(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第2のサーバ装置は、入院患者が使用する患者向け端末装置のうち前記入院患者が入室する病室に既に入室している入院患者が使用する前記患者向け端末装置を特定する端末特定部を更に含む
ことを特徴とする請求項1に記載の入院患者管理システム。
前記第2のサーバ装置の前記端末特定部は、更に、新たに入室する患者がいることを示す情報と、該患者の前記室内環境の情報を含むメッセージを作成し、特定した前記患者向け端末装置に前記メッセージを送信する
ことを特徴とする請求項4に記載の入院患者管理システム。
【発明を実施するための形態】
【0011】
図1は、一実施形態に係る入院患者管理システムの構成例を示す図である。
図1のように、本実施形態の入院患者管理システム1は、病棟サーバ2、病棟クライアント3、センサ用ゲートウェイ装置(GW装置)4(4A及び4B)、センサ装置5(5A及び5B)、職員用の端末装置6、入院患者向けの端末装置7(7A及び7B)、外部情報受配信装置8、ベッドサイドサーバ9、及びチャットサーバ10を含む。
【0012】
入院患者管理システム1における病棟サーバ2、病棟クライアント3、センサ用ゲートウェイ装置4、外部情報受配信装置8、及びベッドサイドサーバ9は、それぞれ、院内ネットワーク11に接続される。また、入院患者管理システム1におけるセンサ装置5は、センサ用ゲートウェイ装置4を介して院内ネットワーク11に接続される。なお、院内ネットワーク11に接続された外部情報受配信装置8は、インターネット等の通信ネットワーク(院外ネットワーク)12とも接続されている。すなわち、院内ネットワーク11に接続された病棟サーバ2等の通信機器は、外部情報受配信装置8を介して、院外ネットワーク12に接続された通信機器(例えば、チャットサーバ10、職員向けの端末装置6、及び入院患者向けの端末装置7等)との通信を行うことが可能になっている。
【0013】
病棟サーバ2は、病棟(病室)に関する各種情報の収集及び管理を行うサーバ装置である。また、本実施形態に係る病棟サーバ2は、収集した各種情報を利用した各種のデータ処理(例えば、入院患者に適した病室を検索する処理等)を行う。
【0014】
病棟クライアント3は、病棟サーバ2で管理する情報の入力及び出力(閲覧)を行う端末装置である。病棟クライアント3は、院内ネットワーク11に接続された端末装置(クライアント)の1つである。なお、病棟クライアント3は、1個に限らず、複数個であってもよい。
【0015】
ベッドサイドサーバ9は、病棟サーバ2及びチャットサーバ10と連携し、入院患者向けの端末装置7への各種情報の配信、患者等が入院患者向けの端末装置7を操作して入力した各種情報の収集及び管理等を行うサーバ装置である。
【0016】
外部情報受配信装置8は、院内ネットワーク11に接続された通信機器から院外ネットワーク12に接続された通信機器に対し各種情報を配信する処理、及び院外ネットワーク12に接続された通信機器から院内ネットワーク11に接続された通信機器に向けて送信された各種情報を受信して転送する処理を含む各種処理を行う情報処理装置である。外部情報受配信装置8は、例えば、院内ネットワーク11に接続された第1の情報処理装置(図示せず)と、第1の情報処理装置及び院外ネットワーク12に接続された第2の情報処理装置(図示せず)とを含む。
【0017】
センサ用ゲートウェイ装置4は、所定の通信プロトコル(通信規格)に従ってセンサ装置5と通信を行い、センサ装置5が収集したセンサデータを院内ネットワーク11の病棟サーバ2に転送する。センサ装置5は、IoT(Internet of Things)デバイスの一種であり、例えば、温度、湿度、照度、及び音(騒音レベル)のいずれかを計測するセンサユニットと、センサ用ゲートウェイ装置4との通信を行う通信ユニットとを含む。病院内の複数の病室には、それぞれ、例えば、温度を計測するセンサ装置、湿度を計測するセンサ装置、照度を計測するセンサ装置、及び音を計測するセンサ装置の4個のセンサ装置を設置する(例えば
図2を参照)。センサ用ゲートウェイ装置4は、例えば、病院内の複数の病室のそれぞれに設置する。この場合、1個のセンサ用ゲートウェイ装置4は、該装置が設置された病室内の4個のセンサ装置のそれぞれからセンサデータ(温度、湿度、照度、及び騒音レベルのデータ)を取得し、病棟サーバ2に転送する。
【0018】
職員用の端末装置6は、病院の職員が、入院患者に関する各種情報の入力及び閲覧等に使用する端末装置である。職員用の端末装置6は、病院の入院窓口等に、病院の職員のみが使用可能な状態で設置される。職員用の端末装置6は、例えば、院外ネットワーク12を介して、病院外に設置されたチャットサーバ10(クラウドサーバ)等のサーバ装置、並びに院内ネットワーク11の外部情報受配信装置8及び病棟サーバ2等の通信機器との通信を行うことが可能な通信機能を持つ。
【0019】
入院患者向けの端末装置7は、入院患者が、病院職員から配信される各種情報の閲覧、及び病院職員に対するメッセージ等の入力に使用する端末装置である。入院患者向けの端末装置7は、例えば、該入院患者が使用しているベッドの近傍に設置される。
【0020】
チャットサーバ10は、病院職員や入院患者が端末装置6,7のチャットアプリを実行した際に、病院職員や入院患者が端末装置6,7に入力した文章(問い合わせ文)に対し自動応答をするサーバ装置(チャットボット)である。本実施形態に係るチャットサーバ10は、例えば、職員用の端末装置6から入院患者の室内環境の好みに適した病室の検索依頼を受けると、病棟サーバ2に病室の検索を依頼し、該病棟サーバ2からの検索結果を職員用の端末装置6に転送する。
【0021】
本実施形態の入院患者管理システム1における病棟サーバ2は、入院患者の室内環境の好みと各病室の環境に関する情報とに基づいて、入院患者の好みに合った病室を検索する。また、本実施形態に係る病棟サーバ2は、既入院患者に対するメッセージを配信する際に、該メッセージを配信する(送信する)端末装置を特定する。
【0022】
図2は、病棟サーバの機能構成を示す図である。
図2のように、本実施形態に係る病棟サーバ2は、データ処理部210と、通信部220と、記憶部290とを含む。
【0023】
データ処理部210は、各病室に関する情報を更新する処理、入院患者の室内環境の好みに合った病室を検索する処理、及びメッセージを配信する端末装置を特定する処理を含む、各種のデータ処理を行う。データ処理部210は、病室情報更新部211と、病室検索部212と、広報端末特定部213とを含む。
【0024】
病室情報更新部211は、記憶部290に記憶させた病室情報データベース(病室情報DB)292内の各病室に関する情報を更新する。病室情報更新部211は、例えば、職員用の端末装置6及び病棟クライアント3等から受信した入院患者の情報に基づいて、各病室の入院患者の情報を更新する。また、病室情報更新部211は、例えば、センサ用ゲートウェイ装置(GW装置)4から受信したセンサデータに基づいて、各病室の環境情報(平均温度、平均湿度、平均照度、及び平均騒音レベル)を更新する。
【0025】
病室検索部212は、職員用の端末装置6から受信した入院患者の室内環境の好みと、記憶部290に記憶させた要素変換テーブル293及び病室情報データベース292内の各病室の環境情報とに基づいて、該入院患者に適した病室を検索する。病室検索部212は、例えば、要素変換テーブル293に基づいて入院患者の感覚的な室内環境の好みを数値化し、数値化した室内環境の好みと病室の環境情報との差分に基づいて入院患者に対する各病室の好適度を算出する。病室検索部212は、算出した好適度が高い順に所定数の病室を抽出し、通信部220を介して該抽出結果を職員用の端末装置6に通知する。
【0026】
広報端末特定部213は、入院患者向け端末装置7に対し各種メッセージを配信する際に、病室情報データベース292内の入院患者の情報等に基づいて、メッセージを配信する端末装置7を特定する。広報端末特定部213は、例えば、新たに入院する患者の病室を決定し該病室の既入院患者に対して新たに入室する患者がいることを通知する場合に、通知をする入院患者向け端末装置7を特定する。
【0027】
通信部220は、病棟サーバ2と、他の通信機器との間での各種情報の送受信を行う。通信部220は、例えば、病棟クライアント3及び職員用の端末装置6が病棟サーバ2に向けて送信した患者に関する情報を受信する。また、通信部220は、例えば、センサ用ゲートウェイ装置(GW装置)4が病棟サーバ2に向けて送信したセンサデータを受信する。また、通信部220は、チャットサーバ10が病棟サーバ2に向けて送信した病室の検索依頼を受信するとともに、検索結果をチャットサーバ10に向けて送信する。更に、通信部220は、例えば、職員用の端末装置6が病棟サーバ2に向けて送信した入院患者の情報を受信するとともに、該入院患者の情報を通知する入院患者向け端末装置7を示す情報を院内ネットワーク11のベッドサイドサーバ9(
図1を参照)に送信する。
【0028】
記憶部290は、端末情報291、病室情報データベース(病室情報DB)292、要素変換テーブル293、及び病室画像294を含む、各種の情報を記憶する。端末情報291は、複数のセンサ用ゲートウェイ装置4のそれぞれを識別する情報と、複数の入院患者向け端末装置7のそれぞれを識別する情報とを含む。病室情報データベース292は、各病室の、入院患者に関する情報と、病室内の環境に関する情報とを含む。入院患者に関する情報は、例えば、患者ID、及び使用している入院患者向け端末装置7の装置IDを含む。環境に関する情報は、病室内の平均温度、平均湿度、平均騒音レベル、及び平均照度を含む。要素変換テーブル293は、入院患者の感覚的な室内環境の好みと環境に関する数値とを対応付けた定義を含む。例えば、要素変換テーブル293は、部屋の温度に対する患者の「寒がり(寒いのが苦手)」、「あまり気にしない」、及び「暑がり(暑いのが苦手)」という感覚的な好みのそれぞれを、第1の室温、第2の室温(<第1の温度)、及び第3の室温(<第2の温度)と対応付けている。病室画像294は、病院内の各病室の画像である。
【0029】
ここで、
図3、
図4、及び
図5を参照し、本実施形態に係る病棟サーバ2の記憶部290に記憶させる端末情報291、病室情報データベース(病室情報DB)292、及び要素変換テーブル293のそれぞれの内容を具体的に説明する。
【0030】
図3は、端末情報の内容を示す図である。
図4は、病室情報DBの内容を示す図である。
図5は、要素変換テーブルの内容を示す図である。
【0031】
病棟サーバ2の記憶部290に記憶させる端末情報291は、
図3のように、識別する装置の装置IDと、装置種別と、設置位置(部屋名)とを含む。装置IDは、複数のセンサ用ゲートウェイ装置(GW装置)4のそれぞれ、及び複数の入院患者向け端末装置7のそれぞれを一意に識別する情報である。
図3の端末情報291では、複数のセンサ用ゲートウェイ装置4の装置IDのそれぞれを「GW_Room」+「設置位置を示す情報」とし、複数の入院患者向け端末装置7の装置IDのそれぞれを「Tablet_」+「通し番号」としている。端末情報291は、複数のセンサ用ゲートウェイ装置4のそれぞれからセンサ情報を受信した際の、受信したセンサ情報と該センサ情報を取得した病室との対応付けに利用する。
【0032】
病棟サーバ2の記憶部290に記憶させる病室情報データベース(病室情報DB)292は、
図4のように、第1の病室情報292A、第2の病室情報292B、及び第3の病室情報292Cを含む。
【0033】
第1の病室情報292Aは、各病室の入院患者に関する情報であり、各病室の部屋名、ベッド番号、装置ID、患者ID、及び特記事項を含む。ベッド番号は、例えば、複数の入院患者が入院生活を送る1つの部屋における、複数台のベッドを識別する番号である。装置IDは、各ベッドの近傍に設置された入院患者向け端末装置7を識別する情報である。患者IDは、ベッドを使用している入院患者を識別する情報である。特記事項は、患者の部屋(室内環境)の好み等の情報である。第1の病室情報292Aは、例えば、新たに患者が入院する際や既入院患者が病室を変わる際にメッセージを送信する入院患者向け端末装置7の特定に利用する。
【0034】
第2の病室情報292Bは、複数のセンサ用ゲートウェイ装置4のそれぞれから受信したセンサデータの履歴であり、各病室の部屋名、温度、湿度、騒音レベル、及び照度を含む。第2の病室情報292Bには、センサ用ゲートウェイ装置4から受信した温度、湿度、騒音レベル、及び照度の4個1組のセンサデータが、所定の期間分だけ格納される。第2の病室情報292Bは、各病室の環境に関する平均値の算出に利用する。
【0035】
第3の病室情報292Cは、各病室の特徴を示す情報であり、部屋名、写真ファイルパス、平均室温、平均湿度、平均騒音レベル、平均照度、及び使用料金を含む情報が格納されている。写真ファイルパスは、病室の画像のファイル名及び保管場所を示す情報である。平均室温、平均湿度、平均騒音レベル、及び平均照度は、それぞれ、第2の病室情報292Bに基づいて算出した室温、湿度、騒音レベル及び照度の平均値である。使用料金は、例えば、1日当たりの差額ベッド代である。
【0036】
病棟サーバ2の記憶部290に記憶させる要素変換テーブル293は、
図5のように、病室の環境に関する項目毎に、要素名と変換値とが対応付けられている。要素名は、環境に関する項目についての感覚的な好みを示す。変換値は、感覚的な好みと対応する環境項目の数値である。
【0037】
例えば、温度についての患者の感覚的な好みは、「寒がり(寒いのが苦手)」、「あまり気にしない」、及び「暑がり(暑いのが苦手)」の3通りに大別される。寒いのが苦手な患者は病室内の温度が高めの環境を好み、暑いのが苦手な患者は室内の温度が低めの環境を好む。このため、要素変換テーブル293では、例えば、「あまり気にしない」と対応付ける温度を基準として各要素名と対応する温度(数値)を設定する。例えば、現時点での病院内の基本的な設定温度が23℃となっている場合、該設定温度を「あまり気にしない」と対応付ける。この場合、「寒がり」と対応付ける変換値は、「あまり気にしない」と対応付けた設定温度よりも高い温度(
図5では25℃)とする。また、「暑がり」と対応付ける変換値は、「あまり気にしない」と対応付けた設定温度よりも低い温度(
図5では21℃)とする。
【0038】
また、湿度についての患者の感覚的な好みは、「しっとり(高め)」、「ドライ(低め)」、及び「あまり気にしない」の3通りに大別される。乾燥した環境が苦手な患者は湿度が高めのしっとりした環境を好み、湿気が苦手な患者は湿度が低めのドライな環境を好む。このため、要素変換テーブル293では、例えば、「あまり気にしない」と対応付ける湿度を基準として各要素名と対応する湿度(数値)を設定する。例えば、現時点での病院内の基本的な設定湿度が55%となっている場合、該設定湿度を「あまり気にしない」と対応付ける。この場合、「しっとり」と対応付ける変換値は、「あまり気にしない」と対応付けた設定湿度よりも高い湿度(
図5では60%)とする。また、「ドライ」と対応付ける変換値は、「あまり気にしない」と対応付けた設定湿度よりも低い湿度(
図5では50%)とする。
【0039】
また、騒音レベルについての患者の感覚的な好みは、「にぎやか(高め)」、「静か(低め)」、及び「あまり気にしない」の3通りに大別される。例えば、他の患者や病院職員等と積極的に会話をする患者は病室内の騒音レベル(音圧レベル)が高めのにぎやかな環境を好む。また、例えば、他の患者や病院職員等との会話が苦手な患者や読書等に集中したい患者は病室内の騒音レベルが低めの静かな環境を好む。このため、要素変換テーブル293では、例えば、「あまり気にしない」と対応付ける騒音レベルを基準として各要素名と対応する騒音レベル(数値)を設定する。例えば、現時点での病院内の平均的な騒音レベルが30dBとなっている場合、該騒音レベルを「あまり気にしない」と対応付ける。この場合、「にぎやか」と対応付ける変換値は、「あまり気にしない」と対応付けた騒音レベルよりも高い騒音レベル(
図5では40dB)とする。また、「静か」と対応付ける変換値は、「あまり気にしない」と対応付けた騒音レベルよりも低い騒音レベル(
図5では20dB)とする。
【0040】
また、明るさ(照度)についての患者の感覚的な好みは、「明るめ」、「暗め」、及び「あまり気にしない」の3通りに大別される。このため、要素変換テーブル293では、例えば、「あまり気にしない」と対応付ける照度を基準として各要素名と対応する照度(数値)を設定する。例えば、現時点での病院内の基本的な設定照度が150lxとなっている場合、該設定照度を「あまり気にしない」と対応付ける。この場合、「明るめ」と対応付ける変換値は、「あまり気にしない」と対応付けた設定照度よりも高い照度(
図5では200lx)とする。また、「暗め」と対応付ける変換値は、「あまり気にしない」と対応付けた設定照度よりも低い照度(
図5では100lx)とする。
【0041】
なお、要素変換テーブル293における上記の変換値の値は、適宜変更可能である。例えば、室温及び湿度の各要素名に対する変換値は、季節に応じて変更してもよい。また、例えば、1つ項目における要素名間の変換値の差は、
図5に示した差よりも大きくしてもよいし、小さくしてもよい。更に、1つの項目における要素名は3個に限らず、4個以上であってもよい。
【0042】
本実施形態に係る入院患者管理システム1では、病室の環境についての入院患者の感覚的な好みを要素変換テーブル293により数値化し、該数値化した好みと各病室の環境情報とに基づいて、入院患者の好みに適した病室を検索する。各病室の環境情報は、病室の平均室温、平均湿度、平均騒音レベル、及び平均照度を含む。これら各病室の環境情報は、上記のように、病室情報データベース292の第3の病室情報292Cに含まれる(
図4を参照)。次に、
図6を参照し、病室情報の収集方法について説明する。
【0043】
図6は、病室情報の収集方法を説明するシーケンス図である。
入院患者管理システム1では、
図6のように、センサ用ゲートウェイ装置(GW装置)4が、病室に設置したセンサ装置5からセンサデータを取得し病棟サーバ2に送信するループ処理(ステップS11〜S14)を定期的に実行する。1個のセンサ用ゲートウェイ装置4は、例えば、毎日、午前7時00分から午後9時00分までの期間、K分毎にループ処理を実行する。ループ処理を実行する時間間隔(K分)は適宜設定すればよく、例えば、十分から数十分程度であってもよいし、1時間から数時間程度であってもよい。
【0044】
ループ処理の始端(ステップS11)では、センサ用ゲートウェイ装置4は、例えば、自装置内の時刻情報又は設定したタイマーに基づいてループ処理を開始するタイミングが到来するのを待つ。ループ処理を開始するタイミングが到来すると、センサ用ゲートウェイ装置4は、センサ装置から温度、湿度、騒音レベル、及び照度のセンサデータを取得する(ステップS12)。
【0045】
図6には示していないが、例えば、センサ装置5は、センサ用ゲートウェイ装置4がループ処理を開始するタイミングと同期してセンサ用ゲートウェイ装置4にアクセスし、センサ用ゲートウェイ装置4との接続を確立する。例えば、
図6のセンサ用ゲートウェイ装置4(GW装置)は、装置IDが「GW_RoomA」である。このため、A号室に設置されたセンサ装置5(例えば、
図2の温度センサ501A、湿度センサ502A、照度センサ503A、及び騒音センサ504A)は、センサ用ゲートウェイ装置4がループ処理を開始するタイミングが到来すると、装置IDが「GW_RoomA」であるセンサ用ゲートウェイ装置4との接続を確立する。センサ装置5とセンサ用ゲートウェイ装置4との接続が確立すると、センサ装置5は、自装置で収集したセンサデータをセンサ用ゲートウェイ装置4に送信する。1個のセンサ装置5は、温度、湿度、騒音レベル、及び照度のいずれか1種類のセンサデータのみを収集する装置であってもよいし、複数種類のセンサデータを収集可能な装置であってもよい。
【0046】
ステップS12の処理の後、センサ用ゲートウェイ装置4は、センサ装置5から取得したセンサデータを病棟サーバ2に送信する(ステップS13)。ステップS13の処理において、センサ用ゲートウェイ装置4は、自身の装置IDと、センサ装置5から取得した温度、湿度、騒音レベル、及び照度のセンサデータとを含む病室情報を病棟サーバ2に送信する。
【0047】
ステップS13の処理の後、センサ用ゲートウェイ装置4は、ループ処理の終端(ステップS14)において、例えば、現在の時刻がループ処理を終了する時刻よりも前であるか否かを判定する。現在の時刻がループ処理を終了する時刻よりも前である場合、センサ用ゲートウェイ装置4は、ループ処理の始端(ステップS11)に戻り、次のループ処理を開始するタイミングが到来するのを待つ。現在の時刻がループ処理を終了する時刻に到達しているか又は過ぎている場合、センサ用ゲートウェイ装置4は、ループ処理を終了する。
【0048】
このように、センサ用ゲートウェイ装置4は、所定の時間間隔で、病室内の環境を示すセンサデータを取得し病棟サーバ2に送信する処理を繰り返す。なお、
図6には1個のセンサ用ゲートウェイ装置4(4A)のみを示しているが、複数の病室のそれぞれにセンサ用ゲートウェイ装置4が設置されている場合(
図1を参照)、複数のセンサ用ゲートウェイ装置4のそれぞれが、センサデータを取得して病棟サーバ2に送信するループ処理(S11〜S14)を行う。
【0049】
一方、センサデータを収集する病棟サーバ2は、センサ用ゲートウェイ装置4からのセンサデータを含む病室情報を受信すると、記憶部290の端末情報291を参照して病室情報に含まれる装置IDを部屋名に変換する(ステップS21)。ステップS21の処理は、例えば、病棟サーバ2のデータ処理部210における病室情報更新部211が行う。
図6のセンサ用ゲートウェイ装置4の装置IDは「GW_RoomA」である。このため、
図3のような端末情報291を記憶部290に記憶させている場合、病室情報更新部211は、「GW_RoomA」という装置IDを「A号室」という部屋名に変換する。
【0050】
次に、病棟サーバ2は、受信した病室情報に含まれるセンサデータを、変換した部屋名と対応付けて病室情報データベース292の第2の病室情報(環境情報履歴)292Bに格納する(ステップS22)。ステップS22の処理は、例えば、病室情報更新部211が行う。
【0051】
次に、病棟サーバ2は、環境情報履歴に基づいて病室情報を更新する(ステップS23)。ステップS23の処理は、病室情報更新部211が行う。病室情報更新部211は、例えば、病室情報DB292の第2の病室情報292B(
図4を参照)に格納された部屋毎のセンサデータの履歴に基づいて、各部屋の平均温度、平均湿度、平均騒音レベル、及び平均照度を算出する。また、病室情報更新部211は、病室情報DB292の第3の病室情報292C(
図4を参照)に含まれる各部屋の病室情報(レコード)のそれぞれにおける、平均温度、平均湿度、平均騒音レベル、及び平均照度のそれぞれを算出した値に更新する。
【0052】
なお、ステップS23の処理は、センサデータを含む病院情報を受信する毎に限らず、例えば、1日に1回から数回、センサデータを収集するタイミングとは別に設定されたタイミングで行うようにしてもよい。
【0053】
このように、本実施形態に係る入院患者管理システム1では、各病室の環境を示す情報(温度、湿度、騒音レベル、及び照度)を定期的に収集し、病室情報DB292の第3の病室情報292Cに含まれる各病室の環境情報を更新する。病室情報DB292の第3の病室情報292Cは、例えば、上記のように、病室内の環境についての入院患者の感覚的な好みに適した病室を検索することに利用する。入院患者の好みに適した病室の検索は、例えば、職員用の端末装置6を利用して行う。職員用の端末装置6のオペレータ(病院職員)は、例えば、端末装置6のチャット機能を利用してチャットサーバ10に病室の検索を依頼する。次に、
図7を参照して、入院患者に適した病室を検索する際に入院患者管理システム1で行われる処理を説明する。
【0054】
図7は、入院患者に適した病室を検索する際に行われる処理を説明するシーケンス図である。
【0055】
入院患者に適した病室を検索する場合、職員用の端末装置6は、まず、入院患者の部屋の好みの登録を受け付ける(ステップS31)。職員用の端末装置6のオペレータは、例えば、入院する部屋(病室)の環境(温度、湿度、音の大きさ、及び明るさ等)についての好みや希望を聞き取り、入院患者を識別する患者IDと部屋の好みや希望とを職員用の端末装置6に入力し、利用者情報の1つとして登録する。なお、職員用の端末装置6に部屋の好みや希望を入力する操作は、例えば、病院職員による監視のもと、入院患者本人が行ってもよい。
【0056】
ステップS31の処理の後、職員用の端末装置6は、チャットサーバ10に病室の検索を依頼し入院患者の部屋の好みを送信する(ステップS32)。このとき、チャットサーバ10は、職員用の端末装置6からの検索の依頼を受け付け、入院患者の部屋の好みを取得する(ステップS33)。ステップS31の処理の後、職員用の端末装置6のオペレータは、まず、端末装置6のチャット機能(チャットアプリ)を起動させ、該端末装置6をチャットサーバ10に接続させる。その後、職員用の端末装置6のオペレータは、該端末装置6を操作し、病室の検索を依頼するメッセージをチャットサーバ10に送信する。このとき、チャットサーバ10は、職員用の端末装置6からの検索の依頼を受け付け、依頼を受け付けたことを通知する返信メッセージを職員用の端末装置6に送信する。チャットサーバ10からの返信メッセージを受信した端末装置6は、該返信メッセージを表示部に表示する。職員用の端末装置6のオペレータは、表示部に表示された返信の内容を確認した後、該端末装置6を操作し、入院患者の患者ID及び入院患者の部屋(室内環境)の好みを含む検索条件をチャットサーバ10に送信する。検索条件を送信した後、職員用の端末装置6は、チャットサーバ10からの検索結果を待つ。
【0057】
職員用の端末装置6とのチャット(ステップS33)により入院患者に適した病室の検索条件を取得したチャットサーバ10は、検索条件に含まれる部屋の好みを病棟サーバ2に転送し(ステップS34)、入院患者に対する各部屋の好適度の算出を依頼する。その後、チャットサーバ10は、病棟サーバ2からの回答を待つ。
【0058】
チャットサーバ10からの好適度の算出依頼を受信すると、病棟サーバ2は、まず、要素変換テーブル293を参照して部屋の好みを数値に変換する(ステップS35)。ステップS35の処理は、病棟サーバ2のデータ処理部210における病室検索部212が行う。病室検索部212は、要素変換テーブル293(
図4を参照)の項目毎に、チャットサーバ10から受信した入院患者の感覚的な部屋の好みを対応する変換値に変換する。例えば、チャットサーバ10から受信した入院患者の感覚的な部屋の好みにおける温度の好みが「寒がり」である場合、病室検索部212は、該入院患者の温度の好みを「寒がり」と対応する「25(℃)」に変換する。
【0059】
ステップS35の処理を終えると、病棟サーバ2は、次に、変換後の数値と病室情報とに基づいて、各病室の好適度を算出する(ステップS36)。ステップS36の処理は、例えば、病室検索部212が行う。病室検索部212は、病室情報DB292に含まれる第3の病室情報292Cにおける各部屋の環境情報(レコード)毎に、感覚的な好みを変換した数値と現在の病室の環境との差分を算出し、該差分の大きさに基づいて好適度を算出する。具体的には、病室検索部212は、項目毎に感覚的な好みを変換した数値と現在の病室の環境との差分に基づいて減点値を算出し、各項目の減点値を好適度の最大スコア(例えば100)から減算して好適度を算出する。この場合、感覚的な好みを変換した数値と現在の病室の環境との差分が大きいほど減点値の絶対値が大きくなるようにすることで、入院患者の部屋の好みとの差異が大きい病室の好適度は、差異が小さい病室の好適度よりも低い値となる。
【0060】
ステップS36の処理を終えると、病棟サーバ2は、好適度の算出結果に基づいて回答画面を作成し該画面のアドレスをチャットサーバ10に通知する(ステップS37)。ステップS37の処理は、病棟サーバ2の病室検索部212が通信部220と連携して行う。ステップS37の処理では、病室検索部212は、例えば、算出した好適度が最も大きい病室から順に上位3件の病室を抽出し、抽出した各病室の好適度、項目毎の患者の好みとの差異、病室の写真、及び使用料金を含む回答画面を作成し、該回答画面の格納場所を示すアドレス(例えば、URL(Uniform Resource Locator))をチャットサーバ10に通知する。回答画面のアドレスをチャットサーバ10に通知すると、病棟サーバ2は、チャットサーバ10からの依頼に対する処理を終了する。
【0061】
病棟サーバ2からの通知(回答)を受信すると、チャットサーバ10は、例えば、通知されたアドレスに基づいて回答画面を取得し、該回答画面を職員用の端末装置6に転送する(ステップS38)。チャットサーバ10からの回答画面を受信すると、職員用の端末装置6は、回答画面を表示する(ステップS39)。このとき、チャットサーバ10は、例えば、職員用の端末装置6から依頼された病室の検索が終了したことを示すメッセージとともに、回答画面を職員用の端末装置6に送信する。この場合、職員用の端末装置6は、例えば、病室の検索が終了したことを示すメッセージと回答画面を表示させる表示ボタンとを表示部に表示させる。そして、病院職員等のオペレータが表示部に表示された表示ボタンを押すと、端末装置6は、回答画面を表示する。なお、ステップS38及びS39の処理の内容は、適宜変更可能である。例えば、チャットサーバ10は病室の検索が終了したことを示すメッセージと回答画面のアドレスとを含む情報を職員用の端末装置6に送信し、職員用の端末装置6がアドレスに基づいて回答画面を取得する内容であってもよい。
【0062】
このように、本実施形態に係る入院患者管理システム1では、職員用の端末装置6のチャット機能を利用して入院患者の部屋(室内環境)の好みに適した病室を検索することができる。なお、病室を検索する処理は、上記のように、チャットサーバ10からの依頼を受けた病棟サーバ2が行う。病棟サーバ2は、入院患者の感覚的な部屋(室内環境)の好みを数値化し、数値化した入院患者の好みと病室の環境についての情報とに基づいて各病室の好適度を算出する。病室の好適度を算出する処理は、例えば、病棟サーバ2の病室検索部212が行う。病室検索部212は、病室の好適度を算出する処理として、例えば、
図8のフローチャートに沿った処理を行う。
【0063】
図8は、病室の好適度の算出方法の一例を説明するフローチャートである。
病室の好適度を算出する処理(
図7のステップS36)では、病室検索部212は、
図8のように、好適度の算出の対象となる病室毎に好適度を算出するループ処理(ステップS41〜S48)を行う。
【0064】
ループ処理の始端(ステップS41)では、病室検索部212は、例えば、好適度の算出の対象となる病室のうち好適度を算出していない病室の1つを選択する。第3の病室情報292Cが
図4のような形式である場合、病室検索部212は、第3の病室情報292Cにおける各行の情報(レコード)を上から順に1つずつ選択する。
【0065】
次に、病室検索部212は、病室情報DB292の第3の病室情報292Cから現在選択されている1つの病室情報を読み込む(ステップS42)。このとき、病室検索部212は、例えば、1つの病室情報のうち部屋名、平均室温AT、平均湿度AH、平均騒音レベルAN、及び平均照度ALの5個の情報を読み込む。
【0066】
次に、病室検索部212は、入院患者の温度の好みT0と病室の平均室温ATとに基づいて、温度の減点値STを算出する(ステップS43)。入院患者の温度の好みT0は、ステップS35の変換処理により得た、入院患者の感覚的な温度の好みと対応する数値である。例えば、入院患者の感覚的な温度の好みが「寒がり」である場合、入院患者の温度の好みT0は25(℃)となる。温度の減点値STは、例えば、下記数式(1)により算出する。
【0067】
ST=max(|T0−AT|×2,20) (1)
数式(1)は、|T0−AT|×2及び20のうちの大きい方の値を減点値STに採用する数式である。
【0068】
次に、病室検索部212は、入院患者の湿度の好みH0と病室の平均湿度AHとに基づいて、湿度の減点値SHを算出する(ステップS44)。入院患者の湿度の好みH0は、ステップS35の変換処理により得た、入院患者の感覚的な湿度の好みと対応する数値である。例えば、入院患者の感覚的な湿度の好みが「しっとり」である場合、入院患者の湿度の好みH0は60(%)となる。湿度の減点値SHは、例えば、下記数式(2)により算出する。
【0069】
SH=max(|H0−AH|,20) (2)
数式(2)は、|H0−AH|及び20のうちの大きい方の値を減点値SHに採用する数式である。
【0070】
次に、病室検索部212は、入院患者の音に関する好みN0と病室の平均騒音レベルANとに基づいて、音の減点値SNを算出する(ステップS45)。入院患者の音に関する好みN0は、ステップS35の変換処理により得た、入院患者の感覚的な音の好みと対応する数値である。例えば、入院患者の感覚的な音の好みが「静か」である場合、入院患者の音に関する好みN0は20(dB)となる。音の減点値SNは、例えば、下記数式(3)により算出する。
【0071】
SN=max(|N0−AN|/5,20) (3)
数式(3)は、|N0−AN|/5及び20のうちの大きい方の値を減点値SNに採用する数式である。
【0072】
次に、病室検索部212は、入院患者の明るさの好みL0と病室の平均照度ALとに基づいて、明るさの減点値SLを算出する(ステップS46)。入院患者の明るさの好みL0は、ステップS35の変換処理により得た、入院患者の感覚的な明るさの好みと対応する数値である。例えば、入院患者の感覚的な明るさの好みが「明るめ」である場合、入院患者の明るさの好みL0は200(lx)となる。明るさの減点値SLは、例えば、下記数式(4)により算出する。
【0073】
SL=max(|L0−AL|/10,20) (4)
数式(4)は、|L0−AL|/10及び20のうちの大きい方の値を減点値SLに採用する数式である。
【0074】
なお、ステップS43〜S46の各処理は、
図8のフローチャートに示した順番に限らず、どのような順番で行ってもよい。また、病室検索部212は、ステップS43〜S46の各処理のうちの複数の処理を並列に行ってもよい。
【0075】
ステップS43〜S46の各処理を終えると、病室検索部212は、次に、算出した減点値ST、SH、SN、及びSLに基づいて現在選択されている病室の好適度SCを算出し、算出した好適度SCと部屋名とを対応付けて保持する(ステップS47)。好適度SCは、例えば、下記数式(5)により算出する。
【0076】
SC=100−(ST+SH+SN+SL) (5)
ステップS47の処理の後、病室検索部212は、ループ処理の終端(ステップS48)において、例えば、全対象病室の好適度SCを算出したか否かを判定する。好適度SCを算出していない病室がある場合、病室検索部212は、ステップS41以降の処理を繰り返す。対象となっている全ての病室の好適度SCを算出した場合、病室検索部212は、病室の好適度を算出する処理を終了する。
【0077】
なお、減点値ST、SH、SN、及びSLは、それぞれ、数式(1)、(2)、(3)、及び(4)に限らず、他の数式により算出してもよい。例えば、減点値ST、SH、SN、及びSLの上限値は、20に限らず、別の値であってもよい。また、減点値ST、SH、SN、及びSLの上限値は、項目毎に異なる値であってもよい。
【0078】
また、好適度SCは、数式(5)に限らず、他の数式により算出してもよい。例えば、好適度SCは、下記数式(6)により算出してもよい。
【0079】
SC=100−(WT・ST+WH・SH+WN・SN+WL・SL) (6)
数式(6)のWT、WH、WN、及びWLは、それぞれ、重み係数である。重み係数WT、WH、WN、及びWLは、例えば、入院患者の病室の温度、湿度、音、及び明るさの好みに関する優先順位に基づいて設定する。例えば、入院患者が温度や湿度の好みの一致度よりも、音の好みの一致度を優先する場合、音の減点値SNに対する重み係数WNを他の重み係数WT,WH,及びWLよりも大きな値とし、音の減点値SNの好適度SCへの寄与を大きくする。
【0080】
このように、本実施形態に係る入院患者管理システム1では、入院患者の病室の環境(室内環境)に関する好みと、各病室の現在の環境を示す情報とに基づいて、入院患者の好みに適した病室を検索する。このため、本実施形態に係る入院患者管理システム1によれば、入院患者の好みと入室した病室の環境との不一致による入院患者の心理的な負担や身体的な負担を軽減することが可能となる。
【0081】
以下、
図9、及び
図10A〜
図10Cを参照し、入院患者が入室する病室を決定する処理についての具体例を説明する。
【0082】
図9は、入院患者の情報を登録する際の端末装置の画面遷移の例を説明する図である。
図10Aは、入院患者に適した病室を検索する際の端末装置の画面遷移の例を説明する図(その1)である。
図10Bは、入院患者に適した病室を検索する際の端末装置の画面遷移の例を説明する図(その2)である。
図10Cは、入院患者に適した病室を検索する際の端末装置の画面遷移の例を説明する図(その3)である。
【0083】
図9には、職員用の端末装置6における初期画面610の一例と、入院患者の部屋の好み等の情報(利用者情報)を登録する画面620の一例とを示している。職員用の端末装置6における初期画面610は、第1のボタン611、第2のボタン612、第3のボタン613、及び第4のボタン614を含む。第1のボタン611は、入院患者の部屋(室内環境)の好み等の情報(利用者情報)を登録する処理の実行を受け付けるボタンである。第2のボタン612は、入院患者に適した病室を検索する処理(チャットサーバ10とのチャット)の実行を受け付けるボタンである。第3のボタン613は、病院内の注意事項の表示を受け付けるボタンである。第4のボタン614は、病院の職員、及びフロアマップ等の病院に関する情報の表示を受け付けるボタンである。
【0084】
職員用の端末装置6は、例えば、タブレット型コンピュータであり、表示装置の表示面にタッチパネルが重ねて配置されている。端末装置6の表示面に初期画面610が表示された状態であるときに、病院職員等のオペレータが第1のボタン611、第2のボタン612、第3のボタン613、及び第4のボタン614のいずれかを押下する(タッチする)と、端末装置6は、押下したボタンと対応する処理を実行する。例えば、オペレータが第1のボタン611を押下すると、端末装置6は、入院患者の部屋の好み等の情報(利用者情報)を登録する処理を実行する(
図7のステップS31)。このとき、端末装置6は、
図9の右側に示したような利用者情報入力画面620を表示する。
【0085】
利用者情報入力画面620は、患者IDを表示する欄621と、部屋の好みを選択する複数の選択ボタン622a〜622c、623a〜623c、624a〜624c、及び625a〜625cと、登録ボタン626と、キャンセルボタン627とを含む。患者IDを表示する欄621は、例えば、患者IDの入力を受け付けるボタンを兼ねており、病院職員等のオペレータが患者IDを表示する欄621を押下する(タッチする)と、端末装置6の表示が利用者情報入力画面620から患者IDを入力する画面に切り替わる。図示は省略するが、患者IDを入力する画面には、例えば、患者ID(数値)を入力する数字キー等が表示される。
【0086】
部屋の好みを選択する複数の選択ボタン622a〜622c、623a〜623c、624a〜624c、及び625a〜625cは、病室の環境についての各項目の感覚的な好みを示す複数通り(
図9では3通り)の選択ボタンを含む。例えば、利用者情報入力画面620は、温度に関する感覚的な好みを選択する3つの選択ボタン622a、622b、及び622cを含む。
【0087】
なお、端末装置6の表示が利用者情報入力画面620に切り替わった時点では、複数の選択ボタン622a〜622c、623a〜623c、624a〜624c、及び625a〜625cは全て同じ色であり、病院職員等のオペレータが押下した(タッチした)選択ボタンの色が他の色に変化する。例えば、
図9の患者IDが「0123456789」である患者は、室温の感覚的な好みが「寒がり(寒いのが苦手)」であり、湿度の感覚的な好みが「ドライ」である。また、この患者は、音に関する感覚的な好みが「にぎやか」であり、明るさの感覚的な好みが「明るめ」である。
【0088】
図9において、登録すると記載された登録ボタン626は入力した患者ID及び部屋の好みの情報を登録する処理の実行を受け付けるボタンであり、閉じると記載されたキャンセルボタン627は入力した患者ID及び部屋の好みの情報の登録のキャンセルを受け付けるボタンである。病院職員等のオペレータが登録ボタン626を押下した場合、端末装置6は、現在入力されている患者IDと部屋の好みとを対応付けて利用者情報として登録し、表示装置の表示を初期画面610に切り替える。一方、病院職員等のオペレータがキャンセルボタン627を押下した場合、端末装置6は、現在入力されている患者ID及び部屋の好みの情報を破棄し、表示装置の表示を初期画面610に切り替える。
【0089】
入院患者の感覚的な部屋の好みを登録した後、病院職員等のオペレータが初期画面610の第2のボタン612を押下すると、端末装置6は、入院患者の好みに適した病室を検索する処理を実行する(
図7のステップS32)。このとき、端末装置6は、チャットサーバ10に対し病室の検索を依頼するチャットメッセージを送信するとともに、
図10Aの左側に示したようなチャットメッセージ631を含む画面630に表示を切り替える。チャットサーバ10は、チャットメッセージを受信し検索の依頼を受け付けると、依頼を受け付けたことを示す返信メッセージを端末装置6に送信する(
図7のステップS33)。チャットサーバ10からの返信メッセージを受信すると、端末装置6は、該返信メッセージを表示する。返信メッセージは、例えば、
図10Aの右側に示したような患者IDの入力を促す返信メッセージ632とする。ここで、オペレータが、例えば、
図10Aの左側の画面630における画面左下のキーパッド表示ボタン(図示せず)を押下すると、
図10Aの右側の画面640のように数字キー642と入力値表示欄643とを含むキーパッド(ソフトウェアキーボード)641が表示される。このとき、オペレータがキーパッド641の数字キー642を押下すると、端末装置6は、押下した数字キーと対応する数値を入力値表示欄643に表示する。そして、オペレータが患者IDを入力した後、キーパッド641の右下に表示された確定ボタン(図示せず)を押下すると、端末装置6は、入力値表示欄643に表示された数値(患者ID)の入力の受け付けを確定する。
【0090】
患者IDの入力の受け付けを確定した後、端末装置6は、例えば、
図10Bの左側の画面650のように入力された患者ID633を表示するとともに、該患者IDと入院患者の部屋の好みとを含む利用者情報をチャットサーバ10に送信する。そして、チャットサーバ10からの返信メッセージを受信すると、端末装置6は、
図10Bの左側の画面650のようにチャットサーバ10が検索をしていることを示すメッセージ634を表示する。なお、実際に病室を検索しているのは、上記のように、チャットサーバ10からの依頼を受けた病棟サーバ2である。病棟サーバ2は、
図7のステップS35及びS36の処理を行った後、好適度の高い病室を示す回答画面を作成し該回答画面のアドレスをチャットサーバ10に通知する(ステップS37)。回答画面のアドレスの通知を受けると、チャットサーバ10は、該アドレスに基づいて回答画面を取得し、該回答画面を職員用の端末装置6に転送する(ステップS38)。
【0091】
チャットサーバ10から回答画面を受信すると、職員用の端末装置6の表示は、
図10Bの左側の画面650から、病室の検索が終了したことを通知するメッセージ635を含む右側の画面660に切り替わる。このとき、例えば、病室の検索が終了したことを通知するメッセージ635には、検索結果(回答画面)の表示を実行する表示ボタン636が含まれている。オペレータが表示ボタン636を押下すると、例えば、
図10Cのような回答画面670が表示される。
【0092】
回答画面(病室の検索結果)670は、患者ID671、及び部屋の感覚的な好みと病室情報とに基づいて算出した好適度SCが最も高い病室から上位3件の病室の情報672〜674を含む。各病室の情報672〜674は、それぞれ、部屋名、好適度SC、使用料金、病室の画像、及び現在の病室の環境と入院患者の感覚的な好みとの差分を示す情報を含む。このような回答画面670を入院患者に提示することにより、該入院患者は、好適度SC等に基づいて、入院患者自身の希望に最も近い病室を選択することが可能となる。例えば、
図10Cの回答画面670において好適度SCが最も高いのはC号室であるが、C号室の使用料金は次点のA号室の使用料金よりも高い。しかも、C号室の好適度とA号室の好適度との差は2点である。このため、入院患者は、例えば、現在のA号室の環境と自身の感覚的な好みとの差分が容認(妥協)できる範囲内であれば、使用料金を考慮してA号室を選択することもできる。
【0093】
以上説明したように、本実施形態に係る入院患者管理システム1では、入院患者の病室内の環境についての感覚的な好みと、現在の各病室の環境とに基づいて、両者の差分が小さい入院患者の好みに適した病室を検索することができる。これにより、入院患者の感覚的な好みと病室の環境との不一致による、入院患者の心理的な負担や身体的な負担を軽減することが可能となる。
【0094】
また、病室の検索結果に、環境についての情報とは別の使用料金や病室の画像等を含めることにより、入院患者は、自身の好みや希望により適した病室を選択することができる。
【0095】
また、本実施形態に係る入院患者管理システム1では、患者が入室する病室を決定した場合に、該病室で入院生活をしている他の患者(既入院患者)に対し、入院患者向けの端末装置7を利用してメッセージを通知することができる。以下、
図11を参照し、患者が入室する病室を決定した後、入院患者管理システム1において行われる処理の一例を説明する。
【0096】
図11は、病室を決定した後で行われる処理の一例を説明するシーケンス図である。
図7及び
図8の処理の結果に基づいて患者が入室する病室を決定した後、職員用の端末装置6のオペレータは、端末装置6を操作し、例えば、該病室に入室する患者の情報と病室の部屋名を入力する。このとき、職員用の端末装置6は、
図11のように、患者の情報及び部屋名の入力を受け付け(ステップS51)、該患者の情報及び部屋名を病棟サーバ2に送信する(ステップS52)。ステップS51で受け付ける患者の情報は、例えば、病室を検索する際に入力した部屋(室内環境)の好み、及びその他の特記事項を含む。
【0097】
患者の情報及び部屋名を受信した病棟サーバ2は、病室情報DB292を参照し、患者が新たに入室する部屋の既入院患者が使用している端末装置7の装置IDを取得する(ステップS53)。ステップS53の処理は、例えば、病棟サーバ2のデータ処理部210における広報端末特定部213が行う。広報端末特定部213は、例えば、病室情報DB292における第1の病室情報292Aと、受信した部屋名とに基づいて、患者が新たに入室する部屋の既入院患者が使用している端末装置7の装置IDを取得する。
【0098】
次に、病棟サーバ2は、患者の情報とステップS53で取得した装置IDとをベッドサイドサーバ9に送信する(ステップS54)。その後、病棟サーバ2は、新たに入室する患者の情報を病室情報DB292に追加する(ステップS55)。ステップS54及びS55の処理は、例えば、広報端末特定部213が行う。ステップS55の処理では、広報端末特定部213は、例えば、病室情報DB292の第1の病室情報292Aにおける患者が入室する病室(部屋)の該患者が使用するベッドのベッド番号に、該患者の患者ID及び特記事項(部屋の好み等)を対応付ける。なお、ステップS55の処理は、例えば、病棟サーバ2のデータ処理部210における病室情報更新部211が行ってもよい。
【0099】
ベッドサイドサーバ9は、病棟サーバ2が送信した患者の情報と装置IDとを受信すると、該患者の情報に基づいて入院患者向けの端末装置7に送信するメッセージを作成する(ステップS56)。ベッドサイドサーバ9は、例えば、新たに入室する患者の感覚的な部屋の好みに基づいて、既入院患者及び新たに入室する患者の両者が気分を害することのない中立的なメッセージを作成する。
【0100】
メッセージを作成した後、ベッドサイドサーバ9は、例えば、図示しない外部情報受配信装置8及び院外ネットワーク12を介して、受信した装置IDにより指定される端末装置7にメッセージを送信する(ステップS57)。ここで、例えば、
図11に示した3個の入院患者向けの端末装置7が、新たに患者が入室する病室(C号室)の患者向けの端末装置701〜703であるとすると、該3個の端末装置のうちの1個(例えば端末装置702)は、新たに入室する患者に提供する端末装置となる。このため、3個の端末装置のうちの新たに入室する患者に提供する端末装置を除く2個の端末装置701,703を既入院患者が使用している場合、ベッドサイドサーバ9は、既入院患者が使用している2個の端末装置701,703のそれぞれにメッセージを送信する。
【0101】
新たに患者が入室する病室の端末装置701,703は、ベッドサイドサーバ9からのメッセージを受信すると、それぞれ、受信したメッセージを表示する(ステップS58a及びS58b)。このとき、メッセージを受信した端末装置701,703は、例えば、受信してから所定の期間が経過するまで、或いは該端末装置701,703を使用している既入院患者が端末装置701,703に対し所定の操作を行うまで、メッセージを表示し続ける。これにより、新たに患者が入室する病室の既入院患者に対し、新たに入室する患者がいること、及び該患者とのトラブルを避けるためのヒントを広報することができる。
【0102】
以下、
図12A及び
図12Bを参照し、入院患者向けの端末装置7の画面遷移の例を説明する。
【0103】
図12Aは、入院患者向けの端末装置の画面遷移の例を説明する図(その1)である。
図12Bは、入院患者向けの端末装置の画面遷移の例を説明する図(その2)である。
【0104】
入院患者向けの端末装置7は、例えば、タブレット型のコンピュータである。端末装置7の表示装置には、初期画面として、例えば、
図12Aの上段に示したようなコミュニケーション画面710が表示される。コミュニケーション画面710は、端末装置7に表示されるメニュー画面(大メニュー)の1つであり、病院情報、地域情報、医療情報、及びアンケート情報の中メニューを選択する選択ボタンを含む。入院患者向けの端末装置7は、表示装置の表示面にタッチパネルが重ねて配置されており、端末装置7の利用者がコミュニケーション画面710における病院情報と記載された選択ボタン711を押下する(タッチする)と、
図12Aの上段の画面710のように、中メニューのうちの病院情報と記載された選択ボタン711の表示が他の選択ボタン712等とは異なる表示になるとともに、中メニューの下方に、病院情報に関する選択ボタンを含む小メニューが表示される。該小メニューの選択ボタンのうち、病院情報と記載された選択ボタン713を押下すると、例えば、病院の歴史や診療科等の情報が表示される。また、小メニューの選択ボタンのうち、スタッフ紹介と記載された選択ボタン714を押下すると、例えば、院長、各診療科の医師、看護師等の病院スタッフを紹介する画面が表示される。また、小メニューの選択ボタンのうち、施設案内と記載された選択ボタン(図示せず)を押下すると、例えば、トイレ、各診療科の診察室、検査室、リハビリ施設等の病院内の各施設の場所を示すフロアマップが表示される。
【0105】
また、コミュニケーション画面710における上端側には、他の大メニュー(診察情報及びアメニティ)を選択する選択ボタンが表示されている。コミュニケーション画面上端の診療情報と記載された選択ボタンを押下すると、端末装置7の表示は、例えば、
図12Aの中段に示したような診療情報メニュー画面720に切り替わる。診療情報メニュー画面720は、診療情報及びオリエンテーションの中メニューを選択する選択ボタンを含む。診療情報メニュー画面720における診療情報と記載された選択ボタン721を押下すると、
図12Aの中段の画面720のように、中メニューのうちの診療情報と記載された選択ボタン721の表示が他の選択ボタン722とは異なる表示になるとともに、中メニューの下方に、診療情報に関する選択ボタンを含む小メニューが表示される。該小メニューの選択ボタンのうち、苦痛のスクリーニングと記載された選択ボタン723を押下すると、例えば、パスワードを入力する画面が表示され、正しいパスワードを入力すると、入院生活における身体的な苦痛や心理的な苦痛に対する問診を行う画面が表示される。また、小メニューの選択ボタンのうち、検査結果と記載された選択ボタン724を押下すると、例えば、パスワードを入力する画面が表示され、正しいパスワードを入力すると、入院中に行った各種検査の検査結果を示す画面が表示される。
【0106】
また、コミュニケーション画面710或いは診療情報メニュー画面720における上端のアメニティと記載された選択ボタン(図示せず)を押下すると、端末装置7の表示は、例えば、
図12Aの下段に示したようなアメニティメニュー画面730に切り替わる。アメニティメニュー画面730は、食事予約、デリバリ、予約、及び図書の中メニューを選択する選択ボタンを含む。アメニティメニュー画面730における食事予約と記載された選択ボタン731を押下すると、
図12Aの下段の画面730のように、中メニューのうちの食事予約と記載された選択ボタン731の表示が他の選択ボタンとは異なる表示になるとともに、中メニューの下方に、食事予約に関する選択ボタンを含む小メニューが表示される。該小メニューの選択ボタンのうち、食事選択と記載された選択ボタン733を押下すると、例えば、和食及び洋食のいずれかを選択する画面が表示される。また、小メニューの選択ボタンのうち、食事履歴と記載された選択ボタン734を押下すると、例えば、直近の数日間の食事の履歴を示す画面が表示される。
【0107】
更に、入院患者向けの端末装置7の表示面における下端部には、病院からの入院患者に対する各種メッセージを表示する表示エリア790が設けられている。該表示エリア790には、例えば、全入院患者に向けたメッセージに限らず、診療科毎、或いは病室毎の個別のメッセージを表示することができる。
【0108】
例えば、C号室に新たな患者が入室する場合、
図11のシーケンスに沿った処理により、C号室の既入院患者が使用している端末装置7(701及び703)に、新たな患者が入室すること、及び該患者とのトラブルを避けるためのヒントを含むメッセージが送信される。このメッセージを受信した端末装置7(701及び703)は、例えば、
図12Bに示したように、表示面における下端部の表示エリア790に、受信したメッセージをスクロール表示する。これにより、C号室の既入院患者は、新たな患者が入室すること、及び該患者は寒いのが苦手でありかつ音に敏感であることを事前に知ることができる。また、新たに入室する患者は入室する病室(C号室)の環境の概要を事前に把握している。このため、新たに入室する患者は寒いのが苦手であることや音に敏感であることを既入院患者に知らせることで、例えば、新たに入室する患者と既入院患者とが互いに気を配ることができ、入院生活中の患者同士のトラブルの発生を防止することができる。
【0109】
なお、上記の入院患者の好みに適した病室を検索する処理は、新たに入院する患者の病室を決定する場合に限らず、既に入院している患者が別の病室に移動する場合にも適用可能である。
【0110】
以上説明したように、本実施形態に係る入院患者管理システム1では、病室の環境に関する入院患者の感覚的な好みに適した病室に該入院患者を入室させることができる。このため、本実施形態に係る入院患者管理システム1によれば、病室の環境と入院患者の感覚的な好みとの不一致による入院患者の心理的な負担や身体的な負担を軽減することができる。したがって、本実施形態に係る入院患者管理システム1は、入院患者の入院生活に対する満足度を向上させることができる。また、心理的な負担や身体的な負担が軽減することにより、入院患者の入院理由(病気やけがの種類)によっては、例えば、短期間で快方に向かい早期に退院できる可能性が高くなる。
【0111】
また、本実施形態の入院患者管理システム1では、新たに患者が入室する病室の既入院患者に対し、事前に、新たな患者が入室すること、及び該患者とのトラブルを避けるためのヒントを広報することができる。また、新たに入室する患者は、自身が入室する病室の環境と自身の好みとの差異を把握した上で入室する。このため、新たに入室した患者と既入院患者とが互いに気を配りあい、患者同士のトラブルの発生を防止することができる。
【0112】
なお、
図1の入院患者管理システム1は、本実施形態に係る入院患者管理システム1の一構成例に過ぎない。本実施形態に係る入院患者管理システム1は、
図1の構成に限らず、適宜変更可能である。例えば、入院患者管理システム1は、入院患者及び外来患者の電子カルテを集約し管理するサーバ装置を含むものであってもよい。また、入院患者管理システム1は、例えば、入院患者の家族等が使用している携帯電話機やスマートフォン等の通信機器に対し各種のメッセージを送信する機能を含むものであってもよい。また、入院患者管理システム1における病棟サーバ2とベッドサイドサーバ9とは、別個のサーバ装置に限らず、それぞれの機能を持つ1個のサーバ装置であってもよい。例えば、病棟サーバ2は、
図2に示した各機能の他に、広報端末特定部213で特定した入院患者向けの端末装置7に送信するメッセージを作成する機能を含むサーバ装置であってもよい。
【0113】
また、1つの病室(一部屋)に設置するセンサ装置5は、例えば、温度、湿度、照度、及び騒音レベル(音圧レベル)を計測可能なセンサ装置であればよい。例えば、
図2の温度センサ501Aと湿度センサ502Aとは、別個のセンサ装置である必要はなく、温度及び湿度を計測可能な1個のセンサ装置に含まれるものであってもよい。
【0114】
また、環境に関する入院患者の感覚的な好みを数値化する要素変換テーブルにおける1項目当たりの要素の数は、
図5のような3通りの要素に限らず、適宜変更可能である。
【0115】
更に、
図9、及び
図10A〜
図10Cは、新たな入院患者が入室する病室を決定する際の職員用の端末装置6の画面遷移の一例に過ぎない。職員用の端末装置6の表示画面は、端末装置6の仕様や入院患者管理システム1で提供するサービスの内容等に応じて適宜変更可能である。また、職員用の端末装置6は、タブレット型コンピュータ等のソフトウェアキーボード等により各種情報を入力する端末装置に限らず、ハードウェアキーボードやタッチパッド等を備えた端末装置(コンピュータ)であってもよい。
【0116】
同様に、
図12A及び
図12Bは、入院患者向けの端末装置7の画面遷移の一例に過ぎない。入院患者向けの端末装置7の表示画面は、端末装置7の仕様や該端末装置7を利用して入院患者に提供するサービスの内容等に応じて適宜変更可能である。
【0117】
加えて、本実施形態では、病院に入院する患者の室内環境の好みに適した病室を検索する入院患者管理システム1を例に挙げたが、本発明を適用可能なシステムは入院患者管理システム1に限定されないことはもちろんである。
【0118】
また、本実施形態に係る病棟サーバ2は、コンピュータと、該コンピュータに実行させるプログラムにより実現可能である。以下、
図13を参照し、コンピュータとプログラムとにより実現される病棟サーバ2について説明する。
【0119】
図13は、コンピュータのハードウェア構成を示す図である。
図13に示すように、コンピュータ15は、CPU(Central Processing Unit)1501と、メモリ1502と、補助記憶装置1503と、入出力インタフェース1504と、表示制御装置1505と、通信制御装置1506と、媒体駆動装置1507とを備える。コンピュータ15におけるこれらの要素1501〜1507は、バス1510により相互に接続されており、要素間でのデータの受け渡しが可能になっている。
【0120】
CPU 1501は、オペレーティングシステムを含む各種のプログラムを実行することによりコンピュータ15の全体の動作を制御するプロセッサである。例えば、CPU 1501は、病室の環境に関するセンサデータを取得して病室情報を更新する処理(
図6のステップS21〜S23)を実行する。また、CPU 1501は、病室の好適度を算出して回答画面を作成する処理(
図7のステップS35〜S37)を含むプログラムを実行する。更に、CPU 1501は、新たに入院する患者についてのメッセージを送信する入院患者向けの端末装置7を特定する処理(
図11のステップS53〜S55)を含むプログラムを実行する。ここで、
図7のステップS35〜S37の処理を含むプログラムにおける好適度を算出する処理(ステップS36)は、例えば、
図8のステップS41〜S48のループ処理を含む処理としてサブルーチン化されている。なお、CPU 1501が実行するこれらのプログラムは、例えば、1つのプログラム内でサブルーチン化されていてもよいし、別個のプログラムであってもよい。
【0121】
メモリ1502は、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)を含む。メモリ1502のROMには、例えば、コンピュータ15の起動時にCPU 1501が読み出す所定の基本制御プログラム等が予め記録されている。また、メモリ1502のRAMは、CPU 1501が、各種のプログラムを実行する際に必要に応じて作業用記憶領域として使用する。メモリ1502のRAMは、例えば、入院患者の患者ID及び室内環境の好み、要素変換テーブル293、並びに減点値ST,SH,SN,SL及び好適度SC等の一時的な記憶に利用可能である。
【0122】
補助記憶装置1503は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)等の磁気ディスク、及びフラッシュメモリディスク等の不揮発性メモリディスクである。補助記憶装置1503には、CPU 1501によって実行される各種のプログラムや各種のデータ等を記憶させることができる。補助記憶装置1503は、例えば、上記のステップS21〜S23の処理を含むプログラム、ステップS35〜S37の処理を含むプログラム、及びステップS53〜S55の処理を含むプログラム等の記憶に利用可能である。また、補助記憶装置1503は、例えば、端末情報291、病室情報データベース(病室情報DB)292、要素変換テーブル293、及び病室画像294等の記憶に利用可能である。また、補助記憶装置1503は、減点値ST,SH,SN,SL及び好適度SC等の一時的な記憶に利用可能である。
【0123】
入出力インタフェース1504は、入力装置16からの入力情報の受付及び図示しない出力装置への情報の出力をするハードウェアインタフェースである。入力装置16は、例えば、キーボード装置、マウス装置、及びタッチパネル装置等である。出力装置(図示せず)は、表示装置17とは別の、プリンタ装置等である。
【0124】
表示制御装置1505は、液晶表示装置等の表示装置17の表示画面の制御等を行う。表示制御装置1505は、例えば、コンピュータ15の動作状態や、補助記憶装置1503に記憶させた病室情報DB292の内容を表示装置17に表示させることに利用可能である。
【0125】
通信制御装置1506は、コンピュータ15を通信ネットワーク(院内ネットワーク11)に接続し、通信ネットワークを介したコンピュータ15と他の電子機器との各種通信を制御する装置である。
【0126】
媒体駆動装置1507は、可搬型記録媒体18に記録されているプログラムやデータの読み出し、補助記憶装置1503に記憶されたデータ等の可搬型記録媒体18への書き込みを行う。可搬型記録媒体18としては、例えば、Secure Digital(SD)規格のメモリカード(フラッシュメモリ)がある。可搬型記録媒体18は、上記の各プログラムの記録に利用可能である。また、可搬型記録媒体18は、例えば、端末情報291、病室情報DB292、要素変換テーブル293、及び病室画像294等の記憶に利用可能である。
【0127】
更に、コンピュータ15が媒体駆動装置1507として利用可能な光ディスクドライブを搭載している場合、当該光ディスクドライブで認識可能な各種の光ディスクを可搬型記録媒体18として利用可能である。可搬型記録媒体18として利用可能な光ディスクには、例えば、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、Blu-ray Disc(Blu-rayは登録商標)等がある。
【0128】
コンピュータ15は、起動させると、CPU 1501が補助記憶装置1503等から上記の各処理を含むプログラムを読み出して実行する。上記のステップS21〜S23の処理を実行している間、CPU 1501は、病棟サーバ2のデータ処理部210における病室情報更新部211として機能する。また、上記のステップS35〜S37の処理を実行している間、CPU 1501は、病棟サーバ2のデータ処理部210における病室検索部212として機能する。更に、上記のステップS53〜S55の処理を実行している間、CPU 1501は、病棟サーバ2のデータ処理部210における広報端末特定部213として機能する。また、上記の各処理を実行している間、コンピュータ15のメモリ1502におけるRAM、補助記憶装置1503、及び可搬型記録媒体18等の非一時的な記録媒体は、病棟サーバ2の記憶部290として機能する。
【0129】
なお、病棟サーバ2として動作させるコンピュータ15のハードウェア構成は、
図13に示した構成に限定されるものではなく、用途や条件に応じて一部の要素を省略する或いは追加することも可能である。例えば、コンピュータ15は、媒体駆動装置1507が省略されたものであってもよい。