(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
洋式便器の使用者が座れる構造を有し、前記洋式便器に可動式で装着される可動座台と、前記洋式便器に隣接して配置され、前記可動座台の動きを作動させるが、前記可動座台が乗降動作と回動動作のうち少なくとも一つの動作を有するように作動させる座台作動機器と、を備え、
前記座台作動機器は、
前記洋式便器に隣接して固定装着されるベースフレームと、前記ベースフレームに装着される駆動手段と、前記可動座台に結合される作動バーに連結され、前記駆動手段の駆動により前記作動バーを動作させ、前記可動座台の乗降動作と回動動作を発生させるリンク組立体と、を有し、
前記リンク組立体は、前記ベースフレームに垂直方向に連結される固定リンクと、前記固定リンクに一端が回動可能に連結され、前記作動バーに他端が回動可能に連結される第1回動リンクと、前記第1回動リンクの上側に配置されるが、前記固定リンクに一端が回動可能に連結され、前記作動バーに他端が回動可能に連結される第2回動リンクと、を有し、
前記駆動手段は、前記ベースフレームまたは前記固定リンクに回動可能に連結され、前記駆動手段の駆動軸は、駆動手段により前後進駆動され、前記第1回動リンクまたは前記第2回動リンクに回動可能に連結され、
前記第1回動リンクと前記第2回動リンクは、互いに平行に配置され、前記第2回動リンクは、前記第1回動リンクよりも長く形成され、
前記第1回動リンクまたは前記第2回動リンクには、ガイドピンがさらに設けられ、
前記ベースフレームに垂直方向に連結されるガイドフレームをさらに有し、前記ガイドフレームには、前記第1回動リンクまたは前記第2回動リンクの動きにより移動する前記ガイドピンをガイドするガイド溝が設けられることを特徴とする洋式便器使用者の起立補助装置。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、添付された図面を参照して、上記した課題、解決手段、及び効果を有する本発明に該当する洋式便器使用者の起立補助装置の好適な実施形態について詳述する。
【0009】
図1乃至
図7に示すように、本発明の実施形態に係る洋式便器使用者の起立補助装置200は、洋式便器150使用者が座れる構造の可動座台110と、前記洋式便器150に隣接して配置され、前記可動座台110の動きを作動させる座台作動機器100と、を備える。
【0010】
前記可動座台110は、前記洋式便器150に装着されるが、可動式で装着される。すなわち、前記可動座台110は、前記洋式便器150使用者が座れる構造を有するが、前記洋式便器150に可動式で装着される。前記可動座台110は、一般の洋式便器に設けられる座台であってもよく、一般の洋式便器に設けられる座台とは別途に設けられる別個の座台であってもよい。
【0011】
前記可動座台110は、洋式便器150使用者が座れる構造を有する。また、前記可動座台110は、洋式便器使用者の臀部が直接接触するようにしてもよく、別途の媒介体(別途の座台など)を介して使用者の臀部を間接的に接触して支持するようにしてもよい。
【0012】
前記可動座台110は、前記洋式便器150に装着されるが、固定式ではなく、可動式で装着されるので、洋式便器150の用便器上に定着した状態で、前記座台作動機器100に固定される。すなわち、前記可動座台110は、前記座台作動機器100に固定した状態で、前記洋式便器150の用便器上に定着した状態で装着されるので、前記座台作動機器100の作動により動ける状態を維持する。
【0013】
前記可動座台110の動きは、前記座台作動機器100により行われる。すなわち、前記可動座台110は、前記座台作動機器100の動作駆動により、前記可動座台110に座っている洋式便器150使用者が起立、すなわち、立ち上がるように乗降動作及び(または)回動動作を有する。前記座台作動機器100は、前記可動座台110が乗降動作のみを有し、または回動動作のみを有し、または乗降動作と回動動作を全て有するように作動させる動作を行う。
【0014】
このように、本発明に係る前記座台作動機器100は、前記洋式便器150に隣接して配置され、前記可動座台110の動きを作動させるが、前記可動座台110が乗降動作と回動動作のうち少なくとも一つの動作を有するように作動させる動作を行う。
【0015】
前記座台作動機器100は、前記洋式便器150に隣接して配置され、前記可動座台110の動き、すなわち、垂直往復動に該当する乗降動作と回転に該当する回動動作のうち少なくとも一つの動作が発生するので、外観を損なわず、簡単かつ容易に設置され得る構造を有することが好ましい。
【0016】
このように、前記座台作動機器100は、前記洋式便器150に隣接して配置されるように、簡単かつ単純な構造を有するとともに、設置空間を最小化させる配置構造及び小型化を達成する構造を有することが好ましい。このための前記座台作動機器100の構造は、様々に構成され得る。本発明における前記座台作動機器100は、設置空間を最小化させながら、前記洋式便器150の側面に簡単かつ容易に設置される構造を採用する。すなわち、本発明に係る座台作動機器100は、歯車組立体などの複雑な構造を採用せず、簡単な構造により、前記可動座台110を動作させるように構成される。
【0017】
本発明に用いられる前記座台作動機器100は、基本的に、前記洋式便器150に隣接して固定装着されるベースフレーム11と、前記ベースフレーム11に装着される駆動手段20と、前記駆動手段20の駆動により、前記可動座台110の乗降動作と回動動作を発生させるリンク組立体60と、を有する。
【0018】
このように構成される前記座台作動機器100は、外観を綺麗にし、前記構成要素を保護するために、ケース10により外部から保護される。すなわち、上述したベースフレーム11、駆動手段20、及びリンク組立体60は、前記ケース10の内部に形成される。
【0019】
一方、本発明に用いられる前記座台作動機器100は、前記洋式便器150の両側にそれぞれ配置されて1対で構成されることが好ましい。すなわち、本発明に係る座台作動機器100は、
図1乃至
図7に示すように、前記洋式便器150の両側にそれぞれ配置されて1対で構成され、互いに同期化して動作されることが好ましい。
【0020】
このように、本発明によれば、前記可動座台110を動作させる座台作動機器100を洋式便器150の両側にそれぞれ配置して1対で構成するので、洋式便器150使用者の体重にかかわらず、円滑に動作するようにし、過度の負荷による故障発生を防止するという長所を有する。
【0021】
このように本発明に係る座台作動機器100は、前記洋式便器150の両側のそれぞれに配置されてもよく、この場合、各座台作動機器100は、同一の構成及び動作を有する。したがって、以下、一つの座台作動機器100、すなわち、前記1対の座台作動機器100のうち、前記洋式便器150の一側に配置される一つの座台作動機器100の構成及び動作についてのみ説明し、関連した説明は、残りの一つの座台作動機器100の構成及び動作に同様に適用され得る。もちろん、前記座台作動機器100は、前記洋式便器150の一側にのみ配置されてもよい。
【0022】
以下、本発明の核心構成に該当する前記座台作動機器100の構成及び動作について詳述する。
【0023】
前記ベースフレーム11は、前記洋式便器150に隣接して固定装着される。具体的に、前記ベースフレーム11は、前記洋式便器150と結合して固定装着されてもよく、前記洋式便器150の両側にそれぞれ設置されるベースフレーム11同士で互いに連結して固定装着されてもよい。
【0024】
前記ベースフレーム11は、前記駆動手段20と前記リンク組立体60が堅固かつ安定的な構造で配置されるようにし、後述するガイドフレーム80が装着される。これについての詳細は後述する。
【0025】
前記駆動手段20は、前記ベースフレーム11に安定的に装着され、前記リンク組立体60を動作させ、前記リンク組立体60により、前記可動座台110に結合される作動バー70が乗降動作と回動動作を有するようにする。
【0026】
前記リンク組立体60は、前記駆動手段20の駆動により稼働され、前記可動座台110に結合される前記作動バー70を動作させる。前記リンク組立体60は、前記作動バー70に連結される。前記作動バー70の動作により、前記可動座台110は、乗降動作と回動動作を有することができる。
【0027】
まとめると、前記リンク組立体60は、前記可動座台110に結合される前記作動バー70に連結され、前記駆動手段20の駆動により、前記作動バー70を動作させ、前記可動座台110の乗降動作と回動動作を発生させる。
【0028】
前記作動バー70は、前記可動座台110に堅固に結合され、前記リンク組立体60の動作により、乗降動作と回動動作を有する。前記作動バー70の動きを発生させる前記リンク組立体60は、前記駆動手段20の駆動により、前記作動バー70に乗降動作と回動動作を与えるものであれば、様々な構成で形成されてもよい。
【0029】
本発明に係る前記リンク組立体60は、前記ベースフレーム11に垂直方向に連結される固定リンク30と、前記固定リンク30に一端が回動可能に連結され、前記作動バー70に他端が回動可能に連結される第1回動リンク40と、前記第1回動リンク40の上側に配置されるが、前記固定リンク30に一端が回動可能に連結され、前記作動バー70に他端が回動可能に連結される第2回動リンク50と、を有する。
【0030】
前記固定リンク30は、前記ベースフレーム11に堅固かつ安定的に結合され、前記第1回動リンク40と前記第2回動リンク50が安定的に回動可能に結合されるようにする。前記第1回動リンク40と前記第2回動リンク50のそれぞれの一端は、前記固定リンク30に回動可能に連結されるが、前記第1回動リンク40が、前記第2回動リンク50の下側に配置される。
【0031】
前記第1回動リンク40は、一端が前記固定リンク30に回動可能に結合され、他端は、前記作動バー70に回動可能に結合される。また、前記第2回動リンク50も、一端が前記固定リンク30に回動可能に結合され、他端は、前記作動バー70に回動可能に結合される。但し、前記第2回動リンク50は、第1回動リンク40よりも上側に配置される。
【0032】
このように、前記第1回動リンク40と前記第2回動リンク50のそれぞれの一端は、前記固定リンク30に回動可能に結合され、他端は、前記作動バー70に回動可能に結合されるので、前記駆動手段20が前記第1回動リンク40または前記第2回動リンク50に駆動力を加えると、前記作動バー70が作動され、これにより、前記作動バー70に結合される前記可動座台110は、乗降動作と回動動作を有するように動作される。
【0033】
前記駆動手段20の駆動軸21は、前記第1回動リンク40または前記第2回動リンク50に回動可能に連結されるが、前記駆動手段20の駆動負荷を最小化させ、駆動安定性を向上させるために、前記作動バー70と回動可能に連結される地点に隣接した部分、すなわち、前記第1回動リンク40または前記第2回動リンク50の他端に隣接した部分に連結されることが好ましい。
【0034】
前記第1回動リンク40及び前記第2回動リンク50は、乗降動作のみならず、回動動作も一緒に有するので、前記第1回動リンク40または前記第2回動リンク50に連結される前記駆動手段20も回動可能に連結される。具体的に、前記駆動手段20は、前記ベースフレーム11または前記固定リンク30に回動可能に連結され、前記駆動手段20の駆動軸21は、駆動手段20により前後進駆動されるが、前記第1回動リンク40または前記第2回動リンク50に回動可能に連結される。
【0035】
前記駆動手段20の駆動軸21が、前記第1回動リンク40または前記第2回動リンク50と回動可能に結合されるので、前記駆動軸21の前後進駆動により、前記第1回動リンク40と前記第2回動リンク50の他端に連結される前記作動バー70は、乗降動作と回動動作を有するように動作される。
【0036】
一方、前記駆動手段20の駆動により、前記第1回動リンク40及び前記第2回動リンク50が回動動作を有するので、前記第1回動リンク40または前記第2回動リンク50に連結される前記駆動手段20も、回動可能に結合される。前記駆動手段20の下端は、前記ベースフレーム11または前記固定リンク30に回動可能に結合される。
【0037】
前記駆動手段20は、油圧シリンダー、空圧シリンダーなどの様々な形態の駆動器を採用してもよい。また、前記駆動手段20は、構造的な安定性及び干渉のない動作を考慮して、下側に配置される前記第1回動リンク40に回動可能に結合されることがさらに好ましい。
【0038】
一方、前記可動座台110が乗降動作と回動動作を一緒に有するように動作されるので、前記可動座台110に結合される前記作動バー70も、乗降動作と回動動作が一緒に発生するように、前記第1回動リンク40と前記第2回動リンク50に連結される必要がある。
【0039】
このため、本発明に係る前記第1回動リンク40と前記第2回動リンク50は、互いに平行に配置されるが、前記第2回動リンク50は、前記第1回動リンク40よりもさらに長く形成される。具体的に、前記第1回動リンク40と前記第2回動リンク50は、互いに平行に、それぞれ前記固定リンク30と前記作動バー70に回動可能に結合され、上側に配置される前記第2回動リンク50の長さ(前記固定リンク30に回動可能に結合される地点と前記作動バー70に回動可能に結合される地点との間の距離)が、下側に配置される前記第1回動リンク40の長さ(前記固定リンク30に回動可能に結合される地点と前記作動バー70に回動可能に結合される地点との間の距離)よりもさらに長く形成される。このとき、前記固定リンク30は、前記ベースフレーム11に垂直に結合して配置される。
【0040】
前記第1回動リンク40と前記第2回動リンク50の配置関係及び長さの差により、前記可動座台110は、下降状態(
図3及び
図5の状態)から上昇状態(
図4及び
図6、
図7)に移動しながら、乗降動作と回動動作を一緒に有するように動作される。
【0041】
一方、前記第1回動リンク40と前記第2回動リンク50は、構造的な安定性のため、動作過程でガイドされることが好ましい。このため、本発明に係る前記第1回動リンク40または前記第2回動リンク50には、ガイドピン41がさらに設けられる。また、前記ガイドピン41が挿入した状態で移動される過程においてガイドされるように、ガイド溝81を有するガイドフレーム80が前記ベースフレーム11に垂直方向に固定結合されることが好ましい。
【0042】
すなわち、本発明に係る前記第1回動リンク40または前記第2回動リンク50には、ガイドピン41がさらに設けられ、前記ベースフレーム11に垂直方向に連結されるガイドフレーム80をさらに有するが、前記ガイドフレーム80には、前記第1回動リンク40または前記第2回動リンク50の動きにより移動する前記ガイドピン41をガイドするガイド溝81が形成される。
【0043】
上述のように、前記駆動手段20の駆動軸21は、前記第1回動リンク40に連結されることが好ましいので、構造的な安定性及びメンテナンスと交替の容易性を考慮して、前記ガイドピン41も、前記第1回動リンク40に設けられることが好ましい。結果として、前記第2回動リンク50は、損傷可能性が殆どなく、長期間使用可能であり、損傷可能性が相対的に大きな前記第1回動リンク40は、損傷時、その度に入れ替えればよい。
【0044】
上述した本発明に係る洋式便器使用者の起立補助装置200によれば、
図3に示す状態(下降状態)から、
図4に示す状態(上昇状態)に進行することにより、前記可動座台110は、上昇すると同時に微細に回動するので、洋式便器使用者を安定的に起立させることができる。前記可動座台110は、
図5乃至
図7に示すように、前記駆動手段20の駆動により、前記作動バー70が上昇しながら回動するので、乗降動作と回動動作を有するように動作される。
【0045】
一方、本発明に係る洋式便器使用者の起立補助装置200は、使用者の挙動を補助しながら、使用者の安全を考慮して、第1安全バー90と第2安全バー95を有することが好ましい。
【0046】
前記第1安全バー90は、前記可動座台110の上側に形成される。したがって、使用者は、前記可動座台110に座ったりまたは前記可動座台110から立ち上がるとき、前記第1安全バー90の助けを受け、さらには、前記可動座台110に座って用便をする過程で、前記第1安全バー90に腕を掛けたり前記第1安全バー90を握って安全な姿勢を維持することができる。また、前記第2安全バー95は、前記洋式便器150が後尾側に装着され、使用者が挙動する過程で役立つ。
【0047】
前記第1安全バー90は、1対の垂直バー91と水平バー93、及び前記垂直バー91と前記水平バー93を連結する連結具92を有する。前記1対の垂直バー91は、前記可動座台110に結合され、前記連結具92は、前記1対の垂直バー91のそれぞれの上端に挿入結合され、前記水平バー93は、前記連結具92に水平に挿入結合される。
【0048】
ここで、前記1対の垂直バー91の一つは、前記作動バー70であることが好ましい。したがって、前記作動バー70は、前記可動座台110を貫通して上側へ延長して突出配置され、その上端に前記連結具92が結合される。前記作動バー70は、前記可動座台110を貫通した状態で、前記可動座台110と堅固に結合され、その上端に前記連結具92が結合される。このような構造により、前記可動座台110の結合構造と、前記第1安全バー90の結合構造をさらに強化させることができ、さらには、前記可動座台110及び前記第1安全バー90の組立及び解体を容易に行うことができる。
【0049】
前記第2安全バー95は、前記洋式便器150の両側に配置される前記ベースフレーム11の後側にそれぞれ連結され、上側へ延長され、互いに会合する構造を採用する。
【0050】
以上、本発明に係る実施形態について説明したが、これは、例示的なものに過ぎず、当該分野における通常の知識を有する者であれば、これから様々な変形及び均等な範囲の実施形態が可能であることが理解されるべきであろう。したがって、本発明の真正な技術的保護範囲は、特許請求の範囲により定められなければならない。