【実施例】
【0378】
本開示を以下の実施例および合成例によりさらに例示するが、これらは、範囲または精神において本開示を本明細書に記載されている特定の手順に限定するものと解釈されるべきではない。実施例はある特定の実施形態を例示するために提供されるものであり、これにより本開示の範囲を何ら限定することを意図するものではないことを理解されたい。本開示の精神および/または添付の特許請求の範囲から逸脱することなく当業者に示唆される様々な他の実施形態、改変およびそれらの均等物を用いてもよいことをさらに理解されたい。
【0379】
以下の実施例および本明細書中の他の箇所で使用される定義は次の通りである:
CH
2Cl
2、DCM 塩化メチレン、ジクロロメタン
CH
3CN、MeCN アセトニトリル
CuI ヨウ化銅(I)
DIPEA ジイソプロピルエチルアミン
DMF N,N−ジメチルホルムアミド
equiv 当量
ESI エレクトロスプレーイオン化
EtOAc 酢酸エチル
hr 時間
H
2O 水
HCl 塩酸
HPLC 高速液体クロマトグラフィー
K
3PO
4 リン酸カリウム(三塩基性)
LC−MS 液体クロマトグラフィー質量分析
MeOH メタノール
min 分
Na
2SO
4 硫酸ナトリウム
NMP N−メチルピロリドン
NMR 核磁気共鳴
Pd(dppf)Cl
2 [1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)
TLC 薄層クロマトグラフィー
【0380】
実施例1〜93
〔実施例1〕
(R)−8−(5−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−6−メチルピラジン−2−イル)−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−アミンの合成
【化95】
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【0381】
ステップ1. 5−クロロ−2−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−3−メチルピラジンの合成
不活性雰囲気下、20℃でジオキサン(3mL)中の2−ブロモ−5−クロロ−3−メチルピラジン(50mg、241.01μmol、1当量)の溶液に、2,3−ジクロロベンゼンチオール(64.74mg、361.52μmol、1.5当量)、CuI(9.18mg、48.20μmol、0.2当量)、K
3PO
4(102.32mg、482.02μmol、2当量)、および1,10−フェナントロリン(17.37mg、96.40μmol、0.4当量)を順次添加した。得られた混合物を80℃で0.5時間撹拌した。次いで、反応混合物を冷却し、H
2O(20mL)を溶液に添加した。得られた水相を酢酸エチル(4×10mL)で抽出し、合わせた有機抽出物をブライン(2×10mL)で洗浄し、無水Na
2SO
4で脱水し、濾過し、減圧下で濃縮した。粗残留物を精製して、5−クロロ−2−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−3−メチルピラジン(25.00mg、収率34%)を薄黄色固体として得た。LC−MS(ESI):m/z:C
11H
7Cl
3N
2Sの[M+H]計算値:304.94;実測値305.0。
【0382】
ステップ2. N−((R)−8−(5−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−6−メチルピラジン−2−イル)−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−イル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミドの合成
不活性雰囲気下、20℃でNMP(1mL)中の5−クロロ−2−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−3−メチルピラジン(25mg、81.80μmol、1当量)および2−メチル−N−((R)−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−イル)プロパン−2−スルフィンアミド(42.28mg、163.61μmol、2当量)の溶液に、DIPEA(84.58mg、654.43μmol、114.30μL、8当量)を添加した。次いで、混合物を120℃で12時間撹拌した。次いで、反応混合物を冷却し、H
2O(20mL)を溶液に添加した。次いで、得られた水相を酢酸エチル(4×10mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をブライン(2×10mL)で洗浄し、無水Na
2SO
4で脱水し、濾過し、減圧下で濃縮して、粗製のN−((R)−8−(5−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−6−メチルピラジン−2−イル)−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−イル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(30mg)を黒褐色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで直接使用した。LC−MS(ESI):m/z:C
24H
32Cl
2N
4OS
2の[M+H]計算値:527.14;実測値527.1。
【0383】
ステップ3. (R)−8−(5−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−6−メチルピラジン−2−イル)−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−アミンの合成
不活性雰囲気下、20℃でMeOH(1mL)中のN−((R)−8−(5−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−6−メチルピラジン−2−イル)−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−イル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(30mg、56.86μmol、1当量)の溶液に、MeOH中HCl(4M、3mL)を添加した。得られた混合物を20℃で1時間撹拌した。次いで、反応混合物を減圧下で濃縮して、粗生成物を得た。この粗残留物を分取HPLCにより精製して、(R)−8−(5−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−6−メチルピラジン−2−イル)−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−アミン(7.01mg、収率29.12%)を固体として得た。
1H NMR (400 MHz, メタノール-d
4) δ 8.12 (br s, 1 H), 7.34 (d, J = 7.72 Hz, 1H), 7.12 (t, J = 7.94 Hz, 1H), 6.69 (d, J = 7.72 Hz, 1H), 4.45-4.27 (m, 2H), 3.27-3.14 (m, 3H), 2.44 (s, 3H), 2.18-2.29 (m, 1H), 1.94-1.72 (m, 6H), 1.64-1.50 (m, 3H). LC-MS (ESI): m/z: [M + H] C
20H
24Cl
2N
4Sの計算値: 423.11; 実測値423.1.
【0384】
〔実施例2〕
1−(5−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−6−メチルピラジン−2−イル)−4−メチルピペリジン−4−アミンの合成
【化96】
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1−(5−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−6−メチルピラジン−2−イル)−4−メチルピペリジン−4−アミンは、2−メチル−N−((R)−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−イル)プロパン−2−スルフィンアミドをtert−ブチル(4−メチルピペリジン−4−イル)カルバメートと置き換えた以外は実施例1と同様の様式で合成した。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 8.26 (s, 4H), 7.48-7.46 (m, 1H), 7.26-7.22 (m, 1H), 6.75 (d, J = 8 Hz, 1H), 4.09-4.06 (m, 2H), 3.40 (m, 2H), 2.38 (s, 3H), 1.79-1.74 (m, 4H), 1.37 (s, 3H). LC-MS (ESI): m/z: [M + H] C
17H
20Cl
2N
4Sの計算値: 383.08; 実測値383.1.
【0385】
〔実施例3〕
1−(5−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−6−メチルピラジン−2−イル)−N,4−ジメチルピペリジン−4−アミンの合成
【化97】
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【0386】
ステップ1. tert−ブチル(1−(5−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−6−メチルピラジン−2−イル)−4−メチルピペリジン−4−イル)(メチル)カルバメートの合成
THF(5.00mL)中のtert−ブチル(1−(5−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−6−メチルピラジン−2−イル)−4−メチルピペリジン−4−イル)カルバメート(150.00mg、310.27μmol、1.00当量)の溶液に、水素化ナトリウム(12.41mg、310.27μmol、純度60%、1当量)を不活性雰囲気下、0℃で少しずつ添加した。混合物を0℃で30分間撹拌し、次いでヨウ化メチル(44.04mg、310.27μmol、19.32μL、1当量)を0℃で滴下添加した。混合物を0℃で撹拌し、1.5時間撹拌し、その後、反応混合物を水(50mL)の添加によりクエンチし、EtOAc(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(2×20mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、減圧下で濃縮して、メチル化生成物を黄色固体(110.00mg、粗製)として得た。LC−MS(ESI):m/z:C
23H
30Cl
2N
4O
2Sの[M+H]計算値:497.15;実測値:497.1;RT=1.12分。
【0387】
ステップ2. 1−(5−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−6−メチルピラジン−2−イル)−N,4−ジメチルピペリジン−4−アミンの合成
1−(5−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−6−メチルピラジン−2−イル)−N,4−ジメチルピペリジン−4−アミンは、N−((R)−8−(5−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−6−メチルピラジン−2−イル)−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−イル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミドをtert−ブチル(1−(5−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−6−メチルピラジン−2−イル)−4−メチルピペリジン−4−イル)(メチル)カルバメートと置き換えた以外は実施例1と同様の様式で合成した。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ ppm 8.38 (s, 1 H), 7.93 (s, 1 H), 3.87 - 3.84 (m, 1 H), 3.56 - 3.44 (m, 1 H), 2.40 (s, 3 H), 1.74 (br d, J = 4.15 Hz, 1 H), 1.35 - 1.29 (m, 1 H). LC-MS (ESI): m/z: [M + H] C
18H
22Cl
2N
4Sの計算値: 397.09; 実測値: 396.9.
【0388】
〔実施例4〕
1−(5−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−6−メチルピラジン−2−イル)−4−アミノメチル−4−メチルピペリジンの合成
【化98】
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1−(5−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−6−メチルピラジン−2−イル)−4−アミノメチル−4−メチルピペリジンは、2−メチル−N−((R)−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−イル)プロパン−2−スルフィンアミドをtert−ブチル((4−メチルピペリジン−4−イル)メチル)カルバメートと置き換えた以外は実施例1と同様の様式で合成した。HPLC精製後、1−(5−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−6−メチルピラジン−2−イル)−4−アミノメチル−4−メチルピペリジンをそのギ酸塩として単離した。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ 8.36 (s, 1H), 8.22 (d, J = 0.7 Hz, 1H), 7.46 (dd, J = 8.0, 1.4 Hz, 1H), 7.23 (t, J = 8.0 Hz, 1H), 6.72 (dd, J = 8.0, 1.4 Hz, 1H), 3.89 (dt, J = 13.5, 5.0 Hz, 2H), 3.40 (ddd, J = 13.3, 9.6, 3.5 Hz, 2H), 2.57 (s, 2H), 2.38 (s, 3H), 1.49 (ddd, J = 13.7, 9.6, 4.1 Hz, 2H), 1.36 (dt, J = 13.5, 4.5 Hz, 2H), 1.00 (s, 3H). LC-MS (ESI): m/z: [M + H] C
18H
22Cl
2N
4Sの計算値: 397.09; 実測値397.39.
【0389】
〔実施例5〕
(1−(5−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−6−メチルピラジン−2−イル)−4−(ピリジン−3−イル)ピペリジン−4−イル)メタンアミンの合成
【化99】
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【0390】
4−(ピリジン−3−イル)ピペリジン−4−カルボニトリルの合成
【化100】
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4−(ピリジン−3−イル)ピペリジン−4−カルボニトリルの合成
トルエン(10mL)中のtert−ブチル4−シアノピペリジン−1−カルボキシレート(500mg、2.3mmol、1当量)および3−クロロピリジン(405mg、3.5mmol、340μL、1.5当量)の混合物に、LiHMDS(1M、7.1mL、3当量)およびPd(t−Bu
3P)
2(243mg、476μmol、0.2当量)を不活性雰囲気下、25℃で一度に添加した。混合物を25℃で2時間撹拌し、次いで90℃に15時間加温した。次いで、反応混合物をH
2O(5mL)に注ぎ入れ、水相を酢酸エチル(3×10mL)で抽出した。合わせた有機相をブライン(2mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、tert−ブチル4−シアノ−4−(ピリジン−3−イル)ピペリジン−1−カルボキシレート(180mg、626μmol、収率26%)を黄色油状物として得た。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 8.64 (br s, 1H), 8.51 (br d, J = 3.53 Hz, 1H), 7.69 (br d, J = 7.94 Hz, 1H), 7.25 (dd, J = 7.94, 4.85 Hz, 1H), 7.14 (s, 1H), 4.32 - 4.11 (m, 2H), 3.09 (br s, 2H), 2.01 (br d, J = 12.8 Hz, 2H), 1.91 - 1.79 (m, 3H), 1.37 (s, 9H), 1.36 - 1.32 (m, 2H), 1.15 - 1.12 (m, 1H), 1.09 (s, 1H).HCl(4N、ジオキサン)による脱保護により、4−(ピリジン−3−イル)ピペリジン−4−カルボニトリル塩酸塩を生成し、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。
【0391】
ステップ1. 1−(5−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−6−メチルピラジン−2−イル)−4−(ピリジン−3−イル)ピペリジン−4−カルボニトリルの合成
DIEA(4mL)中の4−(ピリジン−3−イル)ピペリジン−4−カルボニトリル塩酸塩(108mg、356μmol、1当量)の混合物に、5−クロロ−2−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−3−メチルピラジン(80mg、427μmol、1.2当量)を不活性雰囲気下、120℃で添加した。混合物を120℃で15時間撹拌した後、これをH
2O(5mL)に注ぎ入れ、次いで水相を酢酸エチル(3×5mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をブライン(1mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、1−(5−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−6−メチルピラジン−2−イル)−4−(ピリジン−3−イル)ピペリジン−4−カルボニトリル(60mg、131μmol、収率37%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 8.80 (d, J = 2.19 Hz, 1H), 8.65 (d, J = 4.82 Hz, 1H), 8.07 (s, 1H), 7.85 (dd, J = 8.11, 1.53 Hz, 1H), 7.40 (dd, J = 7.89, 4.82 Hz, 1H), 7.30 (dd, J = 8.33, 1.32 Hz, 1H), 7.06 (t, J = 8.11 Hz, 1H), 6.83 - 6.78 (m, 1H), 5.31 (s, 1H), 4.62 (br d, J = 14.03 Hz, 2H), 3.44 (br t, J = 13.15 Hz, 2H), 2.53 (s, 3 H), 2.31 (br d, J = 12.28 Hz, 2H), 2.19 - 2.09 (m, 2H).
【0392】
ステップ2. tert−ブチル((1−(5−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−6−メチルピラジン−2−イル)−4−(ピリジン−3−イル)ピペリジン−4−イル)メチル)カルバメートの合成
THF(5mL)中の1−(5−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−6−メチルピラジン−2−イル)−4−(ピリジン−3−イル)ピペリジン−4−カルボニトリル(60mg、131μmol、1当量)の溶液に、水素化アルミニウムリチウム(30mg、788μmol、6当量)を不活性雰囲気下、0℃で一度に添加した。混合物を0℃で2時間撹拌した後、H
2O(0.1mL)を反応混合物中に滴下添加して、濁った液体を得た。次いで、この混合物をTHF(10mL)で希釈した後、Boc
2O(85mg、391μmol、90μL、3当量)をN
2下、25℃で添加した。混合物を25℃で2時間撹拌した後、混合物を濾過し、真空中で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、tert−ブチル((1−(5−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−6−メチルピラジン−2−イル)−4−(ピリジン−3−イル)ピペリジン−4−イル)メチル)カルバメート(27mg、51μmol、収率39%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 8.73 - 8.46 (m, 2H), 8.00 (s, 1H), 7.71 (br d, J = 6.58 Hz, 1H), 7.38 (br s, 1H), 7.25 (br d, J = 8.33 Hz, 1H), 7.01 (t, J = 7.89 Hz, 1H), 6.67 (d, J = 7.89 Hz, 1H), 4.31 (br s, 1H), 3.97 (br s, 2H), 3.41 (br d, J = 5.26 Hz, 3H), 2.47 (s, 3H), 2.25 (br s, 2H), 2.00 (br s, 2H), 1.40 (s, 9H), 1.31 - 1.23 (m, 1H).
【0393】
ステップ3. (1−(5−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−6−メチルピラジン−2−イル)−4−(ピリジン−3−イル)ピペリジン−4−イル)メタンアミンの合成
(1−(5−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−6−メチルピラジン−2−イル)−4−(ピリジン−3−イル)ピペリジン−4−イル)メタンアミンの合成は、実施例1と同様の様式で合成した。
1H NMR (400 MHz, メタノール-d
4) δ 8.72 (s, 1 H), 8.56 (d, J = 4.63 Hz, 1H), 8.49 (br s, 1H), 8.08 (s, 1H), 8.03 (br d, J = 8.16 Hz, 1H), 7.56 (dd, J = 7.94, 4.85 Hz, 1H), 7.34 (d, J = 7.94 Hz, 1H), 7.11 (t, J = 8.05 Hz, 1H), 6.67 (d, J = 7.72 Hz, 1H), 4.16 (br d, J = 13.45 Hz, 2H), 3.35 - 3.33 (m, 1H), 3.28 (br s, 1H), 3.23 (s, 2H), 2.44 (s, 5H), 2.01 (br t, J = 10.14 Hz, 2H). LC-MS (ESI): m/z: [M + H] C
22H
23Cl
2N
5Sの計算値: 460.11; 実測値459.9.
【0394】
〔実施例6〕
(R)−8−(5−((2−アミノ−3−クロロピリジン−4−イル)チオ)−6−メチルピラジン−2−イル)−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−アミンの合成
【化101】
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【0395】
ステップ1. 4−ブロモ−3−クロロピリジン−2−アミンの合成
4−ブロモ−3−クロロ−2−フルオロ−ピリジン(3×8.00g、3×38.02mmol、3×1当量)およびNH
3・H
2O(3×60mL)の3つの別個のバッチを120℃で2時間撹拌し、その後、3つのバッチを合わせ、濃縮して、溶液の体積を減少させた。次いで、水相をジクロロメタン(3×50mL)で抽出し、合わせた有機抽出物をブライン(2×50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、濃縮して、4−ブロモ−3−クロロピリジン−2−アミン(22.06g、106.33mmol、収率93%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 7.76 (d, J = 5.26 Hz, 1H), 6.91 (d, J = 5.26 Hz, 1H), 5.06 (br, 2H).
【0396】
ステップ2. 2−エチルヘキシル3−((2−アミノ−3−クロロピリジン−4−イル)チオ)プロパノエートの合成
ジオキサン(50mL)中の4−ブロモ−3−クロロピリジン−2−アミン(5g、24.1mmol、1当量)の溶液に、2−エチルヘキシル3−スルファニルプロパノエート(5.2g、24.1mmol、1当量)、キサントホス(1.3g、2.4mmol、0.1当量)、Pd
2(dba)
3(831mg、1.4mmol、0.06当量)、DIPEA(8.4mL、48.2mmol、2当量)を20℃で添加した。次いで、混合物を110℃に加温し、不活性雰囲気下で5時間撹拌した。この後、反応物をH
2Oで希釈し、水相をジクロロメタン(3×50mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をブライン(2×50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、濃縮した。反応混合物をかき混ぜ、次いで濾過して、2−エチルヘキシル3−((2−アミノ−3−クロロピリジン−4−イル)チオ)プロパノエート(5g、14.7mmol、収率61%)を薄緑色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ ppm 7.85 (d, J = 5.51 Hz, 1H), 6.50 (d, J = 5.51 Hz, 1H), 4.84 (br s, 1H), 4.03 (dd, J = 5.84, 1.21 Hz, 2H), 3.20 (t, J = 7.50 Hz, 2H), 2.71 (t, J = 7.39 Hz, 2H), 1.66 - 1.51 (m, 3H), 1.45-1.31 (m, 2H), 1.27 (br s, 5H), 0.87 (t, J = 7.39 Hz, 6H).
【0397】
ステップ3. 2−アミノ−3−クロロピリジン−4−チオールの合成
不活性雰囲気下、−78℃でTHF(50mL)中の2−エチルヘキシル3−((2−アミノ−3−クロロピリジン−4−イル)チオ)プロパノエート(5g、14.5mmol、1当量)の溶液に、カリウムtert−ブトキシド(THF中1M、29mL、29mmol、2当量)を添加した。反応物を−78℃で1時間撹拌し、その後、反応混合物を濾過し、濃縮した。粗残留物をシリカゲルカラムにより精製して、2−アミノ−3−クロロピリジン−4−チオール(1.9g、11.8mmol、収率81%)を黄色固体として得た。
【0398】
ステップ4. 3−クロロ−4−((5−クロロ−3−メチルピラジン−2−イル)チオ)ピリジン−2−アミンの合成
不活性雰囲気下、ジオキサン(25mL)中の2−アミノ−3−クロロピリジン−4−チオール(4.09g、25.4mmol、1.1当量)の溶液に、DIEA(8.08mL、46.2mmol、2当量)、2−ブロモ−5−クロロ−3−メチルピラジン(4.80g、23.1mmol、1当量)、キサントホス(1.34g、2.31mmol、0.1当量)およびPd
2(dba)
3(1.69g、1.85mmol、0.08当量)を添加した。反応混合物を80℃で1時間撹拌し、その後、反応混合物を濃縮した。残留物をシリカゲルカラムにより精製して、3−クロロ−4−((5−クロロ−3−メチルピラジン−2−イル)チオ)ピリジン−2−アミン(3.20g、11.1mmol、収率48%)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 8.23 (s, 1H), 7.82 (d, J = 5.29 Hz, 1H), 6.44 (d, J = 5.29 Hz, 1H), 4.93 (br s, 2H), 2.56 (s, 3H).
【0399】
ステップ5. (R)−N−((R)−8−(5−((2−アミノ−3−クロロピリジン−4−イル)チオ)−6−メチルピラジン−2−イル)−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−イル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミドの合成
DIEA(9.00mL)およびNMP(3.00mL)中の3−クロロ−4−((5−クロロ−3−メチルピラジン−2−イル)チオ)ピリジン−2−アミン(750mg、2.61mmol、1当量)の溶液に、(R)−2−メチル−N−((R)−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−イル)プロパン−2−スルフィンアミド(1.01g、3.92mmol、1.5当量)を添加した。反応物を100℃で2時間撹拌し、その後、反応混合物を減圧下で濃縮した。粗残留物をシリカゲルカラムにより精製して、(R)−N−((R)−8−(5−((2−アミノ−3−クロロピリジン−4−イル)チオ)−6−メチルピラジン−2−イル)−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−イル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(750mg、1.47mmol、収率56%)を固体として得た。
【0400】
ステップ6. (R)−8−(5−((2−アミノ−3−クロロピリジン−4−イル)チオ)−6−メチルピラジン−2−イル)−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−アミンの合成
HCl/MeOH(10mL)中の(R)−N−((R)−8−(5−((2−アミノ−3−クロロピリジン−4−イル)チオ)−6−メチルピラジン−2−イル)−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−イル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(1.00g、1.96mmol、1当量)の混合物を、20℃で1時間撹拌し、その後、反応混合物を減圧下で濃縮した。残留物をHPLCにより精製して、(R)−8−(5−((2−アミノ−3−クロロピリジン−4−イル)チオ)−6−メチルピラジン−2−イル)−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−アミン(350mg、864μmol、収率44%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 8.03 (s, 1H), 7.62 (d, J = 5.51 Hz, 1H), 5.88 (d, J = 5.51 Hz, 1H), 5.14 (br s, 2H), 4.24 (br t, J = 14.33 Hz, 2H), 3.13 (br s, 2H), 2.98 (br s, 1H), 2.44 (s, 3H), 1.26 - 1.92 (m, 10H). LC-MS (ESI): m/z: [M + H] C
19H
25Cl
2N
6Sの計算値: 405.15; 実測値405.0.
【0401】
〔実施例7〕
4−((5−(4−アミノ−4−メチルピペリジン−1−イル)−3−メチルピラジン−2−イル)チオ)−3−クロロピリジン−2−アミンの合成
【化102】
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4−((5−(4−アミノ−4−メチルピペリジン−1−イル)−3−メチルピラジン−2−イル)チオ)−3−クロロピリジン−2−アミンは、(R)−2−メチル−N−((R)−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−イル)プロパン−2−スルフィンアミドを4−メチルピペリジン−4−アミンと置き換えた以外は実施例6と同様の様式で合成した。
1H NMR (400 MHz, メタノール-d
4) δ 8.52 (s, 1H), 8.18 (s, 1H), 7.57 (d, J = 5.70 Hz, 1H), 5.78 (d, J = 5.70 Hz, 1H), 4.31 - 4.15 (m, 2H), 3.60 - 3.40 (m, 2H), 2.46 (s, 3H), 1.97 - 1.79 (m, 4H), 1.49 (s, 3H). LC-MS (ESI): m/z: [M + H] C
16H
21ClN
6Sの計算値: 365.1; 実測値365.1.
【0402】
N−(3−ブロモ−2−クロロフェニル)−2,2,2−トリフルオロアセトアミド
【化103】
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不活性雰囲気下、0℃でDCM(80mL)中の3−ブロモ−2−クロロアニリン(8g、39mmol、1当量)の溶液に、トリエチルアミン(16.11mL、116mmol、3当量)、続いてトリフルオロ酢酸無水物(8.1mL、58mmol、1.5当量)を添加した。次いで、得られた混合物を20℃に加温し、2時間撹拌した。この後、反応物をH
2O(100mL)でクエンチし、DCM(3×150mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をブライン(140mL)で洗浄し、Na
2SO
4で脱水し、濾過し、減圧下で濃縮した。粗残留物をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、N−(3−ブロモ−2−クロロフェニル)−2,2,2−トリフルオロアセトアミド(10g、33mmol、収率85%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 8.48 (s, 1H) 8.34 - 8.31 (m, 1H) 7.53 - 7.51 (m, 1H) 7.26 - 7.21 (m, 1H).
【0403】
〔実施例8〕
(R)−8−(5−((3−アミノ−2−クロロフェニル)チオ)−6−メチルピラジン−2−イル)−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−アミンの合成
【化104】
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(R)−8−(5−((3−アミノ−2−クロロフェニル)チオ)−6−メチルピラジン−2−イル)−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−アミンは、4−ブロモ−3−クロロピリジン−2−アミンをN−(3−ブロモ−2−クロロフェニル)−2,2,2−トリフルオロアセトアミドと置き換えた以外は実施例6と同様の様式で合成した。
1H NMR (400 MHz, メタノール-d
4) δ 8.54 (s, 1H), 8.65 - 8.47 (m, 1H), 8.02 (s, 1H), 6.85 (t, J = 7.94 Hz, 1H), 6.64 (dd, J = 8.05, 1.43 Hz, 1H), 5.99 (dd, J = 7.72, 1.32 Hz, 1H), 4.42 - 4.19 (m, 2H), 3.20 - 3.04 (m, 2H), 2.41 (s, 2H), 2.22 - 2.13 (m, 1H), 2.04 - 2.34 (m, 8H). LC-MS (ESI): m/z: [M + H] C
20H
26ClN
5Sの計算値: 404.16; 実測値404.1.
【0404】
〔実施例9〕
4−((5−(4−(アミノメチル)−4−メチルピペリジン−1−イル)−3−メチルピラジン−2−イル)チオ)−3−クロロピリジン−2−アミンの合成
【化105】
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【0405】
ステップ1. tert−ブチル4−シアノ−4−メチルピペリジン−1−カルボキシレートの合成
不活性雰囲気下、−78℃でTHF(60mL)中のtert−ブチル4−シアノピペリジン−1−カルボキシレート(3.00g、14.2mmol、1当量)の溶液に、LDA(THF中2M、7.85mL、1.1当量)を15分かけて滴下して添加した。得られた黄色溶液を−78℃で30分間撹拌した後、ヨードメタン(1.33mL、21.4mmol、1.5当量)を滴下して添加した。反応混合物を−78℃で30分間撹拌した後、これを25℃に加温し、1時間撹拌した。この後、反応混合物を氷水100mLに慎重に注ぎ入れ、有機層を分離した。水相を酢酸エチル(3×100mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をブライン(5mL)で洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、tert−ブチル4−シアノ−4−メチルピペリジン−1−カルボキシレート(1.82g、8.11mmol、収率56%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 4.22 - 3.93 (m, 2H), 3.00 (br s, 2H), 1.85 (br d, J = 13.23 Hz, 2H), 1.47 - 1.31 (m, 14H).
【0406】
ステップ2. 4−メチルピペリジン−4−カルボニトリルの合成
不活性雰囲気下、HCl/EtOAcの溶液(4M、20mL)の溶液に、tert−ブチル4−シアノ−4−メチルピペリジン−1−カルボキシレート(1.82g、8.11mmol、1当量)を25℃で添加した。混合物を25℃で3時間撹拌し、その後、反応混合物を濾過し、減圧下で濃縮して、4−メチルピペリジン−4−カルボニトリル(1.46g、粗製、HCl塩)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, メタノール-d
4) δ 3.45 (br d, J = 13.67 Hz, 2H), 3.16 (td, J = 13.34, 2.65 Hz, 2H), 2.19 (br d, J = 14.11 Hz, 2H), 1.74 - 1.86 (m, 2H), 1.46 (s, 3H).
【0407】
ステップ3. 1−(5−((2−アミノ−3−クロロピリジン−4−イル)チオ)−6−メチルピラジン−2−イル)−4−メチルピペリジン−4−カルボニトリルの合成
DIPEA(2.00mL)中の4−メチルピペリジン−4−カルボニトリル(200mg、696μmol、1当量)および3−クロロ−4−((5−クロロ−3−メチルピラジン−2−イル)チオ)ピリジン−2−アミン(112mg、696μmol、1当量)の混合物を、不活性雰囲気下、120℃で2時間撹拌した。次いで、反応混合物をH
2O(5mL)に注ぎ入れ、水相をEtOAc(3×5mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をブライン(1mL)で洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。次いで、粗残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、1−(5−((2−アミノ−3−クロロピリジン−4−イル)チオ)−6−メチルピラジン−2−イル)−4−メチルピペリジン−4−カルボニトリル(100mg、266μmol、収率38%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 8.05 (s, 1H), 7.67 (d, J = 5.29 Hz, 1H), 5.87 (d, J = 5.51 Hz, 1 H), 4.84 (br s, 2H), 4.43 (br d, J = 13.01 Hz, 2H), 3.26 (br t, J = 12.24 Hz, 2H), 2.47 (s, 3H), 2.07 (br s, 1H), 1.41 - 1.47 (m, 4H).
【0408】
ステップ4. 4−((5−(4−(アミノメチル)−4−メチルピペリジン−1−イル)−3−メチルピラジン−2−イル)チオ)−3−クロロピリジン−2−アミンの合成
不活性雰囲気下、−78℃でTHF(2.60mL)中の1−(5−((2−アミノ−3−クロロピリジン−4−イル)チオ)−6−メチルピラジン−2−イル)−4−メチルピペリジン−4−カルボニトリル(100mg、266μmol、1.00当量)の混合物に、LAH(60.7mg、1.60mmol、6当量)を一度に添加した。混合物を25℃で2時間撹拌した。この後、H
2O(0.1mL)を反応混合物中に滴下添加した。得られた混合物を濾過し、濾液を減圧下で濃縮して、粗生成物を得た。残留物をHPLCにより精製して、4−((5−(4−(アミノメチル)−4−メチルピペリジン−1−イル)−3−メチルピラジン−2−イル)チオ)−3−クロロピリジン−2−アミン(500ug、1.32μmol、収率0.49%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, メタノール-d
4) δ 8.11 (s, 1H), 7.56 (d, J = 5.51 Hz, 1H), 5.77 (d, J = 5.73 Hz, 1H), 4.58 (s, 2H), 4.09 (s, 2H), 3.47 (br s, 3H), 2.87 (s, 2H), 2.43 (s, 3H), 1.57 (br s, 4H), 1.27 (s, 1H), 1.17 (s, 3H). LC-MS (ESI): m/z: [M + H] C
17H
24ClN
6Sの計算値: 379.1; 実測値379.2.
【0409】
〔実施例10〕
(R)−8−(5−((2,3−ジフルオロフェニル)チオ)−6−メチルピラジン−2−イル)−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−アミンの合成
【化106】
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(R)−8−(5−((2,3−ジフルオロフェニル)チオ)−6−メチルピラジン−2−イル)−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−アミンは、2,3−ジクロロベンゼンチオールを2,3−ジフルオロベンゼンチオールと置き換えた以外は実施例1と同様の様式で合成した。
1H NMR (400 MHz, メタノール-d
4) δ 8.52 - 8.50 (m, 2H), 7.98 (s, 2H), 7.19 - 7.17 (m, 1H), 7.15 - 7.13 (m, 1H), 7.07 - 7.04 (m, 1H), 4.32 - 4.24 (m, 2H), 3.19 - 3.14 (m, 2H), 2.46 (s, 3H), 2.32 - 2.23 (m, 1H), 1.88 - 1.32 (m, 10 H). LC-MS (ESI): m/z: [M + H] C
20H
24F
2N
4Sの計算値: 391.17; 実測値391.0.
【0410】
〔実施例11〕
1−(5−((2,3−ジフルオロフェニル)チオ)−6−メチルピラジン−2−イル)−4−メチルピペリジン−4−アミンの合成
【化107】
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1−(5−((2,3−ジフルオロフェニル)チオ)−6−メチルピラジン−2−イル)−4−メチルピペリジン−4−アミンは、2,3−ジクロロベンゼンチオールおよび(R)−2−メチル−N−((R)−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−イル)プロパン−2−スルフィンアミドをそれぞれ2,3−ジフルオロベンゼンチオールおよび4−メチルピペリジン−4−アミンと置き換えた以外は実施例1と同様の様式で合成した。
1H NMR (400 MHz, メタノール-d
4) δ 8.53 (s, 1H), 8.01 (s, 1H), 7.18 - 7.17 (m, 1H), 7.16 - 7.08 (m, 1H), 6.95 - 6.91 (m, 1H), 4.12 - 4.09 (m, 2H), 3.43 - 3.41 (m, 2H), 2.47 (s, 3H), 1.83 - 1.81 (m, 4H), 1.45 (s, 3H). LC-MS (ESI): m/z: [M + H] C
17H
20F
2N
4Sの計算値: 351.14; 実測値351.2.
【0411】
〔実施例12〕
1−(5−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−6−メチルピラジン−2−イル)−4−メチルピペリジン−4−アミンの合成
【化108】
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1−(5−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−6−メチルピラジン−2−イル)−4−メチルピペリジン−4−アミンは、4−ブロモ−3−クロロピリジン−2−アミンを2,3−ジクロロ−4−ヨードピリジンと置き換えた以外は実施例6と同様の様式で合成した。
1H NMR (400 MHz, メタノール-d
4) δ 8.53 (s, 1H), 8.17 (s, 1H), 7.98 (d, J = 5.26 Hz, 1H), 6.54 (d, J = 5.26 Hz, 1H), 4.46 - 4.31 (m, 2H), 3.23 - 3.14 (m, 2H), 2.44 (s, 3H), 2.24 - 2.14 (m, 1H), 1.91 - 1.53 (m, 9H), LC-MS (ESI): m/z: [M + H] C
19H
24Cl
2N
5Sの計算値: 424.11; 実測値: 424.1.
【0412】
〔実施例13〕
5−(4−アミノ−4−メチルピペリジン−1−イル)−N−(2,3−ジクロロフェニル)−3−メチルピラジン−2−アミンの合成
【化109】
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【0413】
ステップ1. tert−ブチル(1−(5−ブロモ−6−メチルピラジン−2−イル)−4−メチルピペリジン−4−イル)カルバメートの合成
不活性雰囲気下、DMA(4mL)中の2−ブロモ−5−クロロ−3−メチルピラジン(300mg、1.5mmol、1当量)およびtert−ブチル(4−メチルピペリジン−4−イル)カルバメート(373mg、1.7mmol、1.1当量)の混合物に、Cs
2CO
3(945mg、2.9mmol、1.9当量)を添加した。得られた混合物を70℃に加温し、3時間撹拌した後、反応混合物を冷却し、減圧下で濃縮した。粗残留物を分取TLCにより精製して、tert−ブチル(1−(5−ブロモ−6−メチルピラジン−2−イル)−4−メチルピペリジン−4−イル)カルバメート(90mg、234μmol、収率16%)を得た。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 7.68 (s, 1H), 4.39 (br, s, 1H), 3.83 - 3.78 (m, 2H), 3.31 - 3.25 (m, 2H), 2.48 (s, 3H), 2.10 - 2.07 (m, 2H), 1.66 - 1.61 (m, 2H), 1.43 (s, 9H), 1.38 (s, 3H).
【0414】
ステップ2. tert−ブチル(1−(5−((2,3−ジクロロフェニル)アミノ)−6−メチルピラジン−2−イル)−4−メチルピペリジン−4−イル)カルバメートの合成
不活性雰囲気下、20℃でトルエン(1.5mL)中のtert−ブチル(1−(5−ブロモ−6−メチルピラジン−2−イル)−4−メチルピペリジン−4−イル)カルバメート(45mg、117μmol、1当量)の溶液に、2,3−ジクロロアニリン(21μL、175μmol、1.5当量)、ナトリウムtert−ブトキシド(22.5mg、234μmol、2当量)、Pd
2(dba)
3(10.7mg、11.7μmol、0.1当量)、BINAP(14.5mg、23.4μmol、0.2当量)を順次添加した。得られた混合物をマイクロ波により125℃に1.5時間加温した。この後、混合物を冷却し、減圧下で濃縮し、粗残留物を分取TLCにより精製して、tert−ブチル(1−(5−((2,3−ジクロロフェニル)アミノ)−6−メチルピラジン−2−イル)−4−メチルピペリジン−4−イル)カルバメート(50mg、107μmol、収率46%)を黄色油状物として得た。LC−MS(ESI):m/z:C
22H
29Cl
2N
5O
2の[M+H]計算値:466.17;実測値466.2。
【0415】
ステップ3. 5−(4−アミノ−4−メチルピペリジン−1−イル)−N−(2,3−ジクロロフェニル)−3−メチルピラジン−2−アミンの合成
TFA(1mL)およびDCM(1mL)中のtert−ブチル(1−(5−((2,3−ジクロロフェニル)アミノ)−6−メチルピラジン−2−イル)−4−メチルピペリジン−4−イル)カルバメート(50mg、107μmol、1当量)の溶液を、20℃で2時間撹拌した。この後、混合物のpHを飽和NaHCO
3でpH=8に調整した。得られた混合物をDCM(3×5mL)で抽出した。有機抽出物をブライン(5mL)で洗浄し、Na
2SO
4で脱水し、濾過し、濃縮した。得られた粗残留物を分取HPLCにより精製して、5−(4−アミノ−4−メチルピペリジン−1−イル)−N−(2,3−ジクロロフェニル)−3−メチルピラジン−2−アミン(6.5mg、15.8μmol、収率15%)をそのギ酸塩として得た。
1H NMR (400 MHz, メタノール-d
4) δ 8.53 (s, 1H, HCOOH), 7.82 (s, 1H), 7.19 - 7.17 (m, 1H), 7.11 - 7.07 (m, 1H), 7.00 - 6.98 (m, 1H), 4.03 - 3.99 (m, 2H), 3.34 - 3.30 (m, 2H), 2.39 (s, 3H), 1.91 - 1.84 (m, 4H), 1.46 (s, 3H). LC-MS (ESI): m/z: [M + H] C
17H
21Cl
2N
5の計算値: 366.12; 実測値366.0.
【0416】
〔実施例14〕
(R)−8−(5−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−6−エチルピラジン−2−イル)−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−アミンの合成
【化110】
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【0417】
ステップ1. 6−クロロ−3−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)ピラジン−2−アミンの合成
不活性雰囲気下、20℃でジオキサン(10mL)中の2,3−ジクロロベンゼンチオール(1.3g、7.2mmol、1.5当量)および3−ブロモ−6−クロロピラジン−2−アミン(1g、4.8mmol、1当量)の溶液に、K
3PO
4(1.0g、4.8mmol、1当量)、1,10−フェナントロリン(86mg、480μmol、0.1当量)およびCuI(91mg、480μmol、0.1当量)を添加した。得られた混合物を、マイクロ波放射を使用して130℃に1.5時間加温し、その後、反応混合物を減圧下で濃縮した。粗残留物をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、6−クロロ−3−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)ピラジン−2−アミン(400mg、1.3mmol、収率27%)を黄色固体として得た。
【0418】
ステップ2. 5−クロロ−2−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−3−ヨードピラジンの合成
20℃でCH
2I
2(15mL)中の6−クロロ−3−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)ピラジン−2−アミン(800mg、2.6mmol、1当量)の溶液に、I
2(795mg、3.1mmol、1.2当量)、続いてt−BuONO(1.2mL、10.4mmol、4当量)を添加した。得られた混合物を20℃で3時間撹拌した。この後、反応物を飽和Na
2SO
3水溶液(15mL)でクエンチした。得られた混合物をDCM(3×20mL)で抽出し、合わせた有機抽出物をブライン(20mL)で洗浄し、Na
2SO
4で脱水し、濾過し、減圧下で濃縮した。粗残留物をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、5−クロロ−2−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−3−ヨードピラジン(400mg、958μmol、収率37%)を白色固体として得た。
【0419】
ステップ3. 5−クロロ−2−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−3−ビニルピラジンの合成
20℃でジオキサン(3mL)およびH
2O(1mL)の混合物中の5−クロロ−2−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−3−ヨードピラジン(150mg、359.3μmol、1当量)の溶液に、カリウムトリフルオロ(ビニル)ボレート(48mg、359.3μmol、1当量)、Pd(dppf)Cl
2(26.3mg、36μmol、0.1当量)およびNa
2CO
3(76.2mg、719μmol、2当量)を添加した。得られた混合物を100℃に5時間加温し、その後、混合物を冷却し、減圧下で濃縮した。粗残留物をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、5−クロロ−2−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−3−ビニルピラジン(80mg、252μmol、収率70%)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 8.17 (s, H), 7.53 - 7.51 (m, 1H), 7.45 - 7.43 (m, 1H), 7.24 - 7.22 (m, 1H), 7.02 - 6.56 (m, 1H), 6.60 - 6.56 (m, 1H), 5.77 - 5.70 (m, 1H). LC-MS (ESI): m/z: [M + H] C
12H
7Cl
3N
2Sの計算値: 316.94; 実測値316.9.
【0420】
ステップ4. 5−クロロ−2−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−3−エチルピラジンの合成
酢酸エチル(10mL)中の5−クロロ−2−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−3−ビニルピラジン(95mg、299μmol、1当量)の溶液に、Pd/C(10mg)を添加し、その後、得られた混合物をH
2雰囲気(15psi)下に置いた。混合物を20℃で1時間撹拌し、その後、混合物を濾過し、濃縮して、5−クロロ−2−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−3−エチルピラジン(95mg、粗製)を無色油状物として得、これをさらに精製することなく使用した。
【0421】
ステップ5. (R)−N−((R)−8−(5−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−6−エチルピラジン−2−イル)−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−イル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミドの合成
20℃でDIPEA(3mL)およびNMP(1mL)中の5−クロロ−2−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−3−エチルピラジン(100mg、313μmol、1当量)の溶液に、(R)−2−メチル−N−((R)−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−イル)プロパン−2−スルフィンアミド(121.3mg、469μmol、1.5当量)を添加した。次いで、混合物を120℃に2時間加温した。この後、混合物を冷却し、減圧下で濃縮して、粗製の(R)−N−((R)−8−(5−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−6−エチルピラジン−2−イル)−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−イル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(150mg、粗製)を褐色油状物として得、これをさらに精製することなく使用した。LC−MS(ESI):m/z:C
25H
34Cl
2N
4OS
2の[M+H]計算値:541.16;実測値541.1。
【0422】
ステップ6. (R)−8−(5−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−6−エチルピラジン−2−イル)−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−アミンの合成
(R)−8−(5−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−6−エチルピラジン−2−イル)−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−アミンは、N−((R)−8−(5−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−6−メチルピラジン−2−イル)−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−イル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミドを(R)−N−((R)−8−(5−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−6−エチルピラジン−2−イル)−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−イル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミドと置き換えた以外は実施例1と同様の様式で合成した。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 8.47 (s, 1H, HCOOH), 8.12 (s, 1H), 7.34 - 7.30 (m, 1H), 7.12 - 7.08 (m, 1H), 6.67 - 6.65(m, 1H), 4.44 - 4.32 (m, 2H), 3.23 - 3.19 (m, 2H), 2.83 - 2.77 (m, 2H), 1.90 - 1.86 (m, 1H), 1.75 - 1.58 (m, 9H), 1.21 - 1.17 (m, 2H). LC-MS (ESI): m/z: [M + H] C
21H
26Cl
2N
4Sの計算値: 437.13; 実測値437.1.
【0423】
〔実施例15〕
(R)−8−(5−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−6−フェニルピラジン−2−イル)−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−アミンの合成
【化111】
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(R)−8−(5−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−6−フェニルピラジン−2−イル)−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−アミンは、カリウムトリフルオロ(ビニル)ボレートをフェニルボロン酸で置き換えた以外は実施例14と同様の様式で合成した。(R)−8−(5−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−6−フェニルピラジン−2−イル)−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−アミンをそのギ酸塩として単離した。
1H NMR (400 MHz, メタノール-d
4) δ 8.54 (s, 1 H, HCOOH), 8.19 (s, 1H), 7.61 - 7.58 (m, 2H), 7.38 - 7.30 (m, 4H), 7.13 - 7.11 (m, 1H), 7.09 - 6.89 (m, 1H), 4.43 - 4.31 (m, 2H), 3.30 - 3.18 (m, 2H), 3.18 - 3.13 (m, 1H), 2.16 - 2.05 (m, 1H), 1.91 - 1.52 (m, 9H). LC-MS (ESI): m/z: [M + H] C
25H
26Cl
2N
4Sの計算値: 485.13; 実測値485.2.
【0424】
〔実施例16〕
(R)−8−(6−シクロプロピル−5−((2,3−ジクロロピリジン−4−イル)チオ)ピラジン−2−イル)−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−アミンの合成
【化112】
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(R)−8−(6−シクロプロピル−5−((2,3−ジクロロピリジン−4−イル)チオ)ピラジン−2−イル)−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−アミンは、2,3−ジクロロベンゼンチオールおよびカリウムトリフルオロ(ビニル)ボレートをそれぞれ2,3−ジクロロピリジン−4−チオールおよびシクロプロピルボロン酸で置き換えた以外は実施例14と同様の方法で合成した。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 8.27 (s, 1H), 8.01 - 7.29 (m, 2H), 6.52 (d, J = 5.39 Hz, 1H), 4.18 (d, J = 9.03 Hz, 2H), 3.16 - 3.05 (m, 2H), 3.00 (t, J = 6.39 Hz, 1H), 2.42 - 2.33 (m, 1H), 2.43 - 2.32 (m, 1H), 2.07 (s, 1H), 1.90 - 1.77 (m, 2H), 1.69 (d, J = 8.40 Hz, 2H), 1.75 - 1.59 (m, 3H), 1.55 - 1.48 (m, 1H), 1.51 (br d, J = 13.30 Hz, 1H), 1.38 (d, J = 14.17 Hz, 1H), 1.26 - 1.21 (m, 1H), 1.04 - 0.97 (m, 1H), 1.03 - 0.97 (m, 1H), 0.93 - 0.87 (m, 1H), 0.93 - 0.87 (m, 1H). LC-MS (ESI): m/z: [M + H] C
21H
25Cl
2N
5Sの計算値: 450.12; 実測値: 450.2.
【0425】
〔実施例17〕
(R)−8−(5−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−6−フェニルピラジン−2−イル)−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−アミンの合成
【化113】
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【0426】
ステップ1. (R)−N−((R)−8−(5−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−6−ヨードピラジン−2−イル)−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−イル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミドの合成
20℃でジオキサン(4mL)およびDIPEA(4mL)中の5−クロロ−2−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−3−ヨードピラジン(300mg、719μmol、1当量)の溶液に、(R)−2−メチル−N−((R)−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−イル)プロパン−2−スルフィンアミド(241mg、934μmol、1.3当量)を添加し、得られた混合物を120℃に3時間加温した。この後、混合物を冷却し、濃縮した。粗残留物をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、(R)−N−((R)−8−(5−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−6−ヨードピラジン−2−イル)−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−イル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(200mg、313μmol、収率44%)を黄色固体として得た。
【0427】
ステップ2. (R)−8−(5−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−6−ヨードピラジン−2−イル)−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−アミンの合成
(R)−8−(5−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−6−フェニルピラジン−2−イル)−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−アミンは、N−((R)−8−(5−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−6−メチルピラジン−2−イル)−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−イル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミドを(R)−N−((R)−8−(5−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−6−ヨードピラジン−2−イル)−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−イル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミドと置き換えた以外は実施例1と同様の様式で合成した。(R)−8−(5−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−6−フェニルピラジン−2−イル)−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−アミンをそのギ酸塩として単離した。
1H NMR (400 MHz, メタノール-d
4) δ 8.54 (HCOOH s, 1H), 8.11 (s, 1H), 7.45 - 7.40 (m, 1H), 7.23 - 7.16 (m, 1H), 6.96 (dd, J = 7.94, 1.32 Hz, 1H), 4.35 - 4.12 (m, 2H), 3.24 - 3.10 (m, 2H), 2.28 - 2.14 (m, 1H), 1.96 - 1.41 (m, 10H). LC-MS (ESI): m/z: [M + H] C
19H
21Cl
2IN
4Sの計算値: 534.99; 実測値535.0.
【0428】
〔実施例18〕
1−(5−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−6−ヨードピラジン−2−イル)−4−メチルピペリジン−4−アミンの合成
【化114】
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1−(5−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−6−ヨードピラジン−2−イル)−4−メチルピペリジン−4−アミンは、(R)−2−メチル−N−((R)−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−イル)プロパン−2−スルフィンアミドをtert−ブチル(4−メチルピペリジン−4−イル)カルバメートで置き換えた以外は実施例17と同様の様式で合成した。
1H NMR (400 MHz, メタノール-d
4) δ 8.13 (s, 1H), 7.44 (dd, J = 8.05, 1.43 Hz, 1H), 7.20 (t, J = 7.94 Hz, 1H), 7.04 (dd, J = 7.94, 1.32 Hz, 1H), 4.14 - 4.02 (m, 2H), 3.50 - 3.36 (m, 2H), 1.86 - 1.44 (m, 2H), 1.94 - 1.76 (m, 1H), 1.47 (s, 3H). LC-MS (ESI): m/z: [M + H] C
16H
17Cl
2IN
4Sの計算値: 494.96; 実測値495.0.
【0429】
〔実施例19〕
6−(4−アミノ−4−メチルピペリジン−1−イル)−3−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)ピラジン−2−カルボニトリルの合成
【化115】
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【0430】
6−クロロ−3−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)ピラジン−2−カルボニトリルの合成
20℃でDMF(10mL)中の5−クロロ−2−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−3−ヨードピラジン(800mg、1.9mmol、1当量)の溶液に、CuI(73mg、384μmol)、1,10−フェナントロリン(69.2mg、384μmol、202当量)、K
4[Fe(CN)
6](1.4g、3.8mmol、202当量)を添加した。得られた混合物を120℃に3時間加温した。この後、混合物を冷却し、水(5mL)に注ぎ入れた。得られた混合物をEtOAc(3×5mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を水(5mL)およびブライン(5mL)で洗浄し、Na
2SO
4で脱水し、濾過し、減圧下で濃縮した。粗残留物をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、6−クロロ−3−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)ピラジン−2−カルボニトリル(320mg、1.0mmol、収率52.6%)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 8.40 (s, 1H), 7.64 - 7.40 (m, 2H), 7.32 - 7.26 (m, 1H).
【0431】
6−(4−アミノ−4−メチルピペリジン−1−イル)−3−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)ピラジン−2−カルボニトリルは、N−((R)−8−(5−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−6−メチルピラジン−2−イル)−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−イル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミドをtert−ブチル(1−(6−シアノ−5−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)ピラジン−2−イル)−4−メチルピペリジン−4−イル)カルバメートで置き換えた以外は実施例1と同様の様式で合成した。
1H NMR (400 MHz, メタノール-d
4) δ 8.47 (s, 1H), 7.50 - 7.47 (m, 1H), 7.26 - 7.20 (m, 2H), 4.22 - 4.17 (m, 2H), 1.92 - 1.86 (m, 4H), 1.50 (s, 3H). LC-MS (ESI): m/z: [M + H] C
17H
17Cl
2N
5Sの計算値: 394.06; 実測値394.1.
【0432】
〔実施例20〕
(R)−6−(1−アミノ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)−3−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)ピラジン−2−カルボニトリルの合成
【化116】
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(R)−6−(1−アミノ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)−3−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)ピラジン−2−カルボニトリルは、tert−ブチル(4−メチルピペリジン−4−イル)カルバメートを(R)−2−メチル−N−((R)−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−イル)プロパン−2−スルフィンアミドで置き換えた以外は実施例19と同様の様式で合成した。
【0433】
(R)−6−(1−アミノ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)−3−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)ピラジン−2−カルボニトリルをそのギ酸塩として単離した。
1H NMR (400 MHz, メタノール-d
4) δ 8.5 (s, 1H, HCOOH), 8.43 (s, 1H), 7.49 - 7.46 (m, 1H), 7.25 - 7.21 (m, 1H), 7.17 - 7.16 (m, 1H), 4.38 - 4.26 (m, 2H), 3.25 - 3.20 (m, 2H), 2.24 - 2.22 (m, 1H), 1.89 - 1.57 (m, 10H). LC-MS (ESI): m/z: [M + H] C
20H
21Cl
2N
5Sの計算値: 434.09; 実測値434.1.
【0434】
〔実施例21〕
(R)−6−(1−アミノ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)−3−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)ピラジン−2−オールの合成
【化117】
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【0435】
ステップ1. 5−ブロモ−3−((4−メトキシベンジル)オキシ)ピラジン−2−アミンの合成
ジオキサン(70mL)中の3,5−ジブロモピラジン−2−アミン(15.00g、59.31mmol、1.0当量)および(4−メトキシフェニル)メタノール(11.07mL、88.97mmol、1.5当量)の溶液に、KOt−Bu(9.98g、88.97mmol、1.5当量)を25℃で添加した。混合物を100℃で2時間撹拌した。この後、反応物を水(20mL)の添加によりクエンチし、得られた二相混合物をEtOAc(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、Na
2SO
4で脱水し、濾過し、減圧下で濃縮した。粗残留物をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、5−ブロモ−3−((4−メトキシベンジル)オキシ)ピラジン−2−アミン(12g、38.69mmol、収率65%)を赤色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 7.67 (s, 1H), 7.42 - 7.40 (m, 2H), 7.33 - 7.28 (m, 1H), 6.96 - 6.91 (m, 3H), 5.34 (s, 2H), 3.85 (s, 3H).
【0436】
ステップ2. 5−ブロモ−2−ヨード−3−((4−メトキシベンジル)オキシ)ピラジンの合成
CH
2I
2(20mL)中の5−ブロモ−3−((4−メトキシベンジル)オキシ)ピラジン−2−アミン(5.00g、16.1mmol、1当量)の溶液に、t−BuONO(7.64mL、64.5mmol、4当量)およびI
2(4.91g、19.3mmol、1.2当量)を添加した。混合物を25℃で3時間撹拌した。次いで、反応混合物を飽和Na
2S
2O
3水溶液(10mL)で希釈し、CH
2Cl
2(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、Na
2SO
4で脱水し、濾過し、減圧下で濃縮した。粗残留物をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、5−ブロモ−2−ヨード−3−((4−メトキシベンジル)オキシ)ピラジン(2.30g、5.46mmol、収率33.9%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 8.09 (s, 1H), 7.46 (d, J = 8.31 Hz, 2 H), 7.30 - 7.28 (m, 1H), 6.95 (d, J = 8.44 Hz, 2H), 5.43 - 5.39 (m, 2H), 3.85 (s, 3 H).
【0437】
ステップ3. 5−ブロモ−2−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−3−((4−メトキシベンジル)オキシ)ピラジンの合成
25℃でジオキサン(20mL)中の5−ブロモ−2−ヨード−3−((4−メトキシベンジル)オキシ)ピラジン(2.30g、5.46mmol、1当量)および2,3−ジクロロベンゼンチオール(978mg、5.46mmol、1当量)の溶液に、CuI(104mg、546μmol、0.10当量)、K
3PO
4(1.39g、6.55mmol、1.2当量)および1,10−フェナントロリン(98.4mg、546μmol、0.10当量)を添加した。次いで、得られた混合物を70℃に加温し、3時間撹拌した。この後、反応混合物をH
2O(10mL)で希釈し、得られた二相混合物をEtOAc(3×10mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をブライン(30mL)で洗浄し、Na
2SO
4で脱水し、濾過し、減圧下で濃縮した。粗残留物をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、5−ブロモ−2−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−3−((4−メトキシベンジル)オキシ)ピラジン(1.80g、3.81mmol、収率69.8%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 7.92 (s, 1H), 7.52 - 7.47 (m, 2 H), 7.41 - 7.39 (m, 2 H), 7.21 - 7.17 (m, 1 H), 6.92 - 6.90 (m, 2H), 5.39 (s, 2H), 3.81 (s, 3H).
【0438】
ステップ4. (R)−N−((R)−8−(5−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−6−((4−メトキシベンジル)オキシ)ピラジン−2−イル)−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−イル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミドの合成
25℃でトルエン(10mL)中の5−ブロモ−2−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−3−((4−メトキシベンジル)オキシ)ピラジン(1.00g、2.12mmol、1当量)およびN−((4R)−8−アザスピロ[4.5]デカン−4−イル)−2−メチル−プロパン−2−スルフィンアミド(822mg、3.18mmol、1.5当量)の溶液に、NaOt−Bu(437mg、4.24mmol、2当量)、[1−(2−ジフェニルホスファニル−1−ナフチル)−2−ナフチル]−ジフェニル−ホスファン(132mg、212μmol、0.10当量)、およびPd
2(dba)
3(97.1mg、106μmol、0.05当量)を添加した。得られた混合物を130℃に加温し、マイクロ波放射下で3時間撹拌した。この後、反応混合物を冷却し、減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、(R)−N−((R)−8−(5−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−6−((4−メトキシベンジル)オキシ)ピラジン−2−イル)−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−イル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(700mg、1.08mmol、収率50.8%)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 7.70 (s, 1H), 7.24 (dd, J = 8.01, 1.16 Hz, 1H), 7.18 (d, J = 8.56 Hz, 2H), 6.97 (t, J = 8.01 Hz, 1H), 6.84-6.79 (m, 3H), 5.28 (s, 2H), 4.22-4.19 (m, 2 H), 3.82 (s, 3 H), 3.41 - 3.36 (m, 1H), 3.22 - 3.21 (m, 1 H), 3.15 - 3.04 (m, 2H), 3.15-3.04 (m, 2H), 2.19 - 2.11 (m, 1H), 1.39 - 1.19 (m, 10H), 1.30 - 1.26 (m, 1H), 1.24 (s, 9H).
【0439】
ステップ5. (R)−N−((R)−8−(5−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−6−ヒドロキシピラジン−2−イル)−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−イル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミドの合成
25℃でTFA(10mL)中の(R)−N−((R)−8−(5−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−6−((4−メトキシベンジル)オキシ)ピラジン−2−イル)−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−イル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(300mg、462μmol、1当量)の溶液を1時間撹拌した後、これを減圧下で濃縮した。このようにして得られた粗物質をさらに精製することなく次のステップに使用した。LC−MS(ESI):m/z:C
23H
30Cl
2N
4O
2S
2の[M+H]計算値:529.12;実測値529.0。
【0440】
ステップ6. (R)−6−(1−アミノ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)−3−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)ピラジン−2−オールの合成
25℃でHCl/MeOH(10mL)中の(R)−N−((R)−8−(5−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−6−ヒドロキシピラジン−2−イル)−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−イル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(300mg、567μmol、1当量)の溶液を、0.5時間撹拌した。この後、反応混合物を濃縮した。このようにして得られた粗残留物を分取HPLCにより精製して、(R)−6−(1−アミノ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)−3−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)ピラジン−2−オール(150mg、353μmol、収率62.2%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 8.39 (s, 1H), 7.58 (s, 1H), 7.25 - 7.22 (m, 1H), 7.05 - 7.01 (m, 1H), 6.69 - 6.67 (m, 1H), 4.23 - 4.141 (m, 2 H), 3.18 - 3.06 (m, 3 H), 1.84 - 1.83 (m, 1H), 1.81-1.48 (m, 9H).
【0441】
〔実施例22〕
6−(4−アミノ−4−メチルピペリジン−1−イル)−3−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)ピラジン−2−オールの合成
【化118】
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6−(4−アミノ−4−メチルピペリジン−1−イル)−3−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)ピラジン−2−オールは、(R)−2−メチル−N−((R)−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−イル)プロパン−2−スルフィンアミドをtert−ブチル(4−メチルピペリジン−4−イル)カルバメートと置き換えた以外は実施例21と同様の様式で合成した。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 7.79 (s, 1H), 7.31 - 7.29 (m, 1H), 7.11 - 7.07 (m, 1H), 6.83 - 6.81 (m, 1H), 4.12 - 4.08 (m, 2H), 3.41 - 3.34 (m, 2H), 1.84 - 1.81 (m, 4H), 1.44 (s, 3H). ). LC-MS (ESI): m/z: [M + H] C
16H
18Cl
2N
4OSの計算値: 385.06, 実測値385.0.
【0442】
〔実施例23〕
(R)−8−(5−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−6−メチルピラジン−2−イル)−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−アミンの合成
【化119】
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【0443】
ステップ1. 5−クロロ−2−(2,3−ジクロロフェニル)−3−メチルピラジンの合成
不活性雰囲気下、MeCN(60mL)およびH
2O(6mL)中の2−ブロモ−5−クロロ−3−メチルピラジン(400mg、1.93mmol、1当量)および(2,3−ジクロロフェニル)ボロン酸(367.92mg、1.93mmol、1当量)の脱気溶液に、Pd(dppf)Cl
2・DCM(157.45mg、192.81μmol、0.1当量)を添加した。反応混合物をマイクロ波中、120℃で2時間撹拌した。この後、TLC(2:1 石油エーテル:酢酸エチル、R
f=0.49)は、ブロモピラジン出発物質の完全な消費を示した。次いで、反応混合物を水(500mL)に注ぎ入れ、得られた水相を酢酸エチル(3×200mL)で抽出した。次いで、合わせた有機抽出物をブライン(500mL)で洗浄し、無水Na
2SO
4で脱水し、濾過し、減圧下で濃縮して、粗残留物を得、これをシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、5−クロロ−2−(2,3−ジクロロフェニル)−3−メチルピラジン(800mg、2.92mmol、収率75.6%)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d): δ 8.53 (s, 1 H), 7.59 - 7.62 (m, 1 H), 7.35 - 7.39 (m, 1 H), 7.25 - 7.29 (m, 1 H), 2.44 (s, 3 H).
【0444】
ステップ2. N−((R)−8−(5−(2,3−ジクロロフェニル)−6−メチルピラジン−2−イル)−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−イル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミドの合成
DIPEA(1.18g、9.14mmol、1.60mL、10当量)中の5−クロロ−2−(2,3−ジクロロフェニル)−3−メチルピラジン(250mg、913.91μmol、1当量)および2−メチル−N−((R)−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−イル)プロパン−2−スルフィンアミド(259.79mg、1.01mmol、1.1当量)の混合物を、不活性雰囲気下、95℃で2時間撹拌した。この後、LC−MSは、クロロピラジン出発物質の完全な消費、および所望の生成物に対応するピークの存在を示した。次いで、反応混合物を20℃に冷却し、水(10mL)に注ぎ入れた。得られた水相を酢酸エチル(2×5mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をブライン(20mL)で洗浄し、無水Na
2SO
4で脱水し、濃縮して、N−((R)−8−(5−(2,3−ジクロロフェニル)−6−メチルピラジン−2−イル)−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−イル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(250mg、504.53μmol、収率27.6%)を黄色油状物として得た。LC−MS(ESI):m/z:C
24H
32Cl
2N
4OSの[M+H]計算値:495.17;実測値495.1。
【0445】
ステップ3. (R)−8−(5−(2,3−ジクロロフェニル)−6−メチルピラジン−2−イル)−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−アミンの合成
HCl−MeOH(4M、25mL、198.2当量)中のN−((R)−8−(5−(2,3−ジクロロフェニル)−6−メチルピラジン−2−イル)−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−イル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(250mg、504.53μmol、1当量)の混合物を、不活性雰囲気下、20℃で1時間撹拌した。次いで、混合物を減圧下で濃縮し、分取HPLCにより精製して、(R)−8−(5−(2,3−ジクロロフェニル)−6−メチルピラジン−2−イル)−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−アミン(150mg、383.30μmol、収率76%)を黄色油状物として得た。
1H NMR (400 MHz, メタノール-d
4): δ 8.07 (s, 1 H), 7.64 (d, J = 16 Hz 1H), 7.43 (m, 1 H), 7.33 (d, J = 16 Hz 1H), 4.41 - 4.33 (m, 2H), 3.27 - 3.17 (m, 3H), 2.23 - 2.21 (m, 1H), 2.21 (s, 3H), 1.93 - 1.59 (m, 9 H). LC-MS (ESI): m/z: [M + H] C
20H
24Cl
2N
4の計算値: 391.14; 実測値391.1.
【0446】
〔実施例24〕
1−(5−(2,3−ジクロロフェニル)−6−メチルピラジン−2−イル)−4−メチルピペリジン−4−アミンの合成
【化120】
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1−(5−(2,3−ジクロロフェニル)−6−メチルピラジン−2−イル)−4−メチルピペリジン−4−アミンは、2−メチル−N−((R)−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−イル)プロパン−2−スルフィンアミドをtert−ブチル(4−メチルピペリジン−4−イル)カルバメートと置き換えた以外は実施例23と同様の様式で合成した。
1H NMR (400 MHz, メタノール-d
4): δ 8.19 (s, 1H), 7.67 (m 1H), 7.42 - 7.46 (m, 1H), 7.35 (d, J = 12 Hz 1H), 4.27 - 4.23 (m, 2 H), 3.49 - 3.45 (m, 2 H), 2.25 (s, 3 H), 1.93 - 1.91 (m, 4 H) 1.52 (s, 3 H). LC-MS (ESI): m/z: [M + H] C
17H
20Cl
2N
4の計算値: 351.11; 実測値351.0.
【0447】
〔実施例25〕
1−(5−(2,3−ジクロロフェニル)−6−メチルピラジン−2−イル)−3−メチルアゼチジン−3−アミンの合成
【化121】
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1−(5−(2,3−ジクロロフェニル)−6−メチルピラジン−2−イル)−3−メチルアゼチジン−3−アミンは、2−メチル−N−((R)−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−イル)プロパン−2−スルフィンアミドをtert−ブチル(3−メチルアゼチジン−3−イル)カルバメートと置き換えた以外は実施例23と同様の様式で合成した。HPLC精製後、1−(5−(2,3−ジクロロフェニル)−6−メチルピラジン−2−イル)−3−メチルアゼチジン−3−アミンをそのギ酸塩として単離した。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ 8.25 (s, 1H), 7.76 (s, 1H), 7.70 (dd, J = 8.0, 1.6 Hz, 1H), 7.47 - 7.43 (m, 1H), 7.35 (dd, J = 7.6, 1.6 Hz, 1H), 3.93 - 3.88 (m, 2H), 3.86 (d, J = 8.2 Hz, 2H), 2.12 (s, 3H), 1.44 (s, 3H). LC-MS (ESI): m/z: [M + H] C
15H
16Cl
2N
4の計算値: 323.08; 実測値323.38.
【0448】
〔実施例26〕
6−(4−アミノ−4−メチルピペリジン−1−イル)−3−(2,3−ジクロロフェニル)ピラジン−2−カルボニトリルの合成
【化122】
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【0449】
ステップ1. 6−クロロ−3−(2,3−ジクロロフェニル)ピラジン−2−アミンの合成
ジオキサン(360mL)中の3−ブロモ−6−クロロピラジン−2−アミン(30g、144mmol、1当量)の溶液に、(2,3−ジクロロフェニル)ボロン酸(33g、173mmol、1.2当量)、H
2O(36mL)中のK
3PO
4(92g、432mmol、3.0当量)の溶液、およびPd(dppf)Cl
2(11g、14.4mmol、0.1当量)を添加した。反応混合物を80℃に加温し、16時間撹拌し、その後、溶液を減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、6−クロロ−3−(2,3−ジクロロフェニル)ピラジン−2−アミン(25g、91mmol、収率63%)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 7.87 - 7.82 (m, 1 H), 7.73 (dd, J = 7.94, 1.54 Hz, 1H), 7.50 - 7.44 (m, 1H), 7.41 - 7.36 (m, 1H), 6.69 (br s, 2 H).
【0450】
ステップ2. 5−クロロ−2−(2,3−ジクロロフェニル)−3−ヨードピラジンの合成
25℃でCH
2I
2(150mL)中の6−クロロ−3−(2,3−ジクロロフェニル)ピラジン−2−アミン(15g、54mmol、1当量)の溶液に、亜硝酸tert−ブチル(26mL、219mmol、4当量)およびI
2(13mL、66mmol、1.2当量)を順次添加した。反応混合物を16時間撹拌した後、これをNa
2S
2O
3水溶液(150mL)の添加によりクエンチし、DCM(2×100mL)で抽出した。次いで、合わせた有機抽出物をブライン(100mL)で洗浄し、Na
2SO
4で脱水し、濾過し、減圧下で濃縮した。次いで、残留物をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、6−クロロ−3−(2,3−ジクロロフェニル)ピラジン−2−カルボニトリル(9.0g、23mmol、収率43%)を黄色固体として得た。LC−MS(ESI):m/z:C
10H
4Cl
3IN
2の[M+H]計算値:384.85;実測値384.8。
【0451】
ステップ3. 6−クロロ−3−(2,3−ジクロロフェニル)ピラジン−2−カルボニトリルの合成
25℃でDMF(5mL)中の6−クロロ−3−(2,3−ジクロロフェニル)ピラジン−2−カルボニトリル(450mg、1.2mmol、1当量)の溶液に、1,10−フェナントロリン(42mg、234μmol、0.2当量)、CuI(45mg、234μmol、0.2当量)、フェロシアン化カリウム(862mg、2.3mmol、2当量)を添加した。次いで、混合物を120℃に加温し、4時間撹拌した。この後、反応混合物を減圧下で濃縮し、このようにして得られた粗残留物をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、6−クロロ−3−(2,3−ジクロロフェニル)ピラジン−2−カルボニトリル(170mg、597μmol、収率51%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, メタノール-d
4) δ 9.04 (s, 1H), 7.80 - 7.77 (m, 1H), 7.55 - 7.49 (m, 2H).
【0452】
ステップ4. tert−ブチル(1−(6−シアノ−5−(2,3−ジクロロフェニル)ピラジン−2−イル)−4−メチルピペリジン−4−イル)カルバメートの合成
ジオキサン(1mL)およびDIPEA(1mL)中の6−クロロ−3−(2,3−ジクロロフェニル)ピラジン−2−カルボニトリル(50mg、176μmol、1当量)およびtert−ブチル(4−メチルピペリジン−4−イル)カルバメート(56.5mg、264μmol、1.5当量)の混合物を、120℃に加温し、2時間撹拌した。次いで、混合物を減圧下で濃縮して、tert−ブチル(1−(6−シアノ−5−(2,3−ジクロロフェニル)ピラジン−2−イル)−4−メチルピペリジン−4−イル)カルバメート(80mg、粗製)を黄色油状物として得、これをさらに精製することなく次のステップで直接使用した。LC−MS(ESI):m/z:C
22H
25Cl
2N
5O
2の[M+H]計算値:462.14;実測値462.0。
【0453】
ステップ5. 6−(4−アミノ−4−メチルピペリジン−1−イル)−3−(2,3−ジクロロフェニル)ピラジン−2−カルボニトリルの合成
HCl/MeOH(4M、3mL)中のtert−ブチル(1−(6−シアノ−5−(2,3−ジクロロフェニル)ピラジン−2−イル)−4−メチルピペリジン−4−イル)カルバメート(80mg、173μmol、1当量)の溶液を、20℃で1時間撹拌した。この後、混合物を減圧下で濃縮し、粗残留物を分取HPLCにより精製して、6−(4−アミノ−4−メチルピペリジン−1−イル)−3−(2,3−ジクロロフェニル)ピラジン−2−カルボニトリル(9.1mg、21μmol、収率12%、純度94%)を黄色固体として得た。LC−MS(ESI):m/z:C
17H
18Cl
2N
5の[M+H]計算値:362.09;実測値362.0;RT=0.992分。6−(4−アミノ−4−メチルピペリジン−1−イル)−3−(2,3−ジクロロフェニル)ピラジン−2−カルボニトリルをそのギ酸塩として単離した。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 8.59 (s, 1H), 8.53 (s, 1H, HCOOH), 7.71 - 7.68 (m, 1H), 7.47 - 7.44 (m, 2H), 4.23 - 4.19(m, 2H), 3.57 - 3.50 (m, 2H), 1.92 - 1.83 (m, 4H), 1.49 (s, 3 H). LC-MS (ESI): m/z: [M + H] C
17H
17Cl
2N
5の計算値: 362.09; 実測値362.1.
【0454】
〔実施例27〕
(R)−6−(1−アミノ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)−3−(2,3−ジクロロフェニル)ピラジン−2−カルボニトリルの合成
【化123】
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(R)−6−(1−アミノ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)−3−(2,3−ジクロロフェニル)ピラジン−2−カルボニトリルは、tert−ブチル(4−メチルピペリジン−4−イル)カルバメートを(R)−2−メチル−N−((R)−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−イル)プロパン−2−スルフィンアミドで置き換えた以外は実施例26と同様の様式で合成した。
【0455】
(R)−6−(1−アミノ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)−3−(2,3−ジクロロフェニル)ピラジン−2−カルボニトリルをそのギ酸塩として単離した。LC−MS(ESI):m/z:C
20H
21Cl
2N
5の[M+H]計算値:402.12;実測値402.2。
【0456】
〔実施例28〕
(1−(5−(2,3−ジクロロフェニル)−6−メチルピラジン−2−イル)−4−メチルピペリジン−4−イル)メタンアミンの合成
【化124】
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(1−(5−(2,3−ジクロロフェニル)−6−メチルピラジン−2−イル)−4−メチルピペリジン−4−イル)メタンアミンは、2−メチル−N−((R)−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−イル)プロパン−2−スルフィンアミドをtert−ブチル((4−メチルピペリジン−4−イル)メチル)カルバメートと置き換えた以外は実施例23と同様の様式で合成した。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ 8.28 (s, 1H), 7.82 (d, J = 0.7 Hz, 1H), 7.51 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 7.42 (dd, J = 8.0, 1.4 Hz, 1H), 7.22 (t, J = 8.0 Hz, 1H), 6.65 (dd, J = 8.1, 1.4 Hz, 1H), 4.11 - 4.00 (m, 1H), 2.78 - 2.56 (m, 4H), 2.35 (d, J = 2.4 Hz, 6H), 1.97 (dddd, J = 21.8, 10.9, 7.7, 5.0 Hz, 2H), 1.80 - 1.69 (m, 2H), 1.63 (dt, J = 10.7, 8.8 Hz, 2H). LC-MS (ESI): m/z: [M + H] C
18H
22Cl
2N
4の計算値: 365.12; 実測値365.2.
【0457】
〔実施例29〕
(R)−3−(1−アミノ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)−6−(2,3−ジクロロフェニル)−5−メチルピラジン−2−オールの合成
【化125】
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【0458】
ステップ1. (R)−tert−ブチル(8−(5−(2,3−ジクロロフェニル)−6−メチルピラジン−2−イル)−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−イル)カルバメートの合成
25℃でDCM(3mL)中の(R)−8−(5−(2,3−ジクロロフェニル)−6−メチルピラジン−2−イル)−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−アミン(4.0g、10mmol、1当量)の溶液に、Boc
2O(3.4g、15mmol、1.5当量)およびEt
3N(3.1g、30mmol、3当量)を添加した。混合物を2時間撹拌した後、これを減圧下で濃縮した。次いで、粗残留物をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、(R)−tert−ブチル(8−(5−(2,3−ジクロロフェニル)−6−メチルピラジン−2−イル)−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−イル)カルバメート(2.3g、4.6mmol、収率46%)を無色油状物として得た。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 7.99 (s, 1H), 7.49 (dd, J=7.72, 1.98 Hz, 1H), 7.29 - 7.26 (m, 1H), 7.25 - 7.21 (m, 1H), 4.30 - 4.07 (m, 2H), 3.20 - 3.03 (m, 2H), 2.23 (s, 3H), 2.15 - 2.05 (m, 1H), 1.84 - 1.56 (m, 10H), 1.43 (s, 9H).
【0459】
ステップ2. (R)−tert−ブチル(8−(3−ブロモ−5−(2,3−ジクロロフェニル)−6−メチルピラジン−2−イル)−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−イル)カルバメートの合成
0℃でDCM(15mL)中の(R)−tert−ブチル(8−(5−(2,3−ジクロロフェニル)−6−メチルピラジン−2−イル)−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−イル)カルバメート(2.3g、4.7mmol、1当量)の溶液に、NBS(1.2g、7.0mmol、1.5当量)を添加した。次いで、混合物を25℃に加温し、2時間撹拌し、その後、反応混合物を減圧下で濃縮した。次いで、粗残留物をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、(R)−tert−ブチル(8−(3−ブロモ−5−(2,3−ジクロロフェニル)−6−メチルピラジン−2−イル)−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−イル)カルバメート(1.3g、2.3mmol、収率48.7%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 7.52 (dd, J = 7.39, 2.32 Hz, 1H), 7.28 - 7.26 (m, 2H), 4.45 (m, 1H), 3.91 - 3.85 (m, 3H), 3.12 - 3.05 (m, 2H), 2.24 (s, 3H), 2.16 - 2.01 (m, 2H), 1.92 (m, 1H), 1.82 - 1.63 (m, 5H), 1.55 (s, 9H).
【0460】
ステップ3. (R)−3−(1−アミノ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)−6−(2,3−ジクロロフェニル)−5−メチルピラジン−2−オールの合成
HCl/EtOAc(4M、3mL)中の(R)−tert−ブチル(8−(3−ブロモ−5−(2,3−ジクロロフェニル)−6−メチルピラジン−2−イル)−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−イル)カルバメート(50.0mg、87.7μmol、1当量)の溶液を、25℃で0.5時間撹拌し、その後、反応混合物を減圧下で濃縮した。残留物を分取HPLCにより精製して、(R)−3−(1−アミノ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)−6−(2,3−ジクロロフェニル)−5−メチルピラジン−2−オール(20.00mg、39.37μmol、収率39.80%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 7.73 - 7.71 (m, 1H), 7.44 - 7.39 (m, 2H), 4.55 - 4.51 (m, 2H), 3.08 - 2.98 (m, 1H), 1.82 - 1.71 (m, 2H), 1.69 (s, 3H), 1.65 - 1.35 (m, 9H). LC-MS (ESI): m/z: [M + H] C
20H
24Cl
2N
4Oの計算値: 407.13; 実測値407.9.
【0461】
〔実施例30〕
(R)−3−(1−アミノ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)−6−(2,3−ジクロロフェニル)−5−メチルピラジン−2−カルボキサミドの合成
【化126】
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【0462】
ステップ1. (R)−メチル3−(1−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)−6−(2,3−ジクロロフェニル)−5−メチルピラジン−2−カルボキシレートの合成
25℃でTHF(2.0mL)およびMeOH(2.0mL)中の(R)−tert−ブチル(8−(3−ブロモ−5−(2,3−ジクロロフェニル)−6−メチルピラジン−2−イル)−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−イル)カルバメート(1.0g、1.7mmol、1当量)の溶液に、Et
3N(729μL、5.3mmol、3.1当量)およびPd(dppf)Cl
2(128mg、0.17mmol、0.1当量)を添加した。懸濁液を脱気し、COで3回パージし、次いで混合物をCO雰囲気(50psi)下で密封し、50℃に加温し、2時間撹拌した。この後、反応混合物を冷却し、減圧下で濃縮した。粗残留物をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、化合物(R)−メチル3−(1−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)−6−(2,3−ジクロロフェニル)−5−メチルピラジン−2−カルボキシレート(900.0mg、1.6mmol、収率93.6%)を緑色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 7.49 (dd, J = 6.84, 2.87 Hz, 1H), 7.31 - 7.27 (m, 2H), 3.93 (s, 3H), 3.85 - 3.75 (m, 2H), 3.20 (m, 2H), 2.27 (s, 3H), 2.14 - 2.04 (m, 1H), 1.87 - 1.58 (m, 8H), 1.44 (s, 9H).
【0463】
ステップ2. (R)−3−(1−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)−6−(2,3−ジクロロフェニル)−5−メチルピラジン−2−カルボン酸の合成
25℃でTHF(1mL)、MeOH(3mL)およびH
2O(1mL)の混合物中のメチル(R)−メチル−3−(1−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)−6−(2,3−ジクロロフェニル)−5−メチルピラジン−2−カルボキシレート(1.0g、1.8mmol、1当量)の溶液に、LiOH・H
2O(229mg、5.4mmol、3当量)を添加した。得られた混合物を40℃に加温し、3時間撹拌し、その後、反応混合物を減圧下で濃縮した。粗残留物をH
2O(10mL)で希釈し、MTBE(20mL)で抽出した。次いで、水相をHCl水溶液(1M)でpH=4に調整し、酢酸エチル(3×20mL)で抽出した。合わせた酢酸エチル抽出物をブライン(30mL)で洗浄し、Na
2SO
4で脱水し、濾過し、減圧下で濃縮した。粗残留物をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、(R)−3−(1−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)−6−(2,3−ジクロロフェニル)−5−メチルピラジン−2−カルボン酸(900mg、1.6mmol、収率92%)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 7.57 - 7.55 (m, 1H), 7.35 - 7.27 (m, 2H), 4.05 - 3.91 (m, 2H), 3.79 - 3.77 (m, 1H), 3.36 - 3.27 (m, 2H), 2.34 (s, 3H), 2.09 (m, 2H), 1.72 - 1.56 (m, 9H), 1.44 (s, 11H).
【0464】
ステップ3. (R)−tert−ブチル(8−(3−カルバモイル−5−(2,3−ジクロロフェニル)−6−メチルピラジン−2−イル)−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−イル)カルバメートの合成
25℃でDMF(1.0mL)中の(R)−3−(1−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)−6−(2,3−ジクロロフェニル)−5−メチルピラジン−2−カルボン酸(50mg、93μmol、1当量)の溶液に、PyBOP(97mg、186μmol、2当量)、NH
4OAc(18mg、233μmol、2.5当量)およびEt
3N(26μL、187μmol、2当量)を添加した。次いで、混合物を80℃に加温し、3時間撹拌した。この後、反応混合物を水(5mL)で希釈し、酢酸エチル(3×10mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をブライン(20mL)で洗浄し、Na
2SO
4で脱水し、濾過し、減圧下で濃縮して、(R)−tert−ブチル(8−(3−カルバモイル−5−(2,3−ジクロロフェニル)−6−メチルピラジン−2−イル)−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−イル)カルバメート(40mg、粗製)を赤色油状物として得た。
【0465】
ステップ4. (R)−3−(1−アミノ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)−6−(2,3−ジクロロフェニル)−5−メチルピラジン−2−カルボキサミドの合成
HCl/酢酸エチル(4M、5mL)中の(R)−tert−ブチル(8−(3−カルバモイル−5−(2,3−ジクロロフェニル)−6−メチルピラジン−2−イル)−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−イル)カルバメート(40.00mg、74.84μmol、1当量)の混合物を、25℃で0.5時間撹拌し、その後、反応混合物を減圧下で濃縮した。粗残留物を飽和Na
2HCO
3水溶液(10mL)でpH=7に調整し、得られた水溶液を酢酸エチル(3×10mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をブライン(20mL)で洗浄し、Na
2SO
4で脱水し、濾過し、減圧下で濃縮した。粗残留物を分取HPLCにより精製して、(R)−3−(1−アミノ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)−6−(2,3−ジクロロフェニル)−5−メチルピラジン−2−カルボキサミド(3.00mg、6.91μmol、収率9.23%)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 7.55 - 7.53 (m, 1H), 7.33 - 7.29 (m, 2H), 3.98 - 3.88 (m, 2H), 3.17 - 3.06 (m, 3H), 2.34 (s, 3H), 1.83 - 1.78 (m, 1H), 1.74 - 1.43 (s, 9H). LC-MS (ESI): m/z: [M + H] C
21H
25Cl
2N
5Oの計算値: 434.14; 実測値433.9.
【0466】
〔実施例31〕
(R)−8−(3−アミノ−5−(2,3−ジクロロフェニル)−6−メチルピラジン−2−イル)−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−アミンの合成
【化127】
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【0467】
ステップ1. tert−ブチル(R)−(8−(3−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−5−(2,3−ジクロロフェニル)−6−メチルピラジン−2−イル)−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−イル)カルバメートの合成
25℃のトルエン(3.0mL)中の(R)−3−(1−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)−6−(2,3−ジクロロフェニル)−5−メチルピラジン−2−カルボン酸(80mg、149μmol、1当量)の溶液に、DPPA(35μL、164μmol、1.1当量)、Et
3N(41μL、299μmol、2当量)およびt−BuOH(142μL、1.5mmol、10当量)を順次添加した。次いで、混合物を120℃に加温し、3時間撹拌した。この後、反応混合物を冷却し、減圧下で濃縮した。粗残留物をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、tert−ブチル(R)−(8−(3−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−5−(2,3−ジクロロフェニル)−6−メチルピラジン−2−イル)−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−イル)カルバメート(60mg、98μmol、収率66%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) 7.49-7.47 (m, 1H), 7.28 - 7.21 (m, 3H), 4.51 (s, 2H), 4.45 - 4.43 (m, 1H), 3.77 - 3.75 (m, 1H), 3.51 - 3.46 (m, 2H), 2.92 - 2.87 (m, 2H), 2.16 (s, 3H), 2.07 (m, 1H), 1.84 - 1.61 (m, 9H), 1.46 - 1.40 (s, 18H).
【0468】
ステップ2. (R)−8−(3−アミノ−5−(2,3−ジクロロフェニル)−6−メチルピラジン−2−イル)−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−アミンの合成
(R)−8−(3−アミノ−5−(2,3−ジクロロフェニル)−6−メチルピラジン−2−イル)−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−アミンは、5−(4−アミノ−4−メチルピペリジン−1−イル)−N−(2,3−ジクロロフェニル)−3−メチルピラジン−2−アミンと同様の様式で合成した。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 7.52 - 7.50 (m, 1H), 7.29 - 7.27 (m, 1H), 7.19 - 7.17 (m, 1H), 3.44 - 3.39 (m, 2H), 3.17 - 3.13 (m, 1H), 2.90 - 2.87 (m, 2H), 2.11 (m, 1H), 2.00 (s, 3H), 1.81 - 1.45 (m, 10H). LC-MS (ESI): m/z: [M + H] C
20H
25Cl
2N
5の計算値: 406.15; 実測値406.0.
【0469】
〔実施例32〕
(R)−(3−(1−アミノ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)−6−(2,3−ジクロロフェニル)−5−メチルピラジン−2−イル)メタノールの合成
【化128】
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【0470】
ステップ1. (R)−tert−ブチル(8−(5−(2,3−ジクロロフェニル)−3−(ヒドロキシメチル)−6−メチルピラジン−2−イル)−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−イル)カルバメートの合成
不活性雰囲気下、0℃でTHF(3mL)中のメチル(R)−3−(1−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)−6−(2,3−ジクロロフェニル)−5−メチルピラジン−2−カルボキシレート(50mg、90μmol、1当量)の溶液に、LiBH
4(2M、91μL、180μmol、2当量)を添加した。得られた混合物を0℃で1時間撹拌した後、これをH
2O(3mL)の添加によりクエンチした。得られた二相混合物を酢酸エチル(3×5mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、Na
2SO
4で脱水し、濾過し、減圧下で濃縮して、(R)−tert−ブチル(8−(5−(2,3−ジクロロフェニル)−3−(ヒドロキシメチル)−6−メチルピラジン−2−イル)−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−イル)カルバメート(50mg、粗製)を黄色油状物として得た。粗生成物をさらに精製することなく次のステップで使用した。
【0471】
ステップ2. (R)−(3−(1−アミノ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)−6−(2,3−ジクロロフェニル)−5−メチルピラジン−2−イル)メタノールの合成
25℃でHCl/EtOAc(4M、3.0mL)中の(R)−tert−ブチル(8−(5−(2,3−ジクロロフェニル)−3−(ヒドロキシメチル)−6−メチルピラジン−2−イル)−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−イル)カルバメート(50.0mg、95.9μmol、1当量)の溶液を、0.5時間撹拌した。この後、反応混合物を減圧下で濃縮した。残留物を分取HPLCにより精製して、(R)−(3−(1−アミノ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)−6−(2,3−ジクロロフェニル)−5−メチルピラジン−2−イル)メタノール(18.0mg、42.7μmol、収率44.6%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, メタノール-d
4) δ 7.61 (dd, J = 7.94, 1.32 Hz, 1H), 7.44 - 7.36 (m, 1H), 7.36 - 7.30 (m, 1H), 4.67 (s, 2H), 3.76 - 3.67 (m, 2H), 3.23 (m, 1H), 3.11 (m, 2H), 2.25 (s, 3H), 2.17 (m, 1H), 1.93 - 1.49 (m, 9H). LC-MS (ESI): m/z: [M + H] C
21H
26Cl
2N
4Oの計算値: 421.15; 実測値421.2.
【0472】
〔実施例33〕
(3−(4−アミノ−4−メチルピペリジン−1−イル)−6−(2,3−ジクロロフェニル)−5−メチルピラジン−2−イル)メタノールの合成
【化129】
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(3−(4−アミノ−4−メチルピペリジン−1−イル)−6−(2,3−ジクロロフェニル)−5−メチルピラジン−2−イル)メタノールは、tert−ブチル(R)−(8−(5−(2,3−ジクロロフェニル)−6−メチルピラジン−2−イル)−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−イル)カルバメートをtert−ブチル(1−(5−(2,3−ジクロロフェニル)−6−メチルピラジン−2−イル)−4−メチルピペリジン−4−イル)カルバメートと置き換えた以外は実施例29、実施例30、および実施例32と同様の様式で合成した。
1H NMR (400 MHz, メタノール-d
4) δ 7.66 (dd, J = 8.01, 1.65 Hz, 1H), 7.47 - 7.41 (m, 1H), 7.39 - 7.34 (m, 1H), 4.70 (s, 2H), 3.76 (dt, J = 13.94, 4.10 Hz, 2H), 3.40 - 3.32 (m, 2H), 2.31 - 2.24 (m, 3H), 2.08 - 1.90 (m, 4H), 1.50 (s, 3H). LC-MS (ESI): m/z: [M + H] C
18H
22Cl
2N
4Oの計算値: 381.12; 実測値381.1.
【0473】
〔実施例34〕
(R)−3−(1−アミノ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)−6−(2,3−ジクロロフェニル)−5−メチルピラジン−2−カルボニトリルの合成
【化130】
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【0474】
ステップ1. (R)−tert−ブチル(8−(3−シアノ−5−(2,3−ジクロロフェニル)−6−メチルピラジン−2−イル)−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−イル)カルバメートの合成
25℃でDMF(1.0mL)中の(R)−tert−ブチル(8−(3−ブロモ−5−(2,3−ジクロロフェニル)−6−メチルピラジン−2−イル)−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−イル)カルバメート(30mg、52μmol、1当量)の溶液に、CuCN(9.4mg、105μmol、2当量)を添加した。混合物を120℃に加温し、2時間撹拌し、その後、反応物を25℃に冷却し、H
2O(3mL)で希釈した。得られた二相混合物を酢酸エチル(3×3mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をブライン(5mL)で洗浄し、Na
2SO
4で脱水し、濾過し、減圧下で濃縮した。粗残留物を分取TLCにより精製して、(R)−tert−ブチル(8−(3−シアノ−5−(2,3−ジクロロフェニル)−6−メチルピラジン−2−イル)−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−イル)カルバメート(20mg、39μmol、収率73%)を黄色油状物として得た。
【0475】
ステップ2. (R)−3−(1−アミノ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)−6−(2,3−ジクロロフェニル)−5−メチルピラジン−2−カルボニトリルの合成
HCl/EtOAc(4M、3mL)中の(R)−tert−ブチル(8−(3−シアノ−5−(2,3−ジクロロフェニル)−6−メチルピラジン−2−イル)−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−イル)カルバメート(30.0mg、58.1μmol、1当量)の溶液を、25℃で0.5時間撹拌し、その後、反応混合物を減圧下で濃縮した。粗残留物を分取HPLCにより精製して、(R)−3−(1−アミノ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)−6−(2,3−ジクロロフェニル)−5−メチルピラジン−2−カルボニトリル(12.0mg、28.8μmol、収率49.6%)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, メタノール-d
4) δ 8.47 (s, 1H), 7.36 (m, 1H), 7.34 (m, 1H), 7.28 (m, 1H), 4.52 - 4.38 (m, 2H), 3.31 - 3.23 (m, 2H), 2.25 (s, 3H), 2.20 (m, 1H), 1.85 - 1.51 (m, 9H). LC-MS (ESI): m/z: [M + H] C
21H
23Cl
2N
5の計算値: 416.13; 実測値416.2.
【0476】
〔実施例35〕
メチル(R)−3−(1−アミノ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)−6−(2,3−ジクロロフェニル)−5−メチルピラジン−2−カルボキシレートの合成
【化131】
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(R)−3−(1−アミノ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)−6−(2,3−ジクロロフェニル)−5−メチルピラジン−2−カルボキシレートは、実施例30と同様の様式で合成した。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 7.56-7.59 (m, 1H), 7.29 - 7.29 (m, 1H), 7.27 - 7.29 (m, 1H), 3.83 - 3.90 (m, 5H), 3.11 - 3.17 (m, 4H), 2.19 (s, 3H), 2.13-2.18 (m, 1H), 1.46 - 1.84 (m, 10H). LC-MS (ESI): m/z: [M + H] C
22H
26Cl
2N
4O
2の計算値: 449.14; 実測値449.2.
【0477】
〔実施例36〕
メチル−6−(4−アミノ−4−メチルピペリジン−1−イル)−3−(2,3−ジクロロフェニル)ピラジン−2−オールの合成
【化132】
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【0478】
ステップ1. 3−(ベンジルオキシ)−5−ブロモピラジン−2−アミンの合成
0℃で乾燥THF(30mL)中のNaH(427.1mg、17.79mmol、1.5当量)の懸濁液を10分間撹拌した後、ベンジルアルコール(1.85mL、17.79mmol、1.5当量)を添加し、混合物を30分間撹拌した。この後、3,5−ジブロモピラジン−2−アミン(3.00g、11.86mmol、1当量)を添加し、反応物を加温還流し、10時間撹拌した。次いで、混合物を25℃に冷却し、残留物を氷水(50mL)に注ぎ入れた。次いで、水相を酢酸エチル(3×20mL)で抽出した。合わせた有機相をブライン(2×30mL)で洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗残留物をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、3−(ベンジルオキシ)−5−ブロモピラジン−2−アミン(3.30g、11.78mmol、収率99.33%)を黄色油状物として得た。
【0479】
ステップ2. 3−(ベンジルオキシ)−5−ブロモ−2−ヨードピラジンの合成
CH
2I
2(30mL)中の3−(ベンジルオキシ)−5−ブロモピラジン−2−アミン(3.30g、11.78mmol、1当量)の溶液に、亜硝酸tert−ブチル(5.59mL、47.12mmol、4当量)およびI
2(3.59g、14.14mmol、1.2当量)を添加した。次いで、反応混合物を25℃で16時間撹拌し、その後、反応混合物をNa
2S
2O
3水溶液(150mL)の添加によりクエンチし、次いでDCM(2×100mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をブライン(100mL)で洗浄し、Na
2SO
4で脱水し、濾過し、減圧下で濃縮した。粗残留物をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、3−(ベンジルオキシ)−5−ブロモ−2−ヨードピラジン(1.90g、4.86mmol、収率41.25%)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 8.08 (s, 1H), 7.51 - 7.32 (m, 6H), 5.45 (s, 2H).
【0480】
ステップ3. 3−(ベンジルオキシ)−5−ブロモ−2−(2,3−ジクロロフェニル)ピラジンの合成
25℃でトルエン(40mL)中の3−(ベンジルオキシ)−5−ブロモ−2−(2,3−ジクロロフェニル)ピラジン(1.90g、4.86mmol、1当量)の溶液に、(2,3−ジクロロフェニル)ボロン酸(1.39g、7.29mmol、1.5当量)、メタノール中Na
2CO
3の溶液(2M、7.29mL、3当量)、およびPd(PPh
3)
4(786.1mg、680.4μmol、0.14当量)を添加した。次いで、反応混合物を60℃に加温し、16時間撹拌した。反応混合物を濾過し、濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、3−(ベンジルオキシ)−5−ブロモ−2−(2,3−ジクロロフェニル)ピラジン(600mg、1.46mmol、収率15%)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 8.35 (s, 1H), 7.54 (dd, J = 6.17, 3.53 Hz, 1H), 7.39 - 7.27 (m, 7H), 5.43 (s, 2H).
【0481】
ステップ4. tert−ブチル(1−(6−(ベンジルオキシ)−5−(2,3−ジクロロフェニル)ピラジン−2−イル)−4−メチルピペリジン−4−イル)カルバメートの合成
トルエン(1mL)中の3−(ベンジルオキシ)−5−ブロモ−2−(2,3−ジクロロフェニル)ピラジン(90.0mg、220μmol、1当量)の溶液に、tert−ブチル(4−メチルピペリジン−4−イル)カルバメート(70.5mg、329μmol、1.5当量)、NaOt−Bu(42.2mg、439μmol、2当量)、[1−(2−ジフェニルホスファニル−1−ナフチル)−2−ナフチル]−ジフェニル−ホスファン(137mg、219μmol、1当量)およびPd
2(dba)
3(10.0mg、11.0μmol、0.05当量)を添加した。次いで、反応混合物を90℃に加温し、1時間撹拌した。次いで、反応混合物を濾過し、減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、tert−ブチル(1−(6−(ベンジルオキシ)−5−(2,3−ジクロロフェニル)ピラジン−2−イル)−4−メチルピペリジン−4−イル)カルバメート(100mg、184μmol、収率83.8%)を白色固体として得た。
【0482】
ステップ5. 6−(4−アミノ−4−メチルピペリジン−1−イル)−3−(2,3−ジクロロフェニル)ピラジン−2−オールの合成
HCl(2mL)中のtert−ブチル(1−(6−(ベンジルオキシ)−5−(2,3−ジクロロフェニル)ピラジン−2−イル)−4−メチルピペリジン−4−イル)カルバメート(100mg、184μmol、1当量)の混合物を、100℃に加温し、2時間撹拌した。この後、反応混合物を冷却し、減圧下で濃縮した。粗残留物を分取HPLCにより精製して、6−(4−アミノ−4−メチルピペリジン−1−イル)−3−(2,3−ジクロロフェニル)ピラジン−2−オール(23.00mg、65.11μmol、収率35.39%)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 7.71 (s, 1H), 7.58 (dd, J = 7.45, 1.75 Hz, 1H), 7.40 - 7.27 (m, 2H), 3.83 (br d, J=14.47 Hz, 2H), 3.41 (br d, J=8.77 Hz, 2H), 1.62 (br s, 4H), 1.26 (s, 3H). LC-MS (ESI): m/z: [M + H] C
16H
18Cl
2N
4Oの計算値: 353.09; 実測値353.1.
【0483】
〔実施例37〕
(R)−6−(1−アミノ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)−3−(2,3−ジクロロフェニル)ピラジン−2−オールの合成
【化133】
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(R)−6−(1−アミノ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)−3−(2,3−ジクロロフェニル)ピラジン−2−オールは、tert−ブチル(4−メチルピペリジン−4−イル)カルバメートを(R)−2−メチル−N−((R)−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−イル)プロパン−2−スルフィンアミドと置き換えた以外は実施例36と同様の様式で合成した。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 8.34 (s, 1H), 7.76 (s, 1H), 7.60 (br dd, J = 7.61, 1.87 Hz, 1H), 7.46 - 7.28 (m, 2H), 4.24 - 4.04 (m, 2H), 3.12 - 3.02 (m, 2H), 2.93 (br s, 1H), 2.03 - 1.89 (m, 2H), 1.85 - 1.39 (m, 8H). LC-MS (ESI): m/z: [M + H] C
19H
22Cl
2N
4Oの計算値: 393.12; 実測値392.9.
【0484】
〔実施例38〕
(R)−8−(5−((2−アミノ−3−クロロピリジン−4−イル)チオ)−6−ヨードピラジン−2−イル)−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−アミンの合成
【化134】
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【0485】
ステップ1. 2−エチルヘキシル−3−[[2−[ビス(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−3−クロロ−4−ピリジル]スルファニル]プロパノエートの合成
不活性雰囲気下、25℃でDCM(4×150mL)中の2−エチルヘキシル3−((2−アミノ−3−クロロピリジン−4−イル)チオ)プロパノエート(4×2.8g、4×8.2mmol、1当量)およびBoc
2O(4×9.4mL、4×41mmol、5当量)の4つの平行バッチに、DMAP(4×201mg、1.6mmol、0.2当量)およびEt
3N(4×3.4mL、25mmol、3当量)を順次添加した。得られた混合物を12時間撹拌し、その後、4つのバッチを合わせた。合わせた混合物を水(500mL)に注ぎ入れ、DCM(3×200mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をブライン(500mL)で洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、2−エチルヘキシル−3−[[2−[ビス(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−3−クロロ−4−ピリジル]スルファニル]プロパノエート(11g、25mmol、収率74.7%)を無色油状物として得た。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d
6) δ 8.27 - 8.26 (d, J = 6.4 Hz, 1H), 7.08 - 7.06 (d, J = 8 Hz, 1H), 4.07 - 4.05 (m, 2H), 3.29 - 3.25 (d, J = 8 Hz, 1H), 2.77 - 2.73 (d, J = 8 Hz, 1H), 1.56 (s, 3H), 1.40 (s, 18H), 1.40 - 1.29 (m, 6H), 0.91 - 0.87 (m, 6H).
【0486】
ステップ2. tert−ブチル(3−クロロ−4−メルカプトピリジン−2−イル)カルバメートの合成
不活性雰囲気下、−78℃でTHF(2×100mL)中の2−エチルヘキシル3−[[2−[ビス(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−3−クロロ−4−ピリジル]スルファニル]プロパノエート(2×5.9g、2×13.1mmol、1当量)の2つの平行溶液に、KOt−Bu(THF中1M、2×2.0mL、2×19.6mmol、1.5当量)を添加した。混合物を−78℃で10分間撹拌した後、2つのバッチを合わせた。混合物を減圧下で濃縮した。粗残留物をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、tert−ブチル(3−クロロ−4−メルカプトピリジン−2−イル)カルバメート(4.0g、15mmol、収率58.3%)を黄色固体として得た。
【0487】
ステップ3. ビスtert−ブチル(4−((3−アミノ−5−クロロピラジン−2−イル)チオ)−3−クロロピリジン−2−イル)カルバメートの合成
不活性雰囲気下、20℃でジオキサン(100mL)中のビスtert−ブチル(3−クロロ−4−メルカプトピリジン−2−イル)カルバメート(4.00g、15mmol、1当量)および3−ブロモ−6−クロロピラジン−2−アミン(3.20g、15.3mmol、1当量)の溶液に、DIPEA(5.36mL、30.6mmol、2当量)を添加した。混合物を60℃に加温し、2時間撹拌した。この後、混合物を20℃に冷却し、減圧下で濃縮した。粗残留物をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、ビスtert−ブチル(4−((3−アミノ−5−クロロピラジン−2−イル)チオ)−3−クロロピリジン−2−イル)カルバメート(2.50g、6.44mmol、収率41%)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 8.16 - 8.15 (d, J = 5.2 Hz, 1H), 8.00 (s, 1H), 6.43 - 6.42 (d, J = 5.2 Hz, 1H), 5.23 (s, 2H), 1.55 (s, 9 H).
【0488】
ステップ4. tert−ブチル(3−クロロ−4−((5−クロロ−3−ヨードピラジン−2−イル)チオ)ピリジン−2−イル)カルバメートの合成
25℃でDME(4×5mL)中のビスtert−ブチル(4−((3−アミノ−5−クロロピラジン−2−イル)チオ)−3−クロロピリジン−2−イル)カルバメート(4×500mg、4×1.3mmol、1当量)および亜硝酸イソペンチル(4×867μL、4×6.4mmol、5当量)の4つの平行バッチに、I
2(4×653mg、4×2.6mmol、2当量)を一度に添加した。混合物を70℃に加温し、2時間撹拌した。この後、4つのバッチを合わせ、水(100mL)に注ぎ入れた。次いで、水相を酢酸エチル(3×100mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をブライン(200mL)で洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗残留物をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、ビスtert−ブチル(3−クロロ−4−((5−クロロ−3−ヨードピラジン−2−イル)チオ)ピリジン−2−イル)カルバメート(1.2g、2.4mmol、収率46.5%)を黄色固体として得た。
【0489】
ステップ5. ビスtert−ブチル(4−((5−((R)−1−(((R)−tert−ブチルスルフィニル)アミノ)−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)−3−ヨードピラジン−2−イル)チオ)−3−クロロピリジン−2−イル)カルバメートの合成
不活性雰囲気下、25℃でDMF(2×2.00mL)中のビスtert−ブチル(3−クロロ−4−((5−クロロ−3−ヨードピラジン−2−イル)チオ)ピリジン−2−イル)カルバメート(2×25.0mg、2×62.6μmol、1当量)および(R)−2−メチル−N−((R)−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−イル)プロパン−2−スルフィンアミド(2×16.1mg、2×62.6μmol、1当量)の2つの平行バッチに、DIPEA(2×109μL、2×626μmol、10当量)を添加した。混合物を90℃に加温し、1時間撹拌した。この後、2つのバッチを合わせ、水(5mL)に注ぎ入れた。次いで、水相を酢酸エチル(3×20mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をブライン(10mL)で洗浄し、無水Na
2SO
4で脱水し、濾過し、減圧下で濃縮して、ビスtert−ブチル(4−((5−((R)−1−(((R)−tert−ブチルスルフィニル)アミノ)−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)−3−ヨードピラジン−2−イル)チオ)−3−クロロピリジン−2−イル)カルバメート(100mg、粗製)を黄色油状物として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。
【0490】
ステップ6. (R)−8−(5−((2−アミノ−3−クロロピリジン−4−イル)チオ)−6−ヨードピラジン−2−イル)−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−アミンの合成
不活性雰囲気下、20℃でMeOH(2mL)中のビスtert−ブチル(4−((5−((R)−1−(((R)−tert−ブチルスルフィニル)アミノ)−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)−3−ヨードピラジン−2−イル)チオ)−3−クロロピリジン−2−イル)カルバメート(150mg、208μmol、1当量)の溶液に、HCl/MeOH(4M、520μL、10当量)を添加した。次いで、混合物を20℃で2時間撹拌した。次いで、混合物を減圧下で濃縮し、粗残留物を分取HPLCにより精製して、(R)−8−(5−((2−アミノ−3−クロロピリジン−4−イル)チオ)−6−ヨードピラジン−2−イル)−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−アミン(14.0mg、27.0μmol、収率13.0%)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, メタノール-d
4): δ 8.29 (s, 1H), 7.67 - 7.65 (d, J = 6.8 Hz, 1H), 6.31 - 6.30 (d, J = 6.8 Hz, 1H), 4.40 - 4.28 (m, 2H), 3.29 - 3.26 (m, 4H), 2.24 - 2.23 (m, 1H), 1.90 - 1.59 (m, 8H). LC-MS (ESI): m/z: [M + H] C
18H
22ClIN
6Sの計算値: 517.04; 実測値517.1.
【0491】
〔実施例39〕
(R)−3−((2−アミノ−3−クロロピリジン−4−イル)チオ)−6−(1−アミノ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)ピラジン−2−カルボニトリルの合成
【化135】
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【0492】
ステップ1. 3−クロロ−4−((5−クロロ−3−ヨードピラジン−2−イル)チオ)ピリジン−2−アミンの合成
不活性雰囲気下、DMF(10mL)中のtert−ブチル(3−クロロ−4−((5−クロロ−3−ヨードピラジン−2−イル)チオ)ピリジン−2−イル)カルバメート(1.10g、2.20mmol、1当量)の溶液に、CuI(83.8mg、440μmol、0.2当量)、1,10−フェナントロリン(79.2mg、440μmol、0.2当量)、およびK
4[Fe(CN)
6](1.62g、4.40mmol、2当量)を順次添加した。混合物を120℃に加温し、3時間撹拌した。この後、残留物を水(50mL)に注ぎ入れ、酢酸エチル(3×20mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をブライン(50mL)で洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、3−クロロ−4−((5−クロロ−3−ヨードピラジン−2−イル)チオ)ピリジン−2−アミン(230mg、576μmol、収率26%)を得た。
【0493】
ステップ2. (R)−N−((R)−8−(5−((2−アミノ−3−クロロピリジン−4−イル)チオ)−6−ヨードピラジン−2−イル)−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−イル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミドの合成
不活性雰囲気下、25℃でDMF(2×2.00mL)中のビスtert−ブチル(3−クロロ−4−((5−クロロ−3−ヨードピラジン−2−イル)チオ)ピリジン−2−イル)カルバメート(2×25.0mg、2×62.6μmol、1当量)および(R)−2−メチル−N−((R)−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−イル)プロパン−2−スルフィンアミド(2×16.1mg、2×62.6μmol、1当量)の2つの平行バッチに、DIPEA(2×109μL、2×626μmol、10当量)を添加した。混合物を90℃に加温し、1時間撹拌した。この後、2つのバッチを合わせ、水(5mL)に注ぎ入れた。次いで、水相を酢酸エチル(3×20mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をブライン(10mL)で洗浄し、無水Na
2SO
4で脱水し、濾過し、減圧下で濃縮して、(R)−N−((R)−8−(5−((2−アミノ−3−クロロピリジン−4−イル)チオ)−6−ヨードピラジン−2−イル)−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−イル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(100mg、粗製)を黄色油状物として得た。
【0494】
ステップ3. (R)−3−((2−アミノ−3−クロロピリジン−4−イル)チオ)−6−(1−アミノ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)ピラジン−2−カルボニトリルの合成
不活性雰囲気下、DMF(1mL)中の(R)−N−((R)−8−(5−((2−アミノ−3−クロロピリジン−4−イル)チオ)−6−ヨードピラジン−2−イル)−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−イル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(100mg、161μmol、1当量)の溶液に、CuI(6.13mg、32.2μmol、0.2当量)、1,10−フェナントロリン(5.80mg、32.2μmol、0.2当量)、およびK
4[Fe(CN)
6](118mg、322μmol、2当量)を順次添加した。得られた混合物を120℃に加温し、3時間撹拌した。この後、残留物を水(5mL)に注ぎ入れ、酢酸エチル(3×2mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をブライン(5mL)で洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残留物を分取HPLCにより精製して、(R)−3−((2−アミノ−3−クロロピリジン−4−イル)チオ)−6−(1−アミノ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)ピラジン−2−カルボニトリル(4.00mg、9.62μmol、収率5.97%)を得た。
1H NMR (400 MHz, メタノール-d
4): δ 8.52 (s, 1H), 7.64 (m, 1H), 6.00 - 6.01 (m, 1H), 4.30 - 4.41 (m, 3H), 3.19 - 3.23 (m, 2H), 2.18 (m, 1H), 1.58 - 1.90 (m, 9H). LC-MS (ESI): m/z: [M + H] C
19H
22ClN
7Sの計算値: 416.13; 実測値416.1.
【0495】
〔実施例40〕
1−(5−(2,3−ジクロロフェニル)−6−(トリフルオロメチル)ピラジン−2−イル)−4−メチルピペリジン−4−アミンの合成
【化136】
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【0496】
ステップ1. tert−ブチル(1−(5−(2,3−ジクロロフェニル)−6−ヨードピラジン−2−イル)−4−メチルピペリジン−4−イル)カルバメートの合成
ジオキサン(3mL)中の5−クロロ−2−(2,3−ジクロロフェニル)−3−ヨードピラジン(500mg、1.3mmol、1当量)の溶液に、tert−ブチル(4−メチルピペリジン−4−イル)カルバメート(418mg、2mmol、1.5当量)およびDIEA(5mL、29mmol、22当量)を順次添加した。次いで、混合物を90℃に加温し、2時間撹拌した。この後、反応物を減圧下で濃縮し、このようにして得られた粗残留物をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、tert−ブチル(1−(5−(2,3−ジクロロフェニル)−6−ヨードピラジン−2−イル)−4−メチルピペリジン−4−イル)カルバメート(500mg、888μmol、収率68%)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, メタノール-d
4) δ 8.07 (s, 1H), 7.53 - 7.51 (m, 1H), 7.30 - 7.28 (m, 2H), 3.92 - 3.89 (m, 2H), 3.41 - 3.36 (m, 2H), 2.17 - 2.14 (m, 2H), 1.70 - 1.62 (m, 2H), 1.45 (s, 9H), 1.41 (s, 3H).
【0497】
ステップ2. tert−ブチル(1−(5−(2,3−ジクロロフェニル)−6−(トリフルオロメチル)ピラジン−2−イル)−4−メチルピペリジン−4−イル)カルバメートの合成
20℃でDMF(4mL)中のtert−ブチル(1−(5−(2,3−ジクロロフェニル)−6−ヨードピラジン−2−イル)−4−メチルピペリジン−4−イル)カルバメート(350mg、621μmol、1当量)の溶液に、メチル2−クロロ−2,2−ジフルオロ−アセテート(898mg、6.2mmol、10当量)、CuI(118mg、621μmol、1当量)およびKF(36mg、621μmol、1当量)を添加した。得られた混合物を100℃に加温し、10時間撹拌した。次いで、混合物を分取HPLCにより精製して、tert−ブチル(1−(5−(2,3−ジクロロフェニル)−6−(トリフルオロメチル)ピラジン−2−イル)−4−メチルピペリジン−4−イル)カルバメート(10mg、18μmol、収率2.9%)を白色固体として得た。
【0498】
ステップ3. 1−(5−(2,3−ジクロロフェニル)−6−(トリフルオロメチル)ピラジン−2−イル)−4−メチルピペリジン−4−アミンの合成
HCl/MeOH(4M、2mL)中のtert−ブチル(1−(5−(2,3−ジクロロフェニル)−6−(トリフルオロメチル)ピラジン−2−イル)−4−メチルピペリジン−4−イル)カルバメート(10mg、20μmol、1当量)の溶液を、20℃で1時間撹拌し、その後、混合物を減圧下で濃縮した。残留物を分取HPLCにより精製して、1−(5−(2,3−ジクロロフェニル)−6−(トリフルオロメチル)ピラジン−2−イル)−4−メチルピペリジン−4−アミン(7.8mg、17.3μmol、収率87%)を黄色固体として得た。1−(5−(2,3−ジクロロフェニル)−6−(トリフルオロメチル)ピラジン−2−イル)−4−メチルピペリジン−4−アミンをそのギ酸塩として単離した。
1H NMR (400 MHz, メタノール-d
4) δ 8.54 (s, 1H), 7.64 - 7.62 (m, 1H), 7.39 - 7.36 (m, 1H), 7.28 - 7.26 (m, 1H), 4.26 - 4.22 (m, 2H), 3.58 - 3.51 (m, 2H), 2.02 - 1.90 (m, 4H), 1.50 (s, 3H). LC-MS (ESI): m/z: [M + H] C
17H
17Cl
2F
3N
4の計算値: 405.08; 実測値405.0.
【0499】
〔実施例41〕
(R)−(6−(1−アミノ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)−3−(2,3−ジクロロフェニル)ピラジン−2−イル)メタノールの合成
【化137】
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【0500】
ステップ1. (R)−N−((R)−8−(5−(2,3−ジクロロフェニル)−6−ヨードピラジン−2−イル)−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−イル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミドの合成
DIPEA(3mL)およびジオキサン(3mL)中の5−クロロ−2−(2,3−ジクロロフェニル)−3−ヨードピラジン(1.5g、3.8mmol、1当量)、(R)−2−メチル−N−((R)−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−イル)プロパン−2−スルフィンアミド(1.3g、5mmol、1.3当量)の混合物を、110℃に加温し、4時間撹拌した。この後、混合物を減圧下で濃縮し、得られた粗残留物をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、(R)−N−((R)−8−(5−(2,3−ジクロロフェニル)−6−ヨードピラジン−2−イル)−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−イル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(1.8g、粗製)を黄色油状物として得た。
【0501】
ステップ2. メチル6−((R)−1−(((R)−tert−ブチルスルフィニル)アミノ)−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)−3−(2,3−ジクロロフェニル)ピラジン−2−カルボキシレートの合成
20℃でMeOH(10mL)およびTHF(15mL)中の(R)−N−((R)−8−(5−(2,3−ジクロロフェニル)−6−ヨードピラジン−2−イル)−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−イル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(850mg、1.4mmol、1当量)の溶液に、Pd(dppf)Cl
2(102.4mg、139.9μmol、0.1当量)およびEt
3N(582μL、4.2mmol、3当量)を順次添加した。得られた混合物を一酸化炭素雰囲気(35psi)下に置き、45℃に加温し、4時間撹拌した。この後、反応物を減圧下で濃縮した。このようにして得られた粗残留物をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、メチル3−(2,3−ジクロロフェニル)−6−((R)−1−((R)−1,1−ジメチルエチルスルフィンアミド)−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)ピラジン−2−カルボキシレート(600mg、粗製)を褐色固体として得た。
【0502】
ステップ3. メチル(R)−6−(1−アミノ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)−3−(2,3−ジクロロフェニル)ピラジン−2−カルボキシレートの合成。
HCl/MeOH(4M、2mL)中のメチル3−(2,3−ジクロロフェニル)−6−((R)−1−((R)−1,1−ジメチルエチルスルフィンアミド)−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)ピラジン−2−カルボキシレート(40mg、74μmol、1当量)の混合物を、20℃で2時間撹拌した。この後、混合物を減圧下で濃縮し、得られた粗残留物を分取HPLCにより精製して、メチル(R)−6−(1−アミノ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)−3−(2,3−ジクロロフェニル)ピラジン−2−カルボキシレート(5.8mg、12μmol、収率16%)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, メタノール-d
4) δ 8.41 (s, 1H), 7.58 - 7.56 (m, 1H), 7.38 - 7.36 (m, 1H), 7.34 - 7.30 (m, 1H), 4.48 - 4.35 (m, 2H), 3.73 - 3.67 (m, 1H), 3.65 (s, 3H), 3.24 - 3.21 (m, 2H), 2.26 - 2.21 (m, 1H), 1.93 - 1.57 (m, 9H). LC-MS (ESI): m/z: [M + H] C
21H
24Cl
2N
4O
2の計算値: 435.13; 実測値: 435.
【0503】
ステップ4. (R)−(6−(1−アミノ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)−3−(2,3−ジクロロフェニル)ピラジン−2−イル)メタノールの合成。
0℃でTHF(2mL)中のメチル(R)−6−(1−アミノ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)−3−(2,3−ジクロロフェニル)ピラジン−2−カルボキシレート(80mg、184μmol、1当量)の溶液に、LAH(20.9mg、551.2μmol、3当量)を添加した。得られた混合物を0℃で2時間撹拌した後、反応物を水(2mL)でクエンチし、EtOAc(3×5mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をブライン(5mL)で洗浄し、Na
2SO
4で脱水し、濾過し、減圧下で濃縮した。このようにして得られた粗残留物を分取HPLCにより精製して、(R)−(6−(1−アミノ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)−3−(2,3−ジクロロフェニル)ピラジン−2−イル)メタノール(10mg、22μmol、収率12%)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 8.16 (s, 1 H), 7.64 - 7.60 (m, 1 H), 7.38 (d, J = 7.94 Hz, 1 H), 7.31 (m, J = 7.94 Hz, 1 H), 4.63 - 4.54 (m, 2 H), 4.45 (m, 1 H), 4.34 (m, 2 H), 3.27 - 3.18 (m, 2 H), 2.23 (m, J = 5.51 Hz, 1 H), 1.92 - 1.53 (m, 10 H). LC-MS (ESI): m/z: [M + H] C
20H
24Cl
2N
4O
2の計算値: 407.13; 実測値: 407.2.
【0504】
〔実施例42〕
(R)−8−(5−(2,3−ジクロロフェニル)−6−ビニルピラジン−2−イル)−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−アミンの合成
【化138】
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(R)−8−(5−(2,3−ジクロロフェニル)−6−ビニルピラジン−2−イル)−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−アミンは、5−クロロ−2−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−3−ヨードピラジンをメチル6−((R)−1−(((R)−tert−ブチルスルフィニル)アミノ)−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)−3−(2,3−ジクロロフェニル)ピラジン−2−カルボキシレートと置き換えた以外は実施例14と同様の様式で合成した。
1H NMR (400 MHz, メタノール-d
4) δ 8.51 (s, 1H), 8.16 (s, 1H), 7.64 - 7.61 (m, 1H), 7.42 - 7.38 (m, 1H), 7.36 - 7.27 (m, 1H), 6.41 - 6.28 (m, 2H), 5.42 - 5.39 (m, 1H), 4.58 - 4.39 (m, 2H), 3.25 - 3.20 (m, 2H), 2.25 - 2.22 (m, 1H), 1.92 - 1.44 (m, 10H). LC-MS (ESI): m/z: [M + H] C
21H
24Cl
2N
4の計算値: 403.14; 実測値: 403.1.
【0505】
〔実施例43〕
(R)−(3−(1−アミノ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)−6−((2,3−ジクロロピリジン−4−イル)チオ)−5−メチルピラジン−2−イル)メタノールの合成
【化139】
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【0506】
ステップ1. 2−エチルヘキシル3−((2,3−ジクロロピリジン−4−イル)チオ)プロパノエートの合成
ジオキサン(500mL)中の2,3−ジクロロ−4−ヨードピリジン(50g、183mmol、1当量)の溶液に、2−エチルヘキシル3−スルファニルプロパノエート(52g、237mmol、1.3当量)、キサントホス(11g、18mmol、0.1当量)、DIPEA(71g、547mmol、96mL、3当量)およびPd
2(dba)
3(8.4g、9.1mmol、0.05当量)を添加した。次いで、反応混合物を110℃に加温し、2時間撹拌した。この後、反応混合物を濾過し、減圧下で濃縮した。このようにして得られた粗残留物をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、2−エチルヘキシル3−((2,3−ジクロロピリジン−4−イル)チオ)プロパノエート(42g、11mmol、収率63%)を褐色油状物として得た。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 8.15 (d, J = 5.26 Hz, 1H), 7.02 (d, J = 5.26 Hz, 1H), 4.05 (d, J = 5.70 Hz, 2H), 3.25 (t, J = 7.45 Hz, 2H), 2.75 (t, J = 7.45 Hz, 2H), 1.62 - 1.53 (m, 1H), 1.42 - 1.26 (m, 8H), 0.88 (t, J = 7.45 Hz, 6H).
【0507】
ステップ2. 2,3−ジクロロピリジン−4−チオールの合成
不活性雰囲気下、−78℃でTHF(60mL)中の2−エチルヘキシル3−((2,3−ジクロロピリジン−4−イル)チオ)プロパノエート(6.0g、16mmol、1.0当量)の溶液に、KOt−Bu(THF中1M、32mL、32mmol、2当量)を添加した。反応混合物を−78℃で1時間撹拌した。次いで、反応混合物を25℃に加温し、酢酸エチル(20mL)および5%K
2CO
3(40mL)を添加した。次いで、得られた水層を酢酸エチル(10mL)で抽出した。次いで、水相をHCl水溶液(2M)でpH=3に調整し、酢酸エチル(2×40mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をブライン(40mL)で洗浄し、Na
2SO
4で脱水し、濾過した。この濾液にジオキサン(100mL)を添加し、得られた溶液を減圧下で濃縮すると、ジオキサン(40mL)中の2,3−ジクロロピリジン−4−チオール(1.3g、粗製)の溶液が残り、これをさらに精製することなくその後の反応で使用した。
【0508】
ステップ3. 5−クロロ−2−((2,3−ジクロロピリジン−4−イル)チオ)−3−メチルピラジンの合成
ジオキサン(10mL)中の2−ブロモ−5−クロロ−3−メチルピラジン(1.0g、4.8mmol、1当量)の溶液に、DIPEA(1.7mL、9.6mmol、2当量)、2,3−ジクロロピリジン−4−チオール(1.3g、7.2mmol、1.5当量)、キサントホス(279mg、482μmol、0.1当量)、Pd
2(dba)
3(353mg、385μmol、0.08当量)を添加した。反応混合物を90℃に加温し、1時間撹拌した。この後、反応混合物を濾過し、減圧下で濃縮した。粗残留物をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、5−クロロ−2−((2,3−ジクロロピリジン−4−イル)チオ)−3−メチルピラジン(730mg、2.5mmol、収率53%)を白色固体として得た。
【0509】
ステップ4. tert−ブチル(R)−(8−(5−((2,3−ジクロロピリジン−4−イル)チオ)−6−メチルピラジン−2−イル)−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−イル)カルバメートの合成
DIPEA(6mL)中の5−クロロ−2−((2,3−ジクロロピリジン−4−イル)チオ)−3−メチルピラジン(730mg、2.4mmol、1当量)の溶液に、(R)−2−メチル−N−((R)−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−イル)プロパン−2−スルフィンアミド(738mg、2.8mmol、1.2当量)およびNMP(3mL)を添加した。次いで、反応混合物をマイクロ波照射下で130℃に加温し、2時間撹拌した。この後、反応混合物を25℃に冷却し、Boc
2O(1.3mL、5.6mmol、2当量)を反応物に添加した。得られた混合物を25℃で16時間撹拌した。この後、反応混合物を濾過し、減圧下で濃縮した。このようにして得られた粗残留物をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、tert−ブチル(R)−(8−(5−((2,3−ジクロロピリジン−4−イル)チオ)−6−メチルピラジン−2−イル)−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−イル)カルバメート(535mg、1.0mmol、収率36%)を白色固体として得た。
【0510】
ステップ5. (R)−tert−ブチル(8−(3−ブロモ−5−((2,3−ジクロロピリジン−4−イル)チオ)−6−メチルピラジン−2−イル)−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−イル)カルバメートの合成
DCM(5mL)中の(R)−tert−ブチル(8−(5−((2,3−ジクロロピリジン−4−イル)チオ)−6−メチルピラジン−2−イル)−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−イル)カルバメート(535mg、1.0mmol、1当量)の溶液に、NBS(363mg、2.0mmol、2当量)を添加した。次いで、反応混合物を25℃で5分間撹拌した後、反応混合物を減圧下で濃縮した。このようにして得られた粗残留物をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、(R)−tert−ブチル(8−(3−ブロモ−5−((2,3−ジクロロピリジン−4−イル)チオ)−6−メチルピラジン−2−イル)−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−イル)カルバメート(360mg、596μmol、収率58%)を白色固体として得た。
【0511】
ステップ6. (R)−メチル3−(1−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)−6−((2,3−ジクロロピリジン−4−イル)チオ)−5−メチルピラジン−2−カルボキシレートの合成
MeOH(10mL)中の(R)−tert−ブチル(8−(3−ブロモ−5−((2,3−ジクロロピリジン−4−イル)チオ)−6−メチルピラジン−2−イル)−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−イル)カルバメート(360mg、596μmol、1当量)の溶液に、Et
3N(165μL、1.2mmol、2当量)およびPd(dppf)Cl
2(44mg、60μmol、0.1当量)を添加した。次いで、反応混合物を50℃に加温し、CO雰囲気(50psi)下で16時間撹拌した。この後、反応混合物を濾過し、減圧下で濃縮した。次いで、粗残留物をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、(R)−メチル3−(1−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)−6−((2,3−ジクロロピリジン−4−イル)チオ)−5−メチルピラジン−2−カルボキシレート(200mg、343μmol、収率58%)を白色固体として得た。
【0512】
ステップ7. (R)−メチル3−(1−アミノ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)−6−((2,3−ジクロロピリジン−4−イル)チオ)−5−メチルピラジン−2−カルボキシレートの合成
HCl/EtOAc(4M、1mL)中の(R)−メチル3−(1−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)−6−((2,3−ジクロロピリジン−4−イル)チオ)−5−メチルピラジン−2−カルボキシレート(100mg、171μmol、1当量)の混合物を、25℃で1時間撹拌した。この後、反応物を濾過し、減圧下で濃縮した。次いで、混合物をMeOH(3mL)で希釈し、飽和NaHCO
3水溶液でpH=7に調整した。次いで、水溶液を酢酸エチル(3×3mL)で抽出し、合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で脱水し、濾過し、濃縮して、(R)−メチル3−(1−アミノ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)−6−((2,3−ジクロロピリジン−4−イル)チオ)−5−メチルピラジン−2−カルボキシレート(120mg、249μmol、収率72%)を黄色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。LC−MS(ESI):m/z:C
21H
25Cl
2N
5O
2Sの[M+H]計算値:482.11;実測値482.1。
【0513】
ステップ8. (R)−(3−(1−アミノ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)−6−((2,3−ジクロロピリジン−4−イル)チオ)−5−メチルピラジン−2−イル)メタノールの合成
不活性雰囲気下、0℃でTHF(1.0mL)中の(R)−メチル3−(1−アミノ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)−6−((2,3−ジクロロピリジン−4−イル)チオ)−5−メチルピラジン−2−カルボキシレート(60mg、124μmol、1当量)の溶液に、LAH(14mg、373μmol、3当量)を添加した。次いで、反応混合物を25℃に加温し、1時間撹拌した。この後、反応物をMeOH(5mL)の添加によりクエンチし、濾過し、減圧下で濃縮した。粗残留物を分取HPLCにより精製して、(R)−(3−(1−アミノ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)−6−((2,3−ジクロロピリジン−4−イル)チオ)−5−メチルピラジン−2−イル)メタノール(13mg、28μmol、収率11%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, メタノー).26 Hz, 1H), 4.63 (s, 2H), 4.00 - 3.87 (m, 2H), 3.23 - 3.14 (m, 2H), 2.49 (s, 3H), 2.21 (s, 1H), 1.97 - 1.51 (m, 9H). LC-MS (ESI): m/z: [M + H] C
20H
25Cl
2N
5OSの計算値: 454.12; 実測値454.1.
【0514】
〔実施例44〕
(R)−(3−(1−アミノ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)−6−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−5−メチルピラジン−2−イル)メタノールの合成
【化140】
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(R)−(3−(1−アミノ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)−6−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−5−メチルピラジン−2−イル)メタノールは、2,3−ジクロロピリジン−4−チオールを2,3−ジクロロベンゼンチオールと置き換えた以外は実施例43と同様の様式で合成した。
1H NMR (400 MHz, メタノール-d
4) δ 8.54 (s, 1H), 7.42 (dd, J = 8.00, 1.40 Hz, 1H), 7.18 (t, J = 8.06 Hz, 1H), 6.94 (dd, J=7.94, 1.46 Hz, 1H), 4.59 (s, 2H), 3.87 - 3.72 (m, 2H), 3.25 (t, J = 6.84 Hz, 1H), 3.20 - 3.07 (m, 2H), 2.50 (s, 3H), 2.30 - 2.17 (m, 1H), 1.96 - 1.68 (m, 8H), 1.56 (br t, J = 11.79 Hz, 2H). LC-MS (ESI): m/z: [M + H] C
21H
26Cl
2N
4OSの計算値: 453.12; 実測値: 453.1.
【0515】
〔実施例45〕
(3−(4−アミノ−4−メチルピペリジン−1−イル)−6−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−5−メチルピラジン−2−イル)メタノールの合成
【化141】
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(3−(4−アミノ−4−メチルピペリジン−1−イル)−6−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−5−メチルピラジン−2−イル)メタノールは、2,3−ジクロロピリジン−4−チオールおよび(R)−2−メチル−N−((R)−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−イル)プロパン−2−スルフィンアミドをそれぞれ2,3−ジクロロベンゼンチオールおよびtert−ブチル(4−メチルピペリジン−4−イル)カルバメートと置き換えた以外は実施例43と同様の様式で合成した。
1H NMR (400 MHz, メタノール-d
4) δ 8.54 (s, 1H), 7.44 (dd, J=8.06, 1.34 Hz, 1H), 7.19 (t, J=8.00 Hz, 1H), 6.98 (dd, J=7.94, 1.34 Hz, 1H), 4.59 (s, 2H), 3.76 (dt, J=13.93, 4.15 Hz, 2H), 2.51 (s, 3H), 2.02 - 1.94 (m, 2H), 1.93 - 1.84 (m, 2H), 1.49 (s, 3H). LC-MS (ESI): m/z: [M + H] C
18H
22Cl
2N
4OSの計算値: 413.09; 実測値: 413.1.
【0516】
〔実施例46〕
(6−((2−アミノ−3−クロロピリジン−4−イル)チオ)−3−(4−アミノ−4−メチルピペリジン−1−イル)−5−メチルピラジン−2−イル)メタノールの合成
【化142】
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【0517】
ステップ1. エチル3−ヒドロキシ−5−メチルピラジン−2−カルボキシレートの合成。
ジエチル2−オキソプロパンジオエート(221.2mL、1.4mol、1当量)を、EtOH(1L)中のプロパン−1,2−ジアミン(122.6mL、1.4mol、1当量)の懸濁液に0℃で滴下して添加し、混合物を室温で1.5時間撹拌した。得られた乳白色懸濁液を85℃に加温し、20時間撹拌した。この後、反応混合物を濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、エチル3−ヒドロキシ−5−メチルピラジン−2−カルボキシレート(47g、257.9mmol、収率17.9%)を黄色固体として得た。
【0518】
ステップ2. エチル3−クロロ−5−メチルピラジン−2−カルボキシレートの合成
POCl
3(50mL)中のエチル3−ヒドロキシ−5−メチル−ピラジン−2−カルボキシレート(5.00g、27.45mmol、1当量)の混合物を、110℃に加温し、3時間撹拌した。この後、反応混合物を減圧下で濃縮し、飽和NaHCO
3水溶液(150mL)の添加によりクエンチした。水性混合物を酢酸エチル(3×80mL)で抽出し、合わせた有機抽出物を減圧下で濃縮した。粗残留物をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、エチル3−クロロ−5−メチルピラジン−2−カルボキシレート(1.10g、5.48mmol、収率19.96%)を淡黄色油状物として得た。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 8.33 (s, 1H), 4.47 (m, 2H), 2.59 (s, 3H), 1.41 (t, J=7.2 Hz, 3 H).
【0519】
ステップ3. エチル3−(4−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−4−メチルピペリジン−1−イル)−5−メチルピラジン−2−カルボキシレートの合成
ジオキサン(30mL)中のエチル3−クロロ−5−メチルピラジン−2−カルボキシレート(3.00g、14mmol、1当量)の溶液に、tert−ブチル(4−メチルピペリジン−4−イル)カルバメート(4.81g、22.4mmol、1.5当量)およびDIPEA(13mL、74.7mmol、5当量)を添加した。次いで、反応混合物を80℃に加温し、16時間撹拌した。この後、反応混合物を水(150mL)に注ぎ入れ、得られた水性混合物を酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をブライン(100mL)で洗浄し、無水Na
2SO
4で脱水し、濾過し、減圧下で濃縮した。粗残留物をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、エチル3−(4−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−4−メチルピペリジン−1−イル)−5−メチルピラジン−2−カルボキシレート(4.50g、11.8mmol、収率79%)を黄色固体として得た。
【0520】
ステップ4. エチル6−ブロモ−3−(4−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−4−メチルピペリジン−1−イル)−5−メチルピラジン−2−カルボキシレートの合成
DCM(4×10mL)中のエチル3−(4−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−4−メチルピペリジン−1−イル)−5−メチルピラジン−2−カルボキシレート(4×1.05g、4×2.77mmol、1当量)の4つの平行バッチに、NBS(4×739mg、4×4.16mmol、1.5当量)を添加し、得られた反応混合物を25℃で1時間撹拌した。4つのバッチを合わせ、得られた混合物を25℃で飽和Na
2SO
3水溶液(50mL)の添加によりクエンチした。次いで、水相をDCM(3×50mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をブライン(100mL)で洗浄し、無水Na
2SO
4で脱水し、濾過し、減圧下で濃縮して、6−ブロモ−3−(4−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−4−メチルピペリジン−1−イル)−5−メチルピラジン−2−カルボキシレート(3.80g、8.31mmol、収率75%)を得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。
【0521】
ステップ5. エチル6−((2−(ビス(tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−3−クロロピリジン−4−イル)チオ)−3−(4−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−4−メチルピペリジン−1−イル)−5−メチルピラジン−2−カルボキシレートの合成
エチル6−((2−(ビス(tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−3−クロロピリジン−4−イル)チオ)−3−(4−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−4−メチルピペリジン−1−イル)−5−メチルピラジン−2−カルボキシレートは、3−クロロ−4−((5−クロロ−3−メチルピラジン−2−イル)チオ)ピリジン−2−アミンと同様の様式で合成した。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 8.04-8.02 (m, 1 H) 6.51-6.50 (m, 1 H) 4.38-4.34 (m, 2 H) 3.70-3.65 (m, 2 H) 3.38-3.32 (m, 2 H) 2.36 (s, 3 H) 2.10-2.04 (m, 2 H) 1.65-1.59(m, 2 H) 1.37-1.33 (m, 34 H)
【0522】
ステップ6. エチル6−((2−アミノ−3−クロロピリジン−4−イル)チオ)−3−(4−アミノ−4−メチルピペリジン−1−イル)−5−メチルピラジン−2−カルボキシレートの合成。
6−((2−アミノ−3−クロロピリジン−4−イル)チオ)−3−(4−アミノ−4−メチルピペリジン−1−イル)−5−メチルピラジン−2−カルボキシレートは、(R)−8−(5−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−6−メチルピラジン−2−イル)−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−アミンと同様の様式で合成した。LC−MS(ESI):m/z:C
19H
26ClN
6O
2Sの[M+H]計算値:437.14;実測値437.1。
【0523】
ステップ7. (6−((2−アミノ−3−クロロピリジン−4−イル)チオ)−3−(4−アミノ−4−メチルピペリジン−1−イル)−5−メチルピラジン−2−イル)メタノールの合成。
不活性雰囲気下、0℃でTHF(20mL)中のエチル6−((2−アミノ−3−クロロピリジン−4−イル)チオ)−3−(4−アミノ−4−メチルピペリジン−1−イル)−5−メチルピラジン−2−カルボキシレート(1.70g、3.89mmol、1当量)の混合物に、LAH(369mg、9.73mmol、2.5当量)を少しずつ添加した。次いで、混合物を35℃に加温し、12時間撹拌した。この後、反応物を水(1mL)の添加によりクエンチし、10分間撹拌した。次いで、水相を酢酸エチル(3×50mL)で抽出し、合わせた有機抽出物をブライン(50mL)で洗浄し、無水Na
2SO
4で脱水し、濾過し、減圧下で濃縮した。粗残留物を分取HPLCにより精製して、(6−((2−アミノ−3−クロロピリジン−4−イル)チオ)−3−(4−アミノ−4−メチルピペリジン−1−イル)−5−メチルピラジン−2−イル)メタノール(200mg、506μmol、収率13%)を得た。
1H NMR (400 MHz, メタノール-d
4) δ 8.51 (s, 1H), 7.58 - 7.57 (m, 1H), 5.89 - 5.87 (m, 1H), 4.62 (s, 2H), 3.86 - 3.83 (m, 2H), 3.39 - 3.29 (m, 2H), 2.48 (s, 3H), 1.95 - 1.86 (m, 4H), 1.48 (s, 3H). LC-MS (ESI): m/z: [M + H] C
17H
23ClN
6OSの計算値: 395.13; 実測値395.3.
【0524】
〔実施例47〕
1−(5−(2−クロロフェニル)−6−メチルピラジン−2−イル)−4−メチルピペリジン−4−アミンの合成
【化143】
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1−(5−(2−クロロフェニル)−6−メチルピラジン−2−イル)−4−メチルピペリジン−4−アミンは、(2,3−ジクロロフェニル)ボロン酸を(2−クロロフェニル)ボロン酸と置き換えた以外は実施例23と同様の様式で合成した。HPLC精製後、1−(5−(2−クロロフェニル)−6−メチルピラジン−2−イル)−4−メチルピペリジン−4−アミンをそのギ酸塩として単離した。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ 8.32 (s, 1H, HCOOH), 8.22 (d, J = 0.8 Hz, 1H), 7.58 - 7.55 (m, 1H), 7.46 - 7.42 (m, 2H), 7.39 - 7.35 (m, 1H), 3.99 (dt, J = 13.8, 5.2 Hz, 2H), 3.44 (ddd, J = 13.2, 8.6, 4.1 Hz, 2H), 2.15 (s, 3H), 1.72 (dt, J = 11.0, 5.1 Hz, 4H), 1.34 (s, 3H). LC-MS (ESI): m/z: [M + H] C
17H
21ClN
4の計算値: 317.15; 実測値317.53.
【0525】
〔実施例48〕
1−(5−(2−フルオロフェニル)−6−メチルピラジン−2−イル)−4−メチルピペリジン−4−アミンの合成
【化144】
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1−(5−(2−フルオロフェニル)−6−メチルピラジン−2−イル)−4−メチルピペリジン−4−アミンは、(2,3−ジクロロフェニル)ボロン酸を(2−フルオロフェニル)ボロン酸と置き換えた以外は実施例24と同様の様式で合成した。HPLC精製後、1−(5−(2−フルオロフェニル)−6−メチルピラジン−2−イル)−4−メチルピペリジン−4−アミンをそのギ酸塩として単離した。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ 8.32 (s, 1H, HCOOH), 8.22 (d, J = 0.8 Hz, 1H), 7.58 - 7.55 (m, 1H), 7.46 - 7.42 (m, 2H), 7.39 - 7.35 (m, 1H), 3.99 (dt, J = 13.8, 5.2 Hz, 2H), 3.44 (ddd, J = 13.2, 8.6, 4.1 Hz, 2H), 2.15 (s, 3H), 1.72 (dt, J = 11.0, 5.1 Hz, 4H), 1.34 (s, 3H). LC-MS (ESI): m/z: [M + H] C
17H
21FN
4の計算値: 301.18; 実測値301.47.
【0526】
〔実施例49〕
1−(5−(2,3−ジフルオロフェニル)−6−メチルピラジン−2−イル)−4−メチルピペリジン−4−アミンの合成
【化145】
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1−(5−(2,3−ジフルオロフェニル)−6−メチルピラジン−2−イル)−4−メチルピペリジン−4−アミン
1−(5−(2,3−ジフルオロフェニル)−6−メチルピラジン−2−イル)−4−メチルピペリジン−4−アミンは、(2,3−ジクロロフェニル)ボロン酸を(2,3−ジフルオロフェニル)ボロン酸と置き換えた以外は実施例23と同様の様式で合成した。HPLC精製後、1−(5−(2,3−ジフルオロフェニル)−6−メチルピラジン−2−イル)−4−メチルピペリジン−4−アミンをそのギ酸塩として単離した。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ 8.28 (s, 1H), 7.49 (dtd, J = 10.0, 7.9, 1.8 Hz, 1H), 7.35 - 7.2 (m, 2H), 4.04 - 3.93 (m, 2H), 3.48 (dt, J = 13.2, 6.3 Hz, 2H), 2.25 (d, J = 1.7 Hz, 3H), 1.68 (t, J = 5.8 Hz, 4H), 1.32 (s, 3H). LC-MS (ESI): m/z: [M + H] C
17H
20F
2N
4の計算値: 319.17; 実測値319.46.
【0527】
〔実施例50〕
1−(5−(4−クロロフェニル)−6−メチルピラジン−2−イル)−4−メチルピペリジン−4−アミンの合成
【化146】
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1−(5−(4−クロロフェニル)−6−メチルピラジン−2−イル)−4−メチルピペリジン−4−アミンは、(2,3−ジクロロフェニル)ボロン酸を(4−クロロフェニル)ボロン酸と置き換えた以外は実施例24と同様の様式で合成した。HPLC精製後、1−(5−(4−クロロフェニル)−6−メチルピラジン−2−イル)−4−メチルピペリジン−4−アミンをそのギ酸塩として単離した。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 8.24 (s, 1H, HCOOH), 7.58 (d, J = 8.5 Hz, 2H), 7.49 (d, J = 8.5 Hz, 2H), 3.86 (s, 2H), 3.58 - 3.48 (m, 3H), 2.42 (s, 3H), 1.61 (s, 4H), 1.25 (s, 3H). LC-MS (ESI): m/z: [M + H] C
17H
21ClN
4の計算値: 317.15; 実測値317.46.
【0528】
〔実施例51〕
1−(5−(5,6−ジクロロピリジン−3−イル)−6−メチルピラジン−2−イル)−4−メチルピペリジン−4−アミンの合成
【化147】
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1−(5−(5,6−ジクロロピリジン−3−イル)−6−メチルピラジン−2−イル)−4−メチルピペリジン−4−アミンは、(2,3−ジクロロフェニル)ボロン酸を(5,6−ジクロロピリジン−3−イル)ボロン酸と置き換えた以外は実施例24と同様の様式で合成した。HPLC精製後、1−(5−(5,6−ジクロロピリジン−3−イル)−6−メチルピラジン−2−イル)−4−メチルピペリジン−4−アミンをそのギ酸塩として単離した。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 8.59 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 8.30 - 8.28 (m, 2H), 3.93 - 3.83 (m, H), 3.58 (t, J = 7.4 Hz, 2H), 2.46 (d, J = 0.5 Hz, 3H), 1.62 (d, J = 5.6 Hz, 4H), 1.26 (s, 3H). LC-MS (ESI): m/z: [M + H] C
16H
19Cl
2N
5の計算値: 352.10; 実測値352.39.
【0529】
〔実施例52〕
1−(5−(1−(4−クロロフェニル)ビニル)−6−メチルピラジン−2−イル)−4−メチルピペリジン−4−アミンの合成
【化148】
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1−(5−(1−(4−クロロフェニル)ビニル)−6−メチルピラジン−2−イル)−4−メチルピペリジン−4−アミンは、(2,3−ジクロロフェニル)ボロン酸を(1−(4−クロロフェニル)ビニル)ボロン酸と置き換えた以外は実施例24と同様の様式で合成した。HPLC精製後、1−(5−(1−(4−クロロフェニル)ビニル)−6−メチルピラジン−2−イル)−4−メチルピペリジン−4−アミンをそのギ酸塩として単離した。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 8.42 (s, 1H), 8.13 (s, 1H), 7.41 - 7.37 (m, 2H), 7.28 - 7.24 (m, 2H), 5.88 (d, J = 1.0 Hz, 1H), 5.34 (d, J = 1.0 Hz, 1H), 3.69 (dt, J = 12.3, 5.9 Hz, 2H), 3.60 (dt, J = 12.7, 5.5 Hz, 2H), 2.16 (s, 3H), 1.54 (t, J = 5.8 Hz, 4H), 1.18 (s, 3H). LC-MS (ESI): m/z: [M + H] C
19H
23ClN
4の計算値: 343.16; 実測値343.51.
【0530】
〔実施例53〕
8−(5−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−6−メチルピラジン−2−イル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−アミンの合成
【化149】
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8−(5−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−6−メチルピラジン−2−イル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−アミンは、2−メチル−N−((R)−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−イル)プロパン−2−スルフィンアミドをtert−ブチル(8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)カルバメートと置き換えた以外は実施例1と同様の様式で合成した。HPLC精製後、8−(5−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−6−メチルピラジン−2−イル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−アミンをそのギ酸塩として単離した。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 8.37 (s, 1H), 8.14 (d, J = 0.7 Hz, 1H), 7.47 (dd, J = 8.0, 1.4 Hz, 1H), 7.25 (t, J = 8.0 Hz, 1H), 6.79 (dd, J = 8.0, 1.4 Hz, 1H), 4.64 (s, 2H), 3.41 (tt, J = 11.2, 5.6 Hz, 1H), 2.40 (d, J = 0.5 Hz, 3H), 1.98 (dd, J = 8.2, 4.2 Hz, 2H), 1.80 (d, J = 7.3 Hz, 4H), 1.58 - 1.50 (m, 2H). LC-MS (ESI): m/z: [M + H] C
18H
20Cl
2N
4Sの計算値: 395.08; 実測値395.4.
【0531】
〔実施例54〕
2−(5−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−6−メチルピラジン−2−イル)−2−アザスピロ[3.3]ヘプタン−6−アミンの合成
【化150】
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2−(5−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−6−メチルピラジン−2−イル)−2−アザスピロ[3.3]ヘプタン−6−アミンは、2−メチル−N−((R)−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−イル)プロパン−2−スルフィンアミドをtert−ブチル(2−アザスピロ[3.3]ヘプタン−6−イル)カルバメートと置き換えた以外は実施例1と同様の様式で合成した。HPLC精製後、2−(5−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−6−メチルピラジン−2−イル)−2−アザスピロ[3.3]ヘプタン−6−アミンをそのギ酸塩として単離した。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 8.39 (s, 1H, HCOOH), 7.92 (d, J = 0.7 Hz, 1H), 7.56 (t, J = 5.8 Hz, 1H), 7.43 (dt, J = 8.0, 1.1 Hz, 1H), 7.22 (t, J = 8.0 Hz, 1H), 6.67 (dd, J = 8.1, 1.4 Hz, 1H), 3.78 (s, 2H), 3.53 (d, J = 5.8 Hz, 2H), 3.52 - 3.43 (m, 1H), 2.37 (d, J = 1.7 Hz, 3H), 2.26 - 2.19 (m, 2H), 1.84 - 1.75 (m, 2H). LC-MS (ESI): m/z: [M + H] C
17H
18Cl
2N
4Sの計算値: 381.06; 実測値381.41.
【0532】
〔実施例55〕
1−(5−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−6−メチルピラジン−2−イル)アゼパン−4−アミンの合成
【化151】
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1−(5−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−6−メチルピラジン−2−イル)アゼパン−4−アミンは、2−メチル−N−((R)−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−イル)プロパン−2−スルフィンアミドをtert−ブチルアゼパン−4−イルカルバメートと置き換えた以外は実施例1と同様の様式で合成した。HPLC精製後、1−(5−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−6−メチルピラジン−2−イル)アゼパン−4−アミンをそのギ酸塩として単離した。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 8.40 (s, 1H), 8.09 (d, J = 0.7 Hz, 1H), 7.45 (dd, J = 8.0, 1.4 Hz, 1H), 7.24 (t, J = 8.0 Hz, 1H), 6.70 (dd, J = 8.1, 1.4 Hz, 1H), 3.91 - 3.83 (m, 1H), 3.66 (q, J = 4.9 Hz, 2H), 3.52 (ddd, J = 14.6, 9.7, 3.3 Hz, 1H), 3.07 (td, J = 9.8, 8.5, 5.1 Hz, 1H), 2.39 (d, J = 0.5 Hz, 3H), 2.13 - 2.04 (m, 1H), 2.00 - 1.81 (m, 2H), 1.77 - 1.58 (m, 1H), 1.49 - 1.39 (m, 1H) LC-MS (ESI): m/z: [M + H] C
17H
20C
l2N
4Sの計算値: 383.08; 実測値383.33.
【0533】
〔実施例56〕
N−(5−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−6−メチルピラジン−2−イル)−2−アザスピロ[3.4]オクタン−6−アミンの合成
【化152】
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N−(5−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−6−メチルピラジン−2−イル)−2−アザスピロ[3.4]オクタン−6−アミンは、2−メチル−N−((R)−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−イル)プロパン−2−スルフィンアミドをtert−ブチル6−アミノ−2−アザスピロ[3.4]オクタン−2−カルボキシレートと置き換えた以外は実施例1と同様の様式で合成した。HPLC精製後、N−(5−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−6−メチルピラジン−2−イル)−2−アザスピロ[3.4]オクタン−6−アミンをそのギ酸塩として単離した。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 8.44 (s, 1H), 7.82 (d, J = 0.7 Hz, 1H), 7.59 (d, J = 6.7 Hz, 1H), 7.43 (dd, J = 8.0, 1.4 Hz, 1H), 7.23 (t, J = 8.1 Hz, 1H), 6.66 (dd, J = 8.1, 1.4 Hz, 1H), 4.14 (q, J = 6.8 Hz, 1H), 3.80 - 3.64 (m, 4H), 2.36 (d, J = 0.6 Hz, 3H), 2.30 (dd, J = 13.4, 7.4 Hz, 1H), 2.06 -1.97 (m, 2H), 1.92 - 1.72 (m, 2H), 1.55 - 1.46 (m, 1H). LC-MS (ESI): m/z: [M + H] C
18H
20C
l2N
4Sの計算値: 395.08; 実測値395.4.
【0534】
〔実施例57〕
1−(5−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−6−メチルピラジン−2−イル)−1,4−ジアゼパンの合成
【化153】
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1−(5−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−6−メチルピラジン−2−イル)−1,4−ジアゼパンは、2−メチル−N−((R)−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−イル)プロパン−2−スルフィンアミドをtert−ブチル1,4−ジアゼパン−1−カルボキシレートと置き換えた以外は実施例1と同様の様式で合成した。HPLC精製後、1−(5−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−6−メチルピラジン−2−イル)−1,4−ジアゼパンをそのギ酸塩として単離した。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 8.32 (s, 1H), 8.09 (s, 1H), 7.45 (dd, J = 8.0, 1.4 Hz, 1H), 7.2 (td, J = 8.0, 1.3 Hz, 1H), 6.70 (dd, J = 8.0, 1.4 Hz, 1H), 3.75 (dt, J = 12.2, 5.5 Hz, 4H), 2.99 (d, J = 6.5 Hz, 2H), 2.82 (d, J = 5.8 Hz, 2H), 2.38 (d, J = 1.2 Hz, 3H), 1.85 (d, J = 7.9 Hz, 2H). LC-MS (ESI): m/z: [M + H] C
16H
18C
l2N
4Sの計算値: 369.06; 実測値369.34.
【0535】
〔実施例58〕
7−(5−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−6−メチルピラジン−2−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノナン−2−アミンの合成
【化154】
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7−(5−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−6−メチルピラジン−2−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノナン−2−アミンは、2−メチル−N−((R)−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−イル)プロパン−2−スルフィンアミドをtert−ブチル(7−アザスピロ[3.5]ノナン−2−イル)カルバメートと置き換えた以外は実施例1と同様の様式で合成した。HPLC精製後、7−(5−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−6−メチルピラジン−2−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノナン−2−アミンをそのギ酸塩として単離した。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 8.40 (s, 1H), 8.23 (s, 1H), 7.46 (dd, J = 8.0, 1.4 Hz, 1H), 7.23 (t, J = 8.1 Hz, 1H), 6.72 (dd, J = 8.0, 1.4 Hz, 1H), 3.66 - 3.49 (m, 5H), 2.37 (s, 3H), 2.21 - 2.11 (m, 2H), 1.75 (dd, J = 11.5, 8.7 Hz, 2H), 1.59 (dt, J = 14.2, 5.6 Hz, 4H) LC-MS (ESI): m/z: [M + H] C
19H
22C
l2N
4Sの計算値: 409.09; 実測値409.46.
【0536】
〔実施例59〕
N−(2−(アゼチジン−3−イル)エチル)−5−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−6−メチルピラジン−2−アミンの合成
【化155】
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N−(2−(アゼチジン−3−イル)エチル)−5−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−6−メチルピラジン−2−アミンは、2−メチル−N−((R)−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−イル)プロパン−2−スルフィンアミドをtert−ブチル3−(2−アミノエチル)アゼチジン−1−カルボキシレートと置き換えた以外は実施例1と同様の様式で合成した。HPLC精製後、N−(2−(アゼチジン−3−イル)エチル)−5−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−6−メチルピラジン−2−アミンをそのギ酸塩として単離した。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 8.42 (s, 1H), 7.84 (d, J = 0.8 Hz, 1H), 7.56 (t, J = 5.7 Hz, 1H), 7.43 (dd, J = 8.0, 1.4 Hz, 1H), 7.22 (t, J = 8.0 Hz, 1H), 6.65 (dd, J = 8.1, 1.4 Hz, 1H), 3.90 - 3.82 (m, 2H), 3.61 - 3.53 (m, 2H), 3.25 (q, J = 6.5 Hz, 2H), 2.80 (p, J = 7.7 Hz, 1H), 2.36 (d, J = 0.6 Hz, 3H), 1.85 (q, J = 7.1 Hz, 2H). LC-MS (ESI): m/z: [M + H] C
16H
18C
l2N
4Sの計算値: 369.06; 実測値369.34.
【0537】
〔実施例60〕
N−((2−アザスピロ[3.3]ヘプタン−6−イル)メチル)−5−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−6−メチルピラジン−2−アミンの合成
【化156】
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N−((2−アザスピロ[3.3]ヘプタン−6−イル)メチル)−5−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−6−メチルピラジン−2−アミンは、2−メチル−N−((R)−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−イル)プロパン−2−スルフィンアミドをtert−ブチル6−(アミノメチル)−2−アザスピロ[3.3]ヘプタン−2−カルボキシレートと置き換えた以外は実施例1と同様の様式で合成した。HPLC精製後、N−((2−アザスピロ[3.3]ヘプタン−6−イル)メチル)−5−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−6−メチルピラジン−2−アミンをそのギ酸塩として単離した。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 10.71 (s, 1H), 10.13 (d, J = 0.7 Hz, 1H), 9.83 (t, J = 5.6 Hz, 1H), 9.72 (dd, J = 8.0, 1.4 Hz, 1H), 9.51 (t, J = 8.0 Hz, 1H), 8.93 (dd, J = 8.1, 1.4 Hz, 1H), 6.05 (d, J = 29.9 Hz, 4H), 5.59 - 5.54 (m, 2H), 4.64 (d, J = 0.6 Hz, 3H), 4.58 - 4.52 (m, 2H), 4.20 (dd, J = 12.3, 7.2 Hz, 2H). LC-MS (ESI): m/z: [M + H] C
18H
20Cl
2N
4Sの計算値: 395.08; 実測値395.4.
【0538】
〔実施例61〕
5−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−6−メチル−N−(ピロリジン−3−イルメチル)ピラジン−2−アミンの合成
【化157】
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5−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−6−メチル−N−(ピロリジン−3−イルメチル)ピラジン−2−アミンは、2−メチル−N−((R)−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−イル)プロパン−2−スルフィンアミドをtert−ブチル3−(アミノメチル)ピロリジン−1−カルボキシレートと置き換えた以外は実施例1と同様の様式で合成した。HPLC精製後、5−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−6−メチル−N−(ピロリジン−3−イルメチル)ピラジン−2−アミンをそのギ酸塩として単離した。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 8.41 (s, 1H), 7.88 (d, J = 0.7 Hz, 1H), 7.71 (t, J = 5.6 Hz, 1H), 7.43 (dd, J = 8.0, 1.4 Hz, 1H), 7.22 (t, J = 8.0 Hz, 1H), 6.66 (dd, J = 8.1, 1.4 Hz, 1H), 3.40 - 3.27 (m, 2H), 3.23 - 3.09 (m, 2H), 3.02 (q, J = 9.3, 8.7 Hz, 1H), 2.81 (dd, J = 11.3, 7.0 Hz, 1H), 2.36 (d, J = 0.6 Hz, 3H), 1.99 (td, J = 12.9, 7.4 Hz, 1H), 1.65 - 1.54 (m, 1H). LC-MS (ESI): m/z: [M + H] C
16H
18Cl
2N
4Sの計算値: 369.06; 実測値369.34.
【0539】
〔実施例62〕
N
1−(5−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−6−メチルピラジン−2−イル)ブタン−1,4−ジアミンの合成
【化158】
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N
1−(5−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−6−メチルピラジン−2−イル)ブタン−1,4−ジアミンは、2−メチル−N−((R)−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−イル)プロパン−2−スルフィンアミドをtert−ブチル(4−アミノブチル)カルバメートと置き換えた以外は実施例1と同様の様式で合成した。HPLC精製後、N
1−(5−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−6−メチルピラジン−2−イル)ブタン−1,4−ジアミンをそのギ酸塩として単離した。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 8.45 (s, 1H), 7.86 (d, J = 0.8 Hz, 1H), 7.64 (t, J = 5.5 Hz, 1H), 7.43 (dd, J = 8.0, 1.4 Hz, 1H), 7.22 (t, J = 8.1 Hz, 1H), 6.64 (dd, J = 8.1, 1.4 Hz, 1H), 3.35 - 3.26 (m, 2H), 2.75 (t, J = 6.7 Hz, 2H), 2.36 (d, J = 0.6 Hz, 3H), 1.58 (p, J = 4.1, 3.4 Hz, 4H). LC-MS (ESI): m/z: [M + H] C
15H
18Cl
2N
4Sの計算値: 357.06; 実測値357.43.
【0540】
〔実施例63〕
5−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−6−メチル−N−(ピペリジン−4−イルメチル)ピラジン−2−アミンの合成
【化159】
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5−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−6−メチル−N−(ピペリジン−4−イルメチル)ピラジン−2−アミンは、2−メチル−N−((R)−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−イル)プロパン−2−スルフィンアミドをtert−ブチル4−(アミノメチル)ピペリジン−1−カルボキシレートと置き換えた以外は実施例1と同様の様式で合成した。HPLC精製後、5−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−6−メチル−N−(ピペリジン−4−イルメチル)ピラジン−2−アミンをそのギ酸塩として単離した。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 8.41 (s, 1H), 7.87 (d, J = 0.7 Hz, 1H), 7.59 (t, J = 5.7 Hz, 1H), 7.43 (dd, J = 8.0, 1.4 Hz, 1H), 7.22 (t, J = 8.0 Hz, 1H), 6.65 (dd, J = 8.1, 1.4 Hz, 1H), 3.20 (t, J = 6.0 Hz, 2H), 3.10 (d, J = 12.4 Hz, 2H), 2.68 - 2.59 (m, 2H), 2.35 (d, J = 0.6 Hz, 3H), 1.75 (d, J = 12.9 Hz, 3H), 1.22 (q, J = 12.7 Hz, 2H). LC-MS (ESI): m/z: [M + H] C
17H
20Cl
2N
4Sの計算値: 383.08; 実測値383.41.
【0541】
〔実施例64〕
N
1−(5−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−6−メチルピラジン−2−イル)プロパン−1,3−ジアミンの合成
【化160】
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N
1−(5−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−6−メチルピラジン−2−イル)プロパン−1,3−ジアミンは、2−メチル−N−((R)−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−イル)プロパン−2−スルフィンアミドをtert−ブチル(3−アミノプロピル)カルバメートと置き換えた以外は実施例1と同様の様式で合成した。HPLC精製後、N
1−(5−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−6−メチルピラジン−2−イル)プロパン−1,3−ジアミンをそのギ酸塩として単離した。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 8.42 (s, 1H), 7.86 (d, J = 0.7 Hz, 1H), 7.70 (t, J = 5.6 Hz, 1H), 7.44 (dd, J = 8.0, 1.4 Hz, 1H), 7.22 (t, J = 8.0 Hz, 1H), 6.65 (dd, J = 8.1, 1.4 Hz, 1H), 3.36 (q, J = 6.5 Hz, 2H), 2.81 (dd, J = 8.2, 6.4 Hz, 2H), 2.37 (d, J = 0.6 Hz, 3H), 1.80 (p, J = 7.0 Hz, 2H). LC-MS (ESI): m/z: [M + H] C
14H
16Cl
2N
4Sの計算値: 343.05; 実測値343.37.
【0542】
〔実施例65〕
(1R,3R,5S)−N−(5−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−6−メチルピラジン−2−イル)−9−メチル−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−アミンの合成
【化161】
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(1R,3R,5S)−N−(5−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−6−メチルピラジン−2−イル)−9−メチル−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−アミンの合成は、2−メチル−N−((R)−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−イル)プロパン−2−スルフィンアミドを(1R,3R,5S)−9−メチル−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−アミンと置き換えた以外は実施例1と同様の様式で合成した。HPLC精製後、(1R,3R,5S)−N−(5−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−6−メチルピラジン−2−イル)−9−メチル−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−アミンの合成をそのギ酸塩として単離した。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 8.21 (s, 1H), 7.79 (d, J = 0.7 Hz, 1H), 7.42 (dd, J = 8.0, 1.4Hz, 1H), 7.32 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.22 (t, J = 8.1 Hz, 1H), 6.65 (dd, J = 8.1, 1.3 Hz, 1H), 3.00 (d, J = 11.2 Hz, 2H), 2.41 (s, 3H), 2.36 (d, J = 0.6 Hz, 3H), 2.34 - 2.26 (m, 2H), 2.01 - 1.85 (m, 3H), 1.46 (d, J = 11.3 Hz, 1H), 1.35 - 1.26 (m, 2H), 0.93 (d, J = 11.9 Hz, 2H). LC-MS (ESI): m/z: [M + H] C
20H
24Cl
2N
4Sの計算値: 423.11; 実測値423.45.
【0543】
〔実施例66〕
N−(5−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−6−メチルピラジン−2−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−アミンの合成
【化162】
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N−(5−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−6−メチルピラジン−2−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−アミンは、2−メチル−N−((R)−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−イル)プロパン−2−スルフィンアミドをtert−ブチル8−アミノ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−カルボキシレートと置き換えた以外は実施例1と同様の様式で合成した。HPLC精製後、N−(5−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−6−メチルピラジン−2−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−アミンをそのギ酸塩として単離した。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 8.36 (s, 1H), 8.06 (s, 1H), 7.72 (d, J = 6.0 Hz, 1H), 7.44 (dd, J = 8.0, 1.4 Hz, 1H), 7.24 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 6.68 (dd, J = 8.1, 1.4 Hz, 1H), 3.92 - 3.85 (m, 1H), 3.13 (d, J = 12.7 Hz, 2H), 2.56 (d, J = 14.3 Hz, 2H), 2.36 (s, 3H), 2.18 (s, 2H), 1.85 - 1.71 (m, 4H). LC-MS (ESI): m/z: [M + H] C
18H
20Cl
2N
4Sの計算値: 395.08; 実測値395.4.
【0544】
〔実施例67〕
(1R,5S,6S)−3−(5−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−6−メチルピラジン−2−イル)−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−6−アミンの合成
【化163】
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(1R,5S,6S)−3−(5−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−6−メチルピラジン−2−イル)−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−6−アミンは、2−メチル−N−((R)−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−イル)プロパン−2−スルフィンアミドをExo−6−(boc−アミノ)−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサンと置き換えた以外は実施例1と同様の様式で合成した。HPLC精製後、(1R,5S,6S)−3−(5−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−6−メチルピラジン−2−イル)−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−6−アミンをそのギ酸塩として単離した。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 8.20 (s, 1H, HCOOH), 7.85 (d, J = 0.7 Hz, 1H), 7.44 (dd, J = 8.0, 1.4 Hz, 1H), 7.22 (t, J = 8.0 Hz, 1H), 6.67 (dd, J = 8.0, 1.4 Hz, 1H), 3.67 (d, J = 10.9 Hz, 2H), 3.52 -3.46 (m, 2H), 2.37 (d, J = 0.5 Hz, 3H), 2.06 (t, J = 2.2 Hz, 1H), 1.73 - 1.66 (m, 2H). LC-MS (ESI): m/z: [M + H] C
16H
16Cl
2N
4Sの計算値: 367.05; 実測値367.35.
【0545】
〔実施例68〕
(3R,4S)−4−(((5−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−6−メチルピラジン−2−イル)アミノ)メチル)ピペリジン−3−オールの合成
【化164】
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(3R,4S)−4−(((5−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−6−メチルピラジン−2−イル)アミノ)メチル)ピペリジン−3−オールは、2−メチル−N−((R)−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−イル)プロパン−2−スルフィンアミドをtert−ブチル(3R,4S)−4−(アミノメチル)−3−ヒドロキシピペリジン−1−カルボキシレートと置き換えた以外は実施例1と同様の様式で合成した。HPLC精製後、(3R,4S)−4−(((5−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−6−メチルピラジン−2−イル)アミノ)メチル)ピペリジン−3−オールをそのギ酸塩として単離した。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 8.37 (s, 1H), 7.89 (d, J = 0.7 Hz, 1H), 7.66 (d, J = 6.1 Hz, 1H), 7.43 (dd, J = 8.0, 1.4 Hz, 1H), 7.22 (t, J = 8.0 Hz, 1H), 6.66 (dd, J = 8.1, 1.4 Hz, 1H), 3.84 (s, 1H), 3.34 - 3.19 (m, 2H), 3.11 - 2.99 (m, 2H), 2.84 (dd, J = 12.9, 1.7 Hz, 1H), 2.71 (td, J = 12.6, 3.5 Hz, 1H), 2.36 (d, J = 0.6 Hz, 3H), 1.84 (dt, J = 11.8, 4.4 Hz, 1H), 1.58 (dtd, J = 37.2, 13.3, 3.8 Hz, 2H). LC-MS (ESI): m/z: [M + H] C
17H
20Cl
2N
4OSの計算値: 399.07; 実測値399.39.
【0546】
〔実施例69〕
(1R,3R)−N
1−(5−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−6−メチルピラジン−2−イル)シクロペンタン−1,3−ジアミンの合成
【化165】
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(1R,3R)−N
1−(5−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−6−メチルピラジン−2−イル)シクロペンタン−1,3−ジアミンは、2−メチル−N−((R)−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−イル)プロパン−2−スルフィンアミドをtert−ブチル((1S,3S)−3−アミノシクロペンチル)カルバメートと置き換えた以外は実施例1と同様の様式で合成した。HPLC精製後、(1R,3R)−N
1−(5−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−6−メチルピラジン−2−イル)シクロペンタン−1,3−ジアミンをそのギ酸塩として単離した。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 8.44 (s, 1H), 7.83 (d, J = 0.7 Hz, 1H), 7.65 (d, J = 6.9 Hz, 1H), 7.43 (dd, J = 8.0, 1.4 Hz, 1H), 7.22 (t, J = 8.0 Hz, 1H), 6.66 (dd, J = 8.1, 1.4 Hz, 1H), 4.35 (h, J = 6.6 Hz, 1H), 3.59 (p, J = 6.7 Hz, 1H), 2.36 (s, 3H), 2.20 - 2.11 (m, 1H), 2.11 - 2.02 (m, 1H), 1.99 - 1.91 (m, 1H), 1.85 (ddd, J = 13.6, 7.7, 5.8 Hz, 1H), 1.53 (td, J = 13.7, 7.0 Hz, 2H). LC-MS (ESI): m/z: [M + H] C
16H
18Cl
2N
4Sの計算値: 369.06; 実測値369.34.
【0547】
〔実施例70〕
N−(5−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−6−メチルピラジン−2−イル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−アミンの合成
【化166】
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N−(5−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−6−メチルピラジン−2−イル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−アミンは、2−メチル−N−((R)−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−イル)プロパン−2−スルフィンアミドをtert−ブチル3−アミノ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボキシレートと置き換えた以外は実施例1と同様の様式で合成した。HPLC精製後、N−(5−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−6−メチルピラジン−2−イル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−アミンをそのギ酸塩として単離した。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 8.40 (s, 1H), 7.83 (s, 1H), 7.48 (d, J = 7.3 Hz, 1H), 7.43 (ddd, J = 8.0, 3.2, 1.3 Hz, 1H), 7.22 (td, J = 8.0, 2.9 Hz, 1H), 6.66 (ddd, J = 15.0, 8.1, 1.4 Hz, 1H), 4.14 (d, J = 12.4 Hz, 1H), 3.75 (s, 2H), 2.36 (d, J = 3.6 Hz, 3H), 2.18 (t, J = 10.7 Hz, 2H), 2.01 - 1.76 (m, 6H), 1.60 (t, J = 12.2 Hz, 1H). LC-MS (ESI): m/z: [M + H] C
18H
20Cl
2N
4Sの計算値: 39508; 実測値395.4.
【0548】
〔実施例71〕
N
1−(5−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−6−メチルピラジン−2−イル)エタン−1,2−ジアミンの合成
【化167】
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N
1−(5−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−6−メチルピラジン−2−イル)エタン−1,2−ジアミンは、2−メチル−N−((R)−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−イル)プロパン−2−スルフィンアミドをtert−ブチル(2−アミノエチル)カルバメートと置き換えた以外は実施例1と同様の様式で合成した。HPLC精製後、N
1−(5−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−6−メチルピラジン−2−イル)エタン−1,2−ジアミンをそのギ酸塩として単離した。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 8.37 (s, 1H), 7.87 (d, J = 0.7 Hz, 1H), 7.85 (d, J = 6.1 Hz, 1H), 7.44 (dd, J = 8.0, 1.4 Hz, 1H), 7.22 (t, J = 8.1 Hz, 1H), 6.67 (dd, J = 8.1, 1.4 Hz, 1H), 3.46 (q, J = 6.0 Hz, 2H), 2.91 (t, J = 6.2 Hz, 2H), 2.37 (d, J = 0.6 Hz, 3H). LC-MS (ESI): m/z: [M + H] C
13H
14Cl
2N
4Sの計算値: 329.03; 実測値329.3.
【0549】
〔実施例72〕
5−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−6−メチル−N−(ピペラジン−2−イルメチル)ピラジン−2−アミンの合成
【化168】
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5−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−6−メチル−N−(ピペラジン−2−イルメチル)ピラジン−2−アミンは、2−メチル−N−((R)−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−イル)プロパン−2−スルフィンアミドをジ−tert−ブチル2−(アミノメチル)ピペラジン−1,4−ジカルボキシレートと置き換えた以外は実施例1と同様の様式で合成した。HPLC精製後、5−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−6−メチル−N−(ピペラジン−2−イルメチル)ピラジン−2−アミンをそのギ酸塩として単離した。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 8.34 (s, 1H), 7.89 (s, 1H), 7.67 (s, 1H), 7.44 (dd, J = 8.0, 1.4 Hz, 1H), 7.22 (t, J = 8.0 Hz, 1H), 6.67 (dd, J = 8.1, 1.4 Hz, 1H), 3.32 (td, J = 6.1, 2.0 Hz, 2H), 3.11 - 2.90 (m, 4H), 2.80 - 2.65 (m, 2H), 2.37 (s, 3H). LC-MS (ESI): m/z: [M + H] C
16H
19Cl
2N
5Sの計算値: 384.07; 実測値384.37.
【0550】
〔実施例73〕
(R)−8−(5−(2,3−ジクロロピリジン−4−イル)−6−メチルピラジン−2−イル)−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−アミンの合成
【化169】
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(R)−8−(5−(2,3−ジクロロピリジン−4−イル)−6−メチルピラジン−2−イル)−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−アミンは、(2,3−ジクロロフェニル)ボロン酸を(2,3−ジクロロピリジン−4−イル)ボロン酸と置き換えた以外は実施例23と同様の様式で合成した。HPLC精製後、(R)−8−(5−(2,3−ジクロロピリジン−4−イル)−6−メチルピラジン−2−イル)−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−アミンをそのギ酸塩として単離した。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 8.45 (d, J = 4.9 Hz, 1H), 8.38 (s, 1H), 8.24 (d, J = 0.7 Hz, 1H), 7.52 (d, J = 4.9 Hz, 1H), 4.30 - 4.16 (m, 2H), 3.18 - 3.05 (m, 2H), 2.89 (t, J = 7.2 Hz, 1H), 2.17 (d, J = 0.6 Hz, 3H), 1.93 (dt, J = 12.9, 6.6 Hz, 1H), 1.85 - 1.77 (m, 1H), 1.73 - 1.41 (m, 5H), 1.40 - 1.25 (m, 2H), 1.10 (s, 2H). LC-MS (ESI): m/z: [M + H] C
19H
23Cl
2N
5の計算値: 392.13; 実測値392.44.
【0551】
〔実施例74〕
1−(5−(2,3−ジクロロピリジン−4−イル)−6−メチルピラジン−2−イル)−4−メチルピペリジン−4−アミンの合成
【化170】
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1−(5−(2,3−ジクロロピリジン−4−イル)−6−メチルピラジン−2−イル)−4−メチルピペリジン−4−アミンは、(2,3−ジクロロフェニル)ボロン酸を(2,3−ジクロロピリジン−4−イル)ボロン酸と置き換えた以外は実施例24と同様の様式で合成した。HPLC精製後、1−(5−(2,3−ジクロロピリジン−4−イル)−6−メチルピラジン−2−イル)−4−メチルピペリジン−4−アミンをそのギ酸塩として単離した。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 8.46 (d, J = 4.9 Hz, 1H), 8.39 (s, 1H), 8.26 (d, J = 0.8 Hz, 1H), 7.52 (d, J = 4.9 Hz, 1H), 3.95 (ddd, J = 13.7, 6.2, 4.3 Hz, 2H), 3.52 (ddd, J = 13.0, 8.2, 4.2 Hz, 2H), 2.18 (d, J = 0.5 Hz, 3H), 1.69 (qt, J = 12.9, 6.4 Hz, 4H), 1.31 (s, 3H). LC-MS (ESI): m/z: [M + H] C
16H
19Cl
2N
5の計算値: 352.10; 実測値352.39.
【0552】
〔実施例75〕
(R)−(3−(1−アミノ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)−6−(2,3−ジメトキシフェニル)−5−メチルピラジン−2−イル)メタノールの合成
【化171】
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(R)−(3−(1−アミノ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)−6−(2,3−ジメトキシフェニル)−5−メチルピラジン−2−イル)メタノールは、(2,3−ジクロロフェニル)ボロン酸を(2,3−ジメトキシフェニル)ボロン酸と置き換えた以外は実施例29、実施例30、および実施例32と同様の様式で合成した。HPLC精製後、(R)−(3−(1−アミノ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)−6−(2,3−ジメトキシフェニル)−5−メチルピラジン−2−イル)メタノールをそのギ酸塩として単離した。
1H NMR (500 MHz, メタノール-d
4) δ 8.57 (s, 1H), 7.19 (dd, J = 8.2, 7.5 Hz, 1H), 7.14 (dd, J = 8.3, 1.7 Hz, 1H), 6.90 (dd, J = 7.5, 1.7 Hz, 1H), 4.70 (s, 2H), 3.93 (s, 3H), 3.72 - 3.61 (m, 2H), 3.61 (s, 3H), 3.21 (t, J = 6.8 Hz, 1H), 3.13 (tdd, J = 12.0, 2.9, 1.6 Hz, 2H), 2.29 (s, 3H), 2.27 - 2.14 (m, 1H), 1.98 - 1.76 (m, 5H), 1.72 (dt, J = 12.7, 6.5 Hz, 1H), 1.63 - 1.52 (m, 2H). LC-MS (ESI): m/z: [M + H] C
23H
32N
4O
3の計算値: 413.25; 実測値413.60.
【0553】
〔実施例76〕
(R)−(3−(1−アミノ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)−6−(2−クロロ−6−メトキシピリジン−3−イル)−5−メチルピラジン−2−イル)メタノールの合成
【化172】
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(R)−(3−(1−アミノ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)−6−(2−クロロ−6−メトキシピリジン−3−イル)−5−メチルピラジン−2−イル)メタノールは、(2,3−ジクロロフェニル)ボロン酸を(2−クロロ−6−メトキシピリジン−3−イル)ボロン酸と置き換えた以外は実施例29、実施例30、および実施例32と同様の様式で合成した。HPLC精製後、(R)−(3−(1−アミノ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)−6−(2−クロロ−6−メトキシピリジン−3−イル)−5−メチルピラジン−2−イル)メタノールをそのギ酸塩として単離した。
1H NMR (500 MHz, メタノール-d
4) δ 8.57 (s, 1H), 7.73 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 6.90 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 4.69 (s, 2H), 3.99 (s, 3H), 3.71 (dd, J = 26.0, 13.2 Hz, 2H), 3.18 - 3.08 (m, 3H), 2.31 (s, 3H), 2.24 - 2.14 (m, 1H), 1.89 (ddq, J = 17.3, 9.0, 4.5 Hz, 3H), 1.84 - 1.72 (m, 3H), 1.71 - 1.61 (m, 1H), 1.54 (dd, J = 24.8, 13.0 Hz, 2H). LC-MS (ESI): m/z: [M + H] C
21H
28ClN
5O
2の計算値: 418.19; 実測値418.56.
【0554】
〔実施例77〕
(R)−(3−(1−アミノ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)−6−(2,3−ジクロロピリジン−4−イル)−5−メチルピラジン−2−イル)メタノールの合成
【化173】
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(R)−(3−(1−アミノ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)−6−(2,3−ジクロロピリジン−4−イル)−5−メチルピラジン−2−イル)メタノールは、(2,3−ジクロロフェニル)ボロン酸を(2,3−ジクロロピリジン−4−イル)ボロン酸と置き換えた以外は実施例29、実施例30、および実施例32と同様の様式で合成した。HPLC精製後、(R)−(3−(1−アミノ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)−6−(2,3−ジクロロピリジン−4−イル)−5−メチルピラジン−2−イル)メタノールをそのギ酸塩として単離した。
1H NMR (500 MHz, メタノール-d
4) δ 8.57 (s, 1H), 8.43 (d, J = 4.8 Hz, 1H), 7.47 (d, J = 4.8 Hz, 1H), 4.70 (s, 2H), 3.84 (t, J = 6.8 Hz, 1H), 3.78 (d, J = 13.5 Hz, 1H), 3.23 (t, J = 6.9 Hz, 1H), 3.20 - 3.12 (m, 2H), 2.30 (s, 3H), 2.27 - 2.19 (m, 1H), 1.96 - 1.68 (m, 7H), 1.65 - 1.51 (m, 2H), 1.20 (s, 1H). LC-MS (ESI): m/z: [M + H] C
20H
25Cl
2N
5Oの計算値: 422.14; 実測値422.41.
【0555】
〔実施例78〕
(R)−3−(1−アミノ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)−6−(2,3−ジクロロフェニル)−N−ヒドロキシ−5−メチルピラジン−2−カルボキサミドの合成
【化174】
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(R)−3−(1−アミノ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)−6−(2,3−ジクロロフェニル)−N−ヒドロキシ−5−メチルピラジン−2−カルボキサミドは、酢酸アンモニウムをヒドロキシルアミンと置き換えた以外は実施例30と同様の様式で合成した。HPLC精製後、(R)−3−(1−アミノ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)−6−(2,3−ジクロロフェニル)−N−ヒドロキシ−5−メチルピラジン−2−カルボキサミドをそのギ酸塩として単離した。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 8.39 (s, 1H), 7.72 (dd, J = 8.0, 1.6 Hz, 1H), 7.47 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 7.41 (dd, J = 7.6, 1.6 Hz, 1H), 4.01 - 3.86 (m, 2H), 3.17 - 3.06 (m, 2H), 2.91 (t, J = 6.9 Hz, 1H), 2.18 (s, 3H), 2.02 - 1.89 (m, 1H), 1.83 - 1.73 (m, 1H), 1.73 - 1.41 (m, 5H), 1.31 (dd, J = 36.2, 13.3 Hz, 3H). LC-MS (ESI): m/z: [M + H] C
21H
25Cl
2N
5O
2の計算値: 450.14; 実測値450.53.
【0556】
〔実施例79〕
(3−((R)−1−アミノ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)−6−(2,3−ジクロロフェニル)−5−メチルピラジン−2−イル)(2−(ヒドロキシメチル)ピロリジン−1−イル)メタノンの合成
【化175】
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(3−((R)−1−アミノ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)−6−(2,3−ジクロロフェニル)−5−メチルピラジン−2−イル)(2−(ヒドロキシメチル)ピロリジン−1−イル)メタノンは、酢酸アンモニウムをピロリジン−2−イルメタノールと置き換えた以外は実施例30と同様の様式で合成した。HPLC精製後、(3−((R)−1−アミノ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)−6−(2,3−ジクロロフェニル)−5−メチルピラジン−2−イル)(2−(ヒドロキシルメチル)ピロリジン−1−イル)メタノンをそのギ酸塩として単離した。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 8.37 (s, 1H), 7.72 (dt, J = 7.9, 1.4 Hz, 1H), 7.47 (td, J = 7.8, 3.8 Hz, 1H), 7.44 - 7.38 (m, 1H), 4.12 - 3.94 (m, 2H), 3.88 (dd, J = 26.8, 13.4 Hz, 1H), 3.67 (dd, J = 10.3, 3.7 Hz, 1H), 3.44 - 3.32 (m, 3H), 3.17 - 3.03 (m, 2H), 2.87 (q, J = 6.6 Hz, 1H), 2.18 (d, J = 1.2 Hz, 3H), 1.92 (dq, J = 13.5, 5.5, 4.7 Hz, 5H), 1.77 (dt, J = 12.7, 8.6 Hz, 2H), 1.71 - 1.52 (m, 1H), 1.52 - 1.38 (m, 1H), 1.30 (dd, J = 32.6, 13.2 Hz, 2H). LC-MS (ESI): m/z: [M + H] C
26H
33Cl
2N
5O
2の計算値: 518.20; 実測値518.55.
【0557】
〔実施例80〕
3−((R)−1−アミノ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)−6−(2,3−ジクロロフェニル)−5−メチル−N−(テトラヒドロフラン−3−イル)ピラジン−2−カルボキサミドの合成
【化176】
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3−((R)−1−アミノ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)−6−(2,3−ジクロロフェニル)−5−メチル−N−(テトラヒドロフラン−3−イル)ピラジン−2−カルボキサミドは、酢酸アンモニウムをテトラヒドロフラン−3−オールと置き換えた以外は実施例30と同様の様式で合成した。HPLC精製後、3−((R)−1−アミノ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)−6−(2,3−ジクロロフェニル)−5−メチル−N−(テトラヒドロフラン−3−イル)ピラジン−2−カルボキサミドをそのギ酸塩として単離した。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 10.95 (d, J = 6.6 Hz, 1H), 10.66 (s, 1H), 10.01 (dd, J = 7.9, 1.7 Hz, 1H), 9.76 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 9.72 (dd, J = 7.6, 1.7 Hz, 1H), 6.70 - 6.59 (m, 1H), 6.21 - 6.03 (m, 5H), 5.97 (td, J = 8.1, 5.8 Hz, 1H), 5.84 (ddd, J = 8.9, 4.2, 1.7 Hz, 1H), 5.39 (t, J = 12.7 Hz, 2H), 5.17 (t, J = 7.0 Hz, 1H), 4.47 (s, 3H), 4.41 (dq, J = 12.6, 7.7 Hz, 1H), 4.28 - 4.11 (m, 2H), 4.10 - 4.01 (m, 1H), 4.01 - 3.66 (m, 4H), 3.59 (dd, J = 32.2, 13.4 Hz, 2H). LC-MS (ESI): m/z: [M + H] C
25H
31Cl
2N
5O
2の計算値: 504.19; 実測値504.56.
【0558】
〔実施例81〕
(R)−(3−(1−アミノ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)−6−(2,3−ジクロロフェニル)−5−メチルピラジン−2−イル)(3−ヒドロキシ−3−(トリフルオロメチル)アゼチジン−1−イル)メタノンの合成
【化177】
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(R)−(3−(1−アミノ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)−6−(2,3−ジクロロフェニル)−5−メチルピラジン−2−イル)(3−ヒドロキシ−3−(トリフルオロメチル)アゼチジン−1−イル)メタノンは、酢酸アンモニウムを3−(トリフルオロメチル)アゼチジン−3−オールと置き換えた以外は実施例30と同様の様式で合成した。HPLC精製後、(R)−(3−(1−アミノ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)−6−(2,3−ジクロロフェニル)−5−メチルピラジン−2−イル)(3−ヒドロキシ−3−(トリフルオロメチル)アゼチジン−1−イル)メタノンをそのギ酸塩として単離した。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 8.38 (s, 1H), 7.73 (dd, J = 7.3, 2.3 Hz, 1H), 7.51 - 7.44 (m, 2H), 4.34 (dd, J = 10.6, 6.0 Hz, 1H), 4.27 (dt, J = 11.2, 1.3 Hz, 1H), 4.23 (d, J = 10.7 Hz, 1H), 4.04 (d, J = 11.2 Hz, 1H), 3.82 (dt, J = 47.5, 15.2 Hz, 2H), 3.19 - 3.04 (m, 2H), 2.91 (t, J = 7.0 Hz, 1H), 2.20 (s, 3H), 1.93 (dt, J = 16.6, 6.7 Hz, 1H), 1.83 - 1.40 (m, 5H), 1.40 - 1.25 (m, 2H). LC-MS (ESI): m/z: [M + H] C
25H
28Cl
2F
3N
5O
2の計算値: 558.16; 実測値558.51.
【0559】
〔実施例82〕
6−(4−(アミノメチル)−4−メチルピペリジン−1−イル)−3−(2,3−ジクロロフェニル)ピラジン−2−カルボニトリルの合成
【化178】
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6−(4−(アミノメチル)−4−メチルピペリジン−1−イル)−3−(2,3−ジクロロフェニル)ピラジン−2−カルボニトリルは、tert−ブチル(4−メチルピペリジン−4−イル)カルバメートをtert−ブチル((4−メチルピペリジン−4−イル)メチル)カルバメート塩酸塩と置き換えた以外は実施例26と同様の様式で合成した。
1H NMR (500 MHz, クロロホルム-d) δ 8.37 (s, 1H), 7.60 (dd, J = 7.6, 2.0 Hz, 1H), 7.42 - 7.30 (m, 2H), 4.07 - 4.02 (m, 2H), 3.54 - 3.48 (m, 2H), 2.89 (s, 2H), 1.77 - 1.55 (m, 4H), 1.27 (s, 3H). LC-MS (ESI): m/z: [M + H] C
18H
19Cl
2N
5の計算値: 376.10; 実測値376.38.
【0560】
〔実施例83〕
4−アミノ−1−(5−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−6−メチルピラジン−2−イル)−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキサミドの合成
【化179】
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【0561】
ステップ1. メチル4−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−1−(5−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−6−メチルピラジン−2−イル)ピペリジン−4−カルボキシレートの合成
バイアルに、5−クロロ−2−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−3−メチルピラジン(450mg、1.47mmol、1当量)、4−N−Boc−アミノピペリジン−4−カルボン酸メチルエステルヘミオキサレート(667mg、2.20mmol、1.5当量)、ジイソプロピルエチルアミン(894μL、5.14mmol、3.5当量)、DMA(7.35mL)、および撹拌子を入れて、不均一混合物を得た。バイアルを100℃の加熱ブロックに入れ、16時間撹拌し、その後、冷却した反応混合物を酢酸エチル(15mL)および水(15mL)に注ぎ入れた。分離した有機相を水(1×15mL)で洗浄し、合わせた水相を酢酸エチル(1×10mL)で逆抽出した。合わせた有機部分をクエン酸(0.2N、3×20mL)、水(1×20mL)、およびブライン(1×20mL)で順次洗浄した。洗浄した有機溶液をMgSO
4で脱水し、濾過し、減圧下で濃縮して、メチル4−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−1−(5−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−6−メチルピラジン−2−イル)ピペリジン−4−カルボキシレート(739mg、95%)を黄色泡状物として得、これをさらに精製することなく次のステップで直接使用した。LC−MS(ESI):m/z:C
23H
28Cl
2N
4O
4Sの[M+H]計算値:527.12;実測値527.35。
【0562】
ステップ2. 4−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−1−(5−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−6−メチルピラジン−2−イル)ピペリジン−4−カルボン酸の合成
テトラヒドロフラン(7.2mL)中のメチル4−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−1−(5−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−6−メチルピラジン−2−イル)ピペリジン−4−カルボキシレート(737mg、1.39mmol、1当量)の溶液に、水酸化ナトリウム(2N、2.08mL、4.17mmol、3当量)を添加した。得られた溶液を室温で1時間撹拌した後、これを50℃に加温し、3.5時間撹拌した。この後、反応混合物のpHを1N HClの滴下添加によりpH=4に慎重に調整し、次いで水(25mL)および酢酸エチル(25mL)を添加した。層を分離し、水相を酢酸エチル(2×15mL)およびジクロロメタン(2×15mL)で順次抽出した。合わせた有機抽出物をMgSO
4で脱水し、濾過し、減圧下で濃縮して、4−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−1−(5−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−6−メチルピラジン−2−イル)ピペリジン−4−カルボン酸(600mg、84%)を薄黄褐色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。LC−MS(ESI):m/z:C
22H
26Cl
2N
4O
4Sの[M+H]計算値:513.11;実測値513.44。
【0563】
ステップ3. tert−ブチル(1−(5−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−6−メチルピラジン−2−イル)−4−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)カルバモイル)ピペリジン−4−イル)カルバメートの合成
バイアルに、テトラヒドロ−2H−ピラン−4−アミン(14.4mg、0.1427mmol、1.2当量)、4−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−1−(5−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−6−メチルピラジン−2−イル)ピペリジン−4−カルボン酸(61.1mg、0.1190mmol、1.0当量)、ジイソプロピルエチルアミン(45.5μL、0.2618mmol、2.2当量)、DMA(1.19mL)、および撹拌子を入れた。この溶液に、HATU(54.2mg、0.1427mmol、1.2当量)を添加し、得られた混合物を6時間撹拌した。この後、反応混合物を水(15mL)および酢酸エチル(15mL)で希釈した。層を分離し、有機相を0.2N HCl(3×10mL)、水(1×10mL)、およびブライン(3×10mL)で順次洗浄した。次いで、洗浄した溶液をMgSO
4で脱水し、濾過し、濃縮して、tert−ブチル(1−(5−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−6−メチルピラジン−2−イル)−4−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)カルバモイル)ピペリジン−4−イル)カルバメート(63mg、88%)を透明膜として得、これをさらに精製することなく次のステップで直接使用した。LC−MS(ESI):m/z:C
27H
35Cl
2N
5O
4Sの[M+H]計算値:596.18;実測値596.55。
【0564】
ステップ4. 4−アミノ−1−(5−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−6−メチルピラジン−2−イル)−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキサミドの合成
ジオキサン(1mL)中のtert−ブチル(1−(5−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−6−メチルピラジン−2−イル)−4−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)カルバモイル)ピペリジン−4−イル)カルバメート(63mg、0.1056mmol、1当量)の溶液に、ジオキサン中HCl(4N、2mL)を添加した。得られた溶液を50℃に加温し、30分間撹拌した。次いで、混合物を減圧下で濃縮し、粗生成物を分取HPLCにより精製して、4−アミノ−1−(5−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−6−メチルピラジン−2−イル)−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキサミド(20mg、38%)を得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ 8.25 (s, 1H), 7.89 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.47 (dd, J = 8.0, 1.4 Hz, 1H), 7.25 (t, J = 8.0 Hz, 1H), 6.74 (dd, J = 8.0, 1.4 Hz, 1H), 4.15 (dt, J = 13.4, 4.0 Hz, 2H), 3.83 (m, 2H), 3.78 - 3.69 (m, 1H), 3.43 - 3.35 (m, 4H), 2.39 (s, 3H), 1.93 (m, 2H), 1.71 - 1.63 (m, 2H), 1.53 - 1.33 (m, 4H). LC-MS (ESI): m/z: [M + H] C
22H
27Cl
2N
5O
2Sの計算値: 496.13; 実測値496.56.
【0565】
〔実施例84〕
4−アミノ−N−シクロブチル−1−(5−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−6−メチルピラジン−2−イル)ピペリジン−4−カルボキサミドの合成
【化180】
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4−アミノ−N−シクロブチル−1−(5−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−6−メチルピラジン−2−イル)ピペリジン−4−カルボキサミドは、テトラヒドロ−2H−ピラン−4−アミンをシクロブタンアミン塩酸塩と置き換えた以外は実施例83と同様の様式で合成した。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ 8.24 (s, 1H), 8.13 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.47 (dd, J = 8.0, 1.4 Hz, 1H), 7.25 (t, J = 8.0 Hz, 1H), 6.74 (dd, J = 8.0, 1.4 Hz, 1H), 4.22 - 4.07 (m, 3H), 3.37 (m, 2H), 2.39 (s, 3H), 2.15 (m, 2H), 2.02 - 1.79 (m, 4H), 1.69 - 1.55 (m, 2H), 1.39 (d, J = 13.4 Hz, 2H). LC-MS (ESI): m/z: [M + H] C
21H
25Cl
2N
5OSの計算値: 466.12; 実測値466.52.
【0566】
〔実施例85〕
4−アミノ−1−(5−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−6−メチルピラジン−2−イル)ピペリジン−4−カルボキサミドの合成
【化181】
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【0567】
ステップ1. tert−ブチル(4−カルバモイル−1−(5−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−6−メチルピラジン−2−イル)ピペリジン−4−イル)カルバメートの合成
バイアルに、4−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−1−(5−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−6−メチルピラジン−2−イル)ピペリジン−4−カルボン酸(100mg、0.1947mmol、1当量)、DMA(1.94mL)、および撹拌子を入れた。得られた溶液を氷浴中で冷却し、1,1’−カルボニルジイミダゾール(47.3mg、0.2920mmol、1.5当量)を添加した。30分後、酢酸アンモニウム(75.0mg、0.9735mmol、5当量)を添加し、溶液を室温に加温した。追加のCDI(31mg、0.194mmol、1当量)および酢酸アンモニウム(38mg、0.4930mmol、2.5当量)を3.5時間後に添加した。72時間後、反応混合物を水(15mL)および酢酸エチル(15mL)で希釈した。層を分離し、有機相を0.2N HCl(3×10mL)、水(1×10mL)、飽和NaHCO
3(1×10mL)、およびブライン(1×10mL)で順次洗浄した。次いで、洗浄した有機溶液をMgSO
4で脱水し、濾過し、減圧下で濃縮した。次いで、粗残留物をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、tert−ブチル(4−カルバモイル−1−(5−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−6−メチルピラジン−2−イル)ピペリジン−4−イル)カルバメート(51mg、51%)を白色固体として得た。LC−MS(ESI):m/z:C
22H
27Cl
2N
5O
3Sの[M+H]計算値:512.12;実測値512.40。
【0568】
ステップ2. 4−アミノ−1−(5−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−6−メチルピラジン−2−イル)ピペリジン−4−カルボキサミドの合成
ジオキサン(1mL)中のtert−ブチル(4−カルバモイル−1−(5−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−6−メチルピラジン−2−イル)ピペリジン−4−イル)カルバメート(51mg、0.09952mmol、1当量)の溶液に、ジオキサン中HCl(4N、2mL)を添加した。次いで、得られた溶液を50℃に加温し、30分間撹拌した。次いで、混合物を冷却し、減圧下で濃縮した。次いで、粗残留物を分取HPLCにより精製して、4−アミノ−1−(5−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−6−メチルピラジン−2−イル)ピペリジン−4−カルボキサミド(26mg、64%)をそのギ酸塩として得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ 8.25 (s, 1H), 8.20 (s, 1H), 7.50 - 7.40 (m, 2H), 7.25 (t, J = 8.0 Hz, 1H), 7.02 (s, 1H), 6.74 (dd, J = 8.0, 1.4 Hz, 1H), 4.16 - 4.03 (m, 2H), 3.46 - 3.31 (m, 2H), 2.39 (s, 3H), 1.92 (ddd, J = 13.4, 11.6, 4.4 Hz, 2H), 1.45 (d, J = 13.5 Hz, 2H). LC-MS (ESI): m/z: [M + H] C
17H
19Cl
2N
5OSの計算値: 412.07; 実測値412.42.
【0569】
〔実施例86〕
(R)−2−((3−(1−アミノ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)−6−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−5−メチルピラジン−2−イル)アミノ)エタン−1−オールの合成
【化182】
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【0570】
ステップ1. tert−ブチル(R)−(8−(5−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−3−((2−ヒドロキシエチル)アミノ)−6−メチルピラジン−2−イル)−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−イル)カルバメートの合成
不活性雰囲気下、20℃でN,N−ジメチルアセトアミド(2mL)中のtert−ブチル(R)−(8−(3−ブロモ−5−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−6−メチルピラジン−2−イル)−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−イル)カルバメート(50mg、0.08299mmol、1当量)の溶液に、DIPEA(13.7μL、0.08299mmol、1当量)を添加した。次いで、得られた混合物を120℃に加温し、12時間撹拌した。この後、反応物を冷却し、減圧下で濃縮して、tert−ブチル(R)−(8−(5−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−3−((2−ヒドロキシエチル)アミノ)−6−メチルピラジン−2−イル)−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−イル)カルバメート(40mg、0.0687mmol)を薄黄色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。LC−MS(ESI):m/z:C
27H
37Cl
2N
5O
3Sの[M+H]計算値:582.20;実測値582.63。
【0571】
ステップ2. (R)−2−((3−(1−アミノ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)−6−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−5−メチルピラジン−2−イル)アミノ)エタン−1−オールの合成
MeOH(2mL)中のtert−ブチル(R)−(8−(5−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−3−((2−ヒドロキシエチル)アミノ)−6−メチルピラジン−2−イル)−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−イル)カルバメート(40mg、0.0687mmol、1当量)の溶液に、HCl(ジオキサン中4.0M、1mL)を添加した。得られた混合物を20℃で1時間撹拌した。次いで、反応混合物を減圧下で濃縮し、このようにして得られた粗残留物を分取HPLCにより精製して、(R)−2−((3−(1−アミノ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)−6−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−5−メチルピラジン−2−イル)アミノ)エタン−1−オール(3.0mg、収率7.5%)を固体として得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ 8.44 (s, 1H), 7.82 (d, J = 0.7 Hz, 1H), 7.59 (d, J = 6.7 Hz, 1H), 7.43 (dd, J = 8.0, 1.4 Hz, 1H), 3.72 - 3.61 (m, 2H), 3.61 (m, 2H), 3.56 (t, J = 6.8 Hz, 1H), 3.45 (tdd, J = 12.0, 2.9, 1.6 Hz, 2H), 2.29 (s, 3H), 2.27 - 2.14 (m, 1H), 1.98 - 1.76 (m, 5H), 1.72 (dt, J = 12.7, 6.5 Hz, 1H), 1.63 - 1.52 (m, 2H). LC-MS (ESI): m/z: [M + H] C
22H
29Cl
2N
5OSの計算値: 482.15; 実測値482.53.
【0572】
〔実施例87〕
(R)−2−(3−(1−アミノ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)−6−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−5−メチルピラジン−2−イル)プロパン−2−オールの合成
【化183】
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tert−ブチル(8−(3−ブロモ−5−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−6−メチルピラジン−2−イル)−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−イル)カルバメート(22mg、36.5μmol、1当量)の溶液を、THF(0.3ml)に溶解し、−25℃に冷却し、イソプロピルマグネシウムクロリドリチウムクロリド錯体(THF中1.3M、56.1μL、73.0μmol、2当量)を滴下添加した。この添加が完了したら、反応物を2.5時間にわたって0℃に加温した。この後、溶液を−25℃に冷却し、追加のイソプロピルマグネシウムクロリドリチウムクロリド錯体(THF中1.3M、56.1μL、73.0μmol、2当量)を添加した。得られた混合物を、アセトン(26.7μL、365μmol、10当量)を添加した後1時間にわたって−15℃に加温し、反応物を0℃に加温した。1時間後、混合物をNaHCO
3水溶液(5mL)に注ぎ入れ、EtOAc(5×2mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をシリカゲルのプラグに通過させ(EtOAcで溶出)、濾液を減圧下で濃縮した。得られた粗残留物をMeOH(2mL)に溶解し、HCl(ジオキサン中4M、1mL)を添加した。反応物を室温で2時間撹拌した。この後、溶媒を減圧下で除去し、粗生成物を分取HPLCにより精製して、(R)−2−(3−(1−アミノ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)−6−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−5−メチルピラジン−2−イル)プロパン−2−オール(3.9mg、収率22%)を白色非晶質固体として得た。(R)−2−(3−(1−アミノ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)−6−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−5−メチルピラジン−2−イル)プロパン−2−オールをそのギ酸塩として単離した。
1H NMR (500 MHz, メタノール-d
4) δ 8.60 (s, 1H), 7.66 (dd, J = 8.1, 1.5 Hz, 1H), 7.61 (dd, J = 7.8, 1.5 Hz, 1H), 7.37 (t, J = 7.9 Hz, 1H), 3.24 - 3.14 (m, 3H), 3.05 - 2.96 (m, 2H), 2.56 (s, 3H), 2.23 (t, J = 7.5 Hz, 1H), 2.10 - 2.02 (m, 1H), 1.93 - 1.52 (m, 8H), 1.26 (d, J = 1.2 Hz, 6H). LC-MS (ESI): m/z: [M + H] C
23H
30Cl
2N
4OSの計算値: 481.15; 実測値481.47.
【0573】
〔実施例88〕
1−(3−((R)−1−アミノ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)−6−(2,3−ジクロロフェニル)−5−メチルピラジン−2−イル)エタン−1−オールの合成
【化184】
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【0574】
ステップ1. tert−ブチル(R)−(8−(5−(2,3−ジクロロフェニル)−3−(メトキシ(メチル)カルバモイル)−6−メチルピラジン−2−イル)−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−イル)カルバメートの合成
23℃でDCM(0.5mL)中の(R)−3−(1−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)−6−(2,3−ジクロロフェニル)−5−メチルピラジン−2−カルボン酸(66mg、123μmol、1当量)の溶液に、N,O−ジメチルヒドロキシルアミン塩酸塩(13.9mg、143μmol、1.2当量)、1−[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−b]ピリジニウム3−オキシドヘキサフルオロホスフェート(54.3mg、143μmol、1.2当量)、およびジイソプロピルエチルアミン(64.3μL、369μmol、3当量)を順次添加した。得られた混合物を40分間撹拌した後、水(3mL)およびブライン(3mL)を添加し、水相をEtOAc(5×2mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をシリカゲルのプラグに通過させ、濾液を減圧下で濃縮した。得られた粗物質(75mg)をさらに精製することなく次のステップで使用した。LC−MS(ESI):m/z:C
28H
37Cl
2N
5O
4の[M+H]計算値:578.22;実測値578.56。
【0575】
ステップ2. tert−ブチル(R)−(8−(3−アセチル−5−(2,3−ジクロロフェニル)−6−メチルピラジン−2−イル)−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−イル)カルバメートの合成
テトラヒドロフラン(2mL)中の粗製のtert−ブチル(8−(5−(2,3−ジクロロフェニル)−3−(メトキシ(メチル)カルバモイル)−6−メチルピラジン−2−イル)−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−イル)カルバメート(75mg、129μmol、1当量)の溶液を、−78℃に冷却した。冷却したら、メチルマグネシウムブロミド(ジエチルエーテル中3M、215μL、645μmol、5当量)を滴下添加し、反応物を0℃に加温した。45分間撹拌した後、塩化アンモニウム水溶液(10mL)を添加し、得られた二相混合物をEtOAc(5×3mL)で抽出した。合わせた有機画分をシリカゲルのプラグに通過させ、減圧下で濃縮した。このようにして得られた粗物質(13mg)をさらに精製することなく次のステップで使用した。LC−MS(ESI):m/z:C
27H
34Cl
2N
4O
3の[M+H]計算値:533.20;実測値533.57。
【0576】
ステップ3. 1−(3−((R)−1−アミノ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)−6−(2,3−ジクロロフェニル)−5−メチルピラジン−2−イル)エタン−1−オールの合成
MeOH(0.45mL)中の(R)−tert−ブチル(8−(3−アセチル−5−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−6−メチルピラジン−2−イル)−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−イル)カルバメート(13mg、22.9μmol、1当量)の溶液を、0℃に冷却した。冷却したら、水素化ホウ素ナトリウム(2.59mg、68.6μmol、3当量)を一度に添加し、得られた混合物を15分間撹拌した。この後、飽和NaHCO
3水溶液(5mL)を添加し、得られた二相混合物をEtOAc(5×2mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をシリカゲルのプラグに通過させ(EtOAcで溶出)、濾液を減圧下で濃縮した。得られた残留物をMeOH(2mL)に溶解し、HCl(ジオキサン中4M、1mL)を添加した。得られた混合物を室温で2時間撹拌し、その後、溶媒を減圧下で除去した。このようにして得られた粗残留物を分取HPLCにより精製して、1−(3−((R)−1−アミノ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)−6−(2,3−ジクロロフェニル)−5−メチルピラジン−2−イル)エタン−1−オール(3ステップにわたって2.0mg、収率4%)を白色非晶質固体として得た。1−(3−((R)−1−アミノ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)−6−(2,3−ジクロロフェニル)−5−メチルピラジン−2−イル)エタン−1−オールをそのギ酸塩として単離した。
1H NMR (500 MHz, メタノール-d
4) δ 8.58 (s, 1H), 7.66 (dd, J = 7.9, 1.5 Hz, 1H), 7.44 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 7.37 (dd, J = 7.6, 1.6 Hz, 1H), 5.16 (q, J = 6.4 Hz, 1H), 3.74 (dd, J = 24.3, 10.8 Hz, 1H), 3.57 - 3.47 (m, 1H), 3.29 - 3.25 (m, 1H), 3.24 - 3.18 (m, 1H), 3.11 (s, 1H), 2.29 (s, 3H), 2.28 - 2.20 (m, 2H), 2.01 - 1.71 (m, 6H), 1.61 (q, J = 14.8, 13.7 Hz, 2H), 1.53 (d, J = 6.3 Hz, 3H). LC-MS (ESI): m/z: [M + H] C
22H
28Cl
2N
4Oの計算値: 435.16; 実測値435.51.
【0577】
〔実施例89〕
(3−(4−アミノ−4−メチルピペリジン−1−イル)−6−(3−クロロ−2−メトキシピリジン−4−イル)−5−メチルピラジン−2−イル)メタノールの合成
【化185】
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【0578】
ステップ1. エチル5−メチル−3−オキソ−3,4−ジヒドロピラジン−2−カルボキシレートの合成
500mLのフラスコに、エタノール(216mL)およびプロパン−1,2−ジアミン(11.1mL、131mmol、1.01当量)を入れ、得られた透明無色溶液を0℃に冷却した。冷却したら、2−オキソマロン酸ジエチル(20mL、130mmol、1.0当量)を溶液に滴下して添加し、冷却浴を取り外し、反応物を室温に加温した。2時間撹拌した後、透明無色溶液は濃厚な乳白色混合物になった。この時点で、フラスコに還流冷却器を取り付け、反応物を95℃に加温した。次いで、反応混合物を24時間撹拌放置し、その後、溶液を室温に冷却し、減圧下で濃縮して、暗橙色油状物を得た。次いで、この油状物を最少量のDCMで希釈し、シリカゲルプラグに通過させ、所望の生成物を含有する濾液を減圧下で濃縮して、明橙色固体を得た。この固体をMTBEで摩砕して、エチル5−メチル−3−オキソ−3,4−ジヒドロピラジン−2−カルボキシレート(4.27g、23.4mmol、18%)をサーモン色固体として得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ 7.35 (br s, 1H), 4.26 (q, J = 7.1 Hz, 2H), 2.24 (s, 3H), 1.27 (t, J = 7.1 Hz, 3H).
【0579】
ステップ2. エチル6−ブロモ−5−メチル−3−オキソ−3,4−ジヒドロピラジン−2−カルボキシレートの合成
500mLのフラスコに、エチル5−メチル−3−オキソ−3,4−ジヒドロピラジン−2−カルボキシレート(3g、16.4mmol、1当量)およびDMF(65.6mL)を不活性雰囲気下で入れ、得られた溶液を0℃に冷却した。冷却したら、NBS(3.06g、17.2mmol、1.05当量)を一度に添加し、冷却浴を取り外した。1時間撹拌した後、反応物を水(150mL)および酢酸エチル(200mL)で希釈した。層を分離し、次いで、得られた有機溶液を水(150mL)、1/2飽和ブライン(2×150mL)、およびブライン(2×150mL)で順次洗浄した。次いで、有機溶液を硫酸マグネシウムで脱水し、濾過し、濃縮して、エチル6−ブロモ−5−メチル−3−オキソ−3,4−ジヒドロピラジン−2−カルボキシレート(3.77g、14.4mmol、88.0%)を淡黄色固体として得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ 4.30 (q, J = 7.1 Hz, 2H), 2.49 - 2.41 (br s, 3H), 1.29 (t, J = 7.1 Hz, 3H).
【0580】
ステップ3. エチル6−ブロモ−3−クロロ−5−メチルピラジン−2−カルボキシレートの合成
500mLのフラスコに、トリフェニルホスフィン(18.0g、68.7mmol、3当量)および1,4−ジオキサン(228mL)を入れて、透明無色溶液を得た。次いで、N−クロロスクシンイミド(9.32g、69.8mmol、3.05当量)をこの溶液に添加し、得られた混合物を30分間撹拌放置した。この後、溶液は濃厚な白色スラリーになった。次いで、エチル6−ブロモ−5−メチル−3−オキソ−3,4−ジヒドロピラジン−2−カルボキシレート(6g、22.9mmol、1当量)をこのスラリーに一度に添加し、得られた混合物を100℃に加温し、1時間撹拌放置した。この後、混合物は褐色/黒色になった。次いで、反応物を室温に冷却し、トリエチルアミン(57mL)を添加し、得られた混合物を濃縮して濃厚な黒色油状物を得た。この粗物質をDCMに溶解し、シリカゲルプラグに通過させて、油状褐色固体を生成した。この固体をシリカゲルクロマトグラフィーによりさらに精製して、エチル6−ブロモ−3−クロロ−5−メチルピラジン−2−カルボキシレート(5.20g、18.6mmol、81.2%)を橙色油状物として得、これがゆっくりと結晶化して、橙色固体を得た。
1H NMR (500 MHz, クロロホルム-d) δ 4.50 - 4.45 (m, 2H), 2.72 (s, 3H), 1.43 (t, J = 7.1 Hz, 3H).
【0581】
ステップ4. エチル3−クロロ−6−(3−クロロ−2−メトキシピリジン−4−イル)−5−メチルピラジン−2−カルボキシレートの合成
(3−クロロ−2−メトキシピリジン−4−イル)ボロン酸(209mg、1.12mmol、1.5当量)、炭酸カリウム(415mg、3.01mmol、4当量)、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)、ジクロロメタンとの錯体(122mg、150μmol、0.2当量)およびメチル6−ブロモ−3−クロロ−5−メチルピラジン−2−カルボキシレート(200mg、753μmol、1当量)を秤量して、撹拌子およびスクリューキャップセプタムを備えた40mLバイアルに入れた。次いで、反応容器を不活性雰囲気下に置き、脱気したMeCN(7.52mL)および水(50μL)をバイアルに添加した。混合物を、100℃で予熱した加熱ブロックに入れ、1時間激しく撹拌した。この後、粗反応混合物をシリカゲルプラグに通して濾過した(EtOAcで溶出)。濾液を減圧下で濃縮して、粗製のエチル3−クロロ−6−(3−クロロ−2−メトキシピリジン−4−イル)−5−メチルピラジン−2−カルボキシレート(555mg)を得、これをさらに精製することなく次のステップで直接使用した。LC−MS(ESI):m/z:C
14H
13Cl
2N
3O
3の[M+H]計算値:342.03;実測値342.22。
【0582】
ステップ5. エチル3−(4−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−4−メチルピペリジン−1−イル)−6−(3−クロロ−2−メトキシピリジン−4−イル)−5−メチルピラジン−2−カルボキシレートの合成
DMA(4mL)中のtert−ブチル(4−メチルピペリジン−4−イル)カルバメート(555mg、2.59mmol、5当量)の溶液に、エチル3−クロロ−6−(3−クロロ−2−メトキシピリジン−4−イル)−5−メチルピラジン−2−カルボキシレート(170mg、518μmol、1当量)およびジイソプロピルエチルアミン(45.1μL、259μmol、0.5当量)を順次添加した。次いで、混合物を100℃に加温し、30分間撹拌した。この後、反応混合物をEtOAc(10mL)で希釈し、飽和NaHCO
3水溶液(15mL)、水(10mL)、およびブライン(10mL)で順次洗浄した。合わせた水性洗液をEtOAc(3×15mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をシリカのプラグに通過させ、濾液を減圧下で濃縮して、粗製のエチル3−(4−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−4−メチルピペリジン−1−イル)−6−(3−クロロ−2−メトキシピリジン−4−イル)−5−メチルピラジン−2−カルボキシレート(411mg)を得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。LC−MS(ESI):m/z:C
25H
34ClN
5O
5の[M+H]計算値:520.22;実測値520.62。
【0583】
ステップ6. (3−(4−アミノ−4−メチルピペリジン−1−イル)−6−(3−クロロ−2−メトキシピリジン−4−イル)−5−メチルピラジン−2−イル)メタノールの合成
DCM(12mL)中のエチル3−(4−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−4−メチルピペリジン−1−イル)−6−(3−クロロ−2−メトキシピリジン−4−イル)−5−メチルピラジン−2−カルボキシレート(411mg、790μmol、1当量)の溶液を、−78℃に冷却した。この冷却溶液に、水素化ジイソブチルアルミニウム(2.37mL、2.37mmol、3当量)を滴下して添加した。得られた混合物を−78℃で10分間撹拌した後、これを0℃に加温し、20分間撹拌した。この後、反応混合物を−78℃に冷却し、冷飽和ロッシェル塩水溶液(150mL)に注ぎ入れた。混合物を室温で1時間激しく撹拌し、次いでEtOAc(5×15mL)で抽出した。合わせた抽出物をシリカゲルのプラグに通して濾過し、濾液を減圧下で濃縮した。このようにして得られた粗残留物をMeOH(2mL)に溶解し、HCl(ジオキサン中4M、1mL)を添加した。反応物を室温で2時間撹拌した後、溶媒を減圧下で除去した。次いで、粗残留物を分取HPLCにより精製して、(3−(4−アミノ−4−メチルピペリジン−1−イル)−6−(3−クロロ−2−メトキシピリジン−4−イル)−5−メチルピラジン−2−イル)メタノール(3ステップにわたって30.0mg、収率7%)を白色非晶質固体として得た。(3−(4−アミノ−4−メチルピペリジン−1−イル)−6−(3−クロロ−2−メトキシピリジン−4−イル)−5−メチルピラジン−2−イル)メタノールをそのギ酸塩として単離した。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ 8.39 (s, 1H), 8.25 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 7.12 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 4.54 (s, 2H), 4.04 (s, 3H), 3.61 (dd, J = 12.8, 6.2 Hz, 2H), 3.39 - 3.34 (m, 2H), 2.24 (s, 3H), 1.74 (d, J = 5.7 Hz, 4H), 1.30 (s, 3H). LC-MS (ESI): m/z: [M + H] C
18H
24ClN
5O
2の計算値: 378.16; 実測値378.30.
【0584】
〔実施例90〕
(R)−(3−(1−アミノ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)−6−(3−クロロ−2−メトキシピリジン−4−イル)−5−メチルピラジン−2−イル)メタノールの合成
【化186】
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(R)−(3−(1−アミノ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)−6−(3−クロロ−2−メトキシピリジン−4−イル)−5−メチルピラジン−2−イル)メタノールは、tert−ブチル(4−メチルピペリジン−4−イル)カルバメートを(R)−2−メチル−N−((R)−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−イル)プロパン−2−スルフィンアミドと置き換えた以外は実施例89と同様の様式で合成した。HPLC精製後、(R)−(3−(1−アミノ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)−6−(3−クロロ−2−メトキシピリジン−4−イル)−5−メチルピラジン−2−イル)メタノールをそのギ酸塩として単離した。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ 8.40 (s, 1H), 8.25 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 7.13 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 4.54 (s, 2H), 4.03 (s, 3H), 3.81 - 3.72 (m, 2H), 3.10 - 3.03 (m, 2H), 2.93 (t, J = 7.1 Hz, 1H), 2.23 (s, 3H), 2.03 - 1.27 (m, 10H). LC-MS (ESI): m/z: [M + H] C
21H
28ClN
5O
2の計算値: 418.19; 実測値418.56.
【0585】
〔実施例91〕
(R)−(3−(1−アミノ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)−6−(2−メトキシピリジン−3−イル)−5−メチルピラジン−2−イル)メタノールの合成
【化187】
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(R)−(3−(1−アミノ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)−6−(2−メトキシピリジン−3−イル)−5−メチルピラジン−2−イル)メタノールは、tert−ブチル(4−メチルピペリジン−4−イル)カルバメートおよび(3−クロロ−2−メトキシピリジン−4−イル)ボロン酸をそれぞれ(R)−2−メチル−N−((R)−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−イル)プロパン−2−スルフィンアミド(2−メトキシピリジン−3−イル)ボロン酸と置き換えた以外は実施例89と同様の様式で合成した。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ 8.29 (dd, J = 5.0, 2.0 Hz, 1H), 7.78 (dd, J = 7.3, 1.9 Hz, 1H), 7.16 (dd, J = 7.3, 5.0 Hz, 1H), 4.54 (s, 2H), 3.90 (s, 3H), 3.67 (dd, J = 21.2, 13.4 Hz, 2H), 3.02 (t, J = 12.6 Hz, 2H), 2.93 - 2.89 (m, 1H), 2.23 (s, 3H), 1.94 (s, 1H), 1.84 - 1.30 (m, 9H). LC-MS (ESI): m/z: [M + H] C
21H
29N
5O
2の計算値: 384.24; 実測値384.29.
【0586】
〔実施例92〕
(R)−(3−(1−アミノ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)−6−(6−クロロ−2−メトキシピリジン−3−イル)−5−メチルピラジン−2−イル)メタノールの合成
【化188】
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(R)−(3−(1−アミノ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)−6−(6−クロロ−2−メトキシピリジン−3−イル)−5−メチルピラジン−2−イル)メタノールは、tert−ブチル(4−メチルピペリジン−4−イル)カルバメートおよび(3−クロロ−2−メトキシピリジン−4−イル)ボロン酸をそれぞれ(R)−2−メチル−N−((R)−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−イル)プロパン−2−スルフィンアミドおよび(6−クロロ−2−メトキシピリジン−3−イル)ボロン酸と置き換えた以外は実施例89と同様の様式で合成した。HPLC精製後、(R)−(3−(1−アミノ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)−6−(6−クロロ−2−メトキシピリジン−3−イル)−5−メチルピラジン−2−イル)メタノールをそのギ酸塩として単離した。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ 8.37 (s, 1H), 7.82 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 7.25 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 4.50 (s, 2H), 3.88 (s, 3H), 3.66 (dd, J = 24.2, 13.1 Hz, 2H), 2.99 (t, J = 12.5 Hz, 3H), 2.95 - 2.90 (m, 1H), 2.20 (s, 3H), 1.93 (d, J = 18.5 Hz, 1H), 1.81 - 1.26 (m, 8H). LC-MS (ESI): m/z: [M + H] C
21H
28ClN
5O
2の計算値: 418.19; 実測値418.49.
【0587】
〔実施例93〕
(R)−8−(5−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−6−(トリフルオロメチル)ピラジン−2−イル)−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−アミンの合成
【化189】
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【0588】
ステップ1. (R)−N−((R)−8−(5−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−6−(トリフルオロメチル)ピラジン−2−イル)−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−イル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミドの合成
バイアルに、(R)−N−((R)−8−(5−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−6−ヨードピラジン−2−イル)−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−イル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(69.5mg、0.1086mmol、1当量)、(1,10−フェナントロリン)(トリフルオロメチル)銅(I)(67.9mg、0.2172mmol、2当量)、および撹拌子を入れた。DMF(543μL)を添加し、バイアルを50℃の油浴に終夜入れた。次いで、反応混合物をエチルエーテル(10mL)で希釈し、セライトのパッドに通して濾過した。濾液を濃縮し、得られた残留物を酢酸エチル(15mL)に再溶解し、水(1×10mL)およびブライン(1×10mL)で洗浄し、MgSO
4で脱水し、濾過し、減圧下で濃縮して、(R)−N−((R)−8−(5−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−6−(トリフルオロメチル)ピラジン−2−イル)−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−イル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド50mgを得、これを次のステップで直接使用した。LC−MS(ESI):m/z:C
24H
29Cl
2F
3N
4OSの[M+H]計算値:581.11;実測値581.45。
【0589】
ステップ2. (R)−8−(5−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−6−(トリフルオロメチル)ピラジン−2−イル)−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−アミンの合成
ジオキサン(1mL)中の(R)−N−((R)−8−(5−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−6−(トリフルオロメチル)ピラジン−2−イル)−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−イル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミドの溶液に、ジオキサン中HCl(4M、3mL)を添加した。得られた溶液を50℃で45分間撹拌した。次いで、混合物を減圧下で濃縮し、粗生成物を分取HPLCにより精製して、(R)−8−(5−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−6−(トリフルオロメチル)ピラジン−2−イル)−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−アミン(2ステップにわたって1.6mg、3%)をそのギ酸塩として得た。
1H NMR (500 MHz, メタノール-d
4) δ 8.57 (s, 1H), 8.40 (s, 1H), 7.45 (dd, J = 8.0, 1.4 Hz, 1H), 7.20 (t, J = 8.0 Hz, 1H), 7.01 (dd, J = 8.0, 1.4 Hz, 1H), 4.37 (dd, J = 34.8, 13.6 Hz, 2H), 3.30 - 3.20 (m, 2H), 3.06 (m, 1H), 2.17 (m, 1H), 2.01 - 1.71 (m, 5H), 1.71 - 1.41 (m, 3H). LC-MS (ESI): m/z: [M + H] C
20H
21Cl
2F
3N
4Sの計算値: 477.08; 実測値477.40.
【0590】
【表61】
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【表62】
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【表63】
[この文献は図面を表示できません]
【表64】
[この文献は図面を表示できません]
【表65】
[この文献は図面を表示できません]
【表66】
[この文献は図面を表示できません]
【表67】
[この文献は図面を表示できません]
【表68】
[この文献は図面を表示できません]
【表69】
[この文献は図面を表示できません]
【表70】
[この文献は図面を表示できません]
【表71】
[この文献は図面を表示できません]
【表72】
[この文献は図面を表示できません]
【0591】
実施例113および139〜141の合成
〔実施例113〕
(R)−8−(5−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−6−メチル−3−(1H−ピラゾール−5−イル)ピラジン−2−イル)−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−アミンの合成
【化190】
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【0592】
ステップ1. tert−ブチル((1R)−8−(5−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−6−メチル−3−(1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)−1H−ピラゾール−5−イル)ピラジン−2−イル)−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−イル)カルバメートの合成。
バイアルに、(R)−tert−ブチル(8−(3−ブロモ−5−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−6−メチルピラジン−2−イル)−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−イル)カルバメート(55mg、0.0913mmol)(実施例43と同様の様式で合成した)、1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール(51mg、0.183mmol)、Pd(dppf)Cl
2・DCM(14.9mg、0.0183mmol、0.2当量)、炭酸カリウム(50.4mg、0.365mmol)およびCH
3CN(912μL)を入れた。得られたスラリーを脱気し、100℃に終夜加熱した。反応混合物を濾過し、減圧下で濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、tert−ブチル((1R)−8−(5−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−6−メチル−3−(1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)−1H−ピラゾール−5−イル)ピラジン−2−イル)−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−イル)カルバメート18mg(29%)を得た。LC−MS(ESI):m/z:C
33H
42Cl
2N
6O
3Sの[M+H]計算値:673.2;実測値673.7。
【0593】
ステップ2. (R)−8−(5−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−6−メチル−3−(1H−ピラゾール−5−イル)ピラジン−2−イル)−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−アミンの合成。
ジオキサン(1mL)中のtert−ブチル((1R)−8−(5−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−6−メチル−3−(1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)−1H−ピラゾール−5−イル)ピラジン−2−イル)−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−イル)カルバメート(18mg、0.0267mmol、1当量)の溶液に、ジオキサン中HCl(4N、3mL)を添加した。得られた溶液を50℃で1.5時間撹拌し、減圧下で濃縮した。粗生成物を分取HPLCにより精製して、(R)−8−(5−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−6−メチル−3−(1H−ピラゾール−5−イル)ピラジン−2−イル)−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−アミン(7.3mg、56%)をそのギ酸塩として得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ 8.40 (s, 1H), 7.70 (br s, 1H), 7.51 (dd, J = 8.0, 1.4 Hz, 1H), 7.27 (t, J = 8.0 Hz, 1H), 6.91 (dd, J = 8.0, 1.4 Hz, 1H), 6.62 (br s, 1H), 3.00 - 2.78 (m, 3H), 2.46 (s, 3H), 1.91 (m, 1H), 1.78 - 1.60 (m, 4H), 1.59 - 1.47 (m, 1H), 1.48 - 1.37 (m, 2H), 1.28 (d, J = 13.0 Hz, 1H), 1.21 (d, J = 13.0 Hz, 1H). LC-MS (ESI): m/z: [M + H] C
23H
26Cl
2N
6Sの計算値: 489.1; 実測値489.4.
【0594】
〔実施例139〕
化合物 3−アミノ−2−(2,3−ジクロロフェニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−9H−ピラジノ[2,3−e][1,4]ジアゼピン−9−オンの合成
【化191】
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【0595】
ステップ1. 5−ブロモ−6−クロロ−3−(2,3−ジクロロフェニル)ピラジン−2−アミンの合成
DCM(15mL)中の6−クロロ−3−(2,3−ジクロロフェニル)ピラジン−2−アミン(6g、21.8mmol、1当量)の溶液に、NBS(7.7g、43.7mmol、2当量)を添加した。混合物を25℃で1時間撹拌し、その時点で、TLC(石油エーテル:酢酸エチル=1/1)は、反応が完了したことを示した。反応混合物を濃縮し、残留物をシリカゲルカラム(5/1〜1/1の石油エーテル/酢酸エチル)に通過させて、不純な5−ブロモ−6−クロロ−3−(2,3−ジクロロフェニル)ピラジン−2−アミン(9.00g、粗製)を褐色固体として得、これをさらに精製することなく使用した。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 7.61 (m, 1 H) 7.40-7.33 (m, 2H) 4.83 (br, 2 H).
【0596】
ステップ2. tert−ブチル(2−((6−アミノ−3−ブロモ−5−(2,3−ジクロロフェニル)ピラジン−2−イル)アミノ)エチル)カルバメートの合成
ジオキサン(5.00mL)中の化合物、不純な5−ブロモ−6−クロロ−3−(2,3−ジクロロフェニル)ピラジン−2−アミン(1g、2.8mmol)の溶液に、化合物tert−ブチル(2−アミノエチル)カルバメート(1.3g、8.4mmol、1.3mL、3当量)およびDIPEA(1.4g、11.3mmol、1.9mL、4当量)を添加した。混合物を110℃で4時間撹拌し、その時点で、LC−MSは、反応が完了したことを示した。反応混合物を濃縮し、粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル、5:1)により精製して、tert−ブチル(2−((6−アミノ−3−ブロモ−5−(2,3−ジクロロフェニル)ピラジン−2−イル)アミノ)エチル)カルバメート(600mg、1.26mmol、収率44%)を褐色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 7.42 (dd, J = 7.60 Hz, 1 H) 7.25-7.19 (m, 2H) 4.83 (br, 2 H) 3.46-3.57(m, 2H) 3.46-3.34(m, 2H) 1.39(S, 9H). LC-MS (ESI): m/z: [M + H] C
17H
20BrCl
2N
5O
2の計算値: 476.0; 実測値476.0.
【0597】
ステップ3. N
2−(2−アミノエチル)−3−ブロモ−5−(2,3−ジクロロフェニル)ピラジン−2,6−ジアミンの合成
DCM(6mL)中の化合物tert−ブチル(2−((6−アミノ−3−ブロモ−5−(2,3−ジクロロフェニル)ピラジン−2−イル)アミノ)エチル)カルバメート(600mg、1.2mmol、1当量)の溶液に、TFA(3mL)を添加した。混合物を25℃で2時間撹拌し、その時点で、TLC(石油エーテル:酢酸エチル=1/1)は、反応が完了したことを示した。反応混合物を濃縮し、MeOH(5mL)を残留物に添加し、pHを飽和NaHCO
3水溶液(20mL)の添加により7に調整した。水相を酢酸エチル(3×5mL)で抽出した。合わせた有機相をブライン(2×5mL)で洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、濾過し、濃縮して、N
2−(2−アミノエチル)−3−ブロモ−5−(2,3−ジクロロフェニル)ピラジン−2,6−ジアミン(200mg、0.530mmol、収率42%)を褐色固体として得、これを次の反応で直接使用した。
【0598】
ステップ4. 3−アミノ−2−(2,3−ジクロロフェニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−9H−ピラジノ[2,3−e][1,4]ジアゼピン−9−オンの合成
ジオキサン(80mL)中の化合物N
2−(2−アミノエチル)−3−ブロモ−5−(2,3−ジクロロフェニル)ピラジン−2,6−ジアミン(200mg、0.530mmol、1当量)の溶液に、DIPEA(685mg、5.30mmol、926μL、10当量)、1,3−ビス(ジフェニルホスフィノ)プロパン(218mg、0.530mmol、1当量)、およびPd(OAc)
2(59.5mg、0.265mmol、0.5当量)を添加した。反応混合物を2MPaのCO環境下、120℃で5時間撹拌し、その時点で、LC−MS分析は、反応が完了したことを示した。反応混合物を濃縮し、粗生成物を分取HPLCにより精製して、化合物 3−アミノ−2−(2,3−ジクロロフェニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−9H−ピラジノ[2,3−e][1,4]ジアゼピン−9−オン(2.3mg、0.007mmol、収率1.3%)をそのギ酸塩として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 9.02 (s, 1 H) 7.54 (d, J = 7.50 Hz, 1 H) 7.38 - 7.30 (m, 2 H) 4.78 (br s, 1 H) 4.34 (br s, 1 H) 4.12 (t, J = 7.94 Hz, 2 H) 3.62 (t, J = 8.05 Hz, 2 H). LC-MS (ESI) m/z: [M + H] C
13H
12Cl
2N
5Oの計算値: 324.0; 実測値324.1.
【0599】
〔実施例140〕
2−((2,3−ジクロロピリジン−4−イル)チオ)−3−メチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−9H−ピラジノ[2,3−e][1,4]ジアゼピン−9−オンの合成
【化192】
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【0600】
ステップ1. tert−ブチル(2−((5−((2,3−ジクロロピリジン−4−イル)チオ)−6−メチルピラジン−2−イル)アミノ)エチル)カルバメートの合成
DIPEA(6.0mL、33.6mmol、7当量)およびジオキサン(6.0mL)中の5−クロロ−2−((2,3−ジクロロピリジン−4−イル)チオ)−3−メチルピラジン(1.5g、4.9mmol、1当量)およびtert−ブチル(2−アミノエチル)カルバメート(4.7g、29.3mmol、4.6mL、6当量)の混合物を、130℃に8時間加熱した。TLC(石油エーテル/EtOAc=1/1)は、反応が完了したことを示した。混合物を濃縮して、残留物を得、これをシリカゲルカラム(DCM/MeOH、30:1)により精製して、tert−ブチル(2−((5−((2,3−ジクロロピリジン−4−イル)チオ)−6−メチルピラジン−2−イル)アミノ)エチル)カルバメート(1.6g、収率76%)を黄色油状物として得た。
【0601】
ステップ2. tert−ブチル(2−((3−ブロモ−5−((2,3−ジクロロピリジン−4−イル)チオ)−6−メチルピラジン−2−イル)アミノ)エチル)カルバメートの合成
DCM(20.0mL)中の化合物tert−ブチル(2−((5−((2,3−ジクロロピリジン−4−イル)チオ)−6−メチルピラジン−2−イル)アミノ)エチル)カルバメート(1.6g、3.7mmol、1当量)の溶液に、NBS(1.3g、7.4mmol、2当量)を添加し、得られた混合物を室温で1時間撹拌し、その時点で、TLC(石油エーテル/EtOAc=2/1)は、反応が完了したことを示した。反応混合物を濃縮して、残留物を得、残留物をシリカゲルカラム(石油エーテル/EtOAc=8/1)により精製して、tert−ブチル(2−((3−ブロモ−5−((2,3−ジクロロピリジン−4−イル)チオ)−6−メチルピラジン−2−イル)アミノ)エチル)カルバメート(1.6g、3.1mmol、収率84%)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 7.99 (d, J=5.6 Hz, 1 H), 6.47 (d, J=5.6 Hz, 1 H), 6.34(br, s, 1H), 4.96 (br s, 1H), 3.60-3.46 (m, 4 H), 2.45 (s, 3 H), 1.45 (s, 9 H).
【0602】
ステップ3. メチル3−((2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)エチル)アミノ)−6−((2,3−ジクロロピリジン−4−イル)チオ)−5−メチルピラジン−2−カルボキシレートの合成
THF(5.0mL)およびMeOH(5.0mL)中の化合物tert−ブチル(2−((3−ブロモ−5−((2,3−ジクロロピリジン−4−イル)チオ)−6−メチルピラジン−2−イル)アミノ)エチル)カルバメート(1.5g、3.0mmol、1当量)の溶液に、Pd(dppf)Cl
2(109mg、0.147mmol、0.05当量)、トリエチルアミン(894mg、8.8mmol、1.2mL、2.9当量)を添加した。得られた混合物をCO環境(50psi)下、50℃で15時間撹拌し、その時点で、TLC(石油エーテル/EtOAc=2/1)は、反応が完了したことを示した。混合物を濃縮して、残留物を得、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=5:1)により精製して、メチル3−((2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)エチル)アミノ)−6−((2,3−ジクロロピリジン−4−イル)チオ)−5−メチルピラジン−2−カルボキシレート(700mg、1.4mmol、収率48%)を黄色固体として得た。
【0603】
ステップ4. 3−((2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)エチル)アミノ)−6−((2,3−ジクロロピリジン−4−イル)チオ)−5−メチルピラジン−2−カルボン酸の合成
MeOH(10.0mL)および水(2.0mL)中の化合物メチル3−((2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)エチル)アミノ)−6−((2,3−ジクロロピリジン−4−イル)チオ)−5−メチルピラジン−2−カルボキシレート(700mg、1.4mmol)の溶液に、LiOH・H
2O(180mg、4.3mmol、3当量)を添加した。混合物を室温で4時間撹拌し、その時点で、LC−MS分析は、反応が完了したことを示した。混合物のpHを1N HClで約4に調整し、EtOAc(3×10mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をブライン(1×10mL)で洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、濾過し、濃縮して、3−((2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)エチル)アミノ)−6−((2,3−ジクロロピリジン−4−イル)チオ)−5−メチルピラジン−2−カルボン酸(500mg、1.1mmol、収率74%)を黄色固体として得た。LC−MS(ESI):m/z:C
14H
13Cl
2N
5O
4Sの[M−56+H]計算値:418.0;実測値417.9(M−56+H)。
【0604】
ステップ5. 3−((2−アミノエチル)アミノ)−6−((2,3−ジクロロピリジン−4−イル)チオ)−5−メチルピラジン−2−カルボン酸の合成
TFA(1.0mL)およびDCM(2.0mL)中の化合物 3−((2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)エチル)アミノ)−6−((2,3−ジクロロピリジン−4−イル)チオ)−5−メチルピラジン−2−カルボン酸(500mg、1.1mmol、1当量)の混合物を、室温で1時間撹拌し、その時点で、TLC(DCM/MeOH、10:1)は、反応が完了したことを示した。混合物を濃縮して、3−((2−アミノエチル)アミノ)−6−((2,3−ジクロロピリジン−4−イル)チオ)−5−メチルピラジン−2−カルボン酸(500mg、1.0mmol、収率98%、TFA塩)を黄色固体として得た。
【0605】
ステップ6. 2−((2,3−ジクロロピリジン−4−イル)チオ)−3−メチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−9H−ピラジノ[2,3−e][1,4]ジアゼピン−9−オンの合成
DMF(5.0mL)中の化合物 3−((2−アミノエチル)アミノ)−6−((2,3−ジクロロピリジン−4−イル)チオ)−5−メチルピラジン−2−カルボン酸(50mg、0.102mmol、1当量)の溶液に、トリメチルアミン(62.2mg、0.614mmol、85μL、6当量)およびPYBOP(107mg、0.205mmol、2当量)を添加した。得られた混合物を室温で2時間撹拌し、その時点で、LC−MS分析は、反応が完了したことを示した。混合物を水(5mL)に注ぎ入れ、生成物をEtOAc(3×5mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を水(1×5mL)、ブライン(1×5mL)で洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、濃縮して、粗生成物を得、これを分取HPLCにより精製して、2−((2,3−ジクロロピリジン−4−イル)チオ)−3−メチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−9H−ピラジノ[2,3−e][1,4]ジアゼピン−9−オン(1.7mg、0.0042mmol、収率4.1%、HCOOH)をそのギ酸塩として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 7.98 (d, J=5.6 Hz, 1 H), 6.71 (d, J=5.6 Hz, 1 H), 5.59-3.50 (m, 4 H), 2.44 (s, 3 H). LC-MS (ESI) m/z: [M + H] C
13H
12Cl
2N
5OSの計算値: 356.01; 実測値356.0.
【0606】
〔実施例141〕
2−(2,3−ジクロロフェニル)−3−メチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−9H−ピラジノ[2,3−e][1,4]ジアゼピン−9−オンの合成
【化193】
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【0607】
ステップ1. エチル3−((2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)エチル)アミノ)−5−メチルピラジン−2−カルボキシレートの合成
ジオキサン(30.00mL)中のエチル3−クロロ−5−メチルピラジン−2−カルボキシレート(3.00g、14.95mmol、1.00当量)の溶液に、tert−ブチル(2−アミノエチル)カルバメート(5.99g、37.38mmol、5.87mL、2.50当量)およびDIPEA(5.80g、44.85mmol、7.83mL、3.00当量)を20℃で添加した。混合物を120℃で1.5時間撹拌した。TLC(石油エーテル/EtOAc=3/1)は、反応が完了したことを示した。混合物を濃縮して、粗生成物を得、これをシリカゲルカラム(石油エーテル/EtOAc=6/1)により精製して、エチル3−((2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)エチル)アミノ)−5−メチルピラジン−2−カルボキシレート(2.20g、45%)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 8.14 (s, 1 H), 7.79 (s, 1 H), 5.14( s, 1 H), 4.40-4.45(m, 2 H), 3.63-3.67 (m, 2 H), 3.37-3.39 (m, 2 H), 2.40 (s, 3 H), 1.41 (s, 12 H). LC-CMS (ESI) m/z: [M + H] C
15H
25N
4O
4の計算値: 325.1; 実測値325.1.
【0608】
ステップ2. エチル6−ブロモ−3−((2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)エチル)アミノ)−5−メチルピラジン−2−カルボキシレートの合成
DCM(10.00mL)中のエチル3−((2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)エチル)アミノ)−5−メチルピラジン−2−カルボキシレート(1.00g、3.08mmol、1.00当量)の溶液に、NBS(822mg、4.62mmol、1.50当量)を20℃で添加し、混合物を35℃で1時間撹拌した。TLC(石油エーテル/EtOAc=3/1、R
f=0.7)は、反応が完了したことを示した。混合物を濃縮して、残留物を得た。残留物をシリカゲルカラム(石油エーテル/EtOAc=10/1)により精製して、エチル6−ブロモ−3−((2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)エチル)アミノ)−5−メチルピラジン−2−カルボキシレート(1.10g、収率88%)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 8.09 (s, 1 H), 4.94 (s, 1 H), 4.39-4.44 (m, 2 H), 3.62-3.63 (s, 1 H), 3.37-3.38 (m, 1 H), 2.56 (s, 3 H), 1.42 (s, 12 H). LC-MS (ESI): m/z: [M + H] C
15H
24BrN
4O
4の計算値: 403.1; 実測値403.1.
【0609】
ステップ3. 6−ブロモ−3−((2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)エチル)アミノ)−5−メチルピラジン−2−カルボン酸の合成
エタノール(5.00mL)中のエチル6−ブロモ−3−((2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)エチル)アミノ)−5−メチルピラジン−2−カルボキシレート(600mg、1.49mmol、1.00当量)の溶液に、LiOH・H
2O(187mg、4.47mmol、3.00当量)およびH
2O(1.50mL)を10℃で添加した。混合物を35℃で1時間撹拌した。TLC(石油エーテル/EtOAc=3/1)は、反応が完了したことを示した。混合物のpHを2M HClで約4に調整し、EtOAc(3×15mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をブライン(15mL)で洗浄し、Na
2SO
4で脱水し、濃縮して、6−ブロモ−3−((2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)エチル)アミノ)−5−メチルピラジン−2−カルボン酸(400mg、71%)を白色固体として得た。
【0610】
ステップ4. 3−((2−アミノエチル)アミノ)−6−ブロモ−5−メチルピラジン−2−カルボン酸の合成
TFA(3.00mL)およびDCM(3.00mL)中の6−ブロモ−3−((2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)エチル)アミノ)−5−メチルピラジン−2−カルボン酸(300mg、0.799mmol、1.00当量)の溶液を、20℃で2時間撹拌した。HPLCは、反応が完了したことを示した。混合物を濃縮して、3−((2−アミノエチル)アミノ)−6−ブロモ−5−メチルピラジン−2−カルボン酸(300mg、0.770mmol、96%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, MeOH-d
4) δ 3.80-3.82 (m, 2 H), 3.18-3.21 (m, 2 H), 2.58 (s, 3 H).
【0611】
ステップ5. 2−ブロモ−3−メチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−9H−ピラジノ[2,3−e][1,4]ジアゼピン−9−オンの合成
DMF(200mL)中の3−((2−アミノエチル)アミノ)−6−ブロモ−5−メチルピラジン−2−カルボン酸(2.00g、7.27mmol、1.00当量)の溶液に、トリエチルアミン(3.68g、36.35mmol、5.04mL、5.00当量)を添加し、次いでPYBOP(7.57g、14.54mmol、2.00当量)を混合物に15℃で添加し、混合物を35℃で6時間撹拌した。LC−MSは、反応が完了したことを示した。混合物を濃縮し、残留物をシリカゲルカラム(DCM:MeOH=40:1)により精製して、2−ブロモ−3−メチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−9H−ピラジノ[2,3−e][1,4]ジアゼピン−9−オン(450mg、1.75mmol、24%)を黄色固体として得た。LC−MS(ESI)m/z:C
8H
10BrN
4Oの[M+H]計算値:257.0;実測値257.0。
【0612】
ステップ6. 2−(2,3−ジクロロフェニル)−3−メチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−9H−ピラジノ[2,3−e][1,4]ジアゼピン−9−オンの合成
アセトニトリル(4.00mL)および水(1.00mL)中の2−ブロモ−3−メチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−9H−ピラジノ[2,3−e][1,4]ジアゼピン−9−オン(150mg、0.583mmol、1.00当量)の溶液に、2,3−ジクロロフェニルボロン酸(167mg、0.875mmol、1.50当量)、Pd(dppf)Cl
2.DCM(47.65mg、0.058mmol、0.10当量)およびK
3PO
4(371mg、1.75mmol、3.00当量)をN
2下で添加した。混合物をマイクロ波により80℃に1.5時間加熱し、その時点で、LC−MS分析は、反応が完了したことを示した。混合物をEtOAc(3×10mL)で抽出し、有機部分をブライン(1×10mL)で洗浄し、Na
2SO
4で脱水し、濃縮して、残留物を得た。残留物を分取HPLCにより精製して、2−(2,3−ジクロロフェニル)−3−メチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−9H−ピラジノ[2,3−e][1,4]ジアゼピン−9−オン(63mg、0.195mmol、収率33%)を親として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 7.62-7.59 (m, 1 H), 7.39-7.38 (m, 1 H), 3.60-3.55 (m, 4 H), 2.21 (s, 3 H). LC-MS (ESI) m/z: [M + H] C
14H
13Cl
2N
4Oの計算値: 323.04; 実測値323.0.
【0613】
実施例142〜309
〔実施例142〕
3−{5−[(1R)−1−アミノ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル]−6−(ヒドロキシメチル)−3−メチルピラジン−2−イル}−6−クロロ−2−フルオロベンゾニトリルの合成
【化194】
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【0614】
ステップ1. エチル(R)−3−(1−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)−5−メチルピラジン−2−カルボキシレート
i−PrOH(300mL)中の化合物(R)−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−アミンモノHCl塩(31g、200.9mmol)の溶液に、化合物エチル3−クロロ−5−メチルピラジン−2−カルボキシレート(40.3g、200.9mmol)、およびDIPEA(181.8g、1.4mol、245.0mL)を添加した。得られた混合物を85℃で16時間撹拌した。完了したら、反応混合物を濃縮して、化合物エチル(R)−3−(1−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)−5−メチルピラジン−2−カルボキシレート(64g、粗製)を黄色油状物として得た。得られた生成物をさらに精製することなく次のステップに供して使用した。
【0615】
ステップ2. エチル(R)−3−(1−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)−5−メチルピラジン−2−カルボキシレート
THF(300mL)中の化合物エチル(R)−3−(1−アミノ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)−5−メチルピラジン−2−カルボキシレート(64g、201.0mmol)の溶液に、Boc
2O(87.74g、401.99mmol、92.35mL)およびTEA(20.3g、201.0mmol、27.9mL)を添加した。得られた混合物を25℃で2時間撹拌し、減圧下で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、エチル(R)−3−(1−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)−5−メチルピラジン−2−カルボキシレート(66g、粗製)を黄色油状物として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 7.89 - 7.69 (m, 1 H) 4.40 (q, J =7.20 Hz, 3 H) 3.87 - 3.66 (m, 4 H) 3.18 - 3.04 (m, 2 H) 2.67 - 2.58 (m, 1 H) 2.39 (s, 3 H) 2.12 - 1.98 (m, 2 H) 1.81 - 1.58 (m, 6 H) 1.51 (s, 9 H) 1.40 - 1.36 (m, 3 H). LC-MS (ESI) m/z: [M + H] C
22H
35N
4O
4の計算値: 419.26; 実測値419.4
【0616】
ステップ3. tert−ブチル(R)−(8−(3−(ヒドロキシメチル)−6−メチルピラジン−2−イル)−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−イル)カルバメート
THF(500mL)中のエチル(R)−3−(1−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)−5−メチルピラジン−2−カルボキシレート(48g、114.6mmol)の溶液に、LiBH
4(2M、114.6mL)を0℃で添加し、得られた混合物を40℃で2時間撹拌し、水30mLおよびMeOH100mLを反応混合物に添加し、続いて減圧下で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、tert−ブチル(R)−(8−(3−(ヒドロキシメチル)−6−メチルピラジン−2−イル)−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−イル)カルバメート(25.8g、68.5mmol、収率59.7%)を黄色油状物として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 8.01 - 7.79 (m, 1 H) 4.65 - 4.60 (m, 2 H) 4.46 - 4.39 (m, 1 H) 4.10 (q, J =7.06 Hz, 1 H) 3.80 - 3.69 (m, 1 H) 3.46 (s, 1 H) 3.40 - 3.30 (m, 2 H) 3.01 - 2.87 (m, 2 H) 2.66 - 2.52 (m, 1 H) 2.46 - 2.29 (m, 3 H) 2.10 - 1.99 (m, 2 H) 1.86 - 1.61 (m, 7 H) 1.44 - 1.42 (m, 9 H). LC-MS (ESI) m/z: [M + H] C
20H
33N
4O
3の計算値: 377.25; 実測値377.1.
【0617】
ステップ4. (R)−tert−ブチル(8−(5−ブロモ−3−(ヒドロキシメチル)−6−メチルピラジン−2−イル)−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−イル)カルバメートの合成
DCM(120mL)中のtert−ブチル(R)−(8−(3−(ヒドロキシメチル)−6−メチルピラジン−2−イル)−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−イル)カルバメート(9g、23.9mmol)の溶液に、NBS(5.11g、28.69mmol)を0℃で5分間添加した。完了したら、反応混合物を室温まで加温し、飽和Na
2SO
3(50mL)でクエンチし、EtOAc(100mL×2)により抽出し、減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、(R)−tert−ブチル(8−(5−ブロモ−3−(ヒドロキシメチル)−6−メチルピラジン−2−イル)−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−イル)カルバメート(6.8g、62.9%)を黄色油状物として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 4.62 (s, 2 H) 4.40 (br d, J =8.82 Hz, 1 H) 3.76 (br d, J =8.38 Hz, 1 H) 3.59 (br s, 1 H) 3.36 (br t, J =12.46 Hz, 2 H) 3.07 - 2.87 (m, 2 H) 2.59 - 2.44 (m, 3 H) 2.14 - 1.98 (m, 1 H) 1.82 (td, J =12.57, 3.97 Hz, 1 H) 1.77 - 1.56 (m, 5 H) 1.45 (s, 9 H). LC-MS (ESI) m/z: [M + H] C
20H
32BrN
4O
3の計算値: 455.16; 実測値455.1.
【0618】
ステップ5. (R)−3−(5−(1−アミノ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)−6−(ヒドロキシメチル)−3−メチルピラジン−2−イル)−6−クロロ−2−フルオロベンゾニトリルの合成
アセトニトリル(5mL)中の(R)−tert−ブチル(8−(5−ブロモ−3−(ヒドロキシメチル)−6−メチルピラジン−2−イル)−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−イル)カルバメート(11mg、0.22mmol)、(4−クロロ−3−シアノ−2−フルオロフェニル)ボロン酸(53mg、0.26mmol)、および炭酸カリウム(121mg、0.88mmol)の混合物を脱気し、Pd(dppf)Cl
2・DCM(18mg、0.021mmol)を添加した。反応混合物を密封容器内、100℃で1時間撹拌し、濾過し、減圧下で濃縮した。残留物を4N HCl/ジオキサン5mLに溶解し、50℃に1時間加熱し、減圧下で濃縮した。分取HPLCにより精製した結果、(R)−3−(5−(1−アミノ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)−6−(ヒドロキシメチル)−3−メチルピラジン−2−イル)−6−クロロ−2−フルオロベンゾニトリル(12mg、収率13%)を得た。
1H NMR (500 MHz, MeOH-d
4) δ 8.57 (s, 1H), 7.88 (t, J = 8.2 Hz, 1H), 7.64 (dd, J = 8.4, 0.9 Hz, 1H), 4.70 (s, 2H), 3.79 (dd, J = 29.1, 13.5 Hz, 2H), 3.16 (ddd, J = 14.2, 12.0, 3.7 Hz, 3H),2.36 (d, J = 2.2 Hz, 3H), 2.26 - 2.13 (m, 1H), 1.97 - 1.74 (m, 6H), 1.68 (dt, J = 15.1, 7.9 Hz, 1H), 1.54 (dd, J = 24.1, 13.0 Hz, 2H). LC-MS (ESI): m/z: [M + H] C
22H
25ClFN
5Oの計算値: 430.9; 実測値430.4.
【0619】
以下の実施例は、実施例43および142と同様の様式で合成した。
【0620】
【表73】
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【表74】
[この文献は図面を表示できません]
【表75】
[この文献は図面を表示できません]
【表76】
[この文献は図面を表示できません]
【表77】
[この文献は図面を表示できません]
【表78】
[この文献は図面を表示できません]
【表79】
[この文献は図面を表示できません]
【表80】
[この文献は図面を表示できません]
【表81】
[この文献は図面を表示できません]
【表82】
[この文献は図面を表示できません]
【0621】
〔実施例191〕
{3−[(1R)−1−アミノ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル]−6−(2,3−ジクロロ−4−メチルフェニル)−5−メチルピラジン−2−イル}メタノールの合成
【化195】
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エタノール(2mL)中の(R)−tert−ブチル(8−(5−ブロモ−3−(ヒドロキシメチル)−6−メチルピラジン−2−イル)−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−イル)カルバメート(50mg、0.11mmol)、(2,3−ジクロロ−4−メチルフェニル)ボロン酸(34mg、0.16mmol)、および炭酸カリウム(45mg、0.33mmol)の混合物を脱気し、Pd(PPh
3)
4(6.3mg、0.005mmol)を添加した。反応混合物を密封容器内、80℃で4時間撹拌し、濾過し、減圧下で濃縮した。残留物を4N HCl/ジオキサン5mLに溶解し、40℃に1時間加熱し、減圧下で濃縮した。分取HPLCにより精製した結果、{3−[(1R)−1−アミノ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル]−6−(2,3−ジクロロ−4−メチルフェニル)−5−メチルピラジン−2−イル}メタノール(12mg、収率24.5%)を得た。
1H NMR (400 MHz, MeOH-d
4) δ 8.57 (s, 1H), 7.40 (dt, J = 7.8, 0.8 Hz, 1H), 7.26 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 4.69 (s, 2H), 3.72 (dd, J = 26.3, 13.3 Hz, 2H), 3.19 - 3.08 (m, 3H), 2.52 (d, J = 0.7 Hz, 3H), 2.26 (d, J = 1.3 Hz, 3H), 2.23 - 2.13 (m, 1H), 1.89 (dt, J = 12.2, 3.9 Hz, 2H), 1.85 - 1.72 (m, 3H), 1.68 (dt, J = 15.1, 7.7 Hz, 1H), 1.54 (dd, J = 24.1, 13.0 Hz, 2H). LC-MS (ESI): m/z: [M + H] C
22H
28Cl
2N
4Oの計算値: 435.1; 実測値435.4.
【0622】
以下の実施例は、実施例191と同様の様式で合成した。
【0623】
【表83】
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【表84】
[この文献は図面を表示できません]
【表85】
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【0624】
〔実施例204および205〕
(3−(4−アミノ−4−メチルピペリジン−1−イル)−6−(4−クロロ−1H−インドール−6−イル)−5−メチルピラジン−2−イル)メタノールおよび1−(5−(4−クロロ−1H−インドール−6−イル)−6−メチルピラジン−2−イル)−4−メチルピペリジン−4−アミンの合成
【化196】
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【0625】
ステップ1. tert−ブチル(1−(5−(4−クロロ−1H−インドール−6−イル)−3−(ヒドロキシメチル)−6−メチルピラジン−2−イル)−4−メチルピペリジン−4−イル)カルバメートの合成
バイアルに、tert−ブチル(1−(5−ブロモ−3−(ヒドロキシメチル)−6−メチルピラジン−2−イル)−4−メチルピペリジン−4−イル)カルバメート(50mg、0.120mmol、1当量)、1−(tert−ブチルジメチルシリル)−4−クロロ−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−インドール(71mg、0.180mmol、1.5当量)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(7mg、0.00602mmol、0.05当量)、炭酸カリウム(50mg、0.361mmol、3当量)、および撹拌子を入れた。脱気したエタノール(800μL)を添加し、バイアルに蓋をし、ヘッドスペースを排気し、窒素で3回充填した。バイアルを80℃の油浴に5時間入れた。反応混合物をセライトのパッドに通して濾過し、濾液を濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、tert−ブチル(1−(5−(4−クロロ−1H−インドール−6−イル)−3−(ヒドロキシメチル)−6−メチルピラジン−2−イル)−4−メチルピペリジン−4−イル)カルバメート50mg(86%)を得た。LC−MS(ESI):m/z:C
25H
32ClN
5O
3の[M+H]計算値:486.2;実測値486.2。
【0626】
ステップ2. (3−(4−アミノ−4−メチルピペリジン−1−イル)−6−(4−クロロ−1H−インドール−6−イル)−5−メチルピラジン−2−イル)メタノールおよび1−(5−(4−クロロ−1H−インドール−6−イル)−6−メチルピラジン−2−イル)−4−メチルピペリジン−4−アミンの合成。
ジオキサン(1mL)中のtert−ブチル(1−(5−(4−クロロ−1H−インドール−6−イル)−3−(ヒドロキシメチル)−6−メチルピラジン−2−イル)−4−メチルピペリジン−4−イル)カルバメート(50mg、0.103mmol、1当量)の溶液に、ジオキサン中HCl(4N、3mL)を添加した。得られた溶液を室温で3.5時間撹拌し、濃縮した。得られた混合物を分取HPLCにより精製して、2つの生成物を得た。化合物1:ギ酸塩としての、(3−(4−アミノ−4−メチルピペリジン−1−イル)−6−(4−クロロ−1H−インドール−6−イル)−5−メチルピラジン−2−イル)メタノール。
1H NMR (500 MHz, MeOH-d
4) δ 8.58 (s, 1H), 7.56 (s, 1H), 7.41 (d, J = 3.2 Hz, 1H), 7.31 (d, J = 1.3 Hz, 1H), 6.59 (dd, J = 3.2, 0.9 Hz, 1H), 4.72 (s, 2H), 3.62 (m, 2H), 3.30 (m, 2H), 2.56 (s, 3H), 1.93 (m 4H), 1.45 (s, 3H). LC-MS (ESI): m/z: [M + H] C
20H
24ClN
5Oの計算値: 386.2; 実測値386.3.化合物2:ギ酸塩としての、1−(5−(4−クロロ−1H−インドール−6−イル)−6−メチルピラジン−2−イル)−4−メチルピペリジン−4−アミン。
1H NMR (500 MHz, MeOH-d
4) δ 8.58 (s, 1H), 8.09 (s, 1H), 7.46 (m, 1H), 7.40 (d, J = 3.2 Hz, 1H), 7.19 (d, J = 1.3 Hz, 1H), 6.58 (dd, J = 3.2, 0.9 Hz, 1H), 4.03 (m, 2H), 3.55 (m, 2H), 2.49 (3, 3H), 1.79 (m, 4H), 1.41 (s, 3H). LC-MS (ESI): m/z: [M + H] C
19H
22ClN
5の計算値: 356.2; 実測値356.3.
【0627】
以下の実施例は、実施例204および205と同様の様式で合成した。
【0628】
【表86】
[この文献は図面を表示できません]
【0629】
〔実施例207〕
{3−[(3S,4S)−4−アミノ−3−メチル−2−オキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル]−5−メチル−6−(2−メチル−1,3−ベンゾオキサゾール−6−イル)ピラジン−2−イル}メタノールの合成
【化197】
[この文献は図面を表示できません]
【0630】
ステップ1. エチル3−ヒドロキシ−5−メチルピラジン−2−カルボキシレートの合成
500mLのフラスコに、エタノール(216mL)およびプロパン−1,2−ジアミン(11.1mL、131mmol、1.01当量)を入れ、得られた透明無色溶液を0℃に冷却した。冷却したら、2−オキソマロン酸ジエチル(20mL、130mmol、1.0当量)を溶液に滴下して添加し、冷却浴を取り外し、反応物を室温に加温した。2時間撹拌した後、反応物を95℃に加温し、24時間撹拌した。得られた混合物を室温に冷却し、減圧下で濃縮して、暗橙色油状物を得た。カラムクロマトグラフィーにより精製し、MTBEで摩砕して、エチル3−ヒドロキシ−5−メチルピラジン−2−カルボキシレート(4.27g、23.4mmol、18.0%)をサーモン色固体として得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ 7.35 (br s, 1H), 4.26 (q, J = 7.1 Hz, 2H), 2.24 (s, 3H), 1.27 (t, J = 7.1 Hz, 3H).
【0631】
ステップ2. エチル6−ブロモ−3−ヒドロキシ−5−メチルピラジン−2−カルボキシレートの合成
500mLのフラスコに、エチル3−ヒドロキシ−5−メチルピラジン−2−カルボキシレート(3g、16.4mmol、1当量)およびDMF(65.6mL)を窒素雰囲気下で入れ、得られた溶液を0℃に冷却し、続いてNBS(3.06g、17.2mmol、1.05当量)を添加した。得られた混合物を室温で1時間撹拌し、次いで水(150mL)および酢酸エチル(200mL)で希釈した。層を分離し、次いで、得られた有機溶液を水(150mL)、1/2飽和ブライン(2×150mL)、およびブライン(2×150mL)で順次洗浄した。次いで、有機溶液を硫酸マグネシウムで脱水し、濾過し、減圧下で濃縮して、エチル6−ブロモ−3−ヒドロキシ−5−メチルピラジン−2−カルボキシレート(3.77g、14.4mmol、88.0%)を淡黄色固体として得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ 4.30 (q, J = 7.1 Hz, 2H), 2.49 - 2.41 (br s, 3H), 1.29 (t, J = 7.1 Hz, 3H).
【0632】
ステップ3. エチル6−ブロモ−3−クロロ−5−メチルピラジン−2−カルボキシレートの合成
500mLのフラスコに、トリフェニルホスフィン(18.0g、68.7mmol、3当量)および1,4−ジオキサン(228mL)を入れた。次いで、N−クロロスクシンイミド(9.32g、69.8mmol、3.05当量)をこの溶液に添加し、得られた混合物を室温で30分間撹拌放置した。エチル6−ブロモ−3−ヒドロキシ−5−メチルピラジン−2−カルボキシレート(6g、22.9mmol、1当量)を一度に添加し、得られた混合物を100℃に加温し、1時間撹拌した。次いで、反応物を室温に冷却し、トリエチルアミン(57mL)を反応混合物に添加した。この粗物質をDCMに溶解し、シリカゲルプラグに通過させた(5〜10%EtOAc−ヘプタンで溶出)。この固体をカラムクロマトグラフィーによりさらに精製して、エチル6−ブロモ−3−クロロ−5−メチルピラジン−2−カルボキシレート(5.20g、18.6mmol、81.2%)を橙色固体として得た。
1H NMR (500 MHz, クロロホルム-d) δ 4.48 (q, J = 5.0, 10.0 Hz, 2H), 2.72 (s, 3H), 1.43 (t, J = 7.5 Hz, 3H). LC-MS (ESI): C
8H
9BrClN
2O
2 [M + H] m/zの計算値278.9, 実測値278.9.
【0633】
ステップ4. (3S,4S)−3−メチル−2−オキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン−4−アミンビスHCl塩の合成
無水MeOH(20mL)中のtert−ブチル(3S,4S)−4−(((R)−tert−ブチルスルフィニル)アミノ)−3−メチル−2−オキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−カルボキシレート(1520mg、4.05mmol、1当量)の撹拌溶液に、HCl(1,4−ジオキサン中4M、10.1mL、40.4mmol、10当量)を室温で添加した。これを室温で終夜撹拌した。反応物を減圧下で濃縮し、得られた物質を高真空(約1Torr)下で5時間乾燥させて、(3S,4S)−3−メチル−2−オキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン−4−アミンビスHCl塩(定量的収率と推定)を得、これをさらに精製することなく使用した。
1H NMR (500 MHz, MeOH-d
4) δ 4.29 (qd, J = 6.5, 4.1 Hz, 1H), 3.95 (d, J = 9.4 Hz, 1H), 3.83 - 3.78 (m, 1H), 3.56 (d, J = 4.1 Hz, 1H), 3.48 - 3.42 (m, 1H), 3.41 - 3.36 (m, 1H), 3.17 - 3.04 (m, 2H), 2.08 (tt, J = 11.9, 3.8 Hz, 2H), 2.03 - 1.97 (m, 1H), 1.87 - 1.81 (m, 1H), 1.32 (d, J = 6.6 Hz, 3H).
【0634】
ステップ5. エチル3−((3S,4S)−4−アミノ−3−メチル−2−オキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)−6−ブロモ−5−メチルピラジン−2−カルボキシレートの合成
DMA(50.4mL)中のエチル6−ブロモ−3−クロロ−5−メチルピラジン−2−カルボキシレート(2.82g、10.1mmol、1当量)および(3S,4S)−3−メチル−2−オキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン−4−アミンビスHCl塩(2.7g、11.2mmol、1.1当量)の溶液に、DIPEA(8.85mL、50.9mmol、5当量)を添加した。反応物を撹拌し、55℃で終夜加熱した。次いで、反応物を冷却し、酢酸エチル(100mL)で希釈し、この有機相を10%水酸化アンモニウム水溶液(2×100mL)で、次いで飽和塩化ナトリウム水溶液(2×50mL)で洗浄した。水酸化アンモニウム水層を酢酸エチル(2×50mL)で抽出した。合わせた有機相を無水硫酸マグネシウムで脱水し、濾過し、減圧下で濃縮して、エチル3−((3S,4S)−4−アミノ−3−メチル−2−オキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)−6−ブロモ−5−メチルピラジン−2−カルボキシレートを粗物質として得、これをさらに精製することなく使用した。LC−MS(ESI):C
17H
26BrN
4O
3の[M+H]m/z計算値:413.1、実測値412.8。
【0635】
ステップ6. (3−((3S,4S)−4−アミノ−3−メチル−2−オキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)−6−ブロモ−5−メチルピラジン−2−イル)メタノールの合成
−78℃でDCM(100mL)中の粗製のエチル3−((3S,4S)−4−アミノ−3−メチル−2−オキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)−6−ブロモ−5−メチルピラジン−2−カルボキシレート(4.17g、10.0mmol、1当量)の溶液に、DIBAL−H(DCM中1M、40.0mL、40.0mmol、4当量)を滴下添加した。次いで、溶液を−78℃で30分間撹拌した。溶液を氷浴に入れ、20分間にわたって加温して中間体アルデヒドを完全に還元した後、冷却して−78℃に戻した。得られた混合物を、予め0℃に冷却したロッシェル塩の飽和水溶液(250mL)に注ぎ入れた。次いで、この溶液を室温に加温し、終夜撹拌した。層を分離し、水層をDCM(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を無水硫酸マグネシウムで脱水し、濾過し、真空中で濃縮した。粗物質を順相クロマトグラフィー(DCM中0%〜20%MeOH(v/v))により精製して、(3−((3S,4S)−4−アミノ−3−メチル−2−オキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)−6−ブロモ−5−メチルピラジン−2−イル)メタノールを黄色固体(2ステップにわたって1.515g、4.07mmol、収率41%)として得た。
1H NMR (500 MHz, MeOH-d
4) δ 4.59 (d, J = 0.6 Hz, 2H), 4.22 (qd, J = 6.4, 4.9 Hz, 1H), 3.83 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 3.69 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 3.53 - 3.42 (m, 2H), 3.10 (ddd, J = 13.3, 10.1, 3.1 Hz, 1H), 3.05 - 2.97 (m, 2H), 2.51 (s, 3H), 1.88 (dddd, J = 29.7, 13.9, 10.2, 3.8 Hz, 2H), 1.74 - 1.64 (m, 2H), 1.21 (d, J = 6.5 Hz, 3H). LC-MS (ESI): C
15H
24BrN
4O
2 [M + H] m/zの計算値: 371.11, 実測値371.33.
【0636】
ステップ6. {3−[(3S,4S)−4−アミノ−3−メチル−2−オキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル]−5−メチル−6−(2−メチル−1,3−ベンゾオキサゾール−6−イル)ピラジン−2−イル}メタノールの合成
(2−メチルベンゾ[d]オキサゾール−6−イル)ボロン酸(30.7mg、174μmol)、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)、DCMとの錯体(21.8mg、26.8μmol)、炭酸カリウム(73.9mg、536μmol)および(3−((3S,4S)−4−アミノ−3−メチル−2−オキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)−6−ブロモ−5−メチルピラジン−2−イル)メタノール(50mg、134μmol)を秤量して、2ドラムバイアルに入れた。反応容器をN
2で3回フラッシュした。MeCN(1.34mL、N
2で1時間スパージすることにより脱気した)をN
2に対して添加し、反応容器のヘッドスペースをN
2で3回フラッシュした。混合物を、100℃に予熱した加熱ブロックに入れ、1.5時間激しく撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、セライトのプラグに通して濾過した。濾液を蒸発乾固させ、分取HPLCにより精製して、所望の生成物15.8mg(19%)を得た。
1H NMR (500 MHz, MeOH-d
4) δ 7.84 (dd, J = 1.6, 0.6 Hz, 1H), 7.71 (dd, J = 8.2, 0.6 Hz, 1H), 7.62 (dd, J = 8.2, 1.6 Hz, 1H), 4.75 - 4.70 (m, 2H), 4.31 - 4.23 (m, 1H), 3.88 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 3.75 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 3.57 (dd, J = 8.6, 4.4 Hz, 2H), 3.20 - 3.13 (m, 1H), 3.13 - 3.03 (m, 2H), 2.70 (s, 4H), 2.53 (s, 3H), 2.02 - 1.88 (m, 2H), 1.81 - 1.72 (m, 2H), 1.25 (d, J = 6.5 Hz, 3H). LC-MS (ESI) m/z: [M + H] C
23H
28ClN
5O
3の計算値: 424.24; 実測値424.1.
【0637】
以下の実施例は、実施例207と同様の様式で合成した。
【0638】
【表87】
[この文献は図面を表示できません]
【0639】
〔実施例209〕
{3−[(3S,4S)−4−アミノ−3−メチル−2−オキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル]−5−メチル−6−(1−メチル−1H−インドール−2−イル)ピラジン−2−イル}メタノールの合成
【化198】
[この文献は図面を表示できません]
バイアルに、(3−((3S,4S)−4−アミノ−3−メチル−2−オキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)−6−ブロモ−5−メチルピラジン−2−イル)メタノール(96mg、0.259mmol、1当量)、(1−メチル−1H−インドール−2−イル)ボロン酸(68mg、0.388mmol、1.5当量)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(60mg、0.0519mmol、0.2当量)、炭酸カリウム(107mg、0.776mmol、3当量)、および撹拌子を入れた。脱気したエタノール(1.72mL)を添加し、バイアルに蓋をし、ヘッドスペースを排気し、窒素で3回充填した。バイアルを80℃の油浴に終夜入れた。反応混合物をセライトのパッドに通して濾過し、濾液を濃縮した。粗生成物を分取HPLCにより精製して、(3−((3S,4S)−4−アミノ−3−メチル−2−オキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)−5−メチル−6−(1−メチル−1H−インドール−2−イル)ピラジン−2−イル)メタノール(26mg、24%)をそのギ酸塩として得た。
1H NMR (500 MHz, MeOH-d
4) δ 8.57 (s, 1H), 7.60 (m, 1H), 7.45 (m, 1H), 7.25 (m 1H), 7.11 (m 1H), 6.62 (S,1H) 4.73 (s, 2H), 4.38 - 4.18 (m, 1H), 3.94 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 3.82 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 3.74 (s, 3H), 3.71 - 3.64 (m, 2H), 3.26 - 2.96 (m, 3H), 2.52 (s, 3H), 2.08 - 1.91 (m, 2H), 1.85 (d, J = 13.4 Hz, 1H), 1.76 (d, J = 12.4 Hz, 1H), 1.30 (d, J = 6.5 Hz, 3H). LC-MS (ESI): m/z: [M + H] C
24H
31N
5O
2の計算値: 422.3; 実測値: 422.5.
【0640】
以下の実施例は、実施例209と同様の様式で合成した。
【0641】
【表88】
[この文献は図面を表示できません]
【表89】
[この文献は図面を表示できません]
【表90】
[この文献は図面を表示できません]
【表91】
[この文献は図面を表示できません]
【0642】
〔実施例228〕
{3−[(3S,4S)−4−アミノ−3−メチル−2−オキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル]−6−(2,3−ジクロロフェニル)−5−メチルピラジン−2−イル}メタノールの合成
【化199】
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【0643】
ステップ1. エチル3−クロロ−6−(2,3−ジクロロフェニル)−5−メチルピラジン−2−カルボキシレートの合成
アセトニトリル(178mL)中の6−ブロモ−3−クロロ−5−メチルピラジン−2−カルボキシレート(5.0g、17.8mmol)、(2,3−ジクロロフェニル)ボロン酸(4.1g、21.3mmol)、および炭酸カリウム(9.8g、71.2mmol)の混合物を脱気し、Pd(dppf)Cl
2DCM(2.9g、3.56mmol)を添加した。反応混合物を100℃で1時間撹拌し、濾過し、減圧下で濃縮した。カラムクロマトグラフィーにより精製した結果、エチル3−クロロ−6−(2,3−ジクロロフェニル)−5−メチルピラジン−2−カルボキシレート(4.2g、12.1mmol、68.2%)を得た。LC−MS(ESI):C
14H
11Cl
3N
2O
2の[M+H]m/z計算値:344.9、実測値345.1。
【0644】
ステップ2. エチル3−((3S,4S)−4−アミノ−3−メチル−2−オキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)−6−(2,3−ジクロロフェニル)−5−メチルピラジン−2−カルボキシレートの合成
DMA(17mL)中のエチル3−クロロ−6−(2,3−ジクロロフェニル)−5−メチルピラジン−2−カルボキシレート(1.2g、3.47mmol)および(3S,4S)−3−メチル−2−オキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン−4−アミンビスHCl塩(0.92g、3.81mmol)の溶液に、DIPEA(2.85mL、17.2mmol)を添加した。反応物を55℃に終夜加熱した。次いで、反応物を冷却し、酢酸エチル(100mL)で希釈し、この有機相を10%水酸化アンモニウム水溶液(50mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで脱水し、濾過し、濃縮して、粗製のエチル−3−((3S,4S)−4−アミノ−3−メチル−2−オキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)−6−(2,3−ジクロロフェニル)−5−メチルピラジン−2−カルボキシレート(2.0g)を得た。得られた物質をさらに精製することなく次のステップに供した。LC−MS(ESI):C
23H
28Cl
2N
4O
3の[M+H]m/z計算値:479.1、実測値479.3。
【0645】
ステップ3. {3−[(3S,4S)−4−アミノ−3−メチル−2−オキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル]−6−(2,3−ジクロロフェニル)−5−メチルピラジン−2−イル}メタノールの合成
−78℃でDCM(40mL)中のエチル−3−((3S,4S)−4−アミノ−3−メチル−2−オキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)−6−(2,3−ジクロロフェニル)−5−メチルピラジン−2−カルボキシレート(2g、4.2mmol)の溶液に、DIBAL−H(DCM中1M、16.6mmol)を滴下添加した。次いで、溶液を−78℃で30分間撹拌した。溶液を氷浴に入れ、20分間にわたって加温して中間体アルデヒドを完全に還元した後、冷却して−78℃に戻した。溶液をロッシェル塩の冷飽和水溶液(100mL)に注ぎ入れた。次いで、この溶液を室温に加温し、さらに3時間撹拌した。層を分離し、水層をDCM(2×40mL)で抽出した。合わせた有機層を無水硫酸マグネシウムで脱水し、濾過し、減圧下で濃縮した。分取HPLCにより精製して、{3−[(3S,4S)−4−アミノ−3−メチル−2−オキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル]−6−(2,3−ジクロロフェニル)−5−メチルピラジン−2−イル}メタノール(0.83g、45.8%)を得た。
1H NMR (500 MHz, MeOH-d
4) δ 8.53 (s, 1H), 7.66 (dd, J = 8.1, 1.6 Hz, 1H), 7.44 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 7.37 (dd, J = 7.7, 1.6 Hz, 1H), 4.70 (s, 2H), 4.32 (qd, J = 6.5, 4.2 Hz, 1H), 3.98 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 3.87 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 3.81 - 3.67 (m, 2H), 3.41 (d, J = 4.2 Hz, 1H), 3.11 (dddd, J= 35.0, 13.7, 11.1, 2.8 Hz, 2H), 2.28 (s, 3H), 2.06 - 1.95 (m, 3H), 1.94 - 1.87 (m, 1H), 1.76 (ddd, J = 10.5, 4.6, 2.3 Hz, 1H), 1.33 (d, J = 6.5 Hz, 3H). LC-MS (ESI): C
21H
27Cl
2N
4O
2 [M + H]
m/zの計算値: 437.1, 実測値437.36.
【0646】
以下の実施例は、実施例228と同様の様式で合成した。
【0647】
【表92】
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【0648】
〔実施例232〕
{3−[(3S,4S)−4−アミノ−3−メチル−2−オキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル]−5−メチル−6−(3−メチル−2H−インダゾール−6−イル)ピラジン−2−イル}メタノールの合成
【化200】
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【0649】
ステップ1. エチル6−ブロモ−3−((3S,4S)−4−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−3−メチル−2−オキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)−5−メチルピラジン−2−カルボキシレートの合成
200mLのフラスコに、エチル6−ブロモ−3−クロロ−5−メチルピラジン−2−カルボキシレート(2.5g、8.94mmol、1当量)および(3S,4S)−3−メチル−2−オキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン−4−アミン二塩酸塩(2.60g、10.7mmol、1.2当量)を入れ、フラスコを窒素でフラッシュした。次いで、DMA(89.3mL)、続いてDIPEA(9.32mL、53.6mmol、6当量)をフラスコに添加した。次いで、得られた橙色溶液を85℃に加温した。23時間撹拌した後、反応物を室温に冷却し、Boc
2O(7.76g、35.6mmol、4当量)を反応溶液に添加し、得られた橙色溶液を23℃で1時間撹拌放置し、EtOAc(200mL)および水(50mL)で希釈した。層を分離し、有機相を水(2×50mL)およびブライン(50mL)で洗浄した。次いで、洗浄した有機相を硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、減圧下で濃縮して黄色残留物を得た。粗残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、エチル6−ブロモ−3−((3S,4S)−4−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−3−メチル−2−オキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)−5−メチルピラジン−2−カルボキシレートを明黄色固体(2.67g、収率58%)として得た。LC−MS(ESI):m/z:C
22H
33BrN
4O
5の[M+Na]計算値:535.1;実測値535.3。
【0650】
ステップ2. tert−ブチル((3S,4S)−8−(5−ブロモ−3−(ヒドロキシメチル)−6−メチルピラジン−2−イル)−3−メチル−2−オキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン−4−イル)カルバメートの合成
乾燥した100mLのフラスコに、エチル6−ブロモ−3−((3S,4S)−4−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−3−メチル−2−オキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)−5−メチルピラジン−2−カルボキシレート(1.15g、2.23mmol、1当量)およびDCM(22.3mL)を入れた。得られた黄色溶液を−78℃に冷却した後、DIBAL−H(11.5mL、11.15mmol、5当量)を滴下添加した。1時間撹拌した後、反応物を−40℃に加温した。1時間後、反応物を−78℃に冷却し、飽和ロッシェル塩水溶液(20mL)の添加によりクエンチし、得られた混合物を23℃に加温した。二相混合物をセライトのパッドに通して濾過し、分液漏斗に移した。層を分離し、水相をDCM(2×20mL)で抽出した。次いで、合わせた有機抽出物を硫酸ナトリウムで脱水した。乾燥させた溶液を濾過し、濾液を減圧下で濃縮した。このようにして得られた粗残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、tert−ブチル((3S,4S)−8−(5−ブロモ−3−(ヒドロキシメチル)−6−メチルピラジン−2−イル)−3−メチル−2−オキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン−4−イル)カルバメート(466mg、収率44%)およびtert−ブチル((3S,4S)−8−(5−ブロモ−3−ホルミル−6−メチルピラジン−2−イル)−3−メチル−2−オキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン−4−イル)カルバメート(253mg、収率24%)の両方を得た。LC−MS(ESI):m/z:C
20H
31BrN
4O
4の[M+H]計算値:471.2;実測値471.1。
【0651】
ステップ3. tert−ブチル((3S,4S)−8−(3−(ヒドロキシメチル)−6−メチル−5−(3−メチル−1H−インダゾール−6−イル)ピラジン−2−イル)−3−メチル−2−オキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン−4−イル)カルバメートの合成
バイアルに、tert−ブチル((3S,4S)−8−(5−ブロモ−3−(ヒドロキシメチル)−6−メチルピラジン−2−イル)−3−メチル−2−オキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン−4−イル)カルバメート(88mg、0.187mmol、1当量)、(3−メチル−1H−インダゾール−6−イル)ボロン酸(49mg、0.280mmol、1.5当量)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(43.1mg、0.0373mmol、0.2当量)、炭酸カリウム(77mg、0.560mmol、3当量)、および撹拌子を入れた。脱気したエタノール(1.24mL)を添加し、バイアルに蓋をし、ヘッドスペースを排気し、窒素で3回充填した。バイアルを80℃の油浴に終夜入れた。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、セライトのパッドに通して濾過し、濾液を減圧下で濃縮した。カラムクロマトグラフィーにより精製して、tert−ブチル((3S,4S)−8−(3−(ヒドロキシメチル)−6−メチル−5−(3−メチル−1H−インダゾール−6−イル)ピラジン−2−イル)−3−メチル−2−オキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン−4−イル)カルバメート(65mg、66%)を得た。LC−MS(ESI):m/z:C
28H
38N
6O
4の[M+H]計算値:523.3;実測値523.2。
【0652】
ステップ4. (3−((3S,4S)−4−アミノ−3−メチル−2−オキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)−5−メチル−6−(3−メチル−1H−インダゾール−6−イル)ピラジン−2−イル)メタノールの合成
DCM(3mL)中のtert−ブチル((3S,4S)−8−(3−(ヒドロキシメチル)−6−メチル−5−(3−メチル−1H−インダゾール−6−イル)ピラジン−2−イル)−3−メチル−2−オキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン−4−イル)カルバメート(65mg、0.124mmol、1当量)の溶液に、TFA(500μL)を添加した。得られた溶液を室温で1時間撹拌し、減圧下で濃縮した。粗生成物を分取HPLCにより精製して、(3−((3S,4S)−4−アミノ−3−メチル−2−オキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)−5−メチル−6−(3−メチル−1H−インダゾール−6−イル)ピラジン−2−イル)メタノール(31.6mg、60%)を得た。
1H NMR (500 MHz, MeOH-d
4) δ 7.82 (dd, J = 8.3, 0.8 Hz, 1H), 7.66 (t, J = 1.1 Hz, 1H), 7.37 (dd, J = 8.3, 1.4 Hz, 1H), 4.74 (s, 2H), 4.32 (m, 1H), 3.99 (d, J = 9.1 Hz, 1H), 3.88 (d, J = 9.1 Hz, 1H), 3.80 - 3.63 (m, 2H), 3.46 (d, J = 4.2 Hz, 1H), 3.08 (m, 2H), 2.62 (s, 3H), 2.53 (s, 3H), 2.08 - 1.97 (m, 2H), 1.93 (d, J = 13.2 Hz, 1H), 1.77 (d, J = 13.2 Hz, 1H), 1.35 (d, J = 6.5 Hz, 3H). LC-MS (ESI): m/z: [M + H] C
23H
30N
6O
2の計算値: 423.2; 実測値423.1.
【0653】
〔実施例233〕
{3−[(3S,4S)−4−アミノ−3−メチル−2−オキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル]−6−(7−クロロ−2H−インダゾール−6−イル)−5−メチルピラジン−2−イル}メタノールの合成
【化201】
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{3−[(3S,4S)−4−アミノ−3−メチル−2−オキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル]−6−(7−クロロ−2H−インダゾール−6−イル)−5−メチルピラジン−2−イル}メタノールの合成は、(3−メチル−1H−インダゾール−6−イル)ボロン酸をギ酸塩としての7−クロロ−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−インダゾールで置き換えた以外は実施例232と同様の様式で合成した。
1H NMR (500 MHz, MeOH-d
4) δ 8.54 (s, 1H), 8.22 (s, 1H), 7.85 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.19 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 4.73 (s, 2H), 4.32 (m, 1H), 3.97 (d, J = 8.9 Hz, 1H), 3.86 (d, J = 8.9 Hz, 1H), 3.74 (m, 2H), 3.23 - 3.00 (m, 2H), 2.31 (s, 3H), 2.01 (m, 2H), 1.90 (m, 1H), 1.77 (m, 1H), 1.33 (d, J = 6.5 Hz, 3H). LC-MS (ESI): m/z: [M + H] C
22H
27ClN
6O
2の計算値: 443.1; 実測値443.1.
【0654】
7−クロロ−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−インダゾールの合成
【化202】
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【0655】
ステップ1. 6−ブロモ−7−クロロ−1H−インダゾールの合成。
THF(4.8mL)中の4−ブロモ−3−クロロ−2−フルオロベンズアルデヒド(1.15g、4.84mmol、1当量)の溶液に、ニートのヒドラジン(4.8mL)を添加した。得られた二相混合物を90℃で16時間激しく撹拌した。冷却した反応混合物を水の撹拌溶液(25mL)に滴下添加して、固体を沈殿させた。白色固体を濾過により収集し、水で洗浄し、一定質量まで真空下で乾燥させて、6−ブロモ−7−クロロ−1H−インダゾール(1.0g、89%)を得、さらに精製することなく使用した。LC−MS(ESI):m/z:C
7H
4BrClN
2の[M+H]計算値:230.9;実測値:230.6。
【0656】
ステップ2. 7−クロロ−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−インダゾールの合成。
6−ブロモ−7−クロロ−1H−インダゾール(346mg、1.49mmol、1当量)、ビス(ピナコラト)ジボロン(566mg、2.23mmol、1.5当量)、Pd(dppf)Cl
2・DCM(60.8mg、0.0745mmol、0.05当量)、酢酸カリウム(438mg、4.47mmol、3当量)、および撹拌子を含有するバイアルに、脱気したジオキサン(14.9mL)を添加した。バイアルを密封し、ヘッドスペースを排気し、窒素で3回充填した。バイアルを反応ブロック中、120℃で16時間加熱した。冷却した反応混合物を酢酸エチルで希釈し、セライトのパッドに通して濾過した。濾液を減圧下で濃縮して、粗生成物を得、これをカラムクロマトグラフィーにより精製して、7−クロロ−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−インダゾール(186mg、45%)を白色固体として得た。LC−MS(ESI):m/z:C
13H
16BClN
2O
2の[M+H]計算値:279.1;実測値:279.1。
【0657】
〔実施例234〕
{3−[(3S,4S)−4−アミノ−3−メチル−2−オキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル]−6−(5−クロロ−2H−インダゾール−6−イル)−5−メチルピラジン−2−イル}メタノールの合成
【化203】
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{3−[(3S,4S)−4−アミノ−3−メチル−2−オキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル]−6−(5−クロロ−2H−インダゾール−6−イル)−5−メチルピラジン−2−イル}メタノールの合成は、6−ブロモ−7−クロロ−1H−インダゾールをギ酸塩としての6−ブロモ−5−クロロ−1H−インダゾールに代えた以外は実施例233と同様の様式で合成した。
1H NMR (500 MHz, MeOH-d
4) δ 8.50 (s, 1H), 8.13 (d, J = 1.0 Hz, 1H), 7.99 (d, J = 1.0 Hz, 1H), 7.60 (s, 1H), 4.73 (s, 2H), 4.39 - 4.22 (m, 1H), 3.99 (d, J = 9.1 Hz, 1H), 3.89 (d, J = 9.1 Hz, 1H), 3.75 (m, 2H), 3.22 - 2.97 (m, 2H), 2.31 (m, 3H), 2.08 - 1.98 (m, 2H), 1.93 (d, J = 12.5 Hz, 1H), 1.78 (d, J = 12.5 Hz, 1H), 1.34 (d, J = 6.5 Hz, 3H). ). LC-MS (ESI): m/z: [M + H] C
22H
27ClN
6O
2の計算値: 443.1; 実測値443.4.
【0658】
以下の実施例は、実施例232と同様の様式で合成した。
【0659】
【表93】
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【表94】
[この文献は図面を表示できません]
【表95】
[この文献は図面を表示できません]
【表96】
[この文献は図面を表示できません]
【0660】
〔実施例254〕
{3−[(1R)−1−アミノ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル]−5−メチル−6−[(1−メチル−1H−インドール−7−イル)スルファニル]ピラジン−2−イル}メタノールの合成
【化204】
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【0661】
ステップ1. (R)−tert−ブチル(8−(3−(ヒドロキシメチル)−6−メチル−5−((1−メチル−1H−インドール−7−イル)チオ)ピラジン−2−イル)−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−イル)カルバメートの合成
マイクロ波バイアルに、tert−ブチル((3S,4S)−8−(5−ブロモ−3−(ヒドロキシメチル)−6−メチルピラジン−2−イル)−3−メチル−2−オキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン−4−イル)カルバメート(30mg、65.8μmol)、1−メチル−1H−インドール−7−チオール(22.4mg、131μmol)、Pd
2(dba)
3(6.02mg、6.58μmol)、キサントホス(7.57mg、13.1μmol)、およびDIPEA(22.7μL、131μmol)を添加した。バイアルをハウス真空下で10分間排気した。次いで、脱気した1,4−ジオキサン(658μL)を添加した。混合物をN
2でパージし、3回排気した。反応混合物をマイクロ波条件下、120℃で2時間撹拌した。得られた反応混合物を濾過し、減圧下で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、所望の生成物である(R)−tert−ブチル(8−(3−(ヒドロキシメチル)−6−メチル−5−((1−メチル−1H−インドール−7−イル)チオ)ピラジン−2−イル)−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−イル)カルバメート(30.0mg、55.7μmol、84.9%)を得た。LC−MS(ESI)m/z:C
29H
39N
5O
3Sの[M+H]計算値:538.28;実測値538.5。
【0662】
ステップ2. {3−[(1R)−1−アミノ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル]−5−メチル−6−[(1−メチル−1H−インドール−7−イル)スルファニル]ピラジン−2−イル}メタノールの合成
MeOH(2mL)中の(R)−tert−ブチル(8−(3−(ヒドロキシメチル)−6−メチル−5−((1−メチル−1H−インドール−7−イル)チオ)ピラジン−2−イル)−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−イル)カルバメート(30mg、55.7μmol)の溶液に、ジオキサン中4M HCl(1mL、4.00mmol)を添加した。混合物を、蓋をしたバイアル内で3時間撹拌した。得られた反応混合物を減圧下で濃縮した。残留物を分取HPLCにより精製して、所望の生成物である{3−[(1R)−1−アミノ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル]−5−メチル−6−[(1−メチル−1H−インドール−7−イル)スルファニル]ピラジン−2−イル}メタノール(19.0mg、43.4μmol、78.1%)をギ酸塩として得た。
1H NMR (500 MHz, MeOH-d
4) δ 8.55 (s, 2H, ギ酸), 7.65 (dd, J = 7.9, 1.1 Hz, 1H), 7.24 (dd, J = 7.4, 1.2 Hz, 1H), 7.12 (d, J = 3.2 Hz, 1H), 7.06 - 6.97 (m, 1H), 6.51 (d, J = 3.2 Hz, 1H), 4.36 (s, 2H), 4.02 (s, 3H), 3.53 - 3.36 (m, 3H), 3.29 - 3.17 (m, 2H), 3.02 (m, 2H), 2.54 (s, 3H), 1.93 - 1.64 (m, 6H), 1.51 (t, J = 14.3 Hz, 2H). LC-MS (ESI) m/z: [M + H] C
24H
31N
5OSの計算値: 438.22; 実測値438.47.
【0663】
〔実施例255〕
{3−[(3S,4S)−4−アミノ−3−メチル−2−オキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル]−5−メチル−6−{[2−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル]スルファニル}ピラジン−2−イル}メタノール
【化205】
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{3−[(3S,4S)−4−アミノ−3−メチル−2−オキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル]−5−メチル−6−{[2−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル]スルファニル}ピラジン−2−イル}メタノールは、tert−ブチル(R)−(8−(5−ブロモ−3−(ヒドロキシメチル)−6−メチルピラジン−2−イル)−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−イル)カルバメートをtert−ブチル((3S,4S)−8−(5−ブロモ−3−(ヒドロキシメチル)−6−メチルピラジン−2−イル)−3−メチル−2−オキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン−4−イル)カルバメートで置き換え、1−メチル−1H−インドール−7−チオールを2−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−チオールで置き換えた以外は実施例254と同様の様式で合成した。
1H NMR (500 MHz, MeOH-d
4) δ 8.60 - 8.48 (m, 2H), 7.76 (dd, J = 8.3, 1.3 Hz, 1H, ギ酸), 7.52 (dd, J = 8.1, 4.6 Hz, 1H), 4.58 (s, 2H), 4.34 - 4.21 (m, 1H), 3.92-3.63 (m, 5H), 3.11 (m, 2H), 2.50 (s, 3H), 2.10 - 1.63 (m, 4H), 1.29 (d, J = 6.5 Hz, 3H). LC-MS (ESI) m/z: [M + H] C
21H
26F
3N
5O
2Sの計算値: 470.18; 実測値470.4.
【0664】
以下の実施例は、実施例254と同様の様式で合成した。
【0665】
【表97】
[この文献は図面を表示できません]
【表98】
[この文献は図面を表示できません]
【表99】
[この文献は図面を表示できません]
【0666】
〔実施例273〕
(3−((3S,4S)−4−アミノ−3−メチル−2−オキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)−6−((3−クロロ−2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)ピリジン−4−イル)チオ)−5−メチルピラジン−2−イル)メタノールの合成
【化206】
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【0667】
ステップ1. 2−エチルヘキシル3−((3−クロロ−2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)ピリジン−4−イル)チオ)プロパノエートの合成
THF(2mL)中の2−エチルヘキシル3−((3−クロロ−2−フルオロピリジン−4−イル)チオ)プロパノエート(200mg、574μmol)の溶液に、テトラヒドロ−2H−ピラン−4−アミン(173mg、1.72mmol)、およびDIPEA(497μL、2.86mmol)を添加した。反応混合物をマイクロ波条件下、140℃で6時間撹拌した。得られた反応混合物を減圧下で濃縮し、残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、所望の生成物である2−エチルヘキシル3−((3−クロロ−2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)ピリジン−4−イル)チオ)プロパノエート(95.0mg、221μmol、38.6%)を得た。LC−MS(ESI)m/z:C
21H
33ClN
2O
3Sの[M+H]計算値:429.19;実測値429.2。
【0668】
ステップ2. 2−エチルヘキシル3−((3−クロロ−2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)オキシ)ピリジン−4−イル)チオ)プロパノエートの合成
MeOH(2.14mL)中の2−エチルヘキシル3−((3−クロロ−2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)ピリジン−4−イル)チオ)プロパノエート(92mg、214μmol)の懸濁液に、ナトリウムメトキシド(23.1mg、428μmol)を添加した。反応混合物を、蓋をしたバイアル内、室温で30分間撹拌した。得られた反応物を真空中で濃縮し、残留物を、0〜20%MeOH/DCMを使用するカラムクロマトグラフィーにより精製して、所望の生成物である3−クロロ−2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)ピリジン−4−チオール(27.0mg、110μmol、51.6%)を得た。LC−MS(ESI)m/z:C
10H
13ClN
2OSの[M+H]計算値:245.04;実測値245.0。
【0669】
ステップ3. tert−ブチル((3S,4S)−8−(5−((3−クロロ−2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)ピリジン−4−イル)チオ)−3−(ヒドロキシメチル)−6−メチルピラジン−2−イル)−3−メチル−2−オキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン−4−イル)カルバメート。
マイクロ波バイアルに、tert−ブチル((3S,4S)−8−(5−ブロモ−3−(ヒドロキシメチル)−6−メチルピラジン−2−イル)−3−メチル−2−オキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン−4−イル)カルバメート(45mg、95.4μmol)、3−クロロ−2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)ピリジン−4−チオール(26.7mg、104μmol)、Pd
2(dba)
3(8.73mg、9.54μmol)、キサントホス(11.0mg、19.0μmol)、およびDIPEA(33.0μL、190μmol)を添加した。バイアルをハウス真空下で10分間排気し、次いで脱気した1,4−ジオキサン(954μL)を添加した。反応混合物をN
2でパージし、3回排気し、次いでマイクロ波条件下、120℃で1.5時間撹拌した。得られた反応混合物を濾過し、濾液を真空中で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、所望の生成物であるtert−ブチル((3S,4S)−8−(5−((3−クロロ−2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)ピリジン−4−イル)チオ)−3−(ヒドロキシメチル)−6−メチルピラジン−2−イル)−3−メチル−2−オキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン−4−イル)カルバメート(36.0mg、56.6μmol、59.5%)を得た。LC−MS(ESI)m/z:C
30H
43ClN
6O
5Sの[M+H]計算値:635.27;実測値635.4。
【0670】
ステップ4. (3−((3S,4S)−4−アミノ−3−メチル−2−オキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)−6−((3−クロロ−2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)ピリジン−4−イル)チオ)−5−メチルピラジン−2−イル)メタノールの合成
MeOH(1mL)中のtert−ブチル((3S,4S)−8−(5−((3−クロロ−2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)ピリジン−4−イル)チオ)−3−(ヒドロキシメチル)−6−メチルピラジン−2−イル)−3−メチル−2−オキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン−4−イル)カルバメート(35mg、55.0μmol)の溶液に、ジオキサン中4M塩化水素(196μL、785μmol)を添加した。反応混合物を50℃で30分間撹拌した。得られた反応混合物を真空中で濃縮した。残留物を分取HPLCにより精製して、(3−((3S,4S)−4−アミノ−3−メチル−2−オキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)−6−((3−クロロ−2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)ピリジン−4−イル)チオ)−5−メチルピラジン−2−イル)メタノール(15.0mg、28.0μmol、51.0%)をギ酸塩として得た。
1H NMR (500 MHz, MeOH-d
4) δ 8.55 (s, 1H) (ギ酸), 7.68 (d, J = 5.5 Hz, 1H), 5.86 (d, J = 5.5 Hz, 1H), 4.65 (s, 2H), 4.33 - 4.25 (m, 1H), 4.13 (m, 1H), 3.97 (m, 4H), 3.90 - 3.77 (m, 2H), 3.55 (m, 2H), 3.27 - 3.11 (m, 1H), 2.50 (s, 3H), 2.03 - 1.84 (m, 6H), 1.77 - 1.59 (m, 2H), 1.29 (d, J = 6.5 Hz, 3H). LC-MS (ESI) m/z: [M + H] C
30H
42ClN
5O
6Sの計算値: 535.22; 実測値535.4.
【0671】
〔実施例274〕
{3−[(1R)−1−アミノ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル]−6−{[3−クロロ−2−(メチルアミノ)ピリジン−4−イル]スルファニル}−5−メチルピラジン−2−イル}メタノール
【化207】
[この文献は図面を表示できません]
{3−[(1R)−1−アミノ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル]−6−{[3−クロロ−2−(メチルアミノ)ピリジン−4−イル]スルファニル}−5−メチルピラジン−2−イル}メタノールは、テトラヒドロ−2H−ピラン−4−アミンおよびtert−ブチル((3S,4S)−8−(5−ブロモ−3−(ヒドロキシメチル)−6−メチルピラジン−2−イル)−3−メチル−2−オキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン−4−イル)カルバメートをそれぞれメタンアミンおよびtert−ブチル(R)−(8−(5−ブロモ−3−(ヒドロキシメチル)−6−メチルピラジン−2−イル)−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−イル)カルバメートと置き換えた以外は実施例273と同様の様式で合成した。
1H NMR (500 MHz, MeOH-d
4) δ 8.54 (s, 1H, ギ酸), 7.68 (d, J = 5.6 Hz, 1H), 5.84 (d, J = 5.6 Hz, 1H), 4.65 (s, 2H), 3.92 (m, 3H), 3.29 - 3.13 (m, 4H), 2.97 (s, 3H), 2.50 (s, 3H), 1.97 - 1.68 (m, 6H), 1.58 (t, J = 13.1 Hz, 2H). LC-MS (ESI) m/z: [M + H] C
21H
29ClN
6OSの計算値: 449.18; 実測値449.35.
【0672】
〔実施例275〕
{3−[(3S,4S)−4−アミノ−3−メチル−2−オキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル]−6−({3−クロロ−2−[(オキセタン−3−イル)アミノ]ピリジン−4−イル}スルファニル)−5−メチルピラジン−2−イル}メタノール
【化208】
[この文献は図面を表示できません]
{3−[(3S,4S)−4−アミノ−3−メチル−2−オキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル]−6−({3−クロロ−2−[(オキセタン−3−イル)アミノ]ピリジン−4−イル}スルファニル)−5−メチルピラジン−2−イル}メタノールは、テトラヒドロ−2H−ピラン−4−アミンをオキセタン−3−アミンと置き換えた以外は実施例273と同様の様式で合成した。
1H NMR (500 MHz, MeOH-d
4) δ 8.53 (s, 4H, ギ酸), 7.79 (d, J = 7.0 Hz, 1H), 6.25 (d, J = 7.0 Hz, 1H), 4.66 (s, 2H), 4.82 - 4.71 (m, 1H) 4.62 - 4.54 (m, 2H), 4.49 (ddd, J = 10.6, 6.5, 3.3 Hz, 1H), 4.34 - 4.23 (m, 1H), 4.01 - 3.67 (m, 6H), 3.31 - 3.13 (m, 2H), 2.51 (s, 3H), 2.02 - 1.65 (m, 4H), 1.30 (d, J = 6.5 Hz, 3H). LC-MS (ESI) m/z: [M + H] C
23H
31ClN
6O
3Sの計算値: 507.19; 実測値507.5.
【0673】
以下の実施例は、実施例273と同様の様式で合成した。
【0674】
【表100】
[この文献は図面を表示できません]
【0675】
〔実施例277〕
(3−((3S,4S)−4−アミノ−3−メチル−2−オキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)−6−((3−クロロ−2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)オキシ)ピリジン−4−イル)チオ)−5−メチルピラジン−2−イル)メタノールの合成
【化209】
[この文献は図面を表示できません]
【0676】
ステップ1. 4−ブロモ−3−クロロ−2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)オキシ)ピリジンの合成
DMSO(2mL)中の4−ブロモ−3−クロロ−2−フルオロピリジン(200mg、950μmol)の懸濁液に、テトラヒドロ−2H−ピラン−4−オール(194mg、1.90mmol)および炭酸セシウム(772mg、2.37mmol)を添加した。反応混合物を、蓋をしたバイアル内、100℃で90分間撹拌した。得られた反応混合物をEtOAcおよびH
2Oで希釈した。水層をEtOAcでさらに2回抽出した。合わせた有機層をMgSO
4で脱水し、濾過し、真空中で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、所望の生成物である4−ブロモ−3−クロロ−2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)オキシ)ピリジン(91.0mg、344μmol、36.2%)を得た。LC−MS(ESI)m/z:C1
0H
11BrClNO
2の[M+H]計算値:291.97;実測値291.7。
【0677】
ステップ2. 2−エチルヘキシル3−((3−クロロ−2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)オキシ)ピリジン−4−イル)チオ)プロパノエートの合成
1,4−ジオキサン(5.36mL)中の4−ブロモ−3−クロロ−2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)オキシ)ピリジン(157mg、536μmol)の溶液に、2−エチルヘキシル3−メルカプトプロパノエート(130mg、589μmol)、Pd
2(dba)
3(29.3mg、32.1μmol)、キサントホス(31.0mg、53.6μmol)、およびDIPEA(185μL、1.07mmol)を添加した。反応混合物をN
2雰囲気下、110℃で5時間撹拌した。得られた反応混合物をH
2OおよびDCMで希釈した。有機層を分離し、MgSO
4で脱水し、濾過し、真空中で濃縮した。残留物を、0〜33%EtOAc/ヘプタンを使用するカラムクロマトグラフィーにより精製して、所望の生成物である2−エチルヘキシル3−((3−クロロ−2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)オキシ)ピリジン−4−イル)チオ)プロパノエート(224mg、520μmol、97.3%)を得た。LC−MS(ESI)m/z:C
21H
32ClNO
4Sの[M+H]計算値:430.17;実測値430.4。
【0678】
ステップ3. 3−クロロ−2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)オキシ)ピリジン−4−チオールの合成
MeOH(5.19mL)中の2−エチルヘキシル3−((3−クロロ−2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)オキシ)ピリジン−4−イル)チオ)プロパノエート(224mg、520μmol)の懸濁液に、ナトリウムメトキシド(55.6mg、1.03mmol)を添加した。反応混合物を、蓋をしたバイアル内、室温で30分間撹拌した。得られた反応混合物を真空中で濃縮し、残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、所望の生成物である3−クロロ−2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)オキシ)ピリジン−4−チオール(95.0mg、386μmol、74.8%)を得た。LC−MS(ESI)m/z:C
10H
12ClNO
2Sの[M+H]計算値:246.03;実測値246.0。
【0679】
ステップ4. tert−ブチル((3S,4S)−8−(5−((3−クロロ−2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)オキシ)ピリジン−4−イル)チオ)−3−(ヒドロキシメチル)−6−メチルピラジン−2−イル)−3−メチル−2−オキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン−4−イル)カルバメートの合成
マイクロ波バイアルに、tert−ブチル((3S,4S)−8−(5−ブロモ−3−(ヒドロキシメチル)−6−メチルピラジン−2−イル)−3−メチル−2−オキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン−4−イル)カルバメート(45mg、95.4μmol)、3−クロロ−2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)オキシ)ピリジン−4−チオール(26.8mg、104μmol)、Pd
2(dba)
3(8.73mg、9.54μmol)、キサントホス(11.0mg、19.0μmol)、およびDIPEA(33.0μL、190μmol)を添加した。バイアルをハウス真空下で10分間排気し、次いで1,4−ジオキサン(954μL)を添加した。混合物をN
2でパージし、3回排気し、次いでマイクロ波条件下、120℃で1.5時間撹拌した。得られた反応混合物をセライトのパッドに通して濾過し、濾液を真空中で濃縮した。残留物を、0〜100%EtOAc/ヘプタンを使用するカラムクロマトグラフィーにより精製した。清浄な画分を合わせ、真空中で濃縮して、所望の生成物であるtert−ブチル((3S,4S)−8−(5−((3−クロロ−2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)オキシ)ピリジン−4−イル)チオ)−3−(ヒドロキシメチル)−6−メチルピラジン−2−イル)−3−メチル−2−オキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン−4−イル)カルバメート(55.0mg、86.4μmol、90.7%)を得た。LC−MS(ESI):m/z:C
30H
42ClN
5O
6Sの[M+H]計算値:636.25;実測値636.5。
【0680】
ステップ5. (3−((3S,4S)−4−アミノ−3−メチル−2−オキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)−6−((3−クロロ−2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)オキシ)ピリジン−4−イル)チオ)−5−メチルピラジン−2−イル)メタノールの合成
MeOH(1mL)中のtert−ブチル((3S,4S)−8−(5−((3−クロロ−2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)オキシ)ピリジン−4−イル)チオ)−3−(ヒドロキシメチル)−6−メチルピラジン−2−イル)−3−メチル−2−オキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン−4−イル)カルバメート(50mg、78.5μmol)の溶液に、ジオキサン中塩化水素(196μL、785μmol)を添加した。反応混合物を50℃で30分間撹拌した。得られた反応混合物を真空中で濃縮した。残留物を逆相HPLCにより精製して、所望の生成物である(3−((3S,4S)−4−アミノ−3−メチル−2−オキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)−6−((3−クロロ−2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)オキシ)ピリジン−4−イル)チオ)−5−メチルピラジン−2−イル)メタノール(17.0mg、31.7μmol、40.4%)をギ酸塩として得た。
1H NMR (500 MHz, MeOH-d
4) δ 8.55 (s, 1H, ギ酸), 7.68 (d, J = 5.5 Hz, 1H), 5.86 (d, J = 5.5 Hz, 1H), 4.65 (s, 2H), 4.33 - 4.24 (m, 1H), 4.12 (m, 1H), 3.97 (m, 4H), 3.91 - 3.76 (m, 2H), 3.55 (m, 2H), 3.23 - 3.09 (m, 1H), 2.50 (s, 3H), 2.02 - 1.80 (m, 6H), 1.78 - 1.59 (m, 2H), 1.29 (d, J = 6.5 Hz, 3H). LC-MS (ESI): m/z: [M + H] C
25H
34ClN
5O
4Sの計算値: 536.20; 実測値536.4.
【0681】
〔実施例278〕
{3−[(3S,4S)−4−アミノ−3−メチル−2−オキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル]−6−[(3−クロロ−2−メトキシピリジン−4−イル)スルファニル]−5−メチルピラジン−2−イル}メタノール
【化210】
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{3−[(3S,4S)−4−アミノ−3−メチル−2−オキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル]−6−[(3−クロロ−2−メトキシピリジン−4−イル)スルファニル]−5−メチルピラジン−2−イル}メタノールは、テトラヒドロ−2H−ピラン−4−オールをMeOHと置き換えた以外は実施例277と同様の様式で合成した。
1H NMR (500 MHz, MeOH-d
4) δ 8.56 (s, 1H, ギ酸), 7.80 (d, J = 5.5 Hz, 1H), 6.25 (d, J = 5.5 Hz, 1H), 4.65 (s, 2H), 4.28 (m, 1H), 4.00 (s, 3H), 3.85 (m, 3H), 3.40 - 3.14 (m, 4H), 2.49 (s, 3H), 2.04 - 1.67 (m, 4H), 1.27 (d, J = 6.5 Hz, 3H). LC-MS (ESI) m/z: [M + H] C
21H
28ClN
5O
3Sの計算値: 466.16; 実測値466.37.
【0682】
〔実施例279〕
{3−[(3S,4S)−4−アミノ−3−メチル−2−オキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル]−6−{[3−クロロ−2−(オキセタン−3−イルオキシ)ピリジン−4−イル]スルファニル}−5−メチルピラジン−2−イル}メタノール
【化211】
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{3−[(3S,4S)−4−アミノ−3−メチル−2−オキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル]−6−{[3−クロロ−2−(オキセタン−3−イルオキシ)ピリジン−4−イル]スルファニル}−5−メチルピラジン−2−イル}メタノールは、テトラヒドロ−2H−ピラン−4−オールをオキセタン−3−オールと置き換えた以外は実施例277と同様の様式で合成した。
1H NMR (500 MHz, MeOH-d
4) δ 8.46 (s, 4H, ギ酸), 8.18 (d, J = 7.0 Hz, 1H), 6.83 (d, J = 6.9 Hz, 1H), 5.69 - 5.48 (m, 1H), 5.05 4.77 (m, 4H), 4.67 (s, 2H), 4.31 (dd, J = 6.6, 4.3 Hz, 1H), 4.17 - 3.83 (m, 5H), 3.45 - 3.34 (m, 2H), 3.29 - 3.12 (m, 1H), 2.52 (s, 2H), 2.01 - 1.72 (m, 4H), 1.33 (d, J = 6.5 Hz, 3H). LC-MS (ESI) m/z: [M + H] C
21H
28ClN
5O
3Sの計算値: 508.17; 実測値508.4.
【0683】
〔実施例280〕
1−(4−((5−((3S,4S)−4−アミノ−3−メチル−2−オキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)−6−(ヒドロキシメチル)−3−メチルピラジン−2−イル)チオ)−3−クロロピリジン−2−イル)アゼチジン−3−カルボニトリル
【化212】
[この文献は図面を表示できません]
【0684】
ステップ1. オクタン−3−イル3−((3−クロロ−2−(3−シアノアゼチジン−1−イル)ピリジン−4−イル)チオ)プロパノエートの合成
DMA(862μL)中のオクタン−3−イル3−((3−クロロ−2−フルオロピリジン−4−イル)チオ)プロパノエートの溶液に、3−アゼチジンカルボニトリル塩酸塩(152mg、1.29mmol)およびDIPEA(298μL、1.72mmol)を添加した。反応混合物を、蓋をしたバイアル内、60℃で6時間撹拌した。得られた反応混合物を真空中で濃縮し、残留物、オクタン−3−イル3−((3−クロロ−2−(3−シアノアゼチジン−1−イル)ピリジン−4−イル)チオ)プロパノエートをさらに精製することなく定量的収率と推定して次のステップに持ち越した。LC−MS(ESI)m/z:C
20H
28ClN
3O
2Sの[M+H]計算値:410.17;実測値409.9。
【0685】
ステップ2. 1−(3−クロロ−4−メルカプトピリジン−2−イル)アゼチジン−3−カルボニトリルの合成
MeOH(4.28mL)中のオクタン−3−イル3−((3−クロロ−2−(3−シアノアゼチジン−1−イル)ピリジン−4−イル)チオ)プロパノエート(176mg、429μmol)の懸濁液に、ナトリウムメトキシド(44.7mg、828μmol)を添加した。混合物を室温で30分間撹拌した。得られた反応物を真空中で濃縮し、残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、所望の生成物である1−(3−クロロ−4−メルカプトピリジン−2−イル)アゼチジン−3−カルボニトリル(89.0mg、394μmol、91.9%)を得た。LC−MS(ESI)m/z:C
9H
8ClN
3Sの[M+H]計算値:226.01;実測値225.7。
【0686】
ステップ3. 1−(4−((5−((3S,4S)−4−アミノ−3−メチル−2−オキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)−6−(ヒドロキシメチル)−3−メチルピラジン−2−イル)チオ)−3−クロロピリジン−2−イル)アゼチジン−3−カルボニトリルの合成
1−(3−クロロ−4−メルカプトピリジン−2−イル)アゼチジン−3−カルボニトリル(81.9mg、363μmol)、(3−((3S,4S)−4−アミノ−3−メチル−2−オキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)−6−ブロモ−5−メチルピラジン−2−イル)メタノール(90mg、242μmol)、キサントホス(28.0mg、48.4μmol)およびPd
2(dba)
3(22.1mg、24.2μmol)を秤量して、マイクロ波バイアルに入れた。反応容器をN
2で3回フラッシュし、ジオキサン(脱気した)(2.42mL)、続いてDIPEA(84.0μL、484μmol)を添加した。反応物のヘッドスペースをN
2でさらに3回フラッシュし、混合物をマイクロ波中、120℃に2時間加熱した。室温に冷却した後、混合物をセライトで濾過し、濾液を蒸発乾固させ、粗残留物を分取HPLCにより精製して、所望の生成物である1−(4−((5−((3S,4S)−4−アミノ−3−メチル−2−オキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)−6−(ヒドロキシメチル)−3−メチルピラジン−2−イル)チオ)−3−クロロピリジン−2−イル)アゼチジン−3−カルボニトリル(32.0mg、62μmol、25.8%)を得た。LC−MS(ESI)m/z:C
24H
30ClN
7O
2Sの[M+H]計算値:516.20;実測値516.1。1H NMR (500 MHz, MeOH-d
4) δ 8.38 (s, 1H), 7.79 (d, J = 5.4 Hz, 1H), 6.09 (d, J = 5.4 Hz, 1H), 4.66 (s, 2H), 4.54 (t, J = 8.6 Hz, 2H), 4.40 - 4.35 (m, 3H), 4.35 - 4.29 (m, 1H), 4.02 - 3.85 (m, 3H), 3.72 (tt, J = 8.7, 6.0 Hz, 1H), 3.47 (d, J = 4.1 Hz, 1H), 3.22 - 3.15 (m, 1H), 3.12 (ddd, J = 13.7, 11.2, 2.7 Hz, 1H), 2.50 (s, 3H), 2.03 - 1.94 (m, 2H), 1.91 (d, J = 13.5 Hz, 1H), 1.78 - 1.71 (m, 1H), 1.34 (d, J = 6.5 Hz, 3H).
【0687】
〔実施例281〕
{3−[(3S,4S)−4−アミノ−3−メチル−2−オキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル]−6−{[3−クロロ−2−(1H−イミダゾール−1−イル)ピリジン−4−イル]スルファニル}−5−メチルピラジン−2−イル}メタノール
【化213】
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{3−[(3S,4S)−4−アミノ−3−メチル−2−オキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル]−6−{[3−クロロ−2−(1H−イミダゾール−1−イル)ピリジン−4−イル]スルファニル}−5−メチルピラジン−2−イル}メタノールは、3−アゼチジンカルボニトリルをイミダゾールと置き換えた以外は実施例280と同様の様式で合成した。
1H NMR (500 MHz, MeOH-d
4) δ 8.53 (s, 1H, ギ酸), 8.29 - 8.09 (m, 2H), 7.67 (t, J = 1.4 Hz, 1H), 7.18 (dd, J = 1.5, 1.0 Hz, 1H), 6.81 (d, J = 5.4 Hz, 1H), 4.67 (s, 2H), 4.36 - 4.24 (m, 1H), 4.00 - 3.78 (m, 4H), 3.28 - 3.11 (m, 3H), 2.55 (s, 3H), 2.02 - 1.83 (m, 4H), 1.31 (d, J = 6.5 Hz, 3H). LC-MS (ESI) m/z: [M + H] C
21H
28ClN
5O
3Sの計算値: 502.17; 実測値502.3.
【0688】
〔実施例282〕
6−[4−({5−[(3S,4S)−4−アミノ−3−メチル−2−オキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル]−6−(ヒドロキシメチル)−3−メチルピラジン−2−イル}スルファニル)−3−クロロピリジン−2−イル]−1λ
6−チア−6−アザスピロ[3.3]ヘプタン−1,1−ジオン
【化214】
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6−[4−({5−[(3S,4S)−4−アミノ−3−メチル−2−オキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル]−6−(ヒドロキシメチル)−3−メチルピラジン−2−イル}スルファニル)−3−クロロピリジン−2−イル]−1λ
6−チア−6−アザスピロ[3.3]ヘプタン−1,1−ジオンは、3−アゼチジンカルボニトリルを1−チア−6−アザスピロ[3.3]ヘプタン−6−イウム1,1−ジオキシドと置き換えた以外は実施例280と同様の様式で合成した。
1H NMR (500 MHz, MeOH-d
4) δ 8.53 (s, 1H, ギ酸), 7.79 (d, J = 5.4 Hz, 1H), 6.09 (d, J = 5.4 Hz, 1H), 4.81 - 4.71 (m, 2H), 4.65 (s, 2H), 4.45 - 4.35 (m, 2H), 4.35 - 4.25 (m, 1H), 4.14 - 4.03 (m, 3H), 4.00 - 3.77 (m, 4H), 3.27 - 3.06 (m, 2H), 2.49 (s, 3H), 2.46 - 2.38 (m, 2H), 2.02 - 1.68 (m, 4H), 1.31 (d, J = 6.5 Hz, 3H). LC-MS (ESI) m/z: [M + H] C
25H
33ClN
6O
4S
2の計算値: 581.17; 実測値581.4.
【0689】
〔実施例283〕
1−[4−({5−[(3S,4S)−4−アミノ−3−メチル−2−オキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル]−6−(ヒドロキシメチル)−3−メチルピラジン−2−イル}スルファニル)−3−クロロピリジン−2−イル]アゼチジン−3−オールの合成
【化215】
[この文献は図面を表示できません]
1−[4−({5−[(3S,4S)−4−アミノ−3−メチル−2−オキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル]−6−(ヒドロキシメチル)−3−メチルピラジン−2−イル}スルファニル)−3−クロロピリジン−2−イル]アゼチジン−3−オールは、3−アゼチジンカルボニトリルを3−ヒドロキシアゼチジン(HCl塩)と置き換えた以外は実施例280と同様の様式で合成した。
1H NMR (500 MHz, MeOH-d
4) δ 8.55 (s, 1H), 7.73 (d, J = 5.5 Hz, 1H), 5.98 (d, J = 5.4 Hz, 1H), 4.65 (s, 2H), 4.65 - 4.60 (m, 1H), 4.52 - 4.46 (m, 2H), 4.33 - 4.27 (m, 1H), 4.02 (ddd, J = 9.1, 4.7, 1.2 Hz, 2H), 3.95 (d, J = 8.9 Hz, 1H), 3.91 - 3.79 (m, 5H), 3.28 (d, J = 4.5 Hz, 1H), 3.23 (ddd, J = 13.8, 10.7, 3.0 Hz, 1H), 3.15 (ddd, J = 13.5, 10.8, 2.8 Hz, 1H), 2.50 (s, 3H), 2.00 - 1.90 (m, 2H), 1.85 (d, J = 13.7 Hz, 1H), 1.74 (d, J = 12.8 Hz, 1H), 1.30 (d, J = 6.5 Hz, 3H). LC-MS (ESI) m/z: [M + H] C
23H
31ClN
6O
3Sの計算値: 507.20; 実測値507.1.
【0690】
〔実施例284〕
{3−[(3S,4S)−4−アミノ−3−メチル−2−オキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル]−6−{[3−クロロ−2−(3−メタンスルホニルアゼチジン−1−イル)ピリジン−4−イル]スルファニル}−5−メチルピラジン−2−イル}メタノールの合成
【化216】
[この文献は図面を表示できません]
{3−[(3S,4S)−4−アミノ−3−メチル−2−オキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル]−6−{[3−クロロ−2−(3−メタンスルホニルアゼチジン−1−イル)ピリジン−4−イル]スルファニル}−5−メチルピラジン−2−イル}メタノールは、3−アゼチジンカルボニトリルを3−メチルスルホニルアゼチジン(HCl塩)と置き換えた以外は実施例280と同様の様式で合成した。
1H NMR (500 MHz, MeOH-d
4) δ 8.55 (s, 1H), 7.79 (d, J = 5.4 Hz, 1H), 6.07 (d, J = 5.4 Hz, 1H), 4.65 (s, 2H), 4.59 - 4.49 (m, 4H), 4.35 - 4.27 (m, 2H), 3.95 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 3.91 - 3.80 (m, 3H), 3.29 (d, J = 4.4 Hz, 1H), 3.23 (ddd, J = 13.6, 10.7, 3.1 Hz, 1H), 3.15 (ddd, J = 13.6, 10.9, 2.9 Hz, 1H), 3.04 (s, 3H), 2.50 (s, 3H), 2.02 - 1.89 (m, 2H), 1.85 (d, J = 13.4 Hz, 1H), 1.77 - 1.69 (m, 1H), 1.30 (d, J = 6.5 Hz, 3H). LC-MS (ESI) m/z: [M + H] C
24H
33ClN
6O
4S
2の計算値: 569.18; 実測値569.1.
【0691】
〔実施例285〕
{3−[(3S,4S)−4−アミノ−3−メチル−2−オキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル]−6−({3−クロロ−2−[(1S,4S)−2−オキサ−5−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−5−イル]ピリジン−4−イル}スルファニル)−5−メチルピラジン−2−イル}メタノール
【化217】
[この文献は図面を表示できません]
{3−[(3S,4S)−4−アミノ−3−メチル−2−オキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル]−6−({3−クロロ−2−[(1S,4S)−2−オキサ−5−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−5−イル]ピリジン−4−イル}スルファニル)−5−メチルピラジン−2−イル}メタノールは、3−アゼチジンカルボニトリルを(1S,4S)−2−オキサ−5−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン(HCl塩)と置き換えた以外は実施例280と同様の様式で合成した。
1H NMR (500 MHz, MeOH-d
4) δ 8.50 (s, 1H), 7.76 (d, J = 5.4 Hz, 1H), 6.03 (d, J = 5.3 Hz, 1H), 4.66 (s, 2H), 4.65 - 4.63 (m, 2H), 4.32 (qd, J = 6.5, 4.2 Hz, 1H), 4.08 (dd, J = 7.6, 0.8 Hz, 1H), 4.01 - 3.83 (m, 6H), 3.46 - 3.40 (m, 2H), 3.19 (ddd, J = 13.8, 11.0, 3.0 Hz, 1H), 3.12 (ddd, J = 13.8, 11.2, 2.7 Hz, 1H), 2.51 (s, 3H), 2.03 - 1.86 (m, 5H), 1.79 - 1.71 (m, 1H), 1.34 (d, J = 6.5 Hz, 3H). LC-MS (ESI) m/z: [M + H] C
25H
33ClN
6O
3Sの計算値: 533.21; 実測値533.3.
【0692】
以下の実施例は、実施例280と同様の様式で合成した。
【0693】
【表101】
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【0694】
〔実施例287〕
{3−[(3S,4S)−4−アミノ−3−メチル−2−オキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル]−6−{[3−クロロ−2−(メチルアミノ)ピリジン−4−イル]スルファニル}−5−メチルピラジン−2−イル}メタノールの合成
【化218】
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【0695】
ステップ1. 2−エチルヘキシル3−((3−クロロ−2−(メチルアミノ)ピリジン−4−イル)チオ)プロパノエートの合成
THF(6.60mL)中の2−エチルヘキシル3−((3−クロロ−2−フルオロピリジン−4−イル)チオ)プロパノエート(230mg、661μmol)の溶液に、THF中のメタンアミンの2M溶液(1mL、2.00mmol)を添加した。反応混合物をマイクロ波条件下、140℃で8時間撹拌した。得られた反応物を真空中で濃縮し、残留物を、0〜20%EtOAc/Hexを使用するカラムクロマトグラフィーにより精製して、所望の生成物である2−エチルヘキシル3−((3−クロロ−2−(メチルアミノ)ピリジン−4−イル)チオ)プロパノエート(180mg、501μmol、75.9%)を得た。LC−MS(ESI)m/z:C
17H
27ClN
2O
2Sの[M+H]計算値:359.15;実測値359.4。
【0696】
ステップ2. 3−クロロ−2−(メチルアミノ)ピリジン−4−チオールの合成
MeOH(5.00mL)中の2−エチルヘキシル3−((3−クロロ−2−(メチルアミノ)ピリジン−4−イル)チオ)プロパノエート(180mg、501μmol)の懸濁液に、ナトリウムメトキシド(85.2mg、1.50mmol)を添加した。反応混合物を密封バイアル内、室温で30分間撹拌した。得られた混合物を減圧下で濃縮し、残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、3−クロロ−2−(メチルアミノ)ピリジン−4−チオール(60.0mg、343μmol、68.7%)を得た。LC−MS(ESI)m/z:C
6H
7ClN
2Sの[M+H]計算値:175.00;実測値174.9。
【0697】
ステップ3. {3−[(3S,4S)−4−アミノ−3−メチル−2−オキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル]−6−{[3−クロロ−2−(メチルアミノ)ピリジン−4−イル]スルファニル}−5−メチルピラジン−2−イル}メタノールの合成
マイクロ波バイアルに、(3−((3S,4S)−4−アミノ−3−メチル−2−オキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)−6−ブロモ−5−メチルピラジン−2−イル)メタノール(50mg、134μmol)、3−クロロ−2−(メチルアミノ)ピリジン−4−チオール(35.1mg、201μmol)、Pd
2(dba)
3(12.2mg、13.4μmol)、キサントホス(15.5mg、26.8μmol)、およびDIPEA(69.9μL、402μmol)を添加した。混合物をハウス真空下で10分間排気し、次いで脱気した1,4−ジオキサン(1.34mL)を添加した。反応混合物を脱気し、マイクロ波条件下、120℃で2時間撹拌した。得られた反応混合物をセライトのパッドに通して濾過し、濾液を減圧下で濃縮した。残留物を分取HPLCにより精製して、所望の生成物である{3−[(3S,4S)−4−アミノ−3−メチル−2−オキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル]−6−{[3−クロロ−2−(メチルアミノ)ピリジン−4−イル]スルファニル}−5−メチルピラジン−2−イル}メタノール(26.0mg、55.9μmol、41.7%)をギ酸塩として得た。
1H NMR (500 MHz, MeOH-d
4) δ 8.42 (s, 2H, ギ酸), 7.68 (d, J = 5.6 Hz, 1H), 5.84 (d, J = 5.6 Hz, 1H), 4.65 (s, 2H), 4.35 - 4.26 (m, 1H), 4.02 - 3.78 (m, 4H), 3.44 (d, J = 4.2 Hz, 1H), 3.25 - 3.07 (m, 2H), 2.96 (s, 3H), 2.49 (s, 3H), 2.03 - 1.87 (m, 4H), 1.33 (d, J = 6.5 Hz, 3H). LC-MS (ESI) m/z: [M + H] C
21H
29ClN
6O
2Sの計算値: 465.18; 実測値465.34.
【0698】
〔実施例288〕
{3−[(3S,4S)−4−アミノ−3−メチル−2−オキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル]−6−{[3−クロロ−2−(シクロプロピルアミノ)ピリジン−4−イル]スルファニル}−5−メチルピラジン−2−イル}メタノール
【化219】
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{3−[(3S,4S)−4−アミノ−3−メチル−2−オキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル]−6−{[3−クロロ−2−(シクロプロピルアミノ)ピリジン−4−イル]スルファニル}−5−メチルピラジン−2−イル}メタノールは、メタンアミンをシクロプロピルアミンと置き換えた以外は実施例287と同様の様式で合成した。
1H NMR (500 MHz, MeOH-d
4) δ 8.55 (s, 1H, ギ酸), 7.73 (d, J = 5.6 Hz, 1H), 5.92 (d, J = 5.6 Hz, 1H), 4.65 (s, 2H), 4.29 (m, 1H), 3.97 - 3.77 (m, 3H), 3.27 - 3.11 (m, 4H), 2.74 - 2.66 (m, 1H), 2.49 (s, 3H), 2.02 - 1.65 (m, 4H), 1.29 (d, J = 6.5 Hz, 3H), 0.82 (m, 2H), 0.63 - 0.54 (m, 2H). LC-MS (ESI) m/z: [M + H] C
23H
31ClN
6O
2Sの計算値: 491.19; 実測値491.46.
【0699】
〔実施例289〕
{3−[(3S,4S)−4−アミノ−3−メチル−2−オキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル]−6−{[3−クロロ−2−(ジメチルアミノ)ピリジン−4−イル]スルファニル}−5−メチルピラジン−2−イル}メタノール
【化220】
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{3−[(3S,4S)−4−アミノ−3−メチル−2−オキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル]−6−{[3−クロロ−2−(ジメチルアミノ)ピリジン−4−イル]スルファニル}−5−メチルピラジン−2−イル}メタノールは、メチルアミンをジメチルアミンと置き換えた以外は実施例287と同様の様式で合成した。
1H NMR (500 MHz, MeOH-d
4) δ 8.42 (s, 1H, ギ酸), 7.82 (d, J = 5.4 Hz, 1H), 6.16 (d, J = 5.4 Hz, 1H), 4.65 (s, 2H), 4.35 - 4.26 (m, 1H), 4.02 - 3.81 (m, 4H), 3.44 (d, J = 4.2 Hz, 1H), 3.15 (m, 2H), 2.97 (s, 6H), 2.49 (s, 3H), 2.03 - 1.86 (m, 4H), 1.33 (d, J = 6.5 Hz, 3H). LC-MS (ESI) m/z: [M + H] C
22H
31ClN
6O
2Sの計算値: 479.19; 実測値479.40.
【0700】
〔実施例290〕
{6−[(2−アミノ−3−クロロピリジン−4−イル)スルファニル]−3−[(3S,4S)−4−アミノ−3−メチル−2−オキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル]−5−メチルピラジン−2−イル}メタノール
【化221】
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{3−[(3S,4S)−4−アミノ−3−メチル−2−オキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル]−6−[(3−クロロ−2−{2−オキサ−6−アザスピロ[3.3]ヘプタン−6−イル}ピリジン−4−イル)スルファニル]−5−メチルピラジン−2−イル}メタノールは、3−クロロ−2−(メチルアミノ)ピリジン−4−チオールを2−アミノ−3−クロロピリジン−4−チオールと置き換えた以外は実施例287と同様の様式で合成した。
1H NMR (500 MHz, MeOH-d
4) δ δ 7.59 (d, J = 5.6 Hz, 1H), 5.89 (d, J = 5.5 Hz, 1H), 4.64 (s, 2H), 4.30 (qd, J = 6.5, 4.1 Hz, 1H), 3.99 - 3.82 (m, 4H), 3.44 (d, J = 4.1 Hz, 1H), 3.13 (dddd, J = 34.4, 13.8, 11.1, 2.9 Hz, 2H), 2.49 (s, 3H), 2.00 - 1.84 (m, 3H), 1.76 - 1.69 (m, 1H), 1.32 (d, J = 6.5 Hz, 3H). LC-MS (ESI) m/z: [M + H] C
20H
28ClN
6O
2Sの計算値: 451.16; 実測値451.35.
【化222】
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【0701】
2−アミノ−3−クロロピリジン−4−チオールの合成
ステップ1. 4−ブロモ−3−クロロ−2−フルオロピリジン(2g、9.50mmol、1当量)を、密封容器内で水酸化アンモニウム(10.4mL、269mmol、28当量)中に懸濁させた。反応物を115℃で6時間加熱し、室温に冷却し、酢酸エチルで希釈し、ブラインで洗浄し、Na
2SO
4で脱水し、濾過し、減圧下で濃縮して、生成物を白色固体(1.85g、8.91mmol、収率95%)として得た。LC−MS(ESI)m/z:C
5H
4BrClN
2の[M+H]計算値:206.92;実測値206.6。
【0702】
ステップ2. 4−ブロモ−3−クロロピリジン−2−アミン(1.83g、8.82mmol、1当量)、Pd
2(dba)
3(1.04g、1.14mmol、0.13当量)、およびキサントホス(1.52g、2.64mmol、0.3当量)を密封圧力容器に入れ、脱気した1,4−ジオキサン(44.0mL)中に懸濁させた。次に、2−エチルヘキシル3−メルカプトプロパノエート(5.00mL、22.0mmol、2.5当量)およびDIPEA(6.11mL、35.2mmol、4当量)を添加した。反応物を10分間脱気し、次いで密封した。反応物を100℃で3時間加熱し、次いで冷却し、濾過した。濾液を減圧下で濃縮して、黄色固体を得た。固体をヘプタン(150mL)中に懸濁させ、15分間撹拌した。固体を濾別し、ヘプタン(150mL)中に懸濁させ、15分間撹拌した。固体を濾別し、減圧下で乾燥させて、生成物を黄色固体(2.97g、8.61mmol、収率98%)として得た。LC−MS(ESI)m/z:C
16H
25ClN
2O
2Sの[M+H]計算値:345.13;実測値345.2。
1H NMR (500 MHz, クロロホルム-d) δ 7.84 (d, J = 5.4 Hz, 1H), 6.50 (d, J = 5.5 Hz, 1H), 5.06 - 4.80 (m, 2H), 4.02 (dd, J = 5.8, 2.4 Hz, 2H), 3.20 (t, J = 7.4 Hz, 2H), 2.71 (t, J = 7.4 Hz, 2H), 1.65 - 1.49 (m, 1H), 1.39 - 1.18 (m, 8H), 0.99 - 0.78 (m, 6H).
【0703】
ステップ3. 2−エチルヘキシル3−((2−アミノ−3−クロロピリジン−4−イル)チオ)プロパノエート(3g、8.69mmol、1当量)を、THF(49.9mL)に溶解した。反応物を−78℃に冷却し、窒素下に置いた。次に、カリウムtert−ブトキシド(11.2mL、11.2mmol、1.3当量)を添加した。反応物を−78℃で2時間撹拌した。反応物は透明黄色から濃厚スラリーになった。スラリーを冷却濾過し、固体をTHFで洗浄して、白色固体を得た。カラムクロマトグラフィー(MeOH/ジクロロメタンの0〜20%勾配)により精製して、生成物を白色固体(0.92g、5.72mmol、収率66%)として得た。LC−MS(ESI)m/z:C
5H
5ClN
2Sの[M+H]計算値:160.99;実測値160.6。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ 7.03 (d, J = 5.3 Hz, 1H), 6.47 (d, J = 5.4 Hz, 1H).
【0704】
〔実施例291〕
{3−[(3S,4S)−4−アミノ−3−メチル−2−オキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル]−6−[(3−クロロ−2−{2−オキサ−6−アザスピロ[3.3]ヘプタン−6−イル}ピリジン−4−イル)スルファニル]−5−メチルピラジン−2−イル}メタノール
【化223】
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{3−[(3S,4S)−4−アミノ−3−メチル−2−オキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル]−6−[(3−クロロ−2−{2−オキサ−6−アザスピロ[3.3]ヘプタン−6−イル}ピリジン−4−イル)スルファニル]−5−メチルピラジン−2−イル}メタノールは、メタンアミンを2−オキサ−6−アザスピロ[3.3]ヘプタンと置き換えた以外は実施例287と同様の様式で合成した。
1H NMR (500 MHz, MeOH-d
4) δ 8.57 (s, 1H, ギ酸), 7.74 (d, J = 5.4 Hz, 1H), 6.01 (d, J = 5.4 Hz, 1H), 4.66 (s, 2H), 4.87 (s, 4H) 4.43 (s, 4H), 4.30 (m, 1H), 3.97 - 3.76 (m, 4H), 3.32 - 3.11 (m, 3H), 2.50 (s, 3H), 2.03 - 1.65 (m, 4H), 1.30 (d, J = 6.5 Hz, 3H). LC-MS (ESI) m/z: [M + H] C
25H
33ClN
6O
3Sの計算値: 533.20; 実測値533.42.
【0705】
〔実施例292〕
{3−[(3S,4S)−4−アミノ−3−メチル−2−オキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル]−6−{[3−クロロ−2−(モルホリン−4−イル)ピリジン−4−イル]スルファニル}−5−メチルピラジン−2−イル}メタノール
【化224】
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{3−[(3S,4S)−4−アミノ−3−メチル−2−オキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル]−6−{[3−クロロ−2−(モルホリン−4−イル)ピリジン−4−イル]スルファニル}−5−メチルピラジン−2−イル}メタノールは、メタンアミンをモルホリンと置き換えた以外は実施例287と同様の様式で合成した。
1H NMR (500 MHz, MeOH-d
4) δ 7.90 (d, J = 5.4 Hz, 1H), 6.29 (d, J = 5.4 Hz, 1H), 4.65 (s, 2H), 4.39 - 4.23 (m, 1H), 4.02 - 3.74 (m, 10H), 3.48 - 3.41 (m, 1H), 3.36 (s, 2H), 3.15 (m, 2H), 2.50 (s, 3H), 2.08 - 1.67 (m, 4H), 1.40 - 1.27 (m, 3H). LC-MS (ESI) m/z: [M + H] C
24H
33ClN
6O
3Sの計算値: 521.20; 実測値521.1.
【0706】
以下の実施例は、実施例287と同様の様式で合成した。
【0707】
【表102】
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【0708】
〔実施例295〕
(3−((3S,4S)−4−アミノ−3−メチル−2−オキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)−6−((3−クロロ−2−シクロプロポキシピリジン−4−イル)チオ)−5−メチルピラジン−2−イル)メタノールの合成
【化225】
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【0709】
ステップ1. 4−ブロモ−3−クロロ−2−シクロプロポキシピリジンの合成
DMSO(1mL)中の4−ブロモ−3−クロロ−2−フルオロピリジン(200mg、950μmol)の懸濁液に、シクロプロパノール(82.4mg、1.42mmol)および炭酸セシウム(619mg、1.90mmol)を添加した。反応混合物を、蓋をしたバイアル内、100℃で90分間撹拌した。得られた反応混合物をEtOAcおよびH
2Oで希釈した。水層をEtOAcでさらに2回抽出した。合わせた有機層をMgSO
4で脱水し、濾過し、真空中で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー、0〜25%EtOAc/ヘプタンにより精製して、所望の生成物である4−ブロモ−3−クロロ−2−シクロプロポキシピリジン(50.0mg、201μmol、21.1%)を得た。LC−MS(ESI)m/z:C
8H
7BrClNOの[M+H]計算値:247.94;実測値249.0。
【0710】
ステップ2. tert−ブチル((3S,4S)−8−(5−((3−クロロ−2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)オキシ)ピリジン−4−イル)チオ)−3−(ヒドロキシメチル)−6−メチルピラジン−2−イル)−3−メチル−2−オキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン−4−イル)カルバメートの合成
マイクロ波バイアルに、4−ブロモ−3−クロロ−2−シクロプロポキシピリジン(50mg、201μmol)、2−エチルヘキシル3−メルカプトプロパノエート(49.1mg、221μmol)、Pd
2(dba)
3(5.36mg、12.0μmol)、キサントホス(11.6mg、20.1μmol)、およびDIPEA(51.9mg、402μmol)を添加した。混合物をハウス真空下で10分間排気し、次いで脱気した1,4−ジオキサン(2.01mL)を添加した。反応混合物をN
2でパージし、3回排気し、次いでマイクロ波条件下で1.5時間120℃とした。得られた反応混合物をセライトのパッドに通して濾過し、濾液を真空中で濃縮した。残留物を、0〜100%EtOAc/ヘプタンを使用するカラムクロマトグラフィーにより精製した。清浄な画分を合わせ、真空中で濃縮して、所望の生成物であるtert−ブチル((3S,4S)−8−(5−((3−クロロ−2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)オキシ)ピリジン−4−イル)チオ)−3−(ヒドロキシメチル)−6−メチルピラジン−2−イル)−3−メチル−2−オキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン−4−イル)カルバメート(55.0mg、86.4μmol、90.7%)を得た。LC−MS(ESI)m/z:C
19H
28ClNO
3Sの[M+H]計算値:386.15;実測値386.30。
【0711】
ステップ3. 3−クロロ−2−シクロプロポキシピリジン−4−チオールの合成
MeOH(1.02mL)中の2−エチルヘキシル3−((3−クロロ−2−シクロプロポキシピリジン−4−イル)チオ)プロパノエート(40mg、103μmol)の懸濁液に、ナトリウムメトキシド(11.1mg、206μmol)を添加した。反応混合物を、蓋をしたバイアル内、室温で1時間撹拌した。得られた反応混合物を真空中で濃縮した。残留物を、0〜10%MeOH/DCMを使用するカラムクロマトグラフィーにより精製して、所望の生成物である3−クロロ−2−シクロプロポキシピリジン−4−チオール(18.6mg、92.2μmol、89.8%)を得た。LC−MS(ESI)m/z:C
8H
8ClNOSの[M+H]計算値:202.00;実測値202.1。
【0712】
ステップ4. {3−[(3S,4S)−4−アミノ−3−メチル−2−オキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル]−6−[(3−クロロ−2−シクロプロポキシピリジン−4−イル)スルファニル]−5−メチルピラジン−2−イル}メタノールの合成
マイクロ波バイアルに、(3−((3S,4S)−4−アミノ−3−メチル−2−オキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)−6−ブロモ−5−メチルピラジン−2−イル)メタノール(25mg、67.6μmol)、3−クロロ−2−シクロプロポキシピリジン−4−チオール(21.3mg、101μmol)、Pd
2(dba)
3(3.02mg、6.76μmol)、キサントホス(7.83mg、13.5μmol)、およびDIPEA(23.4μL、135μmol)を添加した。混合物をハウス真空下で10分間排気し、次いで脱気した1,4−ジオキサン(675μL)を添加した。反応混合物をN
2でパージし、3回排気し、次いでマイクロ波条件下、110℃で2時間撹拌した。LC−MSによれば反応は完了した。得られた反応混合物を濾過し、次いで濾液を真空中で濃縮した。残留物を分取HPLCにより精製して、所望の生成物である(3−((3S,4S)−4−アミノ−3−メチル−2−オキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)−6−((3−クロロ−2−シクロプロポキシピリジン−4−イル)チオ)−5−メチルピラジン−2−イル)メタノール(14.0mg、28.4μmol、42.1%)をギ酸塩として得た。
1H NMR (500 MHz, MeOH-d
4) δ 8.55 (s, 1H) (ギ酸), 7.82 (d, J = 5.5 Hz, 1H), 6.29 (d, J = 5.5 Hz, 1H), 4.65 (s, 2H), 4.38 - 4.26 (m, 2H), 3.88 (m, 2H), 3.30 - 3.10 (m, 4H), 2.68 (s, 1H), 2.49 (s, 3H), 2.02 - 1.65 (m, 4H), 1.29 (d, J = 6.5 Hz, 3H), 0.86 - 0.70 (m, 4H). LC-MS (ESI) m/z: [M + H] C
23H
30ClN
5O
3Sの計算値: 492.18; 実測値492.42.
【0713】
〔実施例296〕
(R)−(6−(6−アミノ−2,3−ジクロロピリジン−4−イル)−3−(1−アミノ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)−5−メチルピラジン−2−イル)メタノールの合成
【化226】
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【0714】
ステップ1. (6−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−2,3−ジクロロピリジン−4−イル)ボロン酸の合成
THF(25.6mL)中のtert−ブチル(5,6−ジクロロ−4−ヨードピリジン−2−イル)カルバメート(2g、5.14mmol)の混合物を、N
2下で0℃に冷却した。水素化ナトリウム(240mg、10.0mmol)を少しずつ添加した。水素発生が停止した時点で、反応混合物を−78℃で冷却し、n−ブチルリチウム(4.28mL、10.7mmol)を5分間かけて添加した。ホウ酸トリエチル(1.91mL、11.3mmol)を添加し、混合物を−78℃でさらに4時間撹拌した。次いで、水を添加し、混合物を0℃に加温した。EtOAcおよび飽和塩化アンモニウムを添加し、相を分離した。有機相を追加の飽和塩化アンモニウムおよびブラインで洗浄し、Na
2SO
4で脱水し、溶媒を蒸発させた。カラムクロマトグラフィーにより精製して、所望の生成物890mg(56%)を得た。LC−MS(ESI)m/z:C
10H
13BCl
2N
2O
4の[M+H−Boc]計算値:206.99、実測値206.9。
【0715】
ステップ2. (R)−(6−(6−アミノ−2,3−ジクロロピリジン−4−イル)−3−(1−アミノ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)−5−メチルピラジン−2−イル)メタノールの合成
(6−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−2,3−ジクロロピリジン−4−イル)ボロン酸(90.5mg、295μmol)、炭酸カリウム(108mg、788μmol)、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)、DCMとの錯体(32.1mg、39.4μmol)および(R)−tert−ブチル(8−(5−ブロモ−3−(ヒドロキシメチル)−6−メチルピラジン−2−イル)−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−イル)カルバメート(90mg、197μmol)を秤量して、撹拌子およびセプタムスクリューキャップを備えたバイアルに入れた。反応容器をN
2で3回フラッシュした。MeCN(1.97mL、N
2で1時間スパージすることにより脱気した)をN
2に対して添加し、反応容器のヘッドスペースをN
2で3回フラッシュした。混合物を、100℃に予熱した加熱ブロックに入れ、1時間激しく撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、セライトのプラグに通して濾過した。濾液を蒸発乾固させ、カラムクロマトグラフィー(0%→99%EtOAc/ヘプタン)により精製した。精製した生成物をMeOH(2mL)に溶解した。溶液を室温で2時間、HCl(ジオキサン中4M、1mL)で処理した。減圧下で濃縮し、分取HPLCにより精製して、所望の生成物32mg(37%)を得た。
1H NMR (500 MHz, MeOH-d
4) δ 8.56 (s, 1H), 6.50 (s, 1H), 4.68 (s, 2H), 3.76 (dd, J = 30.5, 13.6 Hz, 2H), 3.26 (t, J = 6.9 Hz, 1H), 3.19 - 3.11 (m, 2H), 2.32 (s, 3H), 2.28 - 2.19 (m, 1H), 1.94 - 1.69 (m, 6H), 1.62 - 1.54 (m, 3H). LC-MS (ESI) m/z: [M + H] C
20H
26C
l2N
6Oの計算値: 437.16; 実測値437.1.
【0716】
〔実施例297〕
(R)−4−(5−(1−アミノ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)−6−(ヒドロキシメチル)−3−メチルピラジン−2−イル)−3−クロロ−1−メチルピリジン−2(1H)−オンの合成
【化227】
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【0717】
ステップ1. 4−ブロモ−3−クロロ−1−メチルピリジン−2(1H)−オンの合成
40mLセプタムスクリューキャップバイアル内で、4−ブロモ−3−クロロピリジン−2(1H)−オン(600mg、2.87mmol)をアセトン(2.87mL)に溶解し、炭酸カリウム(1.57g、11.4mmol)、続いてヨードメタン(706μL、11.4mmol)を添加した。混合物を60℃に24時間加熱した。室温に冷却し、セライトで濾過した後、溶媒を減圧下で除去し、粗生成物をカラムクロマトグラフィー(0〜99%EtOAc/ヘプタン)により精製して、所望の生成物423mg(66%)を得た。LC−MS(ESI)m/z:C
6H
5BrClNOの[M+H]計算値:221.93、実測値221.9。
【0718】
ステップ2. 3−クロロ−1−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オンの合成
4−ブロモ−3−クロロ−1−メチルピリジン−2(1H)−オン(250mg、1.12mmol)、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)、DCMとの錯体(56.6mg、69.4μmol)、ビス(ピナコラト)ジボロン(426mg、1.68mmol)および酢酸カリウム(340mg、3.47mmol)を秤量して、スクリュー式セプタムキャップおよび撹拌子を備えた40mLガラスバイアルに入れた。反応容器をN
2で3回パージし、ジオキサン(脱気した)(7.46mL)をN
2に対して添加した。反応物のヘッドスペースをN
2で3回スパージし、混合物を、予熱した加熱ブロック(85℃)に入れた。終夜撹拌した後、混合物をセライトで濾過し、次いで蒸発乾固させた。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(1%→15%MeOH/DCM)により精製し、次いで少量のMeOHで摩砕して、所望の生成物120mg(40%)をオフホワイトの固体として得た。LC−MS(ESI)m/z:C
6H
7BClNO
3の[M(ボロン酸)−1]計算値:187.02、実測値187.6。
【0719】
ステップ3. (R)−4−(5−(1−アミノ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)−6−(ヒドロキシメチル)−3−メチルピラジン−2−イル)−3−クロロ−1−メチルピリジン−2(1H)−オンの合成
(R)−tert−ブチル(8−(5−ブロモ−3−(ヒドロキシメチル)−6−メチルピラジン−2−イル)−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−イル)カルバメート(100mg、219μmol)、炭酸カリウム(121mg、876μmol)、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)、DCMとの錯体(35.7mg、43.8μmol)および6−クロロ−1−メチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン(76.5mg、284μmol)を秤量して、撹拌子およびセプタムスクリューキャップを備えた2ドラムバイアルに入れた。反応容器をN
2で3回フラッシュした。MeCN(2.57mL、N
2で1時間スパージすることにより脱気した)をN
2に対して添加し、反応容器のヘッドスペースをN
2で3回パージした。この混合物を、100℃に予熱した加熱ブロックに入れ、1時間激しく撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、セライトのプラグに通して濾過し、続いて減圧下で濃縮し、カラムクロマトグラフィー(0%→99%EtOAc/ヘプタン)により精製した。精製した生成物をMeOH(2mL)に溶解した。溶液を室温で2時間、HCl(ジオキサン中4M、1mL)で処理した。溶媒を減圧下で除去した後、脱保護生成物を分取HPLCにより精製して、所望の生成物17mg(14%)を得た。
1H NMR (500 MHz, MeOH-d
4) δ 8.53 (s, 1H), 7.74 (dd, J = 7.0, 1.0 Hz, 1H), 6.44 (d, J = 6.9 Hz, 1H), 4.69 (s, 2H), 3.86 - 3.74 (m, 2H), 3.71 (d, J = 1.0 Hz, 3H), 3.31 - 3.25 (m, 1H), 3.17 (ddt, J = 13.4, 11.5, 2.4 Hz, 2H), 2.34 (s, 3H), 2.31 - 2.20 (m, 1H), 1.95 - 1.71 (m, 6H), 1.59 (t, J = 13.8 Hz, 2H). LC-MS (ESI) m/z: [M + H] C
21H
28ClN
5O
2の計算値: 418.20, 実測値418.3.
【0720】
〔実施例298〕
{3−[(3S,4S)−4−アミノ−3−メチル−2−オキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル]−6−[2,3−ジクロロ−6−(メチルアミノ)ピリジン−4−イル]−5−メチルピラジン−2−イル}メタノールの合成
【化228】
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【0721】
ステップ1. tert−ブチル(5,6−ジクロロ−4−ヨードピリジン−2−イル)(メチル)カルバメートの合成
水素化ナトリウム(149mg、6.16mmol)をDMA(10.2mL)中に懸濁させ、混合物を0℃に冷却した。0℃でDMA(5.14mL)中のtert−ブチル(5,6−ジクロロ−4−ヨードピリジン−2−イル)カルバメート(2g、5.14mmol)の溶液を、5分間かけて添加した。添加が完了した後、反応混合物を0℃で5分間、次いで室温で1時間撹拌した。ヨウ化メチル(425μL、6.83mmol)を一度に添加し、反応混合物を室温で終夜撹拌した。反応混合物をEtOAcで希釈し、重炭酸ナトリウムおよびブラインで洗浄した。有機相を分離し、Na
2SO
4で脱水し、濾過し、溶媒を減圧下で除去した。残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製した。
【0722】
ステップ2. (6−((tert−ブトキシカルボニル)(メチル)アミノ)−2,3−ジクロロピリジン−4−イル)ボロン酸の合成
THF(6.19mL)中のtert−ブチル(5,6−ジクロロ−4−ヨードピリジン−2−イル)(メチル)カルバメート(500mg、1.24mmol)の混合物を、N
2下で−78℃に冷却した。n−ブチルリチウム(1.04mL、2.60mmol)を5分間かけて添加し、混合物を−78℃で25分間撹拌放置した。次いで、ホウ酸トリエチル(462μL、2.72mmol)を添加し、混合物を−78℃でさらに4時間撹拌した。水を添加し、混合物を0℃に加温した。EtOAcおよび飽和塩化アンモニウムを添加し、相を分離した。有機相を追加の飽和塩化アンモニウムおよびブラインで洗浄し、Na
2SO
4で脱水した。濾過した後、溶媒を蒸発させ、粗生成物をカラムクロマトグラフィー(0〜10%MeOH/DCM)により精製して、所望の生成物310mg(79%)を得た。LC−MS(ESI)m/z:C
11H
15BCl
2N
2O
4の[M+H]計算値:321.06、実測値321.2。
【0723】
ステップ3. {3−[(3S,4S)−4−アミノ−3−メチル−2−オキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル]−6−[2,3−ジクロロ−6−(メチルアミノ)ピリジン−4−イル]−5−メチルピラジン−2−イル}メタノールの合成
(3−((3S,4S)−4−アミノ−3−メチル−2−オキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)−6−ブロモ−5−メチルピラジン−2−イル)メタノール(100mg、269μmol)、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)、DCMとの錯体(43.9mg、53.8μmol)、炭酸カリウム(147mg、1.07mmol)および(6−((tert−ブトキシカルボニル)(メチル)アミノ)−2,3−ジクロロピリジン−4−イル)ボロン酸(112mg、349μmol)を秤量して、撹拌子を備えたマイクロ波バイアルに入れた。反応容器をN
2で3回パージした。MeCN(2.68mL、N
2で1時間スパージすることにより脱気した)をN
2に対して添加し、反応容器のヘッドスペースをN
2で3回フラッシュした。混合物を、100℃に予熱した加熱ブロックに入れ、3時間激しく撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、セライトのプラグに通して濾過し、続いて減圧下で濃縮し、カラムクロマトグラフィー(0%→99%EtOAc/ヘプタン)により精製した。溶媒を蒸発させた後、精製したカップリング生成物をMeOH(2mL)に溶かし、ジオキサン中HCl(1.00mL、4.03mmol)を添加した。室温で4時間撹拌した後、溶媒を減圧下で除去し、粗生成物を分取HPLCにより精製して、所望の生成物17mg(14%)を得た。
1H NMR (500 MHz, MeOH-d
4) δ 8.56 (s, 1H), 6.44 (s, 1H), 4.69 (s, 2H), 4.34 - 4.27 (m, 1H), 3.93 (d, J = 8.9 Hz, 1H), 3.82 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 3.73 - 3.64 (m, 2H), 3.27 (d, J = 4.5 Hz, 1H), 3.21 - 3.13 (m, 1H), 3.12 - 3.04 (m, 1H), 2.90 (s, 3H), 2.32 (s, 3H), 1.97 (dt, J = 13.9, 9.9 Hz, 2H), 1.85 (d, J = 13.3 Hz, 1H), 1.75 (d, J = 12.9 Hz, 1H), 1.30 (d, J = 6.5 Hz, 3H). LC-MS (ESI) m/z: [M + H] C
21H
28C
l2N
6O
2の計算値: 467.18, 実測値467.3.
【0724】
〔実施例299〕
{3−[(3S,4S)−4−アミノ−3−メチル−2−オキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル]−6−(2,3−ジクロロ−6−メトキシピリジン−4−イル)−5−メチルピラジン−2−イル}メタノールの合成
【化229】
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【0725】
ステップ1. 5,6−ジクロロ−4−ヨードピリジン−2−アミンの合成
tert−ブチル(5,6−ジクロロ−4−ヨードピリジン−2−イル)カルバメート(2g、5.14mmol)をMeOH(20mL)に溶解し、HCl(ジオキサン中4M)(L)を添加した。混合物を室温で4時間撹拌した。溶媒を減圧下で除去して、NMRによれば純粋な所望の生成物(収量1.5g、定量的)を得た。LC−MS(ESI)m/z:C
5H
3Cl
2IN
2の[M+H]計算値:288.88、実測値288.9。
【0726】
ステップ2. 2,3−ジクロロ−4−ヨード−6−メトキシピリジンの合成
MeOH(8.33mL)およびTFA(435μL、5.70mmol)中の5,6−ジクロロ−4−ヨードピリジン−2−アミン(550mg、1.90mmol)の0℃溶液に、温度を5℃未満に維持するように亜硝酸t−ブチル(1.18mL、10.0mmol)を添加した。得られた混合物を室温で終夜撹拌した。反応物を水の慎重な添加によりクエンチし、次いで濃縮乾固した。粗混合物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、所望の生成物381mg(67%)を得た。LC−MS(ESI)m/z:C
6H
4Cl
2INOの[M+H]計算値:303.88、実測値304.0。
【0727】
ステップ3. (2,3−ジクロロ−6−メトキシピリジン−4−イル)ボロン酸の合成
THF(3.53mL)中の2,3−ジクロロ−4−ヨード−6−メトキシピリジン(215mg、707μmol)の混合物を、N
2下で−78℃に冷却した。n−ブチルリチウム(592μL、1.48mmol)を5分間かけて添加し、混合物を−78℃で25分間撹拌放置した。次いで、ホウ酸トリエチル(263μL、1.55mmol)を添加し、混合物を−78℃で4時間撹拌した。次いで、水を添加し、混合物を0℃に加温した。EtOAcおよび飽和塩化アンモニウムを添加し、相を分離した。有機相を追加の飽和塩化アンモニウムおよびブラインで洗浄し、Na
2SO
4で脱水し、溶媒を蒸発させた。粗生成物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、所望の生成物124mg(79%)を得た。LC−MS(ESI)m/z:C
6H
6BCl
2NO
3の[M+H]計算値:220.98、実測値221.0。
【0728】
ステップ4. {3−[(3S,4S)−4−アミノ−3−メチル−2−オキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル]−6−(2,3−ジクロロ−6−メトキシピリジン−4−イル)−5−メチルピラジン−2−イル}メタノールの合成
(2,3−ジクロロ−6−メトキシピリジン−4−イル)ボロン酸(63.0mg、284μmol)、炭酸カリウム(121mg、876μmol)、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)、DCMとの錯体(35.7mg、43.8μmol)および(R)−tert−ブチル(8−(5−ブロモ−3−(ヒドロキシメチル)−6−メチルピラジン−2−イル)−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−イル)カルバメート(100mg、219μmol)を秤量して、スクリューキャップセプタムおよび撹拌子を備えた2ドラムバイアルに入れた。反応容器をN
2で3回フラッシュした。MeCN(2.18mL、N
2で1時間スパージすることにより脱気した)をN
2に対して添加し、反応容器のヘッドスペースをN
2で3回フラッシュした。混合物を、100℃に予熱した加熱ブロックに入れ、3時間激しく撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、セライトのプラグに通して濾過した。濾液を蒸発乾固させ、分取HPLCにより精製して、所望の生成物15.8mg(17%)を得た。
1H NMR (500 MHz, MeOH-d
4) δ 8.57 (s, 1H), 6.86 (s, 1H), 4.69 (s, 2H), 4.32 - 4.25 (m, 1H), 3.98 (s, 3H), 3.91 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 3.79 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 3.69 (t, J = 14.2 Hz, 2H), 3.26 - 3.04 (m, 3H), 2.30 (s, 3H), 1.96 (dt, J = 21.2, 10.2 Hz, 2H), 1.81 (d, J = 13.6 Hz, 1H), 1.74 (d, J = 12.8 Hz, 1H), 1.28 (d, J = 6.5 Hz, 3H). LC-MS (ESI) m/z: [M + H] C
21H
27Cl
2N
5O
3の計算値: 468.16, 実測値468.4.
【0729】
〔実施例300〕
3−{5−[(3S,4S)−4−アミノ−3−メチル−2−オキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル]−6−(ヒドロキシメチル)−3−メチルピラジン−2−イル}−2−クロロベンゾニトリルの合成
【化230】
[この文献は図面を表示できません]
【0730】
ステップ1. 2−クロロ−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンゾニトリルの合成
3−ブロモ−2−クロロベンゾニトリル(500mg、2.30mmol)、ビス(ピナコラト)ジボロン(741mg、2.92mmol)、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)、DCMとの錯体(93.9mg、115μmol)および酢酸カリウム(689mg、7.03mmol)を秤量して、テフロン/ゴムスクリューキャップおよび撹拌子を備えた40mlバイアルに入れた。反応容器をN
2で3回パージし、ジオキサン(脱気した)(18.4mL)をN
2に対して添加し、反応物のヘッドスペースをN
2でさらに3回パージした。反応物を、85℃に予熱した加熱ブロックに入れ、この温度で2.5時間激しく撹拌した。室温に冷却した後、混合物をセライトで濾過し、濾液を蒸発乾固させ、粗生成物をカラムクロマトグラフィー(0〜99%EtOAc/ヘプタン)により精製して、所望の生成物370mg(61%)を得た。LC−MS(ESI)m/z:C
13H
15BClNO
2の[M+H]計算値:264.10、実測値263.8。
【0731】
ステップ2. (2−クロロ−3−シアノフェニル)ボロン酸の合成
過ヨウ素酸ナトリウム(375mg、1.76mmol)および酢酸アンモニウム(135mg、1.76mmol)を、アセトン(3.92mL)および水(1.96mL)中の2−クロロ−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンゾニトリル(155mg、588μmol)の撹拌溶液に添加した。得られた懸濁液を室温で終夜撹拌した。混合物を水で希釈し、EtOAcで徹底的に抽出した。溶媒を減圧下で除去した後、粗生成物をカラムクロマトグラフィー(0〜25%MeOH/DCM)により精製して、所望の生成物281mg(69%)を得た。LC−MS(ESI)m/z:C
7H
5BClNO
2の[M−H]計算値:180.00、実測値180.2。
【0732】
ステップ3. 3−{5−[(3S,4S)−4−アミノ−3−メチル−2−オキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル]−6−(ヒドロキシメチル)−3−メチルピラジン−2−イル}−2−クロロベンゾニトリルの合成
(3−((3S,4S)−4−アミノ−3−メチル−2−オキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)−6−ブロモ−5−メチルピラジン−2−イル)メタノール(100mg、269μmol)、炭酸カリウム(147mg、1.07mmol)、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)、DCMとの錯体(43.9mg、53.8μmol)および(2−クロロ−3−シアノフェニル)ボロン酸(63.3mg、349μmol)を秤量して、スクリューキャップセプタムおよび撹拌子を備えた2ドラムバイアルに入れた。反応容器をN
2で3回スパージした。MeCN(2.68mL、N
2で1時間スパージすることにより脱気した)をN
2に対して添加し、反応容器のヘッドスペースをN
2で3回フラッシュした。混合物を、120℃で予熱した加熱ブロックに入れ、3時間激しく撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、セライトのプラグに通して濾過した。濾液を蒸発乾固させ、分取HPLCにより精製して、所望の生成物33.7mg(29%)を得た。
1H NMR (500 MHz, MeOH-d
4) δ 8.55 (s, 1H), 7.93 (dd, J = 7.7, 1.6 Hz, 1H), 7.75 (dd, J = 7.7, 1.7 Hz, 1H), 7.64 (t, J = 7.7 Hz, 1H), 4.70 (s, 2H), 4.34 - 4.28 (m, 1H), 3.95 (d, J = 8.9 Hz, 1H), 3.84 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 3.78 - 3.68 (m, 3H), 3.22 - 3.13 (m, 1H), 3.10 (t, J = 10.9 Hz, 1H), 2.28 (d, J = 7.7 Hz, 3H), 2.03 - 1.95 (m, 2H), 1.87 (d, J = 13.7 Hz, 1H), 1.76 (d, J = 13.3 Hz, 1H), 1.31 (d, J = 6.5 Hz, 3H). LC-MS (ESI) m/z: [M + H] C
22H
26ClN
5O
2の計算値: 428.19, 実測値428.1.
【0733】
〔実施例301〕
1−(3−((R)−1−アミノ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)−6−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−5−メチルピラジン−2−イル)エタン−1,2−ジオールの合成
【化231】
[この文献は図面を表示できません]
【0734】
ステップ1. tert−ブチル(R)−(8−(5−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−6−メチル−3−ビニルピラジン−2−イル)−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−イル)カルバメートの合成
4mLのバイアルに、(R)−tert−ブチル(8−(3−ブロモ−5−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−6−メチルピラジン−2−イル)−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−イル)カルバメート(100mg、0.1659mmol、実施例43および44)、ビニルボロン酸MIDAエステル(45.5mg、0.2488mmol)、および[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)、DCMとの錯体(13.5mg、0.01658mmol)を入れた。次いで、バイアルを窒素でフラッシュした後、脱気した1,4−ジオキサン(1.65mL)をバイアルに添加し、得られた混合物を室温で10分間撹拌した。この後、水(330μL)中のリン酸カリウム(211mg、0.9954mmol、6当量)の溶液をバイアルに添加し、次いでこれを90℃の加熱浴に入れ、撹拌放置した。2時間後、反応物を室温に冷却し、EtOAc(20mL)および水(5mL)で希釈した。層を分離し、有機相を水(5mL)およびブライン(5mL)で順次洗浄した。次いで、洗浄した有機相を硫酸ナトリウムで脱水した。次いで、乾燥させた溶液を濾過し、濾液を濃縮して、橙色油状物を得た。この油状物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、tert−ブチル(R)−(8−(5−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−6−メチル−3−ビニルピラジン−2−イル)−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−イル)カルバメートをネオン黄色油状物(46.5mg、収率51%)として得た。LC−MS(ESI):m/z:C
27H
34Cl
2N
4O
2Sの[M+H]計算値:549.2;実測値549.5。
【0735】
ステップ2. tert−ブチル((1R)−8−(5−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−3−(1,2−ジヒドロキシエチル)−6−メチルピラジン−2−イル)−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−イル)カルバメートの合成
4mLのバイアルに、AD−mix−ベータ(118mg)、t−BuOH(0.5mL)および水(0.5mL)を入れた。得られた橙色溶液を0℃に冷却し、t−BuOH(0.5mL)中の(R)−tert−ブチル(8−(5−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−6−メチル−3−ビニルピラジン−2−イル)−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−イル)カルバメート(46.5mg、0.08461mmol、1当量)の溶液をバイアルに添加した。得られた混合物を4℃で撹拌放置した。96時間撹拌した後、反応物をEtOAc(10mL)と水(5mL)との間で分配した。層を分離し、有機相を水(5mL)およびブライン(5mL)で順次洗浄した。洗浄した有機溶液を硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、濃縮して橙褐色油状物を得た。この粗物質をさらに特性決定または精製することなく次のステップに持ち越した。
【0736】
ステップ3. 1−(3−((R)−1−アミノ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)−6−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−5−メチルピラジン−2−イル)エタン−1,2−ジオールの合成
2mLのバイアルに、tert−ブチル((1R)−8−(5−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−3−(1,2−ジヒドロキシエチル)−6−メチルピラジン−2−イル)−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−イル)カルバメート(24.5mg、0.042mmol、1当量)、ジオキサン(2mL)、およびジオキサン中HCl(4M、2mL)を入れた。2時間撹拌した後、反応混合物を減圧下で濃縮して黄橙色固体を得た。この粗残留物を分取HPLCにより精製して、1−(3−((R)−1−アミノ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)−6−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−5−メチルピラジン−2−イル)エタン−1,2−ジオール(2.1mg、収率11%)を得た。LC−MS(ESI):m/z:C
22H
28Cl
2N
4O
2Sの[M+H]計算値:483.1;実測値483.3。
【0737】
〔実施例302〕
(3−((3R,4R)−4−アミノ−3−メチル−2−オキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)−6−(2,3−ジクロロフェニル)−5−メチルピラジン−2−イル)メタノールの合成
【化232】
[この文献は図面を表示できません]
【0738】
ステップ1. メチル(R)−2−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)プロパノエートの合成
乾燥した500mLのフラスコに、イミダゾール(6.53g、96.0mmol、2当量)およびDCM(240mL)を入れた後、これを0℃に冷却した。冷却したら、(R)−メチル2−ヒドロキシプロパノエート(5g、48.0mmol、1当量)およびTBSCl(9.40g、62.4mmol、1.3当量)を溶液に順次添加し、得られた混合物を室温に加温した。21時間撹拌した後、反応混合物を濾過し、固体残留物をDCMで洗浄した。合わせた濾液を1M HCl(100mL)、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(100mL)、およびブライン(100mL)で順次洗浄した。次いで、洗浄した有機溶液を硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、濃縮して、メチル(R)−2−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)プロパノエートを透明無色油状物(10.4g、収率100%)として得た。この物質をさらに特性決定または精製することなく次のステップに持ち越した。
【0739】
ステップ2. (R)−2−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)プロパナールの合成
乾燥した200mLのフラスコに、(R)−メチル2−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)プロパノエート(1g、4.57mmol、1当量)およびDCM(45.6mL)を入れ、得られた溶液を−78℃に冷却した。冷却したら、水素化ジイソブチルアルミニウム(DCM中1M、6.85mL、6.85mmol、1.5当量)を透明溶液に滴下添加し、次いでこれを−78℃で撹拌放置した。3時間撹拌した後、反応物を−78℃で飽和ロッシェル塩水溶液(40mL)の添加によりクエンチし、次いで溶液を1時間にわたって室温に加温した。この後、反応物を分液漏斗に移し、層を分離した。次いで、水相をDCM(2×40mL)で洗浄し、合わせた有機抽出物をブラインで洗浄した。次いで、洗浄した有機溶液を硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、濃縮して透明無色油状物を得た。この油状物をさらに特性決定または精製することなく次のステップに持ち越した。
【0740】
ステップ3. 1−(tert−ブチル)4−エチル4−((2R)−2−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)−1−ヒドロキシプロピル)ピペリジン−1,4−ジカルボキシレートの合成
乾燥した50mLのフラスコにTHF(15.2mL)を入れ、0℃に冷却した。冷却したら、LDA(6.84mL、6.84mmol、1.5当量)をフラスコに添加して、濁った黄色溶液を生成した。この溶液に、1−tert−ブチル4−エチルピペリジン−1,4−ジカルボキシレート(1.17mL、4.78mmol、1.05当量)を滴下して添加した。この添加が完了した後、反応物を0℃で30分間撹拌放置した。この後、THF(2mL+すすぎ液2mL)中の(R)−2−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)プロパナール(860mg、4.56mmol、1当量)を反応物に滴下して添加し、得られた混合物を0℃で1時間撹拌放置した。次いで、反応混合物を23℃に加温し、1時間撹拌した。この後、反応物を23℃で飽和NaHCO
3水溶液:水(1:4、10mL)の添加によりクエンチした。得られた二相混合物を分液漏斗に移し、層を分離した。次いで、水相をEtOAc(3×10mL)で抽出し、合わせた有機抽出物を硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、濃縮して黄色油状物を得た。この油状物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、1−(tert−ブチル)4−エチル4−((2R)−2−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)−1−ヒドロキシプロピル)ピペリジン−1,4−ジカルボキシレート(3ステップにわたって1.17g、収率58%)を得た。LC−MS(ESI):m/z:C
22H
43NO
6Siの[M+Na]計算値:468.3;実測値468.4。
【0741】
ステップ4. tert−ブチル4−((2R)−2−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)−1−ヒドロキシプロピル)−4−(ヒドロキシメチル)ピペリジン−1−カルボキシレートの合成
乾燥した50mLのフラスコに、1−tert−ブチル4−エチル4−((2R)−2−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)−1−ヒドロキシプロピル)ピペリジン−1,4−ジカルボキシレート(1.17g、2.62mmol、1当量)およびTHF(13.1mL)を入れて、透明無色溶液を得た。この溶液に、水素化ホウ素リチウム(THF中2M、1.96mL、3.93mmol、1.5当量)を室温で添加し、得られた透明無色溶液を撹拌放置した。72時間後、反応混合物を0℃に冷却し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液:水(1:2、3.25mL)を添加して反応物をクエンチした。ガス発生が観察され、ガス発生が停止するまで撹拌を続けた。この後、反応物をEtOAc(10mL)で希釈し、層を分離した。次いで、水相をEtOAc(3×10mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、濃縮して、無色の部分的に濁った油状物を得、これをさらに精製することなく次のステップで直接使用した。
【0742】
ステップ5. tert−ブチル4−((2R)−1,2−ジヒドロキシプロピル)−4−(ヒドロキシメチル)ピペリジン−1−カルボキシレートの合成
プラスチック製の20mLバイアルに、tert−ブチル4−((2R)−2−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)−1−ヒドロキシプロピル)−4−(ヒドロキシメチル)ピペリジン−1−カルボキシレート(1.05g、2.60mmol、1当量)、THF(8.66mL)、およびテトラブチルアンモニウムフルオリド(3.90mL、3.90mmol、1.5当量)を順次室温で入れた。3時間撹拌した後、反応物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液:水(1:2、2.5mL)の添加によりクエンチした。次いで、混合物をEtOAc(10mL)で希釈し、層を分離した。次いで、水相をEtOAc(3×10mL)で抽出し、合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、濃縮して、粗油状物を得た。この油状物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、tert−ブチル4−((2R)−1,2−ジヒドロキシプロピル)−4−(ヒドロキシメチル)ピペリジン−1−カルボキシレート(2ステップにわたって625mg、2.16mmol、収率83%)を透明粘着性油状物として得た。
【0743】
ステップ6. tert−ブチル(3R)−4−ヒドロキシ−3−メチル−2−オキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−カルボキシレートの合成
乾燥した50mLのフラスコに、水素化ナトリウム(300mg、7.52mmol、3.5当量)を入れ、窒素でフラッシュした。次いで、THF(10mL)をフラスコに添加し、得られたスラリーを0℃に冷却した。冷却したら、THF(4mL+すすぎ液2mL)中のtert−ブチル4−((2R)−1,2−ジヒドロキシプロピル)−4−(ヒドロキシメチル)ピペリジン−1−カルボキシレート(625.5mg、2.15mmol、1当量)の溶液を、スラリーに滴下添加した。この添加の直後、THF(1mL+すすぎ液1mL)中の4−メチルベンゼン−1−スルホニルクロリド(409mg、2.15mmol、1当量)の溶液を、スラリーに滴下添加した。得られた混合物を0℃で1時間撹拌放置し、その後、反応混合物を−20℃に冷却し、飽和塩化アンモニウム水溶液(1mL)の添加によりクエンチした。得られた混合物を10分間激しく撹拌した後、追加の飽和塩化アンモニウム水溶液(5mL)およびブライン(5mL)をフラスコに添加した。得られた混合物をEtOAc(10mL)で希釈し、層を分離した。次いで、水相をEtOAc(3×10mL)で抽出した。次いで、合わせた有機抽出物を硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、濃縮して、白色固体と混合した油状物を得た。この混合物をDCMに溶解し、濾過し、このようにして得られた油状物を濃縮し、さらに精製することなく次のステップで直接使用した。
【0744】
ステップ7. tert−ブチル(R)−3−メチル−4−オキソ−2−オキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−カルボキシレートの合成
乾燥した25mLのフラスコに、tert−ブチル(3R)−4−ヒドロキシ−3−メチル−2−オキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−カルボキシレート(570mg、2.13mmol、1当量)およびDCM(5.32mL)を入れ、得られた溶液を0℃に冷却した。冷却したら、デス−マーチンペルヨージナン(1.17g、2.76mmol、1.3当量)を固体として一度に添加し、得られた混合物を0℃で撹拌放置した。2時間撹拌した後、反応物を濃縮し、粗物質をDCMで希釈した。得られた混合物を濾過し、濾液を濃縮した。粗残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、tert−ブチル(R)−3−メチル−4−オキソ−2−オキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−カルボキシレート(2ステップにわたって439mg、1.63mmol、収率77%)を透明無色油状物として得た。LC−MS(ESI):m/z:C
14H
23NO
4の[M+Na]計算値:292.2;実測値292.2。
【0745】
ステップ8. tert−ブチル(3R,4S)−4−(((R)−tert−ブチルスルフィニル)アミノ)−3−メチル−2−オキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−カルボキシレートおよびtert−ブチル(3R,4R)−4−(((R)−tert−ブチルスルフィニル)アミノ)−3−メチル−2−オキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−カルボキシレートの合成
乾燥した15mLの圧力容器に、チタン(IV)エタノレート(1.35mL、6.48mmol、4当量)を入れ、続いてTHF(5.40mL)中のtert−ブチル(R)−3−メチル−4−オキソ−2−オキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−カルボキシレート(439mg、1.62mmol、1当量)の溶液および(R)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(392mg、3.24mmol、2当量)を順次添加した。次いで、圧力容器をスクリュートップキャップで密封し、淡黄色溶液を90℃に加温した。23時間撹拌した後、反応混合物を−10℃に冷却し、MeOH(540μL)を黄色溶液に滴下添加した。次いで、水素化ホウ素リチウム(810μL、1.62mmol、1当量)を滴下して添加し、得られた濁った黄色溶液を−10℃で撹拌放置した。1時間撹拌した後、次いで反応物を飽和塩化アンモニウム水溶液(約2mL)の添加により−5℃でクエンチし、続いてEtOAc(10mL)で希釈した。次いで、希釈した乳白色混合物を、30分間にわたって激しく撹拌しながら室温に加温した。この後、混合物をセライトのパッドに通して濾過し、透明無色濾液を濃縮して、若干の固体が存在する淡黄色油状物を得た。この粗物質をカラムクロマトグラフィーにより精製して、tert−ブチル(3R,4S)−4−(((R)−tert−ブチルスルフィニル)アミノ)−3−メチル−2−オキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−カルボキシレート(235.8mg、収率39%)およびtert−ブチル(3R,4R)−4−(((R)−tert−ブチルスルフィニル)アミノ)−3−メチル−2−オキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−カルボキシレート(190.1mg、収率31%)をそれぞれ白色固体および透明油状物として得た。LC−MS(ESI):m/z:C
18H
34N
2O
4Sの[M+Na]計算値:397.2;実測値397.2。
【0746】
ステップ9. (3R,4R)−3−メチル−2−オキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン−4−アミンの合成
20mLのバイアルに、(3R,4R)−4−(((R)−tert−ブチルスルフィニル)アミノ)−3−メチル−2−オキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−カルボキシレート(190.1mg、0.5072mmol、1当量)およびMeOH(1.01mL)を入れた。この溶液に、ジオキサン中HCl(4M、1.26mL、5.07mmol、10当量)を添加し、次いでバイアルを密封し、50℃に加温した。2時間撹拌した後、溶液を濃縮し、さらに精製することなく次の反応で直接使用した。
【0747】
ステップ10. (3−クロロ−6−(2,3−ジクロロフェニル)−5−メチルピラジン−2−イル)メタノールの合成
THF(14mL)中のエチル3−クロロ−6−(2,3−ジクロロフェニル)−5−メチルピラジン−2−カルボキシレート(1.59g、4.61mmol、1当量)の溶液を、0℃に冷却した。冷却したら、DIBAL−H(ヘキサン中1M、13.8mL、13.8mmol、3当量)を滴下添加し、反応混合物を室温に加温した。30分後、反応混合物をジエチルエーテルで希釈し、0℃に冷却した。次いで、反応物を、水(0.55mL)、15%NaOH水溶液(0.55mL)、および水(1.4mL)の順次添加によりクエンチした。得られた混合物を30分間撹拌した後、混合物を濾過し、濾液を濃縮した。このようにして得られた粗残留物をDCM(30ml)に溶解し、水(20mL)およびブライン(50mL)で順次洗浄した。水性洗液をDCMで逆抽出し、合わせた有機層を減圧下で濃縮した。このようにして得られた粗残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、(3−クロロ−6−(2,3−ジクロロフェニル)−5−メチルピラジン−2−イル)メタノール(0.99g、収率71%)を得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d
6) δ 7.82 (dd, J = 7.8, 1.8 Hz, 1H), 7.55 (t, J = 7.7 Hz, 1H), 7.49 (dd, J = 7.6, 1.8 Hz, 1H), 5.50 (t, J = 6.0 Hz, 1H), 4.69 (d, J = 6.0 Hz, 2H), 2.32 (s, 3H).
【0748】
ステップ11. (3−((3R,4R)−4−アミノ−3−メチル−2−オキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)−6−(2,3−ジクロロフェニル)−5−メチルピラジン−2−イル)メタノールの合成
20mLのバイアルに、(3R,4R)−3−メチル−2−オキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン−4−アミン(86.3mg、0.5068mmol、1.5当量)、(3−クロロ−6−(2,3−ジクロロフェニル)−5−メチルピラジン−2−イル)メタノール(102mg、0.3378mmol、1当量)、DMA(3.37mL)、およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(557μL、3.37mmol、10当量)を順次入れた。次いで、バイアルを密封し、反応混合物を90℃に加温した。36時間撹拌した後、反応混合物を濃縮し、粗残留物を分取HPLCにより精製して、(3−((3R,4R)−4−アミノ−3−メチル−2−オキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)−6−(2,3−ジクロロフェニル)−5−メチルピラジン−2−イル)メタノール(2ステップにわたって24mg、収率16%)を得た。(3−((3R,4R)−4−アミノ−3−メチル−2−オキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)−6−(2,3−ジクロロフェニル)−5−メチルピラジン−2−イル)メタノールをそのギ酸塩として単離した。
1H NMR (500 MHz, MeOH-d
4) δ 8.53 (s, 1H), 7.64 (dd, J = 8.1, 1.6, 0.7 Hz, 1H), 7.42 (t, J = 7.9, 0.6 Hz, 1H), 7.34 (dd, J = 7.6, 1.7, 0.7 Hz, 1H), 4.68 (s, 2H), 4.29 (qd, J = 6.5, 4.2 Hz, 1H), 3.94 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 3.83 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 3.76 - 3.63 (m, 2H), 3.35 (d, J = 4.3 Hz, 1H), 3.12 (ddd, J = 13.7, 10.9, 2.9 Hz, 1H), 3.05 (ddd, J = 13.6, 10.8, 2.7 Hz, 1H), 2.25 (s, 3H), 2.02 - 1.92 (m, 2H), 1.90 - 1.83 (m, 1H), 1.77 - 1.71 (m, 1H), 1.30 (d, J = 6.5 Hz, 3H). LC-MS (ESI): m/z: [M + H] C
21H
26Cl
2N
4O
2の計算値: 437.1; 実測値437.3.
【0749】
〔実施例303〕
[3−(4−アミノ−4−メチルピペリジン−1−イル)−6−(2,3−ジクロロフェニル)−5−メトキシピラジン−2−イル]メタノールの合成
【化233】
[この文献は図面を表示できません]
【0750】
ステップ1. メチル3−アミノ−6−クロロ−5−メトキシピラジン−2−カルボキシレートの合成
ナトリウム金属(0.31g、13.5mmol、1当量)を無水MeOH(300mL)に0℃で慎重に添加し、完全な溶解が観察されるまで室温で撹拌した。メチル3−アミノ−5,6−ジクロロピラジン−2−カルボキシレート(3.00g、13.5mmol、1当量)を添加し、混合物を3時間還流撹拌した。混合物を室温に冷却し、生成物を濾過して、メチル3−アミノ−6−クロロ−5−メトキシピラジン−2−カルボキシレート(2.45g、83%)を得、さらに精製することなく使用した。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 7.63 (s 2H), 3.97 (s 3H), 3.80 (s 3H).
【0751】
ステップ2. エチル3−アミノ−6−(2,3−ジクロロフェニル)−5−メトキシピラジン−2−カルボキシレートの合成
反応管に、3−アミノ−6−クロロ−5−メトキシピラジン−2−カルボキシレート(1.06g、4.87mmol、1当量)、2,3−ジクロロフェニルボロン酸(1.39g、7.26mmol、1.5当量)およびK
2CO
3(3.34g、24.2mmol、4.96当量)を入れた。トルエン(26.5mL)およびエタノール(35mL)を添加し、混合物をアルゴンでパージし、Pd(PPh
3)
4(281mg、0.24mmol、0.05当量)を添加した。管を密封し、反応物を85℃で終夜撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、粗製物を酢酸エチルで抽出した。有機層を濃縮し、生成物をカラムクロマトグラフィー(SiO
2、ヘキサン中5〜20%酢酸エチル)により精製して、エチル3−アミノ−6−(2,3−ジクロロフェニル)−5−メトキシピラジン−2−カルボキシレート(703mg、42%)を得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 7.71 (m, 1H), 7.67 (s 1H), 7.48 - 7.39 (m, 2H), 4.33 - 4.21 (m, 2H), 3.88 (s 3H), 1.27 (t, J = 7.1 Hz, 3H).
【0752】
ステップ3. エチル3−クロロ−6−(2,3−ジクロロフェニル)−5−メトキシピラジン−2−カルボキシレートの合成
エチル3−アミノ−6−(2,3−ジクロロフェニル)−5−メトキシピラジン−2−カルボキシレート(379mg、1.11mmol、1当量)をTHF(4.7mL)に溶解し、5℃に冷却した。12M HCl(1.40mL)を滴下添加し、得られた溶液を5℃で20分間撹拌し、続いてNaNO
2(305mg、4.43mmol、4当量)を添加した。反応物を5℃で1時間撹拌し、次いでCuCl(219mg、2.22mmol、2当量)を少しずつ添加した。THF(1mL)を添加し、反応物を室温に加温し、終夜撹拌した。生成物を酢酸エチルで抽出し、カラムクロマトグラフィー(SiO
2、ヘキサン中5%酢酸エチル)により精製して、エチル3−クロロ−6−(2,3−ジクロロフェニル)−5−メトキシピラジン−2−カルボキシレート(158mg、39%)を得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 7.88 - 7.62 (m, 1H), 7.54 (s 1H), 7.53 (m, 1H), 4.37 (q, J = 7.1 Hz, 2H), 3.99 (s 3H), 1.32 (t, J = 7.1 Hz, 3H).
【0753】
ステップ4. エチル3−{4−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−4−メチルピペリジン−1−イル}−6−(2,3−ジクロロフェニル)−5−メトキシピラジン−2−カルボキシレートの合成。
エチル3−クロロ−6−(2,3−ジクロロフェニル)−5−メトキシピラジン−2−カルボキシレート(158mg、0.44mmol、1当量)、tert−ブチル(4−メチルピペリジン−4−イル)カルバメート(141mg、0.7mmol、1.5当量)およびDIPEA(0.15mL、0.9mmol、2当量)を、ガラス密封反応器内でDMF(3.16mL)に溶解した。反応混合物を85℃で終夜撹拌した。室温に冷却した後、水を添加し、生成物をカラムクロマトグラフィー(SiO
2、ヘキサン中0〜20%酢酸エチル)により精製して、エチル3−{4−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−4−メチルピペリジン−1−イル}−6−(2,3−ジクロロフェニル)−5−メトキシピラジン−2−カルボキシレート(210mg、89%)を得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 7.70 (dd, J = 6.9, 2.7 Hz, 1H), 7.48 - 7.40 (m, 2H), 6.65 (s 1H), 4.27 (q, J = 7.0 Hz, 2H), 3.88 (s 3H), 3.61 (m, 2H), 2.14 (m, 2H), 1.57 - 1.48 (m, 2H), 1.41 (s, 9H), 1.32 - 1.25 (m, 6H)
【0754】
ステップ5. エチル3−(4−アミノ−4−メチルピペリジン−1−イル)−6−(2,3−ジクロロフェニル)−5−メトキシピラジン−2−カルボキシレートの合成
DCM(4mL)中のエチル3−{4−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−4−メチルピペリジン−1−イル}−6−(2,3−ジクロロフェニル)−5−メトキシピラジン−2−カルボキシレート(214mg、0.40mmol、1当量)の溶液を0℃に冷却し、次いでHClガスを溶液にバブリングした。40分後、反応混合物を室温に加温し、溶媒を蒸発させて、粗生成物を得た。水(10mL)を残留物に添加し、得られた溶液を冷却した。NaHCO
3の飽和溶液を添加して、pHを約9に調整した。生成物を酢酸エチルで抽出し、合わせた有機抽出物を減圧下で濃縮して、エチル3−(4−アミノ−4−メチルピペリジン−1−イル)−6−(2,3−ジクロロフェニル)−5−メトキシピラジン−2−カルボキシレート(178mg、100%)を薄橙色油状物として得、さらに精製することなく使用した。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 7.70 (m, 1H), 7.44-7.43 (m, 2H), 4.27 (q, J = 7.1 Hz, 2H), 3.88 (s 3H), 3.53 (m, 4H), 1.63 - 1.42 (m, 4H), 1.28 (t, J = 7.1 Hz, 3H), 1.11 (s 3H).
【0755】
ステップ6. [3−(4−アミノ−4−メチルピペリジン−1−イル)−6−(2,3−ジクロロフェニル)−5−メトキシピラジン−2−イル]メタノールの合成
THF(3mL)中のエチル3−(4−アミノ−4−メチルピペリジン−1−イル)−6−(2,3−ジクロロフェニル)−5−メトキシピラジン−2−カルボキシレート(172mg、0.39mmol、1当量)の溶液を−5℃に冷却し、DIBAL−Hの1M溶液(ヘキサン中1M、1.17mL、1.17mmol、3当量)を滴下添加した。添加に続いて、反応混合物を室温に加温した。20分後、反応物をEt
2O(5mL)で希釈し、冷却した。反応物を、H
2O(0.05mL)、NaOHの15%溶液(0.05mL)、およびH
2O(0.12mL)の順次添加によりクエンチした。得られた懸濁液を室温で20分間撹拌し、次いで濾過し、濾過ケーキをEt
2Oで洗浄した。濾液を減圧下で濃縮して、粗生成物を得、これをカラムクロマトグラフィーにより精製して、[3−(4−アミノ−4−メチルピペリジン−1−イル)−6−(2,3−ジクロロフェニル)−5−メトキシピラジン−2−イル]メタノール(76mg、49%)を得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 7.67 (dd, J = 6.9, 2.6 Hz, 1H), 7.46 - 7.42 (m, 2 H), 5.23 (t, J = 5.5 Hz, 1H), 4.47 (d, J = 5.2 Hz, 2H), 3.85 (s, 3H), 3.60 - 3.45 (m, 4H), 1.63 - 1.45 (m, 4H), 1.12 (s 3H). LC-MS (ESI) m/z: [M + H] C
18H
22Cl
2N
4O
2の計算値: 397.1; 実測値397.6.
【0756】
〔実施例304〕
{6−[(2−アミノ−3−クロロピリジン−4−イル)スルファニル]−3−[(1R,3R)−1−アミノ−3−シクロプロポキシ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル]−5−メチルピラジン−2−イル}メタノールの合成
【化234】
[この文献は図面を表示できません]
【0757】
ステップ1. tert−ブチル(1R,3R)−1−(((R)−tert−ブチルスルフィニル)アミノ)−3−(ビニルオキシ)−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−カルボキシレートの合成
N
2環境下、1,10−フェナントロリン(289mg、1.60mmol、0.12当量)およびPd(OAc)
2(299mg、1.33mmol、0.1当量)を、1−ビニルオキシブタン(53g、534mmol、68.6mL、40当量)中で10分間撹拌した。次いで、tert−ブチル(1R,3R)−1−(((R)−tert−ブチルスルフィニル)アミノ)−3−ヒドロキシ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−カルボキシレート(5g、13.3mmol、1当量)およびトリエチルアミン(1.35g、13.3mmol、1.86mL、1当量)を添加した。得られた反応混合物を75℃に20時間加熱した。反応物を真空中で濃縮して、粗生成物を得た。粗生成物をフラッシュシリカゲルクロマトグラフィーカラム(1:0〜0:1の石油エーテル/酢酸エチル)により精製して、tert−ブチル(1R,3R)−1−(((R)−tert−ブチルスルフィニル)アミノ)−3−(ビニルオキシ)−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−カルボキシレート(4g、9.99mmol、収率75%)を黄色油状物として得た。LC−MS(ESI):m/z:C
20H
37N
2O
4Sの[M+H]計算値:401.2;実測値401.1。
【0758】
ステップ2. tert−ブチル(1R,3R)−1−(((R)−tert−ブチルスルフィニル)アミノ)−3−シクロプロポキシ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−カルボキシレートの合成
2つの均等なバッチを平行にセットアップした。乾燥DCM(20mL)中のジエチル亜鉛(1M、14.98mL、3当量)の溶液に、乾燥DCM(5mL)中のジヨードメタン(8.02g、29.96mmol、2.42mL、6当量)を0℃で10分間、次いで、続いて乾燥DCM(5mL)中のtert−ブチル(1R,3R)−1−(((R)−tert−ブチルスルフィニル)アミノ)−3−(ビニルオキシ)−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−カルボキシレート(2g、4.99mmol、1当量)をN
2下、0℃で添加し、次いで20℃で14時間撹拌した。飽和NH
4Cl(20mL)を反応混合物に添加し、生成物をDCM(2×10mL)で抽出した。水相に、二炭酸ジ−tert−ブチル(1.09g、4.99mmol、1.15mL、1当量)、およびNaHCO
3(629mg、7.49mmol、291μL、1.5当量)を添加し、次いで、得られた混合物を20℃で15時間撹拌した。2つの平行バッチを合わせた。混合物を酢酸エチル(20mL×3)で抽出し、全ての有機相を合わせ、ブラインで洗浄し、Na
2SO
4で脱水し、次いで濾過し、濾液を減圧下で濃縮して、粗生成物を得た。生成物をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=1:0〜0:1)により精製して、tert−ブチル(1R,3R)−1−(((R)−tert−ブチルスルフィニル)アミノ)−3−シクロプロポキシ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−カルボキシレート(1.6g、3.27mmol、収率33%、純度84%)を無色油状物として得た。LC−MS(ESI):m/z:C
16H
30N
2O
2Sの[M+H]計算値:315.2;実測値315.1。
【0759】
ステップ3. (1R,3R)−3−シクロプロポキシ−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−アミン塩酸塩の合成
EtOAc(20mL)中のtert−ブチル(1R,3R)−1−(((R)−tert−ブチルスルフィニル)アミノ)−3−シクロプロポキシ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−カルボキシレート(1.5g、3.62mmol、1当量)の溶液に、HCl/EtOAc(20mL)を添加し、得られた反応混合物を25℃で2時間撹拌した。反応物を減圧下で濃縮して、(1R,3R)−3−シクロプロポキシ−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−アミン塩酸塩(0.892g、2.49mmol、収率100%、HCl)を白色固体として得、さらに精製することなく次のステップで直接使用した。LC−MS(ESI)m/z:C
12H
22N
2Oの[M+H]計算値:211.2;実測値:211.2。
【0760】
ステップ4. エチル3−((1R,3R)−1−アミノ−3−シクロプロポキシ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)−5−メチルピラジン−2−カルボキシレートの合成
イソプロピルアルコール(10mL)中の(1R,3R)−3−シクロプロポキシ−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−アミン塩酸塩(0.89g、3.61mmol、1当量)の溶液に、エチル3−クロロ−5−メチル−ピラジン−2−カルボキシレート(725mg、3.61mmol、1当量)およびDIPEA(3.27g、25.3mmol、4.41mL、7当量)を添加した。反応混合物を90℃で16時間撹拌し、減圧下で濃縮して、エチル3−((1R,3R)−1−アミノ−3−シクロプロポキシ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)−5−メチルピラジン−2−カルボキシレート(1.36g、粗製)を黄色油状物として得た。LC−MS(ESI):m/z:C
20H
30N
4O
3の[M+H]計算値:375.2;実測値:375.1。
【0761】
ステップ5. エチル3−((1R,3R)−1−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−3−シクロプロポキシ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)−5−メチルピラジン−2−カルボキシレートの合成
THF(20mL)中のエチル3−((1R,3R)−1−アミノ−3−シクロプロポキシ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)−5−メチルピラジン−2−カルボキシレート(1.35g、3.61mmol、1当量)の溶液に、二炭酸ジ−tert−ブチル(1.57g、7.21mmol、1.66mL、2当量)およびトリエチルアミン(368mg、3.61mmol、501μL、1当量)を添加した。得られた混合物を25℃で2時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、生成物をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=1:0〜0:1)により精製して、エチル3−((1R,3R)−1−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−3−シクロプロポキシ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)−5−メチルピラジン−2−カルボキシレート(0.6g、1.26mmol、収率35%)を黄色油状物として得た。LC−MS(ESI)m/z:C
25H
38N
4O
5の[M+H]計算値;475.3;実測値:475.2。
【0762】
ステップ6. tert−ブチル((1R,3R)−3−シクロプロポキシ−8−(3−(ヒドロキシメチル)−6−メチルピラジン−2−イル)−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−イル)カルバメートの合成
THF(10mL)中のエチル3−((1R,3R)−1−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−3−シクロプロポキシ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)−5−メチルピラジン−2−カルボキシレート(0.6g、1.26mmol、1当量)の溶液に、LiAlH
4(2.5M、5.06mL、10当量)を−20℃で添加した。反応溶液を−20℃で2時間撹拌した。反応物を水(10mL)でクエンチし、反応pHを1M HClで3に調整した。生成物をEtOAc(3×30mL)で抽出し、合わせた有機抽出物をブライン(1×20mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水した。濾過し、減圧下で濃縮し、続いてカラムクロマトグラフィーにより精製した結果、((1R,3R)−3−シクロプロポキシ−8−(3−(ヒドロキシメチル)−6−メチルピラジン−2−イル)−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−イル)カルバメート(0.435g、1.01mmol、収率79%)を黄色油状物として得た。
【0763】
ステップ7. tert−ブチル((1R,3R)−8−(5−ブロモ−3−(ヒドロキシメチル)−6−メチルピラジン−2−イル)−3−シクロプロポキシ−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−イル)カルバメートの合成
DCM(5mL)中のtert−ブチル((1R,3R)−3−シクロプロポキシ−8−(3−(ヒドロキシメチル)−6−メチルピラジン−2−イル)−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−イル)カルバメート(435mg、1.01mmol、1当量)の溶液に、NBS(197mg、1.11mmol、1.1当量)を0℃で添加した。反応混合物を0℃で5分間撹拌し、25℃でNa
2SO
3(10mL)の添加によりクエンチした。反応混合物を減圧下で濃縮し、カラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル、1:0〜0:1)により精製して、tert−ブチル((1R,3R)−8−(5−ブロモ−3−(ヒドロキシメチル)−6−メチルピラジン−2−イル)−3−シクロプロポキシ−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−イル)カルバメート(0.4g、0.782mmol、77%)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 4.91 (d, J = 9.48 Hz, 1 H) 4.61 (s, 2 H) 4.10 - 4.04 (m, 1 H) 3.90 - 3.81 (m, 1 H) 3.54 (br s, 1 H) 3.43 - 3.30 (m, 2 H) 3.24 (d, J = 3.09 Hz, 1 H) 3.04 - 2.89 (m, 2 H) 2.53 (s, 3 H) 2.30 - 2.16 (m, 1 H) 1.89 - 1.68 (m, 6 H) 1.60 (d, J = 14.33 Hz, 1 H) 1.44 (s, 9 H) 0.56 (s, 2 H) 0.47 (d, J = 5.73 Hz, 2 H).
【0764】
ステップ8. tert−ブチル((1R,3R)−8−(5−((2−アミノ−3−クロロピリジン−4−イル)チオ)−3−(ヒドロキシメチル)−6−メチルピラジン−2−イル)−3−シクロプロポキシ−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−イル)カルバメートの合成
ジオキサン(6mL)中のtert−ブチル((1R,3R)−8−(5−ブロモ−3−(ヒドロキシメチル)−6−メチルピラジン−2−イル)−3−シクロプロポキシ−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−イル)カルバメート(0.3g、0.586mmol、1当量)の溶液に、2−アミノ−3−クロロ−ピリジン−4−チオール(188mg、1.17mmol、2当量)、キサントホス(67.9mg、0.117mmol、0.2当量)、DIPEA(152mg、1.17mmol、204mL、2当量)およびPd
2(dba)
3(53.7mg、0.0586mmol、0.1当量)をN
2下で添加した。反応物を不活性雰囲気下、110℃で1時間撹拌し、水(6mL)で希釈し、EtOAc(3×20mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をブライン(1×10mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、減圧下で濃縮して、粗生成物を得た。カラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル、1:0〜0:1)により精製した結果、tert−ブチル((1R,3R)−8−(5−((2−アミノ−3−クロロピリジン−4−イル)チオ)−3−(ヒドロキシメチル)−6−メチルピラジン−2−イル)−3−シクロプロポキシ−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−イル)カルバメート(0.3g、0.507mmol、86%)を黄色固体として得た。LC−MS(ESI):m/z:C
28H
39ClN
6O
4Sの[M+H]計算値:591.2;実測値591.1。
【0765】
ステップ9. (6−((2−アミノ−3−クロロピリジン−4−イル)チオ)−3−((1R,3R)−1−アミノ−3−シクロプロポキシ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)−5−メチルピラジン−2−イル)メタノールの合成
HCl/MeOH(10mL)中のtert−ブチル((1R,3R)−8−(5−((2−アミノ−3−クロロピリジン−4−イル)チオ)−3−(ヒドロキシメチル)−6−メチルピラジン−2−イル)−3−シクロプロポキシ−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−イル)カルバメート(0.34g、0.575mmol、1当量)の溶液を、25℃で30分間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、分取HPLCにより精製して、{6−[(2−アミノ−3−クロロピリジン−4−イル)スルファニル]−3−[(1R,3R)−1−アミノ−3−シクロプロポキシ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル]−5−メチルピラジン−2−イル}メタノール(0.127g、0.247mmol、43%)をギ酸塩として得た。
1H NMR (400 MHz, MeOH-d
4) δ 8.53 (s, 1 H), 7.61 (d, J = 5.62 Hz, 1 H), 5.90 (d, J = 5.50 Hz, 1 H), 4.62 (s, 2 H), 4.24- 4.21 (m, 1 H), 4.04 - 3.85 (m, 2 H), 3.39 (m, 1 H), 3.17 - 3.14 (m, 2 H), 2.48 - 2.44 (m, 4 H), 2.08 - 2.07 (m, 2 H), 1.82 - 1.76 (m, 4 H), 1.56 (d, J = 11.98 Hz, 1 H), 0.57 - 0.49 (m, 4 H). LC-MS (ESI): m/z: [M + H] C
23H
31ClN
6O
2Sの計算値: 491.2; 実測値491.1.
【0766】
〔実施例305〕
{3−[(1R,3R)−1−アミノ−3−シクロプロポキシ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル]−6−(2,3−ジクロロフェニル)−5−メチルピラジン−2−イル}メタノールの合成
【化235】
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【0767】
ステップ1. エチル3−((1R,3R)−1−アミノ−3−シクロプロポキシ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)−6−(2,3−ジクロロフェニル)−5−メチルピラジン−2−カルボキシレートの合成
イソプロピルアルコール(3mL)中のエチル3−クロロ−6−(2,3−ジクロロフェニル)−5−メチルピラジン−2−カルボキシレート(83.4mg、0.241mmol、1当量)および(1R,3R)−3−シクロプロポキシ−8−アザスピロ[4.5]デカン−1−アミン(59.5mg、0.241mmol、1当量)およびDIPEA(93.51mg、0.723mmol、126.03μL、3.0当量)の混合物を、75℃に10時間加熱した。反応混合物をEtOAc(20mL)で希釈し、飽和NH
4Cl(3×10mL)で洗浄した。合わせた水相をEtOAc(3×20mL)で逆抽出し、合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、濾過し、真空中で濃縮して、粗生成物を得た。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc、1:0〜0:1)により精製して、エチル3−((1R,3R)−1−アミノ−3−シクロプロポキシ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)−6−(2,3−ジクロロフェニル)−5−メチルピラジン−2−カルボキシレート(60mg、41%)を黄色油状物として得た。LC−MS(ESI)m/z:C
26H
32Cl
2N
4O
3の[M+H]計算値:519.2;実測値519.1。
【0768】
ステップ2. {3−[(1R,3R)−1−アミノ−3−シクロプロポキシ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル]−6−(2,3−ジクロロフェニル)−5−メチルピラジン−2−イル}メタノールの合成
2つの均等なバッチを平行にセットアップした。−10℃でTHF(1mL)中のエチル3−((1R,3R)−1−アミノ−3−シクロプロポキシ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)−6−(2,3−ジクロロフェニル)−5−メチルピラジン−2−カルボキシレート(30mg、0.058mmol、1当量)の溶液に、LiAlH
4(THF中2.5M、231μL、10当量)を添加した。5分で、反応物を水(2mL)のゆっくりとした添加でクエンチした。2つの平行バッチを合わせ、濾過し、固体ケーキをMeOH(2mL)で洗浄して、溶液を得た。溶液を分取HPLCにより、次いでSFCにより精製して、{3−[(1R,3R)−1−アミノ−3−シクロプロポキシ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル]−6−(2,3−ジクロロフェニル)−5−メチルピラジン−2−イル}メタノール(9.9mg、17%)を親として得た。
1H NMR (400 MHz, MeOH-d
4) δ 7.62 (d, J=7.94 Hz, 1 H), 7.38 - 7.44 (m, 1 H), 7.32 - 7.35 (m, 1 H), 4.66 (s, 2 H), 4.17 (m, 1 H), 3.62 - 3.79 (m, 2 H), 2.99 - 3.15 (m, 3 H), 2.42 (m, 1 H), 2.25 (s, 3H), 2.01 (m, 2 H), 1.75 - 1.91 (m, 3 H), 1.70 (d, J=13.2 Hz, 1 H), 1.46 (d, J=12.1 Hz, 1 H), 0.40 - 0.61 (m, 4 H). LC-MS (ESI): m/z: [M + H] C
24H
30Cl
2N
4O
2の計算値: 477.2; 実測値477.1.
【0769】
〔実施例306〕
(4S)−4−アミノ−8−[5−(2,3−ジクロロフェニル)−3−(ヒドロキシメチル)−6−メチルピラジン−2−イル]−2λ
6−チア−8−アザスピロ[4.5]デカン−2,2−ジオンの合成
【化236】
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【0770】
ステップ1. メチル2−(ベンジルチオ)アセテートの合成
THF(1000mL)中のフェニルメタンチオール(33.85g、272.4mmol、31.9mL、1当量)およびNaH(32.7g、817.15mmol、純度60%、3当量)の溶液に、2−ブロモ酢酸メチル(50g、326.85mmol、30.85mL、1.2当量)をN
2下、0℃で一度に添加した。混合物を20℃で2時間撹拌した。反応物を水(400mL)の滴下添加でクエンチした。生成物を酢酸エチル(2×800mL)で抽出した。合わせた有機相をブライン(1×50mL)で洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、濾過し、濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(SiO
2、石油エーテル/酢酸エチル、10:1〜1:1)により精製して、メチル2−(ベンジルチオ)アセテート(38g、193.62mmol、71%)を無色油状物として得た。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 7.33 - 7.26 (m, 4 H) 7.25 - 7.20 (m, 1 H) 3.80 (s, 2 H) 3.69 (s, 3 H) 3.06 (s, 2 H).
【0771】
ステップ2. 2−(ベンジルチオ)アセトアルデヒドの合成
トルエン(1000mL)中のメチル2−(ベンジルチオ)アセテート(38g、193.62mmol、1当量)の溶液に、DIBAL−H(1M、232.32mL、1.2当量)をN
2下、−78℃で一度に添加した。混合物を−78℃で30分間撹拌した。反応物をロッシェル塩の飽和水溶液(20mL)でクエンチし、酢酸エチル(50mL)で希釈し、20℃で3時間撹拌した。クエンチした反応混合物をセライトに通して濾過し、MgSO
4で脱水し、セライトに通して2回目の濾過をし、濃縮して、2−(ベンジルチオ)アセトアルデヒド(32g、粗製)を無色油状物として得た。
【0772】
ステップ3. 1−(tert−ブチル)4−メチル4−(2−(ベンジルチオ)−1−ヒドロキシエチル)ピペリジン−1,4−ジカルボキシレートの合成
1−(tert−ブチル)4−メチルピペリジン−1,4−ジカルボキシレート(29.14g、113.23mmol、1.00当量)の溶液に、THF(500mL)中のLiHMDS(1M、169.85mL、1.5当量)を−78℃で添加し、得られた溶液を20℃で1時間撹拌した。次いで、2−(ベンジルチオ)アセトアルデヒド(32g、192.49mmol、10.87mL、1.7当量)をN
2下、−78℃で一度に添加した。混合物を20℃で15時間撹拌した。反応混合物を水(400mL)に注ぎ入れ、水相を酢酸エチル(3×300mL)で抽出した。合わせた有機相をブライン(40mL)で洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、濾過し、濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(SiO
2、石油エーテル/酢酸エチル、10:1〜3:1)により精製して、1−(tert−ブチル)4−メチル4−(2−(ベンジルチオ)−1−ヒドロキシエチル)ピペリジン−1,4−ジカルボキシレート(27g、64mmol、56%)を薄黄色油状物として得た。
【0773】
ステップ4. tert−ブチル4−(2−(ベンジルチオ)−1−ヒドロキシエチル)−4−(ヒドロキシメチル)ピペリジン−1−カルボキシレートの合成
THF(750mL)中の1−(tert−ブチル)4−メチル4−(2−(ベンジルチオ)−1−ヒドロキシエチル)ピペリジン−1,4−ジカルボキシレート(27g、64mmol、1.00当量)の溶液に、LiAlH
4(3.75g、98.9mmol、1.5当量)をN
2下、0℃で一度に添加した。混合物を0℃で3時間撹拌した。反応混合物を1M HCl 300mL(300mL)に注ぎ入れ、水相を酢酸エチル(3×500mL)で抽出した。合わせた有機相をブライン(3×10mL)で洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、濾過した。残留物をカラムクロマトグラフィー(SiO
2、石油エーテル/酢酸エチル、5:1〜0:1)により精製して、tert−ブチル4−(2−(ベンジルチオ)−1−ヒドロキシエチル)−4−(ヒドロキシメチル)ピペリジン−1−カルボキシレート(4.33g、11.35mmol、17%)を無色油状物として得た。
【0774】
ステップ5. tert−ブチル4−ヒドロキシ−2−チア−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−カルボキシレートの合成
ピリジン(80mL)中のtert−ブチル4−(2−(ベンジルチオ)−1−ヒドロキシエチル)−4−(ヒドロキシメチル)ピペリジン−1−カルボキシレート(2.8g、7.34mmol、1当量)の溶液に、塩化トシル(3.50g、18.35mmol、2.5当量)をN
2下、20℃で一度に添加した。次いで、混合物を80℃で15時間撹拌した。反応物を真空中で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(SiO
2、石油エーテル/酢酸エチル、6:1〜1:1)により精製して、tert−ブチル4−ヒドロキシ−2−チア−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−カルボキシレート(0.91g、3.33mmol、収率45%)を薄黄色油状物として得た。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 3.98 (m, 1 H), 3.84 (m, 2 H), 3.12 - 2.92 (m, 3 H), 2.81 - 2.73 (m, 3 H), 1.81 - 1.60 (m, 3 H), 1.46 (s, 9 H).
【0775】
ステップ6. tert−ブチル4−オキソ−2−チア−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−カルボキシレートの合成
DCM(40mL)中のtert−ブチル4−ヒドロキシ−2−チア−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−カルボキシレート(0.9g、3.29mmol、1.00当量)およびデス−マーチン(1.95g、4.61mmol、1.43mL、1.4当量)の溶液に、NaHCO
3(940.26mg、11.19mmol、435.31μL、3.4当量)をN
2下、20℃で一度に添加した。混合物を20℃で2時間撹拌した。残留物を飽和Na
2S
2O
3(50mL)に注ぎ入れ、10分間撹拌した。水相をDCM(2×100mL)で抽出した。合わせた有機相をブライン(10mL)で洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(SiO
2、石油エーテル/酢酸エチル、5/1)により精製して、tert−ブチル4−オキソ−2−チア−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−カルボキシレート(0.39g、1.44mmol、44%)を無色油状物として得た。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 3.91 (m, 2 H), 3.34 (s, 2 H), 3.09 - 3.00 (m, 2 H), 2.98 (s, 2 H), 1.82 - 1.73 (m, 2 H), 1.63 - 1.54 (m, 2 H), 1.46 (s, 9 H).
【0776】
ステップ7. tert−ブチル4−オキソ−2−チア−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−カルボキシレート2,2−ジオキシドの合成
DCM(30mL)中のtert−ブチル4−オキソ−2−チア−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−カルボキシレート(0.39g、1.44mmol、1当量)の溶液に、mCPBA(1.42g、5.75mmol、純度70%、4当量)をN
2下、0℃で一度に添加した。混合物を20℃で2時間撹拌した。残留物を飽和Na
2S
2O
3(30mL)に注ぎ入れ、10分間撹拌した。水相をDCM(2×50mL)で抽出した。合わせた有機相をブライン(10mL)で洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、濾過し、濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(SiO
2、石油エーテル/酢酸エチル、5:1〜1:1)により精製して、tert−ブチル4−オキソ−2−チア−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−カルボキシレート2,2−ジオキシド(0.27g、0.889mmol、61%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 3.95 (m, 2 H), 3.87 (s, 2 H), 3.50 (s, 2 H), 3.04 (m, 2 H), 2.07 - 1.97 (m, 2 H), 1.78 (m, 2 H), 1.47 (s, 9 H).
【0777】
ステップ8. tert−ブチル(S)−4−(((R)−tert−ブチルスルフィニル)アミノ)−2−チア−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−カルボキシレート2,2−ジオキシドの合成
THF(65mL)中のtert−ブチル4−オキソ−2−チア−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−カルボキシレート2,2−ジオキシド(0.27g、0.890mmol、1.00当量)、(R)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(215.73mg、1.78mmol、2.00当量)、およびチタンエトキシド(812mg、3.56mmol、4当量)の溶液を、80℃で15時間撹拌した。−4℃に冷却した後、MeOH(4.5mL)を添加し、続いてLiBH
4(2M、445μL、1当量)を滴下添加し、得られた混合物を−4℃で1時間撹拌した。反応混合物を飽和NaHCO
3(30mL)に注ぎ入れ、水相を酢酸エチル(3×100mL)で抽出した。合わせた有機相をブライン(3×10mL)で洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、濾過し、濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(SiO
2、石油エーテル/酢酸エチル、5/1〜0:1)により精製して、tert−ブチル(S)−4−(((R)−tert−ブチルスルフィニル)アミノ)−2−チア−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−カルボキシレート2,2−ジオキシド(0.18g、0.440mmol、49%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 4.06 (m, 1 H), 3.95 (m, 1 H), 3.75 - 3.58 (m, 1 H), 3.52 (m,1 H), 3.33 (m,1 H), 3.27 - 3.02 (m, 2 H), 2.94 - 2.78 (m, 2 H), 1.83 - 1.69 (m, 4 H), 1.47 (s, 9 H), 1.28 - 1.24 (m, 9 H).
【0778】
ステップ9. (R)−N−((S)−2,2−ジオキシド−2−チア−8−アザスピロ[4.5]デカン−4−イル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミドの合成
DCM(3mL)中のtert−ブチル(S)−4−(((R)−tert−ブチルスルフィニル)アミノ)−2−チア−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−カルボキシレート2,2−ジオキシド(0.18g、0.440mmol、1当量)の溶液に、トリフルオロ酢酸(2.51g、22.03mmol、1.63mL、50当量)を一度に添加し、得られた溶液を20℃で1時間撹拌した。反応溶液を濃縮して、(R)−N−((S)−2,2−ジオキシド−2−チア−8−アザスピロ[4.5]デカン−4−イル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(0.2g、0.372mmol、84%、2TFA)を薄黄色油状物として得た。
1H NMR (400 MHz, MeOH-d
4) δ 4.15 - 4.07 (m, 1 H), 3.73 - 3.66 (m, 1 H), 3.64 - 3.52 (m, 1 H), 3.49 - 3.36 (m, 3 H), 3.28 - 3.12 (m, 3 H), 3.10 - 2.96 (m, 1 H), 2.30 (m,1 H), 2.18 - 1.74 (m, 4 H), 1.32 - 1.24 (m, 9 H).
【0779】
ステップ10. エチル3−((S)−4−(((R)−tert−ブチルスルフィニル)アミノ)−2,2−ジオキシド−2−チア−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)−6−(2,3−ジクロロフェニル)−5−メチルピラジン−2−カルボキシレートの合成
イソプロピルアルコール(3mL)中の(R)−N−((S)−2,2−ジオキシド−2−チア−8−アザスピロ[4.5]デカン−4−イル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(0.2g、0.648mmol、1当量)およびエチル3−クロロ−6−(2,3−ジクロロフェニル)−5−メチルピラジン−2−カルボキシレート(224mg、0.648mmol、1当量)の溶液に、DIPEA(419mg、3.24mmol、564mL、5当量)をN
2下、85℃で一度に添加した。混合物を真空中で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(SiO
2、石油エーテル/酢酸エチル、5/1〜0:1)により精製して、エチル3−((S)−4−(((R)−tert−ブチルスルフィニル)アミノ)−2,2−ジオキシド−2−チア−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)−6−(2,3−ジクロロフェニル)−5−メチルピラジン−2−カルボキシレート(0.14g、0.226mmol、35%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 7.55 - 7.49 (m, 1 H), 7.32 - 7.28 (m, 2 H), 4.43 (q, J = 7.06 Hz, 2 H), 4.09 - 3.90 (m, 3 H), 3.71 - 3.63 (m, 1 H), 3.56 (m, 1 H), 3.38 (m, 1 H), 3.34 - 3.23 (m, 2 H), 3.23 - 3.08 (m, 2 H), 2.30 (s, 3 H), 2.03 - 1.85 (m, 4 H), 1.40 (t, J = 7.06 Hz, 3 H), 1.27 (s, 9 H).
【0780】
ステップ11. エチル(S)−3−(4−アミノ−2,2−ジオキシド−2−チア−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)−6−(2,3−ジクロロフェニル)−5−メチルピラジン−2−カルボキシレートの合成
HCl/MeOH(10mL)中のエチル3−((S)−4−(((R)−tert−ブチルスルフィニル)アミノ)−2,2−ジオキシド−2−チア−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)−6−(2,3−ジクロロフェニル)−5−メチルピラジン−2−カルボキシレート(0.14g、0.226mmol、1当量)の混合物を、20℃で1時間撹拌した。反応混合物を濃縮して、粗製のエチル(S)−3−(4−アミノ−2,2−ジオキシド−2−チア−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)−6−(2,3−ジクロロフェニル)−5−メチルピラジン−2−カルボキシレート(0.12g)を白色固体として得、次の反応で直接使用した。
1H NMR (400 MHz, MeOH-d
4) δ 7.65 (m,1 H), 7.46 - 7.40 (m, 1 H), 7.38 - 7.33 (m, 1 H), 4.40 (q, J=7.06 Hz, 2 H), 4.13 - 3.98 (m, 3 H), 3.85 - 3.77 (m, 2 H), 3.67 - 3.60 (m, 1 H), 3.56 - 3.50 (m, 1 H), 3.42 (m 1 H), 3.24 (m, 2 H), 2.28 (s, 3 H), 2.06 - 1.85 (m, 4 H), 1.41 - 1.34 (m, 3 H). LC-MS (ESI): m/z: [M + H] C
22H
26Cl
2N
4O
4Sの計算値: 513.1; 実測値513.0.
【0781】
ステップ12. (S)−4−アミノ−8−(5−(2,3−ジクロロフェニル)−3−(ヒドロキシメチル)−6−メチルピラジン−2−イル)−2−チア−8−アザスピロ[4.5]デカン2,2−ジオキシドの合成
THF(2mL)中のエチル(S)−3−(4−アミノ−2,2−ジオキシド−2−チア−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)−6−(2,3−ジクロロフェニル)−5−メチルピラジン−2−カルボキシレート(0.08g、0.155mmol、1当量)の溶液に、LiAlH
4(2M、779.06μL、10当量)をN
2下、0℃で一度に添加した。混合物を0℃で0.1時間撹拌した。MeOH(0.5mL)を反応混合物に滴下添加し、得られた溶液を濾過し、濃縮した。残留物を分取HPLCにより精製して、(S)−4−アミノ−8−(5−(2,3−ジクロロフェニル)−3−(ヒドロキシメチル)−6−メチルピラジン−2−イル)−2−チア−8−アザスピロ[4.5]デカン2,2−ジオキシド(4.7mg、0.01mmol、6.4%)を親として得た。
1H NMR (400 MHz, MeOH-d
4) δ 7.63 (m, 1 H), 7.44 - 7.38 (m, 1 H), 7.36 - 7.31 (m, 1 H), 4.67 (s, 2 H), 3.83 - 3.71 (m, 2 H), 3.58 - 3.45 (m, 3 H), 3.22 - 3.03 (m, 4 H), 2.25 (s, 3 H), 2.15 - 2.05 (m, 1 H), 2.02 - 1.93 (m, 1 H), 1.91 - 1.83 (m, 1 H), 1.75 (m, 1 H). LC-MS (ESI): m/z: [M + H] C
20H
24Cl
2N
4O
3Sの計算値: 471.1; 実測値471.1.
【0782】
〔実施例307〕
6−(4−アミノ−4−メチルピペリジン−1−イル)−3−(2,3−ジクロロフェニル)−5−(ヒドロキシメチル)−1,2−ジヒドロピラジン−2−オン
【化237】
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【0783】
ステップ1. 5−ブロモ−3−((4−メトキシベンジル)オキシ)ピラジン−2−アミンの合成
ジオキサン(100mL)中の3,5−ジブロモピラジン−2−アミン(10g、39.54mmol、1当量)および(4−メトキシフェニル)メタノール(8.19g、59.31mmol、7.38mL、1.50当量)の溶液に、KOt−Bu(6.66g、59.31mmol、1.50当量)を25℃で添加した。混合物を100℃で2時間撹拌し、その時点で、冷却し、水(30mL)の添加によりクエンチした。生成物をEtOAc(3×30mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得た。残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、5−ブロモ−3−((4−メトキシベンジル)オキシ)ピラジン−2−アミン(10g、32.24mmol、81%)を黄色固体として得た。
【0784】
ステップ2. 5−ブロモ−2−ヨード−3−((4−メトキシベンジル)オキシ)ピラジンの合成
CH
2I
2(20.00mL)中の5−ブロモ−3−((4−メトキシベンジル)オキシ)ピラジン−2−アミン(10g、32.24mmol、1.00当量)の溶液に、t−BuONO(13.30g、128.97mmol、15.29mL、4.00当量)およびI
2(9.82g、38.69mmol、7.79mL、1.20当量)を添加し、混合物を25℃で3時間撹拌した。反応混合物をNa
2S
2O
3水溶液(50mL)で希釈し、DCM(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、Na
2SO
4で脱水し、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得た。残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、5−ブロモ−2−ヨード−3−((4−メトキシベンジル)オキシ)ピラジン(8g、19.00mmol、収率58%)を白色固体として得た。LC−MS(ESI):C
12H
11BrIN
2O
2のm/z[M+H]計算値:420.9;実測値420.7。
【0785】
ステップ3. 5−ブロモ−2−(2,3−ジクロロフェニル)−3−((4−メトキシベンジル)オキシ)ピラジンの合成
CH
3CN(30.00mL)およびH
2O(3.00mL)中の5−ブロモ−2−ヨード−3−((4−メトキシベンジル)オキシ)ピラジン(8g、19.00mmol、1.00当量)および(2,3−ジクロロフェニル)ボロン酸(3.63g、19.00mmol、1当量)の溶液に、K
3PO
4(8.07g、38.00mmol、2.00当量)およびPd(dppf)Cl
2・DCM(155.17mg、0.190mmol、0.01当量)を20℃で添加した。混合物をN
2下、60℃で2時間撹拌した。冷却した反応混合物をH
2O(10mL)で希釈し、EtOAc(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得た。残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、5−ブロモ−2−(2,3−ジクロロフェニル)−3−((4−メトキシベンジル)オキシ)ピラジン(3g、6.82mmol、収率35%)を無色油状物として得た。
【0786】
ステップ4. tert−ブチル(1−(5−(2,3−ジクロロフェニル)−6−((4−メトキシベンジル)オキシ)ピラジン−2−イル)−4−メチルピペリジン−4−イル)カルバメートの合成
2つの均等なバッチを平行にセットアップした:トルエン(15.00mL)中の5−ブロモ−2−(2,3−ジクロロフェニル)−3−((4−メトキシベンジル)オキシ)ピラジン(1g、2.27mmol、1.00当量)およびtert−ブチルN−(4−メチル−4−ピペリジル)カルバメート(633.00mg、2.95mmol、1.30当量)の溶液に、NaOt−Bu(436.70mg、4.54mmol、2.00当量)、BINAP(141.48mg、0.227mmol、0.10当量)およびPd
2(dba)
3(104.03mg、0.113mmol、0.05当量)を20℃で添加した。混合物をN
2下、マイクロ波加熱により130℃で3時間撹拌した。2つの反応物を冷却し、合わせ、濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、tert−ブチル(1−(5−(2,3−ジクロロフェニル)−6−((4−メトキシベンジル)オキシ)ピラジン−2−イル)−4−メチルピペリジン−4−イル)カルバメート(1.2g、2.09mmol、46%)を黄色油状物として得た。
【0787】
ステップ5. tert−ブチル(1−(3−ブロモ−5−(2,3−ジクロロフェニル)−6−((4−メトキシベンジル)オキシ)ピラジン−2−イル)−4−メチルピペリジン−4−イル)カルバメートの合成
DCM(10.00mL)中のtert−ブチル(1−(5−(2,3−ジクロロフェニル)−6−((4−メトキシベンジル)オキシ)ピラジン−2−イル)−4−メチルピペリジン−4−イル)カルバメート(1g、1.74mmol、1当量)の溶液に、NBS(465.50mg、2.62mmol、1.50当量)を0℃で添加した。混合物を0℃で1時間撹拌し、その時点で、反応混合物を飽和NaHSO
3(3mL)の添加によりクエンチし、H
2O(5mL)で希釈し、DCM(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得た。残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、tert−ブチル(1−(3−ブロモ−5−(2,3−ジクロロフェニル)−6−((4−メトキシベンジル)オキシ)ピラジン−2−イル)−4−メチルピペリジン−4−イル)カルバメート(0.5g、0.766mmol、44%)を黄色油状物として得た。
【0788】
ステップ6. メチル3−[4−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−4−メチル−1−ピペリジル]−6−(2,3−ジクロロフェニル)−5−[(4−メトキシフェニル)メトキシ]ピラジン−2−カルボキシレートの合成
THF(5.00mL)およびMeOH(10.00mL)中のtert−ブチルN−[1−[3−ブロモ−5−(2,3−ジクロロフェニル)−6−[(4−メトキシフェニル)メトキシ]ピラジン−2−イル]−4−メチル−4−ピペリジル]カルバメート(0.5g、0.766mmol、1.00当量)の溶液に、Pd(dppf)Cl
2(56.08mg、0.076mmol、0.10当量)およびトリエチルアミン(232.65mg、2.30mmol、319μL、3.00当量)を20℃で添加した。混合物をCO(50psi)下、80℃で2時間撹拌し、その時点で、反応混合物を濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、メチル3−[4−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−4−メチル−1−ピペリジル]−6−(2,3−ジクロロフェニル)−5−[(4−メトキシフェニル)メトキシ]ピラジン−2−カルボキシレート(0.32g、0.506mmol、66%)を黄色油状物として得た。
【0789】
ステップ7. メチル3−(4−アミノ−4−メチル−1−ピペリジル)−6−(2,3−ジクロロフェニル)−5−ヒドロキシ−ピラジン−2−カルボキシレートの合成
DCM(5.00mL)中のメチル3−[4−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−4−メチル−1−ピペリジル]−6−(2,3−ジクロロフェニル)−5−[(4−メトキシフェニル)メトキシ]ピラジン−2−カルボキシレート(0.32g、0.506mmol、1.00当量)の溶液に、TFA(123.19g、1.08mol、80.00mL、2132.37当量)を添加した。混合物を25℃で30分間撹拌し、その時点で、反応物を0℃で飽和Na
2CO
3(1mL)の添加によりクエンチした。残留物を減圧下で濃縮し、DCM/MeOH(10mL、10:1)で処理し、濾過した。濾液を濃縮して、メチル3−(4−アミノ−4−メチル−1−ピペリジル)−6−(2,3−ジクロロフェニル)−5−ヒドロキシ−ピラジン−2−カルボキシレート(0.3g、粗製)を黄色油状物として得た。残留物をさらに精製することなく次のステップに使用した。LC−MS(ESI):C
18H
21Cl
2N
4O
3のm/z[M+H]計算値:411.1;実測値411.0。
【0790】
ステップ8. 6−(4−アミノ−4−メチルピペリジン−1−イル)−3−(2,3−ジクロロフェニル)−5−(ヒドロキシメチル)−1,2−ジヒドロピラジン−2−オンの合成
THF(5mL)中のメチル3−(4−アミノ−4−メチル−1−ピペリジル)−6−(2,3−ジクロロフェニル)−5−ヒドロキシ−ピラジン−2−カルボキシレート(0.1g、0.243mmol、1当量)の溶液に、LAH(18.46mg、0.486mmol、2当量)を0℃で添加した。混合物を0℃で10分間撹拌し、その時点で、反応混合物を0℃でH
2O(1mL)の添加によりクエンチした。得られた溶液を濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得た。残留物を分取HPLCにより精製して、6−(4−アミノ−4−メチルピペリジン−1−イル)−3−(2,3−ジクロロフェニル)−5−(ヒドロキシメチル)−1,2−ジヒドロピラジン−2−オン(5mg、0.0131mmol、5.4%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, メタノール-d
4) δ 7.40-7.42 (d, J=7.45 Hz, 1 H) 7.21 - 7.24 (m, 2 H) 4.47 (s, 2 H) 3.43-3.46 (m, 2 H) 3.13 - 3.21 (m, 2 H) 1.75 - 1.87 (m, 4 H) 1.33 (s, 3 H) LC-MS (ESI): m/z [M + H] C
17H
21Cl
2N
4O
2の計算値: 383.1; 実測値383.1.
【0791】
〔実施例308〕
6−(4−アミノ−4−メチルピペリジン−1−イル)−3−[(2,3−ジクロロフェニル)スルファニル]−5−(ヒドロキシメチル)−1,2−ジヒドロピラジン−2−オン
【化238】
[この文献は図面を表示できません]
【0792】
ステップ1. 5−ブロモ−2−(2,3−ジクロロフェニル)スルファニル−3−[(4−メトキシフェニル)メトキシ]ピラジンの合成
ジオキサン(20.00mL)中の5−ブロモ−2−ヨード−3−[(4−メトキシフェニル)メトキシ]ピラジン(2.68g、6.37mmol、1.00当量、実施例307)および2,3−ジクロロベンゼンチオール(1.14g、6.37mmol、1.00当量)の溶液に、CuI(121.23mg、0.636mmol、0.10当量)、K
3PO
4(1.62g、7.64mmol、1.20当量)および1,10−フェナントロリン(114.7mg、0.636mmol、0.10当量)を添加した。得られた混合物を70℃で3時間撹拌した。次いで、冷却した反応混合物をH
2O(10mL)で希釈し、EtOAc(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得た。残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、5−ブロモ−2−(2,3−ジクロロフェニル)スルファニル−3−[(4−メトキシフェニル)メトキシ]ピラジン(2.20g、4.66mmol、73%)を白色固体として得た。
【0793】
ステップ2. tert−ブチルN−[1−[5−(2,3−ジクロロフェニル)スルファニル−6−[(4−メトキシフェニル)メトキシ]ピラジン−2−イル]−4−メチル−4−ピペリジル]カルバメートの合成
トルエン(10.00mL)中の5−ブロモ−2−(2,3−ジクロロフェニル)スルファニル−3−[(4−メトキシフェニル)メトキシ]ピラジン(1.40g、2.96mmol、1.00当量)およびtert−ブチルN−(4−メチル−4−ピペリジル)カルバメート(824.66mg、3.85mmol、1.30当量)の溶液に、NaOt−Bu(568.91mg、5.92mmol、2.00当量)、BINAP(184.3mg、0.296.00mmol、0.10当量)およびPd
2(dba)
3(135.53mg、0.148mmol、0.05当量)を20℃で添加した。混合物をN
2下、マイクロ波加熱により130℃で3時間撹拌した。残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、tert−ブチルN−[1−[5−(2,3−ジクロロフェニル)スルファニル−6−[(4−メトキシフェニル)メトキシ]ピラジン−2−イル]−4−メチル−4−ピペリジル]カルバメート(500mg、0.825mmol、27%)を黄色油状物として得た。
【0794】
ステップ3. tert−ブチル−N−[1−[3−ブロモ−5−(2,3−ジクロロフェニル)スルファニル−6−[(4−メトキシフェニル)メトキシ]ピラジン−2−イル]−4−メチル−4−ピペリジル]カルバメートの合成
DCM(10.00mL)中のtert−ブチルN−[1−[5−(2,3−ジクロロフェニル)スルファニル−6−[(4−メトキシフェニル)メトキシ]ピラジン−2−イル]−4−メチル−4−ピペリジル]カルバメート(500.00mg、0.825mmol、1.00当量)の溶液に、NBS(220.4mg、1.24mmol、1.50当量)を0℃で添加した。反応混合物を0℃で10分間撹拌し、次いで0℃でNaHSO
3水溶液(5mL)の添加によりクエンチした。溶液をH
2O(10mL)で希釈し、生成物をDCM(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得た。残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、tert−ブチルN−[1−[3−ブロモ−5−(2,3−ジクロロフェニル)スルファニル−6−[(4−メトキシフェニル)メトキシ]ピラジン−2−イル]−4−メチル−4−ピペリジル]カルバメート(500mg、0.730mmol、88%)を黄色油状物として得た。
【0795】
ステップ4. メチル3−[4−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−4−メチル−1−ピペリジル]−6−(2,3−ジクロロフェニル)スルファニル−5−[(4−メトキシフェニル)メトキシ]ピラジン−2−カルボキシレートの合成
MeOH(10.00mL)およびTHF(10.00mL)中のtert−ブチルN−[1−[3−ブロモ−5−(2,3−ジクロロフェニル)スルファニル−6−[(4−メトキシフェニル)メトキシ]ピラジン−2−イル]−4−メチル−4−ピペリジル]カルバメート(500mg、0.730mmol、1.00当量)の溶液に、Pd(dppf)Cl
2(53.45mg、0.073mmol、0.10当量)およびトリエチルアミン(221.76mg、2.19mmol、304μL、3.00当量)を20℃で添加し、混合物をCO(50psi)下、70℃で2時間撹拌し、次いで、冷却した反応混合物を濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、メチル3−[4−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−4−メチル−1−ピペリジル]−6−(2,3−ジクロロフェニル)スルファニル−5−[(4−メトキシフェニル)メトキシ]ピラジン−2−カルボキシレート(350mg、0.527mmol、72%)を黄色油状物として得た。
【0796】
ステップ5. メチル3−(4−アミノ−4−メチルピペリジン−1−イル)−6−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−5−ヒドロキシピラジン−2−カルボキシレートの合成。
DCM(3.00mL)中のメチル3−[4−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−4−メチル−1−ピペリジル]−6−(2,3−ジクロロフェニル)スルファニル−5−[(4−メトキシフェニル)メトキシ]ピラジン−2−カルボキシレート(0.1g、0.151mmol、1.00当量)の溶液に、TFA(23.10g、202.58mmol、15.00mL)を添加した。混合物を25℃で0.5時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、飽和Na
2CO
3溶液でpH=7に調整し、次いで混合物を濃縮して、メチル3−(4−アミノ−4−メチルピペリジン−1−イル)−6−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−5−ヒドロキシピラジン−2−カルボキシレート(0.1g、粗製)を黄色固体として得た。LC−MS(ESI):C
18H
21Cl
2N
4O
3Sのm/z[M+H]計算値:443.1;実測値442.9。
【0797】
ステップ6. 6−(4−アミノ−4−メチルピペリジン−1−イル)−3−[(2,3−ジクロロフェニル)スルファニル]−5−(ヒドロキシメチル)−1,2−ジヒドロピラジン−2−オンの合成。
THF(5.00mL)中のメチル3−(4−アミノ−4−メチル−1−ピペリジル)−6−(2,3−ジクロロフェニル)スルファニル−5−ヒドロキシ−ピラジン−2−カルボキシレート(0.1g、0.225mmol、1.00当量)の溶液に、LiBH
4(9.83mg、0.451mmol、2.00当量)を0℃で添加した。混合物を40℃で1時間撹拌し、次いで0℃でH
2O(1mL)の添加によりクエンチした。溶液を濾過し、濃縮して、残留物を得た。残留物を分取HPLCにより精製して、6−(4−アミノ−4−メチルピペリジン−1−イル)−3−[(2,3−ジクロロフェニル)スルファニル]−5−(ヒドロキシメチル)−1,2−ジヒドロピラジン−2−オン(2.5mg、0.006mmol、収率2.7%)を親として得た。
1H NMR (400 MHz, メタノール-d
4) δ 7.27 (d, J=7.09 Hz, 1 H) 7.05 (t, J=7.95 Hz, 1 H) 6.94 (d, J=8.19 Hz, 1 H) 4.41 (s, 2 H) 3.52-3.55 (m, 2 H), 1.75 - 1.95 (m, 4 H), 1.39 (s, 3 H). LC-MS (ESI): m/z [M + H] C
17H
21Cl
2N
4O
2Sの計算値: 415.1; 実測値415.0.
【0798】
〔実施例309〕
3−({5−[(3S,4S)−4−アミノ−3−メチル−2−オキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル]−6−(ヒドロキシメチル)−3−メチルピラジン−2−イル}スルファニル)−2−クロロ−N,N−ジメチルベンズアミドの合成
【化239】
[この文献は図面を表示できません]
3−({5−[(3S,4S)−4−アミノ−3−メチル−2−オキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル]−6−(ヒドロキシメチル)−3−メチルピラジン−2−イル}スルファニル)−2−クロロ−N,N−ジメチルベンズアミドは、4−ブロモ−3−クロロ−2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)オキシ)ピリジンを3−ブロモ−2−クロロ−N,N−ジメチルベンズアミドと置き換えた以外は実施例277と同様の様式で合成した。
1H NMR (500 MHz, メタノール-d
4) δ 8.47 (s, 2H), 7.33 (t, J = 7.7 Hz, 1H), 7.25 (dd, J = 7.6, 1.6 Hz, 1H), 7.21 (dd, J = 7.8, 1.6 Hz, 1H), 4.57 (d, J = 1.7 Hz, 2H), 4.30 (d, J = 6.7 Hz, 1H), 3.96 (d, J = 9.1 Hz, 1H), 3.85 (d, J = 9.1 Hz, 1H), 3.74 (dd, J = 32.2, 13.1 Hz, 3H), 3.41 (d, J = 4.1 Hz, 1H), 3.13 (s, 3H), 2.91 (s, 3H), 2.50 (s, 3H), 2.01 - 1.84 (m, 4H), 1.72 (d, J = 12.9 Hz, 1H), 1.32 (d, J = 6.5 Hz, 3H). LC-MS (ESI) m/z: [M + H] C
24H
32ClN
5O
3S: 506.19の計算値; 実測値506.4.
【0799】
3−ブロモ−2−クロロ−N,N−ジメチルベンズアミドの合成。
【化240】
[この文献は図面を表示できません]
DMF(8.48mL)中の3−ブロモ−2−クロロ安息香酸(200mg、849μmol)の溶液に、ジメチルアミン塩酸塩(76.0mg、933μmol)、EDCI(193mg、1.01mmol)、HOBt(136mg、1.01mmol)、およびDIPEA(367μL、2.12mmol)を添加した。混合物を密封バイアル内、室温で終夜撹拌した。得られた混合物をEtOAcおよびH
2Oで希釈した。有機層を分離し、次いでH
2Oで3回洗浄した。有機層をMgSO
4で脱水し、濾過し、減圧下で濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、3−ブロモ−2−クロロ−N,N−ジメチルベンズアミド(280mg、1.06mmol、63.2%)を得た。LCMS(ESI):m/z:C
9H
9BrClNOの[M+H]計算値:261.96;実測値261.8。
【0800】
生物学的実施例−SHP2アロステリック阻害アッセイ
理論に拘束されることを望まないが、SHPは、ビス−チロシル−リン酸化ペプチドとそのSrc相同2(SH2)ドメインとの結合を介して、アロステリックに活性化される。後者の活性化ステップによりSHP2の自己阻害界面の放出が起こり、次にこれによりSHP2タンパク質チロシンホスファターゼ(PTP)が活性となり、基質認識および反応触媒作用に利用可能となる。SHP2の触媒活性は、即発蛍光アッセイフォーマットで代用基質DiFMUPを使用してモニターした。
【0801】
ホスファターゼ反応は、100μLの最終反応体積および以下のアッセイ緩衝液条件:50mM HEPES、pH7.2、100mM NaCl、0.5mM EDTA、0.05%P−20、1mM DTTを使用して、96ウェル黒色ポリスチレンプレート、平底、非結合表面(Corning、カタログ番号3650)中、室温で行った。
【0802】
本開示の化合物(濃度が0.00005〜10μMで変化する)によるSHP2の阻害を、0.2nMのSHP2を0.5μMの活性化ペプチド1(配列:H
2N−LN(pY)IDLDLV(dPEG8)LST(pY)ASINFQK−アミド)または活性化ペプチド2(配列:H
2N−LN(pY)AQLWHA(dPEG8)LTI(pY)ATIRRF−アミド)とともにインキュベートしたアッセイを使用してモニターした。25℃で30〜60分間のインキュベーション後、代用基質DiFMUP(Invitrogen、カタログ番号D6567)を反応物に添加し、活性を、マイクロプレートリーダー(Envision、Perkin−ElmerまたはSpectramax M5、Molecular Devices)を使用した動力学的読み取りにより決定した。励起波長および発光波長は、それぞれ340nmおよび450nmとした。初期速度をデータの線形適合から決定し、阻害剤用量応答曲線を、対照に基づく正規化と適合する正規化IC
50回帰曲線を使用して分析した。
【0803】
上記プロトコールを使用して、ある特定の化合物によるSHP2阻害を表13に示す。
【0804】
【表103】
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【0805】
一部の実施形態において、上記アッセイで試験した本開示の化合物は、1000nM未満の活性を実証した。一部の実施形態において、上記アッセイで試験した本開示の化合物は、約10nMから約100nMの活性を実証した。一部の実施形態において、上記アッセイで試験した本開示の化合物は、10nM〜100nMの活性を実証した。一部の実施形態において、上記アッセイで試験した本開示の化合物は、10nM未満の活性を実証した。
【0806】
均等物
本開示は、上で説明されている具体的な実施形態に関連して記載されているが、それらの多くの代替物、改変および他の変形は、当業者に明らかである。全てのこうした代替物、改変および変形は、本開示の精神および範囲内であることが意図される。