特許第6918294号(P6918294)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6918294
(24)【登録日】2021年7月27日
(45)【発行日】2021年8月11日
(54)【発明の名称】装飾品収容ボックス
(51)【国際特許分類】
   A47F 5/11 20060101AFI20210729BHJP
   B65D 5/04 20060101ALI20210729BHJP
   B65D 5/50 20060101ALI20210729BHJP
   B65D 5/52 20060101ALI20210729BHJP
   B65D 5/54 20060101ALI20210729BHJP
   B65D 77/26 20060101ALI20210729BHJP
   A45C 11/16 20060101ALI20210729BHJP
【FI】
   A47F5/11
   B65D5/04
   B65D5/50 A
   B65D5/52 H
   B65D5/54 311G
   B65D77/26 S
   A45C11/16
【請求項の数】7
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2020-218263(P2020-218263)
(22)【出願日】2020年12月28日
【審査請求日】2020年12月28日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】518090878
【氏名又は名称】株式会社トップ
(74)【代理人】
【識別番号】100122312
【弁理士】
【氏名又は名称】堀内 正優
(72)【発明者】
【氏名】細村 健太
【審査官】 柿沼 善一
(56)【参考文献】
【文献】 実開昭57−085419(JP,U)
【文献】 特開2000−043846(JP,A)
【文献】 実開平01−154858(JP,U)
【文献】 実開昭58−107065(JP,U)
【文献】 実開昭56−034476(JP,U)
【文献】 実開昭61−179963(JP,U)
【文献】 実開平02−111356(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47F 5/11
A45C 11/16
B65D 5/04
B65D 5/50−5/54
B65D 77/26
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
一枚または複数枚のシートを折り畳んで組み立てられる二重底形箱体の装飾品収容ボックスであって、
表面と背面になる枠形状を有する一対の主板と、
側面になる一対の側板と、
前記一対の主板の間に平行配置される中板と、
前記中板を支持する一対の連結板と、
を備え、
前記中板に装飾品を取り付けて、前記一対の主板のいずれか一方の枠内に前記中板を背景にして前記装飾品を展示する、ことを特徴とする装飾品収容ボックス。

【請求項2】
前記シートの長手方向に突出する差込舌片と、
前記シートの折り目に形成されるスリット形の係止小孔と、
を備え、
前記差込舌片を前記係止小孔に差し込んで前記二重底形箱体を折り畳んだ状態で維持する、ことを特徴とする請求項1に記載の装飾品収容ボックス。
【請求項3】
前記シートの全ての折り目を反対方向に折り畳んで、裏返しにした二重底形箱体に組み立てられる、ことを特徴とする請求項1または2に記載の装飾品収容ボックス。
【請求項4】
前記一対の側板は、前記二重底形箱体を吊り下げるための紐穴をそれぞれ有する、ことを特徴とする請求項1から3のうちいずれか一項に記載の装飾品収容ボックス。
【請求項5】
前記中板は、前記シートの短手方向に突出し、前記装飾品を吊り下げるための引掛用舌片を有する、ことを特徴とする請求項1から4のうちいずれか一項に記載の装飾品収容ボックス。
【請求項6】
前記シートは、前記一対の主板に連結する補助側板を備える、ことを特徴とする請求項1から5のうちいずれか一項に記載の装飾品収容ボックス。
を備える、
【請求項7】
前記シートは、合成樹脂からなる、ことを特徴とする請求項1から6のうちいずれか一項に記載の装飾品収容ボックス。


【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、キーホルダーやピンバッジ、缶バッジ、アクセサリー等の装飾品を収容・展示することができる装飾品収容ボックスに関する。
【背景技術】
【0002】
小物グッズやアクセサリー等の装飾品は、コレクションの対象にもなっている。このため、これらの小食品を収容し、かつ、展示したいという要望がある。
そのような要望に応じて、装飾品収容ボックスが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実用新案登録第3084937号公報
【特許文献2】実用新案登録第3224051号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の装飾品収容ボックスには、蓋を開けなければ収容した装飾品を展示することができないものがある。また、箱自体を立てたり壁に貼り付けたりして装飾品を展示することができないものがある。
特に、従来の装飾品収容ボックスは、展示する装飾品を気分に応じて気軽に変えたり、収容ボックスのデザイン(形状、模様、色彩)を変えたりすることができない。すなわち、展示する装飾品を変えるためには、収容している装飾品を入れ替えなければならない。また、収容ボックスのデザインを変えるためには、新たな収容ボックスを用意しなければならない。
【0005】
本発明は、小物グッズやアクセサリー等の装飾品を収容・展示することができる装飾品収容ボックスを提供することを目的とする。特に、容易に展示品を変更したり、容易に収ボックスのデザインを変えたりすることができる装飾品収容ボックスを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る装飾品収容ボックスの実施態様は、表面と背面になる枠形の一対の主板と、側面になる一対の側板と、前記一対の主板の間に平行配置されて、装飾品が取り付けられる中板と、前記中板を支持する一対の連結板と、を備えるシートからなり、前記シートを折り畳んで二重底形箱体に組立てられる、ことを特徴とする。
【0007】
また、前記シートの長手方向の端辺から突出する差込舌片と、前記シートの折り目に形成されるスリット形の係止小孔と、を備え、前記差込舌片を前記係止小孔に差し込んで前記二重底形箱体を折り畳んだ状態で維持する、ことを特徴とする。
また、前記シートの全ての折り目を反対方向に折り畳んで、裏返しにした二重底形箱体に組立てられる、ことを特徴とする。
また、前記一対の側板は、前記二重底形箱体を吊り下げるための紐穴をそれぞれ有する、ことを特徴とする。
また、前記中板は、前記シートの短手方向の端辺から突出し、前記装飾品を吊り下げるための引掛用舌片を有する、ことを特徴とする。
また、前記シートは、前記一対の主板に連結する補助側板を備える、ことを特徴とする。
また、前記シートは、合成樹脂からなる、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明に係る装飾品収容ボックスは、小物グッズやアクセサリー等の装飾品を収容・展示できる。特に、本発明に係る装飾品収容ボックスは、容易に展示品を変更したり箱のデザインを変えたりすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】装飾品収容ボックス1を示す斜視図である。
図2】装飾品収容ボックス1(シート2)の展開図である。
図3】装飾品収容ボックス1の組立方法を示す斜視図である。
図4】装飾品収容ボックス1の組立方法(裏返し)を示す斜視図である。
図5】装飾品収容ボックス1(シート2)の変形例を示す展開図である。
図6】装飾品収容ボックス3を示す斜視図である。
図7】装飾品収容ボックス3(シート4)の展開図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の実施形態に係る装飾品収容ボックス1,3について説明する。
装飾品収容ボックス1,3は、二重底形の組箱(二重底形箱体)である。装飾品収容ボックス1,3の中底(後述する中板15)に小物グッズやアクセサリー等の装飾品Gが取り付けられて、収容保持される。装飾品収容ボックス1,3は、立てた姿勢で壁に貼り付けられたり(吊り下げられたり)、立てた姿勢または寝かせた姿勢でテーブルに置かれたりする。
【0011】
装飾品収容ボックス1,3は、それぞれ一枚のシート2,4を折り畳んで組み立てられる。装飾品収容ボックス1,3は、いわゆる組箱(トムソン箱)である。一枚の原材シートから、所定形状のシート2,4を刃物で打ち抜き、さらに折り曲げやすくするために所定位置にミシン目や折り目(折線)等が入れられる。
【0012】
〔装飾品収容ボックス1〕
図1は、装飾品収容ボックス1を示す斜視図である。
図2は、装飾品収容ボックス1(シート2)の展開図である。
装飾品収容ボックス1は、一枚のシート2からなり、第一主板11、第二主板12、第一側板13、第二側板14、中板15、第一連結板16、第二連結板17を備える。
第一主板11と第二主板12は、装飾品収容ボックス1の表面と背面になる同一形状の一対の平板である。第一主板11と第二主板12は、それぞれ長方形の枠形状を有する。
第一側板13と第二側板14は、装飾品収容ボックス1の側面になる同一形状の一対の平板である。第一側板13、第二側板14は、それぞれ、第一主板11、第二主板12よりも幅の狭い長方形を有する。
中板15は、小物グッズやアクセサリー等の装飾品Gが取り付けられる平板である。中板15は、第一主板11と第二主板12とほぼ同一形状を有する。
第一連結板16と第二連結板17は、中板15を支持する同一形状の一対の平板である。第一連結板16と第二連結板17は、それぞれ、第一側板13、第二側板14の半分の幅の長方形を有する。
【0013】
シート2は、例えば0.3mm厚の合成樹脂(プラスチック)からなる。シート2は、例えば、PP(ポリプロピレン)、PE(ポリエチレン)、PET(ポリエチレンテレフタレート)、PS(ポリスチレン)、PA(ナイロン)、PVDC(ポリ塩化ビニリデン)、PVC(ポリ塩化ビニル)、PVAL(ポリビニルアルコール)、EVAC(エチレン・酢酸ビニル)からなる。
シート2は、透明や白濁色であり、任意の模様、色彩を印刷等することができる。
【0014】
一枚のシート2において、左側から右側に向かって、第一主板11、第一側板13、第一連結板16、中板15、第二連結板17、第二側板14、第二主板12の順に配置される。
各平板の境目には、折り目(折線)が形成され、山折りと谷折りのいずれにも折り曲げる可能に形成される。
【0015】
シート2の一方の面を面a、他方の面を面bという。例えば、第一主板11が面11aと面11bを有し、第二主板12が面12aと面12bを有し、面11aと面12aが面aを構成し、面11bと面12bが面bを構成する。
面11a、面11b、面12a、面12b、面15a、面15bは、異なる模様や色彩が印刷される。例えば、面11aが赤、面11bが青、面12aが黄色、面12bが緑色、面15aが白、面15bが灰色である。
面13a、面13b、面14a、面14bは印刷等は任意であるが、面11a、面11b、面12a、面12bに合わせて印刷してもよい。
面16a、面16b、面17a、面17bは、装飾品収容ボックス1の外面に表れないので印刷等はしなくてもよい。
【0016】
第一主板11と第二主板12(シート2の長手方向の両端)には、長手方向に突出する差込舌片18、19がそれぞれ2つずつ設けられる。
第一側板13と第一連結板16の境目(折り目)、第二連結板17と第二側板14の境目(折り目)には、スリット形の係止小孔21、22がそれぞれ2つずつ形成される。
【0017】
中板15の上辺には、シート2の短手方向に突出する引掛用舌片23が設けられる。
第一側板13と第二側板14の上辺には、シート2の短手方向に突出する舌片24,25がそれぞれ設けられる。この舌片24,25には、紐穴26が一つずつ形成される。
【0018】
図3は、装飾品収容ボックス1の組立方法を示す斜視図である。
装飾品収容ボックス1は、シート2を折り畳んで組み立てられる。具体的には、第一主板11と第一側板13を90°に山折り、第一側板13と第一連結板16を180°に山折り、第一連結板16と中板15を90°に谷折り、中板15と第二連結板17を90°に山折り、第二連結板17と第二側板14を180°に谷折り、第二側板14と第二主板12を90°に谷折りにする。
そして、第一主板11の差込舌片18を第二連結板17と第二側板14の境目の係止小孔22に差し込む。また、第二主板12の差込舌片19を第一側板13と第一連結板16の境目の係止小孔21に差し込む。
差込舌片18、19を係止小孔21、22に差し込むことにより、シート2を折り畳んだ状態が維持される。つまり、装飾品収容ボックス1が組み立てられる。
【0019】
装飾品収容ボックス1において、第一主板11と第二主板12は、平行に対向配置されて、表面と背面になる。第一主板11の面11aと第二主板12の面12bが装飾品収容ボックス1の表面と背面になる。
第一側板13と第二側板14は、第一主板11と第二主板12に対して直交し、平行に対向配置されて、側面になる。第一側板13の面13aと第二側板14の面14bが装飾品収容ボックス1の側面になる。
中板15が第一主板11と第二主板12の中間に平行配置されて、中底(中間板)になる。中板15の面15bが第一主板11側を向き、中板15の面15aが第二主板12側を向く。
第一連結板16と第二連結板17は、中板15を支持する。第一連結板16と第二連結板17は、第一側板13と第二側板14の内側に重ねられて、中板15を装飾品収容ボックス1の前後方向の中間に配置させる。第一連結板16の面16bが第一側板13の面13bに密着し、第二連結板17の面17aが第二側板14の面14aに密着する。
【0020】
装飾品収容ボックス1に装飾品Gを収容・展示するときは、装飾品収容ボックス1を立てた姿勢にして、中板15の引掛用舌片23にキーホルダー等の装飾品Gを引っ掛ける。そして、装飾品Gを面15b側に吊り下げる。装飾品Gが複数の場合は、面15a側と面15b側の両方に吊り下げる。
そして、第一側板13と第二側板14から突出する舌片24,25の紐穴26に紐を通し、この紐を使って装飾品収容ボックス1を壁に吊り下げる。装飾品収容ボックス1を第一主板11が見える姿勢(面11aを表面)にし、第二主板12を壁面に向ける(面12bを背面にする)。
これにより、装飾品収容ボックス1に装飾品Gが収容される。さらに第一主板11(面11a)の赤色の枠内に、灰色の壁(面15b)を背景にして、装飾品Gが展示される。
【0021】
図4は、装飾品収容ボックス1の組立方法(裏返し)を示す斜視図である。
気分を変えたいときは、装飾品収容ボックス1を前後反転させる。第二主板12が見える姿勢(面12bを表面)にし、第一主板11を壁面に向ける(面11aを背面にする)。さらに、引掛用舌片23に引っ掛けた装飾品Gを面15aに吊り下げ直す。装飾品Gが複数の場合は、そのままでよい。
これにより、装飾品収容ボックス1に装飾品Gが収容された状態が維持される。さらに第二主板12(面12b)の緑色の枠内に、白色の壁(面15a)を背景にして、装飾品Gが展示される。
【0022】
装飾品Gがピンバッジや缶バッジ等のときは、中板15にピンバッジ等を直接取り付ける。中板15の面15a、15bにピンバッジ等の装飾品Gをそれぞれ密着させる。
これにより、第一主板11(面11a)の赤色の枠内に、灰色の壁(面15b)を背景にして、装飾品Gが展示される。そして、装飾品収容ボックス1を前後反転させると、第二主板12(面12b)の緑色の枠内に、白色の壁(面15a)を背景にして、装飾品Gが展示される。
【0023】
さらに気分を変えたいときは、装飾品収容ボックス1を裏返しにして組み立て直す。つまり、全ての折り目を反対方向に折り返す。具体的には、第一主板11と第一側板13を90°に谷折り、第一側板13と第一連結板16を180°に谷折り、第一連結板16と中板15を90°に山折り、中板15と第二連結板17を90°に谷折り、第二連結板17と第二側板14を180°に山折り、第二側板14と第二主板12を90°に山折りにする。
そして、第一主板11の差込舌片18を第二連結板17と第二側板14の境目の係止小孔22に差し込む。また、第二主板12の差込舌片19を第一側板13と第一連結板16の境目の係止小孔21に差し込む。
差込舌片18、19を係止小孔21、22に差し込むことにより、シート2を折り畳んだ状態が維持される。つまり、装飾品収容ボックス1が裏返して組み立てられる。
【0024】
これにより、第一主板11(面11b)の青色の枠内に、白色の壁(面15a)を背景にして、装飾品Gを収容・展示できる。
また、装飾品収容ボックス1を前後反転させると、第二主板12(面12a)の黄色の枠内に、灰色の壁(面15b)を背景にして、装飾品Gを収容・展示できる。
【0025】
このように、装飾品収容ボックス1は、装飾品Gを収容すると共に、展示形態を容易に変更することができる。すなわち、展示する装飾品Gを容易に変えたり、装飾品収容ボックス1のデザイン(模様や色彩)を容易に変えたりすることができる。
【0026】
〔装飾品収容ボックス1の変形例〕
図5は、装飾品収容ボックス1(シート2)の変形例を示す展開図である。
図5に示すように、装飾品収容ボックス1は、第一主板11と第二主板12の形状が長方形に限らず、任意の形状にすることができる。他の部位の形状は、第一主板11と第二主板12に比べて上下方向の長さが短く形成されてもよい。
第一主板11と第二主板12の形状は、同一の場合に限らず、異なる形状であってもよい。例えば、第一主板11が図5の様なかまぼこ形、第二主板12が図2の様な長方形にしてもよい。枠形状も四角形に限らず、円形や楕円形、多角形、星型等にしてもよい。
中板15の形状は、第一主板11や第二主板12等をほぼ同一形状の場合に限らず、異なる形状であってもよい。
引掛用舌片23の有無は任意である。中板15に複数の穴を設け、この穴に装飾品Gを引っ掛けるようにしてもよい。
舌片24,25の有無も任意である。画鋲や両面テープを用いて、装飾品収容ボックス1等を壁に固定してもよい。
【0027】
〔装飾品収容ボックス3〕
図6は、装飾品収容ボックス3を示す斜視図である。
図7は、装飾品収容ボックス3(シート4)の展開図である。
装飾品収容ボックス3は、六角形の組箱である。装飾品収容ボックス3は、装飾品収容ボックス1と同様に、二重底形の組箱でもある。
【0028】
装飾品収容ボックス3は、一枚のシート4からなり、第一主板31、第二主板32、第一側板33、第二側板34、中板35、第一連結板36、第二連結板37を備える。さらに、第一補助側板38、第二補助側板39を備える。第一補助側板38、第二補助側板39は、第一主板31と第二主板32に連結する。
【0029】
第一主板31と第二主板32は、六角形の枠形状を有する。
第一主板31と第二主板32(シート4の長手方向の両端)には、長手方向に突出する差込舌片41、42がそれぞれ1つずつ設けられる。さらに、第一主板31の他の辺には、差込舌片43、44が設けられる。
中板35も六角形であり、装飾品Gを引っ掛ける舌片を有しない。
第一側板33と第一連結板36の境目(折り目)、第二連結板37と第二側板34の境目(折り目)には、スリット形の係止小孔45、46がそれぞれ2つずつ形成される。
【0030】
第一補助側板38と第二補助側板39は、第二主板32の他の辺に連結し、第一側板33と第二側板34と同一の形状を有する。
第一補助側板38と第二補助側板39は、差込片51、52を有する。その境目に折り目(折線)が形成され、山折りと谷折りのいずれにも折り曲げる可能に形成される。また、この境目(折り目)には、スリット形の係止小孔53、54がそれぞれ1つずつ形成される。
【0031】
装飾品収容ボックス3は、シート4を折り畳んで、装飾品収容ボックス1と同様に組み立てられる。すなわち、第一補助側板38、第二補助側板39、差込片51、52をそれぞれ山折りにする。そして、差込片51、52を第一主板31の面31bに密着させる。そして、差込舌片43、44をスリット形の係止小孔53、54に差し込む。
これにより、シート4を折り畳んだ状態が維持される。つまり、装飾品収容ボックス3が組み立てられる。装飾品収容ボックス3は、装飾品収容ボックス1と同様に、装飾品Gを収容・展示できる。
【0032】
このように、装飾品収容ボックス1,3は、小物グッズやアクセサリー等の装飾品Gを収容・展示できる。特に、気分に応じて、容易に展示品(装飾品G)を変更したり装飾品収容ボックス1,3のデザインを変えたりすることができる。
【0033】
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、この発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述した実施形態に種々の変更を加えたものを含む。すなわち、実施形態で挙げた具体的な形状や構成等は一例にすぎず、適宜変更が可能である。
【0034】
例えば、シート2,4は、合成樹脂(プラスチック)に限らず、紙等であってもよい。
装飾品収容ボックス1,3の縦横奥行の寸法は、任意に設定することができる。
第一主板11、第一側板13、第一連結板16、中板15、第二連結板17、第二側板14、第二主板12の順に配置される場合に限らない。例えば、第一主板11、第一側板13、第二主板12、第二側板14、第二連結板17、中板15、第一連結板16の順に配置されてもよい。
差込舌片と係止小孔を用いずに、面ファスナーや両面テープ等を用いてもよい。
【0035】
シート2,4は、複数枚のシートを繋げて一枚のシート状にしたものであってもよい。シート2の厚みは、0.3mmに限らず、材料等に応じて適宜変更してもよい。
シート2の材料は、合成樹脂(プラスチック)に限らない。例えば、コート紙や上質紙等であってもよい。
【0036】
装飾品収容ボックス1,3は、一枚のシートから組み立てられる場合に限らない。複数枚のシートから組み立ててもよい。例えば、一枚目のシート(第一主板11、第一側板13、第二主板12、第二側板14)で箱体を組み立て、この箱体に二枚目のシート(第一連結板16、中板15、第二連結板17)を取り付けて中底を組み立ててもよい。この場合は、第一連結板16、第二連結板17を舌片形状にし、第一側板13、第二側板14に係止小孔を設けて、第一連結板16、第二連結板17を第一側板13、第二側板14の係止小孔に差し込んで固定する。
【符号の説明】
【0037】
1,3 装飾品収容ボックス(二重底形箱体)
2,4 シート
11 第一主板
12 第二主板
13 第一側板
14 第二側板
15 中板
16 第一連結板
17 第二連結板
18,19 差込舌片
21,22 係止小孔
23 引掛用舌片
24,25 舌片
26 紐穴
31 第一主板
32 第二主板
33 第一側板
34 第二側板
35 中板
36 第一連結板
37 第二連結板
38 第一補助側板
39 第二補助側板
41,42 差込舌片
43,44 差込舌片
45,46 差込舌片
51,52 差込片
53,54 係止小孔

【要約】
【課題】小物グッズやアクセサリー等の装飾品を収容・展示することができる装飾品収容ボックスを提供する。
【解決手段】装飾品収容ボックス1は、表面と背面になる枠形の一対の主板11,12と、側面になる一対の側板13,14と、一対の主板11,12の間に平行配置されて、装飾品Gが取り付けられる中板15と、中板15を支持する一対の連結板16,17と、を備える一枚のシート2からなり、シート2を折り畳んで二重底形箱体に組み立てられる。
【選択図】図1
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7