(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記制御モジュール(72)が、前記冷却システム(60)を停止させるための停止信号を生成する制御ロジックを含み、前記温度センサ(140)が、前記燃料(40)温度が下限温度であることを示した場合、前記制御モジュールが、前記停止信号を生成する、請求項1に記載のシステム。
【発明を実施するための形態】
【0008】
図1に示されるように、開示される航空機10は、胴体20、及び翼22を含んでもよい。航空機10はまた、少なくとも部分的に航空機10の胴体20内に、翼22の両方に隣接して配置された、中央翼タンク24を含んでもよい。
図1と
図2との両方を参照すると、中央翼タンク24は、1つ以上の(
図2に示される)空気調節(AC)パック30に近接して配置され得る。ACパック30が、航空機10の外側から引き込まれ、客室34に供給される空気の調節を担う装置であることを、当業者ならば容易に認識するであろう。ACパック30は、航空機10の環境制御システム(ECS)32の一部である場合もある。ECS32は、例えば、気温、圧力、及び湿度等の、航空機10の胴体20内に配置された客室34内の様々なパラメータを制御するために使用され得る。
【0009】
ここで
図2を見ると、中央翼タンク24は、航空機10(
図1)による最終的な消費のために使用される燃料40を含有するか、又は保持するために使用され得る。中央翼タンク24はまた、燃料の表面の上方に、ある容量の気体を含有する場合があり、この気体は、アレージ42と呼ばれる。例えば、
図2に示されるような実施形態では、中央翼タンク24内に含有される大部分の燃料40は、燃料40が最小レベル48であるように消費される。したがって、アレージ42が最大容量になる。中央翼タンク24は、ACパック30が、中央翼タンク24内に含有される燃料40の温度を上昇させる熱供給源として機能するように、ACパック30に近接して配置され得る。加熱された燃料40は、中央翼タンク24内で、燃料蒸気44を生み出す場合があり、燃料蒸気44は、気化してアレージ42になる。特に、燃料40は、中央翼タンク24の最下面50に沿って据えられ得る。中央翼タンク24の最下面50は、ACパック30が熱くなり、これにより、中央翼タンク24の最下面50に沿って据えられた燃料40の温度が上昇し得るように、1つ以上のACパック30の隣に位置付けることができる。ACパック30が説明されているが、中央翼タンク24が、例えば客室34(
図1)からの熱、航空機10内に配置された他の燃料タンク、又は油圧式熱交換器等の代わりに、航空機10(
図1)内の他の熱供給源にさらされる可能性があることを理解されたい。
【0010】
中央翼タンク24内に置かれた燃料40の温度を下げるために、中央翼タンク冷却システム60が、中央翼タンク24の最下面50と、ACパック30との間に配置され得る。中央翼タンク24が説明されているが、開示される冷却システムが、航空機10(
図1)内に配置された他のタイプの燃料タンクにも適用され得ること、及び本開示が、中央翼タンク24の冷却のみに限定されるものではないことを、当業者ならば容易に認識するであろう。
【0011】
中央翼タンク冷却システム60は、燃料40の温度を、以下により詳細に説明される所定の温度、即ち制御温度より低く維持するために使用され得る。制御温度は、燃料40の可燃下限(LFL)温度より低い所定の値であってもよい。制御温度は、燃料40が確実に、LFL温度より低く維持されるように、マージン、またはバッファとして機能することができる。LFL温度は、燃料40の引火点と、燃料タンクのアレージ圧力とに応じるものであってもよい。中央翼タンク24が開放型ベント付きタンクである実施形態では、燃料タンクのアレージ圧力は、ほぼその高度における大気圧である。したがって、制御温度はまた、燃料40の引火点と、燃料タンクのアレージ圧力とに基づく。例えば、1つの一般的に使用される燃料タイプのLFL温度が、所与の圧力において、約38℃(100°F)である場合、制御温度は、約10℃(約
50°F)から約32℃(約
90°F)までの範囲にわたる可能性がある。しかしながら、所定のマージンのためのこれらの範囲は、本質的に単なる例示的なものであり、修正され得ることを理解されたい。
【0012】
中央翼タンク冷却システム60は、冷却ユニット70、及び制御モジュール72を含んでもよい。図示されるような例示的な実施形態では、冷却ユニット70は、圧縮機80、凝縮器82、膨張弁84、及び熱交換器86を含んでもよい。圧縮機80、凝縮器82、膨張弁84、及び熱交換器86が、相変化冷却システム92を作り出すことを、当業者ならば認識するであろう。相変化冷却システム92は、中央翼タンク24を冷却するために、液体から気体に相変化し、再び液体に戻る、冷媒94等の冷却流体を使用する。
【0013】
中央翼タンク冷却システム60が、中央翼タンク24を冷却するために冷媒94が相変化する、相変化に基づく冷却システムのみに限定されるものではないことを理解されたい。その代わり、図に示されるような相変化冷却システム92が、本質的に単なる例示的なものであり、例えば空気サイクル冷却システム、又は液体冷却システム等の、いかなる他のタイプの冷却システムもまた使用され得ることを当業者ならば容易に認識するであろう。例えば、一手法では、航空機10の1つ以上の主機関から抽出された抽気空気が、中央翼タンク24を冷却するために使用され得る。その上、冷媒94が説明されているが、特定のタイプの冷却システムに応じて、中央翼タンク24から熱を奪うために、いかなる他のタイプの冷却流体もまた使用され得ることを理解されたい。例えば、冷却システムが液体冷却システムである場合は、冷却流体は液体であってもよく、又は冷却システムが空気サイクル冷却システムである場合は、空気等の気体であってもよい。
【0014】
例示的な相変化冷却システム92は、圧縮機80により気体状の冷媒94を圧縮し、凝縮器82を通して、気体から熱を放散させ、気体を流体に凝縮し、流体に膨張弁84を通過させ、かつ流体が、熱交換器86を通って流れることができるようにすることによって動作する。
図2に見られるように、冷却空気96が、凝縮器82を通じて流れてもよい。冷却空気96は、凝縮器82を通って流れる気体から、熱を奪うために使用され得る。冷却空気96は、航空機10(
図1)の外側から引き込まれるラム空気であってもよい。代替的に、別の実施形態では、冷却空気96は、1つ以上の冷却ファン(不図示)によって生成され得る。
【0015】
熱交換器86は、冷却流体が周囲の環境を通って流れ、そこから熱を奪うことを可能にする、いかなるタイプの装置であってもよい。例えば、図示された実施形態では、熱交換器86は、冷媒94が、熱を奪いながら、液状から気体状に気化して戻ることを可能にする蒸発器である。
図2に示されるような実施形態では、気体状の冷媒94は、圧縮機80に運び戻される。熱交換器86は、中央翼タンク24の最下面50に沿って配置され得る。熱交換器86は、中央翼タンク24内に置かれた燃料40を冷却するために使用され得る。
【0016】
ここで
図3を見ると、中央翼タンク24の最下面50、及び熱交換器86が、示されている。熱交換器86は、冷却ループ74、入口110、及び出口112を含んでもよい。膨張弁84(
図2)を出た冷媒94は、冷却ループ74の入口110を通って、熱交換器86に入る。
図3に見られるように、冷却ループ74は、中央翼タンク24の最下面50に沿って配置されている。冷媒94は、液体の状態で、冷却ループ74を通って流れ、中央翼タンク24の最下面50から熱を奪い、これにより、中央翼タンク24(
図2)の燃料40を冷却する。言い換えれば、冷媒94は、中央翼タンク24の最下面50と熱的に連通しており、中央翼タンク24内に含有される燃料40(
図2)の温度を下げ、かつ制御するために使用される。上述のように、冷媒94が論じられているが、いかなる他のタイプの冷却流体もまた、中央翼タンク24の最下面50から熱を奪うために使用され得るということを、当業者ならば容易に認識するであろう。
【0017】
冷却ループ74が、中央翼タンク24の最下面50に沿って配置されているが、冷却ループ74がまた、中央翼タンク24のいかなる他の表面に沿って配置されてもよいことを当業者ならばまた認識するであろう。しかしながら、ACパック30(
図1)は、中央翼タンク24のすぐ下で放熱するため、最下面50に沿って熱交換器86の冷却ループ74を配置することにより、最も効果的な冷却が達成できる。
【0018】
図3に示されるような例示的な実施形態では、熱交換器86の冷却ループ74が、蛇行形状で、実質的に中央翼タンク24の最下面50全体に沿って配置されている。しかしながら、冷却ループ74がまた、他の構成で、中央翼タンク24の最下面50に沿って配置され得ることを理解されたい。例えば、別の実施形態では、冷却ループ74は、コイル式の構成で、中央翼タンク24の最下面50に沿って配置され得る。その上、
図3は、実質的に中央翼タンク24の最下面50全体を覆う冷却ループ74を示しているが、冷却ループ74がまた、中央翼タンク24の最下面50の一部のみを覆っていてもよいことを当業者ならば認識するであろう。最後に、図に示されるような実施形態では、冷却ループ74は、中央翼タンク24の最下面50に接触している。しかしながら、代替的な実施形態では、冷却ループ74がまた、中央翼タンク24の最下面50に組み込まれるか、又は含有されてもよいことを理解されたい。
【0019】
図2に戻ると、制御モジュール72が、相変化冷却システム92、及び温度センサ140の両方と、信号通信してもよい。さらに、制御モジュール72はまた、航空機の高度、圧力、又は中央翼タンク24内の燃料量を示す、航空機信号、スイッチ、又はセンサと通信してもよい。例えば、制御モジュール72は、専用の圧力センサを使用して、又は既存の飛行機の高度信号と通信することにより、航空機の高度を監視することができる。温度センサ140は、中央翼タンク24内の燃料40の温度を検知する。温度センサ140は、中央翼タンク24の最下部分142に沿って配置され得る。特に、温度センサ140は、ACパック30の最も近くに置かれた燃料40の温度を検知するために、中央翼タンク24内の最下部分142に沿って配置され得ることを認識されたい。言い換えれば、温度センサ140は、中央翼タンク24内に置かれた燃料40の最も熱い部分を監視するために、中央翼タンク24(又は、適用可能ならば、別のタイプの燃料タンク)内に配置され得る。温度センサ140が、既に中央翼タンク24の一部である既存のセンサであってもよいことを当業者ならば容易に認識するであろう。言い換えれば、中央翼タンク冷却システム60は、燃料温度を判定するための特化したセンサを必要とせず、したがって、中央翼タンク冷却システム60の全体的なコスト、及び複雑性が減少する。
【0020】
制御モジュール72は、特定用途向け集積回路(ASIC)、電子回路、組み合わせ論理回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、コードを実行する(共用、専用、又はグループ)プロセッサ、又はシステムオンチップ等における、上記のいくつか、もしくはすべての組み合わせを指してもよく、又はこれらの一部であってもよい。制御モジュール72は、温度センサ140を監視する制御ロジックを含む。温度センサ140から燃料40の温度を受信することに加えて、制御モジュール72はまた、入力された航空機の高度を受信することができる。
【0021】
制御モジュール72はまた、燃料温度、及び航空機の高度に基づき、相変化冷却システム92を選択的に作動させるための制御ロジックを含む。詳細には、制御モジュール72は、燃料温度が制御温度より高いか、又は低いかを判定するために、温度センサ140を監視する。制御モジュール72はまた、燃料40向けの適切な制御温度を決定するために、航空機の高度を監視する制御ロジックを含む。上述のように、燃料40のLFL温度は、燃料タンクのアレージ圧力に基づいており、航空機の高度は、燃料タンクのアレージ圧力を示す。
図2に示されるような例示的な実施形態では、制御モジュール72は、圧縮機80と信号通信しており、燃料温度、及び航空機の高度に基づいて、圧縮機80を駆動することにより、相変化冷却システム92を作動させる。しかしながら、冷却システムが液体冷却システム、又は空気サイクル冷却システムである場合は、制御モジュール72は、冷却流体の流れを制御する、中央翼タンク冷却システム60の他の部品と通信してもよいことを当業者ならば容易に認識するであろう。
【0022】
燃料温度が制御温度より高い場合、制御モジュール72は、相変化冷却システム92を作動させる作動信号を送信する制御ロジックを含む。詳細には、
図2に示されるような実施形態では、圧縮機80は、作動信号によって駆動され得る。圧縮機80が駆動すると、中央翼タンク冷却システム60は、中央翼タンク24の最下面50を冷却するために動作することができる。詳細には、相変化冷却システム92が作動し、圧縮機80が駆動すると、冷媒94が、中央翼タンク24の最下面50を冷却するために、相変化することができる。
【0023】
制御モジュール72は、中央翼タンク24内に置かれた燃料40が下限温度に冷却されるまで、相変化冷却システム92を動作させ続ける(即ち、圧縮機80が、駆動したままになる)。下限温度は、燃料の制御温度より低い所定の値であってもよい。例えば、一実施形態では、下限温度は、制御温度より約0℃低い温度から、制御温度より約5℃低い温度までの範囲にわたってもよい。しかしながら、これらの範囲は、本質的に単なる例示的なものであり、システムの制約に応じて修正され得ることを理解されたい。一手法では、燃料40の下限温度は、中央翼タンク24内に置かれたいかなる液体の水も凍結することがないように、設定、又は決定され得る。
【0024】
下限温度は、最下面50が既に十分に冷却された場合、中央翼タンク冷却システム60が、中央翼タンク24を冷却し続けないことを確実にするために使用され得る。したがって、温度センサ140が、燃料40が下限温度であるか、又は下限温度より低いことを示した場合、制御モジュール72は、相変化冷却システム92を停止させるために、停止信号を送信することができる。詳細には、
図2に示されるような非限定的な実施形態では、停止信号は、圧縮機80を停止させるために使用され得る。相変化冷却システム92が停止すると、中央翼タンク冷却システム60が、中央翼タンク24の最下面50を冷却するために動作することはできない。
【0025】
例示的な一実施形態では、制御モジュール72は、中央翼タンク冷却システム60における、特定のターンオン時間、及びターンオフ時間を決定する、先見的なロジックをさらに含んでもよい。詳細には、制御モジュール72が、所定期間にわたり、温度センサ140を継続的に監視することにより、燃料40の加熱速度、又は熱慣性を監視することができる。制御モジュール72はまた、液体レベルセンサ(不図示)を監視することにより、中央翼タンク24内の燃料40の燃料レベルも監視することができる。その後、制御モジュール72が、燃料40の熱慣性、及び燃料レベルに基づき、中央翼タンク冷却システム60の特定のターンオン時間を決定してもよい。さらに、制御モジュール72はまた、燃料40の熱慣性、及び燃料レベルに基づき、中央翼タンク冷却システム60の特定のターンオフ時間を決定してもよい。制御モジュール72の先見的なロジックにより、燃料40の燃料レベル、及び加熱速度、又は冷却速度における、リアルタイムの傾向に基づき、圧縮機80のターンオン時間、及びターンオフ時間を設定することができ、燃料40の温度を、制御温度より低く維持するためのより効率的な手法を、最終的に提供し得ることを、当業者ならば容易に認識するであろう。
【0026】
図4は、中央翼タンク冷却システム60の代替的な実施形態である。詳細には、遮熱部150が、熱交換器86のすぐ下に配置されてもよい。遮熱部150は、例えば、(
図2に示される)圧縮機80等の、中央翼タンク冷却システム60の発熱部品によって放射された熱を偏向させるために使用され得る。したがって、遮熱部150は、中央翼タンク24内に配置された燃料40の温度を下げることができる。結果として、中央翼タンク冷却システム60は、作動する頻度が少なくなるか、又はより短時間作動すればよくなる。その上、中央翼タンク冷却システム60を、遮熱部150が含まれない冷却システムと比較した場合、より小さく、かつより小型にすることもできる。
【0027】
図5は、遮熱部150を含む中央翼タンク冷却システム60の、さらに別の実施形態である。
図5に示されるような実施形態では、冷却空気160が、中央翼タンク冷却システム60の発熱部品(即ち、
図2に示される圧縮機80)、及びACパック30の周りに導入され得る。冷却空気160は、中央翼タンク冷却システム60の発熱部品、及びACパック30によって放射される熱を放散するために使用され得る。冷却空気160は、航空機10(
図1)の外側から引き込まれるラム空気か、冷却ファン(不図示)によって生成される空気のいずれかであってもよい。冷却空気160がラム空気である場合、遮熱部150が、省略され得ることを理解されたい。冷却空気160は、中央翼タンク24内に配置された燃料40の温度をさらに下げることができる。したがって、中央翼タンク冷却システム60は、作動する頻度が少なくなるか、又はより短時間作動すればよくなる。その上、中央翼タンク冷却システム60を冷却空気160が使用されていない冷却システムと比較した場合、より小さく、かつより小型にすることもできる。
【0028】
図を全体的に参照すると、開示された中央翼タンク冷却システムにより、航空機の中央翼タンク内に置かれた燃料の温度を維持するための、比較的簡単な手法を提供することができる。中央翼タンク内の燃料の温度を実質的にLFL温度より低く維持する重要性を当業者ならば容易に理解するであろう。開示された中央翼タンク冷却システムにより、燃料温度が確実に特定の範囲内にあるように、中央翼タンク内の燃料の温度を制御温度に、又は制御温度より低く維持するための、自動化された、コストに対する効果が高い手法が提供される。
【0029】
また、本開示は、以下の項目による実施形態を含む。
項目1.航空機の燃料タンク用の冷却システムであって、
燃料タンク内の燃料温度を検知する温度センサであって、冷却システムが、燃料温度を制御温度より低く維持する、温度センサと、
熱交換器を含む冷却システムであって、冷却流体が、熱交換器を通って流れるとともに、燃料タンクの表面と熱的に連通している、冷却システムと、
温度センサ及び冷却システムと信号通信する制御モジュールであって、
温度センサを監視する制御ロジックと、
燃料温度が、制御温度より高いかどうかを判定する制御ロジックと、
燃料温度が、制御温度より高い場合、冷却システムを作動させるための作動信号を生成する制御ロジックとを含む制御モジュールとを備える冷却システム。
【0030】
項目2.制御温度が、燃料の引火点、及び燃料タンクのアレージ圧力に基づく、項目1に記載の冷却システム。
【0031】
項目3.熱交換器が冷却ループを備え、冷却流体が冷却ループを通って流れる、項目1に記載の冷却システム。
【0032】
項目4.冷却ループが燃料タンクの最下面に接触している、項目3に記載の冷却システム。
【0033】
項目5.冷却ループが燃料タンクの最下面に組み込まれている、項目3に記載の冷却システム。
【0034】
項目6.冷却ループが、蛇行形状で、燃料タンクの最下面に沿って配置されている、項目3に記載の冷却システム。
【0035】
項目7.制御温度が、燃料の可燃下限(LFL)温度より低い所定のマージンである、項目1に記載の冷却システム。
【0036】
項目8.制御温度が、約10℃から約32℃までの範囲にわたる、項目1に記載の冷却システム。
【0037】
項目9.熱交換器のすぐ下に配置された遮熱部をさらに備える、項目1に記載の冷却システム。
【0038】
項目10.冷却空気が、ACパック、及び冷却システムの発熱部品の周りに導入される、項目9に記載の冷却システム。
【0039】
項目11.冷却システムが、凝縮器、膨張弁、及び冷媒を備える、項目1に記載の冷却システム。
【0040】
項目12.冷却流体が、冷媒であり、冷媒が、燃料タンクを冷却するために、熱交換器を通って流れる、項目11に記載の冷却システム。
【0041】
項目13.制御モジュールが、冷却システムを停止させるための停止信号を生成する制御ロジックを含み、温度センサが、燃料温度が下限温度であることを示した場合、制御モジュールが、停止信号を生成する、項目1に記載の冷却システム。
【0042】
項目14.下限温度が、制御温度より約0℃低い温度から、制御温度より約5℃低い温度の範囲にわたる、項目13に記載の冷却システム。
【0043】
項目15.航空機の中央翼タンクを冷却する方法であって、
中央翼タンク内の燃料温度を温度センサによって検知するステップと、
温度センサを制御モジュールによって監視するステップであって、制御モジュールが、温度センサと信号通信する、ステップと、
制御モジュールにより、燃料温度が制御温度より高いかどうかを判定するステップと、
燃料温度が制御温度より高い場合、制御モジュールにより、作動信号を生成するステップであって、制御モジュールが冷却システムと信号通信する、ステップと、
作動信号が生成された場合、冷却システムを作動させるステップと、
冷却システムが作動した場合、冷却流体を熱交換器を通して流すステップであって、冷却流体が、中央翼タンクの表面と熱的に連通している、
ステップとを含む方法。
【0044】
項目16.熱交換器のすぐ下に配置された遮熱部を提供するステップを含む、項目15に記載の方法。
【0045】
項目17.ACパック、及び冷却システムの発熱部品の周りに、冷却空気を提供するステップを含む、項目16に記載の方法。
【0046】
項目18.温度センサが、燃料温度が下限温度であることを示した場合、制御モジュールにより、停止信号を生成するステップを含み、停止信号が、冷却システムを停止させる、項目15に記載の方法。
【0047】
項目19.熱交換器の一部である冷却ループを備え、冷却流体が、冷却ループを通って流れる、項目15に記載の方法。
【0048】
項目20.冷却ループが、中央翼タンクの最下面に接触するか、中央翼タンクの最下面に組み込まれるかのいずれかである、項目19に記載の方法。
【0049】
本明細書に説明される装置、及び方法の形態が、本開示の好ましい態様を構成するが、本開示は、装置、及び方法のこれらの精密な形態に限定されるものではなく、本開示の範囲から逸脱することなく、変更がなされ得ることを理解されたい。