【実施例】
【0031】
以下、実施例
および参考例の無端ベルトおよびその製造方法について、図面を用いて説明する。
【0032】
(
参考例1)
参考例1の無端ベルトについて、
図1および
図2を用いて説明する。
図1および
図2に示されるように、本例の無端ベルト1は、筒状に形成されており、電子写真機器に用いられる。本例では、無端ベルト1は、筒状の基層を有しており、電子写真方式の画像形成装置に中間転写ベルトとして組み込まれて使用される。また、無端ベルト1は、導電性を有している。
【0033】
無端ベルト1は、ベルト幅方向の少なくとも一方のベルト端縁に、ベルト幅方向外方に向かって先細に形成されたエッジ部2を有している。
図2では、ベルト幅方向の一方のベルト端縁と他方のベルト端縁の両方に、エッジ部2を有している例が示されている。
【0034】
本例では、具体的には、エッジ部2は、ベルト外周面OSにおけるベルト幅方向外方の端部からベルト内周面IS寄りに傾斜する外側傾斜面OTとベルト内周面ISとが交わっており、当該外側傾斜面OTと当該ベルト内周面ISのなす角θ
1が鋭角である第1エッジ部21より構成されている。θ
1は、
56°以上75°以下の範囲内とされている。なお、ベルトの厚みは、例えば、30μm以上300μm以下の範囲内とすることができる。
【0035】
本例の無端ベルト1は、例えば、次のようにして製造することができる。先ず、ディスペンサ(液体定量吐出装置)のノズルからベルト材料(本例では、基層形成用材料)を吐出させ、金型の外周面上にらせん状に塗工する工程を経ることによって金型(不図示)の外周にベルト体(不図示)を成形する。次いで、金型上でベルト体の両方のベルト端縁を、ベルト厚み方向に沿って刃物で裁断する。次いで、裁断したベルト体を金型から抜き取り、外側傾斜面OTが形成されるように裁断部分を研磨する。これにより、本例の無端ベルト1を製造することができる。
【0036】
(実施例2)
実施例2の無端ベルトについて、
図3を用いて説明する。
図3に示されるように、本例の無端ベルト1は、実施例1の無端ベルトと同様に、ベルト幅方向の一方のベルト端縁と他方のベルト端縁の両方に、エッジ部2を有している。エッジ部2は、第1エッジ部21より構成されている。
【0037】
本例では、ベルト外周面OSの外側傾斜面OT寄りの部分に、ベルト材料が熱によって材質変化してなる熱影響部Hを有している。熱影響部Hの幅Wは、100μm以下とされている。なお、本例では、熱影響部Hは、ベルト外周面OSの外側傾斜面OT寄りの部分から外側傾斜面OTの表面部分にも連続的に存在している。本例の無端ベルト1は、両方のベルト端縁に、熱影響部Hを有している。その他の構成は、
参考例1と同様である。
【0038】
本例の無端ベルトの製造方法は、筒状のベルト体におけるベルト幅方向の少なくとも一方のベルト端縁を、ベルト外周面側およびベルト内周面側の少なくとも一方側から炭酸ガスレーザーで裁断することにより無端ベルトを製造する方法である。
【0039】
ここでは、本例の無端ベルト1を製造するべく、筒状のベルト体におけるベルト幅方向の両方のベルト端縁が、ベルト外周面側から炭酸ガスレーザーで裁断される。
【0040】
具体的には、本例の無端ベルトの製造方法では、ディスペンサ(液体定量吐出装置)のノズルからベルト材料(本例では、基層形成用材料)を吐出させ、金型の外周面上にらせん状に塗工する工程を経ることによって金型の外周にベルト体が成形される。次いで、金型上にあるベルト体のベルト端縁に、ベルト外周面側から金型面と垂直に炭酸ガスレーザーが照射され、ベルト周方向にベルト体の端縁が焼き切られる。この際、ベルト体の筒軸回りに金型を回転させてもよいし、炭酸ガスレーザーのレーザー照射部をベルト体の周方向に回転させてもよい。次いで、金型上に形成された無端ベルト1を脱型する。これにより、無端ベルト1を得ることができる。
【0041】
(
参考例3)
参考例3の無端ベルトについて、
図4を用いて説明する。
図4に示されるように、本例の無端ベルト1は、
参考例1の無端ベルトと同様に、ベルト幅方向の一方のベルト端縁と他方のベルト端縁の両方に、エッジ部2を有している。
【0042】
本例では、具体的には、エッジ部2は、ベルト内周面ISにおけるベルト幅方向外方の端部からベルト外周面OS寄りに傾斜する内側傾斜面ITとベルト外周面OSとが交わっており、当該内側傾斜面ITと当該ベルト外周面OSのなす角θ
2が鋭角である第2エッジ部22より構成されている。θ
2は、56°以上75°以下の範囲内とされている。なお、ベルトの厚みは、例えば、30μm以上300μm以下の範囲内とすることができる。その他の構成は、
参考例1と同様である。
【0043】
本例の無端ベルト1は、例えば、次のようにして製造することができる。先ず、ディスペンサ(液体定量吐出装置)のノズルからベルト材料(本例では、基層形成用材料)を吐出させ、金型の外周面上にらせん状に塗工する工程を経ることによって金型(不図示)の外周にベルト体(不図示)を成形する。次いで、金型上でベルト体の両方のベルト端縁を、ベルト厚み方向に沿って刃物で裁断する。次いで、裁断したベルト体を金型から抜き取り、内側傾斜面ITが形成されるように裁断部分を研磨する。これにより、本例の無端ベルト1を製造することができる。
【0044】
(
参考例4)
参考例4の無端ベルトについて、
図5を用いて説明する。
図5に示されるように、本例の無端ベルト1は、実施例1の無端ベルトと同様に、ベルト幅方向の一方のベルト端縁と他方のベルト端縁の両方に、エッジ部2を有している。
【0045】
本例では、具体的には、エッジ部2は、外側傾斜面OTと内側傾斜面ITとが交わっており、当該外側傾斜面OTと当該内側傾斜面ITのなす角θ
3を1/2倍したθ
3/2が鋭角である第3エッジ部23より構成されている。θ
3/2は、56°以上75°以下の範囲内とされている。なお、ベルトの厚みは、例えば、30μm以上300μm以下の範囲内とすることができる。その他の構成は、
参考例1と同様である。
【0046】
本例の無端ベルト1は、例えば、次のようにして製造することができる。先ず、ディスペンサ(液体定量吐出装置)のノズルからベルト材料(本例では、基層形成用材料)を吐出させ、金型の外周面上にらせん状に塗工する工程を経ることによって金型(不図示)の外周にベルト体(不図示)を成形する。次いで、金型上でベルト体の両方のベルト端縁を、ベルト厚み方向に沿って刃物で裁断する。次いで、裁断したベルト体を金型から抜き取り、外側傾斜面OT、内側傾斜面ITが形成されるように裁断部分を研磨する。これにより、本例の無端ベルト1を製造することができる。
【0047】
<実験例>
以下、上記無端ベルトを、実験例を用いてより具体的に説明する。
【0048】
<基層形成用材料の調製>
ポリアミドイミド(PAI)(東洋紡績社製「バイロマックスHR−16NN」)100質量部と、カーボンブラック(電気化学工業社製「デンカブラック」)10質量部と、N−メチル−2−ピロリドン(NMP)800質量部とを混合することにより基層形成用材料を調製した。
【0049】
<無端ベルト試料の作製>
−試料1〜試料5の無端ベルト−
基体として、アルミニウム製の円筒状金型を準備した。また、ノズルを有するディスペンサ(液体定量吐出装置)を準備した。このディスペンサのノズルは、内径φ=1mmのニードルノズルである。次いで、上記調製した基層形成用材料をエアー加圧タンクに収容し、金型の外周面とノズルとのクリアランスを1mmとして、金型およびノズルをセットした。次いで、金型を垂直にした状態で、回転数200rpmで軸中心に回転させながら、基層形成用材料を吐出するノズルを、1mm/secの移動速度で軸方向下方に移動させるとともに、エアー加圧タンクに0.4MPaの圧力をかけて基層形成用材料をノズルに圧送し、ノズルから基層形成用材料を吐出させ、金型の外周面上にらせん状に塗工した。これにより、らせん状塗膜の連続体からなる全体塗膜を形成した。次いで、形成された全体塗膜に対して、常温から2時間で250℃まで昇温し、250℃で1時間保持するという条件にて熱処理を施した。これにより、金型の外周面上に、筒状に形成されたポリアミドイミド製の基層よりなるベルト体(厚み80μm)を形成した。
【0050】
次いで、試料1〜試料5については、炭酸ガスレーザー装置(パナソニック社製、「CO
2レーザーマーカー LP−4000」)を用い、金型上にあるベルト体のベルト端縁に、ベルト外周面側から金型面と垂直に炭酸ガスレーザーを照射し、製品寸法のベルト幅となるように裁断した。
【0051】
この際、ベルト体の両方のベルト端縁について、順次、炭酸ガスレーザーによる裁断を行った。また、炭酸ガスレーザーのレーザー照射部の位置を固定し、ベルト体の筒軸回りに金型を回転させることで、ベルト体のベルト端縁をベルト周方向全体にわたって裁断した。また、炭酸ガスレーザーの照射強度を変えることで、表1に示されるなす角θ
1を有する第1エッジ部を形成した。
【0052】
次いで、基層の一端縁と金型の外周面との間に高圧エアーを吹き込み、金型を抜き取った。以上により、エッジ部として第1エッジ部を有する試料1〜試料5の無端ベルトを作製した。代表として、
図6に、試料1の無端ベルトにおける一方のベルト端縁のレーザー顕微鏡による断面写真を示す。また、
図7に、試料1の無端ベルトにおける一方のベルト端縁をベルト外周面側から見たレーザー顕微鏡写真を示す。
図6、
図7に示されるように、試料1〜試料5の無端ベルトは、ベルト外周面の外側傾斜面寄りの部分と外側傾斜面の表面部分に、炭酸ガスレーザー加工による熱によってベルト材料が炭化してなる熱影響部が確認された。なお、後述する試料7および試料8の無端ベルトも同様に熱影響部が確認された。
【0053】
−試料6の無端ベルト−
試料1と同様にして、金型上にベルト体を成形した。次いで、金型上にあるベルト体の両方のベルト端縁を、ベルト厚み方向に沿って刃物で裁断し、製品寸法のベルト幅とした。次いで、裁断したベルト体を金型から抜き取り、所定の傾斜を有する外側傾斜面が形成されるように裁断部分をラッピングフィルムシート(住友スリーエム社製)にてベルト周方向全体にわたって研磨した。なお、ラッピングフィルムシートは、砥粒:酸化アルミニウム(粒度30μm)、基材厚み:3ミルである。以上により、エッジ部として第1エッジ部を有する試料6の無端ベルトを作製した。なお、試料6の無端ベルトは、炭酸ガスレーザー加工を実施していないので、熱影響部を有していない。
【0054】
−試料7の無端ベルト−
試料1と同様にして、金型上にベルト体を成形した。次いで、ベルト裏面側から炭酸ガスレーザーを照射できる治具にベルト体を取り付け、ベルト端縁を炭酸ガスレーザーで裁断し、製品寸法のベルト幅とした。以上により、エッジ部として第2エッジ部を有する試料7の無端ベルトとした。
【0055】
−試料8の無端ベルト−
試料1と同様にして、金型上にベルト体を成形した。次いで、試料1と同様にして、炭酸ガスレーザー装置を用い、金型上にあるベルト体のベルト端縁を、炭酸ガスレーザーにより裁断した。次いで、ベルト裏面側から炭酸ガスレーザーを照射できる治具にベルト体を取り付け、ベルト端縁を炭酸ガスレーザーで裁断した(裁断面に裏側からレーザーを当てた)。以上により、エッジ部として第3エッジ部を有する試料8の無端ベルトを作製した。
【0056】
−試料1Cの無端ベルト−
試料6の無端ベルトの作製において、刃物による裁断後、研磨を実施しなかった以外は同様にして、試料1Cの無端ベルトを作製した。
【0057】
−試料2Cの無端ベルト−
試料1Cの無端ベルトにおける両方のベルト端縁を熱源に近づけて熱溶融させることにより、両方のベルト端縁がベルト周方向全体にわたって膨らんだ形状を形成した。これにより、試料2Cの無端ベルトを作製した。
【0058】
<θ
1、θ
2、θ
3の測定>
レーザー顕微鏡(「キーエンス社製、「KEYENCE VK−X100」)を用い、上述した方法により、各エッジ部におけるθ
1、θ
2、θ
3を測定した。この際、測定倍率は、10000倍、測定ピッチは、0.10μmとした。
【0059】
<熱影響部の幅Wの測定>
レーザー顕微鏡
(キーエンス社製、「KEYENCE VK−X100」)を用い、上述した方法により、熱影響部の幅Wを測定した。なお、熱影響部の幅Wは、ベルト外周面側から観察される観察像におけるベルト外周面と外側傾斜面との交わり部分から、ベルト幅方向内方に向かってベルト外周面が変色している部分までの距離を測定することにより求めた。この際、測定倍率は、10000倍、測定ピッチは、0.10μmとした。
【0060】
<回転耐久性能試験>
直径10mmの駆動ローラおよび従動ローラに、作製した試料の無端ベルトを、張架荷重5kgで張架した。この際、駆動ローラおよび従動ローラは、無端ベルトの回転走行中に、駆動ローラの両端部にあるポリアセタール樹脂製のフランジ部材の片方に、一方のベルト端縁が常に押し付けられるよう傾けて設定した。なお、駆動ローラおよび従動ローラの傾斜角は、ベルト端縁のフランジ部材への押し付け荷重が13Nで一定となるように設定した。
【0061】
上記の状態にて駆動ローラを回転駆動させ、無端ベルトを回転速度418mm/秒にて回転させた。無端ベルトの走行距離が150km以上で、ベルト端縁に亀裂が発生しなかった場合を、高い回転耐久性能を有するとして「A」とした。また、無端ベルトの走行距離が100km以上150km未満で、ベルト端縁に亀裂が見られたが、破断に至らず、実用上問題がなかった場合を、回転耐久性能の向上が認められるとして「B」とした。また、無端ベルトの走行距離が100km未満で、ベルト端縁に亀裂が見られた、または、無端ベルトが破断した場合を、回転耐久性能がないとして「C」とした。
【0062】
表1に、作製した無端ベルトの詳細な構成、評価結果をまとめて示す。
【0063】
【表1】
【0064】
表1によれば、以下のことがわかる。試料1Cの無端ベルトは、ベルト厚み方向に沿って刃物で裁断されたベルト端縁を有している。そのため、ベルト端縁がフランジ部材に接触したまま回転され続けることで、ベルト端縁に過大な負荷がかかって亀裂が生じ、破断した。
【0065】
試料2Cの無端ベルトは、丸く膨らんだ形状に形成されたベルト端縁を有している。そのため、ベルト端縁がフランジ部材に接触したまま回転され続けることで、ベルト端縁に過大な負荷がかかって亀裂が生じ、破断した。
【0066】
これらに対し、試料1〜8の無端ベルトは、ベルト幅方向外方に向かって先細に形成されたエッジ部を有している。具体的には、試料1〜試料6の無端ベルトは、エッジ部が第1エッジ部、試料7の無端ベルトは、エッジ部が第2エッジ部、試料8の無端ベルトは、エッジ部が第3エッジ部より構成されている。
【0067】
試料1〜8の無端ベルトは、長距離の回転走行時でも破断に至るような亀裂の発生を抑制することができ、回転耐久性能を向上させることができた。これは、以下の理由による。すなわち、試料1〜8の無端ベルトでは、ベルト幅方向外方に向かって先細に形成されたエッジ部の先端がフランジ部材に接触するため、フランジ部材に接触する接触面積を小さくすることができる。また、試料1〜8の無端ベルトでは、ベルト端縁のエッジ部が、持ち上がった状態でローラに接触するのも回避することができる。それ故、試料1〜8の無端ベルトは、ベルト端縁にかかる負荷を小さくすることが可能となり、破断に至るような亀裂の発生を抑制することができた。
【0068】
次に、試料1〜試料6の無端ベルト同士を比較すると、第1エッジ部における外側傾斜面とベルト内周面のなす角θ
1が50°以上85°以下の範囲にある場合には、第1エッジ部の耐座屈性の向上により、回転耐久性能を向上させやすくなることがわかる。また、この結果によれば、第2エッジ部における内側傾斜面とベルト外周面のなす角θ
2、第3エッジ部における外側傾斜面と内側傾斜面のなす角θ
3を1/2倍したθ
3/2についても、同様に、50°以上85°以下とすることで、第2エッジ部、第3エッジ部の耐座屈性が向上し、回転耐久性能を向上させやすくなることが類推可能である。
【0069】
また、試料1〜試料5の無端ベルトは、少なくともベルト外周面の外側傾斜面寄りの部分に、炭酸ガスレーザーによって形成された熱影響部を有している。しかしながら、試料1〜試料5の無端ベルトは、上記熱影響部を有していても、熱影響部の幅が100μm以下に規制されている。そのため、試料1〜試料5の無端ベルトは、熱影響部がない試料6の無端ベルトと同じように、回転耐久性能を向上させることができた。なお、試料5の無端ベルトの回転耐久性能が、試料1〜試料4の無端ベルトに比べて若干劣ったのは、θ
1が50°を下回った影響によるものである。
【0070】
また、上述した無端ベルトは、エッジ部として第1エッジ部を有するものが最適である。何故なら、この場合には、金型上にベルト体を配置したまま、ベルト体のベルト外周面側より炭酸ガスレーザーを照射してベルト端縁を焼き切ることで、研磨等を行わなくても第1エッジ部を有する無端ベルトを製造することができ、ベルト製造工程の削減、簡略化等に有利なためである。
【0071】
以上、本発明の実施例
および参考例について詳細に説明したが、本発明は上記実施例
、参考例、実験例に限定されるものではなく、本発明の趣旨を損なわない範囲内で種々の変更が可能である。
【0072】
例えば、
参考例3の無端ベルトにおけるベルト内周面ISの内側傾斜面IT寄りの部分に、熱影響部Hが形成されていてもよい。このような無端ベルトは、例えば、
参考例1と同様に無端ベルトを製造後、ベルト裏面側から炭酸ガスレーザーを照射できる治具にベルト体を取り付け、ベルト端縁を炭酸ガスレーザーで裁断し、製品寸法のベルト幅とすることなどによって製造することができる。また、同様に、
参考例4の無端ベルトにおけるベルト外周面OSの外側傾斜面OT寄りの部分、および、ベルト内周面ISの内側傾斜面IT寄りの部分に、熱影響部Hが形成されていてもよい。このような無端ベルトは、例えば、実施例2の無端ベルトを製造後、ベルト裏面側から炭酸ガスレーザーを照射できる治具にベルト体を取り付け、ベルト端縁を炭酸ガスレーザーで裁断することなどによって製造することができる。