特許第6918095号(P6918095)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6918095
(24)【登録日】2021年7月26日
(45)【発行日】2021年8月11日
(54)【発明の名称】二重シース構造ケーブル
(51)【国際特許分類】
   E01D 19/16 20060101AFI20210729BHJP
   E01D 11/00 20060101ALI20210729BHJP
【FI】
   E01D19/16
   E01D11/00
【請求項の数】11
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2019-503935(P2019-503935)
(86)(22)【出願日】2016年11月18日
(65)【公表番号】特表2019-527785(P2019-527785A)
(43)【公表日】2019年10月3日
(86)【国際出願番号】IB2016001978
(87)【国際公開番号】WO2018020289
(87)【国際公開日】20180201
【審査請求日】2019年11月11日
(31)【優先権主張番号】PCT/IB2016/001314
(32)【優先日】2016年7月27日
(33)【優先権主張国】IB
(73)【特許権者】
【識別番号】509167338
【氏名又は名称】ソレタンシュ フレシネ
【氏名又は名称原語表記】SOLETANCHE FREYSSINET
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】ニコラ・ファブリー
(72)【発明者】
【氏名】ポール・アチュカル
(72)【発明者】
【氏名】マチュー・ゲドン
【審査官】 松本 泰典
(56)【参考文献】
【文献】 実開昭60−154405(JP,U)
【文献】 登録実用新案第3066648(JP,U)
【文献】 米国特許出願公開第2019/0249380(US,A1)
【文献】 実開昭55−126315(JP,U)
【文献】 実開平03−032309(JP,U)
【文献】 実開平06−020520(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E01D 19/16
E01D 11/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
建設建造物の構造ケーブルであって、
荷重支持緊張材(20)の束と、
前記荷重支持緊張材の束を収容する第1シース(26)と、
前記第1シース周りに配置された第2シース(28)であって、少なくとも1つの窓(31)を備える、第2シース(28)と、
光を放射するように構成された少なくとも1つの光放射モジュール(46)であって、各光放射モジュールが、前記少なくとも1つの窓を通じて前記構造ケーブルに対して外側に光を放射するために、前記構造ケーブル内に配置されている、光放射モジュール(46)と、
を備えていることを特徴とする構造ケーブル。
【請求項2】
少なくとも1つの窓が、前記第2シースの開口部(32)によって規定され、前記構造ケーブルが、前記開口部を通って又は前記第1シースと前記第2シースとの間かつ前記開口部の前に配置された受容要素(34)をさらに備え、前記受容要素が、少なくとも1つの光放射モジュールを受容することを特徴とする請求項1に記載の構造ケーブル。
【請求項3】
前記第1シース及び前記第2シースが、前記第1シースと前記第2シースとの間に周方向間隙(30)を規定し、前記構造ケーブルが、前記第1シース及び前記第2シースを離して維持するように構成された少なくとも1つのスペーサ要素(48)をさらに備え、前記スペーサ要素が、前記周方向間隙内に配置され、前記周方向間隙の周囲の少なくとも一部にわたって延びていることを特徴とする請求項1又は2に記載の構造ケーブル。
【請求項4】
少なくとも1つの窓が、前記第2シースの開口部(32)によって規定され、前記構造ケーブルが、前記開口部を通って又は前記第1シースと前記第2シースとの間かつ前記開口部の前に配置された受容要素(34)をさらに備え、前記受容要素が、少なくとも1つの光放射モジュールを受容しており、
記スペーサ要素が、前記受容要素に固定された周方向端部を有することを特徴とする求項3に記載の構造ケーブル。
【請求項5】
前記スペーサ要素が、前記第2シースに固定されていることを特徴とする請求項3又は4に記載の構造ケーブル。
【請求項6】
前記スペーサ要素が、前記第1シースと接触していることを特徴とする請求項3から5のいずれか一項に記載の構造ケーブル。
【請求項7】
前記受容要素が、光放射モジュールを受容するための内側キャビティを規定するU字状のプロファイルを備えていることを特徴とする請求項2に記載の構造ケーブル。
【請求項8】
前記構造ケーブルが、前記第2シースに沿ってそれぞれの領域にそれぞれ配置された1つ以上のグループに配置された複数の窓(31)を備え、所定のグループの前記窓が、前記第2シース(28)の周囲に分散されることを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載の構造ケーブル。
【請求項9】
少なくとも1つのグループの各窓が、開口部によって規定され、前記構造ケーブルが、それぞれの開口部を通って又は前記第1シースと前記第2シースとの間かつ前記それぞれの開口部の前に配置された複数の受容要素を備え、前記受容要素が、少なくとも1つの光放射モジュールをそれぞれ受容し、前記構造ケーブルが、前記第1シースと前記第2シースとの間に配置された複数のスペーサ要素をさらに備え、各スペーサ要素が、前記スペーサ要素の周方向端部において、前記受容要素のうちの1つに固定されていることを特徴とする請求項3を引用する請求項8に記載の構造ケーブル。
【請求項10】
前記第2シースが、ともに組み立てられた複数の長手方向部分を備え、少なくとも1つ
の長手方向部分が、前記長手方向部分の全長にわたって延びる開口部によって規定された少なくとも1つの窓を有することを特徴とする請求項1から9のいずれか一項に記載の構造ケーブル。
【請求項11】
前記長手方向部分が、前記開口部内に又は前記第2シースと前記第1シースとの間かつ前記開口部の前に配置された受容要素を備え、前記長手方向部分の周方向端部が、前記受容要素に固定されていることを特徴とする請求項10に記載の構造ケーブル。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、建設業で使用される構造ケーブルに関する。本発明は、構造物を支持する、補強する又は安定させるために使用される斜張ケーブルに特に適用可能である。
【背景技術】
【0002】
斜張ケーブルは、橋のデッキ又は基部などの懸架構造物を支持するために広く使用されている。それら斜張ケーブルは、タワー又はマストなどの直立構造物を安定させるためにも使用され得る。
【0003】
斜張ケーブルの典型的な構造は、共有プラスチックシース内に収納された緊張材の束、例えばワイヤ又はストランドの束を含む。シースは、束の金属緊張材を保護し、斜張ケーブルの滑らかな外観を提供する。
【0004】
ある場合には、シースは、斜張ケーブルの下方アンカー固定ポイントから上方アンカー固定ポイントまで延在する一体的なチューブの形態にある。緊張材を両端部でアンカー固定する前に、緊張材は、通常1つずつ又は小さいグループずつ、シースに通される。
【0005】
他の場合には、シースは、ケーブルに沿って互いに続いているセグメントから作られる。各セグメントは、緊張材の束の周りで組み立てられたいくつかの扇形部から作られ得る。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、構造ケーブルのための別の種類のシース構成を提案することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
このために、本発明は、建設建造物の構造ケーブルであって、
荷重支持緊張材の束と、
緊張材の束を収容する第1シースと、
第1シース周りに配置された第2シースであって、窓を備える、第2シースと、
光を放射するように構成された複数の光放射モジュールであって、各光放射モジュールが、少なくとも1つの窓を通じて構造ケーブルに対して外側に光を放射するために、構造ケーブル内に配置されている、光放射モジュールと、
を備えている構造ケーブルに関する。
【0008】
本発明の一側面によれば、少なくとも1つの窓が、第2シースの開口部によって規定され、構造ケーブルが、前記開口部を通って又は第1シースと第2シースとの間かつ前記開口部の前に配置された受容要素をさらに備え、受容要素が、少なくとも1つの光放射モジュールを受容する。
【0009】
本発明の一側面によれば、第1シース及び第2シースが、第1シースと第2シースとの間に周方向間隙を規定し、構造ケーブルが、第1シース及び第2シースを離して維持するように構成された少なくとも1つのスペーサ要素をさらに備え、スペーサ要素が、前記間隙内に配置され、前記間隙の周囲の少なくとも一部にわたって延びている。
【0010】
本発明の一側面によれば、スペーサ要素が、受容要素に固定された周方向端部を有する。
【0011】
本発明の一側面によれば、スペーサ要素が、第2シースに固定されている。
【0012】
本発明の一側面によれば、スペーサ要素が、第1シースと接触している。本発明の一側面によれば、受容要素が、光放射モジュールを受容するための内側キャビティを規定するU字状のプロファイルを備えている。
【0013】
本発明の一側面によれば、構造ケーブルが、第2シースに沿ってそれぞれの領域にそれぞれ配置された1つ以上のグループに配置された複数の窓を備え、所定のグループの窓が、第2シースの周囲に分散される。
【0014】
本発明の一側面によれば、少なくとも1つのグループの各窓が、開口部によって規定され、構造ケーブルが、それぞれの開口部を通って又は第2シースと第1シースとの間かつ前記それぞれの開口部の前に配置された複数の受容要素を備え、受容要素が、少なくとも1つの光放射モジュールをそれぞれ受容し、構造ケーブルが、第1シースと第2シースとの間に配置された複数のスペーサ要素をさらに備え、各スペーサ要素が、スペーサ要素の周方向端部において、前記受容要素のうちの1つに固定されている。
【0015】
本発明の一側面によれば、第2シースが、ともに組み立てられた複数の長手方向部分を備え、少なくとも1つの長手方向部分が、前記長手方向部分の全長にわたって延びる開口部によって規定された少なくとも1つの窓を有する。
【0016】
本発明の一側面によれば、前記長手方向部分が、前記開口部内に又は第1シースと第2シースとの間かつ前記開口部の前に配置された受容要素を備え、前記長手方向部分の周方向端部が、前記受容要素に固定されている。
【0017】
本明細書に開示されている構造ケーブルの他の特徴及び利点は、添付の図面を参照する、非限定的な実施形態の以下の説明から明らかになる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】本発明による構造ケーブルの図である。
図2】本発明による構造ケーブルの図である。
図3】本発明によるケーブルの第1シース及び第2シースの図である。
図4a】本発明によるケーブルの断面図である。
図4b】本発明によるケーブルの断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
図1は、本発明による構造ケーブル10、以下ではケーブル10を示す。ケーブルは、優先的には、斜張ケーブルである。
【0020】
ケーブルは、ケーブルがアンカー固定された構造物12に与えられた影響を吸収するように構成されている。このために、ケーブルは、建設建造物の2つの部分14,16の間で延在している。第1部分14は、例として、第2部分16よりも高い位置にある。例えば、第1部分14は、タワーなどの構造物12に含まれる一方で、第2部分16は、構造物を安定させるための基礎に含まれる。代替的に、第1部分14は、パイロンに含まれる一方で、第2部分16は、パイロンから吊り下げられたある構造物に含まれる。
【0021】
建設建造物は、典型的に、複数の構造ケーブル10を含み、複数の構造ケーブル10の1つのみが図1に示されている。
【0022】
構造ケーブル10は、互いに平行に配置された緊張材20(図2)の束を備える荷重支持部分18を有する。例えば、束とされた緊張材は、コンクリート構造物に圧縮応力を与えるために使用されるものと同じタイプのストランドである。それら束とされた緊張材は、例としてスチールから作られる。各ストランドは、選択的に、グリース又はワックスなどの物質によって保護され、かつ/又はそれぞれのプラスチックシース内に個々に受容される(図2)。
【0023】
ケーブル10は、最大で数百メートルの長さを有し得る。ケーブル10は、数十の緊張材を含み得る。
【0024】
荷重支持緊張材は、束の両端部において、建設建造物の第1部分14に取り付けられた上方アンカー固定デバイス22と、建設建造物の第2部分16に取り付けられた下方アンカー固定デバイス24と、を使用してアンカー固定される。2つのアンカー固定デバイス22,24の間では、緊張材の束は、ケーブルの重量と、アンカー固定デバイスによって維持される張力と、に起因して、例として懸垂曲線に従っている。アンカー固定デバイス22,24は、各ケーブル10の予め計算された懸垂曲線を考慮することによって、第1部分14及び第2部分16上に位置決めされる。
【0025】
図2を参照すると、ケーブル10は、二重シース形態を呈する。言い換えると、ケーブル10は、第1シース26及び第2シース28を含んでいる。
【0026】
第1シース26は、緊張材20を収容している。第2シース28は、第1シース周りに配置されている。従って、第1シース26は内側シースを形成し、第2シース28は外側シースを形成する。
【0027】
図1に示された例では、第1シース26の第1端部は、ガイドチューブに当接し、緊張材の束が、下方アンカー固定デバイス24付近でガイドチューブを通過する一方で、第1シース26の第2端部は、建設建造物の第1部分14上に配置された別のチューブ内に侵入し、緊張材の束の上端部が、上方アンカー固定デバイス22に到達するために当該別のチューブを通過する。第1シース26の第2端部は、例としてこのチューブに接続されておらず、このため、緊張材20及びシース26が、それらの材料の熱膨張係数の理由で異なる膨張又は収縮を受けると、第1シース26の第2端部は、別のチューブ内にスライドすることができる。配置は、流れ落ちる水が、第1シース26の内部に流れることを防止する。第2シースが、同様の形態を有してもよい。
【0028】
有利には、第2シース28は、アンカー固定デバイス22,24の間で緊張材20の束の長さの80%よりも大きい長さにわたって、又はさらには長い斜張ケーブルのために90%よりも大きい長さにわたって延在する。
【0029】
有利には、第1シース26も同様である。
【0030】
双方のシースが、同じ長さを有しない可能性もあることに留意されたい。
【0031】
有利には、シース28は、少なくとも、上述した2つのチューブの間に配置されたケーブルの領域にわたって存在する。
【0032】
有利には、シース26,28は、互いに対して同心円状に配置されている。2つのシース双方は、(断面に関して)例として緊張材が延びる(湾曲している可能性がある)方向に中心合わせされている。
【0033】
有利には、第2シース28は、第1シース26から離れて配置され、それにより間隙30(図4a)が第1シース26と第2シース28との間に規定される。この間隙は、第1シース周りで延び、すなわち円周状である。有利には、この間隙は、第2シースの厚さよりも大きい径方向寸法を有する。
【0034】
シース26,28は、多角形、楕円形又は円形形状のうちから選択される形状などのそれぞれ異なる形状を有する断面を有し得る。例として、シース26,28双方は、図に示されるように円形断面を有する。シースの断面の形状は、シースの長手方向に沿って変化してもよいことに留意されたい。しかしながら、好ましくはシースの断面の形状は変化しない。
【0035】
シース26,28は、同じ材料から作られ得る。代替的に、シース26,28は、異なる材料から作られ得る。
【0036】
例として、第1シース26は、(PEHD又はHDPEとして公知の)高密度ポリエチレンから作られる。
【0037】
例として、第2シース28は、PEHDなどのポリエチレンから作られる。有利には、第2シース28の外面の少なくとも一部は、光を反射するように構成された色を有する。例として、この色は白である。追加的に又は代替的に、少なくとも第2シースの外面は、紫外線に対して耐性を有する。これは、シースの厚さの少なくとも一部にわたる、表面処理及び/又はシース自体の材料の特別な組成の結果である。
【0038】
第2シース28の外面は、周囲環境と接触するよう意図されている。第2シース28の外面は、雨及び風の複合的な影響に対する耐性を増大させるよう意図された、表面処理及び/又は構造を呈してもよい。従って、例として、第2シース28の外面は、第2シース28の外面の長さのすべて又は一部に沿ってらせん状に延伸する、少なくとも1つのらせんリブ、有利には二重らせんリブ(図示せず)を呈する。
【0039】
いくつかの実施形態では、第1シース26の長さの少なくとも一部分にわたって、少なくとも第1シースの外面は、光を反射するように構成された色を有する。例として、この色は白である。追加的に又は代替的に、少なくともこの部分にわたる第1シースの外面は、紫外線に対して耐性を有する。これは、シースの厚さの少なくとも一部にわたる、表面処理及び/又はシース自体の材料の特別な組成の結果である。
【0040】
これは、第2シースが、対応する部分にわたって取り除かれる必要がある場合に、第1シースが、UV及び一般的に光に対する保護外側シェルとして作用することを可能にする。
【0041】
シース26,28のそれぞれの厚さは、例として、2mmから20mmの間に含まれる。
【0042】
シース26,28のそれぞれの直径は、例として、50mmから500mmの間に含まれる。
【0043】
図3図4a及び図4bを参照すると、第2シース28は、ケーブル内に配置された(以下で詳述される符号46の)少なくとも1つの光放射モジュールがケーブルに対して外側に窓を通して光を放射することを可能にするための少なくとも1つの窓31を含む。
【0044】
窓31は、第2シースの透明領域によって、すなわち、その材料が、光放射モジュールによって放射された光の少なくとも一部が窓31を通過することを可能にする所定領域によって形成され得る。この領域は、例として、第2シースの残りの部分と一体的である。
【0045】
しかしながら、有利には、本発明の下では、この窓は、第2シースに配置された開口部32によって規定される。この開口部は、貫通孔である。
【0046】
ここで、「開口部によって規定される」によって、開口部が、窓を形成するためにシースに形成され、このことが、例として透明材料によりこの開口部が後に充填されることを除外しないことが理解される。この透明材料は、光放射モジュール自体の一部を形成するか、又は適切な寸法の専用カバーを含み、開口部内で一定位置に維持され得る。
【0047】
以下の説明は、外側シース28に実施された開口部によって規定される窓31を参照してなされる。
【0048】
有利には、ケーブル10は、複数の上記開口部32を含み、各開口部が、窓を規定する。
【0049】
例として、各開口部32は、長手方向に延びる。例として、それら開口部32は、すべて、長辺が長手方向に配置された矩形形状などの同じ形状を呈する。代替的に、それら開口部32は、異なる方式、例としてシース周りでらせん状に配置されてもよいが、好ましい実施形態では、図に描かれるように長手方向に延びる。
【0050】
有利には、第2シースにおける開口部32を呈する所定の長手方向位置では、第2シース28は、第2シース周りで周方向において他の開口部から離間している少なくとも1つの他の開口部を呈する。
【0051】
言い換えると、開口部32は、有利には、開口部のグループで配置され、各グループは、シースの長さに沿った所定のポイントに配置される。それにより、所定のグループの開口部は、シース28の共通の(長手方向)領域を共有する。
【0052】
例として、各グループ内では、開口部32は、第2シース周りで一定間隔で離間している。例として、それら開口部32は、2つの開口部32を有するグループ(図3)については180°離間し、3つの開口部を有するグループ(図4a及び図4b)などについては120°離間している。それら開口部32は、図のように、ケーブルに沿って同じ長手方向位置で始まって終端する。
【0053】
有利には、開口部32は、すべて、同じ形態及び同じ寸法を有する。
【0054】
例として、各開口部は、10cmから50cmの間に含まれる長さを有する。それら開口部の幅は、例として、1cmから10cmの間に含まれる。
【0055】
ケーブル10は、複数の受容要素34(図4a)をさらに備える。有利には、ケーブル10は、各開口部32に対して少なくとも1つの受容要素34を備え、有利には、厳密に1つの開口部に対して1つの受容要素を備える。
【0056】
各受容要素34は、例として開口部を通って、所定の開口部32内に配置されている。代替的に、受容要素は、間隙30内に受容され、開口部に面している。
【0057】
有利には、各受容要素34は、少なくとも第2シースに対して一定位置にある。例として、受容要素34は、第2シースに固定され、例えば以下で詳述されるように開口部32を内部で画定する壁部に固定される。
【0058】
有利には、受容要素34は、プロファイル、すなわち所定の形状の断面によって作り出された形状を有する要素を含むか又は当該要素からなる。それら受容要素34は、中空構造セクションとして公知である。
【0059】
例として、各プロファイルは、シースに対して長手方向に延びるチャネルの形状を呈する。このチャネルは、U字状の断面を有する。言い換えると、プロファイルは、全体としてU字状の形態を呈する。
【0060】
プロファイルは、第1シース26に対して近位の底部部分36と、底部部分36とともにU字状を規定する側壁部37と、を示す。側壁部は、平行であってもよい。代替的に、それら側壁部は、互いに対して傾斜させられている。例として、それら側壁部は、それら側壁部を隔てる距離がプロファイルの高さに沿って減少する、すなわちこの距離が開口部に近いほど小さくなるように構成される。
【0061】
加えて、各プロファイルは、上方部分38を呈する。上方部分38は、選択的に、プロファイルの側壁部の上端部に対応する上方側壁部40を呈する。加えて、上方部分38は、プロファイルの側壁部から側方にかつ外側に延びる、外側リップ又はウイング42を呈する。
【0062】
有利には、リップ42は、第2シース28の内面に当接している。例として、それらリップ42は、第2シースと直接接触するか、又はジョイントなどの中間接続要素を通じて第2シースと接触する。選択的に、それらリップ42は、第2シース28に取り付けられる。
【0063】
さらに、底部部分36は、有利には、第1シース26と当接する。例として、底部部分36は、直接接触するか、又はジョイントなどの接続要素を通じて接触する。プロファイル34は、有利には、2つのシース26,28との機械的連結を通じて、径方向位置において適切な位置に維持される。選択的に、底部部分36は、内側シースに固定される。
【0064】
いくつかの実施形態では、底部部分は、第1シース26から所定距離離間している(第1シースに固定されていてもいなくてもよい)。
【0065】
有利には、上方壁部40は、開口部32内で係合される。それら上方壁部40は、有利には、シース28における開口部32を規定する壁部と当接する。より具体的に、それら上方壁部40の外面は、有利には、シース28におけるこれら壁部と当接し、それにより、プロファイルは、対応する開口部32の壁部との協働を通じて周方向で適切な位置に維持される。壁部40は、これら壁部と直接接触するか、又はジョイントなどの接続要素を通じて間接的に接触する。選択的に、それら壁部40は、第2シースに固定され、すなわち取り付けられてもよい。
【0066】
優先的には、上方壁部40は、開口部から、ケーブルに対して外側に突出していない。例として、それら上方壁部40は、シース28の外面に対して同一平面の形態にあり、すなわち上方壁部40及びシース28は、実質的に同じレベルにある。代替的に、それら上方壁部40の先端は、開口部の口から所定距離離間している。
【0067】
有利には、プロファイルの長さは、プロファイルが受容される開口部32の長さに対応する。言い換えると、プロファイル34の長手方向端部は、有利には、長手方向において開口部32を画定するシース28の壁部と(例として、直接又は接続要素を通じて)当接する。それらプロファイル34は、これら壁部に固定されてもよい。
【0068】
図に示されるように、プロファイルの長手方向端部は、横断壁部がない(図3)。代替的に、それらプロファイルは、断面のすべて又は一部を覆う横断壁部を含む。
【0069】
プロファイルは、アルミニウムなどの金属から作られる。代替的に、それらプロファイルは、HDPE又はポリアミドなどのプラスチックから作られ得る。
【0070】
底部部分36、側壁部及び上方部分38は、プロファイルの一部を形成すると説明されてきたが、任意の受容要素34が、これら構成要素のすべて又は一部、特に底部部分、側壁部、外側リップ及び開口部内にある上方壁部先端を呈することができることに留意されたい。
【0071】
一般的な方法では、各受容要素34は、ケーブルの構成要素を受容するための内側キャビティ44を規定する。本発明の下では、これら構成要素は、有利には、少なくとも対応する窓を通じてケーブルに対して外側に光を放射するように構成された光放射モジュール46を含む。
【0072】
各モジュール46は、1つ以上の窓を通じて、好ましくは単一の窓を通じて光を放射するように構成されている。受容要素34は、モジュールの寸法に応じて単一のモジュール46又は複数のモジュール46を受容する。
【0073】
例として、各モジュールは、光を発するように構成された1つ以上の光源を備えている。これら光源は、エレクトロルミネセント型であってもよく、発光ダイオードを含んでもよい。ルミネセント、例としてリン光又は蛍光などの他の原理の発光が、代替的に又は追加的に使用されてもよい。
【0074】
代替的に、モジュール自体は、光源を含まず、モジュールは、光源からの光を受けて、例として光を反射した後に又は窓に向かって光をガイドした後に、ケーブルに対して外側に光を放射してもよい。この光源は、離れていてもよく、ケーブルの一部であるかなくてもよい。
【0075】
しかしながら、好ましくは、光放射モジュールは、少なくとも1つの光源を含み、従って、光を発生させて開口部(又は一般的に窓31)を通して外側に発するための発光モジュールである。
【0076】
さらに図3図4a及び図4bを参照すると、有利には、ケーブル10は、少なくとも1つのスペーサ要素48、好ましくは複数のスペーサ要素48をさらに備える。
【0077】
各スペーサ要素48は、シース26,28の間の間隙内に配置され、従ってシースの間にある。
【0078】
各スペーサ要素48は、(少なくとも局所的に)互いから離れてシース26,28を維持するように構成されている。
【0079】
本発明の下では、これは、スペーサ要素48がシース26,26又はさらにはシース26,26の一方に接触することを必ずしも意味しない。
【0080】
しかしながら、スペーサ要素48は、有利には、少なくとも、1つのシース26,28、例として第2シースと接触する。
【0081】
スペーサ要素の正確な形態、特にその形状は、シース26,28のそれぞれの断面の形状に依存している。
【0082】
有利には、スペーサ要素48は、外側シース28の内面の断面と相補的な断面を有する外面50(図4b)と、内側シース26の外面の断面と相補的な断面を有する内面と、を呈する。
【0083】
言い換えると、スペーサ要素48の各面は、スペーサ要素48が面するシース26,28の面の幾何学的形態と一致する幾何学的形態を有する。
【0084】
各スペーサ要素48は、間隙30内で周方向に延びる。
【0085】
有利には、スペーサ要素48の少なくともいくつかは、図3図4a及び図4bに示されるように、少なくとも、シース28における開口部のグループを有する領域上で長手方向に延びるように構成されている。この領域内では、各スペーサ要素48は、間隙30内で周方向に延びる。有利には、スペーサ要素48は、周方向において、2つの隣り合う受容要素34の間で延びる。
【0086】
スペーサ要素48の周方向端部は、有利には、対応する受容要素34に固定されている。例として、スペーサ要素48の周方向端部は、ネジ−ボルトタイプのデバイスなどの任意の公知の手段を使用して、又はリベット打ちを通じて固定される。例として、スペーサ要素48の周方向端部は、受容要素の側壁部の外面に固定されている。
【0087】
加えて、(シース及び緊張材に対する)各スペーサ要素の長手方向寸法は、有利には、開口部32の長手方向寸法よりも小さい。例として、各スペーサ要素の長手方向の寸法は、20cmよりも小さく、例として10cmよりも小さい。
【0088】
図3図4a及び図4bの例では、各スペーサ要素48は、リングの周方向セグメントの形態を呈し、1つの受容要素34から同じグループの次の受容要素へ(すなわち同じグループの開口部に取り付けられた受容要素へ)延在する。
【0089】
いくつかの実施形態では、スペーサ要素48のすべて又は一部は、2つの隣り合う受容要素の間の間隙の一部のみにわたって延在し、上記間隙のそれぞれには、例として、2つの連続する受容要素34の間で連続して周方向に配置された複数のスペーサ要素が入れられる。そして、スペーサ要素の少なくとも一方の端部は、隣り合うスペーサ要素の周方向端部に固定されている。
【0090】
開口部の所定のグループについて、ケーブル10は、開口部の長さに沿って複数のスペーサ要素48を含んでもよい。言い換えると、同じグループの2つの受容要素の間の周方向間隙には、長手方向において離間した複数のスペーサ要素がそれぞれ入れられてもよい。例として、図3を参照すると、各グループについて、ケーブルは、スペーサ要素48によって規定された2つ以上のリングを含んでもよい。
【0091】
(図示されない)一実施形態では、少なくとも1つのスペーサ要素48が、窓31を有しないケーブルの領域内に、例として窓の2つのグループの間に配置された領域内に配置されている。
【0092】
スペーサ要素48は、有利には、間隙30の全体の周りで周方向に延びる。言い換えると、スペーサ要素48は、内側シース全体を包囲し、内側シースを包囲する環状形状を呈する。
【0093】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つのスペーサ要素は、リングの形態又はリングのセグメントの形態と異なる形態を呈する。より具体的に、スペーサ要素48は、開口部の長手方向の寸法よりも大きい長手方向寸法を有する。例として、スペーサ要素の長手方向寸法は、長手方向において開口部の2つのグループを隔てる距離以上である。
【0094】
それぞれ対応するスペーサ要素は、周方向の一方の端部において(すなわちその長い側において)、長手方向において互いに離れた開口部内に受容された複数のプロファイル34に、すなわちそれぞれのグループ内で同じ位置を占める異なるそれぞれのグループの2つのプロファイルに固定されてもよい。これは、スペーサ要素の周方向の両端部でそうであってもよい。
【0095】
スペーサ要素48は、好ましくは、それぞれの一定位置にある。
【0096】
いくつかの実施形態は、一定位置に維持されるそれらスペーサ要素が考えられる。
【0097】
上述したように、それらスペーサ要素のすべて又は一部は、それらの周方向端部の一方によって、少なくとも1つの受容要素に固定され得る。これは、ネジ留め機構、リベット打ちを通じて、接着の形態を通じて又は他の方法を通じてなされ得る。それらスペーサ要素のすべて又は一部は、周方向両端部によって固定されてもよいが、いくつかは、それらの端部の一方のみによって受容要素に固定されてもよい。
【0098】
代替的に又は追加的に、それらスペーサ要素は、少なくとも一方のシースに固定(すなわち固着)され、可能であれば双方のシースに固定される。これは、任意の公知の手段、例えば接着、溶接などの付着を通じて実行され得る。
【0099】
代替的に、それらスペーサ要素は、シースに又は受容要素に取り付けられなくてもよい。有利には、それらスペーサ要素は、第1シース及び/又は第2シースに当接している。例として、それらスペーサ要素は、それらスペーサ要素がシースの一方に対して押し付けられることをもたらす所定の温度での所定の形状を有するように修正される。
【0100】
例として、この場合、それらスペーサ要素が据え付けられる温度は、(加熱又は冷却を通じて)ケーブルが据え付けられた後に予期される温度と異なるようにされ、それにより、スペーサ要素48は、選択されたシースを圧迫するために、据え付けられた後に広がるか又は縮む。
【0101】
いくつかの実施形態では、それらスペーサ要素は、2つのシースの間で圧縮され、それにより適切な位置に維持される。
【0102】
この場合、対応するスペーサは、ケーブルの長さに沿ってどこに配置されてもよく、必ずしも窓31を有する長手方向領域に配置される必要はないことに留意されたい。加えて、それらスペーサは、所定のグループの2つの開口部又は窓の間の周方向距離よりも大きいか又は小さい周囲を有してもよい。上述したように、(自由に選択される)それらスペーサ要素の長さに関係なく、それらスペーサ要素は、例として間隙30の全周にわたって延在してもよい。いくつかのスペーサ要素は、非常により小さい環状範囲にわたって延在してもよい。
【0103】
図4bでは、スペーサ要素48は、中空として描かれていることに留意されたい。しかしながら、これは、明確にするためであり、スペーサ要素48は、中空でもなくてもよい。有利には、スペーサ要素48は、充填されている。代替的に、スペーサ要素48は、部分的に中空であり、(例として異なる部分で)部分的に充填されている。
【0104】
有利には、スペーサ要素48の少なくともいくつか、特に充填されるスペーサ要素48のいくつかは、ケーブルに沿って延伸することができる、スペーサ要素を貫通する接続要素の通路をもたらすために、少なくとも1つの貫通孔を含んでいる(図示せず)。
【0105】
例として、スペーサ要素48は、ポリエチレン(PEHDなど)又はポリアミドなどのプラスチックから作られる。代替的に、それらスペーサ要素48は、金属から作られてもよい。
【0106】
一般的な方法で、異なる実施形態が、ケーブルの構成要素、特にシース、受容要素及びスペーサ要素の間の接触及び取付に関して考えられる。
【0107】
第1形態では、さまざまな要素が、互いに接触する。より具体的に、受容要素は、内側シース26及び第2シースと接触し、スペーサ要素48も同様である。加えて、スペーサ要素48は、受容要素とも接触する。この第1形態では、第1シース26及び第2シース28の相対位置は、これら要素がともに協働することを通じて維持される。
【0108】
第2形態では、第1形態では例として互いに接触する、内側シース26とこれら要素の残りの部分との間にクリアランスがある。より具体的に、開口部32(又は一般的に窓)の所定のグループについて、内側シース26は、このグループと関連する少なくとも1つのスペーサ要素48と接触しておらず、かつ/又は所定のプロファイルの底部部分と接触していない。
【0109】
実際には、内側シースは、その重量に起因して、内側シースの下に配置された要素に載る傾向がある。クリアランスが導入された場合、これは、内側シースがプロファイルから距離をおくこと、及び/又はスペーサ要素が内側シースの上に配置されることにつながる。上記第2形態は、完全なケーブルダクトの製造のために内側シースを外側シース内に挿入するために有利である。
【0110】
さらなる形態では、スペーサ要素は、シース又は受容要素と接触しなくてもよい。有利には、受容要素は、第2シースと接触する。
【0111】
形態のいずれかでは、さまざまな構成要素が、互いに固定されていてもいなくてもよい。
【0112】
しかしながら、好ましくは、受容要素は、シースの一方に少なくとも取り付けられている。さらに、スペーサ要素は、好ましくは、シース及び受容要素のうちの少なくとも1つの要素に取り付けられている。
【0113】
シース、特に外側シースは、有利には、複数の長手方向シース部分から得られ、これら長手方向シース部分は、例として、ミラー溶接などの公知の方式でともに組み立てられる。これら部分は、10メートルよりも大きい長さ、例として約12メートルの長さを有する。
【0114】
特定の一実施形態では、外側シースの前記長手方向部分の少なくとも1つについて、少なくとも1つの開口部32が、長手方向部分の全長にわたって延びている。例として、すべての長手方向部分が同様である。
【0115】
この実施形態では、この部分は、(束の方向の周りで)2つの開口部の間の角度に対応する角度をそれぞれ覆う複数の周方向シース部分によって規定される。
【0116】
好ましくは、各周方向部分は、その周方向端部によって受容要素34に固定される。例として、所定の周方向端部は、対応するプロファイルのリップ42に固定されている。有利には、対応するプロファイルは、上方側壁部、すなわち側壁部におけるリップを越えて対応する開口部内に延在する部分を含まない。この形態では、受容要素は、例として、間隙30内に配置され、開口部内に受容されることなく開口部に面している。
【0117】
リップは、第2シースの内面に対して接するように構成されることに留意されたい。代替的に、それらリップは、この内面の形状に一致するように湾曲する。これは、部分のそれぞれ又はいくつかについても同様であり、さらには開口部がそれら部分の長さの一部にわたってのみ延びるいくつかについても同様である。
【0118】
有利には、受容要素へのシースの一部分の固定は、リベット打ちを通じて達成される。
【0119】
そして、開口部32は、2つの隣り合う周方向シース部分の周方向端部の間に規定されている。
【0120】
単一の開口部32が周方向シース部分の全長に沿って延伸する場合、周方向シース部分は、シースの単一の部品を含み、シースの周方向端部の双方が、開口部内に(又は開口部を通って、又は間隙から開口部に面して)配置された受容要素(又は複数の受容要素)に固定される。
【0121】
本発明による、ケーブルの製造プロセスが、図を参照してこれから説明される。
【0122】
第1ステップの間、第2シース28の所定の長手方向部分が得られる。そして、窓、例として対応する開口部32を通じての窓が、所望の位置において長手方向部分に配置される。そして、受容要素34が、開口部32内(又はシースの内部の開口部の前)に配置され、開口部32に(選択的に第2シース自体に)固定される。その後、スペーサ要素48が、第2シース内に据え付けられ、選択された形態に応じて、受容要素34及び/又はシース28の内壁部に選択的に固定される。そして、選択的に、モジュール46が、開口部内に据え付けられ、モジュールを電気エネルギー源に接続する要素も同様に据え付けられる。代替的に、モジュール46及びそれらモジュールの接続要素は、より遅い時点で据え付けられる。
【0123】
その全長に沿って延伸する開口部32を有するよう意図された所定の部分について、開口部は、好ましくは、スペーサ要素48及び受容要素が第2シース内に挿入された後に、形成される。好ましくは、それら開口部は、受容要素が(例としてシースをリップ42にリベット打ちすることを通じて)シースに固定された後に、かつ(選択的であるが好ましくは)スペーサ要素48が(任意の公知のプロセスを通じて)シースに取り付けられた後に、形成される。従って、この形態では、スペーサ要素48は、選択的であるが好ましくは、受容要素34及び第2シース28に固定される。加えて、スペーサ要素48及び受容要素34は、好ましくは、以下のステップでさらに内側シースに取り付けられる。
【0124】
第2ステップの間、第1ステップで得られたものと同じ長さを有する、第1シースの長手方向部分が、同様に得られる。
【0125】
第3ステップの間、内側シースの長手方向部分は、外側シースの長手方向部分内に挿入され、それにより、二重シースの一部分を形成する。挿入されると、スペーサ要素及び/又は受容要素は、選択された形態に応じて、選択的に、第1シースに取り付けられ、すなわち固定される。
【0126】
これらステップは、ケーブル全体のための二重シースの所望の数の部分を得るために、繰り返される。
【0127】
第4ステップの間、これら部分は、ともに組み立てられる。このために、二重シースの所定の部分の長手方向端部は、別の部分の長手方向端部に組み付けられる。このために、ミラー溶接プロセスなどの溶接プロセスが、例として使用され、それにより、組み付けられる2つの部分の長手方向端部(実際にはシースの先端)が、互いに対して押し付けられる前に加熱される。
【0128】
結果として、二重シースが、所望の総長さを有する。
【0129】
第5ステップの間、緊張材が、二重シース内に据え付けられる。このために、二重シースは、その最終位置の近くの位置に導かれる。必要な場合、1つ以上の緊張材が、例として二重シースの位置決めのガイドをサポート及び支援するために、二重シース内に予め挿入される。
【0130】
適切な位置にあると、緊張材は、緊張材の束を形成するために、第1シース内に連続して挿入され、各緊張材は、その端部において、適切なテンションでアンカー固定される。これは、すべての緊張材が第1シース内に受容されて束が適切にアンカー固定されるまで、繰り返される。
【0131】
代替的な製造プロセスでは、第1ステップが、スペーサ要素及び受容要素を第2シース内に挿入するステップを含んでいない。代わりに、これら構成要素は、第2ステップの間に、内側シース26に取り付けられる。第3ステップの間に、スペーサ要素48及び/又は受容要素は、選択された形態に応じて第2シースに選択的に取り付けられる。
【0132】
本発明は、いくつかの利点を提供する。
【0133】
特に、本発明は、製造及び組立双方のために複雑にかつコストがかかってシースを製造することを必要としない効率的な方式で、光を放射することが可能であるケーブルを得ることを可能にする。
【0134】
加えて、本発明は、機能的キャビティ及び間隔形態に関して適用可能である。
【0135】
上述した説明では、受容要素34は、プロファイルに基づくものとして説明された。代替的に、それら受容要素34は、任意の形状を有する容器の1つなどのいかなる形態をとってもよい。この容器の上面は、モジュール46の光のために透明であってもよい。代替的に、容器は上面を含まず、それにより内側キャビティ44が径方向に開いていてもよい。
【0136】
加えて、上述したように、シースの開口部によって規定されることを超えて、それらは、カバーを通して光を放射するモジュールの光のために透明であるカバーを含んでもよい。
【0137】
いくつかの実施形態では、受容要素34自体が、モジュール46の(例としてモジュールの少なくともいくつかのための)パーツを形成してもよい。例として、所定の受容要素は、モジュール46の容器からなり、容器内には、モジュールの構成要素の残りの部分が配置される。
【0138】
他の実施形態が考えられる。特に、いくつかの実施形態では、上記の実施形態が、技術的に可能であれば、ともに組み合わせられてもよい。例として、スペーサ要素、受容要素及び/又は窓は、ケーブルの所定の部分に沿って第1形態を有し、ケーブルの別の部分に沿って別の形態を有してもよい。加えて、異なるタイプの受容要素、スペーサ要素及び/又は窓が、ケーブルに沿って所定のポイントで使用されてもよい。窓が開口部によって規定されない、いくつかの実施形態では、上述した受容要素などの任意の受容要素が、使用されてもよい。有利には、それら受容要素は、間隙30内に、かつ対応する窓の前に配置されてもよい。
【0139】
本発明は、建設建造物の構造ケーブルであって、
荷重支持緊張材の束と、
緊張材の束を収容する第1シースと、
第1シース周りに配置された第2シースであって、少なくとも1つの開口部を含む、第2シースと、
前記開口部を通って又は第1シースと第2シースとの間かつ前記開口部の前に配置された受容要素であって、器具の部品を受容するための内側キャビティを規定する、受容要素と、
を備える構造ケーブルにも関する。
【0140】
上記の説明を考慮して、本発明のこの規定は、上述した特徴のいずれかととともに組み合わせられ、以下の特許請求の範囲に反映される。
【符号の説明】
【0141】
10 構造ケーブル、20 荷重支持緊張材、26 第1シース、28 第2シース、30 周方向間隙、31 窓、32 開口部、34 受容要素、44 内側キャビティ、46 光放射モジュール、48 スペーサ要素
図1
図2
図3
図4a
図4b