【文献】
NTT DOCOMO,Advanced CSI Reporting and Interference Measurements,3GPP TSG-RAN WG1#85 R1-165203,2016年 5月27日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記基地局から送信された、物理上り共有チャネル(PUSCH)フィードバック情報及び物理下り共有チャネル(PDSCH)伝送情報を指示するための第3のDCIを受信することをさらに含み、
前記第2のタイプの測定のトリガー条件が満たされるか否かを検出することは、
前記ユーザ端末が、前記第3のDCIに付けられているマルチユーザCQI情報ビットを読み取り、
前記マルチユーザCQI情報ビットによって、マルチユーザCQIの測定を行う必要があることが指示される場合、前記ユーザ端末が、自局のデータ信号を受信したか否かを検出し、
受信したとき、該トリガー条件が満たされると決定する、ことを含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
前記基地局が、前記ユーザ端末から送信された前記第2の測定結果を受信し、その中から、第1のCQI及び第1のオフセットを取得し、前記第1のCQI及び前記第1のオフセットに基づいて、マルチユーザCQIを復元する、
ことをさらに含むことを特徴とする請求項10に記載の方法。
前記基地局が、前記ユーザ端末から送信された前記第2の測定結果を受信し、その中から、MCS指示及び第2のオフセットを取得し、前記MCS指示及び前記第2のオフセットに基づいて、マルチユーザCQIを復元する、
ことをさらに含むことを特徴とする請求項10に記載の方法。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明の目的、解決手段、およびメリットをさらに明確にするために、以下、図面を参照しながら、実施例を挙げて、本発明をさらに詳しく説明する。
【0017】
本発明の実施例では、チャネル品質の測定及びフィードバックのメカニズムが提供され、ユーザ端末に対して第2のタイプの測定という測定過程が追加され、第2の参照信号ポートを用いてマルチユーザスケジューリング時のチャネル品質測定を行って、ユーザ間干渉(MUI)を得ることにより、マルチユーザ伝送時のチャネル品質フィードバックの正確度を向上させる。一例では、前記第2のタイプの測定は、トリガー条件によって制御され、非周期的である。例えば、基地局は、あるユーザ端末をスケジューリングして、該ユーザ端末のデータ量が大きいことを発見した場合、該トリガー条件をオンに設定することにより、該ユーザ端末に対して第2のタイプの測定を起動してもよい。
【0018】
図1は、本発明の実施例におけるチャネル品質フィードバック方法100のフローの模式図である。一例では、この方法100は、以下の処理を含む。
【0019】
ステップ101で、ユーザ端末(UE)は、第1の参照信号ポートにおいて、チャネル品質測定を行って、第1の測定結果を得て基地局にフィードバックする。
【0020】
指摘すべきものとして、ステップ101で実行されるのは、第1のタイプの測定であり、前記第1の参照信号ポートは、通常のチャネル状態情報参照信号(CSI−RS)ポートであってもよいし、セル固有参照信号(CRS:Cell−specific reference signal)ポートであってもよい。
【0021】
一例では、前記通常のCSI−RSポートは、基地局で予め設定された、第1のタイプの測定のためのCSI−RSポートである。前記第1のタイプの測定は、既存の測定過程であり、周期的な測定であってもよいし、非周期的な測定であってもよく、得られた第1の測定結果に第1のCQIが付けられ、通常の場合、シングルユーザCQIが測定される。即ち、前記ユーザ端末が第1の参照信号ポートにおいて行う測定は、基地局の設定で周期的に行われてもよいし、基地局の下り制御シグナリングによるトリガーで不定期に行われてもよい。指摘すべきものとして、第1のタイプの測定で取得されるのは、セル間干渉の情報である。
【0022】
ステップ102で、第2のタイプの測定のトリガー条件が満たされるか否かを検出し、該トリガー条件が満たされる場合、前記ユーザ端末は、第2の参照信号ポートにおいて、マルチユーザスケジューリング時のチャネル品質測定を行って、第2の測定結果を得て基地局にフィードバックする。
【0023】
一例では、前記第2の参照信号ポートは、復調参照信号(DMRS)ポートであってもよい。該第2の参照信号ポートは、第2のタイプの測定のための、予め設定された1組のユーザ固有CSI−RSポートであってもよい。一例では、前記通常のCSI−RSポートと、前記ユーザ固有CSI−RSポートとは、通常、同じではなく、多重化されない。一例では、前記トリガー条件の1つは、該ユーザ端末が自局のデータ信号を受信したこと、即ち、該ユーザ端末が下り伝送においてスケジューリングされることである。この際に実行される第2のタイプの測定では、自セル内の実際のMUIを測定することにより、より正確なMU−CQIが得られる。
【0024】
実際の応用では、基地局とユーザ端末との間は、新たなフィードバックモデルを事前に約束してもよい。一例では、前記新たなフィードバックモデルは、モデル4−0又はモデル3−3と名づけられてもよい。一例では、該新たなフィードバックモデルは、DMRSポート測定又はユーザ固有CSI−RSポート測定によって得られたマルチユーザCQIをフィードバックするためのサブバンドMU−CQIを含んでもよい。さらに、該新たなフィードバックモデルは、ブロードバンドMU−CQIを含んでもよい。ユーザ端末が、基地局から送信された第2のDCIから、リソース割当タイプが連続である(例えば、リソース割当タイプの値が0である)ことを知る場合、該ユーザ端末は、基地局へブロードバンドMU−CQIをフィードバックしなくてもよい。前記第2のDCIは、下りリンクグラント(DL grant)を伝送するためのものであり、DCI 2C又はDCI 2Dのフォーマットを採用してもよい。前記リソース割当タイプが離散である(例えば、リソース割当タイプの値が1である)場合、該ユーザ端末は、全てのサブバンドMU−CQIを平均化して、前記ブロードバンドMU−CQIを得て基地局にフィードバックする。さらに、該新たなフィードバックモデルは、プロトコルTS36.213で定義されたモデル3−0又はモデル3−1又はモデル3−2と同じフィールドを含んでもよい。
【0025】
指摘すべきものとして、
図1における第1のタイプの測定及び第2のタイプの測定は、データ通信における2つの異なるタイプの測定過程であり、両者の前後関係が制限されない。一例では、第1のタイプの測定の後に第2のタイプの測定を行ってもよいし、第2のタイプの測定の後に第1のタイプの測定を行ってもよいし、第1のタイプの測定と第2のタイプの測定とを同時に発生させてもよい。一例では、第1のタイプの測定と第2のタイプの測定とは、相互に独立したものであり、第1のタイプの測定は、周期的に発生するものであり、その発生時間が第2のタイプの測定による影響を受けない。一例では、第2のタイプの測定は、第1のタイプの測定の補足として、チャネル品質フィードバックの正確度の向上に用いられる。
【0026】
図2は、本発明の実施例におけるチャネル品質フィードバック方法200のフローの模式図である。一例では、この方法200は、以下の処理を含む。
【0027】
ステップ201で、ユーザ端末は、第1の参照信号ポートにおいて、チャネル品質測定を行って、第1の測定結果を得て基地局にフィードバックする。一例では、該ユーザ端末が第1のタイプの測定において測定するのは、SU−CQIである。
【0028】
ステップ202で、該ユーザ端末は、第2のタイプの測定のトリガー条件が満たされるか否かを検出する。
【0029】
ステップ203で、該トリガー条件が満たされる場合、前記ユーザ端末は、今回のマルチユーザスケジューリングに使用される全てのDMRSポートにおけるリソースエレメント(RE)の総電力を算出する。
【0030】
ステップ204で、該ユーザ端末に割り当てられたDMRSポートにおいて、チャネル推定を行って、前記ユーザ端末の信号電力を得る。
【0031】
指摘すべきものとして、CSI−RSポートとDMRSポートとに採用されるプリコーディング方式が異なり、CSI−RSポートに比べると、DMRSポートにおいて信号電力を推定することは、ねらいがよりはっきりして、推定結果がより正確である。
【0032】
ステップ205で、前記ユーザ端末は、前記総電力及び前記信号電力から、干渉電力を得る。
【0033】
一例では、前記総電力から前記信号電力を減ずると、前記干渉電力を得ることができる。ユーザ端末で算出されたのは、マルチユーザスケジューリングにおける全てのDMRSポートの総電力であるので、得られた干渉電力には、自セル内の実際のMUIも含まれる。
【0034】
ステップ206で、該ユーザ端末は、前記信号電力及び前記干渉電力によって、第2の測定結果を得て該基地局に送信する。
【0035】
一例では、ステップ206における第2の測定結果を得て基地局にフィードバックすることは、前記信号電力及び前記干渉電力に基づいて、マルチユーザCQIを生成し、前記マルチユーザCQIを第2の測定結果に追加して前記基地局に送信することを含む。具体的には、該第2の測定結果に、該マルチユーザCQIを付けるためのフィールドを設置してもよい。一例では、前記マルチユーザCQIは、サブバンドMU−CQIを含み、ブロードバンドMU−CQIをさらに含んでもよい。
【0036】
通信システムはK個のサブバンドを含み、測定ウィンドウはN個のTTIを含むと仮定する。該測定ウィンドウでは、k番目のサブバンドにおいて、M個の第1の参照信号ポート又は第2の参照信号ポートが含まれ、上記ポートにおいて、ユーザ端末の受信信号は、y
k,mで表してもよい。ここで、m=1,・・・,Mである。
【0037】
まず、数式1によって、各サブバンドにおける受信信号の総電力P
SIN,kを算出する。
【数1】
【0038】
次いで、受信信号と、基地局と約束された参照信号送信シーケンスとに基づいて、該ユーザ端末の第2の参照信号ポート(DMRSポート又はユーザ固有CSI−RSポートであってもよい)において、チャネル推定を行って、チャネル推定結果h
k,mを得、数式2によって信号電力P
S,kを算出する。
【数2】
その後、数式3によってSINRを算出し、該SINRをdB単位に変換する。
【数3】
【0039】
最後に、所定の量子化規則にしたがって、SINR
kを離散値に量子化する。例えば、SINR
kを、対応するCQIの値がそれぞれ0〜26である27段階の離散値に量子化してもよい。
【0040】
指摘すべきものとして、第1のタイプの測定の場合、P
SIN,kは、信号電力と、雑音電力と、他セルからの干渉電力とを含み、第2のタイプの測定の場合、P
SIN,kは、自セルの他のユーザ端末からの干渉電力をさらに含む。
【0041】
一例では、数式3におけるSINR
kがサブバンド(subband)のSINRである場合、相応に得られたCQIは、サブバンドCQIである。
【0042】
ブロードバンドSINR及びブロードバンドCQIについて、各サブバンドにおけるSINRを平均化して、ブロードバンドSINRを得るようにしてもよく、該ブロードバンドSINRを量子化して、ブロードバンドCQIを得ることができる。
【0043】
一例では、MU−CQIは、下記の方法によって算出されてもよい。
まず、数式2によってP
S,kを算出する。
【0044】
次いで、ユーザは、受信信号と、他のユーザ端末の参照信号シーケンスとに基づいて、他のユーザ端末のチャネル状況を推定し、得られたチャネル推定結果は、h
(2)k,m,・・・,h
(P)k,mである。ここで、Pは、基地局がマルチユーザスケジューリングを行うときのユーザ数であり、該ユーザ数は、基地局から下りシグナリングを介してユーザに通知される。
【0045】
その後、該ユーザ端末は、数式4によってマルチユーザスケジューリング時の干渉電力を算出し、セル間干渉及び雑音電力P
IN,kを測定する。
【数4】
【0046】
一例では、該ユーザ端末は、ゼロ電力参照信号に基づいて、P
IN,kを測定してもよい。該ゼロ電力参照信号について、前記ユーザ端末の基地局は、電力を送信しない。
【0047】
最後に、該ユーザ端末は、数式5によって、マルチユーザSINRを算出し、該マルチユーザSINRを量子化して、MU−CQIを得る。
【数5】
【0048】
一例では、該マルチユーザSINRは、設定された段階数に量子化されてもよい。例えば、対応するMU−CQIの番号が0〜26である27段階の量子化を行う。
【0049】
ブロードバンドMU−SINR及びMU−CQIは、K個のサブバンドのSNRを平均化し量子化して得られてもよい。
【0050】
一例では、第1のタイプの測定及び第2のタイプの測定が同時にトリガーされ、ステップ206における第2の測定結果を得て基地局にフィードバックすることは、前記信号電力及び前記干渉電力に基づいて、マルチユーザCQIを生成し、第1の測定結果における第1のCQIを前記マルチユーザCQIに修正して前記基地局に送信することを含む。これにより、測定フィードバック全体のオーバヘッドを低減させる。即ち、この例では、測定フィードバックにおいて、新たなフィールドを追加する必要がなく、前記マルチユーザCQIを付けることに既存のフィールドを使用する。一例では、該ユーザ端末は、第1のCQI及び前記マルチユーザCQIを同時に前記基地局にフィードバックしてもよい。
【0051】
一例では、ステップ206における第2の測定結果を得て基地局にフィードバックすることは、前記信号電力及び前記干渉電力に基づいて、マルチユーザCQIを生成し、第1のCQIと前記マルチユーザCQIとの第1のオフセットを決定し、前記第1のCQI及び前記第1のオフセットを前記基地局に送信することを含む。前記第1のCQIが7であり、前記マルチユーザCQIが15であると仮定すると、前記第1のオフセットが8であることが決定される。一例では、前記第1のCQIは、第1のタイプの測定によって得られたものであり、該第1のタイプの測定は、第2のタイプの測定と同時に行われてもよいし、前記第2のタイプの測定に先立って発生してもよい。
【0052】
一例では、ステップ206における第2の測定結果を得て基地局にフィードバックすることは、前記信号電力及び前記干渉電力に基づいて、マルチユーザCQIを生成し、第2のDCIから変調符号化方式(MCS)指示を得、前記MCS指示と前記マルチユーザCQIとの第2のオフセットを決定し、前記MCS指示及び前記第2のオフセットを前記基地局に送信することを含む。一例では、前記MCS指示が11であり、マルチユーザCQIが13である場合、第2のオフセットは2である。
【0053】
図3に示すように、サブフレーム1〜5において、UE1は、通常のCSI−RSポートにおいてCSI−RS信号を測定し、サブフレーム7において、UE1は、相応のCSI−RSフィードバックを提供する。ここから分かるように、サブフレーム2において、UE2、UE3、UE4、UE5が下りリンクでスケジューリングされる。サブフレーム4において、UE4、UE5、UE6、UE7が下りリンクでスケジューリングされる。サブフレーム11において、UE1、UE3、UE5、UE7が下りリンクでスケジューリングされ、このとき、UE1は、DMRSポートにおいて測定を行う。サブフレーム14において、UE1は、DMRSポートにおける第2の測定結果を基地局にフィードバックする。サブフレーム16において、UE1、UE3、UE5、UE7が下りリンクでスケジューリングされる。このとき、サブフレーム14においてUE1から提供されたフィードバックは、サブフレーム16のユーザスケジューリングをより良く指導することができる。
【0054】
図4は、本発明の実施例におけるチャネル品質フィードバック方法400のフローの模式図である。一例では、この方法400は、以下の処理を含む。
【0055】
ステップ401で、ユーザ端末は、第1の参照信号ポートにおいて、チャネル品質測定を行って、第1の測定結果を得て基地局にフィードバックする。
【0056】
ステップ402で、該ユーザ端末は、第2のタイプの測定のトリガー条件が満たされるか否かを検出する。
【0057】
ステップ403で、該トリガー条件が満たされる場合、該ユーザ端末に割り当てられたDMRSポートにおいて、チャネル推定を行って、該ユーザ端末の信号電力を得る。
【0058】
ステップ404で、該ユーザ端末と同期スケジューリングされる他のユーザ端末に割り当てられたDMRSポートにおいて、それぞれチャネル推定を行って、干渉電力を得る。
【0059】
一例では、該ユーザ端末はUE1であり、今回マルチユーザスケジューリングされるユーザ端末は、UE1、UE3、UE5、UE7を含む。この場合、UE1は、UE3、UE5、UE7によるUE1への実際のMUIを得るために、UE3、UE5、UE7のDMRSポートのいずれにおいても、チャネル推定を行う必要がある。一例では、基地局は、今回マルチユーザスケジューリングされるデータ伝送レイヤのレイヤ数を、第2のDCIを介して、該ユーザ端末に通知することにより、該ユーザ端末は、干渉電力を決定する際に幾つのDMRSポートにおいてチャネル推定を行う必要があるかを知る。
【0060】
ステップ405で、該ユーザ端末は、前記信号電力及び前記干渉電力によって、第2の測定結果を得て該基地局に送信する。
【0061】
図5は、本発明の実施例におけるチャネル品質フィードバック方法500のフローの模式図である。一例では、この方法500は、以下の処理を含む。
【0062】
ステップ501で、ユーザ端末は、第1の参照信号ポートにおいて、チャネル品質測定を行って、第1の測定結果を得て基地局にフィードバックする。
【0063】
ステップ502で、該ユーザ端末のゼロ電力(ZP:zero power)CSI−RSポートにおいて前記基地局から送信された、該ユーザ端末と同期スケジューリングされる他のユーザ端末のデータ信号を受信する。
【0064】
具体的には、基地局は、今回マルチユーザスケジューリングされるユーザ端末にゼロ電力CSI−RSポートのREを割り当てる。異なるユーザ端末は、ゼロ電力CSI−RSポートにおけるREの位置が異なる。基地局は、あるユーザ端末のゼロ電力CSI−RSポートのREにおいて、該ユーザ端末のデータ信号を伝送しなく、同期スケジューリングされる他のユーザ端末のデータ信号を伝送する。
【0065】
ステップ503で、該ユーザ端末は、第2のタイプの測定のトリガー条件が満たされるか否かを検出する。
【0066】
ステップ504で、該トリガー条件が満たされる場合、該ユーザ端末のDMRSポートにおいて、チャネル推定を行って、前記ユーザ端末の信号電力を得る。
【0067】
ステップ505で、該ユーザ端末は、前記ZP CSI−RSポートにおける自局に割り当てられたREにおいて、干渉電力を測定して、実際のMUIを得る。
【0068】
指摘すべきものとして、該ユーザ端末と異なる点は、同期スケジューリングされる他のユーザ端末が、該REにおいて受信された信号をデータ信号と見なすことにある。即ち、マルチユーザスケジューリングでは、基地局から各ユーザ端末に割り当てられたZP CSI−RSポートにおけるREが異なり、ユーザ端末は、ZP CSI−RSポートにおける自局のREにおいて、干渉電力の測定を行う。また、該ユーザ端末は、ZP CSI−RSポートにおける他のユーザ端末のREにおいて送信された信号をデータチャネルと見なし、これらのREにおいて伝送されたデータ信号を復調する。
【0069】
ステップ506で、該ユーザ端末は、前記信号電力及び前記干渉電力によって、第2の測定結果を得て該基地局に送信する。
【0070】
図6は、本発明の実施例におけるチャネル品質フィードバック方法600のフローの模式図である。一例では、この方法600は、以下の処理を含む。
【0071】
ステップ601で、ユーザ端末は、第1の参照信号ポートにおいて、チャネル品質測定を行って、第1の測定結果を得て基地局にフィードバックする。
【0072】
ステップ602で、前記基地局は、予め設定された1組のユーザ固有CSI−RSポートの中から、1つ又は複数の第1のユーザ固有CSI−RSポートを選択し、第1の下り制御情報(DCI)を介して、前記第1のユーザ固有CSI−RSポートを該ユーザ端末に指示する。これに応じて、該ユーザ端末は、前記第1のユーザ固有CSI−RSポートの指示情報が付けられている第1のDCIを受信する。
【0073】
一例では、基地局は、ユーザ固有CSI−RSポートの中から、1つの第1のユーザ固有CSI−RSポートを選択し、或いは、2つの第1のユーザ固有CSI−RSポートを選択してもよい。一例では、該第1のユーザ固有CSI−RSポートの指示情報は、上りリンクグラント(UL grant)に付けられてもよい。指摘すべきものとして、基地局とユーザ端末との間は、この1組のユーザ固有CSI−RSポートを事前に約束し、或いは、基地局は、上位レイヤシグナリングを介して、予め設定されたユーザ固有CSI−RSポートを該ユーザ端末に知らせるようにしてもよい。
【0074】
ステップ603で、該ユーザ端末は、第2のタイプの測定のトリガー条件が満たされるか否かを検出する。
【0075】
ステップ604で、該トリガー条件が満たされる場合、前記第1のユーザ固有CSI−RSポートにおいて、前記ユーザ端末の信号電力を測定する。
【0076】
ステップ605で、前記1組のユーザ固有CSI−RSポートにおける全てのREの総電力を算出する。
【0077】
ステップ606で、該総電力及び前記信号電力から、干渉電力を得る。ここから分かるように、ユーザ端末で算出されたのは、全てのユーザ固有CSI−RSポートにおける総電力であるので、ステップ606で得られた干渉電力には、自セル内の実際のMUIが含まれる。
【0078】
ステップ607で、該ユーザ端末は、前記信号電力及び前記干渉電力によって、第2の測定結果を得て該基地局に送信する。
【0079】
図7は、本発明の実施例におけるチャネル品質フィードバック方法700のフローの模式図である。一例では、この方法700は、以下の処理を含む。
【0080】
ステップ701で、ユーザ端末は、第1の参照信号ポートにおいて、チャネル品質測定を行って、第1の測定結果を得て基地局にフィードバックする。
【0081】
ステップ702で、前記基地局は、予め設定されたユーザ固有CSI−RSポートの中から、1つ又は複数の第1のユーザ固有CSI−RSポートを選択し、第1のDCIを介して、前記第1のユーザ固有CSI−RSポートを該ユーザ端末に指示する。これに応じて、前記ユーザ端末は、前記第1のユーザ固有CSI−RSポートの指示情報が付けられている前記第1のDCIを受信する。
【0082】
ステップ703で、該ユーザ端末は、第2のタイプの測定のトリガー条件が満たされるか否かを検出する。
【0083】
ステップ704で、該トリガー条件が満たされる場合、前記第1のユーザ固有CSI−RSポートにおいて、前記ユーザ端末の信号電力を測定する。
【0084】
ステップ705で、第2のユーザ固有CSI−RSポートにおいて、チャネル推定を行って、干渉電力を得る。
【0085】
一例では、前記第2のユーザ固有CSI−RSポートは、前記予め設定されたユーザ固有CSI−RSポートから、前記第1のユーザ固有CSI−RSポートを除外した1つ又は複数の他のユーザ固有CSI−RSポートである。例えば、予め設定されたユーザ固有CSI−RSポートが8つであり、第1のユーザ固有CSI−RSポートが2つである場合、第2のユーザ固有CSI−RSポートは、多くとも6つであってもよい。一例では、基地局は、第2のDCIを介して、実際に使用されるユーザ固有CSI−RSポートの数を該ユーザ端末に通知してもよい。これにより、該ユーザ端末は、干渉電力を決定する際に幾つの第2のユーザ固有CSI−RSポートにおいてチャネル推定を行う必要があるかを知る。一例では、該実際に使用されるユーザ固有CSI−RSポートの数は、予め設定されたユーザ固有CSI−RSポートの数より小さくてもよい。例えば、前記第2のユーザ固有CSI−RSポートが2つである場合、該実際に使用されるユーザ固有CSI−RSポートの数は4である。
【0086】
ステップ706で、該ユーザ端末は、前記信号電力及び前記干渉電力によって、第2の測定結果を得て該基地局に送信する。
【0087】
図8は、本発明の実施例におけるチャネル品質フィードバック方法800のフローの模式図である。一例では、この方法800は、以下の処理を含む。
【0088】
ステップ801で、ユーザ端末は、第1の参照信号ポートにおいて、チャネル品質測定を行って、第1の測定結果を得て基地局にフィードバックする。
【0089】
ステップ802で、該ユーザ端末は、予め設定されたユーザ固有CSI−RSポートの中から、1つ又は複数の第1のユーザ固有CSI−RSポートを選択する。
【0090】
さらに、該ユーザ端末は、前記第1のユーザ固有CSI−RSポートを前記基地局に通知してもよい。ステップ702と異なる点は、ステップ802において、第1のユーザ固有CSI−RSポートがユーザ端末によって選択されたものであるので、基地局によって、UL grantに第1のユーザ固有CSI−RSポートの指示情報を追加する必要がないことにある。
【0091】
ステップ803で、該ユーザ端末は、第2のタイプの測定のトリガー条件が満たされるか否かを検出する。
【0092】
ステップ804で、該トリガー条件が満たされる場合、前記第1のユーザ固有CSI−RSポートにおいて、前記ユーザ端末の信号電力を測定する。
【0093】
ステップ805で、前記予め設定されたユーザ固有CSI−RSポートにおける全てのREの総電力を算出する。
【0094】
ステップ806で、該総電力及び前記信号電力から、干渉電力を得る。
【0095】
ステップ807で、該ユーザ端末は、前記信号電力及び前記干渉電力によって、第2の測定結果を得て該基地局に送信する。
【0096】
図9は、本発明の実施例におけるチャネル品質フィードバック方法900のフローの模式図である。一例では、この方法900は、以下の処理を含む。
【0097】
ステップ901で、ユーザ端末は、第1の参照信号ポートにおいて、チャネル品質測定を行って、第1の測定結果を得て基地局にフィードバックする。
【0098】
ステップ902で、該ユーザ端末は、予め設定された1組のユーザ固有CSI−RSポートの中から、1つ又は複数の第1のユーザ固有CSI−RSポートを選択し、前記第1のユーザ固有CSI−RSポートを前記基地局に通知する。
【0099】
ステップ903で、該ユーザ端末は、第2のタイプの測定のトリガー条件が満たされるか否かを検出する。
【0100】
ステップ904で、該トリガー条件が満たされる場合、前記第1のユーザ固有CSI−RSポートにおいて、前記ユーザ端末の信号電力を測定する。
【0101】
ステップ905で、第2のユーザ固有CSI−RSポートにおいて、チャネル推定を行って、干渉電力を得る。一例では、前記第2のユーザ固有CSI−RSポートは、前記予め設定されたユーザ固有CSI−RSポートから、前記第1のユーザ固有CSI−RSポートを除外した1つ又は複数の他のユーザ固有CSI−RSポートである。
【0102】
ステップ906で、該ユーザ端末は、前記信号電力及び前記干渉電力によって、第2の測定結果を得て該基地局に送信する。
【0103】
図10は、本発明の実施例におけるチャネル品質フィードバック方法1000のフローの模式図である。一例では、この方法1000は、以下の処理を含む。
【0104】
ステップ1001で、ユーザ端末は、第1の参照信号ポートにおいて、チャネル品質測定を行って、第1の測定結果を得て基地局にフィードバックする。
【0105】
ステップ1002で、前記ユーザ端末は、ユーザ固有上位レイヤシグナリング又は第1のDCIに付けられているマルチユーザCQI情報ビットを読み取る。
【0106】
一例では、前記ユーザ固有上位レイヤシグナリングは、無線リソース制御(RRC:Radio Resource Control)シグナリングであり、該RRCシグナリングには、マルチユーザCQIパラメータが追加され、該マルチユーザCQIパラメータの値は、オン(ON)又はオフ(OFF)である。
【0107】
一例では、前記第1のDCIは、DCI 4のフォーマットを用いたPUSCHフィードバック情報である。一例では、前記DCI 4に、前記マルチユーザCQI情報ビットである1ビットを追加してもよい。一例では、前記DCI 4に、マルチユーザスケジューリングのデータ伝送レイヤのレイヤ数を指示するための3ビットをさらに追加してもよい。
【0108】
ステップ1003で、前記マルチユーザCQI情報ビットに基づいて、第2のタイプの測定を行うか否かを判断する。一例では、マルチユーザCQI情報ビットの値が1である場合、前記第2のタイプの測定を行う必要があることが表される。
【0109】
ステップ1004で、前記第2のタイプの測定を行うことが決定された場合、前記ユーザ端末は、自局のデータ信号を受信したか否かを検出する。
【0110】
ステップ1005で、該データ信号を受信したとき、前記ユーザ端末は、第2の参照信号ポートにおいて、マルチユーザスケジューリング時のチャネル品質測定を行って、第2の測定結果を得て前記基地局にフィードバックする。
【0111】
一例では、前記第2の参照信号ポートは、DMRSポートであってもよいし、ユーザ固有CSI−RSポートであってもよい。指摘すべきものとして、ステップ1005の処理は、
図2〜
図9の説明を参照すればよい。
【0112】
図11では、サブフレーム11において、基地局は、第1のDCI、第2のDCI、及びPDSCHデータ信号をUE1に送信する。該第1のDCIには、マルチユーザCQI情報ビットが付けられる。サブフレーム14において、UE1は、第1のCQI及び第1のオフセットをフィードバックする。ここで、第1のDCI及び第2のDCIは、同じ時間リソースを使用してもよい。指摘すべきものとして、サブフレーム1〜10の状況は、
図11に示されていないが、
図3を参照すればよい。
【0113】
図12では、サブフレーム10において、基地局は、第1のDCIをUE1に送信する。該第1のDCIには、マルチユーザCQI情報ビットが付けられる。サブフレーム11において、基地局は、第2のDCI及びPDSCHデータ信号をUE1に送信する。サブフレーム11において、UE1は、自局のデータ信号を受信したので、DMRSポートにおいて測定を行うことがトリガーされる。サブフレーム14において、UE1は、第2のタイプの測定に基づいて、第1のCQI及び第1のオフセットを基地局にフィードバックする。指摘すべきものとして、サブフレーム1〜9の状況は、
図12にも示されていないが、
図3を参照すればよい。
【0114】
図13は、本発明の実施例におけるチャネル品質フィードバック方法1300のフローの模式図である。一例では、この方法1300は、以下の処理を含む。
【0115】
ステップ1301で、ユーザ端末は、第1の参照信号ポートにおいて、チャネル品質測定を行って、第1の測定結果を得て基地局にフィードバックする。
【0116】
ステップ1302で、前記基地局は、物理上り共有チャネル(PUSCH)フィードバック情報及び物理下り共有チャネル(PDSCH)伝送情報を指示するための第3のDCIを送信する。一例では、前記第3のDCIは、PUSCHフィードバック情報及びPDSCH伝送情報を同時に伝送するための、新たに設計されたDCIである。これにより、ユーザ端末は、1回のみのDCI解析を行うだけで、上り及び下りの2種類の情報を得ることができる。一例では、前記第3のDCIは、DCI 4及びDCI 2C/2Dの同じフィールドがマージされることで、DCIのオーバヘッドを低減させる。
【0117】
ステップ1303で、前記ユーザ端末は、前記第3のDCIに付けられているマルチユーザCQI情報ビットを読み取る。
【0118】
ステップ1304で、前記マルチユーザCQI情報ビットによって、第2のタイプの測定を行う必要があることが指示される場合、前記ユーザ端末は、自局のデータ信号を受信したか否かを検出する。
【0119】
ステップ1305で、該データ信号を受信したとき、前記ユーザ端末は、第2の参照信号ポートにおいて、マルチユーザスケジューリング時のチャネル品質測定を行って、第2の測定結果を得て基地局にフィードバックする。
【0120】
一例では、ステップ1004又はステップ1304におけるユーザ端末が、自局のデータ信号を受信したか否かを検出することは、前記ユーザ端末がサブフレームnにおいて前記マルチユーザCQI情報ビットを受信した場合、該ユーザ端末がサブフレーム(n−k1)からサブフレーム(n+k2)の間に(k1は(−k2)以上、前記k2は0以上)前記データ信号を受信したか否かを決定し、受信したとき、該トリガー条件が満たされると決定する、ことを含む。ここで、前記ユーザ端末は、サブフレーム(n+k3)において(k3はk2より大きい)、前記第2の測定結果をフィードバックする。一例では、k3−k2>2であり、即ち、データ解析のために、前記ユーザ端末に対して2つのサブフレーム以上の時間を保留する必要がある。
【0121】
図14は、本発明の実施例におけるチャネル品質フィードバック方法1400のフローの模式図である。一例では、この方法1400は、以下の処理を含む。
【0122】
ステップ1401で、ユーザ端末は、第1の参照信号ポートにおいて、チャネル品質測定を行って、第1の測定結果を得て基地局にフィードバックする。
【0123】
ステップ1402で、前記ユーザ端末は、第2のDCIを受信したか否かを判断する。ここで、前記第2のDCIは、物理下り共有チャネル(PDSCH)伝送情報を指示するためのものである。
【0124】
ステップ1403で、前記第2のDCIを受信した場合、測定ウィンドウにおいてCSI−RSフィードバックタイミングが存在するか否かを判断する。一例では、該第2のDCIを受信したサブフレームがサブフレームnであると仮定すると、前記測定ウィンドウは、(n−k1)と(n+k2)との間にあり(k1は(−k2)以上、k2は0以上)、1つ又は複数のサブフレーム持続してもよい。
【0125】
ステップ1404で、前記CSI−RSフィードバックタイミングが存在するとき、前記ユーザ端末は、第2の参照信号ポートにおいて、マルチユーザスケジューリング時のチャネル品質測定を行って、第2の測定結果を得て基地局に報告する。一例では、前記第2の参照信号ポートがDMRSポートである場合、前記第2の測定結果はDMRSフィードバックである。該DMRSフィードバックは、サブバンドMU−CQIを含んでもよいし、ブロードバンドMU−CQI、及び/又は、モデル3−0又はモデル3−1又はモデル3−2で定義されたフィールドをさらに含んでもよい。
【0126】
一例では、前記サブバンドMU−CQIは、以下のように算出される。即ち、該ユーザ端末の各サブバンドにおける信号電力を決定し、各サブバンドにおける該ユーザ端末の干渉電力を推定し、各サブバンドにおける前記信号電力と前記干渉電力との比率に基づいて、該サブバンドにおけるマルチユーザSINRを決定し、該マルチユーザSINRから、該サブバンドにおけるマルチユーザCQIを得る。
【0127】
一例では、前記ブロードバンドMU−CQIは、以下のように算出される。即ち、基地局から受信されたリソース割当タイプによって、該ユーザ端末のブロードバンドマルチユーザCQIを算出する必要があることが決定された場合、全てのサブバンドにおけるマルチユーザSINRを平均化し量子化して、ブロードバンドマルチユーザCQIを得る。
【0128】
図14の説明から分かるように、ステップ102におけるトリガー条件は、該ユーザ端末がスケジューリングされ、かつ、測定ウィンドウ内で、該ユーザ端末が、CSI−RSフィードバックを行う機会を持つことである。一例では、該ユーザ端末は、周期的にCSI−RSフィードバックを行うように設定される。
【0129】
図15は、本発明の実施例におけるチャネル品質測定の制御方法1500のフローの模式図である。一例では、この方法1500は、以下の処理を含む。
【0130】
ステップ1501で、基地局は、通常設定情報を介して、ユーザ端末(UE)に対し、第1の参照信号ポートにおいて、チャネル品質測定を行うよう通知し、該ユーザ端末からフィードバックされた第1の測定結果を受信する。一例では、前記基地局は、前記第1の測定結果に基づいて、マルチユーザスケジューリングを行ってもよい。
【0131】
ステップ1502で、前記基地局は、該ユーザ端末がスケジューリングされる場合、第2のタイプの測定のトリガー条件をオンに設定することにより、前記ユーザ端末が、第2の参照信号ポートにおいて、マルチユーザスケジューリング時のチャネル品質測定を行って、第2の測定結果をフィードバックすることをトリガーする。
【0132】
一例では、ステップ1502における第2のタイプの測定のトリガー条件をオンに設定することは、前記基地局が、ユーザ固有上位レイヤシグナリング又は第1のDCIに、マルチユーザCQI情報ビットを追加し、該マルチユーザCQI情報ビットをオンに設定して、前記ユーザ端末に送信することにより、該ユーザ端末が前記第2のタイプの測定を行うことをトリガーする、ことを含む。ここで、前記第1のDCIは、物理上り共有チャネル(PUSCH)フィードバック情報を指示するためのものである。
【0133】
一例では、ステップ1502における第2のタイプの測定のトリガー条件をオンに設定することは、前記基地局が、物理上り共有チャネル(PUSCH)フィードバック情報及び物理下り共有チャネル(PDSCH)伝送情報を指示するための第3のDCIを構築し、前記第3のDCIのマルチユーザCQI情報ビットをオンに設定して、前記ユーザ端末に送信することにより、該ユーザ端末が前記第2のタイプの測定を行うことをトリガーする、ことを含む。
【0134】
図16は、本発明の実施例におけるチャネル品質測定の制御方法1600のフローの模式図である。一例では、この方法1600は、以下の処理を含む。
【0135】
ステップ1601で、基地局は、通常設定情報を介して、ユーザ端末(UE)に対し、第1の参照信号ポートにおいて、チャネル品質測定を行うよう通知し、該ユーザ端末からフィードバックされた第1の測定結果を受信する。このとき、基地局で起動されたのは、第1のタイプの測定である。
【0136】
ステップ1602で、前記基地局は、該ユーザ端末がスケジューリングされる場合、第2のタイプの測定のトリガー条件をオンに設定することにより、前記ユーザ端末が第2の参照信号ポートにおいて、マルチユーザスケジューリング時のチャネル品質測定を行って、第2の測定結果をフィードバックすることをトリガーする。
【0137】
ステップ1603で、前記基地局は、ゼロ電力CSI−RSポートにおける該ユーザ端末に割り当てられたREを決定し、該REにおいて、該ユーザ端末と同期スケジューリングされる他のユーザ端末のデータ信号を送信することにより、前記ユーザ端末が、前記自局に割り当てられたREにおいて、干渉電力を測定するようにし、該ユーザ端末と同期スケジューリングされる他のユーザ端末が、該REにおいて、データ信号を受信するようにする。
【0138】
図17は、本発明の実施例におけるチャネル品質測定の制御方法1700のフローの模式図である。一例では、この方法1700は、以下の処理を含む。
【0139】
ステップ1701で、基地局は、通常設定情報を介して、ユーザ端末(UE)に対し、第1の参照信号ポートにおいて、チャネル品質測定を行うよう通知し、該ユーザ端末からフィードバックされた第1の測定結果を受信する。
【0140】
ステップ1702で、前記基地局は、該ユーザ端末がスケジューリングされる場合、第2のタイプの測定のトリガー条件をオンに設定する。
【0141】
ステップ1703で、前記基地局は、CSI−RSポートの中から、1組のユーザ固有CSI−RSポートを第2の参照信号ポートとして分割し、前記ユーザ端末が、該第2の参照信号ポートにおいて、マルチユーザスケジューリング時のチャネル品質測定を行うことをトリガーする。一例では、前記ユーザ端末は、トリガーされると、前記ユーザ固有CSI−RSポートにおける全てのREの総電力を算出する。
【0142】
ステップ1704で、該基地局は、前記ユーザ固有CSI−RSポートの中から、1つ又は複数の第1のユーザ固有CSI−RSポートを選択し、第1の下り制御情報(DCI)を介して、前記第1のユーザ固有CSI−RSポートを該ユーザ端末に指示し、前記ユーザ端末が前記第1のユーザ固有CSI−RSポートにおいて信号電力を測定することに供する。ここで、前記第1のDCIは、物理上り共有チャネル(PUSCH)フィードバック情報を指示するためのものである。
【0143】
図18は、本発明の実施例におけるチャネル品質測定の制御方法1800のフローの模式図である。一例では、この方法1800は、以下の処理を含む。
【0144】
ステップ1801で、基地局は、通常設定情報を介して、ユーザ端末(UE)に対し、第1の参照信号ポートにおいて、チャネル品質測定を行うよう通知し、該ユーザ端末からフィードバックされた第1の測定結果を受信する。一例では、前記基地局は、前記第1の測定結果に基づいて、マルチユーザスケジューリングを行ってもよい。
【0145】
ステップ1802で、前記基地局は、該ユーザ端末がスケジューリングされる場合、第2のタイプの測定のトリガー条件をオンに設定することにより、前記ユーザ端末が、第2の参照信号ポートにおいて、マルチユーザスケジューリング時のチャネル品質測定を行って、第2の測定結果をフィードバックすることをトリガーする。
【0146】
ステップ1803で、前記基地局は、前記ユーザ端末から送信された前記第2の測定結果を受信し、その中から、第1のCQI及び第1のオフセットを取得し、前記第1のCQI及び前記第1のオフセットに基づいて、マルチユーザCQIを復元する。
【0147】
図19は、本発明の実施例におけるチャネル品質測定の制御方法1900のフローの模式図である。一例では、この方法1900は、以下の処理を含む。
【0148】
ステップ1901で、基地局は、通常設定情報を介して、ユーザ端末(UE)に対し、第1の参照信号ポートにおいて、チャネル品質測定を行うよう通知し、該ユーザ端末からフィードバックされた第1の測定結果を受信する。一例では、前記基地局は、前記第1の測定結果に基づいて、マルチユーザスケジューリングを行ってもよい。
【0149】
ステップ1902で、前記基地局は、該ユーザ端末がスケジューリングされる場合、第2のタイプの測定のトリガー条件をオンに設定することにより、前記ユーザ端末が、第2の参照信号ポートにおいて、マルチユーザスケジューリング時のチャネル品質測定を行って、第2の測定結果をフィードバックすることをトリガーする。
【0150】
ステップ1903で、前記基地局は、前記ユーザ端末から送信された前記第2の測定結果を受信し、その中から、MCS指示及び第2のオフセットを取得し、前記MCS指示及び前記第2のオフセットに基づいて、マルチユーザCQIを復元する。
【0151】
また、本願には、
図1、
図2、
図4〜
図10、
図13〜
図19に示す方法をコンピュータに実行させるプログラム、及び、該プログラムを記憶する不揮発性機械可読記憶媒体も開示されている。
【0152】
図20は、本発明の実施例におけるユーザ端末2000の構成の模式図である。一例では、該ユーザ端末2000は、プロセッサ2001と、不揮発性機械可読記憶媒体2002と、該不揮発性機械可読記憶媒体2002に記憶され、該プロセッサ2001で実行されるプログラムモジュール2003とを備える。
【0153】
一例では、前記プログラムモジュール2003は、第1の参照信号ポートにおいて、チャネル品質測定を行って、第1の測定結果を得て基地局にフィードバックし、第2のタイプの測定のトリガー条件が満たされるか否かを検出し、該トリガー条件が満たされる場合、第2の参照信号ポートにおいて、マルチユーザスケジューリング時のチャネル品質測定を行って、第2の測定結果を得て基地局にフィードバックする。
【0154】
一例では、前記プログラムモジュール2003は、第1の測定モジュール2013と、第2の測定モジュール2023とを含む。ここで、前記第1の測定モジュール2013は、第1の参照信号ポートにおいて、チャネル品質測定を行って、第1の測定結果を得て基地局にフィードバックする。前記第2の測定モジュール2023は、第2のタイプの測定のトリガー条件が満たされるか否かを検出し、該トリガー条件が満たされる場合、第2の参照信号ポートにおいて、マルチユーザスケジューリング時のチャネル品質測定を行って、第2の測定結果を得て基地局にフィードバックする。
【0155】
一例では、前記プログラムモジュール2003は、前記マルチユーザスケジューリングに使用される全てのDMRSポートにおけるリソースエレメント(RE)の総電力を算出し、該ユーザ端末に割り当てられたDMRSポートにおいて、チャネル推定を行って、前記ユーザ端末の信号電力を得、前記総電力及び前記信号電力から、干渉電力を得る。
【0156】
一例では、前記プログラムモジュール2003は、前記ユーザ端末に割り当てられたDMRSポートにおいて、チャネル推定を行って、該ユーザ端末の信号電力を得、該ユーザ端末と同期スケジューリングされる他のユーザ端末に割り当てられたDMRSポートにおいて、それぞれチャネル推定を行って、干渉電力を得る。
【0157】
一例では、前記プログラムモジュール2003は、ゼロ電力CSI−RSポートにおける該ユーザ端末に割り当てられたREにおいて前記基地局から送信された、該ユーザ端末と同期スケジューリングされる他のユーザ端末のデータ信号を受信し、該ユーザ端末に割り当てられたDMRSポートにおいて、チャネル推定を行って、前記ユーザ端末の信号電力を得、前記ゼロ電力CSI−RSポートにおける該ユーザ端末自身に割り当てられたREにおいて、干渉電力を測定する。
【0158】
一例では、前記プログラムモジュール2003は、物理上り共有チャネル(PUSCH)フィードバック情報を指示するための第1の下り制御情報(DCI)を介して前記基地局から提供された、前記予め設定されたユーザ固有CSI−RSポートの中から前記基地局によって選択された1つ又は複数の第1のユーザ固有CSI−RSポートの指示情報を受信し、前記第1のユーザ固有CSI−RSポートにおいて、前記ユーザ端末の信号電力を測定し、前記予め設定されたユーザ固有CSI−RSポートにおける全てのREの総電力を算出し、該総電力及び前記信号電力から、干渉電力を得る。
【0159】
一例では、前記プログラムモジュール2003は、物理上り共有チャネル(PUSCH)フィードバック情報を指示するための第1の下り制御情報(DCI)を介して前記基地局から提供された、前記予め設定されたユーザ固有CSI−RSポートの中から前記基地局によって選択された1つ又は複数の第1のユーザ固有CSI−RSポートの指示情報を受信し、前記第1のユーザ固有CSI−RSポートにおいて、前記ユーザ端末の信号電力を測定し、前記予め設定されたユーザ固有CSI−RSポートの中から、前記第1のユーザ固有CSI−RSポートを除外した1つ又は複数の他のユーザ固有CSI−RSポートである第2のユーザ固有CSI−RSポートにおいて、チャネル推定を行って、前記干渉電力を得る。
【0160】
一例では、前記プログラムモジュール2003は、前記予め設定されたユーザ固有CSI−RSポートの中から、1つ又は複数の第1のユーザ固有CSI−RSポートを選択し、前記第1のユーザ固有CSI−RSポートにおいて、前記ユーザ端末の信号電力を測定し、前記予め設定されたユーザ固有CSI−RSポートにおける全てのREの総電力を算出し、該総電力及び前記信号電力から、干渉電力を得る。
【0161】
一例では、前記プログラムモジュール2003は、前記予め設定されたユーザ固有CSI−RSポートの中から、1つ又は複数の第1のユーザ固有CSI−RSポートを選択し、前記第1のユーザ固有CSI−RSポートにおいて、前記ユーザ端末の信号電力を測定し、前記予め設定されたユーザ固有CSI−RSポートの中から、前記第1のユーザ固有CSI−RSポートを除外した1つ又は複数の他のユーザ固有CSI−RSポートである第2のユーザ固有CSI−RSポートにおいて、チャネル推定を行って、前記干渉電力を得る。
【0162】
一例では、前記プログラムモジュール2003は、前記信号電力及び前記干渉電力に基づいて、マルチユーザチャネル品質指示(CQI)を生成し、前記マルチユーザCQIを前記第2の測定結果に付けて前記基地局に送信し、或いは、前記第1の測定結果における第1のCQIを前記マルチユーザCQIに修正して前記基地局に送信する。
【0163】
一例では、前記プログラムモジュール2003は、前記信号電力及び前記干渉電力に基づいて、マルチユーザCQIを生成し、第1のCQIと前記マルチユーザCQIとの第1のオフセットを決定し、前記第1のCQI及び前記第1のオフセットを前記基地局に送信する。
【0164】
一例では、前記プログラムモジュール2003は、前記信号電力及び前記干渉電力に基づいて、マルチユーザCQIを生成し、物理下り共有チャネル(PDSCH)伝送情報を指示するための第2のDCIから、変調符号化方式(MCS)指示を得、前記MCS指示と前記マルチユーザCQIとの第2のオフセットを決定し、前記MCS指示及び前記第2のオフセットを前記基地局に送信する。
【0165】
一例では、前記プログラムモジュール2003は、ユーザ固有上位レイヤシグナリング、又は、物理上り共有チャネル(PUSCH)フィードバック情報を指示するための第1のDCIに付けられているマルチユーザCQI情報ビットを読み取り、前記マルチユーザCQI情報ビットによって、マルチユーザCQIの測定を行う必要があることが指示される場合、自局のデータ信号を受信したか否かを検出し、受信したとき、該トリガー条件が満たされると決定する。
【0166】
一例では、前記プログラムモジュール2003は、前記基地局から送信された、物理上り共有チャネル(PUSCH)フィードバック情報及び物理下り共有チャネル(PDSCH)伝送情報を指示するための第3のDCIを受信し、前記第3のDCIに付けられているマルチユーザCQI情報ビットを読み取り、前記マルチユーザCQI情報ビットによって、マルチユーザCQIの測定を行う必要があることが指示される場合、自局のデータ信号を受信したか否かを検出し、受信したとき、該トリガー条件が満たされると決定する。
【0167】
一例では、前記プログラムモジュール2003は、サブフレームnにおいて前記マルチユーザCQI情報ビットを受信した場合、該ユーザ端末がサブフレーム(n−k1)からサブフレーム(n+k2)の間に(k1は(−k2)以上、前記k2は0以上)前記データ信号を受信したか否かを判断し、受信したとき、該トリガー条件が満たされると決定する。ここで、前記ユーザ端末は、サブフレーム(n+k3)において(k3はk2より大きい)、前記第2の測定結果をフィードバックする。
【0168】
一例では、前記プログラムモジュール2003は、物理下り共有チャネル(PDSCH)伝送情報を指示するための前記第2のDCIを受信した場合、測定ウィンドウにおいてCSI−RSフィードバックタイミングが存在するか否かを判断し、前記CSI−RSフィードバックタイミングが存在するとき、該トリガー条件が満たされると決定する。
【0169】
図21は、本発明の実施例における基地局2100の構成の模式図である。一例では、該基地局2100は、プロセッサ2101と、不揮発性機械可読記憶媒体2102と、該不揮発性機械可読記憶媒体2102に記憶され、該プロセッサ2101で実行されるプログラムモジュール2103とを備える。
【0170】
一例では、前記プログラムモジュール2103は、通常設定情報を介して、ユーザ端末(UE)に対し、第1の参照信号ポートにおいて、チャネル品質測定を行うよう通知し、該ユーザ端末からフィードバックされた第1の測定結果を受信し、前記第1の測定結果に基づいて、マルチユーザスケジューリングを行い、該ユーザ端末がスケジューリングされる場合、第2のタイプの測定のトリガー条件をオンに設定することにより、前記ユーザ端末が、第2の参照信号ポートにおいて、マルチユーザスケジューリング時のチャネル品質測定を行って、第2の測定結果をフィードバックすることをトリガーする。
【0171】
一例では、前記プログラムモジュール2103は、ユーザ固有上位レイヤシグナリング又は第1のDCIに、マルチユーザCQI情報ビットを追加し、該マルチユーザCQI情報ビットをオンに設定して、前記ユーザ端末に送信することにより、該ユーザ端末が前記第2のタイプの測定を行うことをトリガーする。ここで、前記第1のDCIは、物理上り共有チャネル(PUSCH)フィードバック情報を指示するためのものである。
【0172】
一例では、前記プログラムモジュール2103は、物理上り共有チャネル(PUSCH)フィードバック情報及び物理下り共有チャネル(PDSCH)伝送情報を指示するための第3のDCIを構築し、前記第3のDCIのマルチユーザCQI情報ビットをオンに設定して、前記ユーザ端末に送信することにより、該ユーザ端末が前記第2のタイプの測定を行うことをトリガーする。
【0173】
一例では、前記プログラムモジュール2103は、ゼロ電力CSI−RSポートにおける該ユーザ端末に割り当てられたREにおいて、該ユーザ端末と同期スケジューリングされる他のユーザ端末のデータ信号を送信することにより、前記ユーザ端末が、前記自局に割り当てられたREにおいて、干渉電力を測定するようにし、該ユーザ端末と同期スケジューリングされる他のユーザ端末が、該REにおいて、データ信号を受信するようにする。
【0174】
一例では、前記プログラムモジュール2103は、CSI−RSポートの中から、1組のユーザ固有CSI−RSポートを前記第2の参照信号ポートとして分割し、前記ユーザ端末が前記ユーザ固有CSI−RSポートにおける全てのREの総電力を算出することに供し、前記ユーザ固有CSI−RSポートの中から、1つ又は複数の第1のユーザ固有CSI−RSポートを選択し、第1の下り制御情報(DCI)を介して、前記第1のユーザ固有CSI−RSポートを該ユーザ端末に指示し、前記ユーザ端末が前記第1のユーザ固有CSI−RSポートにおいて信号電力を測定することに供する。ここで、前記第1のDCIは、物理上り共有チャネル(PUSCH)フィードバック情報を指示するためのものである。
【0175】
一例では、前記プログラムモジュール2103は、前記ユーザ端末から送信された前記第2の測定結果を受信し、その中から、第1のCQI及び第1のオフセットを取得し、前記第1のCQI及び前記第1のオフセットに基づいて、マルチユーザCQIを復元する。
【0176】
一例では、前記プログラムモジュール2103は、前記ユーザ端末から送信された前記第2の測定結果を受信し、その中から、MCS指示及び第2のオフセットを取得し、前記MCS指示及び前記第2のオフセットに基づいて、マルチユーザCQIを復元する。
【0177】
<ハードウェア構成>
なお、上記実施形態の説明に用いたブロック図は、機能単位のブロックを示している。これらの機能ブロック(構成部)は、ハードウェア及び/又はソフトウェアの任意の組み合わせによって実現される。また、各機能ブロックの実現手段は特に限定されない。すなわち、各機能ブロックは、物理的及び/又は論理的に結合した1つの装置により実現されてもよいし、物理的及び/又は論理的に分離した2つ以上の装置を直接的及び/又は間接的に(例えば、有線及び/又は無線で)接続し、これら複数の装置により実現されてもよい。
【0178】
例えば、本発明の一実施形態における無線基地局、ユーザ端末などは、本発明の無線通信方法の処理を行うコンピュータとして機能してもよい。
図22は、本発明の一実施形態に係る無線基地局及びユーザ端末のハードウェア構成の一例を示す図である。上述の無線基地局10及びユーザ端末20は、物理的には、プロセッサ1001、メモリ1002、ストレージ1003、通信装置1004、入力装置1005、出力装置1006、バス1007などを含むコンピュータ装置として構成されてもよい。
【0179】
なお、以下の説明では、「装置」という文言は、回路、デバイス、ユニットなどに読み替えることができる。無線基地局10及びユーザ端末20のハードウェア構成は、図に示した各装置を1つ又は複数含むように構成されてもよいし、一部の装置を含まずに構成されてもよい。
【0180】
例えば、プロセッサ1001は1つだけ図示されているが、複数のプロセッサがあってもよい。また、処理は、1のプロセッサで実行されてもよいし、処理が同時に、逐次に、又はその他の手法で、1以上のプロセッサで実行されてもよい。なお、プロセッサ1001は、1以上のチップで実装されてもよい。
【0181】
無線基地局10及びユーザ端末20における各機能は、例えば、プロセッサ1001、メモリ1002などのハードウェア上に所定のソフトウェア(プログラム)を読み込ませることで、プロセッサ1001が演算を行い、通信装置1004による通信を制御したり、メモリ1002及びストレージ1003におけるデータの読み出し及び/又は書き込みを制御したりすることで実現される。
【0182】
プロセッサ1001は、例えば、オペレーティングシステムを動作させてコンピュータ全体を制御する。プロセッサ1001は、周辺装置とのインターフェース、制御装置、演算装置、レジスタなどを含む中央処理装置(CPU:Central Processing Unit)で構成されてもよい。
【0183】
また、プロセッサ1001は、プログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュール、データなどを、ストレージ1003及び/又は通信装置1004からメモリ1002に読み出し、これらに従って各種の処理を実行する。プログラムとしては、上述の実施形態で説明した動作の少なくとも一部をコンピュータに実行させるプログラムが用いられる。
【0184】
メモリ1002は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、ROM(Read Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electrically EPROM)、RAM(Random Access Memory)、その他の適切な記憶媒体の少なくとも1つで構成されてもよい。メモリ1002は、レジスタ、キャッシュ、メインメモリ(主記憶装置)などと呼ばれてもよい。メモリ1002は、本発明の一実施形態に係る無線通信方法を実施するために実行可能なプログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュールなどを保存することができる。
【0185】
ストレージ1003は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、フレキシブルディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、光磁気ディスク(例えば、コンパクトディスク(CD−ROM(Compact Disc ROM)など)、デジタル多用途ディスク、Blu−ray(登録商標)ディスク)、リムーバブルディスク、ハードディスクドライブ、スマートカード、フラッシュメモリデバイス(例えば、カード、スティック、キードライブ)、磁気ストライプ、データベース、サーバ、その他の適切な記憶媒体の少なくとも1つで構成されてもよい。ストレージ1003は、補助記憶装置と呼ばれてもよい。
【0186】
通信装置1004は、有線及び/又は無線ネットワークを介してコンピュータ間の通信を行うためのハードウェア(送受信デバイス)であり、例えばネットワークデバイス、ネットワークコントローラ、ネットワークカード、通信モジュールなどともいう。通信装置1004は、例えば周波数分割複信(FDD:Frequency Division Duplex)及び/又は時分割複信(TDD:Time Division Duplex)を実現するために、高周波スイッチ、デュプレクサ、フィルタ、周波数シンセサイザなどを含んで構成されてもよい。
【0187】
入力装置1005は、外部からの入力を受け付ける入力デバイス(例えば、キーボード、マウス、マイクロフォン、スイッチ、ボタン、センサなど)である。出力装置1006は、外部への出力を実施する出力デバイス(例えば、ディスプレイ、スピーカー、LED(Light Emitting Diode)ランプなど)である。なお、入力装置1005及び出力装置1006は、一体となった構成(例えば、タッチパネル)であってもよい。
【0188】
また、プロセッサ1001、メモリ1002などの各装置は、情報を通信するためのバス1007で接続される。バス1007は、単一のバスで構成されてもよいし、装置間で異なるバスで構成されてもよい。
【0189】
また、無線基地局10及びユーザ端末20は、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP:Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)、FPGA(Field Programmable Gate Array)などのハードウェアを含んで構成されてもよく、当該ハードウェアにより、各機能ブロックの一部又は全てが実現されてもよい。例えば、プロセッサ1001は、これらのハードウェアの少なくとも1つで実装されてもよい。
【0190】
(変形例)
なお、本明細書で説明した用語及び/又は本明細書の理解に必要な用語については、同一の又は類似する意味を有する用語と置き換えてもよい。例えば、チャネル及び/又はシンボルは信号(シグナリング)であってもよい。また、信号はメッセージであってもよい。参照信号は、RS(Reference Signal)と略称することもでき、適用される標準によってパイロット(Pilot)、パイロット信号などと呼ばれてもよい。また、コンポーネントキャリア(CC:Component Carrier)は、セル、周波数キャリア、キャリア周波数などと呼ばれてもよい。
【0191】
また、無線フレームは、時間領域において1つ又は複数の期間(フレーム)で構成されてもよい。無線フレームを構成する当該1つ又は複数の各期間(フレーム)は、サブフレームと呼ばれてもよい。さらに、サブフレームは、時間領域において1つ又は複数のスロットで構成されてもよい。サブフレームは、ニューメロロジーに依存しない固定の時間長(例えば、1ms)であってもよい。
【0192】
さらに、スロットは、時間領域において1つ又は複数のシンボル(OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)シンボル、SC−FDMA(Single Carrier Frequency Division Multiple Access)シンボルなど)で構成されてもよい。また、スロットは、ニューメロロジーに基づく時間単位であってもよい。また、スロットは、複数のミニスロットを含んでもよい。各ミニスロットは、時間領域において1つ又は複数のシンボルで構成されてもよい。また、ミニスロットは、サブスロットと呼ばれてもよい。
【0193】
無線フレーム、サブフレーム、スロット、ミニスロット及びシンボルは、いずれも信号を伝送する際の時間単位を表す。無線フレーム、サブフレーム、スロット、ミニスロット及びシンボルは、それぞれに対応する別の呼称が用いられてもよい。例えば、1サブフレームは送信時間間隔(TTI:Transmission Time Interval)と呼ばれてもよいし、複数の連続したサブフレームがTTIと呼ばれてよいし、1スロット又は1ミニスロットがTTIと呼ばれてもよい。つまり、サブフレーム及び/又はTTIは、既存のLTEにおけるサブフレーム(1ms)であってもよいし、1msより短い期間(例えば、1−13シンボル)であってもよいし、1msより長い期間であってもよい。なお、TTIを表す単位は、サブフレームではなくスロット、ミニスロットなどと呼ばれてもよい。
【0194】
ここで、TTIは、例えば、無線通信におけるスケジューリングの最小時間単位のことをいう。例えば、LTEシステムでは、無線基地局が各ユーザ端末に対して、無線リソース(各ユーザ端末において使用することが可能な周波数帯域幅、送信電力など)を、TTI単位で割り当てるスケジューリングを行う。なお、TTIの定義はこれに限られない。
【0195】
TTIは、チャネル符号化されたデータパケット(トランスポートブロック)、コードブロック、及び/又はコードワードの送信時間単位であってもよいし、スケジューリング、リンクアダプテーションなどの処理単位となってもよい。なお、TTIが与えられたとき、実際にトランスポートブロック、コードブロック、及び/又はコードワードがマッピングされる時間区間(例えば、シンボル数)は、当該TTIよりも短くてもよい。
【0196】
なお、1スロット又は1ミニスロットがTTIと呼ばれる場合、1以上のTTI(すなわち、1以上のスロット又は1以上のミニスロット)が、スケジューリングの最小時間単位となってもよい。また、当該スケジューリングの最小時間単位を構成するスロット数(ミニスロット数)は制御されてもよい。
【0197】
1msの時間長を有するTTIは、通常TTI(LTE Rel.8−12におけるTTI)、ノーマルTTI、ロングTTI、通常サブフレーム、ノーマルサブフレーム、又はロングサブフレームなどと呼ばれてもよい。通常TTIより短いTTIは、短縮TTI、ショートTTI、部分TTI(partial又はfractional TTI)、短縮サブフレーム、ショートサブフレーム、ミニスロット、又は、サブスロットなどと呼ばれてもよい。
【0198】
なお、ロングTTI(例えば、通常TTI、サブフレームなど)は、1msを超える時間長を有するTTIで読み替えてもよいし、ショートTTI(例えば、短縮TTIなど)は、ロングTTIのTTI長未満かつ1ms以上のTTI長を有するTTIで読み替えてもよい。
【0199】
リソースブロック(RB:Resource Block)は、時間領域及び周波数領域のリソース割当単位であり、周波数領域において、1つ又は複数個の連続した副搬送波(サブキャリア(subcarrier))を含んでもよい。また、RBは、時間領域において、1つ又は複数個のシンボルを含んでもよく、1スロット、1ミニスロット、1サブフレーム又は1TTIの長さであってもよい。1TTI、1サブフレームは、それぞれ1つ又は複数のリソースブロックで構成されてもよい。なお、1つ又は複数のRBは、物理リソースブロック(PRB:Physical RB)、サブキャリアグループ(SCG:Sub−Carrier Group)、リソースエレメントグループ(REG:Resource Element Group)、PRBペア、RBペアなどと呼ばれてもよい。
【0200】
また、リソースブロックは、1つ又は複数のリソースエレメント(RE:Resource Element)で構成されてもよい。例えば、1REは、1サブキャリア及び1シンボルの無線リソース領域であってもよい。
【0201】
なお、上述した無線フレーム、サブフレーム、スロット、ミニスロット及びシンボルなどの構造は例示に過ぎない。例えば、無線フレームに含まれるサブフレームの数、サブフレーム又は無線フレームあたりのスロットの数、スロット内に含まれるミニスロットの数、スロット又はミニスロットに含まれるシンボル及びRBの数、RBに含まれるサブキャリアの数、並びにTTI内のシンボル数、シンボル長、サイクリックプレフィックス(CP:Cyclic Prefix)長などの構成は、様々に変更することができる。
【0202】
また、本明細書で説明した情報、パラメータなどは、絶対値で表されてもよいし、所定の値からの相対値で表されてもよいし、対応する別の情報で表されてもよい。例えば、無線リソースは、所定のインデックスで指示されるものであってもよい。さらに、これらのパラメータを使用する数式などは、本明細書で明示的に開示したものと異なってもよい。
【0203】
本明細書においてパラメータなどに使用する名称は、いかなる点においても限定的なものではない。例えば、様々なチャネル(PUCCH(Physical Uplink Control Channel)、PDCCH(Physical Downlink Control Channel)など)及び情報要素は、あらゆる好適な名称によって識別できるので、これらの様々なチャネル及び情報要素に割り当てている様々な名称は、いかなる点においても限定的なものではない。
【0204】
本明細書で説明した情報、信号などは、様々な異なる技術のいずれかを使用して表されてもよい。例えば、上記の説明全体に渡って言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、チップなどは、電圧、電流、電磁波、磁界若しくは磁性粒子、光場若しくは光子、又はこれらの任意の組み合わせによって表されてもよい。
【0205】
また、情報、信号などは、上位レイヤから下位レイヤ、及び/又は下位レイヤから上位レイヤへ出力され得る。情報、信号などは、複数のネットワークノードを介して入出力されてもよい。
【0206】
入出力された情報、信号などは、特定の場所(例えば、メモリ)に保存されてもよいし、管理テーブルで管理してもよい。入出力される情報、信号などは、上書き、更新又は追記をされ得る。出力された情報、信号などは、削除されてもよい。入力された情報、信号などは、他の装置へ送信されてもよい。
【0207】
情報の通知は、本明細書で説明した態様/実施形態に限られず、他の方法で行われてもよい。例えば、情報の通知は、物理レイヤシグナリング(例えば、下り制御情報(DCI:Downlink Control Information)、上り制御情報(UCI:Uplink Control Information))、上位レイヤシグナリング(例えば、RRC(Radio Resource Control)シグナリング、ブロードキャスト情報(マスタ情報ブロック(MIB:Master Information Block)、システム情報ブロック(SIB:System Information Block)など)、MAC(Medium Access Control)シグナリング)、その他の信号又はこれらの組み合わせによって実施されてもよい。
【0208】
なお、物理レイヤシグナリングは、L1/L2(Layer 1/Layer 2)制御情報(L1/L2制御信号)、L1制御情報(L1制御信号)などと呼ばれてもよい。また、RRCシグナリングは、RRCメッセージと呼ばれてもよく、例えば、RRC接続セットアップ(RRC Connection Setup)メッセージ、RRC接続再構成(RRC Connection Reconfiguration)メッセージなどであってもよい。また、MACシグナリングは、例えば、MAC制御要素(MAC CE(Control Element))で通知されてもよい。
【0209】
また、所定の情報の通知(例えば、「Xであること」の通知)は、明示的に行うものに限られず、暗示的に(例えば、当該所定の情報の通知を行わないことによって又は別の情報の通知によって)行われてもよい。
【0210】
判定は、1ビットで表される値(0か1か)によって行われてもよいし、真(true)又は偽(false)で表される真偽値(boolean)によって行われてもよいし、数値の比較(例えば、所定の値との比較)によって行われてもよい。
【0211】
ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語と呼ばれるか、他の名称で呼ばれるかを問わず、命令、命令セット、コード、コードセグメント、プログラムコード、プログラム、サブプログラム、ソフトウェアモジュール、アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、ソフトウェアパッケージ、ルーチン、サブルーチン、オブジェクト、実行可能ファイル、実行スレッド、手順、機能などを意味するよう広く解釈されるべきである。
【0212】
また、ソフトウェア、命令、情報などは、伝送媒体を介して送受信されてもよい。例えば、ソフトウェアが、有線技術(同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL:Digital Subscriber Line)など)及び/又は無線技術(赤外線、マイクロ波など)を使用してウェブサイト、サーバ、又は他のリモートソースから送信される場合、これらの有線技術及び/又は無線技術は、伝送媒体の定義内に含まれる。
【0213】
本明細書で使用する「システム」及び「ネットワーク」という用語は、互換的に使用される。
【0214】
本明細書では、「基地局(BS:Base Station)」、「無線基地局」、「eNB」、「gNB」、「セル」、「セクタ」、「セルグループ」、「キャリア」及び「コンポーネントキャリア」という用語は、互換的に使用され得る。基地局は、固定局(fixed station)、NodeB、eNodeB(eNB)、アクセスポイント(access point)、送信ポイント、受信ポイント、フェムトセル、スモールセルなどの用語で呼ばれる場合もある。
【0215】
基地局は、1つ又は複数(例えば、3つ)のセル(セクタとも呼ばれる)を収容することができる。基地局が複数のセルを収容する場合、基地局のカバレッジエリア全体は複数のより小さいエリアに区分でき、各々のより小さいエリアは、基地局サブシステム(例えば、屋内用の小型基地局(RRH:Remote Radio Head)によって通信サービスを提供することもできる。「セル」又は「セクタ」という用語は、このカバレッジにおいて通信サービスを行う基地局及び/又は基地局サブシステムのカバレッジエリアの一部又は全体を指す。
【0216】
本明細書では、「移動局(MS:Mobile Station)」、「ユーザ端末(user terminal)」、「ユーザ装置(UE:User Equipment)」及び「端末」という用語は、互換的に使用され得る。基地局は、固定局(fixed station)、NodeB、eNodeB(eNB)、アクセスポイント(access point)、送信ポイント、受信ポイント、フェムトセル、スモールセルなどの用語で呼ばれる場合もある。
【0217】
移動局は、当業者によって、加入者局、モバイルユニット、加入者ユニット、ワイヤレスユニット、リモートユニット、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、ワイヤレス通信デバイス、リモートデバイス、モバイル加入者局、アクセス端末、モバイル端末、ワイヤレス端末、リモート端末、ハンドセット、ユーザエージェント、モバイルクライアント、クライアント又はいくつかの他の適切な用語で呼ばれる場合もある。
【0218】
また、本明細書における無線基地局は、ユーザ端末で読み替えてもよい。例えば、無線基地局及びユーザ端末間の通信を、複数のユーザ端末間(D2D:Device−to−Device)の通信に置き換えた構成について、本発明の各態様/実施形態を適用してもよい。この場合、上述の無線基地局10が有する機能をユーザ端末20が有する構成としてもよい。また、「上り」及び「下り」などの文言は、「サイド」と読み替えられてもよい。例えば、上りチャネルは、サイドチャネルと読み替えられてもよい。同様に、本明細書におけるユーザ端末は、無線基地局で読み替えてもよい。この場合、上述のユーザ端末20が有する機能を無線基地局10が有する構成としてもよい。
【0219】
本明細書において、基地局によって行われるとした特定動作は、場合によってはその上位ノード(upper node)によって行われることもある。基地局を有する1つ又は複数のネットワークノード(network nodes)から成るネットワークにおいて、端末との通信のために行われる様々な動作は、基地局、基地局以外の1つ以上のネットワークノード(例えば、MME(Mobility Management Entity)、S−GW(Serving−Gateway)などが考えられるが、これらに限られない)又はこれらの組み合わせによって行われ得ることは明らかである。
【0220】
本明細書で説明した各態様/実施形態は単独で用いてもよいし、組み合わせて用いてもよいし、実行に伴って切り替えて用いてもよい。また、本明細書で説明した各態様/実施形態の処理手順、シーケンス、フローチャートなどは、矛盾の無い限り、順序を入れ替えてもよい。例えば、本明細書で説明した方法については、例示的な順序で様々なステップの要素を提示しており、提示した特定の順序に限定されない。
【0221】
本明細書で説明した各態様/実施形態は、LTE(Long Term Evolution)、LTE−A(LTE−Advanced)、LTE−B(LTE−Beyond)、SUPER 3G、IMT−Advanced、4G(4th generation mobile communication system)、5G(5th generation mobile communication system)、FRA(Future Radio Access)、New−RAT(Radio Access Technology)、NR(New Radio)、NX(New radio access)、FX(Future generation radio access)、GSM(登録商標)(Global System for Mobile communications)、CDMA2000、UMB(Ultra Mobile Broadband)、IEEE 802.11(Wi−Fi(登録商標))、IEEE 802.16(WiMAX(登録商標))、IEEE 802.20、UWB(Ultra−WideBand)、Bluetooth(登録商標)、その他の適切な無線通信方法を利用するシステム及び/又はこれらに基づいて拡張された次世代システムに適用されてもよい。
【0222】
本明細書で使用する「に基づいて」という記載は、別段に明記されていない限り、「のみに基づいて」を意味しない。言い換えれば、「に基づいて」という記載は、「のみに基づいて」と「に少なくとも基づいて」の両方を意味する。
【0223】
本明細書で使用する「第1の」、「第2の」などの呼称を使用した要素へのいかなる参照も、それらの要素の量又は順序を全般的に限定するものではない。これらの呼称は、2つ以上の要素間を区別する便利な方法として本明細書で使用され得る。したがって、第1及び第2の要素の参照は、2つの要素のみが採用され得ること又は何らかの形で第1の要素が第2の要素に先行しなければならないことを意味しない。
【0224】
本明細書で使用する「判断(決定)(determining)」という用語は、多種多様な動作を包含する場合がある。例えば、「判断(決定)」は、計算(calculating)、算出(computing)、処理(processing)、導出(deriving)、調査(investigating)、探索(looking up)(例えば、テーブル、データベース又は別のデータ構造での探索)、確認(ascertaining)などを「判断(決定)」することであるとみなされてもよい。また、「判断(決定)」は、受信(receiving)(例えば、情報を受信すること)、送信(transmitting)(例えば、情報を送信すること)、入力(input)、出力(output)、アクセス(accessing)(例えば、メモリ中のデータにアクセスすること)などを「判断(決定)」することであるとみなされてもよい。また、「判断(決定)」は、解決(resolving)、選択(selecting)、選定(choosing)、確立(establishing)、比較(comparing)などを「判断(決定)」することであるとみなされてもよい。つまり、「判断(決定)」は、何らかの動作を「判断(決定)」することであるとみなされてもよい。
【0225】
本明細書で使用する「接続された(connected)」、「結合された(coupled)」という用語、又はこれらのあらゆる変形は、2又はそれ以上の要素間の直接的又は間接的なあらゆる接続又は結合を意味し、互いに「接続」又は「結合」された2つの要素間に1又はそれ以上の中間要素が存在することを含むことができる。要素間の結合又は接続は、物理的なものであっても、論理的なものであっても、或いはこれらの組み合わせであってもよい。例えば、「接続」は「アクセス」と読み替えられてもよい。本明細書で使用する場合、2つの要素は、1又はそれ以上の電線、ケーブル及び/又はプリント電気接続を使用することにより、並びにいくつかの非限定的かつ非包括的な例として、無線周波数領域、マイクロ波領域及び/又は光(可視及び不可視の両方)領域の波長を有する電磁エネルギーなどを使用することにより、互いに「接続」又は「結合」されると考えることができる。
【0226】
本明細書又は特許請求の範囲で「含む(including)」、「含んでいる(comprising)」、及びそれらの変形が使用されている場合、これらの用語は、用語「備える」と同様に、包括的であることが意図される。さらに、本明細書あるいは特許請求の範囲において使用されている用語「又は(or)」は、排他的論理和ではないことが意図される。
【0227】
以上、本発明について詳細に説明したが、当業者にとっては、本発明が本明細書中に説明した実施形態に限定されるものではないということは明らかである。本発明は、特許請求の範囲の記載により定まる本発明の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。したがって、本明細書の記載は、例示説明を目的とするものであり、本発明に対して何ら制限的な意味を有するものではない。
【0228】
上記は、本発明の好ましい実施例にすぎず、本発明の保護範囲を限定するものではない。本発明の精神と原則内で行われる種々の修正、均等置換え、改善などは全て本発明の保護範囲内に含まれるべきである。