(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6918085
(24)【登録日】2021年7月26日
(45)【発行日】2021年8月11日
(54)【発明の名称】ウェブ状の材料を巻き取りかつ巻成体を交換するための装置および方法
(51)【国際特許分類】
B65H 19/30 20060101AFI20210729BHJP
【FI】
B65H19/30
【請求項の数】14
【外国語出願】
【全頁数】13
(21)【出願番号】特願2019-222864(P2019-222864)
(22)【出願日】2019年12月10日
(65)【公開番号】特開2020-97489(P2020-97489A)
(43)【公開日】2020年6月25日
【審査請求日】2019年12月10日
(31)【優先権主張番号】10 2018 009 632.8
(32)【優先日】2018年12月11日
(33)【優先権主張国】DE
(73)【特許権者】
【識別番号】505198444
【氏名又は名称】ホソカワ アルピーネ アクチエンゲゼルシャフト
(73)【特許権者】
【識別番号】519441095
【氏名又は名称】ホソカワ コルプ ゲー・エム・ベー・ハー
【氏名又は名称原語表記】HOSOKAWA KOLB GmbH
(74)【代理人】
【識別番号】100114890
【弁理士】
【氏名又は名称】アインゼル・フェリックス=ラインハルト
(74)【代理人】
【識別番号】100098501
【弁理士】
【氏名又は名称】森田 拓
(74)【代理人】
【識別番号】100116403
【弁理士】
【氏名又は名称】前川 純一
(74)【代理人】
【識別番号】100135633
【弁理士】
【氏名又は名称】二宮 浩康
(74)【代理人】
【識別番号】100162880
【弁理士】
【氏名又は名称】上島 類
(72)【発明者】
【氏名】クラウス ドゥアナー
(72)【発明者】
【氏名】マンフレート ゲルナー
(72)【発明者】
【氏名】ローター クリメク
(72)【発明者】
【氏名】イェンス クリスティアン カマー
(72)【発明者】
【氏名】ニコル ホイアー
(72)【発明者】
【氏名】ゼバスティアン ヴェストファール
【審査官】
佐藤 秀之
(56)【参考文献】
【文献】
特開2013−245105(JP,A)
【文献】
特開2009−249178(JP,A)
【文献】
特開2001−080801(JP,A)
【文献】
米国特許出願公開第2004/0061021(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65H 19/00 − 19/30
B65H 21/00 − 21/02
B65H 18/00 − 18/28
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ウェブ状の材料を巻き取りかつ巻成体を交換するための装置(1)であって、
巻取り軸ガイド(6)用のガイド(5)を備えた機械ケーシング(2)と、
巻取り軸(15)を駆動するための、互いに独立して駆動可能な2つの中央駆動装置(3,4)と、
各前記中央駆動装置(3,4)により駆動される前記巻取り軸(15)と巻取り位置(WP)において協働する接触ローラユニット(9)と、
前記ウェブ状の材料(16)を切断するための複数の切断装置(11,12)と、
前記巻取り軸を交換するために新規の巻取り軸(18)を供給するための巻取り軸搬送ユニット(7,8)と、
ロール取出し装置(14)と、
を備える装置(1)において、
前記中央駆動装置(3,4)のうちの各1つと協働し、該各1つの中央駆動装置(3,4)を前記ガイド(5)上で待機位置(PP)と前記巻取り位置(WP)との間で移動させる、1つの駆動可能な巻取り軸ガイド(6)が設けられており、
前記中央駆動装置(3,4)は、前記機械ケーシング(2)の外側に配置されており、該機械ケーシング(2)の内部に配置された前記巻取り軸ガイド(6)と協働するようになっており、
巻取り軸交換のために、前記巻取り軸ガイド(6)は、前記巻取り軸(15)上で完成した巻成体(17)を駆動する第1の中央駆動装置(3)と共に、前記巻取り位置(WP)から前記待機位置(PP)へ移動可能であり、
前記第1の中央駆動装置(3)は、前記巻取り軸ガイド(6)から連結解除可能でありかつその待機位置(PP)に連結可能であり、
第2の中央駆動装置(4)が、前記巻取り軸ガイド(6)に連結可能でありかつその待機位置(PP)から前記巻取り位置(WP)に移動可能であり、該巻取り位置(WP)において前記第2の中央駆動装置(4)は、新規の巻取り軸(18)に連結可能であると共に駆動可能であり、
前記接触ローラユニット(9)は、前記新規の巻取り軸(18)に向かって移動可能でありかつ該新規の巻取り軸(18)と協働するようになっており、
前記ウェブ状の材料(16)は、前記切断装置(11,12)により切断可能であると共に、新規の巻成体を形成するように巻取り可能である
ことを特徴とする、ウェブ状の材料を巻き取りかつ巻成体を交換するための装置(1)。
【請求項2】
前記新規の巻取り軸(18)は、前記ウェブ状の材料(16)を右巻取りするために、下方から前記巻取り軸搬送ユニット(8)を介して前記巻取り位置(WP)に搬送可能である、請求項1記載の装置(1)。
【請求項3】
前記新規の巻取り軸(18)は、前記ウェブ状の材料(16)を左巻取りするために、上方から前記巻取り軸搬送ユニット(8)を介して前記巻取り位置(WP)に搬送可能である、請求項1または2記載の装置(1)。
【請求項4】
前記切断装置(11,12)は、前記新規の巻取り軸(18)の前記巻取り位置(WP)の上下に配置されており、前記ウェブ状の材料(16)の持上げ、降下ならびに切断を選択的に実施するようになっている、請求項1、2または3記載の装置(1)。
【請求項5】
右巻取りするために、前記ウェブ状の材料(16)は、下側の前記切断装置(12)により持上げ可能であると共に切断可能である、請求項4記載の装置(1)。
【請求項6】
左巻取りするために、前記ウェブ状の材料(16)は、上側の切断装置(11)により押下げ可能であり、かつ下側の切断装置(12)により切断可能である、請求項5記載の装置(1)。
【請求項7】
前記ウェブ状の材料(16)は、フィルムウェブ、複合フィルムウェブまたはチューブラフィルムである、請求項1から6までのいずれか1項記載の装置(1)。
【請求項8】
ウェブ状の材料(16)を、第1の中央駆動装置(3)により駆動される第1の巻取り軸(15)に巻き取り、このとき前記第1の中央駆動装置(3)は、駆動される1つの巻取り軸ガイド(6)と協働し、巻成体(17)を巻き取るために、前記巻取り軸(15)は接触ローラユニット(9)と協働するステップを含む、ウェブ状の材料(16)を巻き取りかつ巻成体を交換する方法において、
巻成体交換にはさらに、
駆動可能な前記巻取り軸ガイド(6)により、巻取り位置(WP)から待機位置(PP)へ、前記第1の中央駆動装置(3)により駆動される完成した巻成体(17)を移動させるステップと、
前記巻取り軸ガイド(6)から前記第1の中央駆動装置(3)を連結解除しかつ該第1の中央駆動装置(3)の待機位置(PP)に連結し、このとき該第1の中央駆動装置(3)は前記巻成体(17)を引き続き駆動するステップと、
前記巻取り軸ガイド(6)を第2の中央駆動装置(4)に連結し、該第2の中央駆動装置(4)をその待機位置(PP)から巻取り位置(WP)に移動させるステップと、
前記第2の中央駆動装置(4)を新規の巻取り軸(18)に連結すると共に、該新規の巻取り軸(18)を駆動するステップと、
前記接触ローラユニット(9)を前記新規の巻取り軸(18)に向かって移動させるステップと、
前記ウェブ状の材料(16)を切断装置(11,12)により切断し、新規の巻成体を巻き取るステップと、
完成した前記巻成体(17)を、ロール取出し装置(14)により取り出すステップと、が含まれ、
前記中央駆動装置(3,4)は、機械ケーシング(2)の外側に、前記巻取り軸ガイド(6)用のガイド(5)と共に配置されており、前記巻取り軸ガイド(6)は、前記機械ケーシング(2)の内部に配置されていることを特徴とする、ウェブ状の材料(16)を巻き取りかつ巻成体を交換する方法。
【請求項9】
前記ウェブ状の材料(16)を右巻取りするために、新規の巻取り軸(18)を、下方から巻取り軸搬送ユニット(8)を介して前記巻取り位置(WP)に移動させる、請求項8記載の方法。
【請求項10】
前記ウェブ状の材料(16)を左巻取りするために、新規の巻取り軸(18)を、上方から巻取り軸搬送ユニット(8)を介して前記巻取り位置(WP)に移動させる、請求項8または9記載の方法。
【請求項11】
前記ウェブ状の材料を左巻取りする場合には、前記巻取り位置(WP)の上側に配置された前記切断装置(11)を前記ウェブ状の材料(16)中に旋回させてこれを押し下げ、前記新規の巻取り軸(18)を前記巻取り位置(WP)に移動させ、前記接触ローラユニット(9)を前記巻取り位置(WP)に移動させ、かつ上側の前記切断装置(11)を戻し旋回させ、次いで下側の前記切断装置(12)を前記ウェブ状の材料(16)中に旋回させてウェブを切断する、請求項10記載の方法。
【請求項12】
前記ウェブ状の材料(16)を右巻取りする場合には、前記巻取り位置(WP)の下側に配置された前記切断装置(12)を前記ウェブ状の材料(16)中に旋回させてこれを持ち上げ、前記新規の巻取り軸(18)を前記巻取り位置(WP)に移動させ、前記接触ローラユニット(9)を前記巻取り位置(WP)に移動させ、かつ下側の前記切断装置(12)を切断位置に旋回させてウェブを切断する、請求項11記載の方法。
【請求項13】
当該方法を、請求項1から7までのいずれか1項に記載の装置(1)において実施する、請求項8から12までのいずれか1項に記載の方法。
【請求項14】
前記ウェブ状の材料(16)は、フィルムウェブ、複合フィルムウェブまたはチューブラフィルムである、請求項8から13までのいずれか1項に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、巻取り軸ガイド用のガイドを備えた機械ケーシングと、巻取り軸を駆動するための、互いに独立して駆動可能な2つの中央駆動装置と、各1つの中央駆動装置と協働し、該中央駆動装置をガイド上で待機位置と巻取り位置との間で移動させる、駆動可能な巻取り軸ガイドと、各中央駆動装置により駆動される巻取り軸と巻取り位置において協働する接触ローラユニットと、ウェブ状の材料を切断するための切断装置と、巻取り軸を交換するために新規の巻取り軸を供給するための巻取り軸搬送ユニットと、ロール取出し装置とを有する、ウェブ状の材料、特にチューブラフィルムまたはフィルムウェブを巻き取りかつ巻成体を交換するための装置および方法に関する。
【背景技術】
【0002】
巻取り機は、例えばプラスチックフィルム、紙ウェブ、金属フィルムまたは繊維製品等の、ウェブ状の材料を巻き取るために用いられる。巻き取ろうとする材料ウェブは、製造プロセスから直接届き、後加工用にロール形状、いわゆる巻成体にされる。
【0003】
巻取り機は、例えばインフレートフィルム装置から製造されるフィルムにも使用される。これらの装置では、チューブラフィルムを高速で形成し、平置き後には装置における製造速度を抑えることなく、連続して巻成体に巻き取らねばならない。
【0004】
巻成体が所定の大きさに達すると、巻成体を交換する必要があり、これもやはり、エンドレスの材料ウェブの製造を止めることなく、または製造速度を変えることなく行われる。この場合、様々な機械構成の可能性および方法が存在する。
【0005】
周知の巻取り装置には、タレット巻取り機、表面巻取り機およびセンター巻取り機が含まれる。
【0006】
タレット巻取り機の場合には、機械フレーム内に、1つまたは対向して位置する2つの回転盤が回転可能に支承されており、回転盤は、回転可能に支承された少なくとも2つの巻取り箇所を支持している。運転中、第1の巻取り箇所は巻取り位置に位置しており、第2の巻取り箇所は、新規の巻取り軸を受け入れるため、または完成した巻成体を引き渡すために、装着位置または取出し位置に位置している。巻取り位置にある巻成体がその目標サイズに達すると、回転盤が回転することにより、第1の巻取り箇所と第2の巻取り箇所とがその位置を交換し、次の巻成体を巻き取ることができる。この場合の欠点は、巻成体の直径が大きい場合に、高さのある構成空間が必要となることである。
【0007】
タレット巻取り機の代替を成すのは、巻取り箇所の直線運動を伴う巻取り機であり、これらの巻取り機には、表面巻取り機およびセンター巻取り機が含まれる。
【0008】
表面巻取り機の場合には、巻き取ろうとする巻成体が、駆動される接触ローラに押し当てられ、巻成体は、別個には駆動されない。この巻取り機の場合には、いわゆる予巻取り箇所が必要である。
【0009】
センター巻取り機の場合には、巻成体が巻取り箇所において中心駆動される。同時に巻成体は、接触ローラに押し当てられるか、または接触ローラに対して隙間をあけて作動されてよい。
【0010】
この場合、後者の2つの巻取り機における欠点は、ロール交換の際に、予巻取り位置から巻取り位置へと巻成体を引き渡すことが必要であることである。この場合、接触ローラに対する巻成体の押当ては規定されていないため、様々な巻取り条件が生じることになる。
【0011】
巻取り機は、左巻取り用、右巻取り用、または両方の形式用に構成される。ウェブ状の材料の巻取り方向は、後続の処理ステップと、これらの処理ステップ用に、フィルムのどちらの面が上側に位置していなければならないかという点とに左右される。左巻取りまたは右巻取りにより、後続の処理ステップにおいて印刷される、前処理(コロナ処理)された側を内側または外側にして巻き取ることができる。さらに、押出し中の同時押出し複合体における封止層の配置は、巻取り中に要求される内側配置または外側配置には左右されない。この場合、巻取り軸は対応する回転方向を有している。
【0012】
独国特許発明第4428249号明細書には、センター巻取り機が開示されている。この巻取り装置は、巻取りフレーム内に配置された2つの巻取り箇所を有しており、これらの巻取り箇所は、接触ローラと協働する。2つの巻取り箇所の巻取り軸は、それぞれ独立してモータにより駆動される。巻取り箇所は水平方向のガイドレール上で、巻取り箇所と、完成した巻成体用の引渡し箇所との間で移動可能である。接触ローラは、モータ駆動されており、降下可能である。接触ローラは、巻取り箇所の交換に際して鉛直方向下向きに、巻取り位置と待機位置との間を移動する。第2の巻取り軸が作動状態にある間、新規の巻取り軸は休止状態にされる。この構成における欠点は、巻取り軸支承部が、追加的な駆動装置を必要とすることである。センター巻取り機のこの構成形式は、所定の1つの巻取り方向を前提としており、要求に応じて右巻取りまたは左巻取りを選択することはできない。
【0013】
フィルムは、その層数および層の材料の種類に関して、様々に構成されている。フィルムはその層構成において、必ずしも対称でなくともよい。各インフレートフィルムは、チューブ内面とチューブ外面とを有している。巻取りに際して所望されるのは、フィルム層の種類およびフィルムの後処理の種類に応じて特別な面が、外側または内側に位置していることである。これを可能にするために重要なのは、巻取り機が、右巻取り式と左巻取り式の両方に構成される、という点である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
したがって、本発明の根底を成す課題は、左巻取りと右巻取りの両方を可能にすると共に、予巻取り箇所無しで構成された巻取り機を提供することを可能にする解決手段を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0015】
冒頭に記載した形式の巻取り機において、この課題は本発明に基づき、主請求項に記載の特徴によって解決される。
【0016】
本発明による巻取り機は、機械ケーシング内に配置された1つの巻取り箇所を有している。この巻取り箇所は、交互に使用される2つの中央駆動装置を有している。
【0017】
これらの中央駆動装置は、機械ケーシングの一方の側に1つずつ配置されている。中央駆動装置は、駆動される巻取り軸ガイドと協働する。各中央駆動装置は、駆動される巻取り軸ガイドに連結され、ガイド上で、待機位置と巻取り位置との間を移動する。中央駆動装置は、交互に使用される。使用中の中央駆動装置は巻取り軸ガイドに連結され、第2の中央駆動装置は、その待機位置に不動に連結される。
【0018】
本発明の一実施形態では、中央駆動装置は、機械フレームの外側に配置されており、実質的に水平方向の複数のガイド、理想的には水平方向の複数のガイド上を移動する、内部に配置された巻取り軸ガイドと協働する。
【0019】
この場合、好適な実施形態では、巻取り軸は追加的に、巻取り軸ガイドの上側で巻取り軸ガイドに対して平行に配置された支持手段に載置されている。
【0020】
好適には、中央駆動装置は機械ケーシングまたは別個のフレームにおける待機位置に連結される。
【0021】
巻取り位置では、接触ローラユニットが巻取り軸または巻成体と協働する。接触ローラユニットは、例えば空圧式または電気式に移動可能に設計されている。接触ローラユニットは、巻取り位置と接触ローラ待機位置との間で実質的に水平方向に移動可能である。接触ローラユニットは、接触ローラ、ガイドおよび押当て手段を有している。
【0022】
代替的に、巻成体は、隙間を空けて巻き取られてもよく、この場合、接触ローラは巻成体に押し当てられず、フィルムは接触ローラの上を移動する。
【0023】
接触ローラユニットの上下には、それぞれ切断ユニットが配置されている。切断ユニットは、2つの機能を有している。切断ユニットは、一方では巻成体交換時に新規の巻取り軸を巻取り開始位置へもたらすためにフィルムウェブを持ち上げるかまたは降下させ、他方では巻成体軸交換過程の最中にフィルムウェブを切断する。
【0024】
切断と持上げとは別個の装置において実現されてもよく、その結果、接触ローラユニットの上下には、持上げユニットまたは降下ユニットと、別個の切断ユニットとが1つずつ配置されていることになる。
【0025】
本装置はさらに、新規に挿入される巻取り軸用の巻取り軸搬送ユニットを有している。巻取り軸搬送ユニットは、実質的に鉛直方向に形成されており、巻取り軸ガイドと接触ローラユニットとの間の領域に配置されている。巻き取り方向に応じて、新規の巻取り軸は上方または下方から巻取り軸搬送ユニットを介して、フィルムウェブの上または下の巻取り平面へ搬送される。
【0026】
巻成体が右回転するように巻き取られる場合に関して、新規の巻取り軸は、巻取り軸搬送ユニットによって下方から巻取り平面に移動される。
【0027】
巻成体を左回転するように巻き取ろうとする場合に関して、新規の巻取り軸は、上方から巻取り軸搬送ユニットに挿入され、巻取り軸搬送ユニットによって下方に向かって巻取り平面に移動される。
【0028】
好適な実施形態では、新規の巻取り軸は、別の巻取り軸搬送ユニットを介して最初に述べた巻取り軸搬送ユニットに向かって搬送され、最初に述べた巻取り軸搬送ユニットに引き渡され、これにより最初に述べた巻取り軸搬送ユニットが、新規の巻取り軸を巻取り平面に向かって搬送するようになっている。
【0029】
代替的に、巻取り軸は側方において機械内へ案内され、巻取り軸搬送ユニットに挿入される。
【0030】
巻成体を巻き取りかつ交換する方法において、上記の課題は本発明に基づき、従属請求項に記載の特徴によって解決される。
【0031】
本発明による方法では、巻取り運転中に巻取り軸は、第1の中央駆動装置と軸巻き取りガイドとにより支持される。中央駆動装置は巻取り軸を駆動し、フィルムウェブは、接触ローラを介して巻取り軸に案内され、巻取り軸に巻き取られる。接触ローラは、巻成体に押し当てられる。このために、接触ローラは移動可能に形成されている。巻成体の直径が増大する間、巻成体は中央駆動装置および巻取り軸ガイドと共にロール取出し装置に向かって、接触ローラから離れる方向に移動する。このとき接触ローラは持続的に巻成体に押し当てられ、これにより空気が一緒に巻き込まれること、フィルムが移動することがなくなり、ひいては所定の押当て力において均一なロール品質を保証することができる。巻成体は、目標直径に達するまで巻き取られる。
【0032】
巻成体の目標直径に達すると、巻成体交換が準備される。
【0033】
まず、右巻取りの場合の巻取り軸供給および巻取り軸交換を説明する。
【0034】
新規の巻取り軸が巻取り軸搬送装置に挿入され、上方に向かって、巻取り平面の手前の第1の巻取り位置へ案内される。
【0035】
完成した巻成体は、第1の中央駆動装置および巻取り軸ガイドと共に、ロール取出し装置の取出しアームに向かって移動される。
【0036】
この移動は、巻取り軸ガイドに設けられた駆動装置により達成される。手前の位置で、中央駆動装置は巻取り軸ガイドから連結解除され、中央駆動装置の終端位置、例えば機械ケーシング壁に不動に連結される。この場合、中央駆動装置は巻成体を引き続き駆動する。接触ローラユニットは、所定の距離だけ後方に向かって、巻取り位置から離れる方向に移動する。次に、第1の中央駆動装置の反対側の第2の中央駆動装置がその待機位置から連結解除され、巻取り軸ガイドに連結される。巻取り軸ガイドと、これに連結された第2の中央駆動装置とは、巻取り位置に向かって接触ローラユニットの方に移動する。
【0037】
巻取り位置は固定の場所ではなく、中央駆動装置が接触ローラと協働してウェブ状の材料を巻成体に巻き取る位置である。この位置は、巻成体の直径が増大するにつれて、ガイド上で常にロール取出し装置に向かって変化する。
【0038】
次に、新規の巻取り軸が巻取り軸搬送ユニットにより、第1の待機位置からさらに上方の巻取り平面に向かって、第2の待機位置へ移動される。下側の切断装置が、持上げ装置としてフィルム延在部中に旋回し、新規の巻取り軸のためのスペースを生じさせるようにフィルムウェブを持ち上げる。巻取り軸ガイドは第2の中央駆動装置と共に、巻取り開始位置に移動する。新規の巻取り軸は、第2の待機位置からさらに上方に向かって、巻取り開始位置へ移動される。巻取り軸は、第2の中央駆動装置と巻取り軸ガイドとに連結され、共に巻取り位置へ移動される。次に、第2の中央駆動装置は巻取り軸を駆動する。
【0039】
巻取り軸搬送ユニットの巻取り軸用の収容部は下方に向かって移動され、接触ローラユニットは巻取り軸に向かって移動し、下側の切断装置は切断位置へ旋回してフィルムを切断する。これらのステップは、構成に応じて極めて近い時間でまたは同時にも進行する。
【0040】
次に、フィルムが第2の中央駆動装置により、新規の巻取り軸に巻き取られる。
【0041】
余った材料ウェブは、第1の中央駆動装置により、完成した巻成体に巻き取られる。第1の中央駆動装置は、完成した巻成体から連結解除され、完成した巻成体は、ロール取出し装置を介して巻取り機から取り出される。ロール取出し装置は、液圧式に構成されていてよい。
【0042】
次に、左巻取りの場合の巻取り軸供給および巻取り軸交換を説明する。
【0043】
新規の巻取り軸が上方で巻取り軸搬送装置に挿入され、巻取り平面の上側の第1の待機位置へ移動する。完成した巻成体は、中央駆動装置と共に巻取り軸ガイドによりロール取出し装置に向かって移動され、取出しアームの手前で取り外され、第1の中央駆動装置は、巻取り軸ガイドから連結解除されかつ引き続き巻き取っている間はその待機位置に連結されている。新規の巻取り軸は、巻取り平面の上側の、やや低い待機位置に移動する。接触ローラは、その巻取り位置から後方に向かって移動する。上側の切断ユニットが、下方に向かって旋回し、材料ウェブを所定の距離だけ押し下げる。第2の中央駆動装置は、その待機位置から連結解除され、巻取り軸ガイドに連結し、巻取り位置に向かって移動する。新規の巻取り軸は、今や十分なスペースを有しており、巻取り開始位置へ移動される。巻取り軸は、第2の中央駆動装置と巻取り軸ガイドとに連結される。中央駆動装置は巻取り軸を駆動する。巻取り軸ガイドは、第2の中央駆動装置と新規の巻取り軸と共に、巻取り位置に移動する。
【0044】
巻取り軸搬送ユニットの巻取り軸用の収容部が下方に向かって移動される。上側の切断装置はその上側の待機位置に戻り、接触ローラが新規の巻取り軸に向かって移動する。下側の切断装置が旋回し、材料ウェブを切断する。これらのステップは、構成に応じて極めて近い時間でまたは同時にも進行する。
【0045】
新規の巻成体が巻き取られ、完成した巻成体は、ロール取出し装置を介して巻取り機から取り出される。
【0046】
切断装置の持上げまたは押圧および切断の機能は、左巻取りと右巻取りの両方の場合において、それぞれ別個の装置において実現されてもよい。
【0047】
代替的に、巻取り機は隙間をあけて巻き取るように構想されていてもよく、この場合には巻成体に対する接触ローラの押当てが省かれる。
【0048】
このような巻取り機は、望ましくない外的な支障によって巻取り条件が変わること無しに、持続的な巻取りを可能にする。材料ウェブは最初から、ウェブ張力および接触圧力等の所定の条件下で巻き取られ、さもなければ予巻取り箇所から巻取り箇所へ巻成体を引き渡すことにより予巻取り箇所に生じるような外的な影響によって支障を来すことは一切ない。巻成体は、安定した巻取りコアを有しており、異なる巻取り層間に差が生じることはない。なぜなら、予巻取り箇所が省かれるからである。さらに、この巻取り機は、左巻取りと右巻取りとを可能にする。
【0049】
本発明の対象のさらなる詳細、特徴および利点は、各下位請求項ならびに本発明の好適な実施例が−例示的に−図示された付属する図面の以下の説明に記載されている。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【
図2】右巻取りの場合の巻成体交換時の巻取り機を示す側面図である。
【
図3】左巻取りの場合の巻成体交換時の巻取り機を示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0051】
図1には、フィルムウェブ、特にチューブラフィルムを巻き取りかつ巻成体を交換する、本発明による巻取り機(1)の好適な実施形態が示されている。
【0052】
巻取り機(1)は、機械ケーシング(2)を有している。巻取り機(1)の領域内で、機械ケーシング(2)の外側には両側に、第1の中央駆動装置(3)と第2の中央駆動装置(4)とが、複数のガイド(5)上に配置されている。同じ高さで機械ケーシング(2)の内側には、駆動される巻取り軸ガイド(6)が配置されている。巻取り軸ガイド(6)は、中央駆動装置(3)または(4)と協働して、これらを水平方向のガイド(5)上で前進および後退させる。中央駆動装置(3)および(4)は、巻取り軸を支持する。
【0053】
ガイド(5)の一方の側、
図1では右側には、ロール取出し装置(14)が配置されているのに対し、ガイド(5)の他方の側、
図1では左側には、鉛直方向の軸搬送ユニット(8)および接触ローラユニット(9)が配置されている。ガイド(5)の上側には、ガイド(5)に対して平行に、巻取り軸用の支持手段(13)が配置されている。
【0054】
この構成ユニットの下側には、新規の巻取り軸を支持しかつ巻取り軸ガイド(6)の下側で第2の鉛直方向の巻取り軸搬送ユニット(8)に向かって搬送する、水平方向の巻取り軸搬送ユニット(7)が配置されており、第2の鉛直方向の巻取り軸搬送ユニット(8)は、新規の巻取り軸を上方に向かって巻取り位置の方に搬送する。巻成体を逆の巻取り方向で巻き取ろうとする場合、鉛直方向の巻取り軸搬送ユニット(8)は、新規の巻取り軸を上方から受け入れて、下方に向かって巻取り位置の方に搬送してもよい。
【0055】
機械ケーシング(2)の第2の領域(
図1では左側)においてガイド(5)の高さには、接触ローラユニット(9)が配置されている。接触ローラユニット(9)は、巻取り軸(15)または形成される巻成体(17)と協働する。接触ローラユニット(9)は、ここでは例えば空圧式に移動可能に構成されている。接触ローラユニット(9)の後方にもやはり、変向ローラ(10)が配置されている。接触ローラユニット(9)または巻取り平面の上下には、各1つの切断装置(11,12)が配置されている。切断装置(11,12)は、フィルムウェブを上下させるまたは切断する機能を有している。
【0056】
機械フレーム(2)の、接触ローラユニット(9)を収容している側とは反対の側には、ガイド(5)に続いて(
図1では右側)液圧式のロール取出し装置(14)が配置されている。
【0057】
最初に
図1を参照して、フィルムウェブの巻取りを説明する。巻取り軸(15)は、機械ケーシング(2)の外壁に配置された第1の中央駆動装置(3)と、機械ケーシング(2)内に配置された、駆動される巻取り軸ガイド(6)とに連結されている。第1の中央駆動装置(3)は、変向ローラ(10)を介して巻取り機(1)内へ案内されるフィルムウェブ(16)を、巻取り位置(WP)で巻き取る。このとき、接触ローラユニット(9)が巻取り軸(15)または巻成体(17)に押し当てられる。巻成体(17)は、直径が増大するにつれて、巻取り軸ガイド(6)と第1の中央駆動装置(3)と共に、ロール取出し装置(14)に向かって移動する。このとき巻取り軸は、機械ケーシング(2)の両側に配置された支持手段(13)に載置されている。
【0058】
巻成体(17)がその目標直径に達すると、巻取り軸交換が準備される。
【0059】
まず
図2に示す右巻取りに関して、巻成体交換を説明する。このためには、新規の巻取り軸(18)が、下方に配置された水平方向の巻取り軸搬送ユニット(7)に挿入され、鉛直方向の巻取り軸搬送ユニット(8)に向かって搬送され、これに引き渡されかつ上方に向かって待機位置1(PP1)へ移動される。第1の中央駆動装置(3)と巻取り軸ガイド(6)とが、完成した巻成体(17)をロール取出し装置(14)の取出しアーム(19)に向かって移動させる。第2の中央駆動装置(4)は、その待機位置(PP)(ここには図示せず)に位置している。次に、接触ローラユニット(9)が水平方向で、(
図2では左側に向かって)巻成体(17)から離間され、その巻取り位置から移動される。新規の巻取り軸(18)は、待機位置1(PP1)からさらに上方に向かって、待機位置2(PP2)へ移動される。完成した巻成体(17)の第1の中央駆動装置(3)は、巻取り軸ガイド(6)から連結解除され、機械ケーシング壁(2)の外側でその待機位置PPに連結されると共に、引き続き巻成体(17)を回転させる。これらのステップは、部分的に同時に進行する。第2の中央駆動装置(4)は、機械ケーシング壁(2)におけるその待機位置(PP)から連結解除され、巻取り軸ガイド(6)に連結され、接触ローラユニットに向かって巻取り開始位置へ移動される(
図1参照)。下側の切断装置(12)が、フィルムウェブ(16)中に旋回してこれを持ち上げ、これにより新規の巻取り軸(18)が待機位置2(PP2)から巻取り開始位置へ移動することができるようになる。次に、巻取り軸ガイド(6)が第2の中央駆動装置(4)と共に、新規の巻取り軸(18)が位置する巻取り開始位置へ移動し、第2の中央駆動装置(4)が巻取り軸(18)に連結されて、巻取り軸(18)を駆動する。
【0060】
鉛直方向の巻取り軸搬送ユニットのフック(20)が下方に向かって移動する。巻取り軸ガイドは、第2の中央駆動装置と巻取り軸と共に、巻取り位置(WP)へ移動する。下側の切断装置(12)は、切断位置へ旋回する。接触ローラユニット(9)は、新規の巻取り軸(18)に向かって移動する。フィルムウェブ(16)は切断され、下側の切断装置(12)は旋回して戻る。新規の巻成体が形成される。これらのステップは極めて近い時間で、しかしまた同時に実施されていてもよい。
【0061】
次に、完成した巻成体(17)を、ロール取出し装置(14)を介して巻取り機(1)から取り出すことができる。
【0062】
次に、
図3に示す左巻取りに関して、巻成体交換を説明する。巻取り機(1)において巻取り部に位置する巻成体(17)は、第1の中央駆動装置(3)により巻き取られる、という状態から出発する。
【0063】
フィルムウェブの左巻取りのためには、新規の巻取り軸(18)が上方から鉛直方向の巻取り軸搬送ユニット(8)に挿入され、巻取り平面の上側の待機位置1(PP1)へ移動される。第1の中央駆動装置(3)と巻取り軸ガイド(6)とが、完成した巻成体(17)をロール取出し装置(14)の取出しアーム(19)の手前に移動させる。第2の中央駆動装置(4)は、その待機位置PPに位置している。次に、接触ローラユニット(9)が(
図1では左側に向かって)巻成体(17)から離間され、その巻取り位置から移動される。新規の巻取り軸(18)は、待機位置1(PP1)からさらに巻取り平面に向かって、待機位置2(PP2)へ移動される。一杯になった巻成体(17)の第1の中央駆動装置(3)は、巻取り軸ガイド(6)から連結解除され、機械ケーシング壁(2)の外側でその待機位置(PP)に連結される。これらのステップは、部分的に同時に進行する。反対側に位置する第2の中央駆動装置(4)は、機械ケーシング壁(2)におけるその待機位置(PP)から連結解除され、巻取り軸ガイド(6)に連結され、両者は接触ローラユニット(9)に向かって巻取り開始位置へ移動する(
図3参照)。上側の切断装置(11)が、フィルムウェブ(16)中に旋回し、フィルムウェブ(16)を下方に向かって押圧し、これにより新規の巻取り軸(18)が待機位置2(PP2)から巻取り開始位置へ移動することができるようになる。次に、巻取り軸ガイド(6)が第2の中央駆動装置(4)と共に、新規の巻取り軸(18)が位置する巻取り開始位置へ移動し、第2の中央駆動装置(4)が巻取り軸(18)に連結されて、巻取り軸(18)を駆動する。
【0064】
鉛直方向の巻取り軸搬送ユニット(8)のフック(20)が下方に向かって移動する。巻取り軸ガイドと、第2の中央駆動装置と、新規の巻取り軸とは、巻取り位置(WP)へ移動する。上側の切断装置(11)は、旋回して戻る。下側の切断装置(12)が、上方に向かって切断位置へ旋回する。接触ローラユニット(9)は、新規の巻取り軸(18)に向かって移動する。フィルムウェブ(16)が切断され、下側の切断装置(12)は旋回して戻る。これらのステップは極めて近い時間で、しかしまた同時に実施されていてもよい。
【0065】
新規の巻成体が形成される。次に、完成した巻成体(17)を、ロール取出し装置(14)を介して巻取り機(1)から取り出すことができる。
【符号の説明】
【0066】
1 巻取り機
2 機械ケーシング
3,4 中央駆動装置
5 ガイド
6 駆動される巻取り軸ガイド
7 水平方向の巻取り軸搬送ユニット
8 鉛直方向の巻取り軸搬送ユニット
9 接触ローラユニット
10 変向ローラ
11,12 持上げ・切断装置
13 支持手段
14 液圧式のロール取出し装置
15 巻取り軸
16 フィルムウェブ
17 巻成体
18 新規の巻取り軸
19 取出しアーム
20 フック
PP 待機位置
PP1 待機位置1
PP2 待機位置2
WP 巻取り位置