特許第6918299号(P6918299)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6918299
(24)【登録日】2021年7月27日
(45)【発行日】2021年8月11日
(54)【発明の名称】距離測定装置およびその制御方法
(51)【国際特許分類】
   A63B 71/06 20060101AFI20210729BHJP
   G01C 15/00 20060101ALI20210729BHJP
【FI】
   A63B71/06 U
   G01C15/00 101
   G01C15/00 102C
【請求項の数】10
【全頁数】22
(21)【出願番号】特願2020-507970(P2020-507970)
(86)(22)【出願日】2018年4月18日
(65)【公表番号】特表2020-517415(P2020-517415A)
(43)【公表日】2020年6月18日
(86)【国際出願番号】KR2018004484
(87)【国際公開番号】WO2018194362
(87)【国際公開日】20181025
【審査請求日】2019年11月12日
(31)【優先権主張番号】10-2017-0051859
(32)【優先日】2017年4月21日
(33)【優先権主張国】KR
(31)【優先権主張番号】10-2017-0162192
(32)【優先日】2017年11月29日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】519376627
【氏名又は名称】株式会社ヴイシー
【氏名又は名称原語表記】VC INC.
(74)【代理人】
【識別番号】110000121
【氏名又は名称】アイアット国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】キム,ジュノ
(72)【発明者】
【氏名】リム,フンドン
(72)【発明者】
【氏名】チン,サンイル
【審査官】 石原 豊
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許出願公開第2017/0010359(US,A1)
【文献】 特開2015−150061(JP,A)
【文献】 特開2009−291552(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2007/0197314(US,A1)
【文献】 韓国公開特許第10−2013−0092817(KR,A)
【文献】 韓国公開特許第10−2011−0088844(KR,A)
【文献】 韓国公開特許第10−2004−0009499(KR,A)
【文献】 韓国登録特許第915709(KR,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
IPC A63B69/00−71/16
G01C 1/00− 1/14
G01C 5/00−15/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ディスプレイ部、
ゴルフコースのマップ情報が保存されているメモリ、
現在位置を取得する位置取得センサ、
ターゲットまでの距離を測定する距離測定センサ、
傾いたティルト角を測定する傾きセンサ、および
前記メモリから前記現在位置に対応するゴルフコースのマップ情報を判読し、前記ターゲットまでの距離値および前記ティルト角を用いて前記ターゲットまでの水平距離値を計算し、前記マップ情報を用いて前記現在位置に対応するオブジェクトおよび前記現在位置から前記水平距離値を用いて計算した攻略距離だけ離隔した地点が連結された第1指示線が表示されたコースマップイメージを前記ディスプレイ部に表示する制御部
を含み、
前記攻略距離は、
【数1】
【数2】
および
【数3】
を用いて計算し、前記h01は前記高度差、前記d0は前記直線距離、および前記a01は前記ティルト角であり、前記a02は前記予想着地角、前記h02は前記距離測定装置の地面からの高さ、前記X0は前記攻略距離である、
距離測定装置。
【請求項2】
前記コースマップ情報は、前記コースマップイメージに対する情報、前記コースマップイメージの蓄積情報、および前記コースマップイメージの基準点に対応する位置座標に対する情報を含む、請求項1に記載の距離測定装置。
【請求項3】
方位角を測定する方位角センサをさらに含み、
前記制御部は、前記方位角に対応する仮想線を前記コースマップイメージ上にさらに表示する、
請求項1に記載の距離測定装置。
【請求項4】
前記制御部は、前記現在位置、前記方位角、および前記マップ情報を用いて前記方位角に対応する方向に位置する関心地点を指示する指示子を前記コースマップイメージにさらに表示する、請求項に記載の距離測定装置。
【請求項5】
前記制御部は、前記現在位置から前記関心地点までの距離値を計算し、前記関心地点までの距離値を前記コースマップイメージにさらに表示する、請求項に記載の距離測定装置。
【請求項6】
位置取得センサが距離測定装置の現在位置を取得する段階、
制御部がゴルフコースのマップ情報が保存されているメモリから前記現在位置に対応するゴルフコースのマップ情報を判読する段階、
距離測定センサがターゲットまでの距離を測定する段階、
傾きセンサが傾いたティルト角を測定する段階、
前記制御部が前記ターゲットまでの距離値および前記ティルト角を用いて前記ターゲットまでの水平距離値を計算する段階、および
前記制御部が前記マップ情報を用いて前記現在位置に対応するオブジェクトおよび前記現在位置から前記水平距離値を用いて計算した攻略距離だけ離隔した地点が連結された第1指示線が表示されたコースマップイメージを前記ディスプレイ部に表示する段階を含み、
前記攻略距離は、
【数4】
【数5】
および
【数6】
を用いて計算し、前記h01は前記高度差、前記d0は前記直線距離、および前記a01は前記ティルト角であり、前記a02は前記予想着地角、前記h02は前記距離測定装置の地面からの高さ、前記X0は前記攻略距離である、
距離測定装置の制御方法。
【請求項7】
前記コースマップ情報は、前記コースマップイメージに対する情報、前記コースマップイメージの蓄積情報、および前記コースマップイメージの基準点に対応する位置座標に対する情報を含む、請求項に記載の距離測定装置の制御方法。
【請求項8】
位角センサが前記距離測定装置の向かう方位角を測定する段階、および
前記制御部が前記方位角に対応する仮想線を前記コースマップイメージ上に表示する段階
をさらに含む、請求項に記載の距離測定装置の制御方法。
【請求項9】
前記制御部が前記現在位置、前記方位角、および前記マップ情報を用いて前記方位角に対応する方向に位置する関心地点を指示する指示子を前記コースマップイメージに表示する段階
をさらに含む、請求項8に記載の距離測定装置の制御方法。
【請求項10】
前記制御部が前記現在位置から前記関心地点までの距離値を計算する段階、および
前記関心地点までの距離値を前記コースマップイメージに表示する段階
をさらに含む、請求項に記載の距離測定装置の制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、距離測定装置およびその制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ゴルフは、ゴルフボールを打ってホールに入れるスポーツである。ゴルファーは、ゴルフボールの現在位置とホールの位置を考慮して目標地点を決めて、ゴルフボールが目標地点に移動するように適切なゴルフクラブを選択してゴルフボールを打つ。
【0003】
まず、ゴルファーは、ホールの位置と現在位置からホールまでの距離を把握するために、ホールに立てられたピン(旗ざお)とフェアウェーに沿って設けられている距離表示固定施設物を参照する。そして、ゴルファーは、現在位置からホールまでの距離を把握すると、ゴルフボールを移動させる目標地点を決める。しかし、ホールの位置が随時変化するので、固定施設物は随時変化するホールの位置を反映できない。したがって、ゴルファーが現在位置からホールまでの距離を正確に把握することが難しいため、目標地点がゴルフボールをホールに入れるのには不適切な位置であることがある。
【0004】
また、最適の目標地点を決めたとしても、ゴルファーは、現在位置から目標地点までの距離を正確に把握することはできない。したがって、ゴルファーが現在位置から目標地点までの距離を考慮して選択したゴルフクラブが、目標地点までゴルフボールを移動させるのには不適切なゴルフクラブであることがある。
【0005】
最近では、フィールド内でのより正確な距離測定のために、GPSセンサ、距離測定センサなどを用いた距離測定装置が市販されているのが実情である。しかし、このような距離測定装置を用いる場合にも、ゴルファーは、目標地点がフィールド内のどの位置であるか把握することが難しい。また、前方に視野を遮る障害物が存在する場合、ゴルファーは、障害物の向こう側にある目標地点までの距離を測定することが難しい。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、前述した問題および他の問題を解決することを目的とする。
【0007】
また他の目的は、フィールド内での目標地点の情報を表示する距離測定装置およびその制御方法を提供することにある。
【0008】
また他の目的は、フィールド内での距離情報を表示する距離測定装置およびその制御方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記課題を解決するための本発明の一実施形態によれば、距離測定装置は、ディスプレイ部、ゴルフコースのマップ情報が保存されているメモリ、現在位置を取得する位置取得センサ、ターゲットまでの距離を測定する距離測定センサ、傾いたティルト角を測定する傾きセンサ、およびメモリから現在位置に対応するゴルフコースのマップ情報を判読し、ターゲットまでの距離値およびティルト角を用いてターゲットまでの水平距離値を計算し、マップ情報を用いて現在位置に対応するオブジェクトおよび水平距離値に応じて現在位置から離隔した地点が連結された第1指示線が表示されたコースマップイメージをディスプレイ部に表示する制御部を含む。
【0010】
第1指示線は、現在位置から水平距離値だけ離隔した地点が連結された曲線を含むことができる。
【0011】
制御部は、マップ情報を用いて現在位置から第1水平距離だけ離隔した地点が連結された第2指示線をコースマップイメージにさらに表示することができる。
【0012】
コースマップ情報は、コースマップイメージに対する情報、コースマップイメージの蓄積情報、およびコースマップイメージの基準点に対応する位置座標に対する情報を含むことができる。
【0013】
第1指示線は、現在位置から水平距離を用いて計算した攻略距離だけ離隔した地点が連結された曲線を含み、攻略距離は、
【数1】
【数2】
および
【数3】
を用いて計算される。ここで、h01は高度差、d0は直線距離、a01はティルト角、a02は予想着地角、h02は距離測定装置の地面からの高さ、X0は攻略距離である。
【0014】
制御部は、マップ情報を用いて現在位置から第1攻略距離だけ離隔した地点が連結された第2指示線をコースマップイメージにさらに表示し、地点と第1攻略距離は、〔数1〕〜〔数3〕の数式を用いて計算することができる。
【0015】
第1指示線は、第2指示線と相異する形態で表示することができる。
【0016】
方位角を測定する方位角センサをさらに含み、制御部は、方位角に対応する仮想線をコースマップイメージ上にさらに表示することができる。
【0017】
制御部は、現在位置、方位角、およびマップ情報を用いて方位角に対応する方向に位置する関心地点を指示する指示子をコースマップイメージにさらに表示することができる。
【0018】
制御部は、現在位置から関心地点までの攻略距離値を計算し、関心地点までの攻略距離値をコースマップイメージにさらに表示することができる。
【0019】
一実施形態による距離測定装置の制御方法は、位置取得センサが距離測定装置の現在位置を取得する段階、制御部がゴルフコースのマップ情報が保存されているメモリから現在位置に対応するゴルフコースのマップ情報を判読する段階、距離測定センサがターゲットまでの距離を測定する段階、傾きセンサが傾いたティルト角を測定する段階、制御部がターゲットまでの距離値およびティルト角を用いてターゲットまでの水平距離値を計算する段階、および制御部がマップ情報を用いて現在位置に対応するオブジェクトおよび水平距離値に応じて現在位置から離隔した地点が連結された第1指示線が表示されたコースマップイメージをディスプレイ部に表示する段階を含む。
【0020】
第1指示線は、現在位置から水平距離値だけ離隔した地点が連結された曲線を含むことができる。
【0021】
第1指示線が表示されたコースマップイメージをディスプレイ部に表示する段階後に、制御部がマップ情報を用いて現在位置から第1水平距離だけ離隔した地点が連結された第2指示線をコースマップイメージに表示する段階をさらに含むことができる。
【0022】
コースマップ情報は、コースマップイメージに対する情報、コースマップイメージの蓄積情報、およびコースマップイメージの基準点に対応する位置座標に対する情報を含むことができる。
【0023】
第1指示線は、現在位置から水平距離を用いて計算した攻略距離だけ離隔した地点が連結された曲線を含み、攻略距離は、
【数4】
【数5】
および
【数6】
を用いて計算される。ここで、h01は高度差、d0は直線距離、a01はティルト角、a02は予想着地角、h02は距離測定装置の地面からの高さ、X0は攻略距離である。
【0024】
ターゲットまでの距離を測定する段階以前に、制御部がマップ情報を用いて現在位置から第1攻略距離だけ離隔した地点が連結された第2指示線をコースマップイメージに表示する段階をさらに含み、地点と第1攻略距離は、〔数4〕〜〔数6〕の数式を用いて計算することができる。
【0025】
第1指示線は、第2指示線と相異する形態で表示することができる。
【0026】
方位角センサが距離測定装置の向かう方位角を測定する段階、および制御部が方位角に対応する仮想線をコースマップイメージ上に表示する段階をさらに含むことができる。
【0027】
制御部が現在位置、方位角、およびマップ情報を用いて方位角に対応する方向に位置する関心地点を指示する指示子をコースマップイメージに表示する段階をさらに含むことができる。
【0028】
制御部が現在位置から関心地点までの攻略距離値を計算する段階、および関心地点までの攻略距離値をコースマップイメージに表示する段階をさらに含み得る。
【発明の効果】
【0029】
本発明による距離測定装置およびその制御方法の効果について説明すると、次のとおりである。
【0030】
本発明の実施形態のうち少なくとも一つによれば、ゴルファーが、フィールド内の距離情報を簡単に確認できる長所がある。
【0031】
本発明の実施形態のうち少なくとも一つによれば、ゴルファーが、目標地点までの距離情報を簡単に確認できる長所がある。
【0032】
本発明の適用の可能性の追加的な範囲は、以下の詳細な説明から明白になるであろう。しかし、本発明の範囲内で多様な変更および修正は当業者に明確に理解され得るので、詳細な説明および本発明の好ましい実施形態のような特定実施形態は、単に例示であると理解しなければならない。
【図面の簡単な説明】
【0033】
図1】一実施形態による距離測定装置を説明するためのブロック図である。
図2】一実施形態による距離測定装置の一例を互いに異なる方向から見た概念図である。
図3】一実施形態による距離測定装置の一例を互いに異なる方向から見た概念図である。
図4】一実施形態による距離測定装置の光学部と距離測定センサの概略的な構造図である。
図5】距離測定装置の制御方法の第1実施例を示すフロチャートである。
図6図5の制御方法により距離測定装置のディスプレイ部に表示される画面を示す図である。
図7図5の制御方法により関心水平距離に対応する地点を計算する方法を示す例示図である。
図8】距離測定装置の制御方法の第2実施例を示すフロチャートである。
図9図8の制御方法により距離測定装置のディスプレイ部に表示される画面を示す図である。
図10図8の制御方法により攻略距離を計算する方法を示す例示図である。
図11】実施形態の制御方法によりディスプレイ部に表示される画面を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0034】
以下、添付する図面を参照する本明細書に開示された実施形態を詳細に説明するが、同一または類似の構成要素には同一、類似の図面符号を付与し、これに対する重複する説明は省略する。以下の説明で使われる構成要素に対する接尾辞「モジュール」および「部」は、明細書作成の容易性のみを考慮して付与されるか混用されるものであり、それ自体が互いに区別される意味または役割を有するものではない。また、本明細書に開示された実施形態の説明にあたり関連する公知技術に対する具体的な説明が本明細書に開示された実施形態の要旨を曖昧にし得ると判断される場合、その詳細な説明を省略する。また、添付した図面は本明細書に開示された実施形態の理解を容易にするためのものであり、添付した図面によって本明細書に開示された技術的思想は制限されず、本発明の思想および技術範囲に含まれるすべての変更、均等物ないし代替物を含むものとして理解しなければならない。
【0035】
第1、第2等のように序数を含む用語は多様な構成要素の説明に使われるが、前記構成要素は前記用語によって限定されない。前記用語は一つの構成要素を他の構成要素から区別することのみを目的として使われる。
【0036】
ある構成要素が他の構成要素に「連結されて」いるかまたは「接続されて」いると言及されたときには、その他の構成要素に直接的に連結されているかまたは接続されている場合であり得るが、中間に他の構成要素が存在することもできると理解しなければならない。反面、ある構成要素が他の構成要素に「直接連結されて」いるかまたは「直接接続されて」いると言及されたときには、中間に他の構成要素が存在しないものと理解しなければならない。
【0037】
本出願で、「含む」または「有する」などの用語は、明細書上に記載された特徴、数字、段階、動作、構成要素、部品またはこれらを組み合わせたものが存在することを指定しようとするものであり、一つまたはそれ以上の他の特徴や数字、段階、動作、構成要素、部品またはこれらを組み合わせたものなどの存在または付加の可能性をあらかじめ排除しないものと理解しなければならない。
【0038】
図1は一実施形態による距離測定装置100を説明するためのブロック図であり、図2および図3は一実施形態による距離測定装置100の一例を互いに異なる方向から見た概念図である。
【0039】
距離測定装置100は、センシング部110、光学部120、ユーザ入力部130、インターフェース部140、出力部150、メモリ160、無線通信部170、制御部180、および電源供給部190等を含むことができる。図1に示す構成要素は距離測定装置100を実現するにあたって必須ではないため、本明細書上で説明する距離測定装置100は上で挙げられた構成要素より多いかまたは少ない構成要素を有してもよい。
【0040】
より具体的に、前記構成要素のうちセンシング部110は、距離測定装置100を囲む周辺環境情報および距離測定装置100内の情報のうち少なくとも一つをセンシングするための一つ以上のセンサを含むことができる。例えば、センシング部110は、距離測定センサ111、位置取得センサ112、傾きセンサ113(acceleration sensor)、および方位角センサ114を含むことができ、さらに、ジャイロスコープセンサ(gyroscope sensor)、バッテリゲージ(battery gauge)、および環境センサ(例えば、気圧計、湿度計、温度計など)のうち少なくとも一つを含むことができる。一方、本明細書に開示された距離測定装置100は、このようなセンサのうち少なくとも二以上のセンサでセンシングする情報を組み合わせて活用することができる。
【0041】
距離測定センサ111は、ターゲット(target)までの距離を測定するセンサである。このような距離測定センサ111は、超音波センサ(ultrasonic sensor)、赤外線センサ(IRセンサ:infrared sensor)、レーザセンサ(laser sensor)、レーダセンサ(radio detecting and ranging sensor)、光センサ(optical sensor,例えば、カメラ)等を含むことができる。距離測定センサ111は、前記挙げられたセンサの種類に限定されず、ターゲットとの距離を測定するすべての種類のセンサを含む。
【0042】
以下で、距離測定センサ111は、レーザ光を前方に送出し、ターゲットに反射したレーザ光を受信してターゲットとの距離を測定するレーザセンサであると仮定して説明する。
【0043】
位置取得センサ112は、距離測定装置100の位置を取得するためのセンサとして、その代表的な例としてはGPS(Global Positioning System)センサがある。GPSセンサは3個以上の衛星から離れた距離情報と正確な時間情報を算出した後前記算出した情報に三角法を適用することによって、緯度、傾倒、および高度による3次元の現位置情報を正確に算出することができる。現在、3個の衛星を用いて位置および時間情報を算出し、また他の1個の衛星を用いて前記算出した位置および時間情報の誤差を修正する方法が広く使われている。また、GPSセンサは、現位置をリアルタイムで継続して算出することによって速度情報を算出することができる。
【0044】
傾きセンサ113は、距離測定装置100の傾き(tilt)の程度を取得する。傾きセンサ113は重力加速度を測定する加速度センサ(accelerometer)を含むことができる。また、傾きセンサ113は、ジャイロセンサによって取得したあらかじめ設定された基準方向からの上下方向の回転角を用いて傾きを計算するなどで実現することもできる。
【0045】
方位角センサ114は、方位角を測定するセンサとして、距離測定装置100が向かう方位角の値を取得することができる。方位角センサ114としては、地球磁場を感知して方位角を測定する地磁気センサ(geomagnetic sensor)を用いることができる。また、方位角センサ114は、ジャイロセンサによって取得したあらかじめ設定された基準方向からの左右方向の回転角を用いて方位角を計算するなどで実現することもできる。
【0046】
光学部120は、外部光を受光するための構造を有し、レンズ部とフィルタ部などを含むことができる。光学部120は、被写体からの光を光学的に処理する。
【0047】
レンズ部は、ズームレンズ(zoom lens)、フォーカスレンズ(focus lens)、および補償レンズ(compensate lens)等を含み、フィルタ部は、UVフィルタ(ultraviolet filter)、光学ローパスフィルタ(Optical Low Pass Filter)等を含むことができる。
【0048】
ユーザ入力部130は、ユーザから情報の入力を受けるためのものであり、ユーザ入力部130を介して情報が入力されると、制御部180が入力された情報に対応するように距離測定装置100の動作を制御する。このようなユーザ入力部130は、機械式(mechanical)入力手段(またはメカニカルキー、例えば、距離測定装置100の前面、後面、または側面に位置するボタン、ドームスイッチ(dome switch)、ジョグホイール、ジョグスイッチなど)およびタッチ式入力手段を含むことができる。一例として、タッチ式入力手段は、ソフトウェア的な処理によりタッチスクリーンに表示される仮想キー(virtual key)、ソフトキー(soft key)またはビジュアルキー(visual key)からなるか、前記タッチスクリーン以外の部分に配置されるタッチキー(touch key)からなる。一方、前記仮想キーまたはビジュアルキーは、多様な形態を有し、かつタッチスクリーン上に表示されることが可能であり、例えば、グラフィック(graphic)、テキスト(text)、アイコン(icon)、ビデオ(video)またはこれらの組み合わせからなる。
【0049】
インターフェース部140は、距離測定装置100に連結される多様な種類の外部機器との通路役割を果たす。このようなインターフェース部140は、外部充電器ポート(port)、有線/無線データポート(port)、およびメモリ160カード(memory card)ポートのうち少なくとも一つを含むことができる。距離測定装置100では、前記インターフェース部140に外部機器が連結されることに対応して連結された外部機器と関連した適切な制御を行うことができる。
【0050】
出力部150は、視覚、聴覚または触覚などに関連した出力を発生させるためのものであり、ディスプレイ部151、音響出力部152、振動出力部153等を含むことができる。
【0051】
ディスプレイ部151は、距離測定装置100で処理される情報を表示(出力)する。例えば、ディスプレイ部151は、距離測定装置100で駆動されるアプリケーションプログラムの実行画面情報、またはこのような実行画面情報によるUI(User Interface)、GUI(Graphic User Interface)情報を表示することができる。
【0052】
ディスプレイ部151は、液晶ディスプレイ(liquid crystal display,LCD)、薄膜トランジスタ液晶ディスプレイ(thin film transistor−liquid crystal display,TFT LCD)、有機発光ダイオード(organic light−emitting diode,OLED)、E Ink(登録商標)ディスプレイ(e−ink display)のうち少なくとも一つを含むことができる。
【0053】
また、ディスプレイ部151は、距離測定装置100の実現形態によって2個以上存在してもよい。この場合、距離測定装置100の外面、距離測定装置100の内部に複数のディスプレイ部151が共に配置されるかまたは距離測定装置100の外面、距離測定装置100の内部それぞれに個別に配置されてもよい。
【0054】
外面に配置されたディスプレイ部151aは、タッチ方式によって制御命令の入力を受けるようにディスプレイ部151aに対するタッチを感知するタッチセンサを含むことができる。これを用いてディスプレイ部151aに対するタッチが行われると、タッチセンサは前記タッチを感知し、制御部180はこれに基づいて前記タッチに対応する制御命令を発生させ得る。タッチ方式によって入力される内容は文字または数字であるか、各種モードでの指示または指定可能なメニュー項目などであり得る。
【0055】
内部に配置されたディスプレイ部151bは、距離測定装置100の接眼レンズ121を介してユーザに映像を表示する。内部に配置されたディスプレイ部151bは、接眼レンズ121の光経路上に直接位置した透明ディスプレイ(または半透明ディスプレイ)を含む。前記透明ディスプレイの代表的な例としてはTOLED(Transparent OLED)等がある。また、内部に配置されたディスプレイ部151bは、光を屈折させるか反射させるなどの機能を有する光学部材を介して接眼レンズ121の光経路に映像を提供する不透明ディスプレイとすることができる。
【0056】
音響出力部152は、メモリ160に保存されたオーディオデータを音で出力することができ、各種アラーム音やマルチメディアの再生音を出力するラウドスピーカ(loud speaker)の形態で実現することができる。
【0057】
振動出力部153は、ユーザが感じ得る多様な触覚効果を発生させる。振動出力部153が発生する振動の強さとパターンなどはユーザの選択または制御部180の設定によって制御され得る。例えば、振動出力部153は、互いに異なる振動を合成して出力または順次出力することもできる。
【0058】
その他にも出力部150は、光源からの光を用いてイベント発生を知らせる信号を出力する光出力部をさらに含むこともできる。
【0059】
また、メモリ160は、距離測定装置100の多様な機能を支援するデータ(例えば、データはゴルフコースのティーボックス(tee box)、フェアウェー、ハザード(hazard)、バンカー(bunker)、ラフ(rough)、グリーン(green)、ホール(hole)に対するコースマップ情報などを含み、これに限定されない)を保存する。メモリ160は、距離測定装置100で駆動されるファームウェア(firmware)、アプリケーションプログラム(application program)、距離測定装置100の動作のためのデータ、コマンドを保存する。このようなアプリケーションプログラムのうち少なくとも一部は、距離測定装置100の基本的な機能のために出庫当時から距離測定装置100上に存在し得る。また、このようなアプリケーションプログラムのうち少なくとも一部は、無線通信により外部サーバーからダウンロードできる。一方、アプリケーションプログラムは、メモリ160に保存され、距離測定装置100上にインストールされ、制御部180によって前記距離測定装置100の動作(または機能)を行うように駆動され得る。
【0060】
無線通信部170は、距離測定装置100と無線通信システムとの間、距離測定装置100と他の無線通信可能なデバイスとの間、または距離測定装置100と外部サーバーとの間の無線通信を可能にする一つ以上のモジュールを含むことができる。
【0061】
このような無線通信部170は、無線インターネットモジュール171および近距離通信モジュール172等を含むことができる。
【0062】
無線インターネットモジュール171は、無線インターネット接続のためのモジュールであり、距離測定装置100に内蔵され得る。無線インターネットモジュール171は、無線インターネット技術による通信網で無線信号を送受信する。無線インターネット技術としては、例えばWLAN(Wireless LAN)、Wi−Fi(Wireless−Fidelity)、Wi−Fi(Wireless Fidelity) Direct、DLNA(Digital Living Network Alliance)、WiBro(Wireless Broadband)、WiMAX(World Interoperability for Microwave Access)、HSDPA(High Speed Downlink Packet Access)、HSUPA(High Speed Uplink Packet Access)、LTE(Long Term Evolution)、LTE−A(Long Term Evolution−Advanced)等があり、前記無線インターネットモジュール171は、前記で挙げられていないインターネット技術まで含む範囲で少なくとも一つの無線インターネット技術によりデータを送受信する。
【0063】
近距離通信モジュール172は、近距離通信(Short range communication)のためのものであり、ブルートゥース(Bluetooth、登録商標)、RFID(Radio Frequency Identification)、赤外線通信(Infrared Data Association;IrDA)、UWB(Ultra Wideband)、ZigBee、NFC(Near Field Communication)、Wi−Fi(Wireless−Fidelity)、Wi−Fi Direct、Wireless USB(Wireless Universal Serial Bus)技術のうち少なくとも一つを用いて近距離通信を支援することができる。このような近距離通信モジュール172は、近距離無線通信網(Wireless Area Networks)を通じて距離測定装置100と無線通信システムとの間、距離測定装置100と無線通信可能なデバイスとの間、または距離測定装置100と外部サーバーが位置したネットワークとの間の無線通信を支援することができる。前記近距離無線通信網は、近距離無線個人通信網(Wireless Personal Area Networks)でも良い。
【0064】
ここで、無線通信可能なデバイスとしては、本発明による距離測定装置100とデータを相互交換することが可能な(または連動可能な)ウェアラブルデバイス(wearable device、例えば、スマートウォッチ(smart watch)、スマートグラス(smart glasses)等)を用いることができる。近距離通信モジュール172は、距離測定装置100の周辺に前記距離測定装置100と通信可能なウェアラブルデバイスを感知(または認識)することができる。さらに、制御部180は、前記感知したウェアラブルデバイスが一実施形態による距離測定装置100と通信するように認証されたデバイスである場合、距離測定装置100で処理されるデータの少なくとも一部を、前記近距離通信モジュール172を介してウェアラブルデバイスに伝送することができる。したがって、ウェアラブルデバイスのユーザは、距離測定装置100で処理されるデータを、ウェアラブルデバイスを介して利用することができる。
【0065】
制御部180は、前記アプリケーションプログラムに関連した動作の他にも、通常距離測定装置100の全般的な動作を制御する。制御部180は、上で調べた構成要素を介して入力または出力される信号、データ、情報などを処理するかメモリ160に保存されたアプリケーションプログラムを駆動することによって、ユーザに適切な情報または機能を提供または処理することができる。
【0066】
また、制御部180は、メモリ160に保存されたアプリケーションプログラムを駆動するために、図1を参照して上述した構成要素のうち少なくとも一部を制御することができる。さらに、制御部180は、前記アプリケーションプログラムの駆動のために、距離測定装置100に含まれた構成要素のうち少なくとも二つ以上を、互いに組み合わせて動作させることができる。
【0067】
電源供給部190は、制御部180の制御下で、外部の電源および/または内部の電源の印加を受けて、距離測定装置100に含まれた各構成要素に電源を供給する。このような電源供給部190はバッテリを含み、このバッテリは、内蔵型バッテリまたは交換可能な形態のバッテリである。
【0068】
前記各構成要素のうち少なくとも一部は、以下で説明する多様な実施形態による距離測定装置100の動作、制御、または制御方法を実現するために互いに協力して動作することができる。また、前記距離測定装置100の動作、制御、または制御方法は、前記メモリ160に保存された少なくとも一つのアプリケーションプログラムの駆動によって、距離測定装置100上で実現することができる。
【0069】
図2および3を参照すると、開示された距離測定装置100は、前面と後面が楕円トラック形状(oval track shape)の柱形態のボディーを備えている。ただし、本発明はこれに限定されず、ウォッチ(watch)タイプ、クリップ(clip)タイプ、グラス(glasses)タイプまたは2以上のボディーが相手移動可能に結合されるスライド(slide)タイプ、スイング(swing)タイプ、スイベル(swivel)タイプなど多様な構造に適用することができる。距離測定装置100の特定類型に関連するが、距離測定装置100の特定類型に関する説明は他のタイプの距離測定装置100に一般的に適用することができる。
【0070】
ここで、ボディーは、距離測定装置100を少なくとも一つの集合体として見て、これを指す概念として理解することができる。
【0071】
距離測定装置100は、外観をなすケース(例えば、フレーム、ハウジング、カバーなど)を含む。図面に示すように、距離測定装置100は、フロントケース101、ミドルケース102、およびリアケース103を含むことができる。フロントケース101、ミドルケース102、およびリアケース103の結合によって形成される内部空間には各種電子部品が配置される。
【0072】
このようなケースは、合成樹脂を射出して形成され、あるいは金属、例えばステンレススチール(STS)、アルミニウム(Al)、チタニウム(Ti)等で形成され、革、ゴムなどの材料でその外部がカバーされてもよい。
【0073】
フロントケース101には、接眼レンズ121、第1操作ユニット130a、第2操作ユニット130b、およびディスプレイ部151aが配置される。この時、第1操作ユニット130aは、接眼レンズ121の周りにジョグホイール形態で配置され、接眼レンズ121を保護することができる。
【0074】
ミドルケース102の一面には、第3操作ユニット130cと第4操作ユニット130dが配置される。ユーザは、距離測定装置100を把持した状態で、第3操作ユニット130c、第4操作ユニット130dを便利に操作することができる。
【0075】
リアケース103には、少なくとも一つの対物レンズ(122,123)が配置される。対物レンズ(122,123)は、外部からの光を受光することができる。例えば上側に位置した対物レンズ122は、被写体からの光を受光し、ユーザが接眼レンズ121を介して、被写体を肉眼で確認できるようにする。下側に位置した対物レンズ123は、距離測定装置100で発光したレーザがターゲットに反射すると、反射したレーザを受光することができる。
【0076】
これらの構成は、このような配置に限定されるものではない。これらの構成は、必要に応じて、除外または代替することができ、他の面に配置されることができる。例えば、ボディーの前面にはディスプレイ部151aと第2操作ユニット130bが備えられなくてもよく、操作ユニット(130a、130b、130c、130d)の個数も変更可能である。
【0077】
次に、図4を参照して、距離測定装置100の光学部120および距離測定センサ111について具体的に説明する。
【0078】
図4は、一実施形態による距離測定装置100の光学部120と距離測定センサ111の概略的な構造図である。
【0079】
一実施形態による距離測定装置100は、二つの対物レンズ(122,123)と一つの接眼レンズ121、光経路変更部126、光処理部124、ディスプレイ部151a、レーザ発生部1110、レーザ受信部1111、レーザ制御部1112、および制御部180を含む。
【0080】
第1対物レンズ122を介して、外部光OLが距離測定装置100に入射され、また、レーザ発生部1110で発生したレーザ光L1が外部に発射される。レーザ発生部1110で発生したレーザ光L1は、光経路変更部126を介して、第1対物レンズ122を向かうように経路が変更される。
【0081】
外部光OLは、第1対物レンズ122、光経路変更部126を経て、光処理部124に入射される。光処理部124は、レンズ部とフィルタ部を含む。光処理部124に入射された外部光OLは、光学的に処理されて、接眼レンズ121側へ向かう。レンズ部は、駆動部125の駆動により、光を処理する。例えば、ユーザが第1操作ユニット130a等を操作すると、駆動部125が駆動し、ズームレンズが移動して、ズーム−イン(zoom−in)またはズーム−アウト(zoom−out)動作が行われる。
【0082】
第2対物レンズ123を介して、ターゲットで反射したレーザ光L2が距離測定装置100に入射され得る。レーザ受信部1111は、第2対物レンズ123を介して入射されるレーザ光L2を受光し、対応する信号をレーザ制御部1112に出力する。
【0083】
これによりレーザ制御部1112は、レーザ受信部1111から受信された信号を用いて距離測定装置100からターゲットまでの距離を算出する。そして算出した距離値を制御部180に出力する。
【0084】
ディスプレイ部151bは、透明または半透明ディスプレイで構成され、外部光OLが通過する経路上に直接配置される。また、ディスプレイ部151bは、光を屈折させるか反射させるなどの機能を有する光学部材を介して、接眼レンズ121の光経路に映像を提供することもできる。
【0085】
以下ではこのように構成された距離測定装置100で実現できる制御方法に関連した実施例について、添付する図面を参照して説明する。本発明は、本発明の精神および必須特徴を逸脱しない範囲で他の特定の形態で具体化できることは、当業者には自明である。
【0086】
図5図7を参照して、第1実施例による距離測定装置100の制御方法を説明する。
【0087】
図5は、第1実施例による距離測定装置100の制御方法のフロチャートであり、図6図5の制御方法により距離測定装置100のディスプレイ部151aに表示される画面を示す図面であり、図7図5の制御方法により関心水平距離に対応する地点を計算する方法を示す例示図である。
【0088】
まず、位置取得センサ112が、現在位置を取得(S100)する。すなわち、位置取得センサ112は、距離測定装置100の現在位置の座標を取得する。
【0089】
制御部180は、現在位置の座標に対応するコースマップ情報をメモリ160から判読(S102)する。コースマップ情報は、コースのマップイメージ情報、マップイメージの蓄積情報、マップイメージの基準点に対応する位置座標情報などを含む。
【0090】
制御部180は、コースマップ情報のマップイメージの基準点(例えば、四角形形態のマップイメージの四個の角などを含み、これに制限されない)に対応する位置座標情報を用いて、現在位置が含まれるコースを決める。
【0091】
距離測定センサ111は、距離測定装置100からターゲット200までの直線距離を測定(S104)し、傾きセンサ113は、距離測定装置100が向かう傾きの角度(以下、ティルト角(tilt angle)という)を測定(S106)する。段階(S104)および段階(S106)の順序はこれに制限されない。
【0092】
これにより制御部180は、測定された直線距離とティルト角を用いて、下記の数式により距離測定装置100からターゲット200までの水平距離L0を計算(S108)する。
【数7】
ここで、L0は距離測定装置100からターゲットまでの水平距離、d0は距離測定センサ111により測定された直線距離、a01はティルト角である。
【0093】
これにより制御部180は、図6に示すように、現在位置に対応するオブジェクト600、および距離測定装置100が計算した水平距離を指示する指示線601が表示されたコースマップイメージを、ディスプレイ部151aに表示(S110)する。
【0094】
制御部180は、現在位置座標、基準点に対応する位置座標情報、およびマップイメージの蓄積情報を用いて、マップイメージ内で現在位置座標に対応するオブジェクトの位置を決める。
【0095】
指示線602a,602b,602cとして、コースマップの現在位置に対応するオブジェクト600からコースマップイメージでのターゲットまでの水平距離に対応する長さの指示線601の前後に、オブジェクト600からの水平距離が離隔して表示される。図7に示すように、制御部180は、マップイメージの蓄積情報を用いて、コースマップイメージ1510でのターゲットまでの水平距離に対応する長さMD1を計算することができる。
【0096】
指示線602は、例えば、半径の長さがターゲットまでの水平距離に対応する長さであり、その中心が現在位置に対応するオブジェクト600である扇形の弧(arc)の一部分で表示される。指示線602は、その他にも多様な形状で表示することができ、前記弧形態は制限されない。
【0097】
この時、制御部180は、現在位置からターゲットまでの水平距離値603をディスプレイ部151aにさらに表示することができる。
【0098】
制御部180は、関心水平距離に対応する地点を計算(S112)する。
【0099】
制御部180は、現在位置からあらかじめ設定された水平距離だけ離れた地点を計算することができる。例えば、制御部180は、現在位置から10ヤードの水平距離単位で離れた地点を計算することができる。制御部180は、現在位置から10ヤード離れた地点、20ヤード離れた地点、30ヤード離れた地点などを計算することができる。あらかじめ設定される水平距離は、10ヤードに限定されず、10メートル、20ヤードなどに変更することができ、これに制限されない。
【0100】
関心水平距離は、あらかじめ設定された水平距離のうち、ターゲットまでの水平距離と近接する水平距離を含む。例えば、ターゲットまでの水平距離値を153ヤードで計算した場合、関心水平距離として、130ヤード、140ヤード、150ヤード、160ヤード、170ヤードなどを含む。関心水平距離は、水平距離値の70%〜130%範囲の距離を含む。前記範囲は80%〜120%、90%〜130%等に変更することができ、これに制限されない。
【0101】
制御部180は、コースのマップイメージ情報とマップイメージの蓄積情報を用いて、マップイメージ上の関心水平距離に対応する地点を計算することができる。これと関連して、図7を共に参照する。
【0102】
図7に示すように、制御部180は、マップイメージ1510上で現在位置に対応する地点700を決める。制御部180は、関心水平距離とマップイメージ1510の蓄積情報を用いて各関心水平距離に対応する長さ(D1a、D1b、D1c)を計算する。そして制御部180は、地点700を中心に半径の長さが長さ(D1a、D1b、D1c)である扇形の弧の座標(または弧を示す関数)を、マップイメージ上の関心水平距離に対応する地点として計算する。
【0103】
これにより、制御部180は、図6に示すように、関心水平距離を指示する指示線(602a、602b、602c)が表示されたコースマップイメージを、ディスプレイ部151aに表示(S114)する。このとき、制御部180は、関心水平距離の値を、指示線(602a、602b、602c)に対応してディスプレイ部151aにさらに表示することができる。
【0104】
指示線(602a、602b、602c)は、指示線601と相異する形態で表示されてもよい。例えば、指示線601は、指示線(602a、602b、602c)より厚い線で表示されてもよい。また、指示線601の色は、指示線(602a、602b、602c)の色と異なってもよい。
【0105】
また、方位角センサ114は、距離測定装置100が向かう方向の方位角を測定(S116)する。
【0106】
これにより制御部180は、現在位置に対応するオブジェクト600および距離測定装置100が向かう方向に対応する仮想線604が表示されたコースマップイメージを、ディスプレイ部151aに表示(S118)する。
【0107】
制御部180は、位置取得センサ112から測定された現在位置の座標が変更されると、オブジェクト600を、変更された座標に対応してコースマップ上で移動させて表示する。制御部180は、方位角センサ114から測定されたターゲットまでの水平距離が変更されると、ターゲットまでの水平距離に対応して、コースマップイメージ上で指示線601を変更して表示する。
【0108】
次に、図8図10を参照して、第2実施例による距離測定装置100の制御方法を説明する。
【0109】
図8は、第2実施例による距離測定装置100の制御方法のフロチャートであり、図9は、図8の制御方法により距離測定装置100のディスプレイ部151aに表示される画面を示す図である。
【0110】
まず、位置取得センサ112は、現在位置を取得(S200)する。位置取得センサ112は、距離測定装置100の現在位置の座標を取得することができる。
【0111】
制御部180は、現在位置の座標に対応するコースマップ情報を、メモリ160から判読(S202)する。コースマップ情報は、ゴルフコース内の所定単位(unit)(例えば、画素単位、所定長さ(1ヤードまたは1メートル)単位、GPS座標単位など)で区分された各地点の位置座標情報を含む。位置座標情報は各地点の高度情報を含むことができる。その他にも、コースマップ情報はコースのマップイメージ情報、マップイメージの蓄積情報、マップイメージの基準点に対応する位置座標情報などを含むことができる。
【0112】
次に、制御部180は、関心攻略距離に対応する地点を計算(S112)する。攻略距離と関して、図10を共に参照して説明する。
【0113】
コース内の一地点(ターゲット200)は、対応する高度値を有する。制御部180は、現在地点の座標とターゲット200の座標を用いて、二つの地点の間の水平距離L0に加え、高度差h01を次の数式により計算する。
【数8】
【0114】
これにより制御部180は、水平距離L0と高度差h01を用いて、次の数式によりターゲット200までの攻略距離X0を計算する。
【数9】
ここで、X0は攻略距離であり、d0×cos a01(=L0は距離測定装置100からターゲット200までの水平距離であり、h02はゴルフボール10から距離測定装置100までの高さである。h02は、ユーザの入力によって設定できる任意の値とすることができる。また、h02は、距離測定センサ11を用いて地面との垂直距離を測定することによって取得した値でもよい。直線距離d0が所定距離値(例えば、150mなど)以上の場合、h02の値は無視することができる。
【0115】
この時、攻略距離X0とゴルフボール10の予想着地角(landing angle,a02)との間には次の数式のような関係がある。
【数10】
【0116】
すなわち、攻略距離X0と予想着地角a02は〔数10〕のように関数で表すことができ、関数の形態は1次関数、2次関数などに制限されない。例えば、攻略距離X0と予想着地角a02は、下記の数式のように1次関数で表すことができる。
【数11】
ここで、iとjは、数値として、ユーザにより、または制御部180により、選択される値である。例えば、ユーザが男性である場合、iを0.11、jを67と選択し、ユーザが女性である場合、iを0.11、jを60と選択することができる。ただし、本発明のi値およびj値は、これに制限されるものではない。また、攻略距離X0と予想着地角a02は、下記の数式のように2次関数で表すこともできる。
【数12】
ここで、l、m、nは、数値として、ユーザにより、または制御部180により、選択される値である。
【0117】
その他にも、攻略距離X0は、現在地点と一地点200を連結する線が地面となす角度a1と水平距離L0を用いて計算することもでき、このような方式に制限されるものではない。
【0118】
前記方法を用いて制御部180は、攻略距離X0が関心攻略距離値を満足する地点(または地点に対する関数)を計算することができる。
【0119】
これにより制御部180は、図9に示すように、現在位置に対応するオブジェクト900および関心攻略距離を指示する指示線(901,901b,901c)が表示されたコースマップイメージを、ディスプレイ部151aに表示(S206)する。この時、制御部180は、関心攻略距離の値を、指示線(901a,901b,901c)に対応して、ディスプレイ部151aにさらに表示することができる。このような指示線(901a,901b,901c)は、自由曲線形態を有することができる。
【0120】
距離測定センサ111は、距離測定装置100からターゲット200までの直線距離を測定(S208)し、傾きセンサ113は、距離測定装置100のティルト角を測定(S210)する。段階(S208)および段階(S210)の順序は、これに制限されない。
【0121】
これにより制御部180は、測定された直線距離とティルト角を用いて、ターゲットまでの攻略距離を計算(S212)する。制御部180は、上述した[数7]から[数12]を用いて、ターゲットまでの攻略距離を計算することができる。
【0123】
制御部180は、〔数1〕により距離測定装置100からターゲット200までの水平距離を計算し、〔数12〕により距離測定装置100からターゲット200までの高さ(高度差)を計算し、〔数8〕および〔数9〕を用いて攻略距離を計算することができる。
【0124】
そして、制御部180は、距離測定装置100が計算したターゲットまでの攻略距離を指示する指示線902が表示されたコースマップイメージを、ディスプレイ部151aに表示(S214)する。このような指示線902は、自由曲線形態を有することができる。
【0125】
指示線(901,901b、901c)は、指示線601と相異する形態で表示することができる。例えば、指示線902は、指示線(901,901b、901c)より厚い線で表示される。また、指示線902の色は、指示線(901,901b、901c)の色と異なっていてもよい。
【0126】
また、方位角センサ114は、距離測定装置100が向かう方向の方位角を測定(S216)する。
【0127】
これにより制御部180は、現在位置に対応するオブジェクト600および距離測定装置100が向かう方向に対応する仮想線604が表示されたコースマップイメージを、ディスプレイ部151aに表示(S218)する。
【0128】
距離測定装置100が向かう方向にハザード、バンカー、ラフ、グリーン、ホールなどの関心地点が位置すると、制御部180は、関心地点および関心地点までの距離を指示する指示子など(905,906)を、コースマップ上にさらに表示することができる。この時、制御部180は、現在地点から関心地点までの距離(例えば、現在位置から距離測定装置100が向かう方向に沿って、ハザード、バンカー、またはグリーンが始まる地点までの距離および現在位置から距離測定装置100が向かう方向に沿って、ハザード、バンカー、またはグリーンが終了する地点までの距離、現在位置からホールまでの距離など)をさらに表示することができる。
【0129】
制御部180は、位置取得センサ112から測定された現在位置の座標が変更されると、オブジェクト600を変更された座標に対応してコースマップ上で移動させて表示する。制御部180は、方位角センサ114から測定されたターゲットまでの攻略距離が変更されると、ターゲットまでの攻略距離に対応してコースマップイメージ上で指示線902を変更して表示する。
【0130】
以上説明した距離測定装置100および距離測定装置100の制御方法によれば、ユーザがフィールド内の距離情報を簡単に確認できる長所がある。
【0131】
また、以上説明した距離測定装置100および距離測定装置100の制御方法によれば、ユーザが目標地点までの距離情報を簡単に確認できる長所がある。
【0132】
次に、図11を参照して、距離測定装置100の内部に位置したディスプレイ部151bにより提供される画面について説明する。
【0133】
図11は、実施形態の制御方法によりディスプレイ部151bに表示される画面を示す図である。
【0134】
ユーザは、接眼レンズ121を介して、外部の被写体を見ることができる。ユーザは、距離測定装置100を用いて、ターゲット照準指示子(TA)に位置したターゲットまでの距離を測定することができる。
【0135】
制御部180は、距離測定装置100の内部に位置したディスプレイ部151bに、コースマップイメージ1200を表示することができる。コースマップイメージ1100には、現在位置に対応するオブジェクト1102、ターゲットまでの水平距離を指示する指示線1104、および関心距離を指示する指示線(1106a、1106b、1106c)を表示することができる。
【0136】
また、制御部180は、ディスプレイ部151bに、ターゲットまでの距離を指示する指示子1108をさらに表示させることもできる。
【0137】
これにより、ユーザは接眼レンズ121で実際のゴルフ場のコースを確認しながら、ディスプレイ部151bに表示されたゴルフ場コースのマップにより現在位置、ターゲットまでの距離、および関心距離に対する情報を便利に確認することができる。
【0138】
以上、本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明の権利範囲はこれに限定されるものではなく、本発明の属する分野における通常の知識を有する者が多様に変形および改良した形態も本発明の権利範囲に属する。


図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11