【文献】
LG Electronics,Discussion on UE behavior in congestion control,3GPP TSG RAN WG1 Meeting #87 R1-1611741,2016年11月 5日,pp.1-4
【文献】
Ericsson,Congestion Control for Sidelink-based V2X,3GPP TSG-RAN WG2 #97 R2-1700929,2017年 2月 3日,pp.1-9
【文献】
Intel Corporation,Sidelink congestion control for V2X services,3GPP TSG RAN WG1 Meeting #87 R1-1611925,2016年11月 6日,pp.1-6
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記V2X送信信号のための前記パラメータの組合せに含まれる、1つまたは複数のパラメータが、前記UEにまたは前記V2X送信信号が送信されるワイヤレスネットワークに関連付けられた、1つまたは複数の動的因子に少なくとも一部基づいて決定される、請求項1に記載の方法。
前記V2X送信信号のための前記パラメータの組合せに含まれる、1つまたは複数のパラメータが、前記UEの1つまたは複数のアプリケーションに関連付けられたネットワークトラフィック要求に少なくとも一部基づいて決定される、請求項1に記載の方法。
前記V2X送信信号のための前記パラメータの組合せに含まれる、1つまたは複数のパラメータが、前記V2X送信信号が送信されることになるワイヤレスネットワークに関連付けられた輻輳レベルに少なくとも一部基づいて決定される、請求項1に記載の方法。
前記V2X送信信号のための前記パラメータの組合せに含まれる、1つまたは複数のパラメータが、前記V2X送信信号が送信されることになるキャリア周波数に少なくとも一部基づいて決定される、請求項1に記載の方法。
前記V2X送信信号のための前記パラメータの組合せに含まれる、1つまたは複数のパラメータが、前記V2X送信信号の優先度を少なくとも1つの他のV2X送信信号の優先度と比較することに少なくとも一部基づいて決定される、請求項1に記載の方法。
前記V2X送信信号のための前記パラメータの組合せに含まれる、1つまたは複数のパラメータが、前記UEの速度に少なくとも一部基づいて決定される、請求項1に記載の方法。
前記V2X送信信号のための前記パラメータの組合せに含まれる、1つまたは複数のパラメータが、前記UEのロケーションの地形に少なくとも一部基づいて決定される、請求項1に記載の方法。
前記V2X送信信号のための前記パラメータの組合せに含まれる、1つまたは複数のパラメータが、前記UEのロケーションに少なくとも一部基づいて決定される、請求項1に記載の方法。
前記V2X送信信号のための前記パラメータの組合せに含まれる、1つまたは複数のパラメータが、前記UEによって前記V2X送信信号のために使用されることが許可された前記RBの数の前記制限を受ける前記V2X送信信号の範囲を最大化するために決定される、請求項1に記載の方法。
前記V2X送信信号のための前記パラメータの組合せに含まれる、1つまたは複数のパラメータが、前記UEに関連付けられたデフォルトのMCS、または前記UEに関連付けられた前記V2X送信信号のためのデフォルトのパラメータの組合せに少なくとも一部基づいて決定される、請求項1に記載の方法。
前記複数のリソースブロック要件のうちのリソースブロック要件が、MCS、TBの数、RBの数、および再送信構成の特定の組合せを使用して、前記V2X送信信号を送信するために必要とされるリソースブロックの数を示す、請求項13に記載の方法。
しきい値時間量だけ待機した後、または前記UEによって前記V2X送信信号のために使用されることが許可された前記RBの数の前記制限に関連付けられた状態が変化したと決定した後、前記第2のMCSが決定される、請求項15に記載の方法。
前記V2X送信信号のための前記パラメータの組合せに含まれる、1つまたは複数のパラメータが、前記UEによって前記V2X送信信号のために使用されることが許可された前記RBの数の前記制限を受ける前記V2X送信信号の範囲を最大化するために決定される、請求項20に記載のUE。
しきい値時間量だけ待機した後、または前記UEによって前記V2X送信信号のために使用されることが許可された前記RBの数の前記制限に関連付けられた状態が変化したと決定した後、前記第2のMCSが決定される、請求項24に記載のUE。
【発明を実施するための形態】
【0014】
ビークル・ツー・エブリシング(V2X)ワイヤレス通信システムでは、UEは、基地局を媒介として使用することなしに、サイドリンク通信としても知られているデバイス間通信を使用して、直接通信し得る。場合によっては、UEは、送信モード4を使用して動作し得、その場合、リソース選択および/またはスケジューリングは、基地局ではなく、UEによって実行される。いくつかの態様では、UEは、1つまたは複数のサイドリンクチャネルを測定することによって、チャネル利用可能性を示すサイドリンク制御情報(SCI)を復号することによって、様々なサイドリンクチャネルに関連付けられたチャネルビジー率(CBR)を決定することによってなど、リソース選択および/またはスケジューリングを実行し得る。
【0015】
送信モード4では、UEは、サイドリンクグラントを生成し得、SCIにおいてサイドリンクグラントを送信し得る。サイドリンクグラントは、たとえば、次のV2X送信信号(たとえば、V2Xデータ送信)のために使用されるべき1つまたは複数のパラメータ(たとえば、送信パラメータ)を示し得、これらのパラメータは、次のV2X送信信号のために使用されるべき1つまたは複数のリソースブロック、次のV2X送信信号のために使用されるべき1つまたは複数のサブフレーム、次のV2X送信信号のために使用されるべき変調およびコーディング方式(MCS)などである。
【0016】
V2X通信システムでは、車両および車両に関連するUEの高モビリティ、異なる時刻および異なるロケーションにおける車両交通量の大幅な変動、車両が横断し得る多種多様な地形(たとえば、人口の密集した都市環境、起伏のある環境、平坦な環境など)などのために、V2X通信を搬送するために使用されるサイドリンクチャネルの状態が大幅に変動し、急速に変化することがある。さらに、V2X通信システムは、たとえば、自律車両に関連するミッションクリティカルな安全性の問題のために、高い信頼性が必要である。本明細書で説明するいくつかの技法および装置は、1つまたは複数の車両、サイドリンクチャネルなどに関連付けられた動的因子に少なくとも一部基づいて、V2X送信信号のためのパラメータを動的に決定することによって、V2X通信システムの性能を向上させる。
【0017】
本開示の様々な態様について、添付の図面を参照しながら以下でより十分に説明する。しかしながら、本開示は、多くの異なる形態で具現化され得るので、本開示全体にわたって提示される任意の特定の構造または機能に限定されるものと解釈されるべきではない。むしろ、これらの態様は、本開示が周到で完全になり、本開示の範囲を当業者に十分に伝えるように提供される。本明細書の教示に基づいて、本開示の範囲は、本開示の任意の他の態様とは無関係に実装されるにせよ、本開示の任意の他の態様と組み合わせて実装されるにせよ、本明細書で開示する本開示の任意の態様をカバーすることが意図されることを、当業者は諒解されたい。たとえば、本明細書に記載の任意の数の態様を使用して、装置が実装されてよく、または方法が実践されてよい。加えて、本開示の範囲は、本明細書に記載された本開示の様々な態様に加えて、またはそれらの態様以外に、他の構造、機能、または構造および機能を使用して実践されるそのような装置または方法をカバーすることが意図される。本明細書で開示する本開示のいかなる態様も、請求項の1つまたは複数の要素によって具現化され得ることを理解されたい。
【0018】
次に、様々な装置および技法を参照しながら、電気通信システムのいくつかの態様を提示する。これらの装置および技法について、以下の詳細な説明において説明し、様々なブロック、モジュール、構成要素、回路、ステップ、プロセス、アルゴリズムなど(「要素」と総称される)によって添付の図面に示す。これらの要素は、ハードウェア、ソフトウェア、またはそれらの組合せを使用して実装され得る。そのような要素がハードウェアとして実装されるか、ソフトウェアとして実装されるかは、特定の適用例および全体的なシステムに課される設計制約に依存する。
【0019】
本明細書では、3Gおよび/または4Gワイヤレス技術に一般的に関連する用語を使用して、態様について説明する場合があるが、本開示の態様は、NR技術を含む、5G以降など、他の世代ベースの通信システムにおいて適用され得ることに留意されたい。
【0020】
図1は、本開示の態様が実践され得るネットワーク100を示す図である。ネットワーク100は、LTEネットワーク、5GまたはNRネットワークなどであり得る。ワイヤレスネットワーク100は、いくつかのBS110(BS110a、BS110b、BS110c、およびBS110dとして図示される)、および他のネットワークエンティティを含んでよい。BSは、ユーザ機器(UE)と通信するエンティティであり、基地局、NR BS、ノードB、gNB、5GノードB(NB)、アクセスポイント、送信受信ポイント(TRP)などと呼ばれることもある。各BSは、特定の地理的エリアに通信カバレージを提供し得る。3GPPでは、「セル」という用語は、その用語が使用されるコンテキストに応じて、BSのカバレージエリア、および/またはこのカバレージエリアをサービスしているBSサブシステムを指すことがある。
【0021】
BSは、マクロセル、ピコセル、フェムトセル、および/または別のタイプのセルのための通信カバレージを提供し得る。マクロセルは、比較的大きい地理的エリア(たとえば、半径数キロメートル)をカバーし得、サービスに加入しているUEによる無制限アクセスを可能にし得る。ピコセルは、比較的小さい地理的エリアをカバーし得、サービスに加入しているUEによる無制限アクセスを可能にし得る。フェムトセルは、比較的小さい地理的エリア(たとえば、自宅)をカバーし得、フェムトセルとの関連付けを有するUE(たとえば、限定加入者グループ(CSG)の中のUE)による制限付きアクセスを可能にし得る。マクロセルのためのBSは、マクロBSと呼ばれることがある。ピコセルのためのBSは、ピコBSと呼ばれることがある。フェムトセルのためのBSは、フェムトBSまたはホームBSと呼ばれることがある。
図1に示す例では、BS110aは、マクロセル102aのためのマクロBSであってもよく、BS110bは、ピコセル102bのためのピコBSであってもよく、BS110cは、フェムトセル102cのためのフェムトBSであってもよい。BSは1つまたは複数(たとえば、3つ)のセルをサポートしてよい。「eNB」、「基地局」、「NR BS」、「gNB」、「TRP」、「AP」、「ノードB」、「5G NB」、および「セル」という用語は、本明細書で互換的に使用されることがある。
【0022】
いくつかの例では、セルは、必ずしも静止しているとは限らないことがあり、セルの地理的エリアは、モバイルBSのロケーションに従って移動することがある。いくつかの例では、BSは、任意の好適なトランスポートネットワークを使用して、直接物理接続、仮想ネットワークなどの、様々なタイプのバックホールインターフェースを通じて、アクセスネットワーク100の中で互いにかつ/または1つもしくは複数の他のBSもしくはネットワークノード(図示せず)に相互接続されてよい。
【0023】
ワイヤレスネットワーク100はまた、中継局を含み得る。中継局は、上流局(たとえば、BSまたはUE)からデータの送信を受信でき、そのデータの送信を下流局(たとえば、UEまたはBS)に送ることができるエンティティである。中継局はまた、他のUEに対する送信を中継することができるUEであり得る。
図1に示す例では、中継局110dは、BS110aとUE120dとの間の通信を容易にするために、マクロBS110aおよびUE120dと通信し得る。中継局は、中継BS、中継基地局、リレーなどと呼ばれることもある。
【0024】
ワイヤレスネットワーク100は、異なるタイプのBS、たとえば、マクロBS、ピコBS、フェムトBS、中継BSなどを含む、異種ネットワークであってよい。これらの異なるタイプのBSは、ワイヤレスネットワーク100において、異なる送信電力レベル、異なるカバレージエリア、および干渉に対する異なる影響を有し得る。たとえば、マクロBSは、高い送信電力レベル(たとえば、5〜40ワット)を有し得るが、ピコBS、フェムトBS、および中継BSは、より低い送信電力レベル(たとえば、0.1〜2ワット)を有し得る。
【0025】
ネットワークコントローラ130は、BSのセットに結合し得、これらのBSのための協調および制御を行い得る。ネットワークコントローラ130は、バックホールを経由してBSと通信し得る。BSはまた、たとえば、ワイヤレスまたはワイヤラインのバックホールを経由して直接または間接的に互いに通信し得る。
【0026】
UE120(たとえば、120a、120b、120c)は、ワイヤレスネットワーク100全体にわたって分散されてもよく、各UEは、固定またはモバイルであり得る。UEは、アクセス端末、端末、移動局、加入者ユニット、局などと呼ばれることもある。UEは、セルラーフォン(たとえば、スマートフォン)、携帯情報端末(PDA)、ワイヤレスモデム、ワイヤレス通信デバイス、ハンドヘルドデバイス、ラップトップコンピュータ、コードレス電話、ワイヤレスローカルループ(WLL)局、タブレット、カメラ、ゲームデバイス、ネットブック、スマートブック、ウルトラブック、医療デバイスもしくは医療機器、生体センサー/デバイス、ウェアラブルデバイス(スマートウォッチ、スマートクロージング、スマートグラス、スマートリストバンド、スマートジュエリー(たとえば、スマートリング、スマートブレスレット))、エンターテインメントデバイス(たとえば、音楽もしくはビデオデバイス、または衛星ラジオ)、車両構成要素もしくはセンサー、スマートメーター/センサー、産業用製造機器、全地球測位システムデバイス、または、ワイヤレスもしくはワイヤード媒体を介して通信するように構成される任意の他の好適なデバイスであり得る。
【0027】
いくつかのUEは、マシンタイプ通信(MTC)UEまたは発展型もしくは拡張マシンタイプ通信(eMTC)UEと見なされ得る。MTC UEおよびeMTC UEは、たとえば、基地局、別のデバイス(たとえば、リモートデバイス)、または何らかの他のエンティティと通信し得る、ロボット、ドローン、センサー、メーター、モニタ、ロケーションタグなどのリモートデバイスなどを含む。ワイヤレスノードは、たとえば、ワイヤード通信リンクまたはワイヤレス通信リンクを介して、ネットワーク(たとえば、インターネットもしくはセルラーネットワークなどのワイドエリアネットワーク)のための、またはネットワークへの接続性を提供し得る。いくつかのUEは、モノのインターネット(IoT)デバイスと見なされ得、かつ/または、NB-IoT(狭帯域モノのインターネット)デバイスとして実装され得る。いくつかのUEは、顧客構内機器(CPE)と見なされ得る。UE120は、プロセッサ構成要素、メモリ構成要素など、UE120の構成要素を格納するハウジング内に含まれてよい。
【0028】
一般に、任意の数のワイヤレスネットワークが、所与の地理的エリアの中に展開され得る。各ワイヤレスネットワークは、特定のRATをサポートし得、1つまたは複数の周波数上で動作し得る。RATは、無線技術、エアインターフェースなどと呼ばれることもある。周波数は、キャリア、周波数チャネルなどと呼ばれることもある。各周波数は、異なるRATのワイヤレスネットワーク間の干渉を回避するために、所与の地理的エリアにおいて単一のRATをサポートし得る。場合によっては、NRまたは5G RATネットワークが展開され得る。
【0029】
いくつかの態様では、2つ以上のUE120(たとえば、UE120aおよびUE120eとして図示される)が、(たとえば、互いに通信するための媒介として基地局110を使用することなしに)1つまたは複数のサイドリンクチャネルを使用して、直接通信し得る。たとえば、UE120は、ビークル間(V2V)プロトコル、ビークル・ツー・インフラストラクチャ(V2I:vehicle-to-infrastructure)プロトコルなどを含み得る、ビークル・ツー・エブリシング(V2X)プロトコルを使用して通信し得る。この場合、UE120は、スケジューリング動作、リソース選択動作、および/または本明細書の他の箇所で基地局110によって実行されるものとして説明する他の動作を実行し得る。いくつかの態様では、UE120は、送信モード3において動作し得、その場合、リソース選択および/またはスケジューリングは、基地局110によって実行される。いくつかの態様では、UE120は、送信モード4において動作し得、その場合、リソース選択および/またはスケジューリングは、UE120によって実行される。サイドリンク通信およびV2X通信に関する追加の詳細については、
図3に関して以下で説明する。
【0030】
図1に示すように、UE120は、通信マネージャ140を含み得る。本明細書の他の箇所でより詳細に説明するように、通信マネージャ140は、UE120によってV2X送信信号のために使用されることが許可されたリソースブロック(RB)の数の制限を決定し得、制限に少なくとも一部基づいて、V2X送信信号のための1つまたは複数のパラメータを決定し得、1つまたは複数のパラメータに少なくとも一部基づいて、V2X送信信号を送信し得る、などとなる。追加または代替として、通信マネージャ140は、本明細書で説明する1つまたは複数の他の動作を実行し得る。
【0031】
上記のように、
図1は単に一例として与えられている。他の例が可能であり、
図1に関して説明したものとは異なり得る。
【0032】
図2は、
図1の基地局の1つであり得る基地局110、および
図1のUEの1つであり得るUE120の設計のブロック図を示す。基地局110はT個のアンテナ234a〜234tを備えてもよく、UE120はR個のアンテナ252a〜252rを備えてもよく、ただし、一般にT≧1およびR≧1である。
【0033】
基地局110において、送信プロセッサ220は、1つまたは複数のUEのためのデータをデータソース212から受信し、UEから受信されたチャネル品質インジケータ(CQI)に少なくとも一部基づいて、UEごとに1つまたは複数の変調およびコーディング方式(MCS)を選択し、UEのために選択されたMCSに少なくとも一部基づいて、UEごとにデータを処理(たとえば、符号化および変調)し、すべてのUEのためのデータシンボルを提供し得る。送信プロセッサ220はまた、(たとえば、半静的リソース区分情報(SRPI:semi-static resource partitioning information)などのための)システム情報、および制御情報(たとえば、CQI要求、グラント、上位レイヤシグナリングなど)を処理し、オーバーヘッドシンボルおよび制御シンボルを提供し得る。送信プロセッサ220はまた、基準信号(たとえば、セル固有基準信号(CRS:cell-specific reference signal))および同期信号(たとえば、1次同期信号(PSS:primary synchronization signal)および2次同期信号(SSS:secondary synchronization signal))のための基準シンボルを生成してもよい。送信(TX)多入力多出力(MIMO)プロセッサ230は、適用可能な場合、データシンボル、制御シンボル、オーバーヘッドシンボル、および/または基準シンボルに対して空間処理(たとえば、プリコーディング)を実行し得、T個の出力シンボルストリームをT個の変調器(MOD)232a〜232tに提供し得る。各変調器232は、それぞれの出力シンボルストリームを(たとえば、OFDM用などに)処理して、出力サンプルストリームを取得し得る。各変調器232は、出力サンプルストリームをさらに処理(たとえば、アナログに変換、増幅、フィルタ処理、およびアップコンバート)して、ダウンリンク信号を取得し得る。変調器232a〜232tからのT個のダウンリンク信号は、それぞれ、T個のアンテナ234a〜234tを介して送信され得る。以下でより詳細に説明するいくつかの態様によれば、同期信号は、追加情報を伝達するために、位置符号化を用いて生成され得る。
【0034】
UE120において、アンテナ252a〜252rは、基地局110および/または他の基地局からダウンリンク信号を受信し得、それぞれ、受信信号を復調器(DEMOD)254a〜254rに提供し得る。各復調器254は、受信信号を調整(たとえば、フィルタ処理、増幅、ダウンコンバート、およびデジタル化)して、入力サンプルを取得し得る。各復調器254は、入力サンプルを(たとえば、OFDM用などに)さらに処理して、受信シンボルを取得し得る。MIMO検出器256は、すべてのR個の復調器254a〜254rから受信シンボルを取得し、適用可能な場合、受信シンボルに対してMIMO検出を実行し、検出されたシンボルを提供し得る。受信プロセッサ258は、検出されたシンボルを処理(たとえば、復調および復号)し、UE120のための復号データをデータシンク260に提供し、復号された制御情報およびシステム情報をコントローラ/プロセッサ280に提供し得る。チャネルプロセッサは、基準信号受信電力(RSRP:reference signal received power)、受信信号強度インジケータ(RSSI:received signal strength indicator)、基準信号受信品質(RSRQ:reference signal received quality)、チャネル品質インジケータ(CQI)などを決定し得る。
【0035】
アップリンク上では、UE120において、送信プロセッサ264は、データソース262からのデータ、およびコントローラ/プロセッサ280からの(たとえば、RSRP、RSSI、RSRQ、CQIなどを備える報告用の)制御情報を受信し、処理してもよい。送信プロセッサ264はまた、1つまたは複数の基準信号用の基準シンボルを生成し得る。送信プロセッサ264からのシンボルは、適用可能な場合、TX MIMOプロセッサ266によってプリコーディングされ、変調器254a〜254rによって(たとえば、DFT-s-OFDM用、CP-OFDM用などに)さらに処理され、基地局110に送信され得る。基地局110において、UE120および他のUEからのアップリンク信号は、アンテナ234によって受信され、復調器232によって処理され、適用可能な場合、MIMO検出器236によって検出され、受信プロセッサ238によってさらに処理されて、UE120によって送られた復号されたデータおよび制御情報を取得し得る。受信プロセッサ238は、復号されたデータをデータシンク239に提供し、復号された制御情報をコントローラ/プロセッサ240に提供し得る。基地局110は、通信ユニット244を含み、通信ユニット244を介してネットワークコントローラ130と通信し得る。ネットワークコントローラ130は、通信ユニット294と、コントローラ/プロセッサ290と、メモリ292とを含み得る。
【0036】
図2は、完全のために、基地局110、UE120、およびネットワークコントローラ130の構成要素を示しているが、いくつかの態様では、2つ以上のUE120が、(たとえば、媒介として基地局110と通信することなしに)サイドリンクを介して、互いに直接通信し得る。この場合、UE120の1つまたは複数の構成要素は、(たとえば、スケジューリング、リソース選択などのために)基地局110の1つまたは複数の構成要素によって実行されるものとして本明細書で説明する、1つまたは複数の動作または機能を実行し得る。直接のUE間通信に関する追加の詳細については、
図3に関して以下で説明する。
【0037】
いくつかの態様では、UE120の1つまたは複数の構成要素は、ハウジング内に含まれてよい。UE120のコントローラ/プロセッサ280、および/または
図2の任意の他の構成要素は、本明細書の他の箇所でより詳細に説明するV2X送信信号のための自律的リソース選択に関連する1つまたは複数の技法を実行し得る。たとえば、UE120のコントローラ/プロセッサ280、および/または
図2の任意の他の構成要素は、たとえば、
図6のプロセス600および/または本明細書で説明する他のプロセスの動作を実行または指示し得る。メモリ242および282は、それぞれ、基地局110およびUE120のためのデータおよびプログラムコードを記憶し得る。スケジューラ246は、ダウンリンクおよび/またはアップリンク上でのデータ送信のためにUEをスケジュールし得る。
【0038】
いくつかの態様では、UE120は、UE120によってV2X送信信号のために使用されることが許可されたリソースブロック(RB)の数の制限を決定するための手段、制限に少なくとも一部基づいて、V2X送信信号のための1つまたは複数のパラメータを決定するための手段、1つまたは複数のパラメータに少なくとも一部基づいて、V2X送信信号を送信するための手段などを含み得る。追加または代替として、UE120は、本明細書で説明する1つまたは複数の他の動作を実行するための手段を含み得る。いくつかの態様では、そのような手段は、通信マネージャ140を含み得る。追加または代替として、そのような手段は、
図2に関して説明するUE120の1つまたは複数の構成要素を含み得る。
【0039】
上記のように、
図2は単に一例として与えられている。他の例が可能であり、
図2に関して説明したものとは異なり得る。
【0040】
図3は、本開示のいくつかの態様による、サイドリンクを介したV2X通信の一例300を概念的に示すブロック図である。
【0041】
図3に示すように、第1のUE305-1は、1つまたは複数のサイドリンクチャネル310を介したデバイス間(D2D)通信を使用して、第2のUE305-2(および、1つまたは複数の他のUE305)と通信し得る。いくつかの態様では、UE305は、UE120など、本明細書の他の箇所で説明する1つまたは複数の他のUEに対応し得る。いくつかの態様では、サイドリンクチャネル310は、PC5インターフェースを使用し得、かつ/または高周波数帯域(たとえば、5.9GHz帯域)において動作し得る。追加または代替として、UE305は、グローバルナビゲーション衛星システム(GNSS)タイミングを使用して、送信時間間隔(たとえば、フレーム、サブフレーム、スロットなど)のタイミングを同期させ得る。UE305は、サイドリンクチャネル310を使用して、V2X通信を送信し得る。
【0042】
いくつかの態様では、V2X送信信号は、1対多のブロードキャストおよび/またはマルチキャスト送信であり得る。いくつかの態様では、V2X送信信号は、肯定応答(ACK)または否定応答(NACK)フィードバックなど、受信デバイスからのいかなる物理レイヤフィードバックをも必要としないことがある。いくつかの態様では、V2X送信信号は、再送信なしに構成され得る。いくつかの態様では、V2X送信信号は、(たとえば、ACK/NACKフィードバックなしに)常時発生する少数の再送信(たとえば、1回の再送信)とともに構成され得る。
【0043】
図3にさらに示すように、サイドリンクチャネル310は、物理サイドリンク制御チャネル(PSCCH)315と、物理サイドリンク共有チャネル(PSSCH)320とを含み得る。PSCCH315は、基地局110との通信のために使用される物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)および/または物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)と同様に、制御情報を通信するために使用され得る。PSSCH320は、基地局110との通信のために使用される物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)および/または物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)と同様に、データを通信するために使用され得る。たとえば、PSCCH315は、サイドリンク制御情報(SCI)325を搬送し得、サイドリンク制御情報(SCI)325は、1つまたは複数のリソース(たとえば、時間および/または周波数リソース)など、サイドリンク通信のために使用される様々な制御情報を示し得、その場合、データを含むトランスポートブロック(TB)330は、PSSCH320上で搬送される。TB330は、基本安全メッセージ(BSM:basic safety message)、交通情報メッセージ(TIM:traffic information message)、信号位相および時間(SPAT:signal phase and time)メッセージ、地理的道路情報を伝達するためのMAPメッセージ、協調認識メッセージ(CAM:cooperative awareness message)、分散環境通知メッセージ(DENM:distributed environment notification message)、車内情報(IVI:in-vehicle information)メッセージなど、V2Xデータを含み得る。
【0044】
いくつかの態様では、サイドリンクチャネル310は、リソースプールを使用し得る。たとえば、(たとえば、SCI325中に含まれる)スケジューリング割当てが、時間にわたって特定のリソースブロック(RB)を使用して、サブチャネルにおいて送信され得る。いくつかの態様では、スケジューリング割当てに関連付けられた(たとえば、PSSCH320上の)データ送信は、(たとえば、周波数分割多重化を使用して)スケジューリング割当てと同じサブフレームにおいて隣接するRBを占有し得る。いくつかの態様では、スケジューリング割当ておよび関連付けられたデータ送信は、隣接するRB上で送信されない。
【0045】
いくつかの態様では、UE305は、送信モード4を使用して動作し得、その場合、リソース選択および/またはスケジューリングは、(たとえば、基地局110ではなく)UE305によって実行される。いくつかの態様では、UE305は、送信のためのチャネル利用可能性を送ることによって、リソース選択および/またはスケジューリングを実行し得る。たとえば、UE305は、様々なサイドリンクチャネルに関連付けられた受信信号強度インジケータ(RSSI)パラメータ(たとえば、サイドリンクRSSI(S-RSSI)パラメータ)を測定し得、様々なサイドリンクチャネルに関連付けられた基準信号受信電力(RSRP)パラメータ(たとえば、PSSCH-RSRPパラメータ)を測定し得、様々なサイドリンクチャネルに関連付けられた基準信号受信品質(RSRQ)パラメータ(たとえば、PSSCH-RSRQパラメータ)を測定し得るなどとなり、測定に少なくとも一部基づいて、V2X通信の送信のためのチャネルを選択し得る。
【0046】
追加または代替として、UE305は、占有されたリソース、チャネルパラメータなどを示し得る、PSCCH315において受信されたSCI325を使用して、リソース選択および/またはスケジューリングを実行し得る。追加または代替として、UE305は、(たとえば、UE305が特定のサブフレームのセットのために使用することができるリソースブロックの最大数を示すことによって)レート制御のために使用され得る、様々なサイドリンクチャネルに関連付けられたチャネルビジー率(CBR)を決定することによって、リソース選択および/またはスケジューリングを実行し得る。
【0047】
送信モード4では、UE305は、サイドリンクグラントを生成し得、SCI325においてグラントを送信し得る。サイドリンクグラントは、たとえば、(たとえば、TB330のための)PSSCH320上の次のV2X送信信号のために使用されるべき1つまたは複数のリソースブロック、次のV2X送信信号のために使用されるべき1つまたは複数のサブフレーム、次のV2X送信信号のために使用されるべき変調およびコーディング方式(MCS)など、次のV2X送信信号のために使用されるべき1つまたは複数のパラメータ(たとえば、送信パラメータ)を示し得る。いくつかの態様では、UE305は、V2X送信信号(たとえば、安全メッセージなどの周期的なV2Xメッセージ)の周期性など、半永続的スケジューリング(SPS)のための1つまたは複数のパラメータを示す、サイドリンクグラントを生成し得る。追加または代替として、UE305は、オンデマンドV2Xメッセージのためなど、イベント駆動型スケジューリングのためのサイドリンクグラントを生成し得る。
【0048】
V2X通信システムでは、車両および車両に関連するUEの高モビリティ、異なる時刻および異なるロケーションにおける車両交通量の大幅な変動、車両が横断し得る多種多様な地形(たとえば、人口の密集した都市環境、起伏のある環境、平坦な環境など)などのために、V2X通信を搬送するために使用されるサイドリンクチャネル310の状態が大幅に変動し、急速に変化することがある。さらに、V2X通信システムは、たとえば、自律車両に関連するミッションクリティカルな安全性の問題のために、高い信頼性が必要である。本明細書で説明するいくつかの技法および装置は、1つまたは複数の車両、サイドリンクチャネル310などに関連付けられた動的因子に少なくとも一部基づいて、V2X送信信号のためのパラメータを動的に決定することによって、V2X通信システムの性能を向上させる。
【0049】
上記のように、
図3は単に一例として与えられている。他の例が可能であり、
図3に関して説明したものとは異なり得る。
【0050】
図4は、本開示の様々な態様による、V2X送信信号のための自律的リソース選択の一例400を示す図である。
【0051】
図4に示すように、第1のUE405-1は、1つまたは複数のサイドリンクチャネル410を介して、第2のUE405-2(および、1つまたは複数の他のUE405)と通信し得る。いくつかの態様では、UE405は、UE120、UE305など、本明細書の他の箇所で説明する1つまたは複数の他のUEに対応し得る。いくつかの態様では、サイドリンクチャネル410は、サイドリンクチャネル310など、本明細書の他の箇所で説明する1つまたは複数のサイドリンクチャネルに対応し得る。いくつかの態様では、UE405は、車両415に関連付けられ得る(たとえば、車両415に統合され得る、車両415内または車両415上に位置し得るなど)。車両415は、自律車両、半自律車両、非自律車両などを含み得る。
図4における両方のUE405は、車両415に関連付けられるものとして示されているが、いくつかの態様では、UE405のうちの1つまたは複数は、車両415に関連付けられないことがある。たとえば、UE405は、交通信号、レーン信号、センサー、交通コントローラシステムなど、インフラストラクチャ(たとえば、交通インフラストラクチャ)に関連付けられ得る。
【0052】
参照番号420によって示すように、第1のUE405-1は、第1のUE405-1によってV2X送信信号のために使用されることが許可されたリソースブロック(RB)の数の制限を決定し得る。いくつかの態様では、第1のUE405-1は、(たとえば、S-RSSI、PSSCH-RSRPなどのための)1つまたは複数のサイドリンクチャネルの測定、1つまたは複数のサイドリンクチャネルに関連付けられたSCIの受信などに少なくとも一部基づいて決定され得る、1つまたは複数のサイドリンクチャネルの輻輳レベルに少なくとも一部基づいて、制限を決定し得る。たとえば、第1のUE405-1は、リソース選択が第1のUE405-1のためにトリガされる時間nに関連する、サイドリンクチャネルのためのチャネルビジー率(CBR)(たとえば、CBR(n-100, n-1)、ただし、n-100は、時間期間の開始を示し、n-1は、時間期間の終了を示す)を決定し得、CBRに少なくとも一部基づいて、時間nにおける第1のUE405-1による使用のために可能にされたRBの最大数を決定し得る。追加または代替として、第1のUE405-1は、時間nに関連する、第1のUE405-1による使用のために可能にされたRBの最大数(たとえば、CR
limit(n))を決定すること、および、時間nに関連する、第1のUE405-1によってすでに使用またはスケジュールされたRBの数(たとえば、CR(n-a, n+b)、ただし、n-aは、時間期間の開始を示し、n+bは、時間期間の終了を示す)を減算することによって、RBの数の制限を決定し得る。
【0053】
参照番号425によって示すように、第1のUE405-1は、RBの数の制限に少なくとも一部基づいて、V2X送信信号のための1つまたは複数のパラメータを決定し得る。いくつかの態様では、1つまたは複数のパラメータは、1つまたは複数の送信パラメータ、および/あるいは1つまたは複数のV2X送信信号パラメータと呼ばれることがある。図示のように、1つまたは複数のパラメータは、V2X送信信号のための変調およびコーディング方式(MCS)、V2X送信信号のためのトランスポートブロック(TB)の数、V2X送信信号のためのTB当たりのRBの数、V2X送信信号のための再送信構成などを含み得る。いくつかの態様では、第1のUE405-1は、V2X送信信号のためのRBの数がRBの数の制限を超えないように、1つまたは複数のパラメータを決定し得る。
【0054】
一例では、第1のUE405-1が、V2X送信信号のためにより低いインデックス値を有するMCSを選択する(たとえば、シンボルごとにより少ないビットを許可する)場合、そのV2X送信信号は、同じV2X送信信号がより高いインデックス値を有するMCSを使用する(たとえば、シンボルごとにより多いビットを許可する)ことになった場合よりも多くのTBおよび対応するRBを必要とすることになる。しかしながら、V2X送信信号のためにより低いインデックス値を有するMCSを使用することで、V2X送信信号の範囲が増大し得、かつ/または、より高いインデックス値を有するMCSの使用と比較して、V2X送信信号の信頼性が向上し得る。したがって、いくつかの態様では、RBの数の制限が比較的高い(たとえば、しきい値以上である)場合、第1のUE405-1は、より低いインデックス値を有するMCSを選択し得、RBの数の制限が比較的低い(たとえば、しきい値以下である)場合、第1のUE405-1は、より高いインデックス値を有するMCSを選択し得る。いくつかの態様では、第1のUE405-1は、複数の異なるMCSインデックス値から選択し得、異なるMCSインデックス値が、RBの数の制限のための異なるしきい値に関連付けられ得る。
【0055】
別の例として、第1のUE405-1が、V2X送信信号のための再送信を有効化するように再送信構成を構成する場合、そのV2X送信信号は、第1のUE405-1が同じV2X送信信号のための再送信を無効化するように再送信構成を構成することになった場合よりも多くのTBおよび対応するRBを必要とすることになる。しかしながら、V2X送信信号のための再送信を有効化することで、V2X送信信号の範囲が増大し得、かつ/または、V2X送信信号のための再送信の無効化と比較して、V2X送信信号の信頼性が向上し得る。したがって、いくつかの態様では、RBの数の制限が比較的高い(たとえば、しきい値以上である)場合、第1のUE405-1は、再送信を有効化し得、RBの数の制限が比較的低い(たとえば、しきい値以下である)場合、第1のUE405-1は、再送信を無効化し得る。いくつかの態様では、第1のUE405-1は、複数の異なる再送信の品質(たとえば、1回の再送信、2回の再送信など)から選択し得、異なる再送信の品質が、RBの数の制限のための異なるしきい値に関連付けられ得る。
【0056】
いくつかの態様では、第1のUE405-1は、
図5に関して以下でより詳細に説明するように、RBの数の制限を受けるV2X送信信号のための範囲(たとえば、V2X送信信号および対応する再送信によってカバーされ得る距離)を増大または最大化するために、1つまたは複数のパラメータを選択し得る。このようにして、第1のUE405-1は、V2X送信信号のために許可されたRBの数の制限に従って動作しながら、信頼性を向上させることができ、安全性を高めることができ、V2X送信信号の受信の成功の可能性を上げることなどができる。
【0057】
V2X通信システムでは、サイドリンクチャネル状態が、異なる時間に、異なる地理的ロケーションにおいて、異なる周波数上などで、大幅に変動し得る。したがって、第1のUE405-1は、V2X送信信号がスケジュールされる時間に存在する状態に少なくとも一部基づいて、V2X送信信号のための1つまたは複数のパラメータを動的に決定し得る。いくつかの態様では、第1のUE405-1は、第1のUE405-1および/または第1のUE405-1に関連付けられた車両に関連付けられた動的因子(たとえば、第1のUE405-1の1つまたは複数のアプリケーションに関連付けられたネットワークトラフィック要求、第1のUE405-1のスピードまたは速度、第1のUE405-1のロケーション、ロケーションの地形など)に少なくとも一部基づいて、1つまたは複数の送信パラメータを決定し得る。追加または代替として、第1のUE405-1は、V2X送信信号が送信されることになるワイヤレスネットワークに関連付けられた動的因子(たとえば、ワイヤレスネットワークに関連付けられた輻輳レベル、V2X送信信号が送信されることになるキャリア周波数、ワイヤレスネットワーク上のV2X送信信号の優先度など)に少なくとも一部基づいて、1つまたは複数の送信パラメータを決定し得る。このようにして、第1のUE405-1は、変化する状態下で、V2Xメッセージの送信を改善または最適化することができる。
【0058】
いくつかの態様では、第1のUE405-1は、V2X送信信号を搬送するための1つまたは複数の周波数を選択することが可能であり得、選択された1つまたは複数の周波数に少なくとも一部基づいて、1つまたは複数のパラメータを決定し得る。たとえば、V2X送信信号の範囲は、V2X送信信号を送信するために使用される周波数に依存し得る(たとえば、より低い周波数はより高い範囲を有し得、より高い周波数はより低い範囲を有し得る)。いくつかの態様では、第1のUE405-1は、(たとえば、より高い周波数よりもより低い周波数を優先させることによって)周波数に関連付けられた推定範囲に少なくとも一部基づいて、V2X送信信号のための周波数を選択し得る。
【0059】
追加または代替として、第1のUE405-1は、選択された1つまたは複数の周波数に少なくとも一部基づいて、1つまたは複数のV2X送信信号パラメータを決定し得る。たとえば、異なる周波数は、異なるCBR値に関連付けられ得、したがって、第1のUE405-1によって使用するために許可された異なるRBの数の制限に関連付けられ得る。追加または代替として、異なる送信パラメータの組合せは、異なる周波数における異なる性能を生じ得、第1のUE405-1は、1つまたは複数の送信パラメータを決定するとき、これを因子として使用し得る。
【0060】
いくつかの態様では、第1のUE405-1は、第1のUE405-1の1つまたは複数のアプリケーションに関連付けられたネットワークトラフィック要求に少なくとも一部基づいて、1つまたは複数の送信パラメータを決定し得る。たとえば、第1のUE405-1が、比較的高いネットワークトラフィック要求を有する(たとえば、要求されたV2X送信信号の数がしきい値以上である)場合、第1のUE405-1は、V2X送信信号ごとにより少数のRBを使用し得る。逆に、第1のUE405-1が、比較的低いネットワークトラフィック要求を有する(たとえば、要求されたV2X送信信号の数がしきい値以下である)場合、第1のUE405-1は、V2X送信信号ごとにより多数のRBを使用し得る。第1のUE405-1は、より高いMCSインデックスを使用することによって、再送信を無効化すること、もしくはより少数の再送信を構成することによって、より少数のTBを使用することによって、および/またはより少数のTB当たりのRBを使用することによって、V2X送信信号ごとにより少数のRBを構成し得る。逆に、第1のUE405-1は、より低いMCSインデックスを使用することによって、再送信を有効化すること、もしくはより多数の再送信を構成することによって、より多数のTBを使用することによって、および/またはより多数のTB当たりのRBを使用することによって、V2X送信信号ごとにより多数のRBを構成し得る。
【0061】
追加または代替として、第1のUE405-1は、V2X送信信号が送信されることになるワイヤレスネットワークに関連付けられた輻輳レベル(たとえば、V2X送信信号が送信されることになるサイドリンクチャネル410および/または1つもしくは複数の周波数の輻輳レベル)に少なくとも一部基づいて、1つまたは複数の送信パラメータを決定し得る。たとえば、ワイヤレスネットワークが、比較的高い輻輳レベルを有する場合、第1のUE405-1は、V2X送信信号ごとにより少数のRBを使用し得る。逆に、ワイヤレスネットワークが、比較的低い輻輳レベルを有する場合、第1のUE405-1は、V2X送信信号ごとにより多数のRBを使用し得る。いくつかの態様では、第1のUE405-1は、CBR、リソース制限(たとえば、レート制御パラメータ、電力制御パラメータ、輻輳制御パラメータなど)、ワイヤレスネットワークの測定パラメータ(たとえば、エネルギーレベル)などに少なくとも一部基づいて、輻輳レベルを決定し得る。
【0062】
追加または代替として、第1のUE405-1は、V2X送信信号の優先度に少なくとも一部基づいて、1つまたは複数のパラメータを決定し得る。たとえば、第1のUE405-1は、高い優先度のパケットのためにより高い送信範囲を生じる1つまたは複数のパラメータを選択し得、低い優先度のパケットのためにより低い送信範囲を生じる1つまたは複数のパラメータを選択し得る。
【0063】
追加または代替として、第1のUE405-1は、第1のUE405-1に関連付けられた車両415の速度に対応し得る、第1のUE405-1の速度(たとえば、V2X送信信号をスケジュールする時間における速度)に少なくとも一部基づいて、1つまたは複数のパラメータを決定し得る。いくつかの態様では、復調は、ドップラーシフトのために、高速で困難になり得る。したがって、第1のUE405-1は、第1のUE405-1が高い速度(たとえば、しきい値速度以上)で走行中であるとき、V2X送信信号のためにより低いMCSインデックスを選択し得る。逆に、第1のUE405-1は、第1のUE405-1が低い速度(たとえば、しきい値速度以下)で走行中であるとき、V2X送信信号のためにより高いMCSインデックスを選択し得る。いくつかの態様では、第1のUE405-1は、複数の異なるMCSインデックス値から選択し得、異なるMCSインデックス値が、第1のUE405-1の速度のための異なるしきい値に関連付けられ得る。
【0064】
追加または代替として、第1のUE405-1は、第1のUE405-1のロケーションに関連付けられた地形に少なくとも一部基づいて、1つまたは複数のパラメータを決定し得る。たとえば、異なるパラメータの組合せは、異なる地形における異なる性能を生じ得、第1のUE405-1は、別のパラメータの組合せと比較して、よりよい性能(たとえば、増大した範囲)を提供するパラメータの組合せを選択し得る。いくつかの態様では、第1のUE405-1および/または第1のUE405-1に関連付けられた車両は、(たとえば、LIDARなどを使用して)地形を検出し得る。
【0065】
追加または代替として、第1のUE405-1は、第1のUE405-1のロケーションに少なくとも一部基づいて、1つまたは複数のパラメータを決定し得る。いくつかの態様では、異なるパラメータの組合せの性能が、異なるロケーションにおいて(たとえば、1つまたは複数のUE405によって)経時的に測定され得、かつ/あるいは1つまたは複数のUE405に示され得る。いくつかの態様では、UE405は、ロケーションにおけるそれらのパラメータの性能履歴に少なくとも一部基づいて、そのロケーションにおいて使用されるべき1つまたは複数のパラメータを示す情報を記憶し得る。
【0066】
追加または代替として、第1のUE405-1は、V2X送信信号のビット数(たとえば、V2X送信信号のために必要とされるRBの数に強い影響を与える)、V2X送信信号の送信のためのデッドライン(たとえば、チャネル状態が改善されるまで待機し、より大きい範囲で送信するか否か、より短い範囲でより早期に送信するか否かなどの決定に強い影響を与え得る)、V2X送信信号に関連付けられた半永続的なスケジューリング周期(たとえば、周期的なV2X送信信号のためのRBを決定するために使用され得る)などに少なくとも一部基づいて、1つまたは複数のパラメータを決定し得る。
【0067】
参照番号430によって示すように、第1のUE405-1は、1つまたは複数のパラメータに少なくとも一部基づいて、(たとえば、第2のUE405-2、および/または1つもしくは複数の他のUE405に)V2X送信信号を送信し得る。たとえば、第1のUE405-1は、選択されたMCSを使用して、V2X送信信号を変調および/または符号化し得、選択されたTBの数を使用して、V2X送信信号を送信し得、選択されたTB当たりのRBの数を使用して、V2X送信信号を送信し得、選択された再送信構成に従って、V2X送信信号を再送信するか、またはV2X送信信号の再送信を防止し得、選択されたキャリア周波数上でV2X送信信号を送信し得るなどとなる。上記の送信パラメータを決定するとき、動的因子を考慮に入れることによって、第1のUE405-1は、V2X送信信号に対する制約を受けるV2X送信信号の性能(たとえば、送信範囲)を改善し得る。たとえば、場合によっては、第1のUE405-1は、V2X送信信号をドロップするのではなく、高いインデックスを有するMCSを使用して、V2X送信信号を送信し得る。
【0068】
上記のように、
図4は単に一例として与えられている。他の例が可能であり、
図4に関して説明したものとは異なり得る。
【0069】
図5は、本開示の様々な態様による、V2X送信信号のための自律的リソース選択の一例500を示す図である。
【0070】
図5に示すように、第1のUE505-1は、1つまたは複数のサイドリンクチャネル510を介して、第2のUE505-2(および、1つまたは複数の他のUE505)と通信し得る。いくつかの態様では、UE505は、UE120、UE305、UE405など、本明細書の他の箇所で説明する1つまたは複数の他のUEに対応し得る。いくつかの態様では、サイドリンクチャネル510は、サイドリンクチャネル310、サイドリンクチャネル410など、本明細書の他の箇所で説明する1つまたは複数のサイドリンクチャネルに対応し得る。いくつかの態様では、UE505は、
図4に関して上記で説明したように、車両および/またはインフラストラクチャに関連付けられ得る。
【0071】
参照番号515によって示すように、第1のUE505-1は、
図4に関して上記で説明したように、第1のUE505-1によってV2X送信信号のために使用されることが許可されたRBの数の制限を決定し得る。
【0072】
参照番号520によって示すように、第1のUE505-1は、V2X送信信号のために潜在的に使用されるべき複数のパラメータの組合せを決定し得る。2つの異なる組合せは、異なるMCS、異なるTBの数、異なるTB当たりのRBの数、異なる再送信構成(たとえば、無効化される、有効化される、1回の再送信で有効化される、2回の再送信で有効化されるなど)、異なるキャリア周波数など、2つの異なる組合せの間で異なる少なくとも1つのパラメータを含み得る。
【0073】
いくつかの態様では、第1のUE505-1は、V2X送信信号の再送信を無効化し得、再送信が無効化されているRBの数の制限を満たす、最低のMCS値(たとえば、最低のMCSインデックス)を選択し、それによって、RBの数の制限を受けるV2X送信信号の範囲を改善または最大化し得る。一例では、第1のUE505-1は、1のMCSインデックス(たとえば、より低いデータレートおよびより少ないシンボルごとのビットを有する、より低いインデックス)と、9TBと、{X
1, ..., X
9}として示されるTB当たりのRBのセットと、再送信を無効化する再送信構成とを含む、第1のパラメータのセット525を決定し得る。いくつかの態様では、第1のUE505-1は、第1のUE505-1によって使用されるべきデフォルトまたは最小のMCS値を下回らない、最低のMCS値を選択し得る。
【0074】
いくつかの態様では、第1のUE505-1は、V2X送信信号の再送信を有効化し得、再送信が有効化されているRBの数の制限を満たす、最低のMCS値(たとえば、最低のMCSインデックス)を選択し、それによって、RBの数の制限を受けるV2X送信信号の範囲を改善または最大化し得る。一例では、第1のUE505-1は、4のMCSインデックス(たとえば、より高いデータレートおよびより多いシンボルごとのビットを有する、より高いインデックス)と、3TBと、{Y
1, ..., Y
3}として示されるTB当たりのRBのセットと、再送信を有効化する再送信構成とを含む、第2のパラメータのセット530を決定し得る。いくつかの態様では、第1のUE505-1は、第1のUE505-1によって使用されるべきデフォルトまたは最小のMCS値を下回らない、最低のMCS値を選択し得る。
【0075】
参照番号535によって示すように、第1のUE505-1は、複数の組合せに関連付けられた特性の比較に少なくとも一部基づいて、V2X送信信号のためのパラメータの組合せを選択し得る。たとえば、第1のUE505-1は、異なる組合せに関連付けられた異なるRB要件に少なくとも一部基づいて、第1のUE505-1に関連付けられたピークMCSに少なくとも一部基づいて、異なる組合せに関連付けられた異なる範囲に少なくとも一部基づいてなど、パラメータの組合せを選択し得る。
【0076】
いくつかの態様では、第1のUE505-1は、異なるパラメータの組合せに関連付けられた異なるRB要件に少なくとも一部基づいて、パラメータの組合せを選択し得る。たとえば、第1のUE505-1は、V2X送信信号のための複数のパラメータ(たとえば、MCS、TBの数、TB当たりのRBの数、および再送信構成のうちの1つまたは複数)の組合せに対応する、複数のリソースブロック要件を決定し得る。第1のUE505-1は、複数のリソースブロック要件をRBの数の制限と比較することに少なくとも一部基づいて、パラメータの組合せを選択し得る。たとえば、パラメータの組合せが、制限を超えるRBの数を必要とする場合、第1のUE505-1は、そのパラメータの組合せを選択しないことがある。逆に、パラメータの組合せが、制限以下であるRBの数を必要とする場合、第1のUE505-1は、そのパラメータの組合せを選択し得る。複数のパラメータの組合せが、リソースブロック制限を満たす場合、第1のUE505-1は、組合せを選択するために、1つまたは複数の他の組合せの特性を使用し得る。たとえば、第1のUE505-1は、最小数のRBを使用する、最長の範囲を有する、第1のUE505-1に関連付けられたピークMCS値未満であるMCS値を含む、第1のUE505-1に関連付けられたデフォルトのパラメータの組合せに最も類似しているなどの組合せを選択し得る。
【0077】
いくつかの態様では、第1のUE505-1は、(たとえば、第1のUE505-1のハードウェア制限のため、3GPP規格において定義されたピークMCSのためなど)、第1のUE505-1によって使用されることが許可されたピークMCSに少なくとも一部基づいて、パラメータの組合せを選択し得る。たとえば、パラメータの組合せが、第1のUE505-1によって使用されることが許可されたピークMCSを超えるMCSを含む場合、第1のUE505-1は、そのパラメータの組合せを選択しないことがある。逆に、パラメータの組合せが、第1のUE505-1によって使用されることが許可されたピークMCSを超えないMCSを含む場合、第1のUE505-1は、そのパラメータの組合せを選択し得る。複数のパラメータの組合せが、ピークMCS制約を満たす場合、第1のUE505-1は、組合せを選択するために、1つまたは複数の他の組合せの特性を使用し得る。たとえば、第1のUE505-1は、RBの数の制限を満たす、最小数のRBを使用する、最長の範囲を有する、第1のUE505-1に関連付けられたデフォルトのパラメータの組合せに最も類似しているなどの組合せを選択し得る。
【0078】
一例として、第1のUE505-1は、RBの数の制限を満たす、第1のパラメータの組合せを決定し得る。ただし、第1のUE505-1は、第1のパラメータの組合せ中に含まれた第1のMCSが、第1のUE505-1によって使用されることが許可されたピークMCSを超えると決定し得る。この場合、第1のUE505-1は、第1のMCSがピークMCSを超えるとの決定に少なくとも一部基づいて、第2のMCSを含む、第2のパラメータの組合せを決定し得る。第1のUE505-1は、第2のMCSがピークMCSを超えないと決定し得、第2のMCSがピークMCSを超えないとの決定に少なくとも一部基づいて、第2のMCSを使用して、V2X送信信号を送信し得る。いくつかの態様では、第1のUE505-1は、より低いRBの数の制限を生じる状態(たとえば、不十分なチャネル状態、高いネットワークトラフィック状態、第1のUE505-1によって送信されることになる大量のデータなど)のために、第1のMCSを選択し得る。この場合、第1のUE505-1は、(たとえば、その後で制約がより厳密ではなくなり、より高いRBの数の制限を生じ得る)しきい値時間量だけ待機した後、第2のパラメータの組合せを決定し得る。追加または代替として、第1のUE505-1は、RBの数の制限に関連付けられた状態が変化した(たとえば、緩和した)と決定した後、第2のパラメータの組合せを決定し得る。
【0079】
いくつかの態様では、第1のUE505-1は、RBの数の制限を受けるV2X送信信号のための範囲を増大または最大化するために、パラメータの組合せを選択し得る。追加または代替として、第1のUE505-1は、別のパラメータの組合せと比較してより長い範囲を有する、パラメータの組合せを選択し得る。たとえば、第1のUE505-1は、第1のパラメータのセットを決定し得、第2のパラメータのセットを決定し得、第1のパラメータのセットを使用して、V2X送信信号のための第1の範囲を推定し得、第2のパラメータのセットを使用して、V2X送信信号のための第2の範囲を推定し得、第1の範囲と第2の範囲とを比較し得、より長い範囲に関連付けられたパラメータのセットを選択し得る。いくつかの態様では、第1のパラメータのセットは、再送信構成がV2X送信信号の再送信を有効化するように構成されているRBの数の制限を満たす、(たとえば、より高いMCSインデックスを有する)第1のMCSを含み得、第2のパラメータのセットは、再送信構成がV2X送信信号の再送信を無効化するように構成されているRBの数の制限を満たす、(たとえば、より低いMCSインデックスを有する)第2のMCSを含み得る。
【0080】
いくつかの態様では、第1のUE505-1は、1つまたは複数のデフォルトのパラメータ、および/あるいはデフォルトのパラメータの組合せ(たとえば、1つまたは複数の好ましいパラメータ)に少なくとも一部基づいて、パラメータの組合せを選択し得る。たとえば、第1のUE505-1は、デフォルトのMCS、TBの数のためのデフォルトの選好(たとえば、より多数のTB、またはより少数のTB)、TB当たりのRBの数のためのデフォルトの選好、デフォルトの再送信構成(たとえば、デフォルトで有効化される、デフォルトで無効化されるなど)などに少なくとも一部基づいて、パラメータの組合せを選択し得る。いくつかの態様では、第1のUE505-1は、(たとえば、任意の他のパラメータの組合せをテストする前に)デフォルトのパラメータの組合せがRBの数の制限を満たすか否かを最初にテストし得る。デフォルトのパラメータの組合せがRBの数の制限を満たす場合、第1のUE505-1は、V2X送信信号のためにデフォルトのパラメータの組合せを使用し得る。デフォルトのパラメータの組合せがRBの数の制限を満たさない場合、第1のUE505-1は、(たとえば、より高いMCSインデックスを有する、再送信が無効化される、より少数のTBを有する、より少数のTB当たりのRBを有するなどの)別のパラメータの組合せをテストし得る。このようにして、第1のUE505-1は、V2X送信信号のための複数のパラメータの組合せの常時のテストと比較して、UEリソース(たとえば、処理能力、メモリ、バッテリー電力など)を節約し得る。
【0081】
参照番号540によって示すように、第1のUE505-1は、
図4に関して上記で説明した方法と同様の方法で、選択されたパラメータの組合せを使用して、(たとえば、第2のUE505-2、および/または1つもしくは複数の他のUE505に)V2X送信信号を送信し得る。このようにして、第1のUE505-1は、V2X送信信号のために許可されたRBの数の制限に従って動作しながら、信頼性を向上させることができ、安全性を高めることができ、V2X送信信号の受信の成功の可能性を上げることなどができる。
【0082】
上記のように、
図5は単に一例として与えられている。他の例が可能であり、
図5に関して説明したものとは異なり得る。
【0083】
図6は、本開示の様々な態様による、たとえばUEによって実行される例示的なプロセス600を示す図である。例示的なプロセス600は、UE(たとえば、UE120、UE405、UE505など)がV2X送信信号のための自律的リソース選択を実行する一例である。
【0084】
図6に示すように、いくつかの態様では、プロセス600は、UEによってビークル・ツー・エブリシング(V2X)送信信号のために使用されることが許可されたリソースブロック(RB)の数の制限を決定すること(ブロック610)を含み得る。たとえば、UEは、
図4および
図5に関して上記で説明したように、UEによってV2X送信信号のために使用されることが許可されたRBの数の制限を決定し得る。いくつかの態様では、制限は、V2X送信信号が送信されることになるサイドリンクチャネルの輻輳レベルに少なくとも一部基づいて決定される。
【0085】
図6にさらに示すように、いくつかの態様では、プロセス600は、制限に少なくとも一部基づいて、V2X送信信号のための1つまたは複数のパラメータを決定することであって、1つまたは複数のパラメータが、V2X送信信号のための変調およびコーディング方式(MCS)、V2X送信信号のためのトランスポートブロック(TB)の数、V2X送信信号のためのTB当たりのRBの数、またはV2X送信信号のための再送信構成のうちの少なくとも1つを含む、決定すること(ブロック620)を含み得る。たとえば、UEは、
図4および
図5に関して上記で説明したように、V2X送信信号のための1つまたは複数のパラメータを決定し得る。いくつかの態様では、UEは、RBの数の制限に少なくとも一部基づいて、1つまたは複数のパラメータを決定し得る。いくつかの態様では、1つまたは複数のパラメータは、V2X送信信号のためのMCS、V2X送信信号のためのTBの数、V2X送信信号のためのTB当たりのRBの数、またはV2X送信信号のための再送信構成のうちの少なくとも1つを含み得る。
【0086】
図6にさらに示すように、いくつかの態様では、プロセス600は、1つまたは複数のパラメータに少なくとも一部基づいて、V2X送信信号を送信すること(ブロック630)を含み得る。たとえば、UEは、
図4および
図5に関して上記で説明したように、1つまたは複数のパラメータに少なくとも一部基づいて、V2X送信信号を送信し得る。
【0087】
プロセス600は、以下で説明する任意の単一の態様または任意の態様の組合せなど、追加の態様を含み得る。
【0088】
いくつかの態様では、1つまたは複数のパラメータが、V2X送信信号のためにUEによって選択された周波数について決定される。いくつかの態様では、1つまたは複数のパラメータが、UEにまたはV2X送信信号が送信されるワイヤレスネットワークに関連付けられた、1つまたは複数の動的因子に少なくとも一部基づいて決定される。いくつかの態様では、1つまたは複数のパラメータが、UEの1つまたは複数のアプリケーションに関連付けられたネットワークトラフィック要求に少なくとも一部基づいて決定される。いくつかの態様では、1つまたは複数のパラメータが、V2X送信信号が送信されることになるワイヤレスネットワークに関連付けられた輻輳レベルに少なくとも一部基づいて決定される。いくつかの態様では、1つまたは複数のパラメータが、V2X送信信号が送信されることになるキャリア周波数に少なくとも一部基づいて決定される。いくつかの態様では、1つまたは複数のパラメータが、V2X送信信号の優先度に少なくとも一部基づいて決定される。
【0089】
いくつかの態様では、1つまたは複数のパラメータが、UEの速度に少なくとも一部基づいて決定される。いくつかの態様では、1つまたは複数のパラメータが、UEに関連付けられたロケーションの地形に少なくとも一部基づいて決定される。いくつかの態様では、1つまたは複数のパラメータが、UEのロケーションに少なくとも一部基づいて決定される。いくつかの態様では、1つまたは複数のパラメータが、RBの数の制限を受けるV2X送信信号の範囲を最大化するために選択される。いくつかの態様では、1つまたは複数のパラメータが、V2X送信信号のビット数、V2X送信信号の優先度、V2X送信信号の送信のためのデッドライン、V2X送信信号に関連付けられた半永続的なスケジューリング周期、またはそれらのいくつかの組合せのうちの少なくとも1つに少なくとも一部基づいて決定される。いくつかの態様では、1つまたは複数のパラメータが、UEに関連付けられたデフォルトのMCSに少なくとも一部基づいて決定される。
【0090】
いくつかの態様では、UEは、V2X送信信号のためのMCS、TBの数、TB当たりのRBの数、および再送信構成の複数の組合せに対応する、複数のリソースブロック要件を決定し得、複数のリソースブロック要件をRBの数の制限と比較することに少なくとも一部基づいて、1つまたは複数のパラメータを決定し得る。いくつかの態様では、UEは、UEによって選択された第1のMCSが、UEによって使用されることが許可されたピークMCSを超えると決定し得、第1のMCSがピークMCSを超えるとの決定に少なくとも一部基づいて、第2のMCSを含む、1つまたは複数のパラメータを決定し得、第2のMCSがピークMCSを超えないと決定し得、第2のMCSがピークMCSを超えないとの決定に少なくとも一部基づいて、第2のMCSを使用して、V2X送信信号を送信し得る。いくつかの態様では、しきい値時間量だけ待機した後、またはチャネル状態が満たされると決定した後、第2のMCSが決定される。
【0091】
いくつかの態様では、再送信構成は、V2X送信信号の再送信を有効化し、UEが、再送信が有効化されているRBの数の制限を満たす、最低のMCS値を選択するように構成される。いくつかの態様では、再送信構成は、V2X送信信号の再送信を無効化し、UEが、再送信が無効化されているRBの数の制限を満たす、最低のMCS値を選択するように構成される。
【0092】
いくつかの態様では、UEは、再送信構成がV2X送信信号の再送信を有効化するように構成されているRBの数の制限を満たす、第1のMCSを含む、第1のパラメータのセットを決定し得、再送信構成がV2X送信信号の再送信を無効化するように構成されているRBの数の制限を満たす、第2のMCSを含む、第2のパラメータのセットを決定し得、第1のパラメータのセットを使用して、V2X送信信号のための第1の範囲を推定し得、第2のパラメータのセットを使用して、V2X送信信号のための第2の範囲を推定し得る。いくつかの態様では、V2X送信信号のための1つまたは複数のパラメータを決定することが、第1の範囲と第2の範囲との比較に少なくとも一部基づいて、第1のパラメータのセットまたは第2のパラメータのセットのうちの1つを選択することを含む。
【0093】
図6は、プロセス600の例示的なブロックを示すが、いくつかの態様では、プロセス600は、
図6に示すブロックと比べて、追加のブロック、より少ないブロック、異なるブロック、または異なるように配置されたブロックを含んでもよい。追加または代替として、プロセス600のブロックのうちの2つ以上が並列に実行されてもよい。
【0094】
上記の開示は例示および説明を提供するものであり、網羅的なものでも、または態様を開示された厳密な形態に限定するものでもない。上記の開示を考慮して、変更形態および変形形態が可能であり、または態様を実施することによって、変更形態および変形形態を得ることができる。
【0095】
本明細書で使用する、構成要素という用語は、ハードウェア、ファームウェア、またはハードウェアとソフトウェアの組合せとして、広く解釈されるものとする。本明細書で使用する「プロセッサ」は、ハードウェア、ファームウェア、またはハードウェアとソフトウェアの組合せとして実装される。
【0096】
本明細書では、いくつかの態様について、しきい値に関して説明する。本明細書で使用する「しきい値を満たすこと」は、値が、しきい値よりも大きいこと、しきい値以上であること、しきい値未満であること、しきい値以下であること、しきい値に等しいこと、しきい値に等しくないことなどを指す場合がある。
【0097】
本明細書で説明するシステムおよび/または方法は、様々な形態のハードウェア、ファームウェア、またはハードウェアとソフトウェアの組合せで実装されてもよいことが明らかである。これらのシステムおよび/または方法を実装するために使用される実際の専用の制御ハードウェアまたはソフトウェアコードは、態様を限定するものではない。したがって、本明細書では、システムおよび/または方法の動作と挙動について、具体的なソフトウェアコードを参照することなく説明した。ソフトウェアおよびハードウェアが、本明細書の説明に少なくとも一部基づいてシステムおよび/または方法を実装するように設計できることを理解されたい。
【0098】
特徴の特定の組合せが特許請求の範囲に記載され、かつ/または本明細書で開示されても、これらの組合せは、可能な態様の開示を限定するものではない。実際には、これらの特徴の多くは、特許請求の範囲に特に記載されず、ならびに/または本明細書で特に開示されないように組み合わされてもよい。以下に列挙される各従属請求項は、1つだけの請求項に直接依存することがあるが、可能な態様の開示は、各従属請求項と請求項のセットの中の他のあらゆる請求項との組合せを含む。項目のリスト「のうちの少なくとも1つ」を指す句は、単一のメンバーを含むそれらの項目の任意の組合せを指す。一例として、「a、b、またはcのうちの少なくとも1つ」は、a、b、c、a-b、a-c、b-c、およびa-b-c、ならびに複数の同じ要素による任意の組合せ(たとえば、a-a、a-a-a、a-a-b、a-a-c、a-b-b、a-c-c、b-b、b-b-b、b-b-c、c-c、およびc-c-c、または、a、b、およびcの任意の他の順序)をカバーすることが意図される。
【0099】
本明細書で使用する要素、行為、または命令はいずれも、そのように明示的に説明されない限り、重要または不可欠であるものと見なされるべきではない。また、本明細書で使用する冠詞「a」および「an」は、1つまたは複数の項目を含むものとし、「1つまたは複数の」と交換可能に使用されることがある。さらに、本明細書で使用する「セット」および「グループ」という用語は、1つまたは複数の項目(たとえば、関連する項目、関連しない項目、関連する項目と関連しない項目の組合せなど)を含むものとし、「1つまたは複数の」と交換可能に使用されてもよい。1つだけの項目が意図される場合、「1つの」という用語または同様の言葉が使用される。また、本明細書で使用する「有する(has)」、「有する(have)」、「有する(having)」などの用語は、非制限的な用語であるものとする。さらに、「に基づいて」という句は、別段に明記されていない限り、「に少なくとも一部基づいて」を意味するものとする。