(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第2の照明制御モジュールをマスタスイッチとして、および前記第1の照明制御モジュールをスレーブスイッチとして構成するステップであって、前記スレーブスイッチが、前記スレーブスイッチによって受信された照明変更要求を前記マスタスイッチに送信するように構成されている、ステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
前記第2の照明制御モジュール上のラッチを前記開孔の凹部と係合するステップをさらに含み、前記第2の照明制御モジュールが前記スイッチ板カバーの前記開孔を介して挿入されている、請求項1に記載の方法。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明者らは、本明細書に開示された様々な実施形態がインテリジェント照明制御システムの構成要素を隠すための装置、システム、および方法を提供することを認識した。
【0005】
様々な実施形態は、照明制御システムを動作させる方法を提供する。本方法は、複数のベースモジュールを、マルチギャング式の(複数のモジュールを搭載可能な)電気ボックスに設置するステップを含む。ベースモジュールは、窪み部を形成し、窪み部内に配置された第1の電気コネクタを含むベースハウジングを含む。第1の電気コネクタは、AC電源から電流を受け取るように構成されかつ照明器具の照明回路と電気的に結合するように構成された電力回路に接続されている。本方法は、複数のベースモジュールのうちの第1のベースモジュールに複数の照明制御モジュールのうちの第1の照明制御モジュールを埋め込むステップを含む。照明制御モジュールは、モジュールハウジングと、埋め込まれるとベースモジュールの第1の電気コネクタと係合するようにかつ電気的に結合するように構成された第2の電気コネクタと、を含む。スイッチ制御回路は、ハウジング内に配置されており、電球の照明の量を変えることによって複数の照明シーンを生成するために調光回路を介して照明回路への電気エネルギーの流れを変調するように構成されたプロセッサまたはコントローラを含む。スイッチ制御回路は、第2の電気コネクタに電気的に接続されている。本方法は、埋め込まれた第1の照明制御モジュールがスイッチ板カバーの裏面に形成された凹部に配置されるように、およびスイッチ板カバーの開孔が複数のベースモジュールのうちの第2のベースモジュールの窪み部の上に配置されるように、スイッチ板カバーを複数のベースモジュールに接続するステップを含む。本方法は、開孔を介して、第2のベースモジュールの窪み部内に第2の照明制御モジュールのハウジングを挿入することによって、第2の照明制御モジュールを第2のベースモジュールに埋め込むステップを含む。
【0006】
一部の実施態様では、照明制御モジュールは、アンテナを含む。
【0007】
一部の実施態様では、照明制御モジュールは、カメラを含む。
【0008】
一部の実施態様では、照明制御モジュールは、光センサを含む。
【0009】
一部の実施態様では、照明制御モジュールは、マイクロホンを含む。
【0010】
一部の実施態様では、照明制御モジュールは、温度計を含む。
【0011】
一部の実施態様では、照明制御モジュールは、湿度センサを含む。
【0012】
一部の実施態様では、照明制御モジュールは、大気質センサを含む。
【0013】
一部の実施態様では、本方法は、第1の照明制御モジュールと第2の制御モジュールとを通信可能に結合するステップ(例えば、電子的ペアリング)を含む。
【0014】
一部の実施態様では、第1の照明制御モジュールは、第2の照明制御モジュールに無線で接続されている。
【0015】
一部の実施態様では、照明制御モジュールは、第2の照明制御モジュールをマスタスイッチとして、および第1の照明制御モジュールをスレーブスイッチとして構成するステップであって、スレーブスイッチが、スレーブスイッチによって受信された照明変更要求をマスタスイッチに送信するように構成されている、ステップを含む。
【0016】
一部の実施態様では、照明制御モジュールは、第2の照明制御モジュール上のラッチを開孔の凹部と係合するステップを含み、第2の照明制御モジュールがスイッチ板カバーの開孔を介して挿入されている。
【0017】
様々な実施形態は、上記請求項のいずれか一項に記載のスイッチ板システムを提供する。スイッチ板は、その内部に配置された1つまたは複数の磁石を含むことができる。ある特定の実施形態では、磁石または磁気的に引きつけられる締め具を、スイッチ板カバーの裏側のスイッチ板カバー内に配置することができる。スイッチ板カバーは、ベースモジュールと枢動可能に結合するためのヒンジを含むこともできる。スイッチ板は、1つまたは複数の隠されたスイッチコントローラをコントローラのそれぞれのベースモジュールに埋め込んだまま、露出したスイッチコントローラを枢動時に外すように構成することができる。
【0018】
前述の概念と以下でより詳細に論じるさらなる概念のすべての組合せは(そのような概念が互いに矛盾していない限り)、本明細書に開示された発明の主題の一部であると考えられることを認識されたい。具体的には、本開示の最後に現われる特許請求される主題のすべての組合せは、本明細書に開示された発明の主題の一部であると考えられる。また、参照により組み込まれる任意の開示にも現われることがある、本明細書で明示的に用いられる術語は、本明細書に開示された特定の概念と最も一致する意味を付与されるべきであることを認識されたい。
【0019】
図面は、主として例示目的のためであり、本明細書に記載された発明の主題の範囲を限定することは意図されていない。図面は、必ずしも縮尺通りではなく、場合によっては、本明細書に開示された発明の主題の様々な態様は、異なる特徴についての理解を容易にするために図面において誇張または拡大されて示されることがある。図面において、同様の参照記号は、全体的に同様の特徴(例えば、機能的に同様のおよび/または構造的に同様の要素)を指す。
【発明を実施するための形態】
【0021】
本明細書に開示された発明の主題の特徴および利点は、図面と併せて読むと、以下に述べる詳細な説明からより明白になるであろう。
【0022】
以下は、照明制御装置の本発明のシステム、方法、および構成要素に関連する様々な概念、およびそれらの例示的な実施形態のより詳細な記載である。
【0023】
図1Aは、照明制御装置100の斜視部分分解図である。照明制御装置100は、照明スイッチアクチュエータ106と、照明スイッチアクチュエータ106に収容された触覚ディスプレイ104と、を含むスイッチモジュール102を含む。また、照明制御装置100は、スイッチ板カバー108を介して延在するスイッチモジュール開口部110を含むスイッチ板カバー108を含む。また、照明制御装置100は、多ピンソケット114を介してスイッチモジュール102に結合するように構成されたベースモジュール112を含む。ベースモジュール112は、ワンギャング式の壁電気ボックス内に受け入れられるようにサイズが調整され、構成され、実質的にそのような電気ボックスに対応する容積を有する。ベースモジュール112は、接続タブ116および接続タブ116の締め具開孔118を介して壁電気ボックスに結合されるように構成されている。
【0024】
照明スイッチアクチュエータ106は、本明細書でさらに論じるように、ガラスから構成することができる外側作動面122を含む。作動面122は、例えば、湾曲した足部120を押して、例えば、照明スイッチアクチュエータ106を枢動させることによって移動可能である。照明スイッチアクチュエータ106および作動面122の枢動は、スイッチアクチュエータ106の接点部品(
図2に示す)を第1の位置から第2の位置に移動させる。接点部品の移動は、例えば、2つの電気接点を接続させることによって、または接点部品を電気接点と接続することによって、電気的流路の接続を引き起こす。電気的流路の接続によって、本明細書でさらに詳細に論じるように、ベースモジュール112に接続された電源によって供給される電気エネルギーが触覚ディスプレイ104を通電するまたは作動させることが可能になる。触覚ディスプレイ104は、作動面122の少なくとも一部分およびアクチュエータ106と同時に移動するようにスイッチモジュール内で構造化されている。触覚ディスプレイ104は、作動または通電されると、ユーザが所定の照明設定を規定または選択することを可能にし、ここで照明設定は、1つまたは複数の照明器具に供給される電圧または電力を変更する。照明器具に供給される電力の変更は、各器具に供給される複数の異なる電圧を含むことができ、限定されることなく、位置、光強度、光色、電球のタイプ、光源のタイプ、周囲の照明レベル、時刻、活動の種類、室温、ノイズレベル、エネルギーコスト、ユーザの近接度、ユーザの身元を含む様々なパラメータ、または指定もしくは検出することができる様々な他のパラメータに基づくことができる。さらに、照明制御装置100は、室内またはさらには家屋内のすべての光源に接続されてもよく、ユニットまたは室内に置かれ、同じまたは別個の照明器具に接続された1つもしくは複数の他の照明制御装置100と協働して動作するように構成されてもよい。
【0025】
図1Bは、
図1Aの照明制御装置100の完全分解図である。
図1Bに示すように、触覚ディスプレイ104は、外側作動面122と照明スイッチアクチュエータ106との間に配置されている。作動面122は、触覚ディスプレイ104および/またはセンサ127のための明瞭な見通し経路からの光、あるいは作動していることを示す光ファイバー126からの光などの他の光が、作動面122を通過することを可能にする耐衝撃性ガラス材料から構成されてもよい。触覚ディスプレイ104は、プリント回路板129上に配置された1つもしくは複数のモジュール、プロセッサ、またはコントローラを介して制御されるポリマーベースの容量性タッチ層124および発光ダイオードパネル125から構成されている。触覚ディスプレイ104は、作動面122の下にある照明スイッチアクチュエータ106の凹部131内に収容されている。照明スイッチアクチュエータ106は、ハウジングカバー133およびハウジングベース135を含む熱可塑性ハウジングとして形成されてもよい。照明スイッチアクチュエータのハウジングカバー133は、ピン136を介してハウジングベース135に枢動可能に接続され、ハウジングカバー133は、トーションばね137を介してハウジングベース135に対して付勢されている。特定の実施形態では、照明スイッチアクチュエータのハウジングカバー133は、摺動するように、さもなければ平行移動または回転するように構成されてもよい。外側作動面122は、スイッチアクチュエータのハウジングカバー133によって付勢されており、照明スイッチアクチュエータ106のカバー構成要素133に収容されている触覚ディスプレイ104と協調してハウジングカバー133とともに同時に移動する。照明スイッチアクチュエータ106は、一次プリント回路板基板150上の開回路を閉じるために、位置間を移動可能なスイッチピン128を含み、この基板は、スイッチコントローラまたはプロセッサも収容する。ある特定の実施形態では、照明スイッチアクチュエータ106は、一次プリント回路板基板150と、二次プリント回路板138と、を含む回路板スタックを含んでもよい。照明スイッチアクチュエータ106は、(例えば、照明スイッチアクチュエータ106を、スイッチ板カバー108の開口部110を通過させるときに)ベースモジュール112に結合するためのラッチ136を含むことができ、このラッチは、照明スイッチアクチュエータ106を適所に収める。ハウジングベース135は、ベースモジュール112の多ピンソケット114と係合するように構成された多ピンコネクタまたはプラグ134を含む。
【0026】
照明制御装置100は、電気壁ボックスに設置されるように構成された取り付けシャーシ142を含む。取り付けシャーシ142は、他のモジュール(例えば、ベースモジュール112およびスイッチモジュール102)を設置するための平らな面を生成する。一旦ベースモジュールが取り付けシャーシ142を介して電気壁ボックスに接続されると、スイッチ板カバー108を取り付けシャーシ142に結合することができ、照明スイッチアクチュエータ106を、スイッチモジュール開口部110を通して挿入することができる。特定の実施形態では、スイッチ板カバーは、磁石を介して取り付けシャーシ142および/またはベースモジュールのタブ116に結合されてもよい。磁石は、スイッチ板カバー108の一部分の開口部内に埋め込まれてもよい。上述したように、ベースモジュール112は、接続タブ116を介して取り付けシャーシ142に結合されるように構成されている。ベースモジュール112は、電源(例えば、電気遮断器ボックスから電気壁ボックスに到る電線)に、および電気ボックスに配線された1つまたは複数の照明器具に電気的に結合されるようにさらに構成されている。したがって、ベースモジュール112は、電源と、照明スイッチアクチュエータ106と、1つまたは複数の照明器具との間のインターフェースを提供する。ベースモジュールは、電源によって供給され、照明スイッチアクチュエータ106または触覚ディスプレイ104を介して識別される照明設定選択に従って1つまたは複数の照明器具に送られる電力を管理するためのプロセッサ140および回路板141を含む。
【0027】
プリント回路板138aまたはプリント回路板138b上のプロセッサ130およびベースモジュールプロセッサ140のうちの1つまたは複数は、携帯電話、タブレット、ラップトップ、別の携帯コンピューティング装置、1つまたは複数の他の照明制御装置100、あるいはある位置で動作する他の電子機器などの、1つまたは複数の遠隔電子機器と通信するための無線リンクを含むことができる。ある特定の実施態様では、無線リンクは、限定されることなく、スマート電球、サーモスタット、ガレージドア開閉機、ドアロック、リモコン、テレビ、防犯システム、防犯カメラ、煙探知器、ビデオゲーム機、ロボットシステム、もしくは他の通信可能な検知装置および/または作動装置あるいは器具を含む、1つまたは複数の機器との通信を可能にする。無線リンクは、BLUETOOTHクラス、Wi−Fi、BLEとしても知られているBluetooth低エネルギー(BLEおよびBT classicは、単にブランドを共有する全く異なるプロトコルである)、802.15.4、マイクロ波アクセスのための世界的な相互運用性(WiMAX)、赤外線チャネル、または衛星帯を含むことができる。また、無線リンクは、限定されることなく、1G、2G、3Gまたは4Gとして認定された規格を含む、携帯機器間で通信するために使用される任意のセルラーネットワーク規格を含むことができる。ネットワーク規格は、国際電気通信連合によって維持されている仕様などの仕様または規格を満たすことによって1つまたは複数の世代の移動体通信規格として認定され得る。例えば、3G規格は、国際移動体通信2000(IMT−2000)仕様に対応することができ、4G規格は、国際移動体通信アドバンスト(IMT−Advanced)仕様に対応することができる。セルラーネットワーク規格の例には、AMPS、GSM、GPRS、UMTS、LTE、LTEアドバンスト、モバイルWiMAX、およびWiMAXアドバンストが含まれる。セルラーネットワーク規格は、様々なチャネルアクセス方法、例えば、FDMA、TDMA、CDMA、SDMAを使用することがきる。一部の実施形態では、異なるタイプのデータは、異なるリンクおよび規格を介して送信されてもよい。他の実施形態では、同一タイプのデータが異なるリンクおよび規格を介して送信されてもよい。
【0028】
図2Aは、壁200に取り付けられた
図1Aの照明制御装置100を示す。
図2Aに示すように、ベースモジュール112は、スイッチ板カバー108を考慮すると照明制御装置100の設置時には見えない。スイッチ板カバー108は、ベースモジュール112に取り付けられているため、スイッチ板カバー108は、壁200上に浮かんでいるように見える。照明制御装置100は、外側作動面122および触覚ディスプレイ104と対話するユーザ103によって作動させられてもよい。
【0029】
図2Bおよび
図2Cは、複数の照明制御装置のマルチスイッチ構成を示す。
図2Bおよび
図2Cは、2つのスイッチおよび3つのスイッチの実施形態をそれぞれ示し、照明制御装置202および照明制御装置203のそれぞれが、照明スイッチアクチュエータ106、ならびに補助スイッチ204および補助スイッチ208、ならびに2つおよび3つのベースモジュール112をそれぞれ含む。
【0030】
図3A〜
図3Fは、様々な照明設定を通して移行する照明制御装置、および照明器具が照明制御装置によって制御された部屋を示す。
【0031】
図3Aでは、照明制御装置300は、スイッチ板308の背後に配置されたベースモジュールに接続されている。照明制御装置300は、
図1A〜
図2Cに関連して論じた照明スイッチアクチュエータと同様のやり方で動作可能な動的照明スイッチアクチュエータ306と、補助照明スイッチアクチュエータと、を含む。照らされていない外側作動面322によって
図3Aに示すように、照明スイッチアクチュエータ306は、非作動であり、通電されていない。
図3Bに示すように、ユーザ103が照明スイッチアクチュエータ306の作動面322を動かすことに応答して、照明スイッチアクチュエータ306は、通電され始める。照明スイッチアクチュエータ306の通電または作動は、電源ライトインジケータ305によって、および全照明設定アイコン351によって表示される。アイコン351が(
図3Bのように部分的に点灯するのではなく)完全に点灯する
図3Cに示すように、照明スイッチアクチュエータ306は、完全に通電されている。この特定の構成では、主光源309および主光源310は、全出力で照明されている。
図3Dは、照明設定間の移行を示す。
図3Dに示すように、この移行は、触覚ディスプレイ304を横切っておよび作動面322に沿ってスワイプジェスチャー312を完了するユーザ103によって促進される。ユーザがジェスチャー312を完了すると、触覚ディスプレイが
図3Eに示す新しい照明設定に切り替わるとともに、アイコン351が触覚ディスプレイ304からスワイプされる。
図3Eに示す新しい照明設定は、ディナーアイコン352によって表され、または識別される。
図3に示す新しい照明設定は、照明器具309の電源を切って、ランプ316および燭台318が明るくなるようにして、部屋の照明シーンを変化させる。照明設定の変更は、選択された照明設定に基づいてある特定の照明器具への電力の分配に変化を引き起こす。照明スイッチアクチュエータ306は、複数の照明設定で予めプログラムされていてもよく、またはユーザ103によって指定されるような特定の照明設定で構成されていてもよい。アイコン352によって表される
図3Fの照明設定からさらなる照明設定に移行するために、
図3Fに示すさらなるスワイプジェスチャー315または異なるジェスチャーが用いられる。
【0032】
図4は、照明制御装置を制御するためのシステムの動作の流れ図を提供する。
図4は、本発明の様々な実施形態による、照明制御装置100または照明制御装置300を制御するように構成されたプロセッサ130などの制御システムの制御動作を示す。401において、照明スイッチアクチュエータに収容された触覚ディスプレイは、照明スイッチアクチュエータを動かすことによって、例えば、照明スイッチアクチュエータの作動面を動かすことによって作動する。402において、ベースモジュールを介して照明スイッチアクチュエータに電気的に結合された照明器具は、照明スイッチアクチュエータの移動が接点部品を新しい位置に移動させ、それによって電源と照明器具との間の電気的流路を閉じさせることが可能になるか、または引き起こされるため、給電される。照明スイッチアクチュエータに収容された触覚ディスプレイは、作動面と同時に移動する。403において、触覚ディスプレイを介して、例えば、触覚ディスプレイ上の特定の動きによって照明設定選択要求を受け取る。照明設定選択要求は、複数の照明設定の中から照明設定を識別する。ユーザは、複数の照明設定を切り替えるために複数回スワイプすることができ、または限定されないが、ハーフスワイプおよびタップを含む、特定の照明設定に対応する特定の動作を行って、すべての接続された照明器具の光強度をそれらのピーク出力の半分で達成することができる。照明設定は、照明スイッチモジュールに接続された1つまたは複数の照明器具に対して別個の配電スキームを識別する。404において、配電スキームが識別される。405において、識別された配電スキームは、例えば、照明スイッチアクチュエータからの制御信号に応答するベースモジュールによって送信されて、選択された照明設定に対応する配電スキームに基づいて、1つの、いくつかの、またはすべての照明を調整する。配電スキームまたは配電プロファイルは、照明制御装置の記憶装置に記憶されてもよい。ある特定の実施形態では、配電スキームは、自然光または非接続光源からの周囲照明などの他のパラメータを考慮するように調整されてもよい。ある特定の実施形態では、配電スキームは、1つまたは複数の他のセンサパラメータに基づいて調整されてもよい。特定の実施形態では、照明設定は、時刻、光、温度、ノイズなどの検知されたパラメータ、または限定されないが、本明細書に記載された任意の電子機器を含む他の機器の作動に基づいて、自動化によって調整されてもよい。
【0033】
図5は、照明制御装置を遠隔操作するためのシステムの流れ図を示す。特定の実施形態では、アクチュエータスイッチが作動または通電している場合は、照明制御装置100または照明制御装置300は、遠隔装置から操作可能な場合がある。そのような場合、遠隔装置は、照明制御装置と通信して、照明制御装置を制御するために、装置上で動作するシステム500などの1つまたは複数のコンピュータプログラムアプリケーションを含むことができる。したがって、501において、制御システム500は、接続モジュールを起動して、携帯電子機器と照明スイッチモジュールとの間に通信インターフェースを生成する。接続モジュールは、遠隔装置に、通信プロトコルを介して照明制御装置に1つまたは複数の無線送信を送信させることができる。502において、制御システム500は、遠隔装置に携帯電子機器の表示装置上にアイコンの表示を生成させて、照明設定の選択を容易にする。503において、制御システム500は、ユーザが特定のアイコンを選択したことに基づいて照明設定選択を受け取る。504において、送信モジュールは、選択された照明設定を照明制御装置に送信させ、その結果、照明スイッチモジュールおよび/またはベースモジュールは、照明設定に対応する配電スキームを照明器具に送信させることができる。照明制御装置の触覚ディスプレイは、携帯電子機器上で選択され、触覚装置上で選択された照明設定に対応するアイコンを表示するために、照明設定の受信に合わせて更新されてもよい。
【0034】
図6は、照明制御装置の動作を遠隔で構成するためのシステムの流れ図を示す。遠隔装置は、照明制御装置から遠隔にある携帯電話、携帯コンピューティング装置、またはコンピューティング装置を含むが、これらに限定されない装置を含むことができる。601において、携帯電子機器は、照明スイッチモジュールとの通信インターフェースを生成する。602において、照明器具識別モジュールは、センサベースのプロトコルを開始して、照明スイッチ制御モジュールに接続された1つまたは複数の照明器具に関連付けられたパラメータを識別する。603において、表示選択モジュールは、携帯電子機器の表示装置上にアイコンの表示を表示させる。604において、照明設定構成モジュールにより、ユーザは、識別されたパラメータと光強度に関連するユーザ指定入力とに基づいて識別された照明器具に対する配電スキームまたは配電プロファイルを生成することができる。604において、記憶モジュールを用いて、配電スキームを記憶し、特定の照明設定アイコンを配電スキームと関連付ける。605において、送信モジュールは、配電スキームおよび関連付けられたアイコンを照明スイッチ制御モジュールに送信する。
【0035】
図7は、照明制御システムを設置する方法の流れ図である。701において、照明制御システムの複数のベースモジュールがマルチギャング電気壁ボックスに設置される。これらは、1つまたは複数のねじを介して直接または間接的に締め付けられてもよく、あるいは他のコネクタを介して結合されてもよい。702において、少なくとも1つのスイッチコントローラが複数のベースモジュールのうちの1つに設置されるか、または埋め込まれ、それにより、少なくとも1つのベースモジュールが占有されないままとなる。本明細書で論じるように、スイッチコントローラをベースモジュールに埋め込むことにより、スイッチコントローラは、それぞれのベースモジュールに電気的に接続される。本明細書でさらに論じるように、スイッチコントローラは、本明細書に記載された他のスイッチコントローラとして構成されてもよいが、スイッチ板の前に設置されたスイッチコントローラがスイッチ板によって隠されるため、グラフィカルユーザインターフェースを排除することができる。703において、スイッチ板が、ベースモジュールに予め埋め込まれたスイッチコントローラ上に設置される。スイッチ板は、真下にある構成要素への迅速かつ容易なアクセスのためにスイッチ板内に磁石を含むことができる。スイッチ板は、埋め込まれるスイッチコントローラの前方部分を埋め込むための1つまたは複数の凹部を含むことができる。スイッチ板は、703において、
図1Aの開孔110などのスイッチコントローラ開孔が、占有されていないベースモジュールのうちの1つの窪み部と整列するように設置される。704において、触覚ディスプレイなどのグラフィカルユーザインターフェースを含むスイッチコントローラが、スイッチコントローラ開孔を通して設置され、占有されていないベースモジュールに埋め込まれ、それにより、グラフィカルユーザインターフェースがスイッチ板を通してアクセス可能になり、一方で、他のスイッチコントローラは、スイッチ板の表面の背後に保持されている。705において、スイッチ板を介して突き出るスイッチコントローラが、隠れているスイッチコントローラに通信可能に結合される。
【0036】
図8は、本明細書に記載された照明制御動作を実行するように構成された照明制御システム800の概略図である。照明制御システム800は、本明細書に記載されるようなエアギャップシステムを含む照明制御システムで実施することができる照明制御システムの構成要素を示す。照明制御システム800は、(ベースモジュール112と同様のやり方で構成することができる)ベース照明制御モジュール812と、(スイッチモジュール102と同様のやり方で構成することができる)スイッチモジュールまたはスイッチコントローラ802とに分けられて表されている。本明細書に記載されるように、スイッチモジュール802は、本明細書に記載された触覚ディスプレイ104および照明スイッチアクチュエータ106などの、グラフィカルユーザインターフェースモジュール852およびスイッチアクチュエータを介して操作可能な触覚インターフェースを含むことができる。スイッチモジュール802は、マイクロコントローラ840にコマンドを送信し、マイクロコントローラ840から入力を受信して、変圧器818と、(フライバックコンバータを含むことができる)電力アイソレータおよびAC/DCコンバータ814と、TRIAC調光器813などの調光器と、電圧および電流センサ816と、の動作を制御するように構成することができるプロセッサ850(またはマイクロコントローラ)を収容する。一部の実施形態では、ベース照明制御モジュール812は、MOSFET調光器を含んでもよい。電力アイソレータ814は、ベース照明制御モジュール812およびスイッチモジュール802内の低電力成分またはDCデジタル成分からアナログAC電流を分離する。電力アイソレータ814は、電力モジュール853を介してスイッチ制御モジュール802に電力入力を提供することができる。電力モジュール853は、スイッチコントローラモジュール802内のモジュールの1つまたは複数に電力を向けること含む、ベースモジュール812からスイッチコントローラモジュール802への電力の流れを調整するように構成された電力回路を含む。また、スイッチモジュール802は、1つまたは複数のアンテナを含むことができる通信モジュール、あるいは他の無線通信モジュールを収容する。スイッチモジュール802は、光センサ、カメラ、マイクロホン、温度計、湿度センサ、および大気質センサなどの1つまたは複数のセンサを含むことができるセンサモジュールも収容する。プロセッサ850は、スイッチモジュール802内の1つまたは複数のモジュールと通信可能に結合されて、それらのモジュールの動作を制御し、それらのモジュールから入力を受け取り、例えば、ベース照明制御モジュール812に接続された照明器具824の照明回路への電気エネルギーの流れの変調を制御する。
【0037】
ベース照明制御モジュール812は、モジュール812内の様々な電気部品コンテナを接地するための接地端子830を含む。ベース照明制御モジュール812は、中性線に接続するための中性端子828、ライン端子826、および負荷端子822を含む。
図8に示すように、電圧および電流センサは、負荷線に結合されて、照明回路(750)に接続された1つまたは複数の照明器具824に電力を運ぶ線に沿った電圧または電流の変化を検出する。また、ベース照明制御モジュール812は、プロセッサ850に通信可能に結合されたコントローラ840を含む。また、ベース照明制御モジュール812は、ベース照明制御モジュール812の状態に関する情報を示すためのLEDインジケータライト842および841を含む。例えば、一部の実施形態では、LEDインジケータライト841は、中性線が接続されているかどうかを示すことができるが、LEDインジケータライト842は、3方向接続が接続されているかどうかを示すことができる。
【0038】
図9Aおよび
図9Bは、1つまたは複数のスイッチコントローラを隠すためのスイッチ板を含む照明制御システムの概略図である。複数のスイッチコントローラを備える照明制御システムは、スイッチ板カバー908aを介して延在するように示されている。スイッチ板カバー908aは、複数のスイッチに直接アクセスするための複数の開口部を含む。しかしながら、本発明の実施形態によると、1つまたは複数のスイッチコントローラ920が、スイッチ板908bなどの特定のタイプのスイッチ板の背後に隠されていてもよい。1つのスイッチコントローラ120を物理的に、直接アクセス可能に保ちながら、スイッチ板908bは、その背後に1つのスイッチコントローラ920を隠す。スイッチ板908cは、さらに一歩進んで、スイッチコントローラ920をその背後に隠すだけでなく、壁に埋め込まれるように、および色が合うように構成されてもよく、それにより、スイッチ板908cを介して延在する延在スイッチコントローラ120が壁に浮かんで見えるようになる。露出したスイッチコントローラ120は、有線または無線のいずれかによって、隠されたスイッチコントローラ920に通信可能に結合され得る。露出したスイッチコントローラ120および隠されたスイッチコントローラ920は、別個の照明回路(例えば、別個の照明器具に接続された回路)を制御するように構成することができるが、ひとまとめにして動作させてもよく、それにより、露出したスイッチコントローラ120を介したシーン選択により、隠されたスイッチコントローラ920にコマンドが自動的に送信されて、室内の複数の照明器具が調整され、1つの照明シーン選択入力を介して特定の照明シーンが生成される。
図9Bは、隠されたスイッチコントローラ920の複数の図を提供する。一般に、隠されたスイッチコントローラ920は、スイッチコントローラ120と実質的に同様の仕方で動作する(例えば、スイッチコントローラからベースモジュールにコマンドを送信して、調光回路を介して電気的な流れに変化を引き起こす)が、隠されたスイッチコントローラ920は、スイッチが隠されているため、グラフィカルユーザインターフェースを排除することができる。これによって、隠されたスイッチコントローラ920のコストを下げることができる。隠されたスイッチコントローラ920は、それでもなお、プロセッサ、電力モジュール、電気コネクタ、通信モジュールなどの、
図1A、
図1Bおよび
図8に記載された他の電気部品を含むことができる。
図9Bに示すように、隠されたスイッチコントローラ920は、ベースモジュールの電気コネクタと電気的に結合するように構成された電気コネクタ931を含む。隠されたスイッチコントローラ920は、装置の動作状態を見やすくするためのライトを設けることができ、他のセンサまたは電気インターフェースを含んでもよい別個のインターフェースカバー951を含む。別個のインターフェースカバー951は、スイッチ板(例えば、スイッチ板908cまたは908b)を磁石と相対して適所に保持するための磁石、またはスイッチ板カバーの背面に配置された金属製コネクタを含むこともできる。隠されたスイッチコントローラ920は、ベースモジュールに埋め込まれると隠されたスイッチコントローラを適所にロックするのを支援するばね付勢ラッチ機構936も含む。
【0039】
図10A〜
図10Cは、スイッチ板システムの動作を示す。
図10Aでは、スイッチ板カバー908bは、ベースモジュール112に取外し可能に取り付けられている。露出したスイッチコントローラ120は、スイッチ板カバーの開孔を介して延在する。スイッチ板カバー908bは、ヒンジを介して、ベースモジュール112に枢動可能に接続されている。したがって、例えば、ベースモジュールおよび/または1つもしくは複数の隠されたスイッチコントローラ920にスイッチ板を保持する磁石の磁力に打ち勝つことによって、スイッチ板908bがベースモジュール112から離れるように枢動すると、
図10Bおよび
図10Cに示すように、スイッチ板908bは、外されて、露出したスイッチコントローラ120を埋め込まれたそれぞれのベースモジュールから持ち上げる。ある特定の実施形態では、露出したスイッチコントローラ120は、マスタスイッチとして構成されてもよく、一方、隠されたスイッチコントローラは、スレーブスイッチとして構成され、これによって隠されたスイッチ920が、露出したスイッチコントローラから受け取ったコマンドを介して動作する。
【0040】
図11Aおよび
図11Bは、スイッチ板システムの動作および隠れたスイッチコントローラの取外しを示す。
図11Aに示すように、ベースモジュール112は、電気壁ボックス1101内に取り付けられている。(例えば、スイッチ板カバーを持ち上げることによって外される前に)隠されたスイッチコントローラ920は、壁ボックス内のベースモジュール112に結合されており、露出したスイッチコントローラ120は、壁ボックス内の別のベースモジュール112に結合されている。スイッチ板カバー908cを取り外して、露出したスイッチコントローラ120を係合解除し、外すことは、1つまたは複数の隠れたスイッチコントローラ920を非作動にするように構成されることであってもよい。一旦カバー908bが動かされると、隠されたスイッチコントローラ920がアクセス可能になる。
【0041】
スイッチ板908b内の1つまたは複数の磁石は、真下にある構成要素への迅速かつ容易なアクセスを促進する。さらに、スイッチ板908bは、それぞれの隠れたスイッチコントローラ920内のエアギャップスイッチにアクセスするための安全対策として働くことができ(隠れたスイッチコントローラ920は、従来設計されているそれぞれのマスタスイッチコントローラおよびスレーブスイッチコントローラが行うのと同じ仕方で線間電圧を依然として制御する)、したがって(本出願と同時に出願され、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる米国特許出願第62/359,670号明細書にさらに詳細に記載されるように)、例えば、隠れたスイッチコントローラ920は、例えば、電球を交換するのに必要な場合は電気回路を開くために、エアギャップシステムのような同じ安全対策を依然として維持するべきである。スイッチ板908cは、エアギャップを整備し作動させるために隠れたスイッチコントローラ920にアクセスするために、開いて回転するシャーシにヒンジで取り付けられている。上向きに回転させたスイッチ板908bは、伝統的な/隠されていないスイッチをスイッチ板908bとともに引き出し、隠れたスイッチがアクセスされている間、隠されていないスイッチを都合よく適所に保持する。
【0042】
図12A〜
図12Cは、すべての露出したスイッチコントローラを含むスイッチを示す。
図12Aは、正面図を示す。
図12Bは、壁1201のスイッチボックス1101内に取り付けられたスイッチの上面図を示す。
図12Cは、側面図を示す。
図12Aおよび
図12Bに表されるように、露出したスイッチ120はすべて、スイッチ板カバー908bを介して延在する。
【0043】
図13A〜
図13Cは、露出したスイッチおよび隠されたスイッチを含むスイッチを示す。
図13Aは、正面図を示す。
図13Bは、壁1201のスイッチボックス1101内に取り付けられたスイッチの上面図を示す。
図13Cは、側面図を示す。
図13Aおよび
図13Bに示すように、露出したスイッチコントローラ120のみがスイッチ板908bの正面から見えるが、埋め込まれたスイッチコントローラ920は、スイッチ板908bの背後に埋め込まれている。
【0044】
本明細書に記載された主題および動作の実施態様は、デジタル電子回路によって、または本明細書に開示された構造およびそれらの構造的均等物を含むコンピュータソフトウェア、ファームウェアもしくはハードウェアを介して、あるいはそれらの1つまたは複数の組合せにおいて実施することができる。本明細書に記載された主題の実施態様は、データ処理装置によって実行するために、またはデータ処理装置の動作を制御するために、コンピュータ記憶媒体上に符号化された1つまたは複数のコンピュータプログラム、すなわちコンピュータプログラム命令の1つまたは複数のモジュールとして実施することができる。
【0045】
コンピュータ記憶媒体は、コンピュータ可読記憶装置、コンピュータ可読記憶基板、ランダムアクセスメモリアレイまたはシリアルアクセスメモリアレイもしくはデバイス、あるいはそれらの1つまたは複数の組合せとすることができ、あるいはそれらに含めることができる。さらに、コンピュータ記憶媒体は、伝播信号ではないが、コンピュータ記憶媒体は、人工的に生成された伝播信号に符号化されたコンピュータプログラム命令の発信元または宛先となることができる。コンピュータ記憶媒体は、1つまたは複数の別々の物理的構成要素または媒体(例えば、複数のCD、ディスク、または他の記憶装置)とすることも、あるいはそれらに含めることもできる。
【0046】
本明細書に記載された動作は、1つもしくは複数のコンピュータ可読記憶装置に記憶された、または他の発信元から受け取ったデータに対してデータ処理装置によって実行される動作として実施することができる。
【0047】
用語「データ処理装置」は、例として、プログラマブルプロセッサ、コンピュータ、システムオンチップ、または前述の複数のもの、あるいは組合せを含む、データを処理するためのあらゆる種類の装置、デバイス、および機械を包含する。装置は、特殊用途ロジック回路、例えば、FPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ)、またはASIC(特定用途向け集積回路)を含むことができる。また、装置は、ハードウェアに加えて、問題になっているコンピュータプログラムのための実行環境を生成するコード、例えば、プロセッサファームウェア、プロトコルスタック、データベース管理システム、オペレーティングシステム、クロスプラットフォームランタイム環境、バーチャルマシン、あるいはそれらの1つまたは複数の組合せを構成するコードを含むことができる。装置および実行環境は、ウェブサービス、分散コンピューティング、およびグリッドコンピューティングインフラストラクチャなどの、様々な異なるコンピューティングモデルインフラストラクチャを実現することができる。
【0048】
(プログラム、ソフトウェア、ソフトウェアアプリケーション、スクリプト、またはコードとしても知られている)コンピュータプログラムは、コンパイラ型言語もしくはインタープリタ型言語、宣言型言語もしくは手続き型言語を含む任意の形態のプログラミング言語で記述することができ、スタンドアロンプログラムとして、またはモジュール、コンポーネント、サブルーチン、オブジェクトとして、あるいはコンピューティング環境で使用するのに適した他のユニットを含む任意の形態で展開することができる。コンピュータプログラムは、ファイルシステム内のファイルに対応することがあるが、必ずしもそうである必要はない。プログラムは、他のプログラムもしくはデータ(例えば、マークアップ言語文書に記憶された1つまたは複数のスクリプト)を保持するファイルの一部分に、問題になっているプログラム専用の単一のファイルに、あるいは複数の協調ファイル(例えば、1つまたは複数のモジュール、サブプログラム、またはコードの一部分を記憶するファイル)に記憶することができる。コンピュータプログラムは、1つのコンピュータ上で、または1つのサイトに配置されているかもしくは複数のサイトにわたって分散され、通信ネットワークによって相互に接続された複数のコンピュータ上で実行されるように展開され得る。
【0049】
本明細書に記載されたプロセスおよびロジックフローは、入力データに対して操作し、出力を生成することによって動作を行うために、1つまたは複数のコンピュータプログラムを実行する1つまたは複数のプログラマブルプロセッサによって行うことができる。プロセスおよびロジックフローは、特殊用途ロジック回路、例えば、FPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ)、またはASIC(特定用途向け集積回路)によっても実行することができ、装置も、そのような回路として実施することができる。
【0050】
コンピュータプログラムの実行に適したプロセッサは、例として、汎用および特殊用途の両方のマイクロプロセッサ、ならびに任意の種類のデジタルコンピュータの任意の1つまたは複数のプロセッサを含む。一般に、プロセッサは、読み取り専用メモリもしくはランダムアクセスメモリまたはその両方から命令およびデータを受け取る。コンピュータの必須要素は、命令に従って動作を実行するためのプロセッサ、ならびに命令およびデータを記憶するための1つまたは複数の記憶装置である。一般に、コンピュータは、データを記憶するための1つまたは複数の大容量記憶装置、例えば、磁気ディスク、光磁気ディスク、もしくは光ディスクからデータを受け取り、またはそれらにデータを転送し、あるいはその両方を行うように、それらの記憶装置を含み、あるいはそれらの記憶装置に動作可能に結合されている。しかしながら、コンピュータは、そのような装置を必要としない。さらに、コンピュータは、別の装置、例えば、ほんの数例を挙げると、携帯電話、携帯情報端末(PDA)、携帯オーディオもしくはビデオプレーヤ、ゲーム機、全地球測位システム(GPS)受信器、携帯記憶装置(例えば、ユニバーサルシリアルバス(USB)フラッシュドライブ)に埋め込むことができる。コンピュータプログラム命令およびデータを記憶するのに適した装置は、例として、半導体メモリ装置、例えば、EPROM、EEPROMおよびフラッシュメモリ装置、磁気ディスク、例えば、内蔵ハードディスクもしくはリムーバブルディスク、光磁気ディスク、ならびにCD−ROMおよびDVD−ROMディスクを含む、あらゆる形態の不揮発性メモリ、媒体、および記憶装置を含む。プロセッサおよびメモリは、特殊用途ロジック回路によって補完されるか、またはそのような回路に組み込まれてもよい。
【0051】
ユーザとの対話を提供するために、本明細書に記載された主題の実施態様は、ユーザに情報を表示するための表示装置、例えば、CRT(陰極線管)もしくはLCD(液晶ディスプレイ)モニタ、ならびにユーザがコンピュータに入力を提供することができるキーボードおよびポインティングデバイス、例えば、マウスもしくはトラックボールを有するコンピュータ上で実施することができる。他の種類の装置を使用して、ユーザとの対話を同様に提供することができ、例えば、ユーザに提供されるフィードバックは、任意の形態の感覚的フィードバック、例えば、視覚フィードバック、聴覚フィードバック、触覚フィードバックとすることができ、ユーザからの入力は、音響、音声、または触覚入力を含む任意の形態で受け取ることができる。加えて、コンピュータは、ユーザによって使用される装置に文書を送受信ことによって、例えば、ウェブブラウザから受信した要求に応答して、ウェブページをユーザのユーザ装置上のウェブブラウザに送信することによって、ユーザと対話することができる。
【0052】
本明細書に記載された主題の実施態様は、例えば、データサーバのようなバックエンドコンポーネントを含むか、またはミドルウェアコンポーネント、例えば、アプリケーションサーバを含むか、またはユーザが本明細書に記載された主題の実施態様と対話することができるフロントエンドコンポーネント、例えば、グラフィカルディスプレイもしくはウェブブラウザを有するユーザコンピュータを含むコンピューティングシステム、あるいは1つまたは複数のそのようなバックエンド、ミドルウェア、またはフロントエンドコンポーネントの任意の組合せにおいて実施することができる。システムの構成要素は、任意の形態のまたは媒体のデジタルデータ通信、例えば、通信ネットワークによって相互に接続することができる。通信ネットワークの例には、ローカルエリアネットワーク(「LAN」)、および広域ネットワーク(「WAN」)、インターネットワーク(例えば、インターネット)、ならびにピアツーピアネットワーク(例えば、アドホックピアツーピアネットワーク)が含まれる。
【0053】
コンピューティングシステムは、ユーザおよびサーバを含むことができる。ユーザおよびサーバは、一般に、互いに離れており、通常、通信ネットワークを介して対話する。ユーザとサーバとの関係は、それぞれのコンピュータ上で実行される、互いにユーザとサーバとの関係を有するコンピュータプログラムによって生じる。一部の実施態様では、サーバは、(例えば、ユーザ装置と対話するユーザにデータを表示し、ユーザからユーザ入力を受信するために)データ(例えば、HTMLページ)をユーザ装置に送信する。ユーザ装置において生成されたデータ(例えば、ユーザとの対話の結果)は、サーバにおいてユーザ装置から受信することができる。
【0054】
本明細書は、多くの特定の実施態様の詳細を含むが、これらは、いかなる発明の範囲に対しても、または特許請求することができるものに対しても限定としてではなく、特定の発明の特定の実施態様に特有の特徴の説明として解釈されるべきである。本明細書において別々の実施態様の文脈で記載されているある特定の特徴は、単一の実施態様において組み合わせて実施することもできる。逆に、単一の実施態様の文脈で記載されている様々な特徴は、複数の実施態様において別々に、または任意の適切なサブ組合せにおいて実施することもできる。さらに、特徴は、ある特定の組合せにおいて作用するものとして上述され、最初にそのように特許請求されることがあるが、特許請求される組合せからの1つまたは複数の特徴は、場合によってはその組合せから削除されてもよく、特許請求される組合せは、サブ組合せまたはサブ組合せの変形形態を対象としてもよい。
【0055】
本開示の目的のために、用語「結合される」とは、2つの部材を互いに直接または間接的に接続することを意味する。そのような接続は、本質的に静止していても、または移動可能であってもよい。そのような接続は、2つの部材が、または2つの部材と任意の追加の中間部材とが単一の単体構造体として互いに一体的に形成されることによって、あるいは2つの部材が、または2つの部材と任意の追加の中間部材とが互いに取り付けられることによって達成することができる。そのような接続は、本質的に永久的であってもよく、または本質的に取外し可能であってもよい。
【0056】
様々な要素の配向は、他の例示的な実施態様によって異なることがあり、そのような変形形態は、本開示によって包含されることが意図されていることに留意されたい。開示された実施態様の特徴は、他の開示された実施態様に組み込むことができることが認識される。
【0057】
様々な本発明の実施態様が本明細書に記載され、例示されたが、当業者は、機能を実行するためのおよび/または結果を得るための様々な他の手段および/または構造、ならびに/あるいは本明細書に記載された利点の1つまたは複数を容易に想起するであろう。そして、そのような変形形態および/または修正形態のそれぞれは、本明細書に記載された本発明の実施態様の範囲内であるとみなされる。より一般に、当業者は、本明細書に記載されたパラメータ、寸法、材料、および構成がすべて例示的であることが意味されており、実際のパラメータ、寸法、材料、および/または構成は、本発明の教示が使用される特定の用途に依存することを容易に認識されるであろう。当業者は、本明細書に記載された特定の本発明の実施態様に対する多くの均等物を認識し、または型通りの実験作業のみを使用して確認することができるであろう。したがって、前述の実施態様は、単なる例として提示されており、添付の特許請求の範囲およびその均等物の範囲内で、本発明の実施態様は、具体的に記載および特許請求されるようなものとは異なるやり方で実施されることがあることを理解されたい。本開示の発明の実施態様は、本明細書に記載された個々の特徴、システム、物品、材料、キット、および/または方法のそれぞれを対象とする。加えて、2つ以上のそのような特徴、システム、物品、材料、キット、および/または方法のいかなる組合せも、そのような特徴、システム、物品、材料、キット、および/または方法が互いに矛盾していない場合は、本開示の発明の範囲内に含まれる。
【0058】
また、本明細書に記載された技術は、方法として具現化されてもよく、そのうちの少なくとも1つの例が提供されている。本方法の一部として実行される行為は、任意の適切なやり方で順序付けられてもよい。したがって、例示されたものとは異なる順番で行為が実行される実施態様が構築されてもよく、これら実施態様は、たとえ例示的な実施態様において連続する行為として示されているとしても、一部の行為を同時に実行することを含むことができる。
【0059】
特許請求の範囲は、その趣旨が述べられていない限り、記載された順番または要素に限定されるとして読まれるべきではない。添付の特許請求の範囲の精神および範囲から逸脱せずに、形態および詳細における様々な変更が当業者によって行われてもよいことを理解されたい。以下の特許請求の範囲およびその均等物の精神および範囲内に入るすべての実施態様が特許請求される。