(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記線形アクチュエータの各々が、前記ミラーフレームに接触するように構成されたロッドと、前記ロッドの各々を移動するように構成された圧電変換器とを含むことを特徴とする請求項1に記載の対物アセンブリ。
前記運動学的支持システムは、2つの線形アクチュエータと前記ミラーフレームに接触するように構成されたピンとを含む3点支持システムであることを特徴とする請求項1に記載の対物アセンブリ。
前記ミラーフレームに装着された2つの位置測定磁石と、それに近接して位置決めされた2つのホール効果センサとを更に含むことを特徴とする請求項1に記載の対物アセンブリ。
前記回復支持システムは、前記ミラーフレームと対物本体との間に位置決めされた1又は2以上の磁石又は1又は2以上のバネを含むことを特徴とする請求項1に記載の対物アセンブリ。
前記回復支持システムは、対物本体内に装着されて且つ相互反発モードで予め決められた距離を離間して配置された上側磁石及び下側磁石と、前記可動ミラーフレームに装着された中間磁石であって、前記上側磁石と前記下側磁石との間の空間が前記中間磁石に実質的に一定の回復力を与えるように、前記上側磁石によって引き付けられる上面及び前記下側磁石によって反発される下面を有する前記中間磁石と、を有する少なくとも3つの磁石を含む磁気支持システムであることを特徴とする請求項1に記載の対物アセンブリ。
前記回復支持システムは、6つの磁石を含む磁気支持システムであり、前記ミラーフレームの各々の側に3つの磁石があり、この3つのセットの各々が、対物本体内に装着されて且つ相互反発モードで予め決められた距離を離間して配置された上側磁石及び下側磁石と、前記可動ミラーフレームに装着された中間磁石であって、前記上側磁石と前記下側磁石との間の空間が前記中間磁石に実質的に一定の回復力を与えるように、前記上側磁石によって引き付けられる上面及び前記下側磁石によって反発される下面を有する前記中間磁石と、を含むことを特徴とする請求項1に記載の対物アセンブリ。
【発明を実施するための形態】
【0015】
LYKOS(登録商標)及びZILOS−tk(登録商標)のようなレーザ対物アセンブリは、例えば、両方共にHamilton Thorne,Inc.に譲渡され、全内容が引用によって本明細書に組み込まれている米国特許第8,422,128号明細書及び米国特許第9,335,532号明細書に説明されている。
【0016】
LYKOS(登録商標)及びZILOS−tk(登録商標)は、通常は、視野中心に位置が固定された静止パルス式フォーカス赤外線(IR)ビームを提供する。ターゲット(例えば、胎芽又は胚生検)は、一般的に倒立顕微鏡上でマニピュレータを用いてビームフォーカスを横切って移動される。焦点の位置は、顕微鏡像上に重ね合わされたコンピュータ発生式ターゲット像により、又は可視ターゲッティングビーム(本明細書ではRED−i(登録商標)とも呼び、例えば、両方共にHamilton Thorne,Inc.に譲渡され、全内容が引用によって本明細書に組み込まれている米国特許第8,149,504号明細書及び米国特許第8,422,128号明細書を参照されたい)により、そのいずれかで示される。レーザは、短いエネルギパルスで選択ターゲットに発射される。望ましい部分を照射するために、ユーザは、レーザを焦点に正確に設定してレーザパルスを発射することができる。ある一定の用途では、一連のレーザパルスを使用することができ、他の用途では、単一パルスが使用される場合がある。この理由から、多パルス機能が好ましくは含められ、例えば、押出生検は、一連の単一又は複数パルスを用いて切断することができる。
【0017】
可動ビームを提供することができる改善されたレーザ対物アセンブリが当業技術に必要である。
【0018】
本発明の複数の実施形態は、非常に小さい寸法の標準対物内に適合するように構成された小型可動ビームレーザ対物を提供する。この小さい可搬可動レーザ源は、ビームをコンピュータ発生式ターゲットに又はフォーカスターゲット指定器(例えば、RED−i(登録商標))ビームのスポットに向けることを可能にする。
【0019】
顕微鏡レーザビームを発生して視野を横切って移動するための小型化された機構は、
図1A〜
図1B及び
図2〜
図7に示すように、更に引用によって本明細書に組み込まれている米国特許第8,422,128号明細書に詳細に説明されているように一般的にLYKOS(登録商標)のように作動するように小型レーザ対物内に好ましくは構成される。可動ビームレーザ対物の一般的な作動を示す概略図である
図1Aを参照すると、ハウジング110内の顕微鏡対物アセンブリ100の中に組み込まれたハウジング600内のレーザアセンブリ/モジュール500は、光学軸122に対して逆平行な落射照明平行化IRレーザビーム522を有するように配置される。レーザ源510から第1の経路524に沿って平行化レンズ520を通して供給されたIRレーザビーム522は、本発明のミラーフレーム(
図1Aの概略図にはミラーフレームを示しておらず、例えば、
図8、
図9A、
図9C、
図12〜
図14を参照されたい)内に装着された45°ダイクロイックミラー124の第1の側の面124a上に45°ミラー530(任意的なコーティング532、例えば、ミラー530からの赤外線レーザビーム522の反射率を高めることができる赤外線反射器を有する)によって第2の経路534に沿って反射され、この第1の側の面124aから第3の経路535に沿って光学系を通るように反射され、対物120によってターゲット上にフォーカスされる。それは、ターゲット内で吸収される。顕微鏡コンデンサーからの標準可視ビームは、他の方向からターゲットを照明し、ターゲットの像が対物によって形成されてカメラに伝達される。従って、レーザ光と像ビームは、反対方向に進行する。
【0020】
同時に、インジケータ源310から第1のインジケータ経路324に沿ってインジケータ平行化レンズ320を通して供給される平行化LEDインジケータビーム322(様々な用途において像視野とのコントラストを与えるために一般的に約633nmの波長であるが、例えば、400nmから700nmまでの異なる波長を使用することができる)は、レーザビーム経路535に対して逆平行に発生され、ミラーフレーム(
図1Aの概略図にはミラーフレームを示しておらず、例えば、
図8、
図9A、
図9C、
図12〜
図14を参照されたい)内のダイクロイックミラー124の第2の(カメラに対面する)側の面124b上に調節可能ミラー330によって第2のインジケータ経路334に沿って反射され、更に約90°でレーザビーム経路535と反対の方向に反射される。このLED光は、ターゲット上のレーザ場所のインジケータを提供し、かつ第3のインジケータ経路335に沿ってレンズ336とタレット50上のタレットマウント130とを通ってカメラに進行する。同時に、顕微鏡システムによってターゲット像が提供され、その上にLEDインジケータからの赤色ドットが重ね合わせ状態で出現し、ターゲット上のレーザの位置を示す。
【0021】
一部の実施形態では、インジケータ源310からの光及び/又はレーザ源510からの光のダイクロイックミラー124からの反射は、このミラーの一方又は両方の上のコーティングによって強めることができる。例えば、第1の側の面124aは、入射レーザビームの赤外線波長で反射率を高めて可視光波長及び紫外線波長で透過するように設計された層で被覆することができる。第2の側の面124bは、反射器コーティング又は他の反射増強機構を含むことができる。これに代えて、第2の側の面124bは、そこからのインジケータビームの反射が最小にされるように非被覆状態に留めるか又は反射防止コーティングで被覆することができ、この場合に、第1の側の面124aを用いてレーザビームとインジケータビームの両方を反対方向に反射することができる。この代替実施形態では、経路334上のインジケータビームは、ダイクロイックミラーのカメラに対面する面124bを通って進行し、ダイクロイックミラーの面124a(対物レンズに対面する)上のコーティングによって内部反射され、面124bによってレーザビーム経路535に対して正確に逆平行な方向に透過される。面124a上のコーティングは、レーザ源波長とインジケータ源波長の両方を好ましくは同時に反射するように設計することができる。
【0022】
ハウジング400内のインジケータアセンブリ/モジュール300からのLEDインジケータ光は、ダイクロイックミラーのいずれかの面124a又は面124bから上述のように反射されるので、両方の場合に、ダイクロイックミラー124を経路335に沿って離れるインジケータビーム322は、面124aから反射されたレーザビーム経路535に対して逆平行になる。従って、調節可能ミラー330は、経路335に沿うインジケータビームをカメラ/接眼レンズにおいてターゲットの像と一致させるように設定することができる。LED像は、下記で詳細に説明するように本発明によって与えられるダイクロイックミラー124の運動にも関わらず、レーザターゲットと一致したままに留まり、その上に重ね合わされた状態で出現する。
【0023】
図7に一般的に示すレーザモジュール500及びインジケータモジュール300それぞれを受け入れるためのスロット210、220を有するモジュール式本体200は、本発明では、光学軸122に対して45°で切り込まれて(
図8を参照されたい)可動ダイクロイックミラー124がその中に嵌め込まれて下記で詳細に説明するようにミラーフレーム805上で支持されるスロット823を有するように好ましくは適応される。
【0024】
図8、
図9A〜
図9D、及び
図10〜
図14を参照すると、一部の実施形態では、レーザは、以下の通りに可動ビームレーザ対物800の内部システムによってステアリングすることができる。
【0025】
レーザビームは、ダイクロイックミラー124から約90°でターゲットに向けて反射される。ダイクロイックミラー124は、それを2つの軸において移動することができるようにミラーフレーム805上に装着され、経路535に沿ってレーザビームをターゲット上のいずれかの点の上に向けることができる。
【0026】
ダイクロイックミラーフレーム805は、例えば、ミラー面に対して直角にピン808に対して回復力によって押される。一部の実施形態では、ピン808は、ミラーフレーム805の3点支持のうちの1つの点(他の2つの支持は、下記で説明するようにアクチュエータロッド814、828の先端によって与えられる)を形成することができる静止頂点ピンである。ミラーフレーム805上には、ピン808がその中に嵌め込まれるように構成されるカップ809を設けることができる。一部の実施形態では、カップ809は、ミラーフレーム805の頂点に機械加工されたサファイア円錐ピボット孔を含むことができる。
【0027】
回復力は、例えば、ミラーフレーム805と対物本体の間に取り付けられた例えばバネ、1又は2以上の磁石、又は他の回復手段によって与えることができる。一部の実施形態では、回復力は、ミラーフレーム805の各側に3つが下記で説明するように配置された6つの直角柱磁石(例えば、1.5mm径、1.5mm高)によって与えられる。
【0028】
第1の磁石810は、対物本体内に装着され、かつミラーフレーム805の周囲に装着された第2の磁石811を引き寄せ、それによってミラーフレーム805を上方に強制する。
【0029】
ミラーフレーム805内に装着された第2の磁石811の上面は、第1の磁石810の下面に引き付けられる。
【0030】
第3の磁石812は、ダイクロイックミラー124の下の対物本体内の第1の磁石810の反対側に第1の磁石810及び第2の磁石811とほぼ同軸に装着される。第3の磁石812は、第2の磁石811の下面を反発するように配置される。従って、第3の磁石812は、第1の磁石810の下面も反発する。
【0031】
これらの磁力は、従って、組み合わされて第1の磁石810と第3の磁石812の間でミラーフレーム805を浮遊させ、それを上方に第1の磁石810に向けて強制する。互いに反発し合う第1の磁石810と第3の磁石812により、第2の磁石811が入ってくるための空間が与えられ、この場合に、第2の磁石811に対する力は、第1の磁石810と第3の磁石812の間に介在する第2の磁石811の位置の範囲にわたってほぼ一定である。従って、この配置は、第2の磁石811に対して、従って、ミラーフレーム805の左手側に対して準均一な回復力を与える。
【0032】
ミラーフレーム805の反対(右手)側には、ミラーフレーム805の左手側にある磁石810、811、812それぞれと対称に第4、第5、及び第6の磁石824、825、及び826が第4の磁石824への第5の磁石825の引力と第5の磁石825と第6の磁石826の間の反発力とに起因してミラーフレーム805の右手側が浮遊するように配置される。第5の磁石825は、第2の磁石811の反対側でミラーフレーム805内に埋め込まれる。
【0033】
この配置の準均一回復力は、圧電アクチュエータからのより一定の力均衡要件を維持することによってミラーフレーム805の圧電位置決め(下記で詳細に説明する)の再現性を改善し、ミラーフレーム位置決めに向けて反力を供給する機能限界を所与としてこれらのアクチュエータの有効作動範囲を拡大する。
【0034】
ミラーフレーム805は、従って、左手と右手の両方の側からそれをミラー面と直角にピン808に対して上方に押す磁気回復力を受ける。
【0035】
延長又は後退させることができるロッド814、828を各々が有する2つの調節可能アクチュエータ880、890が対物800の各側に1つずつ設けられる。アクチュエータ880、890の各々は、線形機械であり、例えば、本体813、827と、ロッド814、828と、変換器829、830と、ホルダ831、832とを含むことができる。本体813、827は自力で運動せず、かつ移動しないが、このシステムの残余を支持する。ロッド814、828は、当該ロッドにその端部において取り付けられた変換器829、830と共に移動する。変換器829、830は、それぞれのロッド814、828を伝わる振動を送る圧電ドライブである。取り付けられた変換器によって振動された時にロッドが本体813、827に沿って移動するように、銅又は黄銅のホルダ831、832がそれぞれのロッド814、828を保持する。変換器829、830は、その中にある圧電発振器に給電するワイヤ(図示せず)を含む。変換器829、830の振動を変化させることにより、ロッド814、828を上下に移動することができる。この移動は、ミラーフレーム805に対して力を与えてそれを移動し、それによってミラー124の角度が変化し、レーザビーム経路535及びそれに対向するインジケータ(例えば、RED−i(登録商標))ビーム経路335が移動する。
【0036】
ロッド814、828は、ミラーフレーム805の上面上のコーナ着座平面820、821を下向きに押圧するように構成及び配置される。これらのロッド814、828は、組成及び/又はサイズが様々なものとすることができるが、この実施形態では長さが約1.2cmで直径が約1mmの寸法を有する炭素繊維複合材であり、その全ては、ミラーフレーム805に対して下向きの圧力をその平面に対してほぼ直角に作用する力を与え、この平面に対して左にある回復磁石810、811、812と右にある対称な磁石824、825、826とが上向きの回復力を与える。これらのロッド814、828の垂直位置を圧電的に変更することにより、ユーザは、ミラーフレーム805を望ましい平面に移動し、それによってダイクロイックミラー124から反射したレーザビームでターゲットを走査するように配置することができる。
【0037】
一部の実施形態では、対物本体の一端に短いロッド815(例えば、炭素、黄銅、又はアルミニウム)が取り付けられ(
図8を参照されたい)、ミラーフレーム805の左手側にある特殊形状のスロット816(
図12を参照されたい)のその中に嵌め込まれる。それは、ミラーフレーム805でのヨーを防止するように設計され、ミラーフレーム805は、それに対して直角な方向にこのロッド805を通り過ぎて自由に摺動するが、横方向(ヨー)運動に対して拘束される。
【0038】
一実施形態では、ヨー(ミラーフレーム805の横方向運動、すなわち、ミラーフレーム805の平面内の移動)を防止するために異なる機構を使用することができる。
【0039】
例えば、
図9A、
図9C、及び
図13を参照すると、一部の実施形態では、ヨー運動に対する拘束は、各々が接着剤又はネジ保持具を用いて対物本体に取り付けられ、それぞれの横断スロット835、836の中に通された細い炭素繊維833、834(例えば、直径が約0.5mmの)を対物本体の各側に装着することによって提供される。この炭素繊維833、834は、レーザビーム方向535が変更される時にミラーフレーム805が上下に摺動することに対する障壁を与える。炭素繊維833、834の機能は、ミラーフレーム805が光学軸に対して直角な方向にスロット軸に沿って移動する(ヨー運動)を防止することである。炭素繊維833、834は、例えば、接着小滴(
図9A及び
図9Cに2つの円として示す)によって取り付けられる。炭素繊維(又は下記で説明する代わりの鋼鉄ロッド)は、ミラーフレーム805が中心位置に保たれてヨーイングしないような力を与えるのに、及び/又は可動ビームレーザ対物800が突然加速された(例えば、衝突又は落下した)場合にある程度の衝撃吸収を可能にするのに有用である弾性特性を有する。
【0040】
更に別の実施形態では、各スロット835、836の両方の開放端を覆う2つの炭素繊維をミラーフレーム805の各側に設けることができる。第1の繊維は、スロットの一端に装着することができ、第2の繊維は、スロットの反対端に装着することができ、ミラーフレームが光学軸に対して直角なスロット軸と平行に反対方向に移動することが拘束される。2つの繊維は、それぞれの横断スロット835、836のいずれかの端部の上に対称に配置することができ、それによってミラーフレーム805はスロット835、836内に保たれるが、スロットの一方の側又は他方の側に向けて自由に移動し、従って、ミラーフレーム805内に保持されているミラー124の角度が変化し、更にそこから反射される光の方向が変化する。
【0041】
上述の実施形態では、ヨーを防止するのに炭素繊維の代わりに(ステンレス)鋼鉄ロッドを使用することができる。一部の実施形態では、上述した炭素繊維の代わりに約1mmの直径を有するステンレス鋼ロッドを使用することができる。
【0042】
一部の実施形態では、アクチュエータロッド814、828の端部がその中に嵌合する追加のスロット又は小さいトレンチをミラーフレーム805の脚の中に組み込むことができる。ミラーフレーム805は、ロッド814、828をトレンチから出すことができず、従って、ヨーを防止するので、ミラーフレーム805内の追加のスロット/トレンチは、横運動(ヨー)を防止する。
【0043】
ミラーフレーム805の制御は、対物本体に取り付けられてミラーフレーム805に対して回復力と反対の方向の力を発生させ、更にビームミラー124の角度位置を設定する3点運動学的支持体のうちの2つを形成する(第3はピン808である)2つの小さい線形圧電アクチュエータ880、890によって提供される。アクチュエータロッド814、828によって前後に移動される距離は、コンピュータ制御下で電圧パルスフォーマットとパルス長とによって決定される。従って、これらのアクチュエータ880、890は、IRレーザ及びそのRED−i(登録商標)インジケータをターゲット視野全体にわたって移動するための自由度を与える。
【0044】
一部の実施形態では、ミラーフレーム805の向きは、下記で説明する2つの手法で導出される。
【0046】
ミラーフレーム805向きは、ミラーフレーム805上に装着され、好ましくはコーナロッド座部820、821(圧電アクチュエータロッド814、828がその上を押圧する)の上又はコーナロッド座部820、821と懸架ピンソケット809の間の線の上に中心が定められた2つの更に別の磁石817、818によって決定することができる。これらの磁石817、818の直下には、2つの対称に配置されたホール効果センサ819、837が対物本体上に装着される。ミラーフレーム805がその2つの軸の上で移動する時に、2つのホールセンサ819、837での磁場は、ミラーフレーム805の向きの尺度を与える。制御コンピュータに提供することができる出力を有するホールセンサ819、837は、左手側のミラーフレームのホール磁石817からホールセンサ819までの距離、同じく右手側のホール磁石818からホールセンサ837までの距離の迅速な決定を可能にし、更にミラーフレーム805の向き、及び指定到達点にどのように達するかの高速計算を可能にする。
【0047】
2.RED−i(登録商標)ファインダー場所
【0048】
ミラーフレーム805の向きは、ターゲットの像の上の赤色ファインダーLEDドットの位置によって決定することができる。ドット位置は、(通常は赤色の)ドットの識別と、像解析によってその重心座標を導出することとによって位置付けることができる。ミラーフレーム805の向きは、これらの座標から迅速に取得することができる。
【0049】
一部の実施形態では、圧電線形アクチュエータ880、890は、それぞれ位置測定磁石817、818の中心のすぐ上に配置するか又はカップ809と、コーナ820、821においてミラーフレーム805を押圧する圧電アクチュエータロッド814、828との間の軸のすぐ上に配置される。
【0050】
可動ビーム対物は、その角度方位を決定するために圧電線形アクチュエータ880、890を組み合わせてミラーフレーム805及びホールセンサ819、837を配置する。一般的に、制御パルスに応答する圧電アクチュエータの位置応答は、個々のアクチュエータと、望ましいミラーフレーム805の位置を達成するために印加することを必要とする力とに依存して異なることになる。一部の実施形態では、アクチュエータモータには、例えば、3/4オン、1/4オフの負荷サイクルで供給されるパルスが上向き/後ろ向き移動を与えることができ、それに対して反対のもの(1/4オフ、3/4オン)が下向き/前向き移動を与えることができる。パルスの長さは、ロッド814、828がどの程度遠くまで移動するかを決定する。ホールセンサ819、837は、ミラーフレーム805上の位置決め磁石810、811、812及び824、825、826の局所磁場強度に対して若干別様に応答することができる。ミラーフレーム805の各2D位置(従って、ターゲット上でのレーザフォーカスの位置)に対して、ホールセンサ819、837からの対応する2D応答が存在することになる。制御コンピュータ内にプログラムされたフィードバックループを用いて、ホールセンサ819、837によって決定された特定の2D位置に達するように圧電アクチュエータ880、890を制御することができる。アクチュエータフィードバックループへの入力として使用されるホールセンサ819、837によって測定された対応する2D座標にミラーフレーム805の2D角度位置(カメラ上のRED−i(登録商標)のスポットの像解析によって直接決定されるような)をマップするための較正は、制御コンピュータによって実施することができる。
【0051】
較正は、好ましくは自動化され、かつ位置記録の制御コンピュータソフトウエア解析によって提供される。ミラーフレーム805の向きは、N個(Nは測定によって決定され、例えば、10<N<2000である)の位置を通して達成される。各位置では、2つのホール効果信号と単一RED−i(登録商標)ファインダードットの2つの座標とが決定されて格納される。
【0052】
ホール値とRED−i(登録商標)位置との間の関係が導出され、予想モデルが発生される。好ましくは、較正が変更されなかったことを保証するために、この段階は設定された期間で行われる。一部の実施形態では、毎朝使用前に自動較正を行うことができる。他の実施形態では、それは、レーザが使用される時に実時間で動的に行うことができる。
【0053】
一部の実施形態では、ホールセンサ819、837を用いて視野の磁気マップを形成することができ、この場合に、ホールセンサ819、837の各々での磁場は、RED−i(登録商標)インジケータビームの全ての位置(x,y)に関して既知であり、ホールセンサ819、837上で必要とされる磁場の予想相関関係をいずれか所与の(x,y)位置に関して導出することができる。一部の実施形態では、画面上でのRED−i(登録商標)ドットの位置を決定し、それを磁場測定値と直接相関させることによって磁気マップを発生するためのアルゴリズムを自動実行するプログラムコードが与えられる。このアルゴリズムは、初期の時点又は必要とされるいずれかの時点を用いて実施することができる。従って、制御コンピュータは、インジケータビームの位置を直交座標で測定し、インジケータビームが測定位置にある間にホールセンサからの信号を測定し、複数のインジケータビーム位置に関してこれらの座標をこれらの信号と相関させ、それによって視野の磁気マップを発生するように構成することができる。
【0054】
一部の実施形態では、1又は2以上の人工知能(AI)モジュール及び/又は1又は2以上の最適化アルゴリズムを用いて、ターゲット上のレーザビームの場所を学習して予想することができる。
【0055】
図15〜
図21は、本発明のある一定の例示的実施形態による可動ビームレーザ対物アセンブリ800を示している。
図15及び
図16は、対物ハウジング110内の可動ビーム対物800の斜視図を示している。
図15〜
図21に示す向きでは、対物120はアセンブリの上端にある。アセンブリ800の上にカバー110を固定するために保持ネジ838、839を設けることができる(例えば、両側に)。入力コネクタ840を設けることができる(例えば、マイクロHDMI)。インジケータ(例えば、RED−i(登録商標))ミラー330調節ネジ851、582(
図19を参照されたい)のための開口841、842が設けられる。
【0056】
図17は、ハウジング110が取り外された状態にある
図16の可動ビーム対物の左手側を示している。レーザアセンブリ/モジュール500は、この図では左にあり(レーザケーブル843と共に)、インジケータアセンブリ/モジュール300は右にある(RED−i(登録商標)ケーブル845と共に)。対物800の3つの側面(例えば、
図9Aの模式図に示す特徴部のうちの一部を覆う)の周りに可撓性制御基板846が巻き付けられる。線形アクチュエータ880の圧電ヘッド829、本体813、及びケーブル844が示され、同じくホール検出器819も示されている。
【0057】
図18は、
図17の可動ビーム対物のその対物端を示す前面斜視図である。インジケータモジュール300は、この図の前面にあり、アクチュエータ880及び対応する保持ネジ847、848は左にあり、アクチュエータ890及び対応する保持ネジ849、850は左にある。
図19も、
図17の可動ビーム対物のそのカメラ対面端を示す前面斜視図である。
図19に示すように、可撓性制御基板846は、この前側面の周りにも巻き付けられ(RED−i(登録商標)「弾丸」300の上に)、インジケータミラー330調節ネジ851、852は、ホールセンサ819、837それぞれに対する支持ネジ853、854と共に可視である。
【0058】
図20は、対物本体から切り離された制御基板846を示す
図17の可動ビーム対物の左手側の斜視図である。制御基板846の左手側に(
図20の図の上部に)、ホールセンサ819は、アクチュエータヘッド829、本体813、及びコネクタ840と共に可視である。制御基板846の右手側に(
図20の図の下部に)、ホールセンサ837は、アクチュエータヘッド830及び本体827と共に可視である。
【0059】
図21は、ハウジング110及び制御基板846が取り外された状態にある
図15の可動ビーム対物の右手側を示している。この図では、レーザモジュール500は、レーザケーブル843と共に右にある。スロット823には、ミラーフレーム805がホール磁石818及び回復力磁石824、825、826と共に示されている。ヨー防止ロッド834のためのホルダ857が示されている。対物本体上の左手と右手の両方の側にホール挿入ネジ854、ホール支持体858、及びアクチュエータ支持体859が設けられる。対物のカメラ対面端の上にはRMSネジ山855が設けられる(例えば、タレットマウント130の一部として)。ピン808を保持することができるピンホルダ856が設けられる(そこに固定されるか又は単一部品として一緒に形成される)。
図22は、本発明の一部の実施形態によるピン808及びピンホルダ856の斜視図である。
【0060】
図23は、ミラーフレーム装填固定具862の上に載る本発明の一部の実施形態による可動ミラーフレーム805の上面図である。フレーム805のいずれかの側に中間磁石811、825が装着され、上側中心にサファイアソケット809が設けられる。下側コーナには、磁石817、818(図示せず)のためのホールソケット860、861が設けられ、線形アクチュエータ880、890(図示せず)のための接触点としてレッジ820、821が設けられる。フレーム805の中心には、ダイクロイックミラー124(図示せず)を受け入れるためのダイクロイックソケット863が設けられる。
【0061】
本発明の好ましい例示的実施形態に適用される本発明の基本的な新しい特徴を図示して説明したが、省略及び置換、及び開示した本発明の形態及び細部の変更を当業者が本発明の精神から逸脱することなく行うことができることは理解されるであろう。更に、容易に理解されるように、当業者は、多くの修正及び変更を想起することができる。例えば、1又は2以上の実施形態でのいずれの特徴も、1又は2以上の他の実施形態に適用可能であり、それらと組み合わせることができる。従って、本発明を図示して説明した通りの構成又は作動に限定することを望んでおらず、従って、全ての適切な修正及び均等物は、主張する本発明の範囲に収まるとして訴えることができる。従って、本明細書に添付する特許請求の範囲に示されるものだけによって制限されるように意図している。