特許第6918685号(P6918685)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 矢崎総業株式会社の特許一覧

特許6918685コルゲートチューブ供給装置およびワイヤハーネス製造装置
<>
  • 特許6918685-コルゲートチューブ供給装置およびワイヤハーネス製造装置 図000002
  • 特許6918685-コルゲートチューブ供給装置およびワイヤハーネス製造装置 図000003
  • 特許6918685-コルゲートチューブ供給装置およびワイヤハーネス製造装置 図000004
  • 特許6918685-コルゲートチューブ供給装置およびワイヤハーネス製造装置 図000005
  • 特許6918685-コルゲートチューブ供給装置およびワイヤハーネス製造装置 図000006
  • 特許6918685-コルゲートチューブ供給装置およびワイヤハーネス製造装置 図000007
  • 特許6918685-コルゲートチューブ供給装置およびワイヤハーネス製造装置 図000008
  • 特許6918685-コルゲートチューブ供給装置およびワイヤハーネス製造装置 図000009
  • 特許6918685-コルゲートチューブ供給装置およびワイヤハーネス製造装置 図000010
  • 特許6918685-コルゲートチューブ供給装置およびワイヤハーネス製造装置 図000011
  • 特許6918685-コルゲートチューブ供給装置およびワイヤハーネス製造装置 図000012
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6918685
(24)【登録日】2021年7月27日
(45)【発行日】2021年8月11日
(54)【発明の名称】コルゲートチューブ供給装置およびワイヤハーネス製造装置
(51)【国際特許分類】
   H01B 13/012 20060101AFI20210729BHJP
   H01B 7/00 20060101ALI20210729BHJP
   H01B 13/26 20060101ALN20210729BHJP
   H01B 7/24 20060101ALN20210729BHJP
【FI】
   H01B13/012 Z
   H01B7/00 301
   !H01B13/26 Z
   !H01B7/24
【請求項の数】6
【全頁数】18
(21)【出願番号】特願2017-223518(P2017-223518)
(22)【出願日】2017年11月21日
(65)【公開番号】特開2019-96427(P2019-96427A)
(43)【公開日】2019年6月20日
【審査請求日】2020年10月19日
(73)【特許権者】
【識別番号】000006895
【氏名又は名称】矢崎総業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100097113
【弁理士】
【氏名又は名称】堀 城之
(74)【代理人】
【識別番号】100162363
【弁理士】
【氏名又は名称】前島 幸彦
(72)【発明者】
【氏名】福島 正治
(72)【発明者】
【氏名】横丁 弘樹
【審査官】 和田 財太
(56)【参考文献】
【文献】 特開2017−188276(JP,A)
【文献】 特開2002−043017(JP,A)
【文献】 特開平07−235228(JP,A)
【文献】 特開2012−124090(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2013/0269182(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01B 13/012
H01B 7/00
H01B 13/26
H01B 7/24
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電線にコルゲートチューブを装着するコルゲートチューブ装着ステージに対向して配置される切断用ベースと、
前記切断用ベースに設置され、前記コルゲートチューブを引き出し可能に案内する案内部と、
前記切断用ベースに移動自在に設置され、前記コルゲートチューブを把持および解放する把持部と、
前記案内部と前記把持部との間に設置され、前記コルゲートチューブを切断する切断部と、
前記切断部により切断されたコルゲートチューブを収容する収容部を具備する昇降部と、
前記昇降部を昇降させる伸縮部とを有し、
前記把持部は前記コルゲートチューブを把持して、前記コルゲートチューブを指示された長さだけ前記案内部から引き出し、
前記切断部は、前記引き出されたコルゲートチューブを切断し、
前記把持部は、前記切断部により切断されたコルゲートチューブを解放することによって、前記切断部により切断されたコルゲートチューブを前記収容部に投入し、
前記伸縮部は、指示されたタイミングにおいて前記昇降部を前記コルゲートチューブ装着ステージに向けて昇降させることを特徴とするコルゲートチューブ供給装置。
【請求項2】
前記コルゲートチューブ装着ステージにおける作業内容が表示された識別表示を検知する検知部と、
前記検知部が検知した前記識別表示の内容に基づいて、前記指示された長さおよび前記収容部を決定する演算部と、
前記指示されたタイミングを決定する昇降指示部とを有することを特徴とする請求項1記載のコルゲートチューブ供給装置。
【請求項3】
前記コルゲートチューブ装着ステージに対向して配置される供給用ベースを有し、
前記供給用ベースに移動部が移動自在に配置され、
前記移動部に前記伸縮部が設置されていることを特徴とする請求項1または2記載のコルゲートチューブ供給装置。
【請求項4】
直線状の平行部と該平行部の端部同士を連結する折り返し部とを具備する無端コンベアと、前記無端コンベアに設置されて循環する複数の作業台と、前記作業台に設置された治具板と、前記治具板上に配置された電線にコルゲートチューブを装着するための範囲であるコルゲートチューブ装着ステージと、前記コルゲートチューブ装着ステージに対向して設置されたコルゲートチューブ供給装置とを有し、
前記コルゲートチューブ供給装置は、電線にコルゲートチューブを装着するコルゲートチューブ装着ステージに対向して配置される切断用ベースと、前記切断用ベースに設置され、前記コルゲートチューブを引き出し可能に案内する案内部と、前記切断用ベースに移動自在に設置され、前記コルゲートチューブを把持および解放する把持部と、前記案内部と前記把持部との間に設置され、前記コルゲートチューブを切断する切断部と、前記切断部により切断されたコルゲートチューブを収容する収容部を具備する昇降部と、前記昇降部を昇降させる伸縮部とを有し、
前記把持部は前記コルゲートチューブを把持して、前記コルゲートチューブを指示された長さだけ前記案内部から引き出し、前記切断部は、前記引き出されたコルゲートチューブを切断し、前記把持部は、前記切断部により切断されたコルゲートチューブを解放することによって、前記切断部により切断されたコルゲートチューブを前記収容部に投入し、
前記伸縮部は、指示されたタイミングにおいて前記昇降部を前記コルゲートチューブ装着ステージに向けて昇降させることを特徴とするワイヤハーネス製造装置。
【請求項5】
前記電線に装着されるコルゲートチューブの内容を表示した識別表示が前記治具板に設けられ、
前記コルゲートチューブ装着ステージまたは前記コルゲートチューブ装着ステージの上流のステージにおいて前記識別表示を検知する検知部と、
前記検知部が検知した前記識別表示の内容に基づいて、前記指示された長さおよび前記収容部を決定する演算部と、
前記指示されたタイミングを決定する昇降指示部とを有することを特徴とする請求項4記載のワイヤハーネス製造装置。
【請求項6】
前記無端コンベアに同期して移動する移動部を有し、
前記移動部に前記伸縮部が設置されていることを特徴とする請求項4または5記載のワイヤハーネス製造装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コルゲートチューブ供給装置およびワイヤハーネス製造装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、車両等に用いられるワイヤハーネスを製造するにあたり、電線に付属部品(外装部品に同じ、たとえば、コルゲートチューブ、ビニルテープ及びクランプ等)を取り付ける作業を行う作業台を備えた製造装置が提案されている。この種の製造装置は、環状の無端コンベア上に複数の作業台が載置され、作業台には電線等を保持するための複数の治具が配置された治具板が設けられている。そして、コンベアのたとえば電線ステージの前に立った作業者の前に作業台が到着すると、治具に電線を保持させたり、コンベアのたとえばコルゲートチューブステージの前に立った作業者の前に作業台が到着すると、治具によって保持された状態の電線にコルゲートチューブを装着したりする。
【0003】
このとき、作業者の背面(コンベアとは反対の位置)に配置された棚(以下「二次在庫場所」と称す)に付属部品(コルゲートチューブ等)が収容されていたため、作業者はその都度後ろを振り向くような無駄な作業を繰り返すことになり、作業効率の低下を招き、ひいては品質低下のおそれが生じていた。そのため、組み付け作業に必要な付属部材を保管(ストック)するための保管容器を作業台上に設け、組み付け作業の際、この保管容器から作業者が必要な付属部材を取り出すことを可能にする発明が開示されている(例えば、特許文献1を参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平07−235228号公報(第3−5頁、図1
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に開示された発明(以下「従来装置」と称す)は、作業者の動作量を減らし、作業者の負担を軽減すると共に、ワイヤハーネスの製造効率を高めるとしている。
しかしながら、付属部材は複数種類であって、作業台上に設けられる保管容器には大きさの制限があるため、一度に多量の複数種類の付属部材を保管容器に保管(収容)することができない。
すなわち、作業者は、付属部材を二次在庫場所からその都度取り出す必要がなくなるものの、保管容器に保管した量が減少したタイミングで、付属部品を二次在庫場所から保管容器に移し代える必要がある。すなわち、二次在庫場所からの取り出し作業の頻度は減少するものの、二次在庫場所への付属部品の補給(運搬)作業は残っている。
【0006】
そうすると、自社倉庫または外注先倉庫等の一次在庫場所には、計画された量の在庫を抱える必要があり、在庫にともなう問題、すなわち、付属部材の準備業務(製造管理や購入管理等)や在庫管理業務(長期に渡る数量や品質の管理や在庫スペースの確保等)に伴うコストや要員の問題は解消しないままである。
例えば、付属部材としてコルゲートチューブが用いられる場合、組み付け作業に必要な長さにあらかじめ切り揃えられた複数種類のコルゲートチューブを在庫するスペースを確保して適正に一次在庫場所に保管し、所定のタイミングで、必要なだけのコルゲートチューブを二次在庫場所に運搬する必要がある。
【0007】
本発明は、前記問題を解消するものであり、一次在庫場所および二次在庫場所における付属部品の在庫を不要にすると共に、作業性のさらなる改善を可能にするコルゲートチューブ供給装置およびワイヤハーネス製造装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
(1)本発明に係るコルゲートチューブ供給装置は、電線にコルゲートチューブを装着するコルゲートチューブ装着ステージに対向して配置される切断用ベースと、前記切断用ベースに設置され、前記コルゲートチューブを引き出し可能に案内する案内部と、前記切断用ベースに移動自在に設置され、前記コルゲートチューブを把持および解放する把持部と、前記案内部と前記把持部との間に設置され、前記コルゲートチューブを切断する切断部と、前記切断部により切断されたコルゲートチューブを収容する収容部を具備する昇降部と、前記昇降部を昇降させる伸縮部とを有し、
前記把持部は前記コルゲートチューブを把持して、前記コルゲートチューブを指示された長さだけ前記案内部から引き出し、前記切断部は、前記引き出されたコルゲートチューブを切断し、前記把持部は、前記切断部により切断されたコルゲートチューブを解放することによって、前記切断部により切断されたコルゲートチューブを前記収容部に投入し、前記伸縮部は、指示されたタイミングにおいて前記昇降部を前記コルゲートチューブ装着ステージに向けて昇降させることを特徴とする。
(2)また、前記コルゲートチューブ装着ステージにおける作業内容が表示された識別表示を検知する検知部と、前記検知部が検知した前記識別表示の内容に基づいて、前記指示された長さおよび前記収容部を決定する演算部と、前記指示されたタイミングを決定する昇降指示部とを有することを特徴とする。
(3)また、前記コルゲートチューブ装着ステージに対向して配置される供給用ベースを有し、前記供給用ベースに移動部が移動自在に配置され、前記移動部に前記伸縮部が設置されていることを特徴とする。
【0009】
(4)本発明に係るワイヤハーネス製造装置は、直線状の平行部と該平行部の端部同士を連結する折り返し部とを具備する無端コンベアと、前記無端コンベアに設置されて循環する複数の作業台と、前記作業台に設置された治具板と、前記治具板上に配置された電線にコルゲートチューブを装着するための範囲であるコルゲートチューブ装着ステージと、前記コルゲートチューブ装着ステージに対向して設置されたコルゲートチューブ供給装置とを有し、
前記コルゲートチューブ供給装置は、電線にコルゲートチューブを装着するコルゲートチューブ装着ステージに対向して配置される切断用ベースと、前記切断用ベースに設置され、前記コルゲートチューブを引き出し可能に案内する案内部と、前記切断用ベースに移動自在に設置され、前記コルゲートチューブを把持および解放する把持部と、前記案内部と前記把持部との間に設置され、前記コルゲートチューブを切断する切断部と、前記切断部により切断されたコルゲートチューブを収容する収容部を具備する昇降部と、前記昇降部を昇降させる伸縮部とを有し、
前記把持部は前記コルゲートチューブを把持して、前記コルゲートチューブを指示された長さだけ前記案内部から引き出し、前記切断部は、前記引き出されたコルゲートチューブを切断し、前記把持部は、前記切断部により切断されたコルゲートチューブを解放することによって、前記切断部により切断されたコルゲートチューブを前記収容部に投入し、
前記伸縮部は、指示されたタイミングにおいて前記昇降部を前記コルゲートチューブ装着ステージに向けて昇降させることを特徴とする。
(5)また、前記電線に装着されるコルゲートチューブの内容を表示した識別表示が前記治具板に設けられ、前記コルゲートチューブ装着ステージまたは前記コルゲートチューブ装着ステージの上流のステージにおいて前記識別表示を検知する検知部と、前記検知部が検知した前記識別表示の内容に基づいて、前記指示された長さおよび前記収容部を決定する演算部と、前記指示されたタイミングを決定する昇降指示部とを有することを特徴とする。
(6)また、前記無端コンベアに同期して移動する移動部を有し、前記移動部に前記伸縮部が設置されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明に係るコルゲートチューブ供給装置は、コルゲートチューブ装着ステージに対向して配置されるものであって、コルゲートチューブを切断する都度、切断されたコルゲートチューブを収容部に収容し、切断されたコルゲートチューブが全て収容されている収容部(昇降部に同じ)をコルゲートチューブ装着ステージに向けて降下させるから、以下の効果が得られる。
すなわち、切断されたコルゲートチューブを受け入れたり在庫したりする一次在庫場所(倉庫等)や、コルゲートチューブ装着ステージの近くに切断されたコルゲートチューブを保管する二次保管場所(ラック等)が不要になるから、在庫に伴うコストや要員の問題、すなわち、複数種類の切断されたコルゲートチューブを製造あるいは購入するための業務、これらを受け入れたり在庫したりする業務(要員やスペースの確保、これらの品質管理および数量管理等)に伴う問題が解消する。
また、作業者は、コルゲートチューブ装着ステージに向けて降下した状態の収容部に収容されている切断されたコルゲートチューブを、楽な姿勢および簡単な動作で取り出すことができるから、コルゲートチューブ装着作業が容易になると共に、作業ミス発生のおそれが抑えられ、作業性が向上する。
さらに、二次保管場所が不要になって、コルゲートチューブ装着ステージの近くに物のないスペースが生じるため、作業環境が改善されると共に、一次保管場所から二次保管場所に切断されたコルゲートチューブを運搬する作業も不要になる。
また、下降している収納部を搬送コンベアに同期して移動するようにしておけば、コルゲートチューブ装着作業がさらに容易になると共に、作業ミス発生のおそれがさらに抑えられ、作業性がさらに向上する。
【0011】
また、本発明に係るワイヤハーネス製造装置は、前記コルゲートチューブ供給装置を有するから、前記のように、コルゲートチューブの在庫や切断されたコルゲートチューブの運搬等に伴う要員やコストの問題が解消すると共に、作業負荷の減少や作業環境の改善が進む。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】実施の形態1に係るコルゲートチューブ供給装置を模式的に示す側面図である。
図2】実施の形態1に係るコルゲートチューブ供給装置の動作を模式的に説明する側面図である。
図3】実施の形態1に係るコルゲートチューブ供給装置の動作を模式的に説明する側面図である。
図4】実施の形態1に係るコルゲートチューブ供給装置の動作を模式的に説明する側面図である。
図5】実施の形態1に係るコルゲートチューブ供給装置の動作を模式的に説明する側面図である。
図6】実施の形態1に係るコルゲートチューブ供給装置の動作を模式的に説明する側面図である。
図7】実施の形態2に係るワイヤハーネス製造装置を模式的に示す側面図である。
図8】実施の形態2に係るワイヤハーネス製造装置におけるワイヤハーネス装着作業を模式的に示す平面図である。
図9】実施の形態3に係るワイヤハーネス供給装置を模式的に示す側面図である。
図10】実施の形態3に係るワイヤハーネス供給装置を模式的に示す側面図である。
図11】実施の形態4に係るワイヤハーネス供給装置を模式的に示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
[実施の形態1]
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態1に係るコルゲートチューブ供給装置について説明する。なお、各図面は模式的に描かれているため、各部材の形状や大きさ、あるいは部材間の位置関係は図示された形態に限定されるものではない。
【0014】
(コルゲートチューブ供給装置)
図1は、実施の形態1に係るコルゲートチューブ供給装置を模式的に示す側面図である。
図1において、コルゲートチューブ供給装置(以下「供給装置」と称す)20は、ワイヤハーネス製造装置のコルゲートチューブ装着ステージ(これについては、実施の形態2において詳細に説明する)に対向して設置されるものであって、以下の部材を有している。
【0015】
供給装置20は切断用ベース21を有し、切断用ベース21に、コルゲートチューブコイル1から払い出された長尺コルゲートチューブ2を案内する案内部22が設置されている。
また、切断用ベース21には、長尺コルゲートチューブ2の先端を把持し、把持した状態で切断されたコルゲートチューブ(以下「短尺コルゲートチューブ3」と称す)の先端を把持および解放する把持部24が移動自在に設置されている。さらに、案内部22と把持部24との間に長尺コルゲートチューブ2を切断して短尺コルゲートチューブ3を生成する切断部23が設置されている。なお、把持部24は切断用ベース21に摺動するスライダー24aとスライダー24aに設置されたチャック24bとを具備している。
【0016】
また、切断用ベース21に対向して供給用ベース29が配置され、供給用ベース29に移動部28が移動自在に設置され、移動部28には空気シリンダ等によって形成された伸縮部25が設置されている。そして、伸縮部25の先端には昇降部26が設置され、昇降部26は、短尺コルゲートチューブ3a、3b・・・(一部または全部を「短尺コルゲートチューブ3」と総称している)をそれぞれ収容する収容部(ポケットに同じ)27a、27b・・・27e(以下、一部または全部を「収容部27」と総称する)を具備している。このとき、図中、左から右に向かって配置された収容部27a、27b・・・27eは便宜的な配置であるから、左から右に向かって収容部27e、27d・・・27aを配置してもよい。なお、短尺コルゲートチューブ3および収容部27の数は限定されるものではない。
【0017】
なお、昇降部26は最上昇位置において、切断部23と把持部24との間の直下になるように移動されるが、本発明はこれに限定するものではなく、直下から外れた位置に移動され、直下の位置から昇降部26に至る斜面を設けてもよい。また、収容部27の数量や大きさは限定されるものではない。
さらに、移動部28は供給用ベース29に設置されているが、本発明はこれに限定するものではなく、たとえば、切断用ベース21やワイヤハーネス製造装置の搬送コンベアの架台等に設置してもよい。さらに、移動部28(昇降部26に同じ)を搬送コンベアに同期して移動自在にしてもよい(これについては実施の形態3において詳細に説明する)。
【0018】
(制御装置)
供給装置20には制御装置30が接続されている。制御装置30は、治具板に貼付された品番コード等の識別表示(これに付いては実施の形態2において詳細に説明する)を検知する検知部31と、検知部31が検知した識別表示の内容に基づいて、短尺コルゲートチューブ3の数量やそれぞれの長さ、短尺コルゲートチューブ3が収容される収容部27を決定する演算部32と、昇降部26の両端にそれぞれ設置され、昇降部26の昇降タイミングを指示するタッチセンサー等の昇降指示部33とを具備している。
【0019】
(動作)
次に供給装置20の動作について説明する。
図2図6はそれぞれ、実施の形態1に係るコルゲートチューブ供給装置の動作を模式的に説明する側面図である。
図2において、検知部31が、図示しないコルゲートチューブ装着ステージに到着するワイヤハーネス(正確には未完成のワイヤハーネス)に関する品番コード等の識別表示を検知し、演算部32は、検知部31が検知した識別表示の内容に基づいて短尺コルゲートチューブ3の数量やこれを収容する収容部27を決定し、決定事項を供給装置20に指令している。
以下、長さdの短尺コルゲートチューブ3dを生成して収容部27dに収容する動作について説明する。なお、既に、収容部27a、27b、27cにはそれぞれ長さa、b、c(図示しない)に切断された短尺コルゲートチューブ3a、3b、3cが収容されているが、これらは以下に説明する動作と同じ動作によって収容されたものである。
すなわち、演算部32の指令に基づいて、把持部24は案内部22に向かって移動し、切断部23の位置に停止して長尺コルゲートチューブ2の先端部を把持している。このとき、切断部23はチャック24bと干渉しない位置に待避している。
【0020】
図3において、把持部24は長さd(図示しない)に相当する距離だけ移動して停止している。そこで、切断部23が長尺コルゲートチューブ2を切断して、長さdの短尺コルゲートチューブ3dを生成する。
この切断工程に先行して、あるいは並行して昇降部26は、短尺コルゲートチューブ3cを収容した収容部27cが切断部23と把持部24との直下にあった位置から、短尺コルゲートチューブ3dを収容する収容部27dが切断部23と把持部24との直下になる位置に移動して待機する。
図4において、昇降部26は移動を停止して、短尺コルゲートチューブ3dを収容する収容部27dが、切断部23と把持部24との直下の位置で待機している状態で、チャック24bを解放する。
図5において、チャック24bの解放によって短尺コルゲートチューブ3dは落下して、収容部27dに投入されている。
【0021】
図6において、前記と同様の動作によって短尺コルゲートチューブ3eが収容部27eに投入される。そして、収容部27a、27b、27c、27d、27eに短尺コルゲートチューブ3a、3b、3c、3d、3eがそれぞれ収容されたところで、昇降部26は右端の定位置(図示しない)に一旦移動して待機する。そして、図示しない作業者が昇降指示部33に触れることによって、伸縮部25および移動部28が作動している。すなわち、昇降部26が下降しながら移動部18が移動して、図示しないコルゲートチューブ装着ステージに向かって斜め方向に下降している。
なお、左から右に向かって配置された収容部27a、27b・・・27eを、左から右に向かって収容部27e、27d・・・27aを配置して、右端の収容部27aから左端の収容部27eに向かって短尺コルゲートチューブ3a、3b・・・3eを順番に収容してもよい。
さらに、短尺コルゲートチューブ3を切断する順番(収容する順番)は限定するものではなく、たとえば、短尺コルゲートチューブ3eを最初に切断して、短尺コルゲートチューブ3d、3c、3b、3aを順次切断するようにしてもよく、あるいは、ランダムに切断してもよい。
【0022】
そうすると、図示しない作業者は短尺コルゲートチューブ3a、3b、3c、3d、3eを取り出して、図示しない電線に装着する(これについては、実施の形態2において詳細に説明する)。そして、装着が完了したところで、図示しない作業者は昇降指示部33に触れ、昇降部26を斜め方向に上昇させ、コルゲートチューブの装着作業が終了する。そして、次にコルゲートチューブ装着ステージに到着する電線(未完成のワイヤハーネスに同じ)に対する同様の動作が再開される。
なお、制御装置30の構成は前記に限定するものではない。たとえば、短尺コルゲートチューブ3の数量や長さを予め登録しておき、検知部31は作業台の到着を検知するだけにしてもよい。また、昇降指示部33を撤去して、作業台が到着してからの時間に基づいて昇降部26を下降したり上昇したりするようにしてもよい。また、昇降部26が下降して停止する位置(伸縮部25の伸縮長さ)を作業者の体格に応じて設定可能にしてもよい。
なお、短尺コルゲートチューブ3を取り出す順番は限定するものではなく、たとえば、短尺コルゲートチューブ3eを最初に取り出して、短尺コルゲートチューブ3d、3c、3b、3aを順次取り出すようにしてもよく、あるいは、ランダムに取り出してもよい。
【0023】
(作用効果)
以上のように、コルゲートチューブ供給装置20は、コルゲートチューブコイル1から引き出された長尺コルゲートチューブ2を切断する都度、切断された短尺コルゲートチューブ3を収容部27に収容し、短尺コルゲートチューブ3が収容されている収容部27(昇降部26に同じ)をコルゲートチューブ装着ステージに向けて斜め方向に降下させるから、以下の効果が得られる。
すなわち、短尺コルゲートチューブ3を受け入れたり在庫したりする一次在庫場所(倉庫等)や、コルゲートチューブ装着ステージの近くに短尺コルゲートチューブ3を保管する二次保管場所(ラック等)が不要になるから、在庫に伴う要員やコストの問題、すなわち、複数種類の短尺コルゲートチューブ3を製造あるいは購入するための業務、これらを受け入れたり在庫したりするための要員やスペースの確保、これらの品質管理および数量管理に伴う問題が解消する。
また、作業者は、コルゲートチューブ装着ステージに向けて降下した状態で移動する収容部27に収容されている短尺コルゲートチューブ3を、楽な姿勢および簡単な動作で取り出すことができるから、コルゲートチューブ装着作業が容易になると共に、作業ミス発生のおそれが抑えられ、作業性が向上する。
さらに、二次保管場所が不要になって、コルゲートチューブ装着ステージの近くに物のないスペースが生じるため、作業環境が改善されると共に、一次保管場所から二次保管場所に短尺コルゲートチューブ3を運搬する作業も不要になる。
【0024】
[実施の形態2]
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態2に係るワイヤハーネス製造装置について説明する。なお、実施の形態1において説明したコルゲートチューブ供給装置と同じ部位については同じ名称および符号を付し、説明を一部省略する。また、図面の煩雑さを避けるため部材の符号を総称によって記載している。
【0025】
(ワイヤハーネス製造装置)
図7は、実施の形態2に係るワイヤハーネス製造装置を模式的に示す側面図である。
図7において、ワイヤハーネス製造装置(以下「製造装置」と称す)100は、無端の搬送コンベア10と、搬送コンベア10に設置された複数の作業台11とを備え、作業台11には治具板12が設置されている。
搬送コンベア10は一対の平行直線状の第1製造ライン13Aおよび第2製造ライン13Bと、第1製造ライン13Aおよび第2製造ラインそれぞれの端を連結する折り返し部13Cおよび折り返し部13Dとを有している。したがって、作業台11は図中矢印の方向に循環する。
【0026】
第1製造ライン13Aおよび第2製造ライン13Bは、同じ構成であって、それぞれの最上流に開始ステージSsが、最下流に終了ステージSfが設けられている。そして、開始ステージSsに到達した治具板12(作業台11に設置されている)に対して、最初の付属部品(たとえば、電線D(図8参照))が取り付けられ、終了ステージSfに向かって移動する間に、その他の付属部品(たとえば、短尺コルゲートチューブ3、ビニルテープおよびクランプ等)が順次取り付けられてワイヤハーネスW(図8参照)が完成する。
そして、終了ステージSfにおいて完成したワイヤハーネスWが治具板12から取り外され、図示しない次工程(たとえば、検査工程等)に搬送される。そうすると、作業台11が搬送コンベア10を一周する間に、2本のワイヤハーネスWが完成することになる。
このとき、第1製造ライン13Aおよび第2製造ライン13Bにはそれぞれ、コルゲートチューブを装着するためのコルゲートチューブ装着ステージScが設けられ、コルゲートチューブ装着ステージScに対向してコルゲートチューブ供給装置20(実施の形態1参照)が設けられている。なお、制御装置30の記載を省略している。
【0027】
(ワイヤハーネス装着作業)
図8は、実施の形態2に係るワイヤハーネス製造装置におけるワイヤハーネス装着作業を模式的に示す平面図である。
図8において、コルゲートチューブ装着ステージScに配置されたコルゲートチューブを装着する作業者Pcは、作業台11に設置された治具板12が面前に到着すると、治具板12上に配置された電線Dに短尺コルゲートチューブ3を取り付ける。以下、取り付け要領について説明する。
なお、説明の便宜上、コルゲートチューブ装着ステージScに到着している作業台11等の符号にそれぞれ「c」を付す。また、コルゲートチューブ装着ステージScの前ステージSbおよび後ステージSaに到着している作業台11等の符号にそれぞれ「b」および「a」を付し、それぞれにおける作業者を作業者Pbおよび作業者Paとしている。但し、作業者Pcが、作業者Paや作業者Pbを兼務する場合がある。
【0028】
コルゲートチューブ装着ステージScの前ステージSbにおいて、次にコルゲートチューブ装着ステージScに到着する治具板12bについて、貼付されたコード表14bが検知部31によって検知され、検知された情報は演算部32において演算され、治具板12bに取り付けられる電線Dに装着される短尺コルゲートチューブ3の数量やそれぞれの長さ、およびそれぞれが収容される収容部27の位置(以下「供給条件」と称す)が決定されると共に、供給条件がコルゲートチューブ供給装置20に向けて出力されている。
すなわち、コルゲートチューブ装着ステージScの到着した治具板12cについては、既に前ステージSbにおいてコード表14cが検知され、供給条件がコルゲートチューブ供給装置20に向けて出力され、さらに、供給条件に応じた形態で収容部27には短尺コルゲートチューブ3が収容されている(実施の形態1参照)。
【0029】
そこで、作業者Pcは、コルゲートチューブ装着ステージSc(治具板12cは移動を続けているから、作業者Pcの作業が可能になる範囲)に治具板12cが到達した(たとえば、図示しない同期移動開始スイッチを治具板12cが押した)ところで、作業者Pcは腕を伸ばし、タッチセンサー等の昇降指示部33に触れて、移動部28を搬送コンベア10に同期して移動させると共に昇降部26を手前に降下させる。
すなわち、空気シリンダ等によって形成された伸縮部25が伸長し、昇降部26は治具板12cの上方至近位置で作業者Pcの手が容易に届く位置、すなわち、短尺コルゲートチューブ3の装着に好適な位置に降下して降下を停止すると共に、作業台11に同期して移動している(図6参照)。
なお、作業者Pcが短尺コルゲートチューブ3の切断が完了する前に、すなわち、昇降部26が右端の定位置において待機する前に、昇降指示部33に触れても、移動部28の移動や昇降部26の降下は開始しない。
【0030】
そうすると、収容部27は下降を停止したところで、移動している作業台11にあたかも固定された状態になるから、作業者Pcは、短尺コルゲートチューブ3を収容部27から楽な姿勢で、腕を大きく伸ばすことなく取り出し、電線Dに装着することができる。
すなわち、作業者Pcは、まず短尺コルゲートチューブ3aを取り出して、治具板12cの動きに合わせて移動しながらあるいは立ち止まって、取り出した短尺コルゲートチューブ3aを電線Dの所定の位置に装着し、ついで同様に短尺コルゲートチューブ3b、3c、3d、3eを順次取り出して電線Dに装着する。このとき、左から右に向かって収容部27a、27b・・・27eが配置されているから、左から右に向かって取り出し作業が進むことになる。また、左から右に向かって収容部27e、27d・・・27aが配置されている場合は、左から右に向かって取り出し作業が進むことになる。
なお、短尺コルゲートチューブ3を電線Dに装着する順番は限定されるものではないから、短尺コルゲートチューブ3e、3d・・・3aを順次取り出しても、あるいはランダムに取り出してもよい。
さらに、作業者Pcが搬送コンベア10を停止した場合(図示しない、停止ボタンを押した場合)、搬送コンベア10と共に昇降部26も移動を停止して、収容部27は作業台11にあたかも固定された状態を維持する。
【0031】
そして、全ての短尺コルゲートチューブ3の装着が終了したところで、作業者Pcが昇降指示部33に触れると、昇降部26は作業台11に同期して移動を継続しながら伸縮部25の収縮によって斜め方向に上昇する。さらに、収容部27(昇降部26に同じ)は、昇降が終了した後、左端の定位置(図示しない)に一旦移動してから、次に切断される短尺コルゲートチューブ3が投入される位置の方向に移動する。そうすると、次にコルゲートチューブ装着ステージScに到着する作業台11bに対して短尺コルゲートチューブ3を供給する動作が開始される。
なお、コルゲートチューブ装着ステージSc内でコルゲートチューブ装着作業が終了しなかった場合、すなわち、作業台10cがコルゲートチューブ装着ステージSc内にある間に作業者Pcが昇降指示部33に触れなかった場合は、移動している作業台11cが作業遅れ検出スイッチ(図示しない)を押すことで、搬送コンベア10は自動的に停止する。
なお、後ステージSaに到着した治具板12aに配置された電線Dには短尺コルゲートチューブ3が装着されている。また、図8において、ワイヤハーネスWが矢印で示されているが、正確には完成前(全ての付属部品が装着される前)のワイヤハーネスWである。
【0032】
(作用効果)
以上のように、ワイヤハーネス製造装置100は、コルゲートチューブ供給装置20を有するから、前記のように、短尺コルゲートチューブ3の在庫や短尺コルゲートチューブ3の運搬等に伴う要員やコストの問題が解消すると共に、作業者Pcの作業負荷が減少して、作業ミス発生のおそれが抑えられ作業性が向上する。さらに、コルゲートチューブ装着ステージSc周辺の作業環境が改善されると共に、短尺コルゲートチューブ3の運搬作業も不要になる。
【0033】
[実施の形態3]
図9および図10は、実施の形態3に係るワイヤハーネス供給装置を模式的に示す側面図である。なお、なお、実施の形態1において説明したコルゲートチューブ供給装置と同じ部位については同じ名称および符号を付し、説明を一部省略する。
【0034】
(コルゲートチューブ供給装置)
図9および図10において、コルゲートチューブ供給装置(以下「供給装置」と称す)40は、供給装置20(実施の形態1参照)における供給用ベース29に代えて、切断用ベース21に、搬送コンベア10(図7参照)に平行で搬送コンベア10に同期して移動する移動部28を設けたものである。そして、移動部28に伸縮部25を設置しているから、収容部27は搬送コンベア10と平行に同期して移動する。
【0035】
(動作)
図9において、収容部27には予定した全ての短尺コルゲートチューブ3が収容されている(図6参照)。そして、制御装置30は、治具板12がコルゲートチューブ装着ステージScに到着すると、移動部28を搬送コンベア10に同期して移動させながら、昇降部26を下降させている(伸縮部25を伸張させる)。
図10において、制御装置30は、昇降部26が下降を停止したところで、昇降部26は搬送コンベア10に設置された作業台11に同期して移動しているため、移動中は、収容部27と治具板12との相対的な位置関係は不変で、収容部27が治具板12にあたかも設置されたのと同じ状態(正確には、治具板12から少し浮き上がった位置に配置された状態)になる。
そして、制御装置30は、治具板12がコルゲートチューブ装着ステージScの終端に到着したところで、昇降部26を上昇させ(伸縮部25を短縮させ)、移動部28を元の位置に戻している(図示しない)。
【0036】
なお、図10は、図示しない短尺コルゲートチューブ3a、3bの装着が既に終了し、図示しない短尺コルゲートチューブ3cが取り出された状態を示している。
このとき、作業者Pcは、治具板12の移動に合わせて移動しながらあるいは立ち止まって、作業者Pcの近くにある収容部27cから短尺コルゲートチューブ3cを取り出し、電線Dの作業者Pcの近くにある所定位置に短尺コルゲートチューブ3cを装着している(図示しない)。
その後も同様に、作業者Pcは、治具板12の移動に合わせて移動しながらあるいは立ち止まって、作業者Pcの近くにある収容部27dから短尺コルゲートチューブ3dを取り出し、電線Dの作業者Pcの近くにある所定位置に短尺コルゲートチューブ3dを装着する(図示しない)。なお、短尺コルゲートチューブ3a、3b、3eは前記と同様にして装着されるものである。
【0037】
(作用効果)
以上より、供給装置40は供給装置20(実施の形態1)と同様の作用効果を奏すると共に、収容部27が治具板12にあたかも設置された状態で移動するから、短尺コルゲートチューブ3の取り出しがさらに容易かつ確実になり、短尺コルゲートチューブ3の装着作業がさらに容易になる。特に、供給用ベース29を撤去して、移動部28を切断用ベース21に設置しているから、部材点数が減少すると共に、省スペースになっている。また、昇降部26(収容部27)が自動的に下降し、搬送コンベア10に同期して移動すると共に、自動的に上昇して元の位置に戻るから、作業負荷がさらに低減する。
なお、以上は昇降部26が自動で昇降しているが、本発明はこれに限定するものではなく、昇降指示部33を設けて、作業者が昇降指示部33に触れることによって昇降部26を下降させたり上昇させたりするようにしてもよい。また、コルゲートチューブ装着ステージSc内でコルゲートチューブ装着作業が終了しなかった場合に、作業者Pcが搬送コンベア10の停止スイッチ(図示しない)を押すようにしてもよい。
【0038】
[実施の形態4]
図11は、実施の形態4に係るワイヤハーネス供給装置を模式的に示す側面図である。なお、実施の形態1および実施の形態3において説明したコルゲートチューブ供給装置と同じ部位については同じ名称および符号を付し、同じ部位で複数あるものについてはそれぞれの名称および符号に「第1、第2」および「A、B」を追加して、説明を一部省略する。
【0039】
(コルゲートチューブ供給装置)
図11において、コルゲートチューブ供給装置(以下「供給装置」と称す)50は、ワイヤハーネス製造装置100における第1製造ライン13Aおよび第2製造ライン13Bのコルゲートチューブ装着ステージSc(図7参照)のそれぞれに短尺コルゲートチューブ3を供給可能にしたものである。すなわち、供給装置50は、第1製造ライン13Aのコルゲートチューブ装着ステージScに(図7参照)向けて短尺コルゲートチューブ3を供給する第1昇降部26Aと、第2製造ライン13Bのコルゲートチューブ装着ステージScに(図7参照)向けて短尺コルゲートチューブ3を供給する第2昇降部26Bとを有している。
そして、搬送コンベア10(図7参照)に同期して搬送コンベア10と平行に移動する第1移動部28Aおよび第2移動部28Bが切断用ベース21に設置されている。さらに、第1移動部28Aに第1昇降部26Aを昇降する第1伸縮部25Aが設置され、第2移動部28Bに第2昇降部26Bを昇降する第2伸縮部25Bが設置されている。
また、制御装置30は、第1製造ライン13Aにおけるコルゲートチューブ装着ステージScに到着済みまたは到着直前の治具板12を検知する第1検知部31Aと、第2製造ライン13Bにおけるコルゲートチューブ装着ステージScに到着済みまたは到着直前の治具板12を検知する第2検知部31Bとを有し、第1昇降部26Aおよび第2昇降部26Bにそれぞれ第1昇降指示部33Aおよび第2昇降指示部33Bが設置されている。
【0040】
(動作)
次に供給装置50の動作について説明する。
演算部32は、第1製造ライン13Aおよび第2製造ライン13Bのそれぞれのコルゲートチューブ装着ステージScにおいて、治具板12に供給する短尺コルゲートチューブ3の数量やこれを収容する収容部27等を決定し、供給装置50に指令する。
図11において、かかる指令に基づいて、第1収容部27Aの一部および第2収容部27Bの一部にそれぞれ短尺コルゲートチューブ3が収容され、さらに、第2収容部27Bに短尺コルゲートチューブ3が投入されようとしている。そして、第1収容部27Aおよび第2収容部27Bそれぞれに、指示された短尺コルゲートチューブ3が収容される(実施の形態1および実施の形態3に準じる)。
そこで、第1製造ライン13Aのコルゲートチューブ装着ステージScにおける作業者(図示しない)が第1昇降指示部33Aに触れると、第1収容部27Aが第1製造ライン13Aのコルゲートチューブ装着ステージScに向かって下降し、下降した第1収容部27Aは、第1製造ライン13Aの搬送コンベア10に同期して移動する。さらに、作業者が第1昇降指示部33Aに触れると、第1収容部27Aが上昇し、上昇した第1収容部27Aは元の位置に向かって移動して停止する。
同様に、第2製造ライン13Bのコルゲートチューブ装着ステージScにおける作業者(図示しない)が第2昇降指示部33Bに触れると、第2収容部27Bは第2製造ライン13Bのコルゲートチューブ装着ステージScに向かって下降し、下降した第2収容部27Bは、第2製造ライン13Bの搬送コンベア10に同期して移動し、さらに、作業者が第2昇降指示部33Bに触れると、第2収容部27Bが上昇し、上昇した第2収容部27Bは元の位置に向かって移動して停止する。
なお、長尺コルゲートチューブ2の引き出しや切断、把持部24の移動や短尺コルゲートチューブ3の収容は、供給装置20および供給装置40に同じ要領である。
【0041】
(作用効果)
以上のように、供給装置50は2台の供給装置40を有するものに相当し、このとき、切断用ベース21、案内部22、切断部23、把持部24および制御装置30を共通にしている。したがって、供給装置40と同じ作用効果を奏すると共に、部品点数の減少によって製造コストが安価になる。さらに、コルゲートチューブコイル1(図示しない)は1巻きで済むため、コルゲートチューブコイル1を保持する装置やそのためのスペースが不要になるから、作業環境がさらに改善される。
なお、第1移動部28Aおよび第2移動部28Bは切断用ベース21に設置されているが、本発明はこれに限定するものではなく、たとえば、第1移動部28Aおよび第2移動部28Bを別個に移動自在に設置する供給用ベース29をそれぞれ配置してもよく、搬送コンベア10の架台等に移動自在に設置してもよい。
【0042】
以上、本発明を実施の形態1〜4をもとに説明した。この実施の形態1〜4は例示であり、それらの各構成要素およびその組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
【産業上の利用可能性】
【0043】
本発明は以上であるから、様々なワイヤハーネスを製造する各種ワイヤハーネス製造装置および様々なコルゲートチューブを供給する各種コルゲートチューブ供給装置として広く利用することができる。
【符号の説明】
【0044】
1 :コルゲートチューブコイル
2 :長尺コルゲートチューブ
3 :短尺コルゲートチューブ
10 :搬送コンベア
11 :作業台
12 :治具板
13A:第1製造ライン
13B:第2製造ライン
13C:折り返し部
13D:折り返し部
14a:コード表
14b:コード表
14c:コード表
20 :コルゲートチューブ供給装置(供給装置)
21 :切断用ベース
22 :案内部
23 :切断部
24 :把持部
24a:スライダー
24b:チャック
25 :伸縮部
25A:第1伸縮部
25B:第2伸縮部
26 :昇降部
26A:第1昇降部
26B:第2昇降部
27 :収容部
27A:第1収容部
27B:第2収容部
28 :移動部
28A:第1移動部
28B:第2移動部
29 :供給用ベース
30 :制御装置
31 :検知部
31A:第1検知部
31B:第2検知部
32 :演算部
33 :昇降指示部
33A:第1昇降指示部
33B:第2昇降指示部
40 :コルゲートチューブ供給装置(供給装置)
50 :コルゲートチューブ供給装置(供給装置)
100:ワイヤハーネス製造装置(製造装置)
D :電線
Pa:作業者
Pb:作業者
Pc:作業者
Sa:後ステージ
Sb:前ステージ
Sc:コルゲートチューブ装着ステージ
Sf:終了ステージ
Ss:開始ステージ
W :ワイヤハーネス
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11