特許第6918405号(P6918405)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6918405インターロイキン2及びそれに由来するタンパク質の分泌レベルを増大させる方法。
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6918405
(24)【登録日】2021年7月27日
(45)【発行日】2021年8月11日
(54)【発明の名称】インターロイキン2及びそれに由来するタンパク質の分泌レベルを増大させる方法。
(51)【国際特許分類】
   C12N 15/26 20060101AFI20210729BHJP
   C07K 14/55 20060101ALI20210729BHJP
   C07K 19/00 20060101ALI20210729BHJP
   C07K 14/76 20060101ALI20210729BHJP
   C07K 16/00 20060101ALI20210729BHJP
   C07K 14/47 20060101ALI20210729BHJP
   A61K 38/20 20060101ALI20210729BHJP
   A61K 47/64 20170101ALI20210729BHJP
   A61K 47/68 20170101ALI20210729BHJP
   A61K 35/17 20150101ALI20210729BHJP
   A61P 35/00 20060101ALI20210729BHJP
【FI】
   C12N15/26
   C07K14/55ZNA
   C07K19/00
   C07K14/76
   C07K16/00
   C07K14/47
   A61K38/20
   A61K47/64
   A61K47/68
   A61K35/17 Z
   A61P35/00
【請求項の数】6
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2019-525840(P2019-525840)
(86)(22)【出願日】2017年11月10日
(65)【公表番号】特表2019-535269(P2019-535269A)
(43)【公表日】2019年12月12日
(86)【国際出願番号】CU2017050007
(87)【国際公開番号】WO2018091003
(87)【国際公開日】20180524
【審査請求日】2019年7月16日
(31)【優先権主張番号】CU-2016-0171
(32)【優先日】2016年11月15日
(33)【優先権主張国】CU
(73)【特許権者】
【識別番号】500185689
【氏名又は名称】セントロ ド インムノロジア モレキュラー
(74)【代理人】
【識別番号】110000855
【氏名又は名称】特許業務法人浅村特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ロハス ドランテス、ヘルトゥルディス
(72)【発明者】
【氏名】レオン モンソン、カレト
(72)【発明者】
【氏名】カルメナテ ポルティーヤ、タニア
【審査官】 西垣 歩美
(56)【参考文献】
【文献】 特表2007−528728(JP,A)
【文献】 SAUVE K; ET AL,PROCEEDINGS OF THE NATIONAL ACADEMY OF SCIENCES,米国,NATIONAL ACADEMY OF SCIENCES,1991年,VOL:88, NR:11,PAGE(S):4636 - 4640,URL,http://dx.doi.org/10.1073/pnas.88.11.4636
【文献】 J.H.Choi,Appl Microbiol Biotechnol,2004年,Vol. 64,pp. 625-635
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C12N 15/00−15/90
C07K 1/00−19/00
JSTPlus/JMEDPlus/JST7580(JDreamIII)
CAplus/MEDLINE/EMBASE/BIOSIS(STN)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
組換えヒトIL−2または該ヒトIL−2に対して90%より高い配列同一性を有する該ヒトIL−2由来のムテインの分泌レベルをIL−2受容体サブユニットとの相互作用の選択的調節に影響せずに増大させる方法であって、その一次配列の35位に、
− K35E、
− K35D、及び
− K35Q
からなる群から選択される、単一の非保存的突然変異を導入することを特徴とする方法。
【請求項2】
前記組換えヒトIL−2及びそれ由来のムテインが、
− 繊維状ファージのカプシドタンパク質、
− アルブミン
− 抗体のFc領域、
− 完全抗体、及び
− その可変ドメインを含む抗体断片
を含む群から選択されるタンパク質のいずれかに融合される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
宿主を使用して、前記組換えヒトIL−2及びそれ由来のムテインを得る、請求項1又は2に記載の方法であって、
前記宿主が、
− 大腸菌(e.coli)、
− 哺乳動物細胞、及び
− 酵母
を含む群から選択される、方法。
【請求項4】
配列番号4、
配列番号5、
配列番号6、
配列番号7、
配列番号8、
配列番号9、
配列番号10、
配列番号11、
配列番号12、
配列番号13、
配列番号14、
配列番号15、
配列番号16、
配列番号17、及び
配列番号18
を含む群から選択される、タンパク質。
【請求項5】
研究室又は産業規模での、請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法の使用。
【請求項6】
養子移植療法用T細胞をin vitroで増殖させるための、請求項4に記載のタンパク質の使用。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、生物工学の分野に関する。特にインターロイキン−2(IL−2)分子及びそれに由来する免疫調節性ムテインのファミリーの分泌レベルの増大をそれらの生物学的機能に影響せずに導く、それらの分子の遺伝子に変異を導入する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
IL−2は、当初、T細胞の増殖因子として記述され(Smith,K.A.Immunol.Rev.51:337〜357頁、1980年)、免疫応答内において二重の機能を有する調節因子としてその後明らかになり(Malek,T.R.Annu.Rev.Immunol.26:453〜479頁、2008年;Hoyer K.K.ら、Immunol.Rev.226:19〜28頁、2008年)、免疫系のエフェクター機能を促進する又は負に調節する能力を呈する。その主要な役割は、IL−2受容体のα鎖を高レベルで構成的に発現する調節性T細胞の刺激による免疫寛容の維持に関係すると現在考えられている(Malek,T.R.及びBayer,A.L.、Nat.Rev.Immunol.4:665〜674頁、2004年)。β及びγサブユニットは、免疫系のエフェクター細胞において構成的に存在する中程度の親和性の二量体受容体を形成するが、高レベルのα鎖の構成的存在は、調節性T細胞に、この細胞集団によるサイトカインの優先的使用を可能にする高親和性三量体受容体を付与する(Malek,T.R.及びCastro,I.、Immunity.33:153〜165頁、2010年)。
【0003】
IL−2の機能的二分性は、免疫系に対して反対の治療効果をもたらし、異なるシナリオにおいて所望の意味に免疫応答を調節するために活用されてきた。その免疫増強能力を使用して、抗腫瘍応答を刺激した(Klapper,J.A.ら、Cancer.113:293〜301頁、2008年)。他方、調節性T細胞を優先的に刺激するIL−2の能力は、エフェクターT細胞を刺激する又は毒性効果をもたらすには十分でない低用量を適用することによって自己免疫性障害(Hartemann,A.ら、Lancet Diabetes Endocrinol.1:295〜305頁、2013年)、及び炎症(Saadoun,D.ら、N.Engl.J.Med.365:2067〜2077頁、2011年)、及び移植片対宿主病(Koreth,A.ら、N.Engl.J.Med.365:2055〜2066頁、2011年)の調節に活用されてきた。
【0004】
種々の結合インターフェースに突然変異を導入することによる受容体のサブユニットとIL−2との相互作用の分離が、種々の免疫調節特性を有するムテインを得る方法として提案された。指向性突然変異誘発によるα鎖とのインターフェースの選択的攪乱により、調節性T細胞を刺激する能力が減少したが、β/γ二量体受容体を保有するエフェクター細胞に対するアゴニスト作用を保持し続ける非αと称する分子を得ることが可能になった(Carmenate,T.ら、J.Immunol.190:6230〜6238頁、2013年;米国特許第9,206,243号B2)。この分子は、マウスにおいて強い抗腫瘍効果を有する。他方、β及び/又はγサブユニットとのIL−2インターフェースの突然変異誘発による破壊は、異なる細胞集団の刺激を選択的に調節するIL−2受容体アンタゴニストを生成し得る(Shanafelt,A.B.ら、Nat.Biotechnol.18:1197〜1202頁、2000年;WO2011/063770)。この型の分子の例は、米国特許第8,759,486号B2に記述されているムテインM1及びM2である。
【0005】
相互作用能力を喪失したムテインに加えて、受容体の1つ又は別のサブユニットに対する結合能力の増大によりスーパーアゴニスト特性を有するIL−2の突然変異バリアントについても記述されている。βサブユニットに対する親和性の増大は、エフェクター細胞を強力に刺激し、強い抗腫瘍効果を有する分子の産生をもたらす(Levin,A.M.ら、Nature.484:529〜533頁、2012年)。他方、受容体のαサブユニットに対するIL−2の親和性の増大は、in vitroでT細胞の増殖応答を刺激する優れた能力を有する他のスーパーアゴニストバリアントを生じた(WO2005/007121)。
【0006】
上に記述したIL−2由来ムテインは、酵母細胞の表面に提示されるIL−2の合理的な設計、in silicoスクリーニング及び指向性進化法によって得られた。繊維状ファージ上で生物学的に活性なIL−2の提示が達成された(Buchli,P.J.ら、Arch.Biochem.Biophys.339:79〜84頁、1997年;Vispo,N.S.ら、Immunotechnology 3:185〜193頁、1997年)が、この技術的基盤は、改変された特性を有するサイトカインの新たなバリアントの選択に今のところ活用されていない。IL−2及びそれ由来ムテインの免疫調節性特性のみならず、その治療的活用に必須の要素は、それを充分な量で得ることができるシステムの開発である。特に、研究室規模、産業規模で、又は正常及び/若しくは腫瘍の細胞若しくは組織のトランスフェクション若しくは形質導入による。
【0007】
IL−2及び他の関連分子の組換え産生の主たる経路は、封入体を形成する大腸菌(E.coli)の細胞質における発現、その後のin vitro復元手順であった(Devos,R.ら、Nucl.Acids Res.11:4307〜4323頁、1983年;Weir,M.P.及びSparks,J.Biochem.J.245:85〜91頁、1987年)。この戦略についてはその実用性が既に実証されているにもかかわらず、最初から、天然のIL−2に非常によく似た正しくフォールドされた分子の取得に至る他の発現系の探究が、続けられてきた。これら発現系のいくつかにおいてIL−2の分泌は、IL−2が凝集する傾向により限定されてきた(Halfmann,G.ら、J.Gen.Microbiol.139:2465〜2473頁、1993年;Cha,H.J.ら、Biochem.Eng.J.24:225〜233頁、2005年)。
【0008】
驚くべきことに、本発明の発明者らは、これまでに記載されていない又はヒトIL−2の結晶構造の分析から予測できず、その導入が、種々のタイプの細胞における、特定の免疫調節特性を有する組換えヒトIL−2及びそれ由来の複数のムテインを分泌する能力を増大させる、いくつかの突然変異を見いだした。この発見は、生産的規模でのこれら突然変異の使用に関する基礎を提供する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
一実施形態において、本発明は、異なる宿主においてその生物学的機能に影響せずに組換えヒトIL−2分泌レベルを増大させる方法に関する。前記方法は、ヒトIL−2及びそれ由来の他のポリペプチドをコードする遺伝子における独自の突然変異の導入に基づき、そのポリペプチドには、それだけには限らないが、アンタゴニスト、スーパーアゴニスト又は選択的アゴニストとして作用するように設計されたヒトIL−2由来のムテインが含まれる。本発明の方法が使用される場合、前記タンパク質の分泌レベルの増大は、突然変異がない相対物と比較して少なくとも3倍高い。本発明において、由来ムテインとは、ヒトIL−2と90%より高い同一性を有するもののことを指す。
【0010】
本発明の方法は、タンパク質一次配列の35位(元の配列においてLys)にあるアミノ酸の非保存的変化、好ましくはK35E、K35D及びK35Q置換をもたらす突然変異に関する。
【0011】
特に、本発明は、配列番号1〜18を含む群から選択される、ここで記述した方法によって得られるタンパク質に関する。
【0012】
また、本発明の対象は、IL−2又はそれ由来の他の免疫調節性ポリペプチド及び追加のタンパク質配列により形成される融合タンパク質の合成をコードする、他のヌクレオチド配列に融合された上記の突然変異遺伝子を含む遺伝子の構築物である。追加のタンパク質配列には、それだけには限らないが、繊維状ファージのカプシドタンパク質、アルブミン、抗体のFc領域、全抗体又はその可変ドメインを含む抗体断片がある。
【課題を解決するための手段】
【0013】
特定の実施形態において、上記分子を得るために使用される宿主には、それだけには限らないが、とりわけ大腸菌、酵母、及びHEK−293、CHO、NSOなどの哺乳動物細胞がある。本発明の方法は、研究室並びに産業規模の両方でIL−2及びそれ由来の他のポリペプチドを産生する効率を改善するのに有用である。本発明の方法により得られるタンパク質は、治療目的に使用され得る。別の実施形態において、本発明の目的は、in vitro並びにin vivo両方において、ヒトIL−2及び/又はそれ由来の免疫調節性ムテインのファミリー(単独又は他のタンパク質に融合されている)の発現によって正常若しくは腫瘍性細胞及び/若しくは組織の生理状態を改変することである。例、養子移植療法のためのTリンパ球、Bリンパ球若しくはNK細胞の形質導入;又は腫瘍組織の直接形質導入/トランスフェクション。本発明の方法は、これら文脈において目的の分子の分泌を高めるのに有用である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明は、種々の宿主においてその生物学的機能に影響せずに組換えヒトIL−2分泌のレベルを増大させる方法に関する。前記方法は、ヒトIL−2及びそれ由来の他のポリペプチドをコードする遺伝子における独自の突然変異の導入に基づき、そのポリペプチドには、それだけには限らないが、アンタゴニスト、スーパーアゴニスト又は選択的アゴニストとして作用するように設計されたヒトIL−2由来のムテインが含まれる。
【0015】
ヒトIL−2由来のタンパク質が繊維状ファージ上に提示される、能力を増大させる突然変異の同定。
繊維状ファージ上の提示レベルを増大させる独自の突然変異を有するヒトIL−2由来のポリペプチドの選択は、繊維状ファージ上に提示された10個超の分子のライブラリーから行うことができる。前記ポリペプチドに対応する遺伝子は、ファージミド型発現ベクターに挿入され(繊維状ファージカプシドタンパク質をコードする遺伝子の1つに融合される)、表面にタンパク質バリアントを提示するウイルス粒子の産生に使用され得る。開始ライブラリーは、配列の全体におよぶ又は一組の予め定義された位置における異なる程度の多様性を含み得る。これら位置における元の残基のそれぞれは、20種のアミノ酸の混合物又は選択された残基のサブセットによって置き換え得る。多様性は、ランダム又は部位特異的突然変異誘発によって達成され得る。
【0016】
ヒトIL−2の提示レベルを増大したファージの選択は、固体表面に固定されたセレクター分子と接触させてライブラリー由来ファージ混合物をインキュベーションし、洗浄により結合していないファージを除去し、タンパク質相互作用と干渉する条件下で結合しているファージを溶出することに基づき得る。セレクター分子として、組換えIL−2受容体サブユニットのうち1つ又はIL−2若しくは遺伝的にそれに融合されたペプチドに対して作られたモノクローナル抗体が、使用され得る。いくつかの連続した選択のサイクルが、類似の条件下で行われ得る。選択したファージミドに挿入されたDNA配列の分析から、より多量の置換が同定され、ファージ上での提示能力の増大に潜在的に関わる規則性が明らかになり得る。
【0017】
IL−2の突然変異バリアントの提示のレベルは、異なるIL−2突然変異バリアントと天然の参照とを区別なく認識する固定化された捕捉分子に対するELISAなどの結合アッセイによって評価できる。この型のアッセイの捕捉分子として、IL−2バリアントに遺伝的に融合されたc−mycペプチドなどのマーカーペプチド配列に対する抗体が好ましく、そのマーカーペプチド配列は、ファージミドベクターpCSMに基づく発現系において全ての外来タンパク質に融合される。IL−2由来ムテインファミリーに対する上述のスクリーニングにおいて同定される突然変異の効果の生成は、ヒトIL−2について記述されている異なる突然変異バリアントの配列に前記変化を導入し、その導入がIL−2受容体の異なるサブユニットとの相互作用に選択的に影響を及ぼすことを目的とするその配列全体におよぶ多様な性質の様々な数の置換を含み、その結果生じる免疫調節性機能の改変によって実証することができる。これら改変されたムテインの全ては、ファージミドベクターにそのコード遺伝子を挿入することにより繊維状ファージ上に提示される。繊維状ファージ上の各ムテイン提示レベルの評価は、IL−2について記述される通りELISAにより実行され得る。本発明の一部として同定される変化の導入に伴うファージディスプレイの増大の大きさを算出する参照として、元のムテインが、いかなる追加の変化及びファージ上の提示も含まずに使用される。別法として、本発明の方法は、酵母又は哺乳動物細胞における提示など組合せ生物学の他の基盤を活用して、細胞膜上の提示のレベルの増大を伴うIL−2のバリアント及び/又はそれ由来ムテインを選択することにより実行される可能性がある。上記の選択過程から、回帰性非保存的突然変異が35位で明らかになり得る(特にK35E、K35D及びK35Q)。
【0018】
ヒトIL−2及びそれに由来するムテインの可溶性タンパク質としての分泌レベル並びに封入体からの復元を増大させるための同定された突然変異の使用
ヒトIL−2及びそれ由来ムテインの繊維状ファージにおける提示を増大させる一群の突然変異を同定した後、酵母又は哺乳動物細胞用の可溶性発現ベクターにクローニングされた対応するコード遺伝子にその突然変異を導入することにより、可溶性タンパク質の分泌に対するこれら同じ変化の効果を実証することができる。前記変化を含まない元の相対物との比較において、前記発現ベクターを含有する宿主細胞によって上清に分泌されるタンパク質の濃度を評価することにより、本発明の方法が使用する突然変異の導入に伴う、IL−2及びそれ由来ムテインの分泌の増大を実証することが可能になる。
【0019】
別法として、ヒトIL−2及びそれ由来ムテインの産生の増大は、in vivo又はin vitroにおける、正常及び/又は腫瘍の細胞及び/又は組織のトランスフェクション及び/又は形質導入から検証すべきである。
【0020】
本発明の方法を使用する上記研究は、IL−2及びそれ由来ムテイン単独で又はアルブミン、ヒト免疫グロブリンのFc領域、全抗体若しくはその可変領域に基づく抗体断片など追加のポリペプチド配列に融合させて実行できる。
【0021】
本発明に記述される突然変異を使用して、大腸菌の細胞質中に封入体として得られるヒトIL−2及びそれ由来ムテインのin vitro復元の過程を改善することもできる。復元の効率の増大は、突然変異がないバリアントとの比較によりタンパク質質量当たりの特定の生物活性を測定することによって評価できる。
【0022】
IL−2の生物学的機能と、受容体サブユニットとのその相互作用の選択的調節との、使用した突然変異の適合性の実証。
本発明の方法により改変されたIL−2バリアントの生物活性の評価は、Tリンパ球部分集団、NK細胞及び増殖をIL−2に依存するリンパ起源の細胞系などの異なる細胞型の増殖、分化及び活性化を誘導する能力の保存を証明するように向けられたin vitro並びにin vivo技術を網羅することができる。三量体受容体を発現しているTリンパ球の増殖に対する天然のIL−2の効果は、アラマーブルー減少の比色技術を使用するCTLL−2細胞系増殖のin vitroアッセイ又はフローサイトメトリーによって決定され得る。CD4+Tリンパ球の調節性Tリンパ球への分化に対する天然IL−2のin vitro効果及びin vitroでNK細胞を増殖させ、活性化するこの分子の能力は、フローサイトメトリーにより決定される。
【0023】
本発明の方法に使用される突然変異と、IL−2とその受容体との相互作用の選択的調節との適合性は、IL−2受容体のサブユニットのいずれかに対する結合能力を増減させるように予め設計及び/又は選択した前記変化をムテインのフレームワークへ導入することによって証明できる。結合特性の所望の変化が起こったことは、受容体サブユニットのそれぞれをコーティングしたマイクロタイタープレート上でのELISA実験で直接決定することにより実証できる。異なるムテインの免疫調節活性及び/又は抗腫瘍活性をin vitro及びin vivoで特徴付けするために使用される以前に記載のアッセイを、追加の検証ツールとして使用できる。非αムテイン(Carmenate,T.y otros、J.Immunol.190:6230〜6238頁、2013年)の場合、それが、天然のIL−2と同じ、in vitroでCD8+Tリンパ球の増殖を刺激する能力を維持することが検証できる。受容体のβサブユニットに対する結合能力が増大し、スーパーアゴニスト活性を有するムテイン(スーパーβムテイン)の場合、それが、天然のIL−2より高い、in vitroでNK細胞増殖を刺激する能力を維持することが検証できる。両方の場合において、増殖は、フローサイトメトリーによって決定され得る。in vivoでの集団の増殖に対する差異的効果は、ブロモデオキシウリジン組み込み実験によって決定され得る。両方のムテインが、MB16F0黒色腫系を使用する実験的転移モデルにおいてin vivoで天然のIL−2より大きな抗腫瘍効果を誘導することが実証され得る。
【図面の簡単な説明】
【0024】
図1】突然変異IL−2のファージディスプレイレベルのELISA評価を示す図である。全てのファージ調製物は、1013個ウイルス粒子/mLの等しい濃度に調整された。
図2】IL−2又はそれ由来ムテインとヒトIgG1 Fcドメインによって形成される融合タンパク質の分泌レベルのELISA評価を示す図である。
図2a】細胞を、ポリエチレンイミン並びに突然変異K35Eを含む及び含まないIL−2を含有する融合タンパク質をコードする遺伝子構築物でトランスフェクトした。
図2b】細胞を、ポリエチレンイミン並びに追加の突然変異K35Eを含む及び含まない非αIL−2(NA)を含有する融合タンパク質をコードする遺伝子構築物でトランスフェクトした。
図2c】細胞を、ポリエチレンイミン並びにK35Eを含む及び含まないスーパーβIL−2(SB)を含有する融合タンパク質をコードする遺伝子構築物でトランスフェクトした。
図2d】細胞を、ポリエチレンイミン並びにK35Eを含む及び含まない非γM1 IL−2(NG M1)を含有する融合タンパク質をコードする遺伝子構築物でトランスフェクトした。
図2e】細胞を、ポリエチレンイミン並びにK35Eを含む及び含まない非γM2 IL−2(NG M2)を含有する融合タンパク質をコードする遺伝子構築物でトランスフェクトした。
図3】K35Eバリアントにおける天然のIL−2の分子間相互作用の保存を示す図である(ELISA)。
図4】CTLL−2増殖アッセイを使用した、置換K35Eを有するIL−2生物活性の保存を示す図である。
図5】in vivoでIL−2依存性細胞集団を増殖させるIL−2 K35Eの能力を示す図である。 図5aは、IL−2 K35Eバリアント及びPBSで注射されたマウスの脾臓の写真である。 図5bは、脾臓中のCD3+CD8+メモリ表現型(CD44hi)細胞集団のフローサイトメトリーヒストグラムである。
図6】IL−2由来ムテインについて既に記述されているIL−2受容体αサブユニットに対する結合能力の喪失と置換K35Eとの適合性を示す図である(ELISA)。 図6aは、マイクロタイタープレートをヒトαサブユニットでコーティングした図である。 図6bは、マイクロタイタープレートをマウスαサブユニットでコーティングした図である。
図7】IL−2由来ムテインについて既に記述されているIL−2受容体βサブユニットに対する結合能力の増大と置換K35Eとの適合性を示す図である(ELISA)。
【実施例】
【0025】
(例1)
機能的突然変異ヒトIL−2を提示する繊維状ファージの選択及び特徴付け。
ヒトIL−2のいくつかの位置を標的とした穏やかなランダム化ライブラリーを構築した。選択した位置には、αサブユニット受容体インターフェースに寄与する側鎖がある残基を有する位置が含まれていた(K35、R38、T41、F42、K43、F44、Y45、E61、E62、K64、P65、E68、V69、N71、L72、Q74及びY107)。選択した領域全てに中程度の多様性を導入するために、ヒトIL−2を、標的とした各位置において85%が元のヌクレオチドを保ち、それに加えて15%が残り3種のヌクレオチドの等モル混合物の突然変異誘発性オリゴヌクレオチドをスパイクするKunkel突然変異誘発により多様化した。従って得られた10個クローンのライブラリーは、インターフェースの各位置で20種のアミノ酸を全体として含有していたが、ライブラリー内の各分子は少数の置換しか有しておらず、新たなポリペプチドの探索が、開始分子により近い機能的配列空間に制限された。ライブラリーファージは、確立された手順を使用してポリエチレングリコールによる沈殿によって精製された(Marks,J.ら、J.Mol.Biol.222:581〜597頁、1991年)。精製したウイルス粒子を、組換えαIL−2受容体サブユニット(R&D)でコーティングした免疫管(Nunc、Denmark)上でインキュベートして、ファージへの提示能により機能的突然変異IL−2バリアントを単離した。2つの独立したパニング手順を、ヒト及びマウスIL−2受容体サブユニットに対して実行した。結合していないファージを洗浄した後、結合しているファージを塩基性トリエチルアミン溶液を添加することにより溶出した。TG1細菌を選択したファージで感染させ、そのファージを、M13KO7ヘルパーファージを使用して増幅し、新たな選択回転の出発材料として使用した。4回のファージ選択回転を実行した。選択したファージミド(3及び4回選択回転由来)中の挿入物の配列決定から、得られた突然変異バリアントにおける類似性が明らかになった。元の非突然変異IL−2遺伝子が優性である(元のライブラリーにおいて高く表れる)にもかかわらず、置換K35E、K35D及びK35Qを有し、繊維状ファージにおける機能的IL−2の提示において35位の非保存的変化の影響を示すバリアントが少しの割合存在した。K35Eは、最も高頻度の置換であった。IL−2/受容体複合体の結晶構造(PDBコード3B5I及び2ERJ)の分析は、αサブユニットとのインターフェースの極性周辺領域におけるイオン性相互作用への元のK35残基の関与を示すので、この発見は驚きであった。従って、セレクター分子との相互作用を保つ非保存的置換(事例中2例では荷電反転)の能力は、予想外であった。
【0026】
(例2)
35位に非保存的変化を有するヒトIL−2の分泌及びファージディスプレイの増大。
ライブラリーから選択した異なるIL−2バリアントが大腸菌ペリプラズムに分泌され、ファージ上に提示される能力を比較した。天然のIL−2を参照分子として使用した。Kunkel突然変異誘発によりK35R含有バリアント(35位に保存的変化)も構築して、追加の対照として使用した。ファージミドベクターpCSMにそのコード遺伝子を挿入し(M13遺伝子3に融合させた)、その後得られた遺伝子構築物で形質転換したTG1細菌からファージを産生することによって全てのタンパク質を得た(Rojas,G.ら、Immunobiology.218:105〜113頁、2013年)。各バリアントのファージディスプレイのレベルを、9E10モノクローナル抗体でコーティングしたマイクロタイタープレート上でELISAによって評価した。結合しているファージを、セイヨウワサビペルオキシダーゼとカップリングした抗M13抗体で検出した。置換K35E、K35D及びK35Qが、元の分子と比較してヒトIL−2の提示の増大をもたらすことが示された(図1)。この増大の大きさは、電荷反転変化のK35E及びK35Dについて10倍であり、K35Qについて7倍であった。他方、保存的変化K35Rは、IL−2の提示能を改変しなかった(図1)。K35Eを、更なる研究のために選択した。
【0027】
(例3)
分泌及びファージディスプレイに対するK35E置換の効果は、IL−2突然変異バリアントのパネルにまでおよぶ。
K35Eを、Kunkel突然変異誘発によってヒトIL−2のいくつかの突然変異バリアントの遺伝子に(ファージディスプレイ形式で)導入した。パネルは、異なる免疫調節性機能を実行するために既に記述されている4つのムテイン:エフェクターT細胞に対して選択的アゴニスト機能を有する1つの非αムテイン(Carmenate,T.ら、J.Immunol.190:6230〜6238頁、2013年;米国特許第9,206,243号B2)、γIL−2受容体サブユニット(非γ)に対する結合能力を失った1つのアンタゴニストムテイン(米国特許第8,759,486号B2)、及びβ(スーパーβ)又はα(スーパーα)IL−2受容体サブユニットのいずれかに対する結合能力が増強された2つのスーパーアゴニストムテイン(Levin,A.M.ら、Nature.484:529〜533頁、2012年;WO2005/007121)を含んだ。これらタンパク質のそれぞれを提示するファージを作製し、精製し(K35Eを含まない元の分子と一緒に)、外来タンパク質の提示レベルを、9E10モノクローナル抗体をコーティングしたマイクロタイタープレート上でELISAによって評価した。天然のIL−2を提示しているファージ調製物を参照として使用して(その中に100任意単位/mLの存在を仮定する)標準曲線を構築し、それにより各バリアントについて相対的提示レベルを算出した。表1は、K35Eの導入に伴う各ムテインの提示レベルの増大を示す。
【表1】
【0028】
(例4)
置換K35は、IL−2及びそれ由来ムテインに基づく融合タンパク質のヒト宿主細胞による分泌を増強する。
pCMX発現ベクターの文脈において、遺伝子構築物を、ヒトIgG1 Fc領域遺伝子にヒトIL−2及びそれ由来ムテインの遺伝子を融合するように設計した。突然変異K35Eを有する同等の構築物の追加のパネルも調製した。HEK293T細胞(懸濁液中で増殖するように適応している)を、ポリエチレンイミンと適切に混合した上記遺伝子構築物のそれぞれでトランスフェクトした。トランスフェクション容積は、50mLであった。トランスフェクトした細胞からの上清を、培養6日後に採取した。組換えIL−2由来タンパク質の存在を、IL−2.2モノクローナル抗体(全てのムテインに存在する直鎖状エピトープに対して作られている)でコーティングしたマイクロタイタープレート上でELISAによって評価した。捕捉された融合タンパク質を、セイヨウワサビペルオキシダーゼとカップリングされた抗ヒトFc抗体で検出した。上清中の融合タンパク質のレベルは、その元の相対物と比較して置換K35Eを含有する分子について高かった(図2a〜図2e)。そのような組換えタンパク質を、プロテインA親和性クロマトグラフィーによって精製した。表2は、精製後の収量を示す。
【表2】
【0029】
(例5)
K35E置換は、天然のIL−2の分子間相互作用と適合する。
ヒトFc融合ホモ二量体形式の組換え突然変異IL−2(K35E)の結合能力を、天然のIL−2と相互作用することが公知の異なる分子でコーティングしたマイクロタイタープレート上でELISAによって評価した。コーティング分子のパネルは、IL−2上の異なるエピトープ、及びIL−2受容体αサブユニット(ヒト又はマウス起源)を認識する4つのモノクローナル抗体を含んだ。捕捉された融合タンパク質を、セイヨウワサビペルオキシダーゼとカップリングされた抗ヒトFc抗体で検出した。同じ発現系において作製した非突然変異IL−2を含む類似の融合ホモ二量体を、対照として使用した。抗体及び受容体両方に対する突然変異ホモ二量体の結合は、K35Eの存在の影響を受けなかった、逆にそれは反対の効果をもたらした。全てのコーティング分子に対する突然変異バリアントの反応性は、その非突然変異組換え対応物より高く(図3)、このことは、K35Eバリアントの抗原性及び機能性が、類似の条件下で得られる非突然変異組換えタンパク質より大きな程度で、天然のIL−2のそうした特性を再現することを示す。
【0030】
(例6)
Fc融合IL−2 K35Eは、CTLL−2細胞の増殖を刺激する能力を維持している。
Fc融合ホモ二量体形式(懸濁液中でトランスフェクトされたHEK293T細胞から精製した)における突然変異IL−2(K35E)の、CTLL−2増殖を誘導する能力を評価した。組換えヒトIL−2を対照として使用した。細胞を、異なる濃度の両タンパク質の存在下で増殖させ、増殖を比色アラマーブルー減少アッセイによって測定した(図4)。比活性度を、GraphPadソフトウェアを使用して最大半量増殖をもたらした分子の用量からあらゆる場合において算出した。Fc融合突然変異IL−2(K35Eを含む)の比活性度は、4×10IU/mgであり、参照組換えIL−2(2.3×10IU/mg)のそれと同程度であった。この結果は、K35Eの存在におけるIL−2生物活性の保存を示した。
【0031】
(例7)
Fc融合IL−2 K35Eは、in vivoでメモリ表現型CD8T細胞の増殖を刺激する能力を有する。
C57BL/6マウスに、1日用量の5倍である4×10IUのFc融合突然変異IL−2(K35E)を5日間連続投与して、IL−2依存細胞集団のin vivo増殖を刺激するこのタンパク質の能力を研究した。動物を処置後に屠殺し、その脾臓を観察した。加えて、メモリ表現型(CD44hi)を有するCD3+CD8+細胞の集団のサイズを、フローサイトメトリーにより決定した。実験の対照は、リン酸緩衝食塩水(PBS)で注射したマウスの一群であった。脾臓の肥大(図5a)及びその中のメモリ表現型CD8T細胞の割合の倍化(図5b)によって判断される通り、組換えFc融合IL−2(K35E)は、メモリCD8T細胞集団に対して予想される効果を有した。
【0032】
(例8)
置換K35Eは、選択的アゴニストの特性を決定するIL−2受容体αサブユニットに対する結合能力の喪失と適合する。
これまでに記述されているヒトIL−2及び非αムテイン両方の結合特性を比較した(Carmenate,T.ら、J.Immunol.190:6230〜6238頁、2013年;米国特許第9,206,243号)。非αムテインは、ヘテロ二量体β/γ受容体を有するエフェクター細胞に対する作用に影響せずに調節性T細胞に対する刺激潜在性を減少させることを意図してIL−2受容体αサブユニットに結合する能力の喪失をもたらす置換R38A、F42A、Y45A及びE62Aを含有する。両方の組換えタンパク質は、追加のK35E突然変異を有し、ヒト免疫グロブリンのFcドメインを含有する融合タンパク質として作製された。マイクロタイタープレートを、ヒト(a)及びマウス(b)起源の組換えIL−2受容体αサブユニットでコーティングした。捕捉された融合タンパク質を、セイヨウワサビペルオキシダーゼとカップリングされた抗ヒトFc抗体で検出した。K35Eの導入により、元の相対物より発現レベルが高く(図2b)、置換K35Eも有する非突然変異IL−2と比較してヒト及びマウスα鎖結合が激しく減少した新たな非α分子を得た(図6)。これらの結果は、IL−2の相互作用及び免疫調節性機能の選択的な調節とK35Eの適合性の最初の証拠を与えた。
【0033】
(例9)
置換K35Eは、スーパーアゴニストバリアントに対して既に記述されているIL−2受容体βサブユニット結合能力の増大と適合する。
IL−2及び突然変異L80F、R81D、L85V、I86V及びI92Fを含有するスーパーβムテイン(両方とも追加の突然変異K35Eがあり、ヒトIgG1のFcドメインに融合されている)の結合能力を、IL−2受容体βサブユニットでコーティングしたプレート上でELISAによって評価した。捕捉された融合タンパク質を、セイヨウワサビペルオキシダーゼとカップリングされた抗ヒトFc抗体で検出した。K35Eの導入により、元のスーパーβムテインと比較して発現レベルがより高く(図2c)、スーパーアゴニスト機能の基礎であるβサブユニット結合能力が増強された(図7)新たな分子を得た。この結果は、受容体サブユニットとそれらとの相互作用及び免疫調節性機能に改変がある新たなIL−2由来分子の設計とK35E置換との適合性の証拠を拡大した。
【配列表フリーテキスト】
【0034】
配列番号1:<223>組換えDNA技術による
配列番号2:<223>組換えDNA技術による
配列番号3:<223>組換えDNA技術による
配列番号4:<223>組換えDNA技術による
配列番号5:<223>組換えDNA技術による
配列番号6:<223>組換えDNA技術による
配列番号8:<223>組換えDNA技術による
配列番号9:<223>組換えDNA技術による
配列番号10:<223>組換えDNA技術による
配列番号11:<223>組換えDNA技術による
配列番号12:<223>組換えDNA技術による
配列番号13:<223>組換えDNA技術による
配列番号14:<223>組換えDNA技術による
配列番号15:<223>組換えDNA技術による
配列番号16:<223>組換えDNA技術による
配列番号17:<223>組換えDNA技術による
配列番号18:<223>組換えDNA技術による
図1
図2a
図2b
図2c
図2d
図2e
図3
図4
図5
図6
図7
【配列表】
[この文献には参照ファイルがあります.J-PlatPatにて入手可能です(IP Forceでは現在のところ参照ファイルは掲載していません)]