特許第6916323号(P6916323)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6916323180°運転手視野確保可能な新型自動車
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  • 特許6916323-180°運転手視野確保可能な新型自動車 図000002
  • 特許6916323-180°運転手視野確保可能な新型自動車 図000003
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6916323
(24)【登録日】2021年7月19日
(45)【発行日】2021年8月11日
(54)【発明の名称】180°運転手視野確保可能な新型自動車
(51)【国際特許分類】
   B60J 1/02 20060101AFI20210729BHJP
【FI】
   B60J1/02 Z
【請求項の数】1
【全頁数】5
(21)【出願番号】特願2020-20359(P2020-20359)
(22)【出願日】2020年2月10日
(65)【公開番号】特開2020-128204(P2020-128204A)
(43)【公開日】2020年8月27日
【審査請求日】2020年2月10日
(31)【優先権主張番号】201910110327.7
(32)【優先日】2019年2月11日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】520049064
【氏名又は名称】呉万里
(74)【代理人】
【識別番号】100088063
【弁理士】
【氏名又は名称】坪内 康治
(72)【発明者】
【氏名】呉万里
【審査官】 上谷 公治
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許第05833298(US,A)
【文献】 特開2009−262918(JP,A)
【文献】 特開2018−203203(JP,A)
【文献】 登録実用新案第3137357(JP,U)
【文献】 国際公開第02/100671(WO,A1)
【文献】 登録実用新案第3042529(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60J 1/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
180°運転手視野確保可能な新型自動車であって、
一体成形のフロントウィンドウシェルフと前記フロントウィンドウシェルフ内の取り付けられた一体成形のフロントウィンドウビッグガラスとを含み、前記一体成形のフロントウインドウシェルフは一体的フロントウィンドウシェルフの前後ウィンドウシェルフ(2)と前記前後ウィンドウシェルフの形状に合わせた両側方ウィンドウシェルフ(3)を含み、前記一体成形のフロントウィンドウシェルフの造形規格構成は、光反射及び屈折がないように前記フロントウィンドウビッグガラス造形規格寸法をコントロールし規定できるように構成されており、前記一体成形のフロントウィンドウシェルフの造形規格構成はさらに、それぞれ左右両側フロントドアからの運転手や助手の下り登りを確保でき、かつ前記両側フロントドアの最狭部位で0.5m以上のドア幅を有するように構成されている
ことを特徴とする180°運転手視野確保可能な新型自動車。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は自動車車体の技術分野に関するもので、より具体的に180°運転手視野確保
可能な新型自動車に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の自動車車体の形状は様々であるが、自動車のウィンドウに対する設計が大体同じ
である。具体的に主に、フロントウィンドウを運転席手前のフロントウィンドウシェルフ
内に取り付け、サイドウィンドウをサイドウィンドウシェルフ内に取り付け、フロントウ
ィンドウとサイドウィンドウの間はドアウィンドウシェルフにより隔てるものとなる。と
ころが、ドアウィンドウシェルフの設置した位置が、フロントウィンドウの手前方向の左
石側視野に入っていて、運転手に大きく影響を与える。特に、左右へ曲がる走行時に走行
安全に大きく影響する。したがって、上記の問題を解決できる車体の構成設計が、本分野
において極めて期待されている。
【発明の概要】
【0003】
これに鑑み、本発明は、180°運転手視野確保可能な新型自動車を提供する。フロン
トウィンドウの前後両段のフロントウィンドウシェルフおよびフロントウィンドウの手前
の左右両側ドアウィンドウシェルフが、レベルオフしながら、リア方向へ運転手や助手の
外側の曲がり展開位置(deploy turn)(そのガラスの曲がっている部分を内
側から外を明瞭に見ることができるように調整する。)まで延伸して上がって自動車の両
フロントドアの上枠まで接続して、四辺のフロントウィンドウシェルフ形状を合わせてか
つ相互に接続設置して一体的フロントウィンドウシェルフが成形されている。一体成形の
フロントウィンドウシェルフの造形規格構成にあわせて、フロントウィンドウビッグガラ
スは光の反射や屈折がないように造形規格寸法をコントロールし規定できるように作成さ
れている。一体成形のフロントウィンドウビッグガラスを、一体成形のフロントウィンド
ウシェルフ内に取り付けることにより、180°運転手視野確保可能な一体成形のフロン
トウィンドウが形成されている。それぞれ左右両側フロントドアからの運転手や助手の下
り登りを確保できるように、最狭部位で0.5m以上のドア幅を有するとともに、両フロ
ントドアが自動車両フロントドアの規格寸法に基づいて作成されている。サイドウィンド
ウをサイドウィンドウシェルフに取り付けている。このように構成されることにより、1
80°運転手視野確保可能な、フロントウィンドウを一体成形した新型自動車を形成する
【0004】
本発明は下記のような有益な効果を有する。百年以上にわたる古い型の自動車における
、フロントウィンドウの手前に立てられる左右両側のドアウィンドウシェルフが、左右に
曲がる走行ときに運転手の視野を邪魔することが、多くの重大な交通事故をもたらしたこ
とに対して、本発明において、フロントウィンドウの前後両段のフロントウィンドウシェ
ルフ及びフロントウィンドウの手前の左右両側ドアウィンドウシェルフが、レベルオフし
ながらリア方向に運転手や助手の外側の曲がり展開位置部まで延伸して上がって自動車の
両フロントドアの上枠まで接続することにより、四辺のフロントウィンドウシェルフ形状
を合わせてかつ相互に接続設置して一体的フロントウィンドウシェルフが成形されており
、前記一体的フロントウィンドウのビッグガラスが、一体成形のフロントウィンドウシェ
ルフの造形規格構成にあわせて、フロントウィンドウビッグガラスの造形規格寸法を光の
反射や屈折がないようにコントロールし規定できるように作成されており、かつ一体成形
のフロントウィンドウシェルフ内に取り付けられることにより、一体的フロントウィンド
ウを形成するようになる。このような構成により、運転手の視野を180°まで拡大可能
となる。また、それぞれ左右両側フロントドアからの運転手や助手の下り登りを確保でき
るように、最狭部位で0.5m以上のドア幅を有する。このような両サイドウィンドウを
両フロントドアのサイドウィンドウシェルフに取り付けている。このように構成される本
発明の新型自動車は、フロントウィンドウの手前の左右両側に立てられるドアウィンドウ
シェルフによる大きな難問を解決する。百年にわたる古い型の自動車運転席の視野が90
°不満と足りない状況に対して、新型自動車は運転席の視野を180°程度に拡大するこ
とができ、古い型の自動車の狭い視野による様々な事故を減少することができ、新型自動
車の安全性を向上することができるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0005】
本発明の実施形態または先行技術における技術案をより明確に説明するために、以下では
、実施形態または先行技術の説明において記載された必要な図面を簡単に紹介する。明ら
かに、以下の説明における図面は単に本発明の実施形態であり、当業者にとっては、創造
的な労働を行わない前提として、提供される図面から、別の図面を得ることもできる。
【0006】
図1】本発明にかかるフロントウィンドウシェルフ、ドア、およびサイドウィンドウシェルフを示す図。
図2】本発明にかかる一体的フロントウィンドウビッグガラスの構成模式図。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、本発明について明確に説明するが、記載された実施形態は、全ての実施形態ではな
く、本発明の一部の実施形態にすぎないことは明らかである。本発明における実施形態で
は、当業者により、創造的な労働がなされていないことを前提として、他のすべての実施
形態を獲得したものが、すべて本発明の保護範囲に属するものである。
【0008】
本発明の実施形態は180°運転手視野確保可能な新型自動車を開示する。自動車体5は
、一体的フロントウィンドウシェルフの前後ウィンドウシェルフ2およびフロントウィン
ドウの手前の左右両側ドアウィンドウシェルフを含み、リア方向へレベルオフしながらも
、運転手や助手の両外側の曲がり展開位置まで延伸して、それから上がって自動車の両フ
ロントドアの上枠で接続する。四辺のフロントウィンドウシェルフ形状を合わせてかつ相
互に接続設置して一体的フロントウィンドウシェルフを成形する。一体成型のフロントウ
ィンドウシェルフの造形規格構成にあわせて、フロントウィンドウビッグガラスの造形規
格寸法を光の反射や屈折がないようにコントロールし規定できるように作成する。一体成
形のフロントウィンドウビッグガラスを、一体成形のフロントウィンドウシェルフ内に取
り付けることにより、180°運転手視野確保可能な一体成形のフロントウィンドウを形
成する。また、それぞれ左右両側フロントドアからの運転手や助手の下り登りを確保でき
るように、最狭部位で0.5m以上のドア幅を有するとともに、両フロントドアを、自動
車両フロントドアの規格寸法に基づいて作成する。サイドウィンドウをサイドウィンドウ
シェルフ4に取り付けている。
【0009】
本発明は、フロントウィンドウの視野範囲を拡大する自動車車体の構成を提供する。従来
の古い型の車における、フロントウィンドウ手前に立てられる左右両側のドアウィンドウ
シェルフが、走行ときにフロントウィンドウにおける運転手の手前視野を大きく邪魔する
という問題に対して、フロントウィンドウの手前の左右両側に立てられるドアウィンドウ
シェルフを、リア方向へレベルオフさせながら、運転手や助手の外側の曲がり展開位置部
まで延伸させて、そこから上げって自動車の両フロントドアの上枠で接続することにより
、フロントウィンドウの前後両段のフロントウィンドウシェルフ及びフロントウィンドウ
の左右両側方のドアウィンドウシェルフは、形状を合わせてかつ相互に接続設置して一体
的フロントウィンドウシェルフが成形されており、それとともに、一体成形のフロントウ
ィンドウビッグガラスが、一体成形のフロントウィンドウシェルフに取り付けることによ
り、180°運転手視野確保可能な一体成形のフロントウィンドウを形成する。また、そ
れぞれ左右両側フロントドアからの運転手や助手の下り登りを確保できるように、最狭部
位で0.5m以上のドア幅を有する。前記の両フロントドアが、両フロントドアの規格寸
法に基づいて作成される。このようなサイドウィンドウをサイドウィンドウシェルフに取
り付けている。このように構成されることにより、運転席の視野を180°程度に大きく
拡大することができ、古い型の自動車の狭い視野による様々な事故を減少することができ
る。180°運転手視野確保可能な新型自動車は走行の安全性を向上する。
【0010】
本明細書では、各実施例は、他の実施形態と異なる点を重点的に説明し、各実施形態の間
で同じように部分的に参照すればよく、本発明の実施形態に開示されたものに関しては、
発明の概要に開示されたものに対応することが多く、説明が簡単になったこともある。そ
の部分は、両方間で相互に参照して明白である。
【0011】
開示された実施形態の上述の説明において、当業者が本発明を実現または使用することが
できるようにすることは、これらの実施形態の複数の修正は、当業者にとって明白であり
、本明細書で定義された一般的な原理は、本発明の精神または範囲から逸脱することなく
、他の実施形態において実現されることができるので、本明細書で定義されている一般的
な原理は、他の実施形態において実現されてもよい。本発明は、本明細書で示したこれら
の実施形態に限定されるものではなく、本明細書で開示された原理および新規な特徴と一
致する最も広い範囲に適合するものである。
【符号の説明】
【0012】
1 一体成形のフロントウィンドウビッグガラス
2 フロントウィンドウの前後両段フロントウィンドウシェルフ
3 フロントウィンドウの左右両側方フロントウィンドウシェルフ
4 両フロントドアの両サイドウィンドウシェルフ
5 自動車の車体
図1
図2