特許第6917466号(P6917466)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6917466
(24)【登録日】2021年7月21日
(45)【発行日】2021年8月11日
(54)【発明の名称】プリンタとプリンタシステム
(51)【国際特許分類】
   B41J 3/28 20060101AFI20210729BHJP
   B41J 29/13 20060101ALI20210729BHJP
   B41J 29/377 20060101ALI20210729BHJP
【FI】
   B41J3/28
   B41J29/13
   B41J29/377 101
【請求項の数】9
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2019-541713(P2019-541713)
(86)(22)【出願日】2019年3月8日
(65)【公表番号】特表2021-509865(P2021-509865A)
(43)【公表日】2021年4月8日
(86)【国際出願番号】CN2019077558
(87)【国際公開番号】WO2020103355
(87)【国際公開日】20200528
【審査請求日】2019年8月1日
(31)【優先権主張番号】201811403915.1
(32)【優先日】2018年11月23日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】516180667
【氏名又は名称】北京小米移動軟件有限公司
【氏名又は名称原語表記】Beijing Xiaomi Mobile Software Co.,Ltd.
(74)【代理人】
【識別番号】110000729
【氏名又は名称】特許業務法人 ユニアス国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】▲シン▼ 政
(72)【発明者】
【氏名】▲謝▼ 迎春
【審査官】 上田 正樹
(56)【参考文献】
【文献】 中国特許出願公開第107933120(CN,A)
【文献】 特開2011−240317(JP,A)
【文献】 特開2001−033746(JP,A)
【文献】 特許第6344779(JP,B2)
【文献】 韓国公開特許第10−2011−0072442(KR,A)
【文献】 中国特許出願公開第109278424(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B41J 3/28
B41J 29/13
B41J 29/377
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
印刷待ち面に近い底部及び前記底部に相対する上部を含み、前記底部には空気入口及びインク出口が備えられ、前記上部には空気出口が備えられる本体と、
前記本体内に組み立てられ、空気ポンピング機構を含み、前記空気ポンピング機構の空気進入通路と前記空気入口が連通され、前記空気ポンピング機構の空気排出通路と前記空気出口が連通される吸着アセンブリと、
前記本体内に組み立てられ、メイン制御部材及び前記メイン制御部材と電気的に接続されるインク出力機構を含み、前記インク出力機構と前記インク出口が連通される印刷アセンブリと、
前記本体の前記底部に組み立てれ、前記メイン制御部材と電気的に接続される行進アセンブリと、を含み、
前記吸着アセンブリは吸引力検出機構をさらに含み、前記吸引力検出機構は前記空気ポンピング機構と電気的に接続されることを特徴とするプリンタ。
【請求項2】
前記上部は開口及び前記開口に移動可能に配置されるカバープレートを含み、
前記本体内部には前記開口に対応する収納部が備えられ、
前記印刷アセンブリは、前記インク出力機構と接続されるインクカートリッジをさらに含み、
前記インクカートリッジは、前記収納部に組み立てられることを特徴とする請求項1に記載のプリンタ。
【請求項3】
前記底部はエッジ領域を含み、前記インク出口は、前記エッジ領域に備えられることを特徴とする請求項1に記載のプリンタ。
【請求項4】
前記空気入口は複数のストリップ穴を含み、複数の前記ストリップ穴は配列されて配置されることを特徴とする請求項1に記載のプリンタ。
【請求項5】
前記空気ポンピング機構は、タービンを含むことを特徴とする請求項1に記載のプリンタ。
【請求項6】
前記行進アセンブリは、少なくとも一つの無限軌道を含むことを特徴とする請求項1に記載のプリンタ。
【請求項7】
前記行進アセンブリは、2つの前記無限軌道を含み、2つの前記無限軌道は、それぞれ前記空気入口の両側に備えられることを特徴とする請求項に記載のプリンタ。
【請求項8】
前記無限軌道の材質は、柔軟な接着剤を含むことを特徴とする請求項に記載のプリンタ。
【請求項9】
外部制御装置と、請求項1から請求項の中のいずれか一項に記載されたプリンタとを含み、
前記外部制御装置は第1の関連モジュールを含み、前記メイン制御部材は第2の関連モジュールを含み、前記第1の関連モジュールと第2の関連モジュールが関連して、印刷データを送信することを特徴とするプリンタシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は2018年11月23日に提出した中国専利出願201811403915.1号の優先権を主張し、上記中国専利出願全ての内容を本願に引用して参考とする。
本開示は、プリンタの技術分野に関するものであり、特にプリンタとプリンタシステムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
関連技術において、プリンタは、壁面に対して印刷することができ、所定のパターンを指定された壁面に印刷させることができる。しかし、全体の壁面に対して印刷をするために、プリンタを手で持って壁に移動したり、プリンタに活動軌道を設置する必要があるので、プリンタの操作の複雑さと構造の複雑さを増大させた。
【0003】
したがって、操作が便利で、構造が簡単なプリンタを得ることが当該分野で注目して研究している問題となっている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示は、プリンタとプリンタシステムを提供して、プリンタの操作利便性を向上させ、同時にプリンタの構造の複雑度を低下させる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本公開の第1方面に基づくプリンタは、
印刷待ち面に近い底部及び前記底部に相対する上部を含み、前記底部には空気入口及びインク出口が備えられ、前記上部には空気出口が備えられる本体と、
前記本体内に組み立てられ、空気ポンピング機構を含み、前記空気ポンピング機構の空気進入通路と前記空気入口が連通され、前記空気ポンピング機構の空気排出通路と前記空気出口が連通される吸着アセンブリと、
前記本体内に組み立てられ、メイン制御部材及び前記メイン制御部材と電気的に接続されるインク出力機構を含み、前記インク出力機構と前記インク出口が連通される印刷アセンブリと、
前記本体の前記底部に組み立てされ、前記メイン制御部材と電気的に接続される行進アセンブリと、を含む。
【0006】
オプションで、前記上部は開口及び前記開口に移動可能に配置されるカバープレートを含み、
前記本体内部には前記開口に対応する収納部が備えられ、
前記印刷アセンブリは、前記インク出力機構と接続されるインクカートリッジをさらに含み、
前記インクカートリッジは、前記収納部に組み立てられる。
【0007】
オプションで、前記吸着アセンブリは吸引力検出機構をさらに含み、前記吸引力検出機構は前記空気ポンピング機構と電気的に接続される。
【0008】
オプションで、前記底部はエッジ領域を含み、前記インク出口は、前記エッジ領域に備えられる。
【0009】
オプションで、前記空気入口は複数のストリップ穴を含み、複数の前記ストリップ穴は配列されて配置される。
【0010】
オプションで、前記空気ポンピング機構は、タービンを含む。
【0011】
オプションで、前記行進アセンブリは、少なくとも一つのキャタピラを含む。
【0012】
オプションで、前記行進アセンブリは、2つの前記キャタピラを含み、2つの前記キャタピラは、それぞれ前記空気入口の両側に備えられる。
【0013】
オプションで、前記キャタピラの材質は、柔軟な接着剤を含む。
【0014】
本開示の第二方面のプリンタシステムは、外部制御装置と、上記のプリンタとを含み、
前記外部制御装置は第1の関連モジュールを含み、前記メイン制御部材は第2の関連モジュールを含み、前記第1の関連モジュールと第2の関連モジュールが関連して、印刷データを送信する。
【0015】
本公開の実施例の技術案によれば、次のような有益な効果を得ることができる。
【0016】
本公開のプリンタには、吸着アセンブリ及び行進アセンブリが備えられ、本体の底部には、空気ポンピング機構の空気進入通路と連通される空気入口が備えられ、本体の上部には、空気ポンピング機構の空気排出通路と連通空気出口が備えられる。これによって、プリンタが空気ポンピング機構により水平面、垂直面、斜面等の環境が複雑な印刷待機面に吸着されることができ、本体の底部に備えられる行進機構と印刷アセンブリが配合して、印刷待ちの面で所定の経路に沿って印刷することができる。したがって、上記改善によって、プリンタが印刷環境に適応する能力を向上させることができ、操作利便性とインテリジェンスを向上させることができる。
【0017】
理解するのは、上記の一般的な説明と後述する詳細な説明は、単に例示的で解釈的なものであり、本開示を限定するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0018】
ここの図面は、明細書に併合されて明細書の一部を構成し、本発明に合致する実施例を示し、明細書と一緒に本発明の原理を解釈する。
図1】本公開の一例示的な実施形態によるプリンタの一角度からの斜視図である。
図2】本公開の一例示的な実施形態によるプリンタの別の角度からの斜視図である。
図3】本公開の一例示的な実施形態によるプリンタの応用場面の例示図である。
図4】本公開の他の一例示的な実施形態によるプリンタの斜視図である。
図5】は、本公開のもう一つの一例示的な実施形態によるプリンタシステムの応用場面の例示図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、例示的な実施例について詳細に説明し、その実施例を図面に表示する。図面について説明するとき、別の説明がない場合、異なる図面での同じ数は同一なまたは類似する要素を表示する。以下、例示的な実施例で説明する実施方式は、本発明と一致するすべての実施方式を代表するものではない。逆に、これは添付されている請求の範囲に記載される本発明の一方面と一致する装置及び方法の一例に過ぎない。
【0020】
関連技術において、多くの壁効果は、印刷を通じて実現する。つまり、プリンタを利用して、所定のパターンを指定された壁面に印刷する。しかし、一般的には、壁面の面積が比較的大きく、壁面の傾斜及び平坦度の状況が比較的に複雑である。プリンタは、全体の壁に対して印刷するために、プリンタを手に持って壁に移動したり、プリンタに活動軌道を設置する必要があります。これは、プリンタの操作の複雑さと構造の複雑さを大幅に増大させた。
【0021】
図1は、本公開の一例示的な実施形態によるプリンタを一角度から見た斜視図であり、図2は、本公開の一例示的な実施形態によるプリンタを別の角度から見た斜視図であり、図3は、本公開の一例示的な実施形態によるプリンタの応用場面を例示した図である。図1図2図3に示すように、上記プリンタ1は、本体11、吸着アセンブリ13、印刷アセンブリ12及び行進アセンブリ14を含む。ここで、本体11は、印刷待ち面2に近い底部112及び底部112と相対する上部111を含み、底部112には空気入口1121及びインク出口1122が備えられ、上部111には空気出口1111が備えられる。印刷アセンブリ12は本体11内に組み立てられ、印刷アセンブリ12は、メイン制御部材121及びメイン制御部材121と電気的に接続されるインク出力機構122を含み、インク出力機構122は、インク出口1122と連通して制御され、印刷待ち面2に対して印刷動作を実行する。行進アセンブリ14は、本体11の底部112に組み立てられ、行進アセンブリ14は、メイン制御部材121と電気的に接続されて制御され、計画経路21に沿って行進する。吸着アセンブリ13は本体11内に組み立てられ、吸着アセンブリ13は空気ポンピング機構131を含み、空気ポンピング機構131の空気進入通路と空気入口1121が連通され、空気ポンピング機構131の空気排出通路と空気出口1111が連通して、プリンタ1の底部112の空気を抽出し、気圧を利用してプリンタ1を印刷待ち面2に吸着させる。
【0022】
空気ポンピング機構131は、気圧を利用してプリンタ1を印刷待ち面2に付着させるので、印刷待機面2の環境要素による影響が比較的に小さい。上記プリンタ1は、水平面、垂直面、斜面、天井などの環境が複雑な印刷待ち面2に付着することができ、本体11の底部112に備えられる行進機構と印刷アセンブリ12が協力して、印刷待ち面2で計画経路21に沿って印刷する。したがって、上記のような改善により、プリンタ1が印刷環境に適応する能力を向上させ、過度の操作利便性とインテリジェンスを向上させた。
【0023】
上記実施例において、メイン制御部材121は、印刷待ち面2の実際環境の状況に基づいて、経路を計画し、行進アセンブリ14とインク出力機構122と関連して、行進アセンブリ14とインク出力機構122の動作を同期にし、設定グラフィック32の印刷を実現する。例えば、メイン制御部材121は、印刷待ち面2の大きさに基づいて、設定グラフィック32の分布を分析し、印刷待ち面2での障害を避けるなど複数の機能を実行することができる。ここで、設定グラフィック32は、メイン制御部材121にあらかじめ記憶することができ、外部制御装置3と関連して設定グラフィック32のデータを転送することもできる。本開示は、これに限定されない。
【0024】
以下、印刷アセンブリ12、吸着アセンブリ13及び行進アセンブリ14の構造及び組み立てる方式について例示的に説明する。
<1、吸着アセンブリ13>
【0025】
図1図2図3に示すように、上記吸着アセンブリ13は、空気ポンピング機構131及び吸引力検出機構132を含み、空気ポンピング機構131の空気進入通路は空気入口1121と連通し、空気ポンピング機構131の空気排出通路は空気出口1111と連通して、プリンタ1の底部112の空気を抽出し、気圧を利用してプリンタ1を印刷待ち面2に吸着させる。ここで、前記吸引力検出機構132は空気ポンピング機構131と電気的に接続され、プリンタ1の吸着力に対して検出するとともに、吸着力の大きさに応じて空気ポンピング機構131の空気吸入量を調節する。
【0026】
具体的には、プリンタ1がでこぼこした壁で動作することを一例として、プリンタ1が行進する過程で上下方向に移動すると、プリンタ1の底部112の空気量が増加したり減少したりすることができる。つまり、プリンタ1が受ける吸着力はこれによって変化する。吸着力が小さくなったとき、吸引力検出機構132は吸着力が減少されたという情報を空気ポンピング機構131に伝達して空気ポンピング機構131の空気吸入量を増加させて吸着力を向上させることができ、吸着力が大きくなったとき、吸引力検出機構132は吸着力が大きくなったという情報を空気ポンピング機構131に伝達して空気ポンピング機構131の空気吸入量を減少させて吸着力を減少させることができる。吸着力が小さい場合は、プリンタ1が動作する過程で落ちてしまう危険が存在し、吸着力が大きくなった場合は、プリンタ1と印刷待機面2との間に比較的に大きな摩擦力が発生する。したがって、吸引力検出機構132を利用して吸着力を調整することは、プリンタ1の使用の安全性と動作効率を向上させることができる。
【0027】
上記実施例において、前記空気入口1121は本体11の底部112に備えられて、空気ポンピング機構131と協力して、プリンタ1の底部112の空気を抽出する。ここで、前記空気入口1121は、配列して設置される複数のストリップ穴を含むことができ、配列されて設置されたストリップ穴は、プリンタ1の外部美観を向上させることだけでなく、空気入口1121が過度に大きいことによって多くの不純物が吸入されることを避けることができ、空気ポンピング機構131の動作安定性を向上させることができる。
【0028】
ただし、上記空気ポンピング機構131はタービンであることができ、空気の吸入機能を発揮できる他のデバイスであることもできる。本開示は、これに限定されない。空気ポンピング機構131がタービンである場合、プリンタ1の大きさに応じて、その大きさにマッチングされるタービンを選択して、プリンタ1の内部空間の利用率を向上させることができる。
<2、行進アセンブリ14>
【0029】
図1図2図3に示すように、様々なタイプの印刷待ち面2で行進できるように、上記行進アセンブリ14は、キャタピラ(caterpillar)、ロール等の各種機構であることができる。本開示は、これに限定されない。行進アセンブリ14がキャタピラである場合、上記の行進アセンブリ14は、少なくとも一つのキャタピラを含むことができ、キャタピラの広さとプリンタ1の底部112の広さがマッチングされ、キャタピラが運動して、プリンタ1の全体的移動させる。または、上記行進アセンブリ14は、2つのキャタピラを含むこともでき、2つのキャタピラはそれぞれ空気入口1121の両側に設置されて、キャタピラがプリンタ1の底部112の空間を過度に占めることを避けることができ、プリンタ1が移動する過程の中での安定性と円滑性を向上させることができる。
【0030】
ただし、上記キャタピラの材質はPE(polyethylene、ポリエチレン)、PP(Polypropylene、ポリプロピレン)などの柔軟な接着剤であることができる。柔軟な接着剤の材質のキャタピラはプリンタ1が行進する過程でぶつかることを軽減させることができるので、ぶつかることによって落下などの問題を回避することができ、プリンタ1が移動する運動安定性を向上させることができる。
<3、印刷アセンブリ12>
【0031】
図4に示された実施例において、前記印刷アセンブリ12は、メイン制御部材121、インク出力機構122及びインクカートリッジ123を含む。ここで、インク出力機構122とメイン制御部材121とが電気的に接続され、印刷待ちのグラフィックに基づいて、メイン制御部材121を利用してインク出力方式について制御する。インク出力機構122はインクカートリッジ123と連通して、インクカートリッジ123中のインクに対して導出処理を行う。上記インクカートリッジ123は、統合インクカートリッジ123であることができ、プリンタ1内に組み立てられて、インクパイプなどの複雑な構造がプリンタ1の移動の構造への干渉を避けることができる。
【0032】
上記実施例において、本体11の上部111には開口及び移動可能に開口に配置されるカバープレート1112が含まれ、本体11の内部には開口に対応する収納部113が備えられる。上記インクカートリッジ123は収納部113に組み立てられる。カバープレート1112を開いて、インクカートリッジ123を着脱したり交換することができ、カバープレート1112を閉じて、インクカートリッジ123を収納113内に包装することができる。したがって、インクカートリッジ123の着脱や交換の利便性を向上させることができる。
【0033】
また、インクの出力機構122が本体11の底部112のインク出口1122と連通して、インクがインク出口1122を介して印刷待ち面2に印刷することができる。ここで、前記底部112はエッジ領域を含み、インク出口1122はエッジ領域に備えられる。インク出口1122をエッジ領域に設置することにより、行進機構及び空気入口1121がインク出力動作にたいしての干渉を低減させ、印刷効率を向上させた。
【0034】
本開示は、プリンタ1システムを提供する。図5に示すように、上記プリンタ1システムは、外部制御装置3及び上記プリンタ1を含む。外部制御装置3は第1の関連モジュール31を含み、メイン制御部材121は第2の関連モジュールを含み、第1の関連モジュール31と第2の関連モジュールが関連して印刷データを送信することができる。これにより、プリンタ1システムの使い便利さとインテリジェンスを向上させることができる。
【0035】
上記プリンタ1は、空気ポンピング機構131を利用して、水平面、垂直面、斜面等の環境が複雑な印刷待ち面2に吸着され、本体11の底部112に備えられる行進機構と印刷アセンブリ12が配合されて、印刷待ち面2で計画経路21に沿って印刷することができる。したがって、上記の改善により、プリンタ1が印刷環境に適応する能力を向上させることができ、操作利便性とインテリジェンスを向上させることができる。
【0036】
上記実施例において、前記第1の関連モジュール31と第2の関連モジュールの間には、無線ネットワークによって管理されて、接続回路がプリンタ1の動作に影響を与えることを避けることができ、使い便利さを向上させることができる。具体的な動作の過程は次の通りである。プリンタ1の第2の関連モジュールと外部制御装置3の第1の関連モジュール31を無線ネットワークで接続して、設定グラフィック32の平面情報やグラフィック情報などは外部制御装置3によってプリンタ1のメイン制御部材121に伝達され、メイン制御部材121は、受けた設定グラフィックス32の情報に基づいて計画経路21を形成する。ユーザーは、プリンタ1をオンさせて、印刷待ち面2の開始点に配置し、プリンタ1は、印刷動作を開始して計画経路21に沿って平面でグラフィックを描く。プリンタ1には、メイン制御部材121と電気的に接続される通知モジュールが備えられることができ、プリンタ1が計画経路21に沿ってグラフィックスを描画した後、通知モジュールを介してユーザーに通知し、プリンタ1を取ることができる。
【0037】
ただし、上記外部制御装置3は、携帯電話、パソコンなどであることができ、本開示は、これに制限されない。
【0038】
当該分野の技術者が明細書を考慮して、開示された内容を実践した後、本開示の他の実施案を容易に考えることができる。本出願は、本開示の任意の変形、用途または適応性の変化をカバーし、これらの変形、用途または適応性の変化は、本開示の一般的な原理に応じて、本開示では開示されていない当該分野の公知常識や慣用技術手段を含んでいる。明細書及び実施例は例示的なものであり、本開示の真の範囲と精神は添付されている請求範囲で示す。
【0039】
理解すべきことは、本開示は、上記の内容及び図面に示された構造に限定されず、その範囲を逸脱しない限り、各種の変更及び変更を行うことができる。本開示の範囲は、添付されている特許請求の範囲のみによって限定される。
図1
図2
図3
図4
図5