(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第1キャパシタ電極及び前記第2キャパシタ電極の少なくともいずれか一つの延長部であり、前記第2アクティブ層と重畳する遮断層をさらに含む、請求項1に記載の表示装置。
前記第1遮断層と前記第2アクティブ層との間に配置され、酸化シリコン(SiOx)層及び窒化シリコン(SiNx)層を含む複数の層からなる第2バッファ層をさらに含み、
前記第2バッファ層は、前記第2アクティブ層と接触する最上部層である酸化シリコン(SiOx)層及び前記最上部層と前記第1遮断層との間の少なくとも一つの窒化シリコン(SiNx)層を含む、請求項9に記載の表示装置。
前記第1ソース電極及び前記第1ドレイン電極は、前記第2層間絶縁層、前記第2バッファ層、前記第1層間絶縁層、及び前記第1ゲート絶縁層のコンタクトホールを通して前記第1アクティブ層と電気的に連結される、請求項14に記載の表示装置。
前記第2層間絶縁層上に配置され、前記ストレージキャパシタの前記第2キャパシタ電極と前記第2薄膜トランジスタの前記第2ドレイン電極を電気的に連結する連結電極をさらに含み、前記連結電極は、前記第2ドレイン電極と互いに連結された一体型である、請求項14に記載の表示装置。
前記第2層間絶縁層上に配置され、前記ストレージキャパシタの前記第2キャパシタ電極と前記第2薄膜トランジスタの前記第2ドレイン電極を電気的に連結する連結電極をさらに含み、
前記連結電極は、前記第2ドレイン電極と一体型に連結された第2連結電極と、前記第2連結電極と前記第2キャパシタ電極を連結する第1連結電極を含む、請求項14に記載の表示装置。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本発明の利点及び特徴、そして、それらを達成する方法は、添付の図面と共に詳細に後述されている実施例を参照すると、明確になるだろう。しかし、本発明は、以下において開示される実施例に限定されるものではなく、互いに異なる様々な形態で具現され、単に、本実施例は、本発明の開示が完全なものとなるようにし、本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者に発明の範疇を完全に知らせるために提供されるものであり、本発明は、請求項の範疇により定義されるだけである。
【0019】
本発明の実施例を説明するための図面に開示された形状、大きさ、比率、角度、個数等は、例示的なものであるので、本発明は、図示された事項に限定されるものではない。明細書全体にわたって、同じ参照符号は、同じ構成要素を指す。また、本発明を説明するにあたって、関連した公知技術についての具体的な説明が本発明の要旨を不要に濁す恐れがあると判断される場合、その詳細な説明は省略する。本明細書上において言及された「含む」、「有する」、「なされる」等が使用される場合、「〜だけ」が使用されない以上、他の部分が加えられ得る。構成要素を単数で表現した場合、特に明示的な記載事項がない限り、複数を含む場合を含む。
【0020】
構成要素を解釈するにあたって、別途の明示的な記載がなくても誤差範囲を含むものと解釈する。
【0021】
位置関係についての説明である場合、例えば、「〜上に」、「〜上部に」、「〜下部に」、「〜隣に」等と二部分の位置関係が説明される場合、「すぐ」または「直接」が使用されない以上、二部分の間に一つ以上の他の部分が位置してもよい。
【0022】
素子または層が異なる素子または層の「上(on)」と称されるものは、他の素子のすぐ上または中間に他の層または他の素子を介在した場合をいずれも含む。
【0023】
第1、第2等が様々な構成要素を述べるために使用されるが、これらの構成要素は、これらの用語により制限されない。これらの用語は、単に一つの構成要素を他の構成要素と区別するために使用するものである。従って、以下において言及される第1構成要素は、本発明の技術的思想内で第2構成要素であってもよい。
【0024】
明細書全体にわたって、同じ参照符号は、同じ構成要素を指す。
【0025】
図面で示された各構成の大きさ及び厚さは、説明の便宜のために示されたものであり、本発明は、示された構成の大きさ及び厚さに必ずしも限定されるものではない。
【0026】
本発明の様々な実施例のそれぞれの特徴は、部分的または全体的に互いに結合または組み合わせ可能であり、当業者が十分に理解できるように技術的に多様な連動及び駆動が可能であり、各実施例が互いに対して独立して実施可能であっても、関連関係で共に実施可能であってもよい。
【0027】
以下、添付の図面を参照して、本発明の様々な実施例を説明する。
【0028】
本明細書の表示装置は、有機発光表示装置(OLED)または量子ドット発光表示装置(QLED)のような電界発光表示装置(Electroluminescence Display Apparatus)に適用され得るが、これに制限されず、様々な表示装置に適用され得る。例えば、液晶表示装置(LCD)にも適用され得る。
【0029】
図1は、本明細書の一実施例に係る表示装置を示す断面図である。
【0030】
図1を参照すると、本明細書の実施例に係る表示装置100は、基板110、第1バッファ層111、第1薄膜トランジスタ120、第2薄膜トランジスタ130、ストレージキャパシタ140、第1ゲート絶縁層112、第1層間絶縁層113、第2バッファ層114、第2ゲート絶縁層115、第2層間絶縁層116、第1平坦化層117、第2平坦化層118、第1電極170、連結電極150、バンク180、第1補助電極160、スペーサー190、発光構造物200、第2電極210、及び封止部220を含むことができる。
【0031】
基板110は、表示装置100の様々な構成要素を支持できる。基板110は、ガラス、またはフレキシビリティ(flexibility)を有するプラスチック物質からなり得る。基板110がプラスチック物質からなる場合、例えば、ポリイミド(PI)からなってもよい。基板110がポリイミド(PI)からなる場合、基板110の下部にガラスからなる支持基板が配置された状況で表示装置製造工程が進行し、表示装置製造工程が完了した後、支持基板がリリース(release)され得る。また、支持基板がリリースされた後、基板110を支持するためのバックプレート(back plate)が基板110の下部に配置されてもよい。
【0032】
基板110がポリイミド(PI)からなる場合、水分がポリイミド(PI)からなる基板110を貫き、第1薄膜トランジスタ120または発光構造物200まで透湿が進行し、表示装置100の性能を低下させることがある。本明細書の一実施例に係る表示装置100は、透湿による表示装置100の性能の低下を防止するために、二重ポリイミド(PI)で構成し得る。そして、2つのポリイミド(PI)の間に無機膜を形成することで、水分が下部のポリイミド(PI)を貫通することを遮断し、製品性能の信頼性を向上させることができる。
【0033】
また、2つのポリイミド(PI)の間に無機膜を形成する場合、下部に配置されたポリイミド(PI)にチャージ(charge)された電荷がバックバイアス(Back Bias)を形成し、第1薄膜トランジスタ120に影響を与え得る。従って、ポリイミド(PI)にチャージ(charge)された電荷を遮断するために別途の金属層を形成する必要がある。しかし、本明細書の一実施例に係る表示装置100は、2つのポリイミド(PI)の間に無機膜を形成することで、下部に配置されたポリイミド(PI)にチャージ(charge)された電荷を遮断し、製品の信頼性を向上させることができる。そして、ポリイミド(PI)にチャージ(charge)された電荷を遮断するために金属層を形成する工程を省略できるので、工程を単純化し、生産単価を節減できる。
【0034】
ポリイミド(PI)を基板110として使用するフレキシブル表示装置の製品では、パネルの環境信頼性性能と性能の信頼性を確保することが非常に重要である。本明細書の一実施例に係る表示装置100は、二重ポリイミド(PI)を基板として使用して製品の環境信頼性性能を確保するための構造を具現できる。例えば、
図1に示す通り、表示装置100の基板110は、第1ポリイミド層110a、第2ポリイミド層110c、及び第1ポリイミド層110aと第2ポリイミド層110cとの間に形成された無機絶縁層110bを含むことができる。無機絶縁層110bは、第1ポリイミド層110aに電荷がチャージ(charge)される場合、電荷が第2ポリイミド層110cを通して第1薄膜トランジスタ120に影響を与えることを遮断する役割を果たすことができる。そして、第1ポリイミド層110aと第2ポリイミド層110cとの間に形成された無機絶縁層110bは、水分成分が第1ポリイミド層110aを貫いて浸透することを遮断する役割を果たすこともできる。
【0035】
無機絶縁層110bは、窒化シリコン(SiNx)または酸化シリコン(SiOx)の単一層またはこれらの多重層となり得る。本明細書の一実施例に係る表示装置100は、酸化シリコン(SiOx)物質を無機絶縁層110bに形成することができる。例えば、二酸化ケイ素(Silica or Silicon Dioxide:SiO
2)物質を無機絶縁層110bに形成することができる。しかし、これには限定されず、無機絶縁層110bは、二酸化ケイ素(SiO
2)と窒化シリコン(SiNx)の二重層に形成されてもよい。
【0036】
第1バッファ層111は、基板110の全体表面上に形成され得る。第1バッファ層111は、窒化シリコン(SiNx)または酸化シリコン(SiOx)の単一層またはこれらの多重層となり得る。第1バッファ層111は、第1バッファ層111上に形成される層と基板110との間の接着力を向上させ、基板110から流出されるアルカリ成分等を遮断する役割等を果たすことができる。そして、第1バッファ層111は、必須な構成要素ではなく、基板110の種類及び物質、薄膜トランジスタの構造及びタイプ等に基づいて省略されてもよい。
【0037】
本明細書の一実施例によれば、第1バッファ層111は、二酸化ケイ素(SiO
2)と窒化シリコン(SiNx)が交互に形成された多重層に形成され得る。具体的に、第1バッファ層111は、n個の層からなり得る。ここで、nは、奇数である。従って、n=1である場合、第1バッファ層111は、単一層に形成される。そして、第1バッファ層111は、窒化シリコン(SiNx)または酸化シリコン(SiOx)であってよい。n=3である場合、第1バッファ層111は、3重層に形成され得る。第1バッファ層111が3重層に形成される場合、上部層及び下部層は、酸化シリコン(SiOx)であってよく、上部層と下部層との間に配置される中間層は、窒化シリコン(SiNx)であってよい。そして、n=5である場合、第1バッファ層111は、5重層に形成され得る。第1バッファ層111が5重層に形成される場合、
図1に示されたように、第1−aバッファ層111aを、基板110上に形成できる。また、第1−aバッファ層111aを、二酸化ケイ素(SiO
2)物質で形成できる。そして、第1−bバッファ層111bを窒化シリコン(SiNx)物質で形成でき、第1−aバッファ層111a上に配置できる。そして、第1−cバッファ層111cを二酸化ケイ素(SiO
2)物質で形成でき、第1−bバッファ層111b上に配置できる。そして、第1−dバッファ層111dを窒化シリコン(SiNx)物質で形成でき、第1−cバッファ層111c上に配置できる。そして、第1−eバッファ層111eを二酸化ケイ素(SiO
2)物質で形成でき、第1−dバッファ層111d上に配置できる。このように、nが2より大きいか同じ偶数である場合、第1バッファ層111は、酸化シリコン(SiOx)と窒化シリコン(SiNx)が交互に形成された多重層に形成され得る。そして、多重層になされた第1バッファ層111の最上部層及び最下部層を酸化シリコン(SiOx)物質で形成できる。例えば、複数個の層からなる第1バッファ層111は、第1薄膜トランジスタ120の第1アクティブ層121と接触する上部層、基板110と接触する下部層、及び上部層と下部層との間に位置する中間層を含むことができる。そして、上部層及び下部層を酸化シリコン(SiOx)物質で形成できる。そして、多重層に形成された第1バッファ層111の上部層を、下部層及び中間層の厚さよりさらに厚く形成できる。複数個の層からなる第1バッファ層111で第1薄膜トランジスタ120の第1アクティブ層121と接触する上部層の厚さは、第1バッファ層111の下部層及び中間層の厚さより大きくてよい。例えば、
図1のように、第1バッファ層111が5重層である場合、第1アクティブ層121と接触している第1−eバッファ層111eが上部層であってよい。そして、基板110と接触している第1−aバッファ層111aは、下部層であってよい。また、第1−aバッファ層111aと第1−eバッファ層111eとの間に配置される第1−bバッファ層111b、第1−cバッファ層111c、及び第1−dバッファ層111dは、中間層であってよい。ここで、上部層である第1−eバッファ層111eの厚さは、下部層である第1−aバッファ層111aの厚さ、そして中間層である第1−bバッファ層111b、第1−cバッファ層111c、及び第1−dバッファ層111dのそれぞれの厚さよりさらに大きくてもよい。より具体的に、第1−eバッファ層111eの厚さを3000Åとしてもよく、第1−aバッファ層111aを1000Åに形成できる。そして、第1−bバッファ層111b、第1−cバッファ層111c、及び第1−dバッファ層111dの厚さをそれぞれ1000Åに形成できる。
【0038】
そして、複数個の層からなる第1バッファ層111で第1薄膜トランジスタ120の第1アクティブ層121と接触する上部層を除く複数の他の層は、いずれも同じ厚さを有し得る。例えば、第1アクティブ層121と接触している第1−eバッファ層111eを除く第1−aバッファ層111a、第1−bバッファ層111b、第1−cバッファ層111c、及び第1−dバッファ層111dの厚さは、いずれも同じであってよい。
【0039】
第1薄膜トランジスタ120は、第1バッファ層111上に配置され得る。第1薄膜トランジスタ120は、第1アクティブ層121、第1ゲート電極124、第1ソース電極122、及び第1ドレイン電極123を含むことができる。ここで、画素回路の設計によって、第1ソース電極122をドレイン電極とすることができ、第1ドレイン電極123をソース電極とできる。第1バッファ層111上には、第1薄膜トランジスタ120の第1アクティブ層121を配置できる。
【0040】
第1アクティブ層121は、低温ポリシリコン(Low Temperature Poly−Silicon;LTPS)を含むことができる。ポリシリコン物質は、移動度が高くて(100cm
2/Vs以上)、エネルギー消費電力が低く、信頼性に優れるので、表示素子用薄膜トランジスタを駆動する駆動素子用ゲートドライバ及び/又はマルチプレクサ(MUX)等に適用でき、実施例に係る表示装置で駆動薄膜トランジスタのアクティブ層に適用でき、これには限定されない。例えば、表示装置の特性によってスイッチング薄膜トランジスタのアクティブ層に適用されてもよい。第1バッファ層111上にアモルファスシリコン(a−Si)物質を蒸着し、脱水素化工程及び結晶化工程を遂行する方式でポリシリコンを形成し、ポリシリコンをパターニングして第1アクティブ層121を形成できる。第1アクティブ層121は、第1薄膜トランジスタ120の駆動時、チャンネルが形成される第1チャンネル領域121a、第1チャンネル領域121aの両側の第1ソース領域121b及び第1ドレイン領域121cを含むことができる。第1ソース領域121bは、第1ソース電極122と連結された第1アクティブ層121の部分を意味し、第1ドレイン領域121cは、第1ドレイン電極123と連結された第1アクティブ層121の部分を意味する。第1ソース領域121b及び第1ドレイン領域121cは、第1アクティブ層121のイオンドーピング(不純物ドーピング)により構成され得る。第1ソース領域121b及び第1ドレイン領域121cは、ポリシリコン物質にイオンドーピングして生成され得、第1チャンネル領域121aは、イオンドーピングされず、ポリシリコン物質として残された部分を意味し得る。
【0041】
第1薄膜トランジスタ120の第1アクティブ層121上に第1ゲート絶縁層112を配置できる。第1ゲート絶縁層112は、窒化シリコン(SiNx)または酸化シリコン(SiOx)の単一層またはこれらの多重層を構成できる。第1ゲート絶縁層112には、第1薄膜トランジスタ120の第1ソース電極122及び第1ドレイン電極123のそれぞれが第1薄膜トランジスタ120の第1アクティブ層121の第1ソース領域121b及び第1ドレイン領域121cそれぞれに連結されるためのコンタクトホールを形成できる。
【0042】
第1ゲート絶縁層112上に第1薄膜トランジスタ120の第1ゲート電極124及びストレージキャパシタ140の第1キャパシタ電極141を配置できる。
【0043】
第1ゲート電極124及び第1キャパシタ電極141は、モリブデン(Mo)、銅(Cu)、チタン(Ti)、アルミニウム(Al)、クロム(Cr)、金(Au)、ニッケル(Ni)、及びネオジム(Nd)のいずれか一つまたはこれらの合金からなる単一層または多重層を形成できる。第1ゲート電極124を、第1薄膜トランジスタ120の第1アクティブ層121の第1チャンネル領域121aと重畳されるように第1ゲート絶縁層112上に形成できる。第1キャパシタ電極141は、表示装置100の駆動特性と薄膜トランジスタの構造及びタイプ等に基づいて省略されてもよい。第1ゲート電極124と第1キャパシタ電極141を、同じ工程で形成できる。そして、第1ゲート電極124と第1キャパシタ電極141を同じ物質で形成でき、同じ層上に形成できる。
【0044】
第1ゲート絶縁層112、第1ゲート電極124、及び第1キャパシタ電極141上に第1層間絶縁層113を配置できる。第1層間絶縁層113は、窒化シリコン(SiNx)または酸化シリコン(SiOx)の単一層またはこれらの多重層に構成され得る。第1層間絶縁層113には、第1薄膜トランジスタ120の第1アクティブ層121の第1ソース領域121b及び第1ドレイン領域121cを露出させるためのコンタクトホールを形成できる。
【0045】
第1層間絶縁層113上にストレージキャパシタ140の第2キャパシタ電極142を配置できる。第2キャパシタ電極142は、モリブデン(Mo)、銅(Cu)、チタン(Ti)、アルミニウム(Al)、クロム(Cr)、金(Au)、ニッケル(Ni)、及びネオジム(Nd)のいずれか一つまたはこれらの合金からなる単一層または多重層に形成され得る。第2キャパシタ電極142を、第1キャパシタ電極141と重畳されるように第1層間絶縁層113上に形成できる。そして、第2キャパシタ電極142を、第1キャパシタ電極141と同じ物質で形成できる。第2キャパシタ電極142は、表示装置100の駆動特性と薄膜トランジスタの構造及びタイプ等に基づいて省略されてもよい。
【0046】
第1層間絶縁層113及び第2キャパシタ電極142上に第2バッファ層114を配置できる。第1バッファ層114は、窒化シリコン(SiNx)または酸化シリコン(SiOx)の単一層またはこれらの多重層に構成され得る。第2バッファ層114には、第1薄膜トランジスタ120の第1アクティブ層121の第1ソース領域121b及び第1ドレイン領域121cを露出させるためのコンタクトホールを形成され得る。そして、ストレージキャパシタ140の第2キャパシタ電極142を露出させるためのコンタクトホールを形成できる。
【0047】
第2バッファ層114上には、第2薄膜トランジスタ130の第2アクティブ層131を配置できる。第2薄膜トランジスタ130は、第2アクティブ層131、第2ゲート絶縁層115、第2ゲート電極134、第2ソース電極132、及び第2ドレイン電極133を含むことができる。ここで、画素回路の設計によって、第2ソース電極132をドレイン電極とでき、第2ドレイン電極133をソース電極とできる。
【0048】
第2アクティブ層131は、第2薄膜トランジスタ130の駆動時、チャンネルが形成される第2チャンネル領域131a、第2チャンネル領域131aの両側の第2ソース領域131b及び第2ドレイン領域131cを含むことができる。第2ソース領域131bは、第2ソース電極132と連結された第2アクティブ層131の部分を意味し、第2ドレイン領域131cは、第2ドレイン電極133と連結された第2アクティブ層131の部分を意味し得る。
【0049】
第2アクティブ層131は、酸化物半導体からなり得る。酸化物半導体物質は、シリコン物質と比較してバンドギャップがさらに大きな物質であるので、オフ(Off)状態で電子がバンドギャップを越えることができず、オフ−電流(Off−Current)が低い。従って、酸化物半導体からなるアクティブ層を含む薄膜トランジスタは、オン(On)時間が短く、オフ(Off)時間を長く維持するスイッチング薄膜トランジスタに適するものの、これに限定されない。表示装置の特性によって、駆動薄膜トランジスタに適用されてもよい。オフ−電流が小さいため補助容量の大きさを減少できるので、高解像度表示素子に適している。例えば、第2アクティブ層131は、金属酸化物からなり、例えば、IGZO(indium−gallium−zinc−oxide)等のような様々な金属酸化物からなり得る。第2薄膜トランジスタ130の第2アクティブ層131は、様々な金属酸化物のうちIGZOからなることを仮定してIGZO層を基に形成されるものと説明したが、これに制限されず、IGZOでないIZO(indium−zinc−oxide)、IGTO(indium−gallium−tin−oxide)、またはIGO(indium−gallium−oxide)等のような他の金属酸化物で形成されてもよい。
【0050】
第2アクティブ層131を、金属酸化物を第2バッファ層114上に蒸着し、安定化のための熱処理工程を遂行した後、金属酸化物をパターニングして形成できる。
【0051】
第2アクティブ層131を含む基板全体面に絶縁物質層及び金属物質層を順次に形成し、金属物質層上にフォトレジストパターンを形成することができる。
【0052】
絶縁物質層は、PECVD法を利用して形成し、金属物質層は、スパッタリング(Sputtering)法を利用して形成することができる。
【0053】
フォトレジストパターン(PR)をマスクとして金属物質層を湿式食刻して第2ゲート電極134を形成することができる。金属物質層を食刻するための湿式食刻液は、金属物質層を構成するモリブデン(Mo)、銅(Cu)、チタン(Ti)、アルミニウム(Al)、クロム(Cr)、金(Au)、ニッケル(Ni)、及びネオジム(Nd)またはそれらの合金を選択的に食刻し、絶縁物質層を食刻しない物質が利用され得る。
【0054】
フォトレジストパターン(PR)及び第2ゲート電極134をマスクとして絶縁物質層を乾式食刻して第2ゲート絶縁層115を形成することができる。
【0055】
乾式食刻工程を通して、絶縁物質層が食刻され、第2アクティブ層131上に第2ゲート絶縁層115パターンを形成できる。そして、パターニングされた第2ゲート絶縁層115により露出された第2アクティブ層131の一部は、乾式食刻工程により導体化され得る。
【0056】
第2ゲート電極134が形成された領域に対応して導体化されていない第2チャンネル領域131aと、第2アクティブ層131の両端でそれぞれ導体化処理された第2ソース領域131b及び第2ドレイン領域131cを含む第2アクティブ層131を形成できる。
【0057】
導体化された第2アクティブ層131の第2ソース領域131b及び第2ドレイン領域131cは、抵抗が低くなることで、第2薄膜トランジスタ130の素子性能を向上でき、これによって、本明細書の実施例に係る表示装置100の信頼性を向上できる効果を得ることができる。
【0058】
第2アクティブ層131の第2チャンネル領域131aを、第2ゲート電極134と重畳して配置できる。そして、第2アクティブ層131の第2ソース領域131b及び第2ドレイン領域131cを、第2チャンネル領域131aの両側に配置できる。そして、第2ゲート絶縁層115を、第2ゲート電極134と第2アクティブ層131との間に配置できる。そして、第2ゲート絶縁層115を、第2ゲート電極134及び第2アクティブ層131の第2チャンネル領域131aと重畳するように配置できる。
【0059】
フォトレジストパターン(PR)をマスクとして絶縁物質層及び金属物質層を食刻することで、第2ゲート絶縁層115と第2ゲート電極134を同じパターンで形成できる。第2ゲート絶縁層115を、第2アクティブ層131上に配置できる。第2ゲート絶縁層115は、窒化シリコン(SiNx)または酸化シリコン(SiOx)の単一層またはこれらの多重層に構成され得る。第2ゲート絶縁層115を、第2アクティブ層131の第2チャンネル領域131aと重畳されるようにパターニングできる。第2ゲート電極134を、第2ゲート絶縁層115上に配置できる。第2ゲート電極134は、モリブデン(Mo)、銅(Cu)、チタン(Ti)、アルミニウム(Al)、クロム(Cr)、金(Au)、ニッケル(Ni)、及びネオジム(Nd)のいずれか一つまたはこれらの合金からなる単一層または多重層に形成され得る。第2ゲート電極134を、第2アクティブ層131及び第2ゲート絶縁層115と重畳されるようにパターニングできる。第2ゲート電極134を、第2アクティブ層131の第2チャンネル領域131aと重畳されるようにパターニングできる。そして、第2ゲート絶縁層115を、第2アクティブ層131の第2チャンネル領域131aと重畳されるようにパターニングできる。従って、第2ゲート電極134及び第2ゲート絶縁層115は、第2アクティブ層131の第2チャンネル領域131aと重畳できる。第2層間絶縁層116を、第2バッファ層114、第2アクティブ層131、第2ゲート電極134上に配置できる。第2層間絶縁層116には、第1薄膜トランジスタ120の第1アクティブ層121及び第2薄膜トランジスタ130の第2アクティブ層131を露出させるためのコンタクトホールを形成できる。例えば、第2層間絶縁層116には、第1薄膜トランジスタ120で第1アクティブ層121の第1ソース領域121b及び第1ドレイン領域121cを露出するためのコンタクトホールを形成できる。そして、第2層間絶縁層116には、第2薄膜トランジスタ130で第2アクティブ層131の第2ソース領域131b及び第2ドレイン領域131cを露出するためのコンタクトホールを形成できる。第2層間絶縁層116は、窒化シリコン(SiNx)または酸化シリコン(SiOx)の単一層またはこれらの多重層に構成され得る。
【0060】
第2層間絶縁層116上には、連結電極150、第1薄膜トランジスタ120の第1ソース電極122及び第1ドレイン電極123、そして第2薄膜トランジスタ130の第2ソース電極132及び第2ドレイン電極133を配置できる。
第1薄膜トランジスタ120の第1ソース電極122及び第1ドレイン電極123は、第1ゲート絶縁層112、第1層間絶縁層113、第2バッファ層114、及び第2層間絶縁層116に形成されたコンタクトホールを通して第1薄膜トランジスタ120の第1アクティブ層121と連結され得る。従って、第1薄膜トランジスタ120の第1ソース電極122は、第1ゲート絶縁層112、第1層間絶縁層113、第2バッファ層114、及び第2層間絶縁層116に形成されたコンタクトホールを通して第1アクティブ層121の第1ソース領域121bと連結され得る。そして、第1薄膜トランジスタ120の第1ドレイン電極123は、第1ゲート絶縁層112、第1層間絶縁層113、第2バッファ層114、及び第2層間絶縁層116に形成されたコンタクトホールを通して第1アクティブ層121の第1ドレイン領域121cと連結され得る。
【0061】
そして、連結電極150は、第2薄膜トランジスタ130の第2ドレイン電極133と電気的に連結され得る。そして、連結電極150は、第2バッファ層114及び第2層間絶縁層116に形成されたコンタクトホールを通してストレージキャパシタ140の第2キャパシタ電極142と電気的に連結され得る。従って、連結電極150は、ストレージキャパシタ140の第2キャパシタ電極142と第2薄膜トランジスタ130の第2ドレイン電極133を電気的に連結させる役割を果たすことができる。
【0062】
そして、第2薄膜トランジスタ130の第2ソース電極132及び第2ドレイン電極133は、第2層間絶縁層116に形成されたコンタクトホールを通して第2アクティブ層131と連結され得る。従って、第2薄膜トランジスタ130の第2ソース電極132は、第2層間絶縁層116に形成されたコンタクトホールを通して第2アクティブ層131の第2ソース領域131bと連結され得、第2薄膜トランジスタ130の第2ドレイン電極133は、第2層間絶縁層116に形成されたコンタクトホールを通して第2アクティブ層131の第2ドレイン領域131cと連結され得る。
【0063】
連結電極150、第1薄膜トランジスタ120の第1ソース電極122及び第1ドレイン電極123、そして第2薄膜トランジスタ130の第2ソース電極132及び第2ドレイン電極133を、同じ工程で形成できる。そして、連結電極150、第1薄膜トランジスタ120の第1ソース電極122及び第1ドレイン電極123、そして第2薄膜トランジスタ130の第2ソース電極132及び第2ドレイン電極133を、同じ物質で形成できる。連結電極150、第1薄膜トランジスタ120の第1ソース電極122及び第1ドレイン電極123、そして第2薄膜トランジスタ130の第2ソース電極132及び第2ドレイン電極133は、モリブデン(Mo)、銅(Cu)、チタン(Ti)、アルミニウム(Al)、クロム(Cr)、金(Au)、ニッケル(Ni)、ネオジム(Nd)のいずれか一つまたはこれらの合金からなる単一層または多重層に形成され得る。例えば、連結電極150、第1薄膜トランジスタ120の第1ソース電極122及び第1ドレイン電極123、そして第2薄膜トランジスタ130の第2ソース電極132及び第2ドレイン電極133は、導電性金属物質からなるチタン(Ti)/アルミニウム(Al)/チタン(Ti)の3層構造になされ得るものの、これには限定されない。
【0064】
連結電極150を、第2薄膜トランジスタ130の第2ドレイン電極133と互いに連結された一体型に形成できる。
【0065】
第1平坦化層117を、連結電極150、第1薄膜トランジスタ120の第1ソース電極122及び第1ドレイン電極123、第2薄膜トランジスタ130の第2ソース電極132及び第2ドレイン電極133、そして第2層間絶縁層116上に配置できる。
図1に示されたように、第1平坦化層117には、第2ドレイン電極133を露出させるためのコンタクトホールを形成でき、これには限定されない。例えば、第1平坦化層117には、第2薄膜トランジスタ130の第2ソース電極132を露出させるためのコンタクトホールを形成できる。または、第1平坦化層117には、第2薄膜トランジスタ130の第2ドレイン電極133と電気的に連結された連結電極150を露出させるためのコンタクトホールを形成してもよい。第1平坦化層117は、第1薄膜トランジスタ120、第2薄膜トランジスタ130の上部を平坦化し、保護するための有機物質層であってよい。例えば、平坦化層118は、アクリル樹脂(acryl resin)、エポキシ樹脂(epoxy resin)、フェノール樹脂(phenolic resin)、ポリアミド樹脂(polyamide resin)、ポリイミド樹脂(polyimide resin)等の有機物質で形成され得る。
【0066】
補助電極160を、第1平坦化層117上に配置できる。そして、補助電極160は、第1平坦化層117のコンタクトホールを通して第2薄膜トランジスタ130の第2ドレイン電極133と連結され得る。補助電極160は、第2薄膜トランジスタ130と第1電極170を電気的に連結する役割を果たすことができる。補助電極160を、モリブデン(Mo)、銅(Cu)、チタン(Ti)、アルミニウム(Al)、クロム(Cr)、金(Au)、ニッケル(Ni)、及びネオジム(Nd)のいずれか一つまたはこれらの合金からなる単一層または多重層に形成できる。補助電極160を、第2薄膜トランジスタ130の第2ソース電極132及び第2ドレイン電極133と同じ物質で形成できる。
【0067】
第2平坦化層118を、補助電極160及び第1平坦化層117上に配置できる。そして、
図1に示されたように、第2平坦化層118には、補助電極160を露出させるためのコンタクトホールを形成できる。第2平坦化層118は、第1薄膜トランジスタ120及び第2薄膜トランジスタ130の上部を平坦化するための有機物質層であってよい。例えば、第2平坦化層118は、アクリル樹脂(acryl resin)、エポキシ樹脂(epoxy resin)、フェノール樹脂(phenolic resin)、ポリアミド樹脂(polyamide resin)、及びポリイミド樹脂(polyimide resin)等の有機物質で形成され得る。
【0068】
第1電極170を、第2平坦化層118上に配置できる。第1電極170は、第2平坦化層118に形成されたコンタクトホールを通して補助電極160と電気的に連結され得る。従って、第1電極170は、第2平坦化層118に形成されたコンタクトホールを通して補助電極160と連結されることで、第2薄膜トランジスタ130と電気的に連結され得る。
【0069】
第1電極170は、透明導電膜及び反射効率の高い不透明導電膜を含む多層構造に形成され得る。透明導電膜としては、インジウム−ティン−オキサイド(ITO)またはインジウム−ジンク−オキサイド(IZO)のような仕事関数値が比較的に大きな材質からなり得る。そして、不透明導電膜としては、Al、Ag、Cu、Pb、Mo、Tiまたはこれらの合金を含む単層または多層構造に形成され得る。例えば、第1電極170は、透明導電膜、不透明導電膜、及び透明導電膜が順次に積層された構造に形成され得る。しかし、これには限定されず、透明導電膜及び不透明導電膜が順次に積層された構造に形成してもよい。
【0070】
本明細書の実施例に係る表示装置100は、上部発光(Top Emission)表示装置であるので、第1電極170は、アノード電極であってよい。表示装置100が下部発光(Bottom Emission)である場合は、第2平坦化層118上に配置された第1電極170は、カソード電極であってよい。
【0071】
第1電極170及び第2平坦化層118上には、バンク180を配置できる。バンク180には、第1電極170を露出するための開口部を形成できる。バンク180は、表示装置100の発光領域を定義できるので、画素定義膜とも言える。バンク180上には、スペーサー190をさらに配置できる。そして、第1電極170上には、発光層を含む発光構造物200をさらに配置できる。
【0072】
発光構造物200は、第1電極170上に正孔層、発光層、電子層の順に、または逆順に積層されて形成され得る。この他にも、発光構造物200は、電荷生成層を挟んで対向する第1及び第2発光構造物を備えることもできる。この場合、第1及び第2発光構造物のいずれか一つの発光層は、青色光を生成し、第1及び第2発光構造物の残りの一つの発光層は、黄色−緑色光を生成することで、第1及び第2発光構造物を通して白色光が生成され得る。この発光構造物200で生成された白色光は、発光構造物200の上部に位置するカラーフィルタ(図示しない)に入射してカラー映像を具現できる。この他にも、別途のカラーフィルタなしに各発光構造物200で各サブ画素に該当するカラー光を生成してカラー映像を具現することもできる。即ち、赤色(R)サブ画素の発光構造物200は赤色光を、緑色(G)サブ画素の発光構造物200は緑色光を、青色(B)サブ画素の発光構造物200は青色光を生成することもできる。
【0073】
発光構造物200上には、第2電極210をさらに配置できる。第2電極210を、発光構造物200を挟んで第1電極170と対向するように発光構造物200上に配置できる。本明細書の実施例に係る表示装置100で第2電極210はカソード電極であってよい。第2電極210上には、水分浸透を抑制する封止部220をさらに配置できる。
【0074】
封止部220は、第1無機封止層220a、第2有機封止層220b、及び第3無機封止層220cを含むことができる。封止部220の第1無機封止層220aを、第2電極210上に配置できる。そして、第2有機封止層220bを、第1無機封止層220a上に配置できる。また、第3無機封止層220cを、第2有機封止層220b上に配置できる。封止部220の第1無機封止層220a及び第3無機封止層220cを、窒化シリコン(SiNx)または酸化シリコン(SiOx)等の無機物質で形成できる。封止部220の第2有機封止層220bを、アクリル樹脂(acryl resin)、エポキシ樹脂(epoxy resin)、フェノール樹脂(phenolic resin)、ポリアミド樹脂(polyamide resin)、及びポリイミド樹脂(polyimide resin)等の有機物質で形成できる。
【0075】
図2は、本明細書の他の実施例に係る表示装置100を示す断面図である。
図1を参照して説明し、重複した説明は、省略または簡略に説明する。例えば、基板110、第1バッファ層111、第1ゲート絶縁層112、第1層間絶縁層113、第2ゲート絶縁層115、第2層間絶縁層116、第1平坦化層117、第2平坦化層118、連結電極150、補助電極160、第1電極170、バンク180、スペーサー190、発光構造物200、第2電極210、封止部220、第1薄膜トランジスタ120、及び第2薄膜トランジスタ130は、実質的に同一である。従って、
図1と実質的に同一の
図2の構成についての重複した説明は、省略または簡略に説明する。
【0076】
図2を参照すると、本明細書の他の実施例に係る表示装置100は、基板110、第1バッファ層111、第1薄膜トランジスタ120、第2薄膜トランジスタ130、第1ゲート絶縁層112、第1層間絶縁層113、第2バッファ層114、第2ゲート絶縁層115、第2層間絶縁層116、第1平坦化層117、第2平坦化層118、ストレージキャパシタ140、遮断層310、連結電極150、バンク180、補助電極160、及び第1電極170、スペーサー190、発光構造物200、第2電極210、及び封止部220を含むことができる。そして、第1薄膜トランジスタ120の第1アクティブ層121は、LTPSからなり得、第2薄膜トランジスタ130の第2アクティブ層131は、酸化物半導体からなり得る。
【0077】
表示装置100の基板110の第1ポリイミド層110a及び第2ポリイミド層110cは、不純物と第2アクティブ層131の酸化物半導体特性に影響を及ぼす多量の水素を含む。
【0078】
第1ポリイミド層110a及び第2ポリイミド層110cの内部に残留している多量の水素が酸化物半導体で構成された第2薄膜トランジスタ130の第2アクティブ層131に拡散され、輝点不良を発生させ得る。基板110として使用される物質であるポリイミド(PI)は、多量の水素を含む。基板110で発生する水素が酸化物半導体で構成された第2アクティブ層131の第2チャンネル領域131aに流入すると、第2アクティブ層131の第2チャンネル領域131aが導体化され得る。第2アクティブ層131の第2チャンネル領域131aが導体化される場合、第2薄膜トランジスタ130が常にターンオン(Turn−On)状態となり、薄膜トランジスタとしての役割を失うようになり得る。そして、薄膜トランジスタとしての役割を失い、ターンオン(Turn−on)状態となった第2薄膜トランジスタ130によって、輝点不良が発生するようになる。
【0079】
本明細書の実施例に係る表示装置100は、第2薄膜トランジスタ130の特性を低下させ得る水素の拡散を防止するために、第2薄膜トランジスタ130の第2アクティブ層131と重畳される領域に遮断層310をさらに含むことができる。遮断層310は、ストレージキャパシタ140の第2キャパシタ電極142を形成するための工程時、共に形成され得る。そして、遮断層310は、ストレージキャパシタ140の第2キャパシタ電極142と同じ工程により形成されるので、第2キャパシタ電極142と連結された一体型に形成され得る。例えば、
図2に示す通り、遮断層310を、ストレージキャパシタ140の第2キャパシタ電極142が第2薄膜トランジスタ130の第2アクティブ層131と重畳するように延びて形成できる。しかし、これには限定されず、遮断層310を、第2薄膜トランジスタ130の第2アクティブ層131と重畳し、ストレージキャパシタ140の第2キャパシタ電極142と分離されて形成できる。このとき、遮断層310を、ストレージキャパシタ140の第2キャパシタ電極142が形成された同じ層上に形成できる。例えば、遮断層310を、第1層間絶縁層113上に形成できる。
【0080】
ストレージキャパシタ140の第2キャパシタ電極142が延びて一体型に形成された遮断層310を、第2アクティブ層131の第2チャンネル領域131aと重畳するように配置できる。遮断層310を、第1層間絶縁層113上に形成できる。そして、遮断層310を、第2アクティブ層131の下部に配置でき、第2アクティブ層131と重畳する領域に配置できる。遮断層310を、第2アクティブ層131の下部に配置し、第2アクティブ層131と重畳することで、基板110で発生する水素が第2薄膜トランジスタ130の第2アクティブ層131に拡散されることを遮断できる。
【0081】
第2キャパシタ電極142と連結されて一体型に形成された遮断層310に電荷がチャージ(charge)され得る。遮断層310にチャージ(charge)された電荷が第2薄膜トランジスタ130の第2アクティブ層131に伝達されることを遮断するために、第2バッファ層114は、多重層に形成されることが好ましい。第2バッファ層114が多重層に形成される場合、第2アクティブ層131と接触する第2バッファ層114の最上部層は、水素含量の低い酸化シリコン(SiOx)物質で形成され得る。例えば、第2バッファ層114の最上部層は、二酸化ケイ素(SiO
2)物質で形成され得る。そして、酸化シリコン(SiOx)物質で形成された最上部層と遮断層310との間には、絶縁性の高い窒化シリコン(SiNx)物質層が少なくとも一つ配置され得る。例えば、
図2に示されたように、第2バッファ層114が二重層に形成される場合、第2バッファ層114は、遮断層310上に配置された第2下部バッファ層114aと、第2下部バッファ層114a上に配置された第2上部バッファ層114bを含むことができる。第2アクティブ層131の下部面と直接接触する第2上部バッファ層114bを、第2下部バッファ層114aより水素含量が相対的に低くできる。そして、遮断層310と第2上部バッファ層114bとの間に配置される第2下部バッファ層114aは、第2上部バッファ層114bより絶縁性が高くてよい。第2薄膜トランジスタ130の第2アクティブ層131と直接接触している第2バッファ層114の第2上部バッファ層114bを、酸化シリコン(SiOx)からなり得る。例えば、第2上部バッファ層114bは、二酸化ケイ素(SiO
2)からなり得る。そして、第2上部バッファ層114bと遮断層310との間に配置された第2下部バッファ層114aは、窒化シリコン(SiNx)からなり得る。
【0082】
酸化シリコン(SiOx)より絶縁性が相対的に高い窒化シリコン(SiNx)からなる第2下部バッファ層114aを遮断層310上に配置することで、遮断層310にチャージされた電荷が第2薄膜トランジスタ130の第2アクティブ層131に伝達されることを防止できる。そして、窒化シリコン(SiNx)より水素含量が相対的に低い酸化シリコン(SiOx)からなる第2上部バッファ層114bは、第2薄膜トランジスタ130の第2アクティブ層131に水素が拡散されることを防止できる。
【0083】
従って、本明細書の実施例に係る表示装置100は、第2薄膜トランジスタ130の第2アクティブ層131と重畳するように第2キャパシタ電極142と連結されて一体型に形成された遮断層310を配置し、基板110で発生する水素が第2アクティブ層131に拡散されることを防止できる。そして、遮断層310と第2アクティブ層131との間に配置される第2バッファ層114を、水素含量が相対的に低い第2上部バッファ層114bと、絶縁性が相対的に高い第2下部バッファ層114aとからなる多重層に形成することができる。そして、第2上部バッファ層114bを第2アクティブ層131の下部面と接触するように配置することで、第2薄膜トランジスタ130の第2アクティブ層131に水素が拡散されることを防止できる。そして、第2下部バッファ層114aを遮断層310と第2上部バッファ層114bとの間に配置することで、遮断層310にチャージされた電荷が第2薄膜トランジスタ130の第2アクティブ層131に伝達されることを防止できる。これによって、本明細書の実施例に係る表示装置100の信頼性を向上できる効果を得ることができる。
【0084】
図3は、本明細書の他の実施例に係る表示装置100を示す断面図である。
図2を参照して共に説明し、重複した説明は、省略または簡略に説明する。例えば、基板110、第1バッファ層111、第1ゲート絶縁層112、第1層間絶縁層113、第2バッファ層114、第2ゲート絶縁層115、第2層間絶縁層116、第1平坦化層117、第2平坦化層118、連結電極150、補助電極160、第1電極170、バンク180、スペーサー190、発光構造物200、第2電極210、封止部220、第1薄膜トランジスタ120、及び第2薄膜トランジスタ130は、実質的に同一である。従って、
図2と実質的に同一の
図3の構成についての重複した説明は、省略または簡略に説明する。
【0085】
図3を参照すると、本明細書の他の実施例に係る表示装置100は、基板110、第1バッファ層111、第1薄膜トランジスタ120、第2薄膜トランジスタ130、第1ゲート絶縁層112、第1層間絶縁層113、第2バッファ層114、第2ゲート絶縁層115、第2層間絶縁層116、第1平坦化層117、第2平坦化層118、ストレージキャパシタ140、遮断層310、連結電極150、バンク180、補助電極160、第1電極170、スペーサー190、発光構造物200、第2電極210、及び封止部220を含むことができる。そして、第1薄膜トランジスタ120の第1アクティブ層121は、LTPSからなり得、第2薄膜トランジスタ130の第2アクティブ層131は、酸化物半導体からなり得る。
【0086】
本明細書の実施例に係る表示装置100は、第2薄膜トランジスタ130の特性を低下させ得る水素の拡散を防止するために、第2薄膜トランジスタ130の第2アクティブ層131と重畳される領域に遮断層310をさらに含むことができる。遮断層310は、ストレージキャパシタ140の第1キャパシタ電極141を形成するための工程時、共に形成され得る。そして、遮断層310は、ストレージキャパシタ140の第1キャパシタ電極141と同じ工程により形成されるので、第1キャパシタ電極141と連結された一体型に形成され得る。例えば、
図2に示す通り、遮断層310を、ストレージキャパシタ140の第1キャパシタ電極141が第2薄膜トランジスタ130の第2アクティブ層131と重畳するように延びて形成できる。しかし、これには限定されず、遮断層310を、第2薄膜トランジスタ130の第2アクティブ層131と重畳し、ストレージキャパシタ140の第1キャパシタ電極141と分離して形成できる。このとき、遮断層310を、ストレージキャパシタ140の第1キャパシタ電極141が形成された同じ層上に形成できる。例えば、遮断層310を、第1ゲート絶縁層112上に形成できる。
【0087】
ストレージキャパシタ140の第1キャパシタ電極141が延びて一体型に形成された遮断層310を、第2アクティブ層131の第2チャンネル領域131aと重畳するように配置できる。遮断層310を、第1ゲート絶縁層112上に形成できる。そして、遮断層310を、第2アクティブ層131の下部に配置でき、第2アクティブ層131と重畳する領域に配置できる。遮断層310を、第2アクティブ層131の下部に配置し、第2アクティブ層131と重畳することで、基板110で発生する水素が第2薄膜トランジスタ130の第2アクティブ層131に拡散されることを遮断できる。
【0088】
遮断層310と第1キャパシタ電極141は、第1薄膜トランジスタ120の第2ゲート電極134と同じ工程によって共に形成され得る。そして、遮断層310及び第1キャパシタ電極141を、第2ゲート電極134と同じ物質で形成できる。そして、遮断層310を、基板110と第2アクティブ層131との間に配置でき、第2アクティブ層131と重畳するように配置できる。
【0089】
従って、本明細書の実施例に係る表示装置100は、第2薄膜トランジスタ130の第2アクティブ層131と重畳するように第1キャパシタ電極141と連結されて一体型に形成された遮断層310を配置し、基板110で発生する水素が第2アクティブ層131に拡散されることを防止できる。これによって、本明細書の実施例に係る表示装置100の信頼性を向上できる効果を得ることができる。
【0090】
図4は、本明細書の他の実施例に係る表示装置100を示す断面図である。
【0091】
図2を参照して共に説明し、重複した説明は、省略または簡略に説明する。例えば、基板110、第1バッファ層111、第1ゲート絶縁層112、第1層間絶縁層113、第2バッファ層114、第2ゲート絶縁層115、第2層間絶縁層116、第1平坦化層117、第2平坦化層118、連結電極150、補助電極160、第1電極170、バンク180、スペーサー190、発光構造物200、第2電極210、封止部220、第1薄膜トランジスタ120、及び第2薄膜トランジスタ130は、実質的に同一である。従って、
図2と実質的に同一の
図4の構成についての重複した説明は、省略または簡略に説明する。
【0092】
図4を参照すると、本明細書の他の実施例に係る表示装置100は、基板110、第1バッファ層111、第1薄膜トランジスタ120、第2薄膜トランジスタ130、第1ゲート絶縁層112、第1層間絶縁層113、第2バッファ層114、第2ゲート絶縁層115、第2層間絶縁層116、第1平坦化層117、第2平坦化層118、ストレージキャパシタ140、遮断層310、連結電極150、バンク180、補助電極160、第1電極170、スペーサー190、発光構造物200、第2電極210、及び封止部220を含むことができる。そして、第1薄膜トランジスタ120の第1アクティブ層121は、LTPSからなり得、第2薄膜トランジスタ130の第2アクティブ層131は、酸化物半導体からなり得る。
【0093】
本明細書の実施例に係る表示装置100は、第2薄膜トランジスタ130の特性を低下させ得る水素の拡散を防止するために、第2薄膜トランジスタ130の第2アクティブ層131と重畳される領域に遮断層310をさらに含むことができる。遮断層310は、第1遮断層311と、第1遮断層311の下部に配置された第2遮断層312とを含むことができる。そして、第1遮断層311は、ストレージキャパシタ140の第2キャパシタ電極142を形成するための工程時、共に形成され得る。第2遮断層312は、ストレージキャパシタ140の第1キャパシタ電極141を形成するための工程時、共に形成され得る。そして、第1遮断層311は、ストレージキャパシタ140の第2キャパシタ電極142と同じ工程により形成されるので、第2キャパシタ電極142と連結された一体型に形成され得る。第2遮断層312は、ストレージキャパシタ140の第1キャパシタ電極141と同じ工程により形成されるので、第1キャパシタ電極141と連結された一体型に形成され得る。例えば、
図2に示す通り、第1遮断層311を、ストレージキャパシタ140の第2キャパシタ電極142が第2薄膜トランジスタ130の第2アクティブ層131と重畳するように延びて形成できる。そして、第2遮断層312を、ストレージキャパシタ140の第1キャパシタ電極141が第2薄膜トランジスタ130の第2アクティブ層131と重畳するように延びて形成できる。また、第1遮断層311と第2遮断層312を、キャパシタを形成するために互いに重畳するように配置できる。しかし、これには限定されず、第1遮断層311及び第2遮断層312は、第2薄膜トランジスタ130の第2アクティブ層131と重畳し、ストレージキャパシタ140の第1キャパシタ電極141及び第2キャパシタ電極142と電気的に分離されて形成され得る。
【0094】
ストレージキャパシタ140の第1キャパシタ電極141が延びて一体型に形成された第2遮断層312と、ストレージキャパシタ140の第2キャパシタ電極142が延びて一体型に形成された第1遮断層311とを、第2アクティブ層131の第2チャンネル領域131aと重畳するように配置できる。第1遮断層311を、第1層間絶縁層113上に配置でき、第2遮断層312を、第1ゲート絶縁層112上に配置できる。そして、第1遮断層311及び第2遮断層312を、第2アクティブ層131の下部に配置でき、第2アクティブ層131と重畳する領域に配置できる。第1遮断層311を第2アクティブ層131と第2遮断層312との間に配置できれば、第2遮断層312を、第1遮断層311と基板110との間に配置できる。そして、第1遮断層311と第2遮断層312を、互いに重畳するように配置できる。また、第1遮断層311と第2遮断層312を、第2アクティブ層131と重畳するように配置できる。第1遮断層311及び第2遮断層312は、第2アクティブ層131の下部に配置され、第2アクティブ層131と重畳することで、基板110で発生する水素が第2薄膜トランジスタ130の第2アクティブ層131に拡散されることを防止できる。
【0095】
第2遮断層312と第1キャパシタ電極141は、第1薄膜トランジスタ120の第1ゲート電極124と同じ工程によって共に形成され得る。そして、第2遮断層312及び第1キャパシタ電極141は、第1ゲート電極124と同じ物質で形成され得る。
【0096】
第2キャパシタ電極142と連結されて一体型に形成された第1遮断層311に電荷がチャージ(charge)され得る。第1遮断層311にチャージ(charge)された電荷が第2薄膜トランジスタ130の第2アクティブ層131に伝達されることを遮断するために、第2バッファ層114は、多重層に形成されることが好ましい。第2バッファ層114が多重層に形成される場合、第2アクティブ層131と接触する第2バッファ層114の最上部層を、水素含量の低い酸化シリコン(SiOx)物質で形成できる。例えば、第2バッファ層114の最上部層を、二酸化ケイ素(SiO
2)物質で形成できる。そして、酸化シリコン(SiOx)物質で形成された最上部層と第1遮断層311との間には、絶縁性の高い窒化シリコン(SiNx)物質層を少なくとも一つ配置できる。例えば、
図2に示す通り、第2バッファ層114が二重層に形成される場合、第2バッファ層114は、第1遮断層311上に配置された第2下部バッファ層114aと、第2下部バッファ層114a上に配置された第2上部バッファ層114bを含むことができる。第2アクティブ層131の下部面と直接接触する第2上部バッファ層114bは、第2下部バッファ層114aより水素含量が相対的に低くてよい。そして、第1遮断層311と第2上部バッファ層114bとの間に配置される第2下部バッファ層114aは、第2上部バッファ層114bより絶縁性が高くてよい。第2薄膜トランジスタ130の第2アクティブ層131と直接接触している第2バッファ層114の第2上部バッファ層114bを、酸化シリコン(SiOx)から形成できる。例えば、第2上部バッファ層114bを、二酸化ケイ素(SiO
2)から形成できる。そして、第2上部バッファ層114bと第1遮断層311との間に配置された第2下部バッファ層114aを窒化シリコン(SiNx)から形成できる。
【0097】
酸化シリコン(SiOx)より絶縁性が相対的に高い窒化シリコン(SiNx)からなる第2下部バッファ層114aは、第1遮断層311上に配置されることで、第1遮断層311にチャージされた電荷が第2薄膜トランジスタ130の第2アクティブ層131に伝達されることを防止できる。そして、窒化シリコン(SiNx)より水素含量が相対的に低い酸化シリコン(SiOx)からなる第2上部バッファ層114bは、第2薄膜トランジスタ130の第2アクティブ層131に水素が拡散されることを防止できる。
【0098】
従って、本明細書の実施例に係る表示装置100は、第2薄膜トランジスタ130の第2アクティブ層131と重畳するように第2キャパシタ電極142と連結されて一体型に形成された第1遮断層311及び第2遮断層312を配置し、基板110で発生する水素が第2アクティブ層131に拡散されることを防止できる。そして、第1遮断層310と第2アクティブ層131との間に配置される第2バッファ層114を、水素含量が相対的に低い第2上部バッファ層114bと、絶縁性が相対的に高い第2下部バッファ層114aとからなる多重層に形成することができる。そして、第2上部バッファ層114bを第2アクティブ層131の下部面と接触するように配置することで、第2薄膜トランジスタ130の第2アクティブ層131に水素が拡散されることを防止できる。そして、第2下部バッファ層114aを第1遮断層311と第2上部バッファ層114bとの間に配置することで、第1遮断層311にチャージされた電荷が第2薄膜トランジスタ130の第2アクティブ層131に伝達されることを防止できる。これによって、本明細書の実施例に係る表示装置100の信頼性を向上する効果を得られる。
【0099】
図5は、本明細書の他の実施例に係る表示装置100を示す断面図である。
【0100】
図4を参照して共に説明し、重複した説明は、省略または簡略に説明する。例えば、基板110、第1バッファ層111、第1ゲート絶縁層112、第1層間絶縁層113、第2バッファ層114、第2ゲート絶縁層115、第2層間絶縁層116、第1平坦化層117、第2平坦化層118、補助電極160、第1電極170、バンク180、スペーサー190、発光構造物200、第2電極210、封止部220、遮断層310、ストレージキャパシタ140、及び第2薄膜トランジスタ130は、実質的に同一である。従って、
図4と実質的に同一の
図5の構成についての重複した説明は、省略または簡略に説明する。
【0101】
図5を参照すると、本明細書の他の実施例に係る表示装置100は、基板110、第1バッファ層111、第1薄膜トランジスタ120、第2薄膜トランジスタ130、第1ゲート絶縁層112、第1層間絶縁層113、第2バッファ層114、第2ゲート絶縁層115、第2層間絶縁層116、第1平坦化層117、第2平坦化層118、ストレージキャパシタ140、遮断層310、連結電極150、バンク180、補助電極160、第1電極170、スペーサー190、発光構造物200、第2電極210、及び封止部220を含むことができる。そして、第1薄膜トランジスタ120の第1アクティブ層121は、LTPSからなり得、第2薄膜トランジスタ130の第2アクティブ層131は、酸化物半導体からなり得る。
【0102】
本明細書の他の実施例に係る表示装置100で連結電極150は、第1連結電極151及び第1連結電極151上に配置される第2連結電極152を含むことができる。そして、第2バッファ層114と第2キャパシタ電極142との間に配置される補助層間絶縁層119をさらに含むことができる。
【0103】
また、第1薄膜トランジスタ120の第1ソース電極122及び第1ドレイン電極123を、第2バッファ層114の下部に配置できる。例えば、
図5に示されたように、ストレージキャパシタ140の第2キャパシタ電極142及び遮断層310の第1遮断層311上には、補助層間絶縁層119を配置できる。補助層間絶縁層119には、第1薄膜トランジスタ120の第1ソース電極122及び第1ドレイン電極123それぞれが第1薄膜トランジスタ120の第1アクティブ層121の第1ソース領域121b及び第1ドレイン領域121cそれぞれに連結されるためのコンタクトホールを形成できる。そして、補助層間絶縁層119には、連結電極150の第1連結電極151が第2キャパシタ電極142に接続するためのコンタクトホールを形成できる。
【0104】
補助層間絶縁層119を、第1補助層間絶縁層119a及び第2補助層間絶縁層119bを含む二重層に形成できる。補助層間絶縁層119が第1補助層間絶縁層119a及び第1補助層間絶縁層119a上にある第2補助層間絶縁層119bからなる二重層に形成される場合、第1補助層間絶縁層119aは、酸化シリコン(SiOx)であってよい。そして、第2補助層間絶縁層119bは、窒化シリコン(SiNx)であってよい。第1補助層間絶縁層119a及び第2補助層間絶縁層119bには、第1ソース電極122及び第1ドレイン電極123それぞれが第1薄膜トランジスタ120の第1アクティブ層121の第1ソース領域121b及び第1ドレイン領域121cそれぞれに連結されるためのコンタクトホールを形成できる。そして、第1補助層間絶縁層119a及び第2補助層間絶縁層119bには、連結電極150の第1連結電極151が第2キャパシタ電極142に接続するためのコンタクトホールを形成できる。そして、補助層間絶縁層119上には、第1連結電極151と第1薄膜トランジスタ120の第1ソース電極122及び第1ドレイン電極123を配置できる。第1薄膜トランジスタ120の第1ソース電極122及び第1ドレイン電極123は、第1ゲート絶縁層112、第1層間絶縁層113、補助層間絶縁層119に形成されたコンタクトホールを通して第1薄膜トランジスタ120の第1アクティブ層121と連結され得る。第1連結電極151は、第1ゲート絶縁層112、第1層間絶縁層113、補助層間絶縁層119に形成されたコンタクトホールを通してストレージキャパシタ140と連結され得る。従って、第1薄膜トランジスタ120の第1ソース電極122は、第1ゲート絶縁層112、第1層間絶縁層113、補助層間絶縁層119に形成されたコンタクトホールを通して第1アクティブ層121の第1ソース領域121bと連結され得る。そして、第1薄膜トランジスタ120の第1ドレイン電極123は、第1ゲート絶縁層112、第1層間絶縁層113、補助層間絶縁層119に形成されたコンタクトホールを通して第1アクティブ層121の第1ドレイン領域121cと連結され得る。そして、第1連結電極151は、第1ゲート絶縁層112、第1層間絶縁層113、補助層間絶縁層119に形成されたコンタクトホールを通してストレージキャパシタ140の第2キャパシタ電極142と連結され得る。
【0105】
そして、第1連結電極151と第1薄膜トランジスタ120の第1ソース電極122及び第1ドレイン電極123上に第2バッファ層114を配置できる。そして、第2バッファ層114上に第2薄膜トランジスタ130を形成できる。
【0106】
そして、第2連結電極152は、第2薄膜トランジスタ130の第2ドレイン電極133と電気的に連結され得る。そして、第2連結電極152は、第2バッファ層114及び第2層間絶縁層116に形成されたコンタクトホールを通して第1連結電極151と電気的に連結され得る。従って、連結電極150の第1連結電極151及び第2連結電極152は、ストレージキャパシタ140の第2キャパシタ電極142と第2薄膜トランジスタ130の第2ドレイン電極133を電気的に連結させる役割を果たすことができる。
【0107】
図5によれば、第1薄膜トランジスタ120を、第2バッファ層114の下部に配置でき、第2薄膜トランジスタ130を、第2バッファ層114の上部に配置できる。
【0108】
本明細書の実施例に係る表示装置を下記のように説明できる。
【0109】
本明細書の実施例に係る表示装置は、第1基板、第2基板、及び第1基板と第2基板との間の無機絶縁層を含む基板と、n個の層を含み、nは、奇数である、基板上の第1バッファ層と、第1バッファ層上の第1薄膜トランジスタ、第2薄膜トランジスタ、及びストレージキャパシタとを含み、第1薄膜トランジスタは、低温ポリシリコン物質からなる第1アクティブ層を含むことができる。そして、第2薄膜トランジスタは、酸化物半導体物質からなる第2アクティブ層を含むことができる。また、ストレージキャパシタは、第1キャパシタ電極及び第2キャパシタ電極を含むことができる。
【0110】
本明細書の実施例によれば、第1キャパシタ電極及び第2キャパシタ電極の少なくともいずれか一つの延長部であり、前記第2アクティブ層と重畳する遮断層をさらに含むことができる。
【0111】
本明細書の実施例によれば、無機絶縁層は、酸化シリコン(SiOx)または窒化シリコン(SiNx)物質からなり得る。
【0112】
本明細書の実施例によれば、n=0である場合、第1バッファ層は、酸化シリコン(SiOx)または窒化シリコン(SiNx)物質からなる単一層であってよい。
【0113】
本明細書の実施例によれば、nが2以上である場合、第1バッファ層は、酸化シリコン(SiOx)層と窒化シリコン(SiNx)層が交互に形成された多重層であってよい。
【0114】
本明細書の実施例によれば、第1バッファ層のn個の層は、基板と接触し、酸化シリコン(SiOx)物質からなる下部層と、第1アクティブ層と接触し、酸化シリコン(SiOx)物質からなる上部層と、上部層と下部層との間の中間層とを含むことができる。
【0115】
本明細書の実施例によれば、上部層の厚さは、中間層及び下部層のそれぞれの厚さより大きくてよい。
【0116】
本明細書の実施例によれば、中間層のそれぞれの厚さと下部層の厚さは、同じであってよい。
【0117】
本明細書の実施例に係る表示装置は、基板と、基板上の第1バッファ層とを含むことができる。また、低温ポリシリコン物質からなる第1アクティブ層、第1ゲート絶縁層を挟んで第1アクティブ層と重畳する第1ゲート電極、及び第1アクティブ層と電気的に連結される第1ソース電極及び第1ドレイン電極を含む第1薄膜トランジスタと、酸化物半導体からなる第2アクティブ層、第2ゲート絶縁層を挟んで第2アクティブ層と重畳する第2ゲート電極、及び第2アクティブ層と電気的に連結される第2ソース電極及び第2ドレイン電極を含む第2薄膜トランジスタとを含むことができる。そして、第1ゲート電極と同じ層の第1キャパシタ電極及び第1層間絶縁層を挟んで第1キャパシタ電極と重畳する第2キャパシタ電極を含むストレージキャパシタと、第2アクティブ層と重畳する第2キャパシタ電極の延長部である第1遮断層を含むことができる。
【0118】
本明細書の実施例によれば、基板は、第1基板、第2基板、及び第1基板と第2基板との間に配置された無機絶縁層を含むことができる。
【0119】
本明細書の実施例によれば、第1遮断層と第2アクティブ層との間に配置され、酸化シリコン(SiOx)層及び窒化シリコン(SiNx)層を含む複数の層からなる第2バッファ層をさらに含み、複数の層からなる第2バッファ層は、第2アクティブ層と接触する最上部層である酸化シリコン(SiOx)層及び最上部層と第1遮断層との間の少なくとも一つの窒化シリコン(SiNx)層を含むことができる。
【0120】
本明細書の実施例によれば、第2アクティブ層及び第1遮断層と重畳する第1キャパシタ電極の延長部である第2遮断層をさらに含むことができる。
本明細書の実施例によれば、第2バッファ層は、第2上部バッファ層及び第2下部バッファ層を含み、第2上部バッファ層は、酸化シリコン(SiOx)層であり、第2下部バッファ層は、前記窒化シリコン(SiNx)層であってよい。
【0121】
本明細書の実施例によれば、第2上部バッファ層は、二酸化ケイ素(SiO
2)層であってよい。
【0122】
本明細書の実施例によれば、第1薄膜トランジスタの第1アクティブ層は、第1バッファ層上にあり、第1ゲート絶縁層は、第1アクティブ層及び第1バッファ層上にあり、第1薄膜トランジスタの第1ゲート電極とストレージキャパシタの第1キャパシタ電極は、第1ゲート絶縁層上にあり、第1層間絶縁層は、第1ゲート電極及び第1キャパシタ電極上にあり、第1キャパシタ電極と重畳するストレージキャパシタの第2キャパシタ電極及び第2アクティブ層と重畳する第1遮断層は、第1層間絶縁層上にあり、第2バッファ層は、第2キャパシタ電極、第1遮断層、及び第1層間絶縁層上にあり、第2薄膜トランジスタの第2アクティブ層は、第2バッファ層上にあり、第2ゲート絶縁層は、第2アクティブ層上にあり、第2薄膜トランジスタの第2ゲート電極は、第2ゲート絶縁層上にあり、第2層間絶縁層は、第2ゲート電極、第2アクティブ層、及び第2バッファ層上にあり、第1薄膜トランジスタの第1ソース電極及び第1ドレイン電極と、第2薄膜トランジスタの第2ソース電極及び第2ドレイン電極は、第2層間絶縁層上にあってよい。
【0123】
本明細書の実施例によれば、第2ソース電極及び第2ドレイン電極は、第2層間絶縁層のコンタクトホールを通して第2アクティブ層と電気的に連結され得る。
【0124】
本明細書の実施例によれば、第1ソース電極及び第1ドレイン電極は、第2層間絶縁層、第2バッファ層、第1層間絶縁層、及び第1ゲート絶縁層のコンタクトホールを通して第1アクティブ層と電気的に連結され得る。
【0125】
本明細書の実施例によれば、第2層間絶縁層上に配置され、ストレージキャパシタの第2キャパシタ電極と第2薄膜トランジスタの第2ドレイン電極を電気的に連結する連結電極をさらに含み、連結電極は、第2ドレイン電極と互いに連結された一体型であってよい。
【0126】
本明細書の実施例によれば、連結電極は、第2層間絶縁層及び第2バッファ層のコンタクトホールを通して第2キャパシタ電極と電気的に連結され得る。
【0127】
本明細書の実施例によれば、第2層間絶縁層上に配置され、ストレージキャパシタの第2キャパシタ電極と第2薄膜トランジスタの第2ドレイン電極を電気的に連結する連結電極をさらに含み、連結電極は、第2ドレイン電極と一体型に連結された第2連結電極と、第2連結電極と第2キャパシタ電極を連結する第1連結電極を含むことができる。
【0128】
本明細書の実施例によれば、第1連結電極と第2連結電極は、第2層間絶縁層及び第2バッファ層のコンタクトホールを通して第2キャパシタ電極と電気的に連結され得る。
【0129】
本明細書の実施例に係る表示装置は、基板と、基板上の第1バッファ層とを含むことができる。また、低温ポリシリコン物質からなる第1アクティブ層、第1ゲート絶縁層を挟んで第1アクティブ層と重畳する第1ゲート電極、及び第1アクティブ層と電気的に連結される第1ソース電極及び第1ドレイン電極を含む第1薄膜トランジスタと、酸化物半導体からなる第2アクティブ層、第2ゲート絶縁層を挟んで第2アクティブ層と重畳する第2ゲート電極、及び第2アクティブ層と電気的に連結される第2ソース電極及び第2ドレイン電極を含む第2薄膜トランジスタを含むことができる。そして、第1ゲート電極と同じ層の第1キャパシタ電極および第1層間絶縁層を挟んで第1キャパシタ電極と重畳する第2キャパシタ電極を含むストレージキャパシタと、第2アクティブ層と重畳する第1キャパシタ電極の延長部である第1遮断層とを含むことができる。
【0130】
本明細書の実施例に係る表示装置は、第2アクティブ層及び第1遮断層と重畳する第2キャパシタ電極の延長部である第2遮断層をさらに含むことができる。
【0131】
以上、添付の図面を参照して、本明細書の実施例をさらに詳細に説明したが、本明細書は、必ずしもこのような実施例に限定されるものではなく、本発明の技術思想を外れない範囲内で多様に変形実施され得る。従って、本明細書に開示された実施例は、本発明の技術思想を限定するためのものではなく、説明するためのものであり、このような実施例によって本発明の技術思想の範囲が限定されるものではない。それゆえ、以上において記述した実施例は、全ての面で例示的なものであり、限定的ではないものと理解すべきである。本発明の保護範囲は、下記の請求の範囲によって解釈されるべきであり、それと同等な範囲内にある全ての技術思想は、本発明の権利範囲に含まれるものと解釈されるべきである。