び出し画像を操作しやすくなる。
【0095】
カテゴリ画像を円周方向に回転させる操作を受け付けた場合、カテゴリ画像を回転させてもよい。これに伴い、呼び出し画像の表示位置も変更される。
【0096】
図14に示すようなメニュー画面63から、
図24に示すようなメニュー画面71に変更し、この逆の変更がなされてもよい。例えば、メニュー画面63に、メニュー画面71に変更するための操作アイコンを表示させておき、操作アイコンを所定の方向にフリックすると、メニュー画面71に変更する。この逆の変更のときも、同じような操作アイコンを表示させることで実現できる。この操作アイコンは、例えば、円形の図形と、フリックする方向を示す図形(例えば、三角形)とを組わせた形状である。
【0097】
メニュー画像300に表示されている呼び出し画像を検索する検索機能を備えていてもよい。
図32は、メニュー画像300に表示されている呼び出し画像を検索する検索画面73の一例である。例えば、検索画面には、メニュー画像300と、検索バー73Aとが表示されている。検索バー73Aに、検索キーワード(例えば、マニュアル)が入力され、SEARCHボタンがクリックされた場合、メニュー表示制御部554は、ドキュメント管理データ544やカテゴリデータ545を参照して、入力された検索キーワードと関連するドキュメントデータを検索する。例えば、メニュー表示制御部554は、ドキュメント名やカテゴリ名に、検索キーワードを含むドキュメントデータを検索する。検索によりドキュメントデータを得た場合、メニュー表示制御部554は、検索により得たドキュメントデータの呼び出し画像(図示の例では、呼び出し画像331B)を、中心画像320からみて外側に飛び出させる。これに限られず、メニュー表示制御部554は、検索により得たドキュメントデータの呼び出し画像を強調表示(点滅、他の呼び出し画像と異なる色で表示する等)してもよい。これにより、メニュー画像300に含まれる呼び出し画像の中から、作業者は所望のドキュメントデータを検索することができる。
【0098】
直列メニュー画像は、以下に説明するようなものであってもよい。
図33は、直列メニュー画像を表示するメニュー画面75の一例を示す図である。メニュー画面75には、直列メニュー画像501が表示されている。直列メニュー画像501は、上述した直列メニュー画像500と、呼び出し画像530の配列方向と表示方法が異なる。その他、同じものには同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
【0099】
図33に示す通り、呼び出し画像530は、各カテゴリ画像510に対応付けられている。呼び出し画像530は、例えば、カテゴリ画像510Aに対応付けられている呼び出し画像531A〜434Aと、カテゴリ画像510Bに対応付けられている呼び出し画像531B〜533Bと、カテゴリ画像510Cに対応付けられている呼び出し画像531C〜534Cとを含む。呼び出し画像530は、カテゴリ画像510の配列方向と異なる方向に一列に配置されている。図示の例では、呼び出し画像531A〜534Aは、カテゴリ画像510Aの右側に、呼び出し画像531B〜533Bは、カテゴリ画像510Bの右側に、呼び出し画像531C〜534Cは、カテゴリ画像510Cの右側に、一方向に配列している。
【0100】
端末装置50の記憶部54に格納されているデータと、情報管理サーバ100の記憶部140に格納されているデータとの同期は、作業者により指示されてもよい。例えば、表示制御部552は、いずれかの表示画面(例えば、メニュー画面)に、同期を指示する操作アイコンを表示させる。この操作アイコンが作業者により操作された場合、データ管理部551は、記憶部54に格納されているデータあるいは格納すべきデータ(つまり、作業者の作業担当となっている点検対象に関連するすべてのデータ)の送信を、情報管理サーバ100に要求し、受信した情報に基づいて記憶部54を更新する。また、表示制御部552は、ドキュメントデータごとに同期(更新)を受け付ける操作アイコンを、例えば、いずれかの表示画面(例えば、メニュー画面)に表示させてもよい。この操作アイコンが作業者により操作された場合、データ管理部551は、指定されたドキュメントデータの送信を、情報管理サーバ100に要求し、受信した情報に基づいて記憶部54を更新する。
【0101】
上記実施形態では、点検現場において作業員により使用されるシーンを想定して記載したが、これに限られない。例えば、実施形態の情報管理システム1は、飛行場での整備業務や、スーパーやコンビニでの商品管理等で利用可能である。飛行場での整備業務では、より正確な確認作業が求められるが、実施形態の情報管理システム1を利用することにより、確認作業の効率化を図ることができるとともに、作業の正確性を向上させることができる。また、商品管理業務では、在庫数や発注数を正確に管理することが求められる。また、過去の同じ時期の発注数や先月の発注数を参考にして、発注数を決定するなどの作業も多く、このような作業においても有効である。